JP2017203756A - 測位システム、測位方法、受信装置およびプログラム - Google Patents

測位システム、測位方法、受信装置およびプログラム Download PDF

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雄哉 五十嵐
秀幸 鳥本
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秀幸 鳥本
正浩 浅子
Masahiro Asako
正浩 浅子
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Abstract

【課題】位置情報取得に要する時間を短縮する。
【解決手段】本発明の測位システムは、重複可能に各自に対して割り当てられた各符号と各自の位置情報または識別情報の少なくとも一方を含むメッセージとで変調した信号を送信する複数の送信部と、前記送信部が送信した信号を受信して前記符号を推定し、推定した前記符号を用いて前記メッセージを復調する受信部と、各前記送信部の各前記位置情報と各前記送信部に割り当てられた各前記符号の各識別番号とを少なくとも表す送信部情報を記憶する記憶部と、前記受信部が推定した前記符号の前記識別番号と、前記送信部情報と、前に復調された前記メッセージの内容に基づく前記位置情報または前に推定した前記送信部の前記位置情報と、に基づいて、前記受信部が今回受信した信号を送信した前記送信部を推定する推定部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、測位システム、測位方法、受信装置およびプログラムに関する。
IMES(Indoor Messaging Service)は、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)が提案する、屋内に設置した専用の送信機が発信する送信機自身の座標情報(緯度、経度、高さ)等の位置情報をもとに、受信機の位置を判別する測位方式である(非特許文献1)。GPS(Global Positioning System)信号等のGNSS(Global Navigation Satellite System;全地球測位システム)信号やQZSS(Quasi Zenith Satellite System;準天頂衛星システム)信号の届きにくい屋内や地下空間でも位置情報を得られ、GPS等では測位できない階高や標高といった高さ情報も扱うことができる。
一般にGPS受信機等が信号を受け取り、自身の位置を判別するまでにかかる時間には、TTFF(初期位置算出時間:Time To First Fix)およびTTRM(メッセージ読取り時間:Time To Read Message)がある。IMES測位でも同様の時間がかかるが、この内、TTRMには平均で7.4秒かかるということが実験により求められている(非特許文献2)。このため、一般にGPS等より細かい屋内での位置情報を取り扱うIMESでは、位置取得に時間がかかってしまうと、ユーザが信号を受信して位置情報を取得する前に受信範囲外に移動してしまい、位置情報を取得できない場合が発生するという課題がある。
これに対して、特許文献1に記載されているシステムでは、次の構成によって、位置情報取得までに要する時間を短縮する。すなわち、特許文献1に記載されているシステムは、屋内送信機が、複数の衛星からのスペクトラム拡散信号である第1の測位信号とコンパチブルな第2の測位信号を用いて、位置情報を提供する。この屋内送信機は、自身が設置される場所を特定するための位置データを格納する記憶部と、位置データを含む第2の測位信号をスペクトラム拡散信号として生成する集積回路と、スペクトラム拡散信号を送信する送信部とを備える。ここで第2の測位信号は、第1の測位信号よりも短い周期で同一内容を繰り返すように生成される。
特開2009−133731号公報
「準天頂衛星システム ユーザインタフェース仕様書 (IS−QZSS) IS−QZSS Ver. 1.6」、2014年11月28日、宇宙航空研究開発機構(URL:http://qz−vision.jaxa.jp/USE/is−qzss/DOCS/IS−QZSS_16_J.pdf) 「IS−QZSSユーザミーティング資料、IMES仕様:Ver1.5の主な変更点について」、2013年2月14日、宇宙航空研究開発機構 衛星利用推進センター、(URL:http://qz−vision.jaxa.jp/USE/is−qzss/UMmaterials/QZSSUM_07(IMES)_02_01.pdf)
一般に上述したような屋内に設置された送信機は、その送信信号の受信可能範囲が、衛星を用いる場合と比べて遙かに狭い。そのため、屋内に設置された送信機の送信信号に、衛星が送信する信号との互換性を持たせようとすると、屋内の送信機から送信されたメッセージを取得できない場合が発生する。例えば特許文献1に記載されているようにメッセージの繰り返し周期を短くすることで、位置情報取得までに要する時間をある程度は短縮することができる。しかしながら、特許文献1に記載されている構成では、位置情報取得に要する時間が、メッセージの受信時間を含むため、時間短縮の効果は限定される。
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、位置情報取得に要する時間を短縮することができる測位システム、測位方法、受信装置およびプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、重複可能に各自に対して割り当てられた各符号と各自の位置情報または識別情報の少なくとも一方を含むメッセージとで変調した信号を送信する複数の送信部と、前記送信部が送信した信号を受信して前記符号を推定し、推定した前記符号を用いて前記メッセージを復調する受信部と、各前記送信部の各前記位置情報と各前記送信部に割り当てられた各前記符号の各識別番号とを少なくとも表す送信部情報を記憶する記憶部と、前記受信部が推定した前記符号の前記識別番号と、前記送信部情報と、前に復調された前記メッセージの内容に基づく前記位置情報または前に推定した前記送信部の前記位置情報と、に基づいて、前記受信部が今回受信した信号を送信した前記送信部を推定する推定部とを備える測位システムである。
また、本発明の一態様は、上記の測位システムであって、前記送信部情報が、各前記送信部が互いに隣接関係にあるか否かを示す隣接関係情報を含み、前記推定部が、前回復調された前記メッセージの内容に基づく前記送信部または前回推定した前記送信部と当該前記送信部とが隣接関係にある場合にのみ、当該前記送信部を、前記受信部が今回受信した信号を送信した前記送信部として推定する。
また、本発明の一態様は、上記の測位システムであって、前記推定部が、前回位置情報が前記メッセージに基づいて取得された時刻または推定された時刻と前記受信部が今回信号を受信した時刻との時間差が所定の条件を満たす場合にのみ、当該前記送信部を、前記受信部が今回受信した信号を送信した前記送信部として推定する。
また、本発明の一態様は、上記の測位システムであって、前記推定部が、確率を表す情報を対応づけて複数の前記送信部を、前記受信部が今回受信した信号を送信した前記送信部として推定する。
また、本発明の一態様は、上記の測位システムであって、前記送信部情報が、複数の前記送信部間の移動経路に基づく情報を含み、前記推定部が、前記移動経路に基づく情報を加味し、前記受信部が今回受信した信号を送信した前記送信部を推定する。
また、本発明の一態様は、上記の測位システムであって、前記受信部の速度または加速度を検知する検知部をさらに備え、前記推定部が、前記検知部から得た情報を加味し、前記受信部が今回受信した信号を送信した前記送信部を推定する。
また、本発明の一態様は、重複可能に各自に対して割り当てられた各符号と各自の位置情報または識別情報の少なくとも一方を含むメッセージとで変調した信号を送信する複数の送信部と、前記送信部が送信した信号を受信して前記符号を推定し、推定した前記符号を用いて前記メッセージを復調する受信部と、各前記送信部の各前記位置情報と各前記送信部に割り当てられた各前記符号の各識別番号とを少なくとも表す送信部情報を記憶する記憶部とを用い、推定部によって、前記受信部が推定した前記符号の前記識別番号と、前記送信部情報と、前に復調された前記メッセージの内容または前に推定した前記送信部の前記位置情報と、に基づいて、前記受信部が今回受信した信号を送信した前記送信部を推定する。
また、本発明の一態様は、重複可能に割り当てられた符号と位置情報または識別情報の少なくとも一方を含むメッセージとで変調した信号を送信する複数の送信部のいずれかが送信した信号を受信して前記符号を推定し、推定した前記符号を用いて前記メッセージを復調する受信部と、記憶部が記憶する各前記送信部の各前記位置情報と各前記送信部に割り当てられた各前記符号の各識別番号とを少なくとも表す送信部情報と、前記受信部が推定した前記符号の前記識別番号と、前に復調された前記メッセージの内容または前に推定した前記送信部の前記位置情報と、に基づいて、前記受信部が今回受信した信号を送信した前記送信部を推定する推定部によって推定された前記送信部の前記位置情報を、所定の形態で出力する出力部とを備える受信装置である。
また、本発明の一態様は、上記の測位システムであって、重複可能に割り当てられた符号と位置情報または識別情報の少なくとも一方を含むメッセージとで変調した信号を送信する複数の送信部のいずれかが送信した信号を受信して前記符号を推定し、推定した前記符号を用いて前記メッセージを復調する受信部と、出力部とを少なくとも備える受信装置において、前記出力部によって、記憶部が記憶する各前記送信部の各前記位置情報と各前記送信部に割り当てられた各前記符号の各識別番号とを少なくとも表す送信部情報と、前記受信部が推定した前記符号の前記識別番号と、前に復調された前記メッセージの内容または前に推定した前記送信部の前記位置情報と、に基づいて、前記受信部が今回受信した信号を送信した前記送信部を推定する推定部によって推定された前記送信部の前記位置情報を、所定の形態で出力する処理をコンピュータに実行させるプログラムである。
本発明によれば、受信部が推定した符号の識別番号を出力した後、受信部がメッセージを復調するのを待たずに、受信部が今回受信した信号を送信した送信部を推定することができるので、位置情報取得に要する時間を短縮することができる。
本発明の一実施形態に係る測位システム10の構成例を示すブロック図である。 図1に示す送信部1の配置例を模式的に示す平面図である。 図1に示す位置情報42、符号識別番号43および隣接関係情報44の一例を説明するための説明図である。 図1に示す移動経路情報45の一例を説明するための説明図である。 図1に示す推定部3の動作例を示すフローチャートである。 図1に示す推定部3の動作例を示すシーケンス図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る測位システム10の基本的な構成例について説明する。図1に示す測位システム10は、複数の送信部1と、受信部2と、推定部3と、記憶部4と、検知部5と、出力部6とを備える。
複数の送信部1は、例えば上述したIMESにおいて屋内に設置されて、位置情報等を含む航法メッセージ(以下、メッセージと称する)を含む無線信号を送信する送信機である。この場合、送信部1が送信する無線信号は、基本的にGPS信号と同じ無線特性を有する。送信部1は、所定の搬送波を、位置情報や送信機の識別情報(ID)を含むメッセージと、各送信機に割り当てられた擬似ランダム雑音(以下「PRN」(Pseudo−Random Noise))コード(以下、単に符号とも称する)とで変調することで送信する信号を生成する。また、IMESに対しては10個のPRNコードが割り当てられている。これら10個のPRNコードは、173から182までのPRN番号(符号識別番号とも称する)で識別される。測位システム10において、例えば送信部1の個数が11以上となる場合、同一のPRNコードが複数の送信部1に対して重複して割り当てられることになる。なお、IMESにおいて現在規定されているメッセージのタイプは、位置情報のみを含むものと識別情報のみを含むものとの2種類であるが、本実施形態においてメッセージは両者を含むものであってもよい。すなわち、本実施形態において複数の送信部1は、重複可能に各自(各送信部1)に対して割り当てられた各符号と各自の位置情報または識別情報の少なくとも一方を含むメッセージとで所定の搬送波を変調することで生成した信号を、無線信号に変換して送信する。送信部1は、当該送信部1の設置位置を示す情報である位置情報をメッセージに含ませたり、当該送信部1を識別する識別情報をメッセージに含ませたり、あるいは、その両方を含ませたりすることができる。位置情報は、例えば緯度、経度および階数(フロア数)を示す情報としたり、緯度、経度および高度を示す情報としたりすることができる。
受信部2は、符号推定部21と、メッセージ復調部22とを備える。符号推定部21は、送信部1が送信した無線信号を受信して、送信部1が変調において用いた符号が、予め決められている複数の符号のうちのどの符号なのかを、各符号との相関係数を求めることで推定する。符号推定部21は、推定した符号の符号識別番号を推定部3に対して出力する。符号推定部21は、例えば、推定中の符号の符号識別番号を推定部3に対して一定の周期で繰り返し出力する。メッセージ復調部22は、符号推定部21が推定した符号を用いて、受信した信号に基づき送信部1が変調において用いたメッセージを復調する。メッセージ復調部22は、復調したメッセージを推定部3に対して出力する。また、受信部2は、GPS信号等の衛星から送られてきた無線信号を受信して位置情報を算出し、算出した位置情報を推定部3に対して出力する機能を有する。
記憶部4は、各送信部1に係る情報である送信部情報41を記憶する。送信部情報41は、各送信部1の各位置情報と、各送信部1に割り当てられた各符号の各識別番号とを表す情報とを少なくとも含む。送信部情報41は、送信部1の設置位置を示す位置情報42と、送信部1が変調において用いる符号の識別番号である符号識別番号43と、送信部1に隣接する他の送信部1を一覧にして示す情報である隣接関係情報44とを、送信部1毎に含む。また、送信部情報41は、移動経路情報45を含む。移動経路情報45は、複数の送信部1間の移動経路に基づく情報であり、例えば、各送信部1間の移動距離や移動時間を表す情報である。
ここで、図2から図4を参照して、図1に示す送信部情報41の構成例について説明する。図2は、図1に示す送信部1(図2では送信部1a〜1hとして示す)の1つのフロア200内の配置例を模式的に示す平面図である。図2に示す例では、フロア200が床201と壁202と図示していない天井とで囲まれた空間を構成している。フロア200は、壁202で区分された部屋203と通路204とを含んでいる。また、フロア200は、他のフロアとの出入口205と、部屋203の出入口206とを有している。送信部1a〜1hは、図示していない天井に設置されていて、鎖線で示す領域10a〜10hを受信可能範囲とする。なお、送信部1a〜1hを区別せずに説明する場合、送信部1a〜1hを送信部1として示し、また、領域10a〜10hを区別せずに説明する場合、領域10a〜10hを領域10として示す。この場合、送信部1a〜1hの識別情報(送信部識別情報)は「1a」〜「1h」であるとする。また、送信部1aには符号識別番号「C1」の符号が割り当てられている。同様に、送信部1b〜1hには、符号識別番号「C2」、「C3」、「C4」、「C5」、「C1」、「C6」および「C2」の各符号が割り当てられている。また、送信部1a〜1hの緯度はLAa〜LAh、経度はLOa〜LOh、高さはHa〜Hhであるとする。図2に示す例では、送信部1aが通路204の出入口205近傍に設置され、通路204には他に送信部1b〜1dが出入口205から出入口206へ向かってこの順で設置されている。送信部1e〜1hは部屋203内に分散して配置されている。このうち送信部1gは、受信可能範囲の領域10gの一部が通路204にはみ出している。
図3は、図2に示す送信部1a〜1hに対応する図1に示す送信部情報41が含む位置情報42、符号識別番号43および隣接関係情報44の構成例を示す。例えば、送信部1aについては、送信識別情報「1a」に対応づけて位置情報「LAa、LOa、Ha」、符号識別番号「C1」および隣接関係情報「1b」が、送信部情報41が含む位置情報42、符号識別番号43および隣接関係情報44として記憶部4に記憶される。また、例えば送信部1bについては、送信識別情報「1b」に対応づけて位置情報「LAb、LOb、Hb」、符号識別番号「C2」および隣接関係情報「1a、1b」が、送信部情報41が含む位置情報42、符号識別番号43および隣接関係情報44として記憶部4に記憶される。また、例えば送信部1dについては、送信識別情報「1d」に対応づけて位置情報「LAd、LOd、Hd」、符号識別番号「C4」および隣接関係情報「1c、1e、1f、1g、1h」が、送信部情報41が含む位置情報42、符号識別番号43および隣接関係情報44として記憶部4に記憶される。図3に例示するように、隣接関係情報44は、必ずしも受信可能範囲の領域が隣接しているという関係だけでなく、ある送信部1の受信可能範囲の領域10から他の送信部1の受信可能範囲の領域10までその他の送信部1の受信可能範囲の領域10を通過せずに移動可能な場合に、ある送信部1と他の送信部1が隣接関係にあるとしている。
図4は、図2に示す送信部1a〜1hに対応する図1に示す送信部情報41が含む移動経路情報45の構成例を示す。図4において例えば「Rab」は送信部1aから送信部1bまでの移動距離または徒歩での移動時間を示す。また、例えば「Rba」は送信部1bから送信部1aまでの移動距離または徒歩での移動時間を示す。「Rab」と「Rba」が同一の場合には一方を省略してもよい。また、例えば「Rab」は、移動距離と移動時間の両方を表す情報であったり、最長距離と最短距離や最大や最小の移動時間を表す情報を含んでいたり、年齢や性別、あるいは障害の有無などによる異なる値を含んでいたりしてもよい。図4に示す例では、移動経路情報45が、図2に示す送信部1a〜1hにおける2つの送信部間の全ての組み合わせについて移動時間または移動距離を示す情報を含むこととしているが、一部を省略してもよい。なお、移動経路情報45は、送信部1a〜1h間の移動時間を計算する際に必要となる情報を含んでいればよく、例えば。所定の座標系において図2に示すフロア200の壁202や出入口205、206等の座標情報と、送信部1a〜1hの座標情報とを示すものであってもよい。
一方、図1に示す推定部3は、受信部2が推定した符号の識別番号である符号識別番号と、記憶部4が記憶する送信部情報と、受信部2で前に復調されたメッセージの内容に基づく送信部1の位置情報(これを取得された位置情報とも言う)または推定部3が前に推定した送信部1の位置情報(これを推定された位置情報とも言う)と、に基づいて、受信部2が今回受信した信号が含むメッセージを復調する前に、受信部2が今回受信した信号を送信した送信部1を推定する。また、推定部3は、受信部2が新たにメッセージを復調した場合には、復調されたメッセージの内容に基づいて位置情報を更新する。すなわち、推定部3は、IMES信号等の送信部1が送信した無線信号による測位を、原則として、受信部2がデコードしたメッセージ(緯度・経度・フロア)の内容(値)によって行う。また、推定部3は、メッセージの内容が送信部1の識別情報である場合、所定のデータベースにアクセスする等して当該識別情報に対応する位置情報を取得する。一方、推定部3は、例外的に、受信部2が推定した符号識別番号等に基づいて今回受信された信号を送信した送信部1を予測可能な場合に限り、受信部2が今回受信した信号が含むメッセージを復調する前に、受信部2が今回受信した信号を送信した送信部1を推定する。
なお、本実施形態の測位システム10における測位とは、GPS信号等の衛星からの無線信号を用いて位置情報を算出することと、送信部1が送信したメッセージに含まれている位置情報を取得することと、送信部1が送信したメッセージに含まれている識別情報に対応する位置情報を取得することと、送信部1が変調の際に用いた符号と記憶部4が記憶する送信部情報41とに基づいてメッセージが復調されるのを待たずに当該送信部1を推定し、推定した送信部1の位置情報を、現在の位置情報として推定することとを含んでいる。
推定部3は、以前に取得されたGPS測位やメッセージの内容に基づく位置情報または以前に推定した位置情報を基準として、受信部2が出力した符号識別番号から現在地点を「予測」可能な場合、メッセージのデコードを待たずに位置情報を推定する。ただし、推定部3は、以前に取得あるいは推定した位置情報が無い場合は通常どおり、例えば送信部1からのメッセージを取得後にメッセージの内容に基づいて位置情報を取得する。なお、本実施形態の測位システム10では、複数の送信部1に対して同一の符号識別番号が重複して割り当てられることがある。この場合、符号識別番号から一意に送信部1を特定することはできない。例えば、上述したようにIMES方式に与えられたPRNコードは10種類のみであるため、送信部1が10個より多い場合、これによって緯度・経度・フロアを全て予測するのは不可能である。そこで、本実施形態では、例えば次のようにして符号識別番号に基づいて現在地点を予測可能か否かを判定し、予測可能な場合に当該信号を送信したであろう送信部1を推定する。
A)すなわち、最後に取得または推定した位置情報と、隣接する符号(PRNコード)がユニークな送信部1(例えばIMES送信機)をあらかじめリストアップし、次に取得した符号(PRNコード)がリストの中にある場合、「予測」できるものとする。
B)あるいは、最後に位置情報を取得または推定した時刻と現在の時刻との時間差から、徒歩で移動可能な距離を算出し、その範囲内にある同一符号(PRNコード)を持つ送信部1(例えばIMES送信機)がユニークである場合、「予測」できるものとする。
なお、予測可能か否かの判定はこれらのものに限られず、例えば、推定部3は、予測される送信部1がユニークでない場合でも、確からしさを比較することで、最も確かな推定結果を、あるいは複数の推定結果を確率を示す情報とともに、推定結果として出力することができる。
一方、図1において、検知部5は、受信部2の速度もしくは加速度、角速度もしくは角加速度、振動や周囲の磁気を検知する1または複数のセンサを有する。推定部3は、検知部5から得た情報を加味し、受信部2が今回受信した信号を送信した送信部1を推定することができる。例えば、推定部3は、検知部5の検知結果に基づいて受信部2の移動距離や歩数を推定し、その推定結果に対応する送信部1を推定することができる。
また、出力部6は、表示装置、音響出力装置、振動装置、記憶装置等を有し、推定部3が測位した位置情報をそれらの装置から所定の形態で出力する。
なお、図1に示す測位システム10は、例えば、受信部2、推定部3、記憶部4、検知部5および出力部6を、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末(受信装置)に備えていてもよい。あるいは、例えば、受信部2と検知部5と出力部6とを、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末に備え、推定部3の一部または全部の機能と記憶部4が記憶する一部または全部の情報を、図示していない外部のサーバが提供する機能や記憶する情報としてもよい。また、記憶部4が記憶する一部の情報を省略したり、検知部5を省略したりしてもよい。
次に、図5に示すフローチャートを参照して、図1に示す推定部3が行う位置情報の推定における2種類の動作例1および動作例2について、図2に示す送信部1の配置例を用いて説明する。図5に示す処理は、推定部3によって一定周期で繰り返し実行される。あるいは、図5に示す処理は、符号推定部21が推定した符号の符号識別番号を推定部3に対して出力したタイミングおよびメッセージ復調部22が復調したメッセージを推定部3に対して出力したタイミングに同期して開始することができる。なお、推定部3は、処理に使用する次の情報の格納領域を所定の記憶装置内に確保している。すなわち、推定部3は、最後に取得または推定した位置情報、最後に取得または推定した送信部識別情報、最後に推定された符号識別番号、および最後に各情報を取得または推定した取得時刻を示す情報の各格納領域を、所定の記憶装置内に確保している。
<動作例1>
動作例1では、図5のステップS3の予測可能か否かの判定を、上記A)の判定、すなわち、今回推定した送信部1が前回取得または推定した送信部1と隣接いているか否かを判定することで行う。
処理を開始すると、推定部3は、符号識別番号を受信部2から新たに取得したか否かの判定を行う(ステップS1)。推定部3は、符号識別番号を受信部2から新たに取得したと判定した場合(ステップS1:Yes)、取得した送信部識別情報が所定の格納領域に記憶されているか否かを判定する(ステップS2)。送信部識別情報が記憶されていた場合(ステップS2:Yes)、推定部3は、受信部2から取得した新たな符号識別番号に基づいて現在地点を予測可能か否かを判定する(ステップS3)。この動作例1では、推定部3は、予測可能か否かの判定として、新たに取得した符号識別番号が、記憶されている送信部識別情報(前回取得または推定した送信部1の識別情報)の送信部1に隣接する送信部1の符号識別番号か否かを判定する(ステップS3)。ステップS3では、送信部情報41が含む各送信部1が互いに隣接関係にあるか否かを示す隣接関係情報44を参照し、推定部3が、前回復調されたメッセージの内容に基づく送信部1または前回推定した送信部1と、当該送信部1とが隣接関係にあるか否かを判定する。そして、隣接関係にある場合と、当該送信部1と記憶されている送信部識別情報の送信部1とが同一である場合に、推定部3は、当該送信部1を、受信部2が今回受信した信号を送信した送信部1として推定する。なお、以下では隣接関係にある場合が、同一の場合を含むものとする。
予測可能な場合、すなわち、記憶されている送信部識別情報の送信部1の隣接関係にある送信部1の符号識別番号である場合(ステップS3:Yes)、推定部3は、隣接関係にある送信部1を今回の信号を送信した送信部1として推定し、推定した送信部1の位置情報で、位置情報の格納領域に記憶されているデータを更新する(ステップS5)。次に、推定部3は、当該位置情報を送信した送信部1の送信部識別情報で、送信部識別情報の格納領域に記憶されているデータを更新する(ステップS6)。次に、推定部3は、受信部2から取得した符号識別番号で、符号識別番号の格納領域に記憶されているデータを更新する(ステップS7)。次に、推定部3は、現在の時刻で、取得時刻の格納領域に記憶されているデータを更新する(ステップS8)。ここで、推定部3は、図5に示す処理を終了し、最新の位置情報に基づいて出力部6から所定の形態で位置情報を出力する。
一方、符号識別番号を新たに取得していない場合(ステップS1:No)、送信部識別情報が記憶されていない場合(ステップS2:No)、または、予測可能でない場合(ステップS3:No)、推定部3は、推定部3は、受信部2から、メッセージを取得したか否かを判定する(ステップS4)。新たなメッセージを取得した場合(ステップS4:Yes)、推定部3は、当該メッセージの内容に基づいて取得した位置情報で、位置情報の格納領域に記憶されているデータを更新する(ステップS5)。次に、推定部3は、例えば位置情報をキーとして送信部情報41を参照することで、当該位置情報を送信した送信部1の送信部識別情報を取得し、送信部識別情報の格納領域に記憶されているデータを更新する(ステップS6)。次に、推定部3は、受信部2から取得した符号識別番号で、符号識別番号の格納領域に記憶されているデータを更新する(ステップS7)。次に、推定部3は、現在の時刻で、取得時刻の格納領域に記憶されているデータを更新する(ステップS8)。ここで、推定部3は、図5に示す処理を終了し、最新の位置情報に基づいて出力部6から所定の形態で位置情報を出力する。
新たなメッセージを取得していない場合(ステップS4:No)、推定部3は、図5に示す処理を終了する。
次に、図6は、受信部2と推定部3と出力部6の動作タイミングを示すシーケンス図である。この図6において、推定部3については符号識別番号の格納領域の記憶内容(「」で囲んで示す。)の変化を示している。図6は、図2に示す配置例において、ユーザが送信部1bの受信可能範囲の領域10bに位置しているときに推定部3を起動し、その後、送信部1cの受信可能範囲の領域10cに移動する場合を例としている。以下、図6のシーケンス図のシーケンスの各々に対し、図5に示すフローチャートの各処理のステップそれぞれを対応させて、本実施形態の受信部2による位置情報の推定における各処理の時間関係を説明する。
まず、推定部3が起動された直後は、符号識別番号の格納領域の記憶内容は初期値(この例ではブランク「−」)である(T101)。まず、受信部2が、送信部1bの送信信号を受信し始める(T102)。次に、受信部2は、送信部1bの送信信号の符号を推定すると(T103)、推定した符号識別番号(この場合「C2」)を出力する(T104)。この場合、送信部識別番号が記憶されていないので、位置情報は更新されない(T105)。このシーケンスT105は、図5のフローチャートにおけるステップS1:Yes→ステップS2:No→ステップS4:No→終了の処理の流れに対応している。また、受信部2は、所定時間後に推定中の符号識別番号「C2」を表すデータを出力するが(T106)、送信部識別番号が記憶されていないので、位置情報は更新されない(T107)。このシーケンスT107は、ステップS1:Yes→ステップS2:No→ステップS4:No→終了の処理の流れに対応している。
次に、受信部2は、送信部1bが送信したメッセージを復調すると(T108)、復調したメッセージを出力する(T109)。推定部3は受信部2からメッセージを取得すると(T109)、メッセージの内容(位置情報または送信部識別情報)に基づいて、位置情報を更新する(ステップS5の処理に対応)。このシーケンスT109は、ステップS1:No→ステップS4:Yesの処理の流れに対応している。位置情報は、図3に示す「LAb、LOb、Hb」に更新される。次に、推定部3は、送信部識別情報を「1b」に更新する(T110;ステップS6の処理に対応)。次に、推定部3は、符号識別番号を「C2」に更新する(ステップS7の処理に対応)。次に、推定部3は、取得時刻を現在時刻に更新する(ステップS8の処理に対応)。次に、推定部3は、出力部6から所定の形態で最新の位置情報に基づく出力を行う(T111およびT112)。 次に、受信部2は、所定時間後に推定中の符号識別番号「C2」を表すデータを再度出力する(T113)。この場合、メッセージを取得したときと同じデータで各情報を更新し、出力部6から所定の形態で最新の位置情報に基づく出力を行う(T113〜T116)。シーケンスT113からシーケンスT116は、ステップS1:Yes→ステップS2:Yes→ステップS3:Yes→ステップS5〜S8の処理の流れに対応している。
次に、受信部2が、送信部1gの受信可能範囲の領域10gに移動したとする(T117)。受信部2が送信部1gの符号識別番号「C6」を出力したとすると(T118およびT119)、推定部3は、符号識別番号を新たに取得したと判定し(ステップS1:Yesの処理に対応)、さらに、送信識別番号(この場合「1b」)が記憶されていると判定する(ステップS2:Yesの処理に対応)。次に、推定部3は、図2に示す送信部識別情報「1b」に対応づけられている隣接関係情報44(この場合、「1a、1c」)を参照し、送信部識別情報「1a」の送信部1aの符号識別番号「C1」と送信部識別情報「1c」の送信部1cの符号識別番号「C3」とを確認する。次に、推定部3は、記憶されている送信部識別情報「1b」の送信部1bの隣接送信部1aまたは1cの符号識別番号「C1」または「C3」と、新たな符号識別番号「C6」が一致していないことを確認する。したがって、推定部3は、新たな符号識別番号「C6」が、記憶されている送信部識別情報「1b」の送信部1bの隣接送信部1aまたは1cの符号識別番号「C1」または「C3」ではないと判定し(すなわち予測可能ではないと判定し)(ステップS3:Noの処理に対応)、さらにメッセージを取得していないと判定した後(ステップS4:Noの処理に対応)、処理を終了する。この場合、位置情報「1b」は更新されない(T120)。
次に、受信部2が、送信部1cの受信可能範囲の領域10cに移動したとする(T121)。受信部2が送信部1cの符号識別番号「C3」を出力したとすると(T122およびT123)、推定部3は、符号識別番号を新たに取得したと判定し(ステップS1:Yesの処理に対応)、さらに、送信識別番号(この場合「1b」)が記憶されていると判定する(ステップS2:Yesの処理に対応)。次に、推定部3は、図2に示す送信部識別情報「1b」に対応づけられている隣接関係情報44(この場合、「1a、1c」)を参照し、送信部識別情報「1a」の送信部1aの符号識別番号「C1」と送信部識別情報「1c」の送信部1cの符号識別番号「C3」とを確認する。次に、推定部3は、記憶されている送信部識別情報「1b」の送信部1bの隣接送信部1aまたは1cの符号識別番号「C1」または「C3」と、新たな符号識別番号「C3」が一致していることを確認する。したがって、推定部3は、新たな符号識別番号「C3」が、記憶されている送信部識別情報「1b」の送信部1bの隣接送信部1aまたは1cの符号識別番号「C1」または「C3」であると判定する(すなわち予測可能であると判定する)(ステップS3:Yesの処理に対応)。ここで、推定部3は、受信部2が今回受信した信号を送信した送信部1が送信部1cであると推定する。次に、推定部3は、推定した送信部1cの位置情報に基づいて、位置情報を更新する(ステップS5の処理に対応)。位置情報は、図3に示す「LAc、LOc、Hc」に更新される。次に、推定部3は、送信部識別情報を「1c」に更新する(T124;ステップS6の処理に対応)。次に、推定部3は、符号識別番号を「C3」に更新する(ステップS7の処理に対応)。次に、推定部3は、取得時刻を現在時刻に更新する(ステップS8の処理に対応)。次に、推定部3は、図5の処理を終了し、出力部6から所定の形態で最新の位置情報に基づく出力を行う(T125およびT126)。
以上のように、動作例1によれば、隣接関係にない送信部1を予測対象から外すことで、予測精度を向上させることができる。
<動作例2>
動作例2では、図5のステップS3の予測可能か否かの判定を、上記B)の判定、すなわち、時間差が所定条件を満たすか否かで判定することで行う。
なお、動作例2は、動作例1と比較して、図5に示すステップS3の判定処理の内容を変更したものであり、他のステップの処理は同一である。以下、変更部分について説明する。
動作例2では図5に示すステップS3予測可能か否かの判定処理において、推定部3は、前回位置情報が復調されたメッセージに基づいて取得された時刻または推定部3が前回位置情報を符号識別番号に基づいて推定した時刻と、受信部2が今回信号を受信した時刻すなわち今回新たな符号識別番号を取得した時刻との時間差が所定条件を満たすか否かを判定する。所定条件とは、時間差が所定のしきい値を超える長時間であるとか所定のしきい値を下回る短時間であるか否かを判定する条件であってもよいし、移動距離と時間差が妥当な関係にあるか否かを判定する条件であってもよい。推定部3は、例えば、送信部情報41が含む各送信部1の位置情報42を参照し、各送信部1間の直線距離を求め、求めた直線距離と時間差が妥当な関係にあるかを判定することができる。あるいは、推定部3は、送信部情報41が含む移動経路情報45を参照することで、各送信部1間の移動距離または移動時間を求め、求めた移動距離または移動時間と時間差が妥当な関係にあるかを判定することができる。また、動作例2においても動作例1と同様に、受信部2から同一の符号識別番号が取得された場合、推定部3は、ステップS3において予測可能であると判定し、ステップS5からステップS8までの更新処理を実行する。同一の符号識別番号を取得した場合であってもステップS8で取得時刻を更新することで、受信可能範囲の領域から離れた時刻を更新しない場合と比較して精度良く推定することができる。
例えば、まず、受信部2が図2に示す送信部1cの受信可能範囲の領域10cに位置し、次に、受信部2が符号識別番号「C2」を出力した場合を例に説明する。この場合、フロア200には、符号識別番号「C2」が割り当てられた2個の送信部1bおよび1hが設置されている。ステップS3において、推定部3は、例えば、符号識別番号「C2」が割り当てられた送信部1bの位置情報42「LAb、LOb」と送信部1cの位置情報42「LAc、LOc」とから求めた送信部1bと送信部1cとの距離を平均的な徒歩による移動速度で除すことで求めた予想移動時間と、時間差とを比較する。また、推定部3は、符号識別番号「C2」が割り当てられた送信部1hの位置情報42「LAh、LOh」と送信部1cの位置情報42「LAc、LOc」とから求めた送信部1hと送信部1cとの距離を平均的な徒歩による移動速度で除すことで求めた予想移動時間と、時間差とを比較する。あるいは、推定部3は、図4に示す移動経路情報45を参照して、送信部1cから送信部1bまでの移動経路情報「Rcb」および送信部1cから送信部1hまでの移動経路情報「Rch」を取得し、移動経路情報「Rcb」から求めた移動時間と移動経路情報「Rch」から求めた移動時間と時間差とを比較する。そして、移動時間と時間差との比較結果に基づいて、推定部3は、どちらか一方の送信部1bまたは1hを受信した信号を送信した送信部1であると推定したり(ステップS3:Yes)、あるいは、どちらも当該送信部1でないと推定したり(ステップS3:No)、あるいは、送信部1bである確率と送信部1cである確率を推定結果として出力したりする(ステップS3:Yes、ただし、このフローでは確率が高い方を推定結果とする)。
以上のように、動作例2によれば、移動時間と時間差とが妥当でないと推測される送信部1を予測対象から外すことで、予測精度を向上させることができる。
なお、動作例2では、動作例1のステップS3での隣接関係に基づく判定処理に代えて、ステップS3の時間差に基づく判定処理を行っているが、隣接関係に基づく判定処理と時間差に基づく判定処理との両方を組み合わせることもできる。この場合、隣接関係にあり、かつ、時間差が所定の条件を満たす場合にのみ、送信部1の推定を有効なものとすることができる。また、図5に示す処理には、検知部5の検知結果を加味する処理を追加することができる。例えば、検知部5が検知した移動経路と、送信部1の配置とが妥当である場合に、推定部3の推定結果を妥当なものとすることができる。
以上、本発明の実施形態によれば、受信部2が推定した符号識別番号を出力した後、受信部2がメッセージを復調するのを待たずに、受信部2が今回受信した信号を送信した送信部1を推定することができるので、位置情報取得に要する時間を短縮することができる。
なお、本発明の実施の形態は上記のものに限定されない。例えば、フロア200の出入口205近傍の位置情報が取得または推定された場合、推定部3は、送信部1の推定を制限し、メッセージの内容に基づく測位のみを有効とすることができる。すなわち、推定部3は、他の階のフロアへの移動が予想される場合には、推定による測位を行わないようにすることができる。これによって誤った位置情報の出力を避けることができる。あるいは、エレベータホールや階段、エスカレータ近傍の送信部1の位置情報が取得または推定され、さらに上下方向の動きが検知部5によって検知されたときには、推定部3による推定による測位を制限したり、検知部5の出力結果に応じて他の階のフロアへの移動を前提とした推定による測位を実行したりすることができる。また、推定部3は、CPU(中央処理装置)によって所定のプログラムを実行することで上記の動作を行うものとすることができ、そのプログラムの一部または全部は、コンピュータ読取可能な記録媒体や通信回線を介して頒布することができる。
10 測位システム
1、1a〜1h 送信部
2 受信部
3 推定部
4 記憶部
5 検知部
6 出力部
41 送信部情報
42 位置情報
43 符号識別番号
44 隣接関係情報
45 移動経路情報

Claims (9)

  1. 重複可能に各自に対して割り当てられた各符号と各自の位置情報または識別情報の少なくとも一方を含むメッセージとで変調した信号を送信する複数の送信部と、
    前記送信部が送信した信号を受信して前記符号を推定し、推定した前記符号を用いて前記メッセージを復調する受信部と、
    各前記送信部の各前記位置情報と各前記送信部に割り当てられた各前記符号の各識別番号とを少なくとも表す送信部情報を記憶する記憶部と、
    前記受信部が推定した前記符号の前記識別番号と、前記送信部情報と、前に復調された前記メッセージの内容に基づく前記位置情報または前に推定した前記送信部の前記位置情報と、に基づいて、前記受信部が今回受信した信号を送信した前記送信部を推定する推定部と
    を備える測位システム。
  2. 前記送信部情報が、各前記送信部が互いに隣接関係にあるか否かを示す隣接関係情報を含み、
    前記推定部が、前回復調された前記メッセージの内容に基づく前記送信部または前回推定した前記送信部と当該前記送信部とが隣接関係にある場合にのみ、当該前記送信部を、前記受信部が今回受信した信号を送信した前記送信部として推定する
    請求項1に記載の測位システム。
  3. 前記推定部が、前回位置情報が前記メッセージに基づいて取得された時刻または推定された時刻と前記受信部が今回信号を受信した時刻との時間差が所定の条件を満たす場合にのみ、当該前記送信部を、前記受信部が今回受信した信号を送信した前記送信部として推定する
    請求項1または2に記載の測位システム。
  4. 前記推定部が、確率を表す情報を対応づけて複数の前記送信部を、前記受信部が今回受信した信号を送信した前記送信部として推定する
    請求項1から3のいずれか1項に記載の測位システム。
  5. 前記送信部情報が、複数の前記送信部間の移動経路に基づく情報を含み、
    前記推定部が、前記移動経路に基づく情報を加味し、前記受信部が今回受信した信号を送信した前記送信部を推定する
    請求項1から4のいずれか1項に記載の測位システム。
  6. 前記受信部の速度または加速度を検知する検知部をさらに備え、
    前記推定部が、前記検知部から得た情報を加味し、前記受信部が今回受信した信号を送信した前記送信部を推定する
    請求項1から5のいずれか1項に記載の測位システム。
  7. 重複可能に各自に対して割り当てられた各符号と各自の位置情報または識別情報の少なくとも一方を含むメッセージとで変調した信号を送信する複数の送信部と、
    前記送信部が送信した信号を受信して前記符号を推定し、推定した前記符号を用いて前記メッセージを復調する受信部と、
    各前記送信部の各前記位置情報と各前記送信部に割り当てられた各前記符号の各識別番号とを少なくとも表す送信部情報を記憶する記憶部と
    を用い、
    推定部によって、前記受信部が推定した前記符号の前記識別番号と、前記送信部情報と、前に復調された前記メッセージの内容または前に推定した前記送信部の前記位置情報と、に基づいて、前記受信部が今回受信した信号を送信した前記送信部を推定する
    測位方法。
  8. 重複可能に割り当てられた符号と位置情報または識別情報の少なくとも一方を含むメッセージとで変調した信号を送信する複数の送信部のいずれかが送信した信号を受信して前記符号を推定し、推定した前記符号を用いて前記メッセージを復調する受信部と、
    記憶部が記憶する各前記送信部の各前記位置情報と各前記送信部に割り当てられた各前記符号の各識別番号とを少なくとも表す送信部情報と、前記受信部が推定した前記符号の前記識別番号と、前に復調された前記メッセージの内容または前に推定した前記送信部の前記位置情報と、に基づいて、前記受信部が今回受信した信号を送信した前記送信部を推定する推定部によって推定された前記送信部の前記位置情報を、所定の形態で出力する出力部と
    を備える受信装置。
  9. 重複可能に割り当てられた符号と位置情報または識別情報の少なくとも一方を含むメッセージとで変調した信号を送信する複数の送信部のいずれかが送信した信号を受信して前記符号を推定し、推定した前記符号を用いて前記メッセージを復調する受信部と、
    出力部と
    を少なくとも備える受信装置において、
    前記出力部によって、
    記憶部が記憶する各前記送信部の各前記位置情報と各前記送信部に割り当てられた各前記符号の各識別番号とを少なくとも表す送信部情報と、前記受信部が推定した前記符号の前記識別番号と、前に復調された前記メッセージの内容または前に推定した前記送信部の前記位置情報と、に基づいて、前記受信部が今回受信した信号を送信した前記送信部を推定する推定部によって推定された前記送信部の前記位置情報を、
    所定の形態で出力する
    処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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DE102018125566A1 (de) 2017-10-20 2019-04-25 Shimano Inc. Bremsvorrichtung und bremssystem
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