JP2017200029A - 画像劣化検出装置 - Google Patents

画像劣化検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017200029A
JP2017200029A JP2016088803A JP2016088803A JP2017200029A JP 2017200029 A JP2017200029 A JP 2017200029A JP 2016088803 A JP2016088803 A JP 2016088803A JP 2016088803 A JP2016088803 A JP 2016088803A JP 2017200029 A JP2017200029 A JP 2017200029A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
amplification factor
signal
false color
processing step
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016088803A
Other languages
English (en)
Inventor
健児 松本
Kenji Matsumoto
健児 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Imaging Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Imaging Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Imaging Co Ltd filed Critical Ricoh Imaging Co Ltd
Priority to JP2016088803A priority Critical patent/JP2017200029A/ja
Publication of JP2017200029A publication Critical patent/JP2017200029A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Abstract

【課題】偽色等の画像劣化を精度良く検出することが難しい。【解決手段】撮像素子により撮像された被写体の画像信号に対する増幅率を設定する増幅率設定手段と、設定された増幅率で画像信号に対する所定の信号処理を行う信号処理手段と、信号処理された画像信号に基づいて撮像画像内に発生する画像劣化の検出を行う検出手段とを備え、検出手段が、増幅率設定手段により設定された増幅率に応じて閾値を設定し、設定された閾値を用いて画像劣化の検出を行うように、画像劣化検出装置を構成する。【選択図】図5

Description

本発明は、画像の劣化を検出する画像劣化検出装置に関する。
撮像素子の画素ピッチと同程度以上の高周波成分を含む被写体を撮像すると、偽色(色モアレ)等のモアレが発生して、撮像画像が劣化することが知られている。そこで、この種の偽色を除去するための種々の技術が提案されている。例えば特許文献1に、撮像画像内に発生する偽色を検出することが可能な撮影装置の具体的構成が記載されている。
特許文献1に記載の撮影装置は、合焦状態の被写体を撮像し、次いで、非合焦状態の被写体を撮像する。非合焦状態の撮像画像では、被写体のコントラストが低下して高周波成分が低減されるため、合焦状態の撮像画像に発生していた偽色も低減される。そこで、特許文献1に記載の撮影装置は、合焦状態、非合焦状態の各撮像画像を複数のブロックに分割し、分割されたブロック毎に色差信号の差分値を演算し、差分値の大きいブロックを偽色が発生しているブロックとして検出する。
特開2011−109496号公報
このように、特許文献1に記載の撮影装置では、合焦状態(コントラストが高い被写体)と、非合焦状態(コントラストが低い被写体)とを比較処理で検出することにより、偽色の発生を検出している。しかし、非合焦状態の撮像画像では、合焦状態の撮像画像と比べて、偽色自体が曖昧になってしまうことから、色差信号の差分値が偽色の発生しているブロックにおいても大きくはならない。そのため、特許文献1に記載の撮影装置では、偽色を精度良く検出することが難しい。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、偽色等の画像劣化の判定の精度の低下を抑えるのに好適な画像劣化検出装置を提供することである。
本発明の一実施形態に係る画像劣化検出装置は、撮像素子により撮像された被写体の画像信号に対する増幅率を設定する増幅率設定手段と、設定された増幅率で画像信号に対する所定の信号処理を行う信号処理手段と、信号処理された画像信号に基づいて撮像画像内に発生する画像劣化の検出を行う検出手段とを備える。検出手段は、増幅率設定手段により設定された増幅率に応じて閾値を設定し、設定された閾値を用いて画像劣化の検出を行う。
また、本発明の一実施形態において、検出手段は、増幅率設定手段により設定された増幅率が高いほど閾値を画像劣化の発生を検出し難くなる値に設定する構成としてもよい。
また、本発明の一実施形態に係る画像劣化検出装置は、被写体の明るさに基づいて撮像時の露光時間を設定する露光時間設定手段を備える構成としてもよい。この場合、増幅率設定手段は、露光時間設定手段により設定された露光時間が一定時間以上になる場合、画像信号に対する増幅率を標準よりも高い増幅率に設定する。
また、本発明の一実施形態に係る画像劣化検出装置は、ISO感度を指定するために操作される操作手段を備える構成としてもよい。この場合、増幅率設定手段は、操作手段を介して指定されたISO感度に基づいて画像信号に対する増幅率を設定する。
また、本発明の一実施形態において、検出手段は、信号処理手段により生成された少なくとも一対の撮像画像の色差信号に基づいて画像劣化の検出を行う構成としてもよい。
本発明の一実施形態によれば、偽色等の画像劣化の判定の精度の低下を抑えるのに好適な画像劣化検出装置が提供される。
本発明の一実施形態に係る撮影装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る撮影装置に備えられるブレ補正装置の構成を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る撮影装置に備えられるブレ補正装置の構成を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態におけるLPF駆動の説明を補助する図である。 本発明の一実施形態におけるシステムコントローラによる偽色検出フローを示す図である。 ISO感度とノイズとの関係を示すグラフ(図6(a))及びISO感度と閾値T4との関係を示すグラフ(図6(b))である。
以下、本発明の一実施形態に係る撮影装置について図面を参照しながら説明する。以下においては、本発明の一実施形態として、デジタル一眼レフカメラについて説明する。なお、撮影装置は、デジタル一眼レフカメラに限らず、例えば、ミラーレス一眼カメラ、コンパクトデジタルカメラ、ビデオカメラ、カムコーダ、タブレット端末、PHS(Personal Handy phone System)、スマートフォン、フィーチャフォン、携帯ゲーム機など、撮影機能を有する別の形態の装置に置き換えてもよい。
[撮影装置1全体の構成]
図1は、本実施形態の撮影装置1の構成を示すブロック図である。図1に示されるように、撮影装置1は、システムコントローラ100、操作部102、駆動回路104、撮影レンズ106、絞り108、シャッタ110、ブレ補正装置112、信号処理回路114、画像処理エンジン116、バッファメモリ118、カード用インタフェース120、LCD(Liquid Crystal Display)制御回路122、LCD124、ROM(Read Only Memory)126、ジャイロセンサ128、加速度センサ130、地磁気センサ132及びGPS(Global Positioning System)センサ134を備えている。なお、撮影レンズ106は複数枚構成であるが、図1においては便宜上一枚のレンズとして示す。また、撮影レンズ106の光軸AXと同じ方向をZ軸方向と定義し、Z軸方向と直交し且つ互いに直交する二軸方向をそれぞれX軸方向(水平方向)、Y軸方向(垂直方向)と定義する。
操作部102には、電源スイッチやレリーズスイッチ、撮影モードスイッチなど、ユーザが撮影装置1を操作するために必要な各種スイッチが含まれる。ユーザにより電源スイッチが操作されると、図示省略されたバッテリから撮影装置1の各種回路に電源ラインを通じて電源供給が行われる。
システムコントローラ100は、CPU(Central Processing Unit)及びDSP(Digital Signal Processor)を含む。システムコントローラ100は電源供給後、ROM126にアクセスして制御プログラムを読み出してワークエリア(不図示)にロードし、ロードされた制御プログラムを実行することにより、撮影装置1全体の制御を行う。
レリーズスイッチが操作されると、システムコントローラ100は、例えば、固体撮像素子112a(後述の図2参照)により撮像された画像に基づいて計算された測光値や、撮影装置1に内蔵された露出計(不図示)で測定された測光値に基づき適正露出が得られるように、駆動回路104を介して絞り108及びシャッタ110を駆動制御する。絞り108及びシャッタ110の駆動制御は、プログラムAE(Automatic Exposure)、シャッタ優先AE、絞り優先AEなど、撮影モードスイッチにより指定されるAE機能に基づいて行われる。
AE機能では、絞り及びシャッタ速度に加えてISO感度が自動的に設定されてもよい。なお、ISO感度の設定変更に伴い、イメージセンサに内蔵されたアンプの増幅率、プリプロセス処理(ノイズ低減、ゲイン調整等)の値、画像処理パラメータ(ホワイトバランス、ノイズリダクション等)の値が変更される。
また、システムコントローラ100はAE制御と併せてAF(Autofocus)制御を行う。AF制御には、アクティブ方式、位相差検出方式、像面位相差検出方式、コントラスト検出方式等が適用される。また、AFモードには、複数の測距エリアを用いた多点測距モード、全画面の距離情報に基づく全画面測距モード等がある。システムコントローラ100は、AF結果に基づいて駆動回路104を介して撮影レンズ106を駆動制御し、撮影レンズ106の焦点を調整する。なお、この種のAE及びAFの構成及び制御については周知であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
図2及び図3は、ブレ補正装置112の構成を概略的に示す図である。図2及び図3に示されるように、ブレ補正装置112は、固体撮像素子112aを備えている。被写体からの光束は、撮影レンズ106、絞り108、シャッタ110を通過して固体撮像素子112aの受光面112aaにて受光される。なお、固体撮像素子112aの受光面112aaは、X軸及びY軸を含むXY平面である。固体撮像素子112aは、ベイヤ型画素配置のカラーフィルタを有するCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサである。固体撮像素子112aは、受光面112aa上の各画素で結像した光学像を光量に応じた電荷として蓄積して、R(Red)、G(Green)、B(Blue)の画像信号を生成して出力する。なお、固体撮像素子112aは、CMOSイメージセンサに限らず、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやその他の種類の撮像装置に置き換えられてもよい。固体撮像素子112aはまた、補色系フィルタを搭載したものであってもよいし、画素毎に何れかのカラーフィルタを配置していれば、ベイヤ配列等の周期的なカラー配列を有するフィルタである必要はない。
信号処理回路114は、固体撮像素子112aより入力される画像信号に対してノイズ低減、クランプ、デモザイク(色補間)等の所定のプリプロセス処理を施して、画像処理エンジン116に出力する。画像処理エンジン116は、信号処理回路114より入力される画像信号に対してマトリックス演算、ホワイトバランス、コントラスト、Y/C分離、ノイズリダクション等の所定の信号処理を施して輝度信号Y、色差信号Cb、Crを生成し、JPEG(Joint Photographic Experts Group)等の所定のフォーマットで圧縮する。バッファメモリ118は、画像処理エンジン116による処理の実行時、処理データの一時的な保存場所として用いられる。また、撮像画像の保存形式は、JPEG形式に限らず、最小限の画像処理(例えばクランプ)しか施されないRAW形式であってもよい。
カード用インタフェース120のカードスロットには、メモリカード200が着脱可能に差し込まれている。
画像処理エンジン116は、カード用インタフェース120を介してメモリカード200と通信可能である。画像処理エンジン116は、生成された圧縮画像信号(撮像画像データ)をメモリカード200(又は撮影装置1に備えられる不図示の内蔵メモリ)に保存する。
また、画像処理エンジン116は、生成された輝度信号Y、色差信号Cb、Crをフレームメモリ(不図示)にフレーム単位でバッファリングする。画像処理エンジン116は、バッファリングされた信号を所定のタイミングで各フレームメモリから掃き出して所定のフォーマットのビデオ信号に変換し、LCD制御回路122に出力する。LCD制御回路122は、画像処理エンジン116より入力される画像信号を基に液晶を変調制御する。これにより、被写体の撮像画像がLCD124の表示画面に表示される。ユーザは、AE制御及びAF制御に基づいて適正な輝度及びピントで撮影されたリアルタイムのスルー画(ライブビュー)を、LCD124の表示画面を通じて視認することができる。
画像処理エンジン116は、ユーザにより撮像画像の再生操作が行われると、操作により指定された撮像画像データをメモリカード200又は内蔵メモリより読み出して所定のフォーマットの画像信号に変換し、LCD制御回路122に出力する。LCD制御回路122が画像処理エンジン116より入力される画像信号を基に液晶を変調制御することで、被写体の撮像画像がLCD124の表示画面に表示される。
[ブレ補正部材の駆動に関する説明]
ブレ補正装置112は、ブレ補正部材を駆動させる。本実施形態において、ブレ補正部材は、固体撮像素子112aである。なお、ブレ補正部材は、固体撮像素子112aに限らず、撮影レンズ106内に含まれる一部のレンズを初期位置(同軸位置)から偏心させるなど、(同軸状態での)光軸AXを基準として物理的に動かされることにより、固体撮像素子112aの受光面112aa上での被写体像の入射位置をシフトさせることが可能な別の構成であってもよく、又は、これらと固体撮像素子112aのうち2つ以上の部材を組み合わせた構成であってもよい。
ブレ補正装置112は、被写体ブレや手ブレによる像ブレを補正するためにブレ補正部材を光軸AXと直交する平面内(すなわち、XY平面内)で微小に駆動(振動)させるだけでなく、被写体像が画素ピッチ分ぼかされることによる光学的なローパスフィルタ(LPF:Low Pass Filter)効果(偽色等のモアレの軽減)が得られるようにブレ補正部材を光軸AXと直交する平面内で微小に駆動(微小回転)させる。以下、説明の便宜上、ブレ補正部材を像ブレ補正で駆動させることを「像ブレ補正駆動」と記し、ブレ補正部材を光学的なLPFと同様の効果が得られるように駆動させることを「LPF駆動」と記す。
(像ブレ補正駆動に関する説明)
ジャイロセンサ128は、像ブレ補正を制御するための情報を検出するセンサである。具体的には、ジャイロセンサ128は、撮影装置1に加わる二軸周り(X軸周り、Y軸周り)の角速度を検出し、検出された二軸周りの角速度をXY平面内(換言すると、固体撮像素子112aの受光面112aa内)の像ブレを示すブレ検出信号としてシステムコントローラ100に出力する。
図2及び図3に示されるように、ブレ補正装置112は、撮影装置1が備えるシャーシ等の構造物に固定された固定支持基板112bを備えている。固定支持基板112bは、固体撮像素子112aが搭載された可動ステージ112cをスライド可能に支持している。
可動ステージ112cと対向する固定支持基板112bの面上には、磁石MYR、MYL、MXD、MXUが取り付けられている。また、固定支持基板112bには、磁性体であるヨークYYR、YYL、YXD、YXUが取り付けられている。ヨークYYR、YYL、YXD、YXUはそれぞれ、固定支持基板112bから可動ステージ112cを回り込んで磁石MYR、MYL、MXD、MXUと対向する位置まで延びた形状を持ち、磁石MYR、MYL、MXD、MXUとの間に磁気回路を構成する。また、可動ステージ112cには、駆動用コイルCYR、CYL、CXD、CXUが取り付けられている。駆動用コイルCYR、CYL、CXD、CXUが磁気回路の磁界内において電流を受けることにより、駆動力が発生する。可動ステージ112c(固体撮像素子112a)は、発生した駆動力により、固定支持基板112bに対してXY平面内で微小に駆動される。
対応する磁石、ヨーク及び駆動用コイルはボイスコイルモータを構成する。以下、便宜上、磁石MYR、ヨークYYR及び駆動用コイルCYRよりなるボイスコイルモータに符号VCMYRを付し、磁石MYL、ヨークYYL及び駆動用コイルCYLよりなるボイスコイルモータに符号VCMYLを付し、磁石MXD、ヨークYXD及び駆動用コイルCXDよりなるボイスコイルモータに符号VCMXDを付し、磁石MXU、ヨークYXU及び駆動用コイルCXUよりなるボイスコイルモータに符号VCMXUを付す。
各ボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXU(駆動用コイルCYR、CYL、CXD、CXU)は、システムコントローラ100の制御下でPWM(Pulse Width Modulation)駆動される。ボイスコイルモータVCMYRとVCMYLは、固体撮像素子112aの下方であって、水平方向(X軸方向)に所定の間隔を空けて並べて配置されており、ボイスコイルモータVCMXDとVCMXUは、固体撮像素子112aの側方であって、垂直方向(Y軸方向)に所定の間隔を空けて並べて配置されている。
固定支持基板112b上であって駆動用コイルCYR、CYL、CXD、CXUの各近傍位置には、ホール素子HYR、HYL、HXD、HXUが取り付けられている。ホール素子HYR、HYL、HXD、HXUはそれぞれ、磁石MYR、MYL、MXD、MXUの磁力を検出して、可動ステージ112c(固体撮像素子112a)のXY平面内の位置を示す位置検出信号をシステムコントローラ100に出力する。具体的には、ホール素子HYR及びHYLにより可動ステージ112c(固体撮像素子112a)のY軸方向位置及び傾き(回転)が検出され、ホール素子HXD及びHXUにより可動ステージ112c(固体撮像素子112a)のX軸方向位置及び傾き(回転)が検出される。
システムコントローラ100は、ボイスコイルモータ用のドライバICを内蔵している。システムコントローラ100は、ジャイロセンサ128より出力されるブレ検出信号及びホール素子HYR、HYL、HXD、HXUより出力される位置検出信号に基づいて、ドライバICの定格電力(許容電力)を超えない範囲内において各ボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXU(駆動用コイルCYR、CYL、CXD、CXU)に流す電流のバランスを崩さないようにデューティ比を計算する。システムコントローラ100は、計算されたデューティ比で各ボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXUに駆動電流を流し、固体撮像素子112aを像ブレ補正駆動する。これにより、固体撮像素子112aが重力や外乱等に抗して規定の位置に保持されつつ固体撮像素子112aの受光面112aa上での像ブレが補正(別の言い方によれば、受光面112aa上での被写体像の入射位置がブレないように固体撮像素子112aの位置が調整)される。
(LPF駆動に関する説明)
次に、LPF駆動に関する説明を行う。本実施形態において、ブレ補正装置112は、ボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXUに所定の駆動電流を流すことにより、一回の露光期間に対して、XY平面内において所定の軌跡を描くように可動ステージ112c(固体撮像素子112a)を駆動して、被写体像を固体撮像素子112aの検出色(R、G又はB)の異なる複数の画素に入射させる。これにより、光学的なLPFと同様の効果が得られる。
図4(a)、図4(b)は、LPF駆動の説明を補助する図である。同図に示されるように、固体撮像素子112aの受光面112aa上には、複数の画素PIXが所定の画素ピッチPでマトリックス状に並べて配置されている。説明の便宜上、同図の各画素PIXについて、前面に配置されたフィルタ色に対応させて符号(R、G、Bの何れか1つ)を付す。
図4(a)は、固体撮像素子112aが光軸AXを中心とする正方形軌跡を描くように駆動される例を示す。この正方形軌跡は、例えば固体撮像素子112aの画素ピッチPを一辺とした正方形の閉じた経路とすることができる。図4(a)の例では、固体撮像素子112aは、X軸方向とY軸方向とに1画素ピッチP単位で交互に且つ正方形経路となるように駆動される。
図4(b)は、固体撮像素子112aが光軸AXを中心とする回転対称な円形軌跡を描くように駆動される例を示す。この円形軌跡は、例えば固体撮像素子112aの画素ピッチPの√2/2倍を半径rとする円形の閉じた経路とすることができる。
なお、画素ピッチPを含む駆動軌跡の情報は、システムコントローラ100の内部メモリ又はROM126に予め保持されている。
図4(a)(又は図4(b))に例示されるように、露光期間中、固体撮像素子112aが駆動軌跡の情報に基づいて所定の正方形軌跡(又は円形軌跡)を描くように駆動されると、被写体像が4つのカラーフィルタR、G、B、G(4つ(二行二列)の画素PIX)に均等に入射される。これにより、光学的なLPFと同等の効果が得られる。すなわち、何れのカラーフィルタ(画素PIX)に入射された被写体像も、その周辺のカラーフィルタ(画素PIX)に必ず入射されるため、恰も光学的なLPFを被写体像が通過したときと同等の効果(偽色等のモアレの軽減)が得られる。
なお、ユーザは、操作部102を操作することにより、像ブレ補正駆動、LPF駆動のそれぞれのオン/オフを切り替えることができる。
[偽色の検出に関する説明]
次に、本実施形態において撮像画像内に発生する、モアレの一種である偽色を検出する方法について説明する。図5は、システムコントローラ100により実行される偽色検出フローを示す。偽色検出フローは、例えば、レリーズスイッチが押された時点で開始される。
[図5のS11(状態の判定)]
本処理ステップS11では、撮影装置1が静止状態であるか否かが判定される。例示的には、ジャイロセンサ128より入力されるブレ検出信号のうち一定周波数以上の信号成分の振幅が一定期間継続してある閾値以内に収まる場合に静止状態と判定される。撮影装置1の静止状態として、典型的には、撮影装置1が三脚に固定された状態が挙げられる。
なお、静止状態を含めた撮影装置1の姿勢はジャイロセンサ128に代えて、加速度センサ130、地磁気センサ132、GPSセンサ134など、他のセンサより出力される情報を用いて検出されてもよい。また、検出精度を向上させるため、例えばセンサ・フュージョン技術を適用し、これらのセンサより出力される情報が複合的に用いられるようにしてもよい。
撮影装置1が低速シャッタスピード設定下の手持ち撮影状態など、静止状態にない場合は、像ブレによる被写体のボケに起因して偽色がそもそも発生し難い。従って、本実施形態では、撮影装置1が静止状態である(すなわち、偽色が発生しやすい状態である)と判定された場合に限り(S11:YES)、撮像画像内の偽色を検出すべく、処理ステップS12(第一画像の撮影)以降が実行される。
撮影装置1が静止状態にない場合は、処理ステップS12(第一画像の撮影)以降が実行されないため、システムコントローラ100の処理負荷が軽減される。処理ステップS12(第一画像の撮影)以降が実行されない旨は、撮影者に例えばLCD124の表示画面等を通じて通知されてもよい。
なお、撮像画像内の偽色の検出を重視したい場合は、撮影装置1が静止状態であるか否かに拘わらず処理ステップS12(第一画像の撮影)以降が実行されてもよい。この場合、処理ステップS12(第一画像の撮影)以降が実行される旨は、撮影者に例えばLCD124の表示画面等を通じて通知されてもよい。また、静止状態の判定閾値は撮影装置1に設定されたシャッタスピードに応じて変更されてもよい。
[図5のS12(長秒露光の判定)]
本処理ステップS12では、AE処理において長秒露光(一定時間以上の露光時間(シャッタスピード))が設定されたか否かが判定される。
[図5のS13(ISO感度の設定変更)]
本処理ステップS13は、処理ステップS12(長秒露光の判定)にて、AE処理において長秒露光(例えばISO100において、1/4秒)が設定されたと判定された場合(S12:YES)に実行される。本処理ステップS13では、ISO感度が標準(例えばISO100)よりも高い値に設定変更される。例示的には、所定の絞り値(例えばF4.0)と測光によって求めた被写体輝度(Bv)に対して、AE処理によって求められた適正露出値が維持されつつも露光時間(Tv)が一定時間(例えば1/60秒)未満となるようにISO感度(Sv)が上げられる。例えば、ISO100で1/4秒なら、ISO1600で1/60秒となる。なお、総合ランダムノイズの増加を抑えるため、露光時間が一定時間未満となる最低限の段数だけISO感度を上げることが好ましい。
総合ランダムノイズは、光ショットノイズと読み出しノイズによって定義される。光ショットノイズは、固体撮像素子112aにおいて光電変換する際に信号電荷に混入するノイズであり、読み出しノイズは、固体撮像素子112aにおいて信号電荷を読み出す際に発生するノイズである。本実施形態ではISO感度が一段上がると、光ショットノイズが√2倍に増加すると共に読み出しノイズが2倍に増加するとする。
ISO感度が基準(標準)の段数に設定されている場合の光ショットノイズ、読み出しノイズをそれぞれCbase、Pbaseと定義し、ISO感度の段数をn(=0,1・・・であり、n=0が基準の段数)と定義した場合に、光ショットノイズC、読み出しノイズP、総合ランダムノイズRNは、それぞれ、下記の式にて示される。
C=Cbase×(√2)
P=Pbase×2
RN=√(C+P
[図5のS14(第一画像の撮影)]
本処理ステップS14は、処理ステップS12(長秒露光の判定)にて、AE処理において長秒露光が設定されていないと判定された場合(S12:NO)又は長秒露光が設定されていたと判定された場合(S12:YES)には、処理ステップS13(ISO感度の設定変更)にてISO感度が設定変更された後に実行される。本処理ステップS14では、ユーザによって設定された倍率(ズーム位置)までズームされた被写体の画像(第一画像)が適正露出値で且つAF制御による適切なピントで撮影される。前者の場合(処理ステップS12にてNO判定された場合)は、例えば、基準の(又は当初から設定されている)ISO感度で撮影が行われ、後者の場合(処理ステップS12にてYES判定の後、処理ステップS13の実行後)は、設定変更後のISO感度で撮影が行われる。
このように、本実施形態では、ISO感度を必要に応じて上げることにより、像ブレによるコントラストの低下で偽色判定の精度が低下するという問題が発生し難くなる。
本処理ステップS14にて撮影された第一画像の画像信号は、上述した信号処理(プリプロセス処理、マトリックス演算、ホワイトバランス、コントラスト、Y/C分離、ノイズリダクション等)が施されて、輝度信号Y、色差信号Cb、Crに変換される。以下、説明の便宜上、本処理ステップS14にて撮影された第一画像の輝度信号Y、色差信号(Cb、Cr)を、それぞれ、「第一輝度信号」、「第一色差信号」と記す。
[図5のS15(LPF駆動の開始)]
LPF駆動には3つのモード(強・中・弱)がある。強モードは、可動ステージ112c(固体撮像素子112a)を最も大きく駆動させるモードであり、偽色の軽減又は除去を優先させるのに適している。弱モードは、可動ステージ112cを最も小さく駆動させるモードであり、解像感を優先させるのに適している。中モードは、可動ステージ112cを中程度の大きさで駆動させるモードであり、偽色の軽減又は除去と解像感とのバランスに配慮したものである。
本処理ステップS15では、ユーザにより予め設定された(又は初期設定の)モードでLPF駆動が開始される。
[図5のS16(第二画像の撮影と変更されたISO設定の復帰)]
本処理ステップS16では、LPF駆動中、第一画像撮影時と同一の撮像条件で被写体の画像(第二画像)が撮影される。第二画像の撮影が完了すると、例えば、第一画像と第二画像を用いた偽色検出処理を開始する旨が撮影者に告知される。また、処理ステップS13(ISO感度の設定変更)にてISO感度が設定変更されている場合には、ISO感度が基準の(当初の)段数に戻される。
[図5のS17(LPF駆動の停止)]
本処理ステップS17では、LPF駆動が停止される。
処理ステップS16(第二画像の撮影)にて撮影された第二画像の画像信号は、上述した信号処理(プリプロセス処理、マトリックス演算、ホワイトバランス、コントラスト、Y/C分離、ノイズリダクション等)が施されて、輝度信号Y、色差信号Cb、Crに変換される。以下、説明の便宜上、処理ステップS16(第二画像の撮影)にて撮影された第二画像の輝度信号Y、色差信号(Cb、Cr)を、それぞれ、「第二輝度信号」、「第二色差信号」と記す。
ここで、第二輝度信号及び第二色差信号の生成時の画像処理パラメータ(ホワイトバランス、コントラスト等)の設定には、第一輝度信号及び第一色差信号の生成時の画像処理パラメータと同一の値(設定)が適用される。
[図5のS18(色差信号の差分値の演算)]
本処理ステップS18では、アドレスが同一の画素毎に、第一色差信号と第二色差信号との差分値(Cbsub,Crsub)が演算される。具体的には、本処理ステップS18では、第一色差信号のCb、CrをそれぞれCb1、Cr1と定義し、これと同一アドレスの第二色差信号のCb、CrをそれぞれCb2、Cr2と定義した場合に、差分値(Cbsub,Crsub)が次式により演算される。
Cbsub=Cb1−Cb2
Crsub=Cr1−Cr2
[図5のS19(色差距離情報の演算)]
本処理ステップS19では、アドレスが同一の画素毎に、CbCrを軸とする二次元色平面(CbCr平面)内における、第一色差信号と第二色差信号との差分(色差距離情報。以下、「距離情報Saturation_sub」と記す。)が、次式により演算される。
Saturation_sub=√(Cbsub +Crsub
説明の便宜上、第一画像で偽色が発生している領域の画素を「偽色発生画素」と記す。第二画像において偽色発生画素と同一アドレスの画素は、第二画像がLPF駆動中に撮影されていることから、偽色が軽減又は除去されている。そのため、距離情報Saturation_subは、偽色発生画素以外では(理想的には)ゼロであり、偽色が強く発生する偽色発生画素ほど大きくなる。
[図5のS20(輝度信号の差分値の演算)]
本処理ステップS20では、アドレスが同一の画素毎に、第一輝度信号と第二輝度信号との差分値Ydiffが演算される。具体的には、本処理ステップS20では、第一輝度信号をY1と定義し、第二輝度信号をY2と定義した場合に、差分値Ydiffが次式により演算される。
diff=|Y1−Y2|
[図5のS21(像ブレの判定)]
処理ステップS14(第一画像の撮影)にて撮影された第一画像と処理ステップS16(第二画像の撮影)にて撮影された第二画像の少なくとも一方で大きな像ブレ(被写体ブレ)が発生した場合を考える。この場合、画素によっては、第一画像と第二画像とで輝度信号の値が大きく変わると共に、第一色差信号と第二色差信号との差分が大きくなって、偽色が誤検出される虞がある。
そこで、本処理ステップS21では、第一画像と第二画像の少なくとも一方において像ブレが大きく発生したか否かが判定される。例示的には、全有効画素数のうち、第一輝度信号と第二輝度信号との差分値Ydiffが閾値T1以上となる画素の数が一定の割合(閾値T2)以上となる場合には、第一画像と第二画像の少なくとも一方において像ブレが大きく発生したと判定される。
[図5のS22(偽色の判定)]
本処理ステップS22は、処理ステップS21(像ブレの判定)にて、第一画像と第二画像の何れにおいても像ブレが大きく発生していないと判定された場合(S21:NO)に実行される。
本処理ステップS22では、偽色の有無が判定される。
具体的には、まず、第一画像の各画素について偽色発生画素であるか否かが判定される。例示的には、次の条件(1)及び(2)が満たされる場合に、当該画素が偽色発生画素であると判定される。
・条件(1)
上述したように、距離情報Saturation_subが大きいほど第一色差信号と第二色差信号が持つ色情報が異なることから、当該画素が偽色発生画素である可能性が高い。そこで、条件(1)は次のように規定される。
条件(1):Saturation_sub≧閾値T3
・条件(2)
条件(2)は、偽色の誤検出による偽色判定の精度劣化を抑えるためのものである。
条件(2):Ydiff≦閾値T1
次いで、偽色発生画素と判定された画素数(又は全有効画素数のうち偽色発生画素と判定された画素数の割合)が閾値T4以上である場合、検出された偽色発生画素が多いため、第一画像に偽色が発生していると判定する(S22:YES)。当該画素数(又は割合)が閾値T4未満である場合には、検出された偽色発生画素が少ないため、第一画像に偽色が発生していないと判定する(S22:NO)。
ここで、図6(a)に、光ショットノイズC、読み出しノイズP及び総合ランダムノイズRNの関係を示す。図6(a)に示されるように、ISO感度が上がると、ノイズが増加する。増加したノイズ(総合ランダムノイズRN)が画素の出力に重畳されることにより、本来偽色が発生していない画素であっても、本処理ステップS22において偽色発生画素として検出されやすくなる。この結果、偽色発生画素と判定された画素数(又はその割合)が増えて、偽色判定の精度が低下する。例示的には、偽色が発生していないと判定しても差し支えない程度の画像(本来的には偽色発生画素が少ない画像)であっても、偽色発生画素と判定された画素数(又はその割合)が増えたことにより、偽色が発生していると判定される。
そこで、本実施形態では、閾値T4をISO感度の関数として定義している。
図6(a)に示されるように、総合ランダムノイズRNは、ISO感度を横軸(x)とし、各種ノイズを縦軸(y)とした場合、√2を底とする指数関数(y=(√2))に近似する。そこで、閾値T4は、総合ランダムノイズRNに合わせて、次の関数で表わされる。なお、次式の符号αは、システムコントローラ100の内部メモリ又はROM126に記憶された値であり、基準のISO感度(n=0)における閾値T4と同一の値となっている。また、図6(b)に、ISO感度、閾値T4をそれぞれ横軸、縦軸とした関数のグラフを示す。
T4=α×(√2)
このように、本実施形態では、ISO感度が上げられると、画素の出力に重畳される総合ランダムノイズRNに合わせて閾値T4が高くなるため、ISO感度を上げたことに伴う偽色判定の精度の低下が防がれる。
なお、システムコントローラ100の内部メモリ又はROM126には、上記の関数に代えて、ISO感度毎に異なる閾値T4を関連付けたテーブルが記憶されていてもよい。
[図5のS23(第三画像の撮影)]
本処理ステップS23は、処理ステップS21(像ブレの判定)にて、第一画像と第二画像の少なくとも一方で像ブレが大きく発生したと判定された場合(S21:YES)又は処理ステップS22(偽色の判定)にて、偽色が発生していないと判定された場合(S22:NO)に実行される。本処理ステップS23では、ユーザによって設定された倍率(ズーム位置)までズームされた被写体の画像(第三画像)が適正露出値で且つAF制御による適切なピントで撮影される。なお、第三画像の撮影時、ISO感度は、長秒露光であるか否かに拘わらずAE処理により適正な値に設定される。
[図5のS24(第三画像の保存)]
本処理ステップS24では、処理ステップS23(第三画像の撮影)にて撮影された第三画像が撮像画像としてメモリカード200(又は撮影装置1に備えられる不図示の内蔵メモリ)に保存される。
[図5のS25(LPF駆動の開始)]
本処理ステップS25は、本処理ステップS22(偽色の判定)にて偽色が発生していると判定された場合(S22:YES)に実行される。本処理ステップS25では、ユーザにより予め設定された(又は初期設定の)モードでLPF駆動が開始される。
[図5のS26(第四画像の撮影)]
本処理ステップS26では、LPF駆動中、ユーザによって設定された倍率(ズーム位置)までズームされた被写体の画像(第四画像)が適正露出値で且つAF制御による適切なピントで撮影される。なお、第四画像の撮影時、ISO感度は、長秒露光であるか否かに拘わらずAE処理により適正な値に設定される。
[図5のS27(LPF駆動の停止)]
本処理ステップS27では、LPF駆動が停止される。
[図5のS28(第四画像の保存)]
本処理ステップS28では、処理ステップS27(第四画像の撮影)にて撮影された第四画像が撮像画像としてメモリカード200(又は撮影装置1に備えられる不図示の内蔵メモリ)に保存される。
本実施形態によれば、ISO感度を必要に応じて上げることにより露光時間が一定時間未満に抑えられるため、偽色検出のための一連の処理に掛かる時間が大幅に長くなるという問題が避けられると共に、像ブレによるコントラストの低下で偽色判定の精度が低下するという問題が発生し難くなる。更に、偽色判定に用いられる閾値T4をISO感度に合わせて変更することにより、ISO感度を上げたことに伴う偽色判定の精度の低下が防がれる。
以上が本発明の例示的な実施形態の説明である。本発明の実施形態は、上記に説明したものに限定されず、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。例えば明細書中に例示的に明示される実施形態等又は自明な実施形態等を適宜組み合わせた内容も本願の実施形態に含まれる。
上記の実施形態では、閾値T4は、√2を底とする指数関数で表わされる。しかし、光ショットノイズCや読み出しノイズPは、回路構成の影響で機種毎に変わる可能性がある。そこで、閾値T4は、次式の通り、総合ランダムノイズRNの最大値RNMAXで正規化された関数で表わされるものとしてもよい。なお、次式の符号βは、最大値RNMAXと共にシステムコントローラ100の内部メモリ又はROM126に記憶された値であり、正規化された総合ランダムノイズRNの値を示す。また、次式の符号αは、最も高い段数のISO感度(本例ではISO25600)における閾値T4と同一の値となっている。
(関数例)
Figure 2017200029
総合ランダムノイズRNの値は、最大値RNMAXに代えて、最小値RNMINで正規化されてもよい。この場合、符合αは、最も低い段数のISO感度(本例ではISO50)における閾値T4と同一の値となる。
表1に、最大値RNMAX、最小値RNMINのそれぞれで正規化された総合ランダムノイズRNの値を例示する。
(表1)
ISO感度 β(最大値RNMAXで正規化時) β(最小値RNMINで正規化時)
50 0.04 1.00
100 0.06 1.41
200 0.08 2.00
400 0.12 2.83
800 0.17 4.01
1600 0.23 5.68
3200 0.33 8.07
6400 0.48 11.51
12800 0.68 16.56
25600 1.00 24.18
1 撮影装置
100 システムコントローラ
102 操作部
104 駆動回路
106 撮影レンズ
108 絞り
110 シャッタ
112 ブレ補正装置
112a 固体撮像素子
112aa (固体撮像素子の)受光面
112b 固定支持基板
112c 可動ステージ
114 信号処理回路
116 画像処理エンジン
118 バッファメモリ
120 カード用インタフェース
122 LCD制御回路
124 LCD
126 ROM
128 ジャイロセンサ
200 メモリカード
YR、CYL、CXD、CXU 駆動用コイル
YR、HYL、HXD、HXU ホール素子
YR、MYL、MXD、MXU 磁石
PIX 画素
VCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXU ボイスコイルモータ
YR、YYL、YXD、YXU ヨーク

Claims (5)

  1. 撮像素子により撮像された被写体の画像信号に対する増幅率を設定する増幅率設定手段と、
    設定された増幅率で前記画像信号に対する所定の信号処理を行う信号処理手段と、
    前記信号処理された画像信号に基づいて撮像画像内に発生する画像劣化の検出を行う検出手段と、
    を備え、
    前記検出手段は、
    前記増幅率設定手段により設定された増幅率に応じて閾値を設定し、
    設定された閾値を用いて前記画像劣化の検出を行う、
    画像劣化検出装置。
  2. 前記検出手段は、
    前記増幅率設定手段により設定された増幅率が高いほど、前記閾値を、前記画像劣化の発生を検出し難くなる値に設定する、
    請求項1に記載の画像劣化検出装置。
  3. 被写体の明るさに基づいて撮像時の露光時間を設定する露光時間設定手段
    を備え、
    前記増幅率設定手段は、
    前記露光時間設定手段により設定された露光時間が一定時間以上になる場合、前記画像信号に対する増幅率を標準よりも高い増幅率に設定する、
    請求項1又は請求項2に記載の画像劣化検出装置。
  4. ISO感度を指定するために操作される操作手段
    を備え、
    前記増幅率設定手段は、
    前記操作手段を介して指定されたISO感度に基づいて前記画像信号に対する増幅率を設定する、
    請求項1又は請求項2に記載の画像劣化検出装置。
  5. 前記検出手段は、
    前記信号処理手段により生成された少なくとも一対の撮像画像の色差信号に基づいて前記画像劣化の検出を行う、
    請求項1から請求項4の何れか一項に記載の画像劣化検出装置。
JP2016088803A 2016-04-27 2016-04-27 画像劣化検出装置 Pending JP2017200029A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016088803A JP2017200029A (ja) 2016-04-27 2016-04-27 画像劣化検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016088803A JP2017200029A (ja) 2016-04-27 2016-04-27 画像劣化検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017200029A true JP2017200029A (ja) 2017-11-02

Family

ID=60239621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016088803A Pending JP2017200029A (ja) 2016-04-27 2016-04-27 画像劣化検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017200029A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6773191B2 (ja) 撮影装置、撮影方法及びプログラム
JP6486656B2 (ja) 撮像装置
US10694109B2 (en) Imaging apparatus
CN109417593B (zh) 摄像装置、工作方法、图像处理装置以及图像处理方法
CN109691085B (zh) 摄像装置及摄像控制方法
JP6260614B2 (ja) 撮影装置及び撮影制御システム
JP2007043584A (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP2018165800A (ja) 像ブレ補正装置、撮像装置および撮像装置の制御方法
JP2011217311A (ja) 撮像装置および撮像装置の制御方法
JP6350538B2 (ja) 撮影装置及びその制御方法
JP2011217334A (ja) 撮像装置および撮像装置の制御方法
JP6767618B2 (ja) 撮像装置
JP2009284117A (ja) 撮像装置および撮像装置の制御方法
JP7336754B2 (ja) 撮像装置
JP6579369B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP2017200029A (ja) 画像劣化検出装置
JP6508609B2 (ja) 撮影装置及びその制御方法
JP5182395B2 (ja) 撮像装置、撮像方法および撮像プログラム
JP2017200028A (ja) 画像劣化検出装置
JP6548141B2 (ja) 画像検出装置、画像検出方法及び画像検出プログラム
JP6501106B2 (ja) 画像検出装置、画像検出方法及び撮影装置
JP6525139B2 (ja) 画像検出装置、画像検出方法及び撮影装置
JP2007147805A (ja) ぶれ量検出装置、撮影装置、これらの制御方法、制御プログラム及び記録媒体
JP2018148500A (ja) 撮像システム、画像判定プログラム、画像撮像装置、及び、画像データ構造
JP2016075727A (ja) 像振れ補正装置及び該像振れ補正装置における像振れ補正方法