JP2017188187A - ガラス板 - Google Patents
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Abstract
【課題】可視光域の透過性が高く、かつ、エッジライト方式の面状発光装置の導光板として使用した場合に輝度の均一性が高いガラス板の提供。【解決手段】第1主表面、該第1主表面に対向する第2主表面、および、両主表面を接続する端面からなり、前記第1主表面および第2主表面を持つガラス板において、前記ガラス基板は、波長550nmの光の吸収係数が1m-1以下であり、波長400〜700nmの範囲の光の吸収係数の最大値αmax(m-1)と、最小値αmin(m-1)と、の比(αmax/αmin)が10以下であり、前記ガラス板の内部にはすくなくとも1つ以上の泡が存在し、前記第1主表面に面するように反射部材及び散乱部材を配置し、前記端面のうちの一つを基準端面とするとき、該基準端面に面するように光源を配置して、該光源から該基準端面に向けて可視光の波長域の光を照射した際の、前記第2主表面からの出射光における、最大輝度Lmax(cd/m2)と、平均輝度Lave(cd/m2)と、の比Lmax/Laveが、1≦Lmax/Lave≦1.1を満足することを特徴とするガラス板。【選択図】なし
Description
本発明は、エッジライト方式の面状発光装置の導光板として、好適に使用されるガラス板に関する。
従来、携帯電話機、PDA、液晶テレビ等に液晶表示装置が用いられている。液晶表示装置は、バックライトとしての面状発光装置と、この面状発光装置の光出射面側に配置される液晶ユニットと、を基本構成とする。
面状発光装置としては、直下型とエッジライト型のものがある。直下型は光出射面に対して反対側となる背面に光源が配置されるため、光出射面と同程度の寸法の光源が必要になる。エッジライト型は光出射面に対して直交方向となる側面に光源が配置されるため、光出射面よりも寸法が小さい光源を使用できるため、液晶表示装置の大画面化に適している。
また、このような面状発光装置には、建築物の天井、床、壁等の屋内又は屋外に配置される面状照明装置としての需要も存在する。
面状発光装置としては、直下型とエッジライト型のものがある。直下型は光出射面に対して反対側となる背面に光源が配置されるため、光出射面と同程度の寸法の光源が必要になる。エッジライト型は光出射面に対して直交方向となる側面に光源が配置されるため、光出射面よりも寸法が小さい光源を使用できるため、液晶表示装置の大画面化に適している。
また、このような面状発光装置には、建築物の天井、床、壁等の屋内又は屋外に配置される面状照明装置としての需要も存在する。
エッジライト方式の面状発光装置に使用される導光板ユニットの一構成例を図1に示す。図1に示す導光板ユニット100は、側面に配置された光源(図示せず)からの光を全反射により内部に伝播させるとともに面状に出射させるための導光板200、この導光板200の主として光を出射する光出射面(図中、上面)に対して反対側となる光反射面(図中、下面)から出射する光を再び導光板200に戻すための反射部材300、および、その内部で全反射する光を散乱させて光出射面から出射させるとともに、光源が点光源である場合の光出射面における輝度の不均一、また光源からの距離の違いによる光出射面における輝度の不均一等を抑制する散乱部材400で構成されている。反射部材300は、その主表面が、導光板200の光反射面と対向するように配置された板状部材である。散乱部材400は、導光板200と、反射部材300と、の間に位置するように、導光板200の光反射面に、ドットパターン状に所定の間隔で形成されている。
導光板ユニット100の導光板200としては、透過率が高いこと、比較的安価で入手が容易であること等の理由から、従来はアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂といった透明な樹脂材料製が用いられていた(特許文献1参照)。
液晶表示装置の大画面化に対応するため、面状発光装置を大型化した場合、より高出力の光源が用いられる。これにより、光源の発熱量も多くなり、導光板にも耐熱性が要求されるようになる。上記した樹脂材料製の導光板は、ガラス転移点(Tg)が80〜100℃(アクリル樹脂)、145〜150℃(ポリカーボネート樹脂)と低いため耐熱性が不十分である。
上記した樹脂材料製の導光板よりも耐熱性に優れた導光板としては、ガラス材料製の導光板が提案されている(特許文献2参照)。ガラス材料の組成にもよるが、ガラス転移点(Tg)は530℃程度まで高めることができる。
液晶表示装置の大画面化に対応するため、面状発光装置を大型化した場合、より高出力の光源が用いられる。これにより、光源の発熱量も多くなり、導光板にも耐熱性が要求されるようになる。上記した樹脂材料製の導光板は、ガラス転移点(Tg)が80〜100℃(アクリル樹脂)、145〜150℃(ポリカーボネート樹脂)と低いため耐熱性が不十分である。
上記した樹脂材料製の導光板よりも耐熱性に優れた導光板としては、ガラス材料製の導光板が提案されている(特許文献2参照)。ガラス材料の組成にもよるが、ガラス転移点(Tg)は530℃程度まで高めることができる。
エッジライト方式の面状発光装置の導光板として、ガラス板を使用する場合、ガラス板内部に存在する泡が問題となる。ガラス板を製造する場合、ガラス原料を溶解窯で溶解して溶融ガラスとした後、この溶融ガラスをガラス板に成形する。このガラス原料の溶解過程では、CO2、H2O、O2、SO2などのガスが放出され、このガスの一部は溶融ガラス中に泡として存在する。その結果、成形後のガラス板も、内部に泡が存在するものとなる。
従来、ガラス板の内部に存在する泡の量を低減するため、溶解槽の構造やその内部の攪拌機構の改良、泡の発生や成長を抑制するガラス組成の選択、または泡の発生や成長を抑制する微量添加物の添加などの方法が実施されている。しかしながら、これらの方法により、ガラス板の内部に存在する泡の量を低減させることはできても、泡の量を限りなく0にすることは困難であった。
従来、ガラス板の内部に存在する泡の量を低減するため、溶解槽の構造やその内部の攪拌機構の改良、泡の発生や成長を抑制するガラス組成の選択、または泡の発生や成長を抑制する微量添加物の添加などの方法が実施されている。しかしながら、これらの方法により、ガラス板の内部に存在する泡の量を低減させることはできても、泡の量を限りなく0にすることは困難であった。
導光板内部に存在する泡の影響については、樹脂材料製の導光板に関する特許文献1に記載されている。
樹脂材料製の導光板内部に存在する泡は、その空孔径および空孔率が適切であれば、光路変更要素として作用することで、正面輝度の向上と輝度均一化の面で有効であるとされている。なお、樹脂材料製の導光板内部に存在する泡は、通常は球状である。
樹脂材料製の導光板内部に存在する泡は、その空孔径および空孔率が適切であれば、光路変更要素として作用することで、正面輝度の向上と輝度均一化の面で有効であるとされている。なお、樹脂材料製の導光板内部に存在する泡は、通常は球状である。
ガラス板に成形する際、ガラス20中に存在する泡30は、水平方向に引き伸ばされて、図2に示すように楕円形状となる。このような楕円形状の泡は、その向きと、光源から入射した光の進行方向と、の関係により、光路変更要素として作用が異なる。すなわち、正面輝度の向上と輝度均一化に寄与する場合もあれば、むしろ正面輝度の向上や輝度の均一化に悪影響を及ぼす場合もある。また、溶融ガラス中に存在する泡の大きさは種々であり、また、上述したように、ガラス板製造時においては、ガラス板の内部に存在する泡の量を低減するための対策がなされているため、光路変更要素としての作用を期待するよりも、導光板として使用するガラス板内部に存在する泡は、導光板の光学特性に影響を及ぼさないほうが好ましい。
さらにまた、導光板として使用するガラス板について、内部に存在する泡を観察して、楕円形状の泡の寸法や、その向きを特定し、光源から入射する光の進行方向を設定するのは現実的ではない。
さらにまた、導光板として使用するガラス板について、内部に存在する泡を観察して、楕円形状の泡の寸法や、その向きを特定し、光源から入射する光の進行方向を設定するのは現実的ではない。
本発明は、上述した従来技術における問題点を解決するため、可視光域の透過性が高く、かつ、エッジライト方式の面状発光装置の導光板として使用した場合に輝度の均一性が高いガラス板を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するため、本発明は、第1主表面、該第1主表面に対向する第2主表面、および、両主表面を接続する端面からなり、前記第1主表面および第2主表面を持つガラス板において、
前記ガラス基板は、波長550nmの光の吸収係数が1m-1以下であり、波長400〜700nmの範囲の光の吸収係数の最大値αmax(m-1)と、最小値αmin(m-1)と、の比(αmax/αmin)が10以下であり、前記ガラス板内部にはすくなくとも1つ以上の泡が存在し、
前記第1主表面に面するように反射部材及び散乱部材を配置し、前記端面のうちの一つを基準端面とするとき、該基準端面に面するように光源を配置して、該光源から該基準端面に向けて可視光の波長域の光を照射した際の、前記第2主表面からの出射光における、最大輝度Lmax(cd/m2)と、平均輝度Lave(cd/m2)と、の比Lmax/Laveが、1≦Lmax/Lave≦1.1を満足することを特徴とするガラス板。
前記ガラス基板は、波長550nmの光の吸収係数が1m-1以下であり、波長400〜700nmの範囲の光の吸収係数の最大値αmax(m-1)と、最小値αmin(m-1)と、の比(αmax/αmin)が10以下であり、前記ガラス板内部にはすくなくとも1つ以上の泡が存在し、
前記第1主表面に面するように反射部材及び散乱部材を配置し、前記端面のうちの一つを基準端面とするとき、該基準端面に面するように光源を配置して、該光源から該基準端面に向けて可視光の波長域の光を照射した際の、前記第2主表面からの出射光における、最大輝度Lmax(cd/m2)と、平均輝度Lave(cd/m2)と、の比Lmax/Laveが、1≦Lmax/Lave≦1.1を満足することを特徴とするガラス板。
本発明のガラス板は、波長400〜700nmの範囲の光の吸収係数の最大値αmaxが1m-1以下であることが好ましい。
本発明のガラス板は、前記第1主表面および第2主表面が実質的に矩形であり、少なくとも1辺の長さが200mm以上であり、前記ガラス板の板厚が0.5〜10mm、前記ガラスの板厚の公差が±0.1mm以内であることが好ましい。
本発明のガラス板は、前記第2主表面からの出射光における、平均輝度Laveが1000cd/m2以上であることが好ましい。
本発明のガラス板は、可視光域の透過性が高く、かつ、エッジライト方式の面状発光装置の導光板として使用した場合に輝度の均一性が高いため、エッジライト方式の面状発光装置の導光板として好適である。
以下、本発明のガラス板について説明する。
図3は、本発明のガラス板の一構成例を示した斜視図である。図3に示すガラス板10は、第1主表面11、第1主表面11に対向する第2主表面12、および、両主表面11,12を接続する端面13からなり、第1主表面11および第2主表面12が実質的に矩形である。但し、本発明のガラス板において、第1主表面および第2主表面の形状は実質的に矩形に限定されず、他の形状であってもよい。
本発明のガラス板における第1主表面11、および、第2主表面12は、輝度測定の際、反射部材及び散乱部材を配置する側を特定するため、ガラス板の2つの主表面を、便宜的に第1主表面11、および、第2主表面12と定めたものである。したがって、ガラス板の2つの主表面のうち、どちらの面を第1主表面(第2主表面)としてもよい。但し、本発明のガラス板を、エッジライト方式の面状発光装置の導光板として使用する場合に、ガラス板の2つの主表面のうち、どちらの面を導光板の光出射面(光反射面)とするか、あらかじめ決まっている場合、光反射面を第1主表面とし、光出射面を第2主表面とすることが好ましい。
また、図3に示すガラス板10は、第1主表面11、および、第2主表面12の形状が長方形であるが、第1主表面11、および、第2主表面12の形状は正方形でもよい。
さらには、ケース枠内に固定するために、切り欠けを設けてもよい。
図3は、本発明のガラス板の一構成例を示した斜視図である。図3に示すガラス板10は、第1主表面11、第1主表面11に対向する第2主表面12、および、両主表面11,12を接続する端面13からなり、第1主表面11および第2主表面12が実質的に矩形である。但し、本発明のガラス板において、第1主表面および第2主表面の形状は実質的に矩形に限定されず、他の形状であってもよい。
本発明のガラス板における第1主表面11、および、第2主表面12は、輝度測定の際、反射部材及び散乱部材を配置する側を特定するため、ガラス板の2つの主表面を、便宜的に第1主表面11、および、第2主表面12と定めたものである。したがって、ガラス板の2つの主表面のうち、どちらの面を第1主表面(第2主表面)としてもよい。但し、本発明のガラス板を、エッジライト方式の面状発光装置の導光板として使用する場合に、ガラス板の2つの主表面のうち、どちらの面を導光板の光出射面(光反射面)とするか、あらかじめ決まっている場合、光反射面を第1主表面とし、光出射面を第2主表面とすることが好ましい。
また、図3に示すガラス板10は、第1主表面11、および、第2主表面12の形状が長方形であるが、第1主表面11、および、第2主表面12の形状は正方形でもよい。
さらには、ケース枠内に固定するために、切り欠けを設けてもよい。
本発明のガラス板10の寸法のうち、ガラス板の主表面(第1主表面11、第2主表面12)の一辺の長さは、本発明のガラス板を導光板として使用する面状発光装置の寸法により異なる。たとえば、面状発光装置がエッジライト方式の液晶テレビの場合、ガラス板の主表面(第1主表面11、第2主表面12)の一辺の長さは、200mm以上であることが好ましく、250mm以上であることがより好ましく、400nm以上であることがさらに好ましい。
一方、本発明のガラス板10の寸法のうち、ガラス板の板厚(端面13の厚さ)は、0.5〜10mmであることが好ましい。導光板として使用されるガラス板の内部透過率は、ガラス部材の厚さにより影響される。ガラス板の板厚が0.5mmより小さいと、導光板としての使用時において、ガラス表面で反射する回数が増加することになり、反射による減衰が大きくなり有効光路長での内部透過率が低下するおそれがある。好ましくは1mm以上であり、より好ましくは1.5mm以上である。一方、ガラス板の板厚が10mmより大きいと、図1に示す導光板ユニット100の導光板200として使用する際、散乱部材30に散乱される回数が減少するため、外に取り出される光量が減少する。そのため、内部透過率が低下する。このため、好ましくは5mm以下であり、より好ましくは2.5mm以下である。また、ガラス板の板厚の公差が±0.1mm以内であることが好ましい。
一方、本発明のガラス板10の寸法のうち、ガラス板の板厚(端面13の厚さ)は、0.5〜10mmであることが好ましい。導光板として使用されるガラス板の内部透過率は、ガラス部材の厚さにより影響される。ガラス板の板厚が0.5mmより小さいと、導光板としての使用時において、ガラス表面で反射する回数が増加することになり、反射による減衰が大きくなり有効光路長での内部透過率が低下するおそれがある。好ましくは1mm以上であり、より好ましくは1.5mm以上である。一方、ガラス板の板厚が10mmより大きいと、図1に示す導光板ユニット100の導光板200として使用する際、散乱部材30に散乱される回数が減少するため、外に取り出される光量が減少する。そのため、内部透過率が低下する。このため、好ましくは5mm以下であり、より好ましくは2.5mm以下である。また、ガラス板の板厚の公差が±0.1mm以内であることが好ましい。
本発明のガラス板10は、エッジライト方式の面状発光装置の導光板として使用されるため、面状発光装置の光源の波長域で光の吸収係数が低いことが求められる。面状発光装置がエッジライト方式の液晶テレビの場合、光源としては、発光ダイオード(LED)、具体的には、R(赤)、G(緑)、B(青)の三色のLEDが使用される。そのため、これら三色の光の吸収係数が低いことが求められる。
本発明のガラス板10は、波長550nmの光の吸収係数が1m-1以下であり、波長400〜700nmの範囲の光の吸収係数の最大値αmax(m-1)と、最小値αmin(m-1)と、の比(αmax/αmin)が10以下である。ここで、波長400〜700nmの範囲の光の吸収係数を判断指標とするのは、R(赤)、G(緑)、B(青)の三色の光の波長を包含するからである。また、波長550nmの光の吸収係数を判断指標とするのは、波長400〜780nmの範囲の光のうち、波長550nmの光の吸収係数が最も低くなるからである。波長550nmの光の吸収係数、および、波長400〜780nmの範囲の光の吸収係数の最大値αmax(m-1)と、最小値αmin(m-1)と、の比(αmax/αmin)が上記の条件を満たしていれば、面状発光装置がエッジライト方式の液晶テレビの光源として使用される、R(赤)、G(緑)、B(青)の三色の光の吸収が軽微である。
また、αmax/αminが上記の条件を満たしていれば、波長400〜700nmの範囲において、波長による光の吸収の差が軽微である。
本発明のガラス板10は、波長400〜700nmの範囲の光の吸収係数の最大値αmaxが1m-1以下であることが好ましい。
本発明のガラス板10は、波長550nmの光の吸収係数が1m-1以下であり、波長400〜700nmの範囲の光の吸収係数の最大値αmax(m-1)と、最小値αmin(m-1)と、の比(αmax/αmin)が10以下である。ここで、波長400〜700nmの範囲の光の吸収係数を判断指標とするのは、R(赤)、G(緑)、B(青)の三色の光の波長を包含するからである。また、波長550nmの光の吸収係数を判断指標とするのは、波長400〜780nmの範囲の光のうち、波長550nmの光の吸収係数が最も低くなるからである。波長550nmの光の吸収係数、および、波長400〜780nmの範囲の光の吸収係数の最大値αmax(m-1)と、最小値αmin(m-1)と、の比(αmax/αmin)が上記の条件を満たしていれば、面状発光装置がエッジライト方式の液晶テレビの光源として使用される、R(赤)、G(緑)、B(青)の三色の光の吸収が軽微である。
また、αmax/αminが上記の条件を満たしていれば、波長400〜700nmの範囲において、波長による光の吸収の差が軽微である。
本発明のガラス板10は、波長400〜700nmの範囲の光の吸収係数の最大値αmaxが1m-1以下であることが好ましい。
本発明のガラス板10は、その内部に少なくとも1つ以上の泡が存在するが、以下に示す手順で輝度評価を実施した際に、輝度の均一性が高く、エッジライト方式の面状発光装置の導光板として使用するのに好適である。
本発明のガラス板10の輝度評価では、第1主表面11に面するように反射部材及び散乱部材を配置する。図1に示す導光板ユニット100を参照すると、導光板200が本発明のガラス板10であり、導光板200の光反射面となる、本発明のガラス板10の第1主表面11と対向するように反射部材300が配置される。本発明のガラス板10と、反射部材300と、の間に位置するように、本発明のガラス板10の第1主表面11に、ドットパターン状に所定の間隔で散乱部材400が形成される。散乱部材については、エッジライト方式の面状発光装置の導光板としての機能を発揮できる限り、他の構成であってもよい。
この状態で、本発明のガラス板10の4つの端面13のうちの一つを基準端面とし、該基準端面に面するように光源を配置して、該光源から該基準端面に向けて可視光の波長域の光を照射する。光源からの光は、導光板200の光出射面となる、本発明のガラス板10の第2主表面13から出射される。この出射光の輝度を測定した際に、本発明のガラス板10は、最大輝度Lmax(cd/m2)と、平均輝度Lave(cd/m2)と、の比Lmax/Laveが、1≦Lmax/Lave≦1.1を満足するため、輝度の均一性が高く、エッジライト方式の面状発光装置の導光板として使用するのに好適である。
本発明のガラス板10は、上記の手順で測定される平均輝度Laveが1000cd/m2であることが好ましい。
本発明のガラス板10の輝度評価では、第1主表面11に面するように反射部材及び散乱部材を配置する。図1に示す導光板ユニット100を参照すると、導光板200が本発明のガラス板10であり、導光板200の光反射面となる、本発明のガラス板10の第1主表面11と対向するように反射部材300が配置される。本発明のガラス板10と、反射部材300と、の間に位置するように、本発明のガラス板10の第1主表面11に、ドットパターン状に所定の間隔で散乱部材400が形成される。散乱部材については、エッジライト方式の面状発光装置の導光板としての機能を発揮できる限り、他の構成であってもよい。
この状態で、本発明のガラス板10の4つの端面13のうちの一つを基準端面とし、該基準端面に面するように光源を配置して、該光源から該基準端面に向けて可視光の波長域の光を照射する。光源からの光は、導光板200の光出射面となる、本発明のガラス板10の第2主表面13から出射される。この出射光の輝度を測定した際に、本発明のガラス板10は、最大輝度Lmax(cd/m2)と、平均輝度Lave(cd/m2)と、の比Lmax/Laveが、1≦Lmax/Lave≦1.1を満足するため、輝度の均一性が高く、エッジライト方式の面状発光装置の導光板として使用するのに好適である。
本発明のガラス板10は、上記の手順で測定される平均輝度Laveが1000cd/m2であることが好ましい。
実施例では、以下の手順でガラス板の輝度測定を実施した。
(輝度測定)
内部に少なくとも1つ以上の泡が存在するガラス板の一方の主表面に、拡散インキをドットパターン状に印刷して、一方の主表面に散乱部材を形成されたガラス導光板を作成した。このガラス板の寸法は、485mm×284mm×t2mmである。また、波長400〜700nmの範囲の光の吸収係数を紫外可視近赤外分光光度計 UH4150 日立ハイテクサイエンス社製を用いて測定したところ、波長550nmの光の吸収係数は0.04m-1であり、波長400〜700nmの範囲の光の吸収係数の最大値αmaxは0.24m-1、最小値αminは0.04m-1であった。
上記の手順で得られたガラス導光板を、液晶ディスプレイ(LG製 型番 22EN43VB)に、同液晶ディスプレイのアクリル導光板と入れ替えて配置し。暗室で白画面を表示し、EyeScale−3W(アイシステム社製)を用い、測定距離3mで輝度を測定した。測定された最大輝度Lmax(cd/m2)と、平均輝度Lave(cd/m2)を下記表に示す。
実施例1〜4のガラス板は、上記の手順で実施した輝度測定における最大輝度Lmax(cd/m2)と、平均輝度Lave(cd/m2)と、の比Lmax/Laveが、1≦Lmax/Lave≦1.1を満足するため、輝度の均一性が高く、エッジライト方式の面状発光装置の導光板として使用するのに好適である。
比較例1〜3のガラス板は、最大輝度Lmax(cd/m2)と、平均輝度Lave(cd/m2)と、の比Lmax/Laveが、1.1<Lmax/Laveであるため、輝度の均一性が低い。
(輝度測定)
内部に少なくとも1つ以上の泡が存在するガラス板の一方の主表面に、拡散インキをドットパターン状に印刷して、一方の主表面に散乱部材を形成されたガラス導光板を作成した。このガラス板の寸法は、485mm×284mm×t2mmである。また、波長400〜700nmの範囲の光の吸収係数を紫外可視近赤外分光光度計 UH4150 日立ハイテクサイエンス社製を用いて測定したところ、波長550nmの光の吸収係数は0.04m-1であり、波長400〜700nmの範囲の光の吸収係数の最大値αmaxは0.24m-1、最小値αminは0.04m-1であった。
上記の手順で得られたガラス導光板を、液晶ディスプレイ(LG製 型番 22EN43VB)に、同液晶ディスプレイのアクリル導光板と入れ替えて配置し。暗室で白画面を表示し、EyeScale−3W(アイシステム社製)を用い、測定距離3mで輝度を測定した。測定された最大輝度Lmax(cd/m2)と、平均輝度Lave(cd/m2)を下記表に示す。
実施例1〜4のガラス板は、上記の手順で実施した輝度測定における最大輝度Lmax(cd/m2)と、平均輝度Lave(cd/m2)と、の比Lmax/Laveが、1≦Lmax/Lave≦1.1を満足するため、輝度の均一性が高く、エッジライト方式の面状発光装置の導光板として使用するのに好適である。
比較例1〜3のガラス板は、最大輝度Lmax(cd/m2)と、平均輝度Lave(cd/m2)と、の比Lmax/Laveが、1.1<Lmax/Laveであるため、輝度の均一性が低い。
10:ガラス板
11:第1主表面
12:第2主表面
13:端面
20:ガラス
30:泡
100:導光板ユニット
200:導光板
300:反射部材
400:散乱部材
11:第1主表面
12:第2主表面
13:端面
20:ガラス
30:泡
100:導光板ユニット
200:導光板
300:反射部材
400:散乱部材
Claims (4)
- 第1主表面、該第1主表面に対向する第2主表面、および、両主表面を接続する端面からなり、前記第1主表面および第2主表面を持つガラス板において、
前記ガラス基板は、波長550nmの光の吸収係数が1m-1以下であり、波長400〜780nmの範囲の光の吸収係数の最大値αmax(m-1)と、最小値αmin(m-1)と、の比(αmax/αmin)が10以下であり、前記ガラス板の内部にはすくなくとも1つ以上の泡が存在し、
前記第1主表面に面するように反射部材及び散乱部材を配置し、前記端面のうちの一つを基準端面とするとき、該基準端面に面するように光源を配置して、該光源から該基準端面に向けて可視光の波長域の光を照射した際の、前記第2主表面からの出射光における、最大輝度Lmax(cd/m2)と、平均輝度Lave(cd/m2)と、の比Lmax/Laveが、1≦Lmax/Lave≦1.1を満足することを特徴とするガラス板。 - 波長400〜700nmの範囲の光の吸収係数の最大値αmaxが1m-1以下である請求項1に記載のガラス板。
- 前記第1主表面および第2主表面が実質的に矩形であり、少なくとも1辺の長さが200mm以上であり、前記ガラス板の板厚が0.5〜10mmであり、前記ガラス板の板厚の公差が±0.1mm以内である請求項1または2に記載のガラス板。
- 前記第2主表面からの出射光における、平均輝度Laveが1000cd/m2以上である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のガラス板。
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