JP2017187049A - 車両制御装置 - Google Patents

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純也 渡辺
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Abstract

【課題】ジャンプ後の着地時に駆動系にかかる負荷を低減し、かつ着地後の円滑な走り出しを可能にする車両制御装置を提供する。【解決手段】エンジン16と駆動輪との間の動力伝達を断接する第一クラッチ17aおよび第二クラッチ17bと、各クラッチ17a,17bを断接動作させるクラッチ制御装置69と、車両がジャンプしたか否かを判定するジャンプ判定部61と、を備え、クラッチ制御装置69は、ジャンプ判定部61によって車両がジャンプしていると判断した場合に、デュアルクラッチトランスミッション18Aで選択的に接続されている第一クラッチ17aまたは第二クラッチ17bのクラッチ容量を低下させる。【選択図】図4

Description

本発明は、車両制御装置に関する。
従来、車両制御装置において、車体の上下方向の加速度成分と左右方向の加速度成分とを検知し、これらの加速度成分の変化から車両のジャンプおよび着地を判断し、ジャンプ中のエンジン回転数を制限するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−144685号公報
ところで、上記構成においては、ジャンプ中のエンジン負荷を考慮した制御を行っているが、着地時に駆動系にかかる負荷低減、および着地後の走り出しを考慮したものはない。
そこで本発明は、ジャンプ後の着地時に駆動系にかかる負荷を低減し、かつ着地後の円滑な走り出しを可能にする車両制御装置を提供することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、車両(1)の原動機(16)と駆動輪(12)との間の動力伝達を断接するクラッチ(17)と、前記クラッチ(17)を断接動作させるクラッチ制御装置(69)と、前記車両(1)がジャンプしたか否かを判定するジャンプ判定手段(61)と、を備え、前記クラッチ制御装置(69)は、前記ジャンプ判定手段(61)によって前記車両(1)がジャンプしていると判断した場合に、前記クラッチ(17)のクラッチ容量を低下させることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記車両(1)の上下方向の加速度成分を検知する加速度検知手段(51)を備え、前記ジャンプ判定手段(61)は、前記車両(1)の上下方向の加速度成分の絶対値が規定値を下回ったときに、前記車両(1)がジャンプしていると判断することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記ジャンプ判定手段(61)によって前記車両(1)がジャンプしていると判断した後、前記車両(1)の上下方向の加速度成分の絶対値が規定値を上回ったときに、前記車両(1)が着地したと判断する着地判定手段(62)を備え、前記クラッチ制御装置(69)は、前記着地判定手段(62)によって前記車両(1)が着地したと判断したときに、前記クラッチ(17)のクラッチ容量を増加側に戻すことを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記クラッチ制御装置(69)は、前記原動機(16)のエンジン回転数とスロットル開度とから前記クラッチ(17)の必要クラッチトルクを算出する必要クラッチトルク算出手段(65)と、前記ジャンプ判定手段(61)によって前記車両(1)がジャンプしていると判断したときに、前記車両(1)のジャンプの大きさを表すジャンプ量と変速機(18)のギヤポジションとに応じた第二クラッチ容量を設定する第二クラッチ容量設定手段(64)と、前記必要クラッチトルクに相当するクラッチ容量値から前記第二クラッチ容量を減算することで前記クラッチ(17)のクラッチ容量を設定するクラッチ容量設定手段(67)と、を備えることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記ジャンプ量は、前記車両(1)がジャンプしていると判断する前における前記車両(1)の上下方向の加速度成分と車速とから算出されることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記着地判定手段(62)によって前記車両(1)が着地したと判断したとき、前記クラッチ制御装置(69)は、スロットル開操作に応じて前記クラッチ(17)のクラッチ容量を戻すことを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記クラッチ(17)および変速機(18)は、奇数段ギヤ列に連結した第一クラッチ(17a)と偶数段ギヤ列に連結した第二クラッチ(17b)とを選択的に断接して変速するデュアルクラッチトランスミッション(18A)を構成し、前記車両(1)がジャンプしていると判断した場合に、前記デュアルクラッチトランスミッション(18A)で選択的に接続されている前記第一クラッチ(17a)または第二クラッチ(17b)のクラッチ容量を低下させることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、車両のジャンプ後の着地時に原動機および駆動輪間の駆動系にかかる負荷を低減できるので、駆動系の軽量化およびコンパクト化を図ることができる。
請求項2に記載した発明によれば、加速度検知手段(Gセンサやジャイロセンサ等の慣性測定装置)によって車両のジャンプを検知することができる。
請求項3に記載した発明によれば、車両の着地後にスムーズな走り出しを実現できる。
請求項4に記載した発明によれば、エンジン回転数とスロットル開度から算出した必要クラッチトルクに対し、第二クラッチ容量分だけクラッチ容量を低下させることで、着地時に原動機および駆動輪間の駆動系にかかる負荷を確実に低減できる。
請求項5に記載した発明によれば、ジャンプ前の上下方向の加速度と車速とからジャンプ量を推定し、ジャンプ後のクラッチ容量を適度に低下させることができる。
請求項6に記載した発明によれば、スロットル開操作という運転者の意思に応じてクラッチ容量を増加側に戻すことで、駆動系にかかる負荷を十分に低減しながら着地後のスムーズな走り出しを実現できる。
請求項7に記載した発明によれば、奇数段ギヤ列と偶数段ギヤ列とを交互に切り替えて変速するデュアルクラッチトランスミッションを持つ場合に、現在接続されているクラッチに絞ってクラッチ容量の調整を行うので、クラッチ制御を簡素化できる。
本発明の実施形態における自動二輪車の側面図である。 上記自動二輪車のDCTシステムの構成図である。 上記自動二輪車のDCTの断面図である。 上記自動二輪車の車両制御装置の構成図である。 上記車両制御装置のECUの処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが示されている。
図1に示すオフロードタイプの自動二輪車1において、その前輪2は左右フロントフォーク3の下端部に軸支され、左右フロントフォーク3の上部はステアリングステム4を介して車体フレーム5のヘッドパイプ6に操舵可能に枢支され、ステアリングステム4の上部にはバータイプの操向ハンドル7が取り付けられている。
ヘッドパイプ6の上部後側からは左右メインチューブ8が後下がりに後方へ延び、左右メインチューブ8の後端部は車体前後中間部において左右ピボットフレーム9の上端部に連なり、左右ピボットフレーム9の下部にはスイングアーム11の前端部が上下揺動可能に枢支され、スイングアーム11の後端部には後輪12が軸支されている。
ヘッドパイプ6の下部後側からは左右メインチューブ8よりも急傾斜で単一のダウンフレーム13が斜め後下方へ延び、ダウンフレーム13の下端部からは同様の傾斜で左右ロアフレーム14が左右に分岐して延び、左右ロアフレーム14の下部は後方へ湾曲して延びて左右ピボットフレーム9の下端部に接続されている。
車体フレーム5内側には、自動二輪車1の原動機であるパワーユニット15が搭載されている。
図2を併せて参照し、パワーユニット15は、内燃機関であるエンジン16とデュアルクラッチ17を含むトランスミッション18とを一体に有している。エンジン16は、例えばクランクシャフト24の回転中心軸線(クランク軸線)C1を車幅方向(左右方向)に沿わせた単気筒または複数気筒エンジン(図2では二気筒エンジン)である。エンジン16のクランクケース19の前部上方にはシリンダ20が立設され、シリンダ20のシリンダヘッド21の後部にはスロットルボディ22が接続され、シリンダヘッド21の前部には排気管23が接続されている。クランクケース19の後部内には、デュアルクラッチ式のトランスミッション18が収容されている。
図2、図3を参照し、トランスミッション18は、デュアルクラッチ17と組み合わされて自動又は半自動の変速が可能とされている。トランスミッション18は、クランクシャフト24の後方にメインシャフト25およびカウンタシャフト26を配置している。メインシャフト25およびカウンタシャフト26は、クランク軸線C1と平行な回転中心軸線C2,C3をそれぞれ有している。以下、メインシャフト25の回転中心軸線C2を「メイン軸線」といい、カウンタシャフト26の回転中心軸線C3を「カウンタ軸線」ということがある。
トランスミッション18は、メインシャフト25およびカウンタシャフト26に跨る変速ギヤ群27を有している。変速ギヤ群27は、変速段数分の複数の変速ギヤ対を有している。メインシャフト25およびカウンタシャフト26間の動力伝達に用いる変速ギヤ対は、チェンジ機構28によって選択的に切り替えられる。チェンジ機構28は、シフトドラムの回転によりシフトフォークを移動させて変速ギヤ対を切り替える。チェンジ機構28は、シフトドラムを回転駆動させる変速アクチュエータ29を含んでギヤ駆動装置30を構成している。
メインシャフト25は、内シャフト25aおよび外シャフト25bを有する二重構造をなしている。メインシャフト25は、クランクケース19(ミッションケース)の左右に渡る内シャフト25aの右側部を外シャフト25b内に挿通している。内シャフト25aの右端部は、外シャフト25bの右端部よりも右方に突出している。
内外シャフト25a,25bの外周には、変速ギヤ群27における六速分の駆動ギヤが、奇数段と偶数段とに振り分けて配置されている。これらの駆動ギヤに対応し、カウンタシャフト26の外周には、変速ギヤ群27における六速分の従動ギヤが配置されている。各駆動ギヤおよび従動ギヤは、各変速段同士で互いに噛み合い、各変速段に対応する変速ギヤ対を構成している。各変速ギヤ対は、一速から六速の順に減速比が小さくなる(高速ギヤとなる)。
メインシャフト25の右側部には、クランクシャフト24のプライマリドライブギヤ31と噛み合うプライマリドリブンギヤ32が支持されている。プライマリドリブンギヤ32の右方には、メインシャフト25に支持されたデュアルクラッチ17が配置されている。プライマリドリブンギヤ32は、デュアルクラッチ17のクラッチアウタ34に一体回転可能に連結されている。クランクシャフト24の回転駆動力は、プライマリドリブンギヤ32からクラッチアウタ34に伝達され、デュアルクラッチ17の第一クラッチ17aを介してメインシャフト25の内シャフト25aに伝達されるか、デュアルクラッチ17の第二クラッチ17bを介してメインシャフト25の外シャフト25bに伝達される。
内外シャフト25a,25bの何れかに伝達された回転駆動力は、変速ギヤ群27における奇数段または偶数段の変速ギヤ対を介してカウンタシャフト26に伝達される。変速ギヤ対により適宜変速してカウンタシャフト26に伝達された回転駆動力は、クランクケース19の後部左側から例えばチェーン式伝動機構12aを介して後輪12に伝達される(図1参照)。
自動二輪車1は、デュアルクラッチ17およびトランスミッション18(チェンジ機構28)の両操作を電気制御により自動で行うオートマチックモードによる走行が可能とされている。この他にも、自動二輪車1は、トランスミッション18の変速操作(シフト操作子の操作)を運転者が行い、デュアルクラッチ17の断接操作はシフト操作子の操作に応じて電気制御により自動で行うセミオートマチックモードによる走行が可能とされている。以下、デュアルクラッチ17およびトランスミッション18を含む変速装置をDCT(デュアルクラッチトランスミッション)18Aということがある。
図3を参照し、デュアルクラッチ17は、第一クラッチ17aおよび第二クラッチ17bを有する。第一クラッチ17aおよび第二クラッチ17bは、互いに同軸に隣接配置された油圧式のディスククラッチ(湿式多板クラッチ)とされる。第一クラッチ17aは、内シャフト25aの右端部に一体回転可能に支持された第一クラッチセンタ35を有し、第二クラッチ17bは、外シャフト25bの右端部に一体回転可能に支持された第二クラッチセンタ36を有している。
第一クラッチセンタ35の外周には複数の第一内クラッチ板が一体回転可能に支持され、クラッチアウタ34の周壁右側の内周には複数の第一外クラッチ板が一体回転可能に支持されている。第一内外クラッチ板は、互いに交互に重なって第一クラッチ板群37を構成している。
第一クラッチ板群37は、第一クラッチセンタ35の第一フランジ部と第一プレッシャープレートとにメイン軸線C2方向で挟まれている。第一クラッチ板群37は、第一プレッシャープレートの作動により第一フランジ部との間にメイン軸線C2方向で挟圧される。第一クラッチ板群37は、メイン軸線C2方向での挟圧により一体に摩擦係合し、第一クラッチ17aを動力伝達可能な接続状態とする。第一クラッチ板群37は、前記挟圧の解除により第一クラッチセンタ35とクラッチアウタ34とを相対回転可能とし、第一クラッチ17aを動力伝達不能な切断状態とする。
第二クラッチセンタ36の外周には複数の第二内クラッチ板が一体回転可能に支持され、クラッチアウタ34の周壁左側の内周には複数の第二外クラッチ板が一体回転可能に支持されている。第二内外クラッチ板は、互いに交互に重なって第二クラッチ板群38を構成している。
第二クラッチ板群38は、第二クラッチセンタ36の第二フランジ部と第二プレッシャープレートとにメイン軸線C2方向で挟まれている。第二クラッチ板群38は、第二プレッシャープレートの作動により第二フランジ部との間にメイン軸線C2方向で挟圧される。第二クラッチ板群38は、メイン軸線C2方向での挟圧により一体に摩擦係合し、第二クラッチ17bを動力伝達可能な接続状態とする。第二クラッチ板群38は、前記挟圧の解除により第二クラッチセンタ36とクラッチアウタ34とを相対回転可能とし、第二クラッチ17bを動力伝達不能な切断状態とする。
デュアルクラッチ17には、作動用油圧が油圧供給装置41(図2参照)から供給される。デュアルクラッチ17は、油圧供給の有無により第一クラッチセンタ35および第二クラッチセンタ36をクラッチアウタ34に個別に係合可能とし、もって各クラッチ17a,17bを個別に断接可能とする。
第一クラッチ17aには、第一プレッシャープレートをメイン軸線C2方向でクラッチ切断側に付勢する第一クラッチ付勢手段が設けられるとともに、第一プレッシャープレートをメイン軸線C2方向で第一クラッチ付勢手段の付勢力に抗してクラッチ切断側に移動させる第一接続側油圧室が設けられている。
第二クラッチ17bには、第二プレッシャープレートをメイン軸線C2方向でクラッチ切断側に付勢する第二クラッチ付勢手段が設けられるとともに、第二プレッシャープレートをメイン軸線C2方向で第二クラッチ付勢手段の付勢力に抗してクラッチ切断側に移動させる第二切断側油圧室が設けられている。
第一クラッチ17aは、エンジン16の停止状態等、油圧供給装置41からの油圧供給が停止した状態では、第一クラッチ付勢手段の付勢力により第一プレッシャープレートをクラッチ切断側に移動させ、第一クラッチ板群37の摩擦係合を解除したクラッチ切断状態となる。
第二クラッチ17bは、エンジン16の停止状態等、油圧供給装置41からの油圧供給が停止した状態では、第二クラッチ付勢手段の付勢力により第二プレッシャープレートをクラッチ切断側に移動させ、第二クラッチ板群38の摩擦係合を解除したクラッチ切断状態となる。
第一クラッチ17aは、エンジン16の運転状態等、油圧供給装置41から第一接続側油圧室に油圧供給がなされる状態では、第一クラッチ付勢手段の付勢力に抗して第一プレッシャープレートをクラッチ接続側に移動させ、第一クラッチ板群37を挟圧して摩擦係合させたクラッチ接続状態となる。
第二クラッチ17bは、エンジン16の運転状態等、油圧供給装置41から第二接続側油圧室に油圧供給がなされる状態では、第二クラッチ付勢手段の付勢力に抗して第二プレッシャープレートをクラッチ接続側に移動させ、第二クラッチ板群38を挟圧して摩擦係合させたクラッチ接続状態となる。
図2に示すように、自動二輪車1は、DCT18Aの作動を電気制御するデュアルクラッチトランスミッションシステム40(以下、DCTシステム40という。)を備えている。DCTシステム40は、デュアルクラッチ17に作動油圧を供給する油圧供給装置41と、電子制御装置42(Electronic Control Unit、以下、ECUという。)と、を有している。各クラッチ17a,17bは、油圧供給装置41からの油圧供給の有無により個別に断接可能とされている。
油圧供給装置41は、クランクケース19の下部内に配置された第一オイルポンプ43および第二オイルポンプ44と、第一オイルポンプ43の吐出口から延びる第一送給油路45と、第二オイルポンプ44の吐出口から延びる第二送給油路46と、第二送給油路46の下流側が接続される第一クラッチアクチュエータ47および第二クラッチアクチュエータ48と、各クラッチアクチュエータ47,48から各クラッチ17a,17bの各接続側油圧室に延びる第一供給油路47aおよび第二供給油路48aと、を備えている。
第二送給油路46と各供給油路47a,48aとは、各クラッチアクチュエータ47,48の作動により個別に連通可能とされている。各クラッチアクチュエータ47,48は、第二送給油路46と各供給油路47a,48aとを連通または遮断させるソレノイドバルブである。第二送給油路46と第一供給油路47aとが連通した際には、第二オイルポンプ44からの油圧が第一供給油路472aを介して第一クラッチ17aの第一接続側油圧室に供給され、第一クラッチ17aが切断状態から接続状態に切り替わる。第二送給油路46と第二供給油路48aとが連通した際には、第二オイルポンプ44からの油圧が第二供給油路48aを介して第二クラッチ17bの第二接続側油圧室に供給され、第二クラッチ17bが切断状態から接続状態に切り替わる。
DCTシステム40では、各クラッチ17a,17bの一方を接続状態とすると共に他方を切断状態とし、内外シャフト25a,25bの一方に連結された何れかの変速ギヤ対を用いて動力伝達を行う。このとき、内外シャフト25a,25bの他方に連結される変速ギヤ対の中から次に用いるものを予め選定し、この状態から各クラッチ17a,17bの一方を切断状態とすると共に他方を接続状態とすることで、予め選定した変速ギヤ対を用いた動力伝達に切り替わり、もってトランスミッション18のシフトアップおよびシフトダウンがなされる。
次に、本実施形態の自動二輪車1におけるジャンプからの着地時のクラッチ制御に係る車両制御装置50について説明する。
図4に示すように、車両制御装置50は、ジャイロセンサ51と、車速センサ52と、ギヤポジションセンサ53と、スロットル開度センサ54と、エンジン回転数センサ55と、エンジン16と、DCT18Aと、ECU42と、を備えている。
ECU42は、ジャンプ判定部61と、着地判定部62と、ジャンプ量算出部63と、クラッチ容量補正油圧設定部(第二クラッチ容量設定部)64と、必要クラッチトルク算出部65と、トルク・油圧変換部66と、クラッチ容量設定部67と、油圧・電流変換部68と、を備えている。クラッチ容量補正油圧設定部64、必要クラッチトルク算出部65、トルク・油圧変換部66、クラッチ容量設定部67および油圧・電流変換部68は、本実施形態におけるクラッチ制御装置69を構成している。
ECU42は、キーシリンダの回転等によりメインスイッチがONになったときに種々制御を実行する。ECU42には、ジャイロセンサ51からの信号がノイズフィルタを介して入力される。ECU42は、ジャイロセンサ51から入力された信号に基づき、自動二輪車1がジャンプしたか否かを判定し、かつジャンプした自動二輪車1が着地したか否を判定する。ECU42は、自動二輪車1が着地した際におけるエンジン16および後輪12間の駆動系(特にDCT18A)の負荷を低減するべく、DCT18Aのクラッチ容量を低下させる(いわゆる半クラッチとする)処理を実行する。
ジャイロセンサ51は、例えば静電容量方式の加速度センサ、または圧電素子を用いた加速度センサ等、半導体を用いた加速度センサである。本実施形態のジャイロセンサ51は、直交する二方向を検知方向とする加速度センサであり、検知方向は車体上下方向(高さ方向)および左右方向(車幅方向)とされる。ジャイロセンサ51は、車体上下方向および車体左右方向における重力加速度の加速度成分に応じた信号をECU42に出力する。ジャイロセンサ51は、例えばECU42に内蔵されてもよい。
ジャイロセンサ51が検知した重力加速度の加速度成分に基づき、ECU42が自動二輪車1のジャンプおよび着地を判断する。
すなわち、ECU42のジャンプ判定部61は、ジャイロセンサ51によって検知された車体上下方向の加速度成分に基づき、自動二輪車1がジャンプしたか否かを判断する。具体的に、ジャンプ判定部61は、車体上下方向の加速度成分の絶対値が0になったとき、あるいは0を含んで絶対値が第一の規定値(ジャンプ判定閾値)を下回ったときに、自動二輪車1がジャンプしたと判断する。
着地判定部62は、ジャンプ判定後、車体上下方向の加速度成分の絶対値が第二の規定値(着地判定閾値)を上回ったときに、自動二輪車1が着地したと判断する。
通常走行中の自動二輪車1では、ジャイロセンサ51によって検知される車体上下方向の加速度成分は、鉛直方向に沿っており、重力加速度に相当する。
前上がりの傾斜路面を走行している自動二輪車1では、ジャイロセンサ51によって検知される車体上下方向の加速度成分は、路面の傾斜に合わせて決まり、重力加速度より小さくなる。その後、ジャンプすることにより、ジャンプ中の車体では車体上下方向の加速度成分は0となる。
ジャンプ後に前下がりの傾斜路面に着地した自動二輪車1では、ジャイロセンサ51によって検知される車体上下方向の加速度成分の絶対値が再度増加する。この加速度成分の絶対値が予め設定した第二の規定値を上回ったときに、自動二輪車1が着地したと判断する。
なお、ジャンプ判定部61は、さらに自動二輪車1の車体左右方向の加速度成分を用いて、自動二輪車1のジャンプ状態と転倒状態とを区別して判定するようにしてもよい。また、ジャンプ判定部61は、車体上下方向の加速度成分の絶対値が第一の規定値を下回る状態が規定時間継続して検知されることを条件に、自動二輪車1がジャンプしていると判断してもよい。
ジャンプ量算出部63は、ジャンプ判定前における自動二輪車1の車体上下方向の加速度成分と車速とから、自動二輪車1のジャンプの大きさを表すジャンプ量を算出(推定)する。すなわち、ジャンプ量算出部63は、ジャンプ前の踏み切りの角度および車速から自動二輪車1のジャンプ量を推定する。なお、ジャンプ量算出部63は、自動二輪車1の滞空時間または着地位置を推定するものでもよい。
クラッチ容量補正値設定部は、ジャンプ判定部61によって自動二輪車1がジャンプしていると判断したときに、ジャンプ量算出部63で算出したジャンプ量とトランスミッション18のギヤポジションとに応じたクラッチ容量補正値(第二クラッチ容量)を設定する。
必要クラッチトルク算出部65は、エンジン回転数とスロットル開度とから、ジャンプ判定時に接続されているクラッチの必要クラッチトルクを算出する。
トルク・油圧変換部66は、必要クラッチトルク算出部65で算出したクラッチの必要クラッチトルクを得るために必要なクラッチ作動油圧(必要クラッチ容量)を算出する。
クラッチ容量設定部67は、トルク・油圧変換部66で算出した必要クラッチ容量からクラッチ容量補正値を減算することで、ジャンプ判定時に接続されているクラッチのクラッチ容量を設定する。なお、クラッチ容量補正値を求めて減算するものに限らず、必要クラッチ容量よりも低いクラッチ容量(最適容量)を直接算出するものであってもよい。
油圧・電流変換部68は、クラッチ容量設定部67で設定したクラッチ容量を得るために各クラッチアクチュエータ47,48に印加する電流値を算出する。算出された電流値に基づき、各クラッチアクチュエータ47,48の通電制御部47b,48bに駆動指令が出力される。
ECU42は、自動二輪車1がジャンプしたと判断した場合に、クラッチ容量を低下させる処理を実行する。クラッチ容量を低下させる際には、DCT18Aの両クラッチ17a,17bにおけるジャンプ判定時に接続されているクラッチのクラッチ容量を低下させる。
本実施形態のDCT18Aでは、ジャンプ判定中の自動変速を制限し、着地時の変速段は運転者の操作(運転者の意思)によるものとする。このため、ジャンプ判定時に接続されているクラッチのクラッチ容量を低下させれば、ジャンプ後の着地時のクラッチ容量を低下させることができる。なお、ジャンプ中の運転者の操作による手動変速は可能であるが、ジャンプ中に変速した場合はクラッチ容量補正値が変化する。
以上の制御により、自動二輪車1のジャンプ後の着地時に原動機および駆動輪間の駆動系にかかる負荷を低減できる。
自動二輪車1の着地後、スロットルの開操作がなされると、低下していたクラッチ容量が低下前の必要クラッチ容量に戻され、かつ自動変速制御の制限も解除される。すなわち、着地後のクラッチ容量および変速の制御は、着地判定とスロットル開操作とをトリガーに再開される。
なお、ECU42は、ジャンプ判定部61によって自動二輪車1がジャンプしたと判断された場合に、エンジン16の許容回転数を下げる処理も併せて実行してもよい。また、ECU42は、ジャンプ判定中の変速および着地時の変速を自動で行ってもよい。車両制御装置50は、ジャンプ後の着地時のクラッチ容量を低下させる制御のON・OFFを切り替えるスイッチを備えてもよい。
次に、図5のフローチャートを参照し、本実施形態のECU42で実行する処理について説明する。この処理は、電源がON(メインスイッチがON)の場合に所定の周期で繰り返し実行される。
まず、ステップS11で必要クラッチトルクに応じた必要クラッチ容量としての通常必要油圧Pbを算出する。
ステップS12では、自動二輪車1がジャンプしているか否かを判定する。ステップS12でYES(ジャンプしている)の場合、ステップS13でジャンプ量Jaを算出する。ステップS12でNO(ジャンプしていない)の場合、ステップS18で記憶部のクラッチ容量Pb’を通常必要油圧Pbに更新して一旦処理を終了する。クラッチ容量Pb’は実際にクラッチに印加する作動油圧に相当する。
ステップS14では、ステップS13で算出したジャンプ量がジャンプ閾値Jsより大きいか否かの判定がなされる。ステップS14でYES(ジャンプ閾値Jsより大きい)の場合、ステップS15でギヤポジションSgを読み込むとともに、ステップS16でジャンプ量JaおよびギヤポジションSgよりクラッチ容量補正油圧Paを算出する。ステップS14でNO(ジャンプ閾値Js以下)の場合はステップS18で記憶部のクラッチ容量Pb’を通常必要油圧Pbに更新して一旦処理を終了する。
ステップS17では、記憶部のクラッチ容量Pb’を、通常必要油圧Pbからクラッチ容量補正油圧Paを減算した値に更新する。これにより、着地時に接続されているクラッチのクラッチ容量を低下させる。
すなわち、ジャンプ量が大きくギヤポジションが低速寄りであると、自動二輪車1の着地時に車輪から駆動系にかかる負荷が大きい。このため、ジャンプ量が大きいときには、通常必要油圧Pbからクラッチ容量補正油圧Paを減算したクラッチ容量Pb’を設定することで、着地時に駆動系にかかる負荷が効率よく低減される。ジャンプ量が小さいときは、クラッチ容量Pb’を通常必要油圧Pbのままとし、クラッチを滑らせることなくダイレクトに加減速可能とする。
以上説明したように、上記実施形態における車両制御装置50は、自動二輪車1の原動機(エンジン16)と駆動輪(後輪12)との間の動力伝達を断接するデュアルクラッチ17と、前記デュアルクラッチ17を断接動作させるクラッチ制御装置69と、前記自動二輪車1がジャンプしたか否かを判定するジャンプ判定部61と、を備え、前記クラッチ制御装置69は、前記ジャンプ判定部61によって前記自動二輪車1がジャンプしていると判断したことを一条件に、自動二輪車1のジャンプ量に応じて、前記デュアルクラッチ17の両クラッチ17a,17bにおける接続されているもののクラッチ容量を低下させる。
この構成によれば、自動二輪車1のジャンプ後の着地時に原動機および駆動輪間の駆動系にかかる負荷を低減できるので、駆動系の軽量化およびコンパクト化を図ることができる。
また、上記車両制御装置50は、前記自動二輪車1の上下方向の加速度成分を検知するジャイロセンサ51を備え、前記ジャンプ判定部61は、前記自動二輪車1の上下方向の加速度成分の絶対値が第一の規定値を下回ったときに、前記自動二輪車1がジャンプしていると判断する。
この構成によれば、加速度検知手段(Gセンサやジャイロセンサ51等の慣性測定装置)によって自動二輪車1のジャンプを検知することができる。
また、上記車両制御装置50は、前記ジャンプ判定部61によって前記自動二輪車1がジャンプしていると判断した後、前記自動二輪車1の上下方向の加速度成分の絶対値が第二の規定値を上回ったときに、前記自動二輪車1が着地したと判断する着地判定部62を備え、前記クラッチ制御装置69は、前記着地判定部62によって前記自動二輪車1が着地したと判断したときに、前記デュアルクラッチ17のクラッチ容量を増加側に戻す。
この構成によれば、自動二輪車1の着地後にスムーズな走り出しを実現できる。
また、上記車両制御装置50は、前記クラッチ制御装置69は、エンジン回転数とスロットル開度とから前記デュアルクラッチ17の必要クラッチトルクを算出する必要クラッチトルク算出部65と、前記ジャンプ判定部61によって前記自動二輪車1がジャンプしていると判断したときに、前記自動二輪車1のジャンプの大きさを表すジャンプ量Jaとトランスミッション18のギヤポジションとに応じたクラッチ容量補正油圧Paを設定するクラッチ容量補正油圧設定部64と、前記必要クラッチトルクに相当する通常必要油圧Pbから前記クラッチ容量補正油圧Paを減算することで前記デュアルクラッチ17のクラッチ容量を設定するクラッチ容量設定部67と、を備える。
この構成によれば、エンジン回転数とスロットル開度から算出した必要クラッチトルクに対し、クラッチ容量補正油圧分だけクラッチ容量を低下させることで、着地時に原動機および駆動輪間の駆動系にかかる負荷を確実に低減できる。
また、上記車両制御装置50は、前記ジャンプ量Jaは、前記自動二輪車1がジャンプしていると判断する前における前記自動二輪車1の上下方向の加速度成分と車速とから算出される。
この構成によれば、ジャンプ前の上下方向の加速度と車速とからジャンプ量を推定し、ジャンプ後のクラッチ容量を適度に低下させることができる。
また、上記車両制御装置50は、前記クラッチ制御装置69は、前記着地判定部62によって前記自動二輪車1が着地したと判断したとき、スロットル開操作に応じて前記デュアルクラッチ17のクラッチ容量を戻す。
この構成によれば、スロットル開操作という運転者の意思に応じてクラッチ容量を増加側に戻すことで、駆動系にかかる負荷を十分に低減しながら着地後のスムーズな走り出しを実現できる。
また、上記車両制御装置50は、前記デュアルクラッチ17およびトランスミッション18は、奇数段ギヤ列に連結した第一クラッチ17aと偶数段ギヤ列に連結した第二クラッチ17bとを選択的に断接して変速するデュアルクラッチトランスミッション18Aを構成し、前記自動二輪車1がジャンプしていると判断した場合に、前記デュアルクラッチトランスミッション18Aで選択的に接続されている前記第一クラッチ17aまたは第二クラッチ17bのクラッチ容量を低下させる。
この構成によれば、奇数段ギヤ列と偶数段ギヤ列とを交互に切り替えて変速するデュアルクラッチトランスミッション18Aを持つ場合に、現在接続されているクラッチに絞ってクラッチ容量の調整を行うので、クラッチ制御を簡素化できる。
なお、本発明は上記各実施形態に限られるものではなく、例えば、自動二輪車1への適用に限らず、転倒および引き起こしの可能性のある鞍乗り型車両に適用可能である。鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
上記実施形態ではデュアルクラッチ式の自動変速機を例に説明したが、シングルクラッチ式の自動変速機を備える車両に適用してもよい。
パワーユニット15の原動機であるエンジン16は、クランク軸を車両左右方向(車幅方向)に沿わせた横起きエンジンであるが、クランク軸を車両前後方向に沿わせた縦置きエンジンであってもよい。また、エンジンの気筒数やシリンダ配置も種々である。さらに、原動機に電気モータを含んでもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(車両)
12 後輪(駆動輪)
16 エンジン(原動機)
17 デュアルクラッチ(クラッチ)
17a 第一クラッチ
17b 第二クラッチ
18 トランスミッション(変速機)
18A デュアルクラッチトランスミッション
51 ジャイロセンサ(加速度検知手段)
61 ジャンプ判定部(ジャンプ判定手段)
62 着地判定部(着地判定手段)
64 クラッチ容量補正油圧設定部(第二クラッチ容量設定手段)
65 必要クラッチトルク算出部(必要クラッチトルク算出手段)
67 クラッチ容量設定部(クラッチ容量設定手段)
69 クラッチ制御装置

Claims (7)

  1. 車両(1)の原動機(16)と駆動輪(12)との間の動力伝達を断接するクラッチ(17)と、
    前記クラッチ(17)を断接動作させるクラッチ制御装置(69)と、
    前記車両(1)がジャンプしたか否かを判定するジャンプ判定手段(61)と、を備え、
    前記クラッチ制御装置(69)は、前記ジャンプ判定手段(61)によって前記車両(1)がジャンプしていると判断した場合に、前記クラッチ(17)のクラッチ容量を低下させることを特徴とする車両制御装置。
  2. 前記車両(1)の上下方向の加速度成分を検知する加速度検知手段(51)を備え、
    前記ジャンプ判定手段(61)は、前記車両(1)の上下方向の加速度成分の絶対値が規定値を下回ったときに、前記車両(1)がジャンプしていると判断することを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記ジャンプ判定手段(61)によって前記車両(1)がジャンプしていると判断した後、前記車両(1)の上下方向の加速度成分の絶対値が規定値を上回ったときに、前記車両(1)が着地したと判断する着地判定手段(62)を備え、
    前記クラッチ制御装置(69)は、前記着地判定手段(62)によって前記車両(1)が着地したと判断したときに、前記クラッチ(17)のクラッチ容量を増加側に戻すことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両制御装置。
  4. 前記クラッチ制御装置(69)は、前記原動機(16)のエンジン回転数とスロットル開度とから前記クラッチ(17)の必要クラッチトルクを算出する必要クラッチトルク算出手段(65)と、
    前記ジャンプ判定手段(61)によって前記車両(1)がジャンプしていると判断したときに、前記車両(1)のジャンプの大きさを表すジャンプ量と変速機(18)のギヤポジションとに応じた第二クラッチ容量を設定する第二クラッチ容量設定手段(64)と、
    前記必要クラッチトルクに相当するクラッチ容量値から前記第二クラッチ容量を減算することで前記クラッチ(17)のクラッチ容量を設定するクラッチ容量設定手段(67)と、を備えることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の車両制御装置。
  5. 前記ジャンプ量は、前記車両(1)がジャンプしていると判断する前における前記車両(1)の上下方向の加速度成分と車速とから算出されることを特徴とする請求項4に記載の車両制御装置。
  6. 前記クラッチ制御装置(69)は、前記車両(1)が着地したとき、スロットル開操作に応じて前記クラッチ(17)のクラッチ容量を戻すことを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の車両制御装置。
  7. 前記クラッチ(17)および変速機(18)は、奇数段ギヤ列に連結した第一クラッチ(17a)と偶数段ギヤ列に連結した第二クラッチ(17b)とを選択的に断接して変速するデュアルクラッチトランスミッション(18A)を構成し、
    前記車両(1)がジャンプしていると判断した場合に、前記デュアルクラッチトランスミッション(18A)で選択的に接続されている前記第一クラッチ(17a)または第二クラッチ(17b)のクラッチ容量を低下させることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の車両制御装置。
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