JP2017193501A - 関節の痛みを改善するための組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】関節の痛みの改善剤として使用することができる素材の組合せによる新規組成物を提供する。
【解決手段】ラクトフェリン、およびS−アデノシルメチオニンまたはその塩を含有する、関節の痛みの改善用組成物が提供される。
【選択図】なし
【解決手段】ラクトフェリン、およびS−アデノシルメチオニンまたはその塩を含有する、関節の痛みの改善用組成物が提供される。
【選択図】なし
Description
本発明は、関節の痛みの改善剤として使用することができる素材の組合せによる組成物に関する。本発明の組成物は、関節の痛みの改善に有用である。
日本の国民生活基礎調査(2004年)によると、運動器疾患の中では腰痛が国民の有する自覚症状として、男性では第1位、女性では第2位と高い頻度で認められる症状である。腰痛の原因としては、ケガ・外傷・筋肉疲労・腰骨の軟骨(椎間板)の異常・関節痛などが考えられる。関節の痛みは、椎間関節や仙腸関節の異常によるところが多い。高齢者の腰痛症対策の対象となる主な疾患としては、腰部脊柱管狭窄症、骨粗鬆症性脊椎椎体骨折及び変形性腰椎症が挙げられる。変形性腰椎症の患者数については、自覚症状を有する者は約1,000万人、潜在的な患者(X線診断による患者数)は約3,300万人と推定されている。
関節の痛みは種々の疾患に起因しており、その代表的なものが変形性関節症と関節リウマチである。また、最近では過度の運動による関節障害が増えている。関節は軟骨がクッションとなって衝撃を吸収緩和しているが、加齢とともに軟骨がもろくなり減少することにより周囲に炎症を発症する。変形性関節症と並ぶ、関節痛の2大原因のひとつが関節リウマチである。その原因は自己免疫疾患であり、いわゆる免疫異常により発症し関節に起こる症状が関節リウマチである。症状が進行すると、関節の組織が破壊され、痛みや腫れがひどくなり、関節の変形などが起こる。
軽度の膝の痛みなどの治療には、シップを貼るなどの手当ても可能であるが、慢性の痛みをコントロールするためには薬物を服用する。炎症を鎮め、痛みを和らげる効果のある消炎鎮痛剤、通常は副作用の少ない非ステロイド性抗炎症薬が使われ、症状の重いケースに限り、鎮痛効果は大きいが副作用も大きいステロイド薬が使われる。その他、膝関節の動きを良くするヒアルロン酸なども使われる。その他外科的な療法も用いられる。
患者調査(2005年)によると、「筋骨格系及び結合組織の疾患」において、脊椎障害(脊椎症を含む)、関節症及び骨粗鬆症の患者が多い。関節症として問題視されている変形性膝関節症は、高齢者の膝痛発症の原因の一つとされている。変形性膝関節症の患者数について、自覚症状を有する者は約1,000万人、潜在的な患者(X線診断による患者数)は約3,000万人と推定されている。重症の変形性膝関節症では、関節変形、運動痛及び可動域制限等により起立歩行が障害される。
ラクトフェリンは、1939年に牛乳中に発見された鉄結合性のタンパク質であり、その後、ウシ以外の多くの哺乳動物の乳汁中に含まれていることが判明した。ラクトフェリンは、ヒトでは母乳、特に初乳に多く含まれるが、成人においても涙、唾液、膵液その他の外分泌液や好中球に含まれている鉄結合性の生理活性タンパク質である。ラクトフェリンは、様々な生理活性を示す多機能タンパク質であり、これまでに抗菌、抗ウィルス作用、抗炎症、鎮痛および抗アレルギー作用、免疫調節作用、抗がんおよび抗転移作用、ならびに脂肪燃焼作用などが報告されている。ラクトフェリンはタンパク質であるため、経口摂取するとそのままでは胃内のタンパク分解酵素ペプシンによって速やかに分解されることが知られており、腸溶加工された剤型で摂取することが望ましい。十分な生理活性を得るためには、1日当たり300mgのラクトフェリンを摂取することが推奨されている。
竹内らは、ラットのアジュバント関節炎モデルでの実験において、アジュバントによって誘導される炎症と痛みをラクトフェリンが予防しまた治療効果を示すことを報告しており、関節痛を伴う関節リウマチの患者に有効であろうと述べている(非特許文献1)。またさらに、スコティッシュ・フォールド種のネコに特徴的な骨軟骨異形成症に対し、ラクトフェリン腸溶錠を毎日約1年にわたって100mgずつ投与したところ、疼痛の緩和と後肢外骨腫の縮小がみられ、臨床症状の著明な改善と良好なQOLの維持が可能であったことが報告している(非特許文献2)。
一方、S−アデノシルメチオニンは、1951年に発見された生体内に存在する天然物で、変形性関節炎やうつ病の治療薬として使われている。ヨーロッパでは1974年から医薬品として、またアメリカ合衆国では、1999年からサプリメントとして使用されている。S−アデノシルメチオニンを経口投与する場合は、本物質が胃液の酸によって分解を受けることから、一般的に腸溶製剤加工されたものが流通している。山中らは、S−アデノシルメチオニン含有酵母によるひざ関節の違和感等の改善効果に関するヒト臨床試験を行い、その結果、S−アデノシルメチオニンとして1日当たり80mgを4週間経口摂取することにより、日常生活での膝関節の違和感等の自覚症状の改善が認められることを報告している。S−アデノシルメチオニンの作用機序は明確には解明されていないが、軟骨成分であるプロテオグリカン等の構成成分が増加したという可能性が考えられる(非特許文献3)。
K. Hayashida, T. Kaneko, T. Takeuchi, H. Shimizu, K. Ando, and E. Harada. Oral Administration of Lactoferrin Inhibits Inflammation and Nociception in Rat Adjuvant-Induced Arthritis. J. Vet. Med. Sci. 66(2): 149-154, 2004
竹内、片山、杉山、桑田、清水、安藤、スコティッシュ・フォールドの骨軟骨異形成症に対するラクトフェリンの維持療法。 ラクトフェリン2011、43-47 (日本医学館)
山中、久保、二瓶、SAMe含有酵母による膝関節の違和感等改善効果。 薬理と治療 43, 4, 549-559, 2015
本発明は、関節の痛みの改善剤として使用することができる素材の組合せによる新規組成物を提供することを目的とする。また、本発明は、関節の痛みの改善剤として使用することができる素材の組合せによる新規組成物によって、関節の痛みを改善する方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、痛みと炎症を軽減する作用のあるラクトフェリンと関節部分の減少した軟骨成分の回復に効果があると考えられているS−アデノシルメチオニンを同時に摂取した場合に、関節の痛みの改善においてそれぞれを単独で摂取した時には認められない顕著な効果を示すことを発見した。
すなわち、本発明は、以下の発明を提供する。
[1]ラクトフェリン、およびS−アデノシルメチオニンまたはその塩を含有する、関節の痛みの改善用組成物。
[2]S−アデノシルメチオニンまたはその塩として、S−アデノシルメチオニン含有酵母を含有する、[1]記載の組成物。
[3]医薬組成物である、[1]または[2]に記載の組成物。
[4]食品組成物である、[1]または[2]に記載の組成物。
本発明により、安全で有効な関節の痛みの改善剤が提供される。
本発明の組成物は、ラクトフェリン、およびS−アデノシルメチオニンまたはその塩を有効成分とする。
本明細書でいう「ラクトフェリン」には、哺乳動物の乳汁等から抽出される生体由来のラクトフェリンおよび遺伝子工学によりつくられる遺伝子組換えラクトフェリンが含まれる。
本発明の組成物には、経口投与した場合に、関節の痛みの改善作用を発揮する限り、いかなるラクトフェリンをも用いることができる。ラクトフェリンは分子量が8万程度の高分子であり2個の3価鉄イオンとキレートをつくる性質があるが、本明細書でいう「ラクトフェリン」には、鉄イオンフリーの型から完全に鉄イオンが飽和された型の全てが含まれ、また由来を問わず、ヒト、ウシ、組み換え型等、あらゆるラクトフェリンが含まれる。
本発明の組成物は、ラクトフェリンの1種類のみを含んでいても、または2種類以上を含んでいてもよい。
また本発明のもう一つの組成物であるS−アデノシルメチオニンまたはその塩は、アデノシンとメチオニンから生体内で合成される物質で、一般的に工業的生産は酵母から抽出することにより行われているが、遊離体は不安定性であるため、安定である塩の形態、例えばp−トルエンスルホン酸塩として一般的に流通している。また、精製を行わずに、S−アデノシルメチオニン含有酵母というかたちでも流通している。本発明のためには、いずれの形態のS−アデノシルメチオニンも好適に使用することが可能である。
S−アデノシルメチオニンの塩は、経口摂取に適した塩、または医薬として許容される塩であれば特に限定されず、例えば、塩酸塩、硫酸塩、p−トルエンスルホン酸塩(トシル酸塩)、硫酸・p−トルエンスルホン酸塩、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸塩、1,4−ブタンジスルホン酸塩、1,5−ペンタンスルホン酸塩、リン酸塩、塩化物、臭化物、などが挙げられる。
S−アデノシルメチオニン含有酵母は、S−アデノシルメチオニンを少なくとも1重量%以上、例えば、5重量%以上、または10重量%以上含む乾燥酵母を使用することができる。酵母の例としては、清酒用酵母、野生株、または、特表2008−541773号公報に記載の酵母GNL−24/497(DBVPG8P)、などの変異株などが挙げられ、例えばサッカロマイセス属に属する酵母、サッカロマイセス・セルビシエ(Saccharomyces cerevisiae)などが酵母として好ましい。
本発明の組成物は経口投与されるものである。その形態は、医薬組成物であってもよく、食品、飲料、ドリンク剤の形態の食品組成物であってもよい。本発明の組成物は、経口投与に便利な剤形、例えば粉末剤、散剤、顆粒剤、錠剤またはカプセル剤の形態であることが好ましい。
本発明の組成物を製剤化する際に用いる賦形剤としては、乳糖、蔗糖、グルコース、ソルビトール、ラクチトールなどの単糖または二糖類、コーンスターチ、ポテトスターチのような澱粉類、結晶セルロース、無機物としては軽質シリカゲル、合成珪酸アルミニウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウム、リン酸水素カルシウム、二酸化ケイ素などがある。ただし、還元性の単糖類および二糖類は、有効成分のラクトフェリン群タンパク質(またはラクトフェリン群タンパク質の酵素分解物)のε-アミノ基とアミノカルボニル反応をおこし、変性させるおそれがある。特に、水分や鉄イオンの存在下では、急速なアミノカルボニル反応が進行するおそれがある。
本発明の組成物を製剤化する際に用いる賦形剤としては、崩壊剤としては澱粉類、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、カルボキシメチルセルロース・ナトリウム塩、ポリビニルピロリドンなどがある。滑沢剤としては蔗糖脂肪酸エステル、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウムなどを使用することができる。
本発明の組成物は、単独で投与しても、他の薬剤と併用してもよい。また、本発明の組成物を食品や飼料中に添加して投与することもできる。
ラクトフェリンは高温・多湿では不安定であるため、本発明の組成物は、乾燥状態で製剤化することが好ましい。詳細には、ラクトフェリンのアミノ基と賦形剤等に存在する還元基との間ではアミノ−カルボニル反応が生じうる。これはさらに多段階を経て、不可逆的に反応物の重合による褐色色素の形成に至る(褐変反応)。酸化を触媒する物質の存在や、高温は、この反応を促進する。すなわち、ラクトフェリンを製剤化する際、水が存在するとラクトフェリンに含まれるFe3+などの影響で、アミノ−カルボニル反応が促進されうる。また打錠による発熱もまた、この反応を一層促進する。よって、薬理効果の維持された安定なラクトフェリン製剤を得るためには、製剤化はできるだけ乾燥状態で行うのがよい。
ラクトフェリン粉末は通常、非常に比重が軽いためにそのまま打錠できないことから、より薬理効果の維持された安定な製剤である本発明の組成物を得るには、例えば、有効成分と賦形剤、結合剤、崩壊剤を混合し、混合物をスラグマシンで強圧成形し薄い大きな平たい円盤をつくり、それを砕いて篩過し、一定の大きさの顆粒をそろえる。そして錠剤とする場合には、顆粒に滑沢剤を加えて打錠し、錠剤を所望によりコーティング皮膜で覆って製品化するのがよい。また、カプセル剤とする場合には、顆粒の一定量をカプセルに充填して、カプセル剤とするのがよい。
本発明の組成物は、腸溶性の製剤とするところが好ましい。ラクトフェリンは、胃酸酸性の状態で、胃内のタンパク分解酵素であるペプシンによって分解されることが知られている。また、S−アデノシルメチオニンは、胃酸酸性状態で分解することが知られている。すなわち、本組成物を有効に作用させるためには、腸溶性の製剤とすることに特に技術的意義を有する。
腸溶性とするには、胃液に対しては抵抗性があり、小腸内で溶解する基剤、例えばシェラック、ヒドロキシプロピルメチルセルロース・フタレート、カルボキシメチルエチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、メタクリル酸コポリマー、水に不溶のエチルセルロースおよびアミノアルキルメタアクリレートコポリマーからなる群より選択される基剤を主成分とする皮膜で腸溶性のカプセルを調製して有効成分を含む顆粒を充填するか、または有効成分を含む顆粒に滑沢剤を加えて打錠して得た錠剤を前記の皮膜でコーティングするとよい。
製造された組成物が、腸溶性であるか否かは、塩化ナトリウム2.0gに塩酸及び水を加えて溶かし、1000mlとした第一液(pH1.2,日本薬局方・一般試験法41)及び0.2Mリン酸2水素カリウム試液250mlに0.2N水酸化ナトリウム試液118ml及び水を加えて1000mlとした第二液(pH6.8)を用いて崩壊性を試験することにより、確認することができる。第一液に120分間浸しても崩壊せず、第二液中では60分間浸すと崩壊する錠剤または顆粒は、胃では溶解せず、十二指腸に流入して始めて崩壊し、有効成分が溶出されるものであり、腸溶性であると判断することができる。
本発明の組成物は、関節の痛みを改善する効果を発揮しうる。そのため、本発明の組成物は、関節の痛みの処置のために用いることができる。
本発明の組成物は、一般的には、有効成分として一日当たりラクトフェリンとして約0.1mg〜約5,000mg、好ましくは約0.5mg〜約2,000mgを、最も好ましくは約10mg〜約1,000mgを、一度にまたは分割して、またS−アデノシルメチオニンとして、一日当たり約0.1mg〜約2,000mg、好ましくは約0.5mg〜約1,000mgを、最も好ましくは約10mg〜約400mgを、食前、食事後、食間および/または就寝前等に投与することができる。投与量は、個別に、投与される患者の年齢、体重、および投与目的に応じて定めることもできる。
本発明の組成物は症状の重篤度に応じて投与量を定めることができる。一つの態様において、本発明の組成物は軽度の関節痛の治療もしくは予防、または症状の抑制もしくは軽減のために用いることができる。軽度の関節痛は、例えば、安静時には痛みを感じないが、運動時に痛みを感じる程度の状態を含む。
本発明の組成物は、関節痛を生じる疾患、例えば、全身性エリテマトーデス、多発性筋炎、皮膚筋炎、強皮症、結節性多発動脈炎、顕微鏡的多発血管炎、アレルギー性肉芽腫性血管炎、混合性結合組織病、関節リウマチ、シェーグレン症候群、リウマチ熱、痛風、変形性関節症、例えば、手における変形性関節症、変形性股関節症、変形性膝関節症、変形性足関節症、変形性腰椎症および足関節滑液包炎、ペルテス病、骨肉腫、化膿性関節炎などの治療もしくは予防、または症状の抑制もしくは軽減のために用いることができる。また本発明の組成物は加齢、運動、けがなどによる関節の不調に起因する痛みの治療もしくは予防、または症状の抑制もしくは軽減のために用いることができる。
関節痛が生じる部位としては特に限定されないが、例えば、膝、ひじ、手首、足首、股関節、指先、脊椎、腰椎、特に膝が例示される。
本発明の組成物はヒトおよびヒト以外の動物、好ましくは哺乳類に投与することができる。ヒト以外の動物の例としては、ウシ、ウマ、ブタ、ヒツジなどの家畜、およびイヌ、ネコなどのコンパニオン動物が挙げられる。
以下に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はそれに限定されるものではない。
<製造例1> 錠剤の製作方法
ラクトフェリン(森永乳業社製、330g)、S−アデノシルメチオニン8%含有酵母(スーパーエッセ、オムニカ社製、1,130g)、結晶セルロース(セオラスUF−F711、旭化成社製、300g、およびST−100、旭化成社製、155g)、ステアリン酸カルシウム(旭化成社製、40g)、二酸化ケイ素(サイロページ720、富士ゲル販売社製、38g)を混合し、一錠中にラクトフェリン50mg、S−アデノシルメチオニン8%含有酵母170mg(S−アデノシルメチオニンとして13.6mg)を含む直径9mmの錠剤に加圧成形した。この錠剤にシェラックを特許第4592041号明細書に記載の方法で噴霧し、対錠剤重量比で8%の腸溶性コーティングを施した錠剤を作成した。
ラクトフェリン(森永乳業社製、330g)、S−アデノシルメチオニン8%含有酵母(スーパーエッセ、オムニカ社製、1,130g)、結晶セルロース(セオラスUF−F711、旭化成社製、300g、およびST−100、旭化成社製、155g)、ステアリン酸カルシウム(旭化成社製、40g)、二酸化ケイ素(サイロページ720、富士ゲル販売社製、38g)を混合し、一錠中にラクトフェリン50mg、S−アデノシルメチオニン8%含有酵母170mg(S−アデノシルメチオニンとして13.6mg)を含む直径9mmの錠剤に加圧成形した。この錠剤にシェラックを特許第4592041号明細書に記載の方法で噴霧し、対錠剤重量比で8%の腸溶性コーティングを施した錠剤を作成した。
<実施例1> 膝の痛みの改善
軽度の膝の痛みを訴える被験者6名(男性1名、女性5名、年齢幅44〜87歳、平均年齢65.5歳)に、製造例1で作成した錠剤(1錠中にラクトフェリン50mg、S−アデノシルメチオニン8%含有酵母170mg〔S−アデノシルメチオニンとして13.6mg〕を含む)1日当たり3錠を2〜3か月間服用してもらった。被験者には、服用開始前と服用終了後に、日本整形外科学会・日本運動器リハビリテーション学会・日本臨床整形外科学会が提唱する“変形性膝関節症患者機能評価尺度;JKOM(Japanese Knee Osteoarthritis Measure)を用いたアンケート調査を実施し、痛みの改善度を調査した。具体的には、全般の膝の痛みの程度については、”痛みなし“から”これまでに経験した最も激しい痛み“の程度を10cmの直線で表し、自分の痛みがどの位置にあるかを示す方法(VAS評価)、および膝の痛みやこわばりの程度を種々の観点から質問をし、5段階評価で回答をしてもらい、その合計値を試験開始前後で比較し、膝の痛みの改善の目安とした。その結果6名中、顕著な改善例が3例、軽度の改善例が1例、変化なしの例が3例であった。一例については、事後調査により、服用中止後にひざの関節痛が再発したことから、服用による効果がより鮮明となった。
軽度の膝の痛みを訴える被験者6名(男性1名、女性5名、年齢幅44〜87歳、平均年齢65.5歳)に、製造例1で作成した錠剤(1錠中にラクトフェリン50mg、S−アデノシルメチオニン8%含有酵母170mg〔S−アデノシルメチオニンとして13.6mg〕を含む)1日当たり3錠を2〜3か月間服用してもらった。被験者には、服用開始前と服用終了後に、日本整形外科学会・日本運動器リハビリテーション学会・日本臨床整形外科学会が提唱する“変形性膝関節症患者機能評価尺度;JKOM(Japanese Knee Osteoarthritis Measure)を用いたアンケート調査を実施し、痛みの改善度を調査した。具体的には、全般の膝の痛みの程度については、”痛みなし“から”これまでに経験した最も激しい痛み“の程度を10cmの直線で表し、自分の痛みがどの位置にあるかを示す方法(VAS評価)、および膝の痛みやこわばりの程度を種々の観点から質問をし、5段階評価で回答をしてもらい、その合計値を試験開始前後で比較し、膝の痛みの改善の目安とした。その結果6名中、顕著な改善例が3例、軽度の改善例が1例、変化なしの例が3例であった。一例については、事後調査により、服用中止後にひざの関節痛が再発したことから、服用による効果がより鮮明となった。
<実施例2> 膝の痛みの改善
慢性的に軽度の膝の痛みを訴える被験者(男性、66歳、肥満に伴う膝関節痛)に、腸溶性ラクトフェリンの錠剤(1錠あたり100mgのラクトフェリン含有)を1日3錠服用させた。約1年摂取したが、痛みの改善は得られなかった。同一の被験者に、製造例1で作成した錠剤(1錠中にラクトフェリン50mg、S−アデノシルメチオニン8%含有酵母170mg〔S−アデノシルメチオニンとして13.6mg〕を含む)1日当たり3錠を2週間服用してもらったところ、ひざの痛みは劇的に改善した。
慢性的に軽度の膝の痛みを訴える被験者(男性、66歳、肥満に伴う膝関節痛)に、腸溶性ラクトフェリンの錠剤(1錠あたり100mgのラクトフェリン含有)を1日3錠服用させた。約1年摂取したが、痛みの改善は得られなかった。同一の被験者に、製造例1で作成した錠剤(1錠中にラクトフェリン50mg、S−アデノシルメチオニン8%含有酵母170mg〔S−アデノシルメチオニンとして13.6mg〕を含む)1日当たり3錠を2週間服用してもらったところ、ひざの痛みは劇的に改善した。
Claims (4)
- ラクトフェリン、およびS−アデノシルメチオニンまたはその塩を含有する、関節の痛みの改善用組成物。
- S−アデノシルメチオニンまたはその塩として、S−アデノシルメチオニン含有酵母を含有する、請求項1記載の関節の痛みの改善用組成物。
- 医薬組成物である、請求項1または2に記載の組成物。
- 食品組成物である、請求項1または2に記載の組成物。
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