JP2017190315A - ホウ素含有化合物、およびその用途 - Google Patents

ホウ素含有化合物、およびその用途 Download PDF

Info

Publication number
JP2017190315A
JP2017190315A JP2016082383A JP2016082383A JP2017190315A JP 2017190315 A JP2017190315 A JP 2017190315A JP 2016082383 A JP2016082383 A JP 2016082383A JP 2016082383 A JP2016082383 A JP 2016082383A JP 2017190315 A JP2017190315 A JP 2017190315A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boron
substituted
ring
containing compound
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016082383A
Other languages
English (en)
Inventor
目黒 晃
Akira Meguro
晃 目黒
誠一 角倉
Seiichi Kadokura
誠一 角倉
淳志 若宮
Atsushi Wakamiya
淳志 若宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Soken Kagaku KK
Soken Chemical and Engineering Co Ltd
Original Assignee
Soken Kagaku KK
Soken Chemical and Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Soken Kagaku KK, Soken Chemical and Engineering Co Ltd filed Critical Soken Kagaku KK
Priority to JP2016082383A priority Critical patent/JP2017190315A/ja
Publication of JP2017190315A publication Critical patent/JP2017190315A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

【課題】骨格の中央部に窒素原子を2つ以上含む構造とし、更にホウ素で架橋することにより、優れた移動度を示すホウ素含有化合物を提供する。【解決手段】本発明によれば、下記化学式(1)【化1】(式(1)中、環X1及びX2は、同一でも異なっても良く、置換されてもよい五員環または外側に五員環を有する縮合環を表し、Y1は、窒素原子を2つ以上含む構造であり、アゾ基、複素環、または2つ以上環が縮環されている縮合複素環を表し、R1〜R6は、同一でも異なってもよく、水素、ハロゲン、または1価の置換基を表す。)で表わされるホウ素含有化合物が提供される。【選択図】なし

Description

本発明はホウ素含有化合物、およびその用途に関する。
有機半導体において、高移動度を有するには、広いπ共役平面を有する構造が望ましいことから、例えば、ペンタセン、ベンゾチエノベンゾチオフェンや、ジナフトチエノチオフェンのような3環以上縮環された構造が用いられることが多い。しかし、縮環数を増やすほど溶解性が低下するため、高移動度を維持しつつ、安価な溶液プロセスで製膜するためには、低分子半導体、高分子半導体を問わず、可溶性置換基を導入する必要がある。
また、側鎖の長さ、形状によっても結晶構造が変わりうるため、溶解性と結晶性を制御するには、有機半導体中に、規則的に置換基を多数導入可能な部位が必要となる。例えば、n型半導体特性を示すユニットであるペリレンジイミドやナフタレンジイミドなどは、1つのユニットに対し置換基を結合させやすい部位が少なく、溶解性、結晶性を制御できる範囲に制限があった。
特許文献1には、ホウ素による架橋構造を用いた有機EL用材料が開示されている。このホウ素と窒素が配位結合した構造を分子内に有することによってLUMO準位が深くなり、n型半導体として振舞うことが示されている。
また、非特許文献1には、チアゾロチアゾールを中央に、ベンゼン環を両端に配置し、ホウ素で架橋した構造が開示されている。
国際公開第2006/070817号
D. Li et al., "Diboron-containing fluorophores with extended ladder-type p-conjugated skeletons", Dalton Trans., 2011, 40, 1279-1285
本発明者らは、ホウ素で架橋した構造をもつ化合物を有機半導体として利用しようと検討した。しかし、特許文献1の構造では縮環数が少ないことから、充分なπ共役平面を有さず、高移動度とならないことが分かった。また、非特許文献1の構造では、骨格両端に反応性の悪いベンゼン環を有するため、骨格両端へ置換基導入するには、特定の原料を用いる必要があるなど容易ではなく、製造コストも高くなることが分かった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、よりLUMOが深く、移動度に優れ、置換基の導入を容易にすることができるホウ素含有化合物を提供するものである。
本発明によれば、下記化学式(1)で表わされるホウ素含有化合物が提供される。
ここで、環X及びXは、同一でも異なっても良く、置換されてもよい五員環または外側に五員環を有する縮合環を表し、
は、窒素原子を2つ以上含む構造であり、アゾ基、複素環、または2つ以上環が縮環されている縮合複素環を表し、
〜Rは、同一でも異なってもよく、水素、ハロゲン、または1価の置換基を表す。
本発明者らは、移動度に優れたホウ素含有化合物について鋭意検討を行ったところ、ホウ素で架橋することで、HOMO及びLUMO準位が深くなり、更に、骨格の中央部に窒素原子を2つ以上含む構造であれば、よりLUMO準位が深くなり、且つ、優れた移動度を示すことも見出した。
さらに、両端の構造を五員環とすることで、置換基の導入と、導入による準位の制御が容易にできることを見出し、本発明の完成に到った。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記環X1及びX2は、同一でも異なっても良く、硫黄原子を含有し、置換されてもよい五員複素環または外側に五員環を有する縮合複素環である。
好ましくは、前記Yは、アゾ基、ピラジン、チアゾロチアゾール、ナフチリジンである。
好ましくは、前記R〜Rは、同一でも異なってもよく、水素、ハロゲン、置換されてもよいフェニル基、置換されてもよい炭素数1〜30のアルキル基、置換されてもよいアミノ基、置換されてもよい縮合環である。
好ましくは、前記R〜Rは、同一でも異なってもよく、置換されてもよい炭素数1〜30の直鎖または分岐鎖のアルキル基、置換されてもよいフェニル基である。
好ましくは、前記環X及びXは、同一でも異なっても良く、置換されてもよいチオフェン、チエノチオフェン、ベンゾチオフェンである。
好ましくは、前記ホウ素含有化合物を含有する有機半導体。
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
本発明は、下記化学式(1)で表わされるホウ素含有化合物に関するものである。このホウ素含有化合物の用途は、限定されないが、一例としては、有機半導体として利用可能である。
本発明のホウ素含有化合物は、下記化学式(1)で表わされる。
環X及びXは、同一でも異なっても良く、置換されてもよい五員環または外側に五員環を有する縮合環を表し、
は、窒素原子を2つ以上含む構造であり、アゾ基、複素環、または2つ以上環が縮環されている縮合複素環を表し、
〜Rは、同一でも異なってもよく、水素、ハロゲン、または1価の置換基を表す。
前記環X及びXの、置換されてもよい五員環は、ピロール、フラン、チオフェン、セレノフェン、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、チアゾールである。
前記環X及びXの、置換されてもよい外側に五員環を有する縮合環は、ピロール、フラン、チオフェン、セレノフェン、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、チアゾール、ベンゼン、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジンと、前記置換されてもよい五員環とが縮合した縮合環である。
前記環X及びXの置換されてもよい五員複素環または外側に五員環を有する縮合複素環は、好ましくは硫黄原子を含有し、さらに好ましくは置換されてもよいチオフェン、チエノチオフェン、ベンゾチオフェンである。
前記環X及びXの、置換されてもよい五員環および骨格外側に五員環を有する縮合環の置換基には、限定はないが、具体的には直鎖、分岐、又は環状のアルキル基、アルコキシ基、スルホ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アミノ基、アミド基、エステル基、フェニル基及び、スルホ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アミノ基、ハロゲン基で置換された直鎖又は分岐状のアルキル基、アルコキシアルキル基、アルキレンオキサイド基、フェニル基であっても良く、置換基は複数有しても良い。
前記Yの窒素原子を2つ以上含む複素環は、ベンゼン環、シクロペンタジエン環を構成する炭素原子の任意の2つ以上が窒素原子で置き換わった構造または、ベンゼン環、シクロペンタジエン環を構成する炭素原子の任意の2つ以上が窒素原子で置き換わり、その他の炭素原子が1つ以上酸素原子または硫黄原子で置き換わった構造を表す。好ましくはピラジン、ピリミジンである。
前記Yの窒素原子を2つ以上含む2つ以上環が縮環されている縮合複素環は、ベンゼン環、シクロペンタジエン環またはベンゼン環とシクロペンタジエン環が複数縮合した構造をしており、その環を構成する炭素原子の任意の2つ以上が窒素原子で置き換わった構造または、炭素原子の任意の2つ以上が窒素原子で置き換わり、その他の炭素原子が1つ以上酸素原子または硫黄原子で置き換わった構造を表す。好ましくはチアゾロチアゾールまたはナフチリジンである。
前記R〜Rのハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素である。
前記R〜Rの1価の置換基は、炭素数1〜30の直鎖でも分岐鎖でも良いアルキル基、フェニル基、チエニル基、ナフチル基、アミノ基、シリル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、縮合環等があげられ、スルホ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アミノ基、ハロゲン基、アルキル基、フェニル基、アルキルフェニル基、縮合環に複数置換されていても良い。
前記R、Rの1価の置換基は、炭素数1〜30の直鎖でも分岐鎖でも良いアルキル基、アミノ基、シリル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、ビニル基、アゾ基、アゾメチン、炭素数1〜30のアルコキシ基、ヒドロキシル基、または、フェニル基、ナフチル基などの芳香族化合物、チエニル基やチエノチオフェンなどの複素環化合物、縮合環等があげられ、複数組み合わせても良く、スルホ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アミノ基、ハロゲン基、アルキル基、フェニル基、アルキルフェニル基、縮合環に複数置換されていても良い。
また、直鎖でも分岐鎖でも良いアルキル基の炭素数が2以上の場合は、不飽和結合を含んでいても良い。
前記R〜Rの縮合環としては例えば、ナフタレン環、アズレン環、アントラセン環、フェナントレン環、ピレン環、クリセン環、ナフタセン環、トリフェニレン環、アセナフテン環、コロネン環、フルオレン環、フルオラントレン環、ペンタセン環、ペリレン環、ペンタフェン環、ピセン環、ピラントレン環等があげられる。
前記R〜Rの好ましい1価の置換基としては、水素、ハロゲン、置換されてもよいフェニル基、置換されてもよい炭素数1〜30のアルキル基、置換されてもよいアミノ基、置換されてもよい縮合環である。
また、前記R〜Rの好ましい1価の置換基としては、置換されてもよい炭素数1〜30の直鎖または分岐鎖のアルキル基、置換されてもよいフェニル基である。
前記R〜Rの1価の置換基として最も好ましい置換基は炭素数1〜30の直鎖でも分岐鎖でも良いアルキル基であり、次に好ましい置換基はフェニル基またはメシチル基である。
<1.ホウ素含有化合物の合成>
前記化学式(1)で表されるホウ素含有化合物は、下記反応式(2)の経路にて合成される。
(式(2)中のX、X、Y及びR〜Rは、化学式(1)と同じであり、Zはハロゲンを表す。)
化合物Aは主に以下の1−1a、1b及び1cの3種の経路により合成される。
<1−1a.化合物Aの合成(カップリング反応)>
1−1aのカップリング反応は下記反応式(3)の経路にて合成される。
(式(3)中のX、X、Y、R及びRは、化学式(1)と同じであり、Zはハロゲンを表す。)
具体的には、不活性ガスで置換した反応容器に中心骨格化合物D1、両端骨格化合物C1、カップリング触媒、反応溶媒を計量し、加熱攪拌を行う。反応終了後、精製工程を行い化合物Aが得られる。
前記中心骨格化合物D1はYのもととなる化合物であり、前記両端骨格化合物C1はX及びXのもととなる化合物である。
前記反応容器は、特に限定はしないが、ガラス製やテフロン(登録商標)製などが利用できる。
前記カップリング触媒としては、特に限定されないが、反応が進行する触媒であればよく、パラジウウムやホスフィン等の触媒があげられ、触媒を組み合わせて使用してもよい。具体的には、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(Pd(dba))、トリ(o−トリル)ホスフィン(P(o−tol))等の組み合わせがあげられる。
前記反応溶媒としては、特に限定されないが、反応が進行する溶媒であればよく、テトラヒドロフラン、tert−ブチルメチルエーテル、アセトニトリル、フェノール、ベンゼン、トルエン等があげられる。
前記不活性ガスは窒素、アルゴン、ヘリウムなどがあげられる。
前記攪拌方法は、特に限定はしないが、スターラーを用いてもよく、振とう機を用いてもよい。
反応時の攪拌温度としては、50℃〜200℃であり、好ましくは60℃〜150℃であり、還流条件下で反応を行っても良い。この温度は、具体的には例えば、50、60、70、80、90、100、125、150、175又は200℃であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
反応時の攪拌時間は、特に限定はしないが、例えば1〜24時間であり、好ましくは8〜24時間である。この時間は、具体的には例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、15、18、21又は24時間であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
前記精製工程は、目的物が単離できる工程であればよく、公知の方法を用いることができ、具体的に分液抽出、カラムクロマトグラフィーによる単離、再結晶などの方法があげられ、それらを組み合わせて単離精製を行っても良い。
<1−1b.化合物A1の合成(環化反応)>
1−1bの環化反応は下記反応式(4)の経路にて合成される。
(式(4)中のX、X、R及びRは、化学式(1)と同じであり、VはS、O、Zはハロゲンを表す。)
具体的には、不活性ガスで置換した反応容器に、中心骨格化合物D2、両端骨格化合物C2、反応溶媒を計量し、加熱攪拌を行う。反応終了後、精製工程を行い化合物A1が得られる。
前記中心骨格化合物D2はYのもととなる化合物であり、前記両端骨格化合物C2はX及びXのもととなる化合物であり、化合物A1は中心骨格Yがチアゾロチアゾールまたはオキサゾロオキサゾールである場合の例である。
前記反応容器、前記不活性ガス、前記反応溶媒、前記攪拌方法、前記攪拌温度、前記攪拌時間、前記精製工程は、特に限定はしないが、前記化合物Aの合成法(1−1a)と同様のもの及び条件が利用できる。
<1−1c.化合物A2の合成(アゾ化合物の合成)>
1−1cのアゾ化合物の合成は下記反応式(5)の経路にて合成される。
(式(5)中のX、X、R及びRは、化学式(1)と同じであり、Zはハロゲンを表す。)
具体的には、不活性ガスで置換した反応容器にアミンC3、酸化剤、アゾ化合物合成溶媒を計量し、攪拌を行う。反応終了後、精製工程を行い化合物A3が得られる。
前記化合物A2は中心骨格Yがアゾ基である場合の例である。
前記反応容器、前記不活性ガス、前記攪拌方法、前記精製工程は、特に限定はしないが、前記化合物Aの合成法(1−1a)と同様のもの及び条件が利用できる。
前記酸化剤としては、特に限定されないが、アゾ化合物合成反応が進行する触媒であればよく、二酸化マンガン、亜硝酸ナトリウム等の酸化剤があげられる。
前記アゾ化合物合成溶媒としては、特に限定されないが、反応が進行する溶媒であればよく、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、トルエン等があげられる。
反応時の攪拌温度としては、0℃〜60℃であり、好ましくは20℃〜40℃である。この温度は、具体的には例えば、0、10、15、20、25、30、40、50又は60℃であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
反応時の攪拌時間は、特に限定はしないが、例えば1〜12時間であり、好ましくは2〜6時間である。この時間は、具体的には例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12時間であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
<1−2.ホウ素含有化合物の合成(B−N架橋反応)>
不活性ガスで置換した反応容器に前記化合物A、A1またはA2、反応溶媒を計量し、冷却した後、塩基を加え、数時間撹拌した後、置換ボランを加え攪拌を行う。反応終了後、精製工程を行いホウ素含有化合物が得られる。
前記反応容器、前記不活性ガス、前記反応溶媒、前記攪拌方法、前記精製工程は、特に限定はしないが、前記化合物Aの合成法(1−1a)と同様のもの及び条件が利用できる。
前記塩基としては、特に限定されないが、B−N架橋反応が進行する塩基であればよく、アルキルリチウム等の塩基があげられ、具体的には、メチルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム等があげられる。
前記塩基を加える際の冷却温度は、−100℃〜−50℃であり、好ましくは−90℃〜−70℃である。この温度は、具体的には例えば、−100、−90、−80、−70、−60又は−50℃であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
前記塩基を加えたあとの数時間の撹拌は、特に限定はしないが、例えば1〜6時間であり、好ましくは1〜4時間である。この時間は、具体的には例えば、1、2、3、4、5又は6時間であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
前記置換ボランとしては、特に限定されないが、B−N架橋反応が進行するボランであればよく、R〜Rが置換されたアルキルボラン、トリアリールボラン及びフルオロボラン等があげられ、具体的には、トリアルキルボラン、トリフェネチルボラン、ジメシチルフルオロボラン、トリフェニルボラン等があげられる。
前記ボランを加えたあとの撹拌時間は、特に限定はしないが、例えば1〜24時間であり、好ましくは8〜24時間である。この時間は、具体的には例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、15、18、21又は24時間であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
前記ボランを加えたあとの撹拌温度は、−78℃〜25℃であり、好ましくは0℃〜25℃である。この温度は、具体的には例えば、0、5、10、15、20又は、25℃であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
また、B−N架橋反応において、ボランにボロントリブロマイドを用いて、BBrを架橋体とし、その後、アルキルマグネシウムブロマイドのようなグリニャール試薬を用いてグリニャール反応行いホウ素含有化合物を合成してもよい。
このホウ素含有化合物の合成法において、R及びRは、化合物Aの合成の際の両端骨格化合物に初めから置換されていてもよく、後述する方法において、追加で置換基の導入を行っても良い。
<2.置換基の導入>
本発明のホウ素含有化合物は両端骨格化合物の水素に変えて選択的に様々な置換基を導入可能であり、下記の反応式(6)の経路により、置換基を導入することが可能である。下記の反応式(6)は1つの実施形態であり、公知の方法を用いても置換基を導入することが可能である。
(式(6)中のX、X、Y及びR〜Rは、化学式(1)と同じであり、Zはハロゲンを表し、R及びRは、同一でも異なってもよく、1価の置換基を表す。)
<2−1.化合物Eの合成(ハロゲン化反応)>
不活性ガスで置換した反応容器にホウ素含有化合物1H、反応溶媒を計量し、冷却した後、塩基を加え、数時間撹拌した後、ハロゲンを加え攪拌を行う。反応終了後、精製工程を行いホウ素含有化合物Eが得られる。
前記ホウ素含有化合物1HはR及びRがHである場合のホウ素含有化合物である。
前記反応容器、前記不活性ガス、前記反応溶媒、前記攪拌方法、前記精製工程は、特に限定はしないが、前記化合物Aの合成法(1−1a)と同様のもの及び条件が利用できる。
前記塩基としては、特に限定されないが、B−N架橋反応が進行する塩基であればよく、マグネシウムアミド、アルキルリチウム等の塩基があげられ、具体的には、メチルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、テトラメチルピペリジルマグネシウムクロリド・リチウムクロリド等があげられる。
前記塩基を加える際の冷却温度は、−100℃〜25℃であり、好ましくは−80℃〜−0℃である。この温度は、具体的には例えば、−100、−90、−80、−70、−60、―50、―40、−30、−20、−10、0、10、20又は25℃であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
前記塩基を加えたあとの数時間の撹拌は、特に限定はしないが、例えば1〜6時間であり、好ましくは1〜4時間である。この時間は、具体的には例えば、1、2、3、4、5又は6時間であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
前記ハロゲンとしては、特に限定されないが、反応が進行するハロゲンであればよく、臭素、ヨウ素等があげられる。
前記ハロゲンを加えたあとの撹拌時間は、特に限定はしないが、例えば1〜24時間であり、好ましくは8〜24時間である。この時間は、具体的には例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、15、18、21又は24時間であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
前記ハロゲンを加えたあとの撹拌温度は、0℃〜50℃であり、好ましくは15℃〜35℃である。この温度は、具体的には例えば、0、5、10、15、20、25、30、35、40、45又は50℃であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
<2−2.ホウ素含有化合物への置換基の導入>
不活性ガスで置換した反応容器にホウ素含有化合物E、有機金属アリル、触媒、配位子、反応溶媒を計量し、所定時間加熱撹拌する。反応終了後、精製工程を行いホウ素含有化合物1Rが得られる。
前記反応容器、前記不活性ガス、前記反応溶媒、前記攪拌方法、前記精製工程は、特に限定はしないが、前記化合物Aの合成法(1−1a)と同様のもの及び条件が利用できる。
前記有機金属アリルとしては、特に限定されないが、有機ホウ素アリル、有機スズアリル、有機亜鉛アリル、有機マグネシウムアリル等の有機金属アリルがあげられ、具体的には、フェニルボロン酸、チオフェンボロン酸、トリブチルスタンニルチオフェン、フェニルジンククロリド、チエニルジンククロリド、フェニルマグネシウムクロリド、チエニルマグネシウムクロリド等があげられる。
前記触媒としては、特に限定されないが、パラジウム触媒、ニッケル触媒等の遷移金属触媒があげられ、具体的にはテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロリド、酢酸パラジウム、塩化パラジウム、ジクロロ[1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン]ニッケル、塩化ニッケル等があげられる。
前記触媒としては、特に限定されないが、ホスフィン配位子、N−複素環カルベン配位子等があげられ、具体的には、トリフェニルホスフィン、1,2−ビス(ジメチルホスフィノ)エタン、トリ(o−トリル)ホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリ(2−フリル)ホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィン、1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン等があげられる。
前記加熱反応の撹拌時間は、特に限定はしないが、例えば1〜24時間であり、好ましくは6〜12時間である。この時間は、具体的には例えば、6、7、8、9、10、11又は12時間であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
前記加熱攪拌の温度は、50℃〜200℃であり、好ましくは50℃〜150℃である。この温度は、具体的には例えば、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140又は150℃であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
本発明のホウ素含有化合物は両端の構造をチオフェンとすることで、選択的に置換基を導入することが可能であり、置換基により、エネルギー準位や溶解性を制御することが出来る。また、ベンゼンよりもチオフェンは電子供与性が高いため、より狭いエネルギーギャップとすることができる。
さらに、両端の構造をチエノチオフェンとすることで、更により狭いエネルギーギャップとすることができる。
また、本発明のホウ素含有化合物はHOMOとLUMOが深くなり、且つ移動度も向上することにより、太陽電池材料の電子供与体として用いた場合には電圧が上がり、変換効率が向上する効果が期待でき、太陽電池材料の電子受容体として用いた場合にはLUMOの深い狭エネルギーギャップ電子供与体に対して、効率的に電子を受け取りやすくなり、変換効率が向上する効果が期待できる。また、トランジスタ材料として用いた場合には高い移動度と大気安定性が両立する効果が期待できる。
本発明のホウ素含有化合物の用途には限定はないが、p型有機半導体、n型有機半導体、アンバイポーラ型半導体として利用でき、有機薄膜太陽電池、有機EL、有機トランジスタ、有機メモリー、電子ペーパー、フレキシブルディスプレイ、光センサなどの用途に好適に用いることができる。
<ホウ素含有化合物の合成>
合成例1:ホウ素含有化合物1−2の合成
・2,5−ビス(3−ブロモ−2−チエニル)チアゾロチアゾール(1−1)の合成
米国特許出願公開第2010/137611号明細書を参考に合成した。
3−ブロモチオフェン−2−カルボキシアルデヒドを5.1g(27mmol)、ルベアン酸を0.73g(6.8mmol)取り、100mLのN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)に溶解して150℃で5時間撹拌した。反応を停止して室温(25℃、以下同様)まで戻した後、純水を加えて30分間撹拌した。析出した固体をろ過して回収し、メタノールで洗浄した後60℃で10時間真空乾燥した。テトラヒドロフラン(THF)に溶解させてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製して化合物(1−1)を0.12g(0.257mmol)を収率3.8%で得た。
・ホウ素含有化合物1−2の合成
窒素置換した100mLシュレンク管に2,5−ビス(3−ブロモ−2−チエニル)チアゾロチアゾール(化合物1−1)0.30g(0.646mmol)、脱水テトラヒドロフラン25mLを投入し、tert−ブチルリチウム1.6M溶液1.7mL(2.71mmol)を−78℃で滴下し、そのまま1時間攪拌した。この溶液に、−78℃でジメシチルフルオロボラン0.42g(1.55mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液を滴下した。反応溶液をゆっくりと室温に戻し、室温で3時間撹拌した。反応液を濃縮後、得られた固体をメタノールと水で洗浄し、クロロホルム:メタノール(1:1)の混合溶液より再結晶し、ホウ素含有化合物(1−2)0.23g(0.291mmol)を黄色の固体として収率45%で得た。
合成例2:ホウ素含有化合物2−1の合成
・ホウ素含有化合物2−1の合成
窒素置換した100mLシュレンク管に2,5−ビス(3−ブロモ−2−チエニル)チアゾロチアゾール(化合物1−1)0.30g(0.646mmol)、脱水テトラヒドロフラン25mLを投入し、tert−ブチルリチウム1.6M溶液1.7mL(2.71mmol)を−78℃で滴下し、そのまま1時間攪拌した。この溶液に、−78℃でトリフェニルボラン0.38g(1.55mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液を滴下した。反応溶液をゆっくりと室温に戻し、室温で3時間撹拌した。反応液を濃縮後、得られた固体をメタノールと水で洗浄し、クロロホルム:メタノール(1:1)の混合溶液より再結晶し、ホウ素含有化合物(2−1)0.18g(0.291mmol)を黄色の固体として収率45%で得た。
合成例3:ホウ素含有化合物3−2の合成
・ホウ素含有化合物3−1の合成
窒素置換した100mLシュレンク管にホウ素含有化合物(化合物1−2)0.25g(0.31mmol)、脱水テトラヒドロフラン20mLを投入し、テトラメチルピペリジルマグネシウムクロリド・リチウムクロリド1.0M溶液0.75mL(0.75mmol)を0℃で滴下し、そのまま1時間攪拌した。この溶液に、0℃でテトラブロモメタン0.25g(0.75mmol)を加え、同じ温度で1時間攪拌した。その後、反応溶液を室温に戻し、室温で1時間撹拌した。反応液を濃縮後、展開溶媒にヘキサン:クロロホルムの混合溶液を用いたカラムクロマトグラフィーにより、ホウ素含有化合物(3−1)0.23g(0.24mmol)を淡黄色の固体として収率77%で得た。
・ホウ素含有化合物3−2の合成
窒素置換した50mLシュレンク管にホウ素含有化合物(化合物3−1)0.13g(0.14mmol)、2−(トリブチルスタニル)チオフェン0.16g(0.43mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム6.4mg(5mol%)、トリ(o−トリル)ホスフィン4.3mg(10mol%)、脱水テトラヒドロフラン10mLを投入し、24時間還流条件で反応を行った。反応液を濃縮後、展開溶媒にヘキサン:クロロホルムの混合溶液用いてカラムクロマトグラフィーにより、ホウ素含有化合物(3−2)44.8mg(44.8mmol)を赤色の固体としての収量32%で得た。
合成例4:ホウ素含有化合物4−1の合成
窒素置換した50mLシュレンク管にホウ素含有化合物(化合物3−1)0.13g(0.14mmol)、1−クロロ−4−(トリブチルスタニル)ベンゼン0.17g(0.43mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム6.4mg(5mol%)、トリ(o−トリル)ホスフィン4.3mg(10mol%)、脱水テトラヒドロフラン10mLを投入し、24時間還流条件で反応を行った。反応液を濃縮後、展開溶媒にヘキサン:クロロホルムの混合溶液用いてカラムクロマトグラフィーにより、ホウ素含有化合物(4−1)31.6mg(33.6μmol)を赤色の固体として収量24%で得た。
合成例5:化合物5−1の合成
窒素置換した20mLシュレンク管にジチオオキサミド2.40g(20.0mmol)、2−チオフェンカルボキシアルデヒド6.70g(60.0mmol)、フェノール10mLを投入し、6時間140℃で反応を行った。反応後、クロロホルム/5%塩酸水で分液抽出を行い、濃縮後、展開溶媒にクロロホルムを用いてカラムクロマトグラフィーにより単離することにより、2,5−ジ(2−チエニル)チアゾロ[5,4−d]チアゾール(5−1)3.00g(9.79mmol)を黒色の固体として収率49%で得た。
合成例6:ホウ素含有化合物6−3の合成
・化合物6−1の合成
窒素置換した100mLシュレンク管に1,4−フェニレンジボロン酸1.60g(10.0mmol)、2−ブロモピリジン4.70g(30.0mmol)、PdCl(dppf)163mg(2mol%)、炭酸カリウム4.10g(30.0mmol)、水15mL、テトラヒドロフラン15mL投入し、24時間還流条件で反応を行った。反応後、クロロホルム/水で分液抽出を行い、濃縮後、展開溶媒にクロロホルムを用いてカラムクロマトグラフィーにより単離することで、1,4−ビス(2−ピリジル)ベンゼン(6−1)1.10g(4.74mmol)を白色の固体として収率47%で得た。
・ホウ素含有化合物6−2の合成
窒素置換した100mLシュレンク管に1,4−ビス(2−ピリジル)ベンゼン(化合物6−1)1.00g(4.30mmol)、N,N−ジメチルイソプロピルアミン1.12g(12.9mmol)、ボロントリブロマイド1.0M溶液26mL(25.8mmol)を投入し、その後、25℃にて24時間反応を行った。反応液を濃縮し、メタノールで洗浄することで、ホウ素含有化合物(6−2)0.50g(0.875mmol)を白色の固体として収率20%で得た。
・ホウ素含有化合物6−3の合成
窒素置換した20mLシュレンク管にホウ素含有化合物(6−2)を100mg(175μmol)、メチルマグネシウムブロマイド1.0M溶液1.1mL(1.1mmol)を投入し、25℃にて24時間反応を行った。反応後、クロロホルム/水で分液抽出を行い、濃縮後、展開溶媒にクロロホルムを用いてカラムクロマトグラフィーにより単離、クロロホルム/メタノールからの再結晶により精製を行い、ホウ素含有化合物(6−3)50.0mg(160μmol)を白色の固体として収率91%で得た。
合成例7:ホウ素含有化合物7−3の合成
・化合物7−1の合成
窒素置換した200mLシュレンク管に2,5−ジブロモピラジン2.50g(10.5mmol)、2−(トリブチルスタニル)チオフェン9.80g(26.3mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(Pd(dba))192mg(2mol%)、トリ(o−トリル)ホスフィン(P(o−tol))95mg(3mol%)、脱水テトラヒドロフラン75mLを投入し、24時間還流条件で反応を行った。反応後、クロロホルム/水で分液抽出を行い、濃縮後、展開溶媒にクロロホルムを用いてカラムクロマトグラフィーにより単離、クロロホルム/メタノールからの再結晶により精製を行い、白色結晶の2,5−ビス(2−フェニル)ピラジン(7−1)2.00g(8.61mmol)を白色の固体として収率82%で得た。
・ホウ素含有化合物7−2の合成
窒素置換した100mLシュレンク管に2,5−ビス(フェニル)ピラジン(7−1)1.0g(4.30mmol)、N,N−ジメチルイソプロピルアミン1.12g(12.9mmol)、ボロントリブロマイド26.0mL(1.0M、25.8mmol)を投入し、その後、25℃にて24時間反応を行った。反応液を濃縮し、メタノールで洗浄することで、ホウ素含有化合物(7−2)0.50g(0.875mmol)を赤色の固体として収率20%で得た。
・ホウ素含有化合物7−3の合成
窒素置換した20mLシュレンク管にホウ素含有化合物(7−2)を100mg(175μmol)、メチルマグネシウムブロマイド1.0M溶液1.1mL(1.1mmol)を投入し、25℃にて24時間反応を行った。反応後、クロロホルム/水で分液抽出を行い、濃縮後、展開溶媒にクロロホルムを用いてカラムクロマトグラフィーにより単離、クロロホルム/メタノールからの再結晶により精製を行い、ホウ素含有化合物(7−3)50.0mg(160μmol)を淡黄色の固体として収率91%で得た。
合成例8:ホウ素含有化合物8−2の合成
・2,5−ビス(3−ブロモ−2−フェニル)チアゾロチアゾール(8−1)の合成
2−ブロモベンズアルデヒドを5.0g(27mmol)、ルベアン酸を0.73g(6.8mmol)取り、100mLのN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)に溶解して150℃で5時間撹拌した。反応を停止して室温(25℃、以下同様)まで戻した後、純水を加えて30分間撹拌した。析出した固体をろ過して回収し、メタノールで洗浄した後60℃で10時間真空乾燥した。テトラヒドロフラン(THF)に溶解させてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製して2,5−ビス(2−ブロモ−1−フェニル)チアゾロチアゾール(8−1)を0.13g(0.257mmol)を収率4.1%得た。
・ホウ素含有化合物8−2の合成
窒素置換した100mLシュレンク管に2,5−ビス(2−ブロモ−1−フェニル)チアゾロチアゾール(8−1)0.45g(0.995mmol)、脱水テトラヒドロフラン25mLを投入し、tert−ブチルリチウム1.6M溶液2.6mL(4.18mmol)を−78℃で滴下し、そのまま1時間攪拌した。この溶液に、−78℃でジメシチルフルオロボラン0.64g(2.39mmol)のテトラヒドロフラン(3mL)溶液を滴下した。反応溶液をゆっくりと室温に戻し、室温で3時間撹拌した。反応液を濃縮後、得られた固体をメタノールと水で洗浄し、クロロホルム:メタノール(1:1)の混合溶液より再結晶し、ホウ素含有化合物(8−2)0.13g(0.169mmol)を黄色の固体として収率17%で得た。
合成例9:ホウ素含有化合物9−1の合成
WO06/070817の実施例7を参考に合成した。
窒素置換した20mLシュレンク管に2−(3−ジメシチルボリルー2−チエニル)チアゾール0.20g(0.481mmol)、脱水テトラヒドロフラン5mLを投入し、n−ブチルリチウム1.6M溶液0.3mL(0.481mmol)を−78℃で滴下し、そのまま1,5時間攪拌した。その後、この溶液に、塩化銅(I)99.7mg(1.01mmol)を加え、ゆっくりと室温まで昇温しながら12時間撹拌した。減圧下で溶媒を除去し、得られた混合物にジクロロメタン10mLを加え、溶液をカラムクロマトグラフィー(展開溶媒ジクロロメタン)で分離精製し、更にトルエン溶液からの再結晶を行うことにより、ホウ素含有化合物(9−1)99.7mg(0.120mmol)を黄色の固体として収率25%で得た。
実施例1〜4、比較例1〜5については、合成例1〜9に示した化合物についてそれぞれDFT計算及び、末端ハロゲン化の可否、FET測定による移動度評価を行った。その結果を表1に示す。また、下記に示す化合物10〜18については、DFT計算を行った。その結果を表2に示す。
<HOMO、LUMO及びエネルギーギャップの計算>
Gaussian09プログラムを用いて6−31(d)B3LYPレベルでHOMO、LUMO及びエネルギーギャップ(Eg)の計算を行った。なお、以下のY、X、X及びR〜Rは化学式1と同じ記号を示している。
<末端のハロゲン化>
合成例6と同様の方法で、テトラブロモメタンの代わりにパーフルオロへキシルヨージドを用い、ホウ素含有化合物の末端(R、R)にヨウ素が導入されるかを検討した。導入可否の判断は液体クロマトグラフィー質量分析(Agilent、1100シリーズ/Bruker Daltonics、esquire4000)による分子量の測定によって行い、導入された場合は○、されなかった場合は×とした。
<移動度の測定>
移動度の測定は電界効果トランジスタ(TFT)の評価によって行った。
300nmのSiO膜をもつシリコン基板に、HMDS(hexamethyldisilazane)による自己集積膜(SAMs)化処理を行い、その上に、メタルマスクを用いて金を50nmの膜厚に真空蒸着することで、50μmのチャネル長を持つソース電極、ドレイン電極を作製した。次に、シリコン基板及びソース電極、ドレイン電極上にドロップキャスト法によって有機半導体溶液(0.5wt%、クロロベンゼン溶媒)を塗布した。その後、窒素下中、ホットプレート上で150℃30分間加熱処理して、有機半導体薄膜を形成し、ボトムゲート・ボトムコンタクト型の有機薄膜トランジスタを作製した。
以上のように作製した有機トランジスタを窒素下にて電流−電圧(I−V)特性を測定し、飽和領域から電荷移動度を求めた。結果を表1に示す。
実施例、比較例ともにn型半導体特性を示した。表1の結果より、実施例1、2と比較例1を比較すると、ホウ素による架橋によって、HOMO及びLUMOが深くなり、且つ、架橋による分子の平面性向上により、移動度が向上した。実施例1、2と比較例2〜4を比較すると、両端が五員環である実施例1、2は末端をハロゲン化できたが、両端が六員環である比較例2〜4は末端をハロゲン化することはできなかった。実施例1、2と比較例2を比較すると、中央の環にNを導入することで、LUMOが深くなり、移動度も向上した。実施例1、2と比較例5を比較すると、骨格中央がビチアゾールから、縮環構造になったことよって骨格の平面性が高くなり、移動度が向上した。
実施例3、4は、分子の両端をハロゲン化できたため、R,Rにチオフェン及びベンゼンが容易に導入可能であった。これによりHOMOが浅くすることができ、且つ、より高い移動度を示した。

Claims (7)

  1. 下記化学式(1)で表わされるホウ素含有化合物。
    (式(1)中、環X及びXは、同一でも異なっても良く、置換されてもよい五員環または外側に五員環を有する縮合環を表し、
    は、窒素原子を2つ以上含む構造であり、アゾ基、複素環、または2つ以上環が縮環されている縮合複素環を表し、
    〜Rは、同一でも異なってもよく、水素、ハロゲン、または1価の置換基を表す。)
  2. 前記環X及びXは、同一でも異なっても良く、硫黄原子を含有し、置換されてもよい五員複素環または外側に五員環を有する縮合複素環を表す、請求項1に記載のホウ素含有化合物。
  3. 前記Yは、アゾ基、ピラジン、チアゾロチアゾール、ナフチリジンを表す、請求項1又は請求項2に記載のホウ素含有化合物。
  4. 前記R〜Rは、同一でも異なってもよく、水素、ハロゲン、置換されてもよいフェニル基、置換されてもよいチエニル基、置換されてもよい炭素数1〜30のアルキル基、置換されてもよいアミノ基、置換されてもよい縮合環を表す、請求項1〜3の何れか1つに記載のホウ素含有化合物。
  5. 前記R〜Rは、同一でも異なってもよく、置換されてもよい炭素数1〜30の直鎖または分岐鎖のアルキル基、置換されてもよいフェニル基を表す、請求項4に記載のホウ素含有化合物。
  6. 前記環X及びXは、同一でも異なっても良く、置換されてもよいチオフェン、チエノチオフェン、ベンゾチオフェンを表す、請求項1〜5の何れか1つに記載のホウ素含有化合物。
  7. 請求項1〜6の何れか1つに記載のホウ素含有化合物を含有する有機半導体。
JP2016082383A 2016-04-15 2016-04-15 ホウ素含有化合物、およびその用途 Pending JP2017190315A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016082383A JP2017190315A (ja) 2016-04-15 2016-04-15 ホウ素含有化合物、およびその用途

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016082383A JP2017190315A (ja) 2016-04-15 2016-04-15 ホウ素含有化合物、およびその用途

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017190315A true JP2017190315A (ja) 2017-10-19

Family

ID=60085006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016082383A Pending JP2017190315A (ja) 2016-04-15 2016-04-15 ホウ素含有化合物、およびその用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017190315A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110423245A (zh) * 2019-08-27 2019-11-08 深圳镨铈新材料科技有限公司 A-d-a共轭分子、制备方法、在有机太阳能电池中的应用、及有机太阳能电池
DE112018004317T5 (de) 2017-09-29 2020-05-14 Denso Corporation Elektrisch beheizter Katalysator

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112018004317T5 (de) 2017-09-29 2020-05-14 Denso Corporation Elektrisch beheizter Katalysator
DE112018004317T9 (de) 2017-09-29 2020-07-02 Denso Corporation Elektrisch beheizter Katalysator
DE112018004317B4 (de) 2017-09-29 2022-01-20 Denso Corporation Elektrisch beheizter Katalysator
CN110423245A (zh) * 2019-08-27 2019-11-08 深圳镨铈新材料科技有限公司 A-d-a共轭分子、制备方法、在有机太阳能电池中的应用、及有机太阳能电池
WO2021037278A1 (zh) * 2019-08-27 2021-03-04 苏州潜寻新能源科技有限公司 A-d-a共轭分子、制备方法、在有机太阳能电池中的应用、及有机太阳能电池
CN110423245B (zh) * 2019-08-27 2021-04-06 苏州潜寻新能源科技有限公司 A-d-a共轭分子、制备方法、在有机太阳能电池中的应用、及有机太阳能电池

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Li et al. Stable solution-processed high-mobility substituted pentacene semiconductors
CN101103037B (zh) 新的缩合多环芳族化合物及其应用
KR20240052073A (ko) 유기 전계 발광 소자
CN107406585B (zh) 具有分枝状烷基链的dpp或/和具有分枝状烷基链的稠合噻吩
WO2021135182A1 (zh) 含氮化合物、有机电致发光器件和电子装置
CN111533886A (zh) 一类含基于喹喔啉并苯并三唑的稠环单元的给体-受体型聚合物及其制备方法与应用
JP2013519648A (ja) ハロゲン化ヘテロ芳香族化合物の転位、これに続く酸化カップリングを介したカップリングされたヘテロアリール化合物の形成方法
CN108467402A (zh) 氟取代有机小分子空穴传输材料及其应用
WO2017212961A1 (ja) ホウ素含有高分子化合物及びその用途
Bader et al. Thienopyrrolo [3, 2, 1-jk] carbazoles: Building blocks for functional organic materials
CN101395160A (zh) 稠环化合物的制备方法
TWI825002B (zh) 銥錯合體化合物暨含有上述化合物之組成物、有機電致發光元件、顯示裝置及照明裝置
JP4908882B2 (ja) ベンゾビスアゾール骨格をもつ有機π電子系材料およびその製造方法
JP4931118B2 (ja) フッ素化シクロペンタン環と芳香環との縮合したユニットを含む重合体、並びにこれを用いた有機薄膜及び有機薄膜素子
JP2017190315A (ja) ホウ素含有化合物、およびその用途
JP2017119805A (ja) 特定のチエノチオフェン−ベンゾジチオフェンを単位セグメントとする共役系ポリマーの製造方法
CN114685484B (zh) 一种有机电致发光化合物及包含其的有机电致发光器件
KR101777669B1 (ko) 신규 셀레노펜 단량체 및 그 제조방법, 셀레노펜 단량체로부터 합성된 공액 올리고머 및 그 제조방법
JP2014181189A (ja) インドロキノキサリン化合物、その製造方法、及びインドロキノキサリン化合物を用いた電子素子
JPWO2017170245A1 (ja) 新規有機高分子及びその製造方法
US20130059996A1 (en) Boron-Containing PI-Electron Materials Incorporating Formally Aromatic and Neutral Borepin Rings
JP2017210462A (ja) ホウ素含有化合物、およびその用途
TW202104183A (zh) 具備包含具有茚并咔唑環的化合物之有機薄膜之光電轉換元件
KR101880286B1 (ko) 유기 발광 화합물, 이의 제조 방법 및 이를 포함하는 유기 전계 발광 소자
CN114539262B (zh) 有机化合物及包含其的电子元件和电子装置