JP2017200133A - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 奥行き方向において、注目しない領域が注目する領域に並んで見えることを抑制する画像処理を提供することを目的とする。【解決手段】 記録媒体上に画像を形成するためのデータを生成する画像処理装置であって、前記画像の奥行き方向における位置に関する位置情報と前記画像の光沢を示す光沢情報とを含む前記画像データを取得する第1取得手段と、前記画像中の奥行き方向における注目位置を取得する第2取得手段と、前記位置情報と前記注目位置に基づいて、前記注目位置とは異なる位置に対応する前記光沢情報が示す光沢度と、前記注目位置とは異なる位置の近傍領域に対応する前記光沢情報が示す光沢度との差を低減するように、前記注目位置とは異なる位置に対応する前記光沢情報を補正する補正手段と、前記補正手段によって補正された前記光沢情報を示す補正光沢データを生成する生成手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。【選択図】 図4

Description

本発明は、記録物の光沢特性を制御するための画像処理技術に関する。
従来の色再現に加え、任意の光沢を記録媒体上に再現するプリント技術が求められている。特許文献1では、画像に含まれるオブジェクトに応じて光沢を制御するプリント技術が開示されている。
特開2002−331708号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、実際の物体の位置関係とは異なる奥行き感が記録物上の光沢差によって記録物上で発現する可能性があり、それが考慮されていない。例えば、光沢度の低い部分と光沢度の高い部分とに大きな光沢度の差があると、光沢度の低い部分が浮き出て見えるなどの知覚効果が発生してしまう。このような効果を考慮せずに特許文献1に記載の光沢制御を行った場合、実際の物体の位置関係に即した奥行き感が阻害されてしまう。具体例として、図1を参照して説明する。図1(a)に、観察したときに奥行きが知覚される平面画像を示す。さらに、図1(a)に示す平面画像を観察したときに知覚される奥行き方向の位置関係を図1(b)で模式的に表現する。図1(b)に示すようにオブジェクト11の本来の位置がd1であっても、例えばオブジェクト11乃至13と背景14との光沢差が大きい場合に、オブジェクト11がオブジェクト12乃至13と同位置のd2まで浮き上がって知覚される。このとき、d2の位置に平面画像の焦点が合っている場合には、焦点の合っていないオブジェクト11が画像全体の本来の奥行き感に違和感を生じさせる影響を与えてしまう。
本発明は、奥行き方向において、注目しない領域が注目する領域に並んで見えることを抑制する画像処理を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る画像処理装置は、記録媒体上に画像を形成するためのデータを生成する画像処理装置であって、前記画像の奥行き方向における位置に関する位置情報と前記画像の光沢を示す光沢情報とを含む前記画像データを取得する第1取得手段と、前記画像中の奥行き方向における注目位置を取得する第2取得手段と、前記位置情報と前記奥行き方向における注目位置に基づいて、前記奥行き方向における注目位置とは異なる位置に対応する前記光沢情報が示す光沢度と、前記奥行き方向における注目位置とは異なる位置の近傍領域に対応する前記光沢情報が示す光沢度との差を低減するように、前記奥行き方向における注目位置とは異なる位置に対応する前記光沢情報を補正する補正手段と、前記補正手段によって補正された前記光沢情報を示す補正光沢データを生成する生成手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、奥行き方向において、注目しない領域が注目する領域に並んで見えることを抑制することが可能になる。
光沢制御を行ったプリント物を見たときの奥行き感を説明するための模式図 実施例における画像処理装置1のハードウェア構成を示すブロック図 実施例における画像処理装置1の機能構成を示すブロック図 実施例における画像処理装置1の処理内容を示すフローチャート 実施例におけるUI画面の例を示す図 実施例1において参照するテーブルの構成例を示す図 実施例におけるプリンタ23の構成を示す図 実施例2において参照するテーブルの構成例を示す図
本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。ただし、この実施例に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらに限定する趣旨のものではない。
[実施例1]
以下、画像の奥行き方向における、当該画像中のオブジェクト間の相対的な位置関係を示す位置情報及び当該画像の光沢情報を取得し、位置情報に基づき光沢情報を補正する実施例について説明する。
図2に、本実施例における画像処理装置1のハードウェア構成例を示す。CPU201は、RAM203をワークメモリとして、ROM202、HDD(ハードディスクドライブ)26などに格納されたOS(オペレーティングシステム)や各種プログラムを実行する。また、CPU201は、システムバス207を介して各構成を制御する。尚、後述するフローチャートによる処理は、ROM202やHDD26などに格納されたプログラムコードがRAM203に展開され、CPU201によって実行される。USBなどの汎用I/F(インターフェース)204は、シリアルバス21を介して、マウスやキーボードなどの入力デバイス22やプリンタ23などが接続される。SATA(シリアルATA)I/F205は、シリアルバスインターフェースであり、シリアルバス25を介して、HDD26や各種記録メディアの読み書きを行う汎用ドライブ27が接続される。CPU201は、HDD26や汎用ドライブ27にマウントされた各種記録メディアを各種データの格納場所として使用する。VC(ビデオカード)206は、ビデオインターフェースであり、ディスプレイ24が接続される。CPU201は、プログラムによって提供されるUI(ユーザインターフェース)の画面をディスプレイ24に表示し、入力デバイス22を介して受け付けるユーザ指示などの入力を受信する。
図3は、本実施例における画像処理装置1の機能構成を示すブロック図である。上述した各種プログラムに含まれる画像処理アプリケーションが、CPU201からの指令に基づき実行する処理内容について、図3を参照して説明する。
画像処理装置1は、画像処理アプリケーションの機能を実現する構成として、表示制御部301と、取得部302と、補正部303と、第1決定部304と、第2決定部305と、形成制御部306と、格納部307と、を有する。表示制御部301は、外部のディスプレイ24に指示し、ユーザからの入力を受け付けるUI画面などをディスプレイ24に表示させる。このような表示制御部301は、色情報、光沢情報及び位置情報を含む画像データを特定するユーザの指示入力を受け付ける入力受付部として機能する。各情報を含む画像データについての詳細は後述する。取得部302は、入力を受け付けた画像データを取得する。補正部303は、入力を受け付けた画像データの光沢情報を補正する。第1決定部304は、補正した光沢情報に基づいて、光沢制御用インクの記録量を決定する。第2決定部305は、色情報に基づいて色制御用インクの記録量を決定する。形成制御部306は、第1決定部304及び第2決定部305で決定したインクの記録量に基づいて、外部のプリンタ24に指示をして記録媒体上に画像を形成させる。格納部307は、インクの記録量を参照可能なテーブルなどの情報を予め保持する。
図4(a)〜(d)は、本実施例における画像処理装置1の処理内容を示すフローチャートである。以下、図4を参照して本実施例における画像処理装置1の処理内容の詳細を説明する。尚、図4に示されるフローチャートによる処理は、ROM202に格納されたプログラムコードがRAM203に展開され、CPU201によって実行される。また、図4に示されるフローチャートによる処理は、ユーザが入力デバイス22を操作して指示を入力し、CPU201が入力された指示を受け付けることにより開始する。以下、各ステップ(工程)は符号の前にSをつけて表す。
S10において、画像処理装置1が必要な情報の入力を受け付けるために、表示制御部301はユーザに必要な情報の入力を促すUI画面をディスプレイ24に表示させる。図5は、本実施例におけるユーザに入力を促すUI画面500の例を示す。入力領域501は、HDD26などの記憶装置に予め記録した画像データファイルのパス及びファイル名の入力を受け付ける領域である。本実施例ではここで入力するファイル名の画像データは、色情報と光沢情報と位置情報がそれぞれ異なるチャネルに記録された撮像画像データである。具体的には、色情報をRGBの3つの値とし、光沢情報を鏡面光沢度とし、位置情報を距離とし、これら5種類のデータを5つのチャネルに格納する。また、画像データのヘッダには、撮像時の合焦距離が記録されているものとする。尚、合焦距離は、カメラの撮像面から被写体までの距離とする。また、光沢情報及び位置情報は、複数のカメラによって被写体を撮像することで取得するものとする。具体的には、位置情報は、各画像上の対応点(被写体の同じ場所を撮像した点のペア)の位置と、複数のカメラの既知である相対位置関係から三角測量の原理によって座標を算出するステレオ法によって取得する。また、光沢情報は、各画像上の対応点の画素値の中から最大画素値(鏡面反射成分)を選択することによって取得する。この光沢情報及び位置情報を、色情報として使用する3チャネルの撮像画像(RGB画像)の他チャネルに格納することで、上述した5チャネルの画像データを生成することが可能である。再び図5に戻り、出力ボタン502は、記録媒体上に印刷処理を開始させる指示を受け付ける領域である。終了ボタン503は、図4に示される一連の処理を終了させる指示を受け付ける領域である。入力領域501や出力ボタン502への操作によるユーザからの指示結果を受け付けると、S20に移行する。
S20において、取得部302は、S10で受け付けた指示に対応する画像データを読み込み、前述した各画素におけるRGB値と鏡面光沢度と距離、更に撮像時の合焦距離を取得する。S30において、補正部303は、S20で取得された鏡面光沢度と距離と撮像時の合焦距離に基づいて、鏡面光沢度を補正する。鏡面光沢度を補正する処理については後述する。当該処理により補正された鏡面光沢度は、上述した5チャネルの画像データにおける鏡面光沢度に対応するチャネルの画素値として格納する。尚、当該処理は全画素について実行される。
S40において、第1決定部304は、S30で補正された鏡面光沢度に応じて、光沢制御用インクの記録量を決定する。本実施例では、吸収係数及び散乱係数が小さく且つ無彩色なクリア(CL)インクを光沢制御用インクとし、当該CLインクの記録量を決定する。当該インクの記録量に基づくドットパターン及びパス数など所定の条件下にてCLインクの記録量を画像最表面に塗布し、表面粗さを変えることで鏡面光沢度を制御する。光沢制御方法はこれに限定せず、例えばCLインクの記録量は一定としてドットパターンの粗密のみによって制御するなど、他の公知の光沢制御法であってもよい。光沢度に基づくCLインクの記録量の決定方法については後述する。尚、当該処理は全画素について実行される。S50において、第2決定部305は、S20で取得されたRGB値に基づいて、記録媒体上に塗布する色制御用インクの記録量を決定する。本実施例では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)4色のCMYKインクを色制御用インクとし、当該インクの記録量を決定する。RGB値に基づくCMYKインクの記録量の決定方法については後述する。尚、当該処理は全画素について実行される。S60において、形成制御部306は、S40及びS50で決定したインクの記録量に基づいて画像を形成する。画像を形成する処理については後述する。
図4(b)を参照して画像の光沢情報を補正する処理(S30)の詳細について説明する。S30の処理において、補正部303は、光沢情報が示す鏡面光沢度を補正する。
S31において、補正部303は、上述した各画素に記録された距離と、撮像時の合焦距離との差分値を取得する。S32において、補正部303は、格納部307に格納されている光沢補正テーブルを参照する。図6(a)に光沢補正テーブルの一例を示す。本実施例において、光沢補正テーブルは、S31で取得した差分値と光沢補正係数とが対応付けられている。図6(a)に示される光沢補正テーブルでは、差分値が小さいほど光沢補正係数が大きく、差分値が大きいほど光沢補正係数が小さくなる。尚、当該差分値がテーブルに存在しない場合は、公知の線形補間によって差分値に対応する補正係数を算出する。
S33において、補正部303は、予め格納部307に記録された鏡面光沢度の基準値(以下、光沢基準値と呼ぶ)を取得し、この光沢基準値とS32で取得した補正係数とを用いてS20にて取得した鏡面光沢度を補正する。S20にて取得した鏡面光沢度をGIN、S32で取得した補正係数をk、光沢基準値をG0、補正後の鏡面光沢度をGOUTとしたとき、鏡面光沢度は以下の(式1)によって補正することができる。
OUT=(GIN−G0)×k+G0・・・(式1)
(式1)により、差分値が大きくなるにつれて光沢度は光沢基準値に近付くことになる。よって、注目しない領域は近傍領域との光沢度の差が低減され、注目する領域では入力された光沢情報に忠実に光沢再現が行われる。尚、格納部307に記録された光沢基準値G0は、例えば、鏡面光沢度の再現範囲内における最も低い値を設定することができる。補正後の鏡面光沢度GOUTは、上述したように、5チャネルの画像データにおける鏡面光沢度に対応するチャネルの画素値として格納される。以下、光沢度補正後の5チャネルの画像データを補正光沢データとも呼ぶ。
図4(c)を参照して光沢制御用インクすなわちCLインクの記録量を決定する処理(S40)の詳細を説明する。
S41において、第1決定部304は、格納部307に格納されているテーブルを参照する。図6(b)に当該テーブルの一例を示す。本実施例では図6(b)に示すように鏡面光沢度とCLインクの記録量が1対1で直接対応するテーブルを用いるが、光沢度を引数にCLインクの記録量を導出する関数であってもよい。S42において、第1決定部304は、当該テーブルを参照して、S30にて補正光沢データが示す鏡面光沢度に対応するCLインクの記録量を取得し、各画素にCLインクの記録量を格納した光沢画像データを生成する。本実施例では、S30にて補正した鏡面光沢度の値と一致する鏡面光沢度がテーブルに存在しない場合、公知の線形補間によって光沢度に対応するCLインクの記録量を算出する。
図4(d)を参照して色制御用インクすなわちCMYKインクの記録量を決定する処理(S50)の詳細を説明する。
S51において、第2決定部305は格納部307に格納されているテーブルを参照する。図6(c)に当該テーブルの一例を示す。本実施例では上述の通り色情報はRGB値で与えられるため、RGBとCMYKインクの記録量の値が対応付けられたテーブルを用いる。具体的には、RGB値を9分割して組み合わせた729通りの色のCMYK値が保持されたテーブルを参照する。S52において、第2決定部305は、テーブルを参照して、S20にて取得したRGB値に対応するCMYKインクの記録量を公知の補間演算によって取得し、各画素にCMYK値を格納した色画像データを生成する。第2決定部305の処理S51乃至S52では、RGBから直接インクの記録量を導出したが、RGBをCIE三刺激値XYZあるいはCIELABやCIECAM02などの知覚空間の値に一度変換し、変換後の値からCMYK値を導出してもよい。
次に、S40及びS50で決定したインクの記録量を格納した光沢画像データ及び色画像データに基づいて画像を形成する処理(S60)の詳細を説明する。
形成制御部306は、色画像データ及び光沢画像データに基づいて、公知のハーフトーン処理、パス分解処理を行い、記録走査毎の記録ドット位置を決定し、画像形成データを生成する。さらに、画像形成データに基づいて外部のプリンタ24に画像の形成動作を実行させる。以下、図7を参照して、プリンタ24の構成及び画像形成動作の詳細を説明する。
図7は、プリンタ24の構成を示した図である。ヘッドカートリッジ701は、複数の吐出口からなる記録ヘッドと、記録ヘッドに対してインクを供給するインクタンクと、記録ヘッドの各吐出口を駆動する信号を受信するためのコネクタが設けられている。ヘッドカートリッジ701は、キャリッジ702において所定の位置に交換可能に搭載されている。キャリッジ702には、コネクタを介してヘッドカートリッジ701に駆動信号等を伝達するためのコネクタホルダが設けられている。キャリッジ702は、ガイドシャフト703に沿って往復移動可能に構成される。具体的には、キャリッジ702は、主走査モータ704を駆動源として、モータプーリ705、従動プーリ706、タイミングベルト707等の駆動機構を介して駆動されるとともに、その位置及び移動が制御される。尚、このキャリッジ702のガイドシャフト703に沿った移動を「主走査」といい、移動方向を「主走査方向」という。印刷用の記録媒体708は、ASF(オートシートフィーダ)710に載置されている。記録媒体708に画像を形成する際、給紙モータ711の駆動に伴いピックアップローラ712が回転し、ASF710から記録媒体708が一枚ずつ分離され、給紙される。更に、記録媒体708は、搬送ローラ709の回転によりキャリッジ702上のヘッドカートリッジ701の吐出口面と対向する記録開始位置に搬送される。搬送ローラ709は、ラインフィードモータ713を駆動源としてギアを介して駆動される。記録媒体708が供給されたか否かの判定と給紙時位置の確定は、記録媒体708がエンドセンサ714を通過した時点で行われる。キャリッジ702に搭載されたヘッドカートリッジ701は、吐出口面がキャリッジ702から下方へ突出して記録媒体708と平行になるように保持されている。制御部720は、導出されたインク値に基づいて、プリンタ24の構成の動作を制御する。
次に、プリンタ24の画像形成動作について説明する。記録媒体708が記録開始位置に搬送されると、キャリッジ702がガイドシャフト703に沿って記録媒体708上を移動し、その移動の際に記録ヘッドの吐出口よりインクが吐出される。キャリッジ702がガイドシャフト703の一端まで移動すると、搬送ローラ709が所定量だけ記録媒体708をキャリッジ702の走査方向に垂直な方向に搬送する。この記録媒体708の搬送を「紙送り」または「副走査」といい、この搬送方向を「紙送り方向」または「副走査方向」という。記録媒体708の所定量副走査方向に搬送し終えると、キャリッジ702は再度ガイドシャフト703に沿って移動する。このように、記録ヘッドのキャリッジ702による走査と紙送りとを繰り返す。この結果、記録媒体708全体に、CMYKインクによって色画像データが示す色画像を形成し、その上にCLインクによって光沢画像データが示す光沢画像が形成される。尚、本実施例で用いられる記録媒体は、記録ヘッドによる画像形成に対応できるものであれば記録用紙以外のものを用いてもよい。また、本実施例では、インクジェット方式を採用したプリンタ24の例を示したが、電子写真方式などその他の記録方式であってもよい。
以上説明したように、画像の奥行き方向における、当該画像中のオブジェクト間の相対的な位置関係を示す位置情報及び当該画像の光沢情報を取得し、位置情報に基づき光沢情報を補正する。これにより、注目しない領域の光沢に起因する本来の奥行き感の阻害を抑制し、注目する領域の所望の光沢感及び奥行き感を表現したプリントが可能となる。
[実施例2]
実施例1では、位置情報に応じて入力した光沢度を所定の光沢基準値へ近づける補正処理を行う形態について説明した。本実施例では光沢基準値を設けず、位置情報に応じて入力した光沢度を近傍領域で平滑化する形態について説明する。これにより、注目しない領域の近傍領域における光沢差を低減することができる。尚、本実施例における画像処理装置1のハードウェア構成及び機能構成は実施例1のものと同じである。本実施例では、補正部303による光沢度の補正処理(S30)について実施例1の処理と相違するため、以下、当該処理の内容について主に説明する。
図4(b)を参照して本実施例における画像の光沢情報を補正する処理(S30)の詳細について説明する。S30の処理において、補正部303は、光沢情報を示す鏡面光沢度を補正する。
S31において、補正部303は、実施例1と同様に、上述した各画素に記録された距離と、撮像時の合焦距離との差分値を取得する。S32において、補正部303は、格納部307に格納されている光沢補正テーブルを参照する。図8に光沢補正テーブルの一例を示す。図8に示す光沢補正テーブルは、平滑化処理に関するパラメータがS31で取得した差分値と対応付けられている。本実施例では、近傍領域内の平均値に置換する平滑化フィルタを利用し、パラメータとして近傍領域を指示する窓サイズが保持されている。
S33において、補正部303は、S32で取得した窓サイズに基づいてS20にて取得した光沢度を補正する。S20にて取得した座標(x,y)の鏡面光沢度をGIN(x,y)、S32で取得した窓サイズをw、補正後の鏡面光沢度をGOUTとしたとき、鏡面光沢度は以下の(式2)によって補正することができる。
OUT(x,y)=ΣΣGIN(x+n,y+m)/w・・・(式2)
ここで、n及びmは−wから+wの値を取り、当該処理により、合焦距離から離れるほど、近傍領域内にて光沢度の変化が小さい光沢画像を得ることができる。
以上説明したように、本実施例における画像処理装置1は、距離情報に応じて光沢度の平滑化処理を制御する。かかる構成により、本実施例における画像処理装置1は、光沢基準値を用いずに、光沢に起因する意図しない奥行き感の抑制を目的とした光沢度の補正処理ができる。
[変形例]
上述した実施例では、撮像画像に予め保持された合焦距離及び格納部307に予め記録された光沢基準値を用いて光沢度を補正する形態について説明したが、上記一例に限定されない。例えば、UI画面への定量値の入力を介して、実施例1の合焦距離に相当する注目距離及び光沢基準値を受け付けても良い。この場合、実施例1とは異なり、合焦距離に相当する情報が画像データ内に付与されている必要はない。このように、光沢度の補正に利用するパラメータをユーザが任意に指定することによって、光沢の補正範囲をユーザの意向を反映して決定することができる。
また、上述した実施例では、画像データが示す画像の全領域に対して、光沢制御用インクによる画像形成、即ち光沢制御を行う形態について説明したが、上記一例に限定されない。各画素に記録された距離と、撮像時の合焦距離との差分値に応じて光沢度の制御を行わない領域を持つ形態であっても良い。例えば、差分値に所定の閾値を設け、差分値が閾値を越えた場合、その位置情報を有する領域に用いるCLインクの記録量を0にする処理であっても良い。この場合、閾値は格納部307に予め格納されていても良いし、入力デバイス22を介してユーザの入力を受け付けても良い。この形態では、注目する領域近傍以外の領域で光沢の変化を画像に付与することはなくなるため、注目する領域の所望の光沢感及び奥行き感を表現したプリントが可能となる。
また、上述した実施例では、注目しない領域とその近傍領域との光沢差を低減することによって、意図しない奥行き感の発現を抑制していたが、上記一例に限定されない。注目する領域とその近傍領域との光沢差を広げる(一方の領域の光沢を強調する)ことによって、注目しない領域のオブジェクトが注目する領域のオブジェクトと奥行き方向で同じ位置に並んで見えるのを抑制しても良い。例えば、注目する領域における光沢度の最大値と最小値を取得し、それらを用いていわゆる周知のレベル補正を行うことによって、注目する領域において光沢差を広げることができる。
また、上述した実施例では、格納部307に予め記録した光沢補正テーブルを用いる実施例を説明したが、テーブルの取得方法はこれに限定されない。例えば、UI画面を介してテーブルを直接入力することも可能である。あるいは、格納部307には複数のテーブルが記録されているものとし、UI画面を介して受け付けた情報に基づき、処理に用いるテーブルを選択する形態をとることも可能である。また、上述した実施例では、光沢補正係数あるいは窓サイズといったパラメータをテーブルから導出する実施例を説明したが、パラメータの導出方法はこれに限定しない。例えば、距離の差分値を引数とした数式により、パラメータを導出することも可能である。また、上述した実施例では、距離に応じて段階的な光沢補正を適用していたが、光沢補正方法はこれに限定されない。例えば、注目距離と各画素の距離を比較し、一致するか否かによって光沢度を2値化する補正であってもよい。尚、当該処理は実施例1における補正係数を例えば0、1の2値で記録した光沢補正用テーブルを用いることでも実現可能である。また、上述した実施例では、色情報と光沢情報と深度情報は、多チャネルの画像データ形式をとる1つのファイルから取得する実施例を説明したが、上記情報を得るための入力データの形式はこれに限定しない。例えば、それぞれを異なる画像ファイルに分けた3つの画像データを入力してもよい。さらに、上述した実施例に記載の情報が導出できるのであれば、画像データの形式でなくても構わない。また、上述した実施例では、注目距離として1点の距離を用いたが、注目距離の指定方法はこれに限定しない。例えば、2点の距離を取得し、当該2点間の領域を注目距離とすることも可能である。この場合、各画素に格納された位置情報から当該2点間の領域までの最短距離を差分値として特定することができる。また、上述した実施例では、各画素に格納された位置情報、合焦距離、注目距離は奥行き方向の距離として扱ったが、上記一例に限定されない。例えば、画像の奥行き方向における、当該画像中のオブジェクト間の相対的な位置関係がわかれば、各画素に格納された位置情報、合焦距離(焦点が合っている位置)、注目距離(注目位置)は奥行き方向の座標であっても良い。また、上述した実施例では、色材としてインクを用いたが、上記一例に限定されない。例えば、クリア色材としクリアトナーを用いても良いし、有色色材として有色トナーを用いても良い。
[その他の実施例]
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1 画像処理装置
301 表示制御部
302 取得部
303 補正部
304 第1決定部
305 第2決定部
306 形成制御部
307 格納部

Claims (14)

  1. 記録媒体上に画像を形成するためのデータを生成する画像処理装置であって、
    前記画像の奥行き方向における位置に関する位置情報と前記画像の光沢を示す光沢情報とを含む前記画像データを取得する第1取得手段と、
    前記画像中の奥行き方向における注目位置を取得する第2取得手段と、
    前記位置情報と前記奥行き方向における注目位置に基づいて、前記奥行き方向における注目位置とは異なる位置に対応する前記光沢情報が示す光沢度と、前記奥行き方向における注目位置とは異なる位置の近傍領域に対応する前記光沢情報が示す光沢度との差を低減するように、前記奥行き方向における注目位置とは異なる位置に対応する前記光沢情報を補正する補正手段と、
    前記補正手段によって補正された前記光沢情報を示す補正光沢データを生成する生成手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像データは撮像によって得られた画像データであり、
    前記奥行き方向における注目位置は、前記画像において前記撮像の焦点が合っている位置として特定されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記奥行き方向における注目位置は、ユーザの指示によって特定される位置であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記補正光沢データに基づいて、クリア色材の記録量を決定する第1決定手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記クリア色材の記録量に基づいて、前記画像を形成する形成手段を有することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記光沢情報を補正するための光沢基準値を取得する第3取得手段をさらに有し、
    前記補正手段は、前記位置情報が示す位置と前記奥行き方向における注目位置との間の距離が大きくなるにつれて、前記奥行き方向における注目位置とは異なる位置に対応する前記光沢情報が示す光沢度を前記光沢基準値に近付けることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記補正手段は、前記奥行き方向における注目位置とは異なる位置に対応する前記光沢情報が示す光沢度を、前記近傍領域に対応する前記光沢情報が示す光沢度との平均値を算出することによって補正することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記補正手段は、前記位置情報が示す位置と前記奥行き方向における注目位置との間の距離が大きくなるにつれて、前記平均値を算出するために決める前記近傍領域のサイズを大きくすることを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記位置情報が示す位置と前記奥行き方向における注目位置との間の距離における閾値を取得する第4取得手段をさらに有し、
    前記形成手段は、前記位置情報が示す位置と前記奥行き方向における注目位置との間の距離が前記閾値を越える領域は前記クリア色材の記録を行わないことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  10. 前記位置情報は、前記画像中の奥行き方向における距離であることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  11. 前記位置情報は、前記画像中の奥行き方向における座標であることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  12. 記録媒体上に画像を形成するためのデータを生成する画像処理装置であって、
    前記画像の奥行き方向における位置に関する位置情報と前記画像の光沢を示す光沢情報とを含む前記画像データを取得する第1取得手段と、
    前記画像中の奥行き方向における注目位置を取得する第2取得手段と、
    前記位置情報と前記奥行き方向における注目位置に基づいて、前記奥行き方向における注目位置に対応する前記光沢情報が示す光沢度と、前記奥行き方向における注目位置の近傍領域に対応する前記光沢情報が示す光沢度との差を強調するように、前記奥行き方向における注目位置に対応する前記光沢情報を補正する補正手段と、
    前記補正手段によって補正された前記光沢情報を示す補正光沢データを生成する生成手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  13. 記録媒体上に画像を形成するためのデータを生成する画像処理装置の画像処理方法であって、
    前記画像の奥行き方向における位置に関する位置情報と前記画像の光沢を示す光沢情報とを含む前記画像データを取得する第1取得ステップと、
    前記画像中の奥行き方向における注目位置を取得する第2取得ステップと、
    前記位置情報と前記奥行き方向における注目位置に基づいて、前記奥行き方向における注目位置とは異なる位置に対応する前記光沢情報が示す光沢度と、前記奥行き方向における注目位置とは異なる位置の近傍領域に対応する前記光沢情報が示す光沢度との差を低減するように、前記奥行き方向における注目位置とは異なる位置に対応する前記光沢情報を補正する補正ステップと、
    前記補正ステップによって補正された前記光沢情報を示す補正光沢データを生成する生成ステップと、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  14. コンピュータを請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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