JP2017192648A - 吸収性物品の製造装置および吸収性物品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、パルプやレーヨンなどの繊維材料に粉粒状の高吸水性樹脂が混合された吸収マットが開発されている。この吸収マットでは、着用者から排泄される液体が繊維材料で拡散されて高吸水性樹脂に吸収されることにより、吸液性が高まるとされる(特許文献1参照)。また、溝状のパターンがプレス成形された吸収マットが提案されている。この吸収マットでは、着用者から排泄される液体の移動や漏れが溝状のパターンによって抑えられ、吸収マットに液体が確実に吸収されることで、吸液性が向上するとされる。
(特許文献2参照)。
本製造装置は、前記第一ロールの外周において前記パターンに対応した形状に突設された第一凸部と、前記第二ロールの外周において前記パターンに対応した形状に突設され、前記第一凸部との間に前記吸収マットの一部を挟み込んでプレスして前記パターンを成形する第二凸部と、前記第一凸部の第一先端部および前記第二凸部の第二先端部のそれぞれの外縁部で前記吸収マットがプレスされる外縁領域から、前記高吸水性樹脂を排除する排除部とを備える。
(3)前記排除構造は、前記第一先端部および前記第二先端部の一方が凹設された先端凹部を有し、前記先端凹部は、前記第一先端部および前記第二先端部の前記一方において前記中央領域を向く前記外縁部のプレス面を有することが好ましい。
(5)前記排除構造では、前記外縁領域のプレス方向寸法よりも前記中央領域のプレス方向寸法のほうが大きいことが好ましい。
(7)前記排除部は、前記第一凸部および前記第二凸部で前記吸収マットの一部を挟み込んでプレスするときに、前記第一凸部の第一周速と前記第二凸部の第二周速とを相違させて周速差を与えることが好ましい。
すなわち、前記第一ロールにおいて前記第一凸部が設けられる第一位相と前記第二ロールにおいて前記第二凸部が設けられる第二位相とが合わせられて設定されたうえに、前記第一ロールの外径(前記第一凸部の径方向位置に対応)と前記第二ロールの外径(前記第二凸部の径方向位置に対応)とが相違して設けられることが好ましい。
これらの前記第一ロールおよび前記第二ロールの回転速度を等しく設定すれば、前記第一凸部の前記第一周速と前記第二凸部の前記第二周速とが相違する。このことから、上述したように構成された前記第一凸部および前記第二凸部は、前記第一周速と前記第二周速とを相違させて周速差を与える構成、即ち、前記排除部を構成する。
(10)前記第一先端部および前記第二先端部は、滑らかに連続する表面形状に形成されることが好ましい。
本製造方法は、前記第一ロールおよび前記第二ロールのそれぞれの外周において前記パターンに対応した形状に突設された第一凸部および第二凸部との間に前記吸収マットの一部を挟み込んでプレスして前記パターンを成形するプレス工程と、前記プレス工程において、前記第一凸部の第一先端部および前記第二凸部の第二先端部のそれぞれの外縁部で前記吸収マットがプレスされる外縁領域から前記高吸水性樹脂を排除する排除工程とを有する。
本実施形態では、形成された吸収マットをロールでプレスしてパターンを成形する装置を主に説明する。パターンが成形された吸収マットは、被包,貼合,切断といったさまざまな工程を経て、吸収性物品に設けられる。
[1.吸収マット]
まず、図1を参照して、吸収性物品に設けられる吸収マット4を説明する。図1に例示する吸収マット4は、上側が肌面側であり、下側が非肌面側であり、上下方向が厚み方向である。
なお、パルプ繊維4aに替えてまたは加えて、繊維状のレーヨンやコットンといった繊維材料を用いてもよい。
ここでは、ラップシートで被包されたうえで肌面側に別のシート(トップシート)が積層された帯状の吸収マット4を例示して説明する。
この吸収マット4には、溝状のパターン3がプレス(圧縮)によって成形される。ここでは、肌面側および非肌面側のそれぞれに成形された格子状(グリッド状)が連続的に凹設されたパターン3を例示する。
つぎに、吸収マット4を間に挟んでパターン3をプレスして成形する一対のロール10,20を説明する。
〈基本構成〉
まず、ロール10,20の基本的な構成を説明する。
一対のロール10,20は、互いに平行であって幅方向に延びる軸心C1,C2を中心として回転するプレスロールである。
ここでは、ロール10,20の外径が等しく設けられており、ロール10,20の回転速度も等しく設定されている。
同様に、ロアロール20の外周には、吸収マット4の一部をプレスしてパターン3を成形するロア凸部21(第二凸部)21が設けられている。このロア凸部21は、成形するパターン3に対応した形状に突出して設けられている。
なお、凸部11,21としては、金属製のプレス型(金型)やゴム製のプレス型(ゴム型)を用いることができる。これらの凸部11,21は、対応するロール10,20の外周において全周に亘って設けられている。
さらに、パターン3が成形される領域において高吸水性樹脂を移動させるための構成について、図2を参照して、詳細に述べる。
まず、パターン3が成形される吸収マット4の領域について説明する。
中央領域D1は、凸部11,21の先端部12,22における中央部13,23でプレスされる領域である。また、外縁領域D2は、凸部11,21の先端部12,22における外縁部14,24でプレスされる領域である。
具体的に言えば、外縁領域D2は、プレス領域Dのうち外側(ここでは周方向上流および下流の各端部)に沿った領域(へり)を意味する。なお、外縁領域D2は、プレス領域Dの中央領域D1に対しては別の領域であり、この中央領域D1の外側(周縁)に位置する領域である。
同様に、外縁部14,24は、先端部12,22のうち外側(ここでは周方向上流および下流の各端部)に沿った領域(へり)を意味する。
以下、排除構造5を構成する凸部11,21について詳細に説明する。
ここでは、アッパ凸部11の周方向中心CPへ向かうほどアッパ先端部12の突出寸法が大きくなる先端凸部15が形成されている。同様に、ロア凸部21の周方向中心CPへ向かうほどロア先端部22の突出寸法が小さくなる先端凹部25が形成されている。なお、先端凸部15および先端凹部25のそれぞれは、周方向に沿う径方向断面の形状が円弧状に形成されている。
このように、排除構造5において互いに突き合わされる先端部12,22には、先端凸部15に対して相対的に深めの先端凹部25が設けられている。
つづいて、図3を参照して、吸収性物品の製造方法を説明する。この製造方法は、上述した製造装置によって吸収性物品を製造する方法である。
この製造方法では、前工程(ステップA10),プレス工程(ステップA20),後工程(ステップA30)の順に各工程を実施する。さらに、プレス工程において、排除工程(ステップA22)を実施する。
ステップA20のプレス工程では、形成された吸収マット4の一部をロール10,20の凸部11,21でプレスして、プレス領域Dにパターン3を成形する。
ステップA30の後工程では、被包,貼合,切断といったさまざまな工程を実施して、吸収マット4を吸収性物品に設ける。
本実施形態で示す吸収性物品の製造装置および製造方法は、上述のように構成されるため、以下のような作用および効果を得ることができる。
(1)本製造装置には、外縁領域D2から中央領域D1へ高吸水性樹脂4bを移動させる排除構造5が設けられる。そのため、プレス圧が十分に印加されにくい外縁領域D2に、凝集した高吸水性樹脂4bが残留しにくくなる。
また、外縁領域D2延いてはプレス領域Dに高吸水性樹脂4bの凝集体が残留しにくくなるため、着用者に対する異物感や吸収マット4の硬化を抑えることができる。
このようにして、着用者の快適性を確保した吸収性物品を製造することができる。
詳細に言えば、先端凹部25では、ロア先端部22における外縁部24のプレス面24aが中央領域D1を向いている。そのため、外縁領域D2で凝集した高吸水性樹脂4bに対して、印加されるプレス圧から中央領域D1へ向かう分力を作用させることができる。よって、高吸水性樹脂4bの凝集体を外縁領域D2から中央領域D1へ確実に移動させて粉砕することができる。
なお、吸収性物品の製造方法についても、上記した(1)〜(4)と同様の作用および効果を得ることができる。
つぎに、図4を参照して、第一実施形態に関する二つの変形例を説明する。なお、ここで説明する点を除いては、上記の第一実施形態と同様の構成になっている。これらの構成については、同様の符号を付し、各部の説明を省略する。
たとえば、図4(A)に示すように、第一変形例の凸部11′,21′の先端部12′,22′は、ロール10′,20′に対する突出寸法が周方向中心CP′に向けてリニアに増加または減少する。
一方、ロア凸部21′のロア先端部22′は、周方向中心CP′から回転方向上流および下流のそれぞれに向けて、ロアロール20′の径方向外側に向かう両流れの屋根(バタフライ形の屋根)状に設けられる。
つぎに、図5および図6を参照して、第二実施形態を説明する。なお、ここで説明する点を除いては、上述した第一実施形態と同様の構成になっている。これらの構成については、同様の符号を付し、各部の説明を省略する。
[1.構成]
第二実施形態で示す吸収性物品の製造装置および製造方法は、第一実施形態では高吸水性樹脂4bを中央領域D1へ移動させて外縁領域D2から排除するのに対して、高吸水性樹脂40bを外縁領域D20から移動させてプレス領域D0から排除する点が異なる。さらに、ロール100,200の各回転速度を制御する制御部60が設けられる点が異なる。なお、吸収マット40に成形されるパターン30は、格子状ではなく幅方向に線状(直線状)に延びている。
以下、ロール100,200の凸部110,210について説明し、その後にロール100,200の回転速度を制御する制御部60について説明する。
図5に示すように、凸部110,210は、ロール100,200の外周でパターン30に対応した形状に突出して設けられている。
本実施形態のパターン30は幅方向に線状に延びることから、パターン30をプレス成形する凸部110,210も軸方向に延びて設けられる。ここでの各ロール100,200には、複数の凸部110,210が周方向に間隔をおいて断続的に設けられている。
具体的には、アッパ先端部(第一先端部)120は、回転方向下流に向けて突出寸法が小さくなる形状(片流れの屋根状)に形成されている。反対に、ロア先端部(第二先端部)220は、回転方向下流に向けて突出寸法が大きくなる形状に形成されている。
更に詳細に言えば、これらの先端部120,220を有する凸部110,210がパターン30をプレス成形するときに、アッパ先端部120の頂面121とロア先端部220の頂面221とが互いに平行となるように、先端部120,220の形状が設計されている。
つづいて、図5を参照して、制御部60を説明する。
制御部60は、ロール100,200の回転速度を制御するコントロールユニットである。ここでは、ロール100,200に対して制御線を介して制御部60が接続されている。ただし、ロール100,200に対して無線で制御部60が接続されていてもよい。
この制御部60は、凸部110,210が吸収マット40に対してパターン30をプレス成形するときに、ロール100,200の回転速度を相違させる。
具体的には、パターン30のプレス成形時に、アッパ周速よりもロア周速のほうが高速に制御される。さらに、パターン30のプレス成形時以外には、アッパ周速よりもロア周速のほうが低速に制御され、凸部110,210の位相が合わせられる。
本実施形態では、上述のように構成されるため、第一実施形態と同様の作用および効果に加えて、以下のような作用および効果を得ることができる。
(1)本実施形態の排除部50は、高吸水性樹脂40bをプレス領域D0から離隔する方向へ移動させて排除する。そのため、プレス圧が十分に印加されにくい外縁領域D20に凝集した高吸水性樹脂40bが残留しにくくなる。一方、プレス領域D0の中央領域D10で凝集した高吸水性樹脂40bには十分なプレス圧が印加される。そのため、中央領域D10における高吸水性樹脂40bの凝集体を確実に粉砕することができる。したがって、パルプ繊維40aの一体化を促進させることができ、吸収マット40の復元を抑えることができる。よって、着用者に対する異物感や吸収マット40の硬化を抑えることができる。
このようにして、着用者の快適性を確保した吸収性物品を製造することができる。
なお、吸収性物品の製造方法についても、上記した(1)〜(3)と同様の作用および効果を得ることができる。
最後に、本実施形態のその他の変形例について述べる。
たとえば、アッパロールの回転速度とロアロールの回転速度が等しく設定されたうえで、アッパロールの外径とロアロールの外径とが相違していてもよい。この場合には、ロールの外径比に応じて、アッパ凸部に対してロア凸部が周方向に拡大または縮小された形状に形成され、アッパ凸部どうしの間隔に対してロア凸部どうしの間隔も周方向に拡大または縮小される。すなわち、アッパロールにおいてアッパ凸部が設けられるアッパ位相(第一位相)とロアロールにおいてロア凸部が設けられるロア位相(第二位相)とが合わせられて設定される。このようにアッパ凸部およびロア凸部を形成することで、制御部を設けることなくロールの周速どうしを相違させて構造的に周速差を与える排除部を構成することができる。
なお、上述したようにロールの周速どうしを相違させる構造に加えて、各ロールの回転速度を制御する制御部が排除部に設けられてもよい。この場合には、ロールの周速差を確実に与えることができ、高吸水性樹脂の凝集体を外縁領域から更に確実に排除することができる。
さらに、ロールの先端部は、滑らかに連続する表面形状に形成されてもよい。この場合には、パターンのプレス成形時における吸収マットの切断が抑えられる。よって、吸収マットの保形性や品質の向上に寄与する。
そのほか、吸収マットにプレス成形されるパターンは、溝状に連続して延びる線条の凹部に限られず、たとえば点状(断続的)に設けられた凹部であってもよい。
11 アッパ凸部(第一凸部)
12 アッパ先端部(第一先端部)
13 中央部
14 外縁部
15 先端凸部
20 ロアロール(第二ロール)
21 ロア凸部(弟二凸部)
22 ロア先端部(弟二先端部)
23 中央部
24 外縁部
24a プレス面
25 先端凹部
3 パターン
4 吸収マット
4a パルプ繊維
4b 高吸水性樹脂
5 排除構造(排除部)
C1,C2 軸心
CP 凸部11,21の周方向中心
D プレス領域
D1 中央領域
D2 外縁領域
P1 中央領域D1のプレス方向寸法
P2 外縁領域D2のプレス方向寸法
L1 アッパ先端部12の径方向寸法
L2 ロア先端部22の径方向寸法
Claims (11)
- 繊維材料に混合された高吸水性樹脂を有する吸収マットを第一ロールおよび第二ロールの間に挟んでパターンをプレスして成形する吸収性物品の製造装置であって、
前記第一ロールの外周において前記パターンに対応した形状に突設された第一凸部と、
前記第二ロールの外周において前記パターンに対応した形状に突設され、前記第一凸部との間に前記吸収マットの一部を挟み込んでプレスして前記パターンを成形する第二凸部と、
前記第一凸部の第一先端部および前記第二凸部の第二先端部のそれぞれの外縁部で前記吸収マットがプレスされる外縁領域から、前記高吸水性樹脂を排除する排除部と
を備えたことを特徴とする吸収性物品の製造装置。 - 前記排除部は、前記第一先端部および前記第二先端部のそれぞれの中央部で前記吸収マットがプレスされる中央領域へ、前記高吸水性樹脂を移動させて排除する排除構造を有する
ことを特徴とする請求項1に記載された吸収性物品の製造装置。 - 前記排除構造は、前記第一先端部および前記第二先端部の一方が凹設された先端凹部を有し、
前記先端凹部は、前記第一先端部および前記第二先端部の前記一方において前記中央領域を向く前記外縁部のプレス面を有する
ことを特徴とする請求項2に記載された吸収性物品の製造装置。 - 前記排除構造は、前記第一先端部および前記第二先端部の他方が突設された先端凸部を有する
ことを特徴とする請求項3に記載された吸収性物品の製造装置。 - 前記排除構造では、前記外縁領域のプレス方向寸法よりも前記中央領域のプレス方向寸法のほうが大きい
ことを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載された吸収性物品の製造装置。 - 前記排除部は、前記第一先端部および前記第二先端部で前記吸収マットがプレスされるプレス領域から離隔する方向へ前記高吸水性樹脂を移動させて排除する
ことを特徴とする請求項1に記載された吸収性物品の製造装置。 - 前記排除部は、前記第一凸部および前記第二凸部で前記吸収マットの一部を挟み込んでプレスするときに、前記第一凸部の第一周速と前記第二凸部の第二周速とを相違させて周速差を与える
ことを特徴とする請求項6に記載された吸収性物品の製造装置。 - 前記排除部は、前記第一凸部および前記第二凸部を有し、
前記第一凸部が前記第二凸部を周方向に拡大または縮小した形状に形成された
ことを特徴とする請求項7に記載された吸収性物品の製造装置。 - 前記排除部は、前記第一凸部と前記第二凸部とが前記吸収マットの一部を挟み込んでプレスするときに前記第一周速と前記第二周速とを相違させて周速差を与える制御部を有する
ことを特徴とする請求項7または8に記載された吸収性物品の製造装置。 - 前記第一先端部および前記第二先端部は、滑らかに連続する表面形状に形成された
ことを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載された吸収性物品の製造装置。 - 繊維材料に混合された高吸水性樹脂を有する吸収マットを第一ロールおよび第二ロールの間に挟んでパターンをプレスして成形する吸収性物品の製造方法であって、
前記第一ロールおよび前記第二ロールのそれぞれの外周において前記パターンに対応した形状に突設された第一凸部および第二凸部との間に前記吸収マットの一部を挟み込んでプレスして前記パターンを成形するプレス工程と、
前記プレス工程において、前記第一凸部の第一先端部および前記第二凸部の第二先端部のそれぞれの外縁部で前記吸収マットがプレスされる外縁領域から前記高吸水性樹脂を排除する排除工程と
を有することを特徴とする吸収性物品の製造方法。
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