JP2017202787A5

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Publication number: JP2017202787A5
Application number: JP2016096882A
Authority: JP
Filing date: 2016-05-13
Publication date: 2017-12-28
Anticipated expiration: 2036-05-13

Description

本発明の第９の観点の手動式運搬具では、ソリ部材の取付部を走行基部の側片の前ボス、後ボス及び中間ボスにそれぞれ嵌着すると、ソリ部材がキャタピラチェーンの前部、後部及び両側部を囲んだ状態で、滑走部の底面がキャタピラチェーンの下側水平部分と中間軸との間に位置するので、キャタピラ式走行装置の下部は雪や芝生に埋まるけれども、ソリ部材の底面が雪面又は芝生面に載った状態に保たれる。この結果、手動式運搬具は雪上や芝生上をスムーズに滑走できる。また、手動式運搬具が土やアスファルト等の硬い路面を走行するときには、ソリ部材は路面から浮上した状態に保たれる。この結果、手動式運搬具は土やアスファルト等の硬い路面をキャタピラチェーンによりスムーズに走行できる。

本発明の第１３の観点のキャタピラ式走行装置は、第１ないし第１２の観点のいずれかに記載の手動式運搬具に用いられるキャタピラ式走行装置であるので、上記第１ないし第１２の観点のいずれかに記載の手動式運搬具と同様の効果が得られる。

このように構成されたリヤカー１６０の車輪１６５をキャタピラ式走行装置１３に交換する手順を図２４に基づいて示す。先ず、リヤカー１６０の車輪１６５（図２４（ａ））を荷台１６１から外す。次に、キャタピラ式走行装置１３のロアブラケット３４の一対の走行側通孔に水平ピン３８を挿通し、この水平ピン３８の両端に受けナット（図示せず）を螺合する。次に、荷台１６１の下部に取付けられたアッパブラケット１６３の一対のアッパ垂直片１６３ａに設けられた一対の荷台側通孔（図示せず）を上記水平ピン３８の両端にそれぞれ嵌入する。更に、水平ピン３８の両端に押えナット４３をそれぞれ螺合して、左側のアッパ垂直片の下部を受けナット及び押えナット４３により挟持し、右側のアッパ垂直片の下部を受けナット及び押えナット４３により挟持する。上記作業は一対の車輪１６５について行われる、即ち一対の車輪１６５が一対のキャタピラ式走行装置１３にそれぞれ交換される。これにより車輪１６５のキャタピラ式走行装置１３への交換が完了する（図２４（ｂ））。このように、キャタピラ式走行装置１３をリヤカー１６０にも適用できる。上記以外の動作は、第１の実施の形態の動作と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。

＜第８の実施の形態＞
図２６〜図２８は本発明の第８の実施の形態を示す。図２６及び図２７において図５及び図７と同一符号は同一部品を示す。この実施の形態では、手押し運搬車（手動式運搬具）２１０が５つの車輪（図示せず）を有し、これらの車輪が単一の第１キャタピラ式走行装置２１１と一対の第２キャタピラ式走行装置２１２，２１２にそれぞれ交換される。この手動式運搬具２１０は、前一軸及び後二軸を有し、前一軸に単一の前輪（図示せず）が単一の第１アッパブラケット２２１を介して回転可能に取付けられ、後二軸に二対の後輪（図示せず）が二対の第２アッパブラケット２２２，２２２を介して回転可能にそれぞれ取付けられる。そして、単一の前輪が単一の第１キャタピラ式走行装置２１１に交換され、二対の後輪が一対の第２キャタピラ式走行装置２１２にそれぞれ交換される（図２７及び図２８）。前輪に換えて荷台２３１の前部下面の中央に取付けた単一の第１キャタピラ式走行装置２１１では、走行基部２３６とロアブラケット３４との間に後述の水平旋回機構２４５が設けられ、この水平旋回機構２４５の旋回支持プレート２４６が走行基部２３６の前部上面に取付けられる（図２６）。

また、二対の後輪に換えて荷台の下面後部の両側に取付けた一対の第２キャタピラ式走行装置２１２は、走行基部２３６が第１の実施の形態の走行基部より長く形成され、走行基部２３６の上面に２つのロアブラケット３４，３４が前後方向に間隔をあけて取付けられ、４つの第１〜第４中間ローラ２４１〜２４４が前側ローラ１８及び後側ローラ２３間に取付けられる（図２７）。また、前側ローラ１８、後側ローラ２３及び第１〜第４中間ローラ２４１〜２４４に掛け渡されるキャタピラチェーン２３２の長さは、第１の実施の形態のキャタピラチェーンより長く形成される。そして、単一の第１アッパブラケット２２１に単一の第１キャタピラ式走行装置２１１のロアブラケット３４が水平ピン３８を介して取付けられ、左側の２つの第２アッパブラケット２２２，２２２に第２キャタピラ式走行装置２１２の２つのロアブラケット３４，３４が２本の水平ピン３８，３８を介して取付けられ、右側の２つの第２アッパブラケット（図示せず）に第２キャタピラ式走行装置の２つのロアブラケット（図示せず）が２本の水平ピン（図示せず）を介して取付けられる。なお、図２７中の符号２２１ａは、第１アッパブラケット２２１の第１アッパ垂直片であり、符号２２２ａは、第２アッパブラケット２２２の第２アッパ垂直片である。