JP2017196637A - 溶融金属移送用一軸偏心ねじポンプおよびこれを備えるダイカスト鋳造装置 - Google Patents

溶融金属移送用一軸偏心ねじポンプおよびこれを備えるダイカスト鋳造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】溶融金属の移送用として、溶湯供給の定量性を確保しつつ溶融金属を閉回路で圧送し得る一軸偏心ねじポンプを提供する。【解決手段】この溶融金属移送用一軸偏心ねじポンプ60は、吸込口9aがポット内の溶湯に浸漬するように縦置されるとともに、溶湯に浸漬する接液部のうち、少なくともインナロータ1、アウタロータ2およびハウジング31並びにインナロータ1を支持する軸受6およびアウタロータ2を支持する上下の軸受3,4のいずれもが窒化珪素により形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ダイカスト鋳造装置に関する。
ダイカスト鋳造装置は、一対の金型を型締めして形成されたキャビティに溶融金属を圧送充填して鋳造品を得るものである。
ここで、コールドチャンバー方式のダイカスト鋳造装置は、図4に模式図を示すように、固定型71aと可動型71bとを圧接してキャビティ71cを形成する金型71と、金型71に形成された湯道71mを介してキャビティ71cと連通するスリーブ172と、スリーブ172内の加圧室172pに、スリーブ後部の充填口172kから溶融金属(溶湯)Mを供給するラドル174と、加圧室172pに供給された溶湯Mをキャビティ71cに向けて射出するプランジャ173とを備える。
この種のダイカスト鋳造装置では、注湯装置としてのラドル174により、ポットから所定量の溶湯Mを汲み上げ、その溶湯Mをラドル174により充填口172kから加圧室172pに供給し、加圧室172pに供給された溶湯Mをプランジャ173で金型71に圧送充填する。
その他、ラドル以外を用いる注湯装置として、例えば特許文献1には、磁性体性のヨークにコイルを巻いた誘導子により筒状のダクト内部に移動磁界を発生させて、溶融金属に推力を与える溶融金属用電磁ポンプが開示されている。
特開2006−341281号公報
しかし、スリーブに溶融金属を供給するに際し、ラドルを用いる注湯装置では、ラドルによる溶湯の汲み入れからスリーブ内への流し込みを行う間に、溶融金属が空気と接触することで酸化物が生成されるという問題がある。溶融金属中への酸化物の混入により鋳造品に硬質部分が内在すると、切削加工時の工具破損の原因となる。また、ラドルを用いる注湯装置では、炉(ポット)に蓋ができず、熱が逃げて作業環境が高温になるという問題や、溶融金属中への異物や気泡の混入が発生するという問題がある。
一方、溶融金属用電磁ポンプを用いた注湯装置においては、磁性体性のヨークにコイルを巻いた誘導子により、筒状のダクト内部に移動磁界を発生させて溶融金属に推力を与える。そのため、溶融金属の供給を停止しても、溶融金属の粘性により惰性で余分に溶湯が供給されるという問題がある。つまり、溶融金属用電磁ポンプは、溶融金属の供給を瞬時に停止することが難しく、高精度な定量供給が困難である。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、溶湯供給の定量性を確保しつつ、溶融金属を閉回路で圧送し得る一軸偏心ねじポンプおよびこれを備えるダイカスト鋳造装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る溶融金属移送用一軸偏心ねじポンプは、軸線が縦置されるハウジングと、該ハウジング内に上下に離隔配置された複数の軸受を介して回転可能に支持されるとともに雌ねじ状の内面を有するアウタロータと、該アウタロータに雄ねじ状の螺旋部が内挿され且つ前記ハウジングに自身途中部分が軸受を介して回転可能に支承されるとともに自身基端側が駆動軸に連結されるインナロータとを備え、前記アウタロータの軸心に対して前記インナロータが回転しつつ偏心運動を行うことによって、吸込口から吸い込まれた溶融金属を吐出口へ移送する溶融金属移送用一軸偏心ねじポンプであって、前記吸込口は、前記ハウジングの下部であって、溶融金属用のポット内の溶湯に浸漬する位置に形成され、前記溶湯に浸漬する接液部のうち、少なくとも前記インナロータ、前記アウタロータ、前記ハウジング、前記インナロータを支持する軸受および前記アウタロータを支持する軸受は、耐熱性及び耐熱衝撃性を有するセラミックス材料により形成されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る溶融金属移送用一軸偏心ねじポンプによれば、溶湯に浸漬する接液部として、少なくともインナロータ、アウタロータ、ハウジング、インナロータを支持する軸受およびアウタロータを支持する軸受が、耐熱性及び耐熱衝撃性を有するセラミックス材料(例えば窒化珪素)により形成されているので、例えば700℃以上の溶融金属に接液部がさらされても、アウタロータとインナロータの摺動部のシール性能や、インナロータの軸封部のシール性能を維持することができる。
そして、この溶融金属移送用一軸偏心ねじポンプによれば、軸線が縦置されるハウジング構造により、吸込口がポット内の溶湯に浸漬するように縦置可能であり、アウタロータの軸心に対してインナロータが回転しつつ偏心運動を行うことによって、下部の吸込口から吸い込まれた溶融金属を吐出口に移送できる。そのため、吐出口からダイカスト鋳造装置のスリーブに注湯管を接続すれば、溶湯供給の定量性を確保しつつ溶融金属を閉回路で圧送できる。
ここで、本発明の一態様に係る溶融金属移送用一軸偏心ねじポンプにおいて、前記アウタロータを支持する複数の軸受と、前記インナロータの途中部分を支持する軸受とは、雰囲気流体を潤滑用流体とするすべり軸受けであり、前記アウタロータを支持する複数の軸受のうち上部に設けられたすべり軸受と、前記インナロータの途中部分を支持するすべり軸受とは、内周面に軸方向に沿って形成された潤滑溝と、内周面に周方向に沿って複数段に形成されたラビリンス溝とをそれぞれ有することは好ましい。
このような構成であれば、アウタロータ上部のすべり軸受とインナロータの途中部分のすべり軸受に、潤滑溝とラビリンス溝の双方を設けることで、アウタロータとインナロータを回転自在に支承するだけでなく、ラビリンス溝によりシール性もより好適に確保できる。よって、注湯装置として、脈動が極めて低く、より高精度な定量供給が可能となるため、溶融金属用一軸偏心ねじポンプとする上でより好適である。
また、本発明の一態様に係る溶融金属移送用一軸偏心ねじポンプにおいて、前記インナロータの基端部と前記駆動軸とを繋ぐ中間シャフトを更に備え、前記インナロータの基端部と前記中間シャフトの先端部は、相互を囲繞する円筒状の連結ピースによって連結されており、前記インナロータの基端部は、前記連結ピースに囲繞される部分の外周面に、上方に向けて拡径するテーパ外面を有し、前記連結ピースは、前記テーパ外面に径方向で対向する内周面に、前記テーパ外面に摺接するように上方に向けて拡径するテーパ内面を有し、前記テーパ外面と前記テーパ内面とは、回転力を伝達可能に配置されたキーによって相互に結合されており、前記インナロータの基端部と前記中間シャフトの先端部とが対向する両端面間には、両端面相互を離隔方向に付勢する前記セラミックス材料製のばね部材が介装されていることは好ましい。
このような構成であれば、例えば700℃以上の溶融金属に接液部がさらされても、インナロータと中間シャフト双方の熱膨張差による芯ずれを、中間シャフトおよびインナロータ相互のテーパ形状とセラミックス材料製のばね部材の弾性力とによって吸収できる。よって、注湯装置として用いる、溶融金属移送用一軸偏心ねじポンプの駆動軸の連結構造として好適である。
さらに、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るダイカスト鋳造装置は、コールドチャンバー方式の鋳造装置本体と、溶融金属が貯留されるポット内の溶湯中に吸込口が浸漬するように縦置された一軸偏心ねじポンプと、前記鋳造装置本体のスリーブと前記一軸偏心ねじポンプの吐出口とを相互に繋ぐ導入管とを備え、前記一軸偏心ねじポンプとして、本発明のいずれか一の態様に係る溶融金属移送用一軸偏心ねじポンプを有することを特徴とする。
本発明の一態様に係るダイカスト鋳造装置によれば、吸込口がポット内の溶湯中に浸漬するように縦置された一軸偏心ねじポンプと、鋳造装置本体のスリーブと吐出口とを相互に繋ぐ導入管とを備え、一軸偏心ねじポンプとして、本発明のいずれか一の態様に係る溶融金属移送用一軸偏心ねじポンプを有するので、溶融金属移送用一軸偏心ねじポンプにより、ポット内の溶湯を鋳造装置本体のスリーブに導入管を介して定量供給できる。
これにより、コールドチャンバー方式のダイカスト鋳造装置を用いながらも、溶融金属が空気との接触のない閉回路を構成できる。よって、ラドルによる溶融金属の供給方法で生じるような、炉(ポット)に蓋ができず、熱が逃げて作業環境が高温になってしまうという問題や、異物や気泡の混入が発生してしまうといった問題を回避できる。また、溶融金属が空気と接触することで酸化物が生成されたり、酸化物の混入により鋳造品に硬質部分が内在したり、切削加工時の工具破損を引き起したりするといった問題も回避できる。
ここで、本発明の一態様に係るダイカスト鋳造装置において、前記一軸偏心ねじポンプは、前記インナロータを回転駆動するサーボモータと、該サーボモータを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記鋳造装置本体のプランジャによる溶融金属の供給量に基づいて、前記一軸偏心ねじポンプによる溶融金属の供給量を制御することは好ましい。
このような構成であれば、一軸偏心ねじポンプの駆動方式にサーボモータを用い、このサーボモータを制御する制御部により、鋳造装置本体のプランジャによる溶融金属の供給量に基づいて、一軸偏心ねじポンプによる溶融金属の供給量を制御することができる。よって、一軸偏心ねじポンプからの溶融金属の供給量を、鋳造装置本体側の充填量に対して高精度に追従させることができる。したがって、鋳造装置本体のスリーブに対して低脈動で溶融金属を注入可能とする閉回路のダイカスト鋳造装置を構築する上でより好適である。
上述したように、本発明によれば、溶湯供給の定量性を確保しつつ溶融金属を閉回路で圧送できる。
本発明の一態様に係るダイカスト鋳造装置の一実施形態を模式的断面にて示す説明図である。 本発明の一態様に係る溶融金属移送用一軸偏心ねじポンプの一実施形態を示す図であり、同図では、軸線に沿った断面を示している。 アウタロータの上部を支持する上部すべり軸受とインナロータの途中部分を支持するすべり軸受の構造を説明する図であり、同図(a)は正面図、(b)は軸線に沿った断面図、(c)は背面図である。 従来のコールドチャンバー方式のダイカスト鋳造装置におけるラドルを用いた注湯装置の説明図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。ここで、本実施形態のダイカスト鋳造装置は、閉回路で給湯可能なコールドチャンバー方式のダイカストマシンであり、アルミニウム合金等の溶融金属である溶湯を、所定の鋳型に圧入して凝固させることで成型品を鋳造するものである。
なお、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。
このダイカスト鋳造装置は、図1に示すように、溶融金属移送用一軸偏心ねじポンプ(以下、単に「ねじポンプ」ともいう)60、鋳造装置本体70、およびこれら相互を繋ぐ注湯管74を備えている。鋳造装置本体70は、金型71およびスリーブ72を有する。ねじポンプ60は、溶湯Mが貯溜されたポット80に対して注湯装置として装備されている。注湯管74は、ねじポンプ60から定量圧送される溶湯Mを、鋳造装置本体70のスリーブ72に供給可能に接続されている。
金型71は、成型品を鋳造するための金属製の鋳型であり、対向配置された固定型71aおよび可動型71bを有する。金型71は、一対の固定型71aと可動型71b相互が圧接されることで、湯道71mおよびキャビティ71cが金型71内に画成される。
スリーブ72は、金型71の下部側面に接続されている。スリーブ72は、軸方向両端が開放された略円筒状の部材であり、内部空間が加圧室72pになっている。加圧室72pは、湯道71mを介してキャビティ71cと連通している。
スリーブ72の後部上面には、加圧室72pに溶湯Mを供給するための給湯口72kが設けられている。注湯管74の一端が給湯口72kに接続され、注湯管74の他端がねじポンプ60の吐出口5aに接続されている。スリーブ72には、ねじポンプ60から定量圧送された溶湯Mが加圧室72pに一時的に貯溜される。
スリーブ72の軸方向後方には、プランジャ73が設けられている。プランジャ73は、後部側のロッド73bを介して不図示のアクチュエータに接続されている。プランジャ73は、アクチュエータの駆動により、スリーブ72内で軸方向に摺動され、ねじポンプ60から加圧室72pに定量供給された溶湯Mをキャビティ71cに射出可能になっている。
次に、上記ねじポンプ60について詳しく説明する。
ねじポンプ60は、図1に示すように、ポット80の上方に軸線を縦に配置される略円筒状のフレーム21と、フレーム21の上面に装着されるサーボモータ22と、フレーム21の下部に装着されるポンプ本体30とを備える。
サーボモータ22には、サーボモータ22の駆動に必要な電力および信号を授受可能な配線を介して制御部90が接続されている。制御部90は、マイクロコンピュータおよびサーボモータ22のドライバを含んで構成される。制御部90は、注湯量制御処理を実行し、鋳造装置本体70のプランジャ73による溶融金属Mの供給量に基づいて、鋳造装置本体70側の充填量と同量となるように、ねじポンプ60による溶融金属Mの供給量を制御する。
ポンプ本体30は、ポット80内の溶湯Mに浸漬するように、延長支持用の中間フレーム7を介してフレーム21の下面に装着されている。中間フレーム7は、耐溶損性鋳物で形成された中空円筒状部材である。中間フレーム7は、自身上部に形成されたフランジが、複数のボルトによりフレーム21の下面に軸線を縦に固定されている。中間フレーム7内には、サーボモータ22の駆動軸22mの駆動力を、ポンプ本体30のインナロータ1に伝達可能に接続された長尺な中間シャフト10が軸線を縦に設けられている。中間シャフト10は、合金工具鋼鋼材(SKD61)で形成されている。
ポンプ本体30と中間フレーム7の周囲には、中実円筒状をなす複数の連結ロッド11が、軸線を縦に周方向に離隔して配置されている。各連結ロッド11は、下端側に径大な頭部を有するとともに上端面に雌ねじが形成されている。各連結ロッド11は、ロッド下部の頭部がポンプ本体30を下方から支持するように、下部ハウジング9の挿通孔に下方から挿通されている。
フレーム21の下部には、水平方向に張り出す円環状のフランジ21fが形成されている。そして、各連結ロッド11は、ロッド上部の雌ねじが、フランジ21fにロッド固定ボルト17により締結されている。ロッド固定ボルト17とフランジ21fとの間には、円環状の皿ばね座金18が介装されている。皿ばね座金18は、ニッケルベースの超耐熱合金(例えばインコネル(登録商標))製であり、この例では、複数枚が積層された状態で介装されている。
フレーム21は、不図示の支持筐体に、ポット80内に向けてポンプ本体30が垂下されるようにポット80上方に支持されている。これにより、ポンプ本体30は、ポット80内の溶湯Mに浸漬する高さに、フレーム21から垂下された状態で保持される。ポンプ本体30よりも上部に位置するねじポンプ60の他の部材は、ポット80内の溶湯Mに浸漬しないように、溶湯Mの上面よりも高い位置に支持される。
図2に拡大図示するように、サーボモータ22は、フレーム21の上面に、駆動軸22m側の面22aが軸線を縦に装着される。フレーム21内には、円筒状のカップリングシャフト20が設けられている。
カップリングシャフト20は、上下両端の外周面が、高温環境用軸受19を介してフレーム21の内周面に回転自在にそれぞれ支持されている。高温環境用軸受19としては、例えば、高温用フッ素系グリースと二硫化モリブデン系固体潤滑により、400℃程度までの大気中で適用可能な転がり軸受(例えば深溝玉軸受)を用いることができる。
カップリングシャフト20の上部側には、駆動軸22m装着用の装着穴20aが設けられている。駆動軸22mは、装着穴20aに挿入された状態で、固定キー23によってカップリングシャフト20の上部に連結されている。
また、カップリングシャフト20の下部側には、中間シャフト10装着用の装着穴20bが装着穴20aと同軸に設けられている。中間シャフト10の上端部10uは、装着穴20bに挿入され状態で固定キー24によって、カップリングシャフト20の下部に連結されている。
ポンプ本体30は、中間フレーム7の下部に装着されるハウジング31と、ハウジング31内に回転可能に支持される雌ねじ状の内面をもつアウタロータ2と、アウタロータ2に雄ねじ状の螺旋部1aが内挿されたインナロータ1とを備える。
インナロータ1およびアウタロータ2は、ハウジング31内に、円筒状をなす3つのすべり軸受3,4、6を介して配置される。インナロータ1およびアウタロータ2は、いずれも窒化珪素により形成されている。また、3つのすべり軸受3,4、6についても、いずれも窒化珪素により形成されている。
ここで、本実施形態において、「窒化珪素(Si)」は、溶湯Mに接液した状態であっても、当該接液部品に要求される機能を奏する上で必要な機械的強度を維持可能な耐熱性及び耐熱衝撃性を有するセラミックス材料として選定される。例えば、耐熱性としては、800℃以上での構造安定性を有するものであり、また、耐熱衝撃性が500℃以上(水中投下)で強度低下率が所定を満たすエンジニアリングセラミックス(ファインセラミックス)である。
なお、耐熱衝撃性の評価方法としては、例えば、加熱した抗折試験片(JIS R1601準拠)の水中投下(JIS R1648相対法)により熱衝撃ダメージを加えた後の残存曲げ強度を測定し、熱衝撃ダメージを付与しなかった場合の初期強度に対する3点曲げ強さの強度低下率を算出して判定する。強度低下率が所定を満たすとは、強度低下率20%以内のもの、好ましくは10%以内のもの、より好ましくは5%以内のものを例示できる。
アウタロータ2には、内周面に、雌ねじ状の長円形断面を有する螺旋部2eが形成されている。インナロータ1の螺旋部1aは、アウタロータ2の雌ねじ状の螺旋部2eに内装されている。アウタロータ2内部に形成される雌ねじ状の螺旋部2eは、その雌ねじ状のピッチがインナロータ1の螺旋部1aの2倍である。インナロータ1の回転軸線は、アウタロータ2の回転軸線に対して所定距離だけ偏心して配置される。これにより、インナロータ1が回転しつつアウタロータ2の軸心に対して偏心運動を行うことによって溶融金属を、ハウジング31の吸込口9aから吐出口5aへ定量圧送可能になっている。
より詳しくは、本実施形態のインナロータ1は、先端側の雄ねじ状の螺旋部1aと、直線状の中間部1bと、テーパ状の基端部1cとを有する。インナロータ1の螺旋部1aは、自身の回転軸線に対して偏心した円形断面を有する。インナロータ1の基端部1cは、サーボモータ22の駆動軸22mに対して、中間フレーム7内に配置された上記中間シャフト10を介して直結されている。
本実施形態では、インナロータ1の基端部1cと中間シャフト10の先端部10sは、相互を囲繞する円筒状の連結ピース8によって連結されている(以下、「テーパ連結構造」ともいう)。本実施形態のテーパ連結構造は、インナロータ1の基端部1cには、連結ピース8に囲繞される部分の外周面に、上方に向けて拡径するテーパ外面1mを設けている。一方、連結ピース8には、インナロータ1のテーパ外面1mに径方向で対向する内周面に、上方に向けて拡径するテーパ内面8mを設けている。
テーパ外面1mとテーパ内面8mとは、回転力を伝達可能に配置された固定キー25によって相互に結合されている。インナロータ1の基端部1cと中間シャフト10の先端部10sとが対向する両端面間には、両端面相互を離隔方向に付勢するばね部材16が介装されている。ばね部材16は、窒化珪素によって形成された円筒コイルばねである。
中間シャフト10は、先端部10sの途中部分に、連結ピース8の外形と略同径の、円環状に張り出す鍔部10tが形成されている。中間シャフト10と連結ピース8とは、連結ピース8の上端面が鍔部10tに軸方向で当接した状態とされ、不図示のボルトによって相互が締結されるようになっている。
インナロータ1の中間部1bは、上部ハウジング5の上端側の内周面に対して、円筒状のすべり軸受6を介して回転自在に支持されている。中間部1bを支持するすべり軸受6は、窒化珪素により形成されている。すべり軸受6は、窒化珪素製の固定キー15によって上部ハウジング5に固定されている。中間部1bの上端側1dとすべり軸受6との間(相互の軸直方向対向面間)には、円環状をなす複数のラビリンス溝43が軸方向に離隔形成されることでシール構造が形成されている。
ハウジング31は、同図下側の吸込口9a側から上側の吐出口5a側に向かって順に、下部ハウジング9、中間ハウジング13および上部ハウジング5を有する。下部ハウジング9、中間ハウジング13および上部ハウジング5は、いずれも窒化珪素により形成されている。
下部ハウジング9は、フレーム21のフランジ21fよりも大径の扁平円筒状をなしている。下部ハウジング9には、溶融金属の吸込口9aが、中心に軸方向に沿って貫通形成されている。吸込口9aの周囲には、上記複数の連結ロッド11を装着するための装着孔9hが、各連結ロッド11の装着位置に貫通形成されている。
上部ハウジング5は、周囲を囲繞する複数の連結ロッド11の内側領域に収まる外径寸法の中空円筒状をなす。上部ハウジング5の側壁面には、溶融金属の吐出口5aが開口している。吐出口5aの軸線は水平方向を向いており、吐出口5aの形状は、内側から外側に向かって拡径するテーパ状に開口している。
また、中間ハウジング13は、上部ハウジング5と略同径の外径寸法の中空円筒状をなす。中間ハウジング13の側壁面には、軸方向の略中央に、溶融金属Mを導くための導入口13hが形成されている。導入口13hの軸線は水平方向を向いており、ポンプ本体30がポット80内の溶湯Mに浸漬されると、溶湯Mが導入口13hから、アウタロータ2の外周面と中間ハウジング13の内周面との間の空間に導入される。これにより、アウタロータ2を支持する上下のすべり軸受3,4に形成された潤滑溝41に溶湯Mが行き渡り、雰囲気流体である溶融金属Mを潤滑用流体とする潤滑構造が構築されている。
ハウジング31は、下部、中間および上部ハウジング9、13、5、並びに中間フレーム7相互の軸方向の対向面に、凹の段部と凸の段部とが嵌合するインロー嵌合部が形成されている。下部、中間および上部ハウジング9、13、5相互は、上記複数の連結ロッド11により、自身を構成する下部ハウジング9とフランジ21fとが軸方向に挟圧されることによって中間フレーム7の下端に一体に固定される。
アウタロータ2は、その上下両端が、すべり軸受3,4を介してハウジング31に回転自在に支承されている。下部ハウジング9の内周面の上側には、凹の段部9nが形成され、この凹の段部9nに、下部のすべり軸受3が嵌め込まれている。また、中間ハウジング13の内周面の上側には、凹の段部13mが形成され、この凹の段部13mに、上部のすべり軸受4が嵌め込まれている。そして、上下のすべり軸受3,4は、それらの内周面がアウタロータ2の外周両端に形成された摺動面2cに外嵌されている。これにより、アウタロータ2の円筒部の両端の摺動面2cは、すべり軸受3,4を介してハウジング31内に回転自在に支承される。
また、アウタロータ2の軸方向への移動も、上下のすべり軸受3,4によって拘束されている。つまり、アウタロータ2には、その中央部に、上下のすべり軸受3,4との軸方向での当接面をつくる凸部2mが円環状に形成されている。そして、凸部2mをその軸方向両側から挟持するように、上下のすべり軸受3,4が配置されている。
本実施形態では、アウタロータ2の上部を支持するすべり軸受4は、窒化珪素製の固定キー14によって、中間ハウジング13の上部側の内周面に固定されている。また、アウタロータ2下部を支持するすべり軸受3は、窒化珪素製の固定キー12によって、下部ハウジング9の上部側の内周面に固定されている。アウタロータ2の上端側2dとその上部を支持するすべり軸受4との間(相互の軸直方向対向面間)には、円環状をなす複数のラビリンス溝43が軸方向に離隔形成されることでシール構造が形成されている。
ここで、上記3つのすべり軸受3,4、6は、いずれも雰囲気流体である溶融金属Mを潤滑用流体とする軸受(例えば水中軸受)である。各軸受3,4、6の内周面には、周方向に離隔して軸方向に沿って形成された複数条(この例では3条)の潤滑溝41がそれぞれに形成されている。
特に、図3に拡大図示するように、アウタロータ2を支持する二つの軸受3,4のうち上部に設けられたすべり軸受4と、インナロータ1の途中部分である中間部1bを支持するすべり軸受6とは、同様の構成を備えている。
すなわち、これらすべり軸受4、6は、3条の潤滑溝41が周方向に等配されている。各すべり軸受4、6には、装着時に下面となる側の側端面の内周側に、円環状のボス部44が形成されている。各潤滑溝41は、軸方向に沿って形成された縦溝41aと、この縦溝41aに連通して、ボス部44に径方向に沿って形成された横溝41bとを有して構成されている。
さらに、これらすべり軸受4、6は、上述したように、装着時に下側となる内周面に、軸方向に沿って形成された3条の潤滑溝41の他、装着時に上側となる内周面に、周方向に沿って複数段(この例では3段)に、軸方向に離隔形成された円環状のラビリンス溝43を有する。3条の潤滑溝41は、ラビリンス溝43の手前までしか形成されていない。なお、同図の符号42は、各すべり軸受4、6の固定キーが装着されるキー溝である。
次に、上記ねじポンプ60を有するダイカスト鋳造装置の動作およびその作用・効果について説明する。
このダイカスト鋳造装置は、固定型71aと可動型71bとが圧接されてキャビティ71cおよび湯道71mが形成され、給湯口72kよりもプランジャ73が後退側に位置したときに、ねじポンプ60が注湯装置として駆動される。
ここで、本実施形態のねじポンプ60は、ポンプ本体30に一軸偏心ねじポンプを採用しており、ポンプ本体30は、アウタロータ2を回転可能に支承すると共に、駆動軸22mに連結されたインナロータ1をその回転軸線がアウタロータ2の回転軸線から所定距離だけ偏心配置し、インナロータ1の回転にアウタロータ2が従属回転する構成なので、駆動軸の連結構造に、自在継手(ユニバーサルジョイント)が不要である。
そして、ねじポンプ60は、ポンプ本体30のハウジング31の軸線が縦置されるハウジング構造により、吸込口9aがポット80内の溶湯Mに浸漬するように縦置にされ、アウタロータ2の軸心に対してインナロータ1が回転しつつ偏心運動を行うことによって、下部の吸込口9aから吸い込まれた溶融金属を吐出口5aへ定量圧送できるので、定量性を確保しつつ溶融金属を閉回路で圧送可能である。
すなわち、サーボモータ22の駆動軸22mによってインナロータ1を回転させると、インナロータ1はその回転軸線を中心として回転し、インナロータ1の螺旋部1aの動きに伴ってアウタロータ2もその回転軸線を中心としてインナロータ1の回転と同期して従動回転することにより、溶融金属を吸込口9aから吐出口5aへと定量圧送することができる。
特に、このねじポンプ60は、ポンプ本体30のインナロータ1を回転駆動するサーボモータ22と、サーボモータ22を制御する制御部90とを備え、制御部90は、鋳造装置本体70のプランジャ73による溶融金属Mの供給量に基づいて、ねじポンプ60による溶融金属Mの供給量を制御するので、鋳造装置本体70側でのプランジャ73の溶融金属の供給量に対して、ねじポンプ60からの溶融金属Mの供給量を高精度で追従させることができる。
そして、このダイカスト鋳造装置は、鋳造装置本体70のスリーブ72とポンプ本体30の吐出口5aとを相互に繋ぐ注湯管74を備えているので、これにより、空気との接触のない閉回路を構築しつつ、溶湯Mが注湯管74を介してスリーブ72の給湯口72kから加圧室72pに定量供給することができる。
次いで、プランジャ73の駆動により、加圧室72pに定量供給された溶湯Mが湯道71mを介してキャビティ71cに充填される。キャビティ71cに充填された溶湯Mは、キャビティ71cにて凝固されて成型品を成型することができる。
このように、本実施形態のダイカスト鋳造装置によれば、鋳造装置本体70のスリーブ72に対し、溶融金属移送用一軸偏心ねじポンプ60を注湯装置として採用し、このねじポンプ60によって、低脈動で注湯可能とする閉回路が構築されているので、ラドルによる溶融金属の供給方法で生じるような、炉に蓋ができずに、熱が逃げて作業環境が高温になってしまうという問題や、異物や気泡の混入が発生してしまうといった問題を回避できる。
さらに、ラドルによる溶融金属の供給方法や溶融金属用電磁ポンプによる溶融金属の供給方法で発生していたような、溶融金属が空気と接触することで酸化物が生成されてしまったり、酸化物の混入により鋳造品に硬質部分が内在したり、切削加工時の工具破損を引き起こしたりするといった問題も回避できる。
特に、この鋳造装置に装備したねじポンプ60によれば、溶湯に浸漬する接液部を、溶融金属Mに対する耐溶損性が極めて高く、耐熱衝撃性、耐摩耗性に優れる窒化珪素で接液部を構成しているので、注湯装置用の一軸偏心ねじポンプとして優れている。
つまり、本実施形態では、接液部のうち、インナロータ1、アウタロータ2およびハウジング31並びにアウタロータ2を支持する上下のすべり軸受3,4、インナロータ1を支持するすべり軸受6、および各すべり軸受3,4、6を固定する固定キー12,14,15のいずれもが窒化珪素により形成されているので、例えば700℃以上の溶融金属に、これらの接液部がさらされても、アウタロータ2とインナロータ1の摺動部のシール性能や、インナロータ1の軸封部のシール性能を維持することができる。
また、このねじポンプ60によれば、アウタロータ2を支持する二つの軸受3,4と、インナロータ1の途中部分を支持する軸受6とは、雰囲気流体である溶融金属Mを潤滑用流体とするすべり軸受であり、アウタロータ2を支持する二つのすべり軸受3,4のうち上部に設けられたすべり軸受4と、インナロータ1の途中部分を支持するすべり軸受6とは、内周面に軸方向に沿って形成された潤滑溝41と、内周面に周方向に沿って複数段に形成されたラビリンス溝43とをそれぞれ有するので、アウタロータ2とインナロータ1を回転自在に支承するだけでなく、複数段のラビリンス溝43により、シール性もより好適に確保できる。よって、脈動が極めて低く、高精度な定量供給を可能とする注湯装置とする上でより好適である。
さらに、インナロータ1は、中間シャフト10を介して駆動軸22mに連結され、インナロータ1の基端部1cと中間シャフト10の先端部10sは、連結ピース8を用いたテーパ連結構造によって連結されているので、例えば700℃以上の溶融金属に、ポンプ本体30を含む接液部がさらされても、インナロータ1と中間シャフト10双方の熱膨張差による芯ずれを、中間シャフト10およびインナロータ1相互のテーパ形状と窒化珪素製のばね部材16の弾性力とによって吸収できる。よって、注湯装置として用いるねじポンプ60の駆動軸の連結構造として優れている。
以上説明したように、本実施形態の溶融金属移送用一軸偏心ねじポンプ60、およびこれを備えるダイカスト鋳造装置によれば、溶湯供給の定量性を確保しつつ、溶融金属を閉回路で圧送することができる。なお、本発明に係る一軸偏心ねじポンプおよびこれを備えるダイカスト鋳造装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能であることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、溶湯に浸漬する接液部のうち、少なくともインナロータ1、アウタロータ2、ハウジング31、並びに、インナロータ1およびアウタロータ2を支持する軸受3,4,6は、窒化珪素により形成されている例で説明したが、これに限らず、窒化珪素製に替えて、必要な機械的強度を維持可能な耐熱性及び耐熱衝撃性を有する他のセラミックス材料により形成することができる。
1 インナロータ
2 アウタロータ
3、4 すべり軸受
5 上部ハウジング
6 すべり軸受
7 中間フレーム
8 連結ピース
9 下部ハウジング
9a 吸込口
10 中間シャフト
11 連結ロッド
12、14、15 固定キー
13 中間ハウジング
16 ばね部材
17 ロッド固定ボルト
18 皿ばね座金
19 高温環境用軸受
20 カップリングシャフト
21 フレーム
22 サーボモータ
22m 駆動軸
23、24、25 固定キー
30 ポンプ本体
31 ハウジング
41 潤滑溝
43 ラビリンス溝
60 溶融金属移送用一軸偏心ねじポンプ
70 鋳造装置本体
71 金型
72 スリーブ
73 プランジャ
74 注湯管
80 ポット
90 制御部
M 溶融金属(溶湯)

Claims (6)

  1. 軸線が縦置されるハウジングと、該ハウジング内に上下に離隔配置された複数の軸受を介して回転可能に支持されるとともに雌ねじ状の内面を有するアウタロータと、該アウタロータに雄ねじ状の螺旋部が内挿され且つ前記ハウジングに自身途中部分が軸受を介して回転可能に支承されるとともに自身基端側が駆動軸に連結されるインナロータとを備え、前記アウタロータの軸心に対して前記インナロータが回転しつつ偏心運動を行うことによって、吸込口から吸い込まれた溶融金属を吐出口へ移送する溶融金属移送用一軸偏心ねじポンプであって、
    前記吸込口は、前記ハウジングの下部であって、溶融金属用のポット内の溶湯に浸漬する位置に形成され、
    前記溶湯に浸漬する接液部のうち、少なくとも前記インナロータ、前記アウタロータ、前記ハウジング、前記インナロータを支持する軸受および前記アウタロータを支持する軸受は、耐熱性及び耐熱衝撃性を有するセラミックス材料により形成されていることを特徴とする溶融金属移送用一軸偏心ねじポンプ。
  2. 前記セラミックス材料は、窒化珪素である請求項1に記載の溶融金属移送用一軸偏心ねじポンプ。
  3. 前記アウタロータを支持する複数の軸受と、前記インナロータの途中部分を支持する軸受とは、雰囲気流体を潤滑用流体とするすべり軸受けであり、
    前記アウタロータを支持する複数の軸受のうち上部に設けられたすべり軸受と、前記インナロータの途中部分を支持するすべり軸受とは、内周面に軸方向に沿って形成された潤滑溝と、内周面に周方向に沿って複数段に形成されたラビリンス溝とをそれぞれ有する請求項1または2に記載の溶融金属移送用一軸偏心ねじポンプ。
  4. 前記インナロータの基端部と前記駆動軸とを繋ぐ中間シャフトを更に備え、
    前記インナロータの基端部と前記中間シャフトの先端部は、相互を囲繞する円筒状の連結ピースによって連結されており、
    前記インナロータの基端部は、前記連結ピースに囲繞される部分の外周面に、上方に向けて拡径するテーパ外面を有し、
    前記連結ピースは、前記テーパ外面に径方向で対向する内周面に、前記テーパ外面に摺接するように上方に向けて拡径するテーパ内面を有し、
    前記テーパ外面と前記テーパ内面とは、回転力を伝達可能に配置されたキーによって相互に結合されており、
    前記インナロータの基端部と前記中間シャフトの先端部とが対向する両端面間には、両端面相互を離隔方向に付勢する前記セラミックス材料製のばね部材が介装されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の溶融金属移送用一軸偏心ねじポンプ。
  5. コールドチャンバー方式の鋳造装置本体と、溶融金属が貯留されるポット内の溶湯中に吸込口が浸漬するように縦置された一軸偏心ねじポンプと、前記鋳造装置本体のスリーブと前記一軸偏心ねじポンプの吐出口とを相互に繋ぐ導入管とを備え、
    前記一軸偏心ねじポンプとして、請求項1〜4のいずれか一項に記載の溶融金属移送用一軸偏心ねじポンプを有することを特徴とするダイカスト鋳造装置。
  6. 前記一軸偏心ねじポンプは、前記インナロータを回転駆動するサーボモータと、該サーボモータを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記鋳造装置本体のプランジャによる溶融金属の供給量に基づいて、前記一軸偏心ねじポンプによる溶融金属の供給量を制御する請求項5に記載のダイカスト鋳造装置。
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