JP2017190157A - 減圧吸収性容器の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造が容易で、底部周縁と容器側壁の下端とを確実にシールすることができる減圧吸収性容器の製造方法を提供すること。【解決手段】周囲を囲む側壁11とその底部12とを有する容器1を準備し、この側壁の下部11’aを縮径して、底部12’を容器外方向に膨出させる。容器製造前に底部の成形を行う必要がなく、容器製造の後に側壁の下部を縮径して底部を容器外方向に膨出させることによって減圧吸収性容器を製造することができるから、底部の周縁と容器側壁の下端とを強固にシールすることが可能となる。【選択図】図1
Description
本発明は、加熱した内容物を充填密封した後、冷却に伴う減圧を吸収して変形を防止することのできる減圧吸収性容器の製造方法に関するものである。そして、この発明は、特に、紙を含む積層体で構成された減圧吸収性容器の製造に適している。
液体飲料等を加熱した状態で容器に充填し、この加熱状態のまま密封する包装密封技術は周知である。このように加熱状態で内容物を密封した容器は、常温に冷却するにつれて内容物やヘッドスペースの空気が収縮し、減圧状態に至る。
この減圧による容器の変形を防止するため、例えば特許文献1には、容器の下方、すなわち、容器外方に湾曲した形状の底部を使用した容器を提案している。このような容器に加熱状態の内容物を密封し冷却すると、冷却による減圧に伴って底部が上下反転して、その減圧を吸収する。このため、容器の外観は変化することがないのである。
ところで、特許文献1の容器においては、この容器を組立てる前に、底部用シートを絞り成形して、容器外方に湾曲した形状の底部を準備する必要がある。そして、この底部と容器側壁の下端とをシールして容器を製造するのである。しかしながら、このように予め絞り成形した底部の周縁と容器側壁の下端とをシールする場合には、底部の周縁が撓んで、シール不良を生じることがあった。
本発明は、このような既存の技術に比較してその製造が容易で、底部周縁と容器側壁の下端とを確実にシールすることができる減圧吸収性容器の製造方法を提供することを目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、周囲を囲む側壁とその底部とを有する容器を準備し、この側壁の下部を縮径して、前記底部を容器外方向に膨出させることを特徴とする減圧吸収性容器の製造方法である。
次に、請求項2に記載の発明は、前記容器が、底部の周縁と側壁の下端とがシールされているものであることを特徴とする請求項1に記載の減圧吸収性容器の製造方法である。
また、請求項3に記載の発明は、前記容器が、側壁の上方を開口部とし、かつ、この開口部周縁にフランジを有するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の減圧吸収性容器の製造方法である。
また、請求項4に記載の発明は、前記側壁が紙を含む積層体で構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の減圧吸収性容器の製造方法である。
また、請求項5に記載の発明は、前記底部が紙を含む積層体で構成されていることを特
徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の減圧吸収性容器の製造方法である。
徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の減圧吸収性容器の製造方法である。
この発明においては、容器製造前に底部の成形を行う必要がなく、容器製造の後に側壁の下部を縮径して底部を容器外方向に膨出させることによって減圧吸収性容器を製造することができるから、底部の周縁と容器側壁の下端とを強固にシールすることが可能となる。
本発明の製造方法において、出発点となる容器は、周囲を囲む側壁とその底部とを有するものであり、望ましくは開口部を蓋材等で密封できるものである。その材質や側壁の形状を問わない。代表的な容器としては周知の紙カップを例示できる。
図1はこの紙カップ1を示すもので、図1(a)はその斜視図、図1(b)は断面図である。これらの図から分かるように、この紙カップ1は側壁11と底部12とで構成されている。側壁11はカップ原紙等の紙を基材とし、その内面側又は内外両面に防湿性の合成樹脂被膜を設けた積層体を材料とし、この積層体を円錐台の側面形状に丸めて、両端部を互いに接着して構成したものである。また、底部12も、カップ原紙等の紙を基材とし、その内面側又は内外両面に防湿性の合成樹脂被膜を設けた積層体を材料とするものである。そして、底部12の周縁と側壁11の下端とを互いに巻き締め、強固にシールして固定している。また、側壁11の上方は開口部とされており、この開口部の周囲にフランジ11cが設けられている。このフランジ11cは、側壁11の上端を外側にカールさせると共に上下からプレスして、フランジ11cの上面を平坦に加工したもので、このフランジ11c上面に蓋材をシールすることにより密封することができる。このように開口部周囲にフランジ11cを有する紙カップ1は周知である。
本発明においては、こうして準備した紙カップ1の側壁11の下部を縮径する。この工程は、前記底部12が容器外方向、すなわち、下方向に膨出するように行う必要がある。このため、この工程は、底部12が位置する高さの側壁11を縮径する必要がある。
この工程は、図2に示すように、雌型2に紙カップ1を押し込むことによって可能である。すなわち、雌型2内面は、その下部が紙カップ1の下部より小径となるように構成されており、このため、この雌型2に紙カップ1を押し込むことによって、紙カップ1の側壁11の下部が縮径する。そして、この縮径に伴い、底部12が容器外方向に膨出する。なお、図示しない雄型を紙カップ1内部に挿入し、この雄型と雌型2との間でプレスして側壁11の下部を縮径させることもできる。もちろん、この場合にも、底部12は容器外方向に膨出する。
こうして得られた減圧吸収性容器1’を図3に示す。図3(a)は減圧吸収性容器1’の斜視図、図3(b)はその断面図であり、図中11’aは縮径された側壁11’下部を示しており、この下部11’の範囲内に底部12’が位置している。なお、11’bは縮
径されていない上部を示している。
径されていない上部を示している。
縮径の割合は容器1の直径に対して10%以下でよい。望ましくは5%以下である。縮径の割合が直径に対して10%を越えると、後述するように側壁11に生じる皺が大きくなり、減圧吸収性容器1’の座屈強度が低下する。例えば、容器1の直径に対して0.1%小さくすれば、膨出した底部12’と、その底部12’の周囲を含む平面Sとで囲まれる体積Vは、平面Sにおよそ0.17を乗じた値となる。例えば、底部12が直径50mmの円板の場合、直径が0.5mm小さくなるように49.5mmまで縮径すると、体積Vは約3.5cm3となる。
また、この縮径に伴って側壁11’に皺が生じるが、この皺の向きは任意でよい。例えば、縦皺、あるいは斜め方向に延在する皺である。このように縦方向又は斜め方向に向いた皺は、それ自体、減圧吸収性容器1’のデザインの一部となる。また、この皺は、4〜60本であることが望ましい。より望ましくは8〜40本である。皺の数が多いほどそれぞれの皺の大きさが小さくなり、減圧吸収性容器1’の表面が滑らかで減圧吸収性容器1’の座屈強度も安定する。一方、過剰の皺をいれることは困難である。
そして、この減圧吸収性容器1’は、上部の開口部から加熱状態の内容物を充填し、そのまま、すなわち、加熱状態のまま蓋材3で密封して使用することができる(図4(a)参照)。冷却に伴って減圧吸収性容器1の内部は減圧状態となるが、この減圧によって底部12’が反転して、図4(b)に符号12”で示すように底部は内側に向けて凸の状態となり、減圧吸収性容器1は減容する。例えば、底部12が直径50mmの円板で、この底部12を直径49.5mmまで縮径して底部12’が反転して底部12”となった場合、減圧吸収性容器1の容積の変化は、体積Vの2倍、すなわち約7.0cm3である。
以上、紙カップを例として説明したが、本発明はこれに限らず、任意の容器でよいことは明らかである。例えば、円筒状の側壁と、円板状の底部とを有する容器である。
1:縮径前の容器 11:側壁 11c:フランジ 12:底部
1’:減圧吸収性容器 11’:側壁 11’a:側壁下部 11’b:側壁上部
12’:膨出した底部
12”:反転した底部
2:雌型
3:蓋材
1’:減圧吸収性容器 11’:側壁 11’a:側壁下部 11’b:側壁上部
12’:膨出した底部
12”:反転した底部
2:雌型
3:蓋材
Claims (5)
- 周囲を囲む側壁とその底部とを有する容器を準備し、この側壁の下部を縮径して、前記底部を容器外方向に膨出させることを特徴とする減圧吸収性容器の製造方法。
- 前記容器が、底部の周縁と側壁の下端とがシールされているものであることを特徴とする請求項1に記載の減圧吸収性容器の製造方法。
- 前記容器が、側壁の上方を開口部とし、かつ、この開口部周縁にフランジを有するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の減圧吸収性容器の製造方法。
- 前記側壁が紙を含む積層体で構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の減圧吸収性容器の製造方法。
- 前記底部が紙を含む積層体で構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の減圧吸収性容器の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016080451A JP2017190157A (ja) | 2016-04-13 | 2016-04-13 | 減圧吸収性容器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016080451A JP2017190157A (ja) | 2016-04-13 | 2016-04-13 | 減圧吸収性容器の製造方法 |
Publications (1)
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|---|---|
| JP2017190157A true JP2017190157A (ja) | 2017-10-19 |
Family
ID=60085089
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016080451A Pending JP2017190157A (ja) | 2016-04-13 | 2016-04-13 | 減圧吸収性容器の製造方法 |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP2017190157A (ja) |
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2016
- 2016-04-13 JP JP2016080451A patent/JP2017190157A/ja active Pending
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