JP6692772B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、遊技機に関する。
従来、遊技機の一種であるスロットマシン(所謂、回胴式遊技機)の中には、通常状態に比して有利な状態として、例えば、特許文献1に記載されたスロットマシンのように、50回の変動ゲームが行われるまでの間、ART(アシストリプレイタイム)などの状態に制御するものがある。
特開2015−024239号公報
今日においては、通常状態に比して有利な状態に制御されるときの興趣を向上させることが望まれている。
この発明の目的は、興趣を向上させることができる遊技機を提供することである。
上記課題を解決する遊技機通常状態に比して有利な有利状態に制御可能な遊技機において、前記通常状態及び前記有利状態を含む状態を制御する状態制御手段と、役抽選を行う役抽選手段と、を備え、前記有利状態には、特殊有利状態と、前記特殊有利状態に比して有利な特別有利状態と、があり、前記特別有利状態において特別終了条件が成立した場合、前記特殊有利状態に制御されるようになっており、前記特別有利状態には、第1の特別有利状態と、第2の特別有利状態と、があり、前記役抽選の抽選結果には、所定の特別終了役の入賞を許容する特別終了抽選結果があり、前記特別終了抽選結果には、第1の特別終了抽選結果と、前記第1の特別終了抽選結果に比して前記特別終了役が入賞する確率が低い第2の特別終了抽選結果と、があり、前記特別終了役が入賞した場合、前記特別終了条件が成立するようになっており、前記第1の特別有利状態及び前記第2の特別有利状態では、前記役抽選の抽選結果が前記第1の特別終了抽選結果となる割合及び前記役抽選の抽選結果が前記第2の特別終了抽選結果となる割合のうち少なくとも一方が異なり、前記第2の特別有利状態では、前記第1の特別有利状態に比して、前記特別終了条件が成立する割合が低いことを要旨とする
本発明によれば、興趣を向上させることができる。
スロットマシンの機表側を示す図。 情報パネルを示す図。 ストップボタンの押し順を示す図。 役と賞を示す図。 スロットマシンの電気的構成を示す図。 通常再遊技役及び特定再遊技役の入賞が許容される当選番号を示す図。 各遊技状態の役抽選において用いられる役抽選テーブルを示す図。 再遊技役の入賞が許容される確率の高低を示す図。 各高確遊技状態における当選番号T1〜T6の何れかに当選する当選確率と、各高確遊技状態における当選番号T1〜T6の何れかに当選する当選確率のうち当選番号T4〜T6の何れかに当選する当選確率が占める割合と、を示す図。 各準備遊技状態における転落再遊技役の入賞の許容有無と、各準備遊技状態において特別再遊技役の入賞が許容される確率と、を示す図。 各準備遊技状態及び各高確遊技状態において入賞が許容される特別再遊技役の種類を示す図。 (a)はナビ演出の一例を示す図、(b)は疑問符演出を示す図。 遊技状態を示す図。 通常遊技状態、準備遊技状態及び高確遊技状態を示す図。 演出状態を示す図。 通常演出状態から有利演出状態へ移行するまでの移行経路を示す図。 各準備演出状態に制御される上限期間、及び、各準備演出状態に制御された後に制御される演出状態を示す図。 各準備演出状態の関係を示す図。
以下、遊技機の一種であるスロットマシンの実施形態について説明する。本明細書において、上、下、左、右、前(正面)、後の各方向は、スロットマシンで遊技を行う遊技者から見たときの各方向を指すものとする。
図1に示すように、スロットマシン10は、四角箱状の本体キャビネット11を備えている。本体キャビネット11は、前面に、図示されていない開口部を備えている。スロットマシン10は、本体キャビネット11の開口部を覆っている前面扉12を備えている。前面扉12は、本体キャビネット11に対して開閉可能に支持されている。
スロットマシン10は、前面扉12に、遊技に伴う演出(以下、「遊技演出」と示す)の1つとして、例えば、発光体を点灯、消灯又は点滅させる発光演出を実行できる装飾ランプ13を備えている。スロットマシン10は、前面扉12に、遊技演出の1つとして、例えば、効果音や楽曲、音声などの音を出力する音演出を実行できるスピーカ14を備えている。スロットマシン10は、前面扉12に、遊技演出の1つとして、例えば、キャラクタや文字などを模した画像を表示する表示演出を実行できる演出表示装置15を備えている。演出表示装置15としては、例えば、液晶ディスプレイなどを採用できる。スロットマシン10は、前面扉12の前面であって且つ演出表示装置15の下方に、遊技者が機内部を透視できる略四角形の表示窓12aを備えている。
スロットマシン10は、リールユニット16を備えている。リールユニット16は、表示窓12aを介して遊技者が視認できるように、機内部に配設されている。リールユニット16は、左リール16a(第1リール)と、中リール16b(第2リール)と、右リール16c(第3リール)と、を備えている。リール16a〜16cは、ドラムとも称される回胴である。リール16a〜16cには、複数種類の図柄が配列されている。リール16a〜16cは、その外周面に沿って、複数の図柄が識別可能に配列されている図柄列をそれぞれ備えている。図柄列は、複数の図柄を長手方向に沿って印刷した帯状の透光性フィルム(リールシート)を、リール16a〜16cの外側に巻き付けることにより設けられている。図柄には、複数種類の図柄がある。例えば、複数種類の図柄には、チェリーを模したチェリー図柄や、スイカを模したスイカ図柄、ベルを模したベル図柄、赤色の「7」を模した赤セブン図柄、青色の「7」を模した青セブン図柄、「BAR」の文字を模したバー図柄及び「REPLAY」の文字を模したリプレイ図柄が含まれている。
リールユニット16は、左リール16aを回転及び停止させるアクチュエータと、中リール16bを回転及び停止させるアクチュエータと、右リール16cを回転及び停止させるアクチュエータと、を備えている(何れも図示していない)。リール16a〜16cを回転及び停止させるアクチュエータとしては、例えば、ステッピングモータを採用できる。リール16a〜16cは、それぞれに対応して設けられたアクチュエータによって、相互に独立して、縦方向に回転及び停止が可能である。スロットマシン10では、リール16a〜16cが回転すると、表示窓12aを介して視認可能な図柄列(複数種類の図柄)が変動され、これにより変動ゲームが実行される。例えば、図柄列の変動は、図柄列が上方から下方に向かって縦方向にスクロール表示される態様により行われる。このように、スロットマシン10は、複数の図柄が配列されたリールを回転(動作)させて変動ゲームを実行可能に構成されている。また、リールユニット16は、左リール16aの回転位置を検出するための左リールセンサSE1と、中リール16bの回転位置を検出するための中リールセンサSE2と、右リール16cの回転位置を検出するための右リールセンサSE3と、を備えている(図5に示す)。
表示窓12aは、各リール16a〜16cの回転が停止して、図柄の停止位置に停止した図柄を視認可能に構成されている。各リール16a〜16cには、遊技者が表示窓12aを介して視認可能となるように図柄を停止させる図柄の停止位置が設定されている。各リール16a〜16cには、複数の図柄の停止位置が設定されている。スロットマシン10では、リール16a〜16c毎に、上段停止位置、中段停止位置及び下段停止位置が設定されている。
スロットマシン10では、リール16a〜16c毎に設定された3つの停止位置の中から1つずつ選択された停止位置の組み合わせによって、停止された図柄組み合わせを入賞と判定し得る有効な停止位置の組み合わせが設定されている。以下の説明では、有効な停止位置の組み合わせを構成する複数の停止位置を結んだラインを単に有効ラインYLと示す。本実施形態では、リール16a〜16cの各中段停止位置によって、有効ラインYL(有効な停止位置の組み合わせ)が構成されている。有効ラインは、入賞ラインともいわれる。
以下の説明において、有効ラインYL上に停止された図柄組み合わせが、賞を定めた図柄組み合わせである場合に「入賞」とする。スロットマシン10では、賞を定めた図柄組み合わせが入賞すると、当該図柄組み合わせに定めた賞が付与される。本明細書において「変動ゲームにて導出される図柄組み合わせ」とは、変動ゲームにおいて有効ラインYL上に停止される図柄組み合わせに相当するといえる。なお、有効な停止位置の組み合わせ以外の組み合わせは、表示された図柄組み合わせを入賞と判定し得ない無効な停止位置の組み合わせ(所謂、無効ライン)となる。
スロットマシン10は、前面扉12の前面に、遊技媒体としてのメダルを投入するメダル投入口17を備えている。スロットマシン10は、機内部に、メダルセレクタを備えている(図示していない)。メダルセレクタは、メダル投入口17から投入されたメダルを検出する投入センサSE4を備えている(図5に示す)。スロットマシン10は、前面扉12の前面に、ベットボタン18を備えている。ベットボタン18は、スロットマシン10において内部的に記憶しているクレジットからメダルを賭ける(以下、「ベット」と示す)手段である。スロットマシン10は、前面扉12の前面に、精算ボタン19を備えている。精算ボタン19は、ベットされたメダルやスロットマシン10において内部的に記憶しているクレジットを払い戻すときに操作する手段である。
スロットマシン10は、前面扉12の前面に、開始操作部としてのスタートレバー20を備えている。スタートレバー20は、リール16a〜16cの回転を開始させる開始操作をするための手段である。すなわち、開始操作の受付は、変動ゲームを開始させる契機となる。また、リールの回転(動作)を開始させる(変動ゲームを開始させる)スタートレバー20の操作が開始操作に相当し、スロットマシン10では、開始操作に基づき変動ゲームが開始される。
スロットマシン10は、前面扉12の前面に、左ストップボタン21a(第1ストップボタン)を備えている。左ストップボタン21aは、左リール16aと対応しており、左リール16aの回転を停止させる停止操作をするための手段である。スロットマシン10は、前面扉12の前面に、中ストップボタン21b(第2ストップボタン)を備えている。中ストップボタン21bは、中リール16bと対応しており、中リール16bの回転を停止させる停止操作をするための手段である。スロットマシン10は、前面扉12の前面に、右ストップボタン21c(第3ストップボタン)を備えている。右ストップボタン21cは、右リール16cと対応しており、右リール16cの回転を停止させる停止操作をするための手段である。このように、各ストップボタンは、各リールにそれぞれ対応している。ストップボタン21a〜21cは、それぞれ停止操作部に相当する。すなわち、スロットマシン10において停止操作部は、複数ある。
このように、スロットマシン10は、ストップボタンが操作されたことを契機としてリールの回転(動作)を停止させることが可能に構成されている。また、回転中(動作中)のリールを停止させるためのストップボタンの操作が停止操作に相当する。そして、スロットマシン10では、停止操作に基づきリールの回転が停止する。
スロットマシン10は、前面扉12の前面における下部に、メダル払出し口22を備えている。スロットマシン10は、メダル払出し口22から払出されたメダルを受ける受皿23を備えている。スロットマシン10は、機内部に、メダル払出し口22からメダルを払出す動作が可能なホッパーユニットを備えている(図示していない)。なお、メダル投入口17から投入されたメダルは、メダルセレクタを通過して、ホッパーユニットにて貯留される。
スロットマシン10は、前面扉12の前面に、予め定めた情報を表示できる情報パネル30を備えている。
図2に示すように、情報パネル30は、投入可能表示部31を備えている。投入可能表示部31は、例えば、発光体の点灯状態によって、メダルを投入可能な状態であるかを表示する。情報パネル30は、リプレイ表示部32を備えている。リプレイ表示部32は、例えば、発光体の点灯状態によって、再遊技(リプレイ)であるかを表示する。なお、再遊技については後述する。情報パネル30は、ウェイト表示部33を備えている。ウェイト表示部33は、例えば、発光体の点灯状態によって、ウェイトタイム中であるかを表示する。ウェイトタイムは、単位時間当りの変動ゲームの実行回数が予め定めた規定回数を超えないように設定された最短の遊技時間(最短遊技時間)である。情報パネル30は、状態表示部34を備えている。状態表示部34は、例えば、スロットマシン10において発生したエラーを特定できるように、エラーコードなどを表示する。
情報パネル30は、ベット表示部35を備えている。ベット表示部35は、3つの発光部から構成されている。ベット表示部35は、3つの発光部の点灯状態によって、賭数(ベット数)を表示する。例えば、賭数が「1」のとき、ベット表示部35を構成する3つの発光部のうち1つの発光部が点灯し、残り2つの発光部が消灯する。また、賭数が「2」のとき、ベット表示部35を構成する3つの発光部のうち2つの発光部が点灯し、残り1つの発光部が消灯する。また、賭数が「3」のとき、ベット表示部35を構成する全ての発光部が点灯する。
情報パネル30は、クレジット表示部36を備えている。クレジット表示部36は、並ぶように配置された2つの7セグメント表示器を含んで構成されている。クレジット表示部36は、機内部においてクレジットとして記憶されているメダルの枚数を表示する。
情報パネル30は、払出表示部37を備えている。払出表示部37は、並ぶように配置された2つの7セグメント表示器を含んで構成されている。これにより、払出表示部37は、2つの表示器37a,37bにより、00から99までの十進法による二桁の数字を表示できる。本実施形態では、十の位の数字を表示可能な7セグメント表示器を表示器37aとし、一の位の数字を表示可能な7セグメント表示器を表示器37bとしている。また、払出表示部37は、変動ゲームにおける入賞の発生によって払出されるメダルの枚数に関する情報(以下、「払出情報」と示す)の表示を行う。なお、変動ゲームにおける入賞の発生によって払出されるメダルの枚数とは、実際にメダル払出し口22から払出されるメダルの枚数ではなく、クレジットに加算されるメダルの枚数でもあることから、変動ゲームにおける入賞の発生によって付与されるメダルの枚数ともいえる。
また、払出表示部37は、変動ゲームの実行中、ストップボタン21a〜21cの操作態様に関する情報(以下、「操作情報」と示す)を表示する。このように、払出情報を表示する払出表示部37は、操作情報を表示(報知)する表示部としても兼用される。本実施形態において、操作情報は、停止操作部の操作態様に関する情報に相当する。また、「ストップボタンの押し順」とは、停止操作部の操作順序に相当する。
図3に示すように、ストップボタン21a〜21cの操作順序(以下、「押し順」と示す場合がある)には、第1停止操作、第2停止操作及び第3停止操作を行うストップボタンが異なる押し順として、第1押し順から第6押し順までの全6通りがある。例えば、第1押し順は、左リール16a→中リール16b→右リール16cの順に回転が停止されるように、ストップボタン21a〜21cを操作する押し順である。図3では、押し順を示す場合に、左ストップボタン21aを「左」、中ストップボタン21bを「中」、右ストップボタン21cを「右」と示す。例えば、第1押し順は、「左中右」と示す。また、図3では、第1停止操作、第2停止操作、第3停止操作によって回転が停止するリールを示している。例えば、第1押し順の場合、第1停止操作により左リール16aの回転が停止し、第2停止操作により中リール16bの回転が停止し、第3停止操作により右リール16cの回転が停止することを示している。
第1押し順となる「左中右」及び第2押し順となる「左右中」は、ストップボタン21a〜21cのうち左ストップボタン21aを最初に操作する押し順に相当する。また、第3押し順となる「中左右」及び第4押し順となる「中右左」は、ストップボタン21a〜21cのうち中ストップボタン21bを最初に操作する押し順に相当する。同様に、第5押し順となる「右左中」及び第6押し順となる「右中左」は、ストップボタン21a〜21cのうち右ストップボタン21cを最初に操作する押し順に相当する。
次に、図4に基づき、賞が定められた図柄組み合わせについて説明する。なお、賞が定められた図柄組み合わせとは、「役」ともいわれる。
賞が定められた図柄組み合わせ(役)には、賞としてメダルの払出しを定めた図柄組み合わせ(払出役)、賞としてボーナスを定めた図柄組み合わせ(ボーナス役)及び賞として再遊技を定めた図柄組み合わせ(再遊技役)がある。再遊技は、メダルを賭ける必要がなく次の変動ゲームを開始できることである。
図4に示すように、払出役には、例えば、チェリー役、スイカ役、ベル役及び一枚役がある。
チェリー役には、賞として所定枚数(本実施形態では、「4枚」)のメダルの払出しが定められている。以下の説明において、チェリー役が入賞する場合に有効ラインYL上に停止される図柄組み合わせを「チェリー停止目」と示す。スイカ役には、賞として所定枚数(本実施形態では、「6枚」)のメダルの払出しが定められている。以下の説明において、スイカ役が入賞する場合に有効ラインYL上に停止される図柄組み合わせを「スイカ停止目」と示す。ベル役には、賞として所定枚数(本実施形態では、「8枚」)のメダルの払出しが定められている。以下の説明において、ベル役が入賞する場合に有効ラインYL上に停止される図柄組み合わせを「ベル停止目」と示す。一枚役には、賞として所定枚数(本実施形態では、「1枚」)のメダルの払出しが定められている。以下の説明において、1枚役が入賞する場合に有効ラインYL上に停止される図柄組み合わせを「ベルこぼし停止目」と示す。なお、本実施形態において、払出されるメダルの枚数とは、メダル払出し口22から実際に払出されたメダルの枚数ではなく、クレジットとして加算されたメダルの枚数を含み、遊技者に付与されたメダルの枚数に相当する。
ボーナス役には、賞としてボーナス遊技状態(ボーナス状態)の付与が定められている。一方、ボーナス役には、賞としてメダルの払出しや再遊技が定められていない。このように、スロットマシン10は、ボーナス状態を生起可能に構成されている。以下の説明において、ボーナス役が入賞する場合に有効ラインNL上に停止される図柄組み合わせを「ボーナス停止目」という。
図4に示すように、ボーナス役には、例えば、青ボーナス役、白ボーナス役、緑ボーナス役及び赤ボーナス役がある。
青ボーナス役には、賞として青ボーナス遊技状態(青ボーナス状態)の付与が定められている。以下の説明において、青ボーナス役が入賞する場合に有効ラインYL上に停止される図柄組み合わせを「青ボーナス停止目」と示す。本実施形態において、青ボーナス遊技状態は、当該青ボーナス遊技状態において払出されたメダルの枚数が「60枚」を超えることで終了する。
白ボーナス役には、賞として白ボーナス遊技状態(白ボーナス状態)の付与が定められている。以下の説明において、白ボーナス役が入賞する場合に有効ラインYL上に停止される図柄組み合わせを「白ボーナス停止目」と示す。本実施形態において、白ボーナス遊技状態は、当該白ボーナス遊技状態において払出されたメダルの枚数が「60枚」を超えることで終了する。
緑ボーナス役には、賞として緑ボーナス遊技状態(緑ボーナス状態)の付与が定められている。以下の説明において、緑ボーナス役が入賞する場合に有効ラインYL上に停止される図柄組み合わせを「緑ボーナス停止目」と示す。本実施形態において、緑ボーナス遊技状態は、当該緑ボーナス遊技状態において払出されたメダルの枚数が「262枚」を超えることで終了する。
赤ボーナス役には、賞として赤ボーナス遊技状態(赤ボーナス状態)の付与が定められている。以下の説明において、赤ボーナス役が入賞する場合に有効ラインYL上に停止される図柄組み合わせを「赤ボーナス停止目」と示す。本実施形態において、赤ボーナス遊技状態は、当該赤ボーナス遊技状態において払出されたメダルの枚数が「346枚」を超えることで終了する。
再遊技役には、賞として再遊技が定められている。再遊技役は、リプレイ役ともいわれる。以下の説明において、再遊技役が入賞する場合に有効ラインYL上に停止される図柄組み合わせを「再遊技停止目」と示す。
図4に示すように、本実施形態における再遊技役には、通常再遊技役、特定再遊技役、転落再遊技役及び特別再遊技役がある。また、特別再遊技役には、第1特別再遊技役、第2特別再遊技役及び第3特別再遊技役がある。
以下の説明において、通常再遊技役が入賞する場合に有効ラインYL上に停止される図柄組み合わせを「通常再遊技停止目」と示す。また、特定再遊技役が入賞する場合に有効ラインYL上に停止される図柄組み合わせを「特定再遊技停止目」と示す。また、転落再遊技役が入賞する場合に有効ラインYL上に停止される図柄組み合わせを「転落再遊技停止目」と示す。また、特別再遊技役が入賞する場合に有効ラインYL上に停止される図柄組み合わせを「特別再遊技停止目」と示す。また、第1特別再遊技役が入賞する場合に有効ラインYL上に停止される図柄組み合わせを「第1特別再遊技停止目」、第2特別再遊技役が入賞する場合に有効ラインYL上に停止される図柄組み合わせを「第2特別再遊技停止目」、第3特別再遊技役が入賞する場合に有効ラインYL上に停止される図柄組み合わせを「第3特別再遊技停止目」と示す。
スロットマシン10は、遊技状態を制御可能に構成されている。スロットマシン10における遊技状態には、通常遊技状態、高確遊技状態、準備遊技状態、持越遊技状態及びボーナス遊技状態がある(図13に示す)。高確遊技状態には、第1高確状態、第2高確状態、第3高確状態及び第4高確状態がある。また、準備遊技状態には、第1準備遊技状態、第2準備遊技状態及び第3準備遊技状態がある。また、ボーナス遊技状態には、青ボーナス遊技状態、白ボーナス遊技状態、緑ボーナス遊技状態及び赤ボーナス遊技状態がある。なお、具体的な遊技状態の移行(切り替わり)については、後ほど説明する。
スロットマシン10では、役抽選にてボーナス役の入賞が許容された変動ゲームにおいて、ボーナス役が入賞しなかった場合、ボーナス役の入賞を許容すること(ボーナス役の当選)が持ち越される。本実施形態では、役抽選においてボーナス役の入賞が許容された後、ボーナス役が入賞するまでの間、ボーナス役の入賞が許容され続ける。スロットマシン10では、役抽選においてボーナス役の入賞が許容された後、次の変動ゲームからも継続してボーナス役の入賞が許容され続ける持越遊技状態となる。
なお、一般的に、役抽選においてボーナス役の入賞が許容されることは、ボーナス役に当選するともいわれる。また、ボーナス役の入賞が許容され続けることは、ボーナス役の当選が持ち越されるともいわれる。また、持越遊技状態は、「内部中」ともいわれる。これに対して、通常遊技状態、高確遊技状態及び準備遊技状態は、「非内部中」ともいわれる。また、ボーナス遊技状態以外の遊技状態において、ボーナス役の入賞が許容され続ける持越遊技状態を持越状態とする場合、ボーナス役の入賞が許容され続けない通常遊技状態、高確遊技状態及び準備遊技状態は非持越状態ともいえる。因みに、ボーナス遊技状態は「役物中」ともいわれ、ボーナス遊技状態以外の遊技状態は「非役物中」ともいわれる。
スロットマシン10において高確遊技状態は、通常遊技状態及び準備遊技状態に比して、再遊技役の入賞が許容され易い遊技状態である。このため、高確遊技状態は、通常遊技状態及び準備遊技状態に比して、メダルの消費が抑制される。したがって、高確遊技状態は、通常遊技状態及び準備遊技状態に比して、有利といえる。高確遊技状態は、所謂、「リプレイタイム(RT)」となる。
スロットマシン10においてボーナス遊技状態は、ボーナス遊技状態以外の遊技状態に比して、役抽選における払出役の当選確率が高い。なお、払出役の当選確率は、払出役の入賞が許容される確率をいう。このように、ボーナス遊技状態では、ボーナス遊技状態以外の遊技状態に比して、メダルを獲得する頻度が向上する。したがって、ボーナス遊技状態は、ボーナス遊技状態以外の遊技状態に比して、有利といえる。
スロットマシン10は、演出状態を制御可能に構成されている。演出状態には、複数種類ある。各演出状態では、滞在中の演出状態(制御されている演出状態)を識別可能な演出状態識別情報が報知される。スロットマシン10では、例えば、演出状態の種類毎に異なる背景画像を演出表示装置15に表示させたり、演出状態の種類毎に異なる発光色で装飾ランプ13を発光させたり、演出状態の種類毎に異なる楽曲(例えば、背景音楽)をスピーカ14に出力させたりして、演出状態識別情報を報知する。したがって、遊技者は、演出表示装置15に表示される背景画像や、装飾ランプ13の発光色、スピーカ14から出力される楽曲などから、滞在中の演出状態を認識できる。
スロットマシン10における演出状態には、通常演出状態、ボーナス演出状態、準備演出状態及び有利演出状態がある(図15に示す)。通常演出状態は、主に、通常遊技状態であるときに滞在する演出状態である。ボーナス演出状態は、主に、ボーナス遊技状態であるときに滞在する演出状態である。準備演出状態は、主に、準備遊技状態であるときに滞在する演出状態である。有利演出状態は、主に、高確遊技状態であるときに滞在する演出状態である。
ボーナス演出状態には、青ボーナス演出状態、白ボーナス演出状態、緑ボーナス演出状態及び赤ボーナス演出状態がある。青ボーナス演出状態は、主に、青ボーナス遊技状態であるときに滞在する演出状態である。白ボーナス演出状態は、主に、白ボーナス遊技状態であるときに滞在する演出状態である。緑ボーナス演出状態は、主に、緑ボーナス遊技状態であるときに滞在する演出状態である。赤ボーナス演出状態は、主に、赤ボーナス遊技状態であるときに滞在する演出状態である。
準備演出状態には、第1準備状態、第2準備状態及び第3準備状態がある。第1準備状態は、主に、第1準備遊技状態であるときに滞在する演出状態である。第2準備状態は、主に、第2準備遊技状態であるときに滞在する演出状態である。第3準備状態は、主に、第3準備遊技状態であるときに滞在する演出状態である。
有利演出状態には、甲演出状態、乙演出状態及び丙演出状態がある。乙演出状態には、第1乙演出状態、第2乙演出状態及び第3乙演出状態がある。甲演出状態は、主に、第1高確状態〜第3高確状態のうち何れかであるときに滞在する演出状態である。第1乙演出状態は、主に、第1高確状態であるときに滞在する演出状態である。第2乙演出状態は、主に、第2高確状態であるときに滞在する演出状態である。第3乙演出状態は、主に、第3高確状態であるときに滞在する演出状態である。丙演出状態は、主に、第4高確状態であるときに滞在する演出状態である。なお、具体的な演出状態の移行(切り替わり)については、後ほど説明する。
スロットマシン10では、例えば、賞が定められた図柄組み合わせを有効ラインYL上に停止させるためのストップボタンの操作態様(操作タイミングや操作順序)を報知する操作関連演出(以下、「ナビ演出」と示す)が実行される。ナビ演出は、操作ナビゲーション演出(操作ナビ)や、押し順ナビゲーション演出(押し順ナビ)ともいわれる。
次に、スロットマシン10の電気的構成を説明する。
図5に示すように、スロットマシン10は、機内部に、主制御部としての主基板40を備えている。主基板40は、遊技の進行に関する処理を行うとともに、該処理の結果に応じて制御信号(制御コマンド)を出力する。スロットマシン10は、機内部に、副制御部としての副基板41を備えている。副基板41は、主基板40が出力する制御情報に基づき所定の処理を行う。例えば、副基板41は、装飾ランプ13による発光演出、スピーカ14による音演出及び演出表示装置15による表示演出を実行させるための処理を行う。主基板40は、副基板41と接続されている。このように、本実施形態において、副制御部としての副基板41は、主制御部としての主基板40とは異なる。
まず、主基板40について詳しく説明する。
主基板40は、主制御用CPU40aと、主制御用ROM40bと、主制御用RAM40cと、を備えている。主制御用CPU40aは、主制御用プログラムを実行することにより、各種の処理を行う。主制御用ROM40bは、主制御用プログラムや、所定の抽選に用いられる抽選テーブルや判定値などを記憶している。
主制御用RAM40cは、スロットマシン10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。主制御用RAM40cが記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。主制御用RAM40cが記憶する情報には、クレジットに関する情報などがある。主基板40は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、乱数の値を所定の周期毎に更新する乱数生成回路を主基板40に搭載することによりハードウェア乱数として生成してもよく、主制御用CPU40aが所定の制御周期毎に乱数の値を更新することによりソフトウェア乱数として生成してもよい。
主基板40には、リールセンサSE1〜SE3及び投入センサSE4が接続されている。主制御用CPU40aは、図示しないポートを介して、各種のセンサSE1〜SE4が出力する検知信号を入力可能に構成されている。主基板40には、リール16a〜16cの各アクチュエータが接続されている。主制御用CPU40aは、図示しない駆動回路を介して、リール16a〜16cの各アクチュエータの動作を制御可能に構成されている。
主基板40には、ベットボタン18、精算ボタン19、スタートレバー20及びストップボタン21a〜21cが接続されている。主制御用CPU40aは、図示しないポートを介して、ベットボタン18、精算ボタン19、スタートレバー20及びストップボタン21a〜21cが出力する検知信号を入力可能に構成されている。主基板40には、情報パネル30が接続されている。主制御用CPU40aは、図示しない駆動回路を介して、情報パネル30の表示内容を制御可能に構成されている。
ここで、主制御用ROM40bに記憶されている抽選テーブルのうち、複数ある当選番号の中から当選番号を決定するための内部抽選に用いられる役抽選テーブルと上記当選番号について説明する。なお、当選番号を決定するための内部抽選は、「役抽選」に相当する。役抽選において決定される当選番号は、条件装置組み合わせともいわれる。このため、役抽選は、「条件装置組み合わせ抽選」ともいえる。以下の説明では、「役抽選において所定の当選番号が決定される」ことを、「役抽選にて所定の当選番号に当選する」と表現する場合がある。
当選番号は、有効ラインYL上に導出(表示)可能な図柄組み合わせとして、1つ又は複数の図柄組み合わせが定められた制御情報である。すなわち、当選番号は、変動ゲームにおいて入賞が可能な役として、1つ又は複数の役が定められた条件装置識別子である。スロットマシン10における当選番号には、例えば、チェリー役の入賞が許容される当選番号、スイカ役の入賞が許容される当選番号、ベル役の入賞が許容される当選番号及び再遊技役の入賞が許容される当選番号が含まれている。
本実施形態において、ベル役の入賞が許容される当選番号の中には、ベル役に加えて一枚役の入賞が許容される当選番号がある。ベル役及び一枚役の入賞が許容される当選番号には、ベル役を入賞させるためのストップボタンの操作順序(押し順)と、一枚役を入賞させるためのストップボタンの操作順序(押し順)と、が異なる当選番号が含まれている。例えば、ベル役及び一枚役の入賞が許容される当選番号の中には、所定の操作順序でストップボタンが操作された場合にはベル役が入賞する一方、所定の操作順序とは異なる操作順序でストップボタンが操作された場合には一枚役が入賞する当選番号がある。
本実施形態において、再遊技役の入賞が許容される当選番号の中には、通常再遊技役のみの入賞が許容される当選番号がある。また、再遊技役の入賞が許容される当選番号の中には、通常再遊技役及び特定再遊技役の入賞が許容される当選番号がある。通常再遊技役及び特定再遊技役の入賞が許容される当選番号には、通常再遊技役を入賞させるためのストップボタンの操作順序(押し順)と、特定再遊技役を入賞させるための操作順序(押し順)と、が異なる当選番号が含まれている。
図6に示すように、スロットマシン10において、通常再遊技役及び特定再遊技役の入賞が許容される当選番号には、当選番号T1〜T6の計6種類がある。
当選番号T1には、通常再遊技役を入賞させるためのストップボタンの操作順序として「第1押し順」及び「第2押し順」、特定再遊技役を入賞させるためのストップボタンの操作順序として「第1押し順及び第2押し順以外の押し順」がそれぞれ定められている。当選番号T2には、通常再遊技役を入賞させるためのストップボタンの操作順序として「第3押し順」及び「第4押し順」、特定再遊技役を入賞させるためのストップボタンの操作順序として「第3押し順及び第4押し順以外の押し順」がそれぞれ定められている。当選番号T3には、通常再遊技役を入賞させるためのストップボタンの操作順序として「第5押し順」及び「第6押し順」、特定再遊技役を入賞させるためのストップボタンの操作順序として「第5押し順及び第6押し順以外の押し順」がそれぞれ定められている。
当選番号T4には、通常再遊技役を入賞させるためのストップボタンの操作順序として「第3押し順及び第4押し順以外の押し順」、特定再遊技役を入賞させるためのストップボタンの操作順序として「第3押し順」及び「第4押し順」がそれぞれ定められている。当選番号T5には、通常再遊技役を入賞させるためのストップボタンの操作順序として「第5押し順及び第6押し順以外の押し順」、特定再遊技役を入賞させるためのストップボタンの操作順序として「第5押し順」及び「第6押し順」がそれぞれ定められている。当選番号T6には、通常再遊技役を入賞させるためのストップボタンの操作順序として「第1押し順及び第2押し順以外の押し順」、特定再遊技役を入賞させるためのストップボタンの操作順序として「第1押し順」及び「第2押し順」がそれぞれ定められている。
このように、「通常再遊技役及び特定再遊技役の入賞が許容される当選番号」となる当選番号T1〜T6のうち当選番号T1〜T3では、6通りの押し順のうち2通りの押し順が通常再遊技役を入賞させるための押し順として定められている。したがって、当選番号T1〜T3のうち何れかの当選番号に当選した場合には、6通りの押し順のうち2通りの押し順によって、通常再遊技役を入賞させること(特定再遊技役の入賞を回避すること)ができる。すなわち、当選番号T1〜T3のうち何れかの当選番号に当選した場合、「1/3(=2/6)」の割合で、特定再遊技役の入賞を回避すること(特定再遊技停止目が導出されることを回避すること)ができる。
一方、当選番号T1〜T6のうち当選番号T4〜T6では、6通りの押し順のうち4通りの押し順が通常再遊技役を入賞させるための押し順として定められている。したがって、当選番号T4〜T6のうち何れかの当選番号に当選した場合には、6通りの押し順のうち4通りの押し順によって、通常再遊技役を入賞させることができる。すなわち、当選番号T4〜T6のうち何れかの当選番号に当選した場合、「2/3(=4/6)」の割合で、特定再遊技役の入賞を回避することができる。以上のように、スロットマシン10では、複数通りの押し順のうち、当選番号T1〜T3のうち何れかに当選した場合に特定再遊技役を入賞させるための押し順は、当選番号T4〜T6のうち何れかに当選した場合に特定再遊技役を入賞させるための押し順に比して多い。
本実施形態において、特定再遊技役が特別終了役に相当する。また、本実施形態において、当選番号T1〜T6のうち何れかに当選することは、所定の特別終了役の入賞を許容することに相当する。そして、本実施形態では、役抽選にて当選番号T1〜T6のうち何れかに当選することが、役抽選の抽選結果が特別終了抽選結果に相当する。また、本実施形態では、役抽選にて当選番号T1〜T3のうち何れかに当選することが、役抽選の抽選結果が第1の特別終了抽選結果に相当する。一方、本実施形態では、役抽選にて当選番号T4〜T6のうち何れかに当選することが、役抽選の抽選結果が第2の特別終了抽選結果に相当する。本実施形態において、第2の特別終了抽選結果は、第1の特別終了抽選結果に比して、特別終了役が入賞する確率が低い特別終了抽選結果に相当する。
また、本実施形態では、特定再遊技役を入賞させるため押し順でストップボタンが操作されることが、特定順序で停止操作されることに相当する。一方、本実施形態では、特定再遊技役を入賞させるため押し順とは異なる押し順でストップボタンが操作されることが、特定順序とは異なる順序で停止操作されることに相当する。したがって、本実施形態では、複数通りの停止操作の順序のうち、役抽選の抽選結果が第1の特別終了抽選結果であるときに特定順序となる停止操作の順序は、役抽選の抽選結果が第2の特別終了抽選結果であるときに特定順序となる停止操作の順序に比して多い。
スロットマシン10では、当選番号T1〜T3のうち何れかに当選した場合と当選番号T4〜T6のうち何れかに当選した場合の何れであっても、特定再遊技役を入賞させるための操作順序でストップボタンが操作された場合には、特定再遊技役が入賞する。一方、スロットマシン10では、当選番号T1〜T3のうち何れかに当選した場合と当選番号T4〜T6のうち何れかに当選した場合の何れであっても、特定再遊技役を入賞させるための操作順序とは異なる操作順序でストップボタンが操作された場合には、特定再遊技役が入賞しない。つまり、本実施形態では、役抽選の抽選結果が第1の特別終了抽選結果と第2の特別終了抽選結果の何れであっても、特定順序で停止操作された場合には特別終了役が入賞する一方、特定順序とは異なる順序で停止操作された場合には特別終了役が入賞しない。
また、再遊技役の入賞が許容される当選番号の中には、通常再遊技役及び転落再遊技役の入賞が許容される当選番号がある。通常再遊技役及び転落再遊技役の入賞が許容される当選番号には、通常再遊技役を入賞させるためのストップボタンの操作順序(押し順)と、転落再遊技役を入賞させるためのストップボタンの操作順序(押し順)と、が異なる当選番号が含まれている。例えば、通常再遊技役及び転落再遊技役の入賞が許容される当選番号の中には、所定の操作順序でストップボタンが操作された場合には転落再遊技役が入賞する一方、所定の操作順序とは異なる操作順序でストップボタンが操作された場合には通常再遊技役が入賞する当選番号がある。なお、本実施形態において、「通常再遊技役及び転落再遊技役の入賞が許容される当選番号」は複数あり、当選番号によって、転落再遊技役を入賞させるためのストップボタンの操作順序が異なる。
また、再遊技役の入賞が許容される当選番号の中には、特別再遊技役の入賞が許容される当選番号がある。特別再遊技役の入賞が許容される当選番号には、第1特別再遊技役の入賞が許容される当選番号と、第2特別再遊技役の入賞が許容される当選番号と、第3特別再遊技役の入賞が許容される当選番号と、がある。
以下の説明では、役抽選にてチェリー役の入賞が許容される当選番号に当選した場合を「チェリー役の入賞が許容された場合」と示す。また、役抽選にてスイカ役の入賞が許容される当選番号に当選した場合を「スイカ役の入賞が許容された場合」と示す。同様に、役抽選にてベル役の入賞が許容される当選番号に当選した場合を「ベル役の入賞が許容された場合」と示す。また、役抽選にて再遊技役の入賞が許容される当選番号に当選した場合を「再遊技役の入賞が許容された場合」と示す。また、役抽選にて通常再遊技役及び特定再遊技役の入賞が許容される当選番号に当選した場合を「特定再遊技役の入賞が許容された場合」と示す。また、役抽選にて通常再遊技役及び転落再遊技役の入賞が許容される当選番号に当選した場合を「転落再遊技役の入賞が許容された場合」と示す。また、役抽選にて特別再遊技役の入賞が許容される当選番号に当選した場合を「特別再遊技役の入賞が許容された場合」と示す。また、役抽選にて第1特別再遊技役の入賞が許容される当選番号に当選した場合を「第1特別再遊技役の入賞が許容された場合」と示す。また、役抽選にて第2特別再遊技役の入賞が許容される当選番号に当選した場合を「第2特別再遊技役の入賞が許容された場合」と示す。また、役抽選にて第3特別再遊技役の入賞が許容される当選番号に当選した場合を「第3特別再遊技役の入賞が許容された場合」と示す。
スロットマシン10における役抽選テーブルは、複数種類ある。スロットマシン10では、遊技状態に応じた役抽選テーブルが、役抽選において用いられる。
図7に示すように、本実施形態のスロットマシン10における役抽選テーブルには、ボーナス遊技状態において用いられる役抽選テーブルYTb,YTw,YTg,YTrと、ボーナス遊技状態以外の遊技状態において用いられる役抽選テーブルYT1〜YT9と、がある。
役抽選テーブルYTbは、青ボーナス遊技状態に制御されているときに、役抽選において用いられる。役抽選テーブルYTwは、白ボーナス遊技状態に制御されているときに、役抽選において用いられる。役抽選テーブルYTgは、緑ボーナス遊技状態に制御されているときに、役抽選において用いられる。役抽選テーブルYTrは、赤ボーナス遊技状態に制御されているときに、役抽選において用いられる。なお、本実施形態では、ボーナス遊技状態毎に異なる役抽選テーブルを用いるように構成しているが、複数種類のボーナス遊技状態のうち一部又は全部において共通の役抽選テーブルを用いるように構成してもよい。
役抽選テーブルYT1は、通常遊技状態に制御されているときに、役抽選において用いられる。役抽選テーブルYT2は、持越遊技状態に制御されているときに、役抽選において用いられる。役抽選テーブルYT3は、第1準備遊技状態に制御されているときに、役抽選において用いられる。役抽選テーブルYT4は、第2準備遊技状態に制御されているときに、役抽選において用いられる。役抽選テーブルYT5は、第3準備遊技状態に制御されているときに、役抽選において用いられる。役抽選テーブルYT6は、第1高確状態に制御されているときに、役抽選において用いられる。役抽選テーブルYT7は、第2高確状態に制御されているときに、役抽選において用いられる。役抽選テーブルYT8は、第3高確状態に制御されているときに、役抽選において用いられる。役抽選テーブルYT9は、第4高確状態に制御されているときに、役抽選において用いられる。
役抽選テーブルには、決定可能とする当選番号に対して、役抽選に用いられる乱数(以下、「役抽選用乱数」と示す)の値が、当該乱数の値として取り得る範囲内の値の中から所定個数ずつ振り分けられている。スロットマシン10では、役抽選において何れの当選番号にも当選しなかった場合、つまり、役の入賞が許容されなかった場合、役抽選の抽選結果が「はずれ」となる。そして、役抽選の抽選結果が「はずれ」の場合には、役抽選の抽選結果に基づいて、賞が定められた図柄組み合わせが有効ラインYL上に導出されることはない。但し、ボーナス役の入賞が許容されているときであって、役抽選の抽選結果が「はずれ」の場合には、ボーナス役が入賞することもある。なお、本実施形態では、ボーナス遊技状態以外の遊技状態毎に異なる役抽選テーブルを用いるように構成しているが、ボーナス遊技状態以外の遊技状態のうち一部又は全部において共通の役抽選テーブルを用いるように構成してもよい。
図8に示すように、役抽選テーブルYT6〜YT9では、役抽選テーブルYT1〜YT5に比して、再遊技役の入賞が許容される当選番号の決定率を合算した確率が高まるように、役抽選用乱数の値が振り分けられている。また、役抽選テーブルYT1〜YT5では、役抽選テーブルYTb,YTw,YTg,YTrに比して、再遊技役の入賞が許容される当選番号の決定率を合算した確率が高まるように、役抽選用乱数の値が振り分けられている。
因みに、役抽選テーブルYTb,YTw,YTg,YTrでは、役抽選テーブルYT1〜YT9に比して、再遊技役の入賞が許容される当選番号の決定率を合算した確率が低いが、役抽選テーブルYTb,YTw,YTg,YTrが役抽選において用いられる遊技状態が不利であることを意味するものではない。役抽選テーブルYTb,YTw,YTg,YTrでは、役抽選テーブルYT1〜YT9に比して、払出役の入賞が許容される当選番号の決定率を合算した確率が高まるように、役抽選用乱数の値が振り分けられている。したがって、スロットマシン10において、役抽選テーブルYTb,YTw,YTg,YTrが役抽選において用いられるボーナス遊技状態は、他の遊技状態に比して、メダルを獲得し易く、有利な遊技状態となる。
また、役抽選テーブルYT6〜YT8では、特定再遊技役の入賞が許容される当選番号T1〜T6に当選し得るように、役抽選用乱数の値が振り分けられている。一方、役抽選テーブルYT6〜YT8以外の役抽選テーブルでは、当選番号T1〜T6に当選し得ないように、役抽選用乱数の値が振り分けられている。すなわち、スロットマシン10では、高確遊技状態の中でも第1高確状態、第2高確状態及び第3高確状態に制御されているときには当選番号T1〜T6のうち何れかの当選番号に当選し得る一方、第4高確状態に制御されているときには当選番号T1〜T6の何れにも当選しない。
図9に示すように、役抽選テーブルYT6では、当選番号T1〜T6の何れかに当選する当選確率が「確率Xa」となるように、役抽選用乱数の値が振り分けられている。また、役抽選テーブルYT6では、当選番号T1〜T6の何れかに当選する当選確率のうち当選番号T4〜T6の何れかに当選する当選確率が占める割合が「割合Ya」となるように、役抽選用乱数の値が振り分けられている。なお、図9では、「当選番号T1〜T6の何れかに当選する当選確率」を、「当選番号T1〜T6の当選確率」と示す。また、図9では、「当選番号T1〜T6の何れかに当選する当選確率のうち当選番号T4〜T6の何れかに当選する当選確率が占める割合」を、「当選番号T1〜T6の当選確率のうち当選番号T4〜T6の当選確率が占める割合」と示す。
一方、役抽選テーブルYT7では、当選番号T1〜T6の何れかに当選する当選確率が「確率Xb」となるように、役抽選用乱数の値が振り分けられている。本実施形態において、「確率Xb」は、「確率Xa」よりも低い確率となっている(Xb<Xa)。このため、スロットマシン10では、第2高確状態に制御されているとき、第1高確状態に制御されているときに比して、特定再遊技役の入賞が許容され難くなっており、特定再遊技役の入賞を回避し易くなっている。
また、役抽選テーブルYT7では、当選番号T1〜T6の何れかに当選する当選確率のうち当選番号T4〜T6の何れかに当選する当選確率が占める割合が「割合Yb」となるように、役抽選用乱数の値が振り分けられている。本実施形態において、「割合Yb」は、「割合Ya」よりも大きい(Yb>Ya)。このため、第2高確状態に制御されているときは、第1高確状態に制御されているときに比して、当選番号T1〜T6の中でも特定再遊技役の入賞を回避することができる割合が高い当選番号T4〜T6に当選し易くなっており、特定再遊技役の入賞を回避し易くなっている。
以上のように、第2高確状態に制御されているときは、第1高確状態に制御されているときに比して、当選番号T1〜T6のうち何れかに当選する当選確率が低く、当選番号T1〜T6の中でも当選番号T4〜T6に当選する割合が小さい。このため、第2高確状態に制御されているときには、第1高確状態に制御されているときに比して、特定再遊技役が入賞し難くなっている。
また、役抽選テーブルYT8では、当選番号T1〜T6の何れかに当選する当選確率が「確率Xc」となるように、役抽選用乱数の値が振り分けられている。本実施形態において、「確率Xc」は、「確率Xb」よりも低い確率となっている(Xc<Xb<Xa)。このため、スロットマシン10では、第3高確状態に制御されているとき、第2高確状態に制御されているときに比して、特定再遊技役の入賞が許容され難くなっており、特定再遊技役の入賞を回避し易くなっている。
また、役抽選テーブルYT8では、当選番号T1〜T6の何れかに当選する当選確率のうち当選番号T4〜T6の何れかに当選する当選確率が占める割合は、「割合Yb」としている。すなわち、第2高確状態に制御されているとき及び第3高確状態に制御されているときは、当選番号T1〜T6の何れかに当選する当選確率のうち当選番号T4〜T6の何れかに当選する当選確率が占める割合が同一である。このため、第3高確状態に制御されているときは、第2高確状態に制御されているときと同様、第1高確状態に制御されているときに比して、当選番号T1〜T6の中でも特定再遊技役の入賞を回避することができる割合が高い当選番号T4〜T6に当選し易くなっている。
以上のように、第3高確状態に制御されているときは、第1高確状態に制御されているときに比して、当選番号T1〜T6の何れにも当選し難く、当選番号T1〜T6の中でも当選番号T4〜T6に当選する割合が高い。このため、第3高確状態に制御されているときには、第1高確状態に制御されているときに比して、特定再遊技役が入賞し難くなっている。また、第3高確状態に制御されているときは、第2高確状態に制御されているときと当選番号T1〜T6の何れかに当選する当選確率のうち当選番号T4〜T6の何れかに当選する当選確率が占める割合が同一であるが、第2高確状態に制御されているときに比して当選番号T1〜T6の何れにも当選し難くなっている。このため、第3高確状態に制御されているときには、第2高確状態に制御されているときに比して、特定再遊技役が入賞し難くなっている。
また、図10に示すように、役抽選テーブルYT3〜YT5のうち役抽選テーブルYT3では、転落再遊技役の入賞が許容され得るように(図10では、「許容」と示す)、役抽選用乱数の値が振り分けられている。一方、役抽選テーブルYT3〜YT5のうち役抽選テーブルYT4,YT5では、転落再遊技役の入賞が許容され得ないように(図10では、「非許容」と示す)、役抽選用乱数の値が振り分けられている。
また、役抽選テーブルYT3〜YT9では、特別再遊技役の入賞が許容される当選番号に当選するように、役抽選用乱数の値が振り分けられている。すなわち、準備遊技状態及び高確状態に制御されているときには、特別再遊技役の入賞が許容される。
図10に示すように、役抽選テーブルYT3では、特別再遊技役の入賞が許容される当選番号に当選する当選確率が「確率Za」となるように、役抽選用乱数の値が振り分けられている。また、役抽選テーブルYT4では、特別再遊技役の入賞が許容される当選番号に当選する当選確率が「確率Zb」となるように、役抽選用乱数の値が振り分けられている。本実施形態において、「確率Zb」は、「確率Za」よりも高い確率となっている(Zb>Za)。したがって、第2準備遊技状態に制御されているときには、第1準備遊技状態に制御されているときに比して、特別再遊技役が入賞し易くなっている。なお、図10では、「特別再遊技役の入賞が許容される当選番号に当選する当選確率」を、「特別再遊技役の入賞が許容される確率」と示す。
更に、役抽選テーブルYT5では、特別再遊技役の入賞が許容される当選番号に当選する当選確率が「確率Zc」となるように、役抽選用乱数の値が振り分けられている。本実施形態において、「確率Zc」は、「確率Zb」よりも高い確率となっている(Zc>Zb>Za)。したがって、第3準備遊技状態に制御されているときには、第2準備遊技状態に制御されているときに比して、特別再遊技役が入賞し易くなっている。
また、役抽選テーブルYT3では、特別再遊技役の入賞が許容される当選番号のうち第3特別再遊技役の入賞が許容される当選番号には当選し得るように、役抽選用乱数の値が振り分けられている。一方、役抽選テーブルYT3では、特別再遊技役の入賞が許容される当選番号のうち第1特別再遊技役の入賞が許容される当選番号及び第2特別再遊技役の入賞が許容される当選番号には当選し得ないように、役抽選乱数の値が振り分けられていない。
すなわち、図11に示すように、スロットマシン10では、第1準備遊技状態に制御されているとき、第1特別再遊技役〜第3特別再遊技役のうち第3特別再遊技役の入賞が許容される。一方、スロットマシン10では、第1準備遊技状態に制御されているとき、第1特別再遊技役〜第3特別再遊技役のうち第1特別再遊技役及び第2特別再遊技役の入賞は許容されない。
役抽選テーブルYT4では、第1特別再遊技役の入賞が許容される当選番号、第2特別再遊技役の入賞が許容される当選番号及び第3特別再遊技役の入賞が許容される当選番号の全てに当選し得るように、役抽選用乱数の値が振り分けられている。つまり、スロットマシン10では、第2準備遊技状態に制御されているとき、第1特別再遊技役〜第3特別再遊技役のうち何れの特別再遊技役の入賞も許容され得る。
役抽選テーブルYT5では、第1特別再遊技役の入賞が許容される当選番号、第2特別再遊技役の入賞が許容される当選番号及び第3特別再遊技役の入賞が許容される当選番号の全てに当選し得るように、役抽選用乱数の値が振り分けられている。つまり、スロットマシン10では、第3準備遊技状態に制御されているとき、第1特別再遊技役〜第3特別再遊技役のうち何れの特別再遊技役の入賞も許容され得る。
因みに、役抽選テーブルYT3において第3特別再遊技役の入賞が許容される当選番号に振り分けられた役抽選用乱数の値の個数は、役抽選テーブルYT4及び役抽選テーブルYT5において第3特別再遊技役の入賞が許容される当選番号に振り分けられた役抽選用乱数の値の個数よりも少ない。つまり、スロットマシン10において、第1準備遊技状態に制御されているときに第3特別再遊技役の入賞が許容される確率は、第2準備遊技状態に制御されているときに第3特別再遊技役の入賞が許容される確率、及び、第3準備遊技状態に制御されているときに第3特別再遊技役の入賞が許容される確率よりも低い。
また、役抽選テーブルYT5において第3特別再遊技役の入賞が許容される当選番号に振り分けられた役抽選用乱数の値の個数は、役抽選テーブルYT5において第3特別再遊技役の入賞が許容される当選番号に振り分けられた役抽選用乱数の値の個数よりも多い。つまり、スロットマシン10において、第3準備遊技状態に制御されているときに第3特別再遊技役の入賞が許容される確率は、第2準備遊技状態に制御されているときに第3特別再遊技役の入賞が許容される確率よりも高い。
また、役抽選テーブルYT6では、特別再遊技役の入賞が許容される当選番号のうち第2特別再遊技役の入賞が許容される当選番号及び第3特別再遊技役の入賞が許容される当選番号には当選し得るように、役抽選用乱数の値が振り分けられている。一方、役抽選テーブルYT6では、特別再遊技役の入賞が許容される当選番号のうち第1特別再遊技役の入賞が許容される当選番号には当選し得ないように、役抽選乱数の値が振り分けられていない。すなわち、スロットマシン10では、第1高確状態に制御されているとき、第1特別再遊技役〜第3特別再遊技役のうち第2特別再遊技役及び第3特別再遊技役の入賞が許容され得る。一方、スロットマシン10では、第1高確状態に制御されているとき、第1特別再遊技役〜第3特別再遊技役のうち第1特別再遊技役の入賞は許容されない。
役抽選テーブルYT7では、特別再遊技役の入賞が許容される当選番号のうち第3特別再遊技役の入賞が許容される当選番号には当選し得るように、役抽選用乱数の値が振り分けられている。一方、役抽選テーブルYT7では、特別再遊技役の入賞が許容される当選番号のうち第1特別再遊技役の入賞が許容される当選番号及び第2特別再遊技役の入賞が許容される当選番号には当選し得ないように、役抽選乱数の値が振り分けられていない。すなわち、スロットマシン10では、第2高確状態に制御されているとき、第1特別再遊技役〜第3特別再遊技役のうち第3特別再遊技役の入賞が許容され得る。一方、スロットマシン10では、第2高確状態に制御されているとき、第1特別再遊技役〜第3特別再遊技役のうち第1特別再遊技役及び第2特別再遊技役の入賞は許容されない。
役抽選テーブルYT8では、特別再遊技役の入賞が許容される当選番号のうち第3特別再遊技役の入賞が許容される当選番号には当選し得るように、役抽選用乱数の値が振り分けられている。一方、役抽選テーブルYT8では、特別再遊技役の入賞が許容される当選番号のうち第1特別再遊技役の入賞が許容される当選番号及び第2特別再遊技役の入賞が許容される当選番号には当選し得ないように、役抽選乱数の値が振り分けられていない。すなわち、スロットマシン10では、第3高確状態に制御されているとき、第1特別再遊技役〜第3特別再遊技役のうち第3特別再遊技役の入賞が許容され得る。一方、スロットマシン10では、第3高確状態に制御されているとき、第1特別再遊技役〜第3特別再遊技役のうち第1特別再遊技役及び第2特別再遊技役の入賞は許容されない。
役抽選テーブルYT9では、第1特別再遊技役の入賞が許容される当選番号、第2特別再遊技役の入賞が許容される当選番号及び第3特別再遊技役の入賞が許容される当選番号の全てに当選し得るように、役抽選用乱数の値が振り分けられている。つまり、スロットマシン10では、第4高確状態に制御されているとき、第1特別再遊技役〜第3特別再遊技役のうち何れの特別再遊技役の入賞も許容され得る。
次に、副基板41について詳しく説明する。
図5に示すように、副基板41は、副制御用CPU41aと、副制御用ROM41bと、副制御用RAM41cと、を備えている。例えば、副制御用CPU41aは、副制御用プログラムを実行することにより、各種の処理(例えば、演出に関する処理)を行う。副制御用ROM41bは、副制御用プログラムや、抽選に用いられる抽選テーブルや判定値などを記憶している。副制御用ROM41bは、装飾ランプ13における発光演出に関する発光演出データを記憶している。副制御用ROM41bは、スピーカ14における音演出に関する音演出データを記憶している。副制御用ROM41bは、演出表示装置15における表示演出に関する表示演出データを記憶している。
副制御用RAM41cは、スロットマシン10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。副制御用RAM41cが記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。副基板41は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、乱数の値を所定の周期毎に更新する乱数生成回路を副基板41に搭載することによりハードウェア乱数として生成してもよく、副制御用CPU41aが所定の制御周期毎に乱数の値を更新することによりソフトウェア乱数として生成してもよい。
副基板41には、装飾ランプ13、スピーカ14及び演出表示装置15が接続されている。副制御用CPU41aは、図示しない駆動回路を介して、装飾ランプ13、スピーカ14及び演出表示装置15を制御可能に構成されている。
以下、主基板40の主制御用CPU40aが主制御用プログラムに基づき実行する変動ゲームに係る処理について、説明する。
主制御用CPU40aは、各種ボタンなどから操作されたことを示す検知信号を入力すると、当該検知信号に定める所定の制御を実行する。そして、主制御用CPU40aは、各種検知信号の入力や各種制御により、情報パネル30の表示制御をその都度実行する。主制御用CPU40aは、メダルの払出しを行う場合、クレジット上限数を超える際には、メダルを排出するようにホッパーユニットを制御する。主制御用CPU40aは、クレジット精算時、クレジット分のメダルを排出するようにホッパーユニットを制御する。
また、主制御用CPU40aは、投入センサSE4が出力する検知信号を入力すると、投入センサSE4が出力する検知信号を入力したこと、つまり、メダル投入口17へメダルが投入されたことを特定可能な制御情報を出力バッファに格納する。また、主制御用CPU40aは、ベットボタン18、精算ボタン19、スタートレバー20及びストップボタン21a〜21cが出力する検知信号を入力すると、当該検知信号を入力したことを特定可能な制御情報を出力バッファに格納する。例えば、主制御用CPU40aは、精算ボタン19が出力する検知信号を入力すると、精算ボタン19からの検知信号を入力したこと、つまり、精算ボタン19が操作されたことを特定可能な制御情報を出力バッファに格納する。なお、出力バッファに格納された制御情報(コマンド)は、次回以降の割込処理において副基板41へと出力される。
主制御用CPU40aは、メダル投入口17よりメダルが投入される、又はベットボタン18からの検知信号を入力すると、賭数を設定する。主制御用CPU40aは、賭数を設定すると、賭数を設定したことを特定可能な制御情報(以下、「賭数設定コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。
主制御用CPU40aは、ベットボタン18の操作に応じてクレジットの数を更新する。また、主制御用CPU40aは、メダルの投入によりクレジットの数を増加させる場合、クレジットの数を更新する。そして、変動ゲームを開始可能な賭数が設定されることで、変動ゲームを開始可能とする変動ゲーム開始可能条件が成立する。
続いて、主制御用CPU40aは、ゲーム開始可能な状態において、スタートレバー20からの検知信号を入力すると、役抽選を行う。主制御用CPU40aは、役抽選用乱数の値を取得し、当該役抽選用乱数の値を基に、遊技状態に応じた役抽選テーブルを参照して、役抽選を行う。このように、役抽選は、開始操作を契機に行われる。本実施形態では、主制御用CPU40aによって役抽選が行われることにより、役抽選を行う役抽選手段としての機能が実現される。
主制御用CPU40aは、役抽選にて当選番号に当選した場合、当選した当選番号を特定可能な当選情報を主制御用RAM40cに記憶する。また、主制御用CPU40aは、役抽選にて当選番号に当選した場合、当選した当選番号を特定可能な制御情報(以下、「当選コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。なお、主制御用CPU40aは、変動ゲームの終了を契機に、主制御用RAM40cに記憶した当選情報を消去する。
主制御用CPU40aは、スタートレバー20からの検知信号を入力したことを契機に、各リール16a〜16cの回転を開始させるように制御し、変動ゲームを開始させる。更に、主制御用CPU40aは、変動ゲームの開始を示す制御情報(以下、「変動ゲーム開始コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。なお、主制御用CPU40aは、ウェイトタイムが経過している状況において、各リール16a〜16cの回転を開始させるように制御する。続いて、主制御用CPU40aは、ストップボタンからの検知信号を入力すると、当該検知信号に対応するリールの回転を停止させるための制御(停止制御)を行う。主制御用CPU40aは、各リール16a〜16cに対応するリールセンサからの位置信号により、各リールの回転位置や停止位置の情報を把握する。すなわち、各リールセンサからの位置信号は、回転中の各リールの回転状況を主制御用CPU40aに特定させる一方、停止中の各リールの停止状況を主制御用CPU40aに特定させる。
次に、主制御用CPU40aが行う停止制御について説明する。
主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果に基づき各ストップボタンが操作されたタイミングから所定の範囲内(例えば、最大4図柄分)で各リールの回転を停止させて、図柄組み合わせを停止させる(ゲーム結果を導出させる)。主制御用CPU40aは、回転中の各リールを停止させる場合、役抽選の抽選結果と、ストップボタンの操作態様(操作順序や操作タイミング)に応じて、主制御用ROM40bに記憶されている停止制御用の制御データに基づき、リールの回転を停止させて、図柄を停止させる。このように、主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果及びストップボタンの操作態様に応じてリールの停止を制御する。主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果が同じ状況であっても、ストップボタンの操作順序や操作タイミングによって、異なる停止制御用の制御データを用いて停止制御を行う場合がある。
例えば、主制御用CPU40aは、ベル役の入賞が許容された場合、ベル役を入賞させるための操作順序でストップボタンが操作された際には、有効ラインYL上にベル停止目を導出させるように、リール16a〜16cの回転を停止させる。一方、主制御用CPU40aは、ベル役の入賞が許容された場合、ベル役を入賞させるための操作順序とは異なる操作順序でストップボタンが操作された際には、有効ラインYL上にベルこぼし停止目を導出させるように、リール16a〜16cの回転を停止させる。
同様に、例えば、主制御用CPU40aは、当選番号T1〜T6のうち何れかの当選番号に当選した場合、通常再遊技役を入賞させるための操作順序でストップボタンが操作された際には、有効ラインYL上に通常再遊技停止目を導出させるように、リール16a〜16cの回転を停止させる。一方、主制御用CPU40aは、当選番号T1〜T6のうち何れかの当選番号に当選した場合、特定再遊技役を入賞させるための操作順序でストップボタンが操作された際には、有効ラインYL上に特定再遊技停止目を導出させるように、リール16a〜16cの回転を停止させる。
因みに、主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果がはずれの場合であって、ボーナス役の入賞が許容されていない場合、有効ラインYL上にはずれ停止目を導出させるように、リール16a〜16cの回転を停止させる。はずれ停止目には、賞が定められていない。一方、主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果がはずれの場合であって、ボーナス役の入賞が許容されている場合、ストップボタンの操作順序及び操作タイミングのうち少なくとも一方に応じて、有効ラインYL上にボーナス停止目又ははずれ停止目を導出させるように、リール16a〜16cの回転を停止させる。
例えば、赤ボーナス役の入賞が許容されている場合であって、役抽選の抽選結果がはずれである場合、主制御用CPU40aは、赤ボーナス停止目を導出させる操作タイミングでストップボタンが操作された際には、有効ラインYL上に赤ボーナス停止目を導出させるように、リール16a〜16cの回転を停止させる。一方、赤ボーナス役の入賞が許容されている場合であって、役抽選の抽選結果がはずれである場合、主制御用CPU40aは、赤ボーナス停止目を導出させる操作タイミングとは異なる操作タイミングでストップボタンが操作された際には、有効ラインYL上にはずれ停止目を導出させるように、リール16a〜16cの回転を停止させる。
続いて、全てのリール16a〜16cの回転が停止すると、主制御用CPU40aは、入賞判定を行う。入賞判定において主制御用CPU40aは、有効ラインYL上に停止した図柄組み合わせが、有効ラインYL上に停止させることが許容されている図柄組み合わせである場合、当該図柄組み合わせの入賞を判定する。一方、入賞判定において主制御用CPU40aは、有効ラインYL上に停止させることが許容されている図柄組み合わせ(役)の入賞を判定する場合、当該図柄組み合わせに定めた賞を付与する制御を行う。
例えば、主制御用CPU40aは、払出役の入賞を判定する場合、所定数のメダルを付与する制御を行う。また、主制御用CPU40aは、再遊技役の入賞を判定する場合、再遊技を付与する制御を行う。再遊技を付与する制御として、主制御用CPU40aは、入賞を判定した変動ゲームと同一の賭数を設定する。また、主制御用CPU40aは、図柄組み合わせ(役)の入賞を判定する場合、入賞と判定した図柄組み合わせを指示する制御情報(以下、「入賞指示コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。
本実施形態において主制御用CPU40aは、遊技状態の移行を制御する。具体的な制御については後述するが、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている遊技状態情報を更新することで、遊技状態を移行させる。また、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cの遊技状態情報を更新すると、更新後の遊技状態を特定可能な制御情報(以下、「遊技状態コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。
本実施形態において主制御用CPU40aは、演出状態の移行を制御する。具体的な制御については後述するが、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を更新することで、演出状態を移行させる。また、主制御用CPU40aは、演出状態情報を更新すると、更新後の演出状態を特定可能な制御情報(以下、「演出状態コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。
また、主制御用CPU40aは、ストップボタンの操作態様を報知する場合がある。そして、ストップボタンの操作態様を報知する場合、主制御用CPU40aは、払出表示部37に操作情報を表示させる。本実施形態において主制御用CPU40aは、ストップボタンの操作態様の中でもストップボタンの操作順序を特定可能な情報を表示させる。また、ストップボタンの操作態様を報知する場合、主制御用CPU40aは、報知するストップボタンの操作態様を特定可能な制御情報(以下、「操作態様コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。
次に、副制御用CPU41aが副制御用プログラムに基づき実行する変動ゲームに係る処理について説明する。
副制御用CPU41aは、変動ゲーム開始コマンドや、入賞指示コマンドの各種制御情報を入力すると、当該制御情報に指示される内容に基づいて各種演出が実行されるように、装飾ランプ13、スピーカ14及び演出表示装置15のうち少なくとも1つを制御する。
副制御用CPU41aは、遊技状態コマンドを入力すると、主制御用CPU40aが制御中の遊技状態を示す副用遊技状態情報を副制御用RAM41cに記憶する。副制御用CPU41aは、演出状態コマンドを入力すると、主制御用CPU40aが制御中の演出状態を示す副用演出状態情報を副制御用RAM41cに記憶する。そして、副制御用CPU41aは、副用演出状態情報から特定可能な演出状態に制御する。
また、副制御用CPU41aは、操作態様コマンドを入力すると、当該操作態様コマンドから特定可能なストップボタンの操作態様を報知するナビ演出を実行させる。本実施形態において副制御用CPU41aは、当選コマンド及び操作態様コマンドに基づき、ナビ演出に関する制御を行う。なお、ナビ演出に関する制御については、後述する。
ここで、演出表示装置15において実行されるナビ演出について説明する。ナビ演出において報知されるストップボタンの操作態様は、停止操作の態様に相当する。したがって、ナビ演出は、停止操作の態様を報知する演出に相当する。
図12(a)に示すように、ナビ演出には、演出表示装置15における各ストップボタン21a〜21cの上方の表示領域Ha〜Hcに、ナビ画像NGを表示するナビ演出がある。ナビ画像NGは、何番目に操作するかを特定可能な数字を含んでいる。ストップボタン21aの上方の表示領域Haには、ストップボタン21aを何番目に操作するかを特定可能な数字を含むナビ画像NGが表示される。また、ストップボタン21bの上方の表示領域Hbには、ストップボタン21bを何番目に操作するかを特定可能な数字を含むナビ画像NGが表示される。同様に、ストップボタン21cの上方の表示領域Hcには、ストップボタン21cを何番目に操作するかを特定可能な数字を含むナビ画像NGが表示される。例えば、図12(a)に示すナビ演出は、ストップボタン21aを最初に操作してから、ストップボタン21cを2番目に操作し、最後にストップボタン21bを操作するストップボタンの操作態様を報知するナビ演出に相当する。スロットマシン10では、払出表示部37にて操作情報が報知される場合、当該操作情報にて報知されるストップボタンの操作態様(つまり、停止操作の順序)が、ナビ演出によって報知される。
また、本実施形態のスロットマシン10は、ナビ演出に類似する疑問符演出を実行可能に構成されている。疑問符演出は、停止操作の態様を報知しない。例えば、疑問符演出は、停止操作の態様を遊技者自らが考えて停止操作することを促す演出ともいえる。
図12(b)に示すように、本実施形態のスロットマシン10では、表示領域Ha〜Hcに、疑問符画像QGを表示する疑問符演出が実行される場合がある。疑問符画像QGは、疑問符(クエスチョンマーク)を含んでいる。スロットマシン10では、払出表示部37にて操作情報が報知されない場合、疑問符演出が実行される場合がある。なお、スロットマシン10では、払出表示部37にて操作情報が報知されない場合、必ずしも疑問符演出が実行されるわけではない。
ここで、図13及び図14に基づき、遊技状態の移行態様について説明する。
図13に示すように、スロットマシン10では、ボーナス遊技状態及び持越遊技状態の何れの遊技状態でもないとき、役抽選においてボーナス役の入賞が許容された変動ゲームにおいてボーナス役が入賞しなかった場合(図13では、「ボーナス役持越」と示す)、持越遊技状態へ移行する。本実施形態において主制御用CPU40aは、ボーナス遊技状態及び持越遊技状態の何れの遊技状態でもないとき、役抽選においてボーナス役の入賞が許容された変動ゲームにおいてボーナス役が入賞しなかった場合、持越遊技状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、持越遊技状態へ移行させる。
スロットマシン10では、ボーナス遊技状態以外の遊技状態においてボーナス役が入賞した場合(図13では、「ボーナス役入賞」と示す)、ボーナス遊技状態へ移行する。具体的に、スロットマシン10では、青ボーナス役が入賞した場合、青ボーナス遊技状態へ移行する。また、スロットマシン10では、白ボーナス役が入賞した場合、白ボーナス遊技状態へ移行する。同様に、スロットマシン10では、緑ボーナス役が入賞した場合、緑ボーナス遊技状態へ移行する。また、スロットマシン10では、赤ボーナス役が入賞した場合、赤ボーナス遊技状態へ移行する。本実施形態のスロットマシン10では、ボーナス遊技状態以外の遊技状態からボーナス遊技状態へ移行することにより、ボーナス遊技状態が付与(生起)される。
本実施形態において主制御用CPU40aは、青ボーナス役が入賞した場合、青ボーナス遊技状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、青ボーナス遊技状態へ移行させる。また、主制御用CPU40aは、白ボーナス役が入賞した場合、白ボーナス遊技状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、白ボーナス遊技状態へ移行させる。同様に、主制御用CPU40aは、緑ボーナス役が入賞した場合、緑ボーナス遊技状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、緑ボーナス遊技状態へ移行させる。また、主制御用CPU40aは、赤ボーナス役が入賞した場合、赤ボーナス遊技状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、赤ボーナス遊技状態へ移行させる。本実施形態では、青ボーナス遊技状態が、第1ボーナス状態に相当する。また、本実施形態では、白ボーナス遊技状態及び緑ボーナス遊技状態が、第2ボーナス状態に相当する。このように、本実施形態において第2ボーナス状態に相当するボーナス遊技状態は、複数種類ある。また、本実施形態では、赤ボーナス遊技状態が、第3ボーナス状態に相当する。このように、本実施形態におけるボーナス状態には、第1ボーナス状態と、第2ボーナス状態と、第3ボーナス状態と、がある。
スロットマシン10では、青ボーナス遊技状態において青ボーナス終了条件が成立した場合、第1準備遊技状態へ移行する。本実施形態において青ボーナス終了条件は、青ボーナス遊技状態において払出されたメダルの枚数が「60枚」を超えることで成立する。なお、ボーナス遊技状態において払出されたメダルの枚数とは、メダル払出し口22から実際に払出されたメダルの枚数ではなく、クレジットとして加算されたメダルの枚数を含み、ボーナス遊技状態において遊技者に付与されたメダルの枚数に相当する。本実施形態において主制御用CPU40aは、青ボーナス終了条件が成立した場合、第1準備遊技状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第1準備遊技状態へ移行させる。
スロットマシン10では、白ボーナス遊技状態において白ボーナス終了条件が成立した場合、第2準備遊技状態へ移行する。本実施形態において白ボーナス終了条件は、白ボーナス遊技状態において払出されたメダルの枚数が「60枚」を超えることで成立する。本実施形態において主制御用CPU40aは、白ボーナス終了条件が成立した場合、第2準備遊技状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第2準備遊技状態へ移行させる。
スロットマシン10では、緑ボーナス遊技状態において緑ボーナス終了条件が成立した場合、第2準備遊技状態へ移行する。本実施形態において緑ボーナス終了条件は、緑ボーナス遊技状態において払出されたメダルの枚数が「262枚」を超えることで成立する。本実施形態において主制御用CPU40aは、緑ボーナス終了条件が成立した場合、第2準備遊技状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第2準備遊技状態へ移行させる。
スロットマシン10では、赤ボーナス遊技状態において赤ボーナス終了条件が成立した場合、第3準備遊技状態へ移行する。本実施形態において赤ボーナス終了条件は、赤ボーナス遊技状態において払出されたメダルの枚数が「346枚」を超えることで成立する。本実施形態において主制御用CPU40aは、赤ボーナス終了条件が成立した場合、第3準備遊技状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第3準備遊技状態へ移行させる。
図14に示すように、スロットマシン10では、準備遊技状態において転落再遊技役が入賞した場合(図14では、「転落再遊技役入賞」と示す)、通常遊技状態へと移行する。本実施形態のスロットマシン10では、第1準備遊技状態〜第3準備遊技状態の中でも第1準備遊技状態でのみ、転落再遊技役の入賞が許容され得る。したがって、スロットマシン10において、準備遊技状態から通常遊技状態へと移行する状況とは、第1準備遊技状態から通常遊技状態へ移行する状況となる。本実施形態において主制御用CPU40aは、準備遊技状態において転落再遊技役が入賞した場合、通常遊技状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、通常遊技状態へ移行させる。
スロットマシン10では、第1準備遊技状態において第3特別再遊技役が入賞した場合(図14では、「第3特別再遊技役入賞」と示す)、第3高確状態へと移行する。本実施形態において主制御用CPU40aは、第1準備遊技状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第3高確状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第3高確状態へ移行させる。
スロットマシン10では、第1準備遊技状態において上限期間滞在した場合(図14では、「第1準備上限期間滞在」と示す)、第4高確状態へと移行する。本実施形態のスロットマシン10では、第1準備遊技状態に滞在可能な上限期間を、15回の変動ゲームが行われるまでの期間と定めている。また、前述したように、スロットマシン10では、第1準備遊技状態において転落再遊技役が入賞した場合、及び、第1準備遊技状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第1準備遊技状態から別の遊技状態へと移行する。したがって、スロットマシン10では、第1準備遊技状態において、転落再遊技役及び第3特別再遊技役の何れの役も入賞することなく15回の変動ゲームが行われた場合、第4高確状態へと移行する。本実施形態において主制御用CPU40aは、第1準備遊技状態において転落再遊技役又は第3特別再遊技役が入賞することなく上限期間滞在した場合、第4高確状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第4高確状態へと移行させる。
スロットマシン10では、第2準備遊技状態において第1特別再遊技役が入賞した場合(図14では、「第1特別再遊技入賞」と示す)、第1高確状態へと移行する。また、スロットマシン10では、第2準備遊技状態において第2特別再遊技役が入賞した場合(図14では、「第2特別再遊技入賞」と示す)、第2高確状態へと移行する。また、スロットマシン10では、第2準備遊技状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第3高確状態へと移行する。本実施形態において主制御用CPU40aは、第2準備遊技状態において第1特別再遊技役が入賞した場合、第1高確状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第1高確状態へ移行させる。また、主制御用CPU40aは、第2準備遊技状態において第2特別再遊技役が入賞した場合、第2高確状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第2高確状態へ移行させる。また、主制御用CPU40aは、第2準備遊技状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第3高確状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第3高確状態へ移行させる。
スロットマシン10では、第2準備遊技状態において上限期間滞在した場合(図14では、「第2準備上限期間滞在」と示す)、第4高確状態へと移行する。本実施形態のスロットマシン10では、第2準備遊技状態に滞在可能な上限期間を、5回の変動ゲームが行われるまでの期間と定めている。また、前述したように、スロットマシン10では、第2準備遊技状態において特別再遊技役が入賞した場合、第2準備遊技状態から別の遊技状態へと移行する。したがって、スロットマシン10では、第2準備遊技状態において、特別再遊技役が入賞することなく5回の変動ゲームが行われた場合、第4高確状態へと移行する。本実施形態において主制御用CPU40aは、第2準備遊技状態において特別再遊技役が入賞することなく上限期間滞在した場合、第4高確状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第4高確状態へと移行させる。
スロットマシン10では、第3準備遊技状態において第1特別再遊技役が入賞した場合、第1高確状態へと移行する。また、スロットマシン10では、第3準備遊技状態において第2特別再遊技役が入賞した場合、第2高確状態へと移行する。また、スロットマシン10では、第3準備遊技状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第3高確状態へと移行する。本実施形態において主制御用CPU40aは、第3準備遊技状態において第1特別再遊技役が入賞した場合、第1高確状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第1高確状態へ移行させる。また、主制御用CPU40aは、第3準備遊技状態において第2特別再遊技役が入賞した場合、第2高確状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第2高確状態へ移行させる。また、主制御用CPU40aは、第3準備遊技状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第3高確状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第3高確状態へ移行させる。
スロットマシン10では、第3準備遊技状態において上限期間滞在した場合、第1高確状態へと移行する。本実施形態のスロットマシン10では、第3準備遊技状態に滞在可能な上限期間を、1回の変動ゲームが行われるまでの期間と定めている。また、前述したように、スロットマシン10では、第3準備遊技状態において特別再遊技役が入賞した場合、第3準備遊技状態から別の遊技状態へと移行する。したがって、スロットマシン10では、第3準備遊技状態において特別再遊技が入賞しなかった場合(図14では、「特別再遊技役非入賞」と示す)、第1高確状態へと移行する。本実施形態において主制御用CPU40aは、第3準備遊技状態において特別再遊技役が入賞しなかった場合(特別再遊技役が入賞することなく上限期間滞在した場合)、第1高確状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第1高確状態へと移行させる。
前述したように、本実施形態における「第3準備遊技状態に滞在可能な上限期間」を、「1回の変動ゲーム」としている。したがって、本実施形態では、第3準備遊技状態において行われる変動ゲームの回数は「1回」であって、当該1回の変動ゲームにおいて特別再遊技役が入賞すれば当該入賞した特別再遊技役の種類に応じた高確遊技状態へと移行する一方、1回の変動ゲームにおいて特別再遊技役が入賞しなければ第1高確状態へと移行する。すなわち、本実施形態のスロットマシン10では、第3準備遊技状態において行われる1回の変動ゲームにおいて第2特別再遊技役及び第3特別再遊技役の何れもが入賞しなかった場合、第1高確状態へと移行する。一方、スロットマシン10では、第3準備遊技状態において行われる1回の変動ゲームにおいて第2特別再遊技役が入賞した場合に第2高確状態、第3準備遊技状態において行われる1回の変動ゲームにおいて第3特別再遊技役が入賞した場合に第3高確状態へと移行する。
スロットマシン10では、高確遊技状態において転落再遊技役が入賞した場合、通常遊技状態へと移行する。本実施形態において主制御用CPU40aは、高確遊技状態において転落再遊技役が入賞した場合、通常遊技状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、通常遊技状態へと移行させる。
スロットマシン10では、第1高確状態において特定再遊技役が入賞した場合(図14では、「特定再遊技役入賞」と示す)、第4高確状態へと移行する。また、スロットマシン10では、第1高確状態において第2特別再遊技役が入賞した場合、第2高確状態へと移行する。また、スロットマシン10では、第1高確状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第3高確状態へと移行する。本実施形態において主制御用CPU40aは、第1高確状態において特定再遊技役が入賞した場合、第4高確状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第4高確状態へと移行させる。また、主制御用CPU40aは、第1高確状態において第2特別再遊技役が入賞した場合、第2高確状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第2高確状態へと移行させる。また、主制御用CPU40aは、第1高確状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第3高確状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第3高確状態へと移行させる。
スロットマシン10では、第2高確状態において特定再遊技役が入賞した場合、第4高確状態へと移行する。また、スロットマシン10では、第2高確状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第3高確状態へと移行する。本実施形態において主制御用CPU40aは、第2高確状態において特定再遊技役が入賞した場合、第4高確状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第4高確状態へと移行させる。また、主制御用CPU40aは、第2高確状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第3高確状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第3高確状態へと移行させる。
スロットマシン10では、第3高確状態において特定再遊技役が入賞した場合、第4高確状態へと移行する。本実施形態において主制御用CPU40aは、第3高確状態において特定再遊技役が入賞した場合、第4高確状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第4高確状態へと移行させる。
スロットマシン10では、第4高確状態において第1特別再遊技役が入賞した場合、第1高確状態へと移行する。また、スロットマシン10では、第4高確状態において第2特別再遊技役が入賞した場合、第2高確状態へと移行する。また、スロットマシン10では、第4高確状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第3高確状態へと移行する。本実施形態において主制御用CPU40aは、第4高確状態において第1特別再遊技役が入賞した場合、第1高確状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第1高確状態へと移行させる。また、主制御用CPU40aは、第4高確状態において第2特別再遊技役が入賞した場合、第2高確状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第2高確状態へと移行させる。また、主制御用CPU40aは、第4高確状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第3高確状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第3高確状態へと移行させる。
因みに、スロットマシン10では、通常遊技状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第3高確状態へと移行する。本実施形態において主制御用CPU40aは、通常遊技状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第3高確状態を特定可能な遊技状態情報に更新し、第3高確状態へと移行させる。
次に、演出状態と、演出状態の移行態様と、について説明する。
図15に示すように、本実施形態のスロットマシン10における演出状態には、通常演出状態、ボーナス演出状態、準備演出状態及び有利演出状態がある。ボーナス演出状態には、青ボーナス演出状態、白ボーナス演出状態、緑ボーナス演出状態及び赤ボーナス演出状態がある。準備演出状態には、第1準備状態、第2準備状態及び第3準備状態がある。有利演出状態には、丙演出状態、乙演出状態及び甲演出状態がある。乙演出状態には、第1乙演出状態、第2乙演出状態及び第3乙演出状態がある。本実施形態では、通常演出状態が通常状態に相当し、有利演出状態が有利状態に相当する。このように、スロットマシン10は、通常状態に比して有利な有利状態に制御可能に構成されている。また、本実施形態では、丙演出状態が特殊有利状態に相当し、乙演出状態が特別有利状態に相当する。このように、本実施形態において有利状態には、特殊有利状態と、特別有利状態と、がある。
スロットマシン10では、通常演出状態を含むボーナス演出状態以外の演出状態においてボーナス役が入賞した場合、ボーナス演出状態へと移行する。このとき、スロットマシン10では、青ボーナス役が入賞した場合、青ボーナス演出状態へと移行する。また、スロットマシン10では、白ボーナス役が入賞した場合、白ボーナス演出状態へと移行する。同様に、スロットマシン10では、緑ボーナス役が入賞した場合、緑ボーナス演出状態へと移行する。また、スロットマシン10では、赤ボーナス役が入賞した場合、赤ボーナス演出状態へと移行する。
本実施形態において主制御用CPU40aは、青ボーナス役が入賞した場合、青ボーナス演出状態を特定可能な演出状態情報に更新し、青ボーナス演出状態へ移行させる。また、主制御用CPU40aは、白ボーナス役が入賞した場合、白ボーナス演出状態を特定可能な演出状態情報に更新し、白ボーナス演出状態へ移行させる。また、主制御用CPU40aは、緑ボーナス役が入賞した場合、緑ボーナス演出状態を特定可能な演出状態情報に更新し、緑ボーナス演出状態へ移行させる。また、主制御用CPU40aは、赤ボーナス役が入賞した場合、赤ボーナス演出状態を特定可能な演出状態情報に更新し、赤ボーナス演出状態へ移行させる。
スロットマシン10では、甲演出状態以外の演出状態において赤ボーナス役が入賞した場合、甲移行抽選が行われる。スロットマシン10では、甲移行抽選に当選した場合、甲演出状態への移行が決定される。一方、スロットマシン10では、甲移行抽選に非当選した場合、甲演出状態への移行が決定されない。因みに、スロットマシン10では、甲演出状態において赤ボーナス役が入賞した場合、甲移行抽選が行われることなく、甲演出状態への移行が決定される。
本実施形態において主制御用CPU40aは、甲演出状態以外の演出状態において赤ボーナス役が入賞した場合、甲移行抽選を行う。そして、甲移行抽選に当選した場合、主制御用CPU40aは、甲演出状態への移行が決定されていることを特定可能な情報(以下、「甲移行情報」と示す)を主制御用RAM40cに記憶する。一方、甲移行抽選に非当選した場合、主制御用CPU40aは、甲移行情報を主制御用RAM40cに記憶しない。なお、甲演出状態において赤ボーナス役が入賞した場合、主制御用CPU40aは、甲移行情報を主制御用RAM40cに記憶する。
スロットマシン10では、青ボーナス演出状態において青ボーナス終了条件が成立した場合、第1準備状態へと移行する。本実施形態では、第1準備状態が第1特定状態に相当する。また、本実施形態において第1準備状態は、第3有利前状態に相当する。本実施形態において主制御用CPU40aは、青ボーナス演出状態において青ボーナス終了条件が成立した場合、第1準備状態を特定可能な演出状態情報に更新し、第1準備状態へ移行させる。このように、本実施形態において第1特定状態や第3有利前状態に相当する第1準備状態は、第1ボーナス状態(青ボーナス遊技状態)に制御された後に制御される。
スロットマシン10では、第1準備状態において転落再遊技役が入賞した場合、通常演出状態へと移行する。また、スロットマシン10では、第1準備状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第3乙演出状態へと移行する。また、スロットマシン10では、第1準備状態において上限期間滞在した場合、丙演出状態へと移行する。具体的に、スロットマシン10では、第1準備状態において転落再遊技役及び第3特別再遊技役が入賞することなく、15回の変動ゲームが行われた場合、丙演出状態へと移行する。このように、本実施形態において、第1特定状態や第3有利前状態に相当する第1準備状態に制御される上限期間は、15回の変動ゲームが行われるまでの期間となる。
本実施形態において主制御用CPU40aは、第1準備状態において転落再遊技役が入賞した場合、通常演出状態を特定可能な演出状態情報に更新し、通常演出状態へ移行させる。また、主制御用CPU40aは、第1準備状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第3乙演出状態を特定可能な演出状態情報に更新し、第3乙演出状態へ移行させる。また、主制御用CPU40aは、第1準備状態において上限期間滞在した場合、丙演出状態を特定可能な演出状態情報に更新し、丙演出状態へ移行させる。
このように、本実施形態において、第1特定状態や第3有利前状態に相当する第1準備状態に制御される上限期間内に特定終了役としての転落再遊技役が入賞した場合には、第1準備状態から通常状態に相当する通常演出状態に制御される。また、本実施形態において、第1特定状態や第3有利前状態に相当する第1準備状態に制御される上限期間内に特別役としての特別再遊技役が入賞した場合には、第1準備状態から特別有利状態に相当する乙演出状態に制御される。本実施形態において、第1特定状態や第3有利前状態に相当する第1準備状態に制御される上限期間内に特別役としての特別再遊技役が入賞した場合には、当該特別役に応じた種類の特別有利状態に相当する乙演出状態に制御される。そして、本実施形態において、第1特定状態や第3有利前状態に相当する第1準備状態に制御される上限期間内に「特定終了役としての転落再遊技役」及び「特別役としての特別再遊技役」の何れも入賞しなかった場合には、第1準備状態から特殊有利状態に相当する丙変動状態に制御される。以上のように、本実施形態において、第1特定状態や第3有利前状態に相当する第1準備状態に制御された後は、有利状態に相当する有利演出状態に制御される場合と、通常状態に相当する通常演出状態に制御される場合と、がある。
スロットマシン10では、白ボーナス演出状態において白ボーナス終了条件が成立した場合、第2準備状態へと移行する。本実施形態では、第2準備状態が第2特定状態に相当する。また、本実施形態において第2準備状態は、第1有利前状態に相当する。本実施形態において主制御用CPU40aは、白ボーナス演出状態において白ボーナス終了条件が成立した場合、第2準備状態を特定可能な演出状態情報に更新し、第2準備状態へ移行させる。
スロットマシン10では、緑ボーナス演出状態において緑ボーナス終了条件が成立した場合、第2準備状態へと移行する。本実施形態において主制御用CPU40aは、緑ボーナス演出状態において緑ボーナス終了条件が成立した場合、第2準備状態を特定可能な演出状態情報に更新し、第2準備状態へ移行させる。このように、本実施形態において第2特定状態や第1有利前状態に相当する第2準備状態は、第2ボーナス状態(白ボーナス遊技状態や緑ボーナス遊技状態)に制御された後に制御される。
スロットマシン10では、第2準備状態において特別再遊技役が入賞した場合、乙演出状態へと移行する。具体的に、スロットマシン10では、第2準備状態において第1特別再遊技役が入賞した場合、第1乙演出状態へと移行する。また、スロットマシン10では、第2準備状態において第2特別再遊技役が入賞した場合、第2乙演出状態へと移行する。また、スロットマシン10では、第2準備状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第3乙演出状態へと移行する。このように、スロットマシン10では、第2準備状態において特別再遊技役が入賞した場合、当該入賞した特別再遊技役の種類に応じた乙演出状態へと移行する。また、スロットマシン10では、第2準備状態において上限期間滞在した場合、丙演出状態へと移行する。具体的に、スロットマシン10では、第2準備状態において特別再遊技役が入賞することなく、5回の変動ゲームが行われた場合、丙演出状態へと移行する。このように、本実施形態において、第2特定状態や第1有利前状態に相当する第2準備状態に制御される上限期間は、5回の変動ゲームが行われるまでの期間となる。すなわち、本実施形態では、第2特定状態や第1有利前状態に相当する第2準備状態に制御される上限期間は、第1特定状態や第3有利前状態に相当する第1準備状態に制御される上限期間に比して短い。
本実施形態において主制御用CPU40aは、第2準備状態において第1特別再遊技役が入賞した場合、第1乙演出状態を特定可能な演出状態情報に更新し、第1乙演出状態へ移行させる。また、主制御用CPU40aは、第2準備状態において第2特別再遊技役が入賞した場合、第2乙演出状態を特定可能な演出状態情報に更新し、第2乙演出状態へ移行させる。また、主制御用CPU40aは、第2準備状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第3乙演出状態を特定可能な演出状態情報に更新し、第3乙演出状態へ移行させる。また、主制御用CPU40aは、第2準備状態において上限期間滞在した場合、丙演出状態を特定可能な演出状態情報に更新し、丙演出状態へ移行させる。
このように、本実施形態において、第2特定状態や第1有利前状態に相当する第2準備状態に制御される上限期間内に特別役としての特別再遊技役が入賞した場合には、第2準備状態から特別有利状態に相当する乙演出状態に制御される。本実施形態において、第2特定状態や第1有利前状態に相当する第2準備状態に制御される上限期間内に特別役としての特別再遊技役が入賞した場合には、当該特別役に応じた種類の特別有利状態に相当する乙演出状態に制御される。そして、本実施形態において、第2特定状態や第1有利前状態に相当する第2準備状態に制御される上限期間内に「特別役としての特別再遊技役」が入賞しなかった場合には、第2準備状態から特殊有利状態に相当する丙変動状態に制御される。以上のように、本実施形態において、第2特定状態や第1有利前状態に相当する第2準備状態に制御された後は、有利状態に相当する有利演出状態に制御される。また、本実施形態では、第2特定状態や第1有利前状態に相当する第2準備状態に制御された後は、特殊有利状態に相当する丙演出状態に制御される場合がある。
スロットマシン10では、赤ボーナス演出状態において赤ボーナス終了条件が成立した場合、第3準備状態又は甲演出状態へと移行する。具体的に、スロットマシン10では、甲演出状態への移行が決定されているとき、赤ボーナス演出状態において赤ボーナス終了条件が成立した場合、甲演出状態へと移行する。一方、スロットマシン10では、甲演出状態への移行が決定されていないとき、赤ボーナス演出状態において赤ボーナス終了条件が成立した場合、第3準備状態へと移行する。本実施形態では、第3準備状態が第3特定状態に相当する。また、本実施形態において第3準備状態は、第2有利前状態に相当する。
本実施形態において主制御用CPU40aは、赤ボーナス演出状態において赤ボーナス終了条件が成立した場合、主制御用RAM40cに甲移行情報が記憶されているときには、甲演出状態を特定可能な演出状態情報に更新し、甲演出状態へ移行させる。一方、主制御用CPU40aは、赤ボーナス演出状態において赤ボーナス終了条件が成立した場合、主制御用RAM40cに甲移行情報が記憶されていないときには、第3準備状態を特定可能な演出状態情報に更新し、第3準備状態へ移行させる。このように、本実施形態において第2有利前状態に相当する第3準備状態は、第3ボーナス状態(赤ボーナス遊技状態)に制御された後に制御される。
スロットマシン10では、第3準備状態において特別再遊技役が入賞した場合、乙演出状態へと移行する。具体的に、スロットマシン10では、第3準備状態において第1特別再遊技役が入賞した場合、第1乙演出状態へと移行する。また、スロットマシン10では、第3準備状態において第2特別再遊技役が入賞した場合、第2乙演出状態へと移行する。また、スロットマシン10では、第3準備状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第3乙演出状態へと移行する。このように、スロットマシン10では、第3準備状態において特別再遊技役が入賞した場合、当該入賞した特別再遊技役の種類に応じた乙演出状態へと移行する。また、スロットマシン10では、第3準備状態において上限期間滞在した場合、第1乙演出状態へと移行する。具体的に、スロットマシン10では、第3準備状態における1回の変動ゲームにおいて特別再遊技役が入賞しなかった場合、第1乙演出状態へと移行する。このように、本実施形態において、第2有利前状態に相当する第3準備状態に制御される上限期間は、1回の変動ゲームが行われるまでの期間となる。すなわち、本実施形態では、第2有利前状態に相当する第3準備状態に制御される上限期間は、第2特定状態や第1有利前状態に相当する第2準備状態に制御される上限期間に比して短い。また、本実施形態では、第2有利前状態に相当する第3準備状態に制御される上限期間は、第1特定状態や第3有利前状態に相当する第1準備状態に制御される上限期間に比して短い。
本実施形態において主制御用CPU40aは、第3準備状態において第1特別再遊技役が入賞した場合、第1乙演出状態を特定可能な演出状態情報に更新し、第1乙演出状態へ移行させる。また、主制御用CPU40aは、第3準備状態において第2特別再遊技役が入賞した場合、第2乙演出状態を特定可能な演出状態情報に更新し、第2乙演出状態へ移行させる。また、主制御用CPU40aは、第3準備状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第3乙演出状態を特定可能な演出状態情報に更新し、第3乙演出状態へ移行させる。また、主制御用CPU40aは、第3準備状態において上限期間滞在した場合、つまり、第3準備状態における1回の変動ゲームにおいて特別再遊技役が入賞しなかった場合、第1乙演出状態を特定可能な演出状態情報に更新し、第1乙演出状態へ移行させる。
このように、本実施形態において、第2有利前状態に相当する第3準備状態に制御される上限期間内に特別役としての特別再遊技役が入賞した場合には、第3準備状態から特別有利状態に相当する乙演出状態に制御される。本実施形態において、第2有利前状態に相当する第3準備状態に制御される上限期間内に特別役としての特別再遊技役が入賞した場合には、当該特別役に応じた種類の特別有利状態に相当する乙演出状態に制御される。そして、本実施形態において、第2有利前状態に相当する第3準備状態に制御される上限期間内に「特別役としての特別再遊技役」が入賞しなかった場合には、所定の特別有利状態となる第1乙演出状態に制御される。以上のように、本実施形態において、第2有利前状態に相当する第3準備状態に制御された後は、有利状態に相当する有利演出状態に制御される。また、本実施形態では、第2有利前状態に相当する第3準備状態に制御された後は、特殊有利状態に相当する丙演出状態に制御される場合がなく、特別有利状態に相当する乙演出状態に制御される。
スロットマシン10では、有利演出状態(丙演出状態、乙演出状態及び甲演出状態)であるとき、役抽選にてベル役の入賞が許容された場合、払出表示部37においてベル役を入賞させるための押し順を報知する操作情報が表示される。本実施形態において主制御用CPU40aは、有利演出状態であって、ベル役の入賞が許容された場合、ベル役を入賞させるための押し順を報知する操作情報を払出表示部37に表示させる。
スロットマシン10では、丙演出状態において転落再遊技役が入賞した場合、通常演出状態へと移行する。本実施形態において主制御用CPU40aは、丙演出状態において転落再遊技役が入賞した場合、通常演出状態を特定可能な演出状態情報に更新し、通常演出状態へ移行させる。因みに、スロットマシン10では、丙演出状態であるとき、役抽選にて転落再遊技役の入賞が許容された場合であっても、払出表示部37において通常再遊技役を入賞させるための押し順を報知する操作情報は表示されない。
スロットマシン10では、丙演出状態において特別再遊技役が入賞した場合、乙演出状態へと移行する。具体的に、スロットマシン10では、丙演出状態において第1特別再遊技役が入賞した場合、第1乙演出状態へと移行する。また、スロットマシン10では、丙演出状態において第2特別再遊技役が入賞した場合、第2乙演出状態へと移行する。また、スロットマシン10では、丙演出状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第3乙演出状態へと移行する。このように、スロットマシン10では、丙演出状態において特別再遊技役が入賞した場合、当該入賞した特別再遊技役の種類に応じた乙演出状態へと移行する。
本実施形態において主制御用CPU40aは、丙演出状態において第1特別再遊技役が入賞した場合、第1乙演出状態を特定可能な演出状態情報に更新し、第1乙演出状態へ移行させる。また、主制御用CPU40aは、丙演出状態において第2特別再遊技役が入賞した場合、第2乙演出状態を特定可能な演出状態情報に更新し、第2乙演出状態へ移行させる。また、主制御用CPU40aは、丙演出状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第3乙演出状態を特定可能な演出状態情報に更新し、第3乙演出状態へ移行させる。
このように、本実施形態では、特殊有利状態としての丙演出状態において第1役に相当する第1特別再遊技役が入賞した場合、第1の特別有利状態としての第1乙演出状態に制御される。また、本実施形態では、特殊有利状態としての丙演出状態において第2役に相当する第2特別再遊技役が入賞した場合、第2の特別有利状態としての第2乙演出状態に制御される。同様に、本実施形態では、特殊有利状態としての丙演出状態において第2役に相当する第3特別再遊技役が入賞した場合、第2の特別有利状態としての第3乙演出状態に制御される。本実施形態では、第2特別再遊技役及び第3特別再遊技役が、第2役に相当する。また、本実施形態では、第2乙演出状態及び第3乙演出状態が、第2の特別有利状態に相当する。このように、本実施形態における特別有利状態には、第1の特別有利状態と、第2の特別有利状態と、がある。
因みに、本実施形態のスロットマシン10では、第1特別再遊技役の入賞が許容された場合には、第1特別再遊技役が入賞する。同様に、本実施形態のスロットマシン10では、第2特別再遊技役の入賞が許容された場合には、第2特別再遊技役が入賞する。また、本実施形態のスロットマシン10では、第3特別再遊技役の入賞が許容された場合には、第3特別再遊技役が入賞する。したがって、本実施形態では、「特殊有利状態としての丙演出状態において第1役に相当する第1特別再遊技役の入賞が許容された場合、第1の特別有利状態としての第1乙演出状態に制御される」ともいえる。同様に、本実施形態では、「特殊有利状態としての丙演出状態において第2役に相当する第2特別再遊技役の入賞が許容された場合、第2の特別有利状態としての第2乙演出状態に制御される」ともいえる。また、本実施形態では、「特殊有利状態としての丙演出状態において第2役に相当する第3特別再遊技役の入賞が許容された場合、第2の特別有利状態としての第3乙演出状態に制御される」ともいえる。
スロットマシン10では、乙演出状態において特定再遊技役が入賞した場合、丙演出状態へと移行する。本実施形態において主制御用CPU40aは、乙演出状態において特定再遊技役が入賞した場合、丙演出状態を特定可能な演出状態情報に更新し、丙演出状態へ移行させる。このように、本実施形態では、特別有利状態としての乙演出状態において特定再遊技役が入賞した場合、特殊有利状態としての丙演出状態に制御される。すなわち、本実施形態では、特定再遊技役が入賞することによって、特別終了条件が成立する。そして、本実施形態では、特定再遊技役が特別終了役に相当する。
スロットマシン10では、第1乙演出状態において第2特別再遊技役が入賞した場合、第2乙演出状態へと移行する。また、スロットマシン10では、第1乙演出状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第3乙演出状態へと移行する。本実施形態において主制御用CPU40aは、第1乙演出状態において第2特別再遊技役が入賞した場合、第2乙演出状態を特定可能な演出状態情報に更新し、第2乙演出状態へ移行させる。また、主制御用CPU40aは、第1乙演出状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第3乙演出状態を特定可能な演出状態情報に更新し、第3乙演出状態へ移行させる。
このように、本実施形態では、第1の特別有利状態としての第1乙演出状態において第2役に相当する第2特別再遊技役が入賞した場合、第2の特別有利状態としての第2乙演出状態に制御される。同様に、本実施形態では、第1の特別有利状態としての第1乙演出状態において第2役に相当する第3特別再遊技役が入賞した場合、第2の特別有利状態としての第3乙演出状態に制御される。また、前述したように、本実施形態のスロットマシン10では、第1特別再遊技役〜第3特別再遊技役のうち何れかの入賞が許容された場合には、入賞が許容された特別再遊技役が入賞する。したがって、本実施形態では、「第1の特別有利状態としての第1乙演出状態において第2役に相当する第2特別再遊技役の入賞が許容された場合、第2の特別有利状態としての第2乙演出状態に制御される」ともいえる。同様に、本実施形態では、「第1の特別有利状態としての第1乙演出状態において第2役に相当する第3特別再遊技役の入賞が許容された場合、第2の特別有利状態としての第3乙演出状態に制御される」ともいえる。
スロットマシン10では、第2乙演出状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第3乙演出状態へと移行する。本実施形態において主制御用CPU40aは、第2乙演出状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第3乙演出状態を特定可能な演出状態情報に更新し、第3乙演出状態へ移行させる。
スロットマシン10では、甲演出状態であるとき、役抽選にて特定再遊技役の入賞が許容された場合(当選番号T1〜T6のうち何れかの当選番号に当選した場合)、払出表示部37において通常再遊技役を入賞させるための押し順を報知する操作情報が表示される。本実施形態において主制御用CPU40aは、甲演出状態であって、特定再遊技役の入賞が許容された場合、通常再遊技役を入賞させるための押し順を報知する操作情報を払出表示部37に表示させる。因みに、スロットマシン10では、乙演出状態であるとき、役抽選にて特定再遊技役の入賞が許容された場合であっても、払出表示部37において通常再遊技役を入賞させるための押し順を報知する操作情報は表示されない。
また、スロットマシン10では、甲演出状態であるとき、役抽選の抽選結果に基づき、甲終了抽選が行われる場合がある。具体的に、スロットマシン10では、甲演出状態においてベル役の入賞が許容された場合、甲終了抽選が行われる。スロットマシン10では、甲終了抽選に当選した場合、甲演出状態の終了が決定される。一方、スロットマシン10では、甲終了抽選に非当選した場合、甲演出状態の終了が決定されない(甲演出状態の継続が決定される)。スロットマシン10において、甲演出状態の終了条件は、甲終了抽選に当選することによって成立する。そして、スロットマシン10では、甲演出状態の終了条件が成立すると、第1乙演出状態〜第3乙演出状態のうち何れかの種類の乙演出状態へと移行する。スロットマシン10では、甲演出状態の終了条件が成立すると、滞在中の遊技状態に応じた種類の乙演出状態へと移行する。具体的に、スロットマシン10では、第1高確状態に制御されているときに甲演出状態の終了条件が成立した場合、第1乙演出状態へと移行する。また、スロットマシン10では、第2高確状態に制御されているときに甲演出状態の終了条件が成立した場合、第2乙演出状態へと移行する。また、スロットマシン10では、第3高確状態に制御されているときに甲演出状態の終了条件が成立した場合、第3乙演出状態へと移行する。因みに、スロットマシン10では、第1高確状態〜第3高確状態以外の遊技状態に制御されているときに甲演出状態の終了条件が成立した場合、第1乙演出状態へと移行する。
本実施形態において主制御用CPU40aは、甲演出状態においてベル役の入賞が許容された場合、甲終了抽選を行う。そして、甲終了抽選に非当選した場合、主制御用CPU40aは、演出状態情報を更新せず、甲演出状態を継続させる。一方、甲終了抽選に当選した場合、主制御用CPU40aは、遊技状態情報から特定可能な遊技状態に応じた種類の乙演出状態を特定可能な演出状態情報に更新して、乙演出状態へと移行させる。例えば、主制御用RAM40cに第2高確状態を特定可能な遊技状態情報が記憶されている場合に、甲終了抽選に当選した場合、主制御用CPU40aは、第2乙演出状態を特定可能な演出状態情報に更新し、第2乙演出状態へ移行させる。
以上のように、本実施形態のスロットマシン10では、主制御用CPU40aによって主制御用RAM40cに記憶されている演出状態情報を更新することによって演出状態の移行が管理されている。そして、本実施形態では、主制御用CPU40aによって、状態を制御する状態制御手段としての機能が実現される。
ここで、ナビ演出及び疑問符演出の実行に係る制御について説明する。
本実施形態において副制御用CPU41aは、有利演出状態(丙演出状態、乙演出状態及び甲演出状態)であるとき、役抽選にてベル役の入賞が許容された場合、操作態様コマンドから特定可能なストップボタンの操作態様を報知するナビ演出が実行されるように演出表示装置15を制御する。なお、このとき操作態様コマンドから特定可能なストップボタンの操作態様は、ベル役を入賞させるための押し順である。したがって、副制御用CPU41aは、有利演出状態であって、役抽選にてベル役の入賞が許容された場合、ベル役を入賞させるための押し順を報知するナビ演出が実行されるように演出表示装置15を制御する。
また、副制御用CPU41aは、丙演出状態であって、役抽選にて転落再遊技役の入賞が許容された場合、疑問符演出が実行されるように演出表示装置15を制御する。
また、副制御用CPU41aは、乙演出状態であって、役抽選にて特定再遊技役の入賞が許容された場合(当選番号T1〜T6のうち何れかに当選した場合)、疑問符演出が実行されるように演出表示装置15を制御する。一方、副制御用CPU41aは、甲演出状態であって、役抽選にて特定再遊技役の入賞が許容された場合、操作態様コマンドから特定可能なストップボタンの操作態様を報知するナビ演出が実行されるように演出表示装置15を制御する。なお、このとき操作態様コマンドから特定可能なストップボタンの操作態様は、通常再遊技役を入賞させるための押し順である。したがって、副制御用CPU41aは、甲演出状態であって、役抽選にて特定再遊技役の入賞が許容された場合、通常再遊技役を入賞させるための押し順(つまり、特定再遊技役の入賞を回避するための押し順)を報知するナビ演出が実行されるように演出表示装置15を制御する。
ここで、本実施形態におけるスロットマシン10が有するゲーム性について説明する。
まず、図16に基づき、通常演出状態から有利演出状態へ移行するまでの移行経路について説明する。なお、「通常演出状態から有利演出状態へ移行するまでの移行経路」とは、「通常状態から有利状態に制御されるまでの状態の移行経路」に相当する。
スロットマシン10において、通常演出状態から有利演出状態へ移行するまでの移行経路としては、通常演出状態から第1準備状態を経由して有利演出状態へ移行する移行経路がある。このように、本実施形態において、通常状態から有利状態に制御されるまでの状態の移行経路には、通常状態から第1特定状態を経由して有利状態に制御される移行経路がある。つまり、本実施形態において、通常状態から有利状態に制御されるまでの状態の移行経路には、通常状態から第3有利前状態を経由して有利状態に制御される移行経路がある。そして、本実施形態では、通常演出状態から第1準備状態を経由して有利演出状態へ移行する移行経路が、第1の移行経路に相当する。また、本実施形態において、通常演出状態から第1準備状態を経由して有利演出状態へ移行する移行経路は、非特定移行経路に相当する。
通常演出状態から第1準備状態を経由して有利演出状態へ移行する移行経路において、第1準備状態の移行前には、青ボーナス演出状態(青ボーナス遊技状態)を経由する。すなわち、通常演出状態から第1準備状態を経由して有利演出状態へ移行する移行経路において、第1準備状態は、青ボーナス遊技状態に制御された後に制御される。このように、本実施形態では、第1の移行経路において第1特定状態は、第1ボーナス状態に制御された後に制御される。また、本実施形態では、非特定移行経路において第3有利前状態は、第1ボーナス状態に制御された後に制御される。
また、第1準備状態の終了後は、通常演出状態、丙演出状態及び乙演出状態のうち何れかの演出状態に制御される。因みに、第1準備状態においてボーナス役が入賞した場合には、通常演出状態、丙演出状態及び乙演出状態の何れも制御されることなく、入賞したボーナス役に応じたボーナス演出状態に制御される。
また、スロットマシン10において、通常演出状態から有利演出状態へ移行するまでの移行経路としては、通常演出状態から第2準備状態を経由して有利演出状態へ移行する移行経路がある。このように、本実施形態において、通常状態から有利状態に制御されるまでの状態の移行経路には、通常状態から第2特定状態を経由して有利状態に制御される移行経路がある。つまり、本実施形態において、通常状態から有利状態に制御されるまでの状態の移行経路には、通常状態から第1有利前状態を経由して有利状態に制御される移行経路がある。そして、本実施形態では、通常演出状態から第2準備状態を経由して有利演出状態へ移行する移行経路が、第2の移行経路に相当する。また、本実施形態において、通常演出状態から第2準備状態を経由して有利演出状態へ移行する移行経路は、第1の特定移行経路に相当する。
通常演出状態から第2準備状態を経由して有利演出状態へ移行する移行経路において、第2準備状態に移行する前は、白ボーナス演出状態(白ボーナス遊技状態)又は緑ボーナス演出状態(緑ボーナス遊技状態)を経由する。すなわち、通常演出状態から第2準備状態を経由して有利演出状態へ移行する移行経路において、第2準備状態は、白ボーナス遊技状態又は緑ボーナス遊技状態に制御された後に制御される。このように、本実施形態では、第2の移行経路において第2特定状態は、第2ボーナス状態に制御された後に制御される。また、本実施形態では、第1の特定移行経路において第1有利前状態は、第2ボーナス状態に制御された後に制御される。
また、第2準備状態の終了後は、丙演出状態及び乙演出状態のうち何れかの演出状態に制御される。因みに、第2準備状態においてボーナス役が入賞した場合には、丙演出状態及び乙演出状態の何れも制御されることなく、入賞したボーナス役に応じたボーナス演出状態に制御される。
なお、スロットマシン10において、白ボーナス遊技状態は「60枚」のメダルが払出されたことを条件として終了する一方、緑ボーナス遊技状態は「262枚」のメダルが払出されたことを条件として終了する。すなわち、緑ボーナス遊技状態に制御された場合には、白ボーナス遊技状態に制御された場合に比して、ボーナス遊技状態中に払出されるメダルの枚数が多く、ボーナス遊技状態に制御されている期間内に獲得できる利益が大きいといえる。このように、スロットマシン10では、通常演出状態から第2準備状態を経由して有利演出状態へ移行する移行経路において、第2準備状態よりも前に制御されるボーナス遊技状態は複数種類あり、当該ボーナス遊技状態の種類によって、ボーナス遊技状態に制御されている期間内に獲得できる利益が異なる。このように、本実施形態では、第2ボーナス状態の種類によって、第2ボーナス状態に制御されている期間内に獲得できる利益が異なる。
また、スロットマシン10において、青ボーナス遊技状態は、白ボーナス遊技状態と同様、「60枚」のメダルが払出されたことを条件として終了する。すなわち、青ボーナス遊技状態に制御された場合に当該ボーナス遊技状態に制御されている期間内に獲得できる利益は、白ボーナス遊技状態に制御された場合に当該ボーナス遊技状態中に払出されるメダルの枚数は同一である。したがって、青ボーナス遊技状態と白ボーナス遊技状態は、ボーナス遊技状態に制御されている期間内に獲得できる利益は同一である一方、ボーナス遊技状態の終了後に制御される準備演出状態が異なる。
また、スロットマシン10において、通常演出状態から有利演出状態へ移行するまでの移行経路としては、通常演出状態から第3準備状態を経由して有利演出状態へ移行する移行経路がある。このように、本実施形態において、通常状態から有利状態に制御されるまでの状態の移行経路には、通常状態から第3特定状態を経由して有利状態に制御される移行経路がある。つまり、本実施形態において、通常状態から有利状態に制御されるまでの状態の移行経路には、通常状態から第2有利前状態を経由して有利状態に制御される移行経路がある。そして、本実施形態では、通常演出状態から第3準備状態を経由して有利演出状態へ移行する移行経路が、第3の移行経路に相当する。また、本実施形態において、通常演出状態から第3準備状態を経由して有利演出状態へ移行する移行経路は、第2の特定移行経路に相当する。
通常演出状態から第3準備状態を経由して有利演出状態へ移行する移行経路において、第3準備状態に移行する前は、赤ボーナス演出状態(赤ボーナス遊技状態)を経由する。すなわち、通常演出状態から第3準備状態を経由して有利演出状態へ移行する移行経路において、第3準備状態は、赤ボーナス遊技状態に制御された後に制御される。このように、本実施形態では、第3の移行経路において第3特定状態は、第3ボーナス状態に制御された後に制御される。また、本実施形態では、第2の特定移行経路において第2有利前状態は、第3ボーナス状態に制御された後に制御される。
また、第3準備状態の終了後は、乙演出状態に制御される。因みに、第3準備状態においてボーナス役が入賞した場合には、乙演出状態に制御されることなく、入賞したボーナス役に応じたボーナス演出状態に制御される。
次に、図17及び図18に基づき、準備演出状態について説明する。
図17に示すように、第1準備状態は、当該第1準備状態において15回の変動ゲームが行われるまでを上限期間として、制御される。また、第2準備状態は、当該第2準備状態において5回の変動ゲームが行われるまでを上限期間として、制御される。また、第3準備状態は、当該第3準備状態において1回の変動ゲームが行われるまでを上限期間として、制御される。
第1準備状態では、転落再遊技役が入賞した場合、通常演出状態へ移行する。また、第1準備状態では、特別再遊技役が入賞した場合、乙演出状態へ移行する。第1準備状態では、第1特別再遊技役〜第3特別再遊技役の第3特別再遊技役に限って、入賞し得る。したがって、第1準備状態では、第3特別再遊技役が入賞した場合、第3乙演出状態へ移行する。そして、第1準備状態において、転落再遊技役及び特別再遊技役の何れも入賞することなく、15回の変動ゲームが行われた場合、丙演出状態へ移行する。
第2準備状態では、転落再遊技役が入賞することはなく、第2準備状態において転落再遊技役が入賞して通常演出状態へ移行することはない。このように、本実施形態では、第2特定状態や第1有利前状態に相当する第2準備状態に制御されているとき、特定終了役としての転落再遊技役の入賞が許容されることがない。また、第2準備状態では、特別再遊技役が入賞した場合、乙演出状態へ移行する。このとき、入賞した特別再遊技役の種類に応じた乙演出状態へと移行する。具体的に、第2準備状態では、第1特別再遊技役が入賞した場合に第1乙演出状態へ移行する。また、第2準備状態では、第2特別再遊技役が入賞した場合に第2乙演出状態へ移行し、第3特別再遊技役が入賞した場合に第3乙演出状態へ移行する。そして、スロットマシン10では、第2準備状態において、特別再遊技役が入賞することなく、5回の変動ゲームが行われた場合、丙演出状態へ移行する。
第1準備状態と第2準備状態では、上限期間に達するまでの間に特別再遊技役が入賞しなかった場合に、丙演出状態へ移行する点ではゲーム性が共通している。一方、第1準備状態では、上限期間に達するまでの間に転落再遊技役が入賞すると通常演出状態へ移行してしまうが、第2準備状態では、そもそも転落再遊技役の入賞が許容されることがない。すなわち、第2準備状態は、単純に「上限期間に達するまでの間に特別再遊技役が入賞しなかった場合に丙演出状態へ移行する」というゲーム性を有している。一方、第1準備状態では、「転落再遊技役の入賞を回避しつつ、特別再遊技役が入賞しなかった場合に丙演出状態へ移行する」というゲーム性を有している。このように、第1準備状態と第2準備状態では、ゲーム性が異なる。
第3準備状態では、転落再遊技役が入賞することはなく、第3準備状態において転落再遊技役が入賞して通常演出状態へ移行することはない。このように、本実施形態では、第3特定状態や第2有利前状態に相当する第3準備状態に制御されているとき、特定終了役としての転落再遊技役の入賞が許容されることがない。また、第3準備状態では、特別再遊技役が入賞した場合、乙演出状態へ移行する。このとき、入賞した特別再遊技役の種類に応じた乙演出状態へと移行する。具体的に、第3準備状態では、第1特別再遊技役が入賞した場合に第1乙演出状態へ移行する。また、第3準備状態では、第2特別再遊技役が入賞した場合に第2乙演出状態へ移行し、第3特別再遊技役が入賞した場合に第3乙演出状態へ移行する。また、スロットマシン10では、第3準備状態において特別再遊技役が入賞しなくても、乙演出状態のうち第1乙演出状態へ移行する。このように、スロットマシン10では、第3準備状態に移行した場合、当該第3準備状態において特別再遊技役が入賞しなかったとしても、乙演出状態へ移行する。
第2準備状態と第3準備状態では、直接的に通常演出状態へ移行しない点ではゲーム性が共通している。一方、第2準備状態では、特別再遊技役を入賞させなければ乙演出状態へ移行することができないが、第3準備状態では特別再遊技役が入賞しなくても乙演出状態へ移行することができる。すなわち、第3準備状態は、単純に「乙演出状態に移行することは確定的になっており、入賞した特別再遊技役の種類によって乙演出状態の種類が決まる」というゲーム性を有している。一方、第2準備状態では、「特別再遊技役を入賞させなければ、乙演出状態に移行することができずに丙演出状態へ移行する」というゲーム性を有している。このように、第2準備状態と第3準備状態では、ゲーム性が異なる。
第1準備状態に制御された後は、有利演出状態に制御される場合と、通常演出状態に制御される場合と、がある。このように、本実施形態では、第1特定状態(第3有利前状態)としての第1準備状態に制御された後は、有利状態としての有利演出状態に制御される場合と、通常状態としての通常演出状態に制御される場合と、がある。一方、第2準備状態に制御された後は、丙演出状態に制御される場合と、乙演出状態に制御される場合と、があるものの、有利演出状態には制御される。
したがって、図18に示すように、第2準備状態に制御された後に有利演出状態に制御される期待度は、第1準備状態に制御された後に有利演出状態に制御される期待度に比して高い。このように、本実施形態では、第2特定状態に制御された後に有利状態に制御される期待度は、第1特定状態に制御された後に有利状態に制御される期待度に比して高い。つまり、本実施形態では、第1有利前状態に制御された後に有利状態に制御される期待度は、第3有利前状態に制御された後に有利状態に制御される期待度に比して高い。
また、第3準備状態に制御された後は、有利演出状態に制御される。したがって、第3準備状態に制御された後に有利演出状態に制御される期待度は、第1準備状態に制御された後に有利演出状態に制御される期待度に比して高い。このように、本実施形態では、第3特定状態に制御された後に有利状態に制御される期待度は、第1特定状態に制御された後に有利状態に制御される期待度に比して高い。つまり、本実施形態では、第2有利前状態に制御された後に有利状態に制御される期待度は、第3有利前状態に制御された後に有利状態に制御される期待度に比して高い。
以上のように、スロットマシン10では、第2準備状態に制御された後に有利演出状態に制御される期待度、及び、第3準備状態に制御された後に有利演出状態に制御される期待度は、第1準備状態に制御された後に有利演出状態に制御される期待度に比して高い。つまり、本実施形態では、第1有利前状態に制御された後に有利状態に制御される期待度、及び、第2有利前状態に制御された後に有利状態に制御される期待度は、第3有利前状態に制御された後に有利状態に制御される期待度に比して高い。
また、図10に示すように、スロットマシン10では、第1準備状態であるときには、第2準備状態及び第3準備状態のうち何れかであるときに比して、特別再遊技役の入賞が許容される確率が低い。更に、スロットマシン10では、第2準備状態であるときには、第3準備状態であるときに比して、特別再遊技役の入賞が許容される確率が低い。
すなわち、図18に示すように、スロットマシン10では、第2準備状態であるときには、第1準備状態であるときに比して、特別再遊技役が入賞する確率が高い。スロットマシン10では、第3準備状態であるときには、第2準備状態であるときに比して、特別再遊技役が入賞する確率が高い。このように、本実施形態では、第2特定状態であるときは、第1特定状態であるときに比して、特別役が入賞する確率が高い。つまり、本実施形態では、第1有利前状態であるときは、第3有利前状態であるときに比して、特別役が入賞する確率が高い。また、本実施形態では、第3特定状態であるときは、第2特定状態であるときに比して、特別役が入賞する確率が高い。つまり、本実施形態では、第2有利前状態であるときは、第1有利前状態であるときに比して、特別役が入賞する確率が高い。
また、第3準備状態に制御された後は乙演出状態に制御される。一方で、第1準備状態に制御された後、及び、第2準備状態に制御された後は、乙演出状態に制御される場合もあれば、乙演出状態に制御されない場合もある。このため、第3準備状態に制御された後に乙演出状態に制御される期待度は、第1準備状態に制御された後に乙演出状態に制御される期待度よりも高く、第2準備状態に制御された後に乙演出状態に制御される期待度よりも高い。このように、本実施形態では、第3特定状態に制御された後に特別有利状態に制御される期待度は、第2特定状態に制御された後に特別有利状態に制御される期待度に比して高い。つまり、本実施形態では、第2有利前状態に制御された後に特別有利状態に制御される期待度は、第1有利前状態に制御された後に特別有利状態に制御される期待度に比して高い。また、本実施形態では、第3特定状態に制御された後に特別有利状態に制御される期待度は、第1特定状態に制御された後に特別有利状態に制御される期待度に比して高い。つまり、本実施形態では、第2有利前状態に制御された後に特別有利状態に制御される期待度は、第3有利前状態に制御された後に特別有利状態に制御される期待度に比して高い。
また、スロットマシン10では、第1準備状態であるときには第1特別再遊技役〜第3特別再遊技役のうち第3特別再遊技役に限って入賞が許容される。そして、第1準備状態であるときに第3特別再遊技役の入賞が許容される確率は、第2準備状態であるときに第3特別再遊技役の入賞が許容される確率よりも低い。このため、第2準備状態に制御された後に乙演出状態に制御される期待度は、第1準備状態に制御された後に乙演出状態に制御される期待度よりも高い。このように、本実施形態では、第2特定状態に制御された後に特別有利状態に制御される期待度は、第1特定状態に制御された後に特別有利状態に制御される期待度に比して高い。つまり、本実施形態では、第1有利前状態に制御された後に特別有利状態に制御される期待度は、第3有利前状態に制御された後に特別有利状態に制御される期待度に比して高い。
スロットマシン10において、第2準備状態に制御される上限期間は、第1準備状態に制御される上限期間よりも短い。換言すると、スロットマシン10において、第1準備状態に制御される上限期間は、第2準備状態に制御される上限期間よりも長い。また、スロットマシン10において、第3準備状態に制御される上限期間は、第2準備状態に制御される上限期間よりも短い。換言すると、スロットマシン10において、第2準備状態に制御される上限期間は、第3準備状態に制御される上限期間よりも長い。
以上のように、第3準備状態は、第1準備状態及び第2準備状態に比して、乙演出状態に制御される期待度が高く、有利度が高い。更に、第2準備状態は、第1準備状態に比して、乙演出状態に制御される期待度が高く、有利度が高い。一方、第3準備状態に制御される上限期間は、第1準備状態に制御される上限期間及び第2準備状態に制御される上限期間に比して短い。更に、第2準備状態に制御される上限期間は、第1準備状態に制御される上限期間に比して短い。
次に、有利演出状態について説明する。
本実施形態のスロットマシン10では、丙演出状態において特別再遊技役が入賞した場合、当該特別再遊技役に応じた種類の乙演出状態に制御される。具体的に、スロットマシン10では、丙演出状態において第1特別再遊技役が入賞した場合、第1乙演出状態に制御される。また、スロットマシン10では、丙演出状態において第2特別再遊技役が入賞した場合、第2乙演出状態に制御される。また、スロットマシン10では、丙演出状態において第3特別再遊技役が入賞した場合、第3乙演出状態に制御される。詳細については後述するが、本実施形態における第3乙演出状態は、第1乙演出状態及び第2乙演出状態に比して、有利である。このため、丙演出状態は、特別再遊技役が入賞する場合であっても、有利度の高い種類の乙演出状態に制御されるように、入賞する特別再遊技役の種類についても注目するゲーム性を有する。
一方で、スロットマシン10では、丙演出状態において転落再遊技役が入賞した場合、通常演出状態に制御されてしまう。しかし、スロットマシン10では、乙演出状態及び甲演出状態では、転落再遊技役の入賞が許容されず、たとえ、転落再遊技役が入賞したとしても通常演出状態に制御されることがない。すなわち、丙演出状態は、乙演出状態及び甲演出状態とは異なり、転落再遊技役が入賞した場合に通常演出状態に制御されてしまうリスクがあるゲーム性を有している。
以上のようなことから、乙演出状態及び甲演出状態は、丙演出状態に比して、有利であるといえる。つまり、本実施形態において、特別有利状態は、特殊有利状態に比して、有利である。
スロットマシン10では、乙演出状態において特定再遊技役が入賞した場合、丙演出状態へと移行する。スロットマシン10において、第2乙演出状態及び第3乙演出状態では、第1乙演出状態に比して、当選番号T1〜T6のうち何れかに当選する確率が低く、特定再遊技役の入賞が許容され難い。つまり、スロットマシン10において、第2乙演出状態及び第3乙演出状態では、第1乙演出状態に比して、特定再遊技役が入賞し難い。このように、本実施形態において、第2の特別有利状態では、第1の特別有利状態に比して、特別終了役が入賞し難く、特別終了条件が成立する割合が低い(特別終了条件が成立し難い)。また、本実施形態において、第2の特別有利状態では、第1の特別有利状態に比して、役抽選の抽選結果が特別終了抽選結果となる割合が低い。このように、本実施形態において、第1の特別有利状態における役抽選の抽選結果が特別終了抽選結果となる割合は、第2の特別有利状態における役抽選の抽選結果が特別終了抽選結果となる割合と異なる。
また、スロットマシン10において、当選番号T1〜T6のうち当選番号T4〜T6は、当選番号T1〜T3に比して、特定再遊技役の入賞を回避する押し順(つまり、通常再遊技役を入賞させるための押し順)の種類が多い。したがって、当選番号T4〜T6のうち何れかに当選することは、当選番号T1〜T3のうち何れかに当選することに比して、特定再遊技役が入賞し難く、特別終了条件が成立する割合が低い(特別終了条件が成立し難い)ことに相当する。
そして、第1乙演出状態では、第2乙演出状態及び第3乙演出状態に比して、当選番号T1〜T6のうち何れかに当選する当選確率のうち当選番号T4〜T6のうち何れかに当選する当選確率が占める割合が低い。このように、第1乙演出状態では、第2乙演出状態及び第3乙演出状態に比して、当選番号T1〜T6のうち何れかに当選する当選確率のうち当選番号T4〜T6のうち何れかに当選する当選確率が占める割合が低いことからも、特定再遊技役が入賞し難く、特別終了条件が成立する割合が低く(特別終了条件が成立し難く)なっている。つまり、本実施形態において、第1の特別有利状態では、第2の特別有利状態に比して、役抽選の抽選結果が第2の特別終了抽選結果となる割合が低い。
また、スロットマシン10において、第3乙演出状態では、第2乙演出状態に比して、当選番号T1〜T6のうち何れかに当選する確率が低く、特定再遊技役の入賞が許容され難い。つまり、スロットマシン10において、第3乙演出状態では、第2乙演出状態に比して、特定再遊技役が入賞し難い。このため、本実施形態では、第3乙演出状態では、第2乙演出状態に比して、特定再遊技役が入賞し難く、特別終了条件が成立する割合が低い(特別終了条件が成立し難い)。したがって、本実施形態では、第3乙演出状態では、第2乙演出状態に比して、役抽選の抽選結果が特別終了抽選結果となる割合が低い。
このように、本実施形態において、第1の特別有利状態及び第2の特別有利状態では、役抽選の抽選結果が第2の特別終了抽選結果となる割合が異なる。なお、本実施形態における「特別終了抽選結果」には、第1の特別終了抽選結果と第2の特別終了抽選結果の2通りであることから、役抽選の抽選結果が第2の特別終了抽選結果となる割合が異なる場合、役抽選の抽選結果が第1の特別終了抽選結果となる割合が異なることになる。したがって、本実施形態において、第1の特別有利状態及び第2の特別有利状態では、役抽選の抽選結果が第1の特別終了抽選結果となる割合が異なる。以上のように、本実施形態において、第1の特別有利状態及び第2の特別有利状態では、役抽選の抽選結果が第1の特別終了抽選結果となる割合及び役抽選の抽選結果が第2の特別終了抽選結果となる割合の何れもが異なる。
以上のように、第3乙演出状態では、第1乙演出状態及び第2乙演出状態に比して、特定再遊技役が入賞し難くなっており、丙演出状態へ移行し難くなっている。このようなことから、第3乙演出状態は、第1乙演出状態及び第2乙演出状態に比して、有利であるといえる。同様に、第2乙演出状態では、第1乙演出状態に比して、特定再遊技役が入賞し難くなっており、丙演出状態へ移行し難くなっている。このようなことから、第2乙演出状態は、第1乙演出状態に比して、有利であるといえる。
また、スロットマシン10では、第1乙演出状態では第2特別再遊技役の入賞が許容される場合がある。また、スロットマシン10では、第1乙演出状態では第3特別再遊技役の入賞が許容される場合がある。したがって、第1乙演出状態では、第2特別再遊技役又は第3特別再遊技役が入賞して、第1乙演出状態よりも有利な乙演出状態へ移行する可能性がある。このように、本実施形態において、第1の特別有利状態における役抽選では第2役の入賞が許容される場合がある。
一方、スロットマシン10では、第2乙演出状態及び第3乙演出状態では第1特別再遊技役の入賞が許容される場合がない。したがって、第2乙演出状態及び第3乙演出状態では、第1特別再遊技役が入賞するなどして第1乙演出状態へ移行する可能性がない。このように、本実施形態において、第2の特別有利状態における役抽選では第1役の入賞が許容される場合がない。
また、甲演出状態では、特定再遊技役の入賞が許容されたとしても、通常再遊技役を入賞させるためのストップボタンの押し順が報知される。このため、甲演出状態では、特定再遊技役が入賞して、丙演出状態に制御されてしまうようなことを回避することができる。因みに、スロットマシン10では、甲演出状態において特定再遊技役が入賞したとしても、実際に丙演出状態に制御されることはないが、主に丙演出状態であるときに制御されている第4高確状態へ遊技状態が移行してしまう。
例えば、遊技状態が第3高確状態であるときに甲演出状態に制御されていれば、当該甲演出状態が終了した場合、第3乙演出状態に制御される。しかし、遊技状態が第4高確状態であるときに甲演出状態に制御されていれば、当該甲演出状態が終了した場合、第1乙演出状態に制御される。つまり、甲演出状態において特定再遊技役の入賞を回避できれば、甲演出状態の終了後に制御される乙演出状態の有利度が低下することを回避することができるといえる。
以上のようなことから、本実施形態のスロットマシン10において、甲演出状態は、乙演出状態に比して、有利であるといえる。すなわち、本実施形態のスロットマシン10において、甲演出状態は、丙演出状態に比して、有利であるといえる。このように、本実施形態のスロットマシン10における有利演出状態には、複数種類の演出状態があり、丙演出状態よりも乙演出状態の方が有利であって、乙演出状態よりも甲演出状態の方が有利である。
本実施形態のスロットマシン10は、次のような効果を有する。
(1)通常演出状態(通常状態)に比して有利な有利演出状態(有利状態)には、特殊有利状態に相当する丙演出状態と、丙演出状態に比して有利な特別有利状態としての乙演出状態と、がある。また、乙演出状態には、第1乙演出状態と、第1乙演出状態に比して特定再遊技役が入賞し難い(特別終了条件の成立割合が低い)第2乙演出状態と、がある。また、乙演出状態には、第2乙演出状態に比して特定再遊技役が入賞し難い(特別終了条件の成立割合が低い)第3乙演出状態がある。このため、有利演出状態に制御されるとき、丙演出状態に比して有利な乙演出状態であるかについて注目させて興趣の向上を図ることができる。更に、乙演出状態に制御されるときであっても、第1乙演出状態に比して特定再遊技役が入賞し難い第2乙演出状態や第3乙演出状態であるか、又は、第2乙演出状態に比して特定再遊技役が入賞し難い第3乙演出状態であるか、に注目させて興趣の向上を図ることができる。
(2)第1乙演出状態と第2乙演出状態では、役抽選にて当選番号T1〜T6のうち何れかに当選する確率、つまり、特定再遊技役の入賞が許容される確率(役抽選の抽選結果が「特別終了条件の成立に係わる特別終了抽選結果」となる確率)が異なる。また、第2乙演出状態と第3乙演出状態では、役抽選にて当選番号T1〜T6のうち何れかに当選する確率が異なる。また、第1乙演出状態と第3乙演出状態では、役抽選にて当選番号T1〜T6のうち何れかに当選する確率が異なる。したがって、各乙演出状態では、役抽選にて当選番号T1〜T6のうち何れかに当選するかについて注目させつつ、興趣の向上を図ることができる。
(3)当選番号T1〜T6のうち何れかに当選する場合(特別終了抽選結果である場合)の中でも、当選番号T4〜T6のうち何れかに当選する場合(第2の特別終了抽選結果である場合)には、当選番号T1〜T3のうち何れかに当選する場合(第1の特別終了抽選結果である場合)に比して、特別終了役に相当する特定再遊技役が入賞する確率が低い。そして、第1乙演出状態と第2乙演出状態では、当選番号T1〜T3のうち何れかに当選する割合(第1の特別終了抽選結果となる割合)と、当選番号T4〜T6のうち何れかに当選する割合(第2の特別終了抽選結果となる割合)と、が異なる。また、第1乙演出状態と第3乙演出状態では、当選番号T1〜T3のうち何れかに当選する割合と、当選番号T4〜T6のうち何れかに当選する割合と、が異なる。これにより、当選番号T1〜T6のうち何れかに当選するかについて注目させつつ、当選番号T1〜T6の中でも「当選番号T1〜T3」と「当選番号T4〜T6」のうち何れに当選するかについても注目させて、興趣の向上を図ることができる。
(4)当選番号T1〜T3のうち何れかに当選した場合(第1の特別終了抽選結果である場合)と当選番号T4〜T6のうち何れかに当選した場合(第2の特別終了抽選結果である場合)では、複数通りの停止操作の順序のうち特別終了役としての特定再遊技役を入賞させるための停止操作の順序(特定順序)となる停止操作の順序の種類が異なる。このため、当選番号T1〜T6の中でも「当選番号T1〜T3」と「当選番号T4〜T6」のうち何れに当選するかについて注目させつつ、停止操作の順序が特定再遊技役を入賞させるための順序とならないかについても注目させて、興趣の向上を図ることができる。
(5)丙演出状態に制御されたとしても、例えば、第1特別再遊技役又は第2特別再遊技役が入賞する(又は、入賞が許容される)ことによって、特別有利状態に相当する乙演出状態に制御される場合がある。このとき、第1特別再遊技役と第2特別再遊技役のうち何れが入賞するか(又は、入賞が許容されるか)によって、制御される乙演出状態の種類が異なる。したがって、特殊有利状態に相当する丙演出状態では、例えば、第1特別再遊技役と第2特別再遊技役のうち何れが入賞するか(又は、入賞が許容されるか)についても注目させて、興趣の向上を図ることができる。
また、丙演出状態に制御されたとしても、第1特別再遊技役又は第3特別再遊技役が入賞する(又は、入賞が許容される)ことによって乙演出状態に制御される場合があり、第1特別再遊技役と第3特別再遊技役のうち何れが入賞するか(又は、入賞が許容されるか)によって制御される乙演出状態の種類が異なる。また、丙演出状態に制御されたとしても、第2特別再遊技役又は第3特別再遊技役が入賞する(又は、入賞が許容される)ことによって乙演出状態に制御される場合があり、第2特別再遊技役と第3特別再遊技役のうち何れが入賞するか(又は、入賞が許容されるか)によって制御される乙演出状態の種類が異なる。したがって、丙演出状態では、入賞した役又は役抽選の抽選結果(特に、第1特別再遊技役〜第3特別再遊技役のうち何れが入賞するか(又は、入賞が許容されるか))について注目させて、興趣の向上を図ることができる。
(6)第1乙演出状態に制御されたとしても、第2特別再遊技役が入賞する(又は、入賞が許容される)ことによって、第2乙演出状態に制御される場合がある。このため、第1乙演出状態では、第2特別再遊技役が入賞するか(又は、入賞が許容されるか)について注目させて興趣の向上を図ることができる。
また、第1乙演出状態に制御されたとしても、第3特別再遊技役が入賞する(又は、入賞が許容される)ことによって、第3乙演出状態に制御される場合がある。また、第2乙演出状態に制御されたとしても、第3特別再遊技役が入賞する(又は、入賞が許容される)ことによって、第3乙演出状態に制御される場合がある。このため、第1乙演出状態や第2乙演出状態では、第3特別再遊技役が入賞するか(又は、入賞が許容されるか)について注目させて興趣の向上を図ることができる。
(7)第1特定状態としての第1準備状態に制御された後は、有利状態としての有利演出状態に制御される場合もあれば、通常状態としての通常演出状態に制御される場合がある。そして、第2特定状態としての第2準備状態に制御された後に有利演出状態に制御される期待度は、第1準備状態に制御された後に有利演出状態に制御される期待度に比して高い。このため、通常演出状態の後に、第1準備状態と第2準備状態のうち何れに制御されるかについて注目させて、興趣の向上を図ることができる。
(8)第1特定状態としての第1準備状態は、第2特定状態としての第2準備状態に比して、その後に有利演出状態(有利状態)に制御される期待度が低い。その一方で、第1準備状態に制御される上限期間は、第2準備状態に制御される上限期間に比して長い。すなわち、第1準備状態は、第2準備状態に比して長い期間にわたって有利演出状態に制御されることを期待できるという面白味があるため、第1準備状態と第2準備状態のうち第1準備状態に制御されたとしても興趣の向上を図ることができる。
(9)有利状態としての有利演出状態の中でも、特別有利状態としての乙演出状態は、特殊有利状態としての丙演出状態に比して有利である。そして、第2準備状態に制御された後に乙演出状態に制御される期待度は、第1準備状態に制御された後に乙演出状態に制御される期待度に比して高い。このため、有利演出状態に制御される期待度に限らず、有利演出状態の中でも丙演出状態に比して有利な乙演出状態に制御される期待度の観点からも、通常演出状態の後に、第1準備状態と第2準備状態のうち何れに制御されるかについて注目させて、興趣の向上を図ることができる。
(10)第1準備状態と第2準備状態では、特別役としての特別再遊技役が入賞すれば乙演出状態に制御されることは共通する一方、特別再遊技役が入賞する確率が異なるというゲーム性を有している。また、第1準備状態であるときには特定終了役としての転落再遊技役が入賞すると通常演出状態(通常状態)に制御されてしまうが、第2準備状態であるときには転落再遊技役の入賞が許容されないという点でもゲーム性が異なる。このように、第1準備状態と第2準備状態の各状態において異なるゲーム性を創出することにより、興趣の向上を図ることができる。
(11)第1特定状態としての第1準備状態は、第1ボーナス状態としての青ボーナス遊技状態に制御された後に、制御される。また、第2特定状態としての第2準備状態は、第2ボーナス状態としての白ボーナス遊技状態又は緑ボーナス遊技状態に制御された後に、制御される。このため、第1準備状態や第2準備状態に制御されるよりも前に、どのような種類のボーナス遊技状態(ボーナス状態)に制御されるかについて注目させて、興趣の向上を図ることができる。
(12)第2ボーナス状態に相当するボーナス遊技状態に制御された場合には、第1特定状態としての第1準備状態よりも有利な第2特定状態としての第2準備状態に制御されることを認識できることによって、興趣を向上させることができる。そして、第2ボーナス状態に相当するボーナス遊技状態には、白ボーナス遊技状態及び緑ボーナス遊技状態の複数種類ある。そして、第2ボーナス状態に相当するボーナス遊技状態の種類によって、ボーナス遊技状態に制御されている期間内に獲得できる利益、つまり、獲得できるメダルの枚数を異ならせた。これにより、第2準備状態に制御されることを認識できる状況下において、更に、第2ボーナス状態に相当するボーナス遊技状態の種類がどのような種類であるかについても注目させて、効果的に興趣の向上を図ることができる。
(13)有利状態としての有利演出状態の中でも特別有利状態に相当する乙演出状態は、特殊有利状態としての丙演出状態に比して有利となっている。そして、第2有利前状態としての第3準備状態に制御された後に乙演出状態に制御される期待度は、第1有利前状態としての第2準備状態に制御された後に乙演出状態に制御される期待度に比して高い。このため、通常状態としての通常演出状態の後に、第2準備状態と第3準備状態のうち何れに制御されるかについて注目させて、興趣の向上を図ることができる。
(14)第1有利前状態としての第2準備状態に制御された後は、特殊有利状態としての丙演出状態に制御される場合がある。一方、第2有利前状態としての第3準備状態に制御されれば、その後、丙演出状態に比して有利な特別有利状態としての乙演出状態に制御される。このため、第3準備状態に制御されるかについての注目度を更に高め、興趣の向上を図ることができる。
(15)通常状態としての通常演出状態の後に、第1有利前状態としての第2準備状態や第2有利前状態としての第3準備状態ではなく、第3有利前状態としての第1準備状態に制御されることもある。そして、第2準備状態に制御された後に有利演出状態(有利状態)に制御される期待度、及び、第3準備状態に制御された後に有利演出状態に制御される期待度は、第1準備状態に制御された後に有利演出状態に制御される期待度に比して高い。このため、通常演出状態の後に、第1準備状態、第2準備状態及び第3準備状態のうち何れに制御されるかについて注目させて、興趣の向上を図ることができる。
(16)第1有利前状態としての第2準備状態に制御される上限期間は、第3有利前状態としての第1準備状態に制御される上限期間に比して短い。更に、第2有利前状態としての第3準備状態に制御される上限期間は、第2準備状態に制御される上限期間に比して短い。このように、第1準備状態は、第2準備状態及び第3準備状態に比して、有利演出状態(有利状態)に制御される期待度が低い一方、制御される上限期間は長い。また、第2準備状態は、第3準備状態に比して、乙演出状態(特別有利状態)に制御される期待度が低い一方、制御される上限期間が長い。すなわち、第1準備状態〜第3準備状態では、有利演出状態又は乙演出状態に制御される期待度が低い準備状態ほど、長い期間にわたって有利演出状態又は乙演出状態に制御されることを期待できるという面白味があるため、第3準備状態に制御されなくても興趣の向上を図ることができる。
(17)第1準備状態〜第3準備状態では、特別役としての特別再遊技役が入賞すれば特別有利状態としての乙演出状態に制御されることは共通する一方、特別再遊技役が入賞する確率が異なるというゲーム性を有している。また、第3有利前状態としての第1準備状態であるときには特定再遊技役(特定終了役)が入賞すると通常演出状態(通常状態)に制御されてしまうが、第1有利前状態としての第2準備状態や第2有利前状態としての第3準備状態であるときには特定再遊技役の入賞が許容されないという点でもゲーム性が異なる。また、第3準備状態であるときには特別再遊技役(特別役)が入賞しなかったとしても所定の乙演出状態に制御されるが、第1準備状態や第2準備状態であるときには特別再遊技役が入賞しなければ乙演出状態には制御されないという点でもゲーム性が異なる。このように、第1準備状態〜第3準備状態の各状態において異なるゲーム性を創出することにより、興趣の向上を図ることができる。
(18)第1有利前状態としての第2準備状態は、第2ボーナス状態としての白ボーナス遊技状態又は緑ボーナス遊技状態に制御された後に、制御される。また、第2有利前状態としての第3準備状態は、第3ボーナス状態としての赤ボーナス遊技状態に制御された後に、制御される。また、第3有利前状態としての第1準備状態は、第1ボーナス状態としての青ボーナス遊技状態に制御された後に、制御される。このため、準備演出状態に制御されるよりも前に、どのような種類のボーナス遊技状態(ボーナス状態)に制御されるかについて注目させて、興趣の向上を図ることができる。
(19)乙演出状態であるときに特定再遊技役の入賞が許容された場合、演出表示装置15にて疑問符演出が実行される。このため、乙演出状態において疑問符演出が実行されると、ストップボタンの押し順によって特定再遊技役の入賞を回避することができるかについて注目させて、興趣の向上を図ることができる。
上述した実施形態は、例えば、次のような別の実施形態に変更してもよい。
・特定再遊技役の入賞が許容される当選番号として、例えば、6通りの押し順のうち1つの押し順を「通常再遊技役を入賞させるための押し順」とする一方、残り5通りの押し順を「特定再遊技役を入賞させるための押し順」として定めた当選番号(以下、「6分の1当選番号」と示す)を有してもよい。このとき、通常再遊技役を入賞させるための押し順が異なる6通りの「6分の1当選番号」を有してもよい。この場合、「6分の1当選番号」に当選した場合、「1/6」の割合で、特定再遊技役の入賞を回避することができる。
また、例えば、当選番号T1〜T6に加えて、6通りの「6分の1当選番号」を有する場合、役抽選テーブルYT6〜YT8において、各当選番号に当選する確率を異ならせてもよい。そして、第2高確状態に制御されているときは、第1高確状態に制御されているときと、特定再遊技役の入賞が許容される当選番号のうち当選番号T1〜T3に当選する当選確率が占める割合を異ならせてもよい。このとき、第2高確状態に制御されているときは、第1高確状態に制御されているときと、特定再遊技役の入賞が許容される当選番号のうち当選番号T4〜T6に当選する当選確率が占める割合が同じであってもよい。このように、第1乙演出状態と第2乙演出状態では、特定再遊技役の入賞が許容される当選番号のうち当選番号T1〜T3に当選する当選確率が占める割合が異なる一方で、特定再遊技役の入賞が許容される当選番号のうち当選番号T4〜T6に当選する当選確率が占める割合が同じであってもよい。すなわち、第1の特別有利状態及び第2の特別有利状態では、役抽選の抽選結果が第1の特別終了抽選結果となる割合及び役抽選の抽選結果が第2の特別終了抽選結果となる割合のうち役抽選の抽選結果が第1の特別終了抽選結果となる割合を異ならせてもよい。
また、第2高確状態に制御されているときは、第1高確状態に制御されているときと、特定再遊技役の入賞が許容される当選番号のうち当選番号T4〜T6に当選する当選確率が占める割合を異ならせてもよい。このとき、第2高確状態に制御されているときは、第1高確状態に制御されているときと、特定再遊技役の入賞が許容される当選番号のうち当選番号T1〜T3に当選する当選確率が占める割合が同じであってもよい。このように、第1乙演出状態と第2乙演出状態では、特定再遊技役の入賞が許容される当選番号のうち当選番号T4〜T6に当選する当選確率が占める割合が異なる一方で、特定再遊技役の入賞が許容される当選番号のうち当選番号T1〜T3に当選する当選確率が占める割合が同じであってもよい。すなわち、第1の特別有利状態及び第2の特別有利状態では、役抽選の抽選結果が第1の特別終了抽選結果となる割合及び役抽選の抽選結果が第2の特別終了抽選結果となる割合のうち役抽選の抽選結果が第2の特別終了抽選結果となる割合を異ならせてもよい。以上のように、第1の特別有利状態及び第2の特別有利状態では、役抽選の抽選結果が第1の特別終了抽選結果となる割合及び役抽選の抽選結果が第2の特別終了抽選結果となる割合のうち少なくとも一方が異なるように構成してもよい。
・特別有利状態としての乙演出状態であるとき、特定再遊技役の入賞が許容された場合に、通常再遊技役(又は、特定再遊技役)を入賞させるためのストップボタンの押し順を報知する操作情報が表示される場合があってもよい。例えば、第1乙演出状態〜第3乙演出状態において、特定再遊技役の入賞が許容された場合に通常再遊技役(又は、特定再遊技役)を入賞させるためのストップボタンの押し順を報知する操作情報が表示される割合を異ならせてもよい。例えば、第2乙演出状態及び第3乙演出状態であるときには、第1乙演出状態であるときに比して、特定再遊技役の入賞が許容された場合に通常再遊技役を入賞させるためのストップボタンの押し順を報知する操作情報が表示される割合を高くしてもよい。この場合、第2乙演出状態及び第3乙演出状態であるときには、第1乙演出状態であるときに比して、特定再遊技役が入賞する割合を低くすることができる。以上のように、通常再遊技役(又は、特定再遊技役)を入賞させるためのストップボタンの押し順を報知する操作情報が表示される割合を異ならせることによって、特定再遊技役が入賞する割合、又は、特定再遊技役の入賞を回避できる割合を、乙演出状態の種類によって異ならせることができる。このとき、特定再遊技役の入賞が許容される当選番号に当選する確率や、当選番号T1〜T6のうち当選番号T4〜T6のうち何れかに当選する割合を乙演出状態の種類によって異ならせなくてもよい。なお、通常再遊技役を入賞させるためのストップボタンの押し順を報知する割合を向上させれば、特定再遊技役の入賞を回避できる割合を高めることができる。また、特定再遊技役を入賞させるためのストップボタンの押し順を報知する割合を低下させれば、特定再遊技役が入賞する割合を低くすることができる。
・第2乙演出状態であるとき、役抽選にて第1特別再遊技役の入賞が許容されるように構成してもよい。すなわち、役抽選テーブルYT7では、第1特別再遊技役の入賞が許容される当選番号に当選し得るように、役抽選用乱数の値を振り分けてもよい。そして、第2乙演出状態において第1特別再遊技役が入賞した場合(又は、第1特別再遊技役の入賞が許容された場合)、第1乙演出状態に制御されるように構成してもよい。このように構成する場合、第2高確状態において第1特別再遊技役が入賞した場合(又は、第1特別再遊技役の入賞が許容された場合)、第1高確状態に制御されるように構成してもよい。この場合、第2乙演出状態であっても、第1乙演出状態へ移行することがあるため、第1乙演出状態に制御されないかについても注目させて、興趣を向上させることができる。また、第2乙演出状態であるとき、役抽選にて第2特別再遊技役の入賞が許容されるように構成してもよい。
・第3乙演出状態であるとき、役抽選にて第1特別再遊技役の入賞が許容されるように構成してもよい。すなわち、役抽選テーブルYT8では、第1特別再遊技役の入賞が許容される当選番号に当選し得るように、役抽選用乱数の値を振り分けてもよい。同様に、第3乙演出状態であるとき、役抽選にて第2特別再遊技役の入賞が許容されるように構成してもよい。すなわち、役抽選テーブルYT8では、第2特別再遊技役の入賞が許容される当選番号に当選し得るように、役抽選用乱数の値を振り分けてもよい。そして、第3乙演出状態において第1特別再遊技役が入賞した場合(又は、第1特別再遊技役の入賞が許容された場合)、第1乙演出状態に制御されるように構成してもよい。このように構成する場合、第3高確状態において第1特別再遊技役が入賞した場合(又は、第1特別再遊技役の入賞が許容された場合)、第1高確状態に制御されるように構成してもよい。また、第3乙演出状態において第2特別再遊技役が入賞した場合(又は、第2特別再遊技役の入賞が許容された場合)、第2乙演出状態に制御されるように構成してもよい。このように構成する場合、第3高確状態において第2特別再遊技役が入賞した場合(又は、第1特別再遊技役の入賞が許容された場合)、第2高確状態に制御されるように構成してもよい。この場合、第3乙演出状態であっても、第1乙演出状態又は第2乙演出状態へ移行することがあるため、第1乙演出状態又は第2乙演出状態に制御されないかについても注目させて、興趣を向上させることができる。
・複数種類の準備遊技状態のうち一部の準備遊技状態に限らず、全ての準備遊技状態において、役抽選にて転落再遊技役の入賞が許容されるように構成してもよい。このとき、例えば、第3準備遊技状態であるとき(役抽選テーブルYT5)には、転落再遊技役が入賞した場合に通常遊技状態へ移行するように構成してもよいし、転落再遊技役が入賞したとしても通常遊技状態へ移行しないように構成してもよい。また、例えば、第3準備遊技状態では、転落再遊技役の入賞が許容された場合、通常再遊技役を入賞させるためのストップボタンの押し順を報知する操作情報が払出表示部37に表示されるように構成してもよい。また、このとき、ナビ演出が実行されるように構成してもよい。なお、ここでは第3準備遊技状態を例に挙げたが、第2準備遊技状態であってもよいし、第2準備遊技状態及び第3準備遊技状態の両方であってもよい。
・第1高確状態〜第4高確状態のうち一部の遊技状態において、役抽選にて転落再遊技役の入賞が許容されるように構成してもよい。例えば、第1高確状態〜第4高確状態のうち、第4高確状態であるとき(役抽選テーブルYT9)には転落再遊技役の入賞が許容される一方、第1高確状態〜第3高確状態であるとき(役抽選テーブルYT6〜YT8)には転落再遊技役の入賞が許容されないように構成してもよい。その他、第1高確状態〜第4高確状態の全てにおいて役抽選にて転落再遊技役の入賞が許容されるように構成した場合、第4高確状態であるときに転落際湯食い役が入賞した場合には通常遊技状態へ移行する一方、第1高確状態〜第3高確状態であるときに転落再遊技役が入賞した場合には通常遊技状態へ移行しないように構成してもよい。
・上記実施形態において、丙演出状態において特別再遊技役の入賞が許容された場合、乙演出状態へと移行するように構成してもよい。この場合、特別再遊技役の入賞が許容されたときにストップボタンの操作態様に応じて、入賞が許容された特別再遊技役が入賞する場合と、入賞が許容された特別再遊技役が入賞しない場合と、があってもよい。そして、例えば、上記実施形態において、丙演出状態において第1特別再遊技役の入賞が許容された場合、第1乙演出状態へと移行するように構成してもよい。また、上記実施形態において、丙演出状態において第2特別再遊技役の入賞が許容された場合、第2乙演出状態へと移行するように構成してもよい。また、上記実施形態において、丙演出状態において第3特別再遊技役の入賞が許容された場合、第3乙演出状態へと移行するように構成してもよい。以上のように、上記実施形態において、丙演出状態において特別再遊技役の入賞が許容された場合、当該入賞が許容された特別再遊技役の種類に応じた乙演出状態へと移行するように構成してもよい。すなわち、上記実施形態のように特殊有利状態において第1役が入賞した場合に第1の特別有利状態に制御されるように構成してもよいし、特殊有利状態において第1役の入賞が許容された場合に第1の特別有利状態に制御されるように構成してもよい。また、上記実施形態のように特殊有利状態において第2役が入賞した場合に第2の特別有利状態に制御されるように構成してもよいし、特殊有利状態において第2役の入賞が許容された場合に第2の特別有利状態に制御されるように構成してもよい。
・上記実施形態において、第1乙演出状態において第2特別再遊技役の入賞が許容された場合、第2乙演出状態へと移行するように構成してもよい。この場合、第2特別再遊技役の入賞が許容されたときにストップボタンの操作態様に応じて、第2特別再遊技役が入賞する場合と、第2特別再遊技役が入賞しない場合と、があってもよい。同様に、第1乙演出状態において第3特別再遊技役の入賞が許容された場合、第3乙演出状態へと移行するように構成してもよい。この場合、第3特別再遊技役の入賞が許容されたときにストップボタンの操作態様に応じて、第3特別再遊技役が入賞する場合と、第3特別再遊技役が入賞しない場合と、があってもよい。そして、例えば、上記実施形態において、第1乙演出状態において第2特別再遊技役の入賞が許容された場合、第2乙演出状態へと移行するように構成してもよい。また、上記実施形態において、第1乙演出状態において第3特別再遊技役の入賞が許容された場合、第3乙演出状態へと移行するように構成してもよい。すなわち、上記実施形態のように第1の特別有利状態において第2役が入賞した場合に第2の特別有利状態に制御されるように構成してもよいし、第1の特別有利状態において第2役の入賞が許容された場合に第2の特別有利状態に制御されるように構成してもよい。
・第2乙演出状態では、第1乙演出状態に比して、特定再遊技役が入賞する割合が高くてもよい。同様に、第3乙演出状態では、第1乙演出状態に比して、特定再遊技役が入賞する割合が高くてもよい。このように構成する場合であっても、特定再遊技役が入賞した場合に丙演出状態へ移行させるかを決める抽選を行うように構成してもよい。この場合、特定再遊技役が入賞し、且つ、抽選にて丙演出状態への移行が決定されることによって、特別終了条件が成立することとなる。ここで例示した抽選の当選確率を調整することによって、第2乙演出状態や第3乙演出状態であるときには、第1乙演出状態であるときに比して、丙演出状態へ移行し難くする(特別終了条件が成立する割合を低くする)ことはできる。例えば、ここで例示した抽選に当選する確率が、第1乙演出状態であるときには、第2乙演出状態及び第3乙演出状態であるときに比して、高くすればよい。
・上記実施形態において、第2乙演出状態において第3特別再遊技役の入賞が許容された場合、第3乙演出状態へと移行するように構成してもよい。この場合、第3特別再遊技役の入賞が許容されたときにストップボタンの操作態様に応じて、第3特別再遊技役が入賞する場合と、第3特別再遊技役が入賞しない場合と、があってもよい。そして、例えば、上記実施形態において、第2乙演出状態において第3特別再遊技役の入賞が許容された場合、第3乙演出状態へと移行するように構成してもよい。
・上記実施形態において、所定役の入賞が許容された場合、又は、所定役が入賞した場合、移行前の演出状態にかかわらず、甲演出状態に制御されるように構成してもよい。例えば、所定役は、ボーナス遊技状態以外の遊技状態において入賞が許容される役とし、ボーナス演出状態以外の演出状態であれば、所定役の入賞が許容されたこと(又は、所定役が入賞したこと)を契機に、甲演出状態に制御されるように構成してもよい。この場合、例えば、通常演出状態であっても、直接的に甲演出状態に制御されることを期待させ、興趣を向上させることができる。また、ボーナス遊技状態が付与されなくても甲演出状態に制御されることを期待させ、興趣を向上させることができる。また、所定役は、例えば、入賞が許容される確率が極めて低い役(例えば、ベル役よりも入賞が許容される確率が低い役)としてもよい。つまり、所定役は、所謂、レア役であってもよい。
・上記実施形態における甲演出状態において、甲演出状態の終了が規制(又は、制限)される期間を設けてもよい。例えば、甲演出状態の終了が規制(又は、制限)される期間を「終了規制期間」とする場合、終了規制期間ではベル役が入賞したとしても甲終了抽選が行われない(又は、甲終了抽選に当選しない)ように構成してもよい。その他、終了規制期間では、終了規制期間でないときに比して、甲終了抽選に当選し難いように構成してもよい。例えば、甲終了抽選の当選確率を低くしてもよいし、甲終了抽選を行う契機となる役(上記実施形態では、ベル役)の種類を少なくすることによって、甲終了抽選に当選し難くしてもよい。また、甲演出状態において、終了規制期間が延長される場合(所謂、上乗せが行われる場合)があってもよい。
・有効ラインを構成する図柄の停止位置を変更してもよい。また、有効ラインの数は、複数であってもよい。例えば、左リール16aの上段停止位置、中リール16bの中段停止位置、及び、右リール16cの下段停止位置によって、有効ラインを構成してもよい。また、有効ラインを構成する図柄の停止位置は、一直線上に位置する図柄の停止位置によって構成されるものでなくてもよい。例えば、左リール16aの上段停止位置、中リール16bの中段停止位置、及び、右リール16cの上段停止位置によって、有効ラインを構成してもよい。
・上記実施形態において、主制御用CPU40aは、役抽選の抽選結果がはずれの場合、役抽選の抽選結果がはずれであることを特定可能な当選コマンドが出力バッファに格納されるように構成してもよい。この場合、当選コマンドは、はずれを含む役抽選の抽選結果を特定可能な制御情報に相当する。
・スロットマシン10は、フリーズ制御が行われる遊技機として具体化してもよい。フリーズ制御とは、例えば、遊技の進行を停滞させる制御であって、停滞制御ともいわれる。例えば、赤ボーナス演出状態(赤ボーナス遊技状態)の終了後に甲演出状態に制御される場合、赤ボーナス演出状態(赤ボーナス遊技状態)の終了後にフリーズ制御が行われるように構成してもよい。このように構成する場合、赤ボーナス演出状態(赤ボーナス遊技状態)の終了後にフリーズ制御が行われるかについて注目させて、興趣の向上を図ることができる。なお、一般的に、フリーズ制御は、主制御用CPU40aによって行われるものであって、主制御用CPU40aがフリーズ制御を行うことによってフリーズ制御を行うフリーズ制御手段としての機能が実現される。なお、フリーズ制御が行われている期間においては、例えば、演出表示装置15においてフリーズ演出が行われるように構成してもよい。例えば、赤ボーナス演出状態(赤ボーナス遊技状態)の終了後にフリーズ制御が行われた後に甲演出状態に制御されるように構成する場合、フリーズ演出では、甲演出状態に制御されることが報知されるように構成してもよい。
・上記実施形態において、役抽選用乱数の値が、賞が定められた図柄組み合わせの入賞が許容される当選番号に振り分けられていない場合でも、はずれに限らず、例えば、所定の演出(例えば、フリーズ演出、上乗せ演出など)が実行されるなどの特典が付与され得る図柄組み合わせ(所謂、チャンス目)が導出され得るように構成することもできる。
・持越遊技状態は、通常遊技状態及び準備遊技状態に比して再遊技役の入賞が許容され易い遊技状態であってもよい。また、持越遊技状態は、高確遊技状態に比して再遊技役の入賞が許容され難い遊技状態であってもよい。また、準備遊技状態は、通常遊技状態に比して、再遊技役の入賞が許容され易い遊技状態であってもよい。また、準備遊技状態において再遊技役の入賞が許容される確率は、高確遊技状態において再遊技役の入賞が許容される確率と同一であってもよいし、高確率遊技状態において再遊技役の入賞が許容される確率より高くてもよい。
・ボーナス演出状態に制御されているとき、当該ボーナス演出状態の終了後の演出状態を報知する演出を実行可能に構成してもよい。例えば、青ボーナス演出状態では、当該青ボーナス演出状態の終了後に第1準備状態へ移行することを報知する演出が演出表示装置15にて実行されるように構成してもよい。
・ボーナス遊技状態の終了条件を変更してもよい。ボーナス遊技状態の終了条件は、ボーナス遊技状態において払出されたメダルの枚数が所定数を超えた場合に成立するように構成しなくてもよい。例えば、ボーナス遊技状態において実行された変動ゲームの回数が所定の回数に達した場合に、ボーナス遊技状態の終了条件が成立するように構成してもよい。
・シングルボーナス役の入賞が許容され、シングルボーナス役が入賞した場合にシングルボーナス遊技状態(シングルボーナス状態)が生起される遊技機に適用してもよい。シングルボーナス役は、ボーナス役とは異なり、シングルボーナス役の入賞が許容された変動ゲーム後にシングルボーナス役の入賞が許容され続けない。シングルボーナス役の入賞が許容される遊技機に適用する場合、例えば、甲演出状態においてシングルボーナス役の入賞が許容されたときに甲終了抽選が行われるように構成してもよい。この場合、ベル役の入賞が許容された場合に甲終了抽選を行わないように構成してもよい。
・上記実施形態は、ボーナス遊技状態に制御可能なスロットマシンに適用しなくてもよい。例えば、所定の抽選の抽選結果に基づき、準備演出状態へ移行するように構成してもよい。このとき、例えば、チェリー役の入賞が許容された場合に上記所定の抽選が行われるように構成してもよい。その他、例えば、役抽選の抽選結果に応じて、上記所定の抽選において、第1準備状態へ移行することが決定される確率、第2準備状態へ移行することが決定される確率、及び、第3準備状態へ移行することが決定される確率のうち一部又は全部を異ならせてもよい。
・ボーナス役の入賞が許容されているとき、ボーナス役以外の役の入賞が許容された場合、ボーナス役以外の役の入賞が優先されるようにしてもよい。例えば、持越遊技状態であるとき、ボーナス役以外の役の入賞が許容された場合、ボーナス役以外の役の入賞が優先されるようにしてもよい。その他、役抽選において、ボーナス役の入賞が許容されるとともに、払出役(例えば、チェリー役)の入賞が許容された場合、入賞が許容された払出役の入賞が優先されるようにしてもよい。
・役抽選テーブルでは、賭数に応じて、決定可能とする当選番号に対して、役抽選用乱数の値として取り得る範囲内の値の中から所定個数ずつ振り分けられていてもよい。例えば、賭数が少ない場合、賭数が多い場合に比して、当選番号に当選し難くしてもよい。つまり、賭数が少ない場合、賭数が多い場合に比して、役抽選の抽選結果がはずれとなり易くしてもよい。
・スロットマシン10は、メダルとは異なる遊技媒体を用いる遊技機であってもよい。例えば、遊技媒体として遊技球(パチンコ球)を用いる遊技機として具体化してもよい。また、スロットマシン10は、パチンコ遊技機に具体化してもよい。
・上記実施形態を、遊技者に不利益を生じさせるペナルティを付与し得る遊技機に適用してもよい。なお、ペナルティの付与は、1回の変動ゲームを対象としてもよいし、複数回の変動ゲームを対象としてもよい。
・上記実施形態における主基板40の機能は、複数の基板に分割して実現されていてもよい。また、主制御用CPU40aは、単一の基板上に実装された複数のCPUから構成されていてもよい。
・上記実施形態において、主基板40からの制御信号に基づき遊技媒体としてのメダルの払出しを制御する払出基板を設け、上記実施形態におけるメダルの払出しに関する制御を払出基板で行うように構成してもよい。このように構成する場合、主基板40及び払出基板を主制御部や第1制御部としてもよい。
・上記実施形態における副基板41の機能は、複数の基板に分割して実現されていてもよい。例えば、演出表示装置15を専門に制御する表示基板、スピーカ14を専門に制御する音基板及び装飾ランプ13を専門に制御するランプ基板を設けてもよく、これらの基板群を統括的に制御する統括基板をさらに設けてもよい。また、副制御用CPU41aは、単一の基板上に実装された複数のCPUから構成されていてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)役抽選を行う役抽選手段を備え、前記特殊有利状態において第1役が入賞した場合には前記第1の特別有利状態に制御される一方、前記特殊有利状態において第2役が入賞した場合には前記第2の特別有利状態に制御される。
(ロ)役抽選を行う役抽選手段を備え、前記特殊有利状態における前記役抽選にて第1役の入賞が許容された場合には前記第1の特別有利状態に制御される一方、前記特殊有利状態における前記役抽選にて第2役の入賞が許容された場合には前記第2の特別有利状態に制御される。
10…スロットマシン、13…装飾ランプ、14…スピーカ、15…演出表示装置、16a〜16c…リール、20…スタートレバー、21a〜21c…ストップボタン、30…情報パネル、37…払出表示部、40…主基板、40a…主制御用CPU、40b…主制御用ROM、40c…主制御用RAM、41…副基板、41a…副制御用CPU、41b…副制御用ROM、41c…副制御用RAM。

Claims (1)

  1. 通常状態に比して有利な有利状態に制御可能な遊技機において、
    前記通常状態及び前記有利状態を含む状態を制御する状態制御手段と、
    役抽選を行う役抽選手段と、を備え、
    前記有利状態には、特殊有利状態と、前記特殊有利状態に比して有利な特別有利状態と、があり、
    前記特別有利状態において特別終了条件が成立した場合、前記特殊有利状態に制御されるようになっており、
    前記特別有利状態には、第1の特別有利状態と、第2の特別有利状態と、があり、
    前記役抽選の抽選結果には、所定の特別終了役の入賞を許容する特別終了抽選結果があり、
    前記特別終了抽選結果には、第1の特別終了抽選結果と、前記第1の特別終了抽選結果に比して前記特別終了役が入賞する確率が低い第2の特別終了抽選結果と、があり、
    前記特別終了役が入賞した場合、前記特別終了条件が成立するようになっており、
    前記第1の特別有利状態及び前記第2の特別有利状態では、前記役抽選の抽選結果が前記第1の特別終了抽選結果となる割合及び前記役抽選の抽選結果が前記第2の特別終了抽選結果となる割合のうち少なくとも一方が異なり、
    前記第2の特別有利状態では、前記第1の特別有利状態に比して、前記特別終了条件が成立する割合が低いことを特徴とする遊技機。
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