JP2017191364A - 警報システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】調理器50の外部環境状態を検知するセンサ部11と、センサ部11の出力に基づいて異常状態の発生を判定する異常判定部21と、異常判定部21の判定結果に基づいて所定の警報音声を出力する音声出力部22とを備えた警報システム100であって、調理器50との間で通信可能な通信部70と、通信部70を介して調理器50の状態に関する情報を調理器状態情報として取得する情報取得部24と、を備え、音声出力部22が、情報取得部24で取得した調理器状態情報に基づいて当該調理器状態情報を認識可能な調理器状態案内音声を出力する。
【選択図】図2
Description
前記センサ部の出力に基づいて異常状態の発生を判定する異常判定部と、
前記異常判定部の判定結果に基づいて所定の警報音声を出力する音声出力部とを備えた警報システムに関する。
また、調理器において、このような音声出力部の代わりに、調理器状態情報に対応するブザー音を出力するブザー音出力部を備えたものがある。この場合、調理器の構成は簡素で廉価なものとはなるが、そのブザー音と調理器状態情報との関連を記憶していない利用者にとっては、当該調理器の状態を明確に認識できない場合がある。例えば、利用者に対し、モード運転終了情報に対応するブザー音をエラー情報に対応するものであると誤解させてしまい、調理器の状態にあった対応を適切に行わせることができない場合があった。
前記センサ部の出力に基づいて異常状態の発生を判定する異常判定部と、
前記異常判定部の判定結果に基づいて所定の警報音声を出力する音声出力部とを備えた警報システムであって、
前記調理器との間で通信可能な通信部と、
前記通信部を介して前記調理器の状態に関する情報を調理器状態情報として取得する情報取得部と、を備え、
前記音声出力部は、前記情報取得部で取得した前記調理器状態情報に基づいて当該調理器状態情報を調理器状態案内音声として出力する点にある。
尚、センサ部は、調理器の外部環境状態を検知するものであるが、その外部環境状態とは、調理器の状態に応じて変化する環境状態であるか否かを問うものではなく、調理器の外部の環境状態であれば良い。
前記情報取得部は、前記加熱部の夫々を指定加熱部として順次指定し、前記通信部を介して、当該指定加熱部についての情報発信指令を前記調理器に送信して当該調理器に当該指定加熱部の前記調理器状態情報を返信させる点にある。
図1には、住宅内において警報システム100及びガスコンロ50(調理器の一例)が設置された様子が示されている。また、本実施形態の警報システム100は、ガスコンロ50の設置領域であるキッチンの壁面に設置された警報器10で構成されている。尚、上記実施形態では、調理器としてガスコンロ50を設けた例を説明するが、当該ガスコンロ50の代わりに、IHコンロなどの別の調理器を設けても構わない。尚、本実施形態では、警報器10は、ガスコンロ50の設置領域であるキッチンに設けた例を説明するが、警報器10は、ガスコンロ50とは別の設置領域に設置されたものでも構わない。
以下、ガスコンロ50及び警報器10の基本構成について順に説明を加える。
ガスコンロ50は、図1及び図2に示すように、ガスを燃焼させて加熱調理を行う加熱部51として、標準的な火力で天板上に載置された鍋などの加熱対象物N(図2参照)を加熱が可能な標準バーナー部52と、強い火力で加熱対象物Nの加熱が可能な強火力バーナー部53と、前面に開口部を有する庫内で焼き魚などのグリル調理が可能なグリルバーナー部54とを備えた公知の2口式のガスコンロとして構成されている。
また、標準バーナー部52と強火力バーナー部53には夫々、加熱対象物Nの温度を加熱温度として計測する温度センサ52a,53aが設けられている。
ガスコンロ50の前面には操作部56が設けられており、制御装置55は、利用者による操作部56の操作等に基づいて、夫々の加熱部51を制御する。
出力低下機能は、標準バーナー部52と強火力バーナー部53とにおいて、温度センサ52a,53aで測定された加熱温度が所定の出力低下温度(例えば250℃)を超えた場合に、加熱対象物Nの過昇温による油火災等の異常状態の発生を抑制するために、ガス供給量を絞って加熱出力としての火力を自動的に低下させる機能である。具体的に、この出力低下機能では、加熱温度が出力低下温度を超えた場合に、一旦ガス供給量を少量に絞って火力を弱火に変更し、更にその状態が30分間継続された場合には、ガスの供給を停止して消火する。
更に、出力低下機能以外の安全機能としては、コンロ消し忘れ消火機能、失火検知機能、鍋無し検知機能、感震機能などを有するが、何れも公知の機能のため詳細な説明は割愛する。
このあぶり・高温炒めモードは、中華鍋による高温での加熱調理や焼き網による高温でのあぶり調理を許容するべく、上述した出力低下機能における出力低下温度を所定時間の間一時的に通常時よりも高い温度(例えば290℃)に変更する運転モードである。
更に、あぶり・高温炒めモード以外の運転モードとしては、湯沸かしモード、炊飯モード、タイマーモードなどを有するが、何れも公知の運転モードのため詳細な説明は割愛する。
図1及び図2に示す警報器10は、火災警報器、ガス警報器などのように、単一の警報機能を有する警報器として構成することができるが、本実施形態では、これら火災警報機能やガス警報機能などの複数の警報機能を併せ持つ複合型の警報器として構成されている。
ガスセンサ部13は、異常状態としてのガス漏れが発生した場合に増加する周辺空気中の可燃性ガス濃度を検知する公知のセンサ素子を利用したものである。
COセンサ部14は、異常状態としての不完全燃焼が発生した場合に増加する周辺空気中の一酸化炭素濃度を検知する公知のセンサ素子を利用したものである。
本実施形態の警報システム100では、図1及び図2に示すように、ガスコンロ50との間で通信可能な通信部として、警報器10とガスコンロ50との間で有線通信を行うための通信線70(有線通信部の一例)が設けられている。
即ち、警報器10及びガスコンロ50の夫々には、夫々、双方向の通信を行うためのRxD端子、TxD端子、及びGND端子を有する有線通信用端子35,65が設けられている。そして、これら有線通信用端子35,65は、単一の通信線70で接続されている。これにより、警報器10側の制御装置20とガスコンロ50側の制御装置55との間で、通信線70を介したシリアル形式の有線通信が可能となる。
警報器10の制御装置20は、図2に示すように、通信線70を介してガスコンロ50の状態に関する情報をガスコンロ状態情報として取得する情報取得部24として機能する。以下、この情報取得部24によるガスコンロ状態情報の取得の流れの詳細について、図3に基づいて説明する。
尚、図3において、警報器10の列に記載されている各処理は、警報器10の情報取得部24で実行される処理であり、ガスコンロ50の列に記載されている各処理は、ガスコンロ50の制御装置55で実行される処理であり、これらの間の信号の送受信は全て通信線70を介して行われる。
尚、本実施形態では、ガスコンロ状態情報をこれらの情報を含むものとするが、ガスコンロ50の状態を示すものであれば、別の情報を含むものとしても構わない。
そして、情報取得部24は、指定加熱部のエラー情報やモード運転終了情報などの運転状態情報をガスコンロ状態情報としてガスコンロ50側から取得するべく、当該指定加熱部についての運転状態情報を取得するための情報発信指令をガスコンロ50側に送信する(ステップ#13)。すると、この情報発信指令を受信(ステップ#23)したガスコンロ50の制御装置55は、指定された指定加熱部についての運転状態情報を、警報器10側に返信する(ステップ#24)。このことで、当該運転状態情報を受信(ステップ#14)した警報器10の情報取得部24は、加熱部51のうちの指定加熱部についての運転状態を把握することができる。
ちなみに、グリルバーナー部54を指定加熱部として指定した場合には、本実施形態では、グリルバーナー部54は温度センサを備えておらず加熱温度が計測されていないため、加熱温度情報の取得のための処理(ステップ#15,#16,#25,#26)はスキップされる。
警報器10の制御装置20が機能する音声出力部22は、図2に示すように、情報取得部24で取得したガスコンロ状態情報に基づいて音声信号を生成し、当該生成した音声信号をスピーカ30に出力することにより、当該スピーカ30から当該ガスコンロ状態情報をガスコンロ状態案内音声(調理器状態案内音声の一例)として出力するように構成されている。具体的に、情報取得部24で取得した運転状態情報に含まれるエラー情報に基づいてガスコンロ50で安全機能が作動して自動消火等が行われたことを把握した場合には、音声出力部22は、「安全装置が働き、消火しました。」などのガスコンロ状態案内音声をスピーカ30から出力する。また、情報取得部24で取得した運転状態情報に含まれるモード運転終了情報に基づいてガスコンロ50において湯沸かしモードや炊飯モード等の所定の運転モードでの運転終了を把握した場合には、音声出力部22は、「お湯が沸きました。」や「ご飯が炊けました。」などのガスコンロ状態案内音声をスピーカ30から出力する。更に、情報取得部24で取得した運転状態情報に含まれるエラー情報に基づいてガスコンロ50が故障したことを把握した場合には、音声出力部22は、「コンロ故障です。販売店に連絡して下さい。」などのガスコンロ状態案内音声をスピーカ30から出力する。
警報器10は、異常判定部21において、火災、ガス漏れ、不完全燃焼等の異常状態に対する判定態様を常にガスコンロ50の状態に合った適切なものとして、ガスコンロ50などに起因する異常状態の発生を迅速且つ正確に判定する。警報器10の制御装置20は、図2に示すように、情報取得部24で取得したガスコンロ状態情報に基づいて異常判定部21における異常状態に対する判定態様を変更する判定態様変更部23として機能する。即ち、判定態様変更部23は、異常判定部21においてセンサ部11の出力に対する異常状態が発生したか否かの閾値である異常判定閾値を変更する形態で、異常状態に対する判定態様を変更することで、異常判定部21における異常状態の発生に対する判定感度を変更することができる。
即ち、判定態様変更部23は、ガスコンロ50の加熱温度が上記変更用温度未満である場合には、火災センサ部12の出力に対する火災が発生したか否かの閾値である火災判定閾値を通常時火災判定閾値に設定し、ガスコンロ50の加熱温度が上記変更用温度以上となって、ガスコンロ50の状態が火災を発生し易い状態である場合には、同火災判定閾値を通常時火災判定閾値よりも低い高感度時火災判定閾値に設定する。例えば、火災センサ部12が煙濃度を検出するセンサである場合には、上記通常時火災判定閾値は10%の煙濃度に相当するものに設定され、上記高感度時火災判定閾値は5%の煙濃度に相当するものに設定される。
このことで、ガスコンロ50において、変更用温度以上の加熱温度で加熱調理が行われている際には、それに起因する火災の発生を迅速且つ正確に判定することができるようになる。
警報器10は、上述したようなガスコンロ状態情報の取得のために設けた通信線70を有効利用するべく、図2に示すように、異常判定部21で火災等の異常状態であると判定された場合に、通信線70を介して、ガスコンロ50に運転停止信号を送信して当該ガスコンロ50の運転を停止させる運転停止指令部25として機能する。
具体的に、運転停止指令部25は、上述した情報取得部24によりガスコンロ状態情報の取得のためにガスコンロ50側に送信する情報発信指令(図3参照)に代えて、各加熱部51を停止させるための運転停止信号を割り込ませて、ガスコンロ50の各加熱部51へのガスの供給を遮断して運転を停止(消火)させることができる。
11 センサ部
12 火災センサ部
13 ガスセンサ部
14 COセンサ部
21 異常判定部
22 音声出力部
23 判定態様変更部
24 情報取得部
25 運転停止指令部
30 スピーカ
50 ガスコンロ(調理器)
51 加熱部
53a 温度センサ
70 通信線(通信部)
100 警報システム
Claims (5)
- 調理器の外部環境状態を検知するセンサ部と、
前記センサ部の出力に基づいて異常状態の発生を判定する異常判定部と、
前記異常判定部の判定結果に基づいて所定の警報音声を出力する音声出力部とを備えた警報システムであって、
前記調理器との間で通信可能な通信部と、
前記通信部を介して前記調理器の状態に関する情報を調理器状態情報として取得する情報取得部と、を備え、
前記音声出力部は、前記情報取得部で取得した前記調理器状態情報に基づいて当該調理器状態情報を調理器状態案内音声として出力する警報システム。 - 前記調理器状態情報は、前記調理器で出力されたエラーの内容に関するエラー情報、及び、前記調理器における所定の運転モードでの運転終了に関するモード運転終了情報の少なくとも一方を含む請求項1に記載の警報システム。
- 前記調理器は、加熱調理を行う複数の加熱部を有し、
前記情報取得部は、前記加熱部の夫々を指定加熱部として順次指定し、前記通信部を介して、当該指定加熱部についての情報発信指令を前記調理器に送信して当該調理器に当該指定加熱部の前記調理器状態情報を返信させる請求項1又は2に記載の警報システム。 - 前記異常判定部で異常状態が発生したと判定された場合に、前記通信部を介して、前記調理器に運転停止信号を送信して当該調理器の運転を停止させる運転停止指令部を備えた請求項1〜3の何れか1項に記載の警報システム。
- 前記通信部として、前記調理器との間で有線通信を行う有線通信部を備えた請求項1〜4の何れか1項に記載の警報システム。
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