JP2017196232A - 食品温調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ファンにおける加熱媒体に含まれる過熱蒸気や微細な水滴の凝縮を防止して、効果的に食品の加熱を行うことが可能な食品温調装置を提供する。
【解決手段】食品温調装置10は、ヒータ20a,20b、加熱媒体生成装置22、ファン24、噴射部25、を備えている。ヒータ20a,20bは、加熱空間S1を加熱する。加熱媒体生成装置22は、水または蒸気を加熱する電熱ヒータ22bを有し、水または蒸気から過熱蒸気と微細な水滴とを含む加熱媒体を生成する。ファン24は、加熱空間S1を含む循環経路に沿って加熱媒体を循環させる空気流を生成する。噴射部25は、ファン24によって形成される循環経路におけるファン24よりも下流側の位置において、加熱媒体を噴射する。
【選択図】図9

Description

本発明は、例えば、病院等の施設においてトレイ上に載置された食品を、過熱蒸気を含む加熱媒体を用いて加熱・保温する食品温調装置に関する。
病院、老人保健施設、ホテル、学校等の施設において、患者や入居者等に対して食事を提供するための配膳車や再加熱カート等の食品搬送車が用いられている。
このような食品搬送車として、調理された食品(食材も含む)を一旦冷蔵保存しておき、食事前に冷蔵保存された食品を安全温度まで加熱してから搬送し配膳するものが提案されている。
例えば、特許文献1には、食品収納室を有する配膳車において、水を蒸気に変換する蒸気発生手段、発生した蒸気や収納室を加熱する加熱手段、蒸気発生手段へ水を送る水供給手段などを備える構成が開示されている。
特開2003−339454号公報
しかしながら、上記従来の食品温調装置では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された食品温調装置では、過熱蒸気と微細な水滴を含む二相の加熱媒体を用いて食品を加熱・保温する場合には、食品収納室内に加熱媒体を循環させるためのファンの表面において、加熱媒体に含まれる過熱蒸気や微細な水滴が凝縮してしまう。
ここで、加熱媒体は、過熱蒸気と微細な熱水滴とを含む二相の媒体であって、過熱蒸気だけを含む加熱媒体と比較して、食品等を効果的に加熱や保温することができるという特性が知られている。ここで、微細な水滴とは粒径が100μm以下の水滴をいい、熱水滴とは100℃以上に加熱された水滴を指す。また、過熱蒸気とは、100℃以上に加熱された水蒸気を指す。
よって、このような過熱蒸気や過熱蒸気に含まれる微細な水滴の凝縮が生じると、加熱媒体による食品等への加熱効果等が低減されてしまうおそれがある。特に、過熱蒸気に含まれる微細な水滴は、粒径が小さく体積が小さいため熱容量も小さく、過熱蒸気より凝縮し易い。
本発明の課題は、加熱媒体に含まれる過熱蒸気や微細な水滴の凝縮を防止して、効果的に食品の加熱等を行うことが可能な食品温調装置を提供することにある。
第1の発明に係る食品温調装置は、内部の加熱空間に載置された食品の加熱および保温の少なくとも一方を行う食品温調装置であって、加熱部と、加熱媒体生成部と、ファンと、噴射部と、を備えている。加熱部は、加熱空間を加熱する。加熱媒体生成部は、水または蒸気を加熱する電熱ヒータを有し、水または蒸気から過熱蒸気と微細な水滴とを含む加熱媒体を生成する。ファンは、加熱空間を含む循環経路に沿って加熱媒体を循環させる空気流を生成する。噴射部は、ファンによって形成される循環経路におけるファンよりも下流側の位置において、加熱媒体を噴射する。
ここでは、加熱空間内に載置された食品を加熱するための加熱媒体を、ファンによって形成される空気中の循環経路におけるファンよりも下流側の位置において混入させる。
ここで、上記加熱媒体とは、過熱蒸気を微細な熱水滴を含む気液二相の媒体であって、加熱媒体生成部において生成される。
また、上記加熱部は、食品が載置された加熱空間を加熱するために、例えば、ヒータ等を用いて空気流を加熱して、直接的、あるいは間接的に加熱空間を加熱する。
さらに、上記ファンは、食品温調装置内において加熱媒体を含む空気流を循環させるために設けられた循環ファンであって、例えば、ダクト付きのシロッコファン等が用いられる。
また、噴射部は、加熱媒体生成部において生成された加熱媒体を、ファンによって生成される空気流に混入させるための、例えば、噴射ノズルであって、加熱媒体生成部に直接接続されていてもよいし、配管等を介して接続されていてもよい。
これにより、噴射部がファンによって形成される循環経路におけるファンよりも下流側の位置において加熱媒体を噴射するため、空気流に混入した加熱媒体に含まれる過熱蒸気や微細な熱水滴がファンにおいて凝縮してしまうことなく、加熱空間へと供給される。
よって、加熱空間内に加熱媒体を充填させて、加熱空間内に載置された食品を効果的に加熱等することができる。
本発明に係る食品温調装置によれば、ファンにおける加熱媒体に含まれる微細な水滴の凝縮を防止して、効果的に食品の加熱等を行うことができる。
本発明の一実施形態に係る再加熱カートの構成を示す全体斜視図。 図1の再加熱カートの内部構成を示す斜視図。 図1の再加熱カートの上部の構成を示す斜視図。 図1の再加熱カートの内部に設けられた加熱室と仕切り壁との位置関係を示す側面図。 図1の再加熱カートの内部に設けられた加熱室に載置されたトレイと仕切り壁の吹出し口との位置関係を示す正面図。 図1の再加熱カートの加熱室内の構成を示す斜視図。 図6の加熱室内に設置された加熱媒体生成装置の構成を示す側面図。 図6の加熱室内に設置された加熱媒体生成装置およびその周辺の構成を示す図。 図1の再加熱カートの内部において加熱媒体を充填させる構成を示す斜視図。 図1の再加熱カートに設けられた加熱室、仕切り壁、およびその上部に設けられた連通室、ファンとの位置関係を示す側面図。
本発明の一実施形態に係る再加熱カート(食品温調装置)10について、図1〜図10を用いて説明すれば以下の通りである。
本実施形態の再加熱カート10は、過熱蒸気と微細な水滴とを含む加熱媒体を用いて内部の加熱空間S1内および非加熱空間S2内に跨って載置されたトレイT(図2、図5参照)上の食品の加熱・保温および冷却を行う装置であって、図1に示すように、本体部11、台車部12、開閉扉13a,13b、温調操作パネル14、ハンドル部15、マグネットコンセント16、および漏電ブレーカ17を備えている。
ここで、本実施形態の再加熱カート10で用いられる加熱媒体とは、過熱蒸気中に微細な熱水滴を分散させた気液二相媒体であって、本体部11内に形成される加熱空間S1に供給される。
一般的に、再加熱カートにおける再加熱処理は、予め調理された後に急速冷凍された食材をトレイに盛り付けておき、食事前に盛り付け状態で、熱風(約110℃程度)を用いて行われる。その後、配膳までは、再加熱カート内において、暖かいものは温風(80℃程度)を、冷たいものは冷風(5℃程度)を循環させて適温で保存される。
本実施形態の再加熱カート10では、過熱蒸気中に微細な熱水滴を分散させた気液二相の加熱媒体を生成し、本体部11の内部で循環させることで、例えば、主食であるご飯を炊き上がり状態に近い状態になるように加熱処理する。
本体部11は、上述した加熱媒体によって加熱される加熱空間S1と、非加熱空間S2とが内部に形成される。
台車部12は、本体部11を下部から支持しており、複数の車輪12a,12bによって走行するために設けられている。
開閉扉13a,13bは、本体部11の正面側の開口部分を開閉するために設けられており、それぞれ2枚ずつの小扉13aa,13ab,13ba,13bbが蝶番を介して取り付けられている。
開閉扉13aは、小扉13aaと小扉13abが蝶番19aによって連結され、それらが蝶番19bによって本体部11に開閉自在に取り付けられている。小扉13aaと小扉13abには、上部にマグネットラッチ18a,18bがそれぞれ取り付けられており、扉レバー40による閉塞をさらに確実にしている。これは小扉側に設けられたマグネットと本体部側に設けられた鉄板等の磁性体が磁力で吸着されるものである。
加熱空間S1および非加熱空間S2を開くときは、小扉13aa,13abから構成される開閉扉13aを、蝶番19bを回転軸として大きく開く。
一方、加熱空間S1のみを開くときは、小扉13aaのみを蝶番19aを回転軸として小さく開く。このとき、マグネットラッチ18bは吸着されたままなので、小扉13abが開くことはない。
温調操作パネル14は、開閉扉13a,13bが取り付けられた本体部11の正面上部に設けられており、加熱温度や冷蔵温度等の設定や表示を行う。
ハンドル部15は、本体部11の側面に設けられており、台車部12に含まれる車輪によって走行する際に、使用者の持ち手部分となる。
マグネットコンセント16は、本体部11の正面における温調操作パネル14の近傍に設けられており、再加熱のための電力が商用電源(AC200V)から供給される。
漏電ブレーカ17は、マグネットコンセント16の近傍に、漏電を防止するための安全機能として設けられている。
そして、再加熱カート10は、図2に示すように、本体部11の内部に、4つの加熱空間S1と、2つの非加熱空間S2とを備えている。
4つの加熱空間S1は、吹出し口35aから供給される加熱媒体が充填されることで、トレイ載置台31aにセットされたトレイT(図5参照)上の食品を加熱・保温するための空間であって、正面視において、本体部11における中央部分に配置されている。そして、加熱空間S1は、それぞれの四方が、開閉扉13a,13b、加熱室30、間仕切り部31、仕切り壁35によって囲まれて形成されている。つまり、加熱空間S1は、本体部11の中央の空間を、加熱室30および仕切り壁35によって4分割されるように形成されている。
2つの非加熱空間S2は、トレイT上に載置された非加熱食品が載置される空間であって、正面視において、本体部11における左右の両端に配置されている。そして、非加熱空間S2は、それぞれの四方が、本体部11の内壁面11a、開閉扉13a,13b、間仕切り部31によって囲まれて形成されている。
本実施形態の再加熱カート10では、図3および図10に示すように、加熱室30の上部に設けられた2つのファン24,24を用いて空気流を発生させて、それぞれの加熱空間S1に対して加熱媒体を循環させる。
具体的には、ファン24,24は、加熱室30内から吸い上げた加熱された空気(図10の矢印A)を、仕切り壁35の上部に設けられた連通室35bへと導入し(図10の矢印B)、連通室35bから仕切り壁35内に形成された送風空間S3内を下降する方向に流れる空気流を形成する(図10の矢印C)。
加熱室30は、内部に、後述するヒータ20a,20b、および加熱媒体生成装置22が収納される空間を有している。そして、加熱室30は、図2に示すように、正面視において、本体部11の内部空間における中央部分に配置されている。また、加熱室30は、図4に示すように、加熱空間S1に隣接する側の壁面下部に、吸込み口30aを有している。
吸込み口30aは、ファン24,24によって形成される空気流によって、加熱空間S1から空気を吸い込む開口部である。吸込み口30aから吸い込まれた空気(図4の矢印D)は、加熱室30内の空間を上昇しながら(図4の矢印E)、加熱室30内に配置されたヒータ20a,20bによって加熱される(図6の矢印F)。そして、加熱された空気は、再度、連通室35bを通過して加熱媒体が混入された後、仕切り壁35内の送風空間S3を下降しながら(図4の矢印G)、複数の吹出し口35aから加熱空間S1へと吹き出される(図4の矢印H)。
仕切り壁35は、図2に示すように、加熱室30に対して直交する向きで配置されたステンレス製の筐体であって、正面視において前後方向に配置された加熱空間S1を2つの空間に分割する。これにより、食品を加熱するための加熱空間S1を細分化することで、従来よりも加熱媒体が充填しやすい構成とすることができる。
また、仕切り壁35は、内部に、ファン24,24によって形成された加熱媒体を含む空気流が供給される送風空間S3を有している。
送風空間S3は、上部において連通室35bと連通している。そして、送風空間S3は、複数の吹出し口35aを介して、加熱空間S1と連通している。
送風空間S3内を下降気流に乗って移動する加熱媒体は、複数の吹出し口35aから加熱空間S1に対して吹き出される。
複数の吹出し口35aは、図5に示すように、加熱空間S1内においてトレイ載置台31a上に載置された複数のトレイTに対応する位置に設けられている。これにより、複数の吹出し口35aから吹き出す加熱媒体を、トレイT上の食品に吹き付けることで、効果的に加熱・保温することができる。
本実施形態の再加熱カート10では、上述のように、ファン24,24によって形成された空気流によって、加熱媒体を含む空気が加熱空間S1に充填されるように循環される。そして、ヒータ20a,20bが収納された加熱室30内の空間では、ファン24,24によって上昇気流が形成される。一方、仕切り壁35内の送風空間S3では、ファン24,24によって下降気流が形成される。さらに、送風空間S3から複数の吹出し口35aを介して吹き出された加熱媒体は、トレイT上の食品に吹き付けられた後、吸込み口30aを介して加熱室30内へと循環する。
加熱室30内には、図6に示すように、ファン24,24によって本体部11内の空間を循環する空気流を加熱するヒータ20a,20bと、加熱媒体生成装置22と、が設けられている。
ヒータ20a,20bは、図6に示すように、加熱媒体生成装置22を挟み込むように、隣接配置されている。また、ヒータ20a,20bは、加熱媒体生成装置22の側面側にそれぞれ配置されたヒータ取付部21a,21bに固定・支持されている。そして、ヒータ20a,20bは、加熱室30内を上昇しながら移動する空気流を加熱する。
加熱媒体生成装置22は、図6および図7に示すように、加熱室30を構成する底面上に、2つの略L字状の取付部23a,23bによって立設されている。そして、加熱媒体生成装置22は、上端部に、配管26a,26bに対して加熱媒体を供給する噴出ノズル22aが設けられている。
また、加熱媒体生成装置22は、図8に示すように、電熱ヒータ22bが内蔵された板状の装置であって、軟水タンク29から供給される軟水Wを用いて、過熱蒸気と熱水滴を含む気液二相の加熱媒体を生成する。ここで、軟水Wは、水道水等を軟水フィルタ(図示せず)に通すことによって比較的容易に作ることができる。
電熱ヒータ22bは、噴出ノズル22aから配管26a,26bに対して噴き出す加熱媒体の温度を検出する温度センサ28における検知温度を検知して、設定温度になるようにON/OFF制御される。
軟水タンク29に貯留された軟水Wは、図8に示すように、電磁定量ポンプ29aを介して、加熱媒体生成装置22内へ供給される。また、軟水タンク29に貯留された軟水は、水位センサ29bの検知結果を用いて残量が管理される。
加熱媒体生成装置22の上端部に設けられた噴出ノズル22aは、配管26a,26bの第1端部と接続されている。これにより、加熱媒体生成装置22において生成された加熱媒体が、加熱室30内において、本体部11内の循環経路に沿って循環する空気流に供給されることはない。
配管26a,26bは、第1端部が噴出ノズル22aに接続され、第1端部の反対側の第2端部が噴射部25に接続されている。また、配管26a,26bは、加熱室30の両面に対して直交する方向に沿って配置された仕切り壁35,35の上部に向かって加熱媒体を供給する。
噴射部25は、加熱媒体生成装置22において生成された加熱媒体を、加熱空間S1内を循環する空気流に混入させるノズルであって、図9に示すように、仕切り壁35,35の上部にそれぞれ設けられている。
なお、図9では、2つの仕切り壁35,35のうちの一方の仕切り壁35に対して配管26aから加熱媒体が供給される構成を示しているが、他方の仕切り壁35に対しても配管26bを介して同様に加熱媒体が供給されているものとする。また、図9では、説明の便宜上、加熱室30と仕切り壁35とを離して描いているが、実際は、図10のように、加熱室30と仕切り壁35とが互いに隣接した状態で直交配置されているものとする。
また、噴射部25は、ファン24,24によって形成される空気流におけるファン24,24よりも下流側に配置されている。具体的には、噴射部25は、ファン24,24によって形成される空気流の循環経路において、ファン24,24と仕切り壁35内の送風空間S3との間に設けられている。
つまり、本実施形態の再加熱カート10では、加熱媒体生成装置22が収納された加熱室30内において加熱媒体を空気流に混入させるのではなく、食品に対して加熱媒体を吹き付ける吹出し口35aの直下流側の位置において、加熱媒体を混入させる。
これにより、加熱媒体生成装置22において生成された加熱媒体は、ファン24,24を経由することなく、送風空間S3から複数の吹出し口35aを介して、加熱空間S1内のトレイT上に載置された食品に供給される。
よって、過熱蒸気と微細な熱水滴とを含む加熱媒体から、ファン24,24において微細な熱水滴が凝縮してしまうことを防止することができる。
この結果、加熱空間S1内のトレイT上に載置された食品に対して、過熱蒸気と微細な熱水滴とを含む状態で加熱媒体を供給することができる。
また、本実施形態の再加熱カート10では、図9に示すように、複数の吹出し口35aに対応する位置に、それぞれ整流板27が設けられている。
整流板27は、略L字状のステンレス製の部材であって、送風空間S3内において下降気流に沿って移動する空気流の一部を、それぞれの吹出し口35aから加熱空間S1へと誘導する。
さらに、本実施形態の再加熱カート10では、従来は加熱室30によって2分割されていた加熱空間S1を、加熱室30に対して直交する向きで配置された仕切り壁35によってさらに2分割した4分割構造を採用している。
これにより、トレイT上に載置された食品を加熱するための加熱媒体を、効果的にそれぞれの加熱空間S1内へ充填させて、充満ばらつきを抑えることができる。
ここで、加熱媒体の充満度として酸素濃度を代替として測定した結果、得られた酸素濃度は概ね11%であった。通常の酸素濃度は20%程度であるため、9%が酸素から加熱媒体に置換されたと考えられる。
また、本実施形態の再加熱カート10では、加熱媒体生成装置22として板状の装置を用いている。
これにより、加熱室30内の空間に、加熱媒体生成装置22とヒータ20a,20bとを隣接して配置することで、コンパクトに収納することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、加熱媒体生成装置22において生成された加熱媒体を、ファン24,24の下流側の位置に配置された吹出し口35aの直上流側の位置において、ヒータ20a,20bによって加熱された空気流に混入させる例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、ファン24,24の直下流側の位置である連通室35b内において、加熱媒体を混入させる構成であってもよい。
この場合でも、加熱媒体は、ファンを経由することなく、食品が載置された加熱空間S1内へ供給されるため、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(B)
上記実施形態では、加熱媒体生成装置22において生成された加熱媒体を、配管26a,26bを用いてファン24,24の下流側の導入位置へ導く例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、加熱媒体生成装置を小型化して連通室35b内に設けることができた場合には、配管を用いることなく、直接、生成した加熱媒体を加熱された空気流に混入させてもよい。
(C)
上記実施形態では、仕切り壁35内に送風空間S3が形成され、仕切り壁35の両側の面に複数の吹出し口35aが設けられた構成を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、仕切り壁は、加熱空間S1を仕切る機能だけを有し、送風空間および吹出し口を持たない構成であってもよい。
この場合には、加熱室側の内部空間を、中央部を吸込み側の上昇気流の経路とし、その両側を下降気流の吹出し側の経路とに分離して、生成された加熱媒体を配管で吹出し側の経路に供給し、加熱媒体を含む空気流の循環経路を形成することで、上記と同様の効果を得ることができる。
(D)
上記実施形態では、本体部11の内部に4つの加熱空間S1を持つ再加熱カート10を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、本体部内に形成される加熱空間の数は、4つに限定されるものではなく、6つ、8つ以上であってもよい。
(E)
上記実施形態では、仕切り壁35が、加熱室30の両面に対して略直交する向きに沿って配置された例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、仕切り壁は、加熱室の両面に対して斜めに設置されていてもよい。
(F)
上記実施形態では、加熱空間S1と非加熱空間S2とが隣接配置された再加熱カート10の構成を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、冷却空間を持たず、加熱空間だけを備えた装置構成であってもよい。
(G)
上記実施形態では、本発明の食品温調装置を、再加熱カート10に適用した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、本発明の食品温調装置は、再加熱装置、再加熱カートに限らず、保温機能だけを備えた保温カート等の他の食品温調装置に適用してもよい。
本発明の食品温調装置は、ファンにおける加熱媒体に含まれる微細な水滴の凝縮を防止して、効果的に食品の加熱を行うことができるという効果を奏することから、加熱媒体を用いて加熱・保温処理を行う各種装置に対して広く適用可能である。
10 再加熱カート(食品温調装置)
11 本体部
11a 内壁面
12 台車部
12a 車輪
13a,13b 開閉扉
13ab,13aa 小扉
13ba,13bb 小扉
14 温調操作パネル
15 ハンドル部
16 マグネットコンセント
17 漏電ブレーカ
18a,18b マグネットラッチ
19a,19b 蝶番
20a,20b ヒータ(加熱部)
21a,21b ヒータ取付部
22 加熱媒体生成装置(加熱媒体生成部)
22a 噴出ノズル
22b 電熱ヒータ
23a,23b 取付部
24 ファン
25 噴射部
26a,26b 配管
27 整流板
28 温度センサ
29 軟水タンク
29a 電磁定量ポンプ
29b 水位センサ
30 加熱室
30a 吸込み口
31 間仕切り部
31a トレイ載置台
35 仕切り壁
35a 吹出し口
35b 連通室
40 扉レバー
S1 加熱空間
S2 非加熱空間
S3 送風空間
T トレイ
W 軟水

Claims (10)

  1. 内部の加熱空間に載置された食品の加熱および保温の少なくとも一方を行う食品温調装置であって、
    前記加熱空間を加熱する加熱部と、
    水または蒸気を加熱する電熱ヒータを有し、前記水または蒸気から過熱蒸気と微細な水滴を含む加熱媒体を生成する加熱媒体生成部と、
    前記加熱空間を含む循環経路に沿って前記加熱媒体を循環させる空気流を生成するファンと、
    前記ファンによって形成される前記循環経路における前記ファンよりも下流側の位置において、前記加熱媒体を噴射する噴射部と、
    を備えた食品温調装置。
  2. 前記噴射部は、前記循環経路における前記ファンと前記食品との間の位置において、前記加熱媒体を噴射する、
    請求項1に記載の食品温調装置。
  3. 前記加熱空間を複数の空間に分割する仕切り壁を、さらに備えている、
    請求項1または2に記載の食品温調装置。
  4. 前記仕切り壁は、内部に形成され前記加熱媒体を送風する送風空間と、前記送風空間から前記加熱空間に対して前記加熱媒体を吹き出す吹出し口を有している、
    請求項3に記載の食品温調装置。
  5. 前記吹出し口は、前記食品が載置される個々のトレイに対応する位置に設けられている、
    請求項4に記載の食品温調装置。
  6. 前記仕切り壁は、前記送風空間側に取り付けられており、前記吹出し口から前記加熱空間に対して前記加熱媒体を誘導する整流板を、さらに有している、
    請求項4または5に記載の食品温調装置。
  7. 前記仕切り壁の内部に形成される前記送風空間は、前記ファンによって形成される下降気流によって前記加熱媒体を下方へと搬送する、
    請求項4から6のいずれか1項に記載の食品温調装置。
  8. 前記仕切り壁は、前記加熱空間に直交する向きに沿って設けられている、
    請求項3から7のいずれか1項に記載の食品温調装置。
  9. 前記噴射部は、前記仕切り壁の上部に設けられており、
    前記加熱媒体生成部と前記噴射部とを接続する配管を、さらに備えている、
    請求項3から8のいずれか1項に記載の食品温調装置。
  10. 内部の加熱空間に載置された食品の加熱および保温の少なくとも一方を行う食品温調装置であって、
    前記加熱空間を加熱する加熱部と、
    水または蒸気を加熱する電熱ヒータを有し、前記水または蒸気から過熱蒸気を含む加熱媒体を生成する加熱媒体生成部と、
    前記加熱空間を含む循環経路に沿って前記加熱媒体を循環させる空気流を生成するファンと、
    前記ファンによって形成される前記循環経路における前記ファンよりも下流側の位置において、前記加熱媒体を噴射する噴射部と、
    を備えた食品温調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20210046792A (ko) 2018-08-30 2021-04-28 가부시키가이샤 히요코 증기 가온 유닛, 증기 가온 방법, 과자 제조 장치 및 과자 제조 방법

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