JP2017187953A - ビジネスプロセス生成プログラム、ビジネスプロセス生成方法、及びビジネスプロセス生成装置 - Google Patents

ビジネスプロセス生成プログラム、ビジネスプロセス生成方法、及びビジネスプロセス生成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のタスクの実行順序、及び各タスクを実行するロールの情報を含むビジネスプロセスを生成する。
【解決手段】コンピュータを、ビジネスプロセスを生成するビジネスプロセス生成装置として機能させるためのビジネスプロセス生成プログラムであって、前記コンピュータを、タスクの実行順序を示すシーケンスフローを入力するシーケンスフロー入力部、各ユーザが属するロールを示すロール情報を入力するロール情報入力部、各タスクを実行するユーザの情報を含むシステムログを入力するシステムログ入力部、前記ロール情報と前記システムログとに基づいて、各タスクを実行するロールを特定するロール・タスク情報を生成し、当該ロール・タスク情報と前記シーケンスフローとに基づいて、前記ビジネスプロセスを生成するビジネスプロセス生成部、として機能させるためのビジネスプロセス生成プログラムを提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数のタスクの実行順序を含むシーケンスフローを生成する技術に関連するものである。
ビジネス向けソフトウエアの設計においては、ソフトウェアを実際に使われる環境に適合させることが重要である。そのため、企業等における組織間をまたいで使用されるソフトウェア、例えば、決裁承認ソフトウェアの場合、どのような順番でどの部門のどの役職の方が承認をしていくか、といった企業毎のビジネス環境を解析することが必要である。この解析はヒアリング等で実施されているため、大変な稼働がかかっている。
上記の課題に関連する従来技術として、タスクの実行情報に基づいて、ワークフローのモデル(シーケンスフロー)を生成する技術が存在する(非特許文献1)。
「データ分析による現状業務の可視化」FUJITSU 59.1. p26-32(01.2008)
しかしながら、従来技術では、シーケンスフローの生成に留まり、ロール(例:組織、担当)の情報も付与したモデルであるビジネスプロセスの生成までには至っていない。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、複数のタスクの実行順序、及び各タスクを実行するロールの情報を含むビジネスプロセスを生成することを可能とする技術を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態によれば、コンピュータを、ユーザにより実行される複数のタスクの実行順序、及び各タスクのロールの情報を含むビジネスプロセスを生成するビジネスプロセス生成装置として機能させるためのビジネスプロセス生成プログラムであって、前記コンピュータを、
タスクの実行順序を示すシーケンスフローを入力するシーケンスフロー入力部、
各ユーザが属するロールを示すロール情報を入力するロール情報入力部、
各タスクを実行するユーザの情報を含むシステムログを入力するシステムログ入力部、
前記ロール情報と前記システムログとに基づいて、各タスクを実行するロールを特定するロール・タスク情報を生成し、当該ロール・タスク情報と前記シーケンスフローとに基づいて、前記ビジネスプロセスを生成するビジネスプロセス生成部、
として機能させるためのビジネスプロセス生成プログラムが提供される。
本発明の実施の形態によれば、複数のタスクの実行順序、及び各タスクを実行するロールの情報を含むビジネスプロセスを生成することが可能となる。
用語の定義を説明するための図である。 第1の実施の形態におけるビジネスプロセス生成装置100の構成図である。 第1の実施の形態におけるビジネスプロセス生成装置100の動作手順を示すフローチャートである。 対応関係を識別する処理のフローチャートである。 シーケンスフロー行列(SFM)の例を示す図である。 システムログデータの例を示す図である。 ユーザ・ロール行列の例を示す図である。 ロール・タスク行列の例を示す図である。 出力例を説明するための図である。 第2の実施の形態におけるビジネスプロセス生成装置100の構成図である。 第2の実施の形態におけるビジネスプロセス生成装置100の動作手順を示すフローチャートである。 シーケンスフローを再構築する処理のフローチャートである。 ロール・タスク行列(RTM)の列の追加・内容の修正を説明するための図である。 シーケンスフロー行列(SFM)の行・列の追加・内容の修正を説明するための図である。 同一タスクの実行ロールが複数存在する場合の出力例を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。
(用語定義)
以下では、第1の実施の形態と第2の実施の形態について説明するが、その説明にあたり、本明細書で使用する主な用語である、シーケンスフロー、ビジネスプロセス、ケース、実行ログについての定義を説明する。
「シーケンスフロー」とは、複数タスクの実行順序を表現した情報である。図1(a)にシーケンスフローの例を示す。図1(a)に示すとおり、シーケンスフローでは、開始イベントから終了イベントまでのタスクの実行順序が、各タスク間をフロー(矢印)でつないだ有向グラフとして表現される。
「ビジネスプロセス」とは、複数のタスクの実行順序、及び各タスクを実行するロール(例:組織、担当)を表現した情報である。ロールには複数のユーザが所属する。
図1(b)に、ビジネスプロセスの例を示す。図1(b)に示すように、ビジネスプロセスでは、ロール数分だけスイムレーンが用意される。各タスクは、当該タスクを実行するロールに対応するスイムレーン上に設置される。図1(b)の例において、例えば、ロールRは、タスクA、Bを実行するので、タスクA、Bは、ロールRに対応するスイムレーンに設置されている。シーケンスフローと同様に、開始イベントから終了イベントまでのタスクの実行順序は、各タスク間をフロー(矢印)でつないだ有向グラフとして表現される。
「ケース」とは、ビジネスプロセスを実行する上で、意味のある一連のタスクのまとまり(仕事の単位)である。例えば、図1(b)におけるビジネスプロセスでは、ある仕事(ケース1)はA→B→Dとタスクが実行され、他の仕事(ケース2)はA→C→Dとタスクが実行される。また、各ケースにおけるタスクは、当該タスクに対応するロールに属するユーザにより実行される。
「実行ログ」とは、ケースの各タスクが、いつ、誰によって実行されたのかの情報が記録されたログである。本実施の形態では、「実行ログ」の例として「システムログ」を用いている。
(第1の実施の形態)
以下、まず、第1の実施の形態を説明する。
<装置構成>
図2は、第1の実施の形態におけるビジネスプロセス生成装置100の構成図である。図2に示すとおり、第1の実施の形態におけるビジネスプロセス生成装置100は、シーケンスフローを入力するシーケンスフロー入力部101、システムログを入力するシステムログ入力部102、ユーザ・ロール情報を入力するロール情報入力部103、対応関係の識別を行う対応関係識別部104、ビジネスプロセスを出力するビジネスプロセス出力部105を有する。各機能部の動作の詳細説明は後述する動作説明のところで行う。
本実施の形態(第2の実施の形態でも同様)におけるビジネスプロセス生成装置100は、コンピュータに、本実施の形態で説明する処理内容を記述したプログラムを実行させることにより実現可能である。すなわち、ビジネスプロセス生成装置100が有する機能は、当該コンピュータに内蔵されるCPUやメモリ等のハードウェア資源を用いて、当該装置で実施される処理に対応するプログラムを実行することによって実現することが可能である。上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(可搬メモリ等)に記録して、保存したり、配布したりすることが可能である。また、上記プログラムをインターネットや電子メール等、ネットワークを通して提供することも可能である。
<第1の実施の形態におけるビジネスプロセス生成装置100の動作>
次に、図2に示したビジネスプロセス生成装置100の動作を、図3のフローチャート等を参照しながら詳細に説明する。
図3のステップS110において、シーケンスフロー入力部101は、ユーザ10により入力されるシーケンスフローを読み込み、シーケンスフロー行列(SFM:Sequence Flow Matrix)を対応関係識別部104に出力する。
図5は、シーケンスフロー行列の例を示す図である。図5に示すように、シーケンスフロー行列は、シーケンスフローの情報を行列で表現したものである。図5に示すように、例えば、タスクBからタスクDへのフローは、行列のB‐Dのセルに1が立てられることにより表現される。なお、ユーザ10により入力されるシーケンスフローが、シーケンスフロー行列になっていてもよいし、ユーザ10により入力されるシーケンスフローが図5右側に示すように図で表現されていて、シーケンスフロー入力部101が当該図の情報からシーケンスフロー行列を生成することとしてもよい。また、システムの実行ログの情報をシーケンスフロー入力部101に与えて、シーケンスフロー入力部101が、当該情報からシーケンスフロー行列を生成することとしてもよい。また、ここで入力されるシーケンスフローの一例としては、決裁システムの履歴情報における、だれがどのような順番で決裁をしているかを示す情報がある。
図3のステップS120では、システムログ入力部102が、システムログ20を保持するサーバやクライアント等からシステムログを読み込み、システムログデータを対応関係識別部104に出力する。
図6は、システムログデータの例を示す図である。図6に示すように、この例のシステムログデータは、ケース、タスク、該当タスクの実行された時刻、及び、該当タスクを実行したユーザのユーザIDからなるデータである。例えば、図6には、ケースWはタスクA、B、Dからなり、これらのうちのタスクAは時刻TSにIDが001のユーザにより実行されたことが示されている。
図3のステップS130では、ロール情報入力部103が、ロール情報30を保持するサーバやクライアント等からロール情報を読み込み、ユーザ・ロール行列(URM:User Role Matrix)を対応関係識別部104に出力する。
図7は、ユーザ・ロール行列の例を示す図である。図7に示すように、ユーザ・ロール行列は、ユーザIDとロールとの対応関係を行列で表現するものである。図7に示すように、例えば、ID=003のユーザがRに属することが、行列の0003−R2のセルに1が立てられることにより表現されている。なお、ロール情報30を保持するサーバ等から取得されるロール情報が、ユーザ・ロール行列になっていてもよいし、ロール情報入力部103が、ロール情報のサーバ等から取得される任意の形式のロール情報からユーザ・ロール行列を生成してもよい。
図3のステップS140において、対応関係識別部104が、ロールとタスクとの間の対応関係を識別する。具体的には、シーケンスフロー行列(SFM)と、システムログデータと、ユーザ・ロール行列(URM)とから、ロール・タスク行列(RTM:Role Task Matrix)を構築する。
ここでは、対応関係識別部104は、まず、ユーザ・ロール行列(URM)とシーケンスフロー行列(SFM)の内容から、行列の値が全てNullであるロール・タスク行列(RTM)を構築する。そして、システムログデータの内容(各タスクを実行するユーザID)と、ユーザ・ロール行列(URM)の内容(各ユーザIDの属するロール)を対応させ、各タスクを実行するロールを特定し、構築したロール・タスク行列(RTM)に結果を格納する。
ロール・タスク行列(RTM)の例を図8に示す。図8に示す例は、図5、図6、図7に示した入力データから得られたロール・タスク行列(RTM)である。図8に示すように、ロール・タスク行列(RTM)は、ロールとタスクとの対応関係を行列で表現するものである。図8に示すように、例えば、ロールRがタスクDを実行することは、行列のR3−Dのセルに1が立てられることにより表現される。
図3のステップS150では、ビジネスプロセス出力部105が、シーケンスフロー行列(SFM)の内容とロール・タスク行列(RTM)の内容を統合し、ビジネスプロセスを出力する。図9に出力例を示す。図9の例において、例えば、ロール・タスク行列(RTM)におけるロールRのタスクはAとBであり、シーケンスフロー行列(SFM)において、A→Bのフローが示されているから、これらを統合して、図9に示すビジネスプロセスのRのスイムレーンが得られる。また、ロール・タスク行列(RTM)において、ロールRのタスクがCであり、シーケンスフロー行列(SFM)において、A→Cのフローが示されているから、これらを統合して、図9に示すビジネスプロセスのRのスイムレーンから、Rのスイムレーンへのフローが得られる。
なお、ビジネスプロセス出力部105は、ビジネスプロセスの画面をユーザに表示することとしてもよいし、ビジネスプロセスの画面を表示するために必要な情報(例:HTML情報)を他の装置に送信し、他の装置にビジネスプロセスの画面を表示させることとしてもよい。
<ステップS140の詳細>
図4のフローチャートを参照して、ステップS140において対応関係識別部104が実行する処理内容をより詳細に説明する。
ステップS210では、ロール・タスク行列(RTM)を構築する。ここでは、まず、ユーザ・ロール行列(URM)の列(ロール)の内容を取得し、シーケンスフロー行列(SFM)の内容(タスク)を取得する。例えば、図5、図7の例であれば、ユーザ・ロール行列(URM)からR、R、Rが取得され、シーケンスフロー行列(SFM)からA、B、C、Dが取得される。そして、行がロール、列がタスクに対応した、ロール・タスク行列(RTM)(行列の値は全てNull)を作成する。これは、図8に示した例においては、いずれの行列の値が全て空であるものに相当する。
以下のステップS220、S230の処理は、システムログデータの全てのレコードに対して行われる。
ステップS220では、タスク実施ロールを識別する。具体的には、システムログデータのレコードと、ユーザ・ロール行列(URM)の内容を対応させて、当該レコードのタスクを実施するロールを特定する。例えば、図6のシステムログデータの2番目のレコードに着目すると、タスクBはID=001のユーザが実行することが示されている。また、図7のユーザ・ロール行列(URM)を参照すると、ID=001のユーザは、ロールRに属するから、システムログデータの2番目のレコードにおけるタスクBは、ロールRが実施することがわかる。
ステップS230では、ロール・タスク行列(RTM)に結果を付与する。すなわち、ステップS220で特定したロールとタスクに対応する、ロール・タスク行列(RTM)のセル(行:ロール、列:タスク)に、値1を格納する。既に当該セルに値1が格納されていても上書きする。
例えば、図6、図7について上述したように、システムログデータの2番目のレコードにおけるタスクBを、ロールRが実施する場合、図8に示すように、ロール・タスク行列(RTM)のR−Bのセルに1が入る。
<第1の実施の形態の効果について>
以上、説明したように、第1の実施の形態では、対応関係識別部104において、システムログデータを参照し、各タスクを実行したユーザを特定した上で、当該ユーザの属する組織(ロール)を選択し、ロールとタスクの対応関係を識別するので、タスクの実行順序(シーケンスフロー)に対して、ロールの情報を付与した、ビジネスプロセスを生成することができる。
より詳細には、システムの全ての実行ログを参照(全集調査)し、タスクを実行したユーザと、各タスクを実行するロールを特定しているため、出力結果(ロールとタスクの対応関係)は、調査の抜け漏れがなく(=網羅的)、人手によるミスがない(=正しい)ことを保証できる。すなわち、各タスクを実行するロールを完全に(網羅的、且つ正しく)特定することが可能となる。
また、タスクの実行順序の情報(シーケンスフロー)と、組織の情報(ユーザとロールの関係)を対応付けた内容(ロールとタスクの関係)を、システムの実行ログに基づいて、自動生成することができる。これにより、人手による対応付け作業(例:インタビューや現場観察)よりも、ビジネスプロセスの高速な作成が可能となる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。以下では、第1の実施の形態と異なる点を主に説明する。
<装置構成>
図10は、第2の実施の形態におけるビジネスプロセス生成装置100の構成図である。図10に示すとおり、第2の実施の形態におけるビジネスプロセス生成装置100は、第1の実施の形態におけるビジネスプロセス生成装置100(図2)に、シーケンスフロー修正部114が追加された構成である。なお、シーケンスフロー修正部114は、図10に示すように、対応関係識別部104とは別に備えられてもよいし、対応関係識別部104内に備えられてもよい。
なお、第2の実施の形態は、ロールとタスクの対応関係を識別した結果、同一タスクを複数のロールが実行していた場合における対応の仕組み(シーケンスフロー修正部114の動作)を、第1の実施の形態に追加したものである。
<第2の実施の形態におけるビジネスプロセス生成装置100の動作>
図11に、第2の実施の形態におけるビジネスプロセス生成装置100の動作を示すフローチャートを示す。図11に示すとおり、第2の実施の形態におけるフローチャートは、第1の実施の形態におけるフローチャート(図4)に、ステップS155が追加されたものである。
ステップS155におけるシーケンスフローの再構築において、シーケンスフロー修正部114には、まず、対応関係識別部104からシーケンスフロー行列(SFM)とロール・タスク行列(RTM)が入力される。シーケンスフロー修正部114は、ロール・タスク行列(RTM)の内容において、1つのタスクに対して実行するロールが複数存在する場合には、その数分だけ当該タスクの複製を作成する。作成結果を、ロール・タスク行列(RTM)及びシーケンスフロー行列(SFM)に反映し、行列の内容の修正を行う。そして、修正済みのシーケンスフロー行列(SFM)と修正済みのロール・タスク行列(RTM)を出力する。
<ステップS155の詳細>
図12のフローチャートを参照して、ステップS155においてシーケンスフロー修正部114が実行する処理内容をより詳細に説明する。
ステップS310では、ロール・タスク行列(RTM)の内容において、複数のロールが実行しているタスク(群)を選択する。例えば、図13の左側に示すロール・タスク行列(RTM)の場合、ロールRとRがタスクCを実行しているので、この場合はタスクCが選択される。
以下のステップS320〜S370は選択された全てのタスクについて実行される。
ステップS320では、選択されたタスクと、ロール・タスク行列(RTM)とに基づき実行ロールリストを作成する。具体的には、選択されたタスクを実行するロールの情報を、ロール・タスク行列(RTM)から取得し、その内容を実行ロールリストとして作成する。図13の例では、実行ロールリストは{R,R}となる。
ステップS330において、選択されたタスクの複製を、(実行ロールリストの要素総数−1)個分作成し、ロール・タスク行列(RTM)の列として追加する。
図13に示す例では、上述したように選択されたタスクCの実行ロールリストが{R2,R3}であり、この場合、複製を1個(=2−1)作成する。そして、ロール・タスク行列(RTM)には、複製タスク(名称をC'とする)の列が新規に追加される。
ステップS340では、選択されたタスク及び実行ロールリストに基づいて、シーケンスフロー行列(SFM)の行・列を追加する。具体的には、選択されたタスクの複製を、(実行ロールリストの要素総数−1)個分作成し、シーケンスフロー行列(SFM)の行及び列として追加する。
図13、図14に示す例の場合、選択されたタスクCの実行ロールリストが{R,R}であり、この場合、複製タスクC'を1個(=2−1)作成する。そして、図14に示すとおり、シーケンスフロー行列(RTM)の行と列のそれぞれに複製タスクC'が追加される。
以下のステップS350、S360、S370は、追加された全ての列に対して実行される。
ステップS350では、選択されたタスク、実行ロールリストに基づいて、ロール・タスク行列(RTM)の内容を修正する。すなわち、追加された列において、実行ロールリストの2番目に記載のロールに対応する行のセルに、値1を格納する。次に、選択されたタスクに対応する列において、当該ロールに対応するセルの値を、1から0に修正する。
図13に示す例では、追加されたC'の列において、実行ロールリスト{R,R}の2番目に記載のロールRに対応する行のセルに1が格納される。また、選択されたタスクCに対応する列において、当該ロールRに対応するセルの値を、1から0に修正している。
ステップS360では、選択されたタスク、実行ロールリストに基づいて、シーケンスフロー行列(SFM)の内容を修正する。具体的には、選択されたタスクの列において、値が1と記載のセルに対応する行(シーケンスフローの中で、選択されたタスクの直前に実行されるタスク)を特定する。特定された行において、追加された列に対応するセルに値1を格納する。次に、選択されたタスクの行において、値が1と記載のセルに対応する列(シーケンスフローの中で、選択されたタスクの直後に実行されるタスク)を特定し、特定された列において、追加された行に対応するセルに値1を格納する。
図14に示す例では、選択されたタスクCの列において、値が1と記載のセルに対応する行(タスクAの行)を特定する。特定されたタスクAの行において、追加されたC'の列に対応するセルに値1を格納する。また、選択されたタスクCの行において、値が1と記載のセルに対応する列(タスクDの例)を特定し、特定されたタスクDの列において、追加された行(C')に対応するセルに値1を格納する。
ステップS370では、実行ロールリストの消込をする。具体的には、2番目に記載のロールを実行ロールリストから消去する処理を行う。図13、図14の例では、実行ロールリスト{R,R}の2番目に記載のロールR3が消去される。
図15は、第2の実施の形態における出力例を示す図である。ここでは、ビジネスプロセス出力部105は、上述した処理により修正されたロール・タスク行列(RTM)と、修正されたシーケンスフロー行列(SFM)とを統合することで、図15の右側に示すように、タスクCが、ロールRとRの双方により実行されていることを表現したビジネスプロセスが生成、出力される。
<第2の実施の形態の効果について>
以上、説明したように、第2の実施の形態では、同一タスクを複数のロールが実行していることを特定することが可能となる。すなわち、システムの全ての実行ログを参照(全数調査)し、同一タスクを過去に一度でも実行したことがあるロールを抽出することで、同一タスクを複数ロールが実行していた場合には、それを確実に検知できる。
また、第2の実施の形態では、同一タスクを複数ロールが実行していた場合のシーケンスフローを、自動生成することができる。これにより、同一タスクを複数のロールが実行している場合でも、ビジネスプロセスの高速な作成が可能となる。
(実施の形態のまとめ)
以上、説明したように、本実施の形態により、コンピュータを、ユーザにより実行される複数のタスクの実行順序、及び各タスクのロールの情報を含むビジネスプロセスを生成するビジネスプロセス生成装置として機能させるためのビジネスプロセス生成プログラムであって、前記コンピュータを、タスクの実行順序を示すシーケンスフローを入力するシーケンスフロー入力部、各ユーザが属するロールを示すロール情報を入力するロール情報入力部、各タスクを実行するユーザの情報を含むシステムログを入力するシステムログ入力部、前記ロール情報と前記システムログとに基づいて、各タスクを実行するロールを特定するロール・タスク情報を生成し、当該ロール・タスク情報と前記シーケンスフローとに基づいて、前記ビジネスプロセスを生成するビジネスプロセス生成部、として機能させるためのビジネスプロセス生成プログラムが提供される。
第1の実施の形態で説明した対応関係識別部104及びビジネスプロセス出力部105からなる構成は、ビジネスプロセス生成部の例である。また、第2の実施の形態で説明した対応関係識別部104、シーケンスフロー修正部114、及びビジネスプロセス出力部105からなる構成も、ビジネスプロセス生成部の例である。
前記ビジネスプロセス生成部は、前記ロール・タスク情報において、あるタスクに複数のロールが対応する場合に、当該タスクが、当該複数のロールにより実行されていることを示す情報を含む前記ビジネスプロセスを生成することとしてもよい。
また、本実施の形態によれば、ユーザにより実行される複数のタスクの実行順序、及び各タスクのロールの情報を含むビジネスプロセスを生成するビジネスプロセス生成装置が実行するビジネスプロセス生成方法であって、タスクの実行順序を示すシーケンスフローを入力するシーケンスフロー入力ステップと、各ユーザが属するロールを示すロール情報を入力するロール情報入力ステップと、各タスクを実行するユーザの情報を含むシステムログを入力するシステムログ入力ステップと、前記ロール情報と前記システムログとに基づいて、各タスクを実行するロールを特定するロール・タスク情報を生成し、当該ロール・タスク情報と前記シーケンスフローとに基づいて、前記ビジネスプロセスを生成するビジネスプロセス生成ステップと、を備えることを特徴とするビジネスプロセス生成方法が提供される。
また、本実施の形態によれば、ユーザにより実行される複数のタスクの実行順序、及び各タスクのロールの情報を含むビジネスプロセスを生成するビジネスプロセス生成装置であって、タスクの実行順序を示すシーケンスフローを入力するシーケンスフロー入力部と、各ユーザが属するロールを示すロール情報を入力するロール情報入力部と、各タスクを実行するユーザの情報を含むシステムログを入力するシステムログ入力部と、前記ロール情報と前記システムログとに基づいて、各タスクを実行するロールを特定するロール・タスク情報を生成し、当該ロール・タスク情報と前記シーケンスフローとに基づいて、前記ビジネスプロセスを生成するビジネスプロセス生成部と、を備えることを特徴とするビジネスプロセス生成装置が提供される。
以上、本実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
100 ビジネスプロセス生成装置
101 シーケンスフロー入力部
102 システムログ入力部
103 ロール情報入力部
104 対応関係識別部
105 ビジネスプロセス出力部
114 シーケンスフロー修正部

Claims (4)

  1. コンピュータを、ユーザにより実行される複数のタスクの実行順序、及び各タスクのロールの情報を含むビジネスプロセスを生成するビジネスプロセス生成装置として機能させるためのビジネスプロセス生成プログラムであって、前記コンピュータを、
    タスクの実行順序を示すシーケンスフローを入力するシーケンスフロー入力部、
    各ユーザが属するロールを示すロール情報を入力するロール情報入力部、
    各タスクを実行するユーザの情報を含むシステムログを入力するシステムログ入力部、
    前記ロール情報と前記システムログとに基づいて、各タスクを実行するロールを特定するロール・タスク情報を生成し、当該ロール・タスク情報と前記シーケンスフローとに基づいて、前記ビジネスプロセスを生成するビジネスプロセス生成部、
    として機能させるためのビジネスプロセス生成プログラム。
  2. 前記ビジネスプロセス生成部は、
    前記ロール・タスク情報において、あるタスクに複数のロールが対応する場合に、当該タスクが、当該複数のロールにより実行されていることを示す情報を含む前記ビジネスプロセスを生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載のビジネスプロセス生成プログラム。
  3. ユーザにより実行される複数のタスクの実行順序、及び各タスクのロールの情報を含むビジネスプロセスを生成するビジネスプロセス生成装置が実行するビジネスプロセス生成方法であって、
    タスクの実行順序を示すシーケンスフローを入力するシーケンスフロー入力ステップと、
    各ユーザが属するロールを示すロール情報を入力するロール情報入力ステップと、
    各タスクを実行するユーザの情報を含むシステムログを入力するシステムログ入力ステップと、
    前記ロール情報と前記システムログとに基づいて、各タスクを実行するロールを特定するロール・タスク情報を生成し、当該ロール・タスク情報と前記シーケンスフローとに基づいて、前記ビジネスプロセスを生成するビジネスプロセス生成ステップと、
    を備えることを特徴とするビジネスプロセス生成方法。
  4. ユーザにより実行される複数のタスクの実行順序、及び各タスクのロールの情報を含むビジネスプロセスを生成するビジネスプロセス生成装置であって、
    タスクの実行順序を示すシーケンスフローを入力するシーケンスフロー入力部と、
    各ユーザが属するロールを示すロール情報を入力するロール情報入力部と、
    各タスクを実行するユーザの情報を含むシステムログを入力するシステムログ入力部と、
    前記ロール情報と前記システムログとに基づいて、各タスクを実行するロールを特定するロール・タスク情報を生成し、当該ロール・タスク情報と前記シーケンスフローとに基づいて、前記ビジネスプロセスを生成するビジネスプロセス生成部と、
    を備えることを特徴とするビジネスプロセス生成装置。
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