JP2017208504A - 接続端子、およびそれを備える静止誘導機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】接続端子の内部に気泡が残留しにくくし、部分放電の発生を抑制する。
【解決手段】導体の先端部が挿入された状態で導体と圧着される開口部10aを有する有底筒状の外形を有する。接続端子の開口部10a側とは反対側である底側の先端部は、湾曲面状の外形を有する。上記先端部に、開口部10aと連通した貫通孔10hが設けられている。
【選択図】図3
【解決手段】導体の先端部が挿入された状態で導体と圧着される開口部10aを有する有底筒状の外形を有する。接続端子の開口部10a側とは反対側である底側の先端部は、湾曲面状の外形を有する。上記先端部に、開口部10aと連通した貫通孔10hが設けられている。
【選択図】図3
Description
本発明は、接続端子、およびそれを備える静止誘導機器に関する。
変圧器の巻線の中間タップ端子の構成を開示した先行文献として、実開昭59−9523号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された変圧器の巻線の中間タップ端子は、両端が開放した筒状の外形を有し、巻線の導体の先端に取り付けられている。
中間タップ端子などの接続端子が、両端が開放した筒状の外形を有している場合、接続端子が取り付けられた導体の先端に電界が集中し、部分放電が発生する可能性がある。導体の先端への電界集中を緩和するために、一端が閉じている筒状の接続端子が用いられることがある。この場合、絶縁油を真空注入する際に、導体の先端が挿入されて閉塞状態になっている接続端子の内部に気泡が残留する可能性がある。接続端子の内部に気泡が残留している場合、気泡に電界が集中して部分放電が発生する可能性がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、接続端子の内部に気泡が残留しにくくし、部分放電の発生を抑制できる、接続端子、およびそれを備える静止誘導機器を提供することを目的とする。
本発明に基づく接続端子は、絶縁油に浸漬された状態で使用される巻線の導体同士を接続する接続端子である。接続端子は、導体の先端部が挿入された状態で導体と圧着される開口部を有する有底筒状の外形を有する。接続端子の開口部側とは反対側である底側の先端部は、湾曲面状の外形を有する。上記先端部に、開口部と連通した貫通孔が設けられている。
本発明によれば、接続端子の内部に気泡が残留しにくくし、部分放電の発生を抑制できる。
以下、本発明の各実施の形態に係る接続端子、およびそれを備える静止誘導機器について図面を参照して説明する。以下の実施の形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。静止誘導機器は、変圧器またはリアクトルなどである。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る接続端子の構成を示す斜視図である。図2は、図1の接続端子を矢印II方向から見た図である。図3は、図2の接続端子をIII−III線矢印方向から見た断面図である。図4は、本発明の実施の形態1に係る接続端子を備える静止誘導機器の構成を示す側面図である。図5は、図4の静止誘導機器の接続端子の周辺を拡大して示す図である。図4においては、接続端子を被覆する後述する絶縁紙を図示していない。
図1は、本発明の実施の形態1に係る接続端子の構成を示す斜視図である。図2は、図1の接続端子を矢印II方向から見た図である。図3は、図2の接続端子をIII−III線矢印方向から見た断面図である。図4は、本発明の実施の形態1に係る接続端子を備える静止誘導機器の構成を示す側面図である。図5は、図4の静止誘導機器の接続端子の周辺を拡大して示す図である。図4においては、接続端子を被覆する後述する絶縁紙を図示していない。
図1〜3に示すように、本発明の実施の形態1に係る接続端子10は、開口部10aを有する有底筒状の外形を有している。接続端子10の開口部10a側の形状は、略円筒状である。ただし、接続端子10の開口部10a側の形状は、角筒状であってもよい。
本実施の形態においては、接続端子10の開口部10a側とは反対側である底側は、底側の先端に行くに従って先細の外形を有している。接続端子10の底側の先端部は、湾曲面状の外形を有している。接続端子10の底側の先端部が、湾曲面状の外形を有していることにより、接続端子10の底側の先端部に電界が集中することを抑制できる。なお、接続端子10の底側の外形が半球状であってもよい。
接続端子10の底側の先端部に、開口部10aと連通した貫通孔10hが設けられている。貫通孔10hの中心は、接続端子10の中心軸上に位置している。本実施の形態においては、貫通孔10hは、接続端子10の中心軸方向から見て、円形であるが、これに限られず、多角形であってもよい。接続端子10は、銅で形成されている。
図4に示すように、接続端子10は、図示しない絶縁油に浸漬された状態で使用される巻線1の導体2aと導体2bとを接続する。導体2aおよび導体2bの各々の先端部が挿入された状態で、接続端子10の開口部10a側の圧壊部10pが押し潰されることにより、導体2aおよび導体2bと開口部10aとが圧着される。なお、圧壊部10p上を覆うように、図示しない導電テープが接続端子10の表面に巻き付けられていてもよい。この場合、圧壊部10pの突起に電界が集中することを抑制できる。
図5に示すように、導体2aおよび導体2bと開口部10aとが圧着された状態の接続端子10は、導体2aおよび導体2bとともに、絶縁紙3によって被覆される。絶縁紙3は、接続端子10の貫通孔10h以外の表面を覆っている。すなわち、貫通孔10hは、絶縁紙3によって覆われていない。絶縁紙3は、空気が透過しにくいため、貫通孔10hが絶縁紙3によって覆われている場合、絶縁油を真空注入する際に、接続端子10の内部に気泡が残留しやすくなる。なお、上記の導電テープが接続端子10の表面に巻き付けられている場合は、導電テープは絶縁紙3によって覆われている。
本実施の形態に係る接続端子を備える静止誘導機器においては、絶縁油を真空注入する際に、貫通孔10hから接続端子10の内部の空気を排出しつつ、接続端子10の内部に絶縁油を注入することができる。これにより、接続端子10の内部に気泡が残留しにくくすることができる。その結果、本実施の形態に係る接続端子を備える静止誘導機器は、部分放電の発生を抑制できる。
接続端子10における部分放電の発生を抑制することにより、静止誘導機器の構成部品のタンク内の配置の自由度を高くすることができる。すなわち、たとえば背景電界が3kV/mm程度である比較的高電界の位置に、接続端子10を配置することが可能となる。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2に係る接続端子、およびそれを備える静止誘導機器について説明する。本発明の実施の形態2に係る接続端子は、筒状の絶縁部材をさらに備える点のみ、本発明の実施の形態1に係る接続端子と異なるため、本発明の実施の形態1に係る接続端子と同様の構成については説明を繰り返さない。
以下、本発明の実施の形態2に係る接続端子、およびそれを備える静止誘導機器について説明する。本発明の実施の形態2に係る接続端子は、筒状の絶縁部材をさらに備える点のみ、本発明の実施の形態1に係る接続端子と異なるため、本発明の実施の形態1に係る接続端子と同様の構成については説明を繰り返さない。
図6は、本発明の実施の形態2に係る接続端子の構成を示す斜視図である。図7は、図6の接続端子を矢印VII方向から見た図である。図8は、本発明の実施の形態2に係る接続端子を備える静止誘導機器の接続端子の周辺を拡大して示す図である。
図6〜8に示すように、本発明の実施の形態2に係る接続端子10は、貫通孔10hに嵌入された筒状の絶縁部材11をさらに含む。絶縁部材11は、内側に貫通孔11hを有している。貫通孔11hは、開口部10aと連通している。絶縁部材11は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂またはアルキド樹脂などの樹脂材料で形成されている。
図8に示すように、導体2aおよび導体2bと開口部10aとが圧着された状態の接続端子10は、導体2aおよび導体2bとともに、絶縁紙3によって被覆される。絶縁紙3は、絶縁部材11以外の接続端子10の表面を覆っている。すなわち、貫通孔11hは、絶縁紙3によって覆われていない。
本実施の形態に係る接続端子を備える静止誘導機器においては、絶縁油を真空注入する際に、貫通孔11hから接続端子10の内部の空気を排出しつつ、接続端子10の内部に絶縁油を注入することができる。これにより、接続端子10の内部に気泡が残留しにくくすることができる。なお、絶縁部材11は、絶縁材料によって構成されているため、絶縁部材11の先端部に電界は集中しない。よって、本実施の形態に係る接続端子を備える静止誘導機器は、部分放電の発生を抑制できる。また、貫通孔11hが接続端子10の表面から突出しているため、貫通孔11hを覆わないように絶縁紙3を接続端子10の表面に容易に巻き付けることができる。
実施の形態3.
以下、本発明の実施の形態3に係る接続端子、およびそれを備える静止誘導機器について説明する。本発明の実施の形態3に係る接続端子は、複数の他の貫通孔が設けられている点のみ、本発明の実施の形態1に係る接続端子と異なるため、本発明の実施の形態1に係る接続端子と同様の構成については説明を繰り返さない。
以下、本発明の実施の形態3に係る接続端子、およびそれを備える静止誘導機器について説明する。本発明の実施の形態3に係る接続端子は、複数の他の貫通孔が設けられている点のみ、本発明の実施の形態1に係る接続端子と異なるため、本発明の実施の形態1に係る接続端子と同様の構成については説明を繰り返さない。
図9は、本発明の実施の形態3に係る接続端子の構成を示す斜視図である。図10は、本発明の実施の形態3に係る接続端子を備える静止誘導機器の接続端子の周辺を拡大して示す図である。
図9,10に示すように、本発明の実施の形態3に係る接続端子10は、接続端子10の底側の先端部寄りの位置に、複数の他の貫通孔10eが設けられている。よって、複数の他の貫通孔10eは、圧壊部10pと重ならない位置に設けられている。これにより、複数の他の貫通孔10eの各々の開口端が、電界が集中しやすい突起状になることを避けることができる。
図10に示すように、導体2aおよび導体2bと開口部10aとが圧着された状態の接続端子10は、導体2aおよび導体2bとともに、絶縁紙3によって被覆される。絶縁紙3は、接続端子10の貫通孔10h以外の表面を覆っている。すなわち、貫通孔10hは、絶縁紙3によって覆われておらず、複数の他の貫通孔10eの各々は、絶縁紙3によって覆われている。
複数の他の貫通孔10eの各々は、絶縁紙3によって覆われていることにより、空気が透過しにくくなっているが、絶縁油を真空注入する際に、接続端子10の内部の空気を、貫通孔10hから主に排出しつつ、複数の他の貫通孔10eの各々から補助的に排出することができる。これにより、接続端子10の内部に気泡が残留しにくくすることができる。その結果、本実施の形態に係る接続端子を備える静止誘導機器は、部分放電の発生を抑制できる。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 巻線、2a 導体、2b 導体、3 絶縁紙、10 接続端子、10e 貫通孔、10h 貫通孔、11h 貫通孔、10a 開口部、10p 圧壊部、11 絶縁部材。
Claims (6)
- 絶縁油に浸漬された状態で使用される巻線の導体同士を接続する接続端子であって、
前記接続端子は、前記導体の先端部が挿入された状態で前記導体と圧着される開口部を有する有底筒状の外形を有し、
前記接続端子の開口部側とは反対側である底側の先端部は、湾曲面状の外形を有し、
前記先端部に、前記開口部と連通した貫通孔が設けられている、接続端子。 - 前記貫通孔に嵌入された筒状の絶縁部材をさらに含む、請求項1に記載の接続端子。
- 前記接続端子の前記先端部寄りの位置に、複数の他の貫通孔が設けられている、請求項1または請求項2に記載の接続端子。
- 絶縁油に浸漬された状態で使用され、導体を有する巻線と、
前記巻線の前記導体同士を接続する接続端子と、
前記接続端子を被覆する絶縁紙とを備え、
前記接続端子は、前記導体の先端部が挿入された状態で前記導体と圧着された開口部を有する有底筒状の外形を有し、
前記接続端子の開口部側とは反対側である底側の先端部は、湾曲面状の外形を有し、
前記先端部に、前記開口部と連通した貫通孔が設けられており、
前記絶縁紙は、前記接続端子の前記貫通孔以外の表面を覆っている、静止誘導機器。 - 前記貫通孔に嵌入された筒状の絶縁部材をさらに含む、請求項4に記載の静止誘導機器。
- 前記接続端子の前記導体と圧着されていない前記先端部寄りの位置に、複数の他の貫通孔が設けられている、請求項4または請求項5に記載の静止誘導機器。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016101471A JP2017208504A (ja) | 2016-05-20 | 2016-05-20 | 接続端子、およびそれを備える静止誘導機器 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112018005689T5 (de) | 2017-10-27 | 2020-07-02 | Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. | Gasturbinenbrennkammer und gasturbine |
-
2016
- 2016-05-20 JP JP2016101471A patent/JP2017208504A/ja active Pending
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