JP2017198302A - 発進装置のフロントカバー - Google Patents

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一能 伊藤
Kazuyoshi Ito
一能 伊藤
鈴木 明智
Akitomo Suzuki
明智 鈴木
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Takeshi Shimizu
健 清水
将紀 小野田
Masanori Onoda
将紀 小野田
剛 青山
Takeshi Aoyama
剛 青山
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Abstract

【課題】バルーニングに伴う異音および摩耗の発生や発進装置の重量増を抑制することができる発進装置のフロントカバーの提供。【解決手段】発進装置10のフロントカバー20は、ドライブプレート3を介してエンジンのクランクシャフト2に連結されるものであり、クランクシャフト2に嵌合される調心部211、および当該調心部211の径方向外側に設けられると共にドライブプレート3に連結される連結部としての外側平坦部217を有するプレート部材21と、調心部211よりも径方向外側でプレート部材21に接合される内側平坦部221aを有する環状のカバー本体22とを含む。【選択図】図1

Description

本開示は、ドライブプレートを介してエンジンのクランクシャフトに連結される発進装置のフロントカバーに関する。
従来、トルクコンバータとして、それぞれドライブプレートに締結される複数の連結部と、それぞれフロントカバーに溶接される複数の溶接部とを有する円盤状のセットプレートを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。当該セットプレートにおいて、複数の溶接部は、複数の連結部と同一円周上、または当該複数の連結部が配列される円周よりも径方向内側に設けられている。また、セットプレートの中心には、クランクシャフトの中心穴に嵌合されるセンターピース部が一体成形されている。かかるセットプレートを用いることで、当該セットプレートの設計変更により、トルクコンバータのフロントカバーを設計変更することなく、車種やエンジンの形式の相違に起因したドライブプレート側の締結孔あるいは締結具の位置や個数、フロントカバーとドライブプレートとの軸方向距離等の変化に対応することが可能となる。
特開2007−147034号公報(図6、図7)
しかしながら、上述のようにフロントカバーにセンターピースを有する円盤状のセットプレートが溶接される場合、いわゆるバルーニングにより膨らんだフロントカバーの中央部がセットプレートに当たってしまい、異音や摩耗が発生してしまうおそれがある。また、円盤状のセットプレートがフロントカバーに溶接されることで、発進装置の重量の増加を招いてしまう。
そこで、本開示の発明は、バルーニングに伴う異音および摩耗の発生や発進装置の重量増を抑制することができる発進装置のフロントカバーの提供を主目的とする。
本開示の発進装置のフロントカバーは、ドライブプレートを介してエンジンのクランクシャフトに連結される発進装置のフロントカバーであって、前記クランクシャフトに嵌合される調心部と、該調心部の径方向外側に設けられると共に前記ドライブプレートに連結される連結部とを有するプレート部材と、前記調心部よりも径方向外側で前記プレート部材に接合される内周部を有する環状のカバー本体とを備えるものである。
本開示の発進装置のフロントカバーでは、プレート部材のカバー本体との接合部よりも径方向内側の部分が当該フロントカバーの中央部を形成し、環状のカバー本体が当該フロントカバーの外周部を形成する。すなわち、プレート部材の上記接合部よりも径方向内側の部分は、一般的なフロントカバーの中央部と、従来のセットプレートの一部との双方として機能する。これにより、一般的なフロントカバーに円盤状のセットプレートが溶接される場合のように、バルーニングに伴って当該フロントカバーとセットプレートとが当たってしまうことがなくなる。この結果、バルーニングに伴う異音や摩耗の発生を無くすことが可能となり、更に、発進装置の重量増を抑制すると共に材料費を削減することもできる。そして、本開示のフロントカバーでは、プレート部材の連結部等を設計変更することで、カバー本体や、プレート部材のカバー本体との接合部よりも径方向内側の部分を設計変更することなく、ドライブプレート側の締結孔あるいは締結具の位置や個数、フロントカバーとドライブプレートとの軸方向距離等の変化に対応することができる。この結果、発進装置におけるコストアップを抑制することが可能となる。
本開示のフロントカバーを含む発進装置の概略構成図である。 本開示のフロントカバーを示す断面図である。
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本開示のフロントカバー20を含む発進装置10の概略構成図である。同図に示す発進装置10は、図示しない変速機等と共に、原動機としての図示しないエンジン(内燃機関)からの動力(トルク)を左右の駆動輪(図示省略)に伝達する動力伝達装置を構成するものである。図示するように、発進装置10のフロントカバー20は、エンジンのクランクシャフト2に固定された略円盤状のドライブプレート3に締結(連結)される。ドライブプレート3は、例えば冷間圧延鋼板といった可撓性を有する板材(金属板)をプレス加工することにより形成されたものである。ドライブプレート3の内周部は、複数のボルト4を介してエンジンのクランクシャフト2に締結(固定)される。また、ドライブプレート3の外周部には、複数の締結孔が形成されており、ドライブプレート3には、各締結孔に挿通されるスタッドボルト5および当該スタッドボルト5に螺合されるナット6を介してフロントカバー20が締結される。
発進装置10は、フロントカバー20に加えて、当該フロントカバー20に密に固定されるポンプシェル11cを有する入力側のポンプインペラ11や、出力部材としてのダンパハブ17を介して図示しない変速機の入力軸IS(入力部材)に連結される出力側のタービンランナ12、ポンプインペラ11およびタービンランナ12の内側に配置されてタービンランナ12からポンプインペラ11への作動油の流れを整流するステータ13、ステータシャフトより支持されると共にステータ13の回転方向を一方向に制限するワンウェイクラッチ13c等を有するトルクコンバータを含む。なお、発進装置10は、ステータ13を有さない流体継手を含むものであってもよい。
また、発進装置10は、エンジンのクランクシャフト2に連結されたフロントカバー20と変速機の入力軸ISとを互いに接続すると共に両者の接続を解除するロックアップクラッチ14と、フロントカバー20と変速機の入力軸ISとの間で振動を減衰するダンパ装置15とを含む。ロックアップクラッチ14は、本実施形態において単板油圧式クラッチとして構成されており、フロントカバー20の内部かつ当該フロントカバー20のエンジン側の内壁面近傍に配置されると共にダンパハブ17に対して回転自在かつ軸方向に移動自在に嵌合されるロックアップピストン140を有する。図1に示すように、ロックアップピストン140の外周側かつフロントカバー20側の面には、摩擦材141が貼着されている。更に、ロックアップピストン140とフロントカバー20との間には、作動油供給路や入力軸ISに形成された油路を介して図示しない油圧制御装置に接続されるロックアップ室145が画成される。本実施形態において、ロックアップピストン140は、当該油圧制御装置によりタービンランナ12等が配置される流体伝動室内の油圧がロックアップ室145内の油圧よりも高く設定された際に、圧力差によりフロントカバー20に向けて移動してフロントカバー20と摩擦係合する。なお、ロックアップクラッチ14は、少なくとも1枚の摩擦板を有する多板摩擦式油圧クラッチであってもよい。
ダンパ装置15は、ロックアップピストン140に一体回転するように連結(固定)されたドライブ部材(入力要素)151と、中間部材(中間要素)152と、ダンパハブ17に一体回転するように連結(固定)されたドリブン部材153(出力要素)と、ドライブ部材151と中間部材152との間でトルクを伝達する複数の第1スプリングSP1と、中間部材152とドリブン部材153との間でトルクを伝達する複数の第2スプリングSP2と、ドライブ部材151とドリブン部材153との間でトルクを伝達する複数の第3スプリングSP3とを含む。
本実施形態では、ダンパ装置15の第1、第2および第3スプリングSP1,SP2.SP3として、荷重が加えられてないときに真っ直ぐに延びる軸心を有するように螺旋状に巻かれた金属材からなる直線型コイルスプリングが採用されている。また、第1および第2スプリングSP1,SP2は、本実施形態において同一の諸元(ばね定数)を有し、ダンパ装置15の外周に近接するように配列される。更に、第3スプリングSP3は、ダンパ装置15の内周に近接するように配列され、ドライブ部材151に伝達されるトルクがダンパ装置15の最大捩れ角θmaxに対応したトルクT2(第2の閾値)よりも小さい予め定められたトルク(第1の閾値)T1に達してドライブ部材151のドリブン部材153に対する捩れ角が所定角度θref以上になってから、第1および第2スプリングSP1,SP2と並列に作用する。これにより、ダンパ装置15は、2段階(2ステージ)の減衰特性を有することになる。
図2は、本開示のフロントカバー20を示す断面図である。同図に示すように、フロントカバー20は、略円盤状のプレート部材21と、環状のカバー本体22とを含む。プレート部材21は、例えば冷間圧延鋼板といった可撓性を有する板材(金属板)をプレス加工することにより形成されたものであり、図2に示すように、有底筒状の調心部211と、円筒状の拡径部212と、何れも環状の内側平坦部213、内側傾斜部214、中間平坦部215、外側傾斜部216および外側平坦部217と、円筒状の外筒部218とを有する。
プレート部材21の調心部211は、軸方向に延在すると共にクランクシャフト2の端部に形成された孔部2h(図1参照)内に嵌まり込むように形成されている。また、拡径部212は、調心部211の端部から当該調心部211の閉鎖端とは反対側に軸方向に延出されており、調心部211の内径および外径よりも大きい内径および外径を有する。これらの調心部211および拡径部212は、一般的なフロントカバーのセンターピースに相当するものである。内側平坦部213は、拡径部212の端部(開放端)から径方向外側に延出されている。
内側傾斜部214は、内側平坦部213の外周部から径方向外側に向かうにつれて調心部211の閉鎖端側(エンジン側)に位置するように傾斜しており、拡径部212や調心部211の周囲で環状に延在する。中間平坦部215は、内側傾斜部214の外周部から径方向外側に延出されている。外側傾斜部216は、中間平坦部215の外周部から径方向外側に向かうにつれて調心部211の閉鎖端側(エンジン側)に位置するように傾斜しており、当該中間平坦部215の周囲で環状に延在する。
外側平坦部217は、外側傾斜部216の外周部から径方向外側に延出されている。外側平坦部217には、複数のスタッドボルト5が溶接により固定されている。スタッドボルト5のピッチ円半径や配設ピッチは、ドライブプレート3における締結孔のピッチ円半径や配設ピッチと同一である。これにより、外側平坦部217は、調心部211よりも径方向外側でドライブプレート3に連結されるフロントカバー20の連結部となる。なお、外側平坦部217に固定される締結具は、スタッドボルト5に限られるものではなく、セットブロックやナットであってもよい。
外筒部218は、外側平坦部217の外周部から屈曲部を介して調心部211の閉鎖端とは反対側に軸方向に延出されている。本実施形態において、外筒部218の外周面には、エンジンをクランキングする図示しないセルモータのピニオンギヤPG(図1における二点鎖線参照)に噛合可能な複数の外歯を有するリングギヤ25が固定されている。図1の例において、ピニオンギヤPGは、図示しない変速機側(図中左側)からリングギヤ25に対して噛み合う(飛び込む)ものであるが、図示しないエンジン側(図中右側)からリングギヤ25に対して噛み合う(飛び込む)ものであってもよい。なお、プレート部材21の中間平坦部215よりも径方向外側の部分には、フロントカバー20を軽量化するための軽め穴が形成されてもよい。
また、フロントカバー20のカバー本体22は、例えば冷間圧延鋼板(金属板)をプレス加工することにより形成されたものである。本実施形態において、カバー本体22の厚みは、プレート部材21の厚みよりも大きく定められている。図2に示すように、カバー本体22は、環状壁部221と、環状壁部221の外周から軸方向に延出された筒状部222とを含む。環状壁部221は、何れも環状の内側平坦部221aと、傾斜部221bと、外側平坦部221cとを有する。環状壁部221の内側平坦部221aは、上記調心部211よりも径方向外側に形成されたプレート部材21の中間平坦部215に溶接(接合)される。傾斜部221bは、内側平坦部221aと外側平坦部221cとの間で径方向外側に向かうにつれてプレート部材21から離間するように傾斜する。カバー本体22の筒状部222は、環状壁部221の外側平坦部221cの外周部から屈曲部を介してプレート部材21から離間するように軸方向に延出されている。
カバー本体22の筒状部222の先端(遊端)は、図1に示すように、ポンプインペラ11のポンプシェル11cに溶接(接合)される。発進装置10の組立が完了した際、プレート部材21とカバー本体22との接合部、すなわち互いに溶接された中間平坦部215および内側平坦部221aは、調心部211の中心軸(入力軸ISの軸心、図1および図2における一点鎖線参照)からロックアップクラッチ14の摩擦材141の内周までの間で当該中心軸よりも摩擦材141の内周に近接する。また、完成した発進装置10に図示しない変速機が連結された際、当該変速機の入力軸ISは、プレート部材21の拡径部212内に嵌合され、当該入力軸ISと拡径部212との間には、スラストワッシャ18が配置される。更に、発進装置10や変速機を含む動力伝達装置の完成後、フロントカバー20すなわちプレート部材21の調心部211は、クランクシャフト2の孔部2hに嵌合され、プレート部材21に溶接された各スタッドボルト5は、ドライブプレート3の対応する締結孔に挿入される。そして、各スタッドボルト5にナット6が螺合されることにより、発進装置10を含む動力伝達装置とエンジンとが連結されることになる。
上述のように構成されるフロントカバー20では、プレート部材21のカバー本体22との接合部よりも径方向内側の部分、つまり調心部211、拡径部212,内側平坦部213および内側傾斜部214が当該フロントカバー20の中央部を形成し、環状のカバー本体22が当該フロントカバー20の外周部を形成する。すなわち、プレート部材21の中間平坦部215(カバー本体22の内側平坦部221aとの接合部)よりも径方向内側の部分は、一般的なフロントカバー20の中央部と、従来のセットプレートの一部との双方として機能する。これにより、一般的なフロントカバーに円盤状のセットプレートが溶接される場合のように、バルーニングに伴って当該フロントカバーとセットプレートとが当たってしまうことがなくなる。この結果、バルーニングに伴う異音や摩耗の発生を無くすことが可能となり、更に、発進装置10の重量増を抑制すると共に材料費を削減することもできる。
そして、フロントカバー20では、プレート部材21の連結部周辺を設計変更することで、カバー本体22や、プレート部材21の中間平坦部215(カバー本体22との接合部)よりも径方向内側の部分すなわち調心部211、拡径部212,内側平坦部213および内側傾斜部214を設計変更することなく、ドライブプレート3側の締結孔の位置や個数、フロントカバー20とドライブプレート3との軸方向距離等の変化に対応することができる。具体的には、外側平坦部217の径方向長さを調整したり、スタッドボルト5の数や固定位置を調整したりすることで、ドライブプレート3側の締結孔の位置(ピッチ円半径)や個数の変化に容易に対応することができる。また、外側傾斜部216の軸方向長さを調整することで、フロントカバー20とドライブプレート3との軸方向距離等の変化に容易に対応することができる。この結果、フロントカバー20によれば、発進装置10におけるコストアップを抑制することが可能となる。
更に、フロントカバー20において、プレート部材21の連結部としての外側平坦部217は環状に形成され、プレート部材21は、外側平坦部217の外周から軸方向に延出された外筒部218を有する。これにより、当該外筒部218をエンジンのクランキングに用いられるリングギヤ25の取付部として利用することが可能となる。なお、リングギヤ25がドライブプレート3側に取り付けられる場合、当該外筒部218は省略されてもよく、外筒部218を慣性モーメントを増加させるためのイナーシャリングの取付部として利用してもよい。
また、フロントカバー20において、カバー本体22の厚みは、プレート部材21の厚みよりも大きく定められる。これにより、バルーニングに起因して、特にロックアップクラッチ14の摩擦材141付近で比較的大きな応力が作用するカバー本体22の強度を良好に確保すると共に、当該カバー本体22の熱容量を増加させて放熱性を向上させることが可能となる。更に、フロントカバー20において、プレート部材21とカバー本体22との接合部、すなわち互いに溶接された中間平坦部215および内側平坦部221aは、調心部211の中心軸からロックアップクラッチ14の摩擦材141の内周までの間で中心軸よりも摩擦材141の内周に近接する。これにより、プレート部材21とカバー本体22との接合部をできるだけ径方向外側に寄せて溶接長さを充分に確保することができるので、両者の接合強度を向上させることが可能となる。
以上説明したように、本開示の発進装置のフロントカバーは、ドライブプレート(3)を介してエンジンのクランクシャフト(2)に連結される発進装置(1)のフロントカバー(20)であって、前記クランクシャフト(2)に嵌合される調心部(211)と、該調心部(211)の径方向外側に設けられると共に前記ドライブプレート(3)に連結される連結部(217)とを有するプレート部材(21)と、前記調心部(211)よりも径方向外側で前記プレート部材(21)に接合される内周部(221a)を有する環状のカバー本体(22)とを備えるものである。
本開示の発進装置のフロントカバーでは、プレート部材のカバー本体との接合部よりも径方向内側の部分が当該フロントカバーの中央部を形成し、環状のカバー本体が当該フロントカバーの外周部を形成する。すなわち、プレート部材の上記接合部よりも径方向内側の部分は、一般的なフロントカバーの中央部と、従来のセットプレートの一部との双方として機能する。これにより、一般的なフロントカバーに円盤状のセットプレートが溶接される場合のように、バルーニングに伴って当該フロントカバーとセットプレートとが当たってしまうことがなくなる。この結果、バルーニングに伴う異音や摩耗の発生を無くすことが可能となり、更に、発進装置の重量増を抑制すると共に材料費を削減することもできる。そして、本開示のフロントカバーでは、プレート部材の連結部等を設計変更することで、カバー本体や、プレート部材のカバー本体との接合部よりも径方向内側の部分を設計変更することなく、ドライブプレート側の締結孔あるいは締結具の位置や個数、フロントカバーとドライブプレートとの軸方向距離等の変化に対応することができる。この結果、発進装置におけるコストアップを抑制することが可能となる。
また、前記プレート部材(21)は、前記連結部(217)の外周から軸方向に延出された外筒部(218)を有してもよい。これにより、当該外筒部をエンジンのクランキングに用いられるリングギヤや慣性モーメントを増加させるためのイナーシャリングの取付部として利用することが可能となる。
更に、前記カバー本体(22)の厚みは、前記プレート部材(21)の厚みよりも大きくてもよい。これにより、バルーニングに起因して比較的大きな応力が作用するカバー本体の強度を良好に確保すると共に、当該カバー本体の熱容量を増加させて放熱性を向上させることが可能となる。
また、前記発進装置(1)は、前記フロントカバー(2)内に配置される単板油圧式のロックアップクラッチ(14)を含んでもよく、前記プレート部材(21)と前記カバー本体(22)との接合部は、前記調心部(211)の中心軸から前記ロックアップクラッチ(14)の摩擦材(141)の内周までの間で前記中心軸よりも前記摩擦材(141)の内周に近接してもよい。これにより、プレート部材とカバー本体との接合部をできるだけ径方向外側に寄せて両者の接合強度を向上させることが可能となる。
更に、前記カバー本体(22)は、前記内周部(221a)を含む環状部(221)と、前記環状部(221)の外周から軸方向に延出された筒状部(222)とを有してもよく、前記筒状部(222)の先端は、ポンプインペラ(11)のポンプシェル(11c)に接合されてもよい。
そして、本開示の発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。更に、上記発明を実施するための形態は、あくまで課題を解決するための手段の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、課題を解決するための手段の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本開示の発明は、発進装置の製造産業等において利用可能である。
2 クランクシャフト、2h 孔部、3 ドライブプレート、4 ボルト、5 スタッドボルト、6 ナット、10 発進装置、11 ポンプインペラ、11c ポンプシェル、12 タービンランナ、13 ステータ、13c ワンウェイクラッチ、14 ロックアップクラッチ、140 ロックアップピストン、141 摩擦材、145 ロックアップ室、15 ダンパ装置、151 ドライブ部材、152 中間部材、153 ドリブン部材、17 ダンパハブ、18 スラストワッシャ、20 フロントカバー、21 プレート部材、211 調心部、212 拡径部、213 内側平坦部、214 内側傾斜部、215 中間平坦部、216 外側傾斜部、217 外側平坦部、218 外筒部、
22 カバー本体、221 環状壁部、221a 内側平坦部、221b 傾斜部、221c 外側平坦部、222 筒状部、PG ピニオンギヤ、25 リングギヤ、IS 入力軸、SP1 第1スプリング、SP2 第2スプリング、SP3 第3スプリング。

Claims (5)

  1. ドライブプレートを介してエンジンのクランクシャフトに連結される発進装置のフロントカバーであって、
    前記クランクシャフトに嵌合される調心部と、該調心部の径方向外側に設けられると共に前記ドライブプレートに連結される連結部とを有するプレート部材と、
    前記調心部よりも径方向外側で前記プレート部材に接合される内周部を有する環状のカバー本体と、
    を備える発進装置のフロントカバー。
  2. 請求項1に記載の発進装置のフロントカバーにおいて、
    前記プレート部材は、前記連結部の外周から軸方向に延出された外筒部を有する発進装置のフロントカバー。
  3. 請求項1または2に記載の発進装置のフロントカバーにおいて、
    前記カバー本体の厚みは、前記プレート部材の厚みよりも大きい発進装置のフロントカバー。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の発進装置のフロントカバーにおいて、
    前記発進装置は、前記フロントカバー内に配置される単板油圧式のロックアップクラッチを含み、
    前記プレート部材と前記カバー本体との接合部は、前記調心部の中心軸から前記ロックアップクラッチの摩擦材の内周までの間で前記中心軸よりも前記摩擦材の内周に近接する発進装置のフロントカバー。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の発進装置のフロントカバーにおいて、
    前記カバー本体は、前記内周部を含む環状部と、前記環状部の外周から軸方向に延出された筒状部とを有し、前記筒状部の先端は、ポンプインペラのポンプシェルに接合される発進装置のフロントカバー。
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