以下、遊技機の一実施形態を図1〜図12にしたがって説明する。
図1に示す遊技機としてのパチスロ10は、前面を開口した直方体状の本体11と、当該本体の左側縁側に対して回動開閉可能に軸支された前面扉12とを備えている。前面扉12の前面上部には、演出表示装置14が配設されている。演出表示装置14には、例えば、液晶ディスプレイ型の表示装置や、ドットマトリクス型の表示装置などが用いられる。
また、パチスロ10には、発光演出を行う発光手段としての装飾ランプLaが配設されている。また、パチスロ10には、音声演出を行う音声出力手段としてのスピーカSpが配設されている。
また、パチスロ10には、中央パネル15が設けられている。中央パネル15には、パチスロ10の内部に配設されるドラムユニット13を透視可能な透視窓16が設けられている。透視窓16は、中央パネル15と一体形成された合成樹脂板から構成されている。
ドラムユニット13は、左リール13L、中リール13C及び右リール13Rから構成されている。そして、ドラムユニット13を構成する各リール13L,13C,13Rは、横並びに配設されており、パチスロ10を正面から見て、最も左側には左リール13L、左リール13Lの右隣には中リール13C、中リール13Cの右隣には右リール13Rが配置されている。
各リール13L,13C,13Rには、予め定められた順で図柄が配列されている。左リール13Lには、図柄L00〜図柄L20の21個の図柄が配列されている。また、中リール13Cには、図柄C00〜図柄C20までの21個の図柄が配列されている。また、右リール13Rには、図柄R00〜図柄R20までの21個の図柄が配列されている。そして、変動ゲームにおいて左リール13Lでは、図柄L00、図柄L01…図柄L20、図柄L00の順に透視窓16にて表示されるように変動する。また、変動ゲームにおいて中リール13Cでは、図柄C00、図柄C01…図柄C20、図柄C00の順に透視窓16にて表示されるように変動する。また、変動ゲームにおいて右リール13Rでは、図柄R00、図柄R01…図柄R20、図柄R00の順に透視窓16にて表示されるように変動する。
なお、本実施形態において各リール13L,13C,13Rでは、「ベル」を模した図柄(ベル図柄)、「REPLAY」の文字が装飾された図柄(リプレイ図柄)がそれぞれ配列されている。また、各リール13L,13C,13Rでは、「スイカ」を模した図柄(スイカ図柄)、「チェリー」を模した図柄(チェリー図柄)、「BAR」の文字が装飾された図柄(バー図柄)、「7」の数字を模した図柄(セブン図柄)がそれぞれ配列されている。
回動体としての各リール13L,13C,13Rは、各々に対応して設けられたステッピングモータにより独立して縦方向に回動及び停止するように構成されている。そして、各リール13L,13C,13Rが回動することによって、透視窓16では、各種図柄が連続的に変化しつつ表示(変動)される。また、各リール13L,13C,13Rの回動が停止した場合、透視窓16では、各リール13L,13C,13Rにおいて連続する3つの図柄が上段、中段及び下段の位置に停止表示される。また、左リール13Lには、当該左リール13Lの回動位置を検出するためのリールセンサSE1(図4に示す)が設けられている。また、中リール13Cには、当該中リール13Cの回動位置を検出するためのリールセンサSE2(図4に示す)が設けられている。同様に、右リール13Rには、当該右リール13Rの回動位置を検出するためのリールセンサSE3(図4に示す)が設けられている。
図1に示すように、透視窓16から透視可能な図柄の表示領域において、停止表示される図柄の組み合わせ(図柄組み合わせ)を規定する複数(本実施形態では、5本)の図柄停止ラインが形成されている。パチスロ10では、図柄停止ラインとして、停止表示される図柄組み合わせを入賞と判定し得る入賞ラインL1(図1では、実線で示す)と、停止表示される図柄組み合わせを入賞と判定し得ない非入賞ラインL2〜L5(図1では、破線で示す)が形成されている。
入賞ラインL1は、図柄停止ライン上に停止表示された図柄組み合わせが、賞が対応付けられた図柄組み合わせ(表示結果)である場合、当該図柄組み合わせに対応付けられた賞を付与することとして有効と判定する有効ラインとなる。また、非入賞ラインL2〜L5は、図柄停止ライン上に停止表示された図柄組み合わせが、賞が対応付けられた図柄組み合わせであったとしても、当該図柄組み合わせに対応付けられた賞が付与されない無効ラインとなる。
透視窓16では、縦方向に上段、中段及び下段に対応するとともに、横方向に左リール13L、中リール13C及び右リール13Rに対応するように3行3列に配置される9つの図柄停止位置に図柄が停止表示される。そして、各列の図柄停止位置を1つずつ結んで、1本の図柄停止ラインが形成される。入賞ラインL1は、各列の中段に位置する図柄停止位置を結んで形成されている。因みに、非入賞ラインL2は、各列の上段に位置する図柄停止位置を結んで形成されている。また、非入賞ラインL3は、各列の下段に位置する図柄停止位置を結んで形成されている。また、非入賞ラインL4は、左リール13Lの上段に位置する図柄停止位置、中リール13Cの中段に位置する図柄停止位置及び右リール13Rの下段に位置する図柄停止位置を結んで形成されている。また、非入賞ラインL5は、左リール13Lの下段に位置する図柄停止位置、中リール13Cの中段に位置する図柄停止位置及び右リール13Rの上段に位置する図柄停止位置を結んで形成されている。
また、パチスロ10には、変動ゲームに関わる情報を報知する各種情報表示部17が配設されている。各種情報表示部17は、投入可能表示用ランプ、再遊技表示用ランプ、ウェイト表示用ランプ、状態ランプ、賭数表示部、貯留枚数表示部及び賞枚数表示部によって構成されている。
投入可能表示用ランプは、変動ゲームのベット数を設定可能な状態又はパチスロ10に遊技媒体としてのメダルを投入可能な状態である時に点灯する。そして、投入可能表示用ランプは、変動ゲームが開始される場合、又は最大のベット数(MAXBET)が設定され且つ貯留データ(クレジット)がクレジット上限枚数に達した場合に消灯する。また、再遊技表示用ランプは、再遊技が付与された場合に点灯する。
また、ウェイト表示用ランプは、ウェイトタイム中に開始操作が検出された場合に点灯し、ウェイトタイムが経過した後に消灯する。ウェイトタイムは、変動ゲームがあまり速く進行し過ぎてしまうことを規制するために設定された最短遊技時間であり、ウェイトタイム中に開始操作が検出されると、ウェイトタイムが経過した後に各リール13L,13C,13Rの回動が開始するように設定されている。状態ランプは、変動ゲームの進行に合わせて点灯/消灯をする。
また、賭数表示部は、3つのランプから構成されており、変動ゲームのベット数に応じてランプが点灯する。1ベット(1BET)で1つのランプが点灯し、2ベット(2BET)で2つのランプが点灯し、3ベット(3BET)で全てのランプが点灯する。貯留枚数表示部は、機内部で貯留記憶されているクレジットの数を表示する。賞枚数表示部は、賞メダルを付与することが対応付けられた図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示された場合に、当該図柄組み合わせに対応付けられた賞メダルの枚数が表示される。
また、中央パネル15の右下方位置には、メダル投入口18が配設されている。メダル投入口18から投入されたメダルが通過する通路上には、メダルの通過を検知するメダルセンサSE4(図4に示す)が配設されている。また、中央パネル15の左下方位置には、BETボタン19が配設されている。BETボタン19は、機内部で貯留記憶されているクレジットから1ベット分(1枚分)を変動ゲームのベット数(賭数)としてベットする(賭ける)際に操作するボタンである。また、BETボタン19の右方には、MAXBETボタン20が設けられている。MAXBETボタン20は、1回の変動ゲームにおいて許容されるベット数の最大ベット数(本実施例では、3ベット分(3枚分)又は2ベット分(2枚分))を変動ゲームのベット数としてベットする際に操作するボタンである。
また、各BETボタン19,20の左下方位置には、精算スイッチ21が設けられている。精算スイッチ21は、変動ゲームの開始に伴ってベットされたメダル又は貯留記憶されているクレジットを払い戻すときに操作するスイッチである。
また、精算スイッチ21の右方位置には、変動ゲームを開始する際に操作する開始操作手段としてのスタートレバー22が設けられている。そして、本実施形態では、ベット数の設定終了後にスタートレバー22を操作することにより、各リール13L,13C,13Rの回動が開始される。
スタートレバー22の右方位置には、停止操作手段としてのストップボタン23L,23C,23Rが設けられている。ストップボタン23Lは、回動している左リール13Lを停止させるためのボタンである。また、ストップボタン23Cは、回動している中リール13Cを停止させるためのボタンである。また、ストップボタン23Rは、回動している右リール13Rを停止させるためのボタンである。このように、ストップボタン23Lは左リール13Lに対応するとともに、ストップボタン23Cは中リール13Cに対応し、ストップボタン23Rは右リール13Rに対応する。
また、パチスロ10の中央下方には、メダル排出口24が形成されている。また、メダル排出口24の下方には、メダル排出口24から排出されたメダルを受ける受皿25が設けられている。
また、パチスロ10の内部には、投入されたメダルを貯留するためのホッパー26が配置されている。また、メダル投入口18へ投入されたメダルは、メダルセレクタ27を通過して、ホッパー26にて貯留される。
次に、遊技者が変動ゲーム(遊技)を行うための操作や、この操作に伴う各種装置の作動態様を説明する。
変動ゲームに対するメダルの投入又は各BETボタン19,20の操作が可能な状態において、各BETボタン19,20を操作することでベット数を設定することができる。BETボタン19の操作によっては、貯留記憶されているクレジットから1ベット分の枚数(メダル1枚)相当分のクレジットがベット数として設定される。また、MAXBETボタン20の操作によっては、貯留されているクレジットから対象とする変動ゲームで設定可能な最大ベット数分のクレジットがベット数として設定される。なお、本実施形態では、3ベットによる変動ゲームを許容する場合と、2ベットによる変動ゲームを許容する場合と、がある。
また、本実施形態では、メダル投入口18からベット数に相当する枚数のメダルを投入することで各ベット数を設定することも可能であって、メダル1枚の投入で1ベット分のベット数が設定されるとともに、メダル3枚の投入で3ベット分のベット数が設定される。なお、対象とする変動ゲームで設定可能な最大ベット数を超える分のメダルがメダル投入口18から投入される場合、クレジット機能の使用時にはクレジットとして記憶される一方で、クレジット機能の非使用時にはメダル排出口24から投入されたメダルが返却される。
そして、BETボタン19又はMAXBETボタン20が操作されると、それぞれのベット数が設定されるとともに1本の入賞ラインL1が有効となるように設定される。入賞ラインL1が有効になるとは、当該入賞ラインL1上に停止表示された図柄組み合わせが有効となることで、入賞ラインL1上に停止表示された図柄組み合わせに応じた制御(賞メダルの付与等)が行われる。本実施形態における変動ゲームでは、常に1本の入賞ラインL1が有効となる。
上記のようにベット数が設定され、スタートレバー22の操作が受付可能な状態、すなわち、ゲーム開始可能な状態でスタートレバー22が操作されると、リール13L,13C,13Rが回動し、透視窓16では複数種類の図柄が変動するように表示される。その後、各リール13L,13C,13Rが回動を開始してから所定時間が経過すると、ストップボタン23L,23C,23Rの操作が受付可能になる。続いて、ストップボタン23L,23C,23Rが操作されると、操作されたストップボタンに対応するリールの回動が停止され、透視窓16において対応する列の上段、中段及び下段に図柄が停止表示される。
そして、全てのリール13L,13C,13Rの回動が停止された時点で、入賞ラインL1上に停止表示された図柄組み合わせが、賞が対応付けられた図柄組み合わせである場合、当該図柄組み合わせに対応付けられた賞が付与される。
1回の変動ゲーム(遊技)は、ベット数の設定及びスタートレバー22の操作による開始操作を契機に開始し、ストップボタン23L,23C,23Rの操作からなる停止操作によって、全てのリール13L,13C,13Rの回動が停止して図柄組み合わせ(表示結果)が表示されることを契機に終了する。因みに、全てのリール13L,13C,13Rの回動が停止して表示された図柄組み合わせが、賞が対応付けられた図柄組み合わせである場合には、全てのリール13L,13C,13Rの回動が停止して図柄組み合わせが表示された後、当該図柄組み合わせに対応付けられた賞の付与が完了して、1回の変動ゲームが終了する。
次に、図2に基づき、本実施形態のパチスロ10において、入賞ラインL1上に停止表示される図柄組み合わせについて説明する。
図2には、賞が対応付けられた図柄組み合わせを示す。なお、図2で示す図柄組み合わせ以外の図柄組み合わせ、つまり、賞が対応付けられていない図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示された場合には、賞が付与されない。なお、以下の説明において、賞が対応付けられていない図柄組み合わせを「はずれ停止目」という。
図2に示すように、チェリー停止目として分類される図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示される場合には、4枚のメダルが賞メダルとして付与される。
スイカ停止目として分類される図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示される場合には、6枚のメダルが賞メダルとして付与される。
ベル停止目として分類される図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示される場合には、8枚のメダルが賞メダルとして付与される。
チャンス停止目として分類される図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示される場合には、2枚のメダルが賞メダルとして付与される。
通常リプレイ停止目として分類される図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示される場合には、再遊技が付与される。再遊技が付与される場合、遊技者は、ベット数をベットすることなくパチスロ10内部で自動的に最大ベット数が設定されることで、次の変動ゲームを行うことが可能となる。再遊技が付与される場合、メダルを消費することなく次の変動ゲームを行うことができるといった一定の利益を保障するものであって、賞メダルは付与されない。
昇格リプレイ停止目として分類される図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示される場合には、再遊技が付与される。
転落リプレイ停止目として分類される図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示される場合には、再遊技が付与される。
本実施形態のパチスロ10では、内部制御状態として、第1の一般遊技に制御される場合と、第2の一般遊技に制御される場合と、がある。そして、パチスロ10において、チェリー停止目、スイカ停止目、ベル停止目、通常リプレイ停止目、昇格リプレイ停止目及びチャンス停止目は、第1の一般遊技において入賞ラインL1上に停止表示される図柄組み合わせである。また、パチスロ10において、チェリー停止目、スイカ停止目、ベル停止目、通常リプレイ停止目、転落リプレイ停止目及びチャンス停止目は、第2の一般遊技において入賞ラインL1上に停止表示される図柄組み合わせである。
次に、図3(a),(b)に基づき、本実施形態のパチスロ10における当選役(条件装置)について説明する。
図3(a),(b)に示すように、本実施形態のパチスロ10における当選役には、第11の当選役、第21の当選役、第31の当選役〜第33の当選役、第41の当選役〜第48の当選役及び第51の当選役がある。
図3(a)に示すように、第11の当選役は、第1の一般遊技と第2の一般遊技のうち何れの一般遊技であっても当選可能な当選役である。各一般遊技において第11の当選役に当選したとき、3つのストップボタンのうち最初に操作されたストップボタンに関係なく(図面では、「左」、「中」又は「右」と示す)、入賞ラインL1上にチェリー停止目が表示される。すなわち、各一般遊技において第11の当選役に当選したときには、どのストップボタンを最初に操作した場合であっても、チェリー停止目が入賞ラインL1上に停止表示されて、4枚のメダルが賞メダルとして付与される。第11の当選役の当選によって、チェリー停止目を停止表示させることが許容されることに相当する。
第21の当選役は、第1の一般遊技と第2の一般遊技のうち何れの一般遊技であっても当選可能な当選役である。各一般遊技において第21の当選役に当選したとき、3つのストップボタンのうち最初に操作されたストップボタンに関係なく、入賞ラインL1上にスイカ停止目が表示される。すなわち、各一般遊技において第21の当選役に当選したときには、どのストップボタンを最初に操作した場合であっても、スイカ停止目が入賞ラインL1上に停止表示されて、6枚のメダルが賞メダルとして付与される。第21の当選役の当選によって、スイカ停止目を停止表示させることが許容されることに相当する。
第31の当選役は、第1の一般遊技と第2の一般遊技のうち何れの一般遊技であっても当選可能な当選役である。各一般遊技において第31の当選役に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23Lが最初に操作された場合(図面では、「左」と示す)には、入賞ラインL1上にベル停止目が停止表示される。一方、各一般遊技において第31の当選役に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23C又はストップボタン23Rが最初に操作された場合(図面では、「中」又は「右」と示す)には、入賞ラインL1上にはずれ停止目が停止表示される。すなわち、各一般遊技において第31の当選役に当選したとき、ストップボタン23Lが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上にベル停止目が停止表示されて、8枚のメダルが賞メダルとして付与される。一方、各一般遊技において第31の当選役に当選したとき、ストップボタン23C又はストップボタン23Rが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上にはずれ停止目が停止表示され、賞が付与されない。
第32の当選役は、第1の一般遊技と第2の一般遊技のうち何れの一般遊技であっても当選可能な当選役である。各一般遊技において第32の当選役に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23Cが最初に操作された場合(図面では、「中」と示す)には、入賞ラインL1上にベル停止目が停止表示される。一方、各一般遊技において第32の当選役に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23L又はストップボタン23Rが最初に操作された場合(図面では、「左」又は「右」と示す)には、入賞ラインL1上にはずれ停止目が停止表示される。すなわち、各一般遊技において第32の当選役に当選したとき、ストップボタン23Cが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上にベル停止目が停止表示されて、8枚のメダルが賞メダルとして付与される。一方、各一般遊技において第32の当選役に当選したとき、ストップボタン23L又はストップボタン23Rが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上にはずれ停止目が停止表示され、賞が付与されない。
第33の当選役は、第1の一般遊技と第2の一般遊技のうち何れの一般遊技であっても当選可能な当選役である。各一般遊技において第33の当選役に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23Rが最初に操作された場合(図面では、「右」と示す)には、入賞ラインL1上にベル停止目が停止表示される。一方、各一般遊技において第33の当選役に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23L又はストップボタン23Cが最初に操作された場合(図面では、「左」又は「中」と示す)には、入賞ラインL1上にはずれ停止目が停止表示される。すなわち、各一般遊技において第33の当選役に当選したとき、ストップボタン23Rが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上にベル停止目が停止表示されて、8枚のメダルが賞メダルとして付与される。一方、各一般遊技において第33の当選役に当選したとき、ストップボタン23L又はストップボタン23Cが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上にはずれ停止目が停止表示され、賞が付与されない。第31の当選役〜第33の当選役のうち何れかの当選役の当選によって、ベル停止目とはずれ停止目を停止表示させることが許容されることに相当する。
第41の当選役は、第1の一般遊技と第2の一般遊技のうち何れの一般遊技であっても当選可能な当選役である。各一般遊技において第41の当選役に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23Lが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に通常リプレイ停止目が停止表示される。一方、各一般遊技において第41の当選役に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23C又はストップボタン23Rが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上にはずれ停止目が停止表示される。すなわち、各一般遊技において第41の当選役に当選したとき、ストップボタン23Lが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に通常リプレイ停止目が停止表示されて、再遊技が付与される。一方、各一般遊技において第41の当選役に当選したとき、ストップボタン23C又はストップボタン23Rが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上にはずれ停止目が停止表示され、賞が付与されない。
第42の当選役は、第1の一般遊技と第2の一般遊技のうち何れの一般遊技であっても当選可能な当選役である。各一般遊技において第42の当選役に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23Cが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に通常リプレイ停止目が停止表示される。一方、各一般遊技において第42の当選役に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23L又はストップボタン23Rが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上にはずれ停止目が停止表示される。すなわち、各一般遊技において第42の当選役に当選したとき、ストップボタン23Cが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に通常リプレイ停止目が停止表示されて、再遊技が付与される。一方、各一般遊技において第42の当選役に当選したとき、ストップボタン23L又はストップボタン23Rが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上にはずれ停止目が停止表示され、賞が付与されない。
第43の当選役は、第1の一般遊技と第2の一般遊技のうち何れの一般遊技であっても当選可能な当選役である。各一般遊技において第43の当選役に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23Rが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に通常リプレイ停止目が停止表示される。一方、各一般遊技において第43の当選役に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23L又はストップボタン23Cが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上にはずれ停止目が停止表示される。すなわち、各一般遊技において第43の当選役に当選したとき、ストップボタン23Rが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に通常リプレイ停止目が停止表示されて、再遊技が付与される。一方、各一般遊技において第43の当選役に当選したとき、ストップボタン23L又はストップボタン23Cが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上にはずれ停止目が停止表示され、賞が付与されない。第41の当選役〜第43の当選役のうち何れかの当選役の当選によって、通常リプレイ停止目とはずれ停止目を停止表示させることが許容されることに相当する。
図3(b)に示すように、第44の当選役は、第1の一般遊技と第2の一般遊技のうち第1の一般遊技で当選可能な当選役である。第1の一般遊技において第44の当選役に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23Cが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に昇格リプレイ停止目が停止表示される。一方、第1の一般遊技において第44の当選役に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23L又はストップボタン23Rが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に通常リプレイ停止目が停止表示される。すなわち、第1の一般遊技において第44の当選役に当選したとき、ストップボタン23Cが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に昇格リプレイ停止目が停止表示されて、再遊技が付与される。一方、第1の一般遊技において第44の当選役に当選したとき、ストップボタン23L又はストップボタン23Rが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に通常リプレイ停止目が停止表示されて、再遊技が付与される。
第45の当選役は、第1の一般遊技と第2の一般遊技のうち第1の一般遊技で当選可能な当選役である。第1の一般遊技において第45の当選役に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23Rが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に昇格リプレイ停止目が停止表示される。一方、第1の一般遊技において第45の当選役に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23L又はストップボタン23Cが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に通常リプレイ停止目が停止表示される。すなわち、第1の一般遊技において第45の当選役に当選したとき、ストップボタン23Rが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に昇格リプレイ停止目が停止表示されて、再遊技が付与される。一方、第1の一般遊技において第45の当選役に当選したとき、ストップボタン23L又はストップボタン23Cが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に通常リプレイ停止目が停止表示されて、再遊技が付与される。第44の当選役又は第45の当選役の当選によって、通常リプレイ停止目と昇格リプレイ停止目を停止表示させることが許容されることに相当する。
第46の当選役は、第1の一般遊技と第2の一般遊技のうち第2の一般遊技で当選可能な当選役である。第2の一般遊技において第46の当選役に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23Lが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に通常リプレイ停止目が停止表示される。一方、第2の一般遊技において第46の当選役に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23C又はストップボタン23Rが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に転落リプレイ停止目が停止表示される。すなわち、第2の一般遊技において第46の当選役に当選したとき、ストップボタン23Lが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に通常リプレイ停止目が停止表示されて、再遊技が付与される。一方、第2の一般遊技において第46の当選役に当選したとき、ストップボタン23C又はストップボタン23Rが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に転落リプレイ停止目が停止表示されて、再遊技が付与される。
第47の当選役は、第1の一般遊技と第2の一般遊技のうち第2の一般遊技で当選可能な当選役である。第2の一般遊技において第47の当選役に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23Cが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に通常リプレイ停止目が停止表示される。一方、第2の一般遊技において第47の当選役に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23L又はストップボタン23Rが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に転落リプレイ停止目が停止表示される。すなわち、第2の一般遊技において第47の当選役に当選したとき、ストップボタン23Cが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に通常リプレイ停止目が停止表示されて、再遊技が付与される。一方、第2の一般遊技において第47の当選役に当選したとき、ストップボタン23L又はストップボタン23Rが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に転落リプレイ停止目が停止表示されて、再遊技が付与される。
第48の当選役は、第1の一般遊技と第2の一般遊技のうち第2の一般遊技で当選可能な当選役である。第2の一般遊技において第48の当選役に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23Rが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に通常リプレイ停止目が停止表示される。一方、第2の一般遊技において第48の当選役に当選したとき、3つのストップボタンのうちストップボタン23L又はストップボタン23Cが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に転落リプレイ停止目が停止表示される。すなわち、第2の一般遊技において第48の当選役に当選したとき、ストップボタン23Rが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に通常リプレイ停止目が停止表示されて、再遊技が付与される。一方、第2の一般遊技において第48の当選役に当選したとき、ストップボタン23L又はストップボタン23Cが最初に操作された場合には、入賞ラインL1上に転落リプレイ停止目が停止表示されて、再遊技が付与される。第46の当選役〜第48の当選役のうち何れかの当選役の当選によって、通常リプレイ停止目と転落リプレイ停止目を停止表示させることが許容されることに相当する。
第51の当選役は、第1の一般遊技と第2の一般遊技のうち何れの一般遊技であっても当選可能な当選役である。各一般遊技において第51の当選役に当選したとき、3つのストップボタンのうち最初に操作されたストップボタンに関係なく、入賞ラインL1上にチャンス停止目が表示される。すなわち、各一般遊技において第51の当選役に当選したときには、どのストップボタンを最初に操作した場合であっても、チャンス停止目が入賞ラインL1上に停止表示されて、2枚のメダルが賞メダルとして付与される。第51の当選役の当選によって、チャンス停止目を停止表示させることが許容されることに相当する。
次に、図4に示すように、パチスロ10の電気的構成を説明する。
パチスロ10には、パチスロ10全体を制御する主制御基板40が装着されている。また、主制御基板40は、パチスロ10全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて各種の制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号を出力する。また、パチスロ10には、遊技状態に応じた演出制御などを実行するサブ制御基板41が装着されている。そして、サブ制御基板41は、主制御基板40が出力した各種の制御信号を入力し、該制御信号に基づき所定の制御を実行する。
以下、主制御基板40について説明する。
図4に示すように、主制御基板40には、制御動作を所定の順序で実行する主制御用CPU40aと、主制御用CPU40aの制御プログラムを格納する主制御用ROM40bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM40cが設けられている。
主制御用CPU40aには、ドラムユニット13を構成する各リール13L,13C,13R、リールセンサSE1〜SE3、メダルセンサSE4及びホッパー26が接続されている。また、主制御基板40には、中央パネル15に設けられた各種情報表示部17が接続されている。また、主制御基板40には、BETボタン19、MAXBETボタン20、精算スイッチ21、スタートレバー22及びストップボタン23L,23C,23Rが接続されている。
主制御用CPU40aには、リールセンサSE1から、回動中の左リール13Lの回動位置に応じて第1の位置信号が入力される。また、主制御用CPU40aには、リールセンサSE2から、回動中の中リール13Cの回動位置に応じて第2の位置信号が入力される。同様に、主制御用CPU40aには、リールセンサSE3から、回動中の右リール13Rの回動位置に応じて第3の位置信号が入力される。そして、主制御用CPU40aは、第1の位置信号〜第3の位置信号に基づき、各リール13L,13C,13Rの回動及び停止の制御を行う。
また、主制御用CPU40aには、メダルセンサSE4から、当該メダルセンサSE4がメダルを検知する毎にメダルを検知したことを示すメダル検知信号が入力される。また、主制御用CPU40aには、BETボタン19が操作されると当該BETボタン19から、BETボタン19が操作されたことを示す制御信号が入力される。また、主制御用CPU40aには、MAXBETボタン20が操作されると当該MAXBETボタン20から、MAXBETボタン20が操作されたことを示す制御信号が入力される。また、主制御用CPU40aには、精算スイッチ21が操作されると当該精算スイッチ21から、精算スイッチ21が操作されたことを示す制御信号が入力される。また、主制御用CPU40aには、スタートレバー22が操作されると当該スタートレバー22から、スタートレバー22が操作されたことを示す制御信号が入力される。また、主制御用CPU40aには、ストップボタン23L,23C,23Rのうち何れかが操作されると当該操作されたストップボタンから、操作されたことを示す制御信号が入力される。
主制御用ROM40bには、メイン制御プログラムが記憶されている。また、主制御用ROM40bには、当選役別の当選確率が、当選役決定乱数の値の割り当て範囲として定められた当選役テーブルが記憶されている。当選役決定乱数は、主制御基板40内で生成される。なお、当選役決定乱数として使用される乱数は、ハードウェア乱数でもよいし、ソフトウェア乱数でもよい。
当選役決定テーブルは、当選役抽選にて用いられる。また、当選役テーブルには、第1の一般遊技にて用いられる当選役テーブルと、第2の一般遊技にて用いられる当選役テーブルと、がある。
当選役抽選では、はずれ又は当選役の種類が決定される。すなわち、当選役抽選によって当選役の種類が決められることから、当選役抽選によって、賞が対応付けられた図柄組み合わせを表示させることを許容するか否かの決定が行われることに相当する。更に、当選役抽選では、表示させることを許容する表示結果の種類も決定されることに相当する。
第1の一般遊技にて用いられる当選役テーブルでは、第11の当選役、第21の当選役、第31の当選役〜第33の当選役、第41の当選役〜第45の当選役及び第51の当選役の各当選確率が規定されている。第2の一般遊技にて用いられる当選役テーブルでは、第11の当選役、第21の当選役、第31の当選役〜第33の当選役、第41の当選役〜第43の当選役、第46の当選役〜第48の当選役及び第51の当選役の各当選確率が規定されている。
次に、サブ制御基板41について説明する。
図4に示すように、サブ制御基板41は、制御動作を所定の手順で実行するサブ制御用CPU41aと、サブ制御用CPU41aの制御プログラムを格納するサブ制御用ROM41bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができるサブ制御用RAM41cが設けられている。そして、サブ制御用CPU41aには、演出表示装置14が接続されている。また、サブ制御用CPU41aには、装飾ランプLaが接続されている。また、サブ制御用CPU41aには、スピーカSpが接続されている。
サブ制御用ROM41bには、サブ制御プログラムが記憶されている。また、サブ制御用ROM41bには、演出表示装置14の表示演出態様が示される表示演出パターンや、スピーカSpの音声出力態様が示される音声演出パターン、装飾ランプLaの発光態様が示される発光演出パターンが記憶されている。
サブ制御用RAM41cには、パチスロ10の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶(設定)される。具体的に、サブ制御用RAM41cには、内部制御状態にかかるサブ用状態情報(フラグなど)がサブ制御用CPU41aにより記憶される。
以下、主制御用CPU40aがメイン制御プログラムに基づき実行する変動ゲームに係る処理について説明する。
主制御用CPU40aは、各種ボタンなどから操作されたことを示す制御信号を入力すると、当該制御信号に定める所定の制御を実行する。そして、主制御用CPU40aは、各種制御信号の入力や各種制御により、各種情報表示部17の表示制御をその都度実行する。また、主制御用CPU40aは、賞メダルを付与する場合、クレジット上限枚数を超える際には駆動信号をホッパー26に出力して、駆動信号を1回出力する毎に賞メダルを1枚払い出させるように制御する。なお、主制御用CPU40aは、クレジットの精算時、駆動信号をホッパー26に出力して、クレジット分のメダルを払い出させるように制御する。
そして、主制御用CPU40aは、メダル投入口18よりメダルが投入される、又は各BETボタン19,20からの制御信号を入力すると、ベット数を設定する。また、主制御用CPU40aは、各BETボタン19,20の操作毎に、クレジットの数を更新する。また、主制御用CPU40aは、メダルの投入によりクレジットの数を増加させる場合、クレジットの数を更新させる。そして、主制御用CPU40aは、3ベットのベット数を設定するときに各一般遊技での変動ゲームを行うことができるゲーム開始可能な状態を生起する。
続いて、主制御用CPU40aは、ゲーム開始可能な状態において、スタートレバー22からの制御信号を入力すると、当選役抽選を行う。すなわち、主制御用CPU40aは、開始操作を契機に、当選役抽選を行う。
主制御用CPU40aは、当選役決定乱数の値を取得し、該値が主制御用ROM40bに記憶されている当選役決定テーブルの各当選役の値の範囲に属しているか否かを判定し、当選役抽選を行う。当選役抽選において、主制御用CPU40aは、内部制御状態に応じた当選役決定テーブルを用いて当選とする当選役を決定する。なお、当選役抽選において何れの当選役にも当選しない場合、主制御用CPU40aは、はずれを決定する。すなわち、当選役抽選では、はずれ又は当選役の種類が決定される。
そして、主制御用CPU40aは、当選役を決定すると、決定した当選役にて停止表示させることが許容されている図柄組み合わせを特定可能な結果表示情報(フラグなど)を主制御用RAM40cに記憶(設定)する。
因みに、主制御用CPU40aは、当選役を決定した当選役抽選の対象となる変動ゲームの終了により、決定した当選役にて停止表示させることが許容されている図柄組み合わせを特定可能な結果表示情報を消去(クリア)する。なお、本実施形態のパチスロ10では、はずれ停止目を特定可能な結果表示情報は存在せず、主制御用RAM40cに結果表示情報が記憶されていない場合に、はずれであることを主制御用CPU40aが特定できるように構成されている。本実施形態において、当選役抽選を行うことで、表示させることを許容する図柄組み合わせ(表示結果)を決定する主制御用CPU40aが、許容決定手段や事前決定手段として機能する。
また、主制御用CPU40aは、スタートレバー22からの制御信号を入力したことを契機に(当選役抽選等の所定の処理を行った後)、変動ゲームの開始を指示する。更に、主制御用CPU40aは、当選役抽選の抽選結果及び変動ゲームが行われる内部制御状態を示した変動ゲーム開始コマンドをサブ制御用CPU41aに出力する。なお、主制御用CPU40aは、スタートレバー22からの制御信号を入力して直前の変動ゲームの終了からウェイトタイムが経過している状態において、各リール13L,13C,13Rの回動を開始させるように各リール13L,13C,13Rを制御する。因みに、サブ制御用CPU41aへの変動ゲーム開始コマンドは、各リール13L,13C,13Rの回動の開始に合わせて出力するようにもできる。
続いて、主制御用CPU40aは、ストップボタン23L,23C,23Rからの制御信号を入力すると、当該制御信号に対応するリールの回動を停止させるための制御(停止制御)を行う。また、主制御用CPU40aは、各リールに対応するリールセンサからの位置信号により、各リールの回動位置や停止位置の情報を把握する。すなわち、各リールセンサからの位置信号は、各リールの回動中に各リールの回動状況を主制御用CPU40aに特定させる一方、各リールが回動していないとき(停止中)に各リールの停止状況を主制御用CPU40aに特定させる。なお、主制御用CPU40aは、ストップボタン23L,23C,23Rからの制御信号が入力されるまでの間、回動中のリールについて停止制御を行わない。
また、主制御用CPU40aは、ストップボタン23L,23C,23Rからの制御信号を入力すると、当該制御信号に対応する各種制御信号をサブ制御用CPU41aに出力する。ストップボタン23L,23C,23Rからの制御信号は、ストップボタン23L,23C,23Rの操作状況、すなわち何れのストップボタンが操作されたかや、ストップボタンが操作された順序をサブ制御用CPU41aに把握させる。
次に、主制御用CPU40aが行う停止制御について説明する。
主制御用CPU40aは、当選した当選役に基づき各ストップボタン23L,23C,23Rが操作されたタイミングから所定の範囲内(最大で4図柄分)で各リールの回動を停止させて、任意の図柄組み合わせを停止表示させる。主制御用CPU40aは、回動中の各リールを停止させる場合、当選している当選役と各ストップボタン23L,23C,23Rの操作順序に応じて、主制御用ROM40bに記憶されている停止制御用の制御データに基づき、図柄組み合わせを停止表示させる停止制御を行う。主制御用CPU40aは、同じ当選役に当選した状況であっても、3つのストップボタンの操作順序によって、異なる停止制御用データを用いて停止制御を行う場合がある。本実施形態において、回動体としてのリール13L,13C,13Rの回動を停止させる制御を行う主制御用CPU40aが、停止制御手段として機能する。
因みに、本実施形態のパチスロ10では、どのようなタイミングでストップボタンが操作されたとしても、はずれ停止目を含む全ての図柄組み合わせを入賞ラインL1上に停止表示させることができるように、各リールの図柄が配列されている。このため、パチスロ10では、ストップボタンが操作されたタイミングを考慮して停止制御を行っていないが、ストップボタンの操作タイミングを考慮して停止制御を行うように構成してもよい。このように構成する場合、主制御用CPU40aは、ストップボタンの操作タイミングに応じた停止制御用データ(制御情報)を用いて、停止制御を行う。
続いて、主制御用CPU40aは、全てのリール13L,13C,13Rの回動を停止させて図柄組み合わせを停止表示させると入賞判定を行う。入賞判定において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cから結果表示情報を読み出し、読み出した結果表示情報に対応する図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示されているか否かを判定する。また、入賞判定において主制御用CPU40aは、各リール13L,13C,13Rの回動の停止に伴って入力する位置信号から入賞ラインL1上に停止表示されている図柄組み合わせを特定し、当該図柄組み合わせが結果表示情報にて停止表示させることが許容されている図柄組み合わせであるか否かを判定する。
なお、入賞判定において主制御用CPU40aは、入賞ラインL1上に停止表示した図柄組み合わせが、結果表示情報にて停止表示させることが許容されている図柄組み合わせである場合、当該結果表示情報にて停止表示させることが許容されている図柄組み合わせの入賞(役の入賞)を判定する。一方、入賞判定において主制御用CPU40aは、入賞ラインL1上に停止表示した図柄組み合わせが、結果表示情報にて停止表示させることが許容されている図柄組み合わせでない場合、当該結果表示情報にて停止表示させることが許容されている図柄組み合わせの非入賞(役の非入賞)を判定する。
そして、主制御用CPU40aは、入賞判定において結果表示情報にて停止表示させることが許容されている図柄組み合わせの入賞を判定する場合、当該図柄組み合わせに対応付けられた賞を付与する制御を行う。また、主制御用CPU40aは、図柄組み合わせの入賞を判定する場合、入賞と判定した図柄組み合わせを指示する入賞指示コマンドをサブ制御用CPU41aに出力する。
主制御用CPU40aは、チェリー停止目の入賞を判定する場合、4枚のメダルを賞メダルとして付与する制御を行う。また、主制御用CPU40aは、スイカ停止目の入賞を判定する場合、6枚のメダルを賞メダルとして付与する制御を行う。また、主制御用CPU40aは、ベル停止目の入賞を判定する場合、8枚のメダルを賞メダルとして付与する制御を行う。
主制御用CPU40aは、通常リプレイ停止目の入賞を判定する場合、再遊技を付与する制御を行う。また、主制御用CPU40aは、昇格リプレイ停止目の入賞を判定する場合、再遊技を付与する制御を行う。また、主制御用CPU40aは、転落リプレイ停止目の入賞を判定する場合、再遊技を付与する制御を行う。なお、再遊技を付与する制御として、主制御用CPU40aは、入賞を判定した変動ゲームと同一のベット数を設定する。因みに、主制御用CPU40aは、昇格リプレイ停止目の入賞を判定する場合や転落リプレイ停止目の入賞を判定する場合、後述する内部制御状態の移行に関する制御を行う場合もある。
次に、図5に基づき、主制御用CPU40aが遊技の進行に係る複数の内部制御状態の移行の態様について説明する。
主制御用CPU40aは、内部制御状態を移行させる場合、移行先の内部制御状態を示す状態指示コマンドをサブ制御用CPU41aに出力する。状態指示コマンドの入力により、サブ制御用CPU41aは、主制御用CPU40aが管理している内部制御状態を特定することができる。
主制御用CPU40aは、第1の一般遊技において昇格リプレイ停止目の入賞を判定する場合、第2の一般遊技に移行させる。また、主制御用CPU40aは、第2の一般遊技において転落リプレイ停止目の入賞を判定する場合、第1の一般遊技に移行させる。
次に、サブ制御用CPU41aがサブ制御プログラムに基づき実行する変動ゲームに係る処理について説明する。
サブ制御用CPU41aは、変動ゲーム開始コマンドや入賞指示コマンドの各種コマンドを入力すると、該コマンドに指示される内容に基づいて各種演出を実行させるように演出表示装置14の表示態様、スピーカSpの音声出力態様、装飾ランプLaの発光態様を制御する。なお、サブ制御用CPU41aは、入賞指示コマンドを入力しない場合、はずれ停止目が入賞ラインL1上に停止表示されたことを把握する。また、サブ制御用CPU41aは、各リール13L,13C,13Rの停止状況も把握可能なことから、当該停止状況からはずれ停止目が入賞ラインL1上に停止表示されたことを把握できる。
また、サブ制御用CPU41aは、状態指示コマンドを入力すると、どのような内部制御状態であるかを示すサブ用状態情報をサブ制御用RAM41cに記憶(設定)する。また、サブ制御用CPU41aは、変動ゲーム開始コマンドが入力される毎に各種演出を行わせるための制御を行う。
また、サブ制御用CPU41aは、演出表示装置14の演出状態を、主制御用CPU40aが制御中の内部制御状態に応じて制御する。
図6に示すように、演出状態には、主に、非ART演出状態とART演出状態がある。非ART演出状態には、通常演出状態、高確期待演出状態、複数抽選演出状態及び待機演出状態がある。
非ART演出状態は、主に第1の一般遊技に制御されているときに制御される演出状態である。非ART演出状態では、通常リプレイ停止目やベル停止目の入賞を困難とするように、演出が展開される。
ART演出状態は、主に、第2の一般遊技が制御されているときに制御される演出状態である。ART演出状態では、通常リプレイ停止目やベル停止目の入賞を補助(アシスト)するように、演出が展開される。本実施形態において、ART演出状態は、遊技者にとって有利な状態であって、有利遊技状態に相当する。一方、本実施形態において、非ART演出状態は、通常遊技状態に相当する。
以下、非ART演出状態(通常演出状態、高確期待演出状態、複数抽選演出状態、待機演出状態)及びART演出状態における制御内容について、演出表示装置14における表示演出と併せて説明する。サブ制御用CPU41aは、以下に説明する各演出状態での制御を行う結果、図6に示す態様で演出状態を移行させるように制御する。
まず、通常演出状態における制御内容について説明する。
サブ制御用CPU41aは、主に第1の一般遊技である場合、通常演出状態に制御する。なお、サブ制御用CPU41aは、第2の一般遊技であるときでも、通常演出状態に制御する場合がある。
サブ制御用CPU41aは、通常演出状態の制御中、当選役抽選の抽選結果及び入賞ラインL1上に停止表示された図柄組み合わせ(表示結果)の指示に基づいて処理を行う。
サブ制御用CPU41aは、通常演出状態の制御中、チェリー停止目、スイカ停止目及びチャンス停止目のうち何れかの図柄組み合わせの入賞が指示される場合、ART抽選を行う。ART抽選は、入賞が指示される図柄組み合わせに応じた当選確率の下で行われる。本実施形態のART抽選は、サブ制御用RAM41cに後述する第1高確情報が記憶されている場合、第1高確情報が記憶されていない場合よりも高い当選確率の下で行われる。また、ART抽選では、当選する場合にART演出状態に移行させることが決定される。なお、ART抽選に用いられる乱数は、ハードウェア乱数であってもよいし、ソフトウェア乱数であってもよい。
そして、サブ制御用CPU41aは、ART抽選に当選する場合、ART演出状態への移行を決定していることを示すART情報をサブ制御用RAM41cに設定する。なお、サブ制御用CPU41aは、ART演出状態が終了して通常演出状態へ移行することを契機に、ART情報をサブ制御用RAM41cから消去するように制御する。また、サブ制御用CPU41aは、通常演出状態の制御中、ART抽選に当選する場合、通常演出状態から待機演出状態へ移行させる制御を行う。
また、サブ制御用CPU41aは、通常演出状態の制御中、チェリー停止目、スイカ停止目及びチャンス停止目のうち何れかの図柄組み合わせの入賞が指示される場合、第1の高確抽選を行う。第1の高確抽選は、入賞が指示される図柄組み合わせに応じた当選確率の下で行われる。また、第1の高確抽選では、当選する場合にART抽選の当選確率を通常よりも高確率とすることが決定される。なお、既に第1の高確抽選に当選したことを契機として、ART抽選の当選確率が通常よりも高確率で行われる状況である場合、サブ制御用CPU41aは、第1の高確抽選を行わない。因みに、第1の高確抽選に用いられる乱数は、ハードウェア乱数であってもよいし、ソフトウェア乱数であってもよい。
そして、サブ制御用CPU41aは、第1の高確抽選に当選する場合、第1の高確抽選に当選していることを示す第1高確情報をサブ制御用RAM41cに設定する。
なお、サブ制御用CPU41aは、ART演出状態が終了して通常演出状態へ移行することを契機に、第1高確情報をサブ制御用RAM41cから消去するように制御する。したがって、第1の高確抽選に当選した場合には、ART抽選の当選確率が高確率となる状態が、ART抽選に当選するまで継続することになる。また、サブ制御用CPU41aは、通常演出状態の制御中、第1の高確抽選に当選する場合、通常演出状態から高確期待演出状態へ移行させる制御を行う。
なお、本実施形態において、ART抽選が有利移行抽選に相当し、当該ART抽選を行うサブ制御用CPU41aが有利移行抽選手段として機能する。また、本実施形態において、第1の高確抽選の当選を契機としてART抽選の当選確率が高確率となる状態が、高確率状態であって、且つ第1の高確率状態に相当する。そして、本実施形態において、第1の高確抽選が、高確率生起抽選であって、且つ第1の高確率生起抽選に相当する。
また、サブ制御用CPU41aは、通常演出状態の制御中、チェリー停止目、スイカ停止目及びチャンス目のうち何れかの図柄組み合わせの入賞が指示される場合、第2の高確抽選を行う。第2の高確抽選は、入賞が指示される図柄組み合わせに応じた当選確率の下で行われる。また、第2の高確抽選では、当選する場合に複数抽選演出状態に移行させることが決定される。なお、第2の高確抽選に用いられる乱数は、ハードウェア乱数であってもよいし、ソフトウェア乱数であってもよい。
そして、サブ制御用CPU41aは、第2の高確抽選に当選する場合、第2の高確抽選に当選していることを示す第2高確情報をサブ制御用RAM41cに設定する。なお、サブ制御用CPU41aは、複数抽選演出状態の終了条件が成立したことを契機に、第2高確情報をサブ制御用RAM41cから消去するように制御する。また、サブ制御用CPU41aは、通常演出状態の制御中、第2の高確抽選に当選する場合、通常演出状態から複数抽選演出状態へ移行させる制御を行う。
本実施形態のパチスロ10では、通常演出状態の制御中、ART抽選の抽選契機となる図柄組み合わせ、第1の高確抽選の抽選契機となる図柄組み合わせ及び第2の高確抽選の抽選契機となる図柄組み合わせを、同じ図柄組み合わせ(チェリー停止目、スイカ停止目及びチャンス停止目)としている。
そして、本実施形態のパチスロ10において、サブ制御用CPU41aは、抽選契機となる図柄組み合わせの入賞が指示される場合、ART抽選、第1の高確抽選及び第2の高確抽選のうち、ART抽選を最初に行う。そして、ART抽選に非当選した場合に、サブ制御用CPU41aは、第1の高確抽選を行う。その後、第1の高確抽選に非当選した場合又は第1の高確抽選を行わない場合、サブ制御用CPU41aは、第2の高確抽選を行う。なお、抽選契機となる図柄組み合わせの入賞が指示される場合に、ART抽選、第1の高確抽選及び第2の高確抽選の全てを行い、ART抽選→第1の高確抽選→第2の高確抽選の順に当選の優先順位を定めても本実施形態と同じように演出状態を展開させることは可能である。
また、サブ制御用CPU41aは、通常演出状態の制御中、チェリー停止目、スイカ停止目及びチャンス停止目のうち何れかの図柄組み合わせの入賞が指示される場合であって、ART抽選、第1の高確抽選及び第2の高確抽選に非当選する場合、高確移行抽選を行う。なお、サブ制御用CPU41aは、第1高確情報が記憶されている場合には、ART抽選及び第2の高確抽選に非当選する場合、高確移行抽選を行う。
高確移行抽選は、入賞が指示される図柄組み合わせに応じた当選確率の下で行われる。本実施形態では、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されている場合には、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されていない場合よりも、高確移行抽選の当選確率が高くなっている。また、高確移行抽選では、当選する場合に高確期待演出状態に移行させることが決定される。なお、高確移行抽選に用いられる乱数は、ハードウェア乱数であってもよいし、ソフトウェア乱数であってもよい。そして、サブ制御用CPU41aは、通常演出状態の制御中、高確移行抽選に当選する場合、通常演出状態から高確期待演出状態へ移行させる制御を行う。
次に、高確期待演出状態における制御内容について説明する。
サブ制御用CPU41aは、主に第1の一般遊技である場合、高確期待演出状態に制御する。なお、サブ制御用CPU41aは、第2の一般遊技であるときでも、高確期待演出状態に制御する場合がある。
サブ制御用CPU41aは、高確期待演出状態の制御中、当選役抽選の抽選結果及び入賞ラインL1上に停止表示された図柄組み合わせ(表示結果)の指示に基づいて処理を行う。
サブ制御用CPU41aは、高確期待演出状態の制御中、当該高確期待演出状態で行った変動ゲームの実行回数をサブ制御用RAM41cにてカウントする。サブ制御用CPU41aは、通常演出状態から高確期待演出状態へ移行させる場合、サブ制御用RAM41cに第1の滞在回数を設定する。サブ制御用CPU41aは、高確期待演出状態で変動ゲームが行われる毎に第1の滞在回数を減算(−1)して、「0(零)」になるまで更新する。
そして、減算後の第1の滞在回数が「0(零)」となったことを判定する場合、サブ制御用CPU41aは、高確期待演出状態から通常演出状態に移行させる制御を行う。
サブ制御用CPU41aは、高確期待演出状態の制御中、チェリー停止目、スイカ停止目及びチャンス停止目のうち何れかの図柄組み合わせの入賞が指示される場合、ART抽選を行う。本実施形態のART抽選は、前述したように、サブ制御用RAM41cに第1高確情報が記憶されている場合、第1高確情報が記憶されていない場合よりも高い当選確率の下で行われる。
そして、サブ制御用CPU41aは、ART抽選に当選する場合、ART演出状態への移行を決定していることを示すART情報をサブ制御用RAM41cに設定する。また、サブ制御用CPU41aは、高確期待演出状態の制御中、ART抽選に当選する場合、高確期待演出状態から待機演出状態へ移行させる制御を行う。
次に、複数抽選演出状態について説明する。
サブ制御用CPU41aは、主に第1の一般遊技である場合、複数抽選演出状態に制御する。なお、サブ制御用CPU41aは、第2の一般遊技であるときでも、高確期待演出状態に制御する場合がある。
サブ制御用CPU41aは、複数抽選演出状態の制御中、当選役抽選の抽選結果及び入賞ラインL1上に停止表示された図柄組み合わせ(表示結果)の指示に基づいて処理を行う。
サブ制御用CPU41aは、複数抽選演出状態の制御中、当該複数抽選演出状態で行った変動ゲームの実行回数をサブ制御用RAM41cにてカウントする。サブ制御用CPU41aは、通常演出状態から複数抽選演出状態へ移行させる場合、サブ制御用RAM41cに第2の滞在回数を設定する。第2の滞在回数として設定される回数は既定回数となっており、本実施形態では「10(回)」が第2の滞在回数として設定される。また、サブ制御用CPU41aは、複数抽選演出状態で変動ゲームが行われる毎に第2の滞在回数を減算(−1)して、「0(零)」になるまで更新する。
また、サブ制御用CPU41aは、複数抽選演出状態の制御中、チェリー停止目、スイカ停止目及びチャンス停止目のうち何れかの図柄組み合わせの入賞が指示される場合、当該図柄組み合わせの入賞を契機として行うART抽選の回数を抽選で決定する。本実施形態においてサブ制御用CPU41aは、1回以上の回数の中から、図柄組み合わせの入賞を契機として行うART抽選の回数が決定する。そして、サブ制御用CPU41aは、図柄組み合わせの入賞を契機として行うART抽選の回数を決定すると、当該決定した回数を、サブ制御用RAM41cに記憶されている抽選回数に加算する。
また、減算後の第2の滞在回数が「0(零)」となったことを判定する場合、サブ制御用CPU41aは、サブ制御用CPU41aに記憶されている抽選回数を上限としてART抽選を行う。そして、ART抽選に当選する場合、サブ制御用CPU41aは、高確期待演出状態から待機演出状態に移行させる制御を行う。一方、ART抽選に当選しない場合、サブ制御用CPU41aは、複数抽選演出状態から通常演出状態に移行させる制御を行う。
このように、変動ゲームの回数(第2の滞在回数)によって生起される上限期間が定められた複数抽選演出状態では、ART抽選の抽選契機となる図柄組み合わせが停止表示されたことに対して行われるART抽選の回数が、通常よりも多くなる可能性がある。したがって、複数抽選演出状態では、1回のART抽選の当選確率が高確率とならないものの、ART抽選が多く行われる分、ART抽選に当選する確率、すなわち、ART抽選の当選確率が高確率となる。このため、本実施形態において、複数抽選演出状態は、高確率状態であって、且つ第2の高確率状態に相当する。また、本実施形態において、第2の高確抽選が、高確率生起抽選であって、且つ第2の高確率生起抽選に相当する。
以上のように、本実施形態では、「第1の高確抽選の当選を契機としてART抽選の当選確率が高確率となる状態」と「複数抽選演出状態」が、高確率状態に相当する。また、本実施形態において、第1の高確抽選と第2の高確抽選が高確率生起抽選に相当し、当該抽選を行うサブ制御用CPU41aが、高確率生起抽選手段として機能する。更に、「第1の高確抽選の当選を契機としてART抽選の当選確率が高確率となる状態」と「複数抽選演出状態」を生起させるサブ制御用CPU41aが、高確率状態生起手段として機能する。
次に、待機演出状態について説明する。
サブ制御用CPU41aは、主に第1の一般遊技である場合、待機演出状態に制御する。なお、サブ制御用CPU41aは、第2の一般遊技であるときでも、待機演出状態を制御する場合がある。なお、待機演出状態は、ART抽選に当選しなければ制御されない演出状態である。このため、待機演出状態の制御中は、サブ制御用RAM41cにART情報が記憶されていることになる。
サブ制御用CPU41aは、待機演出状態の制御中、当選役抽選の抽選結果及び入賞ラインL1上に停止表示された図柄組み合わせ(表示結果)の指示に基づいて処理を行う。
サブ制御用CPU41aは、待機演出状態の制御中、第44の当選役又は第45の当選役の当選が指示された場合、昇格リプレイ停止目を停止表示させるためのストップボタンの操作順序(停止操作の順序)をナビゲートするナビ演出を実行するように演出表示装置14の表示内容を制御する。例えば、サブ制御用CPU41aは、待機演出状態の制御中、第44の当選役の当選が指示された場合、3つのストップボタンのうちストップボタン23Cを最初に操作することを指示するナビ演出を実行するように演出表示装置14の表示内容を制御する。
そして、サブ制御用CPU41aは、待機演出状態の制御中、昇格リプレイ停止目の入賞が指示されると、待機演出状態からART演出状態に移行させる制御を行う。
また、サブ制御用CPU41aは、待機演出状態の制御中、第31の当選役〜第33の当選役のうち何れかの当選役の当選が指示された場合、ベル停止目を停止表示させるためのストップボタンの操作順序をナビゲートするナビ演出を実行するように演出表示装置14の表示内容を制御する。同様に、サブ制御用CPU41aは、待機演出状態の制御中、第41の当選役〜第43の当選役のうち何れかの当選役の当選が指示された場合、通常リプレイ停止目を停止表示させるためのストップボタンの操作順序をナビゲートするナビ演出を実行するように演出表示装置14の表示内容を制御する。
次に、ART演出状態について説明する。
サブ制御用CPU41aは、主に第2の一般遊技である場合、ART演出状態に制御する。なお、サブ制御用CPU41aは、第1の一般遊技であるときでも、ART演出状態を制御する場合がある。
サブ制御用CPU41aは、ART演出状態の制御中、当選役抽選の抽選結果及び入賞ラインL1上に停止表示された図柄組み合わせ(表示結果)の指示に基づいて処理を行う。
サブ制御用CPU41aは、ART演出状態の制御中、当該ART演出状態で行った変動ゲームの実行回数をサブ制御用RAM41cにてカウントする。サブ制御用CPU41aは、待機演出状態からART演出状態へ移行させる場合、サブ制御用RAM41cに継続回数を設定する。サブ制御用CPU41aは、ART演出状態で変動ゲームが行われる毎に継続回数を減算(−1)して、「0(零)」になるまで更新する。
また、サブ制御用CPU41aは、ART演出状態の制御中、継続回数が「0(零)」でないときに第46の当選役〜第48の当選役のうち何れかの当選役に当選したことが指示される場合、通常リプレイ停止目を停止表示させるためのストップボタンの操作順序をナビゲートするナビ演出を実行するように演出表示装置14の表示内容を制御する。一方、サブ制御用CPU41aは、ART演出状態の制御中、継続回数が「0(零)」であるときに第46の当選役〜第48の当選役のうち何れかの当選役に当選したことが指示される場合、通常リプレイ停止目を停止表示させるためのストップボタンの操作順序をナビゲートするナビ演出を実行させない。
そして、サブ制御用CPU41aは、ART演出状態の制御中、継続回数が「0(零)」であるときに転落リプレイ停止目の入賞が指示される場合、ART演出状態から通常演出状態に移行させる制御を行う。因みに、サブ制御用CPU41aは、ART演出状態の制御中、継続回数が「0(零)」でないときに転落リプレイ停止目の入賞が指示される場合、ART演出状態を継続して制御する。
本実施形態のパチスロ10におけるART演出状態では、継続回数を増加させる「上乗せ」が行われる場合がある。以下の説明において、継続回数を増加させることを「上乗せを行う」といい、継続回数を増加させる量(期間)、つまり、継続回数に加算する回数を「上乗せ回数」という。上乗せが行われることにより、有利遊技状態としてのART演出状態の制御期間が延長されることになる。
サブ制御用CPU41aは、ART演出状態の制御中、チェリー停止目、スイカ停止目及びチャンス停止目のうち何れかの図柄組み合わせの入賞が指示される場合、上乗せを行うか否かとともに、上乗せを行う場合の上乗せ回数を決定するための上乗せ抽選を行う。
そして、サブ制御用CPU41aは、上乗せ抽選にて上乗せを行うことを決定する場合には、当該決定とともに決定された上乗せ回数を、サブ制御用RAM41cに記憶されている継続回数に加算する。
また、サブ制御用CPU41aは、ART演出状態の制御中、第31の当選役〜第33の当選役のうち何れかの当選役の当選が指示された場合、ベル停止目を停止表示させるためのストップボタンの操作順序をナビゲートするナビ演出を実行するように演出表示装置14の表示内容を制御する。同様に、サブ制御用CPU41aは、ART演出状態の制御中、第41の当選役〜第43の当選役のうち何れかの当選役の当選が指示された場合、通常リプレイ停止目を停止表示させるためのストップボタンの操作順序をナビゲートするナビ演出を実行するように演出表示装置14の表示内容を制御する。
このように、本実施形態のART演出状態では、ナビ演出が実行されることによって、ベル停止目や通常リプレイ停止目が入賞ラインL1上に停止表示される確率が高くなる。本実施形態において、ベル停止目及び通常リプレイ停止目が、特定表示結果に相当し、当該ベル停止目や通常リプレイ停止目を入賞ラインL1上に停止表示させるためのストップボタンの操作順序が特定順序に相当する。更に、本実施形態におけるART演出状態が特定表示率向上状態に相当し、ART演出状態を制御するサブ制御用CPU41aが向上状態制御手段として機能する。なお、ベル停止目や通常リプレイ停止目を入賞ラインL1上に停止表示させるためにストップボタンの操作順序を必要としたが、どのような操作順序でストップボタンが操作された場合であってもベル停止目や通常リプレイ停止目が停止表示される状況があってもよい。
本実施形態のパチスロ10において、サブ制御用CPU41aは、サブ制御用RAM41cにART情報が記憶されていないときに、3つのストップボタンのうちストップボタン23Lが最初に操作されなければ、遊技者にとって不利な状況となるペナルティを付与する。例えば、ペナルティとしては、抽選契機となる図柄組み合わせの入賞が指示されたとしても、ART抽選や第1の高確抽選、第2の高確抽選を行わないようにすること等がある。なお、サブ制御用CPU41aは、サブ制御用RAM41cにART情報が記憶されている状況では、3つのストップボタンのうちストップボタン23L以外のストップボタンが最初に操作されても、ペナルティを付与しない。
因みに、本実施形態のパチスロ10において、サブ制御用RAM41cにART情報が記憶されていない状況とは、通常演出状態、高確期待演出状態及び複数抽選演出状態の何れかの演出状態が制御されている状況となる。一方、本実施形態のパチスロ10において、サブ制御用RAM41cにART情報が記憶されている状況とは、待機演出状態とART演出状態のうち何れかの演出状態が制御されている状況となる。
なお、本実施形態のパチスロ10では、ART情報がサブ制御用RAM41cに記憶されていないときはナビ演出を実行しないように構成しているが、ART情報がサブ制御用RAM41cに記憶されていなくてもナビ演出を実行するように構成してもよい。但し、ART情報が記憶されていないときにナビ演出を実行した際には、3つのストップボタンのうちストップボタン23Lが最初に操作されなくても、ペナルティを付与しないことが好ましい。本実施形態において、停止操作の順序に相当するストップボタンの操作順序を報知(ナビゲート)するナビ演出を実行する演出表示装置14が、操作順序報知手段として機能する。
サブ制御用CPU41aは、非ART演出状態の制御中、チャンス停止目の入賞が指示された回数を示すチャンス停止回数をサブ制御用RAM41cにてカウントする。サブ制御用CPU41aは、非ART演出状態からART演出状態へ移行させることを契機に、サブ制御用RAM41cのチャンス停止回数を初期化(リセット)する。
また、サブ制御用CPU41aは、非ART演出状態の制御中、チャンス停止回数が第1の規定回数に達することを契機に、ART情報をサブ制御用RAM41cに設定する。このとき、サブ制御用CPU41aは、チャンス停止回数が第1の規定回数に達したことを契機にART情報が記憶されたことを示す第1の到達情報も合わせて、サブ制御用RAM41cに記憶する。それとともに、サブ制御用CPU41aは、待機演出状態以外の非ART演出状態から待機演出状態に移行させる制御を行う。なお、本実施形態の「第1の規定回数」は、12回に定められている。
また、サブ制御用CPU41aは、非ART演出状態の制御中、ART演出状態へ移行するまでに行われた変動ゲームの実行回数を示すゲーム回数をサブ制御用RAM41cにてカウントする。サブ制御用CPU41aは、非ART演出状態からART演出状態へ移行したことを契機に、サブ制御用RAM41cのゲーム回数を初期化(リセット)する。このように、本実施形態において、チャンス停止回数やゲーム回数を初期化するサブ制御用CPU41aが、初期化手段として機能する。
また、サブ制御用CPU41aは、非ART演出状態の制御中、ゲーム回数が第2の規定回数に達することを契機に、ART情報をサブ制御用RAM41cに設定する。このとき、サブ制御用CPU41aは、ゲーム回数が第2の規定回数に達したことを契機にART情報が記憶されたことを示す第2の到達情報も合わせて、サブ制御用RAM41cに記憶する。それとともに、サブ制御用CPU41aは、待機演出状態以外の非ART演出状態から待機演出状態に移行させる制御を行う。なお、本実施形態の「第2の規定回数」は、999回に定められている。このように、本実施形態のパチスロ10では、第1の規定回数(第1規定回数)は、第2の規定回数(第2規定回数)よりも少ない回数となっている。
本実施形態において、ゲーム回数が、特定の遊技回数に相当する。なお、ゲーム回数としてカウントする変動ゲーム(遊技)の回数には、ペナルティが付与されているときの変動ゲームの回数をカウントしてもよいし、ペナルティが付与されているときの変動ゲームの回数をカウントしなくてもよい。そして、ペナルティが付与されているときの変動ゲームの回数をカウントしない場合、特定の遊技回数は、ART演出状態が終了してから行われた遊技の回数の中でも、ペナルティが付与されていないときに行われた遊技の回数に相当することになる。以上のように、本実施形態において、通常遊技状態に相当する非ART演出状態と、有利遊技状態に相当するART演出状態と、を制御可能なサブ制御用CPU41aが、遊技状態制御手段として機能する。
本実施形態のパチスロ10では、サブ制御用CPU41aが管理する内部抽選状態が設定される。そして、本実施形態のパチスロ10では、通常遊技状態に相当する非ART状態において、設定中の内部抽選状態により、複数種類の抽選のうち少なくとも一部の抽選が異なる。
本実施形態のパチスロ10では、非ART演出状態において、特定の図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示されたことを契機に、次に設定する内部抽選状態が選択される。具体的に、本実施形態のパチスロ10では、非ART演出状態において、チャンス停止目が入賞ラインL1上に停止表示されたことを契機に、次に設定する内部抽選状態が選択され、内部抽選状態が切り替わる場合がある。このように、本実施形態のパチスロ10では、非ART演出状態においてチャンス停止目が入賞ラインL1上に停止表示されたことを契機に内部抽選状態が設定されるため、サブ制御用RAM41cのチャンス停止回数は、内部抽選状態が設定される回数に相当する。また、本実施形態において、非ART演出状態においてチャンス停止目が入賞ラインL1上に停止表示されることが、設定条件の成立に相当する。
また、本実施形態のパチスロ10では、ART演出状態が終了して、非ART演出状態の通常演出状態へ移行することを契機に、内部抽選状態が切り替わる場合がある。
以下、非ART演出状態においてチャンス停止目が入賞ラインL1上に停止表示されることを契機に内部抽選状態を設定すること及びART演出状態が終了して非ART演出状態の通常演出状態へ移行することを契機に内部抽選状態を設定することを纏めて、「内部抽選状態を設定する際」という。
図7に示すように、本実施形態のパチスロ10にて設定される内部抽選状態には、第11の内部抽選状態〜第13の内部抽選状態、第21の内部抽選状態〜第23の内部抽選状態、第31の内部抽選状態〜第33の内部抽選状態及び第41の内部抽選状態〜第43の内部抽選状態がある。
第11の内部抽選状態の設定中、サブ制御用CPU41aは、内部抽選状態を設定する際、内部抽選状態移行テーブルNT1を参照して、設定する内部抽選状態を抽選する。また、第12の内部抽選状態の設定中、サブ制御用CPU41aは、内部抽選状態を設定する際、内部抽選状態移行テーブルNT2を参照して、設定する内部抽選状態を抽選する。また、第13の内部抽選状態の設定中、サブ制御用CPU41aは、内部抽選状態を設定する際、内部抽選状態移行テーブルNT3を参照して、設定する内部抽選状態を抽選する。
第21の内部抽選状態の設定中、サブ制御用CPU41aは、内部抽選状態を設定する際、内部抽選状態移行テーブルNT4を参照して、設定する内部抽選状態を抽選する。また、第22の内部抽選状態の設定中、サブ制御用CPU41aは、内部抽選状態を設定する際、内部抽選状態移行テーブルNT5を参照して、設定する内部抽選状態を抽選する。また、第23の内部抽選状態の設定中、サブ制御用CPU41aは、内部抽選状態を設定する際、内部抽選状態移行テーブルNT6を参照して、設定する内部抽選状態を抽選する。
第31の内部抽選状態の設定中、サブ制御用CPU41aは、内部抽選状態を設定する際、内部抽選状態移行テーブルNT7を参照して、設定する内部抽選状態を抽選する。また、第32の内部抽選状態の設定中、サブ制御用CPU41aは、内部抽選状態を設定する際、内部抽選状態移行テーブルNT8を参照して、設定する内部抽選状態を抽選する。また、第33の内部抽選状態の設定中、サブ制御用CPU41aは、内部抽選状態を設定する際、内部抽選状態移行テーブルNT9を参照して、設定する内部抽選状態を抽選する。
第41の内部抽選状態の設定中、サブ制御用CPU41aは、内部抽選状態を設定する際、内部抽選状態移行テーブルNT10を参照して、設定する内部抽選状態を抽選する。また、第42の内部抽選状態の設定中、サブ制御用CPU41aは、内部抽選状態を設定する際、内部抽選状態移行テーブルNT11を参照して、設定する内部抽選状態を抽選する。また、第43の内部抽選状態の設定中、サブ制御用CPU41aは、内部抽選状態を設定する際、内部抽選状態移行テーブルNT12を参照して、設定する内部抽選状態を抽選する。
内部抽選状態移行テーブルNT1〜NT10では、各種内部抽選状態が、ART演出状態が終了して通常演出状態へ移行する際に設定する内部抽選状態として選択される確率が定められている。
また、内部抽選状態移行テーブルNT1〜NT10では、各種内部抽選状態が、ART演出状態が終了してからART演出状態へ移行するまでの間で11回目以外にあたるチャンス停止目の停止表示が行われた際に設定する内部抽選状態として選択される確率が定められている。
また、内部抽選状態移行テーブルNT1〜NT10では、各種内部抽選状態が、ART演出状態が終了してからART演出状態へ移行するまでの間で11回目にあたるチャンス停止目の停止表示が行われた際に設定する内部抽選状態として、各種内部抽選状態が選択される確率が定められている。
以下の説明において、設定する内部抽選状態を選択する状況のうち「ART演出状態が終了して通常演出状態へ移行する際の状況」を「第1の状況」という。また、設定する内部抽選状態を選択する状況のうち「ART演出状態が終了してからART演出状態へ移行するまでの間で11回目以外にあたるチャンス停止目の停止表示が行われた際の状況」を「第2の状況」という。また、設定する内部抽選状態を選択する状況のうち「ART演出状態が終了してからART演出状態へ移行するまでの間で11回目にあたるチャンス停止目の停止表示が行われた際の状況」を「第3の状況」という。
ここで、図8〜図10に基づき、内部抽選状態移行テーブルNT1〜NT10について説明する。
図8〜図10に示すように、内部抽選状態移行テーブルNT1〜NT10では、第3の状況において、必ず(100%)、第33の内部抽選状態を選択することが定められている。
図8(a)に示すように、第11の内部抽選状態にて参照される内部抽選状態移行テーブルNT1では、第1の状況において、第33の内部抽選状態及び第43の内部抽選状態以外の内部抽選状態を選択し得ることが定められている。内部抽選状態移行テーブルNT1では、第1の状況において、第12の内部抽選状態を最も高い確率で選択することが定められている。また、内部抽選状態移行テーブルNT1では、第1の状況において、第21の内部抽選状態〜第23の内部抽選状態のうち第21の内部抽選状態を最も高い確率で選択することが定められている。
また、内部抽選状態移行テーブルNT1では、第2の状況において、第33の内部抽選状態及び第43の内部抽選状態以外の内部抽選状態を選択し得ることが定められている。内部抽選状態移行テーブルNT1では、第2の状況において、第12の内部抽選状態を最も高い確率で選択することが定められている。また、内部抽選状態移行テーブルNT1では、第2の状況において、第21の内部抽選状態〜第23の内部抽選状態のうち第21の内部抽選状態を最も高い確率で選択することが定められている。内部抽選状態移行テーブルNT1では、第2の状況において第12の内部抽選状態が選択される確率は、第1の状況において第12の内部抽選状態が選択される確率よりも高く定められている。
図8(b)に示すように、第12の内部抽選状態にて参照される内部抽選状態移行テーブルNT2では、第1の状況において、第33の内部抽選状態及び第43の内部抽選状態以外の内部抽選状態を選択し得ることが定められている。内部抽選状態移行テーブルNT2では、第1の状況において、第13の内部抽選状態を最も高い確率で選択することが定められている。また、内部抽選状態移行テーブルNT2では、第1の状況において、第21の内部抽選状態〜第23の内部抽選状態のうち第22の内部抽選状態を最も高い確率で選択することが定められている。
また、内部抽選状態移行テーブルNT2では、第2の状況において、第33の内部抽選状態及び第43の内部抽選状態以外の内部抽選状態を選択し得ることが定められている。内部抽選状態移行テーブルNT2では、第2の状況において、第13の内部抽選状態を最も高い確率で選択することが定められている。また、内部抽選状態移行テーブルNT2では、第2の状況において、第21の内部抽選状態〜第23の内部抽選状態のうち第22の内部抽選状態を最も高い確率で選択することが定められている。内部抽選状態移行テーブルNT2では、第2の状況において第13の内部抽選状態が選択される確率は、第1の状況において第13の内部抽選状態が選択される確率よりも高く定められている。
図8(c)に示すように、第13の内部抽選状態にて参照される内部抽選状態移行テーブルNT3では、第1の状況において、第33の内部抽選状態及び第43の内部抽選状態以外の内部抽選状態を選択し得ることが定められている。内部抽選状態移行テーブルNT3では、第1の状況において、第11の内部抽選状態を最も高い確率で選択することが定められている。また、内部抽選状態移行テーブルNT3では、第1の状況において、第21の内部抽選状態〜第23の内部抽選状態のうち第23の内部抽選状態を最も高い確率で選択することが定められている。
また、内部抽選状態移行テーブルNT3では、第2の状況において、第33の内部抽選状態及び第43の内部抽選状態以外の内部抽選状態を選択し得ることが定められている。内部抽選状態移行テーブルNT3では、第2の状況において、第11の内部抽選状態を最も高い確率で選択することが定められている。また、内部抽選状態移行テーブルNT3では、第2の状況において、第21の内部抽選状態〜第23の内部抽選状態のうち第23の内部抽選状態を最も高い確率で選択することが定められている。内部抽選状態移行テーブルNT3では、第2の状況において第11の内部抽選状態が選択される確率は、第1の状況において第11の内部抽選状態が選択される確率よりも高く定められている。
図8(d)に示すように、第21の内部抽選状態にて参照される内部抽選状態移行テーブルNT4では、第1の状況において、第33の内部抽選状態及び第43の内部抽選状態以外の内部抽選状態を選択し得ることが定められている。内部抽選状態移行テーブルNT4では、第1の状況において、第21の内部抽選状態を最も高い確率で選択することが定められている。また、内部抽選状態移行テーブルNT4では、第1の状況において、第11の内部抽選状態〜第13の内部抽選状態のうち第11の内部抽選状態を最も高い確率で選択することが定められている。
また、内部抽選状態移行テーブルNT4では、第2の状況において、第33の内部抽選状態及び第43の内部抽選状態以外の内部抽選状態を選択し得ることが定められている。内部抽選状態移行テーブルNT4では、第2の状況において、第11の内部抽選状態を最も高い確率で選択することが定められている。また、内部抽選状態移行テーブルNT4では、第2の状況において、第21の内部抽選状態〜第23の内部抽選状態のうち第21の内部抽選状態を最も高い確率で選択することが定められている。
図9(a)に示すように、第22の内部抽選状態にて参照される内部抽選状態移行テーブルNT5では、第1の状況において、第33の内部抽選状態及び第43の内部抽選状態以外の内部抽選状態を選択し得ることが定められている。内部抽選状態移行テーブルNT5では、第1の状況において、第22の内部抽選状態を最も高い確率で選択することが定められている。また、内部抽選状態移行テーブルNT5では、第1の状況において、第11の内部抽選状態〜第13の内部抽選状態のうち第12の内部抽選状態を最も高い確率で選択することが定められている。
また、内部抽選状態移行テーブルNT5では、第2の状況において、第33の内部抽選状態及び第43の内部抽選状態以外の内部抽選状態を選択し得ることが定められている。内部抽選状態移行テーブルNT5では、第2の状況において、第12の内部抽選状態を最も高い確率で選択することが定められている。また、内部抽選状態移行テーブルNT5では、第2の状況において、第21の内部抽選状態〜第23の内部抽選状態のうち第22の内部抽選状態を最も高い確率で選択することが定められている。
図9(b)に示すように、第23の内部抽選状態にて参照される内部抽選状態移行テーブルNT6では、第1の状況において、第33の内部抽選状態及び第43の内部抽選状態以外の内部抽選状態を選択し得ることが定められている。内部抽選状態移行テーブルNT6では、第1の状況において、第23の内部抽選状態を最も高い確率で選択することが定められている。また、内部抽選状態移行テーブルNT6では、第1の状況において、第11の内部抽選状態〜第13の内部抽選状態のうち第13の内部抽選状態を最も高い確率で選択することが定められている。
また、内部抽選状態移行テーブルNT6では、第2の状況において、第33の内部抽選状態及び第43の内部抽選状態以外の内部抽選状態を選択し得ることが定められている。内部抽選状態移行テーブルNT6では、第2の状況において、第13の内部抽選状態を最も高い確率で選択することが定められている。また、内部抽選状態移行テーブルNT6では、第2の状況において、第21の内部抽選状態〜第23の内部抽選状態のうち第23の内部抽選状態を最も高い確率で選択することが定められている。
図9(c)に示すように、第31の内部抽選状態にて参照される内部抽選状態移行テーブルNT7では、第1の状況と第2の状況において、次の内部抽選状態を選択する確率が同じに定められている。内部抽選状態移行テーブルNT7では、第1の状況と第2の状況において、第31の内部抽選状態、第32の内部抽選状態、第41の内部抽選状態及び第42の内部抽選状態を選択し得ることが定められている。特に、内部抽選状態移行テーブルNT7では、第1の状況と第2の状況において、第31の内部抽選状態や第42の内部抽選状態を高い確率で選択することが定められている。
図9(d)に示すように、第32の内部抽選状態にて参照される内部抽選状態移行テーブルNT8では、第1の状況と第2の状況において、次の内部抽選状態を選択する確率が同じに定められている。内部抽選状態移行テーブルNT8では、第1の状況と第2の状況において、第31の内部抽選状態、第32の内部抽選状態、第41の内部抽選状態及び第42の内部抽選状態を選択し得ることが定められている。特に、内部抽選状態移行テーブルNT8では、第1の状況と第2の状況において、第32の内部抽選状態や第41の内部抽選状態を高い確率で選択することが定められている。
図10(a)に示すように、第33の内部抽選状態にて参照される内部抽選状態移行テーブルNT9では、第1の状況において、第41の内部抽選状態及び第42の内部抽選状態を選択し得ることが定められている。内部抽選状態移行テーブルNT9では、第1の状況において、第41の内部抽選状態又は第42の内部抽選状態を同確率の下で選択することが定められている。また、内部抽選状態移行テーブルNT9では、第2の状況において、第43の内部抽選状態を選択することが定められている。
因みに、図8〜図10に示すように、第33の内部抽選状態は、ART演出状態が終了してから11回目のチャンス停止目が停止表示される場合の次の内部抽選状態として選択される一方で、他の状況では、次の内部抽選状態として選択されない。したがって、内部抽選状態移行テーブルNT9が参照される状況であって、第2の状況となるときは、ART演出状態が終了してから12回目のチャンス停止目が停止表示される場合の次の内部抽選状態を選択する場合となる。
図10(b)に示すように、第41の内部抽選状態にて参照される内部抽選状態移行テーブルNT10では、第1の状況において、第33の内部抽選状態及び第43の内部抽選状態以外の内部抽選状態を選択し得ることが定められている。内部抽選状態移行テーブルNT10では、第1の状況において、第11の内部抽選状態や第41の内部抽選状態を高い確率で選択することが定められている。また、内部抽選状態移行テーブルNT10では、第2の状況において、第33の内部抽選状態及び第43の内部抽選状態以外の内部抽選状態を選択し得ることが定められている。内部抽選状態移行テーブルNT10では、第2の状況において、第11の内部抽選状態を最も高い確率で選択することが定められている。
図10(c)に示すように、第42の内部抽選状態にて参照される内部抽選状態移行テーブルNT11では、第1の状況において、第33の内部抽選状態及び第43の内部抽選状態以外の内部抽選状態を選択し得ることが定められている。内部抽選状態移行テーブルNT11では、第1の状況において、第41の内部抽選状態や第42の内部抽選状態を高い確率で選択することが定められている。また、内部抽選状態移行テーブルNT11では、第2の状況において、第33の内部抽選状態及び第43の内部抽選状態以外の内部抽選状態を選択し得ることが定められている。内部抽選状態移行テーブルNT11では、第2の状況において、第11の内部抽選状態を最も高い確率で選択することが定められている。
図10(d)に示すように、第43の内部抽選状態にて参照される内部抽選状態移行テーブルNT12では、第1の状況と第2の状況において、次の内部抽選状態を選択する確率が同じに定められている。内部抽選状態移行テーブルNT12では、第1の状況と第2の状況において、第42の内部抽選状態及び第43の内部抽選状態を選択し得ることが定められている。特に、内部抽選状態移行テーブルNT12では、第1の状況と第2の状況において、第43の内部抽選状態を高い確率で選択することが定められている。
内部抽選状態移行テーブルNT1〜NT3,NT7〜NT9では、第11の内部抽選状態〜第13の内部抽選が設定されているときよりも、第31の内部抽選状態〜第33の内部抽選状態が設定されているときの方が、第41の内部抽選〜第43の内部抽選状態が次の内部抽選状態として設定され易くなっている。本実施形態において、各種の内部抽選状態移行テーブルを参照して次に設定する内部抽選状態を選択した結果、設定中の内部抽選状態とは異なる内部抽選状態へ切り替えるサブ制御用CPU41aが内部抽選状態切替手段として機能する。
次に、図7に基づき、各内部抽選状態におけるART抽選の当選確率、第1の高確抽選の当選確率及び第2の高確抽選の当選確率について、説明する。
第11の内部抽選状態において、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されていないとき、当該第1高確情報が記憶されていないときの通常の当選確率(図面では、「第1当選確率」と示す)でART抽選が行われる。また、第11の内部抽選状態において、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されているとき、当該第1高確情報が記憶されているときの通常の当選確率(図面では、「第3当選確率」と示す)でART抽選が行われる。また、第11の内部抽選状態において、第1の高確抽選は、通常の当選確率(図面では、「通常確率」と示す)で行われる。また、第11の内部抽選状態において、第2の高確抽選は、通常の当選確率(図面では、「通常確率」と示す)で行われる。
第12の内部抽選状態において、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されていないとき、当該第1高確情報が記憶されていないときの通常の当選確率でART抽選が行われる。また、第12の内部抽選状態において、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されているとき、当該第1高確情報が記憶されているときの通常の当選確率でART演出が行われる。また、第12の内部抽選状態において、第1の高確抽選は、通常の当選確率で行われる。また、第12の内部抽選状態において、第2の高確抽選は、通常の当選確率で行われる。
第13の内部抽選状態において、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されていないとき、当該第1高確情報が記憶されていないときの通常の当選確率でART抽選が行われる。また、第13の内部抽選状態において、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されているとき、当該第1高確情報が記憶されているときの通常の当選確率でART演出が行われる。また、第13の内部抽選状態において、第1の高確抽選は、通常の当選確率で行われる。また、第13の内部抽選状態において、第2の高確抽選は、通常の当選確率で行われる。
第21の内部抽選状態において、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されていないとき、当該第1高確情報が記憶されていないときの通常の当選確率でART抽選が行われる。また、第21の内部抽選状態において、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されているとき、当該第1高確情報が記憶されているときの通常の当選確率でART演出が行われる。また、第21の内部抽選状態において、第1の高確抽選は、通常の当選確率で行われる。また、第21の内部抽選状態において、第2の高確抽選は、通常の当選確率よりも高い当選確率(図面では、「高確率」と示す)で行われる。本実施形態において、第21の内部抽選状態が、高確率生起抽選の当選確率が高確率となる内部抽選状態であって、第2の高確率生起抽選の当選確率が高確率となる内部抽選状態に相当する。
第22の内部抽選状態において、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されていないとき、当該第1高確情報が記憶されていないときの通常の当選確率でART抽選が行われる。また、第22の内部抽選状態において、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されているとき、当該第1高確情報が記憶されているときの通常の当選確率でART演出が行われる。また、第21の内部抽選状態において、第1の高確抽選は、通常の当選確率よりも高い当選確率(図面では、「高確率」と示す)で行われる。また、第21の内部抽選状態において、第2の高確抽選は、通常の当選確率で行われる。本実施形態において、第22の内部抽選状態が、高確率生起抽選の当選確率が高確率となる内部抽選状態であって、第1の高確率生起抽選の当選確率が高確率となる内部抽選状態に相当する。
第23の内部抽選状態において、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されていないとき、当該第1高確情報が記憶されていないときの通常の当選確率よりも高い当選確率(図面では、「第2当選確率」と示す)でART抽選が行われる。また、第23の内部抽選状態において、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されているとき、当該第1高確情報が記憶されているときの通常の当選確率よりも高い当選確率(図面では、「第4当選確率」と示す)でART抽選が行われる。また、第23の内部抽選状態において、第1の高確抽選は、通常の当選確率で行われる。また、第11の内部抽選状態において、第2の高確抽選は、通常の当選確率で行われる。本実施形態において、第23の内部抽選状態が、高確率状態が生起されていないときの有利移行抽選の当選確率が高確率となる内部抽選状態に相当する。なお、本実施形態の第23の内部抽選状態の設定中は、第1の高確率状態が生起されているか否かに関係なく有利移行抽選の当選確率が高確率となることから、第23の内部抽選状態は、単に、有利移行抽選の当選確率が高確率となる内部抽選状態ともいえる。
第31の内部抽選状態において、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されていないとき、当該第1高確情報が記憶されていないときの通常の当選確率でART抽選が行われる。また、第31の内部抽選状態において、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されているとき、当該第1高確情報が記憶されているときの通常の当選確率でART抽選が行われる。また、第31の内部抽選状態において、第1の高確抽選は、通常の当選確率で行われる。また、第31の内部抽選状態において、第2の高確抽選は、通常の当選確率で行われる。
第32の内部抽選状態において、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されていないとき、当該第1高確情報が記憶されていないときの通常の当選確率でART抽選が行われる。また、第32の内部抽選状態において、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されているとき、当該第1高確情報が記憶されているときの通常の当選確率でART演出が行われる。また、第32の内部抽選状態において、第1の高確抽選は、通常の当選確率で行われる。また、第32の内部抽選状態において、第2の高確抽選は、通常の当選確率で行われる。
第33の内部抽選状態において、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されていないとき、当該第1高確情報が記憶されていないときの通常の当選確率でART抽選が行われる。また、第33の内部抽選状態において、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されているとき、当該第1高確情報が記憶されているときの通常の当選確率でART演出が行われる。また、第33の内部抽選状態において、第1の高確抽選は、通常の当選確率で行われる。また、第33の内部抽選状態において、第2の高確抽選は、通常の当選確率で行われる。
第41の内部抽選状態において、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されていないとき、当該第1高確情報が記憶されていないときの通常の当選確率よりも高い当選確率でART抽選が行われる。また、第41の内部抽選状態において、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されているとき、当該第1高確情報が記憶されているときの通常の当選確率よりも高い当選確率でART抽選が行われる。また、第41の内部抽選状態において、第1の高確抽選は、通常の当選確率よりも高い当選確率で行われる。また、第31の内部抽選状態において、第2の高確抽選は、通常の当選確率よりも高い当選確率で行われる。
第42の内部抽選状態において、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されていないとき、当該第1高確情報が記憶されていないときの通常の当選確率よりも高い当選確率でART抽選が行われる。また、第42の内部抽選状態において、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されているとき、当該第1高確情報が記憶されているときの通常の当選確率よりも高い当選確率でART演出が行われる。また、第42の内部抽選状態において、第1の高確抽選は、通常の当選確率よりも高い当選確率で行われる。また、第42の内部抽選状態において、第2の高確抽選は、通常の当選確率よりも高い当選確率で行われる。
第43の内部抽選状態において、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されていないとき、当該第1高確情報が記憶されていないときの通常の当選確率よりも高い当選確率でART抽選が行われる。また、第43の内部抽選状態において、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されているとき、当該第1高確情報が記憶されているときの通常の当選確率よりも高い当選確率でART演出が行われる。また、第43の内部抽選状態において、第1の高確抽選は、通常の当選確率よりも高い当選確率で行われる。また、第43の内部抽選状態において、第2の高確抽選は、通常の当選確率よりも高い当選確率で行われる。
本実施形態において、第41の内部抽選状態〜第43の内部抽選状態が、高確率状態が生起されていないときの有利移行抽選の当選確率が高確率となり、且つ、高確率生起抽選の当選確率が高確率となる内部抽選状態に相当する。なお、本実施形態の第41の内部抽選状態〜第43の内部抽選状態の設定中は、第1の高確率状態が生起されているか否かに関係なく有利移行抽選の当選確率が高確率となる。このため、第41の内部抽選状態〜第43の内部抽選状態は、有利移行抽選の当選確率が高確率となり、且つ、高確率生起抽選の当選確率が高確率となる内部抽選状態ともいえる。
次に、本実施形態のパチスロ10において、内部抽選状態の設定に伴ってサブ制御用CPU41aが行う制御について説明する。
本実施形態のパチスロ10では、所定の内部抽選状態を設定する際、第2の規定回数として少ない回数が設定される場合がある。本実施形態のパチスロ10では、第41の内部抽選状態〜第43の内部抽選状態のうち何れかを内部抽選状態として設定する際に、通常は「999回」が設定される第2の規定回数として、「96回」が設定される。これにより、ゲーム回数が第2の規定回数に達するまでの期間が短縮されることになる。
本実施形態のパチスロ10では、ゲーム回数が第2の規定回数に達した際に設定されている内部抽選状態によって、待機演出状態からART演出状態への移行に伴って設定される継続回数が異なる。
また、本実施形態のパチスロ10では、チャンス停止回数が第1の規定回数に達したときとゲーム回数が第2の規定回数に達したときで、待機演出状態からART演出状態への移行に伴って設定される継続回数が異なる。
図11に示すように、サブ制御用CPU41aは、第11の内部抽選状態〜第13の内部抽選状態及び第31の内部抽選状態〜第33の内部抽選状態のうち何れかの内部抽選状態を設定しているとき、ゲーム回数が第2の規定回数に達したことを契機とするART演出状態へ移行させる場合、継続回数として「30(回)」を設定する。また、サブ制御用CPU41aは、第21の内部抽選状態〜第23の内部抽選状態のうち何れかの内部抽選状態を設定しているとき、ゲーム回数が第2の規定回数に達したことを契機とするART演出状態へ移行させる場合、「30(回)」と「50(回)」のうち抽選によって決められた回数を継続回数として設定する。
また、サブ制御用CPU41aは、第41の内部抽選状態〜第43の内部抽選状態のうち何れかの内部抽選状態を設定しているとき、ゲーム回数が第2の規定回数に達したことを契機とするART演出状態へ移行させる場合、継続回数として「50(回)」を設定する。なお、ゲーム回数が第2の規定回数に達したことを契機とするART演出状態とは、ゲーム回数が第2の規定回数に達したことを契機に記憶されたART情報によって移行することが決められたART演出状態を意味する。すなわち、ART情報とともに第2の到達情報がサブ制御用RAM41cに記憶されている状況において移行するART演出状態をいう。
このように、本実施形態のパチスロ10では、ゲーム回数が第2の規定回数に達した状況で設定されている内部抽選状態によって、継続回数として設定される回数が異なる。特に、第41の内部抽選状態〜第43の内部抽選状態のように、第2の規定回数として通常よりも少ない回数が設定されるような遊技者にとって有利な内部抽選状態が設定されているときには、継続回数として多い回数が設定される(有利度の高い特典が付与される)。
また、サブ制御用CPU41aは、チャンス停止回数が第1の規定回数に達したことを契機とするART演出状態へ移行させる場合、サブ制御用RAM41cに継続回数として「100(回)」を設定する。なお、チャンス停止回数が第1の規定回数に達したことを契機とするART演出状態とは、チャンス停止回数が第1の規定回数に達したことを契機に記憶されたART情報によって移行することが決められたART演出状態を意味する。すなわち、ART情報とともに第1の到達情報がサブ制御用RAM41cに記憶されている状況において移行するART演出状態をいう。
このように、本実施形態のパチスロ10では、ゲーム回数が第2の規定回数に達した場合とチャンス停止回数が第1の規定回数に達した場合で、ART演出状態へ移行する際に継続回数として設定される回数が異なる。また、本実施形態のパチスロ10では、チャンス停止回数が第1の規定回数に達した場合、ゲーム回数が第2の規定回数に達した場合よりも、継続回数として多い回数が設定される(有利度の高い特典が付与される)。
因みに、チャンス停止回数が第1の規定回数に達する前であって、ゲーム回数が第2の規定回数に達する前(図11では、「その他」と示す)において、ART抽選に当選したことを契機とするART演出状態へ移行させる場合、サブ制御用CPU41aは、サブ制御用RAM41cに継続回数として「30(回)」を設定する。なお、ART抽選に当選したことを契機とするART演出状態とは、第1の到達情報と第2の到達情報がART情報とともにサブ制御用RAM41cに記憶されておらず、ART情報のみが記憶されている状況において移行するART演出状態をいう。
本実施形態において、チャンス停止回数が第1の規定回数に達したことに基づいて継続回数が設定されたART演出状態へ移行することが、第1の特典が付与されることに相当する。また、本実施形態において、ゲーム回数が第2の規定回数に達したことに基づいて継続回数が設定されたART演出状態へ移行することが第2の特典に相当する。そして、本実施形態における特典の内容とは、継続回数として設定される回数に相当する。そして、ART演出状態へ移行させることによって特典を付与するサブ制御用CPU41aが、特典付与手段として機能する。また、チャンス停止回数が第1の規定回数に達することが第1の天井(天井)に到達することに相当し、ゲーム回数が第2の規定回数に達することが第2の天井(天井)に到達することに相当する。
ここで、図12(a)〜(f)に基づき、本実施形態における内部抽選状態の移行について説明する。
図12(a)に示すように、第11の内部抽選状態が設定されているとき、ART抽選は、第1当選確率又は第2当選確率で行われる。また、第11の内部抽選が設定されているとき、第1の高確抽選と第2の高確抽選は、共に通常確率の当選確率の下で行われる。
図12(b)に示すように、第11の内部抽選状態から第21の内部抽選状態へと切り替えられると、第2の高確抽選の当選確率が高確率となる。この結果、第11の内部抽選状態が設定されているときよりも、第2の高確抽選に当選し易くなる。これにより、通常演出状態から複数抽選演出状態へと移行する機会が増加することになる。
図12(c)に示すように、第11の内部抽選状態から第22の内部抽選状態へと切り替えられると、第1の高確抽選の当選確率が高確率となる。この結果、第11の内部抽選状態が設定されているときよりも、第1の高確抽選に当選し易くなる。これにより、通常演出状態から高確期待演出状態へと移行する機会が増加することになる。
図12(d)に示すように、第11の内部抽選状態から第23の内部抽選状態へと切り替えられると、ART抽選が第3当選確率又は第4当選確率で行われることになる。この結果、第11の内部抽選状態が設定されているときよりも、ART抽選に当選し易くなる。これにより、通常演出状態や高確期待演出状態、複数抽選演出状態から待機演出状態へと移行する機会が増加することになる。
図12(e)に示すように、第11の内部抽選状態から第31の内部抽選状態へと切り替えられると、ART抽選、第1の高確率抽選及び第2の高確率抽選の当選確率は変化しない。但し、図8(a)及び図9(c)に示すように、第31の内部抽選状態が設定されているときは、第11の内部抽選状態が設定されているときよりも、次に設定される内部抽選状態が第41の内部抽選状態〜第43の内部抽選状態のうち何れかの内部抽選状態となり易い。したがって、第11の内部抽選状態から第31の内部抽選状態へ移行してもART抽選や第1の高確抽選、第2の高確抽選の当選確率は変化しないものの、将来的に有利な内部抽選状態が設定されることへの期待感が高まることになる。
図12(f)に示すように、第11の内部抽選状態から第41の内部抽選状態へと切り替えられると、ART抽選が第2当選確率又は第4当選確率で行われるとともに、第1の高確抽選の当選確率が高確率となり、第2の高確抽選の当選確率が高確率となる。この結果、第11の内部抽選が設定されているときよりも、ART抽選に当選し易く、第1の高確抽選及び第2の高確抽選にも当選し易くなる。更に、第11の内部抽選状態から第41の内部抽選状態へと切り替えられると、第2の規定回数が「999」から「96」へと切り替えられる。
以上、詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)内部抽選状態には、第1高確情報が記憶されていないときのART抽選(高確率状態が生起されていないときの有利移行抽選)の当選確率が高確率となる内部抽選状態と、高確率生起抽選に相当する第1の高確抽選や第2の高確抽選の当選確率が高確率となる内部抽選状態と、がある。このため、通常遊技状態に相当する非ART演出状態において、ART抽選の当選確率が高確率となる状況と、第1の高確抽選や第2の高確抽選の当選確率が高確率となる状況と、を創出することができる。これにより、単にART演出状態が制御される確率だけが異なる場合よりも、非ART演出状態において内部抽選状態が切り替えられることによる面白味を高め、遊技者を楽しませることができる。
(2)第1の高確率生起抽選に相当する第1の高確抽選に当選した場合には、ART抽選に当選するまで、ART抽選に当選する確率が高くなる状態(第1の高確率状態)が生起される。また、第2の高確率生起抽選に相当する第2の高確抽選に当選した場合には、第2の滞在回数の変動ゲームが行われるまで、ART抽選に当選する確率が高くなる状態(第2の高確率状態)が生起される。このように、第1の高確抽選に当選した場合と第2の高確抽選に当選した場合では、ART抽選に当選する確率が高くなる状況が継続する期間が異なる。
そして、第1の高確抽選の当選確率が高確率となる内部抽選状態と、第2の高確抽選の当選確率が高確率となる内部抽選状態と、を内部抽選状態として設定可能に構成した。これによりこのため、第1の高確抽選の当選確率が高確率となる状況と、第2の高確抽選の当選確率が高確率となる状況と、を創出することができ、更に、内部抽選状態が切り替えられることによる面白味を高め、遊技者を楽しませることができる。
(3)有利移行抽選としてのART抽選の当選確率と、高確率生起抽選としての第1の高確抽選や第2の高確抽選の当選確率が高確率となる内部抽選状態を設定可能に構成した。このため、ART抽選の当選確率が高確率となる状況と第1の高確抽選や第2の高確抽選の当選確率が高確率となる状況に加え、ART抽選状態と第1の高確抽選や第2の高確抽選の当選確率が高確率となる状況を創出することができ、更に、内部抽選状態が切り替えられることによる面白味を高め、遊技者を楽しませることができる。
(4)設定条件の成立回数(実施形態では、「チャンス停止目が入賞ラインL1上に停止表示された回数」をいう)が第1の規定回数(規定回数)に達したことを契機に、有利遊技状態としてのART演出状態へ移行されるように構成した。このため、設定条件の成立回数が増える、つまり、内部抽選状態が切り替えられる回数が増えると、ART演出状態へ移行することになる。このため、内部抽選状態が切り替えられることによる面白味を更に高め、遊技者を楽しませることができる。
(5)設定条件の成立回数(実施形態では、「チャンス停止目が入賞ラインL1上に停止表示された回数」をいう)が第1の規定回数(規定回数)に達する直前の設定条件の成立を契機に、予め決められた特定の内部抽選状態に切り替えられるように構成した。このため、設定条件の成立回数が第1の規定回数に達する直前であるとき特有の抽選等を行うことができ、更に遊技者を楽しませることができる。
(6)有利移行抽選としてのART抽選は、入賞ラインL1上に停止表示(表示)された図柄組み合わせに基づく当選確率の下で行われる。このため、入賞ラインL1上に停止表示される図柄組み合わせ(表示結果)について注目させて、遊技を楽しませることができる。
(7)高確率生起抽選(第1の高確率生起抽選)としての第1の高確抽選は、入賞ラインL1上に停止表示(表示)された図柄組み合わせに基づく当選確率の下で行われる。このため、入賞ラインL1上に停止表示される図柄組み合わせ(表示結果)について注目させて、遊技を楽しませることができる。
(8)高確率生起抽選(第2の高確率生起抽選)としての第2の高確抽選は、入賞ラインL1上に停止表示(表示)された図柄組み合わせに基づく当選確率の下で行われる。このため、入賞ラインL1上に停止表示される図柄組み合わせ(表示結果)について注目させて、遊技を楽しませることができる。
(9)ゲーム回数(特定の遊技回数)が、第2の規定回数(規定回数)に到達した際に設定されている内部抽選状態によって、ART演出状態へ移行する際に設定される継続回数(付与される特典の内容)が異なる場合がある。このため、単純に特定の遊技回数が規定回数に到達するか否かについて期待させるだけでなく、現在設定されている内部抽選状態がどのような種類であるかについても注目させて、付与される特典への面白味を向上させることができる。
(10)ゲーム回数(特定の遊技回数)が第2の規定回数(規定回数)に到達した際に、遊技者にとって有利な内部抽選状態が設定されているときほど、ART演出状態へ移行する際に設定される継続回数(付与される特典の内容)が遊技者にとって有利な内容となる。これにより、どのような内部抽選状態が設定されているかについての注目度を更に高め、付与される特典への面白味を向上させることができる。
(11)設定条件の成立回数(実施形態では、「チャンス停止目が入賞ラインL1上に停止表示された回数」をいう)が第1の規定回数に到達した場合には、当該到達に応じた第1の特典が付与される。また、変動ゲーム(遊技)の回数が第2の規定回数に到達した場合には、当該到達に応じた第2の特典が付与される。このため、どのような条件の下で、どのような特典が付与されるかについて遊技者に注目させることができ、付与される特典への面白味を向上させることができる。
(12)第1の特典と第2の特典の有利度が異なるため、有利度の高い特典が付与されるか否かについて遊技者に注目させることができ、付与される特典への面白味を向上させることができる。
(13)第1の特典を第2の特典よりも有利としたため、設定条件が成立することへの注目度を更に高め、遊技者を楽しませることができる。
(14)特典の付与(ART演出状態への移行)を契機に、チャンス停止回数(設定条件の成立回数)とゲーム回数(特定表示率向上状態が終了してから行われた遊技の回数)が初期化されるように構成した。このため、チャンス停止回数が第1の規定回数に到達することと、ゲーム回数が第2の規定回数に到達することの何れを早く達成できるかについて注目させて、特典が付与されるまでの遊技を楽しませることができる。
特に、第1の特典と第2の特典のうち何れか一方の有利度が他方の有利度よりも高い場合、有利度の低い特典の付与が行われるよりも前に、有利度の高い特典の付与が行われるか否かについて注目させながら、特典が付与されるまでの遊技を楽しませることができる。
(15)第1の規定回数は、第2の規定回数よりも少ない回数とした。このため、設定条件が成立する確率、つまり、チャンス停止目が停止表示される確率に関係なく、有利度の高い第1の特典が付与され易いかのようにみせることができ、遊技を行うことへの意欲を向上させることができる。
なお、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
・上記実施形態において、ゲーム回数が第2の規定回数に達した際に設定されている内部抽選状態によってART演出状態へ移行する際に設定される継続回数を異ならせたように、チャンス停止回数が第1の規定回数に達した際に設定されている内部抽選状態によってART演出状態へ移行する際に設定される継続回数を異ならせてもよい。
なお、上記実施形態では、チャンス停止回数が第1の規定回数に達した際に設定される内部抽選状態は、特定種の内部抽選状態(第33の内部抽選状態)が設定されるように構成されている。このため、チャンス停止回数が第1の規定回数に達した際に設定されている内部抽選状態によってART演出状態へ移行する際に設定される継続回数(特典の内容)を異ならせる際には、チャンス停止回数が第1の規定回数に達した際に設定されている内部抽選状態が様々な種類となるように構成することが好ましい。例えば、第3の状況では、第2の状況と同じ又は同じように、様々な内部抽選状態の中から設定する内部抽選状態が選択されるように構成することで、チャンス停止回数が第1の規定回数に達した際に設定されている内部抽選状態が様々な種類となるように構成することができる。
このように構成する場合、チャンス停止回数(特定の遊技回数)が、第1の規定回数(規定回数)に到達した際に設定されている内部抽選状態によって、ART演出状態へ移行する際に設定される継続回数(付与される特典の内容)が異なる場合がある。このため、単純に特定の遊技回数が規定回数に到達するか否かについて期待させるだけでなく、現在設定されている内部抽選状態がどのような種類であるかについても注目させて、付与される特典への面白味を向上させることができる。
更に、チャンス停止回数が第1の規定回数に到達した際に、遊技者にとって有利な内部抽選状態が設定されているときほど、ART演出状態へ移行する際に設定される継続回数(付与される特典の内容)が遊技者にとって有利な内容となるように構成してもよい。このように構成する場合、どのような内部抽選状態が設定されているかについての注目度を更に高め、付与される特典への面白味を向上させることができる。
・上記実施形態において、設定条件の成立回数(チャンス停止回数)が第1の規定回数に達する直前の設定条件が成立した場合には特定の内部抽選状態へ移行することなく、様々な内部抽選状態が設定され得るように構成してもよい。
・上記実施形態において、チャンス停止回数が第1の規定回数に達した場合にART演出状態への移行が決定されるように構成しなくてもよい。すなわち、チャンス停止回数が何回になったとしても、ART情報がサブ制御用RAM41cに設定されないように構成してもよい。
・上記実施形態において、ゲーム回数が第2の規定回数に達した場合にART演出状態への移行が決定されるように構成しなくてもよい。すなわち、ゲーム回数が何回になったとしても、ART情報がサブ制御用RAM41cに設定されないように構成してもよい。
・上記実施形態において、ART情報がサブ制御用RAM41cに設定される条件は、ART抽選に当選すること、チャンス停止回数が第1の規定回数に達すること及びゲーム回数が第2の規定回数に達することの全てでなくてもよく、少なくとも1つでよい。
・上記実施形態において、第11の内部抽選状態〜第13の内部抽選状態、第21の内部抽選状態〜第23の内部抽選状態、第31の内部抽選状態〜第33の内部抽選状態及び第41の内部抽選状態〜第43の内部抽選状態の全ての内部抽選状態を設定可能に構成しなくてもよい。
例えば、高確率状態が生起されていないときの有利移行抽選の当選確率が高確率となり、且つ、高確率生起抽選の当選確率が高確率となる内部抽選状態に相当する第41の内部抽選状態〜第43の内部抽選状態のうち一部又は全てを設定可能に構成しなくてもよい。また、第1の高確率生起抽選(高確率生起抽選)の当選確率が高確率となる内部抽選状態に相当する第22の内部抽選状態を設定可能に構成しなくてもよい。また、第2の高確率生起抽選(高確率生起抽選)の当選確率が高確率となる内部抽選状態に相当する第21の内部抽選状態を設定可能に構成しなくてもよい。また、高確率状態が生起されていないときの有利移行抽選の当選確率が高確率となる内部抽選状態に相当する第23の内部抽選状態を設定可能に構成しなくてもよい。また、第11の内部抽選状態〜第13の内部抽選状態のうち一部又は全てを設定可能に構成しなくてもよい。同様に、第31の内部抽選状態〜第33の内部抽選状態のうち一部又は全てを設定可能に構成しなくてもよい。
・上記実施形態における特典は、非ART演出状態からART演出状態へ移行する際に継続回数として設定される回数に限らない。例えば、上乗せが行われる確率の高低によって特典の有利度を異ならせたり、上乗せ回数の多少によって特典の有利度を異ならせたりしてもよい。
・上記実施形態において、継続回数として多い回数が設定される内部抽選状態の種類や、継続回数として少ない回数が設定される内部抽選状態の種類は、適宜変更してもよい。
・上記実施形態における「特定の遊技回数」は、特定の表示結果(例えば、チャンス停止目)が表示される変動ゲームの回数であってもよい。このとき、特定の表示結果となる図柄組み合わせは、1種類であってもよいし、複数種類であってもよい。
・上記実施形態のART演出状態において、停止表示(表示)される確率が非ART演出状態であるときよりも向上する表示結果はベル停止目やリプレイ停止目に限らない。例えば、ART演出状態では、ベル停止目とリプレイ停止目のうち何れか一方の停止目が停止表示される確率が非ART演出状態であるときよりも向上するように構成してもよい。
・上記実施形態において、第1の特典と第2の特典は同じであってもよい。また、第1の特典の有利度と、第2の特典の有利度も同じであってもよい。更に、第2の特典の有利度を、第1の特典の有利度よりも高くしてもよい。
・上記実施形態において、第1の規定回数と第2の規定回数は同じ回数で設定してもよい。また、第1の規定回数は、第2の規定回数よりも多い回数であってもよい。
・上記実施形態において、設定されている内部抽選状態を、遊技者が把握できるように構成してもよい。
・上記実施形態において、チャンス停止目が入賞ラインL1上に停止表示されたことに伴って実際に内部抽選状態の種類が切り替わった回数のみをチャンス停止回数としてカウントするように構成してもよい。例えば、第11の内部抽選状態が設定されているとき、設定する内部抽選状態として第11の内部抽選状態が選択された場合にはチャンス停止回数をカウントせず、設定する内部抽選状態として第11の内部抽選状態以外の内部抽選状態が選択された場合にはチャンス停止回数をカウントするように構成してもよい。このように構成する場合、チャンス停止回数は、設定条件の成立回数ではなく、内部抽選状態が切り替えられた回数に相当する。
・上記実施形態において、特典の付与(ART演出状態への移行)を契機に、チャンス停止回数(設定条件の成立回数)とゲーム回数(特定表示率向上状態が終了してから行われた遊技の回数)のうち少なくとも一方が初期化されるように構成してもよい。つまり、チャンス停止回数とゲーム回数の両方が初期化されないように構成してもよい。特典の付与を契機にチャンス停止回数とゲーム回数のうち何れか一方のみを初期化する場合であっても、チャンス停止回数が第1の規定回数に到達することと、ゲーム回数が第2の規定回数に到達することの何れを早く達成できるかについて注目させて、特典が付与されるまでの遊技を楽しませることができる。
・上記実施形態において、特典の付与が行われたとしても、チャンス停止回数は第1の規定回数に達するまで初期化されないように構成してもよい。同様に、特典の付与が行われたとしても、ゲーム回数は第2の規定回数に達するまで初期化されないように構成してもよい。
・上記実施形態において、有利移行抽選としてのART抽選は、入賞ラインL1上に停止表示(表示)された図柄組み合わせに関係なく、所定の当選確率の下で行われるように構成してもよい。
・上記実施形態において、高確率生起抽選(第1の高確率生起抽選)としての第1の高確抽選は、入賞ラインL1上に停止表示(表示)された図柄組み合わせに関係なく、所定の当選確率の下で行われるように構成してもよい。
・上記実施形態において、高確率生起抽選(第2の高確率生起抽選)としての第2の高確抽選は、入賞ラインL1上に停止表示(表示)された図柄組み合わせに関係なく、所定の当選確率の下で行われるように構成してもよい。
・上記実施形態の通常演出状態において、ART抽選、第1の高確抽選及び第2の高確抽選の抽選契機となる図柄組み合わせは、全てを異なる図柄組み合わせとしてもよいし、一部を異なる図柄組み合わせとしてもよい。例えば、チェリー停止目の入賞が指示された場合にはART抽選、スイカ停止目の入賞が指示された場合には第1の高確抽選、チャンス停止目の入賞が指示された場合には第2の高確抽選が行われるように構成してもよい。
・上記実施形態の通常演出状態において、ART抽選、第1の高確抽選及び第2の高確抽選のうち抽選を行う順序を変更してもよい。例えば、ART抽選が最初に行われ、当該ART抽選に非当選した場合に第2の高確抽選が行われた後、当該第2の高確抽選に非当選した場合に第1の高確抽選が行われるように構成してもよい。何れかの抽選に当選した場合であっても他の抽選を行うように構成し、当選を優先させる抽選の順序のみを適宜変更するように構成してもよい。
・上記実施形態において、高確移行抽選の当選確率は、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されているか否かによって変化しないように構成してもよい。また、高確移行抽選の当選確率を、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されていない場合の方が、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されている場合よりも、高く定めてもよい。
・上記実施形態において、通常演出状態から高確期待演出状態へ移行する際に第1の滞在回数として設定される回数は、既定回数であってもよいし、抽選によって無作為に選択される回数であってもよい。また、第1の滞在回数として設定する回数を無作為に選択するとき、第1高確情報が記憶されている場合には、第1高確情報が記憶されていないときよりも、第1の滞在回数として多い回数が選択され易いように構成してもよい。このように構成する場合、高確期待演出状態の制御期間が長くなるほど、ART抽選の当選確率が通常よりも高確率であることを期待させることができる。
・上記実施形態におけるナビ演出は、最初に操作するストップボタンをナビゲートすることに限らず、1回目(最初)に操作するストップボタンと、2回目に操作するストップボタンをナビゲートする演出であってもよい。このようなナビ演出は、1回目と2回目に操作するストップボタンをナビゲートすることにより、3回目(最後)に操作するストップボタンをナビゲートすることに相当する。すなわち、ストップボタン23L,23C,23Rの操作順序の全てをナビゲートすることに相当する。
・上記実施形態において、高確移行抽選を行わなくてもよい。この場合、第1の高確抽選に当選し、第1高確情報がサブ制御用RAM41cに記憶されることにより第1の高確率状態が生起されるときにのみ高確期待演出状態へ移行することになる。このため、上記のように構成する場合には、高確期待演出状態へ移行することが、高確率状態が生起されることに相当する。
・上記実施形態において、第23の内部抽選状態及び第41の内部抽選状態〜第43の内部抽選状態では、第1高確情報が記憶されていないときのART抽選の当選確率のみが通常よりも高確率となるように構成してもよい。
・上記実施形態において、図7に示す第3当選確率は、第2当選確率よりも低い当選確率であってもよいし、第2当選確率よりも高い当選確率であってもよい。また、第4当選確率は、第2当選確率よりも低い当選確率であってもよいし、第2当選確率よりも高い当選確率であってもよい。また、第3当選確率と第4当選確率は、同じ当選確率であってもよい。
・上記実施形態の待機演出状態においてチャンス停止目が入賞ラインL1上に停止表示された際(設定条件が成立した際)には、内部抽選状態の切り替えが行われない又は内部抽選状態を新たに設定する制御(例えば、次に設定する内部抽選状態を選択する抽選)を行わないように構成してもよい。
・上記実施形態において、ナビ演出は、演出表示装置14で実行することに限らず、スピーカSpにて実行するように構成してもよい。また、ストップボタン23L,23C,23Rに発光体を内蔵し、当該発光体を用いてナビ演出を実行するように構成してもよい。また、ナビ演出は、複数の演出実行手段(上記では、演出表示装置14や、スピーカSp、ストップボタンに内蔵された発光体)を用いて実行するように構成してもよい。
・上記実施形態のパチスロ10に設定装置を設けてもよい。設定装置は、主制御用CPU40aに接続される。なお、設定装置は、パチスロ10の内部に配設され、遊技者が操作できないことが好ましい。そして、パチスロ10への電源投入時において設定装置を操作することによって、パチスロ10の設定状態を変更可能に構成してもよい。パチスロ10の設定状態を変更することにより、複数種類の当選役のうち少なくとも一部の当選役の当選確率(つまり、表示結果の表示が許容される確率)を変更可能に構成してもよい。また、パチスロ10の設定状態によって、内部抽選状態を選択する確率を異ならせてもよい。また、パチスロ10の設定状態の変更を契機として、チャンス停止回数とゲーム回数のうち何れか一方、又は両方が初期化されるように構成してもよい。このとき、ゲーム回数を初期化する際には、特定の遊技回数には、パチスロ10の設定状態が変更されてからの変動ゲームの回数が含まれる。
・上記実施形態のパチスロ10において、初期化操作手段を設け、当該初期化操作手段の操作を契機にチャンス停止回数とゲーム回数のうち何れか一方、又は両方が初期化されるように構成してもよい。このとき、ゲーム回数を初期化する際には、特定の遊技回数は、初期化操作手段が操作されてからの変動ゲームの回数が含まれる。なお、初期化操作手段としては、前述したような設定装置の他、RAMクリアスイッチ等が考えられる。また、初期化操作手段は、遊技者が操作可能に構成されていてもよいが、遊技者が操作できないように構成されていることが好ましい。
・上記実施形態は、ボーナス停止目に分類される図柄組み合わせが入賞ラインL1上に停止表示されたことを契機にボーナス遊技が付与(生起)される回動式遊技機(パチスロ)に適用してもよい。また、有利遊技状態は、ボーナス停止目の停止表示(表示)が許容されている状況において制御される状態であってもよい。
・上記実施形態において、複数の当選役のうち何れかの当選役に当選している場合にはずれ停止目を停止表示させる際には、当選した当選役の種類や、賞が対応付けられた図柄組み合わせが停止表示されていた場合の当該図柄組み合わせを特定可能なはずれ停止目(例えば、ベルこぼし目等)を停止表示させるように構成してもよい。また、第2の一般遊技において、特定のはずれ停止目が入賞ラインL1に停止表示されたことを契機に、第2の一般遊技から第1の一般遊技へ移行するように構成してもよい。
・上記実施形態において、当選役抽選では必ず何かの当選役に当選するように構成してもよい。すなわち、当選役抽選において、はずれが決定されないように構成してもよい。このように構成する場合であっても、入賞ラインL1上にはずれ停止目が停止表示される場合があってもよい。また、このように構成する場合、当選役抽選は、当選する当選役を抽選するための抽選に相当する。
・上記実施形態において、内部制御状態の構成を任意に変更しても良い。例えば、第1の一般遊技と第2の一般遊技の間に更に別の内部制御状態を介在させてもよい。
・上記実施形態は、遊技媒体として遊技球(パチンコ球)を用いる回動式遊技機(パチスロ)に具体化してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記第1規定回数は、前記第2規定回数よりも少ない回数である。
(ロ)開始操作が行われることに基づいて複数の回動体が回動されることにより1回の遊技が開始され、全ての前記回動体の回動が停止されることにより結果表示部に表示結果が表示されて前記1回の遊技が終了する遊技機において、遊技者にとって有利な特定表示率向上状態を制御可能な向上状態制御手段と、設定条件の成立を契機に、内部抽選状態を設定する内部抽選状態設定手段と、遊技者にとって有利な特典を付与する特典付与手段と、を備え、前記内部抽選状態によって、切り替え後の内部抽選状態を決めるための抽選が異なり、前記特典付与手段は、前記設定条件の成立回数によって定められる第1の天井に到達したことを契機に第1の特典を付与し、遊技の回数によって定められる第2の天井に到達したことを契機に第2の特典を付与することを特徴とする遊技機。
(ハ)開始操作が行われることに基づいて複数の回動体が回動されることにより1回の遊技が開始され、全ての前記回動体の回動が停止されることにより結果表示部に表示結果が表示される遊技機において、設定条件の成立を契機に、内部抽選状態を設定する内部抽選状態設定手段と、前記設定条件の成立回数が規定回数に到達したことを契機に、遊技者にとって有利な特典を付与する特典付与手段と、を備えたことを特徴とする遊技機。
(ニ)通常遊技状態から有利遊技状態へ移行させるかを判定する有利移行判定を行う有利移行判定手段と、前記有利移行判定において前記有利遊技状態へ移行させると判定されたことを契機に、前記通常遊技状態から前記有利遊技状態へ移行させる遊技状態制御手段と、設定条件の成立を契機に、通常遊技状態における内部抽選状態を切り替え可能な内部抽選状態切替手段と、前記有利移行判定において前記有利遊技状態へ移行させると判定される確率が高確率となる高確率状態を生起させるかを判定する高確率生起判定を行う高確率生起判定手段と、前記高確率生起判定において前記高確率状態を生起させると判定されたことを契機に、前記高確率状態を生起させる高確率状態生起手段と、を備え、前記内部抽選状態には、前記高確率状態が生起されていないときの前記有利移行判定において前記有利遊技状態へ移行させると判定される確率が高確率となる内部抽選状態と、前記高確率生起判定において前記高確率状態を生起させると判定される確率が高確率となる内部抽選状態と、が含まれ、前記有利遊技状態の終了後における内部抽選状態には、前記高確率状態が生起されていないときの前記有利移行判定において前記有利遊技状態へ移行させると判定される確率が高確率となる内部抽選状態と、前記高確率生起判定において前記高確率状態を生起させると判定される確率が高確率となる内部抽選状態と、が含まれ、開始操作を契機に、前記有利移行判定及び前記高確率生起判定の両方が行われる場合があることを特徴とする遊技機。