JP2017190115A - 折りたたみ式カヌー - Google Patents
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Abstract
【課題】安全性が高く、軽量で、間違えなく組立てができ、収納がしやすく、収納サイズも小さく、製造がしやすく、メンテナンス性の高い折りたたみ式カヌーを提供する。【解決手段】コックピット部分に開口部を持つ袋形状のフレーム部材の船首側にガンネルフレーム接続クリップ4a、4bを取り付けた3分割のパイプ曲げ部材を用い、船尾側にはガンネルフレームを差し込むパイプ形状の穴を設け、ガンネルフレームにはニーブレイスフレームを接続する。【選択図】図1
Description
本発明は小さく折りたたんで、持ち運び可能な折りたたみ式カヌーに関る。
従来より、コックピット部分に開口部のある袋形状のフレーム部材と、その他多数のフレーム部材を船体形状に組み立て、船体布に挿入することによって、船体が形成される、安全性の高い折りたたみ式カヌーがあった。
特許公開2014−151801号
しかし、袋形状のフレーム部材は人が快適に乗れるようにカヌーのコックピット部分を形作るため容量が大きく、特にコックピットの船首側は高さがあり、収納、運搬の際の不都合があった。
また袋形状のフレーム部材は多くの部分が3次元複雑形状の繊維強化プラスチックから出来ており製造に多くの時間を要し、特にガンネルフレームを差し込む部分の加工は大変な労力を要した。また平面を組み合わせた構造だけで荷重を支えるために重量も重くなっていた。さらにガンネル接続部分が前後ともパイプ差し込み構造のため、ガンネルの前後を間違えやすく、組み立てに無駄な時間を要する可能性もあった。
3次元複雑形状の繊維強化プラスチックはその製造方法から片面は滑らかでも、もう一方の面は乱雑な繊維が見え、外部に露出する部分に使用するには表面仕上げに多くの時間を要し、それを避けるために袋形状の布部材はフレームを外から覆うように取り付けていた。そのため、取り外すことはできず、製造時の組み立てに時間がかかり、メンテナンスや取り換えにも多くの労力を要していた。
さらに袋形状の布部材はカヌー使用時、浸水を防ぐことができ安全性は高いが、取り外せないためカヌー内部の荷物の出し入れが困難で、カヌー内部に浸水した水を抜くには新たにバルブを設ける必要があった。
本発明は上記問題点を解決するもので、収納時の大きさを小さく抑え、内部に部品を収納しやすくし、重量を軽く、製造時間を短くし、組み立て間違えをなくし、メンテナンスを容易に、カヌー内部の荷物の出し入れ、水抜きを容易にすることを目的とする。
上記課題を克服するために、本発明は軽量な袋形状の布とコックピット部分の形状を形作るフレーム部材を組み合わせ、コックピット船首側を回転分割式にして収納サイズを抑え、ガンネル接続部を前後で違う方式にして組み立て間違えをなくし、軽量なパイプ構造ニーブレイスを用いて荷重を支え、繊維強化プラスチックの部分を減らし、製造時間と重量を軽減する。
軽量な袋形状の布はコーミング部分に開口部を持ち、ちょうど人がゆったり座れる程度の長さで、コーミングにゴム紐などで内側から装着できるようになっている。
軽量な袋形状の布はナイロン、ポリエステルなどの布、それらにPVCやウレタンをコーティングし、防水性を高めたターポリン素材などが用いられる。底部分は高周波ウェルダー溶着やシームテープなどで水密にするとより防水性を高めることが出来る。
コックピット部分の骨格を形成するフレーム部材は主にプラスチック製のコーミング、船底のチャインフレーム、これらをつなぐパイプ曲げ部材からなる。
コックピット部分の骨格を形成するフレーム部材の材質はプラスチック、強化繊維プラスチック、アルミなどが考えられるが、いくつかの材料を組み合わせたりすることもあり、特に限定されるものではない。
コーミングとチャインフレームをつなぐパイプ曲げ部材の船首側は右、中央、左の3分割構造となっており、それぞれジョイント部材を差し込むことにより一体化できる。中央部分はコーミングに接合されコーミングと一体化している。また、中央部分はコーミングにパイプを後付け接合する方法や、あらかじめ穴が開いた一体成型コーミングを用いてもよい。右、左部分のパイプ曲げ部材はチャインフレームに回転軸部材を用いて接合されチャインフレームを軸にそれぞれ独立して回転できるようになっている。さらにガンネルフレームを接続する部材が取り付けてある。
上記構造により収納時、コックピット部分の骨格を形成するフレーム部材の内、コーミングとチャインフレームをつなぐ船首側3分割のパイプ曲げ部材をそれぞれを分割し、チャインフレームを軸に回転させることにより、左右の幅は縮まり、上下の高さも縮まり、小さく収納することが可能になる。
ガンネルフレームを接続する部材はC型クリップなどが考えられるが、特に限定されるものではない。
コーミングとチャインフレームをつなぐパイプ曲げ部材の船尾側はパイプを曲げた1本の部材からなっており、コーミングと接合されコーミングと一体化されている。さらにコーミングにはガンネルフレーム支持部材を差し込むパイプ状の部材が取り付けられている。
ガンネルフレームの船首側には位置を決めるスリーブ部材が2個取り付けられ、船尾側にはガンネルフレーム支持部材がガンネルフレームに対して垂直に取り付けられている。さらにガンネルフレーム支持部材にはニーブレイスフレームがガンネルフレーム支持部材に対して垂直にゆるやかに取り付けられている。
上記構造によりガンネルフレーム接続方法が前後で違うため、組み立て時、ガンネルフレームを前後逆に取り付けることはできず。組み立てミスを防ぐことが可能になった。
また、従来技術では大きな面積のコーミング部材にガンネルフレーム接続部分の穴をあけてパイプを接合していたが、アルミパイプ曲げ部材に船首側はクリップ、船尾側はパイプを後付けすることにより大幅に製作時間の短縮、軽量化が可能になった。
船尾側のガンネルフレーム支持部材に取り付けられたパイプ形状のニーブレイスフレームを船首側のコーミング部材に取り付けられたカップに差し込むことにより、コーミング部材は平面で薄く軽く製造してもニーブレイスフレームパイプが荷重を支えることにより、十分な強度を持ち、さらに軽量化することが可能になった。
時間のかかる仕上げが必要な表面の粗いコーミング部材の面積が小さくなり、代わりに表面のきれいなパイプを多用することにより、袋形状の布部材を外側ではなく内側からコーミングに被せることが可能になり、製造時の組み立て時間を短縮し、メンテナンスや取り換えも簡単になった。また、簡単に袋形状の布部材を取り外せるため、カヌー内部への荷物の出し入れや水抜きが出来るようになった。
上記構造により、収納時は袋形状フレーム部材の船首側を分割して回転させてコンパクトに収納でき、軽量で十分な強度があり、組み立てミスがなく、製造時間を削減し、カヌー内部への荷物の出し入れや水抜きが容易になる。
以下本発明の特徴を図面に示す実施例に基づいて具体的に説明する。
図1は本発明のコックピット部分の骨格を形成するフレーム部材を左斜め前から見た図である。
図2は本発明のコックピット部分の骨格を形成するフレーム部材に袋形状の布部材を取り付けた状態を左から見た図である。
図3は本発明のコックピット部分の骨格を形成するフレーム部材の船首側を示した図である。
図4は本発明のガンネルフレームとニーブレイスフレームを示した図である。
図5は本発明のカヌーを組み立てた状態の図である。
図2は本発明のコックピット部分の骨格を形成するフレーム部材に袋形状の布部材を取り付けた状態を左から見た図である。
図3は本発明のコックピット部分の骨格を形成するフレーム部材の船首側を示した図である。
図4は本発明のガンネルフレームとニーブレイスフレームを示した図である。
図5は本発明のカヌーを組み立てた状態の図である。
本実施例の折りたたみ式カヌーのフレームは図1に示すコックピット部分の骨格を形成するフレーム部材、図2に示す袋形状の布部材、図4に示すガンネル部材、その他前後のパイプフレーム集合体からなり、組み立てると図5に示す状態となる。
袋形状のフレーム部材は図2に示すように、コックピット部分に開口部を持ち、フレームと防水布を組み合わせた構造を持つ。転覆時にも浸水を袋の中だけに抑えることができる。
コックピット部分の骨格を形成するフレーム部材は主に図1に示すように、コーミング部材1、船首側パイプ曲げ部材2a〜2b、船尾側パイプ曲げ部材3、チャインフレーム7a〜7bからなる。
図3に示すように船首側パイプ曲げ部材2a〜2bは断面が丸パイプ形状で曲げて形作られ、ガンネルフレーム11a〜11bを接続するガンネル接続部材4a〜4bが取り付けられている。また船首側パイプ曲げ部材2a〜2bはチャインフレーム7a〜7bを軸として回転軸部材5a〜5bにより回転し、図3の点線図のように幅を小さく収納することができる。さらに船首側パイプ曲げ部材2a〜2bはコーミング部材1に接合されたパイプ曲げ部材に差し込むことにより、コーミング部材1と一体化しカヌーの船体形状を形作る。
船尾側パイプ曲げ部材3は図1に示すようにコーミング部材1、チャインフレーム7a〜7bに接合され、カヌーの船体形状を形作る。また、図2に示すように船尾側パイプ曲げ部材3の船尾側にはガンネルフレーム差し込みパイプ部材6が接合されている。
ガンネルフレーム11aは図4に示すように船首側には位置決めスリーブ部材14、船尾側にはガンネル支持部材12が接合され、さらにニーブレいフレーム13が緩やかに接合されている。
ガンネルフレーム11aの取り付けはガンネルフレーム11aの船首側にある2つの位置決めスリーブ部材14の間にガンネル接続部材4aをはめ込み、船尾側のガンネル支持部材12を図2のガンネルフレーム差し込みパイプ部材6に差し込む。船首側、船尾側で構造が違うため反対に取り付けることはできず、組み立てを間違えることはない。
ガンネルフレーム支持部材12に取り付けられたニーブレイスパイプ13を図1、図2に示すコーミング部材1の船首側に取り付けられたニーブレイス差し込みカップ8に差し込むことにより、コーミング部材1にかかる荷重を受け止め、コーミング部材1が薄く軽くても十分な強度を持たせることができる。そのため、製造時間が短縮できる。
仕上げが必要な繊維強化プラスチックの粗い面はコーミング部材1の船首側、船尾側の少しの部分だけで、袋形状の布部材9はコーミング部材1の内側からコーミングを覆うようにゴム紐で留めることができる。
カヌー使用時、袋形状の布部材9は取り外すことができ、カヌー内部へ荷物を容易に出し入れできる。また、浸水を排出することも容易にできる。
収納時、船体布15、そのほかすべてのフレーム部材、座席シート16はコーミングの開口部から袋形状の布部材9の内部に入り、コンパクトに収納できる。
上記構造の折りたたみ式カヌーのフレームの組み立て方は、まず袋形状の布部材9からすべての部品を取り出し、船首側パイプ曲げ部材2a〜2bを回転させてコーミング部材1に差し込み、ガンネルフレーム11a〜11bをガンネル接続部材4a〜4b、ガンネル差し込みパイプ部材6に差し込み、その他のフレーム17も図2の袋形状のフレーム部材に取り付け、船体布15の内部に組みあがったフレームを挿入しデッキを閉じれば図5に示す完成状態となる。
1 コーミング部材
2 船首側パイプ曲げ部材
3 船尾側パイプ曲げ部材
4 ガンネル接続部材
5 回転軸部材
6 ガンネル差し込みパイプ部材
7 チャインフレーム
8 ニーブレイス差し込みカップ
9 袋形状の布部材
10 チャイン接続部材
11 ガンネルフレーム
12 ガンネル支持部材
13 ニーブレイスフレーム
14 位置決めスリーブ部材
15 船体布
16 座席シート
17 ステムフレーム
2 船首側パイプ曲げ部材
3 船尾側パイプ曲げ部材
4 ガンネル接続部材
5 回転軸部材
6 ガンネル差し込みパイプ部材
7 チャインフレーム
8 ニーブレイス差し込みカップ
9 袋形状の布部材
10 チャイン接続部材
11 ガンネルフレーム
12 ガンネル支持部材
13 ニーブレイスフレーム
14 位置決めスリーブ部材
15 船体布
16 座席シート
17 ステムフレーム
Claims (5)
- 船体の骨格を形成する複数のフレームと、同フレームを着脱自在に覆う船体形状を形成する船体布からなる折りたたみ式カヌーにおいて、前記フレームの一部は、コックピット部分に開口部を持つ袋形状の布とコックピット部分の骨格を形成するフレーム部材からなる袋形状フレーム部材からなり、前記コックピット部分の骨格を形成するフレーム部材の船首側には、ガンネルフレームを接続する部材を備えた2つのパイプ曲げ部材がチャインフレームに接続され、前記2つのパイプ曲げ部材はそれぞれ独立して前記チャインフレームを軸に回転することを特徴とする折りたたみ式カヌー。
- 前記ガンネルフレームを接続する部材はC型のプラスチック製クリップであることを特徴とする請求項1の折りたたみ式カヌー。
- 前記コックピット部分の骨格を形成するフレーム部材の船尾側には前記ガンネルフレームを接続するパイプ形状の差し込み穴が設けてあることを特徴とする請求項1または請求項2の折りたたみ式カヌー。
- 前記ガンネルフレームは船尾側にのみ同ガンネルフレームに垂直にパイプ形状の支持部材を有することを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3の折りたたみ式カヌー。
- 前記ガンネルフレームにニーブレイスフレームが接続されていることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4の折りたたみ式カヌー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016094138A JP2017190115A (ja) | 2016-04-15 | 2016-04-15 | 折りたたみ式カヌー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016094138A JP2017190115A (ja) | 2016-04-15 | 2016-04-15 | 折りたたみ式カヌー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017190115A true JP2017190115A (ja) | 2017-10-19 |
Family
ID=60085014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016094138A Pending JP2017190115A (ja) | 2016-04-15 | 2016-04-15 | 折りたたみ式カヌー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017190115A (ja) |
-
2016
- 2016-04-15 JP JP2016094138A patent/JP2017190115A/ja active Pending
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