JP2017204467A - プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】イオンエネルギー分布を広げることなく、イオンエネルギーを制御し、低圧かつ低プラズマ密度の環境の下でプラズマを安定的に維持すること。【解決手段】プラズマ処理装置10は、処理容器12と、搬送波群生成部62と、下部電極LEとを有する。搬送波群生成部62は、周波数領域において周波数が異なる複数の搬送波から成る搬送波群であって、時間領域において第1ピーク部分と第1ピーク部分よりも絶対値が小さい第2ピーク部分とが交互に出現する振幅波形によって表される搬送波群を生成する。下部電極LEは、搬送波群を用いて、処理容器12内にプラズマを生成する。【選択図】図1

Description

本発明の種々の側面及び実施形態は、プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法に関するものである。
従来、高周波電源によって生成される高周波電力を用いて処理容器内にプラズマを生成するプラズマ処理装置が知られている。なお、周波数が異なる複数の高周波電力を複数の高周波電源によって生成する技術もある。
特開2012−15534号公報
しかしながら、高周波電源によって生成される高周波電力を用いて処理容器内にプラズマを生成する場合、低圧かつ低プラズマ密度の環境の下でプラズマを安定的に維持することが困難であるという問題がある。例えば、低圧の環境の下でプラズマを維持するためには、高周波電源によって生成される高周波電力を増加させることが考えられる。高周波電力が増加されると、処理容器内の電界が増大するので、プラズマの電離が加速され、プラズマ密度が過度に増加してしまう恐れがある。
一方で、プラズマ密度の過度な増加を抑えるために、プラズマの生成(着火)後に、高周波電力をプラズマの生成(着火)時の値よりも小さい値に減少させることが考えられる。しかしながら、高周波電力を減少させた場合、処理容器内の電界が低下するので、プラズマを維持するために十分な電界が確保されず、プラズマが消滅してしまう恐れがある。この点において、従来のCCP(Capacitively Coupled Plasma)型プラズマ装置で高いイオンエネルギーを得るためには、周波数を低周波にする必要があったが、反面、イオンエネルギー分布が大きく広がり、イオンエネルギーの分布を抑えて正確にイオンエネルギーを制御することは困難であった。
開示するプラズマ処理装置は、1つの実施態様において、処理容器と、周波数領域において周波数が異なる複数の搬送波から成る搬送波群であって、時間領域において第1ピーク部分と前記第1ピーク部分よりも絶対値が小さい第2ピーク部分とが交互に出現する振幅波形によって表される前記搬送波群を生成する搬送波群生成部と、前記搬送波群を用いて、前記処理容器内にプラズマを生成するプラズマ生成部とを有する。
開示するプラズマ処理装置の1つの態様によれば、波形を制御することにより、イオンエネルギーの絶対値およびイオンエネルギーの分布を狭く制御することができ、低圧かつ低プラズマ密度の環境の下でプラズマを安定的に維持することができるという効果を奏する。
図1は、第1実施形態に係るプラズマ処理装置を示す図である。 図2は、第1実施形態における搬送波群生成部の構成例を示すブロック図である。 図3は、周波数領域における搬送波群の波形の一例を示す図である。 図4は、時間領域における搬送波群の波形の一例を示す図である。 図5は、搬送波群の中心周波数fcに対応する搬送波の振幅値と、搬送波群の中心周波数fcに応じた搬送波以外の搬送波の振幅値との比の説明に供する図である。 図6は、比Ao/Acに応じた、第1ピーク部分P1と第2ピーク部分P2との差ΔPの変動を示す図である。 図7は、比Ao/Acに応じた、第1ピーク部分P1と第2ピーク部分P2との差ΔPの変動を示す図である。 図8は、比Ao/Acに応じた、第1ピーク部分P1と第2ピーク部分P2との差ΔPの変動を示す図である。 図9は、数Nに応じた、第1ピーク部分P1のデューティ比の変動を示す図である。 図10は、数Nに応じた、第1ピーク部分P1のデューティ比の変動を示す図である。 図11は、周波数間隔Δfに応じた、互いに隣り合う2つの第1ピーク部分P1の時間間隔ΔTの変動を示す図である。 図12は、周波数間隔Δfに応じた、互いに隣り合う2つの第1ピーク部分P1の時間間隔ΔTの変動を示す図である。 図13は、搬送波群による作用を説明するための図である。 図14は、第1実施形態に係るプラズマ処理方法のフローチャートである。 図15は、第1実施形態に係るプラズマ処理装置による効果(プラズマの維持)の説明に供する図である。 図16は、第1実施形態に係るプラズマ処理装置による効果(イオンエネルギー分布)の説明に供する図である。 図17は、変形例1の説明に供する図である。 図18は、変形例1の説明に供する図である。 図19は、変形例2の説明に供する図である。 図20は、変形例2の説明に供する図である。 図21は、第2実施形態に係るプラズマ処理装置を示す図である。 図22は、第2実施形態における搬送波群生成部を示す図である。 図23は、各生成回路で生成される搬送波の周波数の一例を示す図である。 図24は、搬送波の合成の一例を示す図である。 図25は、搬送波の数N毎の搬送波群の電気信号の波形の一例を示す図である。 図26は、周波数間隔Δf毎の搬送波群の電気信号の波形の一例を示す図である。 図27は、搬送波の振幅を変化させた場合の搬送波群の電気信号の波形の一例を示す図である。 図28Aは、搬送波の指定の一例を示す図である。 図28Bは、搬送波の指定の一例を示す図である。 図28Cは、搬送波の指定の一例を示す図である。 図28Dは、搬送波の指定の一例を示す図である。 図29は、下部電極へ供給する電力の一例を示す図である。 図30は、高アスペクト比のプラズマエッチングを行う場合に発生する問題の一例を示す図である。 図31は、下部電極へ供給する電圧の一例を示す図である。 図32は、プラズマエッチングされた高アスペクト比のコンタクトホールの一例を示す図である。 図33Aは、デューティ比とエッチングレートとの関係を説明する図である。 図33Bは、デューティ比と電源の容量との関係を説明する図である。 図34は、下部電極へ供給する電圧の一例を示す図である。 図35は、エッチングレートの比較結果の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本願の開示するプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を付すこととする。また、本実施形態により開示する発明が限定されるものではない。各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るプラズマ処理装置を示す図である。図1に示すプラズマ処理装置10は、容量結合プラズマ(CCP:Capacitively Coupled Plasma)を用いたプラズマ処理装置として構成される。プラズマ処理装置10は、略円筒状の処理容器12を備えている。処理容器12の内壁面は、例えば、陽極酸化処理されたアルミニウムから構成されている。この処理容器12は保安接地されている。
処理容器12の底部上には、略円筒状の支持部14が設けられている。支持部14は、例えば、絶縁材料から構成されている。支持部14は、処理容器12内において、処理容器12の底部から鉛直方向に延在している。また、処理容器12内には、載置台PDが設けられている。載置台PDは、支持部14によって支持されている。
載置台PDは、その上面においてウエハWを保持する。載置台PDは、下部電極LE及び静電チャックESCを有している。下部電極LEは、第1プレート18a及び第2プレート18bを含んでいる。第1プレート18a及び第2プレート18bは、例えばアルミアルミニウムといった金属から構成されており、略円盤形状をなしている。第2プレート18bは、第1プレート18a上に設けられており、第1プレート18aに電気的に接続されている。
第2プレート18b上には、静電チャックESCが設けられている。静電チャックESCは、導電膜である電極を一対の絶縁層又は絶縁シート間に配置した構造を有している。静電チャックESCの電極には、直流電源22がスイッチ23を介して電気的に接続されている。この静電チャックESCは、直流電源22からの直流電圧により生じたクーロン力等の静電力によりウエハWを吸着する。これにより、静電チャックESCは、ウエハWを保持することができる。
第2プレート18bの周縁部上には、ウエハWのエッジ及び静電チャックESCを囲むようにフォーカスリングFRが配置されている。フォーカスリングFRは、エッチングの均一性を向上させるために設けられている。フォーカスリングFRは、エッチング対象の膜の材料によって適宜選択される材料から構成されており、例えば、石英から構成され得る。
第2プレート18bの内部には、冷媒流路24が設けられている。冷媒流路24は、温調機構を構成している。冷媒流路24には、処理容器12の外部に設けられたチラーユニットから配管26aを介して冷媒が供給される。冷媒流路24に供給された冷媒は、配管26bを介してチラーユニットに戻される。このように、冷媒流路24には、冷媒が循環するよう、供給される。この冷媒の温度を制御することにより、静電チャックESCによって支持されたウエハWの温度が制御される。
また、プラズマ処理装置10には、ガス供給ライン28が設けられている。ガス供給ライン28は、伝熱ガス供給機構からの伝熱ガス、例えばHeガスを、静電チャックESCの上面とウエハWの裏面との間に供給する。
また、プラズマ処理装置10は、上部電極30を備えている。上部電極30は、載置台PDの上方において、当該載置台PDと対向配置されている。下部電極LEと上部電極30とは、互いに略平行に設けられている。これら上部電極30と下部電極LEとの間には、ウエハWにプラズマ処理を行うための処理空間Sが提供されている。
上部電極30は、絶縁性遮蔽部材32を介して、処理容器12の上部に支持されている。また、上部電極30は、GNDに接続されている。一実施形態では、上部電極30は、載置台PDの上面、即ち、ウエハ載置面からの鉛直方向における距離が可変であるように構成され得る。上部電極30は、電極板34及び電極支持体36を含み得る。電極板34は処理空間Sに面しており、当該電極板34には複数のガス吐出孔34aが設けられている。この電極板34は、一実施形態では、シリコンから構成されている。
電極支持体36は、電極板34を着脱自在に支持するものであり、例えばアルミニウムといった導電性材料から構成され得る。この電極支持体36は、水冷構造を有し得る。電極支持体36の内部には、ガス拡散室36aが設けられている。このガス拡散室36aからは、ガス吐出孔34aに連通する複数のガス通流孔36bが下方に延びている。また、電極支持体36には、ガス拡散室36aに処理ガスを導くガス導入口36cが形成されており、このガス導入口36cには、ガス供給管38が接続されている。
ガス供給管38には、バルブ群42及び流量制御器群44を介して、ガスソース群40が接続されている。ガスソース群40は、フルオロカーボンガスのソース、希ガスのソース、及び、酸素(O)ガスのソースといった複数のガスソースを含んでいる。フルオロカーボンガスは、例えば、Cガス及びCガスのうち少なくとも一種を含むガスである。また、希ガスは、Arガス、Heガスといった種々の希ガスのうち少なくとも一種を含むガスである。
バルブ群42は複数のバルブを含んでおり、流量制御器群44はマスフローコントローラといった複数の流量制御器を含んでいる。ガスソース群40の複数のガスソースはそれぞれ、バルブ群42の対応のバルブ及び流量制御器群44の対応の流量制御器を介して、ガス供給管38に接続されている。
また、プラズマ処理装置10では、処理容器12の内壁に沿ってデポシールド46が着脱自在に設けられている。デポシールド46は、支持部14の外周にも設けられている。デポシールド46は、処理容器12にエッチング副生物(デポ)が付着することを防止するものであり、アルミニウム材にY等のセラミックスを被覆することにより構成され得る。
処理容器12の底部側、且つ、支持部14と処理容器12の側壁との間には排気プレート48が設けられている。排気プレート48は、例えば、アルミニウム材にY等のセラミックスを被覆することにより構成され得る。この排気プレート48の下方、且つ、処理容器12には、排気口12eが設けられている。排気口12eには、排気管52を介して排気装置50が接続されている。排気装置50は、ターボ分子ポンプなどの真空ポンプを有しており、処理容器12内の空間を所望の真空度まで減圧することができる。また、処理容器12の側壁にはウエハWの搬入出口12gが設けられており、この搬入出口12gはゲートバルブ54により開閉可能となっている。
また、プラズマ処理装置10は、図1に示すように、搬送波群生成部62と、増幅器64と、整合器66とを有する。
搬送波群生成部62は、搬送波群を生成する。搬送波群生成部62によって生成される搬送波群は、周波数領域において周波数が異なる複数の搬送波から成る。また、搬送波群生成部62によって生成される搬送波群は、時間領域において第1ピーク部分と第1ピーク部分よりも絶対値が小さい第2ピーク部分とが交互に出現する振幅波形によって表される。搬送波群生成部62により生成される搬送波群の詳細については、後述される。
搬送波群生成部62は、図2に示すように、波形データ生成部71と、量子化部72と、逆フーリエ変換部73と、D(Digital)/A(Analog)変換部74,75と、LPF(Low Pass Filter)76,77と、変調部78とを有する。なお、図2は、第1実施形態における搬送波群生成部の構成例を示すブロック図である。
波形データ生成部71は、波形データを生成する。波形データ生成部71は、例えば図示しない入力装置から、波形データを生成するためのパラメータ(例えば、周波数や位相等)を取得し、取得したパラメータを用いて波形データを生成する。そして、波形データ生成部71は、生成した波形データを量子化部72へ出力する。
量子化部72は、波形データ生成部71から入力される波形データを量子化する。逆フーリエ変換部73は、量子化部72により量子化された波形データを逆フーリエ変換することによって、波形データの同相成分データ(Iデータ:In-Phase component)及び逆相成分データ(Qデータ:Quadrature component)を分離する。逆フーリエ変換部73により分離された波形データのIデータ及びQデータは、D/A変換部74,75によってD/A変換され、LPF76,77を経て、変調部78へ入力される。
変調部78は、互いに90°位相が異なる基準搬送波を、波形データのIデータ及びQデータを用いて変調することによって、上記の搬送波群を生成する。具体的には、変調部78は、PLL(Phase Locked Loop)発振器81と、移相器82と、乗算器83,84と、加算器85とを有する。
PLL発振器81は、基準搬送波を生成し、生成した基準搬送波を移相器82及び乗算器83へ出力する。移相器82は、PLL発振器81から入力される基準搬送波の位相を90°シフトし、位相が90°シフトされた基準搬送波を乗算器84へ出力する。乗算器83は、LPF76から入力されるIデータと、PLL発振器81から入力される基準搬送波とを乗算する。乗算器84は、LPF77から入力されるQデータと、移相器82から入力される基準搬送波とを乗算する。加算器85は、乗算器83の乗算結果と、乗算器84の乗算結果とを加算することによって、搬送波群を生成する。
ここで、搬送波群生成部62における搬送波群の生成処理の一例を数式を用いて説明する。波形データ生成部71により生成される波形データは、予めディジタル化された符号の列である。ある時刻tにおける波形データX(t)は、以下の式(1)により表される。
X(t)=A(t)cos(ωt+θ) ・・・ (1)
ただし、A(t):ある時刻tにおける振幅、
ω:角速度
θ:初期位相
上記式(1)を加法定理を用いて展開することで、以下の式(2)が導出される。
X(t)=A(t)cosωt・cosθ−A(t)sinωt・sinθ
・・・ (2)
波形データX(t)のIデータI(t)は、以下の式(3)により表される。また、波形データX(t)のQデータQ(t)は、以下の式(4)により表される。
I(t)=A(t)cosθ ・・・ (3)
Q(t)=A(t)sinθ ・・・ (4)
上記式(2)〜(4)により、以下の式(5)が導出される。
X(t)=I(t)cosωt−Q(t)sinωt ・・・ (5)
上記の式(5)は、全ての波形データX(t)がIデータI(t)及びQデータQ(t)により表されることを意味する。
搬送波群生成部62では、まず、量子化部72により波形データX(t)が量子化され、次に、逆フーリエ変換部73により逆フーリエ変換されることで、IデータI(t)とQデータQ(t)とが分離される。そして、IデータI(t)及びQデータQ(t)の各々が、D/A変換部74,75によりD/A変換され、低周波成分のみを通過させるLPF76,77へ入力される。一方、変調部78のPLL発振器81から発振される中心周波数(fc)の基準搬送波(例えば、マイクロ波)から、互いに90°位相が異なる2つの基準搬送波cosωt、−sinωtが生成される。そして、変調部78において、LPF76,77から出力されるIデータI(t)及びQデータQ(t)を用いて、互いに90°位相が異なる基準搬送波cosωt、−sinωtが変調されることによって、搬送波群が生成される。すなわち、IデータI(t)に基準搬送波(cosωt)が乗算され、QデータQ(t)に基準搬送波(−sinωt)が乗算され、2つの乗算結果が加算されることによって、搬送波群が生成される。
図1の説明に戻る。増幅器64は、搬送波群生成部62により生成される搬送波群を増幅し、増幅した搬送波群を整合器66を介して下部電極LEへ供給する。整合器66は、搬送波群生成部62の出力インピーダンスと負荷側(下部電極LE側)の入力インピーダンスを整合する。なお、増幅器64は、振幅が変化する波形を歪みなく増幅するために直線性の高い増幅器である必要がある。また、増幅器64および整合器66は、本発明の周波数帯域において周波数特性が良好であることと、位相歪みが少ないことが望ましい。
このように構成されたプラズマ処理装置10では、上部電極30の電極板34のガス吐出孔34aから処理容器12内にガスが導入される。また、搬送波群生成部62により生成される搬送波群が、増幅器64及び整合器66を介して下部電極LEへ供給される。下部電極LEに搬送波群が供給されると、下部電極LEと上部電極30との間の処理空間Sに電界が形成される。処理容器12内に導入されたガスは、処理空間Sに形成された電界によりプラズマ化され、処理空間Sにてプラズマが生成される。このとき、下部電極LEは、搬送波群を用いて、処理容器12内にプラズマを生成するプラズマ生成部として機能する。
また、一実施形態においては、プラズマ処理装置10は、制御部Cntを更に備え得る。この制御部Cntは、プロセッサ、記憶部、入力装置、表示装置等を備えるコンピュータであり、プラズマ処理装置10の各部を制御する。この制御部Cntでは、入力装置を用いて、オペレータがプラズマ処理装置10を管理するためにコマンドの入力操作等を行うことができ、また、表示装置により、プラズマ処理装置10の稼働状況を可視化して表示することができる。さらに、制御部Cntの記憶部には、プラズマ処理装置10で実行される各種処理をプロセッサにより制御するための制御プログラムや、処理条件に応じてプラズマ処理装置10の各部に処理を実行させるためのプログラム、即ち、処理レシピが格納される。
次に、搬送波群生成部62により生成される搬送波群の詳細について、図3〜図12を用いて説明する。図3は、周波数領域における搬送波群の波形の一例を示す図である。図4は、時間領域における搬送波群の波形の一例を示す図である。なお、図3において、横軸は、周波数を示し、縦軸は、振幅を示す。また、図4において、横軸は、時間を示し、縦軸は、振幅を示す。また、図3及び図4において、振幅は正規化されているものとする。
図3に示す搬送波群は、周波数領域において周波数が異なる複数の搬送波f1〜f7から成る。複数の搬送波f1〜f7の数Nは、7である。また、搬送波群の中心周波数fcは、13.56MHzに設定される。また、複数の搬送波f1〜f7の振幅値は、同一である。また、複数の搬送波f1〜f7の周波数間隔Δfは、10kHzであり、搬送波f1〜f7の初期位相は、隣り合う搬送波で、90°ずつずらして設定されている。この搬送波群の周波数帯域は、13.56MHz±30kHz(帯域幅 60kHz)になる。図3に示す搬送波群の波形は、時間領域において図4に示す波形に変換される。すなわち、図4に示す搬送波群は、時間領域において第1ピーク部分P1と第1ピーク部分P1よりも絶対値が小さい第2ピーク部分P2とが交互に出現する振幅波形(以下適宜「振幅波形」と呼ぶ)によって表される。以下では、振幅波形の特性として、(1)第1ピーク部分P1と第2ピーク部分P2との差ΔP、(2)第1ピーク部分P1の出現時間T1と第2ピーク部分P2の出現時間T2との総和に対する第1ピーク部分P1の出現時間T1の比、及び(3)互いに隣り合う2つの第1ピーク部分P1の時間間隔ΔTを順に説明する。
振幅波形における、第1ピーク部分P1と第2ピーク部分P2との差ΔPは、複数の搬送波f1〜f7のうち、搬送波群の中心周波数fcに対応する搬送波の振幅値と、搬送波群の中心周波数fcに応じた搬送波以外の搬送波の振幅値との比に応じて、変動する。
図5は、搬送波群の中心周波数fcに対応する搬送波の振幅値と、搬送波群の中心周波数fcに応じた搬送波以外の搬送波の振幅値との比の説明に供する図である。図5に示すように、搬送波群の中心周波数fcに対応する搬送波f4の振幅値Acと、搬送波群の中心周波数fcに応じた搬送波f4以外の搬送波の振幅値Aoとの比Ao/Acは、変更され得る。比Ao/Acは、例えば、波形データ生成部71における波形データの生成に用いられるパラメータが図示しない入力装置によって変更されることによって、変更される。
図6〜図8は、比Ao/Acに応じた、第1ピーク部分P1と第2ピーク部分P2との差ΔPの変動を示す図である。図6では、比Ao/Acが0.05である場合の第1ピーク部分P1と第2ピーク部分P2との差ΔPが示されている。図7では、比Ao/Acが0.1である場合の第1ピーク部分P1と第2ピーク部分P2との差ΔPが示されている。図8では、比Ao/Acが0.2である場合の第1ピーク部分P1と第2ピーク部分P2との差ΔPが示されている。なお、図4では、比Ao/Acが1である場合の第1ピーク部分P1と第2ピーク部分P2との差ΔPが示されている。図4及び図6〜図8に示すように、振幅波形における、第1ピーク部分P1と第2ピーク部分P2との差ΔPは、比Ao/Acが増大するほど、増大する。
また、振幅波形における、第1ピーク部分P1の出現時間T1と第2ピーク部分P2の出現時間T2との総和に対する第1ピーク部分P1の出現時間T1の比は、複数の搬送波f1〜f7の数Nに応じて、変動する。振幅波形における、第1ピーク部分P1の出現時間T1と第2ピーク部分P2の出現時間T2との総和に対する第1ピーク部分P1の出現時間T1の比を以下では「第1ピーク部分P1のデューティ比」と呼ぶ。複数の搬送波f1〜f7の数Nは、例えば、波形データ生成部71における波形データの生成に用いられるパラメータが図示しない入力装置によって変更されることによって、変更される。
図9及び図10は、数Nに応じた、第1ピーク部分P1のデューティ比の変動を示す図である。図9では、数Nが3である場合の、第1ピーク部分P1の出現時間T1及び第2ピーク部分P2の出現時間T2が示されている。図10では、数Nが13である場合の、第1ピーク部分P1の出現時間T1及び第2ピーク部分P2の出現時間T2が示されている。なお、図4では、数Nが7である場合の、第1ピーク部分P1の出現時間T1及び第2ピーク部分P2の出現時間T2が示されている。図4、図9及び図10に示すように、振幅波形における第1ピーク部分P1の出現時間T1は、数Nが増加するほど、減少し、振幅波形における第2ピーク部分P2の出現時間T2は、数Nが増加するほど、増加する。すなわち、第1ピーク部分P1のデューティ比は、数Nが増加するほど、減少する。
また、振幅波形における、互いに隣り合う2つの第1ピーク部分P1の時間間隔ΔTは、複数の搬送波f1〜f7の周波数間隔Δfに応じて、変動する。複数の搬送波f1〜f7の周波数間隔Δfは、例えば、波形データ生成部71における波形データの生成に用いられるパラメータが図示しない入力装置によって変更されることによって、変更される。
図11及び図12は、周波数間隔Δfに応じた、互いに隣り合う2つの第1ピーク部分P1の時間間隔ΔTの変動を示す図である。図11では、周波数間隔Δfが50kHzである場合の、互いに隣り合う2つの第1ピーク部分P1の時間間隔ΔTが示されている。図12では、周波数間隔Δfが100kHzである場合の、互いに隣り合う2つの第1ピーク部分P1の時間間隔ΔTが示されている。なお、図4では、周波数間隔Δfが10kHzである場合の、互いに隣り合う2つの第1ピーク部分P1の時間間隔ΔTが示されている。図4、図11及び図12に示すように、振幅波形における、互いに隣り合う2つの第1ピーク部分P1の時間間隔ΔTは、複数の搬送波f1〜f7の周波数間隔Δfが増加するほど、減少する。
図13は、搬送波群による作用を説明するための図である。搬送波群生成部62によって生成される搬送波群の振幅波形では、図13に示すように、第1ピーク部分P1と、第1ピーク部分P1よりも絶対値が小さい第2ピーク部分P2とが交互に出現する。そして、第1ピーク部分P1の出現によって、処理容器12内に「プラズマ着火ピーク電界」が形成される。「プラズマ着火ピーク電界」とは、プラズマの生成(着火)に必要な放電を起こす電界である。処理容器12内に「プラズマ着火ピーク電界」が形成されると、放電によるプラズマの電離が加速され、プラズマ密度が瞬間的に増加する。一方で、第2ピーク部分P2の出現によって、処理容器12内に「プラズマ維持電界」が形成される。「プラズマ維持電界」とは、プラズマの維持に必要な放電を起こす電界を指し、「プラズマ着火ピーク電界」よりも絶対値が小さい。処理容器12内に「プラズマ維持電界」が形成されると、放電によるプラズマの電離が抑制され、プラズマ密度の増加が抑制される。搬送波群生成部62によって生成される搬送波群は、処理容器12内に「プラズマ着火ピーク電界」と「プラズマ維持電界」とを交互に形成させる。これにより、プラズマ密度が過度に増加する事態が回避され、かつ、プラズマの維持のための十分な電界が確保される。
次に、第1実施形態に係るプラズマ処理装置10を用いたプラズマ処理方法について、図14を用いて説明する。図14は、第1実施形態に係るプラズマ処理方法のフローチャートである。
図14に示すように、プラズマ処理装置10の搬送波群生成部62は、搬送波群を生成する(ステップS101)。搬送波群生成部62によって生成される搬送波群は、周波数領域において周波数が異なる複数の搬送波から成る。また、搬送波群生成部62によって生成される搬送波群は、時間領域において第1ピーク部分と第1ピーク部分よりも絶対値が小さい第2ピーク部分とが交互に出現する振幅波形によって表される。
下部電極LEは、搬送波群を用いて、処理容器12内にプラズマを生成する(ステップS102)。
プラズマ処理装置10は、処理を継続する場合(ステップS103否定)、処理をステップS101に戻し、処理を終了する場合(ステップS103肯定)、処理を終了する。
第1実施形態に係るプラズマ処理装置10によれば、時間領域において第1ピーク部分と第2ピーク部分とが交互に出現する振幅波形によって表される搬送波群を生成し、該搬送波群を用いて処理容器12内にプラズマを生成する。このため、処理容器12内に「プラズマ着火ピーク電界」と「プラズマ維持電界」とを交互に形成させることができ、これにより、プラズマ密度が過度に増加する事態が回避され、かつ、プラズマの維持のための十分な電界が確保される。結果として、低圧かつ低プラズマ密度の下でプラズマを安定的に維持することができる。さらに、イオンエネルギーの分布の制御性を向上することもできる。
次に、第1実施形態に係るプラズマ処理装置10による効果(プラズマの維持)について、図15を用いて説明する。図15は、第1実施形態に係るプラズマ処理装置による効果(プラズマの維持)の説明に供する図である。図15において、横軸は、圧力[Torr]を示し、縦軸は、プラズマ密度[ions/cm]を示す。また、図15において、領域501は、高周波電源によって生成される高周波電力を用いた従来のプラズマ処理装置を用いた場合に、プラズマが維持される領域を示す。また、図15において、領域502は、第1実施形態に係るプラズマ処理装置10を用いた場合に、プラズマが維持される領域を示す。
図15に示すように、従来のプラズマ処理装置では、圧力が5[mTorr]以上で、かつ、プラズマ密度が1E+10[ions/cm]以上の環境の下でのみ、プラズマが維持された。これに対して、第1実施形態に係るプラズマ処理装置10では、圧力が5[mTorr]未満で、かつ、プラズマ密度が1E+10[ions/cm]未満の環境の下でも、プラズマが維持された。すなわち、第1実施形態に係るプラズマ処理装置10では、従来のプラズマ処理装置と比べて、低圧かつ低プラズマ密度の下でプラズマを安定的に維持することができた。
次に、第1実施形態に係るプラズマ処理装置10による効果(イオンエネルギーの分布)について、図16を用いて説明する。図16は、第1実施形態に係るプラズマ処理装置による効果(イオンエネルギー分布)の説明に供する図である。図16において、横軸は、ウエハWに入射するイオンのエネルギー(以下「イオンエネルギー」と呼ぶ)を示し、縦軸は、ウエハWに入射するイオンの出現確率を示している。また、図16において、グラフ511は、高周波電源によって生成される高周波電力を用いた従来のプラズマ処理装置を用いた場合のイオンエネルギーの分布を示す。また、図16において、グラフ512は、第1実施形態に係るプラズマ処理装置10を用いた場合のイオンエネルギーの分布を示す。
図16に示すように、従来のプラズマ処理装置では、イオンエネルギーの最小値及び最大値付近にイオンの出現確率のピークが分散される。これに対して、第1実施形態に係るプラズマ処理装置10では、特定のイオンエネルギー付近にイオンの出現確率のピークが集中した。すなわち、第1実施形態に係るプラズマ処理装置10では、従来のプラズマ処理装置と比べて、イオンエネルギーの分布の制御性を向上することができた。
以上、第1実施形態に係るプラズマ処理装置10によれば、時間領域において第1ピーク部分と第2ピーク部分とが交互に出現する振幅波形によって表される搬送波群を生成し、該搬送波群を用いて処理容器12内にプラズマを生成する。このため、処理容器12内に「プラズマ着火ピーク電界」と「プラズマ維持電界」とを交互に形成させることができ、これにより、プラズマ密度が過度に増加する事態が回避され、かつ、プラズマの維持のための十分な電界が確保される。結果として、低圧かつ低プラズマ密度の下でプラズマを安定的に維持することができる。さらに、イオンエネルギーの分布の制御性を向上することもできる。
なお、開示技術は、上記した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
上記実施形態では、波形データ生成部71が1つの波形データを生成し、変調部78が1つの波形データに応じて搬送波群を生成する例を示したが、開示技術はこれには限定されない。例えば、波形データ生成部71は、図17に示すように、第1時間に、第1波形データを生成し、第1時間の次の第2時間に、第1波形データとは異なる第2波形データを生成しても良い。この場合、変調部78は、図18に示すように、第1時間に、第1波形データに応じて搬送波群を生成し、第2時間に、第2波形データに応じて搬送波群を生成する。図18の例では、第1波形データに応じて生成された搬送波群は、時間領域において第1ピーク部分P1と第1ピーク部分P1よりも絶対値が小さい第2ピーク部分P2とが交互に出現する振幅波形によって表される。これにより、第1時間では、第1ピーク部分P1の出現によって、処理容器12内に「プラズマ着火ピーク電界」が形成され、第2ピーク部分P2の出現によって、処理容器12内に「プラズマ維持電界」が形成される。これに対して、第2波形データに応じて生成された搬送波群は、時間領域において第3ピーク部分P3と第3ピーク部分P3よりも絶対値が小さい第4ピーク部分P4とが交互に出現する振幅波形によって表される。第3ピーク部分P3は、第1ピーク部分P1よりも絶対値が大きい。これにより、第2時間では、第3ピーク部分P3の出現によって、ウエハWに入射するイオンを加速させる電力である「イオン加速電力」が下部電極LEに印加される。なお、図17及び図18は、変形例1の説明に供する図である。
また、例えば、波形データ生成部71は、図19に示すように、第1波形データと、第1波形データとは異なる第2波形データとが合成されて得られる合成波形データを波形データとして生成しても良い。この場合、変調部78は、図20に示すように、第1ピーク部分P1と第1ピーク部分P1よりも絶対値が小さい第2ピーク部分P2とが交互に出現し、且つ、第3ピーク部分P3が任意の時間に出現する搬送波群を、合成波形データに応じて生成する。第3ピーク部分P3は、第1ピーク部分P1よりも絶対値が大きい。図20の例では、第1ピーク部分P1の出現によって、処理容器12内に「プラズマ着火ピーク電界」が形成され、第2ピーク部分P2の出現によって、処理容器12内に「プラズマ維持電界」が形成される。また、第3ピーク部分P3の出現によって、ウエハWに入射するイオンを加速させる電力である「イオン加速電力」が下部電極LEに印加される。なお、図19及び図20は、変形例2の説明に供する図である。
また、上記実施形態では、搬送波群生成部62により生成される搬送波群が下部電極LEに供給される例を示したが、開示技術はこれには限定されない。例えば、搬送波群は、上部電極30に供給されても良い。上部電極30に搬送波群が供給されると、下部電極LEと上部電極30との間の処理空間Sに電界が形成される。処理容器12内に導入されたガスは、処理空間Sに形成された電界によりプラズマ化され、処理空間Sにてプラズマが生成される。このとき、上部電極30は、搬送波群を用いて、処理容器12内にプラズマを生成するプラズマ生成部として機能する。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。図21は、第2実施形態に係るプラズマ処理装置を示す図である。第2実施形態に係るプラズマ処理装置10は、図1に示す第1実施形態に係るプラズマ処理装置10と略同様の構成であるため、同一の部分については同一の符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
第2実施形態に係るプラズマ処理装置10は、搬送波群生成部62、増幅器64および整合器66に代えて、搬送波群生成部100と、方向性結合器102と、整合器104とを有する。
搬送波群生成部100は、搬送波群を生成する。例えば、搬送波群生成部100は、周波数の異なる複数の電気信号を合成した搬送波群を生成する。搬送波群生成部100によって生成される搬送波群は、周波数領域において周波数が異なる複数の搬送波から成る。また、搬送波群生成部100によって生成される搬送波群は、時間領域において第1ピーク部分と第1ピーク部分よりも絶対値が小さい第2ピーク部分とが交互に出現する振幅波形によって表される。搬送波群生成部100により生成される搬送波群の詳細については、後述される。
図22は、第2実施形態における搬送波群生成部を示す図である。搬送波群生成部100は、図22に示すように、それぞれ搬送波の電気信号を生成する複数の生成回路110が設けられている。例えば、図22の例では、搬送波群生成部100は、7つの生成回路110が並列に設けられている。なお、生成回路110の数は、7つに限定されるものではない。搬送波群生成部100は、制御部Cntからの制御に基づき、搬送波群を生成する。例えば、搬送波群生成部100は、制御部Cntから各生成回路110で生成する搬送波を指定するパラメータ(例えば、周波数、位相、振幅の増幅率等)を取得し、取得したパラメータを用いて搬送波群を生成する。
生成回路110は、信号発生器111と、位相シフタ112と、パワーアンプ113とをそれぞれ有する。信号発生器111は、位相シフタ112と接続されている。また、信号発生器111は、接地されている。信号発生器111は、それぞれ搬送波の電気信号を生成する。例えば、信号発生器111は、それぞれ、パラメータで指定された周波数の信号を生成する。信号発生器111は、生成した電気信号を位相シフタ112へ出力する。位相シフタ112は、パワーアンプ113と接続されている。位相シフタ112は、入力した搬送波の電気信号の位相をシフトする。例えば、位相シフタ112は、入力した搬送波の電気信号を、パラメータで指定された分だけ位相をシフトしてパワーアンプ113へ出力する。パワーアンプ113は、入力した搬送波の電気信号を、パラメータで指定された増幅率で増幅して出力する。
搬送波群生成部100は、出力合成器115を有している。各生成回路110のパワーアンプ113は、出力合成器115に接続されている。出力合成器115は、各パワーアンプ113で増幅された搬送波の電気信号が入力する。出力合成器115は、各パワーアンプ113で増幅された搬送波の電気信号を合成して搬送波群を生成する。出力合成器115は、生成した搬送波群の電気信号を方向性結合器102に出力する。
方向性結合器102は、入力した搬送波群の電気信号を整合器104へ出力する。また、方向性結合器102は、図示しない検出部を接続して、方向性結合器102から整合器104へ流れる電気信号のレベルや波形を検出部により検出し、検出結果を制御部Cntへ通知しても良い。制御部Cntは、通知された検出結果に基づいて、搬送波群が所望の状態となるよう、各生成回路110で生成する搬送波を指定するパラメータを制御しても良い。
整合器104は、入力した搬送波群の電気信号を下部電極LEへ供給する。整合器104は、搬送波群生成部100側の出力インピーダンスと負荷側(下部電極LE側)の入力インピーダンスを整合する。整合器104は、通過する搬送波群の周波数帯域に対応した広帯域タイプのものとすることが好ましい。なお、パワーアンプ113は、振幅が変化する波形を歪みなく増幅するために直線性の高い増幅器である必要がある。また、位相シフタ112、方向性結合器102および整合器104は、本発明の周波数帯域において周波数特性が良好であることと、位相歪みが少ないことが望ましい。
ここで、搬送波群生成部100における搬送波群の生成処理の一例を説明する。搬送波群生成部100では、各生成回路110で、所定の周波数間隔Δfで周波数が異なる搬送波を生成する。図23は、各生成回路で生成される搬送波の周波数の一例を示す図である。図23において、横軸は、周波数を示し、縦軸は、振幅を示す。振幅は、搬送波により供給される電力のパワーを示す。図23には、中心周波数fcを13.56MHzとして、周波数間隔Δfの7つの搬送波f1〜f7の周波数が示されている。各生成回路110は、図23に示す各周波数の搬送波f1〜f7を生成する。なお、生成する搬送波の数Nは、7に限定されるものではなく、生成回路110の数以下かつ複数であれば何れであっても良い。搬送波の数Nおよび周波数間隔Δfを変化されたことによる搬送波群の変化については、後述する。
各位相シフタ112は、入力した搬送波の電気信号の位相をシフトする。例えば、各位相シフタ112は、入力した搬送波の電気信号を、隣接する周波数の搬送波の電気信号に対して、所定の周期だけ順にシフトしてパワーアンプ113へ出力する。所定の周期は、1周期分の位相を整数で割った周期に相当する位相とすることが好ましい。本実施例では、シフトさせる周期を、例えば、90°とする。各位相シフタ112は、入力した搬送波の電気信号を、周波数の小さい方に隣接する搬送波に対して90°位相をシフトさせてパワーアンプ113へ出力する。例えば、搬送波f1を位相を0°とした場合、搬送波f2は、位相を90°にシフトさせる。搬送波f3は、位相を180°にシフトさせる。搬送波f4は、位相を270°にシフトさせる。搬送波f5は、位相を0°にシフトさせる。搬送波f6は、位相を90°にシフトさせる。搬送波f7は、位相を0°にシフトさせる。なお、パワーアンプ113による増幅により電気信号の位相がシフトする場合、各位相シフタ112は、パワーアンプ113での位相のシフト分を考慮し、パワーアンプ113での増幅後に、シフト量が所定の周期となるようにシフトさせても良い。例えば、各位相シフタ112は、パワーアンプ113による位相の変化を換算して、増幅後の位相が所望の周期になるように、周波数が異なる搬送波の位相をシフトさせても良い。例えば、パワーアンプ113での位相のシフト量を補正情報として予め制御部Cntの記憶部に記憶させておき、制御部Cntが、補正情報を用いて、パワーアンプ113での位相のシフト量を引いた分だけ位相のシフトを各位相シフタ112に対して指定して、各位相シフタ112でパワーアンプ113でのシフト量を引いた分だけ位相をシフトさせても良い。
出力合成器115は、各パワーアンプ113で増幅された搬送波の電気信号を合成する。図24は、搬送波の合成の一例を示す図である。なお、図24では、説明を簡略するため、3つの搬送波120、121、122を合成する場合を示している。図24において、横軸は、時間を示し、縦軸は、振幅を示す。図24には、周波数間隔Δfで周波数が異なる搬送波120、121、122と、搬送波120、121、122を合成した合成波130が示されている。合成波130は、搬送波120、121、122の共振により、搬送波120、121、122の振幅の同じ方向ピークが重なる部分で振幅が大きくなる。例えば、合成波130は、ピーク部分131において、搬送波120、121、122の振幅よりも振幅が大きくなる。また、合成波130は、搬送波120、121、122の振幅が小さい部分が重なる部分や、振幅が異なる方向に重なる部分で、振幅が小さくなる。例えば、合成波130は、ピーク部分132において、搬送波120、121、122の振幅よりも振幅が小さくなる。
合成波130は、合成する搬送波の数Nが多くなるほど、最大のピークが大きくなる。また、合成波130は、周波数間隔Δfを変化させることにより、最大のピークが出現する周期が変化する。
ここで、合成する搬送波による搬送波群の電気信号の波形の変化を説明する。最初に、搬送波の数Nの変化による搬送波群の電気信号の波形の変化を説明する。図25は、搬送波の数N毎の搬送波群の電気信号の波形の一例を示す図である。図25の例は、中心周波数fcを13.56MHzとして、周波数間隔Δfを100KHzとして、搬送波の数Nを変えた場合を示している。図25の下部には、数Nを1(CW)、3、5、7、13とする場合の各搬送波fの周波数、振幅を示したグラフがされている。図25の下部のグラフは、横軸が周波数を示し、縦軸が振幅を示す。また、各グラフの下部には、各搬送波fの周波数、位相が示されている。また、図25の上部には、下部に示した搬送波fを合成した搬送波群の電気信号の波形が示されている。図25の上部のグラフは、横軸が時間を示し、縦軸が振幅を示す。
数Nが1(CW)の波形は、周波数fcの搬送波のみであるため、共振が発生していない。一方、数Nが3、5、7、13の波形は、搬送波の共振により、時間領域において振幅が大きいピーク部分と、振幅が小さいピーク部分とが出現する。また、振幅が大きいピークが発生する周期は、周波数間隔Δfと同じ100KHzの周期となる。
次に、周波数間隔Δfの変化による搬送波群の電気信号の波形の変化を説明する。図26は、周波数間隔Δf毎の搬送波群の電気信号の波形の一例を示す図である。図26の例は、中心周波数fcを13.56MHzとし、搬送波fを7つ(f1〜f7)として、搬送波f1〜f7の周波数間隔Δfを変えた場合を示している。図26の下部には、搬送波f1〜f7の周波数間隔Δfを50KHz、100KHz、500KHzとする場合の搬送波f1〜f7の周波数、振幅を示したグラフがされている。図26の下部のグラフは、横軸が周波数を示し、縦軸が振幅を示す。また、各グラフの下部には、各搬送波fの周波数、位相が示されている。なお、CWには、中心周波数fcを13.56MHzの搬送波の振幅が示されている。また、図26の上部には、下部に示した搬送波f1〜f7を合成した搬送波群の電気信号の波形が示されている。図26の上部のグラフは、横軸が時間を示し、縦軸が振幅を示す。
CWの波形は、周波数fcの搬送波のみであるため、共振が発生していない。一方、周波数間隔Δfを50KHz、100KHz、500KHzの波形は、搬送波の共振により、時間領域において振幅が大きいピーク部分と、振幅が小さいピーク部分とが出現する。また、振幅が大きいピークが発生する周期は、周波数間隔Δfと同じ周期となる。
次に、搬送波の振幅の変化による搬送波群の電気信号の波形の変化を説明する。図27は、搬送波の振幅を変化させた場合の搬送波群の電気信号の波形の一例を示す図である。図27の例は、中心周波数fcを13.56MHzとして、周波数間隔Δfを100KHzとし、搬送波を7つのf1〜f7として、中心周波数fcとなる搬送波f4の振幅に対して、搬送波f1〜f3、f5〜f7の振幅を変化させた場合を示している。図27の上部のグラフは、横軸が周波数を示し、縦軸が振幅を示す。図27の下部には、搬送波f4の振幅に対する搬送波f1〜f3、f5〜f7の振幅をX=0、0.2(20%)、0.5(50%)、0.8(80%)、1(100%)として、搬送波f1〜f7を合成した搬送波群の電気信号の波形が示されている。図27の下部のグラフは、横軸が時間を示し、縦軸が振幅を示す。
X=0(CW)の波形は、周波数fcの搬送波のみであるため、共振が発生していない。一方、X=0.2、0.5、0.8の波形は、搬送波の共振により、時間領域において振幅が大きいピーク部分と、振幅が小さいピーク部分とが出現する。また、Xが大きいほど、振幅が大きいピーク部分と、振幅が小さいピーク部分との振幅の差が大きくなっている。また、X=1の波形は、搬送波f1〜f7が同じ振幅となるため、図26のN=7と同様の波形となっている。
このように、搬送波群の電気信号の波形は、合成する搬送波によって変化する。制御部Cntは、搬送波群生成部100に設定する搬送波を指定するパラメータを制御して、搬送波群生成部100で搬送波を生成する生成回路110の数Nや、各生成回路110で生成する搬送波の周波数、位相シフタ112での位相のシフト量、パワーアンプ113での搬送波の増幅率を変更することにより、搬送波群の波形を変更できる。図28A〜図28Dは、搬送波の指定の一例を示す図である。なお、図28A〜図28Dには、搬送波群生成部100に13個の生成回路110が並列にある場合の各生成回路110で生成する搬送波f1〜f13の条件が示している。図28Aは、中心周波数fcを13.56MHzとし、数Nを13とし、周波数間隔Δfを100KHzとする場合の搬送波f1〜f13の条件を示している。図28Bは、中心周波数fcを13.56MHzとし、数Nを7とし、周波数間隔Δfを10KHzとする場合の搬送波f1〜f13の条件を示している。図28Cは、中心周波数fcを13.56MHzとし、数Nを13とし、周波数間隔Δfを10KHzとする場合の搬送波f1〜f13の条件を示している。図28Dは、中心周波数fcを13.56MHzとし、数Nを10とし、周波数間隔Δfを10KHzとする場合の搬送波f1〜f13の条件を示している。「ON/OFF」は、搬送波を生成する生成回路110を搬送波を生成するオン状態とするか、搬送波を生成しないオフ状態とするかを示している。「周波数[MHz]」は、生成する搬送波の周波数を示している。「初期位相[°]」は、搬送波をソフトさせる位相を示している。「相対電力」は、搬送波の相対電力を示している。搬送波は、相対電力が大きいほど増幅され、振幅が大きくなる。
搬送波群生成部100は、制御部Cntから設定されたパラメータに応じて生成した複数の搬送波の電気信号を合成して共振させることにより、時間領域において第1ピーク部分と第1ピーク部分よりも絶対値が小さい第2ピーク部分とが交互に出現する振幅波形によって表される搬送波群を生成する。
このように構成されたプラズマ処理装置10では、上部電極30の電極板34のガス吐出孔34aから処理容器12内にガスが導入される。また、搬送波群生成部100により生成される搬送波群が、方向性結合器102および整合器104を介して下部電極LEへ供給される。下部電極LEに搬送波群が供給されると、下部電極LEと上部電極30との間の処理空間Sに電界が形成される。処理容器12内に導入されたガスは、処理空間Sに形成された電界によりプラズマ化され、処理空間Sにてプラズマが生成される。このとき、下部電極LEは、搬送波群を用いて、処理容器12内にプラズマを生成するプラズマ生成部として機能する。
このように、第2実施形態に係るプラズマ処理装置10は、時間領域において第1ピーク部分と第2ピーク部分とが交互に出現する振幅波形によって表される搬送波群を生成し、該搬送波群を用いて処理容器12内にプラズマを生成する。このため、処理容器12内に「プラズマ着火ピーク電界」と「プラズマ維持電界」とを交互に形成させることができ、これにより、プラズマ密度が過度に増加する事態が回避され、かつ、プラズマの維持のための十分な電界が確保される。結果として、低圧かつ低プラズマ密度の下でプラズマを安定的に維持することができる。さらに、イオンエネルギーの分布の制御性を向上することもできる。
また、第2実施形態に係る搬送波群生成部100は、所定の周波数間隔で周波数が異なる搬送波を生成し、生成された周波数が異なる搬送波の位相をそれぞれ所定の周期だけ順にシフトし、位相がシフトされた周波数が異なる搬送波を合成することによって、搬送波群を生成する。これにより、搬送波群生成部100は、第1ピーク部分および第2ピーク部分の振幅や、第1ピーク部分と第2ピーク部分の間隔、第1ピーク部分と次の第1ピーク部分の間隔を変化させた様々な波形を生成できる。
ところで、近年、ウエハW等の基板のプラズマエッチングでは、微細化により、開口の幅に対してエッチングを行う深さが深い高アスペクト比の加工が求められている。このような高アスペクト比のプラズマエッチングを行う場合、プラズマ処理装置では、高アスペクト比のコンタクトホールの底にイオンを到達させる必要がある。プラズマ処理装置では、例えば、電源から下部電極LEへ、図29に示すような振幅が一定の高周波の電力を連続して供給してプラズマエッチングを行うものとする場合、コンタクトホールの底にイオンを到達させるために、下部電極LEへ供給する電力Pを高くすると、次のような問題が発生する場合がある。なお、図29は、下部電極へ供給する電力の一例を示す図である。
図30は、高アスペクト比のプラズマエッチングを行う場合に発生する問題の一例を示す図である。高アスペクト比のプラズマエッチングでは、下部電極LEへ供給する電圧を高くすると、イオンがより加速されるため、マスクの後退が発生する場合がある。また、高アスペクト比のコンタクトホールは、排気特性が悪くなる。このため、コンタクトホールの下部で生じた反応生成物が再付着したり、反応生成物が排気されたとしてもプラズマにより分解して再付着するなどにより、コンタクトホールでClogging、Neckingが発生する場合がある。また、コンタクトホールの底には、方向性を持ったイオンしか到達しないため、イオンの電荷により帯電する場合がある。このため、帯電によりイオンが湾曲して、コンタクトホールでTwistingが発生する場合がある。
これらの問題は、電源から下部電極LEへ電力をパルス状に供給することで、改善される。例えば、図31に示すように、下部電極LEへ振幅が一定の高周波の電力Pをパルス状に供給してプラズマエッチングを行うものとする。なお、図31は、下部電極へ供給する電圧の一例を示す図である。この改善のメカニズムは、次のように考えられる。電力Pが供給される期間tonは、高速なイオンがコンタクトホールの底に到達する。一方、電力Pが供給されない期間tOFFは、プラズマが薄くなり、反応生成物のプラズマによる分解が行う可能性が低く、反応生成物によりコンタクトホールの側壁に堆積物が堆積したり、コンタクトホールを詰まらせる可能性が低くなる。また、期間tOFFは、イオンの電荷により帯電が緩和されるため、イオンが湾曲し難くなる。これにより、図32に示すように、高アスペクト比のコンタクトホールのプラズマエッチングを行うことができる。なお、図32は、プラズマエッチングされた高アスペクト比のコンタクトホールの一例を示す図である。
ところで、期間tOFFは、下部電極LEへ電力が供給されないため、エッチングが行われない。このため、プラズマ処理装置では、下部電極LEへ電力をパルス状に供給する場合、デューティ比を下げていくと、エッチングレートが低下する。例えば、下部電極LEへ供給する電力のデューティ比を10%とすると、90%の時間は、下部電極LEへの電力がOFFしていることと同じになる。よって、デューティ比を10%とすると、プラズマエッチングに作用する実効的な電力は、1/10になってしまう。このため、エッチングレートが低下する。下部電極LEへ電力を連続して供給した場合と同程度のエッチングレートを得るには、実効的な電力を同じにする必要がある。例えば、デューティ比を10%とする場合、実効的な電力を同じにするには、10倍の電力を供給可能な電源が必要となる。図33Aは、デューティ比とエッチングレートとの関係を説明する図である。図33Aにおいて、横軸は、デューティ比を示し、縦軸は、エッチングレートを示す。図33Bは、デューティ比と電源の容量との関係を説明する図である。図33Bにおいて、横軸は、デューティ比を示し、縦軸は、電源の容量を示す。図33Aおよび図33Bに示す横軸のデューティ比は、右側ほどデューティ比が小さいなるものとする。図33Aの破線140に示すように、デューティ比を下げていくと、エッチングレートが低下する。そこで、図33Bの実線141に示すように、デューティ比の低下に対応させて電源の容量を増加させて実効的な電力を一定に維持する場合、図33Aの実線142に示すように、エッチングレートを維持できる。
プラズマ処理装置は、電源から下部電極LEへ電力をパルス状に供給することで、高アスペクト比のコンタクトホールをエッチングする際の問題を改善できる。しかし、プラズマ処理装置は、電源から下部電極LEへ電力をパルス状に供給する場合、容量の大きい電源が必要となる。例えば、プラズマ処理装置は、1KWの容量の電源から下部電極LEへ電力を連続して供給する場合と同じ実効的な電力を、デューティ比を10%としたパルス状の電力で実現しようとする場合、10KWの容量の電源が必要となる。また、プラズマ処理装置は、例えば、10KWの容量の電源を使用した場合でも、デューティ比を5%とする場合、実効的な電力が500Wとなってしまう。電源は、容量が大きいほどコストが飛躍的に高くなり、サイズも大きくなる。
一方、上述した第1実施形態の搬送波群生成部62および第2実施形態の搬送波群生成部100は、時間領域において第1ピーク部分と第1ピーク部分よりも絶対値が小さい第2ピーク部分とが交互に出現する振幅波形によって表される搬送波群を生成できるため、上述したようなパルス状の波形と同様に機能する波形を生成できる。特に、第2実施形態の搬送波群生成部100は、搬送波を生成する生成回路110の数Nや、各生成回路110で生成する搬送波の周波数、位相シフタ112での位相のシフト量、パワーアンプ113での搬送波の増幅率を変更することにより、パルス状の波形に近い波形を生成できる。また、上述した第1実施形態の搬送波群生成部62および第2実施形態の搬送波群生成部100は、複数の搬送波を合成することにより、それぞれの搬送波を生成する各生成回路110の電源の容量を大きくしなくても、振幅の大きな搬送波群を生成できる。
図34は、下部電極へ供給する電圧の一例を示す図である。図34の上部には、下部電極LEへ高周波の電力を連続して供給する場合(デューティ比=100%)と、デューティ比を50%、30%、10%としてパルス状に高周波の電力を供給する場合に下部電極LEへ供給される電気信号の波形が示されている。なお、デューティ比を50%、30%、10%では、それぞれ電力の容量を大きくしており、振幅が大きくなっている。また、図34の下部には、中心周波数fcを13.56MHzとして、周波数間隔Δfを100KHzとし、搬送波の数Nを1(CW)、3、5、7、13とした場合に下部電極LEへ供給される搬送波群の電気信号の波形が示されている。図34の各グラフは、横軸が時間を示し、縦軸が振幅を示す。数N=3の波形は、デューティ比が50%のパルス状の波形と同様に機能する。数N=5の波形は、デューティ比が30%のパルス状の波形と同様に機能する。数N=13の波形は、デューティ比が10%のパルス状の波形と同様に機能する。
次に、第2実施形態の搬送波群生成部100の搬送波群を用いてプラズマエッチングを行った場合の結果の一例を説明する。図35は、エッチングレートの比較結果の一例を示す図である。図35の例は、SiO2のウエハWに対してプラズマエッチングを行った場合のエッチングレートを示している。図35において、横軸は、周波数間隔Δfを示し、縦軸は、エッチングレートを示す。図35には、中心周波数fcを13.56MHzとし、搬送波の数Nを7とし、周波数間隔Δfを変化させて、それぞれプラズマエッチングを行った場合のエッチングレートが線150により示されている。また、図35には、デューティ比が30%のパルス状の波形において期間tonの出現周期を周波数間隔Δfに対応する周期として、それぞれプラズマエッチングを行った場合のエッチングレートが破線151により示されている。図35に示すように、第2実施形態の搬送波群生成部100は、パルス状の波形と同様のエッチングレートを得ることができる。
このように、第2実施形態に係る搬送波群生成部100は、所定の周波数間隔で周波数が異なる搬送波を生成し、生成された周波数が異なる搬送波の位相をそれぞれ所定の周期だけ順にシフトし、位相がシフトされた周波数が異なる搬送波を合成することによって、搬送波群を生成する。これにより、搬送波群生成部100は、容量の大きな電源を使用しなくても、搬送波を合成することで、容量の大きな電源を用いたパルス状の波形と同様に機能する搬送波群の電気信号を生成できる。また、搬送波群生成部100は、容量の大きな電源を使用しなくてもよいため、電源をコストダウンでき、電源のサイズも小型化できる。
なお、上記実施形態では、制御部Cntからパラメータの制御に応じて、各信号発生器111が生成する搬送波の周波数と、各位相シフタ112による位相のソフト量と、各パワーアンプ113による搬送波の増幅率を変更可能とした場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。各信号発生器111が生成する搬送波の周波数、各位相シフタ112による位相のソフト量および各パワーアンプ113による搬送波の増幅率は、それぞれ固定で定められていてもよい。例えば、各信号発生器111は、中心周波数fcを13.56MHzとし、それぞれ所定の周波数間隔Δf(例えば、周波数間隔Δf)で搬送波fの電気信号を固定で生成するものとしても良い。また、各位相シフタ112は、それぞれ周波数の小さい方に隣接する搬送波に対して固定で90°位相をシフトするものとしても良い。また、各パワーアンプ113は、それぞれ所定の増幅率で搬送波を増幅するものとしても良い。
また、上記実施形態では、搬送波群生成部100で生成する搬送波fの数を奇数とした場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。搬送波fの数は、偶数であってもよい。この場合、例えば、中心周波数に対して周波数が対称となるように搬送波fを生成する。例えば、中心周波数fcを13.56MHzとし、周波数間隔Δfを100KHzとして、4つの搬送波f1〜f4を生成する場合、搬送波f1の周版数は、13.41MHzとする。搬送波f2の周版数は、13.51MHzとする。搬送波f3の周版数は、13.61MHzとする。搬送波f4の周版数は、13.71MHzとする。
また、上記実施形態では、プラズマ源としてCCPを用いたプラズマ処理装置10を例に説明したが、プラズマ源はCCPに限られず、誘導結合プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)が用いられても良い。プラズマ源としてICPが用いられる場合、搬送波群生成部62によって生成される搬送波群は、ICP用アンテナに供給される。搬送波群が供給されたICP用アンテナにより、処理容器12内に誘導電界が形成される。そして、誘導電界により、処理容器12内にプラズマが生成される。このとき、ICP用アンテナは、搬送波群を用いて、処理容器12内にプラズマを生成するプラズマ生成部として機能する。
10 プラズマ処理装置
12 処理容器
30 上部電極
62 搬送波群生成部
71 波形データ生成部
72 量子化部
73 逆フーリエ変換部
78 変調部
100 搬送波群生成部
102 方向性結合器
104 整合器
110 生成回路
111 信号発生器
112 位相シフタ
113 パワーアンプ
115 出力合成器
LE 下部電極
Cnt 制御部

Claims (11)

  1. 処理容器と、
    周波数領域において周波数が異なる複数の搬送波から成る搬送波群であって、時間領域において第1ピーク部分と前記第1ピーク部分よりも絶対値が小さい第2ピーク部分とが交互に出現する振幅波形によって表される前記搬送波群を生成する搬送波群生成部と、
    前記搬送波群を用いて、前記処理容器内にプラズマを生成するプラズマ生成部と
    を有することを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記振幅波形における、前記第1ピーク部分と前記第2ピーク部分との差は、前記複数の搬送波のうち、前記搬送波群の中心周波数に応じた搬送波の振幅値と、前記搬送波群の中心周波数に応じた搬送波以外の搬送波の振幅値との比に応じて、変動することを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記振幅波形における、前記第1ピーク部分の出現時間と前記第2ピーク部分の出現時間との総和に対する前記第1ピーク部分の出現時間の比は、前記複数の搬送波の数に応じて、変動することを特徴とする請求項1又は2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記振幅波形における、互いに隣り合う2つの前記第1ピーク部分の時間間隔は、前記複数の搬送波の周波数間隔に応じて、変動することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記搬送波群生成部は、
    波形データを生成する波形データ生成部と、
    前記波形データを量子化する量子化部と、
    量子化された前記波形データを逆フーリエ変換することによって、前記波形データのIデータ及びQデータを分離する逆フーリエ変換部と、
    互いに90°位相が異なる基準搬送波を、前記波形データのIデータ及びQデータを用いて変調することによって、前記搬送波群を生成する変調部と
    を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記波形データ生成部は、第1時間に、第1波形データを生成し、前記第1時間の次の第2時間に、前記第1波形データとは異なる第2波形データを生成し、
    前記変調部は、前記第1時間に、前記第1波形データに応じて前記搬送波群を生成し、前記第2時間に、前記第2波形データに応じて前記搬送波群を生成することを特徴とする請求項5に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記波形データ生成部は、第1波形データと、前記第1波形データとは異なる第2波形データとが合成されて得られる合成波形データを前記波形データとして生成し、
    前記変調部は、時間領域において前記第1ピーク部分と前記第2ピーク部分とが交互に出現し、且つ、第3ピーク部分が任意の時間に出現する振幅波形によって表される前記搬送波群を、前記合成波形データに応じて生成することを特徴とする請求項5に記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記搬送波群生成部は、
    それぞれ所定の周波数間隔で周波数が異なる搬送波を生成する搬送波生成部と、
    前記搬送波生成部により生成された周波数が異なる搬送波の位相をそれぞれ所定の周期だけ順にシフトするシフト部と、
    前記シフト部により位相がシフトされた周波数が異なる搬送波を合成することによって、前記搬送波群を生成する合成部と、
    を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記シフト部は、前記周波数が異なる搬送波をそれぞれ周波数の小さい方に隣接する搬送波に対して90°位相をシフトする
    ことを特徴とする請求項8に記載のプラズマ処理装置。
  10. 前記搬送波群生成部は、
    前記シフト部により位相がシフトされた周波数が異なる搬送波を増幅する増幅部をさらに有し、
    前記シフト部は、前記増幅部による位相の変化を換算して、増幅後の位相が所望の周期になるように、周波数が異なる搬送波の位相をシフトし、
    前記合成部は、前記増幅部により増幅された周波数が異なる搬送波を合成することによって、前記搬送波群を生成する
    ことを特徴とする請求項8に記載のプラズマ処理装置。
  11. 周波数領域において周波数が異なる複数の搬送波から成る搬送波群であって、時間領域において第1ピーク部分と前記第1ピーク部分よりも絶対値が小さい第2ピーク部分とが交互に出現する振幅波形によって表される前記搬送波群を生成し、
    前記搬送波群を用いて、処理容器内にプラズマを生成する
    ことを特徴とするプラズマ処理方法。
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