JP2017190033A - 電気駆動式ダンプトラック搭載用の制御盤及び電気駆動式ダンプトラック - Google Patents

電気駆動式ダンプトラック搭載用の制御盤及び電気駆動式ダンプトラック Download PDF

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Abstract

【課題】制御盤とベースユニット部が着脱自在であるため制御盤の取り外しの容易化を可能とし、ベースユニット部自体を保守部品として交換でき、保守作業性を向上し得る電気駆動式ダンプトラック搭載用の制御盤及びそれを搭載する電気駆動式ダンプトラックを提供する。【解決手段】電気駆動式ダンプトラック1に搭載される制御盤3は、ダンプトラック側マウント部21及び制御盤筐体31のそれぞれに対し、着脱自在なベースユニット部4を有する。制御盤筐体31及びダンプトラック側マウント部21がベースユニット部4を介して固定される。【選択図】 図1

Description

本発明は、電気駆動式ダンプトラックに搭載される制御盤及びそれを搭載するダンプトラックに係り、電気駆動式ダンプトラック用の制御盤は過酷な環境で使用されるため、定期的な保守による部品交換や筺体フレーム補修が必須であり、保守性の向上が求められる。特に、本発明は、保守性向上可能な制御盤及びそれを搭載するダンプトラックに関する。
電気駆動式ダンプトラック用の制御盤は、重量が数トン規模の構造物であり、通常はダンプトラックの車体フレーム上に設置されている。ダンプトラックは、鉱物資源採掘現場のような路面が整備されていない環境で使用されることが多いため、ダンプトラック稼働時に前後、左右、上下に制御盤を強く揺らす力が加わり、制御盤筺体フレームに亀裂が発生することがある。また、ダンプトラック用の制御盤は底面のみで支持され、所謂、片持ち梁の形態となっており、制御盤の重量を支えているベース部分にかかる負担が非常に大きい。ベース部分の強度を増すために、ベース部分をより頑丈に製作する必要があるが、その反面、保守性や製造性の観点からは、制御盤筺体の軽量化や、制御盤の部品交換、筺体フレームの補修が容易に行えること等が望まれている。
そこで、例えば、特許文献1に記載される技術が提案されている。特許文献1には、支持ベースの上面左側に運転室を配し、運転室の右側後方に位置するように、支持ベースの上面に、整流器、スイッチング素子、及びインバータを有するコントロールキャビネットと、コントロールキャビネットの右側部に台板と、台板の上部に、抵抗器及び冷却ファンを有する抵抗器ボックス配することで、運転席の側方の視界性を良好にするダンプトラックが開示されている。
また、特許文献2には、発熱モード、送風モード、及び発熱送風モードを選択するためのモード選択スイッチをキャビン内に配設するダンプトラックが開示されている。
特開2010−88289号公報 WO2012−008219号公報
過酷な環境で使用される電気駆動式ダンプトラックは、保守点検時以外は昼夜連続で稼働させることが多いため、定期的な保守点検が欠かせない。しかし、一方で保守点検にかかる時間を最小限にしたい要求がある。電気駆動式ダンプトラックに搭載される制御盤は、防水、防塵、耐震構造としているが過酷な環境にて使用されることから、一般的な電気品と比較して故障のリスクが高く、筺体フレームの構造強度も含めて、高信頼性が要求されている。電気駆動式ダンプトラック用制御盤の設計課題は、ダンプトラックの製品寿命内に故障しないことであり、もし故障したとしても速やかに補修が行えることである。
しかしながら特許文献1では、コントロールキャビネットを支持ベースに対し如何にして固定するか開示されておらず、ましてや、コントロールキャビネットを支持ベースより着脱可能とすることで保守の作業性を向上させる点については何ら考慮されていない。
また、特許文献2においても、ダンプトラックの車体上に、上記各モードで動作させる電力制御装置を如何にして固定するかの記載はなく、電力制御装置をダンプトラックの上面より着脱可能とすることで保守の作業性を向上させる点については何ら考慮されていない。
そこで、本発明は、制御盤とベースユニット部が着脱自在であるため制御盤の取り外しの容易化を可能とし、ベースユニット部自体を保守部品として交換でき、保守作業性を向上し得る電気駆動式ダンプトラック搭載用の制御盤及びそれを搭載する電気駆動式ダンプトラックを提供する。
上記課題を解決するため、本発明の電気駆動式ダンプトラックに搭載される制御盤は、ダンプトラック側マウント部及び制御盤筐体のそれぞれに対し、着脱自在なベースユニット部を有し、前記制御盤筐体及びダンプトラック側マウント部が前記ベースユニット部を介して固定されることを特徴とする。
また、本発明の電気駆動式ダンプトラックは、前後方向に延在し支持構造体を構成する車体フレームと、前記車体フレームの上に起伏可能に搭載された荷台としてのベッセルと、前記車体フレームの前部左右両端に回転可能に設けられた前輪と、前記車体フレームの後部左右両端に回転可能に設けられた後輪と、前記車体フレームに設けられ、ダンプトラック側マウント部を備える支持ベースと、前記ダンプトラック側マウント部に搭載される制御盤筐体と、前記ダンプトラック側マウント部及び制御盤筐体のそれぞれに対し、着脱自在なベースユニット部と、を備え、前記制御盤筐体及びダンプトラック側マウント部が前記ベースユニット部を介して固定されることを特徴とする。
本発明によれば、制御盤とベースユニット部が着脱自在であるため制御盤の取り外しの容易化を可能とし、ベースユニット部自体を保守部品として交換でき、保守作業性を向上し得るダンプトラック搭載用の制御盤及びそれを搭載するダンプトラックを提供することが可能となる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例に係る実施例1の制御盤をダンプトラック側マウント部へ取り付ける分解組立図である。 本発明の一実施形態に係る制御盤を搭載するダンプトラックの全体概略側面図である。 図1に示す制御盤がダンプトラック側マウント部へ取り付けられた状態を示す斜視図である。 図3における領域Raの拡大図である。 比較例としての脚部一体型の制御盤をダンプトラック側マウント部へ取り付ける分解組立図である。 図5に示す脚部一体型の制御盤がダンプトラック側マウント部へ取り付けられた状態を示す斜視図である。 図6に示す脚部一体型の制御盤がダンプトラック側マウント部に締結される脚部を主とした部分拡大側面図である。 図1に示すベースユニット部の上面図及び領域Rbの拡大図である。 図8の領域RbをA方向から見たときの側面図である。 ダンプトラック側マウント部に取り付けられたベースユニット部へ制御盤筐体を取り付ける分解組立図である。 ベースユニット部に取り付けられた制御盤の外観斜視図である。 本発明の他の実施例に係る実施例2の制御盤をダンプトラック側マウント部へ取り付ける分解組立図である。 本発明の他の実施例に係る実施例3の制御盤をダンプトラック側マウント部へ取り付ける分解組立図である。 本発明の他の実施例に係る実施例4の制御盤をダンプトラック側マウント部へ取り付ける分解組立図である。 本発明の他の実施例に係る実施例5のベースユニット部の斜視図及び領域Rcの拡大図である ダンプトラック側マウント部に取り付けられたベースユニット部へ制御盤筐体を取り付ける分解組立図である。 ダンプトラック側マウント部に取り付けられたベースユニット部へ制御盤筐体が取り付けられた状態を示す側面図である。
図2は、本発明の一実施形態に係る制御盤を搭載するダンプトラックの全体概略側面図である。図2に示すように、ダンプトラック1(電気駆動式ダンプトラック、以下、ダンプトラックと称する)は、ダンプトラック1の前後方向に延在し支持構造体を構成する車体フレーム2、車体フレーム2の上に起伏可能に搭載された荷台としてのベッセル6、車体フレーム2の前部左右両端に回転可能に設けられた前輪9a、車体フレーム2の後部左右両端に回転可能に設けられた後輪9b、及びパワートレイン8(駆動部)を備える。車体フレーム2は、前方側に前輪9aよりも上方に位置し、後述するダンプトラック側マウント部が設けられた支持ベース2aを有する。また、ベッセル6は、例えば採掘された鉱物資源等の重量物を多量に積載するための大型の容器として形成され、ベッセル6の後ろ側底部が車体フレーム2の後方端側を支点として図示しないピンを介して車体フレーム2に連結されている。
ベッセル6の起伏動作は、図示しない例えばホイストシリンダが油圧等により伸縮することで行われる。また、パワートレイン8は、図示しない内燃機関であるエンジン、変速機、及び発電機等から構成される。
また、図2に示すように、ダンプトラック1は、車体フレーム2の支持ベース2a上に、運転室5、抵抗器ボックス7、詳細後述するベースユニット部4を介して制御盤3が搭載されている。抵抗器ボックス7は、図示しない抵抗器及びファン(送風機)等を収容している。なお、制御盤3は、例えば、3t以上の重量物であり、ベースユニット部4を介して車体フレーム2を構成する支持ベース2a上に載置されている。ベッセル6の前側上部に、運転室5、抵抗器ボックス7、及び制御盤3を覆うよう庇部6aが設けられている。また、ダンプトラック1の前側端部に、作業員が容易に運転室5、制御盤3或いは抵抗器ボックス7へアクセス可能に梯子10が備えられている。
以下、図面を用いて、車体フレーム2を構成する支持ベース2aに設けられたダンプトラック側マウント部へ、ベースユニット部4を介して制御盤3を載置する構造を主要部として、本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る実施例1の制御盤をダンプトラック側マウント部へ取り付ける分解組立図である。図1に示すように、制御盤3は、制御盤筺体31内に図示しない電力変換機やキャパシター等の電気部品、また、それらの機器を冷却する送風機或いはファン等を格納している。ダンプトラック1用の制御盤3は、上述のように、例えば3t以上、すなわち、重量が数トン規模の重量物である。制御盤筐体31は、制御盤筐体上面31a、制御盤筐体底面31b(図1では図示せず)、制御盤筺体側面31c、制御盤筐体前面31d、及び制御盤筐体後面31e(図1では図示せず)から構成される。制御盤筐体前面31dには、制御盤保守用扉32が設けられ、制御盤保守用扉32を開くことで、図示しない電力変換機やキャパシター等の電気部品、また、それらの機器を冷却する送風機或いはファン等に対し容易にアクセス可能に構成されている。なお、図1では、制御盤保守用扉32を、3箇所に設ける例を示しているが、制御盤保守用扉32の数はこれに限られるものではない。
また、図1に示すように、ベースユニット部4は、ダンプトラック1の車体フレーム2を構成する支持ベース2aに着脱可能に締結され得る脚部42と、制御盤筐体底面31bと着脱可能に締結され得る制御盤支持部41とから構成される。ベースユニット部4を構成する脚部42は、ベースユニット部4を構成する制御盤支持部41の下面に、ベースユニット部4の長手方向(黒塗り矢印にて示すダンプトラック1の進行方向に対し垂直となる方向)に延伸し、相互に平行となる2本の脚部が溶接等により固定されている。
支持ベース2aは、上面視略U字状をなし、黒塗り矢印にて示すダンプトラック1の進行方向(前面側)へ相互に平行に延伸する部分と、U字状の底部から所定の距離(ベースユニット部4の脚部42に対応する位置)に上記平行に延伸する部分を、接続する部分を有する。また、支持ベース2aの下面は、ダンプトラック1の前後方向に延在し相互に平行となる車体フレーム2の立設部の先端部と溶接等により固定されている。そして、支持ベース2aの上面には、ベースユニット部4を構成する2本の脚部42に対応する位置に、複数のダンプトラック側マウント部21を備える。
制御盤筐体31、ベースユニット部4、及び車体フレーム2を構成する支持ベース2aの取り付け方法については、先ず、支持ベース2aの上面に設けられるダンプトラック側マウント部21に、ベースユニット部4を構成する脚部42を取り付ける。その後、ベースユニット部4を構成する制御盤支持部41の上面に制御盤筐体底面31bを取り付ける。或いは、先に制御盤筐体底面31bにベースユニット部4を構成する制御盤支持部41の上面を取り付けておき、それを、支持ベース2aの上面に設けられるダンプトラック側マウント部21に取り付けても良い。保守時等に取り外す場合も同様であり、保守作業の内容によって、何れから取り外しても良い。ベースユニット部4は制御盤3の重量を支える頑強で重量のある構造物であるため、ベースユニット部4の補修が必要でない限りは、ベースユニット部4を、車体フレーム2を構成する支持ベース2a側に残し、制御盤筐体31のみを取り外すようにすることで、作業効率を改善することができる。
図3は、図1に示す制御盤3がダンプトラック側マウント部21へ取り付けられた状態を示す斜視図であり、図4は、図3における領域Raの拡大図である。図3に示すように、制御盤3は、制御盤保守用扉32が設けられた制御盤筐体前面31dがダンプトラック1の進行方向(前面側)に向くよう、ベースユニット部4を構成する脚部42が、上述の支持ベース2aの上面に設けられるダンプトラック側マウント部21に固定される。ここで、制御盤筐体31及びベースユニット部4は、例えば、鉄板にて構成される。なお、鉄板に代えて、ステンレス鋼或いはアルミニウム製の鋼板にて形成しても良い。
詳細後述するが、ベースユニット部4を構成する脚部42と、車体フレーム2を構成する支持ベース2aの上面に設けられるダンプトラック側マウント部21とは、例えば、ボルト等の締結具により固定されている。また、制御盤筐体31の制御盤筐体底面31bと、ベースユニット部4を構成する制御盤支持部41とは、例えば、ボルト等の締結具により固定されている。従って、ダンプトラック1の稼働時に制御盤3が揺れて、ベースユニット部4と制御盤3とにずれが生じると、ボルト締結部には、過大な負荷或いは、過大な引っ張り/圧縮応力が集中し、せん断力に依り破断する可能性がある。
そこで、図4に示すように、ベースユニット部4を構成する制御盤支持部41の上面には、長手方向に延伸する凹溝43、換言すれば、黒塗り矢印にて示すダンプトラック1の進行方向に対し垂直な方向に延伸する凹溝43を備える。一方、制御盤筐体底面31bには、長手方向に延伸する凸状の突起33、換言すれば、黒塗り矢印にて示すダンプトラック1の進行方向に対し垂直な方向に延伸する凸状の突起33を備える。これら、ベースユニット部4を構成する制御盤支持部41の上面に形成された凹溝43と、制御盤3の底面、すなわち、制御盤筐体底面31bに形成された凸状の突起33とが嵌合することで、ベースユニット部4と制御盤3とのずれを抑制することが可能となる。特に、ボルト締結部にかかるせん断方向の荷重を低減することができる。また、ダンプトラック1の稼働中に生じる負荷の集中、或いは、引っ張り/圧縮応力の集中又はせん断力に対し、ボルト締結部への集中を回避できる。これは、嵌合する、制御盤筐体底面31bに形成された凸状の突起33と、ベースユニット部4の制御盤支持部41の上面に形成された凹溝との当接面にせん断方向の荷重が分散されることに依る。
なお、図4では、制御盤3の底面、すなわち、制御盤筐体底面31bに凸状の突起33を、ベースユニット部4を構成する制御盤支持部41の上面に凹溝44を形成する構成としたがこれに限られるものではない。例えば、制御盤筐体底面31bに凹溝を形成し、ベースユニット部4を構成する制御盤支持部41の上面に凸状の突起を形成する構成としても良い。この場合においても、これら凸状の突起と凹溝との当接面にせん断方向の荷重が分散される。なお、仮に、ベースユニット部4を構成する制御盤支持部41の上面に、平坦な底面を有する制御盤3が載置される場合には、ベースユニット部4を構成する制御盤支持部41の上面に形成された凸状の突起により、制御盤3の底面とベースユニット部4を構成する制御盤支持部41の上面との間に、空隙が形成されることになる。従って、図4に示したように、制御盤3の底面(制御盤筐体底面31b)に凸状の突起33を、ベースユニット部4を構成する制御盤支持部41の上面に凹溝44を、形成する構成とすることが望ましい。
図5は、比較例としての脚部一体型の制御盤をダンプトラック側マウント部21へ取り付ける分解組立図であり、図6は、図5に示す脚部一体型の制御盤がダンプトラック側マウント部21へ取り付けられた状態を示す斜視図である。また、図7は、図6に示す脚部一体型の制御盤がダンプトラック側マウント部に締結される脚部を主とした部分拡大側面図である。図5に示すように、比較例としての脚部一体型の制御盤3’は、制御盤筐体31’を構成する制御盤筐体底面31b’に脚部42’が溶接等で固定されている。脚部42’は、縦断面がコ字状であって長手方向に延伸する脚部と、縦断面が逆コ字状であって長手方向に延伸する脚部により構成される。制御盤3’は、制御盤筐体31’を構成する制御盤筐体前面31d’に複数の制御盤保守用扉32’を備えている。脚部42’は、車体フレーム2を構成する支持ベース2aの上面に設けられるダンプトラック側マウント部21に固定される。
図6に示すように、脚部42’が、車体フレーム2を構成する支持ベース2aの上面に設けられるダンプトラック側マウント部21に固定された状態、すなわち、脚部一体型の制御盤3’が支持ベース2aの上面に設けられるダンプトラック側マウント部21に取り付けられた後の外観は、図3に示した本実施例の制御盤3を、ベースユニット部4を介して支持ベース2aの上面に設けられるダンプトラック側マウント部21に取り付け後の外観とほぼ同様である。図7は、脚部一体型の制御盤3’がダンプトラック側マウント部21に締結される脚部42’を主とした部分拡大側面図であって、説明の便宜上、図5及び図6に示した脚部42’のうち、ダンプトラック1の進行方向(前面側)に配される脚部42’のみを示している。
図7に示すように、制御盤筐体31’は、L字鋼及び平板状の鋼板にて構成されている。上述のように、脚部一体型の制御盤3’は、縦断面コ字状の脚部42’を備え、脚部42’は、上辺部、下辺部、及びこれら上辺部と下辺部とを接続する立設部からなる。脚部42’の上辺部が制御盤筐体31’の制御盤筐体底面31b’に溶接部51により固定されている。一方、脚部42’の下辺部の下面と、支持ベース2aの上面に設けられるダンプトラック側マウント部21の上面との間には緩衝体52が配され、更に、ダンプトラック側マウント部21の下面に緩衝体52が配されている。そして、脚部42’の下辺部は、ボルト53、ナット54、及びワッシャー55により、ダンプトラック側マウント部21に締結されている。
ここで、緩衝体52として、例えば、ゴム等の弾性体が用いられる。また、脚部42’溶接部52により固定される制御盤3’の底面部分、すなわち、制御盤筐体底面31b’は、構造強度的な補強が施されており、本実施例のベースユニット部4と同等か、場合によってはそれ以上の重量を有する。脚部一体型の制御盤3’においては、ダンプトラック側マウント部21への取り付け方法は、本実施例とほぼ同様であるが、保守時等に、脚部一体型の制御盤3’を取り外す場合は、脚部一体型の制御盤3’を丸ごと取り外す必要があり、作業工数を増加させる一因になっていた。
以下に、本実施例の制御盤3を、ベースユニット部4を介してダンプトラック側マウント部21に取り付ける方法について説明する。図8は、図1に示すベースユニット部4の上面図及び領域Rbの拡大図であり、図9は、図8の領域RbをA方向から見たときの側面図である。なお、図8では、便宜上、制御盤3を省略している。図8の上面図に示すように、ベースユニット部4を構成する制御盤支持部41は、長手方向に沿って、中央部に4つの矩形状の開口部を有している。これにより、重量物である制御盤3を支持する強度を維持しつつ、軽量化が図られる。また、図8の上面図に示されるように、相互に平行に長手方向に延伸する2本の脚部42は、開口部を画定する左右の辺よりも内側に配されている。また、図8の領域Rbの拡大図に示すように、ベースユニット部4を構成する脚部42は、ボルト53、ナット54、及びワッシャー55により、着脱自在に詳細後述する支持ベース2aに締結される。また、ベースユニット部4を構成する制御盤支持部41は、ボルト53及びワッシャー55により、着脱自在に詳細後述する制御盤筐体31の制御盤筐体底面31bに締結される。図8の上面図では、10箇所にてベースユニット部4を構成する制御盤支持部41を制御盤筐体31の制御盤筐体底面31bに着脱自在に締結し、6箇所にてベースユニット部4を構成する脚部42を支持ベース2a上面に設けられるダンプトラック側マウント部21に着脱自在に締結する場合を一例として示すが、これら締結部の個数はこれに限られるものではない。すなわち、支持ベース2a上面に設けられるダンプトラック側マウント部21の仕様や、制御盤3の仕様に応じて締結部の個数を適宜定めれば良い。
図9は、図8の領域RbをA方向から見たときの側面図であって、説明の便宜上、図1及び図3に示したベースユニット部4を構成する脚部42のうち、ダンプトラック1の進行方向(前面側)に配される脚部42のみを示している。図9に示すように、制御盤筐体31は、L字鋼及び平板状の鋼板にて構成されている。ベースユニット部4を構成する脚部42は、縦断面コ字状であって、右側に90°回転させて配される。よって、ベースユニット部4を構成する脚部42は、図9に示すようにダンプトラック1の進行方向(前面側)に鉛直方向上方へと立設する一方の立設部と、この一方の立設部に対向するようダンプトラック1の進行方向とは反対側に鉛直方向上方へと立設する他方の立設部と、これら2つの立設部を接続する底辺部からなる。脚部42の2つの立設部の先端は、ベースユニット部4を構成する制御盤支持部41の下面に、溶接部51により固定されている。脚部42の底辺部の下面と、支持ベース2aの上面に設けられるダンプトラック側マウント部21の上面との間には緩衝体52が配され、更に、ダンプトラック側マウント部21の下面に緩衝体52が配されている。そして、脚部42の底面部は、ボルト53、ナット54、及びワッシャー55により、ダンプトラック側マウント部21に着脱自在に締結されている。ここで、緩衝体52として、例えば、ゴム等の弾性体が用いられる。
また、図9に示すように、制御盤筐体31の制御盤筐体底面31bには、ボルト53を挿通可能な複数の孔或いは開口がねじ切りされて設けられている。これら制御盤筐体底面31bに設けられた孔或いは開口と、ベースユニット部4を構成する制御盤支持部41に形成されたボルト用穴とが整合するよう、ベースユニット部4を構成する制御盤支持部41と制御盤筐体31とを位置決めし、ボルト53、ナット54、及びワッシャー55により、着脱自在に締結されている。
なお、本実施例では、ボルト53、ナット54、及びワッシャー55を用いて、ベースユニット部4を、制御盤筐体31及び支持ベース2aの上面に設けられるダンプトラック側マウント部21に、それぞれ着脱自在に締結する例を示したが、必ずしもこれに限られるものではない。取り外し可能な構造であれば、例えばボルト53の代わりに引張りばね等を用いる構成としても良い。
図10は、ダンプトラック側マウント部21に取り付けられたベースユニット部4へ制御盤筐体31を取り付ける分解組立図である。制御盤筐体31は、取り付け前の状態であり、制御盤支持部41及び脚部42を有するベースユニット部4は、取り付け前の状態である。ベースユニット部4を構成する制御盤支持部41に、制御盤筐体31が取り付けられる制御盤筐体底面31bに関しては、構造強度上の理由から、ベースユニット部4を構成する制御盤支持部41の上面と、制御盤筐体底面31bが密接するように、着脱自在に固定するのが良い。また、図4に示したように接合面に嵌合溝を設けることで、ベースユニット部4と制御盤3のずれを抑制できると共に、上述のベースユニット部4を構成する制御盤支持部41と制御盤筐体31との位置決めが容易となる。
図11は、ベースユニット部4に取り付けられた制御盤3の外観斜視図である。図11では、制御盤3の制御盤筐体31は、制御盤筐体前面31dの3箇所に制御盤保守用扉32を備え、そのうち1つの制御盤保守用扉32が開かれた状態を示している。制御盤筐体31内には、電力変換機やキャパシター等の電気部品34が収容されている。そして、制御盤筐体底面31bには、電気品34と干渉しない位置に締結部56を有する。ここで、締結部56は、図9に示した、制御盤筐体底面31bにねじ切りされて形成された、ボルト53を挿通可能な孔或いは開口、ボルト53、ナット54、及びワッシャー55等の締結具である。ベースユニット部4を構成する制御盤支持部41に、制御盤筐体31を着脱自在に締結する際は、図11に示すように制御盤保守用扉32を開き、ボルト53、ナット54、及びワッシャー55により締結する。図11においては、制御盤筐体31の制御盤筐体前面31dに制御盤保守用扉32を設ける構成を示したが、これに加え、制御盤筐体31の制御盤筐体後面31eにも、制御盤保守用扉32或いは何らかの開閉可能な構造を設けることが望ましい。このような構成とすることで、制御盤3の制御盤筐体前面31dのみならず、制御盤筐体後面31eからも容易にアクセスすることが可能となり、保守作業における作業性を向上できる。
なお、本実施例では、制御盤筐体31の内側に締結部56を有する構成としたが、これに代えて、例えば、制御盤筐体31の制御盤筐体前面31d、制御盤筺体側面31c、或いは制御盤筐体後面31eを構成する鋼板を、鉛直方向下方に延在させ、延在させた部分に締結部56を設け、制御盤筐体31の外側より、ベースユニット部4を構成する制御盤支持部41に着脱自在に締結するよう構成しても良い。
以上の通り、本実施例によれば、制御盤とベースユニット部が着脱自在であるため制御盤の取り外しの容易化を可能とし、ベースユニット部自体を保守部品として交換でき、保守作業性を向上し得るダンプトラック搭載用の制御盤及びそれを搭載するダンプトラックを提供することが可能となる。
また、本実施例によれば、制御盤とベースユニット部が着脱自在であることから、製造、据付コストの低減により、製品コストの低減を図ることが可能となる。
図12は、本発明の他の実施例に係る実施例2の制御盤をダンプトラック側マウント部へ取り付ける分解組立図である。本実施例では、車体フレーム2を構成する支持ベースの上面に設けられるダンプトラック側マウント部の仕様に応じて、制御盤を固定するために最適な形状のベースユニット部を選択可能とする点が実施例1と異なる。実施例1と同様の構成要素に同一の符号を付し、以下では、実施例1と重複する説明を省略する。
図12に示す、制御盤支持部41及び脚部42を有するベースユニット部4、車体フレーム2を構成する支持ベース2a及び支持ベース2aの上面に設けられるダンプトラック側マウント部21は、上述の実施例1と同一であるため、説明を省略する。
図12に示すように、ダンプトラック1の車体フレーム2を構成する支持ベース2a’は、黒塗り矢印にて示すダンプトラック1の進行方向(前面側)へ相互に平行に延伸する形状を有する。各支持ベース2a’の下面は、ダンプトラック1の前後方向に延在し相互に平行となる車体フレーム2の2箇所に設けられる立設部の先端部と溶接等により固定されている。支持ベース2a’の上面には、ダンプトラック1の進行方向(前面側)及びその反対側の2箇所にダンプトラック側マウント部21が設けられている。
この支持ベース2a’の上面に設けられるダンプトラック側マウント部21に、実施例1と同様の制御盤3を取り付けるため、ベースユニット部4と異なる形状を有するベースユニット部4aが選択され用いられる。ベースユニット部4aは、制御盤支持部41及び脚部42aを備える。脚部42aは、支持ベース2a’の上面に設けられるダンプトラック側マウント部21に締結される領域を除き、ベースユニット部4aの長手方向両端部より中央部に向かうに従い鉛直方向の幅が小さくなるアーチ状の形状を有する。これにより、ベースユニット部4aの強度が向上されると共に、脚部42aのうちベースユニット部4aの長手方向両端部の下面がダンプトラック側マウント部21の上面に着脱自在に締結される。
これに対し、上述の比較例として示した脚部一体型の制御盤3’では、車体フレーム2の支持ベースの形状或いは構造が異なるものに対しては、制御盤3’単位で別に設計する必要がある。
ベースユニット部(4,4a)を、車体フレーム2の支持ベースのダンプトラック側マウント部21及び制御盤3の底面である制御盤筐体底面31bに、それぞれ着脱自在に締結可能とする本実施例によれば、ベースユニット部のみを設計すれば良く、支持ベースを含む車体フレーム2側の仕様変更等に対して迅速に対応することが可能となる。
以上の通り、本実施例によれば、実施例1の効果に加え、例えば、車体フレーム2のダンプトラック側マウント部21の位置又はダンプトラック1の稼働環境等の顧客仕様に応じてベースユニット部のみを改変することで対応でき、カスタマイズが可能となる。
図13は、本発明の他の実施例に係る実施例3の制御盤をダンプトラック側マウント部へ取り付ける分解組立図である。本実施例では、ダンプトラック1の稼働環境等に応じたベースユニット部を選択可能とする点が実施例1と異なる。実施例1と同様の構成要素に同一の符号を付し、以下では、実施例1と重複する説明を省略する。
図13に示す、制御盤支持部41及び脚部42を有するベースユニット部4、車体フレーム2を構成する支持ベース2a及び支持ベース2aの上面に設けられるダンプトラック側マウント部21は、上述の実施例1と同一であるため、説明を省略する。
図13に示すように、ベースユニット部4と異なる形状を有するベースユニット部4bは、制御盤支持部41a及び脚部42を備える。制御盤支持部41aは、開口部を有さない平板状であり、ベースユニット部4の開口部を有する制御盤支持部41と比較し強度が高い。
制御盤筺体31の破損防止の観点からは、特に、脚部42から制御盤筐体31の制御盤筐体底面31bの近傍部分までの強度が重要となる。仮に、この部分の造り或は構造が華奢であると、制御盤筺体31全体に歪み(ねじれや中央部分のたわみ)が生じる可能性が高くなる。
上述の比較例として示した脚部一体型の制御盤3’の場合には、最も過酷な環境に適合するように制御盤筺体31’を設計する必要があり、それは制御盤3’の重量増加につながる。
ベースユニット部(4,4b)を、車体フレーム2の支持ベースのダンプトラック側マウント部21及び制御盤3の底面である制御盤筐体底面31bに、それぞれ着脱自在に締結可能とする本実施例によれば、ダンプトラック1の稼働環境に応じたベースユニット部を複数製作し、それらを標準タイプ又は高耐久モデル等としてラインナップすることで、耐久性や保守コスト、積載量等に関する顧客要求に対し、細かく対応することが可能となる。
以上の通り、本実施例によれば、実施例1の効果に加え、例えば、耐久性や保守コスト、積載量等に関する顧客要求に応じてベースユニット部のみを改変することで対応でき、カスタマイズが可能となる。
また、本実施例によれば、頑強な構造のベースユニット部を採用することにより、制御盤筐体の構造変形を抑制することが可能となる。
図14は、本発明の他の実施例に係る実施例4の制御盤をダンプトラック側マウント部へ取り付ける分解組立図である。本実施例では、制御盤3を複数のユニットに分割する点が実施例1と異なる。実施例1と同様の構成要素に同一の符号を付し、以下では、実施例1と重複する説明を省略する。
図14に示すように、制御盤3は、第1制御盤筐体分割ユニット3−1、第2制御盤筐体分割ユニット3−2、及び第3制御盤筐体分割ユニット3−3から構成される。これら、第1制御盤筐体分割ユニット3−1、第2制御盤筐体分割ユニット3−2、及び第3制御盤筐体分割ユニット3−3は、相互に連結されると共に、それぞれの制御盤筐体分割ユニットに制御盤保守用扉32が備えられている。
ダンプトラック1用の制御盤3は、横幅が通常2〜3mあり、それを分割して、第1制御盤筐体分割ユニット3−1、第2制御盤筐体分割ユニット3−2、及び第3制御盤筐体分割ユニット3−3とし、個々の制御盤筺体分割ユニットを小型化することで、製造性、運搬性、保守性等の観点でメリットがある。その反面、それぞれの制御盤筺体分割ユニットは、独立して構造強度上の信頼性を担保する必要があり、更に、制御盤筺体分割ユニット同士を連結した際の、制御盤筺体分割ユニット間のずれ量も所定値以下に制限する必要がある。そのため、通常は重量の増加を嫌って現状では実施されていない。
しかしながら、ベースユニット部4を、第1制御盤筐体分割ユニット3−1、第2制御盤筐体分割ユニット3−2、及び第3制御盤筐体分割ユニット3−3の底面に、それぞれ着脱自在に締結可能とする本実施例では、ベースユニット部4が第1制御盤筐体分割ユニット3−1、第2制御盤筐体分割ユニット3−2、及び第3制御盤筐体分割ユニット3−3からなる制御盤3の重量を支える構造である。また、車体フレーム2の変形挙動を、ベースユニット部4が介在することで、制御盤3側へ伝達しにくくする作用があるため、第1制御盤筐体分割ユニット3−1、第2制御盤筐体分割ユニット3−2、及び第3制御盤筐体分割ユニット3−3を連結した制御盤筺体を、そのままベースユニット部4を構成する制御盤支持部41に取り付ければ良く、制御盤3に対して特に構造強度上の補強を施す必要が無いため、制御盤3の重量の増加を抑制することが可能となる。
以上の通り、本実施例によれば、実施例1の効果に加え、制御盤3を、第1制御盤筐体分割ユニット3−1、第2制御盤筐体分割ユニット3−2、及び第3制御盤筐体分割ユニット3−3から構成することで、制御盤3に対して特に構造強度上の補強を施す必要が無いため、制御盤3の重量の増加を抑制できる。
図15は、本発明の他の実施例に係る実施例5のベースユニット部の斜視図及び領域Rcの拡大図であり、図16は、ダンプトラック側マウント部に取り付けられたベースユニット部へ制御盤筐体を取り付ける分解組立図であり、図17は、ダンプトラック側マウント部に取り付けられたベースユニット部へ制御盤筐体が取り付けられた状態を示す側面図である。本実施例では、ベースユニット部を構成する脚部を縦断面逆台形型のトラス構造とする点が実施例1と異なる。実施例1と同様の構成要素に同一の符号を付し、以下では、実施例1と重複する説明を省略する。
図15の斜視図に示すように、ベースユニット部4cは、ダンプトラック1の車体フレーム2を構成する支持ベース2aに着脱可能に締結され得る脚部42bと、制御盤筐体底面31bと着脱可能に締結され得る制御盤支持部41とから構成される。制御盤支持部41は、上述の実施例1にて説明した構造と同様であり、長手方向に沿って、中央部に4つの矩形状の開口部を有している。ベースユニット部4cを構成する脚部42bは、ベースユニット部4cを構成する制御盤支持部41の下面に、ベースユニット部4cの長手方向に延伸し、相互に平行となる2本の脚部が溶接等により固定されている。図15の領域Rcの拡大図に示すように、ベースユニット部4cを構成する脚部42bは、縦断面が逆台形型のトラス構造を有する。ベースユニット部4cを構成する脚部42bは、逆台形型のトラス構造であるがゆえ、その下底部の上面がベースユニット部4cを構成する制御盤支持部41の下面に溶接等により固定されている。また、ベースユニット部4cを構成する脚部42bの上底部の下面は、詳細後述するダンプトラック1の車体フレーム2を構成する支持ベース2aの上面に設けられるダンプトラック側マウント部21の上面に、着脱自在に締結される。また、脚部42bは、下底部及び上底部との間に、V字状の鋼板2組と1つの逆V字状の鋼板が設けられトラス構造をなしている。2組のV字状鋼板の間に1つの逆V字状の鋼板が位置する。このような、逆台形型のトラス構造は、例えば、押し出し方式或いは溶接等により形成される。
図16及び図17では、説明の便宜上、図15示したベースユニット部4cを構成する脚部42bのうち、ダンプトラック1の進行方向(前面側)に配される脚部42bのみを示している。図16に示すように、制御盤筐体31は、取り付け前の状態であり、制御盤支持部41及び脚部42bを有するベースユニット部4cは、取り付け前の状態である。制御盤筐体31は、L字鋼及び平板状の鋼板にて構成されている。ベースユニット部4cを構成する脚部42bの下底部の上面は、ベースユニット部4cを構成する制御盤支持部41の下面に、溶接部51により固定されている。脚部42bの上底部の下面と、支持ベース2aの上面に設けられるダンプトラック側マウント部21の上面との間には緩衝体52が配され、更に、ダンプトラック側マウント部21の下面に緩衝体52が配されている。そして、脚部42bの上底部は、ボルト53、ナット54、及びワッシャー55により、ダンプトラック側マウント部21に着脱自在に締結されている。ここで、緩衝体52として、例えば、ゴム等の弾性体が用いられる。なお、脚部42bの上底部が、ボルト53、ナット54、及びワッシャー55により、ダンプトラック側マウント部21に着脱自在に締結される場所に位置する1つの逆V字鋼板は、図16において奥行方向(図15ではベースユニット部4cの長手方向)に連続する形状でも、また、奥行方向に所定の間隔にて離間し、複数配される形状としても良い。また、1つの逆V字鋼板を挟むよう配される2組のV字鋼板は、少なくもダンプトラック1の進行方向(前面側)側の面、及びダンプトラック1の進行方向とは反対側の面(後面側)の面は、図16において奥行方向(図15ではベースユニット部4cの長手方向)に連続している。
図17に示すように、制御盤筐体31の制御盤筐体底面31bには、ボルト53を挿通可能な複数の孔或いは開口がねじ切りされて設けられている。これら制御盤筐体底面31bに設けられた孔或いは開口と、ベースユニット部4cを構成する制御盤支持部41に形成されたボルト用穴とが整合するよう、ベースユニット部4cを構成する制御盤支持部41と制御盤筐体31とを位置決めし、ボルト53、ナット54、及びワッシャー55により、着脱自在に締結されている。このように、脚部42bの縦断面を逆台形型のトラス構造とすることで、仮に、ベースユニット部4cを構成する脚部42bと支持ベース2aの上面に設けられるダンプトラック側マウント部21との締結部にせん断力が作用した場合において、ベースユニット部4cを構成する制御盤支持部41の底面へと向かい傾斜角が大きくなるよう形成されるトラス部に、せん断力が分散され、締結ボルト53の破断を回避できる。
本実施例では、ベースユニット部4cを構成する脚部42bを縦断面が逆台形型のトラス構造とすることで、軽量化かつ高剛性化が図れる。また、逆台形型のトラス構造によって低床化されるため、制御盤3の前後揺れ時と傾斜時のベースユニット部4cを構成する脚部42bへの力学的な負担を軽減することが可能となる。このような頑強な構造のベースユニット部4cを用いることで制御盤筐体31の構造変形を抑えることができる。
以上の通り、本実施例によれば、実施例1の効果に加え、制御盤筺体の構造強度的には、ベースユニット部を構成する脚部を縦断面逆台形型のトラス構造とすることで、低床化すされ、制御盤の前後揺れ時と傾斜時のベースユニット部を構成する脚部への負荷の集中、或いは、引っ張り/圧縮応力の集中又はせん断力を低減できる。
また、本実施例によれば、制御盤筐体の構造変形を抑制することが可能となる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
1・・・ダンプトラック
2・・・車体フレーム
2a,2a’・・・支持ベース
3,3’・・・制御盤
4,4a,4b,4c・・・ベースユニット部
5・・・運転室
6・・・ベッセル
6a・・・庇部
7・・・抵抗器ボックス
8・・・パワートレイン
9a・・・前輪
9b・・・後輪
10・・・梯子
21・・・ダンプトラック側マウント部
31,31’・・・制御盤筐体
31a,31a’・・・制御盤筐体上面
31b,31b’・・・制御盤筐体底面
31c,31c’・・・制御盤筺体側面
31d,31d’・・・制御盤筐体前面
31e,31e’・・・制御盤筐体後面
32,32’・・・制御盤保守用扉
33・・・凸状の突起
34・・・電気部品
41,41a・・・制御盤支持部
42,42’,42a,42b・・・脚部
43・・・凹溝
51・・・溶接部
52・・・緩衝体
53・・・ボルト
54・・・ナット
55・・・ワッシャー
56・・・締結部

Claims (16)

  1. 電気駆動式ダンプトラックに搭載される制御盤であって、
    ダンプトラック側マウント部及び制御盤筐体のそれぞれに対し、着脱自在なベースユニット部を有し、
    前記制御盤筐体及びダンプトラック側マウント部が前記ベースユニット部を介して固定されることを特徴とする電気駆動式ダンプトラック搭載用の制御盤。
  2. 請求項1に記載の電気駆動式ダンプトラック搭載用の制御盤において、
    前記ベースユニット部は、前記制御盤筐体を支持すると共に前記制御盤筐体の底面と着脱可能に締結され得る制御盤支持部と、前記制御盤支持部の下面に固定され前記ベースユニット部の長手方向に延伸し前記ダンプトラック側マウント部と着脱可能に締結され得る脚部と、を備えることを特徴とする電気駆動式ダンプトラック搭載用の制御盤。
  3. 請求項2に記載の電気駆動式ダンプトラック搭載用の制御盤において、
    前記制御盤筐体の底面及び前記制御盤支持部の上面の何れか一方に、前記ベースユニット部の長手方向に延伸する凹溝を有し、他方に前記ベースユニット部の長手方向に延伸する凸状の突起を有し、前記凹溝と凸状の突起とが嵌合することを特徴とする電気駆動式ダンプトラック搭載用の制御盤。
  4. 請求項2に記載の電気駆動式ダンプトラック搭載用の制御盤において、
    前記制御盤支持部は、長手方向に沿って中央部に複数の矩形状の開口部を有し、
    前記脚部は、縦断面コ字状であって対向する2つの立設部と前記2つの立設部を接続する底辺部を有し、前記2つの立設部の先端が前記制御盤支持部の下面に固定され、前記底辺部が前記ダンプトラック側マウント部に着脱可能に締結されることを特徴とする電気駆動式ダンプトラック搭載用の制御盤。
  5. 請求項2に記載の電気駆動式ダンプトラック搭載用の制御盤において、
    前記制御盤支持部は、長手方向に沿って中央部に複数の矩形状の開口部を有し、
    前記脚部は、前記ダンプトラック側マウント部に締結される領域を除き、前記ベースユニット部の長手方向両端部より中央部に向かうに従い鉛直方向の幅が小さくなるアーチ状の形状を有することを特徴とする電気駆動式ダンプトラック搭載用の制御盤。
  6. 請求項2に記載の電気駆動式ダンプトラック搭載用の制御盤において、
    前記制御盤支持部は、開口部を有さない平板状であり、
    前記脚部は、縦断面コ字状であって対向する2つの立設部と前記2つの立設部を接続する底辺部を有し、前記2つの立設部の先端が前記制御盤支持部の下面に固定され、前記底辺部が前記ダンプトラック側マウント部に着脱可能に締結されることを特徴とする電気駆動式ダンプトラック搭載用の制御盤。
  7. 請求項4に記載の電気駆動式ダンプトラック搭載用の制御盤において、
    前記制御盤筐体は、複数の制御盤筐体分割ユニットから構成され、
    前記複数の制御盤筐体分割ユニット同士が連結され、当該連結された複数の制御盤筐体分割ユニットの底面が、前記制御盤支持部の上面に着脱可能に締結されることを特徴とする電気駆動式ダンプトラック搭載用の制御盤。
  8. 請求項2に記載の電気駆動式ダンプトラック搭載用の制御盤において、
    前記制御盤支持部は、長手方向に沿って中央部に複数の矩形状の開口部を有し、
    前記脚部は、縦断面が逆台形型のトラス構造を有することを特徴とする電気駆動式ダンプトラック搭載用の制御盤。
  9. 前後方向に延在し支持構造体を構成する車体フレームと、
    前記車体フレームの上に起伏可能に搭載された荷台としてのベッセルと、
    前記車体フレームの前部左右両端に回転可能に設けられた前輪と、
    前記車体フレームの後部左右両端に回転可能に設けられた後輪と、
    前記車体フレームに設けられ、ダンプトラック側マウント部を備える支持ベースと、
    前記ダンプトラック側マウント部に搭載される制御盤筐体と、
    前記ダンプトラック側マウント部及び制御盤筐体のそれぞれに対し、着脱自在なベースユニット部と、を備え、
    前記制御盤筐体及びダンプトラック側マウント部が前記ベースユニット部を介して固定されることを特徴とする電気駆動式ダンプトラック。
  10. 請求項9に記載の電気駆動式ダンプトラックにおいて、
    前記ベースユニット部は、前記制御盤筐体を支持すると共に前記制御盤筐体の底面と着脱可能に締結され得る制御盤支持部と、前記制御盤支持部の下面に固定され前記ベースユニット部の長手方向に延伸し前記ダンプトラック側マウント部と着脱可能に締結され得る脚部と、を備えることを特徴とする電気駆動式ダンプトラック。
  11. 請求項10に記載の電気駆動式ダンプトラックにおいて、
    前記制御盤筐体の底面及び前記制御盤支持部の上面の何れか一方に、前記ベースユニット部の長手方向に延伸する凹溝を有し、他方に前記ベースユニット部の長手方向に延伸する凸状の突起を有し、前記凹溝と凸状の突起とが嵌合することを特徴とする電気駆動式ダンプトラック。
  12. 請求項10に記載の電気駆動式ダンプトラックにおいて、
    前記制御盤支持部は、長手方向に沿って中央部に複数の矩形状の開口部を有し、
    前記脚部は、縦断面コ字状であって対向する2つの立設部と前記2つの立設部を接続する底辺部を有し、前記2つの立設部の先端が前記制御盤支持部の下面に固定され、前記底辺部が前記ダンプトラック側マウント部に着脱可能に締結されることを特徴とする電気駆動式ダンプトラック。
  13. 請求項10に記載の電気駆動式ダンプトラックにおいて、
    前記制御盤支持部は、長手方向に沿って中央部に複数の矩形状の開口部を有し、
    前記脚部は、前記ダンプトラック側マウント部に締結される領域を除き、前記ベースユニット部の長手方向両端部より中央部に向かうに従い鉛直方向の幅が小さくなるアーチ状の形状を有することを特徴とする電気駆動式ダンプトラック。
  14. 請求項10に記載の電気駆動式ダンプトラックにおいて、
    前記制御盤支持部は、開口部を有さない平板状であり、
    前記脚部は、縦断面コ字状であって対向する2つの立設部と前記2つの立設部を接続する底辺部を有し、前記2つの立設部の先端が前記制御盤支持部の下面に固定され、前記底辺部が前記ダンプトラック側マウント部に着脱可能に締結されることを特徴とする電気駆動式ダンプトラック。
  15. 請求項12に記載の電気駆動式ダンプトラックにおいて、
    前記制御盤筐体は、複数の制御盤筐体分割ユニットから構成され、
    前記複数の制御盤筐体分割ユニット同士が連結され、当該連結された複数の制御盤筐体分割ユニットの底面が、前記制御盤支持部の上面に着脱可能に締結されることを特徴とする電気駆動式ダンプトラック。
  16. 請求項10に記載の電気駆動式ダンプトラックにおいて、
    前記制御盤支持部は、長手方向に沿って中央部に複数の矩形状の開口部を有し、
    前記脚部は、縦断面が逆台形型のトラス構造を有することを特徴とする電気駆動式ダンプトラック。
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