JP2017198133A - スクロール圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スクロール圧縮機は、固定端板と、該固定端板に立設する渦巻状のラップと、前記固定端板の中心部側に設けられた吐出口を有する固定スクロールと、旋回端板7bと、該旋回端板に立設する渦巻状のラップと、前記旋回端板の反ラップ側に設けられた旋回ボス部7dを有する旋回スクロール7と、前記旋回ボス部内に設けられた旋回軸受7eと、前記旋回ボス部内に前記旋回軸受を介して挿入される偏心ピン部4cを有し、前記旋回スクロールを旋回運動させるクランク軸4と、を備えている。また、前記旋回ボス部は、前記旋回端板に接続される円筒部7daと、この円筒部の開放端側に設けられた鍔部7dbを備え、前記旋回軸受は、前記鍔部側の端部が、前記鍔部よりも前記円筒部側に位置するように配設されている。
【選択図】図2
Description
スクロール圧縮機においては、軸周速が増える高速運転になると、旋回軸受と前記クランク軸の偏心ピン部との摺動部の発熱量が増加する。ここで、旋回スクロールのボス部に鍔部を有するスクロール圧縮機においては、前記ボス部における鍔部と旋回スクロールの端板部側の肉厚は大きく、前記鍔部と前記端板部間の前記ボス部の肉厚は小さくなっており、旋回スクロールのボス部の肉厚は軸方向に不均一となっている。肉厚の小さい部分では肉厚の大きい部分に比べ、熱による径方向への拡大が大きくなることから、前記ボス部内に設けられている旋回軸受は、前記鍔部側と前記端板部側の内径、即ち両端部側の内径が、中央部側(前記鍔部側と前記端板部側との間の部分)の内径よりも小さくなる。この結果、前記旋回軸受における摺動面とクランク軸の偏心ピン部との軸受隙間が、旋回軸受の前記鍔部側と前記端板部側の部分で局所的に小さくなり、この軸受隙間が小さくなる部分への給油量が減少することで、旋回軸受の摺動性を低下させ、焼き付きを引き起こし易くなる。
まず、図1を用いて本実施例1のスクロール圧縮機の全体構成を説明する。
前記高圧室22に導かれた油は前記旋回軸受7eを潤滑後、大部分の油は、後述するスラスト軸受23や前記主軸受15に流れてこれを潤滑した後、排油パイプ20を介して前記油溜り5に戻される。
なお、前述した給油ポンプ19を設ける代わりに、クランク軸4に形成する給油路4dが偏心回転動作をして遠心ポンプ作用を発生するように構成しても良い。
旋回ボス部7dは、前述したように、円筒部7daと鍔部7db等により構成されており、この旋回ボス部7d内には前記旋回軸受7eが設けられている。また、前記旋回軸受7eはすべり軸受で構成されている。
また、図2に示すように、前記旋回ボス部7dの鍔部7dbの下面に対向する前記フレーム8の端面部8cには、リング状溝8aとシール部材8bが設けられているが、このシール部材8bの位置に対応する前記鍔部7db下面、即ち旋回ボス部7dの端面7dcは前記シール部材8bと接するシール面となっており、このため前記鍔部7dbは、旋回ボス部7dの円筒部7daよりもよりも大きい径に形成されている。このシール面である前記端面7dcには周方向に複数の小穴7ddが形成されている。
前記テーパ部7eaの開口角度θ1は穏やかなテーパ角度で形成され、同様に、前記テーパ部7ebの開口角度θ2も穏やかなテーパ角度で形成されている。他の構成は上記実施例1と同様である。
4…クランク軸、4a…主軸部、4b…副軸部、4c…偏心ピン部、
4d…給油路、4e…鍔、5…油溜り、
6…固定スクロール、6a…ラップ、6b…固定端板、6c…吐出口、6d…吸込口、
7…旋回スクロール、7a…ラップ、7b…旋回端板、7ba…背面、
7c…背圧孔、7d…旋回ボス部、7da…円筒部、7db…鍔部、7dc…端面、
7dd…小穴、7de,7df…溝、
7e…旋回軸受、7ea,7eb…テーパ部、7ec…溝、
8…フレーム、8a…リング状溝、8b…シール部材、8c…端面部、
9…オルダム継手、10…ボルト、11…吐出空間、12…吐出管、
13…背圧室、14…電動機室、
15…主軸受、16…副軸受、17…軸受ケース、18…副フレーム、
19…給油ポンプ、20…排油パイプ、
21…圧縮室、22…高圧室、23…スラスト軸受。
Claims (9)
- 固定端板と、該固定端板に立設する渦巻状のラップと、前記固定端板の中心部側に設けられた吐出口を有する固定スクロールと、
旋回端板と、該旋回端板に立設する渦巻状のラップと、前記旋回端板の反ラップ側に設けられた旋回ボス部を有する旋回スクロールと、
前記旋回ボス部内に設けられた旋回軸受と、
前記旋回ボス部内に前記旋回軸受を介して挿入される偏心ピン部を有し、前記旋回スクロールを旋回運動させるクランク軸と、を備えたスクロール圧縮機において、
前記旋回ボス部は、前記旋回端板に接続される円筒部と、この円筒部の開放端側に設けられた鍔部を備え、
前記旋回軸受は、前記鍔部側の端部が、前記鍔部よりも前記円筒部側に位置するように配設されていることを特徴とするスクロール圧縮機。 - 請求項1に記載のスクロール圧縮機において、前記旋回軸受は、その上端を旋回スクロールの背面よりも下方に位置するように配設していることを特徴とするスクロール圧縮機。
- 固定端板と、該固定端板に立設する渦巻状のラップと、前記固定端板の中心部側に設けられた吐出口を有する固定スクロールと、
旋回端板と、該旋回端板に立設する渦巻状のラップと、前記旋回端板の反ラップ側に設けられた旋回ボス部を有する旋回スクロールと、
前記旋回ボス部内に設けられた旋回軸受と、
前記旋回ボス部内に前記旋回軸受を介して挿入される偏心ピン部を有し、前記旋回スクロールを旋回運動させるクランク軸と、を備えたスクロール圧縮機において、
前記旋回ボス部は、前記旋回端板に接続される円筒部と、この円筒部の開放端側に設けられた鍔部を備え、
前記旋回軸受は、前記鍔部側の端部内周面に、端部に向かって拡開するテーパ部が設けられており、このテーパ部の起点は、前記鍔部よりも前記円筒部側に位置するように配設されていることを特徴とするスクロール圧縮機。 - 請求項3に記載のスクロール圧縮機において、前記旋回軸受の前記旋回端板側の端部内周面にも、端部に向かって拡開するテーパ部を設けていることを特徴とするスクロール圧縮機。
- 固定端板と、該固定端板に立設する渦巻状のラップと、前記固定端板の中心部側に設けられた吐出口を有する固定スクロールと、
旋回端板と、該旋回端板に立設する渦巻状のラップと、前記旋回端板の反ラップ側に設けられた旋回ボス部を有する旋回スクロールと、
前記旋回ボス部内に設けられた旋回軸受と、
前記旋回ボス部内に前記旋回軸受を介して挿入される偏心ピン部を有し、前記旋回スクロールを旋回運動させるクランク軸と、を備えたスクロール圧縮機において、
前記旋回ボス部は、前記旋回端板に接続される円筒部と、この円筒部の開放端側に設けられた鍔部を備え、
前記旋回ボス部の前記円筒部外周面に、円周方向の溝を少なくとも1つ形成していることを特徴とするスクロール圧縮機。 - 固定端板と、該固定端板に立設する渦巻状のラップと、前記固定端板の中心部側に設けられた吐出口を有する固定スクロールと、
旋回端板と、該旋回端板に立設する渦巻状のラップと、前記旋回端板の反ラップ側に設けられた旋回ボス部を有する旋回スクロールと、
前記旋回ボス部内に設けられた旋回軸受と、
前記旋回ボス部内に前記旋回軸受を介して挿入される偏心ピン部を有し、前記旋回スクロールを旋回運動させるクランク軸と、を備えたスクロール圧縮機において、
前記旋回ボス部は、前記旋回端板に接続される円筒部と、この円筒部の開放端側に設けられた鍔部を備え、
前記旋回ボス部の外周部における前記円筒部と前記鍔部とが交わる角部に、この角部をえぐるように円周方向の溝を形成していることを特徴とするスクロール圧縮機。 - 固定端板と、該固定端板に立設する渦巻状のラップと、前記固定端板の中心部側に設けられた吐出口を有する固定スクロールと、
旋回端板と、該旋回端板に立設する渦巻状のラップと、前記旋回端板の反ラップ側に設けられた旋回ボス部を有する旋回スクロールと、
前記旋回ボス部内に設けられた旋回軸受と、
前記旋回ボス部内に前記旋回軸受を介して挿入される偏心ピン部を有し、前記旋回スクロールを旋回運動させるクランク軸と、を備えたスクロール圧縮機において、
前記旋回ボス部は、前記旋回端板に接続される円筒部と、この円筒部の開放端側に設けられた鍔部を備え、
前記旋回軸受の前記鍔部側端部の内周面に円周方向の溝を形成していることを特徴とするスクロール圧縮機。 - 請求項7に記載のスクロール圧縮機において、前記旋回軸受内周面に形成する円周方向の前記溝は、前記旋回ボス部の外周部における前記円筒部と前記鍔部とが交わる角部に対応する位置に形成されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
- 請求項7または8に記載のスクロール圧縮機において、前記旋回軸受における前記円周方向の溝と、前記旋回軸受の鍔部側の端面を連通するように、回転方向に沿って、端面方向に向かって傾斜する傾斜溝を設けることを特徴とするスクロール圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016088909A JP6679399B2 (ja) | 2016-04-27 | 2016-04-27 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016088909A JP6679399B2 (ja) | 2016-04-27 | 2016-04-27 | スクロール圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017198133A true JP2017198133A (ja) | 2017-11-02 |
JP6679399B2 JP6679399B2 (ja) | 2020-04-15 |
Family
ID=60237623
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016088909A Active JP6679399B2 (ja) | 2016-04-27 | 2016-04-27 | スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6679399B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20200291941A1 (en) * | 2017-09-19 | 2020-09-17 | Emerson Climate Technologies (Suzhou) Co., Ltd. | Movable scroll device for scroll compressor and method for manufacturing same, and scroll compressor |
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2016
- 2016-04-27 JP JP2016088909A patent/JP6679399B2/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20200291941A1 (en) * | 2017-09-19 | 2020-09-17 | Emerson Climate Technologies (Suzhou) Co., Ltd. | Movable scroll device for scroll compressor and method for manufacturing same, and scroll compressor |
US11674511B2 (en) * | 2017-09-19 | 2023-06-13 | Emerson Climate Technologies (Suzhou) Co., Ltd. | Hub of movable scroll device for scroll compressor including centroid-adjusting recess and method for manufacturing same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP6679399B2 (ja) | 2020-04-15 |
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