JP2021189780A - シナリオ検索装置、シナリオ検索システム、シナリオ検索方法、及びプログラム - Google Patents

シナリオ検索装置、シナリオ検索システム、シナリオ検索方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2021189780A
JP2021189780A JP2020094805A JP2020094805A JP2021189780A JP 2021189780 A JP2021189780 A JP 2021189780A JP 2020094805 A JP2020094805 A JP 2020094805A JP 2020094805 A JP2020094805 A JP 2020094805A JP 2021189780 A JP2021189780 A JP 2021189780A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scenario
log
user
unit
overall flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020094805A
Other languages
English (en)
Inventor
駿介 山崎
Shunsuke Yamazaki
功 近藤
Isao Kondo
雄司 野村
Yuji Nomura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Data Group Corp
Original Assignee
NTT Data Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Data Corp filed Critical NTT Data Corp
Priority to JP2020094805A priority Critical patent/JP2021189780A/ja
Publication of JP2021189780A publication Critical patent/JP2021189780A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】導入企業の手間を増大させることなく適切なRPAを導入させることができるシナリオ検索装置、シナリオ検索装置システム、シナリオ検索方法及びプログラムを提供する。【解決手段】シナリオ検索サーバ20(シナリオ検索装置)は、シナリオに設定された操作のログであるシナリオログ220を取得するシナリオログ取得部(シナリオログ作成部232)と、ユーザによる操作のログであるユーザログ221を取得するユーザログ取得部233と、シナリオログ220とユーザログ221とを比較し、シナリオログ220が、ユーザログ221に示される操作のRPA(Robotic Process Automation)に適合できる度合いを算出する適合チェック部235と、適合チェック部235によって算出された算出結果を出力する出力部237と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、シナリオ検索装置、シナリオ検索システム、シナリオ検索方法、及びプログラムに関する。
RPA(Robotic Process Automation)は、PC(パーソナルコンピュータ)等の情報処理装置を用いて人手で行っていた定型的な作業を自動で実行させる技術である。例えば、PCの操作順序を記述したシナリオを作成し、PCにそのシナリオを実行させることで、人手で行っていた作業を自動で再現させる。例えば、特許文献1には、テストシナリオとユーザ操作とを比較し、一致しない場合にセーフモードへ移行することにより、シナリオに整合しないユーザ操作を検出し、シナリオに適合した操作となるようにする技術が開示されている。RPAが導入されることにより、時間的コストや人的コストを削減し、作業ミスを低減することが可能となるため、今後、企業などへのRPAの導入拡大が見込まれている。
特開2014−41554号公報
しかしながら、新規にRPAを導入しようとすると手間がかるという問題がある。例えば、ERP(Enterprise Resource Planning)パッケージのログからRPAが適用できそうな箇所を抽出しようとした場合、大掛かりな操作ログを取得する必要がある。このため、新規にRPAを導入しようとする企業に敷居が高く感じられてしまい導入をためらってしまう場合があった。
また、従業員のPC操作のログからRPAが適用できそうな箇所を抽出しようとした場合、どのような作業にRPAを適用させるかヒアリングを実施したり、ユーザの操作ログを手作業で編集したりする必要がある。このため業務多忙な従業員の協力を得ることが困難となり導入を断念してしまう場合があった。さらに、操作ログからRPAが適用できそうな箇所を抽出する作業を人手により行うことにより、抜けや漏れが発生する恐れがあり、RPAを適切に導入することができなくなる可能性があった。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、導入企業の手間を増大させることなく適切なRPAを導入させることができるシナリオ検索装置、シナリオ検索装置システム、シナリオ検索方法、及びプログラムを提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明の一態様は、シナリオに設定された操作のログであるシナリオログを取得するシナリオログ取得部と、ユーザによる操作のログであるユーザログを取得するユーザログ取得部と、前記シナリオログと前記ユーザログとを比較し、前記シナリオログが、前記ユーザログに示される操作のRPA(Robotic Process Automation)に適合できる度合いを算出する適合チェック部と、前記適合チェック部によって算出された算出結果を出力する出力部と、を備えるシナリオ検索装置である。
また、本発明の一態様は、上記に記載のシナリオ検索装置において、前記適合チェック部は、前記シナリオログと前記ユーザログのそれぞれの操作順序が共通する度合いを示す適合度を、前記シナリオログが、前記ユーザログに示される操作のRPAに適合できる度合いとして算出するようにしてもよい。
また、本発明の一態様は、上記に記載のシナリオ検索装置において、前記適合チェック部は、前記シナリオログに示された操作の総数に対する、前記シナリオログと前記ユーザログの操作順序が共通する操作の数を、前記適合度として算出するようにしてもよい。
また、本発明の一態様は、上記に記載のシナリオ検索装置において、前記シナリオログに示される操作順序と、前記ユーザログに示される操作順序を対比させた全体フローを作成する全体フロー作成部、を更に備えるようにしてもよい。
また、本発明の一態様は、上記に記載のシナリオ検索装置において、前記全体フロー作成部は、前記シナリオログに示される操作のそれぞれに、前記ユーザログに示される操作と共通する操作か否かを示す情報を含む前記全体フローを作成するようにしてもよい。
また、本発明の一態様は、上記に記載のシナリオ検索装置において、前記全体フロー作成部は、前記ユーザログに示される操作のそれぞれに、前記シナリオログに示される操作と共通する操作か否かを示す情報を含む前記全体フローを作成するようにしてもよい。
また、本発明の一態様は、上記に記載のシナリオ検索装置において、前記全体フロー作成部は、前記ユーザログに示される操作のうち第1操作に遷移した後、前記第1操作の次の操作である第2操作に遷移するまでに要した時間を含む前記全体フローを作成するようにしてもよい。
また、本発明の一態様は、上記に記載のシナリオ検索装置において、前記全体フロー作成部は、前記ユーザログに示される操作のうち第1操作から、前記第1操作の次の操作である第2操作に遷移した回数を含む前記全体フローを作成するようにしてもよい。
また、本発明の一態様は、上記に記載のシナリオ検索装置と、ユーザの操作ログであるユーザログを前記シナリオ検索装置に送信するユーザ端末と、を備えるシナリオ検索システムである。
また、本発明の一態様は、シナリオログ取得部が、シナリオに設定された操作のログであるシナリオログを取得し、ユーザログ取得部が、ユーザによる操作のログであるユーザログを取得し、適合チェック部が、前記シナリオログと前記ユーザログとを比較し、前記シナリオログが、前記ユーザログに示される操作のRPA(Robotic Process Automation)に適合できる度合いを算出し、出力部が、前記適合チェック部によって算出された算出結果を出力する、シナリオ検索方法である。
また、本発明の一態様は、コンピュータを、シナリオに設定された操作のログであるシナリオログを取得するシナリオログ取得手段、ユーザによる操作のログであるユーザログを取得するユーザログ取得手段、前記シナリオログと前記ユーザログとを比較し、前記シナリオログが、前記ユーザログに示される操作のRPA(Robotic Process Automation)に適合できる度合いを算出する適合チェック手段、前記適合チェック手段によって算出された算出結果を出力する出力手段、として機能させるためのプログラムである。
この発明によれば、導入企業の手間を増大させることなく適切なRPAを導入することができる。
実施形態のシナリオ検索システム1の構成例を示すブロック図である。 実施形態のシナリオ検索サーバ20の構成例を示すブロック図である。 実施形態のシナリオログ220の構成例を示す図である。 実施形態のユーザログ221の構成例を示す図である。 実施形態のシナリオ情報320の構成例を示す図である。 実施形態の適合チェック部235が行う処理を説明する図である。 実施形態の全体フロー作成部236が作成した全体フローの例を示す図である。 実施形態の全体フロー作成部236が作成した全体フローの例を示す図である。 実施形態の全体フロー作成部236が作成した全体フローの例を示す図である。 実施形態のシナリオ検索システム1が行う処理の流れを示すシーケンス図である。 実施形態のシナリオ検索サーバ20が行う処理の流れを示すフロー図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
実施形態のシナリオ検索システム1は、RPAを導入しようとする場合に適用されるシステムである。一般に、RPAを導入するパターンとして、既存活用と新規作成の二つのパターンがある。既存活用パターンは、既存のシナリオを活用してRPAを導入するものである。新規作成パターンは、新規に作成したシナリオを用いてRPAを導入するものである。ここでのシナリオとは、ユーザが行うPC操作を想定して予め作成された手順でPC操作を実行するソフトウェアプログラムである。
本実施形態では、RPAを導入する2つのパターンのうち、既存活用パターンを対象としている。シナリオ検索システム1は、ユーザのPC操作ログ(以下、ユーザログという)に基づいて、ユーザのPC操作の全部又は一部をRPAにより自動化しようとする場合に、適用することができそうな既存のシナリオを検索する。ここで、適用できる既存のシナリオとは、そのシナリオが実行されることによりPCで行われる操作が、ユーザのPC操作の内容や手順と、同一であるか、又は類似するシナリオである。以下では、ユーザのPC操作に適用することができそうな既存のシナリオを、「ユーザログに適合するシナリオ」、或いは、「適合シナリオ」と称する。
図1は、実施形態のシナリオ検索システム1の構成例を示すブロック図である。シナリオ検索システム1は、例えば、ユーザ端末10と、シナリオ検索サーバ20と、シナリオDB30とを備える。シナリオ検索システム1を構成する各要素(ユーザ端末10、シナリオ検索サーバ20、及びシナリオDB30)は、通信ネットワークNWを介して通信可能に接続される。
ユーザ端末10は、ユーザが操作するコンピュータ装置である。シナリオDB30は、例えば、作業用PC、或いはスマートフォンやタブレット端末などである。ユーザ端末10には、例えば、「適合シナリオ検索サービス」を提供するアプリケーションプログラム(以下、単にアプリという)がインストールされている。「適合シナリオ検索サービス」は、ユーザからの要求に応じてユーザログを分析し、適合シナリオを提示するサービスである。
例えば、ユーザ端末10は、通信部11と、記憶部12と、制御部13と、表示部14とを備える。通信部11は、シナリオ検索サーバ20と通信を行う。記憶部12は、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶媒体に、ユーザ端末10の各種処理を実行するためのプログラム、及び各種処理を行う際に利用される一時的なデータを記憶する。表示部14は、液晶ディスプレイなどの表示装置を含み、制御部13の制御に応じた画像を表示する。
制御部13は、ユーザ端末10がハードウェアとして備えるCPU(Central Processing Unit)にプログラムを実行させることによって実現される。例えば、制御部13は、シナリオ検索アプリの画面(例えば、送信フォームなど)にしたがってユーザログを収集する。ユーザログの収集は、例えば、PCに標準で備わっているログ収集機能を利用する。ログ収集機能は、PCや、PCにインストールされたソフトなどに不具合が生じた場合などにおいて、その不具合を再現させたり、操作手順を確認したりするためなどに利用されるものである。
制御部13は、収集したユーザログを、通信部11を介してシナリオ検索サーバ20に送信する。制御部13は、シナリオ検索アプリの画面(例えば、受信フォームなど)から検索結果を取得する。ここでの検索結果とは、シナリオ検索サーバ20によって検索された、適合シナリオに関する情報である。制御部13は、例えば、検索結果を表示部14に表示させる。
シナリオ検索サーバ20は、「適合シナリオ検索サービス」を提供するコンピュータ装置である。シナリオ検索サーバ20は、ユーザ端末10からユーザログを受信する。シナリオ検索サーバ20は、シナリオDB30から既存のシナリオに関する情報(後述するシナリオ情報320)を取得する。シナリオ検索サーバ20は、受信したユーザログに基づいて、既存のシナリオを検索し、既存のシナリオのうち、ユーザログに適合するシナリオを抽出する。シナリオ検索サーバ20は、抽出したシナリオを適合シナリオとしてユーザ端末10に通知する。
シナリオDB30は、既存のシナリオを記憶するデータベースである。シナリオDB30は、例えば、通信部31と、記憶部32と、を備える。通信部31は、シナリオ検索サーバ20と通信する。記憶部32は、シナリオ情報320を記憶する。シナリオ情報320は、既存のシナリオに関する情報である。シナリオDB30は、例えば、シナリオ検索サーバ20からの要求に応じて、シナリオ情報320をシナリオ検索サーバ20に送信する。
なお、上記では、シナリオ検索サーバ20とシナリオDB30とが別々の装置である場合を例示して説明したが、これに限定されない。例えば、シナリオ検索サーバ20の内部にシナリオ情報が記憶され、シナリオ検索サーバ20とシナリオDB30とが一つの装置で構成されていてもよい。
通信ネットワークNWは、ユーザ端末10、シナリオ検索サーバ20、及びシナリオDB30を互いに通信可能に接続する。通信ネットワークNWは、例えば、広域回線網、すなわちWAN(Wide Area Network)やインターネット、或いはこれらの組合せである。
図2は、実施形態のシナリオ検索サーバ20の構成例を示すブロック図である。シナリオ検索サーバ20は、例えば、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを備える。通信部21は、通信ネットワークNWを介してユーザ端末10及びシナリオDB30と通信する。例えば、通信部21は、ユーザ端末10からユーザログを受信し、ユーザ端末10に検索結果を送信する。
通信部21は、例えば、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access read/write Memory)、ROM(Read Only Memory)などの記憶媒体、あるいはこれらの組合せによって構成される。記憶部22は、シナリオ検索サーバ20の各種処理を実行するためのプログラム、及び各種処理を行う際に利用される一時的なデータを記憶する。
記憶部22は、例えば、シナリオログ220と、ユーザログ221とを記憶する。シナリオログ220は、既存のシナリオを実行させることにより得られる操作ログ(以下、シナリオログ)に関する情報である。シナリオログ220は、後述するシナリオログ作成部232によって作成される。シナリオログ作成部232がシナリオログを作成する方法については後で詳しく説明する。ユーザログ221は、ユーザ端末10から送信されたユーザログに関する情報である。
制御部23は、シナリオ検索サーバ20がハードウェアとして備えるCPUにプログラムを実行させることによって実現される。制御部23は、例えば、シナリオ情報取得部230と、シナリオ実行部231と、シナリオログ作成部232と、ユーザログ取得部233と、クレンジング部234と、適合チェック部235と、全体フロー作成部236と、出力部237とを備える。
シナリオ情報取得部230は、シナリオ情報を取得する。シナリオ情報は、例えば、シナリオDB30に記憶されたシナリオ情報320である。シナリオ情報取得部230は、通信部31を介してシナリオ情報320を取得し、取得したシナリオ情報320をシナリオ実行部231に出力する。
シナリオ実行部231は、シナリオ情報320を実行する。本実施形態では、既存のシナリオを実際に実行することによりシナリオログを取得する。シナリオ実行部231は、ユーザログとの適合の度合いが判定し易くなるように、シナリオを実行する。例えば、シナリオ実行部231は、既存のシナリオが、繰り返し何度も実行させることが可能なものであっても、1回のみ、シナリオを実行する。これにより、シナリオログの中で同じ操作が繰り返されることを抑制し、シナリオログがユーザログに適合しているか否かを判定し易くすることが可能となる。また、ユーザログに適合しているか否かを判定する処理の負荷の抑制も期待できる。
また、シナリオ実行部231は、既存のシナリオが、条件によりフローが異なるものである場合、条件ごとにシナリオを実行させる。これにより、シナリオログを条件ごとに分けて作成することが可能となる。
シナリオログ作成部232は、シナリオ実行部231によって実行されたシナリオにおけるシナリオログを作成する。シナリオログ作成部232は、例えば、ユーザログが収集される場合に利用されたものと同様のログ収集機能を用いて、シナリオログを生成する。これにより、ユーザログとシナリオログとが比較しやすくなり、ユーザログに適合するシナリオが検索しやすくなることが期待できる。
しかしながら、これに限定されることはない。シナリオログは、少なくともユーザログに適合するか否かを判定できる情報であればよい。或いは、後述するクレンジング部234によりログがクレンジングされる際に、シナリオログとユーザログの操作順序を示す情報の形式を揃えるようにしてもよい。この場合、シナリオログがユーザログの形式に変換されてもよいし、ユーザログがシナリオログの形式に変換されてもよいし、シナリオログとユーザログの両方が、シナリオログの形式ともユーザログの形式とも異なる新たな形式に変換されてもよい。いずれの場合であっても、ユーザログとシナリオログとが比較しやすくなる効果が期待できる。
シナリオログは、任意の形式で操作順序が示される情報であってよい。シナリオログ作成部232は、作成したシナリオログを、シナリオログ220として記憶部22に記憶させる。
ユーザログ取得部233は、ユーザ端末10からのユーザログを取得する。ユーザログ取得部233は、取得したユーザログをユーザログ221として、記憶部22に記憶させる。
クレンジング部234は、ログのクレンジングを行う。ここでのログは、シナリオログ220、及び/又はユーザログ221である。また、ここでのクレンジングとは、シナリオログがユーザログに適合するか否かを判定する処理がし易いようにログに示されている情報のうち、必要な情報のみを残し、不要な情報を削除する処理である。クレンジング部234がログのクレンジングを行う処理の詳細については後で詳しく説明する。クレンジング部234は、クレンジングしたログを記憶部12に記憶させる。具体的に、クレンジング部234は、シナリオログ220をクレンジングし、クレンジング後の情報を、記憶部12に書込んでシナリオログ220を更新する。クレンジング部234は、ユーザログ221をクレンジングし、クレンジング後の情報を、記憶部12に書込んでユーザログ221を更新する。
適合チェック部235は、シナリオログがユーザログに適合するか否かを判定する。適合チェック部235は、シナリオログがユーザログに適合する度合いを算出し、算出した度合いが、例えば所定の閾値以上である場合に、シナリオログがユーザログに適合すると判定する。適合する度合いは、シナリオログの操作順序が、ユーザログの操作順序に類似する度合いである。操作順序が似ていれば、シナリオログの全部又は一部を、必要に応じてカスタマイズすることにより、ユーザログに示される操作順序が記述されたプログラムを作成することができる。このプログラムを実行させることにより、ユーザの操作を自動化させることが可能である。適合チェック部235が、シナリオログがユーザログに適合するか否かを判定する処理の詳細については後で詳しく説明する。適合チェック部235は、シナリオログがユーザログに適合する度合いを、検索結果222として、記憶部22に記憶させる。
全体フロー作成部236は、全体フローを作成する。全体フローを作成するは、シナリオログに示される操作順序と、ユーザログに示される操作順序を対比させた情報である。全体フロー作成部236は、例えば、シナリオログがユーザログに適合すると判定された場合に、全体フローを作成する。全体フローは、例えば、シナリオログに示される操作順序と、ユーザログに示される操作順序を対比させた画像であり、例えば、適合シナリオに示される操作ごとに、ユーザログに示される操作と共通するか否かが示された情報である。或いは全体フローは、ユーザログに示される操作ごとに、適合シナリオと共通する操作であるか否かが示された情報である。全体フローが、シナリオ検索サーバ20による適合シナリオを検索した検索結果の詳細として、ユーザ端末10に通知されるようにしてもよい。全体フロー作成部236が全体フローを作成する方法の詳細については後で詳しく説明する。全体フロー作成部236は、作成した全体フローを、検索結果222として、記憶部22に記憶させる。
出力部237は、ユーザログに適合するシナリオに関する情報として、検索結果222をユーザ端末10に出力する。
図3は、実施形態のシナリオログ220の構成例を示す図である。シナリオログ220は、例えば、「case :concept :name」と、「time :timestamp」と、「concept :name」などの項目を備える。
「case :concept :name」は、ケースIDなどと称される情報であり、同一のシナリオから生成されたシナリオログを一意に識別する識別情報である。例えば、シナリオに条件分岐があり、条件分岐で設定される条件に応じて複数のシナリオが生成された場合に、この「case :concept :name」を用いて複数のシナリオを区別する。この例では、シナリオログ220の中に、シナリオログ220A及びシナリオログ220Bが示されている。シナリオログ220Aは、「case :concept :name」が「1」として識別されることが示されている。シナリオログ220Bは、「case :concept :name」が「2」として識別される。
「time :timestamp」は、シナリオログが取得された日時を示す情報である。「concept :name」は、ウィンドウ名などと称される情報であり、シナリオの実行により操作された画面を示す情報である。この例に示すシナリオログ220Aでは、日時(2019/04/01 10:00:00)に、まず、ABC…という名称のソフトウェアのTOPPAGE(トップページ)が操作されたことが示されている。その次に、トップページから遷移したTENSOUという名称のタスクからメニュー選択画面、基本情報登録画面、ファイル登録画面…の順に、操作が行われたことが示されている。
ここで、図4を用いて、クレンジング部234がログをクレンジングする処理の詳細について説明する。図4は、実施形態のユーザログ221の構成例を示す図である。図4には、クレンジング部234によるクレンジング前のユーザログ221の構成例が示されている。図4に示すように、クレンジング前のユーザログ221には、様々な情報、例えば、ファイル形式やそのバージョンを示す情報、文字コードを示す情報など、が含まれている。
クレンジング部234は、適合チェック部235による判定処理、及び全体フロー作成部236による全体フローの作成処理に用いられないログを除去する。例えば、ユーザログ221に示すログのうち、File Descriptionが記述されていないログを削除する。File Descriptionは、操作されたソフトウェアなどが示されている情報である。クレンジング部234は、File Descriptionが記載されたログのうち、操作順序としてカウントしないソフトウェアの操作に関するログを削除する。操作順序としてカウントしないソフトウェアとは、PCの処理負荷を表示するもの、プリンタドライバからの応答を表示させるものなどである。操作順序としてカウントするソフトウェアとは、例えば、Webブラウザ、表計算ソフト、テキストエディタ、メールソフトなどである。図4の例では、FileDescription="In…net Ex…rer"と記載された箇所が、操作順序としてカウントするソフトウェア(In…net Ex…rer、すなわちWebブラウザ)に該当する。
クレンジング部234は、ユーザログ221に残された操作順序としてカウントするソフトウェアのログのDescriptionにイベント名が記載されているログを取得する。Descriptionは、操作の説明などを記載するものである。イベント名は、行われた操作の名称であり、例えば、ユーザーによる左クリック、ユーザーによるキーボード入力などと示される。図4の例では、<Description>ユーザーによる左クリック…と記載された箇所がイベント名が記載されているログに該当する。
クレンジング部234は、Descriptionにイベント名が記載されているログから、その操作がなされたソフトウェアを示す情報を抽出する。図4の例では、<Description>ユーザーによる左クリック…と記載された箇所の後半の記述「ファイル転送システム - In…net Ex…rer」と記載された箇所が、操作がなされたソフトウェアを示す情報に該当する。これは、Webブラウザの「ファイル転送システム」と呼ばれる画面が操作されたことを示している。また、クレンジング部234は、ユーザログ221において同一のログが連続して出力されている場合には、1つを残して、他のログを消去するようにしてもよい。
ここでは、クレンジング部234が、ユーザログの形式を、シナリオログの形式に変換する場合の処理を説明する。クレンジング部234は、ユーザログの形式を、シナリオログの形式、つまり「case :concept :name」と、「time :timestamp」と、「concept :name」の項目に沿った記述に変換する。例えば、クレンジング部234は、ユーザログ221の「case :concept :name」を所定の値(例えば、1)とする。例えば、クレンジング部234は、ユーザログ221の「time :timestamp」を、ユーザ端末10から受信したユーザログのファイルが記憶された日時とする。例えば、クレンジング部234は、ユーザログ221の「concept :name」を、Descriptionに記載されたイベント名とする。
図5は、実施形態のシナリオ情報320の構成例を示す図である。シナリオ情報320は、例えば、シナリオID、シナリオ名称などの項目を備える。シナリオIDは既存のシナリオを一意に識別する識別情報である。シナリオ名称は、シナリオIDで特定されるシナリオの名称である。この例では、既存のシナリオとして、会議体シナリオ、電子決済シナリオ等が示されている。
ここで、適合チェック部235が適合度を算出する処理を、図6を用いて説明する。図6は、実施形態の適合チェック部235が行う処理を説明する図である。図6に示すように、ユーザログ221に(a、b、c、d、e、g)の順で、シナリオログ220に(a、b、d、c、f、g)の順で操作がなされたことを示している場合を考える。この場合、適合チェック部235は、シナリオログ220に示されている操作の順に、ユーザログ221に同じ操作が存在するか否かを、操作が行われた順に探索する。そして、適合チェック部235は、シナリオログ220に示されている操作と共通する操作が、ユーザログ221に存在していた場合、その共通する操作以降のユーザログ221の操作の中に、シナリオログ220でその次に行われた操作が存在するか否かを探索する。このような探索を、ユーザログ221に存在する操作の数だけ繰り返し行う。
この図6の例では、シナリオログ220の最初の二つの操作(a、b)が、ユーザログ221の最初の二つの操作(a、b)と共通する。シナリオログ220の次の三番目の操作(d)は、ユーザログ221の四番目の操作(d)と共通する。シナリオログ220の四番目と五番目の操作(c、d)は、ユーザログ221の五番目以降の操作には存在しない。シナリオログ220の六番目の操作(g)は、ユーザログ221の六番目の操作(g)と共通する。すなわち、シナリオログ220とユーザログ221は、(a、b、d、g)の四つの操作が共通する。
適合チェック部235は、図6に示すように、「シナリオログの総数」に対する、「共通箇所の数」を適合度として算出する。「シナリオログの総数」とは、シナリオログ220に示される操作の数の総数である。「共通箇所の数」は、シナリオログ220に示される操作順序と、ユーザログ221に示される操作順序とが共通する操作の数である。すなわち、適合チェック部235は、シナリオログ220に示される操作の数の総数に対する、シナリオログ220とユーザログ221のそれぞれに示される操作順序が共通する操作の数を、適合度として算出する。
ここで、全体フロー作成部236が行う処理の詳細を、図7〜図9を用いて説明する。図7〜図9は、実施形態の全体フロー作成部236が作成した全体フローの例を示す図である。全体フロー作成部236によって作成された全体フローは、ユーザ端末10に通知され、例えば、表示部14に表示される。図7〜図9には、表示部14に表示された全体フローの例が示されている。
図7には、全体フローの一例として、ユーザによる操作の流れの例が示されている。全体フロー作成部236は、例えば、クレンジング部234によるクレンジング後のユーザログ221を用いて、図7に示すようなユーザによる操作の流れを示す画像の情報を作成する。この場合において、全体フロー作成部236は、ユーザにより行われた操作の流れの中に、適合シナリオによる操作で代替できる操作を示す情報を含めて全体フローを作成する。
この全体フローの例では、ユーザにより、WEBブラウザ、ファイル転送シナリオ、表計算ソフト、テキストエディタ、メールソフト、等を用いた操作が行われたことが示されている。これらの一連の操作は、例えば、顧客に請求書や納品書などを発行する業務において行われる作業である。例えば、ユーザは、WEBブラウザを立ち上げて、ファイル転送サイトの画面を表示させる。ユーザは、表計算ソフトを使って請求書や納品書の宛先や請求金額を記入する等して電子ファイルを作成する。請求書や納品書の電子ファイルを作成する際には、テキストエディタが使用される。ユーザは、作成した電子ファイルをクラウドサーバ等にアップロード(転送)し、その旨をメールで顧客に通知する。
この例では、ユーザログに、このような納品書などを発行する業務に係る一連の操作が、繰り返し実行されていることが示されている。そして、適合チェック部235は、この一連の作業のうち、電子ファイルを転送する作業に、既存のシナリオである「ファイル転送シナリオ」が適合すると判定したことが示されている。このように、全体フロー作成部236は、ユーザにより行われた操作の中で、適合シナリオによる操作で代用できる操作と、できない操作の表示態様を異なる態様で表示させるようにしてもよい。これにより、ユーザに、自身のPC操作の中で、RPAで自動的に実施可能な操作を一目で判りやすく認識させることができる。
全体フロー作成部236は、この例に示すように、ある操作から別の操作に遷移した場合における遷移回数を、全体フローに示すようにしてもよい。遷移回数が多いものをRPAで自動化することによって、業務の効率化を図ることが可能である。また、全体フロー作成部236は、他の操作への遷移回数が少ない操作(この例における、プレゼンテーションソフト)を、一連の操作の流れと並列させて全体フローに示すようにしてもよい。
図8には、適合シナリオで行われる操作の詳細が示されている。この画像は、例えば、図7で示したユーザの操作の流れの中で示された適合シナリオ(ファイル転送シナリオ)の画像がクリックされることにより表示される。この例では、ファイル転送シナリオの詳細として、ステップS1〜S9までの処理の流れがフローチャート形式で示されている。このファイル転送シナリオの詳細は、図3のシナリオログ220Aで示される操作に相当する。
図8の例では、まず、ファイル転送サイトなどのトップページから操作が開始される(ステップS1)。トップページからメニュー選択画面に遷移(ステップS2)し、メニュー選択画面にて、例えば基本情報登録が選択された後に、基本情報登録画面に遷移する(ステップS3)。基本情報登録画面では、例えば、ユーザのIDやパスワードなどが入力されログインの操作が行われる。その後、ファイル登録画面に遷移し(ステップS4)、転送する電子ファイルが登録される。この例では、ファイル登録画面(パス指定)に遷移して(ステップS5)、パスを指定することにより転送する電子ファイルが登録される。電子ファイルが登録されると、登録内容確認画面に遷移(ステップS6)する。登録内容確認画面にてユーザが目視などにより登録内容を確認し、確認内容が正しい旨を示す操作がなされる等した後、ファイル公開・通知確認の画面に遷移する(ステップS7)。その後、登録完了の画面に遷移(ステップS8)し、ログアウト画面に遷移する(ステップS9)。
図9には、シナリオログ220に示される操作順序と、ユーザログ221に示される操作順序を対比させた全体フローの例を示す画像が示されている。この画像は、例えば、図8で示した既存シナリオの詳細について、「両方を選択する」というタブが選択されることにより表示される。「両方を選択する」の両方とは、シナリオログ220とユーザログ221の両方ことである。
図9に示す全体フローは、例えば、共通ログ欄KL、ユーザログ欄UL、及びシナリオログ欄SLなどの画像を備える。共通ログ欄KLには、シナリオログ220とユーザログ221に共通する操作が示されている。この例では、図8のステップS1〜S7、及びS9で示したシナリオログ220の操作が、ユーザログ221で示された操作と共通していることが示されている。この共通する操作は、適合シナリオを用いて自動化することが可能である。
ユーザログ欄ULには、シナリオログ220には存在せず、ユーザログ221にのみ存在する操作が示されている。この例では、トップページ(ステップS1)からメニュー選択画面(ステップS2)とは異なる操作を行う画面、メニューA(ステップS10)や、メニューB(ステップS11)に遷移したことが示されている。また、ユーザの操作では。ポータルサイト(ステップS12)からトップページ(ステップS1)に遷移したことが示されている。適合シナリオに、このようなユーザログ221にのみ存在する操作を追加することで、ユーザの操作をより広範囲に自動化することが可能である。
なお、このようなユーザログ221にのみ存在する操作が、操作を自動化する上で必要な操作であるか否かを確認した上で、適合シナリオに操作を追加することが好ましい。例えば、IDなどを入力する際、ユーザの操作では、一旦、検索機能を使用してIDを選択した後に、選択したIDを入力する操作が行われていた場合を考える。このユーザの操作に対し、適合シナリオでは検索機能を使用することなく直接IDを入力する操作が行われていたとする。この場合、入力するIDが毎回同じである場合には、自動化する際に検索機能を使用する操作を追加する必要はない。
シナリオログ欄SLには、シナリオログ220に存在しているが、ユーザログ221には存在していない操作が示されている。この例では、登録完了(ステップS8)の操作が該当する。適合シナリオから、このようなユーザログ221に存在しない操作を削除することにより、ユーザの操作を自動化することが可能である。
また、この例に示すように、全体フロー作成部236は、各操作に、その操作への遷移回数と、操作に要した平均時間を示すようにしてもよい。遷移回数などを示すことにより、自動化を行った際の効果を見積もることが可能である。例えば、ある操作から、別の操作に遷移する回数が2回であり、ある操作から別の操作に遷移するまでに平均23秒要していた場合、これらの操作を行うために合計46秒の作業時間が発生している。例えば、作業時間が比較的長い操作群を優先的に自動化することにより、作業時間を短縮させることが期待できる。
図10は、実施形態のシナリオ検索システム1が行う処理の流れを示すシーケンス図である。シナリオDB30は、予めシナリオ情報320を記憶する(ステップS20)。シナリオDB30は、シナリオ検索サーバ20からの要求に応じて、シナリオ情報320をシナリオ検索サーバ20に送信する。
シナリオ検索サーバ20は、シナリオDB30から受信したシナリオ情報320を実行し(ステップS21)、シナリオログ220を作成する(ステップS22)。シナリオ検索サーバ20は、作成したシナリオログ220を記憶部12に記憶する(ステップS23)。
一方、ユーザ端末10は、ユーザログをシナリオ検索サーバ20に送信し(ステップS24)、シナリオ検索サーバ20に適合シナリオの検索を依頼する。シナリオ検索サーバ20は、ユーザ端末10から受信したユーザログを、ユーザログ221として記憶部22に記憶する(ステップS25)。シナリオ検索サーバ20は、シナリオログ220とユーザログ221を用いて適合シナリオを検索する処理を行う。適合シナリオを検索する処理の詳細については後述する図11で詳しく説明する。シナリオ検索サーバ20は、適合シナリオを検索する処理を行うことによって検索結果222を生成する。シナリオ検索サーバ20は、生成した検索結果222を、ユーザ端末10に送信する。ユーザ端末10は、シナリオ検索サーバ20から受信した検索結果222を表示部14に表示する(ステップS27)。
ここで、適合シナリオを検索する処理について図11を用いて説明する。図11は、実施形態のシナリオ検索サーバ20が行う処理の流れを示すフロー図である。シナリオ検索サーバ20は、シナリオログ220を作成する(ステップS30)。シナリオ検索サーバ20は、シナリオDB30から取得したシナリオ情報320を実行することによりシナリオログ220を作成する。次に、ユーザログ221をクレンジングする(ステップS31)。シナリオ検索サーバ20は、ユーザ端末10から取得したユーザログから、適合チェック部235による処理、及び全体フロー作成部236による処理に必要なログのみを抽出することにより、ユーザログ221をクレンジングする。
シナリオ検索サーバ20は、適合度を算出するシナリオログ220を選択し(ステップS32)、選択したシナリオログ220とユーザログ221の適合度を算出する。シナリオ検索サーバ20は、適合度が所定の閾値以上であった場合、シナリオログ220とユーザログ221を対応させた全体フローを作成する。全体フローには、ユーザログ221に示される操作のうち、例えば、適合シナリオと共通する操作、ユーザのみが行う操作、適合シナリオのみが行う操作のそれぞれが区別して示されている。シナリオ検索サーバ20は、検索結果222を記憶する。検索結果222には、ステップS33で算出された適合度、及びスS34で作成された全体フローの画像情報などが含まれる。
シナリオ検索サーバ20は、適合シナリオを検索する対象とする全ての既存シナリオについて、その適合度を算出したか否かを判定する(ステップS36)。シナリオ検索サーバ20は、全ての既存シナリオについて、その適合度を算出していない場合にはステップS32に戻り、全ての既存シナリオについて、その適合度を算出した場合には処理を終了させる。
以上説明したように、実施形態のシナリオ検索サーバ20は、シナリオログ作成部232と、ユーザログ取得部233と、適合チェック部235と、出力部237とを備える。シナリオ検索サーバ20は、「シナリオ検索装置」の一例である。シナリオログ作成部232は、シナリオログ220を取得する。シナリオログ220はシナリオに設定された操作のログである。シナリオログ作成部232は「シナリオログ取得部」の一例である。ユーザログ取得部233は、ユーザログ221を取得する。ユーザログ221は、ユーザによる操作のログである。適合チェック部235は、シナリオログ220とユーザログ221とを比較し、シナリオログ220が、ユーザログ221に示される操作のRPA(Robotic Process Automation)に適合できる度合いを算出する。出力部237は、適合チェック部235によって算出された算出結果を出力する。
これにより、実施形態のシナリオ検索サーバ20は、適合チェック部235によって、シナリオログ220に示される操作が既存シナリオに適合する度合いを算出することができる。したがって、ユーザに、操作を自動化できそうな箇所を定量的に提示することが可能である。このため、導入企業は、手間を増大させることなく適切なRPAを導入することが可能となる。
また、実施形態のシナリオ検索サーバ20では、適合チェック部235は、シナリオログ220とユーザログ221の操作順序が共通する度合いを示す適合度を、シナリオログ220が、ユーザログ221に示される操作のRPAに適合できる度合いとして算出する。これにより、実施形態のシナリオ検索サーバ20は、操作順序が似ているシナリオを適合シナリオとすることができる。操作順序を適合の基準とすることにより、ユーザの操作を自動化する際に必要となる、適合シナリオを改修(カスタマイズ)する度合いを示すことができる。このため、導入企業は、改修に必要となる手間を認識した上でRPAを導入することが可能となり、RPAを導入するにあたり予期せぬ手間が生じるリスクを低減させ、安心して、RPAを導入することができる。
また、実施形態のシナリオ検索サーバ20では、適合チェック部235は、シナリオログ220に示された操作の総数に対する、シナリオログ220とユーザログ221の操作順序が共通する操作の数を、適合度として算出する。これにより、実施形態のシナリオ検索サーバ20は、シナリオログ220に示された操作の順に、ユーザログ221に共通する操作が存在するか否かを、操作の順に沿って探索するという簡単な処理で、定量的に、適合度を算出することができる。
また、実施形態のシナリオ検索サーバ20は、全体フロー作成部236をさらに備える。全体フロー作成部236は、全体フローを作成する。全体フローは、シナリオログ220に示される操作順序と、ユーザログ221に示される操作順序を対比させた情報である。出力部237は、全体フロー作成部236によって作成された全体フローを示す情報を出力する。これにより、実施形態のシナリオ検索サーバ20は、シナリオログ220に示される操作順序と、ユーザログ221に示される操作順序を対比させた情報を示すことができる。したがって、RPAを導入するにあたり適合シナリオを改修する具体的な内容を、導入企業に確認させることが可能である。
また、実施形態のシナリオ検索サーバ20では、全体フロー作成部236は、シナリオログ220に示される操作のそれぞれに、ユーザログに示される操作と共通する操作か否かを示す情報を含む全体フローを作成する。これにより、実施形態のシナリオ検索サーバ20では、既存のシナリオをそのまま適用することで、どの程度の操作が自動化されるかを把握することができる。また、ユーザの操作を自動化する上で、既存のシナリオから削除する操作を把握することができる。
また、実施形態のシナリオ検索サーバ20では、全体フロー作成部236は、ユーザログ221に示される操作のそれぞれに、シナリオログ220に示される操作と共通する操作か否かを示す情報を含む全体フローを作成する。これにより、実施形態のシナリオ検索サーバ20では、ユーザの操作を自動化する上で、既存のシナリオに追加する操作を把握することができる。
また、実施形態のシナリオ検索サーバ20では、全体フロー作成部236は、ユーザログ221に示される操作のうち、第1操作に遷移した後、第1操作の次の操作である第2操作に遷移するまでに要した時間を含む全体フローを作成する。これにより、実施形態のシナリオ検索サーバ20では、ユーザの操作を自動化する上で、作業時間の短縮が見込まれる操作を把握することができる。
また、実施形態のシナリオ検索サーバ20では、全体フロー作成部236は、ユーザログ221に示される操作のうち第1操作から、第1操作の次の操作である第2操作に遷移した回数を含む全体フローを作成する。これにより、実施形態のシナリオ検索サーバ20では、ユーザの操作を自動化する上で、トータルの作業時間の短縮が見込まれる操作を把握することができる。
また、実施形態のシナリオ検索システム1は、シナリオ検索サーバ20と、ユーザ端末10を備える。ユーザ端末10はユーザの操作ログであるユーザログをシナリオ検索サーバ20に送信する。これにより、実施形態のシナリオ検索システム1では、ユーザ端末10で行われたユーザの操作を自動化するのに適合する既存シナリオを検索することができ、上述した効果と同様の効果を奏する。
上述した実施形態におけるシナリオ検索システム1、及びシナリオ検索サーバ20の全部又は一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1 シナリオ検索システム
10 ユーザ端末
20 シナリオ検索サーバ(シナリオ検索装置)
230 シナリオ情報取得部
231 シナリオ実行部
232 シナリオログ作成部(シナリオログ取得部)
233 ユーザログ取得部
234 クレンジング部
235 適合チェック部
236 全体フロー作成部
237 出力部
30 シナリオDB
320 シナリオ情報

Claims (11)

  1. シナリオに設定された操作のログであるシナリオログを取得するシナリオログ取得部と、
    ユーザによる操作のログであるユーザログを取得するユーザログ取得部と、
    前記シナリオログと前記ユーザログとを比較し、前記シナリオログが、前記ユーザログに示される操作のRPA(Robotic Process Automation)に適合できる度合いを算出する適合チェック部と、
    前記適合チェック部によって算出された算出結果を出力する出力部と、
    を備えるシナリオ検索装置。
  2. 前記適合チェック部は、前記シナリオログと前記ユーザログのそれぞれの操作順序が共通する度合いを示す適合度を、前記シナリオログが、前記ユーザログに示される操作のRPAに適合できる度合いとして算出する、
    請求項1に記載のシナリオ検索装置。
  3. 前記適合チェック部は、前記シナリオログに示された操作の総数に対する、前記シナリオログと前記ユーザログの操作順序が共通する操作の数を、前記適合度として算出する、
    請求項2に記載のシナリオ検索装置。
  4. 前記シナリオログに示される操作順序と、前記ユーザログに示される操作順序を対比させた全体フローを作成する全体フロー作成部、
    を更に備え、
    前記出力部は、前記全体フロー作成部によって作成された前記全体フローを示す情報を出力する、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のシナリオ検索装置。
  5. 前記全体フロー作成部は、前記シナリオログに示される操作のそれぞれに、前記ユーザログに示される操作と共通する操作か否かを示す情報を含む前記全体フローを作成する、
    前記請求項4に記載のシナリオ検索装置。
  6. 前記全体フロー作成部は、前記ユーザログに示される操作のそれぞれに、前記シナリオログに示される操作と共通する操作か否かを示す情報を含む前記全体フローを作成する、
    前記請求項4又は請求項5に記載のシナリオ検索装置。
  7. 前記全体フロー作成部は、前記ユーザログに示される操作のうち第1操作に遷移した後、前記第1操作の次の操作である第2操作に遷移するまでに要した時間を含む前記全体フローを作成する、
    前記請求項4から請求項6のいずれか一項に記載のシナリオ検索装置。
  8. 前記全体フロー作成部は、前記ユーザログに示される操作のうち第1操作から、前記第1操作の次の操作である第2操作に遷移した回数を含む前記全体フローを作成する、
    前記請求項4から請求項7のいずれか一項に記載のシナリオ検索装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のシナリオ検索装置と、
    ユーザの操作ログであるユーザログを前記シナリオ検索装置に送信するユーザ端末と、
    を備えるシナリオ検索システム。
  10. シナリオログ取得部が、シナリオに設定された操作のログであるシナリオログを取得し、
    ユーザログ取得部が、ユーザによる操作のログであるユーザログを取得し、
    適合チェック部が、前記シナリオログと前記ユーザログとを比較し、前記シナリオログが、前記ユーザログに示される操作のRPA(Robotic Process Automation)に適合できる度合いを算出し、
    出力部が、前記適合チェック部によって算出された算出結果を出力する、
    シナリオ検索方法。
  11. コンピュータを、
    シナリオに設定された操作のログであるシナリオログを取得するシナリオログ取得手段、
    ユーザによる操作のログであるユーザログを取得するユーザログ取得手段、
    前記シナリオログと前記ユーザログとを比較し、前記シナリオログが、前記ユーザログに示される操作のRPA(Robotic Process Automation)に適合できる度合いを算出する適合チェック手段、
    前記適合チェック手段によって算出された算出結果を出力する出力手段、
    として機能させるためのプログラム。
JP2020094805A 2020-05-29 2020-05-29 シナリオ検索装置、シナリオ検索システム、シナリオ検索方法、及びプログラム Pending JP2021189780A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020094805A JP2021189780A (ja) 2020-05-29 2020-05-29 シナリオ検索装置、シナリオ検索システム、シナリオ検索方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020094805A JP2021189780A (ja) 2020-05-29 2020-05-29 シナリオ検索装置、シナリオ検索システム、シナリオ検索方法、及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021189780A true JP2021189780A (ja) 2021-12-13

Family

ID=78849776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020094805A Pending JP2021189780A (ja) 2020-05-29 2020-05-29 シナリオ検索装置、シナリオ検索システム、シナリオ検索方法、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021189780A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023238262A1 (ja) * 2022-06-07 2023-12-14 日本電信電話株式会社 情報処理装置、試験方法、及び試験プログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023238262A1 (ja) * 2022-06-07 2023-12-14 日本電信電話株式会社 情報処理装置、試験方法、及び試験プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11347889B2 (en) Data processing systems for generating and populating a data inventory
US10972509B2 (en) Data processing and scanning systems for generating and populating a data inventory
US11036771B2 (en) Data processing systems for generating and populating a data inventory
US10438016B2 (en) Data processing systems for generating and populating a data inventory
US11089063B2 (en) Method and system for automated cybersecurity incident and artifact visualization and correlation for security operation centers and computer emergency response teams
US20100138268A1 (en) Progress management platform
US20200004762A1 (en) Data processing systems and methods for automatically detecting and documenting privacy-related aspects of computer software
US20210383370A1 (en) Enhanced multi-party user data deletion
US20160350107A1 (en) Stored Procedure Development and Deployment
US11609939B2 (en) Data processing systems and methods for automatically detecting and documenting privacy-related aspects of computer software
CN111798161A (zh) 流程配置方法、装置、设备及存储介质
US20190258989A1 (en) Data processing systems for generating and populating a data inventory
US11222309B2 (en) Data processing systems for generating and populating a data inventory
JP2021189780A (ja) シナリオ検索装置、シナリオ検索システム、シナリオ検索方法、及びプログラム
US20100299272A1 (en) Workflow status tracking and reporting
US8504412B1 (en) Audit automation with survey and test plan
US20210303603A1 (en) Data processing systems for generating and populating a data inventory
JP6336922B2 (ja) 業務バリエーションに基づく業務影響箇所抽出方法および業務影響箇所抽出装置
KR101869653B1 (ko) 온-나라 연계 행정업무 전산화 시스템, 그리고 이를 이용한 행정업무 전산화 처리 방법
US8949819B2 (en) Rationalizing functions to identify re-usable services
US11544667B2 (en) Data processing systems for generating and populating a data inventory
US20200265072A1 (en) Data processing systems and methods for automatically detecting and documenting privacy-related aspects of computer software
US11514139B1 (en) Automated registration and licensing tool
Wibawa et al. Business process analysis of cloud INCIDENT management service with activity assignment: A case of PT. XYZ
US20240185196A1 (en) Reduced memory resources for proactive monitoring of electronic transactions