JP2017200023A - 水晶デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】水晶素子の発振周波数が変動することを低減することが可能な水晶デバイスを提供する。
【解決手段】本発明の水晶デバイスは、矩形状の基板110aと、基板110a上に基板110aの一辺に沿って隣接するように設けられた一対の電極パッド111と、一対の電極パッド111上のそれぞれに基板110aの一辺に沿って設けられた一対の凸部115と、水晶素板121と、水晶素板121の上下面に設けられた励振電極122と、水晶素板121の下面に励振電極122と間を空けて設けられた一対の引き出し電極123と、水晶素板121の下面に設けられた一対の引き出し電極123に設けられた穴部Hと、を有し、基板110a上の電極パッド111に導電性接着剤140を介して実装された水晶素子120と、を備え、平面視した際に、穴部Hと凸部115とが重なる位置に設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子機器等に用いられる水晶デバイスに関する。
水晶デバイスは、水晶素子の圧電効果を利用して、水晶素板の両面が互いにずれるように厚みすべり振動を起こし、特定の周波数を発生させるものである。基板上に設けられた電極パッドに導電性接着剤を介して実装された水晶素子を備えた水晶デバイスが提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。水晶素子は、水晶素板の両主面に励振電極を有しており、水晶素子の一端を基板の上面と接続した固定端とし、他端を基板の上面と間を空けた自由端とした片持ち支持構造となる。
特開2002−111435号公報
上述した水晶デバイスは、小型化が顕著であるが、基板に実装する水晶素子も小型化になっている。従来の電極パッド上に導電性接着剤を塗布し、水晶素子を導電性接着剤の上面に載置すると、水晶素子の自由端又は励振電極が基板に接触する虞がある。水晶素子の自由端又は励振電極が基板に接触することで、水晶素子の厚みすべり振動が阻害されて、水晶素子の発振周波数が変動してしまう虞があった。
本発明は前記課題に鑑みてなされたものであり、水晶素子の発振周波数が変動することを低減することが可能な水晶デバイスを提供することを目的とする。
本発明の水晶デバイスは、矩形状の基板と、基板上に基板の一辺に沿って隣接するように設けられた一対の電極パッドと、一対の電極パッド上のそれぞれに基板の一辺に沿って設けられた一対の第一凸部と、水晶素板と、水晶素板の上下面に設けられた励振電極と、水晶素板の下面に励振電極と間を空けて設けられた一対の引き出し電極と、水晶素板の下面に設けられた一対の引き出し電極に設けられた穴部と、を有し、基板上の電極パッドに導電性接着剤を介して実装された水晶素子と、を備え、平面視した際に、穴部と凸部とが重なる位置に設けられている。
本発明の水晶デバイスは、矩形状の基板と、基板上に基板の一辺に沿って隣接するように設けられた一対の電極パッドと、一対の電極パッド上のそれぞれに基板の一辺に沿って設けられた一対の第一凸部と、水晶素板と、水晶素板の上下面に設けられた励振電極と、水晶素板の下面に励振電極と間を空けて設けられた一対の引き出し電極と、水晶素板の下面に設けられた一対の引き出し電極に設けられた穴部と、を有し、基板上の電極パッドに導電性接着剤を介して実装された水晶素子と、を備え、平面視した際に、穴部と凸部とが重なる位置に設けられている。このようにすることによって、水晶デバイスは、導電性接着剤の硬化収縮時に水晶素子の固定端側が下方向に引っ張られ、バンプを支点とした梃子の原理により、水晶素子の自由端が上方向に浮き上がる。よって、水晶素子の厚みすべり振動が阻害されることを低減することができるので、水晶素子の発振周波数を安定して出力することが可能となる。
本発明の実施形態に係る水晶デバイスを示す分解斜視図である。 (a)は、図1のA−A断面図であり、(b)は、図2(a)のX部分拡大図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る水晶デバイスの蓋体を外した状態を示す上面図であり、(b)は、本発明の実施形態に係る水晶デバイスを蓋体及び水晶素子を外した状態を示す上面図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る水晶デバイスを構成するパッケージの上面図であり、(b)は、本発明の実施形態に係る水晶デバイスを構成するパッケージの下面図である。 (a)は、本発明の実施形態の第一変形例に係る水晶デバイスの断面図であり、(b)は、図4(a)のY部分拡大図である。
(水晶デバイス)
本実施形態における水晶デバイスは、図1及び図2に示されているように、パッケージ110と、パッケージ110の上面に接合された水晶素子120と、パッケージ110の上面に接合された蓋体130とを含んでいる。パッケージ110には、基板110aの上面と枠体110bの内側面によって囲まれた凹部Kが形成されている。このような水晶デバイスは、電子機器等で使用する基準信号を出力するのに用いられる。
基板110aは、矩形状であり、上面で実装された水晶素子120を実装するための実装部材として機能するものである。基板110aの上面には、水晶素子120を接合するための一対の電極パッド111が設けられている。基板110aは、例えばアルミナセラミックス又はガラス−セラミックス等のセラミック材料である絶縁層からなる。基板110aは、絶縁層を一層用いたものであっても、図3に示すように、絶縁層を複数層積層したものであってもよい。基板110aの表面及び内部には、上面に設けられた電極パッド111と、基板110aの下面に設けられた外部端子112とを電気的に接続するための配線パターン113及びビア導体114が設けられている。
枠体110bは、基板110aの上面に配置され、基板110aの上面に凹部Kを形成するためのものである。枠体110bは、例えばアルミナセラミックス又はガラス−セラミックス等のセラミック材料からなり、基板110aと一体的に形成されている。
ここでパッケージ110を平面視したときの一辺の寸法が、1.0〜3.0mmであり、パッケージ110の上下方向の寸法が、0.2〜1.5mmである場合を例にして、凹部Kの大きさを説明する。凹部Kの長辺の長さは、0.7〜2.0.mmであり、短辺の長さは、0.5〜1.5mmとなっている。また、凹部Kの上下方向の長さは、0.1〜0.5mmとなっている。
また、基板110aの下面の四隅には、外部端子112が設けられている。外部端子112の内の二つの端子は、基板110aの上面に設けられた電極パッド111と電気的に接続されている。また、電極パッド111と電気的に接続されている外部端子112は、基板110aの下面の対角に位置するように設けられている。
電極パッド111は、水晶素子120を実装するためのものである。電極パッド111は、基板110aの上面に一対で設けられており、基板110aの一辺に沿うように隣接して設けられている。電極パッド111は、第一電極パッド111aと第二電極パッド111bとによって構成されている。電極パッド111は、基板110aに設けられた配線パターン113及びビア導体114を介して、基板110aの下面に設けられた外部端子112と電気的に接続されている。
外部端子112は、電気機器等の外部の実装基板上の実装パッド(図示せず)と接合するために用いられている。外部端子112は、基板110aの下面の四隅に設けられている。外部端子112の少なくとも一つは、ビア導体114を介して、封止用導体パターン117と電気的に接続されている。また、外部端子112の少なくとも一つは、電子機器等の実装基板上の基準電位であるグランド電位と接続されている実装パッドと接続されている。これにより、図4に示すように、封止用導体パターン117に接合された蓋体130がグランド電位となっている第三外部端子112cに接続される。よって、蓋体130による凹部K内のシールド性が向上する。
配線パターン113は、電極パッド111と、ビア導体114とを電気的に接続するためのものである。配線パターン113の一端は、電極パッド111と電気的に接続されており、配線パターン113の他端は、ビア導体114と電気的に接続されている。配線パターン113は、第一配線パターン113a、第二配線パターン113b及び第三配線パターン113cによって構成されている。
また、配線パターン113は、平面視して、枠体110bと重なるようにして設けられている。このようにすることによって、水晶デバイスは、配線パターン113と水晶素子120との間で浮遊容量が発生することを抑えるので、水晶素子120にこの浮遊容量が付与されることがないため、発振周波数が変動してしまうことを抑えることができる。また、水晶デバイスに外力が加わり、枠体110bの長辺方向に曲げモーメントが発生しても、基板110aに加えて枠体110bが設けられていることにより、枠体110bが設けられている箇所は、変形しにくくなる。よって、枠体110bと平面視して重なる位置に設けられた配線パターン113は、断線しにくくなり、発振周波数が出力されなくなることを抑制することができる。
また、第一配線パターン113aは、第一電極パッド111a及び第一ビア導体114aと電気的に接続されている。第一配線パターン113aは、第一電極パッド111aから近接された枠体110bの長辺方向に向かって延出されており、第一配線パターン113aの一部が露出されている。第二配線パターン113bは、第二電極パッド111b及び第二ビア導体114bと電気的に接続されている。第二配線パターン113bは、第二電極パッド111bから近接された枠体110bの長辺方向に向かって延出されており、第二配線パターン113bの一部が露出されている。
このように、配線パターン113の一部が、電極パッド111から枠体110bの長辺方向に向かって延出し、凹部Kで露出するようにして設けられていることにより、水晶素子120を実装した際に、導電性接着剤140が仮に電極パッド111上から溢れ出たとしても、導電性接着剤140と濡れ性の良い配線パターン113上に沿って流れ出てくれるため、パッケージ110の中心方向に流れ出ることがなく導電性接着剤140が励振電極122に付着してしまうことを抑えることができる。
また、露出された配線パターン113の一部が、基板110aの中心点Pを通り基板110aの長辺と平行な直線Lに対して、線対称となるように設けられている。このように露出された第一配線パターン113aと露出された第二配線パターン113bとが、基板110aの中心点Pを通り基板110aの長辺と平行な直線Lに対して、線対称となる位置に設けられていることにより、水晶素子120を実装する際に導電性接着剤140が仮に電極パッド111上から溢れ出たとしても、溢れ出た導電性接着剤140の量が均等になり易く、水晶素子120が傾いてしまうことを抑えることができる。
ビア導体114は、外部端子112と、配線パターン113又は封止用導体パターン117とを電気的に接続するためのものである。また、第三ビア導体114cの両端は、第三外部端子112と、封止用導体パターン117と接続されている。このようにすることで、第三外部端子112cは、第三ビア導体114cを介して、封止用導体パターン117と電気的に接続されている。
凸部115は、水晶素子120の自由端が基板110aに接触することを抑制するためのものである。凸部115は、一対の電極パッド111の上面に一対で設けられており、水晶素子120の引き出し電極123と対向する位置に設けられている。凸部115は、一方の凸部115aと他方の凸部115bによって構成されている。一方の凸部115aは、図1に示すように、一方の電極パッド111a上に設けられ、他方の凸部115bは、他方の電極パッド111b上に設けられている。凸部115は、電極パッド111と同様に、例えばタングステン、モリブデン、銅、銀又は銀パラジウム等の金属粉末の焼結体等上面に金メッキ、ニッケルメッキを施すことにより設けられている。
また、一対の凸部115は、図3に示されているように、基板110aの一辺と平行となる直線に対して同一直線上に並ぶようにして設けられている。このようにすることによって、水晶素子120の引き出し電極123が、平面視して、一対の凸部115と重なるように電極パッド111に実装することで、水晶素子120が傾くことなく安定した状態で実装することができる。
ここでパッケージ110を平面視したときの一辺の寸法が、1.0〜3.0mmであり、パッケージ110の上下方向の寸法が、0.7〜1.5mmである場合を例にして、電極パッド111及び凸部115の大きさを説明する。基板110aの一辺と平行となる電極パッド111の辺の長さは、250〜400μmとなる。また、基板110aの一辺と交わる辺と平行となる電極パッド111の辺の長さは、250〜400μmとなる。電極パッド111の上下方向の厚みの長さは、10〜60μmとなる。基板110aの一辺と平行となる凸部115の辺の長さは、150〜300μmとなる。また、基板110aの一辺と交わる辺と平行となる凸部115の辺の長さは、50〜100μmとなる。凸部115の上下方向の厚みの長さは、10〜25μmとなる。
また、電極パッド111の算術平均表面粗さは、0.02〜0.10μmであり、基板110a表面の算術平均表面粗さは、0.5〜1.5μmである。よって、導電性接着剤140は、電極パッド111から基板110a上に向かって広がりにくくなる。
封止用導体パターン117は、蓋体130と接合部材131を介して接合する際に、接合部材131の濡れ性をよくする役割を果たしている。封止用導体パターン117は、例えばタングステン又はモリブデン等から成る導体パターンの表面にニッケルメッキ及び金メッキを順次、枠体110bの上面を環状に囲む形態で施すことによって、例えば10〜25μmの厚みに形成されている。
導電性接着剤140が、水晶素子120の引き出し電極123に設けた後述する穴部H内に入り込むようにして、引き出し電極123と電極パッド111とを電気的・機械的に接続されている。導電性接着剤140は、シリコーン樹脂等のバインダーの中に導電フィラーとして導電性粉末が含有されているものであり、導電性粉末としては、アルミニウム、モリブデン、タングステン、白金、パラジウム、銀、チタン、ニッケル又はニッケル鉄のうちのいずれか、或いはこれらの組み合わせを含むものが用いられている。また、バインダーとしては、例えばシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂又はビスマレイミド樹脂が用いられる。
導電性接着剤140は、水晶素子120の励振電極122と間をあけて配置されている。水晶デバイスは、導電性接着剤140と励振電極122とが間を空けて配置されていることにより、導電性接着剤140が励振電極122に付着することで生じる短絡を低減することができる。
また、導電性接着剤140は、図2及び図3(b)に示すように、平面視して、凸部115及び水晶素子120の引き出し電極123に設けた後述する穴部Hに重なるように電極パッド111上に広がって形成されている。このような水晶デバイスは、平面視した際に、穴部Hと凸部115とが重なる位置に設けられていることにより、凸部115と引き出し電極123に設けられた穴部Hとの間に介在された導電性接着剤140の厚みを一部の箇所だけ大きくすることで、水晶素子120と導電性接着剤140との接続強度を向上させることができ、水晶素子120が導電性接着剤140から剥がれてしまうことを抑えることが可能となる。
また、導電性接着剤140の粘度が、35〜45Pa・sのものを使用することによって、塗布した際に、導電性接着剤140は、電極パッド111上から基板110a上面に流れ出ることなく、電極パッド111上に留まるので、導電性接着剤140の上下方向の厚みも確保することができる。導電性接着剤140の上下方向の厚みの長さは、10〜25μmである。このように導電性接着剤140の厚みを確保できることによって、水晶素子120の基板110aへの接触を抑制し、落下等により加わった衝撃が水晶素子120に対して導電性接着剤140を中心にして上下方向へ加わったとしても、その衝撃を導電性接着剤140で十分に吸収緩和することができる。
ここで、パッケージ110の作製方法について説明する。基板110a及び枠体110bがアルミナセラミックスから成る場合、まず所定のセラミック材料粉末に適当な有機溶剤等を添加・混合して得た複数のセラミックグリーンシートを準備する。また、セラミックグリーンシートの表面或いはセラミックグリーンシートに打ち抜き等を施して予め穿設しておいた貫通孔内に、従来周知のスクリーン印刷等によって所定の導体ペーストを塗布する。さらに、これらのグリーンシートを積層してプレス成形したものを、高温で焼成する。最後に、導体パターンの所定部位、具体的には、一対の電極パッド111又は外部端子112となる部位にニッケルメッキ又は金メッキ等を施すことにより作製される。また、導体ペーストは、例えばタングステン、モリブデン、銅、銀又は銀パラジウム等の金属粉末の焼結体等から構成されている。
水晶素子120は、図2及び図3(a)に示されているように、導電性接着剤140を介して電極パッド111上に接合されている。水晶素子120は、安定した機械振動と圧電効果により、電子装置等の基準信号を発振する役割を果たしている。
水晶素子120は、図2及び図3に示されているように、水晶素板121の上面及び下面のそれぞれに励振電極122及び引き出し電極123を被着させた構造を有している。励振電極122は、水晶素板121の上面及び下面のそれぞれに金属を所定のパターンで被着・形成したものである。励振電極122は、上面に第一励振電極122aと、下面に第二励振電極122bを備えている。引き出し電極123は、励振電極122から水晶素板121の一辺に向かってそれぞれ延出されている。引き出し電極123は、上面に第一引き出し電極123aと、下面に第二引き出し電極123bとを備えている。第一引き出し電極123aは、第一励振電極122aから引き出されており、水晶素板121の一辺に向かって延出するように設けられている。第二引き出し電極123bは、第二励振電極122bから引き出されており、水晶素板121の一辺に向かって延出するように設けられている。つまり、引き出し電極123は、水晶素板121の長辺または短辺に沿った形状で設けられている。また、本実施形態においては、第一電極パッド111a及び第二電極パッド111bと接続されている水晶素子120の一端を基板110aの上面と接続した固定端とし、他端を基板110aの上面と間を空けた自由端とした片持ち支持構造にて水晶素子120が基板110a上に固定されている。
穴部Hは、水晶素板121の下面に設けられた引き出し電極123に設けられている。穴部Hは、直方体形状、円錐台状又は半球状であり、導電性接着剤140が穴部H内を満たすようにして設けられている。このようにすることで、引き出し電極123と導電性接着剤140との接合面積を大きくすることができるため、水晶素子120が導電性接着剤140から剥がれてしまうことを抑えることが可能となる。
また、穴部Hは、引き出し電極123に複数個設けられるようにしても構わない。このようにすることによって、導電性接着剤140と引き出し電極123との接触面積をさらに大きくすることができるので、水晶素子120が導電性接着剤140から剥がれてしまうことをさらに抑えることができる。
また、水晶デバイスは、水晶素子120の励振電極122の表面を例えばイオンガンにより削ることにより、水晶素子120の発振周波数の調整を行っている。また、従来の水晶デバイスでは、基板の上面に設けられた配線パターンが水晶素子の励振電極の近傍でも露出しているため、イオンガンにより励振電極を削る際に、配線パターンを削ってしまうことがある。また、従来の水晶デバイスは、この配線パターンの削り屑が、水晶素子の励振電極に付着し、発振周波数が変動してしまうこと虞がある。しかし、本実施形態の水晶デバイスでは、図4に示すように、配線パターン113が水晶素子120の励振電極122の近傍では凹部Kに露出しておらず、平面視して、枠体110bと重なる位置に設けられているため、イオンガンにより励振電極122を削る際に、配線パターン113を削ってしまうことを防ぐことができる。また、このような水晶デバイスは、配線パターン113の削り屑が発生しないため、水晶素子120の励振電極122に削り屑が付着することがなく、安定して発振周波数を出力することが可能となる。
ここで、水晶素子120の動作について説明する。水晶素子120は、外部からの交番電圧が引き出し電極123から励振電極122を介して水晶素板121に印加されると、水晶素板121が所定の振動モード及び周波数で励振を起こすようになっている。
水晶素子120の基板110aへの接合方法について説明する。まず、導電性接着剤140は、例えばディスペンサによって、電極パッド111上に拡がるようにして塗布される。水晶素子120は、導電性接着剤140上に搬送される。さらに、水晶素子120は、水晶素子120の固定端側の外周縁にある引き出し電極123が、平面視して、導電性接着剤140の中心付近と重なるようにして導電性接着剤140上に載置される。そして導電性接着剤140は、加熱硬化させることによって、硬化収縮される。
蓋体130は、矩形状であり、真空状態にある凹部K、あるいは窒素ガスなどが充填された凹部Kを気密封止するためのものである。具体的には、蓋体130は、所定雰囲気で、枠体110b上に設けられた接合部材131の上面に載置される。枠体110bの上面に設けられた接合部材131に熱が印加されることで、溶融接合される。また、蓋体130は、例えば、鉄、ニッケル又はコバルトの少なくともいずれかを含む合金からなる。
接合部材131は、パッケージ110の枠体110b上面に設けられた封止用導体パターン117に相対する蓋体130の箇所に設けられている。接合部材131は、例えば、銀ロウ又は金錫によって設けられている。銀ロウの場合は、その厚みは、10〜20μmである。例えば、成分比率は、銀が72〜85%、銅が15〜28%のものが使用されている。金錫の場合は、その厚みは、10〜40μmである。例えば、成分比率が、金が78〜82%、錫が18〜22%のものが使用されている。
接合部材131は、例えば、金錫の場合には、接合部材131の層の厚みは、10〜40μmであり、例えば、成分比率が、金が70〜80%、錫が20〜30%のものを使用しても良い。また、接合部材131は、例えば、銀ロウの場合には、接合部材131の層の厚みは、10〜40μmであり、例えば、成分比率が、銀が70〜80%、銅が20〜30%のものを使用しても良い。
本実施形態における水晶デバイスは、矩形状の基板110aと、基板110a上に基板110aの一辺に沿って隣接するように設けられた一対の電極パッド111と、一対の電極パッド111上のそれぞれに基板110aの一辺に沿って設けられた一対の凸部115と、水晶素板121と、水晶素板121の上下面に設けられた励振電極122と、水晶素板121の下面に励振電極122と間を空けて設けられた一対の引き出し電極123と、水晶素板121の下面に設けられた一対の引き出し電極123に設けられた穴部Hと、を有し、基板110a上の電極パッド111に導電性接着剤140を介して実装された水晶素子120と、を備え、平面視した際に、穴部Hと凸部115とが重なる位置に設けられている。
このように、水晶素子120の引き出し電極123が、電極パッド111と導電性接着剤140を介して接続されたことにより、導電性接着剤140の硬化収縮時に水晶素子120の固定端側が下方向に引っ張られ、凸部115を支点とした梃子の原理により、水晶素子120の自由端が上方向に浮き上がる。また、導電性接着剤140の硬化収縮時に水晶素子120の固定端側が下方向に引っ張られた際に、凸部115と水晶素子120の固定端側の外周縁部が接触し、水晶素子120の固定端側が凸部115よりも基板110a側に近づくことを抑えつつ、水晶デバイスは、水晶素子120の自由端及び励振電極122が基板110aに接触することを低減しつつ、水晶素子120の自由端が蓋体130に接触することを低減することができる。このようにすることで、水晶デバイスは、水晶素子120の厚みすべり振動が阻害されることがないため、安定して発振周波数を出力することができる。
また、本実施形態の水晶デバイスは、平面視した際に、穴部Hと凸部115とが重なる位置に設けられていることにより、凸部115と引き出し電極123に設けられた穴部Hとの間に介在された導電性接着剤140の厚みを一部の箇所だけ大きくすることで、水晶素子120と導電性接着剤140との接続強度を向上させることができ、水晶素子120が導電性接着剤140から剥がれてしまうことを抑えることが可能となる。
また、本実施形態の水晶デバイスは、穴部Hが複数個設けられている。このようにすることによって、導電性接着剤140と引き出し電極123との接触面積をさらに大きくすることができるので、水晶素子120が導電性接着剤140から剥がれてしまうことをさらに抑えることができる。
また、本実施形態の水晶デバイスは、一対の凸部115が、同一直線上に並ぶようにして設けられている。水晶素子120の引き出し電極123が、平面視して、一対の凸部115と重なるように電極パッド111に実装することで、水晶素子120が凸部115の厚みより下方向に傾くことなく安定した状態で実装することができる。
(第一変形例)
以下、本実施形態の第一変形例における水晶デバイスについて説明する。なお、本実施形態の第一変形例における水晶デバイスのうち、上述した水晶デバイスと同様な部分については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。本実施形態の第一変形に係る水晶デバイスは、図5に示すように、穴部Hが水晶素板121の上面に設けられた引き出し電極123にも設けられている点で異なっている。
穴部Hは、水晶素板121の上面及び下面に設けられた引き出し電極123に設けられている。穴部Hは、直方体形状、円錐台状又は半球状であり、導電性接着剤140が穴部H内を満たすようにして設けられている。このようにすることで、引き出し電極123の上面及び下面の面積を等しくすることで、仮に水晶素子120に熱が印加されたとしても、水晶素子120の反りを抑え、水晶素子120の励振電極122にかかる応力を抑えるため、水晶素子120の厚みすべり振動を妨げることを低減することが可能となる。
また、水晶素板121の上面の引き出し電極123に設けられた穴部Hに導電性接着剤140が設けられていても構わない。このようにすることで、引き出し電極123と導電性接着剤140との接合面積をさらに大きくすることができるため、水晶素子120が導電性接着剤140から剥がれてしまうことをさらに抑えることが可能となる。
本実施形態の第一変形例における水晶デバイスは、穴部Hが水晶素板121の上面に設けられた引き出し電極123にも設けられている。引き出し電極123の上面及び下面の面積を等しくすることで、仮に水晶素子120に熱が印加されたとしても、水晶素子120の反りを抑え、水晶素子120の励振電極122にかかる応力を抑えるため、水晶素子120の厚みすべり振動を妨げることを低減することが可能となる。また、水晶素子120の表裏を区別することなく、導電性接着剤140を介して電極パッド111に実装することができるため、水晶素子120を導電性接着剤140に載置する工程を簡略化することが可能となる。よって、このような水晶デバイスは、生産性を向上させることが可能と。
また、本実施形態の第一変形例に係る水晶デバイスは、水晶素板121の上面の引き出し電極123に設けられた穴部Hに導電性接着剤140が設けられている。このようにすることで、複数個の穴部H内に導電性接着剤140が入り込むようにして接着されるため、導電性接着剤140と引き出し電極123との接触面積をさらに大きくすることができるので、水晶素子120が導電性接着剤140から剥がれてしまうことをさらに抑えることができる。
尚、本発明は前記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。水晶素子120は、AT用水晶素子を用いた場合を説明したが、基部と、基部の側面より同一の方向に延びる二本の平板形状の振動腕部とを有する音叉型屈曲水晶素子を用いても構わない。すいしょう素子は、水晶片と、その水晶片の表面に設けられた励振電極と、引き出し用電極と、周波数調整用金属膜とにより構成されている。水晶片は、水晶基部と水晶振動部とからなり、水晶振動部が第一水晶振動部及び第二水晶振動部とから成る。水晶基部は、結晶の軸方向として電気軸がX軸、機械軸がY軸、及び光軸がZ軸となる直交座標系としたとき、X軸回りに−5°〜+5°の範囲内で回転させたZ′軸の方向が厚み方向となる平面視略四角形の平板である。第一水晶振動部及び第二水晶振動部は、水晶基部の一辺からY′軸の方向に平行に延設されている。このような水晶片は、水晶基部と各水晶振動部とが一体となって音叉形状を成しており、フォトリソグラフィー技術と化学エッチング技術により製造される。
110・・・パッケージ
110a・・・基板
110b・・・枠体
111・・・電極パッド
112・・・外部端子
113・・・配線パターン
114・・・ビア導体
115・・・凸部
120・・・水晶素子
121・・・水晶素板
122・・・励振電極
123・・・引き出し電極
130・・・蓋体
K・・・凹部
H・・・穴部

Claims (5)

  1. 矩形状の基板と、
    前記基板上に前記基板の一辺に沿って隣接するように設けられた一対の電極パッドと、
    前記一対の電極パッド上のそれぞれに前記基板の一辺に沿って設けられた一対の第一凸部と、
    水晶素板と、前記水晶素板の上下面に設けられた励振電極と、前記水晶素板の下面に前記励振電極と間を空けて設けられた一対の引き出し電極と、前記水晶素板の下面に設けられた一対の引き出し電極に設けられた穴部と、を有し、前記基板上の電極パッドに導電性接着剤を介して実装された水晶素子と、を備え、
    平面視した際に、前記穴部と前記凸部とが重なる位置に設けられていることを特徴とする水晶デバイス。
  2. 請求項1記載の水晶デバイスであって、
    前記穴部が複数個設けられていることを特徴とする水晶デバイス
  3. 請求項1記載の水晶デバイスであって、
    前記穴部が前記水晶素板の上面に設けられた前記引き出し電極にも設けられていることを特徴とする水晶デバイス
  4. 請求項3記載の水晶デバイスであって、
    前記水晶素板の上面の引き出し電極に設けられた前記穴部に前記導電性接着剤が設けられていることを特徴とする水晶デバイス
  5. 請求項1記載の水晶デバイスであって、
    一対の前記凸部が、同一直線上に並ぶようにして設けられていることを特徴とする水晶デバイス。
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