JP2017205739A - 分散装置用ノズル、そのノズルを備えた分散装置、及び分散方法 - Google Patents

分散装置用ノズル、そのノズルを備えた分散装置、及び分散方法 Download PDF

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Abstract

【課題】分散質をより細かく分散できるノズルを容易に形成することができる分散装置用ノズル、そのノズルを備えた分散装置、及び分散方法を提供する。【解決手段】第1ノズル穴16が形成された保護板12Aと、前記保護板12Aに重ねて設けられ、第2ノズル穴24が形成された合わせ板14Aとを備え、前記合わせ板14Aは、同一平面状に配置された一対の分割板20を有し、前記一対の分割板20の対向面の間に前記第2ノズル穴24が形成され、前記対向面に単結晶ダイヤモンド又は多結晶ダイヤモンドで形成された超硬部26が設けられ、前記第2ノズル穴24によって、前記処理液の進行方向に直交する第1軸側内面間の距離が、前記進行方向及び前記第1軸に直交する第2軸内面間の距離より短いオリフィス部18が形成されていることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、分散装置用ノズル、そのノズルを備えた分散装置、及び分散方法に関する。
分散質として例えば固形物を細かく分散する装置は、固形物を含有した処理液にせん断力を与え、当該せん断力により固形物を細かく分散する(例えば、特許文献1及び2)。上記特許文献1の分散装置は、オリフィス部の下流側にオリフィス部よりも断面が拡大された噴出穴が形成されている。上記特許文献2の分散装置は、カーボンナノチューブと、両性イオン界面活性剤と、極性溶媒とを含有した処理液を高圧かつ高速でオリフィス部に通過させることで、カーボンナノチューブを分散させる。
特開昭60−168554号公報 特開2015−13772号公報
ノズルにおいて固形物に大きなせん断力を与えるには、固形物を含有した粘度の高い処理液を用いることや、小さいノズル径を有するノズルを用いることが有効である。ところが、粘度の高い処理液や、小さいノズル径を有するノズルを用いた場合、固形物がノズルに詰まってしまうという問題があった。またノズルは通常、単結晶ダイヤモンド又は多結晶ダイヤモンド等の硬質な材料に微細な穴を設けて形成するが、所望の形状の穴を硬質な材料に形成することは容易ではない。
そこで本発明は、分散質をより細かく分散できるノズルを容易に形成することができる分散装置用ノズル、そのノズルを備えた分散装置、及び分散方法を提供することを目的とする。
本発明に係るノズルは、加圧された処理液がノズルを通過することによって、前記処理液に含まれる分散質を分散させる分散装置用ノズルにおいて、第1ノズル穴が形成された保護板と、前記保護板に重ねて設けられ、第2ノズル穴が形成された合わせ板とを備え、前記合わせ板は、同一平面状に配置された一対の分割板を有し、前記一対の分割板の対向面の間に前記第2ノズル穴が形成され、前記対向面に単結晶ダイヤモンド又は多結晶ダイヤモンドで形成された超硬部が設けられ、前記第2ノズル穴によって、前記処理液の進行方向に直交する第1軸側内面間の距離が、前記進行方向及び前記第1軸に直交する第2軸内面間の距離より短いオリフィス部が形成されていることを特徴とする。
本発明に係る分散装置は、上記分散装置用ノズルを備えたことを特徴とする。
本発明に係る分散方法は、加圧された処理液がノズルを通過する工程を備え、前記処理液に含まれる分散質を分散させる分散方法において、第1ノズル穴が形成された保護板と、前記保護板に重ねて設けられ第2ノズル穴が形成された合わせ板とを有し、前記合わせ板は、同一平面状に配置された一対の分割板を有し、前記一対の分割板の対向面の間に前記第2ノズル穴が形成され、前記対向面に、単結晶ダイヤモンド又は多結晶ダイヤモンドで形成された超硬部が設けられ、前記第1ノズル穴と前記第2ノズル穴とが一部で重なることによって、前記処理液の進行方向に直交する第1軸において、前記ノズルの全体で流速がほぼ一定であり、前記進行方向及び前記第1軸に直交する第2軸において前記ノズルの中央がより流速が速い前記ノズルに、前記処理液を通過させることを特徴とする。
本発明によれば、合わせ板は、一対の分割板の間に第2ノズル穴が形成されているので、合わせ板に対する穴あけ加工をせずに、オリフィス部を容易に形成することができる。
本実施形態に係る分散装置の構成を示す模式図である。 本実施形態に係る分散装置用ノズルの構成を示す斜視図である。 本実施形態に係る合わせ板の構成を示す図であり、図3Aは平面図、図3Bは図3Aに示すA−A断面図である。 本実施形態に係る分散装置用ノズルの構成を示す図であり、図4Aは平面図、図4Bは図4Aに示すA−A断面図である。 変形例に係る分散装置用ノズル(1)の構成を示す平面図である。 変形例に係る合わせ板(1)の構成を示す平面図である。 変形例に係る合わせ板(2)の構成を示す平面図である。 変形例に係る合わせ板(3)の構成を示す平面図である。 変形例に係る合わせ板(4)の構成を示す平面図である。 変形例に係る合わせ板(5)の構成を示す断面図である。 変形例に係る分散装置用ノズル(2)の構成を示す断面図である。 変形例に係る合わせ板(6)の構成を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
(全体構成)
図1に示す分散装置1は、圧縮機2、ノズル10A、及び冷却部4を備える。圧縮機2には、逆止弁6を介して処理液供給部3が接続されている。圧縮機2には、逆止弁6を介して処理液供給部3が接続されている。圧縮機2は、動力5に接続されており、吐出口が圧縮配管7の一側に接続されている。圧縮配管7の他側は、ノズル10Aの入り口に接続されている。ノズル10Aの出口は、排出配管8の一側に接続されている。排出配管8の他側は、冷却部4に接続されている。分散装置1は、処理液供給部3から供給された処理液が、ノズル10Aを通過することにより、前記処理液に含まれる分散質を分散し得るように形成されている。
ノズル10Aは、図2に示すように、保護板12Aと、合わせ板14Aとを有する。保護板12Aは、第1ノズル穴16が厚さ方向に形成されている。保護板12Aは、金属、例えば、鉄、ステンレスなどで形成される。本実施形態の場合、保護板12Aは、円板状の部材で形成されており、円形の第1ノズル穴16を有する。合わせ板14Aは、保護板12Aに対し、下流側に配置される。
合わせ板14Aは、図3に示すように、同一平面状に配置された一対の分割板20を有し、一対の分割板20の対向面21の間に第2ノズル穴24が形成されている。本図の場合、一対の分割板20の間には、間隔保持部22が設けられている。
分割板20は、直線状の対向面21を有する板本体23と、超硬部26とからなる。板本体23は、保護板12Aと同様の金属製部材であり、直線部25に保持溝28が設けられている。超硬部26は、電着やろう付けにより、保持溝28に固定されている。超硬部26は、板本体よりも硬い材料である、単結晶ダイヤモンド又は多結晶ダイヤモンドで形成されている。間隔保持部22は、保護板12Aと同様の金属製部材であり、一対の分割板20の対向面21間を所定の距離に保持し得る厚さに形成されている。間隔保持部22は、高さが合わせ板14Aの厚さ方向の長さと同じ長さを有する。
本実施形態の場合、分割板20は、半円形の板状部材である。保持溝28は、板本体23の直線部25から半径方向に凹んだ溝であり、分割板20の対向面21において板本体23の直線部25と超硬部26の表面の間に段差が生じないように形成されている。
合わせ板14Aは、対向面21を対向させた状態で一対の分割板20を同一平面状に配置し、対向面21間に間隔保持部22を配置して、分解可能に一体化することにより形成される。合わせ板14Aは上記のように構成されることにより、一対の分割板20の対向面21と、間隔保持部22で囲まれた第2ノズル穴24が形成される。なお、本図において、処理液の進行方向をF、進行方向に直交する第1軸をX、前記進行方向F及び前記第1軸Xに直交する第2軸をYとする。
第2ノズル穴24は、対向面21間の第1軸Xに平行な距離(第1軸側内面間の距離)をa、間隔保持部22間の第2軸Yに平行な距離(第2軸側内面間の距離)をbとすると、距離aは距離bより短くなるように形成されている。距離aは、例えば、1nm〜10mmとすることができる。距離aは、好ましくは10nm〜0.5mmとすることができる。好ましい距離aの、下限が10nmであるのは多層CNT(カーボンナノチューブ)の直径が10nm程度だからであり、上限が0.5mmであるのはCNTの長さが0.5mm程度のものが存在するからである。
距離bは、0.01mm〜100mmとすることができる。距離bは、好ましくは0.01〜5mmとすることができる。好ましい距離bの上限が5mmであるのは、それ以上のサイズの単結晶ダイヤモンド又は多結晶ダイヤモンドを入手することが困難だからである。
ノズル10Aは、図4に示すように、保護板12A及び合わせ板14Aを同軸上に重ねて、図示しない固定手段により軸方向に固定される。保護板12A及び合わせ板14Aを重ねたことにより、オリフィス部18が形成される。ノズル10Aは、保護板12A側(図4Bにおける上側)を上流側に配置して圧縮配管7及び排出配管8に接続される。
圧縮配管7及び排出配管8に接続される際、ノズル10Aは、図示しない外周保持部により合わせ板14Aが半径方向に保持されるのが好ましい。合わせ板14Aは、半径方向に保持されることにより、処理液がオリフィス部18を通過する際、第2ノズル穴24を広げる方向(合わせ板14Aの半径方向)に働く力によって、上記距離bが変化しないようにすることができる。
オリフィス部18は、圧縮配管7の内径に比べ、微細に形成されている。オリフィス部18は、保護板12A及び合わせ板14Aを重ねたことにより、第2ノズル穴24に比べ、第2軸Y側内面間の距離が多少短くなるが、上記距離bに影響を与えるほどではない。したがって本実施形態では、オリフィス部18は、実質的に第2ノズル穴24によって構成される。
(動作及び効果)
次に上記のように構成された分散装置1の動作及び効果を説明する。まず、処理液供給部3に処理液を投入する。処理液は、分散媒と、分散質としての固形物とを含む。処理液は、大きいせん断力を得る観点から、1(mPa・s)を超える粘度を有するのが好ましく、100(mPa・s)を超えるのがより好ましい。
分散媒としては、例えば塗膜形成物としての樹脂と、溶媒とを含む。例えば、分散媒は、樹脂としてのポリイミド(PI)と、溶媒としてのNMP(N−メチル−2−ピロリドン)とで作製してもよい。また分散媒は、樹脂としてのポリビニルピロリドン(PVP)と、溶媒としての水とで作製してもよい。さらに分散媒は、樹脂としてのポリアミドイミド(PAI)と、溶媒としてのNMPとで作製してもよい。
固形物は、アスペクト比が10を超える部材、例えば、CNTやカーボンナノファイバ、銀ナノワイヤ、無機ナノチューブ、セルロースナノファイバー、炭素繊維等を用いることができる。またアスペクト比が50を超える固形物を用いるのが好ましい。この場合、固形物は、例えば直径10nm×長さ0.5μmである。
圧縮機2は接続された動力5によって駆動し、処理液供給部3から供給された上記処理液を押し出す。押し出された処理液は、圧縮配管7を通じてノズル10Aへ到達する。ノズル10Aに到達した処理液は、第1ノズル穴16、オリフィス部18の順に通過していく(図4)。オリフィス部18は、圧縮配管7に比べ流路が微細に形成されていることにより、処理液の圧力は、オリフィス部18直前で10〜200MPaになる。
処理液は、オリフィス部18を通過する際、高速流となる。オリフィス部18を通過することにより、処理液は大きいせん断力を受ける。前記せん断力によって処理液に含まれる固形物がより細かく分散する。このようにして固形物がより細かく分散した分散液が作製される。オリフィス部18を通過した直後の分散液は、高温である。分散装置1は、排出配管8を通じて冷却部4に分散液を供給し、分散液を所定温度に冷却してから、排出し得る。
本実施形態の場合、オリフィス部18は長円形状に形成されていることにより、第1軸Xと第2軸Yとで流速分布が異なる。すなわち、第2軸Yにおいて、流速は、オリフィス部18の全体で流速がほぼ一定となる。したがって、処理液は、第2軸Y近傍においてせん断速度(速度勾配ともいう。)が小さい。処理液は、せん断速度が小さい領域、すなわち第2軸Y及び進行方向Fを含む平面と平行な面近傍において、受けるせん断力が小さい。したがって処理液に含まれる固形物は、第2軸Y及び進行方向Fを含む平面と平行な面近傍において、詰まることなくスムーズにオリフィス部18内を通過する。
一方、第1軸Xにおいて、流速は、オリフィス部18の中央がより速い。すなわち処理液は、第1軸X近傍においてせん断速度が大きい。処理液及び処理液に含まれる固形物は、大きなせん断速度が生じる領域(高せん断速度領域)、すなわち第1軸X及び進行方向Fを含む平面と平行な面近傍において大きいせん断力を受ける。高せん断速度領域におけるせん断力によって固形物は、より細かく分散する。
上記のように本実施形態の場合、オリフィス部18入口に到達した固形物は、第1軸X及び進行方向Fを含む平面と平行な面近傍において、大きいせん断力を受けることにより、より細かく分散する。固形物は、大きいせん断力を受けることによって、仮にオリフィス部18の流路に詰まったとしても、第2軸Yに平行な方向に向きを変えることによって、スムーズにオリフィス部18内を通過することができる。
このようにオリフィス部18は、第1軸X及び進行方向Fを含む平面と平行な面近傍において処理液に大きいせん断力を与えながら、第2軸Y及び進行方向Fを含む平面と平行な面近傍においては処理液が受けるせん断力が小さいので、スムーズに処理液を通過させる。
したがって分散装置1は、オリフィス部18全体として、処理液に含まれる固形物が流路に詰まるのを防止しながら、固形物をより細かく分散させることができる。
本実施形態の場合、合わせ板14Aは、一対の分割板20の間に第2ノズル穴24が形成されている。したがってノズル10Aは、合わせ板14Aに対する穴あけ加工をせずに、距離aが、距離bより短いオリフィス部18を容易に形成することができる。
合わせ板14Aは、間隔保持部22の厚さを変えることで、第2ノズル穴24の上記距離aを容易に変更することができる。したがってノズル10Aは、処理液に応じ、分散能力を容易に調整することができる。
ノズル10Aは、合わせ板14Aを分解することにより、オリフィス部18を容易に清掃することができる。
ノズル10Aは、保護板12Aを上流側に配置したことにより、オリフィス部18を通過する処理液によって間隔保持部22が摩耗することを防止できる。
(変形例)
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更することが可能である。以下、変形例について、上記実施形態と異なる点を中心に説明する。なお上記実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省略する。
上記実施形態の場合、保護板12Aの第1ノズル穴16は、円形である場合について説明したが、本発明はこれに限らない。図5に示すように保護板12Bは、正方形又は矩形の第1ノズル穴30を有している。本変形例のノズル10Bは、一対の分割板20の間に第2ノズル穴24が形成されているので、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
上記実施形態の場合、合わせ板14Aは、一対の分割板20と間隔保持部22を有する場合について説明したが、本発明はこれに限らない。図6に示すように超硬部34は、凹部35が形成されており、分割板33の保持溝29に固定されている。合わせ板14Bは、凹部35同士を組み合わせることにより第2ノズル穴36が形成されている。本変形例の合わせ板14Bは、一対の分割板33の間に第2ノズル穴36が形成されているので、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに本変形例の場合、超硬部34に形成された凹部35により第2ノズル穴36を形成することとしたから、間隔保持部22を省略でき、その分、部品点数を低減することができる。本変形例に関し、図7に示す合わせ板14Cのように、超硬部38は、所定の第2ノズル穴40を形成し得る厚さを有することとしてもよい。また図8に示す合わせ板14Dのように、外形が多角形である分割板42を用いてもよい。
上記実施形態の場合、合わせ板14Aは、1つの第2ノズル穴24を有する場合について説明したが、本発明はこれに限らない。図9に示す合わせ板14Eのように、一対の分割板20の間に配置された連結部44を備えることとしてもよい。連結部44は、分割板20と同じ金属製の板状部材であり、分割板20の保持溝28に面する両側面に保持溝46が形成されている。当該保持溝46には、超硬部26が固定されている。超硬部26が固定された連結部44の両側に、間隔保持部22を介して一対の分割板20を配置することにより、2つの第2ノズル穴24を形成することができる。本変形例の合わせ板14Eは、一対の分割板20の間に第2ノズル穴24が形成されているので、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに本変形例の場合、合わせ板14Aは、2つの第2ノズル穴24を有するので、単位時間あたりに処理される処理液の量を増やすことができる。
図10に示す合わせ板14Fのように、超硬部50を上流側で保持する押え部52が形成されていてもよい。押え部52は、一対の分割板49の対向面51側における上流側の角部を、厚さ方向に凹となるように加工して形成されている。超硬部26は、押え部52に固定さている。合わせ板14Fは、上記実施形態と同様の効果に加え、押え部52が超硬部26を保持することにより、オリフィス部18を通過する処理液によって、超硬部26が下流側へ押し出され分割板20から脱落することを防止することができる。
合わせ板は、図11に示すように、同軸上に複数個(本図の場合2個)を組み合わせてもよい。本図の場合、上流側に配置された合わせ板14Fの第2ノズル穴24に対し、下流側に配置された合わせ板14Gの第2ノズル穴54をより小さく形成してもよい。合わせ板14Gは、間隔保持部54の厚さが合わせ板14Fの間隔保持部22より小さいことにより、第2ノズル穴24より小さい第2ノズル穴56が形成されている。これによりノズル10Cは、段階的に小さくなるオリフィス部18,58を備えることができる。
上記実施形態の場合、分散質として固形物を用いた場合について説明したが、本発明はこれに限らず、分散質は液体であってもよい。分散装置1は、分散媒と分散質が分離している処理液を、乳化することができる。
図12に示すように、第2ノズル穴64は、上流から下流に向かって、先細となるように形成されていてもよい。本図に示す間隔保持部62は、分割板20の対向面61に面する両面に、上流から下流に向かって厚さが細くなる傾斜面を有する。超硬部60は、間隔保持部62側の側面に、上流から下流に向かって、間隔保持部62と反対方向に傾斜する傾斜面を有する。合わせ板14Hは、上流から下流に向かって、先細となる第2ノズル穴64を有することにより、ゲル状物や容易に変形する分散質を分散する場合に適用することができる。また、合わせ板14Hは、第2ノズル穴64を上流面と下流面を逆にして、上流から下流に向かって、先太となるように配置して使用してもよい。
上記実施形態の場合、間隔保持部22は、高さが、合わせ板14Aの厚さ方向の長さと同じ長さを有する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、合わせ板14Aの厚さ方向の長さより短くてもよい。また合わせ板14Aの厚さは、適宜選択できることはいうまでもない。
上記実施形態の場合、オリフィス部18は、実質的に第2ノズル穴24によって構成される場合について説明したが、本発明はこれに限らない。すなわちオリフィス部18は、第2ノズル穴24の上記距離bに比べ、より小さい開口からなる第1ノズル穴16を有する保持板を用いることによって、実質的に第1ノズル穴と第2ノズル穴とで形成することとしてもよい。
1 分散装置
2 圧縮機
3 処理液供給部
10A〜10C ノズル
12A、12B 保護板
14A〜14H 合わせ板
16、30 第1ノズル穴
18,58 オリフィス部
20、33、42、49 分割板
21、51、61 対向面
22、54、62 間隔保持部
24、36、40、54、56、64 第2ノズル穴
26、34、38、60 超硬部
52 押え部
F 進行方向
X 第1軸
Y 第2軸

Claims (8)

  1. 加圧された処理液がノズルを通過することによって、前記処理液に含まれる分散質を分散させる分散装置用ノズルにおいて、
    第1ノズル穴が形成された保護板と、
    前記保護板に重ねて設けられ、第2ノズル穴が形成された合わせ板と
    を備え、
    前記合わせ板は、同一平面状に配置された一対の分割板を有し、前記一対の分割板の対向面の間に前記第2ノズル穴が形成され、
    前記対向面に単結晶ダイヤモンド又は多結晶ダイヤモンドで形成された超硬部が設けられ、
    前記第2ノズル穴によって、前記処理液の進行方向に直交する第1軸側内面間の距離が、前記進行方向及び前記第1軸に直交する第2軸内面間の距離より短いオリフィス部が形成されている
    ことを特徴とする分散装置用ノズル。
  2. 前記超硬部は、前記合わせ板に固定されていることを特徴とする請求項1記載の分散装置用ノズル。
  3. 前記処理液の下流側に前記超硬部を押える押え部が設けられていることを特徴とする請求項2記載の分散装置用ノズル。
  4. 前記合わせ板を外周から保持する外周保持部を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の分散装置用ノズル。
  5. 前記分割板の対向面に連結部が設けられており、前記分割板と前記連結部の間にそれぞれ前記第2ノズル穴が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の分散装置用ノズル。
  6. 前記保護板及び前記合わせ板が複数からなり、
    前記オリフィス部が、前記処理液の進行方向に向かって、多段階状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の分散装置用ノズル。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項記載の分散装置用ノズルを備えたことを特徴とする分散装置。
  8. 加圧された処理液がノズルを通過する工程を備え、前記処理液に含まれる分散質を分散させる分散方法において、
    第1ノズル穴が形成された保護板と、前記保護板に重ねて設けられ第2ノズル穴が形成された合わせ板とを有し、
    前記合わせ板は、同一平面状に配置された一対の分割板を有し、前記一対の分割板の対向面の間に前記第2ノズル穴が形成され、
    前記対向面に、単結晶ダイヤモンド又は多結晶ダイヤモンドで形成された超硬部が設けられ、
    前記第1ノズル穴と前記第2ノズル穴とが一部で重なることによって、前記処理液の進行方向に直交する第1軸において、前記ノズルの全体で流速がほぼ一定であり、前記進行方向及び前記第1軸に直交する第2軸において前記ノズルの中央がより流速が速い前記ノズルに、前記処理液を通過させることを特徴とする分散方法。
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