JP2017205988A - 加飾シートおよび物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】パターン化されたコレステリック液晶反射層を有する加飾シート、及びそれを用いた物品の提供。
【解決手段】第1のパターン化されたコレステリック液晶反射層1と、その上に積層された第2のパターン化されたコレステリック液晶反射層2を有し、第1のパターン化されたコレステリック液晶反射層1のパターン形状と、第2のパターン化されたコレステリック液晶反射層2のパターン形状が一致しており、第1のパターン化されたコレステリック液晶反射層1が、第1の円偏光を反射し、第2のパターン化されたコレステリック液晶反射層2が、第1の円偏光とは特性反射のピーク波長が違う第2の円偏光を反射し、前記パターン化されたコレステリック液晶反射層の400〜700nmの波長領域における光の反射率がそれぞれ5%以上であり、かつ前記波長領域における光の反射率の平均が10%以上である加飾シート100。
【選択図】図3

Description

本発明は、加飾シートおよびそれを用いた物品に関する。
可視光領域を反射する、いわゆる金属光沢のある加飾シートは、例えば、家電製品、事務機器、自動車部品等の成型品表面等に用いられている。
このような加飾シートとして、金属光沢の外観を付与するため、金属粒子を含有する樹脂シートが用いられているが、重金属を使用することによる環境負荷の観点、あるいは、携帯電話等の通信機器に使用する場合、電波障害を引き起こすリスクから、代替シートが望まれている。
一方、特許文献1では、別の方法の加飾シートとして、厚みが制御された屈折率の異なる多数の樹脂シートを積層した、可視光領域を反射する金属光沢のある加飾シートを用いることが提案されているが、この原理に基づく加飾シートは、その製法上、パターニングが困難であり、意匠性の面で不十分であった。
かかる状況のもと、加飾シートとして、高い反射輝度と分光特性の持つ美しい外観を付与できるコレステリック液晶反射層を用いることが検討されている。例えば、特許文献2には、厚さ方向のコレステリックピッチを変化させたコレステリック液晶層を2層積層して、着色のない金属光沢を付与することが開示されているが、このコレステリック液晶反射層の製造方法では、パターニングが困難であるという問題点があった。また、特許文献3に記載の加飾シートでは、コレステリック液晶反射層はパターニングせずに、別のパターン化された加飾層を積層することが開示されている。しかし、加飾層の積層は、該加飾層の制約を受け、製造的にも煩雑であった。
特開2008−200861号公報 特開2010−111104号公報 特開2006−69131号公報
そこで本発明は、400nm以上700nm以下の可視光を反射させることができ、パターン化されたコレステリック液晶反射層を有する加飾シート、およびそれを用いた物品を提供することを課題とする。
本発明者らは、鋭意検討の結果、複数のパターン化されたコレステリック液晶反射層含み、各パターン化されたコレステリック液晶反射層の特性反射のピーク波長をそれぞれ異ならせることにより、400nm以上700nm以下の可視光を反射させることができる、加飾シートを提供することができることを見出した。
すなわち、以下の構成により上記課題を達成することができることを見出した。
[1] 視認側表面と、視認側表面と反対側の非視認側表面を有するパターン化されたコレステリック液晶反射層を有し、パターン化されたコレステリック液晶反射層が、第1のパターン化されたコレステリック液晶反射層と、第1のパターン化されたコレステリック液晶反射層の上に積層された、第2のパターン化されたコレステリック液晶反射層を有し、第1のパターン化されたコレステリック液晶反射層のパターン形状と、第2のパターン化されたコレステリック液晶反射層のパターン形状が一致しており、第1のパターン化されたコレステリック液晶反射層が、特性反射のピーク波長が400nm以上700nm以下である第1の円偏光を反射し、第2のパターン化されたコレステリック液晶反射層が、特性反射のピーク波長が400nm以上700nm以下であり、第1の円偏光とは特性反射のピーク波長が違う第2の円偏光を反射し、パターン化されたコレステリック液晶反射層の400nm以上700nm以下の波長領域における光の反射率がそれぞれ5%以上であり、かつ波長領域における光の反射率の平均が10%以上である加飾シート。
[2] さらに光反射層を有し、光反射層が、パターン化されたコレステリック液晶反射層の非視認側表面の上に積層されている[1]に記載の加飾シート。
[3] さらに光吸収層を有し、
光吸収層が、パターン化されたコレステリック液晶反射層の非視認側表面の上に積層されている[1]に記載の加飾シート。
[4] さらに紫外線吸収剤を含む紫外線吸収層を有し、
紫外線吸収層が、パターン化されたコレステリック液晶反射層の視認側表面の上に積層されている[1]〜[3]のいずれかに記載の加飾シート。
[5] さらに反射防止層を有し、
反射防止層が、パターン化されたコレステリック液晶反射層の視認側表面の上に積層されている[1]〜[4]のいずれかに記載の加飾シート。
[6] さらに、光透過領域を有し、
光透過領域の波長400nm以上700nm以下の範囲における光の反射率がそれぞれ3%未満である[1]〜[5]のいずれかに記載の加飾シート。
[7] 光透過領域が、面内において、パターン化されたコレステリック液晶反射層のパターン形状以外の領域に対応するように配置されている[6]に記載の加飾シート。
[8] パターン化されたコレステリック液晶反射層および光透過領域が液晶性化合物を含み、パターン化されたコレステリック液晶反射層は、コレステリック配向状態で固定された液晶性化合物を含み、光透過領域は、等方相状態で固定された液晶性化合物を含む、[6]または[7]に記載の加飾シート。
[9] 光透過領域が、非液晶性の重合性化合物を硬化させた光透過部である[6]または[7]に記載の加飾シート。
[10] [1]〜[9]のいずれかに記載された加飾シートを用いた物品。
本発明によれば、400nm以上700nm以下の可視光を反射させることができ、パターン化されたコレステリック液晶反射層を有する加飾シート、およびそれを用いた物品を提供することができる。
本発明の加飾シートの実施形態の一例を示す模式的な斜視図である。 本発明の加飾シートの実施形態の一例を示す模式的な上面図である。 本発明の加飾シートの実施形態の一例を示す模式的な断面図である。 本発明の加飾シートの実施形態の一例を示す模式的な断面図である。 本発明の加飾シートの実施形態の一例を示す模式的な断面図である。 本発明の加飾シートの実施形態の一例を示す模式的な断面図である。 実施例の加飾シートの一例を示す模式的な断面図である。
以下、本発明について詳細に説明する。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施態様に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施態様に限定されるものではない。
なお、本明細書において、「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
また、本明細書において、平行、直交とは厳密な意味での平行、直交を意味するのではなく、平行または直交から±5°の範囲を意味する。
また、本明細書中において、"(メタ)アクリレート"はアクリレートおよびメタクリレートを表し、"(メタ)アクリル"はアクリルおよびメタクリルを表し、"(メタ)アクリロイル"はアクリロイルおよびメタクリロイルを表す。
また、本明細書において、液晶性組成物、液晶性化合物とは、硬化等により、もはや液晶性を示さなくなったものも概念として含まれる。
<加飾シート>
図1に本発明の加飾シートの一例の斜視図を示す。本発明の加飾シートはパターン化されたコレステリック液晶反射層10を有する。パターン化された、とはコレステリック液晶反射層が特定の形状を有することを表し、図1の例では円形である。パターン形状としては、様々な形状とすることができ、種々の図形、文字等特に限定はない。
本発明の加飾シートは、さらに、光透過領域、光反射層、光吸収層、紫外線吸収層、反射防止層等のいずれか、または、それぞれを組み合わせてを有していてもよい。
〔パターン化されたコレステリック液晶反射層〕
本発明に用いられるパターン化されたコレステリック液晶反射層10は、特性反射のピーク波長がそれぞれ異なる第1のパターン化されたコレステリック液晶反射層1、および第2のパターン化されたコレステリック液晶反射層2を少なくとも有する。
また、パターン化されたコレステリック液晶反射層は、視認側表面Aと、視認側表面とは反対側の非視認側表面Bを有する。
パターン化されたコレステリック液晶反射層は、液晶性化合物を、コレステリック配向状態で固定したものが好ましい。本発明に用いられる液晶性化合物は特に限定はなく、各種公知のものを使用することができる。
{パターン化されたコレステリック液晶反射層の反射率}
本発明に用いられるパターン化されたコレステリック液晶反射層は、400nm以上700nm以下の波長領域における光の反射率がそれぞれ5%以上であり、上記波長領域における光の反射率の平均が10%以上である。
《パターン化されたコレステリック液晶反射層の反射率の測定方法》
本発明におけるパターン化されたコレステリック液晶反射層の反射率は、下記の方法によって測定される値である。
パターン化されたコレステリック液晶反射層の非視認側表面をサンドペーパーで粗面化した後に、黒色インク(寺西化学工業(株)製 補充用マジックインキ黒)で塗工し、分光光度計:V−550、オプションARV−474装着(ともに日本分光(株)製)を用いて、400nm〜700nmの波長領域において、入射角5°に対し、受光角5°で反射率をそれぞれ測定した。さらにその測定結果から平均反射率を算出した。
{第1のパターン化されたコレステリック液晶反射層、および第2のパターン化されたコレステリック液晶反射層}
本発明に用いられるパターン化されたコレステリック液晶反射層は特性反射のピーク波長がそれぞれ異なる第1のパターン化されたコレステリック液晶反射層1、および第2のパターン化されたコレステリック液晶反射層2を少なくとも有する。パターン化されたコレステリック液晶反射層10はさらに、特性反射のピークが異なる別のパターン化されたコレステリック液晶反射層を更に有していてもよい。
それぞれのパターン化されたコレステリック液晶反射層のパターン形状が一致している。
本発明において、パターン形状が一致とは、完全に同一の形状を意味するものではなく、意匠的に問題のない範囲で形状が異なっていてもよい。具体的には、面積として95%以上一致しているのが好ましい。
パターン化されたコレステリック液晶反射層の作成方法としては特に限定はなく、各種公知のものを利用することができる。例えば、インクジェット法を用いて作成することが挙げられる。
〈特性反射のピーク波長〉
本発明に用いられる第1のパターン化されたコレステリック液晶反射層、および第2のパターン化されたコレステリック液晶反射層は、それぞれ異なる特性反射のピーク波長を有する。
《各パターン化されたコレステリック液晶反射層の特性反射のピーク波長の測定方法》
本発明において、各パターン化されたコレステリック液晶反射層の特性反射のピーク波長は、空気の透過率−透過率で近似できる反射波形から測定できるものである。また、不連続な波形の場合は、近似的な連続関数に置き換えて算出するものである。
本発明において、特性反射のピーク波長は下記のように求めた値を言う。
Axometrics社のAxoscanで各パターン化されたコレステリック液晶反射層の透過スペクトルを測定すると、下に凹の透過率波形が観察される。このとき透過率最大値と透過率最小値の平均透過率における透過率波形との交点の2つの波長のうち、短波側の波長の値をλ1(nm)、長波側の波長の値をλ2(nm)とした時、特性反射のピーク波長は下記式で表される。
特性反射のピーク波長=(λ1+λ2)/2
〔光透過領域〕
図2に光透過領域を有する本発明の加飾シートの一例の上面図を示す。加飾シート100はパターン化されたコレステリック液晶反射層10と、光透過領域20を有する。光透過領域20は、面内において、パターン化されたコレステリック液晶反射層のパターン形状以外の領域に対応するように配置されていることが好ましい。すなわち、図2に示すように、加飾シート100において、パターン化されたコレステリック液晶反射層10が例えば円形である場合、光透過領域20はパターン化されたコレステリック液晶反射層10がない領域を埋めるように配置されているのが好ましい。
本発明に用いられる光透過領域は各種公知の方法で作成することができる。例えば、パターン化されたコレステリック液晶反射層に用いる液晶性組成物と同じものを用いて、パターン化されたコレステリック液晶反射層の領域のみをコレステリック配向させ、光透過領域は等方相のままでそれぞれを固定化する方法や、非液晶性の重合性化合物を用いて作製する方法等が挙げられる。
{光透過領域の反射率}
本発明に用いられる光透過領域は、400nm以上700nm以下の波長領域における光の反射率がそれぞれ3%未満であることが好ましい。
〔光反射層〕
図3に光反射層を有する本発明の加飾シートの一例の断面図を示す。加飾シート100は、パターン化されたコレステリック液晶反射層10と光透過領域20を有する。パターン化されたコレステリック液晶反射層10は視認側表面Aと、視認側表面Aの反対側の非視認側表面Bを有する。加飾シート100はさらに光反射層30を非視認側表面B上に有する。パターン化されたコレステリック液晶反射層10と光反射層30の間には他の層を有していてもよい。
光反射層としては各種公知のものを用いることができ、例えば金属薄膜等が挙げられる。
〔光吸収層〕
図4に光反射層を有する本発明の加飾シートの一例の断面図を示す。加飾シート100は、パターン化されたコレステリック液晶反射層10と光透過領域20を有する。パターン化されたコレステリック液晶反射層10は視認側表面Aと、視認側表面Aの反対側の非視認側表面Bを有する。加飾シート100はさらに光吸収層40を非視認側表面B上に有する。パターン化されたコレステリック液晶反射層10と光吸収層40の間には他の層を有していてもよい。
光吸収層としては各種公知のものを用いることができ、例えば黒色染料層等が挙げられる。
〔紫外線吸収層〕
図5に紫外線吸収層を有する本発明の加飾シートの一例の断面図を示す。加飾シート100は、パターン化されたコレステリック液晶反射層10と光透過領域20を有する。パターン化されたコレステリック液晶反射層10は視認側表面Aと、視認側表面Aの反対側の非視認側表面Bを有する。加飾シート100はさらに紫外線吸収層50を視認側表面A上に有する。パターン化されたコレステリック液晶反射層10と紫外線吸収層50の間には他の層を有していてもよい。
紫外線吸収層としては、各種公知のものを用いることができ、例えば紫外線吸収剤を含むポリマーフィルムや、紫外線吸収剤を含むハードコート層等が挙げられる。
紫外線吸収剤を含むポリマーフィルムを用いる場合、パターン化されたコレステリック液晶反射層を作成するための支持体を兼ねていてもよい。
〔反射防止層〕
図6に反射防止層を有する本発明の加飾シートの一例の断面図を示す。加飾シート100は、パターン化されたコレステリック液晶反射層10と光透過領域20を有する。パターン化されたコレステリック液晶反射層10は視認側表面Aと、視認側表面Aの反対側の非視認側表面Bを有する。加飾シート100はさらに反射防止層60を視認側表面A上に有する。パターン化されたコレステリック液晶反射層10と反射防止層60の間には他の層を有していてもよい。
本発明に用いられる反射防止層は、加飾シートと空気界面との間で入射光が反射してしまい、パターン化されたコレステリック液晶反射層の反射光が観察しにくくなるのを防ぐことができる。上記目的を達成できれば特に限定はなく各種公知のものを用いることができる。
本発明の加飾シートが、ポリマーフィルムを用いた紫外線吸収層を有する場合には、ポリマーフィルムを支持体として反射防止層を作成し、ポリマーフィルムの片面には反射防止層、もう片面にはパターン化されたコレステリック液晶反射層を有する態様としてもよい。
<物品>
本発明の物品は、本発明の加飾シートを有する物品である。物品としては、家電製品、事務機器、自動車部品等が挙げられる。特に意匠性が重要なスマートフォン等のモバイル機器であることが好ましい。
以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、試薬、物質量とその割合、操作等は本発明の趣旨から逸脱しない限り適宜変更することができる。従って、本発明は以下の実施例に限定され制限されるものではない。
[実施例1]
<紫外線吸収剤を含む紫外線吸収層(透明支持体)1の作製>
〔コア層セルロースアシレートドープの作製〕
下記の組成物をミキシングタンクに投入し攪拌して、各成分を溶解し、セルロースアセテート溶液を調製した。
-------------------------------------------------------------
アセチル置換度2.88のセルロースアセテート 100質量部
下記エステルオリゴマー 10質量部
下記偏光子耐久性改良剤 4質量部
下記紫外線吸収剤 1質量部
メチレンクロライド(第1溶媒) 430質量部
メタノール(第2溶剤) 64質量部
-------------------------------------------------------------
・エステルオリゴマー:下記表1のオリゴマー
・偏光子耐久性改良剤
・紫外線吸収剤
〔外層セルロースアシレートドープの作製〕
上記のコア層セルロースアシレートドープ90質量部に下記のマット剤溶液を10質量部加え、外層セルロースアセテート溶液を調整した。
-------------------------------------------------------------
平均粒子サイズ20nmのシリカ粒子
(AEROSIL R972、日本アエロジル(株)製)
2質量部
メチレンクロライド(第1溶媒) 76質量部
メタノール(第2溶剤) 11質量部
コア層セルロースアシレートドープ 1質量部
-------------------------------------------------------------
上記コア層セルロースアシレートドープとその両側に外層セルロースアシレートドープとを3層同時に流延口から20℃のドラム上に流延した。溶剤含有率略20質量%の状態で剥ぎ取り、フィルムの幅方向の両端をテンタークリップで固定し、残留溶剤が3〜15%の状態で、横方向に1.1倍延伸しつつ乾燥した。その後、熱処理装置のロール間を搬送することにより、さらに乾燥し、厚さ20μmの紫外線吸収剤を含む透明支持体1とした。
<剥離層用塗布液FL−1の作製>
下記の組成物を調製し、孔径0.2μmのポリプロピレン製フィルタでろ過して、剥離層用塗布液FL−1として用いた。
────────────────────────────────―
剥離層用塗布液FL−1組成(%)
────────────────────────────────―
バインダ(MH−101−5、藤倉化成(株)製) 16.00
メチルエチルケトン 76.00
シクロヘキサノン 8.00
────────────────────────────────―
<配向層用塗布液1の調製>
下記の組成物を調製し、孔径30μmのポリプロピレン製フィルタでろ過して、配向層用塗布液1として用いた。
─────────────────────────────────―
配向層用塗布液組成(%)
─────────────────────────────────―
ポリビニルアルコール(PVA205、クラレ(株)製) 3.21
ポリビニルピロリドン(Luvitec K30、BASF社製) 1.48
蒸留水 52.10
メタノール 43.21
─────────────────────────────────―
<コレステリック液晶反射層用塗布液Gm1の調製>
下記の組成物を調製後、孔径0.2μmのポリプロピレン製フィルタでろ過して、コレステリック液晶反射層用塗布液Gm1として用いた。
────────────────────────────────―
コレステリック液晶反射層用塗布液Gm1組成(%)
────────────────────────────────―
下記棒状液晶(LC−1−1) 30.87
カイラル剤
(Paliocolor LC756、商品名、BASFジャパン社製)
1.63
下記水平配向剤(LC−1−2) 0.10
カチオン系光重合開始剤
(CPI100−P、商品名、サンアプロ株式会社製) 0.67
重合制御剤
(IRGANOX1076、商品名、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)
0.07
メチルエチルケトン 66.66
────────────────────────────────―
コレステリック液晶反射層用塗布液Gm1は、中心波長550nmの光を反射する反射層を形成する材料である。また、コレステリック液晶反射層用塗布液Gm1は、右円偏光を反射する反射層を形成する材料である。すなわち、コレステリック液晶反射層用塗布液Gm1は、右偏光緑色を反射するための材料である。
<コレステリック液晶反射層用塗布液Rm1の調製>
キラル剤Aの添加量を1.31質量部とする以外はコレステリック液晶反射層用塗布液Gm1と同様にして、コレステリック液晶反射層用塗布液Rm1を調製した。コレステリック液晶反射層用塗布液Rm1は、中心波長650nmの右円偏光を反射する右偏光赤色反射するための材料である。
<コレステリック液晶反射層用塗布液Bm1の調製>
キラル剤Aの添加量を2.14質量部とする以外はコレステリック液晶反射層用塗布液Gm1と同様にして、コレステリック液晶反射層用塗布液Bm1を調製した。コレステリック液晶反射層用塗布Bm1は、中心波長450nmの右円偏光を反射する右偏光青色反射するための材料である。
<パターニング用ラジカル光重合開始剤供給層用塗布液1の調製>
下記の組成物を調製後、孔径0.2μmのポリプロピレン製フィルタでろ過して、パターニング用ラジカル光重合開始剤供給層用塗布液1として用いた。
─────────────────────────────────―
パターニング用ラジカル光重合開始剤供給層用塗布液1組成(質量%)
─────────────────────────────────―
ベンジルメタクリレート/メタクリル酸/メタクリル酸メチル
=35.9/22.4/41.7モル比のランダム共重合物
(質量平均分子量3.8万) 8.05
アクリレート系多官能モノマー
(KAYARAD DPHA、商品名、日本化薬(株)製) 4.83
ラジカル光重合開始剤(2−トリクロロメチル−5−(p−スチリルスチリル)
1,3,4−オキサジアゾール) 0.12
ハイドロキノンモノメチルエーテル 0.002
フッ素系界面活性剤
(メガファックF−176PF、商品名、大日本インキ化学工業(株)製)
0.05
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 34.80
メチルエチルケトン 50.538
メタノール 1.61
─────────────────────────────────―
<転写接着層用塗布液AD−1の調製>
下記の組成物を調製後、孔径0.2μmのポリプロピレン製フィルタでろ過して、転写接着層用塗布液AD−1として用いた。
────────────────────────────────―
転写接着層用塗布液AD−1組成(%)
────────────────────────────────―
PES―375S40(ムロマチテクノス(株)社製) 37.50
メチルエチルケトン 62.50
────────────────────────────────―
<パターン化されたコレステリック液晶反射層1の作製>
厚さ50μmの耐熱性ポリイミドフィルム仮支持体(カプトン200H、東レデュポン(株)製)の上に、ワイヤーバーを用いて剥離層用塗布液FL−1を塗布、乾燥した。乾燥膜厚は2.3μmであった。次いで、ワイヤーバーを用いて配向層用塗布液1を塗布、乾燥した。乾燥膜厚は1.6μmであった。さらに、ワイヤーバーを用いてコレステリック液晶反射層用塗布液Gm1を塗布、膜面温度80℃で2分間乾燥してコレステリック液晶相状態とした後、空気下にて160mW/cmの空冷メタルハライドランプ(アイグラフィックス(株)製)を用いて紫外線を照射してその配向状態を固定化して厚さ3.0μmの中心波長550nmの右偏光緑色を反射するコレステリック液晶反射層Gm1を作製した。この際用いた紫外線の照度はUV−A領域(波長320nm〜400nmの積算)において270mW/cm、照射量はUV−A領域において180mJ/cmであった。Gm1層は20℃で固体の高分子で、耐MEK(メチルエチルケトン)性を示した。
さらに、ワイヤーバーを用いてコレステリック液晶反射層用塗布液Rm1を塗布、膜面温度80℃で2分間乾燥してコレステリック液晶相状態とした後、空気下にて160mW/cmの空冷メタルハライドランプ(アイグラフィックス(株)製)を用いて紫外線を照射してその配向状態を固定化して厚さ3.0μmの中心波長650nmの右偏光赤色を反射するコレステリック液晶反射層Rm1を積層した。
最後に、上記同様に、コレステリック液晶反射層用塗布液Bm1を塗布、膜面温度80℃で2分間乾燥してコレステリック液晶相状態とした後、空気下にて160mW/cmの空冷メタルハライドランプ(アイグラフィックス(株)製)を用いて紫外線を照射してその配向状態を固定化して厚さ3.0μmの中心波長450nmの右偏光青色を反射するコレステリック液晶反射層Bm1を積層した。作製されたコレステリック液晶反射積層Gm1Rm1Bm1は、400nm以上700nm以下の可視全光を反射するため、その反射特性の外観は、金属光沢のある、着色のない白色であり、400nm以上700nm以下の平均反射率は20%であった。作製されたコレステリック液晶反射積層Gm1Rm1Bm1は、カチオン重合しか進行していないため、昇温時に特性反射が著しく弱くなる(20℃におけるピーク反射率の30%以下のピーク反射率となる)温度を有し、その温度(特性反射消失温度)はおよそ140℃であった。
反射積層Gm1Rm1Bm1の上にパターニング用ラジカル光重合開始剤供給層用塗布液1を塗布、乾燥して1.2μmのパターニング用ラジカル光重合開始剤供給層1を形成した。
反射積層Gm1Rm1Bm1に対して、ミカサ社製、商品名:M−3Lマスクアライナーとフォトマスクを用いて露光量30mJ/cmでパターン露光を行った。露光は、直径100mmの円形領域全面に実施し、それ以外の領域は完全に遮光した。その後230℃のクリーンオーブンで15分のベークを行い、パターン化されたコレステリック液晶反射層1を作製した。円形のパターン化されたコレステリック液晶反射層は、400nm以上700nm以下の可視全光を反射するため、その反射特性の外観は、金属光沢のある、着色のない白色であり、400nm以上700nm以下の平均反射率は20%を維持していた。400nm以上700nm以下のそれぞれの波長で、反射率は5%以下であった。また、一方、遮光部分は、反射特性は完全に消失しており、400nm以上700nm以下のそれぞれの波長で反射率は0%であった。
<コレステリック液晶反射層1の紫外線吸収剤を含有する透明支持体1への転写>
上記のように、パターンの作製を確認した後に、転写接着層用塗布液AD−1を塗布、乾燥して、2.8μmの転写接着層AD−1を形成し、仮支持体付転写箔を作製した。この仮支持体付転写箔を紫外線吸収剤を含む透明支持体1に熱圧着後、仮支持体を剥離し、実施例1の加飾シート1を作製した。
[実施例2]
<配向層用塗布液2の調製>
下記の組成物を調製し、孔径30μmのポリプロピレン製フィルタでろ過して、配向層用塗布液2として用いた。
─────────────────────────────────―
配向層用塗布液組成(%)
─────────────────────────────────―
ポリビニルアルコール(PVA205、クラレ(株)製) 3.21
ポリビニルピロリドン(Luvitec K30、BASF社製) 1.48
蒸留水 52.10
メタノール 43.21
─────────────────────────────────―
<コレステリック液晶反射層用塗布液Gm2の調製>
下記に示す組成物を、25℃に保温された容器中にて、攪拌、溶解させ、コレステリック液晶反射層用塗布液Gm2を調製した。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
コレステリック液晶反射層用塗布液Gm2(質量部)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
メトキシエチルアクリレート 145.0
下記の棒状液晶化合物の混合物 100.0
IRGACURE 819 (BASF社製) 10.0
下記構造のキラル剤A 5.78
下記構造の界面活性剤 0.08
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
棒状液晶化合物

数値は質量%である。また、Rは酸素原子で結合する基である。
キラル剤A
界面活性剤
コレステリック液晶反射層用塗布液Gm2は、中心波長550nmの光を反射する反射層を形成する材料である。また、コレステリック液晶反射層用塗布液Gm2は、右円偏光を反射する反射層を形成する材料である。すなわち、コレステリック液晶反射層用塗布液Gm2は、右偏光緑色を反射するための材料である。
<コレステリック液晶反射層用塗布液Rm2の調製>
キラル剤Aの添加量を4.66質量部とする以外はコレステリック液晶反射層用塗布液Gm1と同様にして、コレステリック液晶反射層用塗布液Rm2を調製した。コレステリック液晶反射層用塗布液Rm2は、中心波長650nmの右円偏光を反射する右偏光赤色反射するための材料である。
<コレステリック液晶反射層用塗布液Bm2の調製>
キラル剤Aの添加量を7.61質量部とする以外はコレステリック液晶反射層用塗布液Gm1と同様にして、コレステリック液晶反射層用塗布液Bm2を調製した。コレステリック液晶反射層用塗布Bm2は、中心波長450nmの右円偏光を反射する右偏光青色反射するための材料である。
<パターン化されたコレステリック液晶反射層2の作製>
実施例1で作製した、厚さ20μmの紫外線吸収剤を含有する透明支持体1の上に、ワイヤーバーを用いて配向層用塗布液2を塗布、乾燥した。乾燥膜厚は1.6μmであった。次いで、上記で調製したコレステリック液晶反射層用塗布液Gm2を、上記で作製した紫外線吸収剤を含有する透明支持体1の配向層2上に、インクジェットプリンター(DMP−2831、FUJIFILM Dimatix社製)にて、直径100mmの円形領域全面に打滴し、95℃、30秒間乾燥した後に、紫外線照射装置により、室温で500mJ/cm2の紫外線を照射して硬化させてパターンを形成してコレステリック液晶反射層Gm2を得た。
さらに、上記インクジェットプリンターを用いて、コレステリック液晶反射層Gm2の上に、コレステリック液晶反射層用塗布液Rm2を塗布、膜面温度95℃で30秒間乾燥してコレステリック液晶相状態とした後、紫外線照射装置により、室温で500mJ/cm2の紫外線を照射して硬化させてコレステリック液晶反射層Gm2の上に、厚さ1.6μmの中心波長650nmの右偏光赤色を反射するコレステリック液晶反射層Rm1を積層したコレステリック液晶反射層Gm2Rm2を得た。
最後に、上記同様に、コレステリック液晶反射層用塗布液Bm2を塗布、乾燥、紫外線を照射して、コレステリック液晶反射層Rm2の上に、厚さ1.6μmの中心波長450nmの右偏光青色を反射するコレステリック液晶反射層Rm2を積層したコレステリック液晶反射層Gm2Rm2Bm2を得た。このようにして、実施例2の加飾シート2を作製した。
作製されたコレステリック液晶反射積層Gm2Rm2Bm2は、400nm以上700nm以下の可視全光を反射するため、その反射特性の外観は、金属光沢のある、着色のない白色であり、400nm以上700nm以下の平均反射率は40%であった。また、400nm以上700nm以下の各波長の反射率がそれぞれ5%以上であることを確認した。
[実施例3]
<配向層用塗布液3の調製>
下記に示す組成物を、25℃に保温された容器中にて、攪拌、溶解させ、配向層用塗布液3を調製した。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
配向層用塗布液3(質量部)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 67.8
メガファックRS−90(DIC株式会社製) 31.7
IRGACURE 819 (BASF社製) 0.5
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<パターン化されたコレステリック液晶反射層3の作製>
上記で調製した配向層用塗布液3を、実施例1で作製した紫外線吸収剤を含有する透明支持体1の上に、バーコーターを用いて3mL/m2の塗布量で塗布した。その後、膜面温度が90℃になるように加熱し、120秒間乾燥した後に、酸素濃度100ppm以下の窒素パージ下で、紫外線照射装置により、700mJ/cm2の紫外線を照射し、架橋反応を進行させ、配向層3を作製した。
次いで、実施例2で調製したコレステリック液晶反射層用塗布液Gm2を、上記で作製した紫外線吸収剤を含有する透明支持体1の配向層3上に、インクジェットプリンター(DMP−2831、FUJIFILM Dimatix社製)にて、ドット中心間距離(ピッチ)80μmで直径100mmの円形領域全面に打滴して、パターン化されたコレステリック液晶反射層Gm3を作製した。
さらに、上記インクジェットプリンターを用いて、コレステリック液晶反射層Gm3のドット上に、コレステリック液晶反射層用塗布液Rm2を塗布、膜面温度95℃で30秒間乾燥してコレステリック液晶相状態とした後、紫外線照射装置により、室温で500mJ/cm2の紫外線を照射して硬化させてコレステリック液晶反射層Gm2の各ドット上に、さらに、中心波長650nmの右偏光赤色を反射するコレステリック液晶反射層を積層したコレステリック液晶反射層Gm3Rm3を得た。
最後に、上記同様に、コレステリック液晶反射層用塗布液Bm2を塗布、乾燥、紫外線を照射して、コレステリック液晶反射層Rm2の各ドット上に、中心波長450nmの右偏光青色を反射するコレステリック液晶反射層を積層したコレステリック液晶反射層Gm3Rm3Bm3を得た。このようにして、図3に示すように、1つのドット内に、互いに異なる波長域の光を反射する3層が積層されたドットを有する、実施例3の加飾シート3を作製した。
作製されたコレステリック液晶反射積層Gm3Rm3Bm3は、400nm以上700nm以下の可視全光を反射するため、その反射特性の外観は、金属光沢のある、着色のない白色であり、400nm以上700nm以下の平均反射率は15%であった。
また、ドットの形状をレーザー顕微鏡(キーエンス社製)にて観察したところ、ドットは平均直径23μm、平均最大高さ10μm、ドット端部のドット表面と下地層表面とが両者の接触部でなす角度(接触角)は平均83度であり、ドット端部から中心に向かう方向で、連続的に高さが増加していた。
[実施例4]
紫外線吸収剤を含有する透明支持体1から紫外線吸収剤を除去した以外は、実施例1と同様にして、実施例4の加飾シート4を作製した。円形のパターン化されたコレステリック液晶反射層は、実施例1と同様に、400nm以上700nm以下の可視全光を反射するため、その反射特性の外観は、金属光沢のある、着色のない白色であり、平均反射率も20%であった。
[比較例1]
コレステリック液晶反射層用塗布液Rm2、Bm2の代わりにGm2を用いた以外は、実施例2と同様にして、比較例1の加飾シートC1を作製した。円形のパターン化されたコレステリック液晶反射層は、中心波長550nm、半値幅50nmの緑光を反射するため、その反射特性の外観は、金属光沢はあるが、緑に着色しており、角度によって色が変化してしまっていた。550nmでの反射率は45%であった。
《耐光性評価》
上記作製したコレステリック液晶反射層の透明支持体側から、スーパーキセノンウェザーメーター“SX−75”(スガ試験機社製、60℃、50%RH条件)にて、キセノン光を25万Lxで200時間照射した。所定時間の経過後、反射率の変化を測定した。評価結果を下記表2に示す。
A:反射率の変化が10%未満
B:反射率の変化が10%以上30%未満
C:反射率の変化が30%以上
表2の結果から、本発明の加飾シートは、角度によっても色変化の小さい、金属光沢のある白色外観を付与できることが分かる。さらに、紫外線吸収剤を含有する透明支持体上に形成された実施例1、2及び3の加飾シートは、耐光性も良好であり、物品の表面を加飾するための部材として有用であることがわかる。
100 加飾シート
10 パターン化されたコレステリック液晶反射層
1 第1のパターン化されたコレステリック液晶反射層
2 第2のパターン化されたコレステリック液晶反射層
20 光透過領域
30 光反射層
40 光吸収層
50 紫外線吸収層
60 反射防止層
A 視認側表面
B 非視認側表面
Rm、Bm、Gm 実施例における各パターン化されたコレステリック液晶反射層

Claims (10)

  1. 視認側表面と、該視認側表面と反対側の非視認側表面を有するパターン化されたコレステリック液晶反射層を有し、
    前記パターン化されたコレステリック液晶反射層が、
    第1のパターン化されたコレステリック液晶反射層と、
    前記第1のパターン化されたコレステリック液晶反射層の上に積層された、第2のパターン化されたコレステリック液晶反射層を有し、
    前記第1のパターン化されたコレステリック液晶反射層のパターン形状と、前記第2のパターン化されたコレステリック液晶反射層のパターン形状が一致しており、
    前記第1のパターン化されたコレステリック液晶反射層が、特性反射のピーク波長が400nm以上700nm以下である第1の円偏光を反射し、
    前記第2のパターン化されたコレステリック液晶反射層が、特性反射のピーク波長が400nm以上700nm以下であり、第1の円偏光とは特性反射のピーク波長が違う第2の円偏光を反射し、
    前記パターン化されたコレステリック液晶反射層の400nm以上700nm以下の波長領域における光の反射率がそれぞれ5%以上であり、かつ前記波長領域における光の反射率の平均が10%以上である加飾シート。
  2. さらに光反射層を有し、
    前記光反射層が、前記パターン化されたコレステリック液晶反射層の前記非視認側表面の上に積層されている請求項1に記載の加飾シート。
  3. さらに光吸収層を有し、
    前記光吸収層が、前記パターン化されたコレステリック液晶反射層の前記非視認側表面の上に積層されている請求項1に記載の加飾シート。
  4. さらに紫外線吸収剤を含む紫外線吸収層を有し、
    前記紫外線吸収層が、前記パターン化されたコレステリック液晶反射層の前記視認側表面の上に積層されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の加飾シート。
  5. さらに反射防止層を有し、
    前記反射防止層が、前記パターン化されたコレステリック液晶反射層の前記視認側表面の上に積層されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の加飾シート。
  6. さらに、光透過領域を有し、
    前記光透過領域の波長400nm以上700nm以下の範囲における光の反射率がそれぞれ3%未満である請求項1〜5のいずれか1項に記載の加飾シート。
  7. 前記光透過領域が、面内において、前記パターン化されたコレステリック液晶反射層のパターン形状以外の領域に対応するように配置されている請求項6に記載の加飾シート。
  8. 前記パターン化されたコレステリック液晶反射層および前記光透過領域が液晶性化合物を含み、
    前記パターン化されたコレステリック液晶反射層は、コレステリック配向状態で固定された前記液晶性化合物を含み、
    前記光透過領域は、等方相状態で固定された前記液晶性化合物を含む、
    請求項6または7に記載の加飾シート。
  9. 前記光透過領域が、非液晶性の重合性化合物を硬化させた光透過部である請求項6または7に記載の加飾シート。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載された加飾シートを用いた物品。
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