JP2017206909A - 引戸用クローザ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】引き戸用クローザ装置における戸本体の閉鎖時のリバウンド現象や跳ね上がり現象の発生を確実に防止する。【解決手段】引戸の横枠3の長手方向に沿って移動自在の戸本体1と、戸本体1と横枠3の一方が備える固定部材20と、戸本体1と横枠3の他方が備えるストッパピン11と、固定部材20に対して長手方向に沿って移動自在のスライダ22と、スライダ22が備えストッパピン11に係脱自在のトリガー部材21と、固定部材20とスライダ22とを互いに接近する方向へ付勢する閉鎖用弾性部材23と、固定部材20とスライダ22とが互いに接近する方向へ相対移動する際にその相対移動の速度を抑制する緩衝機構40と、固定部材20とスライダ22との相対移動の速度を抑制し緩衝機構40とは緩衝力の異なる補助緩衝機構50と、を備える引戸用クローザ装置とした。【選択図】図1

Description

この発明は、引戸を開閉する際に生じる衝撃や騒音を緩和するために設けられる引戸用クローザ装置に関するものである。
引戸には、引戸の戸本体が、戸枠や戸当たりに衝突することによる衝撃や騒音を緩和するために、引戸用クローザ装置が取り付けられる。
一般的な引戸用クローザ装置は自閉装置とも呼ばれ、戸本体を閉鎖するために、コイルバネ等の閉鎖用弾性部材を備えたものである。引戸の戸本体を手で押してレールに沿って閉鎖方向へ移動させると、一定のところで、コイルバネ等による閉鎖用弾性部材による閉鎖方向への付勢力が戸本体に作用するようになっている。その後、戸本体は、付勢力によって閉鎖方向へ自動的に移動し、引戸を完全に閉じる位置で停止する。
このとき、戸本体に閉鎖用弾性部材による大きな付勢力が一気に作用して、戸本体が戸枠等に衝突しないようにするため、戸本体の閉鎖方向への移動速度を抑制する緩衝機構(ダンパ)を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−136831号公報
上記引戸用クローザ装置によると、戸本体を手で強く押して閉めようとした場合、その勢いが緩衝機構による緩衝能力を超えて、戸本体が戸枠等に衝突してしまう場合がある。
戸本体の戸枠等への衝突をより確実に防ぐためには、緩衝機構による緩衝能力を高める手法が考えられる。例えば、緩衝機構として直線状のシリンダを持つシリンダダンパを用いた場合、戸本体の閉鎖方向への移動速度を抑制する効果、すなわち、緩衝効果を高く設定しやすい。
しかし、緩衝能力の大きいシリンダダンパを用いると、付勢力によって閉鎖方向への移動を開始した戸本体が急激に止まろうとする。この急ブレーキによって、一旦縮んだ閉鎖用弾性部材が元に戻ろうとして戸本体が逆方向へ、すなわち開放方向へ跳ね返される現象、いわゆるリバウンド現象が発生することがある。また、戸本体が上に跳ね上がる現象が発生することもある。このとき、場合によっては、跳ね返されたり、跳ね上がった戸本体の衝撃が周囲の部材に伝わり、引戸用クローザ装置自身や周囲の部材に二次的な負荷が加わる。これにより、例えば、食器棚等の収納設備等であれば、引戸内部の収容物が転倒したりすることがある。リバウンド現象や跳ね上がり現象の発生は、出来る限り回避することが望ましい。
そこで、この発明の課題は、引き戸用クローザ装置において、閉鎖用弾性部材の付勢力によって戸本体が自動的に閉鎖される場合に、戸本体が開放方向へ押し戻されるリバウンド現象や跳ね上がり現象の発生を確実に防止することである。
上記の課題を解決するために、この発明は、引戸の横枠の長手方向に沿って移動自在の戸本体と、前記戸本体又は前記横枠の一方が備える固定部材と、前記固定部材に対して前記長手方向に沿って移動自在のスライダと、前記固定部材と前記スライダとを互いに接近する方向へ付勢する閉鎖用弾性部材と、前記固定部材と前記スライダとが互いに接近する方向へ相対移動する際にその相対移動の速度を抑制する緩衝機構と、前記固定部材と前記スライダとの相対移動の速度を抑制し前記緩衝機構とは緩衝力の異なる補助緩衝機構と、を備える引戸用クローザ装置を採用した。
前記緩衝機構は、前記長手方向に沿って進退する緩衝用ロッドと、前記緩衝用ロッドの進退に抵抗を付加する緩衝用抵抗付加手段とを備えるシリンダ型ダンパである構成を採用することができる。
この態様において、前記補助緩衝機構は、前記長手方向に沿って進退する補助緩衝用ロッドと、前記補助緩衝用ロッドの進退に抵抗を付加する補助緩衝用抵抗付加手段と、を備え、前記緩衝用ロッドの先端と補助緩衝用ロッドの先端とは対向している構成を採用することができる。
また、前記緩衝用ロッドの先端と補助緩衝用ロッドの先端とは接続されている構成を採用することができる。
前記補助緩衝用抵抗付加手段による抵抗は、前記緩衝用抵抗付加手段による抵抗よりも大きく設定されている構成を採用することができる。
これらの各態様において、前記戸本体又は前記横枠の他方が備えるストッパピンと、前記スライダが備え前記ストッパピンに係脱自在のトリガー部材と、を備え、前記トリガー部材は、前記戸本体が開放された状態で前記固定部材が備える係止部に係止されるものであり、その係止により、前記閉鎖用弾性部材の付勢力に抗して前記スライダがその位置で維持されるようになっており、前記ストッパピンは、前記戸本体が引戸の閉鎖方向へ移動することにより前記トリガー部材に当たり前記トリガー部材に係合するとともに前記係止部への係止が解除されるようになっており、前記スライダは、前記閉鎖用弾性部材の弾性力により前記固定部材に対して前記長手方向の一方へ相対移動して前記戸本体を閉じるものであり、前記緩衝用抵抗付加手段は前記スライダに取り付けられている構成を採用することができる。
この発明は、戸本体を閉鎖方向へ付勢する閉鎖用弾性部材と、戸本体の閉鎖方向への移動の速度を抑制する緩衝機構と、戸本体の開放方向への移動の速度を抑制する補助緩衝機構と、を備える引戸用クローザ装置を採用したので、戸本体の閉鎖の際に、戸本体が開放方向へ押し戻されるリバウンド現象や跳ね上がり現象の発生を確実に防止することができる。
一実施形態の引戸用クローザ装置の正面図 引戸用クローザ装置の上方からの分解斜視図 引戸用クローザ装置の下方からの分解斜視図 (a)は待機状態の引戸用クローザ装置の正面図、(b)は減速動作状態の引戸用クローザ装置の正面図、(c)は引込動作状態の引戸用クローザ装置の正面図 待機状態を示し、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は正面図、(d)は底面図 減速動作状態を示し、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は正面図、(d)は底面図 引込動作状態を示し、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は正面図、(d)は底面図 トリガー部材の詳細を示し、(a)は背面図、(b)は平面図、(c)は左側面図、(d)は正面図、(e)は右側面図、(f)は底面図 緩衝機構の緩衝用ロッドと補助緩衝機構の補助緩衝用ロッドとの接続部を示し、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は右側面図
この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、この実施形態の引戸用クローザ装置を取り付けた引戸の正面図である。
ガイドレールは、引戸の外形を成す矩形の枠体のうち、下方の横枠(図示せず)の上面に固定されて、左右に向かい合う上下方向の縦枠2,2間を結んでいる。このガイドレールに、戸本体1に取り付けられた左右一対の台車(図示せず)が走行可能である。戸本体1は、その台車を介してガイドレールの長手方向に沿って移動自在である。なお、ガイドレールは、上方の横枠3に設けられる場合もある。
図1に示すように、上方の横枠3には、クローザ本体を構成する長手方向に伸びるハウジング(固定部材)20が取り付けられている。また、戸本体1の上部には、一方の縦枠2に近い部分に、上向きに突出するストッパピン11が設けられている。ストッパピン11は、戸本体の上部に固定したトリガーユニット10に備えられている。
ハウジング20は、図2及び図3に示すように、戸本体1のスライド方向に沿って長手状に伸びるハウジング本体20aと、そのハウジング本体20aに固定される固定プレート20b等とによって構成されている。
固定プレート20bには、その幅方向中央に長手方向に伸びるスリット状の第一のガイド24が形成されている。第一のガイド24は、固定プレート20bの表裏を貫通し、一定の長さを有する直線部24bと、その直線部24bの他方の端部(閉鎖時、縦枠2に当たる側の戸端から遠い側)を屈曲して形成された係止部24aを備えている。なお、直線部24bは、その端部を除き、全長に亘って一定の幅で設けられている。
そのハウジング20内に、長手方向に沿って移動自在のスライダ22が設けられている。スライダ22は、固定プレート20bと等幅か、あるいは、それよりも若干狭い幅であって、且つ、固定プレート20bよりも長手方向に短い板状の部材からなる。
なお、この実施形態では、ハウジング本体20a、固定プレート20b、スライダ22等や、その他、引戸用クローザ装置を構成する各部の部品は、ピン、ビス、バネ、パッド類等の一部の部材を除いて、全て樹脂製のものを採用している。ただし、それらの部品の素材は、引戸の用途、種別等に応じて自由に選定できる。
ハウジング本体20aには、図2及び図3に示すように、その幅方向中央に、長手方向に伸びるスリット状の第二のガイド25が形成されている。第二のガイド25は、ハウジング本体20aの表裏を貫通し、一定の長さを有する直線状の長孔で構成されている。
第一のガイド24の直線部24bと第二のガイド25とが、その幅方向において重複部分を有するように、スライダ22が固定プレート20b上に載せられている。この実施形態では、両ガイド24,25のスリットの幅方向中心を一致させている。すなわち、第一のガイド24の直線部24bと第二のガイド25とが上下方向に重なる位置に配置されている。
スライダ22の保持部22aの長手方向一方の端部には、トリガー部材21が取り付けられている。
トリガー部材21は、図8に示すように、スライダ22上に配置される第一部材21aと、スライダ22の下に配置される第二部材21bとを備えている。第一部材21aと第二部材21bとは、第一のガイド24に入り込む連結部21cで連結されており、それらが一体に成型されている。第一部材21aと第二部材21bとは、連結部21cが第一のガイド24に入り込むことで、その長手方向への移動が案内され、また、第一部材21aと第二部材21bとは、第一のガイド24よりも幅広であるから、抜け止めとがたつき防止の効果も発揮している。
トリガー部材21は、第二部材21bの下部に、固定プレート20bに向かって突出する案内部21gを有している。その案内部21gが、第二のガイド25内を長手方向に移動することで、トリガー部材21の長手方向への移動が案内されている。このように、長手方向への移動可能な状態におけるトリガー部材21の向きを、以下、トリガー部材21の定位と称する。
連結部21cが第一のガイド24の他端に設けた係止部24aへ入り込んでいくことで、トリガー部材21は、定位から外方への回動が許容される。
トリガー部材21の第二部材21bには、平面視において側方に開口する凹部21fが設けられている。トリガー部材21が外方へ回動した状態で、トリガー部材21の凹部21fの開口21eは、戸本体1側のストッパピン11に対面した状態である。なお、定位では、トリガー部材21の凹部21fの開口21eは、長手方向に対して交差する方向(幅方向)に向いた状態であるから、この向きではストッパピン11は凹部21f内に入り込むことはできない。
スライダ22に設けた支持部23aと、ハウジング20に設けた支持部23bとの間には、コイルバネからなる閉鎖用弾性部材23が取り付けられている。図2に示すように、閉鎖用弾性部材23は、ハウジング20の支持部23bを固定端とし、スライダ22の支持部23aを移動端とし、スライダ22を固定プレート20bに対して長手方向の一方の端部側に引き込む付勢力を付与している。
このため、戸本体1が開放された状態で、トリガー部材21が係止部24aに係止され、その係止により、閉鎖用弾性部材23の付勢力に抗してスライダ22がその位置で維持される。この状態で、戸本体1は、ガイドレールに沿って比較的軽い力でスライド自在であり、引戸用クローザ装置の自閉装置は働いていない。すなわち、戸本体1のストッパピン11は、トリガー部材21から離れた位置にある。
戸本体1が引戸の閉鎖方向へ移動することにより、トリガー部材21の凹部21fの開口21eにストッパピン11が当たり、そのトリガー部材21が定位へ向かって内方へ回動してストッパピン11に係合する。この回動により、トリガー部材21の係止部24aへの係止が解除され、スライダ22は閉鎖用弾性部材23の弾性力により、ハウジング20に対して長手方向の一方へ相対移動して自動的に戸本体1を閉じるようになっている。
さらに、スライダ22には緩衝機構40が取り付けられている。緩衝機構40は、この実施形態では、シリンダ型ダンパで構成されている。
シリンダ型ダンパからなる緩衝機構40は、筒状のシリンダケース41と、そのシリンダケース41の一端から突出する緩衝用ロッド42とを備える。シリンダケース41に対する緩衝用ロッド42の軸方向への進退により、緩衝用ロッド42の突出量は可変である。緩衝用ロッド42の進退には、シリンダケース41内に収容された図示しない緩衝用抵抗付加手段(例えば、流体等を用いたもの)によって、一定の抵抗が付加されている。
シリンダケース41は、スライダ22の保持部22aによってそのスライダ22に固定されている。このため、シリンダケース41は、ハウジング本体20aに対して、スライダ22とともに長手方向へ相対移動する。緩衝用ロッド42の先端は、長手方向一端側へ、すなわち、固定プレート20b側へ向いている。
固定プレート20bには、補助緩衝機構50が取り付けられている。補助緩衝機構50は、この実施形態では、緩衝機構40と同じく、シリンダ型ダンパで構成されている。
シリンダ型ダンパからなる補助緩衝機構50は、筒状のシリンダケース51と、そのシリンダケース51の他端から突出する補助緩衝用ロッド52とを備える。シリンダケース51に対する補助緩衝用ロッド52の軸方向への進退により、補助緩衝用ロッド52の突出量は可変である。補助緩衝用ロッド52の進退には、シリンダケース51内に収容された図示しない補助緩衝用抵抗付加手段(例えば、流体等を用いたもの)によって、一定の抵抗が付加されている。
シリンダケース51は、固定プレート20bの保持部20cによってその固定プレート20bに固定されている。このため、シリンダケース51は、ハウジング本体20aに対して、固定プレート20bとともに不動状態である。補助緩衝用ロッド52の先端は、長手方向他端側へ、すなわち、スライダ22側へ向いている。
緩衝用ロッド42の先端42aと補助緩衝用ロッド52の先端52aとは対向している。緩衝用ロッド42のシリンダケース41からの突出長さが増減する際に所定の抵抗が付与され、また、補助緩衝用ロッド52のシリンダケース51からの突出長さが増減する際にも所定の抵抗が付与されるようになっている。
ここで、補助緩衝用抵抗付加手段による抵抗は、緩衝用抵抗付加手段による抵抗よりも大きく設定されている。
また、この実施形態では、図9に示すように、緩衝用ロッド42の先端42aに接続部材42bが取り付けられ、補助緩衝用ロッド52の先端52aには接続部材52bが取り付けられ、その接続部材42b,52bを介して、二本のロッド42,52が接続されている。具体的には、一方の接続部材42bが、他方の接続部材52bの凹部に嵌る態様となっている。
この実施形態では、緩衝用ロッド42の先端42aと補助緩衝用ロッド52の先端52aとは、接続部材42b,52bを介して接続されている構成としたが、緩衝用ロッド42の先端42aと補助緩衝用ロッド52の先端52aとは、直接接続してもよい。
この引戸用クローザ装置の作用を説明すると、今、図4(a)に示すように、戸本体1が、図中左寄りの開放側に位置しているとする。戸本体1は開放された状態である。この状態を、以下、待機状態と称する。待機状態の詳細を、図5(a)〜(d)に示す。なお、図5(b)〜(d)では、ハウジング本体20aの図示を省略している。
この状態で、トリガー部材21は、図4(a)に示すように、第一のガイド24の中心線からハウジング20の幅方向外側へ遠ざかる方向、すなわち、外方へ回動した状態にある。このとき、トリガー部材21は、第一のガイド24の係止部24aに係止されているので、閉鎖用弾性部材23の付勢力に抗してトリガー部材21が待機状態に維持されている。
戸本体1が引戸の閉鎖方向(図4(a)の右方向)へ移動することにより、やがて、トリガー部材21にストッパピン11が当たる。トリガー部材21はストッパピン11に押圧されて内方へ向かって回動して定位に至る。この状態を図4(b)に示す。トリガー部材21がストッパピン11に係合することで、戸本体1はスライダ22と一体化する。
トリガー部材21が内方へ回動して、連結部21cが係止部24aから離脱して直線部24bに入ると、スライダ22には閉鎖用弾性部材23による長手方向の一方への引き寄せ力(付勢力)が作用しているので、スライダ22は、固定プレート20b及びその固定プレート20bが固定されているハウジング本体20aに対して長手方向の一方側へ相対移動する。この閉鎖方向への移動の際に、緩衝機構40、補助緩衝機構50による緩衝機能が発揮される。この状態を、以下、減速動作状態と称する。減速動作状態の詳細を、図6(a)〜(d)に示す。図6(b)〜(d)で、ハウジング本体20aの図示を省略している点は同様である。
図6(a)〜(d)に示す状態において、トリガー部材21とストッパピン11とは係合した状態にあるので、スライダ22は戸本体1に対して相対移動しない状態で維持され、スライダ22が、その不動の固定プレート20b及びハウジング本体20aに対して長手方向の一方へ相対移動することとなる。図4(b)に示す矢印は、その不動の固定プレート20b及びハウジング本体20aに対するスライダ22の相対移動の方向を示している。
この相対移動により、引戸の戸本体1は引戸を完全に閉じる位置へ近づく。戸本体1が完全に締まる際に、緩衝機構40と補助緩衝機構50がそれぞれ機能するようになっている。
すなわち、戸本体1が閉じる方向へ相対移動すると、通常は、緩衝機構40のロッド42が縮む際の抵抗によって、スライダ22の移動の速度を抑え、所定の緩衝機能を付加する(前記減速動作状態)。しかし、戸本体1を勢いよく手で押して閉めた際など、緩衝機構40の緩衝機能を超える速度で戸本体1が移動する場合、戸本体1が縦枠2に当たってしまう事態が想定される。このような場合、補助緩衝機構50の緩衝機能によって、戸本体1が縦枠2に当たることによる衝撃を抑制する。これにより、戸本体1が開放方向へ押し戻されるリバウンド現象や、上方への跳ね上がり現象の発生を確実に防止することができる。
このとき、補助緩衝用抵抗付加手段による抵抗は、緩衝用抵抗付加手段による抵抗よりも大きく設定されているので、閉鎖方向へ移動する戸本体1の勢いによって、緩衝用ロッド42が補助緩衝用ロッド52を一方側へ押圧すると、補助緩衝機構50の減衰力によって、緩衝機構40による緩衝力を補完し、スライダ22の移動の速度を抑え所定の緩衝機能が付加される。
緩衝機構40による緩衝機能によって、戸本体1及びスライダ22の閉鎖方向への移動の勢いがある程度減衰された後、あるいは、その緩衝機構40による緩衝と並行して、補助緩衝機構50による緩衝機能によって、戸本体1及びスライダ22の閉鎖方向への移動の勢いがさらに減衰され、最後に、図4(c)に示すように、閉鎖用弾性部材23の付勢力によって、戸本体1が完全に閉鎖される。この閉鎖状態の詳細を、図7(a)〜(d)に示す。図7(b)〜(d)で、ハウジング本体20aの図示を省略している点は同様である。
なお、実施形態では、相対的にストロークが短い補助緩衝機構50の補助緩衝用抵抗付加手段による抵抗は、相対的にストロークが長い緩衝機構40の緩衝用抵抗付加手段による抵抗よりも大きく設定されているが、例えば、この緩衝機能の強弱を逆にして、相対的にストロークが短い補助緩衝機構50の補助緩衝用抵抗付加手段による抵抗を、相対的にストロークが長い緩衝機構40の緩衝用抵抗付加手段による抵抗よりも小さく設定した構成も考えられる。この場合、閉鎖方向へ移動する戸本体1は、補助緩衝機構50による緩衝機能によって、戸本体1及びスライダ22の閉鎖方向への移動の勢いがある程度減衰された後、あるいは、その補助緩衝機構50による緩衝と並行して、緩衝機構40による緩衝機能によって、戸本体1及びスライダ22の閉鎖方向への移動の勢いがさらに減衰され、最後に、閉鎖用弾性部材23の付勢力によって、戸本体1が完全に閉鎖される。
また、上記の各態様において、補助緩衝機構50の補助緩衝用ロッド52のストロークを緩衝機構40の緩衝用ロッド42よりも相対的に長くし、緩衝機構40の緩衝用ロッド42のストロークを補助緩衝機構50の補助緩衝用ロッド52のストロークよりも相対的に短くした構成も考えられる。
つぎに、引戸の戸本体1を開ける際の動作について説明すると、閉鎖状態にある戸本体1を手で押して、開放方向に移動させる。
閉鎖用弾性部材23の付勢力に抗して、戸本体1を他端側へ向かって移動させていくと、スライダ22は、図4(c)に示す矢印の反対方向へ移動するから、やがて、図4(b)に示す状態に至る。
この図4(b)に示す状態において、ストッパピン11は、未だトリガー部材21の凹部21f内に入り込んだ状態にあるが、さらに戸本体1が移動することによって、トリガーカム21の連結部21cが、それぞれ、第一のガイド24の係止部24aへ入り込んで係合する。このとき、直線部24bから係止部24aへの屈曲点の外径側の内面が円弧状部であるから、このような移行がスムースである。
トリガー部材21が外方へ回動して図4(a)に示す状態になると、そのトリガーカム21は、ストッパピン11への係合が解除される。このため、その後、戸本体1は閉鎖用弾性部材23の影響を受けることなく、引戸を開ける方向へと軽く移動させることができる。
1 戸本体
2 縦枠
3 横枠(上枠,下枠)
10 トリガーユニット
11 ストッパピン(トリガー)
20 固定部材(ハウジング)
20a ハウジング本体
20b 固定プレート
20c 保持部
21 トリガー部材
21a 第一部材
21b 第二部材
21c 連結部
21e 開口
21f 凹部
21g 案内部
22 スライダ
22a 保持部
23 閉鎖用弾性部材
24 第一のガイド
24a 係止部
24b 直線部
25 第二のガイド
40 緩衝機構
41 シリンダケース
42 緩衝用ロッド
50 補助緩衝機構
51 シリンダケース
52 補助緩衝用ロッド

Claims (6)

  1. 引戸の横枠(3)の長手方向に沿って移動自在の戸本体(1)と、
    前記戸本体(1)又は前記横枠(3)の一方が備える固定部材(20)と、
    前記固定部材(20)に対して前記長手方向に沿って移動自在のスライダ(22)と、
    前記固定部材(20)と前記スライダ(22)とを互いに接近する方向へ付勢する閉鎖用弾性部材(23)と、
    前記固定部材(20)と前記スライダ(22)とが互いに接近する方向へ相対移動する際にその相対移動の速度を抑制する緩衝機構(40)と、
    前記固定部材(20)と前記スライダ(22)との相対移動の速度を抑制し前記緩衝機構(40)とは緩衝力の異なる補助緩衝機構(50)と、
    を備える引戸用クローザ装置。
  2. 前記緩衝機構(40)は、前記長手方向に沿って進退する緩衝用ロッド(42)と、前記緩衝用ロッド(42)の進退に抵抗を付加する緩衝用抵抗付加手段と、を備えるシリンダ型ダンパである請求項1に記載の引戸用クローザ装置。
  3. 前記補助緩衝機構(50)は、前記長手方向に沿って進退する補助緩衝用ロッド(52)と、前記補助緩衝用ロッド(52)の進退に抵抗を付加する補助緩衝用抵抗付加手段と、を備え、前記緩衝用ロッド(42)の先端と補助緩衝用ロッド(52)の先端とは対向している請求項2に記載の引戸用クローザ装置。
  4. 前記緩衝用ロッド(42)の先端と補助緩衝用ロッド(52)の先端とは接続されている請求項3に記載の引戸用クローザ装置。
  5. 前記補助緩衝用抵抗付加手段による抵抗は、前記緩衝用抵抗付加手段による抵抗よりも大きく設定されている請求項3又は4に記載の引戸用クローザ装置。
  6. 前記戸本体(1)又は前記横枠(3)の他方が備えるストッパピン(11)と、前記スライダ(22)が備え前記ストッパピン(11)に係脱自在のトリガー部材(21)と、を備え、
    前記トリガー部材(21)は、前記戸本体(1)が開放された状態で前記固定部材(20)が備える係止部(24a)に係止されるものであり、その係止により、前記閉鎖用弾性部材(23)の付勢力に抗して前記スライダ(22)がその位置で維持されるようになっており、前記ストッパピン(11)は、前記戸本体(1)が引戸の閉鎖方向へ移動することにより前記トリガー部材(21)に当たり前記トリガー部材(21)に係合するとともに前記係止部(24a)への係止が解除されるようになっており、前記スライダ(22)は、前記閉鎖用弾性部材(23)の弾性力により前記固定部材(20)に対して前記長手方向の一方へ相対移動して前記戸本体(1)を閉じるものであり、
    前記緩衝用抵抗付加手段は前記スライダ(22)に取り付けられている請求項3から5のいずれか一つに記載の引戸用クローザ装置。
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