JP2017208884A - 感震遮断機能付分電盤、及び感震遮断機能付分電盤システム - Google Patents
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このように、複数ある漏電ブレーカに感震遮断機能を設けるためには、漏電ブレーカと同数の感震リレーを設置する必要があり、感震リレーの設置スペースやコストの問題が発生した。
この構成によれば、1台の感震リレーが地震感知動作すると、主幹漏電ブレーカと一次送り回路を形成する分岐漏電ブレーカの双方に擬似漏電電流が流れるため、双方を遮断動作させることができ、2台の漏電ブレーカを遮断動作させる構成を低コストで実現できる。
この構成によれば、単相3線式電路で構成される一般住宅用分電盤に適用でき、感震遮断機能を備えた分電盤を低コストで構成できる。
この構成によれば、1台の感震リレーが地震感知動作すると、第1主幹漏電ブレーカ、及び少なくとも1台の第2主幹漏電ブレーカ、更に一次送り回路を形成する分岐漏電ブレーカが遮断動作する。よって、複数台の漏電ブレーカを遮断動作させる構成を低コストで実現できる。
この構成によれば、1台の感震リレーが地震感知動作すると、第1主幹漏電ブレーカと、少なくとも1台の第2主幹漏電ブレーカが遮断動作する。よって、複数台の漏電ブレーカを遮断動作させる構成を低コストで実現できる。
この構成によれば、単相3線式電路で構成される一般住宅用分電盤に適用でき、感震遮断機能を備えた分電盤システムを低コストで構成できる。
この接続により、設定された震度以上の地震が発生したら、感震リレーCPU42の制御により一定時間後に感震リレー4のブレーカトリップ回路43が閉路し、接続先の二次側電路A2の中性相Nと一次送り回路Cの電圧相L2との間に、擬似漏電電流である電流iLが流れる。しかしながら、一次送り回路分岐ELB3には電流iLに対応する電流iL1が中性相Nに流れないし、主幹ELB1にも電流iLに対応する電流iL2が電圧相L2に流れないため、主幹ELB1及び一次送り回路分岐ELB3の双方とも漏電発生と判断して遮断動作する。
また、図3(b)、(d)に示すQ3,Q4は漏電を感知してから遮断動作を開始するまでの時間であり、これもQ1,Q2の時間に比べれば長いが瞬時である。尚、P3〜P4は一次送り回路分岐ELB3が遮断動作を開始してから、遮断動作が完了するまでの機械的動作時間を示している。
但し、漏電ブレーカ1,3には速断型、時延型、反限時型等の動作速度の異なる型があり、組み合わせる漏電ブレーカは同一の型が望ましい。
また、第1のハウジング11a内には、上記図1と同様に一次送り回路Cが形成されており、一次送り回路分岐ELB3が設置されている。
この接続により、設定された震度以上の地震が発生したら感震リレー4のブレーカトリップ回路43が閉路して、接続先の二次側電路A3の中性相Nと一次送り回路Cの電圧相L2との間に、擬似漏電電流である電流iLが流れる。即ち電路A3に加えて、電路A2及び一次送り回路Cにも電流iLが流れる。
尚、単相3線から成る電路Aの引き込み線が第1主幹ELB1aに接続され、その二次側電路A2が第2のハウジング11bの引き込み線として使用されている構成は上記図4と同様であるため説明を省略する。以下、感震リレー4の接続及び動作を説明する。
この接続により、設定された震度以上の地震が発生したら感震リレー4のブレーカトリップ回路43が閉路して、接続先の第2のハウジング11bの二次側電路A3の中性相Nと、第1のハウジング11aの引き込み線である一次側電路A1との間に、擬似漏電電流である電流iLが流れる。即ち第2主幹ELB1bの二次側電路A3に加えて、第1主幹ELB1aの二次側電路A2にも電流iLが流れる。
また、2台或いは3台の漏電ブレーカを1台の感震リレー4により感震遮断動作させる構成を説明したが、電路Aに対して直列に接続された第2主幹ELB1bは複数設置しても良く、即ち第2のハウジング11bを複数設置して、それぞれに設けた第2主幹ELB1bを直列に接続した構成であても本願発明の構成を適用でき、最後の第2主幹ELBと第1主幹ELB1の引き込み線との間に感震リレー4を接続することで、それらの間に配置された主幹ELBを同時に遮断動作させることが可能であり、更に多数の漏電ブレーカを1台の感震リレー4により遮断動作させることができる。
そして、単相3線式電路の分電盤に関して説明したが、単相2線式電路や三相3線式電路に対しても容易に適用できるものである。
Claims (5)
- 電路の引き込み線が一次側に接続される主幹漏電ブレーカと、前記主幹漏電ブレーカの二次側電路に接続された複数の分岐ブレーカと、特定の震度以上の地震が発生したら擬似漏電を発生させて前記主幹漏電ブレーカを感震遮断動作させるための感震リレーとを備えた感震遮断機能付分電盤であって、
前記主幹漏電ブレーカの一次側に接続されて、一次送り回路を形成する分岐漏電ブレーカを具備し、
前記主幹漏電ブレーカ二次側の所定の相と当該所定の相と異なる前記一次送り回路を形成する分岐漏電ブレーカ二次側の特定の相との間に、前記感震リレーが接続されて成ることを特徴とする感震遮断機能付分電盤。 - 前記電路が単相3線式電路であって、前記感震リレーが接続される一方の前記所定の相が中性相であり、他方の前記特定の相が2つの電圧相のうちの一方であることを特徴とする請求項1記載の感震遮断機能付分電盤。
- 電路の引き込み線が一次側に接続される第1主幹漏電ブレーカを収容した第1のハウジングと、同様に電路が引き込まれて一次側に接続される第2主幹漏電ブレーカを収容した少なくとも1つの第2のハウジングとを有し、
前記第2漏電ブレーカへの引き込み線が前記第1主幹漏電ブレーカの二次側電路であって、前記第1のハウジングと第2のハウジングとは電路が直列に接続され、更に第2のハウジングが複数ある場合は第2のハウジング同士も直列に接続されて、前記第1主幹漏電ブレーカの二次側電路が順次第2主幹漏電ブレーカに接続されて成ると共に、
前記第1のハウジング内は、前記主幹漏電ブレーカの一次側に接続されて、一次送り回路を形成する分岐漏電ブレーカを具備し、
直列接続された前記第2のハウジングのうち、最後に接続されたハウジングに収容された第2主幹漏電ブレーカ二次側電路の所定の相と、当該所定の相と異なる前記第1のハウジング内の一次送り回路を形成する分岐漏電ブレーカ二次側の特定の相との間に、特定の震度以上の地震が発生したら擬似漏電を発生させる1台の感震リレーが接続されて成ることを特徴とする感震遮断機能付分電盤システム。 - 電路の引き込み線が接続される第1主幹漏電ブレーカを収容した第1のハウジングと、同様に電路が引き込まれて接続される第2主幹漏電ブレーカを収容した少なくとも1つの第2のハウジングとを有し、
前記第2主幹漏電ブレーカへの引き込み線が前記第1主幹漏電ブレーカの二次側電路であって、前記第1のハウジングと第2のハウジングとは電路が直列に接続され、更に第2のハウジングが複数ある場合は第2のハウジング同士も直列に接続されて、前記第1主幹漏電ブレーカの二次側電路が順次第2主幹漏電ブレーカに接続されて成り、
直列接続された前記第2のハウジングのうち、前記第1のハウジングに最後に接続されたハウジングに収容された第2主幹漏電ブレーカの二次側電路の所定の相と、当該所定の相と異なる前記第1のハウジングに引き込まれた前記引き込み線の特定の相との間に、特定の震度以上の地震が発生したら擬似漏電を発生させる1台の感震リレーが接続されて成ることを特徴とする感震遮断機能付分電盤システム。 - 前記電路が単相3線式電路であって、前記感震リレーが接続される一方の前記所定の相が中性相であり、他方の前記特定の相が2つの電圧相のうちの一方であることを特徴とする請求項3又は4記載の感震遮断機能付分電盤システム。
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JP2016098132A JP6656080B2 (ja) | 2016-05-16 | 2016-05-16 | 感震遮断機能付分電盤、及び感震遮断機能付分電盤システム |
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JPH10108321A (ja) * | 1996-09-30 | 1998-04-24 | Nitto Kogyo Kk | 感震リレーを備えた分電盤 |
JP2015177660A (ja) * | 2014-03-17 | 2015-10-05 | 日東工業株式会社 | 系統連系システム |
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- 2016-05-16 JP JP2016098132A patent/JP6656080B2/ja active Active
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