JP2017205172A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】調理器本体40は、調理器本体40への調理鍋30の載置状態において、側方外側縁30cの直下を含む下方領域に、調理鍋30から溢れた煮汁を受ける煮汁受部46を備え、煮汁受部46と調理器本体40の外部とを連通する連通部47を備える。
【選択図】図3
Description
当該特許文献1に係る加熱調理器にあっては、調理鍋の側方外側から手等の人体が調理鍋へ近づいた場合に、本体ガード部にて人体が調理鍋へ近接又は接触することを避けることができるから、人体が火傷等を負うことを好適に防止できる。
一方で、上記特許文献2に開示の如く、調理鍋の側方外周領域を覆う本体ガード部を備えない構成にあっては、調理鍋に人体が近接したり接触したりして、調理者に火傷等を負わせる虞が高くなり、改善の余地があった。
調理対象物を調理する調理鍋を載置する調理器本体を備え、当該調理器本体が、前記調理鍋の側方外側縁の側方外周領域を覆う本体ガード部を備えた加熱調理器であって、その特徴構成は、
前記調理器本体は、前記調理器本体への前記調理鍋の載置状態において、前記側方外側縁の直下を含む下方領域に、前記調理鍋から溢れた煮汁を受ける煮汁受部を備え、
前記煮汁受部と前記調理器本体の外部とを連通する連通部を備える点にある。
更に、調理鍋の側方外側縁の直下を含む下方領域に、調理鍋から溢れた煮汁を受ける煮汁受部を備えると共に、煮汁受部と調理器本体の外部とを連通する連通部をも備えるから、調理鍋から吹き零れた煮汁は、煮汁受部にて受け取られると共に、連通部を介して調理器本体の外部へ導かれることになるから、煮汁が調理器本体の内部へ入り込むことを良好に防止できる。
前記調理鍋は側方外周へ突出する側方把持部を有し、
前記調理器本体は、前記調理鍋の前記側方外側縁の側方外周領域において、前記本体ガード部を設けない本体ガード部非設置部位を有し、
前記本体ガード部非設置部位は、前記連通部であると共に、前記調理器本体への前記調理鍋の載置状態において前記側方把持部を受け入れる点にある。
前記本体ガード部は、前記調理器本体を外囲する外囲筐体の外側縁である外囲筐体外縁部へ前記煮汁受部から繋がる貫通部位を、前記連通部として備える点にある。
特に、例えば、当該貫通部位は、調理鍋の側方外側縁の側方外周の全周に亘って本体ガード部に設ける構成を採用でき、このような構成にあっては、調理鍋の側方の全周から吹き零れる虞のある煮汁を、良好に調理器本体の外部へ導くことができる。
前記調理器本体を外囲する外囲筐体は、前記煮汁受部から前記外囲筐体の外側縁である外囲筐体外縁部へ繋がる貫通部位を、前記連通部として備える点にある。
前記調理器本体の前記煮汁受部は、前記下方領域の前記調理鍋に近接する内側端部において、上方へ立設する立設壁部を、前記調理鍋の側方全周に対向する状態で備える点にある。
上記特徴構成によれば、下方領域の調理鍋に近接する内側端部において、上方へ立設する立設壁部を、調理鍋の側方全周に対向する状態で調理器本体の煮汁受部に備えるから、調理鍋から煮汁受部へ溢れ出た煮汁が、調理器本体の側へ流れることを防止でき、結果、調理器本体の内部へ煮汁が流入することを防止できる。
前記本体ガード部は、前記調理器本体を外囲する外囲筐体と別体にて構成されている点にある。
上記特徴構成の如く、本体ガード部と調理器本体の外囲筐体とを別体にて構成することにより、本体ガード部の厚みを薄くできるから、全体のコンパクト化を図ることができる。
前記調理鍋は、焼物調理と煮物調理との双方で兼用できる構成である点にある。
前記調理器本体の側方断面視において、前記煮汁受部は、前記調理器本体の中央から側方外側へ向けて下方側へ傾斜する点にある。
調理器本体40は、テーブル等の載置面(図示せず)に立つ脚部41aを有すると共に調理鍋30の下方及び側方(水平方向で調理鍋30の外方)に位置する外囲筐体41と、加熱ヒータ49の下方側で加熱ヒータ49からの熱を上方へ反射すると共に外囲筐体41に設けられる支持部42a(図3に図示)にて支持される反射プレート42とを備えている。
説明を追加すると、反射プレート42は、加熱ヒータ49に接触する平面視で円盤形状の伝熱板43を下方から支持する支持部43a(図3に図示)を備えている。また、調理鍋30は、図3に示すように、伝熱板43に直接載置され、支持される。
図示は省略するが、調理器本体40には、電力源と電気的に接続されると共に加熱ヒータ49による加熱度合を調整する調整ダイヤルを有する操作治具を、着脱する着脱部を備えている。
調理鍋30には、上端の全周に亘って側方外側縁30cが設けられ、調理蓋10の装着状態(図3に示す状態)において、調理蓋10の蓋フランジ部11cを支持する複数の鍔部30aが、側方外側縁30cから内側に突出する形態で、側方の内周縁に沿って等間隔に設けられている。調理鍋30には、側方外側縁30cよりも側方へ延設される一対の側方把持部30bが、平面視で、調理鍋30の重心を中央位置として対向する状態で、設けられている。
尚、鍔部30aは、調理鍋30の上端の全周に亘って設けられていても構わない。
そこで、当該実施形態に係る加熱調理器100にあっては、調理鍋30の側方外側縁30cの側方外周領域を覆う本体ガード部44は、調理器本体40を外囲する外囲筐体41と別体で備えている。
説明を追加すると、調理器本体40は平面視で略円形を有しており、本体ガード部44は、円形の調理器本体40の外周に沿って立設される一対の曲面平板状の曲面平板部材から構成されている。因みに、当該本体ガード部44の高さは、図3の断面図に示すように、調理鍋30の側方外側縁30cより高く設けられている。
尚、調理器本体40の円形の外周の一部には、本体ガード部44を設けない本体ガード部非設置部位47bが設けられており、当該本体ガード部非設置部位47bは、調理器本体40に調理鍋30が載置される載置状態(図1、3に示す状態)において、調理鍋30の一対の側方把持部30bを受け入れる。
当該構成により、特に、調理中において、高温になる調理鍋30の側方外側縁30c及びその近傍は、その側方外周領域が、本体ガード部44及び一対の側方把持部30bの少なくとも何れか一方にて覆われることになる。結果、調理鍋30の側方外側縁30cに調理者の手等の人体が接触又は近接して火傷を負うことを防止している。
説明を追加すると、煮汁受部46は、側方断面視(又は正面視)において、調理器本体40の内側から外側に沿う方向で、下方へ向けて傾斜して設けられている。また、本体ガード部44は、本体ガード部44の側方内側と本体ガード部44の側方外側(外囲筐体41の外囲筐体外縁部48に含まれる概念)とを繋ぐ複数の開孔47a(貫通部位の一例)を、平面視で調理器本体40の円形の外周に沿って等間隔に備えている。当該開孔47aは、本体ガード部44の下方位置に形成されると共に、当該実施形態にあっては、一の本体ガード部44に対して2つ設けられている。
ここで、外囲筐体外縁部48は、外囲筐体41で略鉛直方向に延びる鉛直壁部の外側部分、煮汁受部46から鉛直壁部へ連続して形成される傾斜壁部の上方部分、及びそれらの間の部分を含むものである。
尚、開孔47aについて説明を追加すると、当該開孔47aは、本体ガード部44を、調理器本体40から取り外した状態において、本体ガード部44の下端部を切り欠いて形成されている。そして、本体ガード部44が調理器本体40に組み付けた状態で、所謂、開孔として機能する。
そして、当該実施形態においては、調理鍋30から吹き零れ、煮汁受部46に受け入れられた煮汁Nは、連通部47としての開孔47a及び本体ガード部非設置部位47bを通り、本体ガード部44の側方外側(調理器本体40の側方外側)へ導かれることとなり、煮汁Nの調理器本体40の内部への侵入を防止している。
尚、図3の断面図に示すように、立設壁部45は、調理鍋30の側方外側縁30cよりも、調理鍋30の中央側に設けられている。
(1)上記実施形態にあっては、調理鍋30は、深底鍋である例を示したが、いわゆる調理プレートのような浅底鍋であっても構わない。
しかしながら、連通部47として、本体ガード部非設置部位47bのみを備え、開孔47aを備えない構成を採用しても構わない。また、本体ガード部非設置部位47bを備えず、開孔47aのみを備える構成を採用しても構わない。
説明を加えると、図4に示す構成例にあっては、貫通部位47cは、煮汁受部46の煮汁受面を切削して形成されている。即ち、図4に示す構成にあっては、本体ガード部44には、連通部47に関連する構成を設けず(開孔47aを設けず)、外囲筐体側のみで連通部47に関連する構成を実現している。
尚、上記貫通部位47cは、調理器本体40を外囲する外囲筐体41を、上下方向に略沿う形態で貫通して、煮汁受部46と調理器本体40の外部とを連通するように構成しても構わない。
しかしながら、当該本体ガード部44は、手等の人体が、調理時に、調理鍋30の側方外側縁30c等の高温部分に近接及び接触することを防止する形状であれば、種々の形状を採用することができる。
例えば、平面視で円形の調理器本体40の外周に沿って、上方へ延びる複数の棒状の部材から構成することもできる。当該構成にあっては、複数の棒状部材の間が、連通部47として機能することとなる。
詳細な図示は省略するが、調理器本体40は、調理器本体40への調理鍋30の載置状態において、本体ガード部44が、調理鍋30の側方外側縁30cの下方領域から上方へ延設されると共に、その上端が、調理鍋30の側方外側縁30cの側方外周領域を覆う構成を採用しても構わない。
この場合、本体ガード部44の側方内壁が、煮汁受部46の一部として機能することになる。
しかしながら、平面視で、調理器本体40の径は、本体ガード部44が形成する径以下として構わない。
また、平面視で、調理器本体40及び調理鍋30は、円形に限定されるものではなく、四角等の他の構成を好適に採用できる。
30a :鍔部
30b :側方把持部
30c :側方外側縁
40 :調理器本体
41 :外囲筐体
44 :本体ガード部
45 :立設壁部
46 :煮汁受部
47 :連通部
47a :開孔
47b :本体ガード部非設置部位
47c :貫通部位
48 :外囲筐体外縁部
100 :加熱調理器
Claims (8)
- 調理対象物を調理する調理鍋を載置する調理器本体を備え、当該調理器本体が、前記調理鍋の側方外側縁の側方外周領域を覆う本体ガード部を備えた加熱調理器であって、
前記調理器本体は、前記調理器本体への前記調理鍋の載置状態において、前記側方外側縁の直下を含む下方領域に、前記調理鍋から溢れた煮汁を受ける煮汁受部を備え、
前記煮汁受部と前記調理器本体の外部とを連通する連通部を備える加熱調理器。 - 前記調理鍋は側方外周へ突出する側方把持部を有し、
前記調理器本体は、前記調理鍋の前記側方外側縁の側方外周領域において、前記本体ガード部を設けない本体ガード部非設置部位を有し、
前記本体ガード部非設置部位は、前記連通部であると共に、前記調理器本体への前記調理鍋の載置状態において前記側方把持部を受け入れる請求項1に記載の加熱調理器。 - 前記本体ガード部は、前記調理器本体を外囲する外囲筐体の外側縁である外囲筐体外縁部へ前記煮汁受部から繋がる貫通部位を、前記連通部として備える請求項1又は2に記載の加熱調理器。
- 前記調理器本体を外囲する外囲筐体は、前記煮汁受部から前記外囲筐体の外側縁である外囲筐体外縁部へ繋がる貫通部位を、前記連通部として備える請求項1〜3の何れか一項に記載の加熱調理器。
- 前記調理器本体の前記煮汁受部は、前記下方領域の前記調理鍋に近接する内側端部において、上方へ立設する立設壁部を、前記調理鍋の側方全周に対向する状態で備える請求項1〜4の何れか一項に記載の加熱調理器。
- 前記本体ガード部は、前記調理器本体を外囲する外囲筐体と別体にて構成されている請求項1〜5の何れか一項に記載の加熱調理器。
- 前記調理鍋は、焼物調理と煮物調理との双方で兼用できる構成である請求項1〜6の何れか一項に記載の加熱調理器。
- 前記調理器本体の側方断面視において、前記煮汁受部は、前記調理器本体の中央から側方外側へ向けて下方側へ傾斜する請求項1〜7の何れか一項に記載の加熱調理器。
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