JP2017189227A - ショーケース - Google Patents

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正美 橋本
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正美 橋本
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Abstract

【課題】商品載置棚の清掃作業を簡単なものとすること。【解決手段】前面13が接客面を構成し、後面15の開口15aが扉体16により開閉されるケース本体10と、ケース本体10の内部の収納室11に上下方向に沿って複数段設けられた商品載置棚30とを備え、接客面を通じて商品載置棚30に載置された商品を視認させるショーケースにおいて、商品載置棚30は、収納室11の後方側に立設された左右一対の棚柱18に支持される左右一対のブラケット部材31と、上面が商品を載置する商品載置面を構成するとともにブラケット部材31に着脱可能に設けられ、ブラケット部材31に装着される場合において収納位置と引出位置との間で前後方向に沿ってスライド移動可能な棚板33と、ブラケット部材31に着脱可能に設けられ、収納位置に配置される棚板33の下面に熱的に接することにより伝熱により棚板33を加熱する加熱ユニット40とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、ショーケースに関するものである。
例えばコンビニエンスストア等の店舗のカウンタ上に設置され、かつ商品を外部から視認可能に載置するショーケースが特許文献1に提案されている。
かかるショーケースは、ケース本体を備えている。ケース本体は、箱状の形態を成しており、内部が収納室と機械室とに区画されている。このケース本体は、収納室を構成する前面が接客面を構成し、かつ該収納室を構成する後面に開口が形成されている。
上記ケース本体の収納室には、商品載置棚が上下方向に沿って複数段設けられている。商品載置棚は、収納対象となる商品を載置するものである。また、ケース本体の後面に形成された開口は、複数のガラス扉が左右にスライド移動することで開閉される。
このようなショーケースは、ケース本体における収納室を構成する前面(接客面)等が透明な樹脂材等で形成されており、これにより接客面を通じて商品載置棚に載置された商品を視認させるようにしている。
特開2008−167927号公報
ところで、上述した特許文献1に提案されているショーケースでは、各商品載置棚の下面等にヒータを設けることにより、該商品載置棚に載置された商品を加熱していた。そのため、各商品載置棚の清掃等を行う場合には、ヒータに接続される配線を取り外す必要があり、結果的に、各商品載置棚の清掃作業が煩雑なものとなっていた。
本発明は、上記実情に鑑みて、商品載置棚の清掃作業を簡単なものとすることができるショーケースを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るショーケースは、前面が接客面を構成し、後面に形成された開口が扉体により開閉されるケース本体と、前記ケース本体の内部に形成された収納室に上下方向に沿って複数段設けられ、収納対象となる商品を載置する商品載置棚とを備え、前記接客面を通じて前記商品載置棚に載置された商品を視認させるショーケースにおいて、前記商品載置棚は、前記収納室の後方側に立設された左右一対の棚柱に支持される左右一対のブラケット部材と、上面が前記商品を載置する商品載置面を構成するとともに前記ブラケット部材に着脱可能に設けられ、かつ前記ブラケット部材に装着される場合において前記収納室に配置される収納位置と該収納室から後方へ引出操作された引出位置との間で前後方向に沿ってスライド移動可能な棚板と、前記ブラケット部材に着脱可能に設けられ、前記収納位置に配置される前記棚板の下面に熱的に接することにより伝熱により該棚板を加熱する加熱ユニットとを備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記ショーケースにおいて、前記加熱ユニットは、通電状態となることにより発熱する発熱体と、前記発熱体を収納空間に収納した状態で前記ブラケット部材に着脱可能に設けられた伝熱筐体とを備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記ショーケースにおいて、前記伝熱筐体は、前記発熱体の上方域を覆う態様で前記ブラケット部材に着脱可能に設けられ、上面が前記収納状態に配置される前記棚板の下面に熱的に接する伝熱ケースと、前記発熱体の下方域を覆う態様で前記伝熱ケースに取り付けられ、複数の孔部が形成された伝熱カバーとを備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記ショーケースにおいて、前記発熱体は、炭素繊維を備えて構成されることを特徴とする。
本発明によれば、商品載置棚を構成する棚板が、棚柱に支持される左右一対のブラケット部材に着脱可能に設けられ、かつブラケット部材に装着される場合において収納室に配置される収納位置と引出位置との間で前後方向に沿ってスライド移動可能であり、該商品載置棚を構成する加熱ユニットが、ブラケット部材に着脱可能に設けられ、収納位置に配置される棚板の下面に熱的に接することにより伝熱により該棚板を加熱するので、該棚板に載置される商品を加熱することができる。そして、各商品載置棚の清掃等を行う場合には、棚板をブラケット部材から離脱させればよく、また加熱ユニットについてもブラケット部材から離脱させればよい。よって、商品載置棚の清掃作業を簡単なものとすることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態であるショーケースの内部構造を左側から見た場合を模式的に示す断面側面図である。 図2は、収納室における1つの商品載置棚を右側上方より見た場合を示す斜視図である。 図3は、収納室における1つの商品載置棚を右側下方より見た場合を示す斜視図である。 図4は、収納室における1つの商品載置棚の一部を断面で示した斜視図である。 図5は、図2〜図4に示したブラケット部材を構成するブラケット本体部を示す斜視図である。 図6は、右側のブラケット本体部を示す平面図である。 図7は、右側のブラケット本体部の背面図である。 図8は、右側のブラケット本体部が右側の棚柱に支持される状態を示す左側面図である。 図9は、右側のブラケット本体部が右側の棚柱に支持される状態を示す平面図である。 図10は、係止片が第1係止孔に挿入されて係止される状態を示す模式図である。 図11は、受部材を示す斜視図である。 図12は、商品載置棚の要部を示す斜視図である。 図13は、レール部材を示す斜視図である。 図14は、棚板を示す斜視図である。 図15は、図2〜図4に示した加熱ユニットを示す斜視図である。 図16は、図2〜図4に示した加熱ユニットを示す分解斜視図である。 図17は、棚板が収納位置に配置される商品載置棚を示す側面図である。 図18は、棚板が引出位置に配置される商品載置棚を示す側面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るショーケースの好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態であるショーケースの内部構造を左側から見た場合を模式的に示す断面側面図である。ここで例示するショーケースは、例えばコンビニエンスストア等の店舗のカウンタ上に設置されて商品を陳列するものであり、ケース本体10を備えている。
ケース本体10は、箱状の形態を成しており、内部が収納室11と機械室12とに上下に区画されている。このケース本体10は、収納室11を構成する前面13が左右両側面14とともに接客面を構成し、かつ該収納室11を構成する後面15に開口(以下、後面開口ともいう)15aが形成されている。かかるケース本体10では、収納室11を構成する各面13等は断熱構造を有する透明なガラス材や樹脂材により構成されており、収納室11が外部から視認可能である。また、接客面を構成する前面13は、上方に向かうに連れて漸次後方に湾曲してなるものである。
上記ケース本体10の後面開口15aは、扉体16により開閉されるものである。扉体16は、後面開口15aを閉成するのに十分な大きさを有した平板状部材であり、断熱性能を有する透明な樹脂材等から構成されている。この扉体16は、ケース本体10の後面15を構成する後面開口15aの右側縁部(金属製フレーム)に配設された図示せぬ軸部の中心軸回りに揺動可能に配設されており、該軸部の中心軸回りに揺動することで後面開口15aを開閉するものである。
上記扉体16の前面の周縁部、すなわち後面開口15aを閉成する場合に該後面開口15aの周縁部を形成するケース本体10の金属製フレームに対向する部分にガスケット部材17が配設されている。かかるガスケット部材17としては、扉体16が後面開口15aを閉成する際に、磁力の作用により後面開口15aの周縁部に吸着することが可能なマグネットガスケットであることが好ましい。
上記ケース本体10における収納室11には、複数の商品載置棚30が上下方向に沿って複数段並べられて配設されている。
図2〜図4は、それぞれ収納室11における1つの商品載置棚を示すものであり、図2は、右側上方より見た場合を示す斜視図であり、図3は、右側下方より見た場合を示す斜視図であり、図4は、一部を断面で示した斜視図である。これら図2〜図4に示すように、商品載置棚30は、ブラケット部材31、受部材32、棚板33及び加熱ユニット40を備えて構成されている。
ブラケット部材31は、図2及び図3に示すように左右一対のものであり、ブラケット本体部31a及びブラケット支持部31bを備えている。
図5は、図2〜図4に示したブラケット部材31を構成するブラケット本体部31aを示す斜視図である。この図5に示すように、ブラケット本体部31aは、互いの内面が対向する態様で棚柱18(図1参照)に支持されている。尚、ここでいう「内面」とは、右側のブラケット本体部31aでは左面をさし、左側のブラケット本体部31aでは右面をさすものとする。また、左側のブラケット本体部31aは、右側のブラケット本体部31aに対して左右方向の構成が異なるだけであるので、以下においては右側のブラケット本体部31aについて説明し、左側のブラケット本体部31aの説明は割愛する。
棚柱18は、収納室11の後方側において互いの内面が対向する態様で立設された左右一対のものである。これら棚柱18は、第1係止孔181(図8参照)及び第2係止孔182(図12参照)が形成されている。尚、ここでいう「内面」とは、右側の棚柱18では左面をさし、左側の棚柱18では右面をさすものとする。
第1係止孔181は、各棚柱18の内面に上下方向に沿って所定間隔毎に形成された矩形状のものである。つまり各棚柱18の内面においてそれぞれの高さレベルに形成された第1係止孔181同士が左右一対となる態様で互いに対向して形成されている。
第2係止孔182は、各棚柱18の前面に上下方向に沿って所定間隔毎に形成されている。これら第2係止孔182は、棚柱18の内面に連続する態様で形成された長孔である。また、第2係止孔182では、棚柱18の内面に開口する部分の上下寸法が棚柱18の前面に開口する部分の上下寸法よりも大きくなるよう形成されている。
図6及び図7は、それぞれ右側のブラケット本体部31aを示すものであり、図6は、右側のブラケット本体部31aの平面図であり、図7は、右側のブラケット本体部31aの背面図である。これら図6及び図7にも示すように、上記ブラケット本体部31aは、内面に2つのブラケットローラ311が回転可能に配設されており、係止片312、当接片313、係合片314及びサイドストッパ315が形成されている。
係止片312は、複数(図示の例では3つ)あり、それぞれブラケット本体部31aの後端部の舌片状部分を他のブラケット本体部31aとは反対側の方向、すなわち右方に屈曲させることで形成されている。
これら係止片312の基端部分の下端部には切欠312aが形成されている。ここで切欠312aの左右方向の長さは棚柱18を構成する板金の厚み、すなわち第1係止孔181の開口縁部の厚みよりも僅かに大きいものである。
当接片313は、ブラケット本体部31aにおける後端部であって係止片312よりも前方側となる個所が切り起こされたことにより形成された矩形状部分を上記係止片312と同一の方向に屈曲させて形成されたものである。この当接片313は、上下方向が長手方向となる長尺状部分である。また、この当接片313の下端部には係止突起313aが設けられている。係止突起313aは、当接片313の下端縁部が後方に向けて屈曲されたことにより形成されたものであり、後方に向けて突出するものである。
係合片314は、複数(図示の例では2つ)あり、それぞれがブラケット本体部31aの後端部であって係止片312の間に後方に向けて突出する態様で形成した平板状部分である。サイドストッパ315は、ブラケット本体部31aの前端部において、右方に向けて突出する態様で設けられたロッド状のものである。このサイドストッパ315は、左右方向が長手方向となる長尺状部材であり、その左右方向の長さは、先端がケース本体10の側面(右側面)14に接することが可能な大きさである。
図8及び図9は、それぞれ右側のブラケット本体部31aが右側の棚柱18に支持される状態を示すもので、図8は、左側面図であり、図9は、平面図である。
右側のブラケット本体部31aを右側の棚柱18に対して左方側から近接させて、係止片312を第1係止孔181に進入させるとともに係止突起313aを第2係止孔182に進入させ、その後に、図10に示すように係止片312の切欠312aに第1係止孔181の下縁部181aが相対的に進入するよう右側のブラケット本体部31aを下方に変位させることで、当接片313が棚柱18の前面に接するとともに係合片314が棚柱18の内面に接して右側のブラケット本体部31aが右側の棚柱18に支持される。
ブラケット支持部31bは、ブラケット本体部31aの内面に取り付けられている。より詳細には、右側のブラケット支持部31bは、右側のブラケット本体部31aの左面に取り付けられており、左側のブラケット支持部31bは、左側のブラケット本体部31aの右面に取り付けられている。
このようなブラケット支持部31bは、ブラケット本体部31aと同様の金属材料を屈曲等して形成されるもので、ブラケット本体部31aの内面に図示せぬ固定部材を通じて固定される支持固定部316と、この支持固定部316の上端縁部より前後方向が長手方向となる態様で他のブラケット本体部31aに向けて延在する支持基部317と、この支持基部317の延在端部より上方に向け延在する支持上延部318とを有している。そして、ブラケット支持部31bは、支持基部317の後端の内方側に前後方向が長手方向となる矩形状の支持孔317aが形成されている。
受部材32は、図11に示すように左右一対のものである。尚、左側の受部材32は、右側の受部材32に対して左右方向の構成が異なるだけであるので、以下においては右側の受部材32について説明し、左側の受部材32の説明は割愛する。
受部材32は、前後方向が長手方向となる長尺状のものであり、上下方向に沿って延在する受基部321と、受基部321の上端縁部より左方に向けて延在する受上面部322とを有している。受基部321の左面には、2つの受部ローラ323が回転可能に配設されている。受上面部322には、前後方向が長手方向となる受長孔324が形成されている。この受長孔324は、長手方向の中央部分の幅が、前方部分及び後方部分の幅よりも大きくなるように形成されている。また、受上面部322の後端部には受ストッパ部325が形成されている。受ストッパ部325は、受上面部322の後端部において後方に向けて突出する矩形状部分を上方に向けて屈曲させた後に前方に向けて屈曲させることにより形成されたものである。
このような受部材32は、図12に示すように、レール部材34を介してブラケット本体部31aの内面に配設されている。ここでレール部材34は、図13に示すように、ブラケットレール部34aと棚レール部34bとが互いに接合されて構成されたものである。尚、レール部材34も、ブラケット本体部31aや受部材32と同様に左右一対のものであり、左側のレール部材34は、右側のレール部材34に対して左右方向の構成が異なるだけであるので、以下においては右側のレール部材34について説明し、左側のレール部材34の説明は割愛する。
ブラケットレール部34aは、縦断面が略コ字状を成し、前後方向が長手方向となる長尺棒状体である。このブラケットレール部34aは、ブラケットローラ311の進入を許容し、かつブラケットローラ311を転動させるものである。棚レール部34bは、縦断面が略コ字状を成し、前後方向が長手方向となる長尺棒状体である。この棚レール部34bは、受部ローラ323の進入を許容し、かつ受部ローラ323を転動させるものである。
このようにレール部材34は、ブラケットレール部34aにブラケットローラ311が進入して転動することで、ブラケット本体部31a(ブラケット部材31)に対して前後方向に沿ってスライド移動可能なものである。また、受部材32は、受部ローラ323がレール部材34の棚レール部34bに進入して転動することで、レール部材34に対して前後方向に対してスライド移動可能なものである。つまり、受部材32は、レール部材34を介することで、ブラケット本体部31a(ブラケット部材31)に対して前後方向に沿って移動可能に配設されている。
棚板33は、平板状の形態を成すものであり、その上面が商品を載置するための商品載置面を構成している。この棚板33の下面における左右両端部には、図14に示すように係合部材331が設けられている。
係合部材331は、前後方向が長手方向となり、かつ下方に向けて突出する長尺状突部332を有している。この長尺状突部332の前後長さ及び左右方向の長さは、上記受長孔324に進入可能な大きさである。また、係合部材331は、長尺状突部332の前端部にフック部333が設けられている。
このような棚板33は、それぞれの係合部材331における長尺状突部332を各受部材32の受長孔324に進入させるようにし、フック部333を受部材32における受長孔324の前縁部に係止させ、かつ受ストッパ部325により後方への移動を規制されることでこれら受部材32を跨るようにして該受部材32に係合している。
かかる棚板33は、各受部材32に係合することで、ブラケット本体部31aに対して前後方向にスライド移動可能である。つまり、棚板33は、最も前方に移動した位置である収納位置(図17参照)から後方に向けて引出操作された場合には、後面開口15aを通じて後方に向けてスライド移動して最も後方に移動した位置である引出位置(図18参照)まで移動することが可能であり、引出位置から押出操作された場合には、後面開口15aを通じて前方に向けてスライド移動して収納位置まで移動することが可能である。つまり、棚板33は、収納位置と引出位置との間で前後方向に沿ってスライド移動可能である。
また棚板33は、各受部材32との係合状態を解除することで該受部材32から離脱させることが可能であり、これにより、ブラケット部材31に対して着脱可能に設けられている。そして、このような棚板33の上面には、商品が前後方向及び左右方向に並ぶよう載置されている。
図15及び図16は、それぞれ図2〜図4に示した加熱ユニット40を示すものであり、図15は斜視図、図16は分解斜視図である。これら図15及び図16を適宜用いて加熱ユニット40について説明する。
加熱ユニット40は、伝熱筐体40aを備えて構成されている。伝熱筐体40aは、熱伝導性に優れた金属材料から構成されており、伝熱ケース41及び伝熱カバー42を備えている。
伝熱ケース41は、伝熱基部411と伝熱脚部412とが一体的に形成されて構成されている。伝熱基部411は、下面が開口した箱状の形態をなしており、上面が他の面よりも面積が大きい広幅面となっている。この伝熱基部411は、内部が収納空間41aとなっており、上面の下側の面(内面)に熱的に接する態様で発熱体43が貼付されている。尚、伝熱基部411の上面には、熱伝導性に優れた平滑なフィルム材が適宜貼付されている。
発熱体43は、いわゆるカーボンヒータと称されるように、導電性素材である炭素繊維を備えて構成されている。この発熱体43は、配線のコネクタ43aが図示せぬ電源供給部に接続されて電源が投入されることにより、通電状態となって発熱するものである。
伝熱脚部412は、伝熱基部411の左端面及び右端面を構成する左端部及び右端部のそれぞれの下端縁部に取り付けられた左右一対のものである。これら伝熱脚部412は、伝熱基部411の左右両端部の下端縁部より該伝熱基部411から離隔する方向に延在する水平延在部412aと、この水平延在部412aより下方に向けて延在する下延部412bとを有している。そして、下延部412bの後方側の延在端部には、下方に向けて突出する舌片状の係合突片412cが形成されている。
伝熱カバー42は、カバー本体部421とカバー取付片部422とを有している。カバー本体部421は、伝熱基部411の下面を覆うのに十分な大きさを有した矩形板状部である。このカバー本体部421には、複数の長孔形状の孔部421aが形成されている。
カバー取付片部422は、カバー本体部421の左端部及び右端部を上方に向けて屈曲させて構成された左右一対のものである。
このような伝熱筐体40aは、伝熱ケース41の収納空間41aに発熱体43を収納させた状態で、伝熱基部411の下面をカバー本体部421で覆うようにしてカバー取付片部422を該収納空間41aに進入させて伝熱基部411の左端部及び右端部のそれぞれの内面に対向させ、その後に締結ネジTB等で伝熱ケース41と伝熱カバー42とを締結することにより構成され、これにより加熱ユニット40が形成される。
このようにして形成された加熱ユニット40は、図2〜図4に示したように、左側の伝熱脚部412の係合突片412cが左側のブラケット支持部31bの支持基部317の支持孔317aに進入して該伝熱脚部412が支持上延部318に接し、かつ右側の伝熱脚部412の係合突片412cが右側のブラケット支持部31bの支持基部317の支持孔317aに進入して該伝熱脚部412が支持上延部318に接することにより、棚板33の下方において左右一対のブラケット部材31間に架設されている。そして、加熱ユニット40の伝熱基部411の上面が棚板33の下面に熱的に接している。尚、加熱ユニット40は、係合突片412cを支持孔317aから離脱させることにより、ブラケット部材31から取り外すことができる着脱可能なものである。
かかる加熱ユニット40は、図17に示すように棚板33が収納位置に配置される場合、伝熱基部411の上面の全域が該棚板33の下面に熱的に接しており、図18に示すように棚板33が引出位置に配置される場合、伝熱基部411の上面の一部が該棚板33の下面に熱的に接するものである。
つまり、加熱ユニット40では、伝熱ケース41が、発熱体43の上方域を覆う態様でブラケット部材31に着脱可能に設けられ、上面が収納状態に配置される棚板33の下面に熱的に接するものであり、伝熱カバー42が、発熱体43の下方域を覆う態様で伝熱ケース41に取り付けられている。
上記ケース本体10の機械室12には、冷却ユニット50が配設されている。この冷却ユニット50は、ユニット本体51、循環ファン52及び蒸発器53を備えて構成されている。
ユニット本体51は、機械室12に配設された断熱筐体である。このユニット本体51は、収納室11と機械室12とを区画する断熱底板19に形成された吸込口20及び送出口21を通じて収納室11に連通している。
循環ファン52は、ユニット本体51の内部に配設されている。この循環ファン52は、駆動することにより上記吸込口20を通じて収納室11の内部の空気を吸引し、ユニット本体51を通過した空気を、送出口21を通じて収納室11に送出することで、収納室11の内部の空気を収納室11と機械室12との間で循環させるものである。
蒸発器53は、ユニット本体51の内部において、循環ファン52の後方側に設置されている。このような蒸発器53は、図には明示していない圧縮機、凝縮器及び膨張機構と冷媒配管を通じて連結されることで封入された冷媒を循環させる冷媒回路を構成している。そして、蒸発器53は、自身の冷媒流路を通過する冷媒が通過することにより自身の周囲の空気、すなわち循環ファン52によりユニット本体51の内部に運ばれて通過する空気を冷却するものである。尚、図1中の符号22は、機械室12の底面であり、符号23は、ケース本体10の本体脚部である。
以上のような構成を有するショーケースにおいては、次のようにして商品載置棚30に載置された商品を冷却する。商品を冷却する場合においては、発熱体43は非通電状態とされている。
扉体16が後面開口15aを閉成した状態で循環ファン52が駆動することにより、収納室11の内部空気が吸込口20を通じてユニット本体51に至る。ユニット本体51に至った空気は、該ユニット本体51の内部を通過中に蒸発器53により冷却され、その後に送出口21を通じて収納室11に送出される。
送出口21より送出された空気は、収納室11を通過し、その後に吸込口20に吸い込まれる。このようにして吸込口20に吸い込まれた空気は、ユニット本体51の内部を通過して上述した循環を繰り返す。この結果、収納室11の内部空気が冷却され、これにより商品載置棚30に載置された商品が冷却される。
次に、上記ショーケースにおいて商品載置棚30に載置された商品を加熱する場合について説明する。この場合、発熱体43が通電状態とされ、圧縮機が駆動停止している。尚、循環ファン52は駆動している。
上述したように棚板33が収納位置に配置される場合、加熱ユニット40における伝熱基部411の上面の全域が該棚板33の下面に熱的に接しているので、発熱体43での熱が棚板33に伝熱されて該棚板33に載置される商品が加熱される。
また、上述したように伝熱筐体40aを構成する伝熱カバー42には孔部421aが形成されており、しかも発熱体43は導電性素材である炭素繊維を備えて構成されているので、該発熱体43が通電状態により生ずる遠赤外線が上記孔部421aを通過して加熱ユニット40の下方側に配置される商品載置棚30の商品に到達させることができる。
またショーケースは、商品載置棚30に載置された商品の取り出し作業を行う場合には、扉体16が開操作されて後方に向けて揺動することで後面開口15aが開放される。その後に所望の商品を載置する商品載置棚30の棚板33が後方に向けて引き出される引出操作が行われることで、該棚板33が後方に向けてスライド移動して、商品の取り出し作業が行われる。
商品の取り出しが行われた後、引出操作された棚板33が前方に向けて押し込まれる押出操作が行われることで、該棚板33が前方に向けてスライド移動する。その後に扉体16が閉操作されて前方に向けて揺動することでガスケット部材17がケース本体10の後面15における後面開口15aの周縁部に吸着して該後面開口15aが閉成される。
以上説明したような本実施の形態であるショーケースによれば、商品載置棚30を構成する棚板33が、棚柱18に支持される左右一対のブラケット部材31に着脱可能に設けられ、かつブラケット部材31に装着される場合において収納室11に配置される収納位置と引出位置との間で前後方向に沿ってスライド移動可能であり、該商品載置棚30を構成する加熱ユニット40が、ブラケット部材31に着脱可能に設けられ、収納位置に配置される棚板33の下面に熱的に接することにより伝熱により該棚板33を加熱するので、該棚板33に載置される商品を加熱することができる。そして、各商品載置棚30の清掃等を行う場合には、棚板33をブラケット部材31から離脱させればよく、また加熱ユニット40についてもブラケット部材31から離脱させればよい。よって、商品載置棚30の清掃作業を簡単なものとすることができる。
上記ショーケースによれば、加熱ユニット40を構成する伝熱カバー42が発熱体43の下方域を覆う態様で伝熱ケース41に取り付けられることにより伝熱筐体40aが発熱体43を収納するので、当該商品載置棚30の直下の商品載置棚30に載置された商品を取り出す作業を行う作業者が該発熱体43に接してしまうことを防止でき、作業者が火傷等をしてしまうことを防止することができる。
上記ショーケースによれば、発熱体43が炭素繊維を備えて構成されているので、該発熱体43が通電状態により生ずる遠赤外線が伝熱カバー42孔部421aを通過して加熱ユニット40の下方側に配置される商品載置棚30の商品に到達させることができ、これにより該商品を加温することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態では、冷却ユニット50としてユニット本体51に設けられた蒸発器53を例示したが、本発明においては、蒸発器53の設置個所や数はこれに限定されるものではなく、種々の個所に設置することができる。
10 ケース本体
11 収納室
12 機械室
15a 後面開口
16 扉体
30 商品載置棚
31 ブラケット部材
31a ブラケット本体部
31b ブラケット支持部
32 受部材
33 棚板
40 加熱ユニット
40a 伝熱筐体
41 伝熱ケース
41a 収納空間
411 伝熱基部
412 伝熱脚部
42 伝熱カバー
421a 孔部
43 発熱体

Claims (4)

  1. 前面が接客面を構成し、後面に形成された開口が扉体により開閉されるケース本体と、
    前記ケース本体の内部に形成された収納室に上下方向に沿って複数段設けられ、収納対象となる商品を載置する商品載置棚と
    を備え、前記接客面を通じて前記商品載置棚に載置された商品を視認させるショーケースにおいて、
    前記商品載置棚は、
    前記収納室の後方側に立設された左右一対の棚柱に支持される左右一対のブラケット部材と、
    上面が前記商品を載置する商品載置面を構成するとともに前記ブラケット部材に着脱可能に設けられ、かつ前記ブラケット部材に装着される場合において前記収納室に配置される収納位置と該収納室から後方へ引出操作された引出位置との間で前後方向に沿ってスライド移動可能な棚板と、
    前記ブラケット部材に着脱可能に設けられ、前記収納位置に配置される前記棚板の下面に熱的に接することにより伝熱により該棚板を加熱する加熱ユニットと
    を備えたことを特徴とするショーケース。
  2. 前記加熱ユニットは、
    通電状態となることにより発熱する発熱体と、
    前記発熱体を収納空間に収納した状態で前記ブラケット部材に着脱可能に設けられた伝熱筐体と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のショーケース。
  3. 前記伝熱筐体は、
    前記発熱体の上方域を覆う態様で前記ブラケット部材に着脱可能に設けられ、上面が前記収納状態に配置される前記棚板の下面に熱的に接する伝熱ケースと、
    前記発熱体の下方域を覆う態様で前記伝熱ケースに取り付けられ、複数の孔部が形成された伝熱カバーと
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載のショーケース。
  4. 前記発熱体は、炭素繊維を備えて構成されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のショーケース。
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