JP2017195660A - プロテクタ及びワイヤーハーネス - Google Patents

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Kazuhiro Nishimura
和浩 西村
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Abstract

【課題】電線が分岐する位置及び数の変更に対する自由度が高いプロテクタ及びワイヤーハーネスを提供する。【解決手段】電線を保護するためのプロテクタは、奥壁部と、一対の側壁部と、を備えている。ここで、一対の側壁部は、奥壁部に立設するように形成されており、且つ互いに対向しており、奥壁部の延在方向に延在している。また、一対の側壁部が、奥壁部から離間した位置で、直接又は他の部材を介して、環状の凸部と環状の凹部とが交互に配された1以上の管状部材を、挟持することが可能である。そして、一対の側壁部の少なくとも一方の側壁部が、一対の側壁部によって直接又は他の部材を介して挟持される1以上の管状部材を、延在方向に沿って摺動可能に支持することが可能な支持部、を有している。【選択図】図1

Description

この発明は、車両等に配設される電線を保護する技術に関する。
車両等に配設される電線には、保護及び経路規制等を目的として、その周囲にプロテクタが装着される場合がある。また、車両等に配設される電線には、幹線から枝線が分岐している部分もある。このような場所へプロテクタを適用する技術が、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載されている。
このうち、特許文献1に記載のプロテクタは、ワイヤーハーネスの幹線の挿通方向が長手方向であり且つ該挿通方向に延在する開口を側方に有する本体と、該開口よりも狭い間隙を有し且つ本体の側方でスライド可能な分岐用部材とを有する。そして、分岐用部材をスライドさせることで、幹線から分岐する分岐線の引き出し位置が適宜調整され得る。
また、特許文献2に記載のワイヤーハーネスは、半筒状のプロテクタと、その半筒状の内部空間に挿通され且つ幹線と枝線とが束ねられた電線群と、プロテクタの側方の開口部の近くにプロテクタの延在方向に沿って設けられた複数の係止凹部に対して、選択的に係止可能な枝線の端部に設けられたコネクタとを有する。これにより、コネクタの装着位置を変更するなどの設計変更に円滑に対応することができる。
特開平9−65541号公報 特開2015−154545号公報
しかしながら、特許文献1に記載のプロテクタでは、分岐用部材によって分岐線が引き出される位置及び数の変更に対する自由度は高くない。また、特許文献2に記載のワイヤーハーネスでは、予め設けられた複数の係止凹部の位置によって枝線を分岐させる位置が決まるため、枝線を分岐させる位置の変更に対する自由度が高いとは言えない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、電線が分岐する位置及び数の変更に対する自由度が高いプロテクタ及びワイヤーハーネスを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の態様に係るプロテクタは、電線を保護するためのプロテクタであって、奥壁部と、前記奥壁部に立設するように形成されており、且つ互いに対向しており、前記奥壁部の延在方向に延在している一対の側壁部と、を備え、前記一対の側壁部が、前記奥壁部から離間した位置で、直接又は他の部材を介して、環状の凸部と環状の凹部とが交互に配された1以上の管状部材を、挟持することが可能であり、前記一対の側壁部の少なくとも一方の側壁部が、前記一対の側壁部によって直接又は他の部材を介して挟持される前記1以上の管状部材を、前記延在方向に沿って摺動可能に支持することが可能な支持部、を有している。
第2の態様に係るプロテクタは、第1の態様に係るプロテクタであって、前記支持部が、前記側壁部から前記奥壁部と前記一対の側壁部とで囲まれた空間側に突起して前記延在方向に延在しており、前記管状部材の前記環状の凹部に嵌合可能な線状の突起部を含む。
第3の態様に係るプロテクタは、第1の態様に係るプロテクタであって、前記支持部が、前記管状部材を保持する保持部材を、前記延在方向に沿って摺動可能に支持することが可能である。
第4の態様に係るプロテクタは、第1から第3の何れか1つの態様に係るプロテクタであって、第1挟持部と、第2挟持部と、前記第1挟持部と前記第2挟持部とを連結している連結部とを有しており、前記一対の側壁部の前記奥壁部とは逆側における間隔を狭める方向に力を加えるように前記一対の側壁部を挟持することが可能な1以上の挟持部材、を更に備え、前記一対の側壁部が、第1側壁部と第2側壁部とを含み、前記挟持部材は、前記第1挟持部によって前記第1側壁部の前記第2側壁部とは逆側の第1外壁面を押圧し、前記第2挟持部によって前記第2側壁部の前記第1側壁部とは逆側の第2外壁面を押圧し、且つ前記連結部が前記一対の側壁部の前記奥壁部とは逆側に配されている状態で、前記一対の側壁部を挟持することが可能である。
第5の態様に係るプロテクタは、第4の態様に係るプロテクタであって、前記挟持部材が、前記一対の側壁部の間隙から離間する方向に延在している延在部、を含む。
第6の態様に係るプロテクタは、第1から第5の何れか1つの態様に係るプロテクタであって、前記一対の側壁部の間隙内の領域、及び前記間隙を前記延在方向に仮想的に延ばした延長線上の領域のうちの少なくとも一方の領域に、前記延在方向における前記支持部に沿った前記管状部材の摺動を止めることが可能なストッパ部、をさらに備えている。
第7の態様に係るワイヤーハーネスは、第1から第6の何れか1つの態様に係るプロテクタと、前記奥壁部と前記一対の側壁部とで囲まれた空間において前記奥壁部に沿って前記延在方向に延在された幹線、及び前記幹線から分岐している1以上の枝線を含む複数の電線が束ねられた電線群と、前記1以上管状部材と、を備え、前記管状部材が、前記枝線の周囲を覆っており、前記一対の側壁部が、直接又は他の部材を介して、前記管状部材を挟持しており、前記支持部が、直接又は他の部材を介して前記延在方向に沿って前記管状部材を摺動可能に支持している。
第8の態様に係るワイヤーハーネスは、第4又は第5の態様に係るプロテクタと、前記奥壁部と前記一対の側壁部とで囲まれた空間において前記奥壁部に沿って前記延在方向に延在された幹線、及び前記幹線から分岐している1以上の枝線を含む複数の電線が束ねられた電線群と、前記1以上管状部材と、を備え、前記管状部材が、前記枝線の周囲を覆っており、前記一対の側壁部が、直接又は他の部材を介して、前記管状部材を挟持しており、前記支持部が、直接又は他の部材を介して、前記延在方向に沿って前記管状部材を摺動可能に支持しており、前記挟持部材が、前記一対の側壁部によって挟持された前記管状部材に近接した状態で、前記一対の側壁部の前記奥壁部とは逆側における間隔を狭める方向に力を加えるように前記一対の側壁部を挟持している。
第9の態様に係るワイヤーハーネスは、第5の態様に係るプロテクタと、前記奥壁部と前記一対の側壁部とで囲まれた空間において前記奥壁部に沿って前記延在方向に延在された幹線、及び前記幹線から分岐している1以上の枝線を含む複数の電線が束ねられた電線群と、前記1以上管状部材と、を備え、前記管状部材が、前記枝線の周囲を覆っており、前記一対の側壁部が、直接又は他の部材を介して、前記管状部材を挟持しており、前記支持部が、直接又は他の部材を介して、前記延在方向に沿って前記管状部材を摺動可能に支持しており、前記挟持部材が、前記一対の側壁部によって挟持された前記管状部材に近接した状態で、前記一対の側壁部の前記奥壁部とは逆側における間隔を狭める方向に力を加えるように前記一対の側壁部を挟持しており、前記一対の側壁部によって挟持された前記管状部材が、前記延在部に沿って配され、前記延在部に固定され且つ前記管状部材の外周部に巻かれていることで、前記延在部に前記管状部材を固定している固定用部材、を更に備えている。
第10の態様に係るワイヤーハーネスは、第8又は第9の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記1以上の枝線が、第1枝線と第2枝線とを含み、前記1以上の管状部材が、前記第1枝線の周囲を覆っている第1管状部材と、前記第2枝線の周囲を覆っている第2管状部材と、を含み、前記1以上の挟持部材が、前記一対の側壁部の間の前記奥壁部に対向する開口のうちの、前記第1管状部材と前記第2管状部材との間の部分を塞ぐ閉塞部分を含んでいる。
第1から第6の何れの態様に係るプロテクタによっても、例えば、プロテクタの延在方向に延びる開口に対してコルゲートチューブを任意の位置までシフトさせることができる。したがって、電線が分岐する位置及び数の変更に対する自由度が高いプロテクタが実現され得る。
第2の態様に係るプロテクタによれば、例えば、簡単な構造で、プロテクタの延在方向に延びる開口に対してコルゲートチューブを任意の位置までシフトさせることができる。
第4及び第5の何れの態様に係るプロテクタによっても、例えば、コルゲートチューブを挟持している一対の側壁部が、さらに挟持部材によって挟持されることで、例えば、コルゲートチューブが強固に固定され得る。その結果、電線が分岐する位置が強固に固定され得る。
第5の態様に係るプロテクタによれば、例えば、延在部にコルゲートチューブを沿わせた状態で、延在部に固定される固定用の部材がコルゲートチューブに巻き付けられることで、コルゲートチューブが強固に固定され得る。その結果、電線が分岐する位置が強固に固定され得る。
第6の態様に係るプロテクタによれば、例えば、ストッパ部の存在によって、コルゲートチューブが、プロテクタの延在方向に延びる開口においてズレたり、プロテクタから脱落したりする不具合が発生し難くなる。
第7から第10の何れの態様に係るワイヤーハーネスによっても、例えば、プロテクタの延在方向に延びる開口に対して1以上のコルゲートチューブが任意の位置に配され得る。したがって、電線が分岐する位置及び数の変更に対する自由度が高いワイヤーハーネスが実現され得る。
第8及び第9の何れの態様に係るワイヤーハーネスによっても、例えば、コルゲートチューブを挟持している一対の側壁部が、さらに挟持部材によって挟持されることで、コルゲートチューブが強固に固定され得る。すなわち、電線が分岐する位置が強固に固定され得る。
第9の態様に係るワイヤーハーネスによれば、例えば、挟持部材から延在している延在部にコルゲートチューブが固定されることで、コルゲートチューブが強固に固定され得る。すなわち、電線が分岐する位置が強固に固定され得る。
第10の態様に係るワイヤーハーネスによれば、例えば、プロテクタの開口のうちの2つのコルゲートチューブの間の部分が塞がれることで、例えば、コルゲートチューブの間隔が固定され得る。また、例えば、プロテクタ内に配される電線群が覆われるため、ワイヤーハーネスの見栄えが良くなる。
一実施形態に係るワイヤーハーネスを例示する概略斜視図である。 図1のII−II線に沿って切断したワイヤーハーネスの概略断面図である。 一実施形態に係るプロテクタを例示する概略斜視図である。 図3のIV−IV線に沿って切断したプロテクタの概略断面図である。 第1変形例に係るプロテクタを例示する概略斜視図である。 図5のVI−VI線に沿って切断したプロテクタの概略断面図である。 第2変形例に係るワイヤーハーネスを例示する概略斜視図である。 図7のVIII−VIII線で切断したワイヤーハーネスの概略断面図である。 一対の側壁部を挟持部材によって挟持させる手順の一例を示す図である。 一対の側壁部を挟持部材によって挟持させる手順の一例を示す図である。 一対の側壁部を挟持部材によって挟持させる手順の一例を示す図である。 第3変形例に係るワイヤーハーネスを例示する概略斜視図である。 第3変形例に係るワイヤーハーネスを例示する概略正面図である。 第4変形例に係るワイヤーハーネスを例示する概略正面図である。 第4変形例に係る挟持部材を例示する概略斜視図である。 第5変形例に係るワイヤーハーネスを例示する概略正面図である。 第5変形例に係るワイヤーハーネスを例示する概略上面図である。 第6変形例に係る挟持部材の概略側面図である。 第6変形例に係る挟持部材の概略側面図である。 第7変形例に係るワイヤーハーネスを例示する概略正面図である。 図20のXXI−XXI線で切断したワイヤーハーネスの概略断面図である。 保持部材の一例を示す概略側面図である。 保持部材の一例を示す分解側面図である。 保持部材の一例を示す分解正面図である。
<1.一実施形態>
以下、一実施形態に係るワイヤーハーネス1及びプロテクタ2について説明する。なお、図面においては同様な構成および機能を有する部分については同じ符号が付されており、下記説明では重複説明が省略される。図面は模式的に示されたものであり、各図における各種構造のサイズおよび位置関係等は適宜変更され得る。
図1は、一実施形態に係るワイヤーハーネス1を例示する概略斜視図である。図2は、図1のII−II線に沿って切断したワイヤーハーネス1の断面図である。図3は、一実施形態に係るプロテクタ2を例示する概略斜視図である。図4は、図3のIV−IV線に沿って切断したプロテクタ2の断面図である。なお、図1から図4には、プロテクタ2の長手方向を+X方向とし、プロテクタ2の幅方向を+Y方向とする、右手系のXYZ座標系が付されている。
一実施形態に係るワイヤーハーネス1は、例えば、プロテクタ2と、電線群3と、コルゲートチューブ4とを備えている。ワイヤーハーネス1は、例えば、電源供給或いは信号通信に用いられる複数の電線が束にされた集合部品である。なお、プロテクタ2が取り付けられたワイヤーハーネスは、例えば、プロテクタ付ワイヤーハーネスとも称される。
電線群3は、例えば、複数の電線が束ねられたものであり、幹線3mと該幹線3mから分岐している1以上の枝線3bとを含んでいる。枝線3bは、1本の電線で構成されてもよいし、2本以上の電線が束ねられたもので構成されてもよい。電線群3は、例えば、車両等に配索されて、各種電気部品同士を電気的に接続する配線材として用いられる。電線群3には、光ファイバーケーブル等が含まれていてもよい。図1、図2、図7から図14、図16、図17、図20及び図21では、複数本の電線が束ねられた電線群3の概形が描かれている。また、図3から図6には、電線群3が配される対象となる位置の外縁が一点鎖線で描かれている。
コルゲートチューブ4は、長手方向に山部4pと谷部4rとが連続して形成された外周部を有している。コルゲートチューブ4は、筒状に形成されている。具体的には、コルゲートチューブ4では、山部4pは、谷部4rよりも径方向に突出する環状の凸部であり、谷部4rは、山部4pよりも径方向に凹んでいる環状の凹部である。山部4pと谷部4rとは、コルゲートチューブ4の長手方向に沿って交互に形成されている。すなわち、コルゲートチューブ4は、環状の凸部と環状の凹部とが交互に配された外形を有している管状の部材(管状部材とも言う)である。ここでは、コルゲートチューブ4の長手方向に直交する方向に沿って切断した断面は、例えば、円形であるが、これに限られず、例えば、楕円形状等であってもよい。
コルゲートチューブ4の素材としては、例えば、樹脂等のある程度の柔軟性を有し且つ弾性変形が可能な素材が採用され得る。該樹脂には、例えば、ゴム等が含まれる。この場合、例えば、コルゲートチューブ4は、環状の凸部と環状の凹部との間の段部等で比較的容易に弾性変形するため、全体として曲げ変形が容易な性質を有している。
コルゲートチューブ4は、例えば、電線群3において幹線3mから分岐している枝線3bの周囲を覆うことで、該枝線3bを保護することができる。ここで、例えば、電線群3において、幹線3mから2本以上の枝線3bが枝分かれしていれば、例えば、各枝線3bの周囲がコルゲートチューブ4によって覆われ得る。つまり、ワイヤーハーネス1には、例えば、1本以上の枝線3b及び1本以上のコルゲートチューブ4が配され得る。
ここで、例えば、コルゲートチューブ4に長手方向に沿ったスリットが形成されていれば、該スリットが割り開かれて、該コルゲートチューブ4の内部の空間4sに枝線3bが収容され得る。また、例えば、コルゲートチューブ4にスリットが形成されていなければ、該コルゲートチューブ4の一方側の開口から他方側の開口に向けて枝線3bが中通しされてもよい。これらの何れの構成が採用されても、コルゲートチューブ4が枝線3bに外装され得る。図1、図3及び図5には、プロテクタ2に取り付けられる前のコルゲートチューブ4及び該コルゲートチューブ4で覆われた枝線3bが配される対象となる位置のそれぞれの外縁が一点鎖線で描かれている。
プロテクタ2は、例えば、電線群3の外周部を保護することが可能な部材である。また、プロテクタ2は、例えば、電線群3を構成する幹線3m及び枝線3bの配設経路を規制することが可能な部材である。ここで、プロテクタ2の素材として、例えば、樹脂等の適度な剛性を有する素材が採用され、プロテクタ2の厚さ及び形状が調整されれば、プロテクタ2による電線群3の保護及び配設経路の規制が実現され得る。プロテクタ2の素材としての樹脂には、例えば、プラスチックス等が含まれる。プロテクタ2は、例えば、左右又は上下から接離可能な一対の金型を用いた樹脂の一体成型等によって製造され得る。なお、プロテクタ2は、例えば、3Dプリンタ等によっても成型され得る。
プロテクタ2は、例えば、奥壁部2aと、一対の側壁部2bとを備えている。
奥壁部2aは、例えば、幹線3mの配設経路に応じた形状を有している。本実施形態では、奥壁部2aの延在方向は、例えば、直線状の+X方向又は略直線状に設定されているが、1次元、2次元及び3次元の何れの方向にされてもよい。例えば、奥壁部2aの延在方向は、若干湾曲する等、曲がっていてもよい。
一対の側壁部2bは、奥壁部2aに立設するように形成されている。一対の側壁部2bには、例えば、+Z側に配される第1側壁部2b1と、−Z側に配される第2側壁部2b2とが含まれる。そして、第1側壁部2b1と第2側壁部2b2とが、互いに対向しており、且つ奥壁部2aの延在方向に沿って延在している。本実施形態では、第1側壁部2b1と第2側壁部2b2とが、奥壁部2aの延在方向に直交又は略直交する方向において対向している。また、ここでは、第1側壁部2b1及び第2側壁部2b2は、奥壁部2aの幅方向の両端部に立設されている。
具体的には、奥壁部2aの幅方向の一端部(ここでは、+Z方向の端部)に第1側壁部2b1が立設され、奥壁部2aの幅方向の他端部(ここでは、−Z方向の端部)に第2側壁部2b2が立設されている。これにより、プロテクタ2は、奥壁部2aの延在方向に直交する断面(ここでは、YZ断面)がU字状である内壁を有している。このため、一対の側壁部2bと奥壁部2aとを有するプロテクタ2の周方向の一部(ここでは、−Y方向の部分)が開口した収容空間2spが形成されている。収容空間2spは、例えば、奥壁部2aと一対の側壁部2bとで囲まれた空間である。換言すれば、プロテクタ2には、例えば、プロテクタ2の周方向のうち、奥壁部2aと対向する−Y方向の部分に、スリット状の開口(スリット状開口とも言う)2opが形成されている。
ここで、一対の側壁部2bが互いに離間し且つ平行又は略平行に配されていれば、例えば、スリット状開口2opは、一定又は略一定の幅W1を有して奥壁部2aの延在方向に沿って延在している。また、プロテクタ2には、延在方向における両端部(ここでは、+X側の端部及び−X側の端部)にも、それぞれに開口が形成されている。
収容空間2spには、例えば、幹線2m及び該幹線2mから分岐した1本以上の枝線3bのうちの分岐点に近い部分が配されている。具体的には、例えば、収容空間2spにおいて、奥壁部2aに沿って、該奥壁部2aの延在方向に幹線3mが延在しており、幹線3mから1本以上の枝線3bが分岐している。このとき、例えば、収容空間2spの+X側及び−X側の端部に位置する開口において、幹線3mが、外部の空間から収容空間2sp内にかけて配され得るとともに、収容空間2sp内から外部の空間にかけて配され得る。また、幹線3mから分岐された1本以上の枝線3bは、例えば、収容空間2spにおけるスリット状開口2opから、プロテクタ2の外部に導出され得る。
ところで、一対の側壁部2bは、奥壁部2aから離間した位置で、コルゲートチューブ4を挟持することができる。図1の例では、一対の側壁部2bによって、1本のコルゲートチューブ4が挟持されている。ここで、奥壁部2aから離間した位置としては、例えば、スリット状開口2opに沿った位置が採用され得る。
ここでは、一対の側壁部2bには、コルゲートチューブ4を支持するための支持部2rが設けられている。ここで、支持部2rは、例えば、コルゲートチューブ4を奥壁部2aの延在方向に沿って摺動可能に支持することができる。図1の例では、支持部2rによって、1本のコルゲートチューブ4が、奥壁部2aの延在方向に沿って摺動可能に支持されている。このような構成により、例えば、プロテクタ2の延在方向に延びるスリット状開口2opに対してコルゲートチューブ4を任意の位置までシフトさせることができる。このため、電線が分岐する位置及び数の変更に対する自由度が高いプロテクタ2が実現され得る。その結果、ワイヤーハーネス1が実装される車両等における設計上の仕様の違いにも、容易に対応することが可能となる。
支持部2rには、例えば、第1支持部2r1及び第2支持部2r2が含まれている。第1支持部2r1は、第1側壁部2b1の第2側壁部2b2に対向している部分において、スリット状開口2opに沿って配されている。また、第2支持部2r2は、第2側壁部2b2の第1側壁部2b1に対向している部分において、スリット状開口2opに沿って配されている。ここでは、支持部2rには、例えば、一対の側壁部2bのそれぞれから、奥壁部2aと一対の側壁部2bとで囲まれた収容空間2sp側に突起している線状の突起部(線状突起部とも言う)2prが含まれている。該線状突起部2prは、奥壁部2aの延在方向に延在しており、コルゲートチューブ4の谷部4rに嵌合可能である。すなわち、線状突起部2prは、レール状の形状を有している。
これにより、例えば、簡単な構造で、プロテクタ2の延在方向に延びるスリット状開口2opに対してコルゲートチューブ4を任意の位置までシフトさせることができる。このため、コルゲートチューブ4の高精度な位置決めが容易に可能となる。そして、例えば、プロテクタ2に対してコルゲートチューブ4の位置が軽く決められた状態で、テープ及びバンド等によって、プロテクタ2にコルゲートチューブ4を固定することができる。
なお、ここで、例えば、コルゲートチューブ4の谷部4rの径D1が、スリット状開口2opの短手方向(ここでは、+Z方向)の幅W1と同等若しくは該幅W1よりも若干大きい場合が想定される。この場合、例えば、スリット状開口2opにコルゲートチューブ4が挿入されると、スリット状開口2opの幅W1が拡がる方向に、プロテクタ2が若干弾性変形を生じ、該弾性変形によって生じる弾性力により、コルゲートチューブ4が一対の側壁部2bによって挟持され得る。
図1から図4の例では、第1支持部2r1及び第2支持部2r2のそれぞれにおいて、2本の線状突起部2prが設けられ、該2本の線状突起部2prがコルゲートチューブ4の谷部4rに嵌合している。各支持部2r1,2r2において、2本の線状突起部2prは、奥壁部2aから離間する方向において、互いに平行又は略平行に並べられている。奥壁部2aから離間する方向は、例えば、単純には−Y方向であるが、−Y方向に対して傾けられた方向であってもよい。ここでは、コルゲートチューブ4の軸方向(ここでは、+Y方向)は、例えば、各線状突起部2prの延在方向に対して直交又は略直交し、且つ第1側壁部2b1及び第2側壁部2b2の延在方向に対して直交又は略直交するように設定されている。ここで、各線状突起部2prは、コルゲートチューブ4の外周部の谷部4rに嵌合され、該線状突起部2prの延在方向に沿ったコルゲートチューブ4の摺動を可能としている。つまり、各線状突起部2prは、線状開口部2opに沿ったコルゲートチューブ4の摺動をガイドすることができる。
ここでは、例えば、図1及び図3で示されるように、プロテクタ2の延在方向における一端部(+X側の端部)の開口において、第1支持部2r1及び第2支持部2r2に対して、コルゲートチューブ4の谷部4rに各線状突起部2prを嵌合させることができる。例えば、コルゲートチューブ4の軸方向が、各線状突起部2prの延在方向に直交又は略直交し、且つ第1側壁部2b1及び第2側壁部2b2の延在方向に直交又は略直交した状態で、コルゲートチューブ4の幹線3m側の端部から近い谷部4rが線状突起部2prに嵌合され得る。これにより、例えば、スリット状開口2opの近傍において、第1側壁部2b1及び第2側壁部2b2の間に、コルゲートチューブ4が挿入され得る。これにより、例えば、スリット状開口2opの近傍において、第1側壁部2b1と第2側壁部2b2とによって、コルゲートチューブ4が挟持され得る。
図1及び図3の例では、第1側壁部2b1と第2側壁部2b2とによって、1本のコルゲートチューブ4が挟持されている状態が示されているが、これに限られない。例えば、第1側壁部2b1及び第2側壁部2b2の間に、2本以上のコルゲートチューブ4が順次に挿入されることで、第1側壁部2b1と第2側壁部2b2とによって、2本以上のコルゲートチューブ4が挟持されてもよい。これにより、例えば、プロテクタ2の延在方向に延びるスリット状開口2opに対して1以上のコルゲートチューブ4が任意の位置に配され得る。
なお、図1及び図3の例では、一対の側壁部2bの両方に支持部2rが設けられていたが、これに限られない。例えば、一対の側壁部2bの少なくとも一方の側壁部に、支持部2rが設けられていれば、コルゲートチューブ4は、支持部2rによって奥壁部2aの延在方向に沿って摺動可能に支持され得る。
以上のように、本実施形態に係るプロテクタ2によれば、例えば、コルゲートチューブ4が、一対の側壁部2bによって奥壁部2aから離間した位置で挟持され、且つ少なくとも一方の側壁部2bの支持部2rによって奥壁部2aの延在方向に沿って摺動可能に支持され得る。これにより、例えば、プロテクタ2の延在方向に延びるスリット状開口2opに対してコルゲートチューブ4を任意の位置までシフトさせることができる。したがって、電線が分岐する位置及び数の変更に対する自由度が高いプロテクタ2が実現され得る。
また、本実施形態に係るワイヤーハーネス1によれば、例えば、複数の電線が束ねられた電線群3のうち、幹線3mが、プロテクタ2の収容空間2spにおいて奥壁部2aの延在方向に沿って配され、枝線3bが、コルゲートチューブ4によって周囲から覆われている。そして、該コルゲートチューブ4が、例えば、一対の側壁部2bによって奥壁部2aから離間した位置で挟持され、且つ少なくとも一方の側壁部2bの支持部2rによって奥壁部2aの延在方向に沿って摺動可能に支持されている。これにより、例えば、プロテクタ2の延在方向に延びるスリット状開口2opに対して1以上のコルゲートチューブ4が任意の位置に配され得る。したがって、電線が分岐する位置及び数の変更に対する自由度が高いワイヤーハーネス1が実現され得る。
なお、本実施形態によれば、例えば、ワイヤーハーネス1が車両等に実際に搭載される際に、プロテクタ2から枝線3bが引き出される位置が適宜調整可能であるため、装置間における電線の接続が容易となり得る。
<2.変形例>
なお、本発明は上述の一実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
<2−1.第1変形例>
例えば、一対の側壁部2bに挟まれた間隙内の領域に、奥壁部2aの延在方向(ここでは、−X方向)における支持部2rに沿ったコルゲートチューブ4の摺動を止めることが可能な部分(ストッパ部とも言う)が設けられていてもよい。この場合、例えば、ストッパ部の存在によって、コルゲートチューブ4が、プロテクタ2の延在方向に延びるスリット状開口2op内においてズレたり、該延在方向におけるプロテクタ2の開口から脱落したりする不具合が発生し難くなる。
図5は、第1変形例に係るプロテクタ2Aを示す概略斜視図である。図6は、図5のVI−VI線に沿って切断したプロテクタ2Aの概略断面図である。プロテクタ2Aは、上記一実施形態に係るプロテクタ2をベースにして、ストッパ部2stが追加されたものである。図5及び図6の例では、支持部2rの一端部(ここでは、−X側の端部)にストッパ部2stが設けられている。ここで、ストッパ部2stは、第2側壁部2b2から収容空間2spに向けて突設されている。なお、ストッパ部2stは、例えば、第1側壁部2b1から収容空間2spに向けて突設されていてもよいし、第1側壁部2b1から第2側壁部2b2にかけて設けられた柱状又は板状の部分であってもよい。
図5及び図6の例では、ストッパ部2stは、例えば、プロテクタ2Aの一端部に設けられたが、これに限られず、例えば、奥壁部2aの延在方向におけるプロテクタ2Aの両端部の間の任意の位置に設けられていてもよい。このとき、例えば、奥壁部2aの延在方向におけるプロテクタ2Aの両端部のそれぞれにおいて、コルゲートチューブ4が収容空間2spに挿入可能とされてもよい。
また、ストッパ部2stは、一対の側壁部2bに挟まれた収容空間2sp内に設けられたが、これに限られない。例えば、収容空間2spを奥壁部2aの延在方向(ここでは、−X方向)に仮想的に延ばした延長線上の領域(延長領域とも言う)に、該延在方向における支持部2rに沿ったコルゲートチューブ4の摺動を止めることが可能な部分(ストッパ部とも言う)が設けられていてもよい。例えば、第1側壁部2b1の端面、及び第2側壁部2b2の端面のうちの少なくとも一方の端面から延長領域にかけてストッパ部が設けられてもよいし、該延長領域を介して第1側壁部2b1の端面と第2側壁部2b2の端面とを結ぶ柱状又は板状等のストッパ部が設けられてもよい。すなわち、例えば、収容空間2sp内の領域及び延長領域のうちの少なくとも一方の領域に、ストッパ部2stが設けられれば、コルゲートチューブ4が、スリット状開口2op内において配設される位置からずれ難く、プロテクタ2から脱落し難い。
<2−2.第2変形例>
また、例えば、上記一実施形態及び上記第1変形例に係るプロテクタ2,2Aに、コルゲートチューブ4を挟持する一対の側壁部2bをさらに挟持する1以上の部材(挟持部材とも言う)を含ませてもよい。この場合、例えば、挟持部材が、一対の側壁部2bによって挟持されたコルゲートチューブ4に近接した状態で、一対の側壁部2bの奥壁部2aとは逆側における間隔(スリット状開口2opの幅)W1を狭める方向に力が加わるように一対の側壁部2bを挟持し得る。これにより、例えば、プロテクタ2に対してコルゲートチューブ4が強固に固定され得る。その結果、電線が分岐する位置が強固に固定され得る。
図7は、第2変形例に係るワイヤーハーネス1B及びプロテクタ2Bを示す概略斜視図である。図8は、図7のVIII−VIII線に沿って切断したワイヤーハーネス1B及びプロテクタ2Bの概略断面図である。ワイヤーハーネス1Bは、上記一実施形態又は上記第1変形例に係るワイヤーハーネス1,1Aをベースにして、上記一実施形態又は上記第1変形例に係るプロテクタ2,2Aが、挟持部材2swが追加されたプロテクタ2Bに変更されたものである。
図7及び図8の例では、挟持部材2swは、第1挟持部Pr1と、第2挟持部Pr2と、連結部Cn1とを有している。連結部Cn1は、第1挟持部Pr1と第2挟持部Pr2とを連結している。具体的には、第1挟持部Pr1及び第2挟持部Pr2は、相互に離間して、それぞれ一方向(例えば、+Y方向)に延在している。また、連結部Cn1は、第1挟持部Pr1及び第2挟持部Pr2の一方向とは逆側(ここでは、−Y側)の部分を連結している。つまり、連結部Cn1は、第1挟持部Pr1の基端部から第2挟持部Pr2の基端部にかけて延在している。このため、挟持部材2swは、YZ断面がU字状となるように形成されている。
また、例えば、挟持部材2swの少なくとも一部が、弾性変形が可能な素材で構成されている。弾性変形が可能な素材としては、例えば、ゴム又はプラスチックス等の樹脂が採用され得る。このとき、挟持部材2swは、例えば、樹脂の一体成型等によって容易に製造され得る。ここで、例えば、挟持部材2swを弾性変形させることが可能であれば、第1挟持部Pr1と第2挟持部Pr2との間隔を拡げることができる。具体的には、第1挟持部Pr1の先端部と第2挟持部Pr2の先端部との間隔を拡げることができる。これにより、例えば、第1挟持部Pr1と第2挟持部Pr2とによって、一対の側壁部2bが外側から挟まれるように、挟持部材2swを配置することが可能となる。このとき、挟持部材2swによる一対の側壁部2bの挟持により、挟持部材2swにおける弾性変形に応じた弾性力により、挟持部材2swによって、一対の側壁部2bの奥壁部2aとは逆側における間隔(スリット状開口2opの幅)W1を狭める方向に力が加えられ得る。
このとき、例えば、第1挟持部Pr1によって第1側壁部2b1の第2側壁部2b2とは逆側の外壁面(第1外壁面とも言う)が押圧され、第2挟持部Pr2によって第2側壁部2b2の第1側壁部2b1とは逆側の外壁面(第2外壁面とも言う)が押圧され得る。そして、連結部Cn1が一対の側壁部2bの奥壁部2aとは逆側に配された状態で、挟持部材2swによって、一対の側壁部2bが挟持され得る。これにより、例えば、コルゲートチューブ4を挟持している一対の側壁部2bが、さらに挟持部材2swによって挟持され得る。
ここでは、例えば、挟持部材2swが、一対の側壁部2bによって挟持されたコルゲートチューブ4に近接した状態で、スリット状開口2opの幅W1を狭める方向に一対の側壁部2bに対して力を加える。これにより、コルゲートチューブ4が、一対の側壁部2bによって強固に挟持され得る。すなわち、例えば、コルゲートチューブ4がプロテクタ2に対して強固に固定され得る。その結果、電線が分岐する位置が強固に固定され得る。
ここで、例えば、挟持部材2swが、第1挟持部Pr1及び第2挟持部Pr2の各先端部に、相互に近づく方向に突起された凸部を有していてもよい。この場合、例えば、これらの凸部が、一対の側壁部2bに設けられた一対の線状の貫通孔(線状状貫通孔とも言う)2fに嵌合されれば、挟持部材2swがプロテクタ2に係止され得る。これにより、挟持部材2swによって一対の側壁部2bが安定して挟持され得る。
ここでは、一対の線状貫通孔2fには、例えば、第1側壁部2b1を厚さ方向(ここでは、+Z方向)に貫通する第1線状貫通孔2f1と、第2側壁部2b2を厚さ方向(ここでは、+Z方向)に貫通する第2線状貫通孔2f2とが含まれる。第1線状貫通孔2f1は、第1側壁部2b1の奥壁部2aとは反対側の部分の近傍において、スリット状開口2opの延在方向(ここでは、−X方向)に沿って延在する。そして、第1挟持部Pr1の先端に第2挟持部Pr2に向けて突起された凸部(第1凸部とも言う)が、第1線状貫通孔2f1に嵌合し得る。また、第2線状貫通孔2f2は、第2側壁部2b2の奥壁部2aとは反対側の部分の近傍において、スリット状開口2opの延在方向(ここでは、−X方向)に沿って延在する。そして、第2挟持部Pr2の先端に第1挟持部Pr1に向けて突起された凸部(第2凸部とも言う)が、第2線状貫通孔2f2に嵌合し得る。このとき、例えば、第1凸部が第1線状貫通孔2f1に嵌合され且つ第2凸部が第2線状貫通孔2f2に嵌合された状態で、挟持部材2swを、スリット状開口2opの延在方向に沿って摺動させることが可能である。
図9から図11は、挟持部材2swによって、一対の側壁部2bを挟持させる手順の一例を示す図である。図10には、図9の状態において挟持部材2swが存在していた位置が一点鎖線で描かれている。また、図11には、図10の状態において挟持部材2swが存在していた位置が一点鎖線で描かれている。
例えば、まず、図9から図10で示されるように、挟持部材2swによって一対の側壁部2bを挟持させる。このとき、例えば、第1挟持部Pr1の第1凸部が、第1線状貫通孔2f1に嵌合され、第2挟持部Pr2の第2凸部が、第2線状貫通孔2f2に嵌合される。そして、図10から図11で示されるように、例えば、挟持部材2swが、スリット状開口2opの延在方向に沿って摺動されることで、挟持部材2swが、一対の側壁部2bによって挟持されたコルゲートチューブ4に近接した状態とされる。このとき、挟持部材2swは、例えば、スリット状開口2opの幅W1を狭める方向に力を加えるように一対の側壁部2bを挟持することができる。
なお、ここで、例えば、第1線状貫通孔2f1の代わりに、第1側壁部2b1の収容空間2spとは逆側の第1外壁面に設けられた、スリット状開口2opに沿って延在する線状の溝部が採用されてもよい。これと同様に、例えば、第2線状貫通孔2f2の代わりに、第2側壁部2b2の収容空間2spとは逆側の第2外壁面に設けられた、スリット状開口2opに沿って延在する線状の溝部が採用されてもよい。
<2−3.第3変形例>
上記第2変形例では、プロテクタ2Bに対して、1本のコルゲートチューブ4が取り付けられ、該1本のコルゲートチューブ4が1つの挟持部材2swによって固定される例を挙げて説明したが、これに限られない。例えば、プロテクタ2Bに対して、2本以上のコルゲートチューブ4が取り付けられ、該2本以上のコルゲートチューブ4が2つ以上の挟持部材2swによって固定されてもよい。
図12は、第3変形例に係るワイヤーハーネス1C及びプロテクタ2Cを例示する概略斜視図である。図13は、第3変形例に係るワイヤーハーネス1C及びプロテクタ2Cを例示する概略正面図である。ワイヤーハーネス1Cは、上記第2変形例に係るワイヤーハーネス1Bをベースにして、1本のコルゲートチューブ4が追加され、上記第2変形例に係るプロテクタ2Bが、2つの挟持部材2swの追加によってプロテクタ2Cに変更されたものである。ここでは、例えば、電線群3において、幹線3mから2つの枝線3b(具体的には、第1枝線3b1及び第2枝線3b2)が枝分かれされているものとする。
図12及び図13の例では、2本のコルゲートチューブ4が、プロテクタ2Cに取り付けられている。2本のコルゲートチューブ4には、例えば、第1枝線3b1の周囲を被覆する第1管状部材としての第1コルゲートチューブ41と、第2枝線3b2の周囲を被覆する第2管状部材としての第2コルゲートチューブ42とが含まれる。また、一対の側壁部2bが、3つの挟持部材2swによって挟持されている。3つの挟持部材2swには、例えば、第1コルゲートチューブ41に近接した状態で一対の側壁部2bを挟持する第1挟持部材2sw1、並びにスリット状開口2opの延在方向(ここでは、−X方向)において第2コルゲートチューブ42を両側から挟むように近接した状態で一対の側壁部2bをそれぞれ挟持する第2挟持部材2sw2及び第3挟持部材2sw3が含まれる。
このように、第2コルゲートチューブ42を挟むように配置された2つの挟持部材2swによって一対の側壁部2bがそれぞれ挟持されれば、第2コルゲートチューブ42の配設位置が安定して固定され得る。
<2−4.第4変形例>
例えば、上記第2変形例及び上記第3変形例に係る挟持部材2swに、一対の側壁部2bから離間する方向に延在する延在部F1が追加されてもよい。これにより、例えば、延在部F1にコルゲートチューブ4を沿わせた状態で、延在部F1に固定される固定用の部材(固定用部材とも言う)Wr1がコルゲートチューブ4に巻き付けられることで、コルゲートチューブ4が強固に固定され得る。その結果、電線が分岐する位置が強固に固定され得る。
図14は、第4変形例に係るワイヤーハーネス1D及びプロテクタ2Dを例示する概略正面図である。図15は、第4変形例に係る挟持部材2swDを例示する概略斜視図である。ワイヤーハーネス1Dは、上記第3変形例に係るワイヤーハーネス1Cをベースにして、第3変形例に係るプロテクタ2Cが、その一部の挟持部材2swが延在部F1を有する挟持部材2swDに置換されたプロテクタ2Dに変更されたものである。
図14及び図15の例では、一対の側壁部2bによって挟持されたコルゲートチューブ4が、挟持部材2swDに設けられた延在部F1に沿って配されている。そして、固定用部材Wr1が、延在部F1に固定され且つコルゲートチューブ4の外周部に巻かれていることで、延在部F1にコルゲートチューブ4が固定され得る。これにより、例えば、挟持部材2swDから延在している延在部F1にコルゲートチューブ4が固定されることで、コルゲートチューブ4が強固に固定され得る。すなわち、電線が分岐する位置が強固に固定され得る。
ここで、延在部F1は、例えば、1以上の板状の部分によって構成され得る。挟持部材2swDにおいて、延在部F1は、例えば、連結部Cn1に対して立設され且つ連結部Cn1から離れる方向に延在するように形成されている。そして、例えば、延在部F1における該延在部F1の延在方向(ここでは、−Y方向)に垂直な断面(ここでは、XZ面に平行な断面)が、L字状であれば、延在部F1に沿って、コルゲートチューブ4を配することが容易である。また、固定用部材Wr1としては、例えば、片面に粘着力を有するテープ、タイバンド及びベルト等と言った帯状或いは線状の部材等が採用され得る。
図14の例では、第1コルゲートチューブ41に対して、第1延在部F11が設けられ、第2コルゲートチューブ42に対して、第2延在部F12が設けられている。具体的には、挟持部材2swDには、例えば、第1コルゲートチューブ41に近接して一対の側壁部2bを挟持し且つ第1延在部F11が設けられた第1挟持部材2swD1、及び第2コルゲートチューブ42に近接して一対の側壁部2bを挟持し且つ第2延在部F12が設けられた第3挟持部材2swD3が含まれている。そして、固定用部材Wr1には、例えば、第1延在部F11に固定され且つ第1コルゲートチューブ41の外周部に巻かれている第1固定用部材Wr11、及び第2延在部F12に固定され且つ第2コルゲートチューブ42の外周部に巻かれている第2固定用部材Wr12が含まれている。
なお、延在部F1の延在方向(ここでは、−Y方向)に垂直な断面(ここでは、XZ面に平行な断面)が、L字状でなく、例えば、直線状等のその他の形状を有していてもよい。このような構成であっても、例えば、挟持部材2swから延在している延在部F1にコルゲートチューブ4が固定されることで、コルゲートチューブ4が強固に固定され得る。
<2−5.第5変形例>
例えば、上記第3変形例及び上記4変形例に係るワイヤーハーネス1C,1Dでは、一対の側壁部2bによって、2以上のコルゲートチューブ4が挟持され、これらの2以上のコルゲートチューブ4のそれぞれに対して、挟持部材2sw,2swDが設けられたが、これに限られない。例えば、一対の側壁部2bの間の奥壁部2aに対向するスリット状開口2opのうちの、第1枝線3b1の周囲を覆っている第1コルゲートチューブ41と、第2枝線3b2の周囲を覆っている第2コルゲートチューブ42との間の部分が、1以上の挟持部材2swに含まれる閉塞部分によって塞がれていてもよい。このような構成が採用されれば、例えば、プロテクタのスリット状開口2opのうちの2つのコルゲートチューブ41,42の間の部分が塞がれることで、例えば、コルゲートチューブ41,42の間隔が固定され得る。また、例えば、プロテクタ内に配される電線群3が覆われるため、ワイヤーハーネス1Eの見栄えが良くなる。
図16は、第5変形例に係るワイヤーハーネス1E及びプロテクタ2Eを例示する概略正面図である。図17は、第5変形例に係るワイヤーハーネス1E及びプロテクタ2Eを例示する概略上面図である。ここでは、例えば、幹線3mから枝分かれしている1以上の枝線3bに、第1〜3枝線3b1〜3b3が含まれている。第1枝線3b1の周囲が第1コルゲートチューブ41によって覆われ、第2枝線3b2の周囲が第2コルゲートチューブ42によって覆われ、第3枝線3b3の周囲が第3管状部材としての第3コルゲートチューブ43によって覆われている。そして、例えば、第3コルゲートチューブ43も、第1及び第2コルゲートチューブ41,42と同様に、一対の側壁部2bによって挟持され、挟持部材2swに設けられた延在部F1に沿って配され、固定用部材Wr1が、延在部F1に固定され且つ第3コルゲートチューブ43の外周部に巻かれている。
図16及び図17の例では、スリット状開口2opのうち、第1コルゲートチューブ41と第2コルゲートチューブ42との間の部分が、4つの挟持部材2sw,2swDによって塞がれている。ここでは、4つの挟持部材2sw,2swDの連結部Cn1が閉塞部分としての役割を果たしている。また、スリット状開口2opのうち、第2コルゲートチューブ42と第3コルゲートチューブ43との間の部分が、7つの挟持部材2sw,2swDによって塞がれている。ここでは、7つの挟持部材2sw,2swDの連結部Cn1が閉塞部分としての役割を果たしている。さらに、スリット状開口2opのうち、第3コルゲートチューブ43の第2コルゲートチューブ42とは反対側の部分が、2つの挟持部材2sw,2swDによって塞がれている。ここでは、2つの挟持部材2sw,2swDの連結部Cn1が閉塞部分としての役割を果たしている。なお、例えば、挟持部材2sw,2swDが、閉塞部分としての役割を果たす部分を一体的或いは取り付け可能に有する構成が採用されてもよい。閉塞部分としての役割を果たす部分としては、例えば、板状の部分等が採用され得る。
<2−6.第6変形例>
上記第2〜5変形例に係る挟持部材2sw,2swDのそれぞれが、樹脂の一体成型等によって一体的に構成される例を挙げて説明したが、これに限られない。例えば、挟持部材2sw,2swDのうちの少なくとも連結部Cn1が、分割されているか、又は分割可能であってもよい。このとき、例えば、分割された連結部Cn1が、金属製のバネ等の弾性力を生じる他の部材を用いて連結されてもよい。
図18及び図19は、第6変形例に係る挟持部材2swFの概略側面図である。図18及び図19の挟持部材2swFは、上記第2〜5変形例に係る挟持部材2swのうち、連結部Cn1が、2つの部分Cn11,Cn12に分割され、該2つの部分Cn11,Cn12が回動可能なバネ2rhによって連結された連結部Cn1Fに変更されたものである。このような構成でも、図18及び図19で示されるように、連結部Cn1Aが、例えば、弾性変形を生じるため、挟持部材2swFを一対の側壁部2bの外側に容易に取り付けることができ、連結部Cn1Aの弾性力によって、一対の側壁部2bが挟持され得る。
また、挟持部材2sw,2swDは、例えば、連結部Cn1が2以上の部分に分割されており、2以上の部分が、嵌合あるいは螺合等によって連結されるものであってもよい。また、挟持部材2sw,2swDは、例えば、樹脂以外の金属等の弾性変形が可能な素材によって構成される1以上の部材によって構成されてもよい。
<2−7.第7変形例>
上記一実施形態及び第1〜6変形例では、一対の側壁部2bによって、コルゲートチューブ4が直接挟持されたが、これに限られない。例えば、一対の側壁部2bによって、奥壁部2aから離間した位置で、他の部材を介して、コルゲートチューブ4が挟持されてもよい。そして、このとき、一対の側壁部2bの少なくとも一方の側壁部2bが、コルゲートチューブ4を、他の部材を介して、奥壁部2aの延在方向に沿って摺動可能に支持してもよい。ここでは、一対の側壁部2bの少なくとも一方の側壁部2bが、支持部2rによって、コルゲートチューブ4を、他の部材を介して、奥壁部2aの延在方向に沿って摺動可能に支持してもよい。このような構成が採用されれば、例えば、スリット状開口2opの幅W1が、コルゲートチューブ4の径D1よりも大きな場合であっても、一対の側壁部2bの間に他の部材を介してコルゲートチューブ4が挟持され得る。これにより、コルゲートチューブ4の一対の側壁部2bに対する摺動及び任意の位置での固定が可能となる。
図20は、第7変形例に係るワイヤーハーネス1G及びプロテクタ2Gを例示する概略正面図である。図21は、図20のXXI−XXI線に沿って切断したワイヤーハーネス1Gの概略断面図である。図22は、第7変形例に係る他の部材としての保持部材5の概略正面図である。図23は、保持部材5の正面から見た分解図である。図24は、保持部材5の側面から見た分解図である。ワイヤーハーネス1Gは、上記第1変形例に係るワイヤーハーネス1Aをベースとして、プロテクタ2Aが、コルゲートチューブ4を保持する部材(保持部材とも言う)5を介してコルゲートチューブ4が一対の側壁部2bに挟持されるプロテクタ2Gに変更されたものである。
保持部材5は、例えば、半筒状の第1部分5b1と、半筒状の第2部分5b2とを有している。第1部分5b1及び第2部分5b2は、それぞれ一方向(ここでは、+Y方向)に貫通する溝部5gを有している。具体的には、第1部分5b1は、下方(ここでは、−Z方向)に向いた第1溝部5g1を有しており、第2部分5b2は、上方(ここでは、+Z方向)に向いた第2溝部5g2を有している。そして、第1部分5b1と第2部分5b2とが組み合わされた状態で、第1溝部5g1と第2溝部5g2とによって、+Y方向に貫通する貫通孔5thが形成され得る。ここで、第1溝部5g1及び第2溝部5g2には、コルゲートチューブ4の山部4pと谷部4rのピッチに対応する凹凸構造が形成されており、コルゲートチューブ4を挟んで第1部分5b1と第2部分5b2とが組み合わされることで、コルゲートチューブ4の外周部の凹凸構造に、貫通孔5thの内周面の凹凸構造が嵌合され得る。これにより、保持部材5の貫通孔5thにコルゲートチューブ4が保持され得る。なお、保持部材5では、例えば、貫通孔5thの代わりに、コルゲートチューブ4が保持される+Y方向に凹んだ凹部が採用されてもよい。
また、第1部分5b1は、第1溝部5g1とは逆側(+Z側)の面に−X方向に延びる山部5pと谷部5rとが交互に形成された凹凸構造5u1を有している。第2部分5b2は、第2溝部5g2とは逆側(−Z側)の面に−X方向に延びる山部5pと谷部5rとが交互に形成された凹凸構造5u2を有している。そして、例えば、コルゲートチューブ4を保持した保持部材5が、一対の側壁部2bによって挟持されることで、第1側壁部2b1の第1支持部2r1におけるレール状の線状突起部2prが、凹凸構造5u1の谷部5rに嵌合し、第2側壁部2b2の第2支持部2r2におけるレール状の線状突起部2prが、凹凸構造5u2の谷部5rに嵌合し得る。これにより、支持部2rによって、コルゲートチューブ4が、保持部材5を介して、奥壁部2aの延在方向(ここでは、−X方向)に沿って摺動可能に支持され得る。
このような構成が採用されれば、例えば、保持部材5の凹凸構造5u1,5u2と第1支持部2r1及び第2支持部2r2との間で、相互に嵌合している領域が大きくなり得る。その結果、プロテクタ2Gに対してコルゲートチューブ4が強固に固定され得る。
<2−8.その他の変形例>
上記一実施形態及び第1〜7変形例では、プロテクタ2,2A〜2E,2Gが、板状の奥壁部2aの両端に板状の一対の側壁部2bが略垂直に立設されていたが、これに限られない。例えば、奥壁部2aが、湾曲した板状の部分であってもよいし、奥壁部2aから一対の側壁部2bにかけて連続的に湾曲して接続された構成が採用されてもよい。つまり、例えば、プロテクタ2,2A〜2E,2Gは、延在方向に沿ってスリット状開口2opを有し、該延在方向に直交する断面がU字状のものであればよい。
以上のように、この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1,1A〜1E,1G ワイヤーハーネス
2,2A〜2E,2G プロテクタ
2a 奥壁部
2b 側壁部
2b1,2b2 第1,2側壁部
2f 線状貫通孔
2m 幹線
2op スリット状開口
2pr 線状突起部
2r 支持部
2sp 収容空間
2st ストッパ部
2sw 挟持部材
3 電線群
3b 枝線
3b1〜3b3 第1〜3枝線
3m 幹線
4 コルゲートチューブ
4p 山部
4r 谷部
41〜43 第1〜3コルゲートチューブ
4s 空間
5 保持部材
5p 山部
5r 谷部
5th 貫通孔
Cn1,Cn1A,Cn1F 連結部
F1 延在部
F11 第1,2延在部
Pr1,Pr2 第1,2挟持部
Wr1 固定用部材

Claims (10)

  1. 電線を保護するためのプロテクタであって、
    奥壁部と、
    前記奥壁部に立設するように形成されており、且つ互いに対向しており、前記奥壁部の延在方向に延在している一対の側壁部と、を備え、
    前記一対の側壁部が、
    前記奥壁部から離間した位置で、直接又は他の部材を介して、環状の凸部と環状の凹部とが交互に配された1以上の管状部材を、挟持することが可能であり、
    前記一対の側壁部の少なくとも一方の側壁部が、
    前記一対の側壁部によって直接又は他の部材を介して挟持される前記1以上の管状部材を、前記延在方向に沿って摺動可能に支持することが可能な支持部、を有している、プロテクタ。
  2. 請求項1に記載のプロテクタであって、
    前記支持部が、
    前記側壁部から前記奥壁部と前記一対の側壁部とで囲まれた空間側に突起して前記延在方向に延在しており、前記管状部材の前記環状の凹部に嵌合可能な線状の突起部を含む、プロテクタ。
  3. 請求項1に記載のプロテクタであって、
    前記支持部が、
    前記管状部材を保持する保持部材を、前記延在方向に沿って摺動可能に支持することが可能である、プロテクタ。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1つの請求項に記載のプロテクタであって、
    第1挟持部と、第2挟持部と、前記第1挟持部と前記第2挟持部とを連結している連結部とを有しており、前記一対の側壁部の前記奥壁部とは逆側における間隔を狭める方向に力を加えるように前記一対の側壁部を挟持することが可能な1以上の挟持部材、を更に備え、
    前記一対の側壁部が、第1側壁部と第2側壁部とを含み、
    前記挟持部材は、前記第1挟持部によって前記第1側壁部の前記第2側壁部とは逆側の第1外壁面を押圧し、前記第2挟持部によって前記第2側壁部の前記第1側壁部とは逆側の第2外壁面を押圧し、且つ前記連結部が前記一対の側壁部の前記奥壁部とは逆側に配されている状態で、前記一対の側壁部を挟持することが可能である、プロテクタ。
  5. 請求項4に記載のプロテクタであって、
    前記挟持部材が、前記一対の側壁部の間隙から離間する方向に延在している延在部、を含む、プロテクタ。
  6. 請求項1から請求項5の何れか1つの請求項に記載のプロテクタであって、
    前記一対の側壁部の間隙内の領域、及び前記間隙を前記延在方向に仮想的に延ばした延長線上の領域のうちの少なくとも一方の領域に、前記延在方向における前記支持部に沿った前記管状部材の摺動を止めることが可能なストッパ部、をさらに備えた、プロテクタ。
  7. 請求項1から請求項6の何れか1つの請求項に記載のプロテクタと、
    前記奥壁部と前記一対の側壁部とで囲まれた空間において前記奥壁部に沿って前記延在方向に延在された幹線、及び前記幹線から分岐している1以上の枝線を含む複数の電線が束ねられた電線群と、
    前記1以上管状部材と、を備え、
    前記管状部材が、前記枝線の周囲を覆っており、
    前記一対の側壁部が、直接又は他の部材を介して、前記管状部材を挟持しており、
    前記支持部が、直接又は他の部材を介して前記延在方向に沿って前記管状部材を摺動可能に支持している、ワイヤーハーネス。
  8. 請求項4又は請求項5に記載のプロテクタと、
    前記奥壁部と前記一対の側壁部とで囲まれた空間において前記奥壁部に沿って前記延在方向に延在された幹線、及び前記幹線から分岐している1以上の枝線を含む複数の電線が束ねられた電線群と、
    前記1以上管状部材と、を備え、
    前記管状部材が、前記枝線の周囲を覆っており、
    前記一対の側壁部が、直接又は他の部材を介して、前記管状部材を挟持しており、
    前記支持部が、直接又は他の部材を介して、前記延在方向に沿って前記管状部材を摺動可能に支持しており、
    前記挟持部材が、前記一対の側壁部によって挟持された前記管状部材に近接した状態で、前記一対の側壁部の前記奥壁部とは逆側における間隔を狭める方向に力を加えるように前記一対の側壁部を挟持している、ワイヤーハーネス。
  9. 請求項5に記載のプロテクタと、
    前記奥壁部と前記一対の側壁部とで囲まれた空間において前記奥壁部に沿って前記延在方向に延在された幹線、及び前記幹線から分岐している1以上の枝線を含む複数の電線が束ねられた電線群と、
    前記1以上管状部材と、を備え、
    前記管状部材が、前記枝線の周囲を覆っており、
    前記一対の側壁部が、直接又は他の部材を介して、前記管状部材を挟持しており、
    前記支持部が、直接又は他の部材を介して、前記延在方向に沿って前記管状部材を摺動可能に支持しており、
    前記挟持部材が、前記一対の側壁部によって挟持された前記管状部材に近接した状態で、前記一対の側壁部の前記奥壁部とは逆側における間隔を狭める方向に力を加えるように前記一対の側壁部を挟持しており、
    前記一対の側壁部によって挟持された前記管状部材が、前記延在部に沿って配され、
    前記延在部に固定され且つ前記管状部材の外周部に巻かれていることで、前記延在部に前記管状部材を固定している固定用部材、を更に備えた、ワイヤーハーネス。
  10. 請求項8又は請求項9に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記1以上の枝線が、第1枝線と第2枝線とを含み、
    前記1以上の管状部材が、前記第1枝線の周囲を覆っている第1管状部材と、前記第2枝線の周囲を覆っている第2管状部材と、を含み、
    前記1以上の挟持部材が、
    前記一対の側壁部の間の前記奥壁部に対向する開口のうちの、前記第1管状部材と前記第2管状部材との間の部分を塞ぐ閉塞部分を含んでいる、ワイヤーハーネス。
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