JP2017203491A - ホース用継手、継手付ホース、中空糸膜モジュールユニット、及び、継手付ホースの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】各種の形状や大きさを有するホースに対しても容易に取り付けることが可能で、シール性や耐久性にも優れたホース用継手、継手付ホース、中空糸膜モジュールユニット、及び継手付ホースの製造方法を提供する。【解決手段】ホース60を他の部品に固定するために、ホース60の先端61に取り付けられるホース用継手1であり、先端に他の部品と接続される接続部3が形成され、ホース60を取り付ける側に、ホース60の先端61が挿入される環状の溝部43が形成されている。【選択図】図4
Description
本発明は、ホース用継手、継手付ホース、中空糸膜モジュールユニット、及び、継手付ホースの製造方法に関する。
中空糸膜モジュールは、無菌水、飲料水、高度純水の製造や、空気の浄化等の多くの用途に使用されている。近年、これらの用途に加えて、中空糸膜モジュールは、下水処理場における2次処理、3次処理や、浄化槽における固液分離、産業廃水中のSS(懸濁物質)の固液分離など処理のための高汚濁性水濾過にも用いられるようになっている。このような中空糸膜モジュールは、一般に、中空糸膜の集束体の端部をハウジング内に挿入し、端部を開口した状態で、中空糸膜とハウジングとの間を樹脂で固定した構造を有する。
上記のような高汚濁性水の濾過に用いられる中空糸膜モジュールとして、例えば、中空糸膜の集束体の端部をハウジング内に挿入し、端部を開口した状態で、中空糸膜とハウジングとの間を樹脂で封止した構造を有するものがある(例えば、特許文献1を参照)。
また、上記のような中空糸膜モジュールが複数並列されてなる中空糸膜モジュールユニットにおいて、各々の中空糸膜モジュールの取水口と集水ヘッダとを接続する部品として、例えば、L字継手を用いることが提案されている(例えば、特許文献2の段落0029を参照)。
ここで、上記のL字継手としては、一般に、中空糸膜モジュールの取水口及び集水ヘッダとの接続部がOリングを有する可動の接続部として構成され、さらに、長手方向中心付近にもOリングを有する可動部が備えられることで、中空糸膜モジュールが動いた場合でも、これに追従して気密性が維持できる構成とされたものが用いられている。
従来、特許文献2に記載されたような中空糸膜モジュールユニットにおいては、中空糸膜モジュールの取水口と集水ヘッダとの接続方法として、一般的に、上記のようなL字継手の他、例えば、竹の子ニップル等からなる継手にホースを差し込み、バンドで締め付けることでホースと継手とを固定した継手付ホースを用いる方法も採用されている。しかしながら、バンドで締め付けることでホースと継手とを固定する方法では、シール性の確保や、ホースの破れを防止することを両立させるため、製造時の適切なトルク管理が必要となり、そのために工程時間が長くなる場合もある。また、経年変化等に伴ってホースが硬化した場合に、ホースがバンドで締め付けられている部分が破れの起点になりやすいという問題がある。
また、通常、ホースの外径よりも内径が大きな継手にホースを挿入することで、ホースと継手を接続するが、ホース径が大きめである場合に、継手内への挿入が困難になることがある。このような場合には、例えば、ホースの端部を加温して柔軟性を付与する等、工程における作業が煩雑になり、生産性が低下するおそれがある。
その他、例えば、継手をかしめることでホースを固定する構造のものや、スリーブやゴムパッキンを袋ナット等で締め付けてシールする構造の継手も市販されている。しかしながら、これらの構造を有する継手は、接続強度やシール性の確保等の観点から、例えば、外周面に凹凸が形成された形状のホース等への適用が難しいという問題があった。また、上記の袋ナットは構造が複雑であるため、高コストであるという問題があった。
さらに、スリーブを用いた固定構造を採用した場合には、ホース本体の外径に対して接続部の外径が大きくなり、製造工程において中空糸膜モジュールを一定のピッチで配列するのを阻害するおそれがある。また、締め付けによる固定構造のために金属バンドが必須となり、部品重量が重くなるとともに部品コストが増大する他、特に、活性汚泥中で使用した場合に、微生物による腐食が生じる懸念もあった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、各種の形状や大きさを有するホースに対しても容易に取り付けることが可能で、且つ、シール性や耐久性にも優れたホース用継手を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記本発明のホース用継手にホースが取り付けられてなる継手付ホースを提供することを目的とする。
また、本発明は、上記本発明の継手付ホースによって中空糸膜モジュールと集水ヘッダとが接続されてなる中空糸膜モジュールユニットを提供することを目的とする。
さらに、本発明は、各種の形状や大きさを有するホースに対しても容易に取り付けることが可能で、且つ、シール性や耐久性にも優れた継手付ホースを製造する方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記本発明のホース用継手にホースが取り付けられてなる継手付ホースを提供することを目的とする。
また、本発明は、上記本発明の継手付ホースによって中空糸膜モジュールと集水ヘッダとが接続されてなる中空糸膜モジュールユニットを提供することを目的とする。
さらに、本発明は、各種の形状や大きさを有するホースに対しても容易に取り付けることが可能で、且つ、シール性や耐久性にも優れた継手付ホースを製造する方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた。この結果、ホースと他の配管等の部品との接続に用いられるホース用継手に関し、ホースが挿入される溝部が形成された構成を採用し、さらに、ホース用継手の溝部内に樹脂部材を設けてホースが固定された継手付ホースを構成することで、各種の形状や大きさを有するホースに対しても容易に取り付けることができることを知見した。さらに、上記構成を採用することで、ホース用継手とホースとの間の接続強度が高められるとともに、シール性や耐久性も高められることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、以下の態様を包含する。
即ち、本発明は、以下の態様を包含する。
[1] ホースを他の部品に固定するために、前記ホースの先端に取り付けられるホース用継手であって、先端に他の部品と接続される接続部が形成され、前記ホースを取り付ける側に、前記ホースの先端が挿入される環状の溝部が形成されているホース用継手。
[2] 前記溝部の幅が、開口端側に向けて漸次狭くなるように形成されている、上記[1]に記載のホース用継手。
[3] 上記[1]又は[2]に記載のホース用継手と、前記ホース用継手の溝部に先端が挿入されたホースと、前記溝部内に設けられて前記ホースを固定する樹脂部材と、を備えてなる継手付ホース。
[4] 前記樹脂部材が、反応硬化型のウレタン樹脂、エポキシ樹脂、又は不飽和ポリエステル樹脂の何れかからなる上記[3]に記載の継手付ホース。
[5] 複数の中空糸膜モジュールと、前記中空糸膜モジュールと取水管で接続された集水ヘッダと、を備えた中空糸膜モジュールユニットであって、前記取水管が、上記[3]又は[4]に記載の継手付ホースからなる中空糸膜モジュールユニット。
[6] 上記[1]又は[2]に記載のホース用継手にホースを取り付ける継手付ホースの製造方法であって、前記溝部に前記ホースを挿入する工程と、前記溝部に樹脂材料を注入する工程と、前記注入された樹脂材料を硬化させて前記溝部に前記ホースを固定する工程と、を備える継手付ホースの製造方法。
[7] 前記樹脂材料の硬化前の粘度が100000cps以下である上記[6]に記載の継手付ホースの製造方法。
[2] 前記溝部の幅が、開口端側に向けて漸次狭くなるように形成されている、上記[1]に記載のホース用継手。
[3] 上記[1]又は[2]に記載のホース用継手と、前記ホース用継手の溝部に先端が挿入されたホースと、前記溝部内に設けられて前記ホースを固定する樹脂部材と、を備えてなる継手付ホース。
[4] 前記樹脂部材が、反応硬化型のウレタン樹脂、エポキシ樹脂、又は不飽和ポリエステル樹脂の何れかからなる上記[3]に記載の継手付ホース。
[5] 複数の中空糸膜モジュールと、前記中空糸膜モジュールと取水管で接続された集水ヘッダと、を備えた中空糸膜モジュールユニットであって、前記取水管が、上記[3]又は[4]に記載の継手付ホースからなる中空糸膜モジュールユニット。
[6] 上記[1]又は[2]に記載のホース用継手にホースを取り付ける継手付ホースの製造方法であって、前記溝部に前記ホースを挿入する工程と、前記溝部に樹脂材料を注入する工程と、前記注入された樹脂材料を硬化させて前記溝部に前記ホースを固定する工程と、を備える継手付ホースの製造方法。
[7] 前記樹脂材料の硬化前の粘度が100000cps以下である上記[6]に記載の継手付ホースの製造方法。
本発明に係るホース用継手によれば、ホースが挿入される環状の溝部が形成された構成を採用することで、各種の形状や大きさを有するホースに対しても容易に取り付けることが可能となる。さらに、溝部に樹脂材料を注入して樹脂部材を設けることができるので、ホースとの間の接続強度が高められるとともに、シール性や耐久性も高められる。
また、本発明に係る継手付ホースによれば、上記本発明に係るホース用継手と、ホース用継手の溝部に先端が挿入されたホースと、溝部内に設けられてホースを固定する樹脂部材とを有し、ホース用継手にホースが取り付けられたものなので、接続強度が高く、シール性や耐久性に優れ、また、取扱性にも優れたものとなる。
また、本発明に係る中空糸膜モジュールユニットによれば、上記本発明の継手付ホースによって中空糸膜モジュールと集水ヘッダとが接続されてなるものなので、配管周辺のシール性や耐久性に優れ、安定した濾過性能を有するものとなる。
また、本発明に係る中空糸膜モジュールユニットによれば、上記本発明の継手付ホースによって中空糸膜モジュールと集水ヘッダとが接続されてなるものなので、配管周辺のシール性や耐久性に優れ、安定した濾過性能を有するものとなる。
さらに、本発明に係る継手付ホースの製造方法によれば、ホース用継手の溝部にホースを挿入する工程と、溝部に樹脂材料を注入する工程と、注入された樹脂材料を硬化させて溝部に前記ホースを固定する工程とを備える方法なので、各種の形状や大きさを有するホースに対しても容易に取り付けることが可能で、接続強度が高く、シール性や耐久性に優れ、また、取扱性にも優れた継手付ホースを生産効率よく製造することが可能となる。
以下、本発明に係るホース用継手、このホース用継手にホースが取り付けられてなる継手付ホース、この継手付ホースによって中空糸膜モジュールと集水ヘッダとが接続されてなる中空糸膜モジュールユニット、及び、継手付ホースの製造方法の実施の形態を挙げ、図1〜図9を適宜参照しながら詳述する。なお、以下の説明で用いる各図面は、その特徴をわかりやすくするために、便宜上、特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等は実際とは異なる場合がある。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
<ホース用継手、継手付ホース及び中空糸膜モジュールユニットの構成>
本実施形態のホース用継手1は、図2〜図5に示すように、ホース60を他の部品に固定するために、ホース60の先端61に取り付けられるものであり、先端に他の部品と接続される接続部3が形成されているとともに、ホース60を取り付ける側に、ホース60の先端61が挿入される環状の溝部43が形成され、概略構成されている。
本実施形態のホース用継手1は、図2〜図5に示すように、ホース60を他の部品に固定するために、ホース60の先端61に取り付けられるものであり、先端に他の部品と接続される接続部3が形成されているとともに、ホース60を取り付ける側に、ホース60の先端61が挿入される環状の溝部43が形成され、概略構成されている。
また、本実施形態の継手付ホース10は、上記のホース用継手1と、ホース用継手1の溝部43に先端が挿入されたホース60と、溝部43内に設けられてホースを固定する樹脂部材5とを備え、概略構成されている。
本実施形態のホース用継手1及び継手付ホース10の用途としては、特に限定されず、例えば、液体の分離、精製及び固液分離等を行うための各種流体の搬送が必要となる、様々な装置に好適に用いることができる。特に、図1(a),(b)に示すような中空糸膜モジュールユニット70において、中空糸膜モジュール71と集水ヘッダ74とを接続する取水管に上記の継手付ホース10を適用することで、高汚濁性水の濾過といった過酷な環境下で中空糸膜モジュールユニット70を使用した場合でも、配管周辺のシール性や耐久性が向上し、安定した濾過性能が得られるという優れた効果を発揮するものである。
[中空糸膜モジュールユニット]
図1(a),(b)は、本実施形態の中空糸膜モジュールユニット70の一例を示す図であり、(a)は一部を分解して全体を示す斜視図、(b)は要部を拡大して示す斜視図である。本実施形態の中空糸膜モジュールユニット70は、被処理水が貯留されている槽内に浸漬されることで、被処理水を濾過して汚泥と濾液である処理水とを固液分離させるものである。図1(a),(b)に例示する中空糸膜モジュールユニット70は、各構成要素を支持するフレーム72と、フレーム72の下部に配置された膜洗浄用の散気装置73と、フレーム72内に直立姿勢で挿入・固定される複数の中空糸膜モジュール71と、フレーム72の上方に配置される集水ヘッダ74とを備え、概略構成されている。また、散気装置73には図示略のブロワーが接続されており、集水ヘッダ74は図示略の吸引ポンプに接続されている。そして、中空糸膜モジュールユニット70は、集水ヘッダ74に接続される取水管として、本実施形態のホース用継手1にホース60が取り付けられた取水管(継手付ホース)10が採用されている。
図1(a),(b)は、本実施形態の中空糸膜モジュールユニット70の一例を示す図であり、(a)は一部を分解して全体を示す斜視図、(b)は要部を拡大して示す斜視図である。本実施形態の中空糸膜モジュールユニット70は、被処理水が貯留されている槽内に浸漬されることで、被処理水を濾過して汚泥と濾液である処理水とを固液分離させるものである。図1(a),(b)に例示する中空糸膜モジュールユニット70は、各構成要素を支持するフレーム72と、フレーム72の下部に配置された膜洗浄用の散気装置73と、フレーム72内に直立姿勢で挿入・固定される複数の中空糸膜モジュール71と、フレーム72の上方に配置される集水ヘッダ74とを備え、概略構成されている。また、散気装置73には図示略のブロワーが接続されており、集水ヘッダ74は図示略の吸引ポンプに接続されている。そして、中空糸膜モジュールユニット70は、集水ヘッダ74に接続される取水管として、本実施形態のホース用継手1にホース60が取り付けられた取水管(継手付ホース)10が採用されている。
中空糸膜モジュール71は、被処理水を濾過して汚泥と濾液である処理水とを固液分離させるものであり、上部ハウジング71A、下部ハウジング72B、複数の中空糸膜をシート状とした中空糸膜シート状物71C、及び一対の支柱71D,71Dから構成されている。中空糸膜シート状物71Cは、その両端部が、各ハウジング71A,71B内に挿入され、各ハウジング71A,71B内に設けられた集水部内に開口されている。支柱71D,71Dは、各ハウジング71A,71Bの両端部同士を接続する棒状部材であり、この支柱71D,71Dによって、上部ハウジング71Aと下部ハウジング71Bとが一定の間隔を保持することで、中空糸膜シート状物71Cの面形態を維持して全体として平型の中空糸膜モジュールを構成している
フレーム72は、チャンネル材から成る4本の縦フレーム72Tを備えており、各縦フレーム72Tの上部及び下部は互いに横フレーム72Yで接続され、枠状の骨格が形成されている。詳細な図示を省略するが、縦フレーム72Tは、フランジ部72Tfをフレーム両側外側に向け、互いに底壁72Tbを対向させた状態で前側と後側とに各一対配置されている。
フレーム72の下部には、散気装置73が、縦フレーム72Tに囲まれた領域で横フレーム72Yに固定され、フレーム72の上部には前面と後面に集水ヘッダ74が各々横フレーム72Yに固定されている。フレーム72の前面、両側面、後面は、板材72Pによって覆われ、散気装置73による洗浄効果をフレーム内に集中的に作用させるように構成されている。なお、図1(a)中においては、前面の板材72Pは図示を省略している。
フレーム72の内部には、複数の中空糸膜モジュール71が、前面から後面に向かって挿入・固定されている。複数の中空糸膜モジュール71は、中空糸膜シート状物73を構成する面が互いに対面するように、且つ、各ハウジング71A,71Bの長手方向が揃うように、一定間隔でフレーム72内に配置されている。より具体的には、複数の中空糸膜モジュール71は、対向する縦フレーム72Tの間に、フレーム72の前面と後面にまたがって配置されている。
また、各上部ハウジング71Aには取水口71aが形成されており、上述のように、この取水口71aが、取水管(継手付ホース)10によって集水ヘッダ74と接続されている。
また、各上部ハウジング71Aには取水口71aが形成されており、上述のように、この取水口71aが、取水管(継手付ホース)10によって集水ヘッダ74と接続されている。
上述したように、複数の中空糸膜モジュール71は、一定間隔をおいて、フレーム72に固定されている。ここで、例えば、中空糸膜モジュール71の上部ハウジング71Aの両端、及び、下部ハウジング71Bの両端は、それぞれフレーム72の所定の位置に固定される。
本実施形態の中空糸膜モジュールユニット70は、被処理水が貯留された槽内に浸漬して使用されることで、被処理水を濾過して汚泥と濾液である処理水とを固液分離させる。そして、中空糸膜モジュールユニット70は、上記のように、取水管として、本実施形態のホース用継手1が用いられた取水管(継手付ホース)10が採用されたものであり、上記のような被処理水を処理する過酷な環境下で使用した場合でも、安定した濾過性能が得られる。
[ホース用継手及び継手付ホース]
上述したように、本実施形態のホース用継手1は、図2〜図4に示す例のように、内部に流路2を有し、ホース60を他の配管等の部品に接続・固定するものであり、ホース60の先端61に取り付けられる。また、ホース用継手1には、先端に他の部品と接続される接続部3が形成され、ホース60を取り付ける側に、ホース60の先端61が挿入される環状の溝部43を含む固定部4が形成されている。
そして、本実施形態の継手付ホース10は、上記のホース用継手1と、このホース用継手1の溝部43に先端61が挿入されたホース60と、溝部43内に設けられてホース60を固定する樹脂部材5とを備えてなる。
上述したように、本実施形態のホース用継手1は、図2〜図4に示す例のように、内部に流路2を有し、ホース60を他の配管等の部品に接続・固定するものであり、ホース60の先端61に取り付けられる。また、ホース用継手1には、先端に他の部品と接続される接続部3が形成され、ホース60を取り付ける側に、ホース60の先端61が挿入される環状の溝部43を含む固定部4が形成されている。
そして、本実施形態の継手付ホース10は、上記のホース用継手1と、このホース用継手1の溝部43に先端61が挿入されたホース60と、溝部43内に設けられてホース60を固定する樹脂部材5とを備えてなる。
より具体的には、ホース用継手1は、固定部4が、ホース60の先端61近傍の内面60a側を覆うように設けられる環状の内壁部41と、ホース60の先端61近傍の外面60b側を覆うように設けられる環状の外壁部42とを有する。即ち、これら内壁部41と外壁部42との間に、ホース60の先端61が挿入される環状の溝部43が形成されている。
そして、図4に示す例の継手付ホース10は、ホース用継手1の溝部43内において、外壁部42とホース60との間に、ホース60を固定するための樹脂部材5が備えられている。図示例では、樹脂部材5が、外壁部42とホース60との間で密着するように設けられている。
そして、図4に示す例の継手付ホース10は、ホース用継手1の溝部43内において、外壁部42とホース60との間に、ホース60を固定するための樹脂部材5が備えられている。図示例では、樹脂部材5が、外壁部42とホース60との間で密着するように設けられている。
ホース用継手1の溝部43(固定部4)に接続されるホース60は、例えば、耐薬品性や耐熱性等を有する可撓性樹脂材料からなる管状のものであり、本実施形態では、ホース60の材質等の物性は、特に限定されない。
接続部3は、ホース用継手1の長手方向の一端側に設けられ、ホース用継手1と他の配管等の部品、例えば、図1(a),(b)中に示す中空糸膜モジュールユニット70に備えられる集水ヘッダ74や、中空糸膜モジュール71に備えられる取水口71aと接続される。接続部3の形状としては、特に限定されず、ホース用継手1が接続される部品に対して固定可能とすべく、それぞれの部品の接続部に対応した構造が採用される。図2等に示す例においては、接続部4が2箇所に形成された環状の凹部31を有し、この凹部31に図示略のOリングが嵌め込まれて使用されるカプラ型に構成されているが、これには限定されず、例えば、ユニオン型やフランジ型の他、ねじ等を用いた各種の接続構造を採用することが可能である。
固定部4は、接続部3と反対側の他端側、即ち、ホース60が固定される側に設けられ、図示例では、接続部3よりも若干大きな外径を有している。そして、固定部4には、上述のように、内壁部41と外壁部42との間に設けられ、ホース60の先端61が挿入される環状の溝部43が形成されている。
溝部43の深さ寸法は、例えば、ホース60を確実に固定できる深さ、即ち、ホース60の挿入代の長さを勘案しながら、内壁部41及び外壁部42の長さを調整することで適宜決定できる。
溝部43の径方向の寸法としては、例えば、図4中に示すような、溝部43を形成する内壁部41の外径D1を、ホース60の内径D3よりも少し大きめとすることが、液密性の向上の観点から好ましい。一方、内壁部41の外径D1は、ホース60が破れること無く、このホース60を溝部43に嵌め込むことができる程度の径にとどめておく必要がある。
また、溝部43を形成する外壁部42の内径D2は、ホース60との間の距離を勘案しながら決定することができ、ホース60の外面60bとの間の距離が所定以上であることが加工性の観点から好ましい。しかしながら、継手付ホース10の最大径は、出来る限り小径となるように抑制されていることが好ましいことから、外壁部42の内径D2は、これらのバランスを考慮しながら決定する必要がある。ここで、ホース60の外径D4にも依存するが、外壁部42の内面側とホース60の外面60bとの間の距離は、0.5〜10mmが好ましく、1〜5mmがより好ましいことから、これに基づいて外壁部42の内径D2を決定すればよい。
ホース用継手1の材質としては、特に限定されず、継手材料として一般的に用いられる金属材料又は樹脂材料の中から適宜選択することが可能である。
上記の金属材料としては、例えば、ステンレス材料等が挙げられる。
また、上記の樹脂材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリカーボネート、AS(アクリロニトリルスチレン)、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PA(ポリアミド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PPS(ポリフェニレンスルファイド)、PSF(ポリスルフォン)、PES(ポリエーテルスルフォン)ポリアリレート、ポリアセタール、超高分子量ポリエチレン、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル、シリコン、エポキシ、又はウレタン等の各種樹脂材料が挙げられる。継手材料として上記の樹脂材料を採用し、ホース用継手1を樹脂成形品から構成した場合には、製造コストが低減される効果が得られる。
上記の金属材料としては、例えば、ステンレス材料等が挙げられる。
また、上記の樹脂材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリカーボネート、AS(アクリロニトリルスチレン)、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PA(ポリアミド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PPS(ポリフェニレンスルファイド)、PSF(ポリスルフォン)、PES(ポリエーテルスルフォン)ポリアリレート、ポリアセタール、超高分子量ポリエチレン、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル、シリコン、エポキシ、又はウレタン等の各種樹脂材料が挙げられる。継手材料として上記の樹脂材料を採用し、ホース用継手1を樹脂成形品から構成した場合には、製造コストが低減される効果が得られる。
樹脂部材5は、合成樹脂からなる部材であり、溝部43内に挿入されたホース60の先端61を、外壁部42とホース60との間で密着して介在するように設けられることで、ホース60を固定する。図4に示す例では、外壁部42とホース60との間にのみ、樹脂部材5が設けられているが、図5に示す例では、さらに、内壁部41とホース60との間にも樹脂部材5が設けられている。
本実施形態の継手付ホース10は、ホース用継手1の溝部43内に挿入されるホース60との間に樹脂部材5が備えられることにより、外壁部42とホース60との間、さらには、内壁部41とホース60との間が、樹脂部材5の密着による圧接で強固に固定される。これにより、ホース用継手1とホース60との接続強度が高められるとともに、継手付ホース10としてのシール性や耐久性も従来に比べて向上したものとなる。
また、溝部43内において、外壁部42又は内壁部41とホース60との間が、樹脂部材5を介して一定の距離を有する構成を採用することで、各種の形状や外径を有するホースにもフレキシブルに対応でき、容易に接続することが可能になる。
さらに、従来のようなバンド締め付けによる固定方法に比べ、ホース60を大きく変形させることなく接合・固定できるので、ホースが傷ついたり、ホースに内圧が付加された際にバンド締め付け部を起点として破れが生じたりするのを抑制できる。
また、溝部43内において、外壁部42又は内壁部41とホース60との間が、樹脂部材5を介して一定の距離を有する構成を採用することで、各種の形状や外径を有するホースにもフレキシブルに対応でき、容易に接続することが可能になる。
さらに、従来のようなバンド締め付けによる固定方法に比べ、ホース60を大きく変形させることなく接合・固定できるので、ホースが傷ついたり、ホースに内圧が付加された際にバンド締め付け部を起点として破れが生じたりするのを抑制できる。
樹脂部材5をなす樹脂材料としては、特に限定されないが、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、又は不飽和ポリエステル樹脂等の反応硬化型の合成樹脂材料を用いることが、製造時の取扱性や、硬化後の接合強度が高められる観点からより好ましい。ここで、樹脂部材5をなす反応硬化型の合成樹脂材料として熱硬化性樹脂を用いる場合には、例えば、熱硬化性樹脂を溶融状態で溝部43内に注入して硬化させる方法を採用できる。また、樹脂部材5をなす合成樹脂材料に二液硬化型樹脂を用いる場合には、例えば、主剤と硬化剤とを混合した後、ゲル化する前に当該混合物を溝部43内に注入して、硬化するまで放置する方法を採用できる。
また、樹脂部材5をなす樹脂材料の粘度としては、特に限定されないが、後述の製造方法で説明するように、溝部43に溶融状態で注入する際の作業性等を考慮し、例えば、硬化前の粘度で100000cps以下であることが好ましい。樹脂部材5に用いられる樹脂材料の硬化前の粘度が上記の上限以下とされ、比較的低粘度で流動性が低いものであれば、溝部43内に樹脂材料を注入する際の作業性が高められ、また、固定部4に備えられる各壁部とホース60との間に隙間無く樹脂材料を充填することが可能となる。これにより、ホース用継手1とホース60との接続強度が強固なものとなり、また、シール性や耐久性もより高められる。また、上記効果がより顕著に得られる観点から、樹脂部材5に用いられる合成樹脂材料の硬化前の粘度は、10000cps以下がより好ましく、2000cps以下がさらに好ましい。
樹脂部材5は、図4に示す例のように、少なくとも外壁部42とホース60との間に設けられていればよい。また、樹脂部材5は、図5に示す例のように、外壁部42とホース60との間に加え、さらに内壁部41とホース60との間にも設けられていることが、ホース用継手1とホース60との接続強度がさらに高められ、シール性も向上することから、より好ましい。
また、図5に示す例のように、外壁部42とホース60との間、及び、内壁部41とホース60との間の両方に樹脂部材5を設ける場合、ホース60の内面60aと内壁部41との間の距離が所定以上であることが好ましい。即ち、後述するが、継手付ホース10の製造時に、予め、溝部43内に樹脂材料を注入した後に、ホース60の先端61を溝部43挿入する手順を採用し、内壁部41の外径D1よりもホース60の内径D3が所定以上となるように設定することで、ホース60の材料が硬めである場合でも容易に接続することが可能となり、加工性の観点からより好ましい。
一方、継手付ホース10内における圧力損失を低減する観点からは、ホース60の内面60aと内壁部41との間の距離を抑制することが好ましいことから、内壁部41の外径D1は、ホース60の内径D3を考慮しながら決定することが望まれる。この場合には、ホース60の内径D3にも依存するが、内壁部41とホース60の内面60aとの距離は、0.5〜10mmが好ましく、1〜5mmがより好ましいことから、これに基づいて内壁部41の外径D1を決定すればよい。
本実施形態のホース用継手1及び継手付ホース10は、溝部43にホース60の先端61が挿入される構成を採用することで、ホース60の太さに対して、ホース用継手1とホース60との固定部分の外径が大きくなり難い。このため、製造工程において、各種装置にホース用継手1及び継手付ホース10を取り付ける際の作業性やスペース効率の観点から有利である。
また、ホース用継手1及び継手付ホース10は、バンドによってホース60を締め付ける構造ではないことから、ホース60の劣化を抑制することが可能となる。
さらに、ホース用継手1及び継手付ホース10は、従来、バンド締め付けによる安定した固定が困難であった、ホース体に補強コードが埋め込まれること等によって表面に凹凸を有するホース(図6〜図8に例示するホース65を参照)を接続することも容易になる。
また、ホース用継手1及び継手付ホース10は、バンドによってホース60を締め付ける構造ではないことから、ホース60の劣化を抑制することが可能となる。
さらに、ホース用継手1及び継手付ホース10は、従来、バンド締め付けによる安定した固定が困難であった、ホース体に補強コードが埋め込まれること等によって表面に凹凸を有するホース(図6〜図8に例示するホース65を参照)を接続することも容易になる。
なお、図9に示す例のように、溝部43は、例えば、開口端43a側に向けて漸次小さくなるように形成されていることがより好ましい。溝部43をこのような形状とした場合、ホース60と各壁部との間で後述の樹脂部材5を介してアンカー効果が生じ、ホース60がより抜けにくくなり、接続強度がより高められる。
また、本実施形態のホース用継手1に接続されて継手付ホース10を構成するホースとしては、図3〜図6中に示すような表面が概略平滑な面であるものには限定されず、例えば、図6〜8中に示すような、表面(外面)に凹凸が形成されたホース65を採用することも可能である。図6等に示すホース65は、内面65aが概略平滑な面から構成される一方、外面65bが、凸部65cを有する凹凸状に構成されている。また、図7に示す例では、外壁部42とホース65との間にのみ、樹脂部材5が設けられているが、図8に示す例では、さらに、内壁部41とホース65との間にも樹脂部材5が設けられている。
図6〜図8に示すように、外面65bが凹凸状に構成されたホース65を用いた場合、凸部65cと樹脂部材5との間のアンカー効果により、ホース65がさらに抜けにくくなり、接続強度が顕著に高められる効果が得られる。
<継手付ホースの製造方法>
以下に、本実施形態の継手付ホースの製造方法について、図2〜図8を適宜参照しながら説明する。
本実施形態の継手付ホースの製造方法は、上述した構成を有する本実施形態のホース用継手1にホース60を取り付ける方法であり、溝部43にホース60を挿入する工程(挿入工程)と、溝部43に樹脂材料を注入する工程(注入工程)と、注入された樹脂材料を硬化させて溝部43にホース60を固定する工程(固定工程)とを備える。
以下に、本実施形態の継手付ホースの製造方法について、図2〜図8を適宜参照しながら説明する。
本実施形態の継手付ホースの製造方法は、上述した構成を有する本実施形態のホース用継手1にホース60を取り付ける方法であり、溝部43にホース60を挿入する工程(挿入工程)と、溝部43に樹脂材料を注入する工程(注入工程)と、注入された樹脂材料を硬化させて溝部43にホース60を固定する工程(固定工程)とを備える。
本実施形態の製造方法において、図4に示すような継手付ホース10を製造する場合には、まず、図2に示す例のようなホース用継手1を準備し、挿入工程において、溝部43の開口端43aから、ホース60の先端61を溝底部43bに突き当たるまで挿入する。
この際、ホース60の内径D3及び外径D4に対する、前記溝部43の寸法、即ち、内壁部41の外径D1及び外壁部42の内径D2は、上述したような適正範囲としておくことが好ましい。
この際、ホース60の内径D3及び外径D4に対する、前記溝部43の寸法、即ち、内壁部41の外径D1及び外壁部42の内径D2は、上述したような適正範囲としておくことが好ましい。
次いで、注入工程において、上記のように溝部43にホース60が挿入された状態で、上記したような樹脂材料を溝部43内に注入する。この際、例えば、外壁部42とホース60との間に、従来公知のディスペンサ等を用いて、粘度が上述した範囲に制限された樹脂材料を注入する。
ここで、ホース60の内面60aと内壁部41の外面41a側とは、注入工程の前に予め接着剤等で固定しておくことが、樹脂材料を溝部43に注入した際に樹脂材料がホース60の内部に浸入するのを防止でき、且つ、この部分の機械的強度が向上する観点からより好ましい。
ここで、ホース60の内面60aと内壁部41の外面41a側とは、注入工程の前に予め接着剤等で固定しておくことが、樹脂材料を溝部43に注入した際に樹脂材料がホース60の内部に浸入するのを防止でき、且つ、この部分の機械的強度が向上する観点からより好ましい。
一方、図5に示すような、外壁部42とホース60との間、及び、内壁部41とホース60との間の両方に樹脂部材5が設けられた継手付ホース10を製造する場合には、ホース60の挿入工程の前に、まず、樹脂材料を溝部43に注入する注入工程を実施する。
次いで、溝部43内に注入された硬化前の合成樹脂内に、ホース60の先端61を押し込んで挿入する挿入工程を実施する。
次いで、溝部43内に注入された硬化前の合成樹脂内に、ホース60の先端61を押し込んで挿入する挿入工程を実施する。
その後、溝部43内に注入した樹脂材料を硬化させることで樹脂部材5を形成し、ホース用継手1にホース60を固定することで、図3〜5に示すような継手付ホース10が得られる。
なお、上記説明においては、内外面が概略平滑な面とされたホース60をホース用継手1に接続・固定して継手付ホース10を製造する方法を説明しているが、図6〜図8に示すような外面60b側に凹凸が形成されたホース65を用いる場合においても、同様の手順で継手付ホースを製造することが可能である。
<作用効果>
以上説明したように、本発明に係るホース用継手1によれば、ホース60が挿入される環状の溝部43が形成された構成を採用することで、各種の形状や大きさを有するホースに対しても容易に取り付けることが可能となる。さらに、溝部43に樹脂材料を注入して樹脂部材5を設けることができるので、ホース60との間の接続強度が高められるとともに、シール性や耐久性も高められる。
以上説明したように、本発明に係るホース用継手1によれば、ホース60が挿入される環状の溝部43が形成された構成を採用することで、各種の形状や大きさを有するホースに対しても容易に取り付けることが可能となる。さらに、溝部43に樹脂材料を注入して樹脂部材5を設けることができるので、ホース60との間の接続強度が高められるとともに、シール性や耐久性も高められる。
また、本発明に係る継手付ホース10によれば、上記のホース用継手1と、ホース用継手1の溝部43に先端61が挿入されたホース60と、溝部43内に設けられてホース60を固定する樹脂部材5とを有し、ホース用継手1にホース60が取り付けられたものなので、接続強度が高く、シール性や耐久性に優れ、また、取扱性にも優れたものとなる。
また、本発明に係る中空糸膜モジュールユニット70によれば、上記の継手付ホース10によって中空糸膜モジュール71と集水ヘッダ74とが接続されてなるものなので、配管周辺のシール性や耐久性に優れ、安定した濾過性能を有するものとなる。
また、本発明に係る中空糸膜モジュールユニット70によれば、上記の継手付ホース10によって中空糸膜モジュール71と集水ヘッダ74とが接続されてなるものなので、配管周辺のシール性や耐久性に優れ、安定した濾過性能を有するものとなる。
さらに、本発明に係る継手付ホース10の製造方法によれば、ホース用継手1の溝部43にホース60を挿入する挿入工程と、溝部43に樹脂材料を注入する注入工程と、注入された樹脂材料を硬化させて溝部43にホース60を固定する固定工程とを備える方法なので、各種の形状や大きさを有するホースに対しても容易に取り付けることが可能で、接続強度が高く、シール性や耐久性に優れ、また、取扱性にも優れた継手付ホース10を生産効率よく製造することが可能となる。
本発明のホース用継手及び継手付ホースは、各種の形状や大きさを有するホースに対しても容易に取り付けることが可能になり、さらに、ホースとの間の接続強度が高められるとともに、シール性や耐久性も高められることから、各種流体の搬送が必要となる様々な装置に採用することができ、特に、液体の分離、精製及び固液分離等を行うための中空糸膜モジュールユニットに好適である。
1…ホース用継手、2…流路、3…接続部、4…固定部、41…内壁部、42…外壁部、43…溝部、5…樹脂部材、10…継手付ホース、60…ホース、61…端部(ホース)、60a…内面(ホース)、60b…内面(ホース)、70…中空糸膜モジュールユニット
Claims (7)
- ホースを他の部品に固定するために、前記ホースの先端に取り付けられるホース用継手であって、
先端に他の部品と接続される接続部が形成され、
前記ホースを取り付ける側に、前記ホースの先端が挿入される環状の溝部が形成されているホース用継手。 - 前記溝部の幅が、開口端側に向けて漸次狭くなるように形成されている、請求項1に記載のホース用継手。
- 請求項1又は請求項2に記載のホース用継手と、
前記ホース用継手の溝部に先端が挿入されたホースと、
前記溝部内に設けられて前記ホースを固定する樹脂部材と、
を備えてなる継手付ホース。 - 前記樹脂部材が、反応硬化型のウレタン樹脂、エポキシ樹脂、又は不飽和ポリエステル樹脂の何れかからなる請求項3に記載の継手付ホース。
- 複数の中空糸膜モジュールと、
前記中空糸膜モジュールと取水管で接続された集水ヘッダと、を備えた中空糸膜モジュールユニットであって、
前記取水管が、請求項3又は請求項4に記載の継手付ホースからなる中空糸膜モジュールユニット。 - 請求項1又は請求項2に記載のホース用継手にホースを取り付ける継手付ホースの製造方法であって、
前記溝部に前記ホースを挿入する工程と、
前記溝部に樹脂材料を注入する工程と、
前記注入された樹脂材料を硬化させて前記溝部に前記ホースを固定する工程と、
を備える継手付ホースの製造方法。 - 前記樹脂材料の硬化前の粘度が100000cps以下である請求項6に記載の継手付ホースの製造方法。
Priority Applications (1)
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2016
- 2016-05-11 JP JP2016095181A patent/JP2017203491A/ja active Pending
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