JP2017195545A - 通信装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】消費電力を削減しつつ、通信エラーを防止することを目的とする。【解決手段】LANインタフェースの省電力機能を有する通信装置であって、省電力機能を有効にする有効化手段と、LANインタフェースを介した外部装置とのパケット疎通が確認できない間、LANインタフェースの省電力状態からスタンバイ状態への復帰の際のアイドル信号の送信時間を設定された時間ずつ変更する変更手段と、外部装置とのパケット疎通が確認できた場合、確認できたときの送信時間を以降のパケット送信時に用いるアイドル信号の送信時間に決定する決定手段と、を有することによって課題を解決する。【選択図】図6
Description
本発明は、通信装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
プリンタ、スキャナ、FAX、複合機等、LANインタフェースに接続可能な情報処理装置において、LANインタフェースの物理層であるPHYの通信モード設定には、最大通信速度と通信方式との設定がある。
LANインタフェースの最大通信速度は、1Gbps、100Mbps、10Mbpsといった、物理的に送信できる単位時間当たりの最大ビットレートで表わされる。また、通信方式は、双方向同時に通信可能な全二重方式と、接続する機器においてどちらか一方のみ通信可能である半二重方式と、がある。また、これらPHYの通信モードの設定には、一般にオートネゴシエーションと固定モードとの設定がある。オートネゴシエーションモードは、FLPと呼ばれるPHYの設定情報を、接続時に相互に交換することで、対向機との間で設定できる最大通信速度及び通信方式の中から、共通、かつ、最も早いモードを自動で設定する方法である。
一方、固定モードは、相手の設定に関わらず最大通信速度及び通信方式のパラメータを固定で設定するものである。そして、一方がオートネゴシエーションモードで動作する機器で他方が固定モードで動作する機器の場合、オートネゴシエーションで動作する機器は、半二重方式で接続するようIEEE802.3の標準規格で決められている。
LANインタフェースの最大通信速度は、1Gbps、100Mbps、10Mbpsといった、物理的に送信できる単位時間当たりの最大ビットレートで表わされる。また、通信方式は、双方向同時に通信可能な全二重方式と、接続する機器においてどちらか一方のみ通信可能である半二重方式と、がある。また、これらPHYの通信モードの設定には、一般にオートネゴシエーションと固定モードとの設定がある。オートネゴシエーションモードは、FLPと呼ばれるPHYの設定情報を、接続時に相互に交換することで、対向機との間で設定できる最大通信速度及び通信方式の中から、共通、かつ、最も早いモードを自動で設定する方法である。
一方、固定モードは、相手の設定に関わらず最大通信速度及び通信方式のパラメータを固定で設定するものである。そして、一方がオートネゴシエーションモードで動作する機器で他方が固定モードで動作する機器の場合、オートネゴシエーションで動作する機器は、半二重方式で接続するようIEEE802.3の標準規格で決められている。
近年は、情報処理装置の取り扱うデータの増加に伴い、LANインタフェースの最大通信速度の高速化が求められてきている。そのため、10Mbps、100Mbpsが最大通信速度となるローカルエリアネットワークだけでなく、最大通信速度が1Gbpsであるローカルエリアネットワークの搭載が一般になってきており、他の情報処理装置とのデータ通信の高速化が年々進んでいる。
LANインタフェースの高速化は、LANインタフェースの物理層であるPHYと、その上位のコントロール層となるMACとの間の動作周波数の高速化により実現されている。そのため、LANインタフェースの高速化には、LANインタフェース自体の消費電力の増加が伴うことになる。
消費者の省エネに対する要望が高まりつつあり、LANインタフェースの高速化と合わせて消費電力の削減も求められている。LANインタフェースの消費電力の削減方法として、EEE(Energy Efficient Ethernet)機能が挙げられる。EEEとは、IEEE802.3azにて策定された規格で、LANインタフェース上にトラフィックが無いときに、PHYとMACとの一部機能を停止し、待機時の消費電力を省電力状態に保つ方法である。このLANインタフェース待機時の省電力状態を、LPI(Low Power Idle)と呼ぶ。LANインタフェースがLPIに移行することで、LANインタフェースの消費電力が大幅に下がるため、情報処理装置自体の消費電力も大幅に下げることが可能となる。
しかしながら、EEEを有効にするには、EEEが使用可能な機器同士の通信方式を、オートネゴシエーションで接続する必要がある。そのため、接続する機器の片方又は両方が固定モードに設定されている場合は、EEEが有効にならず、待機時の消費電力を省電力状態にすることができない。
特許文献1では、接続する機器の片方又は両方が固定モードに設定されていることでEEEが有効にならない場合に、EEEを有効にするため自装置や相手機器のオートネゴシエーション設定を有効にするようユーザーに促す構成が開示されている。
LANインタフェースの高速化は、LANインタフェースの物理層であるPHYと、その上位のコントロール層となるMACとの間の動作周波数の高速化により実現されている。そのため、LANインタフェースの高速化には、LANインタフェース自体の消費電力の増加が伴うことになる。
消費者の省エネに対する要望が高まりつつあり、LANインタフェースの高速化と合わせて消費電力の削減も求められている。LANインタフェースの消費電力の削減方法として、EEE(Energy Efficient Ethernet)機能が挙げられる。EEEとは、IEEE802.3azにて策定された規格で、LANインタフェース上にトラフィックが無いときに、PHYとMACとの一部機能を停止し、待機時の消費電力を省電力状態に保つ方法である。このLANインタフェース待機時の省電力状態を、LPI(Low Power Idle)と呼ぶ。LANインタフェースがLPIに移行することで、LANインタフェースの消費電力が大幅に下がるため、情報処理装置自体の消費電力も大幅に下げることが可能となる。
しかしながら、EEEを有効にするには、EEEが使用可能な機器同士の通信方式を、オートネゴシエーションで接続する必要がある。そのため、接続する機器の片方又は両方が固定モードに設定されている場合は、EEEが有効にならず、待機時の消費電力を省電力状態にすることができない。
特許文献1では、接続する機器の片方又は両方が固定モードに設定されていることでEEEが有効にならない場合に、EEEを有効にするため自装置や相手機器のオートネゴシエーション設定を有効にするようユーザーに促す構成が開示されている。
しかしながら、特許文献1では、EEE有効時、送受信されるパケットの発生によりLPIからスタンバイ状態に復帰する際の、送信側及び受信側PHYの復帰のタイミングについての考慮がなされていない。
これは、PHYがLPIからスタンバイ状態に復帰する際、本来送信側がパケットの送信を開始する前に受信側PHYがスタンバイ状態に復帰している必要がある。しかしながら、LANインタフェースを構成する通信機器の組み合わせにより、LPI状態が解除され、受信側PHYがスタンバイ状態になる前に送信側PHYからのパケットが送信されてしまう場合がある。これは、受信側機器と送信側機器とのLPIからの復帰パラメータのアンマッチによるものであり、この状態で受信側PHYにパケットが到達してしまうと、受信不良となり正常なパケット疎通ができなくなってしまう。
本発明は、消費電力を削減しつつ、通信エラーを防止することを目的とする。
これは、PHYがLPIからスタンバイ状態に復帰する際、本来送信側がパケットの送信を開始する前に受信側PHYがスタンバイ状態に復帰している必要がある。しかしながら、LANインタフェースを構成する通信機器の組み合わせにより、LPI状態が解除され、受信側PHYがスタンバイ状態になる前に送信側PHYからのパケットが送信されてしまう場合がある。これは、受信側機器と送信側機器とのLPIからの復帰パラメータのアンマッチによるものであり、この状態で受信側PHYにパケットが到達してしまうと、受信不良となり正常なパケット疎通ができなくなってしまう。
本発明は、消費電力を削減しつつ、通信エラーを防止することを目的とする。
本発明は、LANインタフェースの省電力機能を有する通信装置であって、前記省電力機能を有効にする有効化手段と、前記LANインタフェースを介した外部装置とのパケット疎通が確認できない間、前記LANインタフェースの省電力状態からスタンバイ状態への復帰の際のアイドル信号の送信時間を設定された時間ずつ変更する変更手段と、前記外部装置とのパケット疎通が確認できた場合、確認できたときの前記送信時間に基づき、以降のパケット送信時に用いるアイドル信号の送信時間を決定する決定手段と、を有する。
本発明によれば、消費電力を削減しつつ、通信エラーを防止することができる。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
<実施形態1>
図1は、情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
コントローラ110は、情報処理装置100の主たる制御を行う。コネクタ101は、LANケーブルのモジュラーを情報処理装置100に接続するためのものである。トランス102は、情報処理装置100とネットワークを電気的に絶縁するためのものである。PHY103は、情報処理装置100がLANネットワークに接続するにあたり、接続先との電気的な信号のやり取りを行う。MAC104は、PHY103にて受信した信号を、装置内のデバイスが取り扱うフレームに変換する。CPU108は、装置内のデバイスに命令を出す。RAM109は、CPU108が実行するプログラムを一時的に格納するRAM109である。RTC105は、現在時刻を計時し、必要に応じてCPU108に対し時刻を通知する時計機能を持つ。ROM116は、情報処理装置100の設定値や初期データ等を保存する。プリンタ111は、印字や画像のプリントを行う。パネル114は、情報処理装置100の情報の表示や、ユーザーからの命令を入力する。LCD115は、パネル114に取り付けられたLCDである。LCD115には、パネル114がCPU108から受けた命令を表示することができる。CPU108が、ROM116等に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することによって、情報処理装置100の機能及び後述する図5、図11等のシーケンス図における情報処理装置100の処理等が実現される。また、CPU108が、ROM116等に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することによって、後述する図6、7、12、14等のフローチャートのすべての各ステップの処理、又は一部のステップの処理が実現される。CPU108の制御により、LANインタフェース130、プリンタ111、パネル114等は処理を実行する。
図1は、情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
コントローラ110は、情報処理装置100の主たる制御を行う。コネクタ101は、LANケーブルのモジュラーを情報処理装置100に接続するためのものである。トランス102は、情報処理装置100とネットワークを電気的に絶縁するためのものである。PHY103は、情報処理装置100がLANネットワークに接続するにあたり、接続先との電気的な信号のやり取りを行う。MAC104は、PHY103にて受信した信号を、装置内のデバイスが取り扱うフレームに変換する。CPU108は、装置内のデバイスに命令を出す。RAM109は、CPU108が実行するプログラムを一時的に格納するRAM109である。RTC105は、現在時刻を計時し、必要に応じてCPU108に対し時刻を通知する時計機能を持つ。ROM116は、情報処理装置100の設定値や初期データ等を保存する。プリンタ111は、印字や画像のプリントを行う。パネル114は、情報処理装置100の情報の表示や、ユーザーからの命令を入力する。LCD115は、パネル114に取り付けられたLCDである。LCD115には、パネル114がCPU108から受けた命令を表示することができる。CPU108が、ROM116等に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することによって、情報処理装置100の機能及び後述する図5、図11等のシーケンス図における情報処理装置100の処理等が実現される。また、CPU108が、ROM116等に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することによって、後述する図6、7、12、14等のフローチャートのすべての各ステップの処理、又は一部のステップの処理が実現される。CPU108の制御により、LANインタフェース130、プリンタ111、パネル114等は処理を実行する。
TXデータ1aは、MAC104からPHY103へ送信される、送信データである。TX情報群1bは、MAC104からPHY103へ送信データの送信状態を表す情報群である。TX情報群1bにより、MAC104からの送信有効状態や、送信エラー状態をPHY103に通知することができる。RXデータ1cは、MAC104がPHY103から受信する、受信データである。RX情報群1dは、MAC104がPHY103から受信する受信データの状態を表す情報群である。PHY103は、RX情報群1dにより、受信データの検出状態や、受信データのエラー情報をMAC104に通知することができる。RXクロック1eは、MAC104がPHY103から受信する、RXクロックである。管理情報1fは、PHY103とMAC104との間の双方向で使用する管理情報である。電源112は、情報処理装置100の内部に電源を供給する電源である。電源112は、CPU108により制御が可能であり、コントローラ110、プリンタ111、及び、LCD115に電源を供給する。また、電源112は、CPU108からの制御により、供給先への電源供給状態を変更することが可能である。そのため、電源112は、情報処理装置100の稼働状態に応じて、不要なデバイスへの電源供給を止めることで節電効果を高めることが可能である。電源スイッチ120は、電源112の電源供給のオフオンを実施するための電源スイッチである。LANインタフェース130は、情報処理装置100がLAN通信を行う、LANインタフェースである。
図2は、情報処理装置100の接続形態の一例を示す図である。HUB201は、複数のLAN回線との接続可能で、またパケットの交換やパケットの同報転送が可能であるHUBである。PHY205は、HUB201が他の情報処理装置と接続するのに使用するPHYであり、PHY103と同等の機能を有する。本実施形態では、PHY205の他の情報処理装置の接続先としては、情報処理装置100のPHY103とする。MAC218は、HUB201が搭載するMACであり、MAC104と同等の機能を有するものである。端末A202、端末B203は、情報処理装置100へプリントを要求する、端末である。モニタA214、モニタB215は、端末A、端末Bと接続し、端末A、端末Bからの情報を表示するモニタである。PHY207、208は、端末A、端末Bとの接続に使用し、PHY103と同等の機能を持つPHYである。MAC219、220は、PHY207、PHY208とそれぞれ接続し、MAC104と同等の機能を有するMACである。ネットワーク217は、外部インターネット等とHUB201を接続する、ネットワークである。PHY216は、HUB201をネットワーク217と接続し、PHY103と同等の機能を持つPHYである。MAC221は、PHY216と接続し、MAC104と同等の機能を有するMACである。
LANケーブル206は、情報処理装置100とHUB201との通信に使用されるLANケーブルである。情報処理装置100は、コネクタ101を介してHUB201と接続されている。また、端末A202、端末B203も同様にHUB201と接続されている。そのため、HUB201を介して情報処理装置100と端末A202、端末B203とは通信が可能である。スイッチLSI210は、MAC218、MAC219、MAC220及びMAC221経由で受信したパケットを、所定の方向へ転送する機能を有する。CPU211は、HUB201内のデバイスに命令を実行するCPUである。RAM213は、CPU211が実行するプログラムを一時的に格納するRAMである。ROM212は、HUB201の設定値や初期データ等を保存するROMである。PHY205、PHY207、PHY208、PHY216及びスイッチLSI210への設定変更等の命令は、CPU211が実行する。HUB側LANインタフェース230は、HUB201が情報処理装置100とLAN通信を行う、HUB側のLANインタフェースであり、主にPHY205とMAC218とで構成される。
本実施形態では、情報処理装置100のLANネットワークは、EEEに対応しているものとする。EEEは、省電力機能の一例である。また、EEEは、上述したように、IEEE802.3azのEnergy Efficient Ethernetである。これは、PHY103及びMAC104にパケットの送受信がなかった場合、PHY103及びMAC104の一部機能を停止し、待機時の消費電力を削減するLPIに移行する方法である。その際、PHY103の通信速度の変更が発生せず、ネットワークのリンクの切断が発生しない。LPIが有効になる条件としては、情報処理装置100とLANインタフェース130を介して通信を行うHUB201も同様の機能を有し、かつ、双方でEEEを使用可能に設定していることが条件となる。
本実施形態では、情報処理装置100のLANネットワークは、EEEに対応しているものとする。EEEは、省電力機能の一例である。また、EEEは、上述したように、IEEE802.3azのEnergy Efficient Ethernetである。これは、PHY103及びMAC104にパケットの送受信がなかった場合、PHY103及びMAC104の一部機能を停止し、待機時の消費電力を削減するLPIに移行する方法である。その際、PHY103の通信速度の変更が発生せず、ネットワークのリンクの切断が発生しない。LPIが有効になる条件としては、情報処理装置100とLANインタフェース130を介して通信を行うHUB201も同様の機能を有し、かつ、双方でEEEを使用可能に設定していることが条件となる。
次に、図3及び図4を用いて、EEE有効時に正常なパケット通信ができる場合とできない場合とにおける、情報処理装置100のパケット送信状態とHUB201のパケット受信状態、及び、PHY205の状態の遷移について説明する。
図3は正常なパケット通信ができる場合、図4は正常なパケット通信ができない場合の、情報処理装置100のパケット送信状態、HUB201のパケット受信状態及び、PHY205の状態の遷移をそれぞれ示す図である。
パケットの送信側が情報処理装置100であり、パケットの受信側がHUB201であり、かつ、PHY205がパケット受信側のPHYであるものとする。横軸は時間の推移を表すものとする。
送信データ301は、情報処理装置100がPHY103を介してデータのパケットを送信する期間の、送信データである。
送信アイドル302は、情報処理装置100がPHY103を介して送信するデータがなく、アイドル信号を送信する期間である。
LPI303は、送信アイドル302を一定期間送信したのち、LANインタフェース130が省電力状態であるLPIに移行したことで、PHY103は定期的なリフレッシュ信号以外の送信を行わない期間である。
送信起床アイドル304は、LPI303の後、情報処理装置100がPHY103を介してパケットの送信開始する前に、一定期間のアイドル信号を送信する期間である。送信起床アイドル304は、MAC104がPHY103に対し送信するアイドル信号の長さにより調節されるものである。
受信データ305は、HUB201が、情報処理装置100より送信データ301にて送信したパケットが、LANケーブル206等経由することで物理的な遅延を持ち、受信側であるPHY205に到達する、受信データである。
受信アイドル306は、HUB201がPHY205を介して受信するデータのパケットがなく、アイドル信号を受信している期間である。
HUB側のLPI307は、受信アイドル306を一定期間受信したのち、HUB側LANインタフェース230が省電力状態であるLPIに移行することで、定期的なリフレッシュ信号以外を受信しない期間である。
受信起床アイドル308は、HUB側のLPI307の後、HUB201がPHY205を介してパケットの受信開始する前に、一定期間のアイドル信号を受信する期間である。受信起床アイドル308は、省電力状態からの復帰の際のアイドル信号の受信時間の一例である。
図3は正常なパケット通信ができる場合、図4は正常なパケット通信ができない場合の、情報処理装置100のパケット送信状態、HUB201のパケット受信状態及び、PHY205の状態の遷移をそれぞれ示す図である。
パケットの送信側が情報処理装置100であり、パケットの受信側がHUB201であり、かつ、PHY205がパケット受信側のPHYであるものとする。横軸は時間の推移を表すものとする。
送信データ301は、情報処理装置100がPHY103を介してデータのパケットを送信する期間の、送信データである。
送信アイドル302は、情報処理装置100がPHY103を介して送信するデータがなく、アイドル信号を送信する期間である。
LPI303は、送信アイドル302を一定期間送信したのち、LANインタフェース130が省電力状態であるLPIに移行したことで、PHY103は定期的なリフレッシュ信号以外の送信を行わない期間である。
送信起床アイドル304は、LPI303の後、情報処理装置100がPHY103を介してパケットの送信開始する前に、一定期間のアイドル信号を送信する期間である。送信起床アイドル304は、MAC104がPHY103に対し送信するアイドル信号の長さにより調節されるものである。
受信データ305は、HUB201が、情報処理装置100より送信データ301にて送信したパケットが、LANケーブル206等経由することで物理的な遅延を持ち、受信側であるPHY205に到達する、受信データである。
受信アイドル306は、HUB201がPHY205を介して受信するデータのパケットがなく、アイドル信号を受信している期間である。
HUB側のLPI307は、受信アイドル306を一定期間受信したのち、HUB側LANインタフェース230が省電力状態であるLPIに移行することで、定期的なリフレッシュ信号以外を受信しない期間である。
受信起床アイドル308は、HUB側のLPI307の後、HUB201がPHY205を介してパケットの受信開始する前に、一定期間のアイドル信号を受信する期間である。受信起床アイドル308は、省電力状態からの復帰の際のアイドル信号の受信時間の一例である。
次に、送信及び受信パケットの状態遷移に伴い変化するPHY205の状態について説明する。
アクティブ309は、PHY205がパケット受信動作可能な状態である。
スリープ310は、PHY205がアイドル信号を検知したことで、LPI307に移行するための準備状態である。
ローパワー311は、PHY205が省電力状態であるLPIの状態である。
ウェイクアップ312は、PHY205がLPIの状態である場合にアイドル信号を受信することで、アクティブ309に復帰するための準備状態である。
エラーデータ313は、情報処理装置100がPHY103を介して送信した送信データ301が、PHY205が正常に受信できなかったためにデータ化け等でエラーフレームとして認識されてしまう、エラーデータである。
PHY205がアクティブ309の状態においてデータのパケット受信ができれば、正常な通信が可能である。図3の状態遷移では、ウェイクアップ312の時間が受信起床アイドル308の時間より短いため、PHY205がアクティブ309の期間でデータのパケットを受信することができる。
しかしながら、図4においては、ウェイクアップ312にかかる時間が図3の場合と比べ長いことで、PHY205がアクティブ309になる前にパケットが届いてしまうため、正常なパケットとして受信ができない。そのため、HUB201はエラーフレームとして認識してしまうことになり、正常なパケットの送受信が妨げられてしまうことになる。
アクティブ309は、PHY205がパケット受信動作可能な状態である。
スリープ310は、PHY205がアイドル信号を検知したことで、LPI307に移行するための準備状態である。
ローパワー311は、PHY205が省電力状態であるLPIの状態である。
ウェイクアップ312は、PHY205がLPIの状態である場合にアイドル信号を受信することで、アクティブ309に復帰するための準備状態である。
エラーデータ313は、情報処理装置100がPHY103を介して送信した送信データ301が、PHY205が正常に受信できなかったためにデータ化け等でエラーフレームとして認識されてしまう、エラーデータである。
PHY205がアクティブ309の状態においてデータのパケット受信ができれば、正常な通信が可能である。図3の状態遷移では、ウェイクアップ312の時間が受信起床アイドル308の時間より短いため、PHY205がアクティブ309の期間でデータのパケットを受信することができる。
しかしながら、図4においては、ウェイクアップ312にかかる時間が図3の場合と比べ長いことで、PHY205がアクティブ309になる前にパケットが届いてしまうため、正常なパケットとして受信ができない。そのため、HUB201はエラーフレームとして認識してしまうことになり、正常なパケットの送受信が妨げられてしまうことになる。
ウェイクアップ312は、PHYにより固有の値であるため、接続する機器同士間で受信起床アイドル308がウェイクアップ312より長くなるような調整をデータ通信開始前に行うことで、常に正常なパケットの送受信が可能となる。
受信起床アイドル308を長くするには、情報処理装置100において、送信起床アイドル304の時間を長くすればよい。そのためには、CPU108が、パケットの送受信間隔をコントロールするMAC104に対し、送信起床アイドル304の時間を予め最適な値に設定しておき、その後データのパケットの送受信を行うようにすればよい。送信起床アイドル304の時間を長くすればするだけ、受信起床アイドル308も長くなり、正常なパケットの送受信を行いやすい。しかしながら、パケットの送受信時発生する遅延が長くなるので、可能な限り受信起床アイドル308は短いほうが好ましい。よって、本実施形態では、以下のような手法を用いることで、最適な受信起床アイドル308を決定する。
受信起床アイドル308を長くするには、情報処理装置100において、送信起床アイドル304の時間を長くすればよい。そのためには、CPU108が、パケットの送受信間隔をコントロールするMAC104に対し、送信起床アイドル304の時間を予め最適な値に設定しておき、その後データのパケットの送受信を行うようにすればよい。送信起床アイドル304の時間を長くすればするだけ、受信起床アイドル308も長くなり、正常なパケットの送受信を行いやすい。しかしながら、パケットの送受信時発生する遅延が長くなるので、可能な限り受信起床アイドル308は短いほうが好ましい。よって、本実施形態では、以下のような手法を用いることで、最適な受信起床アイドル308を決定する。
図5は、情報処理装置100の制御と、HUB201とのやり取りを示す状態遷移図である。
実施形態では、情報処理装置100とHUB201との間でパケットの送受信を行う場合の構成であるものとする。つまり、CPU108とCPU211との間でパケットの送受信を行うことにも該当する。
TCPパケット501は、情報処理装置100が端末A202に対し送信するTCPパケットである。なお、本実施形態では送信起床アイドル304の時間が情報処理装置100のデフォルトとして20マイクロ秒の長さで送信されるものであるとする。また、TCPパケット501は、HUB201に送信されるものである。
ACK504は、情報処理装置100が送信したTCPパケットに対し、HUB201が正常に受信できた場合に返信するパケットである。
TCPパケット501を送信後、情報処理装置100は、HUB201から、TCPパケット501に対する応答であるACK504が帰ってくるのを設定された時間待つ。ここで、ACK504が来ない場合はHUB201において、受信起床アイドル308がウェイクアップ312より短いため、TCPパケット501がHUB201で正常受信されていないと考えられる。よって、情報処理装置100は、CPU108の命令により、MAC104に対し、送信起床アイドル304が20マイクロ秒より長くなるような設定変更を実施する。
実施形態では、情報処理装置100とHUB201との間でパケットの送受信を行う場合の構成であるものとする。つまり、CPU108とCPU211との間でパケットの送受信を行うことにも該当する。
TCPパケット501は、情報処理装置100が端末A202に対し送信するTCPパケットである。なお、本実施形態では送信起床アイドル304の時間が情報処理装置100のデフォルトとして20マイクロ秒の長さで送信されるものであるとする。また、TCPパケット501は、HUB201に送信されるものである。
ACK504は、情報処理装置100が送信したTCPパケットに対し、HUB201が正常に受信できた場合に返信するパケットである。
TCPパケット501を送信後、情報処理装置100は、HUB201から、TCPパケット501に対する応答であるACK504が帰ってくるのを設定された時間待つ。ここで、ACK504が来ない場合はHUB201において、受信起床アイドル308がウェイクアップ312より短いため、TCPパケット501がHUB201で正常受信されていないと考えられる。よって、情報処理装置100は、CPU108の命令により、MAC104に対し、送信起床アイドル304が20マイクロ秒より長くなるような設定変更を実施する。
送信起床アイドル304の長さが再設定されると、情報処理装置100は、TCPパケット501を再度送信する。本実施形態では、送信起床アイドル304の時間が25マイクロ秒と設定されるものとする。
TCPパケット501を送信後、情報処理装置100は、HUB201から、TCPパケット501に対する応答であるACK504が帰ってくるのを設定された時間待つ。ここで、ACK504が来ない場合はHUB201において、受信起床アイドル308がウェイクアップ312より短いため、TCPパケット501がHUB201で正常受信されていないと考えられる。よって、情報処理装置100は、CPU108の命令により、MAC104に対し、送信起床アイドル304が25マイクロ秒より長くなるような設定変更を再度実施する。
送信起床アイドル304の長さが再設定されると、情報処理装置100は、TCPパケット501を送信する。本実施形態では、送信起床アイドル304の時間が40マイクロ秒と設定されるものとする。
TCPパケット501を送信後、情報処理装置100は、HUB201から、TCPパケット501に対する応答であるACK504が帰ってくるのを設定された時間待つ。ここで、ACK504が来る場合は、HUB201において、受信起床アイドル308がウェイクアップ312より長くなっていることで、TCPパケット501がHUB201で正常受信されていると考えられる。よって、情報処理装置100は、以後のパケット送信における送信起床アイドル304を、ACK504が帰ってきた場合の送信時に設定した値を使って送信する。
TCPパケット501を送信後、情報処理装置100は、HUB201から、TCPパケット501に対する応答であるACK504が帰ってくるのを設定された時間待つ。ここで、ACK504が来ない場合はHUB201において、受信起床アイドル308がウェイクアップ312より短いため、TCPパケット501がHUB201で正常受信されていないと考えられる。よって、情報処理装置100は、CPU108の命令により、MAC104に対し、送信起床アイドル304が25マイクロ秒より長くなるような設定変更を再度実施する。
送信起床アイドル304の長さが再設定されると、情報処理装置100は、TCPパケット501を送信する。本実施形態では、送信起床アイドル304の時間が40マイクロ秒と設定されるものとする。
TCPパケット501を送信後、情報処理装置100は、HUB201から、TCPパケット501に対する応答であるACK504が帰ってくるのを設定された時間待つ。ここで、ACK504が来る場合は、HUB201において、受信起床アイドル308がウェイクアップ312より長くなっていることで、TCPパケット501がHUB201で正常受信されていると考えられる。よって、情報処理装置100は、以後のパケット送信における送信起床アイドル304を、ACK504が帰ってきた場合の送信時に設定した値を使って送信する。
ACK504が情報処理装置100に来なかった場合に長く再設定する送信起床アイドル304の増加量を小さくすれば、最終的に決定する送信起床アイドル304の値はパケット送信が可能となる最小の値に決定することができる。そのため、パケットの送受信時発生する遅延を最小限に抑えつつ、パケット送受信が確実にできる送信起床アイドル304を決定することができる。
また、本実施形態による送信起床アイドル304の調整を一度行った場合、情報処理装置100は、調整を行った送信起床アイドル304の情報をROM116に記憶しておく。このことで、次回電源起動時にROM116に記憶した情報を読み出し、使用することが可能である。情報機器固有の値であるMACアドレスはACK504の中に入っている情報であるので、CPU108は、MACアドレスと調整後の送信起床アイドル304とを関連付けてROM116に記憶することで、接続する機器ごとに調整値を使用することが可能である。このように、CPU108がROM116に調整後の送信起床アイドル304を記憶することで、次回以降の送信起床アイドル304の調整処理は省略することも可能である。ROM116は、記憶部の一例である。
また、本実施形態による送信起床アイドル304の調整を一度行った場合、情報処理装置100は、調整を行った送信起床アイドル304の情報をROM116に記憶しておく。このことで、次回電源起動時にROM116に記憶した情報を読み出し、使用することが可能である。情報機器固有の値であるMACアドレスはACK504の中に入っている情報であるので、CPU108は、MACアドレスと調整後の送信起床アイドル304とを関連付けてROM116に記憶することで、接続する機器ごとに調整値を使用することが可能である。このように、CPU108がROM116に調整後の送信起床アイドル304を記憶することで、次回以降の送信起床アイドル304の調整処理は省略することも可能である。ROM116は、記憶部の一例である。
図6は、情報処理装置100の情報処理の一例を示すフローチャートである。
S601において、情報処理装置100の電源がONされると、CPU108は、処理を開始する。
S602において、CPU108は、HUB201とのリンクの確立と、EEEの有効化の設定を行う。
S607において、CPU108は、ROM116に既に以前に調整した送信起床アイドル304の情報がないかどうかの確認を行う。CPU108は、送信起床アイドル304の調整値がない場合(S607にてYes)、S603に進み、送信起床アイドル304の調整値がある場合(S607にてNo)、S608に進む。より具体的に説明すると、CPU108は、ROM116に通信相手のMACアドレスと関連付けられて送信起床アイドル304の情報が記憶されているか否かを判定する。CPU108は、通信相手のMACアドレスと関連付けられて送信起床アイドル304の情報が記憶されている場合、送信起床アイドル304の調整値があると判定する。また、CPU108は、通信相手のMACアドレスと関連付けられて送信起床アイドル304の情報が記憶されていない場合、送信起床アイドル304の調整値がないと判定する。
S608において、CPU108は、ROM116に保存済みの送信起床アイドル304の値をMAC104に対し設定し、S609に進む。
S609において、CPU108は、S608にて設定された送信起床アイドル304にて、HUB201に対しTCPパケット501の送信を行い、S610に進む。
S610において、CPU108は、HUB201からのACK504を待つ。CPU108は、ACK504を受信した場合(S610にてYes)、S611に進み、ACK504を受信しない場合(S610にてNo)、S605に進む。
S601において、情報処理装置100の電源がONされると、CPU108は、処理を開始する。
S602において、CPU108は、HUB201とのリンクの確立と、EEEの有効化の設定を行う。
S607において、CPU108は、ROM116に既に以前に調整した送信起床アイドル304の情報がないかどうかの確認を行う。CPU108は、送信起床アイドル304の調整値がない場合(S607にてYes)、S603に進み、送信起床アイドル304の調整値がある場合(S607にてNo)、S608に進む。より具体的に説明すると、CPU108は、ROM116に通信相手のMACアドレスと関連付けられて送信起床アイドル304の情報が記憶されているか否かを判定する。CPU108は、通信相手のMACアドレスと関連付けられて送信起床アイドル304の情報が記憶されている場合、送信起床アイドル304の調整値があると判定する。また、CPU108は、通信相手のMACアドレスと関連付けられて送信起床アイドル304の情報が記憶されていない場合、送信起床アイドル304の調整値がないと判定する。
S608において、CPU108は、ROM116に保存済みの送信起床アイドル304の値をMAC104に対し設定し、S609に進む。
S609において、CPU108は、S608にて設定された送信起床アイドル304にて、HUB201に対しTCPパケット501の送信を行い、S610に進む。
S610において、CPU108は、HUB201からのACK504を待つ。CPU108は、ACK504を受信した場合(S610にてYes)、S611に進み、ACK504を受信しない場合(S610にてNo)、S605に進む。
一方、S603において、CPU108は、デフォルトに設定されている送信起床アイドル304の時間設定において、TCPパケット501の送信を行う。例えば、本実施形態では、送信起床アイドル304の時間設定は、20マイクロ秒であるとする。
S604において、CPU108は、端末A202からのACK504を受信した場合(S604にてYes)、S606に進み、端末A202からのACK504を受信しない場合(S604にてNo)、S605に進む。S604の処理は、端末A202等の外部装置とのパケット疎通が確認できたか否かを判定する処理の一例である。
S605において、CPU108は、MAC104に設定される送信起床アイドル304の時間を、設定された時間増加させ、再度、S603に進む。例えば、本実施形態では、CPU108は、送信起床アイドル304の時間を5マイクロ秒増加させるものとする。すると、デフォルトに設定されている送信起床アイドル304が20マイクロ秒であるので、再度S603に戻った場合は25マイクロ秒の送信起床アイドル304にて、TCPパケット501が送信される。PHY205に必要な受信起床アイドル308が32マイクロ秒であるとすると、CPU108は、S603の処理に3度戻ってくることで、送信起床アイドル304は35マイクロ秒になる。送信起床アイドル304の35マイクロ秒が受信起床アイドル308の32マイクロ秒より長く取れることで通信が正常に行えるようになる。
S604において、CPU108は、端末A202からのACK504を受信した場合(S604にてYes)、S606に進み、端末A202からのACK504を受信しない場合(S604にてNo)、S605に進む。S604の処理は、端末A202等の外部装置とのパケット疎通が確認できたか否かを判定する処理の一例である。
S605において、CPU108は、MAC104に設定される送信起床アイドル304の時間を、設定された時間増加させ、再度、S603に進む。例えば、本実施形態では、CPU108は、送信起床アイドル304の時間を5マイクロ秒増加させるものとする。すると、デフォルトに設定されている送信起床アイドル304が20マイクロ秒であるので、再度S603に戻った場合は25マイクロ秒の送信起床アイドル304にて、TCPパケット501が送信される。PHY205に必要な受信起床アイドル308が32マイクロ秒であるとすると、CPU108は、S603の処理に3度戻ってくることで、送信起床アイドル304は35マイクロ秒になる。送信起床アイドル304の35マイクロ秒が受信起床アイドル308の32マイクロ秒より長く取れることで通信が正常に行えるようになる。
一方、S606において、CPU108は、S604でACK504を最初に受信したときの送信起床アイドル304の時間を、以降のパケット送信時に用いる送信起床アイドルの時間として、設定し、図6に示すフローチャートの処理を終了する。
また、S611において、CPU108は、S610で受信したACK504の送信元のMACアドレスと、ROM116に保存されている、調整済みの送信起床アイドル304と関連付けられているMACアドレスとが一致するか否かを判定する。CPU108は、MACアドレスが一致する場合(S611にてYes)、図6に示すフローチャートの処理を終了し、MACアドレスが一致しない場合(S611にてNo)、S612に進む。
S612において、CPU108は、MAC104に対し、送信起床アイドル304の値をデフォルトの設定値に設定しなおし、S603に進む。
以上の説明では、送信起床アイドル304の時間を長くしていく方法での実施形態を説明したが、デフォルトの送信起床アイドル304の時間を予め長くしておき、ACK504を受信するまで短くしていくことでも同様の設定が可能である。よって、以下にその場合の説明を示す。
また、S611において、CPU108は、S610で受信したACK504の送信元のMACアドレスと、ROM116に保存されている、調整済みの送信起床アイドル304と関連付けられているMACアドレスとが一致するか否かを判定する。CPU108は、MACアドレスが一致する場合(S611にてYes)、図6に示すフローチャートの処理を終了し、MACアドレスが一致しない場合(S611にてNo)、S612に進む。
S612において、CPU108は、MAC104に対し、送信起床アイドル304の値をデフォルトの設定値に設定しなおし、S603に進む。
以上の説明では、送信起床アイドル304の時間を長くしていく方法での実施形態を説明したが、デフォルトの送信起床アイドル304の時間を予め長くしておき、ACK504を受信するまで短くしていくことでも同様の設定が可能である。よって、以下にその場合の説明を示す。
<実施形態2>
図7は、情報処理装置100の情報処理の一例を示すフローチャートである。本実施形態では、デフォルトの送信起床アイドル304が50マイクロ秒に設定されているものとする。
S701において、情報処理装置100の電源がONされると、CPU108は、処理を開始する。
S702において、CPU108は、HUB201とのリンクの確立と、EEEの有効化の設定を行う。
S707において、CPU108は、ROM116に既に以前に調整した送信起床アイドル304の情報がないかどうかの確認を行う。CPU108は、送信起床アイドル304の調整値がない場合(S707にてYes)、S703に進み、送信起床アイドル304の調整値がある場合(S707にてNo)、S708に進む。
S708において、CPU108は、ROM116に保存済みの送信起床アイドル304の値をMAC104に対し設定し、S709に進む。
S709において、CPU108は、S708にて設定された送信起床アイドル304にて、HUB201に対しTCPパケット501の送信を行い、S710に進む。
S710において、CPU108は、HUB201からのACK504を待つ。CPU108は、ACK504を受信した場合(S710にてYes)、S711に進み、ACK504を受信しない場合(S710にてNo)、S712に進む。
S711において、CPU108は、S710で受信したACK504の送信元のMACアドレスと、ROM116に保存されている、調整済みの送信起床アイドル304と関連付けられているMACアドレスとが一致するか否かを判定する。CPU108は、MACアドレスが一致する場合(S711にてYes)、図7に示すフローチャートの処理を終了し、MACアドレスが一致しない場合(S711にてNo)、S703に進む。
S712において、CPU108は、MAC104に対し、送信起床アイドル304の値をデフォルトの設定値に設定しなおし、S703に進む。
図7は、情報処理装置100の情報処理の一例を示すフローチャートである。本実施形態では、デフォルトの送信起床アイドル304が50マイクロ秒に設定されているものとする。
S701において、情報処理装置100の電源がONされると、CPU108は、処理を開始する。
S702において、CPU108は、HUB201とのリンクの確立と、EEEの有効化の設定を行う。
S707において、CPU108は、ROM116に既に以前に調整した送信起床アイドル304の情報がないかどうかの確認を行う。CPU108は、送信起床アイドル304の調整値がない場合(S707にてYes)、S703に進み、送信起床アイドル304の調整値がある場合(S707にてNo)、S708に進む。
S708において、CPU108は、ROM116に保存済みの送信起床アイドル304の値をMAC104に対し設定し、S709に進む。
S709において、CPU108は、S708にて設定された送信起床アイドル304にて、HUB201に対しTCPパケット501の送信を行い、S710に進む。
S710において、CPU108は、HUB201からのACK504を待つ。CPU108は、ACK504を受信した場合(S710にてYes)、S711に進み、ACK504を受信しない場合(S710にてNo)、S712に進む。
S711において、CPU108は、S710で受信したACK504の送信元のMACアドレスと、ROM116に保存されている、調整済みの送信起床アイドル304と関連付けられているMACアドレスとが一致するか否かを判定する。CPU108は、MACアドレスが一致する場合(S711にてYes)、図7に示すフローチャートの処理を終了し、MACアドレスが一致しない場合(S711にてNo)、S703に進む。
S712において、CPU108は、MAC104に対し、送信起床アイドル304の値をデフォルトの設定値に設定しなおし、S703に進む。
S703において、CPU108は、MAC104に設定される送信起床アイドル304の時間を、設定された時間減少する設定を行う。例えば、本実施形態では、CPU108は、MAC104に設定される送信起床アイドル304の時間を、5マイクロ秒減少させるものとする。
S704において、CPU108は、S703で設定された送信起床アイドル304の時間設定において、TCPパケット501の送信を行う。
S705において、CPU108は、HUB201からのACK504を受信できない場合(S705にてYes)、S706に進み、HUB201からのACK504を受信できた場合(S705にてNo)、S703に戻る。S703に戻った場合、CPU108は、再度、送信起床アイドル304の時間設定を減少させる。本実施形態では5マイクロ秒減少させるものとしている。そして、デフォルトに設定されている送信起床アイドル304が50マイクロ秒であるので、再度、S703に戻った場合、送信起床アイドル304は、45マイクロ秒となる。したがって、S704にて、CPU108は、45マイクロ秒でTCPパケット501を送信する。PHY205に必要な受信起床アイドル308が32マイクロ秒であるとすると、S703に4度戻ることで、送信起床アイドル304が30マイクロ秒になる。送信起床アイドル304の30マイクロ秒が受信起床アイドル308の32マイクロ秒より短くなり、通信が正常に行えなくなる。その結果、ACK504が初めて受信できなくなる。
S706において、CPU108は、S705でACK504を最初に受信できなくなった送信起床アイドル304の時間設定より、ひとつ前に設定した送信起床アイドル304時間を、以降のパケット送信時に用いる送信起床アイドルの時間として、設定する。本実施形態においては、送信起床アイドル304は30マイクロ秒でACK504が受信できなくなるので、CPU108は、ひとつ前の設定である35マイクロ秒で送信起床アイドル304を設定する。
以上でHUB201との通信状況を利用して送信起床アイドル304の時間を設定する方法について述べた。以下では、本実施形態の別の実施形態として、オートネゴシエーションを利用することによって最適な送信起床アイドル304の時間設定をする方法について説明する。
S704において、CPU108は、S703で設定された送信起床アイドル304の時間設定において、TCPパケット501の送信を行う。
S705において、CPU108は、HUB201からのACK504を受信できない場合(S705にてYes)、S706に進み、HUB201からのACK504を受信できた場合(S705にてNo)、S703に戻る。S703に戻った場合、CPU108は、再度、送信起床アイドル304の時間設定を減少させる。本実施形態では5マイクロ秒減少させるものとしている。そして、デフォルトに設定されている送信起床アイドル304が50マイクロ秒であるので、再度、S703に戻った場合、送信起床アイドル304は、45マイクロ秒となる。したがって、S704にて、CPU108は、45マイクロ秒でTCPパケット501を送信する。PHY205に必要な受信起床アイドル308が32マイクロ秒であるとすると、S703に4度戻ることで、送信起床アイドル304が30マイクロ秒になる。送信起床アイドル304の30マイクロ秒が受信起床アイドル308の32マイクロ秒より短くなり、通信が正常に行えなくなる。その結果、ACK504が初めて受信できなくなる。
S706において、CPU108は、S705でACK504を最初に受信できなくなった送信起床アイドル304の時間設定より、ひとつ前に設定した送信起床アイドル304時間を、以降のパケット送信時に用いる送信起床アイドルの時間として、設定する。本実施形態においては、送信起床アイドル304は30マイクロ秒でACK504が受信できなくなるので、CPU108は、ひとつ前の設定である35マイクロ秒で送信起床アイドル304を設定する。
以上でHUB201との通信状況を利用して送信起床アイドル304の時間を設定する方法について述べた。以下では、本実施形態の別の実施形態として、オートネゴシエーションを利用することによって最適な送信起床アイドル304の時間設定をする方法について説明する。
<実施形態3>
図8は、オートネゴシエーション時に接続するPHY間でやり取りをするオートネゴシエーション情報の一例を示す図である。図8に示す情報は、オートネゴシエーション実行時に用いられる、FLP(Fast Link Pulse)と呼ばれる信号により、やり取りが行われる。
ベースページ801は、オートネゴシエーション開始時にやり取りを行う、ベースページである。ベースページ801では、16ビットの情報が用いられる。ベースページ801を用いてオートネゴシエーションで用いるインタフェースの種類、対応可能な速度及びページ制御をPHY間で行う。
メッセージページ802は、ベースページ801で格納しきれなかった対応可能なインタフェースの能力と、ページ制御のやり取りを行うための制御とを、16ビットの情報を用いて行うための、メッセージページである。
アンフォーマットページ803及び804は、PHYがインタフェース速度として1000Base−Tでリンクする場合、主にその設定のやり取りを行うための情報を格納し、16ビット分の情報を格納する、アンフォーマットページである。
拡張アンフォーマットページ805は、アンフォーマットページ803及び804を拡張し、追加の情報のやり取りを行うために使用する、拡張アンフォーマットページである。拡張アンフォーマットページ805は、11ビットのアンフォーマットコードフィールド806と、ページ制御に使用する5ビットの制御フィールド807と、がある。アンフォーマットコードフィールド806には、予めPHY自身がLPIからスタンバイに復帰する際に必要とする時間の情報を11ビットで表現するよう書き込んでおく。例えば、1ビット当たり1マイクロ秒を表すとすると、最大で2048マイクロ秒までの情報を表現することが可能となる。また、リンクを行うPHY同士でこの情報を読めるように取り決めておく。このようにすることで、PHYは、オートネゴシエーション実行時に、接続先のPHYが必要とする、LPIからスタンバイに復帰するまでの時間をリンク確立前に知ることができる。
図8は、オートネゴシエーション時に接続するPHY間でやり取りをするオートネゴシエーション情報の一例を示す図である。図8に示す情報は、オートネゴシエーション実行時に用いられる、FLP(Fast Link Pulse)と呼ばれる信号により、やり取りが行われる。
ベースページ801は、オートネゴシエーション開始時にやり取りを行う、ベースページである。ベースページ801では、16ビットの情報が用いられる。ベースページ801を用いてオートネゴシエーションで用いるインタフェースの種類、対応可能な速度及びページ制御をPHY間で行う。
メッセージページ802は、ベースページ801で格納しきれなかった対応可能なインタフェースの能力と、ページ制御のやり取りを行うための制御とを、16ビットの情報を用いて行うための、メッセージページである。
アンフォーマットページ803及び804は、PHYがインタフェース速度として1000Base−Tでリンクする場合、主にその設定のやり取りを行うための情報を格納し、16ビット分の情報を格納する、アンフォーマットページである。
拡張アンフォーマットページ805は、アンフォーマットページ803及び804を拡張し、追加の情報のやり取りを行うために使用する、拡張アンフォーマットページである。拡張アンフォーマットページ805は、11ビットのアンフォーマットコードフィールド806と、ページ制御に使用する5ビットの制御フィールド807と、がある。アンフォーマットコードフィールド806には、予めPHY自身がLPIからスタンバイに復帰する際に必要とする時間の情報を11ビットで表現するよう書き込んでおく。例えば、1ビット当たり1マイクロ秒を表すとすると、最大で2048マイクロ秒までの情報を表現することが可能となる。また、リンクを行うPHY同士でこの情報を読めるように取り決めておく。このようにすることで、PHYは、オートネゴシエーション実行時に、接続先のPHYが必要とする、LPIからスタンバイに復帰するまでの時間をリンク確立前に知ることができる。
例として、情報処理装置100とPHY205とが接続される場合、オートネゴシエーション実行時に、PHY103は、PHY205が必要とする受信起床アイドル308の時間を知ることができる。そのため、PHY103は、オートネゴシエーション完了後、パケットの送信をする前に送信起床アイドル304の時間を受信起床アイドル308より長く設定することが可能となる。同様の処理をPHY205も行うことで、パケットの送受信開始前に、双方のPHYが確実にデータのパケットを受信することが可能な送信起床アイドル304の設定を行うことが可能となる。
もし拡張アンフォーマットページ805だけで情報のやり取りが足りない場合、PHY103は、制御フィールド807を制御し、更に拡張アンフォーマットページ805と同様の構成の情報を追加して送信してもよい。
もし拡張アンフォーマットページ805だけで情報のやり取りが足りない場合、PHY103は、制御フィールド807を制御し、更に拡張アンフォーマットページ805と同様の構成の情報を追加して送信してもよい。
図9は、リンク確立時(電源ON時)の処理の流れを示すシーケンス図である。図9の説明においては、PHY103とPHY205との間でリンクの確立を行うものとする。
S1001において、PHY103とPHY205とは双方でベースページ801の送受信を行う。ベースページ801の送受信の送受信が完了後、S1002において、PHY103とPHY205とは双方でメッセージページ802の送受信を行う。メッセージページ802の送受信が完了後、S1003において、PHY103とPHY205とは双方でアンフォーマットページ803の送受信を行う。アンフォーマットページ803の送受信が完了後、S1004において、PHY103とPHY205とは双方でアンフォーマットページ804の送受信を行う。アンフォーマットページ804の送受信が完了後、S1005において、PHY103とPHY205とは双方で拡張アンフォーマットページ805の送受信を行う。拡張アンフォーマットページ805の送受信が完了すると、PHY103とPHY205とはリンクの確立を行う。
S1001において、PHY103とPHY205とは双方でベースページ801の送受信を行う。ベースページ801の送受信の送受信が完了後、S1002において、PHY103とPHY205とは双方でメッセージページ802の送受信を行う。メッセージページ802の送受信が完了後、S1003において、PHY103とPHY205とは双方でアンフォーマットページ803の送受信を行う。アンフォーマットページ803の送受信が完了後、S1004において、PHY103とPHY205とは双方でアンフォーマットページ804の送受信を行う。アンフォーマットページ804の送受信が完了後、S1005において、PHY103とPHY205とは双方で拡張アンフォーマットページ805の送受信を行う。拡張アンフォーマットページ805の送受信が完了すると、PHY103とPHY205とはリンクの確立を行う。
図10は、オートネゴシエーションにおいて、PHY103が送信起床アイドル304を設定する処理について記載したフローチャートである。
S1101にて、PHY103は、PHY205との間でそれぞれ自身が必要とする受信起床アイドル308の送受信を行う。ここで、PHY103及びPHY205が送信する受信起床アイドル308は、それぞれPHY103及びPHY205に予め記録されている情報である。また、送信する受信起床アイドル308は、オートネゴシエーションにおける拡張アンフォーマットページ805のアンフォーマットコードフィールド806にて記述される。S1102にて、PHY103は、S1101で受信したアンフォーマットコードフィールド806の値を、MAC104を経由してCPU108へ通知する。S1103にて、CPU108は、受信したアンフォーマットコードフィールド806の値を基に、MAC104に対し送信起床アイドル304の値を設定する。
S1101にて、PHY103は、PHY205との間でそれぞれ自身が必要とする受信起床アイドル308の送受信を行う。ここで、PHY103及びPHY205が送信する受信起床アイドル308は、それぞれPHY103及びPHY205に予め記録されている情報である。また、送信する受信起床アイドル308は、オートネゴシエーションにおける拡張アンフォーマットページ805のアンフォーマットコードフィールド806にて記述される。S1102にて、PHY103は、S1101で受信したアンフォーマットコードフィールド806の値を、MAC104を経由してCPU108へ通知する。S1103にて、CPU108は、受信したアンフォーマットコードフィールド806の値を基に、MAC104に対し送信起床アイドル304の値を設定する。
図11は、リンク確立時に情報処理装置100が実行する処理全体のシーケンス図である。S1201において、情報処理装置100の電源オンが行われる。S1202において、情報処理装置100は、FLPを送受信し、オートネゴシエーションを実施する。また、ここでは、情報処理装置100は、送信起床アイドル304を設定するのに必要な情報を相手から受信すると同時に、自身の受信起床アイドル308を通知する。S1203において、情報処理装置100は、オートネゴシエーションでやり取りした受信起床アイドル308を基に、送信起床アイドル304の設定を行う。S1204において、情報処理装置100は、S1203にて送信起床アイドル304の設定を実施後、リンクの確立を行う。リンクの確立の後、S1205において、情報処理装置100は、パケットの送受信が可能となる。また、図11に示していないが、情報処理装置100のCPU108は、HUB201とのリンクの確立を行うと、EEEの有効化の設定を行う。
図12は、オートネゴシエーションを用いて実施する場合の、情報処理装置100の情報処理のフローチャートである。
S901において、情報処理装置100の電源がONされると、CPU108、PHY103は、処理を開始する。
S903において、PHY103は、オートネゴシエーションを開始し、FPLの送受信を開始する。
S904において、PHY103は、FLPの送受信を完了したか否かを判定する。PHY103は、FLPの送受信を完了した場合(S904にてYes)、S905に進み、FLPの送受信を完了していない場合(S904にてNo)、S903に戻り、再度、FLPの送受信を継続する。
S905において、PHY103は、受信したFLPの中の、拡張アンフォーマットページ805にあるアンフォーマットコードフィールド806に書かれた情報を、MAC104を経由し、CPU108に対し通知する。
S907において、CPU108は、MAC104に対し、S905で通知された情報に基づき、送信起床アイドル304の値を設定する。
PHY103のリンク確立後、S909において、情報処理装置100は、パケットの送受信を開始する。
S901において、情報処理装置100の電源がONされると、CPU108、PHY103は、処理を開始する。
S903において、PHY103は、オートネゴシエーションを開始し、FPLの送受信を開始する。
S904において、PHY103は、FLPの送受信を完了したか否かを判定する。PHY103は、FLPの送受信を完了した場合(S904にてYes)、S905に進み、FLPの送受信を完了していない場合(S904にてNo)、S903に戻り、再度、FLPの送受信を継続する。
S905において、PHY103は、受信したFLPの中の、拡張アンフォーマットページ805にあるアンフォーマットコードフィールド806に書かれた情報を、MAC104を経由し、CPU108に対し通知する。
S907において、CPU108は、MAC104に対し、S905で通知された情報に基づき、送信起床アイドル304の値を設定する。
PHY103のリンク確立後、S909において、情報処理装置100は、パケットの送受信を開始する。
図13は、情報処理装置100がLPIへの移行及びLPIからの復帰を行う場合の処理を示すシーケンス図である。図13では、情報処理装置100がHUB201との間で通信を行う際の情報処理装置100内における処理を説明する。
S1301において、情報処理装置100は、HUB201に対し送信するデータがある。MAC104は、PHY103に対しデータのパケット送信を行う状態である。
S1302において、情報処理装置100は、パケットの送信が終わる。すると、MAC104がPHY103に対しアイドル信号を送信する状態となる。S1301からS1302に移行するまでの期間は、送信データ301の時間に該当する。
S1302で開始したアイドル信号の送信を一定期間送信した後、S1303において、MAC104は、LPIに移行するため、PHY103に対しLPI状態であることを示すLPI信号を送信する状態となる。MAC104がLPIへの移行を行う場合は、TXデータ1a、TX情報群1bを特定のパターンに固定することでPHY103に対しLPIへの移行を通知する。S1302からS1303に移行するまでの期間は、送信アイドル302の時間に該当する。
S1304において、情報処理装置100は、データの送信を開始する。この場合、まずLPIからの復帰を行うためにMAC104がPHY103に対しアイドル信号の送信を開始する。ここで、アイドル送信を行う時間は、オートネゴシエーションによりPHY205から得た情報により決定される。情報処理装置100は、オートネゴシエーションにて、既にPHY205の受信起床アイドル308を記憶しており、記憶した受信起床アイドル308の情報をMAC104がLPIから復帰する際のアイドル送信時間として使用する。この時間は、送信起床アイドル304の値となる。よって、設定された送信起床アイドル304の時間だけアイドル送信を行うと、S1305において、MAC104は、データであるパケットの送信を開始する。S1304からS1305に移行するまでの期間は、送信起床アイドル304の時間に該当する。
S1301において、情報処理装置100は、HUB201に対し送信するデータがある。MAC104は、PHY103に対しデータのパケット送信を行う状態である。
S1302において、情報処理装置100は、パケットの送信が終わる。すると、MAC104がPHY103に対しアイドル信号を送信する状態となる。S1301からS1302に移行するまでの期間は、送信データ301の時間に該当する。
S1302で開始したアイドル信号の送信を一定期間送信した後、S1303において、MAC104は、LPIに移行するため、PHY103に対しLPI状態であることを示すLPI信号を送信する状態となる。MAC104がLPIへの移行を行う場合は、TXデータ1a、TX情報群1bを特定のパターンに固定することでPHY103に対しLPIへの移行を通知する。S1302からS1303に移行するまでの期間は、送信アイドル302の時間に該当する。
S1304において、情報処理装置100は、データの送信を開始する。この場合、まずLPIからの復帰を行うためにMAC104がPHY103に対しアイドル信号の送信を開始する。ここで、アイドル送信を行う時間は、オートネゴシエーションによりPHY205から得た情報により決定される。情報処理装置100は、オートネゴシエーションにて、既にPHY205の受信起床アイドル308を記憶しており、記憶した受信起床アイドル308の情報をMAC104がLPIから復帰する際のアイドル送信時間として使用する。この時間は、送信起床アイドル304の値となる。よって、設定された送信起床アイドル304の時間だけアイドル送信を行うと、S1305において、MAC104は、データであるパケットの送信を開始する。S1304からS1305に移行するまでの期間は、送信起床アイドル304の時間に該当する。
図14は、LPI移行及びLPIからの復帰において、情報処理装置100が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
S1401において、情報処理装置100は、データのパケットの送信を行う。
S1402において、情報処理装置100は、送信するデータのパケットがあるか否かを判定する。情報処理装置100は、送信するデータのパケットがない場合(S1402にてYes)、S1403に進み、送受信するデータのパケットがある場合(S1402にてNo)、再びS1401に戻る。
S1403において、MAC104は、PHY103に対し、アイドル信号の送信を行う。S1403にて送信するアイドル時間は、送信アイドル302の時間である。
S1404において、MAC104は、LPIに移行する。
S1405にて、情報処理装置100は、送信するデータのパケットがない場合(S1402にてNo)、S1404に戻り、送信するデータのパケットがある場合(S1405にてYes)、S1406に進む。
S1406にて、LPIから復帰するために、MAC104は、PHY103に対しアイドル信号の送信を開始する。S1406にて送信するアイドル信号の送信時間は、オートネゴシエーションの結果、既に記憶しているPHY205のLPIからの復帰に必要な時間である受信起床アイドル308の期間となる。またこの時間は送信起床アイドル304として既にMAC104に設定されたものである。
S1406にて、送信起床アイドル304の時間アイドル信号の送信が終わると、MAC104は、S1407に進む。
S1407において、MAC104及びPHY103は、LPIからスタンバイ状態に復帰し、S1408に進む。
S1408にて、情報処理装置100は、パケットの送信を開始し、図14に示すフローチャートの処理を終了する。
S1401において、情報処理装置100は、データのパケットの送信を行う。
S1402において、情報処理装置100は、送信するデータのパケットがあるか否かを判定する。情報処理装置100は、送信するデータのパケットがない場合(S1402にてYes)、S1403に進み、送受信するデータのパケットがある場合(S1402にてNo)、再びS1401に戻る。
S1403において、MAC104は、PHY103に対し、アイドル信号の送信を行う。S1403にて送信するアイドル時間は、送信アイドル302の時間である。
S1404において、MAC104は、LPIに移行する。
S1405にて、情報処理装置100は、送信するデータのパケットがない場合(S1402にてNo)、S1404に戻り、送信するデータのパケットがある場合(S1405にてYes)、S1406に進む。
S1406にて、LPIから復帰するために、MAC104は、PHY103に対しアイドル信号の送信を開始する。S1406にて送信するアイドル信号の送信時間は、オートネゴシエーションの結果、既に記憶しているPHY205のLPIからの復帰に必要な時間である受信起床アイドル308の期間となる。またこの時間は送信起床アイドル304として既にMAC104に設定されたものである。
S1406にて、送信起床アイドル304の時間アイドル信号の送信が終わると、MAC104は、S1407に進む。
S1407において、MAC104及びPHY103は、LPIからスタンバイ状態に復帰し、S1408に進む。
S1408にて、情報処理装置100は、パケットの送信を開始し、図14に示すフローチャートの処理を終了する。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではない。
上述した各実施形態の処理によれば、消費電力を削減しつつ、通信エラーを防止することができる。
上述した各実施形態の処理によれば、消費電力を削減しつつ、通信エラーを防止することができる。
100 情報処理装置
103 PHY
104 MAC
108 CPU
201 HUB
103 PHY
104 MAC
108 CPU
201 HUB
Claims (13)
- LANインタフェースの省電力機能を有する通信装置であって、
前記省電力機能を有効にする有効化手段と、
前記LANインタフェースを介した外部装置とのパケット疎通が確認できない間、前記LANインタフェースの省電力状態からスタンバイ状態への復帰の際のアイドル信号の送信時間を設定された時間ずつ増加させる変更手段と、
前記外部装置とのパケット疎通が確認できたときの前記アイドル信号の送信時間を、以降のパケット送信に用いるアイドル信号の送信時間として設定する設定手段と、
を有する通信装置。 - 前記外部装置とのパケット疎通が確認できたか否かを判定する判定手段を更に有し、
前記変更手段は、前記判定手段により前記外部装置とのパケット疎通が確認できないと判定されている間、前記アイドル信号の送信時間を設定された時間ずつ増加させる請求項1記載の通信装置。 - LANインタフェースの省電力機能を有する通信装置であって、
前記省電力機能を有効にする有効化手段と、
前記LANインタフェースを介した外部装置とのパケット疎通が確認できる間、前記LANインタフェースの省電力状態からスタンバイ状態への復帰の際のアイドル信号の送信時間を設定された時間ずつ減少させる変更手段と、
前記外部装置とのパケット疎通が確認できなくなったときの前記アイドル信号の送信時間の前記変更手段により変更されるひとつ前の前記アイドル信号の送信時間を、以降のパケット送信に用いるアイドル信号の送信時間として設定する設定手段と、
を有する通信装置。 - 前記外部装置とのパケット疎通が確認できたか否かを判定する判定手段を更に有し、
前記変更手段は、前記判定手段により前記外部装置とのパケット疎通が確認できると判定されている間、前記アイドル信号の送信時間を設定された時間ずつ減少させる請求項3記載の通信装置。 - 前記設定手段により設定された前記アイドル信号の送信時間と、前記外部装置のMACアドレスと、を関連付けて記憶部に記憶する記憶手段を更に有する請求項1乃至4何れか1項記載の通信装置。
- 前記変更手段は、前記記憶部に前記外部装置のMACアドレスと関連付けられた前記アイドル信号の送信時間が記憶されていない場合、処理を実行し、
前記設定手段は、前記記憶部に前記外部装置のMACアドレスと関連付けられた前記アイドル信号の送信時間が記憶されている場合、前記アイドル信号の送信時間を、以降のパケット送信に用いるアイドル信号の送信時間として設定する請求項5記載の通信装置。 - LANインタフェースの省電力機能を有する通信装置であって、
前記LANインタフェースを介した外部装置とのオートネゴシエーションによって前記外部装置の省電力状態からの復帰の際のアイドル信号の受信時間を受け取ると、前記受信時間に基づき前記LANインタフェースの省電力状態からスタンバイ状態への復帰の際のアイドル信号の送信時間を設定する設定手段と、
前記省電力機能を有効にする有効化手段と、
を有する通信装置。 - 前記受信時間は、前記オートネゴシエーションの拡張アンフォーマットページのアンフォーマットコードフィールドに記述されており、
前記設定手段は、前記アンフォーマットコードフィールドに記述された前記受信時間に基づき前記アイドル信号の送信時間を設定する請求項7記載の通信装置。 - 前記省電力機能は、IEEE802.3azのEnergy Efficient Ethernetである請求項1乃至7何れか1項記載の通信装置。
- LANインタフェースの省電力機能を有する通信装置が実行する情報処理方法であって、
前記省電力機能を有効にする有効化ステップと、
前記LANインタフェースを介した外部装置とのパケット疎通が確認できない間、前記LANインタフェースの省電力状態からスタンバイ状態への復帰の際のアイドル信号の送信時間を設定された時間ずつ増加させる変更ステップと、
前記外部装置とのパケット疎通が確認できたときの前記アイドル信号の送信時間を、以降のパケット送信に用いるアイドル信号の送信時間として設定する設定ステップと、
を含む情報処理方法。 - LANインタフェースの省電力機能を有する通信装置が実行する情報処理方法であって、
前記省電力機能を有効にする有効化ステップと、
前記LANインタフェースを介した外部装置とのパケット疎通が確認できる間、前記LANインタフェースの省電力状態からスタンバイ状態への復帰の際のアイドル信号の送信時間を設定された時間ずつ減少させる変更ステップと、
前記外部装置とのパケット疎通が確認できなくなったときの前記アイドル信号の送信時間の前記変更ステップにより変更されるひとつ前の前記アイドル信号の送信時間を、以降のパケット送信に用いるアイドル信号の送信時間として設定する設定ステップと、
を含む情報処理方法。 - LANインタフェースの省電力機能を有する通信装置が実行する情報処理方法であって、
前記LANインタフェースを介した外部装置とのオートネゴシエーションによって前記外部装置の省電力状態からの復帰の際のアイドル信号の受信時間を受け取ると、前記受信時間に基づき前記LANインタフェースの省電力状態からスタンバイ状態への復帰の際のアイドル信号の送信時間を設定する設定ステップと、
前記省電力機能を有効にする有効化ステップと、
を含む情報処理方法。 - コンピュータを、請求項1乃至9何れか1項記載の通信装置の各手段として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016085483A JP2017195545A (ja) | 2016-04-21 | 2016-04-21 | 通信装置、情報処理方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016085483A JP2017195545A (ja) | 2016-04-21 | 2016-04-21 | 通信装置、情報処理方法及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017195545A true JP2017195545A (ja) | 2017-10-26 |
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ID=60154971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016085483A Pending JP2017195545A (ja) | 2016-04-21 | 2016-04-21 | 通信装置、情報処理方法及びプログラム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2017195545A (ja) |
-
2016
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