JP2017186890A - 自動ドア装置用送信機 - Google Patents

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【課題】万一送信機が盗まれたとしても、犯罪被害の対策を講じられること。【解決手段】遠隔で自動ドアの開閉を制御する送信機は、当該送信機の動作を制御する制御部とケースとを含む送信機本体と、この送信機本体を移動補助具に固定するための固定具と、を備える。送信機本体は、個人識別データ読取機を更に備える。上記制御部は、個人識別データ読取機で読み取った個人識別データを、送信部から送信する。【選択図】図21

Description

本発明は、自動ドア装置に使用される送信機に関し、特に、住宅等の玄関に設けられている玄関ドアを自動的に開閉する自動ドア装置に使用される送信機に関する。
高齢化や在宅看護、また肢体不自由者の屋外活動の活発化といった背景から、一般住宅においても自動ドアの要求がますます高まってきている。そのため、一般住宅の玄関ドアを、送信機(以下、「リモートキー」と呼ぶ)を使用して、遠隔で開閉できる自動ドア装置が提案されている。尚、リモートキーは、「リモコンキー」や「ワイヤレスキー」とも呼ばれる。
このようなリモートキーは、近年自動車分野において採用され、自動車のドアの解錠/施錠を行うためのキーレスエントリシステムに用いられるリモコンと同種の構成である。
このような一般的なリモートキーは、ボタン電池等の電池を電源とする送信機であって、開ボタンおよび閉ボタンが付いている。いずれかのボタンを押すと、玄関ドアの近くに設置された受信機(電気錠と一体型のこともある)がリモートキーの信号(すなわち、解錠信号または施錠信号)を受信し、玄関ドアに取り付けられている電気錠を解錠又は施錠して、ドア駆動装置により玄関ドアを開いたり閉じたりする。
リモートキーと受信機との間の通信媒体としては、電波、近赤外線、超音波などを使用できる。これらの通信媒体の中で、送信素子の大きさや、外乱の影響を受けにくい点、受信機が屋外に露出しなくても良い点などから、数100MHz帯の電波が多く使われている。また、ポケットなどに入れやすいように、リモートキーは小型に作られている。なお、リモートキーとして、上記開ボタンや閉ボタンが付いていないものもある。
以下に、一般住宅向け自動ドアに関する先行技術について説明する。
例えば、特許文献1(特許第4487458号公報)は、完全なハンドフリーでドアを開けて内側へ入ることが可能な「住宅用ドア自動開閉システム」を開示している。この特許文献1に開示された住宅用ドア自動開閉システムは、電子キーと、認証手段と、施解錠手段と、ラッチ手段と、ドアクローザと、ドア開放手段と、制御手段とを有する。電子キーは、固有の識別情報を常時発信する。認証手段は、電子キーから発信された固有の識別情報を受信し、当該固有の識別情報と予め記憶された登録情報とを照合する。施解錠手段は、住宅用ドアを施錠及び解錠する。ラッチ手段は、施解錠手段が解錠状態とされた場合にラッチ状態とされ、住宅用ドアの閉止状態を維持する。ドアクローザは、住宅用ドアの開放動作に伴ってドア閉止方向への付勢力を蓄積する。ドア開放手段は、作動することによりドアクローザの付勢力に抗して住宅用ドアを所定開度開放させる。制御手段は、認証手段、施解錠手段、ラッチ手段、およびドア開放手段に接続されている。認証手段によって識別情報と登録情報との一致が認証されている間、制御手段は、施解錠手段を解錠状態にすると共にラッチ手段のラッチ状態を解除してラッチ手段を強制的に非ラッチ状態とした上でドア開放手段を作動させて住宅用ドアの開放状態を維持する。電子キーからの固有の識別情報が認証手段に受信されなくなった時点で、制御手段は、ドア開放手段による住宅用ドアの開放状態を解除してドアクローザによる住宅用ドアの閉止後に施解錠手段を施錠状態とする。
また、特許文献2(特開2011−185010号公報)は、リモコンのボタン操作を行わずにドアの開閉を行う「自動ドア装置」を開示している。この特許文献2に開示された自動ドア装置は、リモコンと、このリモコンからの信号に応答してドアを自動開閉する開閉機構とを備える。リモコンは、動き検出手段と、記憶手段と、判定手段と、送信手段とを備える。動き検出手段はリモコンの動きを検出する。記憶手段は、あらかじめドアの開閉信号とリモコンの動きとを対応づけして記憶する。判定手段は、動き検出手段の判定結果と記憶手段の記憶内容とを対比してリモコンの動きがドアの開閉信号のいずれに該当するのかを判定する。送信手段は、判定手段の判定結果を開閉機構に送信する。
更にまた、特許文献3(特開2002−285756号公報)は、身障者や高齢者等が車椅子で移動する際、共通する同一周波数で自動ドアを一定時間開くことができる、車椅子に付帯のリモコン式発振機を開示している。
特許第4487458号公報 特開2011−185010号公報 特開2002−285756号公報
しかしながら、上記特許文献1〜3には、次に述べるような問題がある。
特許文献1および2では、リモートキー(電子キー、リモコン)を肢体不自由者や高齢者が使用する場合に、種々の問題が発生する。具体的に説明すると、リモートキーを誤って落としてしまった場合の対策が考えられていない。例えば、肢体不自由者や高齢者が車椅子を使用していた場合、車椅子からリモートキーを拾うことができない。また、肢体不自由者や高齢者が松葉杖、屋外用歩行器などを使用していた場合でも、落としたリモートキーを拾うのは困難であり、危険である。また、出先でリモートキーを紛失した(高齢者にはありがち)り、盗難にあったりした場合、自宅に帰っても家に入ることができない。
これらの問題を解決するために、上記特許文献3に開示されているように、リモートキー(リモコン式発振機)を肢体不自由者や高齢者が使用する移動補助具(車椅子や松葉杖など)に取り付けることが考えられる。しかしながら、特許文献3では、リモートキーが移動補助具から取り外されたり、移動補助具ごと盗まれて家を荒されるなどの被害にあった場合の対策が取られていない。
従って、本発明の目的は、万一リモートキーが移動補助具から取り外されたり、移動補助具が盗まれたとしても、犯罪被害の対策を講じることができる、自動ドア装置用送信機を提供することにある。
本発明に係る自動ドア装置用送信機は、遠隔で自動ドアの開閉を制御する送信機であって、当該送信機の動作を制御する制御部とケースとを含む送信機本体と、該送信機本体を移動補助具に固定するための固定具と、を備え、前記送信機本体は、個人識別データ読取機を更に備え、前記制御部は、前記個人識別データ読取機で読み取った個人識別データを、送信部から送信する。
本発明によれば、万一リモートキーが移動補助具から取り外されたり、移動補助具が盗まれたとしても、犯罪被害の対策を講じることができる。
本発明の第1の実施形態に係る送信機(リモートキー)が適用される、自動ドア装置の概略の構成を示す図である。 図1に示した自動ドア装置の玄関ドアの内面の一部を示す図である。 図1に示した自動ドア装置のブロック図である。 車椅子に取り付けられた、本発明の第1の実施形態に係るリモートキーを示す外観図である。 図4に示したリモートキーのブロック図である。 図1に示した自動ドア装置に使用される、コントローラの動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るリモートキーに使用される、第1の実施例に係る検知部を示す図であって、(A)はリモートキーを車椅子に取り付けた状態を示す透視図であり、(B)はリモートキーが車椅子から取り外された状態を示す透視図である。 本発明の第1の実施形態に係るリモートキーに使用される、第2の実施例に係る検知部を示す図であって、リモートキーを車椅子に取り付けた状態を示す透視図である。 本発明の第1の実施形態に係るリモートキーに使用される、第3の実施例に係る検知部を示す図であって、(A)はリモートキーを車椅子に取り付けた状態を示す透視図であり、(B)はリモートキーが車椅子から取り外された状態を示す透視図である。 本発明の第1の実施形態に係るリモートキーに使用される、第4の実施例に係る検知部を示す図であって、リモートキーを車椅子に取り付けた状態を示す透視図である。 本発明の第1の変形例に係るリモートキーのブロック図である。 本発明の第2の変形例に係るリモートキーのブロック図である。 本発明の第3の変形例に係るリモートキーのブロック図である。 本発明の第4の変形例に係るリモートキーのブロック図である。 本発明の第5の変形例に係るリモートキーのブロック図である。 車椅子に取り付けられた、本発明の第2の実施形態に係る送信機(リモートキー)を示す外観図である。 図16に示したリモートキーのブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る送信機(リモートキー)が適用される、自動ドア装置の概略の構成を示す図である。 図18に示した自動ドア装置のブロック図である。 車椅子に取り付けられた、本発明の第3の実施形態に係るリモートキーを示す外観図である。 図20に示したリモートキーのブロック図である。 図18に示した自動ドア装置に使用される、コントローラの動作を説明するためのフローチャートである。
[実施形態1]
まず図1乃至図5を参照して、本発明の第1の実施形態に係る送信機(リモートキー)30が適用される、自動ドア装置10について詳細に説明する。
図示の自動ドア装置10は、一般住宅の玄関ドア20を、リモートキー30を使用して、遠隔で開閉できる装置である。
図1は自動ドア装置10の概略の構成を示す図である。図2は自動ドア装置10の玄関ドア20の内面の一部を示す図である。図3は自動ドア装置10のブロック図である。図4は車椅子40に取り付けられたリモートキー30を示す外観図である。図5はリモートキー30のブロック図である。
本発明は、後述するように、リモートキー30に特徴があるが、本発明の理解を容易にするために、最初に、図1乃至図3を参照して、自動ドア装置10の概略について説明する。
リモートキー30は、車椅子40に代表される肢体不自由者などの移動補助具に取り付けて使用される。なお、移動補助具は、車椅子40に限らず、松葉杖や高齢者が主に使用する電動車椅子、屋外用歩行器など、その他のものであってもよい。ここではわかりやすくするために、車椅子40を例にとり説明する。
自動ドア装置10は、受信機12と、コントローラ14と、電気錠16と、ドア駆動装置18とを備える。玄関ドア20は、後述するように、ドア駆動装置18によって開閉駆動される。受信機12は、後述するリモートキー30からの信号(送信電波)を受信し、受信信号を復調・整形して、復調データをコントローラ14へ送出する。コントローラ14は、復調データを判定する。受信機12とコントローラ14とは、玄関内面に取り付けられるが、リモートキーからの受信電波の状況により、受信機、或いは受信機の受信アンテナ部分は玄関の外面に取り付けられることもある。電気錠16は、ドアノブと一体となっている。電気錠16は、コントローラ14からの解錠信号又は施錠信号に応答して、玄関ドア20を解錠又は施錠する。ドア駆動装置18は、コントローラ14からの開指令(開扉信号)又は閉指令(閉扉信号)に応答して、玄関ドア20を開閉する。
コントローラ14は、CPU(central processing unit)、ROM(read-only memory)やRAM(random access memory)などの記憶部を有するマイクロコンピュータで構成されている。コントローラ14の記憶部には、使用者のデータ(すなわち、当該リモートキー30固有の識別情報)が予め登録情報として登録してある。リモートキー30固有の識別情報は、「キー識別情報」と略称される。
次に、図4を参照して、リモートキー30の外観について説明する。
リモートキー30は、電源となる電池を内蔵するが、リモートキー30の寿命末期(例えば、10年間程度)まで使用可能な大容量の電池(例えば円筒状のリチウム電池(図示せず))を用いれば電池の交換が不要となり、電池切れの心配がない。
リモートキー30のケース30aは、防水のため密閉されている。
リモートキー30は、それを車椅子40の構成部材41に固定する金属バンド32を備える。金属バンド32の代わりに、リモートキー30を車椅子40の構成部材41にボルトで固定するなど、他の固定手段を用いても機能は同様である。また、リモートキー30は、開動作用押しボタンスイッチ34と、閉動作用押しボタンスイッチ35とを有する。なお、開動作用押しボタンスイッチ34と閉動作用押しボタンスイッチ35とは、色や形状を変えるなどして、識別を容易にしてもよい。
尚、開動作用押しボタンスイッチ34および閉動作用押しボタンスイッチ35は、それぞれ、単に「開ボタン」および「閉ボタン」とも呼ばれる。
リモートキー30の車椅子40への取り付け箇所は、使用者によって種々選択されてよく、或いは別に送信機本体に接続された開ボタン、閉ボタンを独立して取り付けてもよい。例えば、手や指が不自由な人でも、足や肘、首や肩で押しボタンスイッチ34および35を操作可能な位置に送信機本体とは独立して車椅子40に取り付けてよい。これにより、従来開ボタン、閉ボタンを操作することが困難だった障害者でも、リモートキー30を使用することが可能となる。
このように、リモートキー30を車椅子40に取り付けたので、リモートキー30を落としたり紛失したりするリスクを回避することができる。また、従来の小型のリモートキーのように、リモートキーをポケット等から取り出す必要がなくなるので、リモートキー30を操作時に誤って落としてしまう危険がなくなる。また、開ボタン34および閉ボタン35を大きくすることにより、それを操作し(押し)易くすることができる。さらに、リモートキー30が強奪されるのを防止できるので、犯罪の被害者となる危険を少なくできる。その結果、セキュリティ性能を高めることが可能となる。
次に、セキュリティ性能について少し説明する。今後、都市のバリアフリー化が進み、肢体不自由者が自身で買い物やレジャーを楽しむようになると、これを狙った犯罪も増加すると予想される。
言うまでもなく、肢体不自由者や高齢者は物理的には弱者で、犯罪にあったときに機敏な行動をとることもできない。
リモートキー30は家の鍵と同じで、これを力ずくで奪われたり、高齢者が言葉巧みに詐取されたりすることは、家を荒されるなどの二次犯罪につながりかねず、極力防がなくてはならない。
車椅子40などの移動補助具に取り付けたリモートキー30は、単体での所持に比べ、取り外すのが困難(時間がかかる)ので、強奪や詐取の被害を防ぐことができる。
車椅子40ごと盗まれる可能性もあるが、リモートキー30を取り外さなければ、車椅子40そのものを家の玄関ドア20近くまで持っていかねばならない。このような目立つ行為は犯罪者のもっとも忌み嫌うところであるので、結果として犯罪の抑止につながる。
次に、図5を参照して、リモートキー30の内部構成について説明する。
図示のリモートキー30は、LED(light emitting diode)36と、ブザー37と、アンテナ38とを更に有する。
リモートキー30は、当該リモートキー30の動作を制御する制御部(後述する)と上記ケース30aとを含む送信機本体(キー本体)300を有する。
上記金属バンド32は、送信機本体(キー本体)300を車椅子(移動補助具)40に固定するための固定具として働く。
金属バンド32の代わりに、リモートキー30を車椅子40の構成部材41にボルトで固定するなど、他の固定手段を用いても機能は同様であることは前述の通りである。
送信機本体300には、開動作用押しボタンスイッチ(開ボタン)34、閉動作用押しボタンスイッチ(閉ボタン)35、LED36、ブザー37、およびアンテナ38が接続されている。
送信機本体300は、CPU(central processing unit)310、ROM(read-only memory)320、EEPROM(electrically erasable programmable ROM)325、RAM(random access memory)330、LED駆動回路340、ブザー駆動回路350、送信部360、検知部370、およびタイマー380を備える。
CPU310とROM320とEEPROM325とRAM330との組み合わせは、当該リモートキー30の動作を制御する上記制御部として動作する。
CPU310には、開動作押しボタンスイッチ34から開操作信号が供給され、閉動作押しボタンスイッチ35から閉操作信号が供給される。CPU310は、開操作信号又は閉操作信号に応答して、LED駆動回路340およびブザー駆動回路350へ、それぞれ、LED駆動信号およびブザー駆動信号を送出する。LED駆動回路340は、LED駆動信号に応答して、LED36を点灯する。ブザー駆動回路350は、ブザー駆動信号に応答して、ブザー37を鳴動する。
EEPROM325には、当該リモートキー30固有の識別情報(キー識別情報)が記憶されている。
開操作信号又は閉操作信号を受けると、CPU310は、EEPROM325に記憶されたキー識別情報と、ドア開信号又はドア閉信号とを送信部360へ送出する。ドア開信号およびドア閉信号は、機能コードと呼ばれる。送信部360は、搬送波を、キー識別情報および機能コードで変調して、変調波をアンテナ38を介して送信電波として送信する。
検知部370は、当該リモートキー30が車椅子40から取り外されたこと、又はケース30aが開けられたことを検知する。タイマー380は、検知部370からの検知信号に応答して起動する。タイマー380は、起動してから所定時間経過した時点でタイムアップ信号をCPU310へ送出する。CPU310は、タイマー380が起動してからタイムアップ信号を受けるまでの間、その動作を停止する。
したがって、タイマー380は、検知部370からの検知信号に応答して、制御部(310,320,325,330)の動作を所定時間停止させる停止手段として働く。尚、タイマー380に設定される所定時間は、2次犯罪を防ぐ目的で十分に長くすることが必要で、例えば、数時間から数十時間に設定される。また、所定時間は無限大時間であってもよい。所定時間が無限大時間の場合については、後で変形例として説明する。
次に、検知部370が、リモートキー30が車椅子40から取り外されたことを検知する検知部から成る場合における、リモートキー30の動作について説明する。
リモートキー30が車椅子40に取り付けられているとする。この場合、検知部370は、論理「L」レベルの信号をタイマー380へ送出している。そのため、タイマー380は起動せず、タイマー380も論理「L」レベルの信号をCPU310へ送出する。その結果、CPU310は動作をするので、リモートキー30は正常に機能している。
この状態において、リモートキー30が車椅子40から取り外されたとする。このとき、検知部370が作動して、検知部370は、その出力を論理「L」ベルから論理「H」レベルに反転する。すなわち、検知部370は、論理「H」レベルの検知信号をタイマー380へ送出する。この論理「H」レベルの検知信号に応答して、タイマー380が起動されると同時に、タイマー380は、論理「H」レベルの信号をCPU310へ送出する。その結果、CPU310の動作が停止して、リモートキー30は機能しなくなる。
タイマー380が起動してから所定時間経過して、タイマー380がタイムアップすると、その時点から、タイマー380は、論理「L」レベルのタイムアップ信号をCPU310へ送出する。その結果、CPU310は復帰して、リモートキー30が正常に機能するようになる。
尚、検知部370が、ケース30aが開けられたことを検知する検知部から成る場合における、リモートキー30の動作も上記と同様であるので、その動作説明を省略する。
尚、検知部370の具体例については、後で図面を参照して詳細に説明する。
図6は、コントローラ14の動作を説明するためのフローチャートである。
次に、図1乃至図6を参照して、自動ドア装置10の動作について説明する。ここでは、使用者が帰宅時に玄関ドア20を開閉する場合の動作について説明する。
通常、玄関ドア20は閉じられた状態で、電気錠16は玄関ドア20を施錠している。また、リモートキー30は、送信電波を送信しない。
この状態において、リモートキー30付きの車椅子40に乗った使用者が帰宅したとする。使用者は、玄関ドア20の近くでリモートキー30の開ボタン34を押して、リモートキー30を動作させる。
尚、リモートキー30の通信距離は玄関ドア20の大きさ、玄関ドア20の周囲の状況により異なる。本実施形態では、リモートキー30の通信距離は、2m〜3mの範囲に設定されている。また、リモートキー30は、一定時間以上押し続けられたときに、送信電波を送信するように設定されている。これにより、不要な動作を防ぐことができ、電池の消耗も回避できる。本実施形態では、一定時間は、1秒〜3秒の範囲に設定されている。
リモートキー30において、開ボタン34が押されたので、開ボタン34から開操作信号がCPU310へ供給される。この開操作信号に応答して、CPU310は、LED駆動回路340およびブザー駆動回路350へそれぞれLED駆動信号およびブザー駆動信号を送出する。LED駆動信号に応答して、LED駆動回路340はLED36を点灯する。ブザー駆動信号に応答して、ブザー駆動回路350はブザー37を鳴動する。
また、開操作信号に応答して、CPU310は、EEPROM325からキー識別情報を読み込んで、キー識別情報と機能コードとしてのドア開信号とを送信部360へ送出する。送信部360は、キー識別情報および機能コード(ドア開信号)で搬送波を変調し、その変調波を、アンテナ38を介して玄関ドア20の受信機12へ向けて送信電波として送信する。
受信機12は、この送信電波を受信し、受信信号を復調・整形して、復調データ(キー識別情報および機能コード(ドア開信号))をコントローラ14へ送出する。
図6を参照して、コントローラ14は、先ず、キー識別情報と予め登録してある登録情報とを照合する(ステップS101)。キー識別情報が登録情報と一致していれば(ステップS101のYES)、コントローラ14は続けて送られてくる機能コードを判別する(ステップS102)。この例では、機能コードはドア開信号であるので、コントローラ14は、電気錠16へ解錠信号を送出する(ステップS103)。解錠信号に応答して、電気錠16は玄関ドア20を解錠する。引き続いて、コントローラ14は、ドア駆動装置18へ開扉信号を送出する(ステップS104)。開扉信号に応答して、ドア駆動装置18は玄関ドア20を開く。このとき、ドア駆動装置18又はコントローラ14は、図示しないスピーカから「ドアが開きます」などの注意音声を発するようにしても良い。
玄関ドア20が完全に開いたら、使用者は家に入り、リモートキー30の閉ボタン35を押す。
リモートキー30において、閉ボタン35が押されたので、閉ボタン35から閉操作信号がCPU310へ供給される。この閉操作信号に応答して、CPU310は、LED駆動回路340およびブザー駆動回路350へそれぞれLED駆動信号およびブザー駆動信号を送出する。LED駆動信号に応答して、LED駆動回路340はLED36を点灯する。ブザー駆動信号に応答して、ブザー駆動回路350はブザー37を鳴動する。
また、閉操作信号に応答して、CPU310は、EEPROM325からキー識別情報を読み込んで、キー識別情報と機能コードとしてのドア閉信号とを送信部360へ送出する。送信部360は、キー識別情報および機能コード(ドア閉信号)で搬送波を変調し、その変調波を、アンテナ38を介して玄関ドア20の受信機12へ向けて送信電波として送信する。
受信機12は、この送信電波を受信し、受信信号を復調・整形して、復調データ(キー識別情報および機能コード(ドア閉信号))をコントローラ14へ送出する。
再び図6を参照して、コントローラ14は、先ず、キー識別情報と予め登録してある登録情報とを照合する(ステップS101)。キー識別情報が登録情報と一致していれば(ステップS101のYES)、コントローラ14は続けて送られてくる機能コードを判別する(ステップS102)。この例では、機能コードはドア閉信号であるので、コントローラ14は、ドア駆動装置18へ閉扉信号を送出する(ステップS105)。閉扉信号に応答して、ドア駆動装置18は玄関ドア20を閉じる。このとき、ドア駆動装置18又はコントローラ14は、図示しないスピーカから「ドアが閉じます」などの注意音声を発するようにしても良い。引き続いて、コントローラ14は、電気錠16へ施錠信号を送出する(ステップS106)。施錠信号に応答して、電気錠16は玄関ドア20を施錠する。
次に、本発明の第1の実施形態の効果について説明する。
本発明の第1の実施形態によれば、リモートキー30を移動補助具40に取り付けることによって、次のような効果を奏する。
1)移動補助具(車椅子)40にリモートキー30を取り付けているので、リモートキー30を落としたり、紛失したりするリスクを無くすことができる。
2)従来のような小型のリモートキーをポケット等から取り出す必要がないので、操作時に誤ってリモートキー30を落とす危険がない。また、開ボタン34や閉ボタン35を大きくして、それらを押しやすくすることができる。
3)大容量の電池を搭載できるので、リモートキー30の寿命末期(例えば、10年間程度)まで電池の交換が不要となり、電池切れの心配がない。
4)手が不自由な人でも、足や膝、首や肩での開ボタン34および閉ボタン35のスイッチ操作が可能になり、従来操作が困難だった障害者でもリモートキー30を使用できる。
5)リモートキー30が強奪されるなど、犯罪の被害者となる危険が少なく、セキュリティ性能が高い。
また、本発明の第1の実施形態によれば、移動補助具40からリモートキー30を取り外したり、ケース30aを開けた場合に、リモートキー30の動作を所定時間停止しているので、次のような効果も奏する。
6)万一、移動補助具40が盗まれて、その盗人が移動補助具40からリモートキー30を取り外したり、ケース30aを開けたとしても、リモートキー30がその動作を停止している間に、盗まれたリモートキー30の登録(すなわち、コントローラ14に登録された登録情報)を抹消するなど、犯罪被害の対策を講じることが可能となる。
尚、コントローラ14に登録された登録情報の抹消は、例えば、本発明者が既に取得している、特許第4660262号公報に記載されている「出入管理システムの個人識別データ登録または抹消装置」を使用することによって、容易に行うことができる。
尚、リモートキー30の構成は、上記第1の実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、LED36およびLED駆動回路340や、ブザー37およびブザー駆動回路350を省略しても構わない。さらに、リモートキーとして、上記特許文献1に記載されているような「電子キー」を使用してもよい。その場合、使用者は何ら操作する必要がないので、開動作用押しボタンスイッチ(開ボタン)34および閉動作押しボタンスイッチ(閉ボタン)35を省略することができる。
次に、図7を参照して、リモートキー30に使用される、第1の実施例に係る検知部370について説明する。図示の検知部370は、リモートキー(送信機)30が車椅子(移動補助具)40から取り外されたことを検知する検知部の例を示している。
図7において、(A)はリモートキー30を車椅子40に取り付けた状態を示す透視図であり、(B)はリモートキー30が車椅子40から取り外された状態を示す透視図である。
図示の検知部370は、検知部材372と、マイクロスイッチ374とから成る。検知部材372は、リモートキー30が車椅子40の構成部材41から取り外されたことを検知する部材である。マイクロスイッチ374は、リモートキー30が車椅子40の構成部材41から外されたときに作動するスイッチである。
通常の状態(すなわち、図7(B)に示されるように、リモートキー30を車椅子40に取り付ける前の状態)では、検知部材372の先端は、リモートキー30の取付面から外部へ飛び出した形状となっている。したがって、検知部材372は、マイクロスイッチ374から離れている。
この状態において、図7(A)に示されるように、リモートキー30を車椅子40の構成部材41に取り付けたとする。この場合、検知部材372の先端は、車椅子40の構成部材41によりリモートキー30の内部に押し込まれる。その結果、検知部材372がマイクロスイッチ374と接触して、マイクロスイッチ374が作動状態となる。このとき、マイクロスイッチ374は、論理「L」レベルの信号をタイマー380(図5)へ送出する。
この状態から、図7(B)に示されるように、リモートキー30が車椅子40の構成部材41から取り外されたとする。この場合、検知部材372は、その先端がリモートキー30の取付面から外側へ飛び出る。したがって、検知部材372は、マイクロスイッチ374から離れる。その結果、マイクロスイッチ374は、その出力を反転し、論理「L」レベルから論理「H」レベルに遷移する。すなわち、マイクロスイッチ374は、タイマー380(図5)へ論理「H」レベルの検知信号を送出する。
第1の実施例では、リモートキー30が車椅子40の構成部材41から取り外されたことを検知する検知部370として、検知部材372とマイクロスイッチ374との組み合わせを使用しているが、検知部370はそれに限定されない。
例えば、リモートキー30が取り付けられる、車椅子40の構成部材41が磁性体から構成されているとする。この場合、検知部370は、マグネットとリードスイッチとの組み合わせや、マグネットとホール素子との組み合わせから構成されてもよい。そのような検知部370は、リモートキー30が車椅子40の構成部材41から取り外された際の磁力変化を検出する。
次に、図8を参照して、リモートキー30に使用される、第2の実施例に係る検知部370について説明する。図示の検知部370は、リモートキー30のケース30aが開けられたことを検知する検知部の例を示している。
図8はリモートキー30を車椅子40に取り付けた状態を示す透視図である。
図示の検知部370は、リモートキー30のケース30aの内部に設けられたタンパー用光電素子376から成る。タンパー用光電素子376は、リモートキー30のケース30aが開けられたときに外光を検知する。タンパー用光電素子376は、例えば、フォトダイオードから成る。
タンパー用光電素子376は、リモートキー30のケース30aが閉じているとき、論理「L」レベルの信号を出力する。一方、リモートキー30のケース30aが開けられると、タンパー用光電素子376は、論理「H」レベルの検知信号をタイマー380(図5)へ送出する。
第2の実施例では、リモートキー30のケース30aが開けられたことを検知する検知部370として、タンパー用光電素子376を使用しているが、検知部370はそれに限定さない。
例えば、リモートキー30のケース30aの蓋が、ねじ止めで取り付けられているとする。この場合、検知部370は、ケース30aの蓋の取り外しを検知するマイクロスイッチ等から構成されてもよい。
しかしながら、長期にわたる防水機能を確保するために、ケース30aの蓋が接着剤などで取り付けられている場合には、このようなマイクロスイッチを使用することができない。何故なら、リモートキー30のケース30aが開けられる場所が特定できないからである。したがって、リモートキー30のケース30aが開けられたことを検知する検知部370としては、図8に示されるような、外光を検知するタンパー用光電素子376を使用することが望ましい。何故なら、そのようなタンパー用光電素子376は、リモートキー30のケース30aが開けられる場所の影響を受けないからである。
次に、図9を参照して、リモートキー30に使用される、第3の実施例に係る検知部370について説明する。図示の検知部370は、リモートキー(送信機)30が車椅子(移動補助具)40から取り外されたことと、リモートキー30のケース30aが開けられたこととの両方を検知する検知部の例を示している。
図9において、(A)はリモートキー30を車椅子40に取り付けた状態を示す透視図であり、(B)はリモートキー30が車椅子40から取り外された状態を示す透視図である。
すなわち、第3の実施例に係る検知部370は、上記第1の実施例と上記第2の実施例とを組み合わせた検知部から成る。したがって、図示の検知部370は、検知部材372と、マイクロスイッチ374と、タンパー用光電素子376とから成る。
各構成要素については既に説明したので、説明については省略する。
次に、図10を参照して、リモートキー30に使用される、第4の実施例に係る検知部370について説明する。図示の検知部370は、リモートキー(送信機)30が車椅子(移動補助具)40から取り外されたことと、リモートキー30のケース30aが開けられたこととの両方を検知する検知部の例を示している。
図10はリモートキー30を車椅子40に取り付けた状態を示す透視図である。
図示の検知部370は、タンパー用光電素子376と、入光窓378とから成る。入光窓378は、リモートキー30と車椅子40の構成部材41との接続部(接続箇所)で、ケース30aに開けられている。タンパー用光電素子376は、この入光窓378を介して入力する外光の変化を検出する。
したがって、このように構成されたタンパー用光電素子376では、リモートキー30のケース30aが開けられたときに外光を検知するだけでなく、リモートキー(送信機)30が車椅子(移動補助具)40から取り外されたときにも外光を検知する。外光を検知すると、タンパー用光電素子376は、論理「H」レベルの検知信号をタイマー380(図5)へ送出する。
[変形例1]
次に、図11を参照して、本発明の第1の変形例に係るリモートキー30Aについて詳細に説明する。図11は、リモートキー30Aのブロック図である。
図示のリモートキー30Aは、後述するように、送信機本体の構成が相違している点を除いて、図5に示したリモートキー30と同様の構成を有し動作をする。したがって、送信機本体に300Aの参照符号を付してある。
送信機本体300Aは、タイマー380を省き、その代わりに検知部370とCPU310とを直接、伝送線380Aで接続した点を除いて、図5に示した送信機本体300と同様の構成を有し、動作をする。したがって、図5に示したものと同様の構成要素には同一の参照符号を付して、説明の簡略化のためにそれらの説明については省略する。
検知部370において、リモートキー(送信機)30Aが車椅子(移動補助具)40から取り外される又はリモートキー30Aのケース30aが開けられたとする。この場合、検知部370の検知信号は、伝送線380Aを介して、停止信号としてCPU310へ送出される。
CPU310は、この停止信号に応答して、その動作を永久的に(不可逆的に)停止する。換言すれば、ソフトウェアの構成上、ソフトウェアを書き込んで最初に電源が印加されたときだけ、CPU310はイニシャライズ動作を行う。一度、CPU310が停止すると、CPU310はイニシャライズを行わないので、CPU310は再起動しない。
この場合、再度、CPU310のソフトウェアを書き込む迄、リモートキー30Aは動作しないようにしても良い。
本発明の第1の変形例によれば、次のような効果を奏する。
万一、移動補助具40が盗まれて、その盗人が移動補助具40からリモートキー30Aを取り外したり、そのケース30aを開けたとしても、リモートキー30Aがその動作を永久的に停止するので、犯罪被害の対策を講じることが可能となる。
[変形例2]
次に、図12を参照して、本発明の第2の変形例に係るリモートキー30Bについて詳細に説明する。図12は、リモートキー30Bのブロック図である。
図示のリモートキー30Bは、後述するように、送信機本体の構成が相違している点を除いて、図5に示したリモートキー30と同様の構成を有し動作をする。したがって、送信機本体に300Bの参照符号を付してある。
送信機本体300Bは、各構成要素に電力を供給するリチウム電池305にスイッチ307を設け、タイマー380からの出力信号を、CPU310でなく、このスイッチ307に供給するようにした点を除いて、図5に示した送信機本体300と同様の構成を有し動作をする。したがって、図5に示したものと同様の構成要素には同一の参照符号を付して、説明の簡略化のためにそれらの説明については省略する。
図5に示した第1の実施形態では、タイマー380の出力信号がCPU310へ供給されている。
これに対して、図12に示す第2の変形例では、タイマー380の出力信号がスイッチ307に供給されている。このスイッチ307は、タイマー380が起動してからタイムアップ信号を受けるまでの間、オフする。換言すれば、タイマー380から論理「H」レベルの信号が供給されている間、スイッチ307はオフして、各構成要素への電源供給を遮断する。
本発明の第2の変形例によれば、移動補助具40からリモートキー30Bを取り外したり、そのケース30aを開けた場合に、リモートキー30Bの電源が所定時間遮断するので、上記第1の実施形態と同様の効果を奏する。
すなわち、万一、移動補助具40が盗まれて、その盗人が移動補助具40からリモートキー30Bを取り外したり、そのケース30aを開けたとしても、リモートキー30Bの電源が遮断している間に、盗まれたリモートキー30Bの登録(すなわち、コントローラ14に登録された登録情報)を抹消するなど、犯罪被害の対策を講じることが可能となる。
[変形例3]
次に、図13を参照して、本発明の第3の変形例に係るリモートキー30Cについて詳細に説明する。図13は、リモートキー30Cのブロック図である。
図示のリモートキー30Cは、後述するように、送信機本体の構成が相違している点を除いて、図11に示したリモートキー30Aと同様の構成を有し動作をする。したがって、送信機本体に300Cの参照符号を付してある。
送信機本体300Cは、各構成要素に電力を供給するリチウム電池305にスイッチ307を設け、検知部370からの検知信号(停止信号)を、CPU310でなく、このスイッチ307に供給するようにした点を除いて、図11に示した送信機本体300Aと同様の構成を有し動作をする。したがって、図11に示したものと同様の構成要素には同一の参照符号を付して、説明の簡略化のためにそれらの説明については省略する。
図11に示した第1の変形例では、検知部370からの検知信号(停止信号)が伝送線380Aを介してCPU310へ供給されている。
これに対して、図13に示す第3の変形例では、検知部370からの検知信号(停止信号)が伝送線380Aを介してスイッチ307に供給されている。このスイッチ307は、停止信号を受けると、永久的に(不可逆的に)オフする。その結果、各構成要素への電源供給が永久的に遮断される。
スイッチ307の代わりに、ヒューズを使用してもよい。すなわち、停止信号を受けると、ヒューズは溶断する。
本発明の第3の変形例によれば、上述した第1の変形例と同様の効果を奏する。
すなわち、万一、移動補助具40が盗まれて、その盗人が移動補助具40からリモートキー30Cを取り外したり、そのケース30aを開けたとしても、リモートキー30Cの電源供給が永久的に遮断するので、犯罪被害の対策を講じることが可能となる。
[変形例4]
次に、図14を参照して、本発明の第4の変形例に係るリモートキー30Dについて詳細に説明する。図14は、リモートキー30Dのブロック図である。
図示のリモートキー30Dは、後述するように、送信機本体の構成が相違している点を除いて、図5に示したリモートキー30と同様の構成を有し動作をする。したがって、送信機本体に300Dの参照符号を付してある。
送信機本体300Dは、カウンタ390とANDゲート395とを更に備えている点を除いて、図5に示した送信機本体300と同様の構成を有し、動作をする。したがって、図5に示したものと同様の構成要素には同一の参照符号を付して、説明の簡略化のためにそれらの説明については省略する。
上述したように、第1の実施形態のリモートキー30では、リモートキー30の盗難を防ぎ、2次犯罪を防止するためにはきわめて有効である。
しかしながら、実際に車椅子(移動補助具)40にリモートキー30を取り付ける場合には、リモートキー30の取付位置を調整する必要がある。使用者がもっとも使い易い車椅子40の位置にリモートキー30を取り付けるには、何度か実際にリモートキー30を車椅子40に取り付け、操作を行ってみて、不都合がある場合には、リモートキー30を車椅子40から取り外すことが必要となることもある。
その際に、図5に示したリモートキー30の構成では、取り外し防止機能が作動してしまうので、リモートキー30を車椅子40に設置する時の調整が困難になる。
そこで、リモートキーを調整する際に取り外し防止機能を機能させないようにする方法として、次のような方法が考えられる。第1の方法は、取り外し防止機能を動作させるための起動スイッチを設ける方法である。第2の方法は、リモートキーにリードスイッチ或いはホール素子を内蔵し、外部から磁力を与えることによりリードスイッチ或いはホール素子が動作して、取り外し防止機能を作動させる方法である。第3の方法は、リモートキーの開釦、閉釦を同時に一定時間押下する条件で、取り外し防止機能を起動させる方法である。これらの方法を実現する機能を図5のリモートキーに付加することで、調整中に取り外し防止機能が起動することを回避できる。
しかしながら、これらの方法には、リモートキーの取付位置を調整する際に、 それぞれ、次に述べるような問題がある。第1の方法では、誤って起動スイッチを操作してしまう、という問題がある。第2の方法では、誤って外部から磁力を加えてしまう、という問題がある。第3の方法では、誤って開釦、閉釦を同時に押下してしまう、という問題がある。このような誤操作により取り外し防止機能が動作すると、リモートキーの動作は永久に停止する、或いは数時間〜数日の間動作を停止するので、その後の調整が出来なくなってしまうという危険があった。
本第4の変形例に係るリモートキー30Dは、この問題を解決するための一つの解決策である。すなわち、リモートキー30Dの送信機本体300Dは、所定の条件が満たされるまでは、検知部370からタイマー(停止手段)380へ送出される検知信号を遮断するように構成されている。
詳述すると、カウンタ390は、開動作用押しボタンスイッチ(開ボタン)34から出力される開操作信号の回数(以下、「開操作回数」と呼ぶ)を計数する。開操作回数が所定の回数に満たない間は、カウンタ390は論理「L」レベルの信号を出力している。そして、この操作回数が所定の回数に達すると、カウンタ390は、論理「H」レベルのカウントアップ信号を出力する。カウンタ390に設定される所定の回数は、上述した調整作業において、開ボタン34による開操作が行われるだろうと予想される回数より多い回数であれば良い。例えば、所定の回数は、数回〜数百回の間の範囲に設定される。
このように、本第4の変形例では、上記「所定の条件」とは、当該リモートキー40Dの操作回数(開操作回数)が所定に回数に達したときである。
尚、カウンタ390は、一度カウントアップしてしまうと、電源断の場合もリセットされない不可逆の動作を行う。
カウンタ390の出力信号(カウントアップ信号)は、ANDゲート395の一方の入力端子に供給される。ANDゲート395の他方の入力端子には、検知部370からの検知信号が供給される。
したがって、ANDゲート395は、カウンタ390からカウントアップ信号が供給されるまでは、検知部370の検知信号を無効にするように動作する。したがって、カウンタ390とANDゲート395との組み合わせは、所定の条件が満たされるまでは、検知部370からタイマー(停止手段)380へ送出される検知信号を遮断する遮断手段として働く。
尚、本第4の変形例では、カウンタ390は、開動作用押しボタンスイッチ(開ボタン)34から出力される開操作信号の回数(開操作回数)のみを計数しているが、それに限定されない。例えば、カウンタ390は、開操作回数のみでなく、閉動作用押しボタンスイッチ(閉ボタン)35から出力される閉操作信号の回数(以下、「閉操作回数」と呼ぶ)をも計数するようにしても良い。
このような構成の第4の変形例では、上述した第1の実施形態の効果1)〜6)に加えて、次の効果をも奏する。
7)リモートキー30Dが最初に使用されてから一定の操作回数まで取り外し防止機能を停止するようにしているので、リモートキー30Dを車椅子(移動補助具)40の任意の位置に自由に取り付け、取り外しが可能となり、使用者によって最適な位置に何度も調整できる。
尚、本第4の変形例では、遮断手段はカウンタ390とANDゲート395との組み合わせから構成されているが、遮断手段はこれに限定されない。例えば、ANDゲート395の代わりに、リレーと接点との組み合わせを使用してもよい。
さらに、カウンタ390からのカウントアップ信号を、図14の破線で示すように、CPU310へも供給するようにしてもよい。この場合、CPU310は、カウントアップ信号を受ける前後において、LED36の色やブザー37の鳴動音を変化させるように、それぞれ、LED駆動回路340およびブザー駆動回路350を制御するようにしてもよい。
さらにまた、上記第1乃至第3の変形例のように、停止手段であるタイマー380を省略したり、停止信号をスイッチ307へ供給するようにしても良い。
[変形例5]
次に、図15を参照して、本発明の第5の変形例に係るリモートキー30Eについて詳細に説明する。図15は、リモートキー30Eのブロック図である。
図示のリモートキー30Eは、後述するように、送信機本体の構成が相違している点を除いて、図14に示したリモートキー30Dと同様の構成を有し動作をする。したがって、送信機本体に300Eの参照符号を付してある。
送信機本体300Eは、カウンタ390の代わりにタイマー390Aを備えている点を除いて、図14に示した送信機本体300Dと同様の構成を有し、動作をする。したがって、図14に示したものと同様の構成要素には同一の参照符号を付して、説明の簡略化のためにそれらの説明については省略する。
上記第4の変形例に係るリモートキー30Dと同様に、本第5の変形例に係るリモートキー30Eの送信機本体300Eは、所定の条件が満たされるまでは、検知部370からタイマー(停止手段)380へ送出される検知信号を遮断するように構成されている。
詳述すると、タイマー390Aは、当該リモートキー30Eの開動作用押しボタンスイッチ(開ボタン)34から出力される開操作信号に応答して、動作を開始する。動作を開示した時刻から規定の時間経過していない間は、タイマー390Aは論理「L」レベルの信号を出力している。そして、動作を開示した時刻から規定の時間経過すると、タイマー390Aは、論理「H」レベルのタイムアンプ信号を出力する。タイマー390Aに設定される規定の時間は、上述した調整作業において、開ボタン34による開操作が行われるだろうと予想される時間より長い時間であれば良い。例えば、規定の時間は、数時間〜数日の間の範囲に設定される。
このように、本第5の変形例では、上記「所定の条件」とは、当該リモートキー30Eが最初に操作された時刻から規定の時間経過した時である。
タイマー390Aの出力信号(タイムアップ信号)は、ANDゲート395の一方の入力端子に供給される。ANDゲート395の他方の入力端子には、検知部370からの検知信号が供給される。
したがって、ANDゲート395は、タイマー390Aからタイムアップ信号が供給されるまでは、検知部370の検知信号を無効にするように動作する。したがって、タイマー390AとANDゲート395との組み合わせは、所定の条件が満たされるまでは、検知部370からタイマー(停止手段)380へ送出される検知信号を遮断する遮断手段として働く。
このような構成の第5の変形例では、上述した第1の実施形態の効果1)〜6)に加えて、次の効果をも奏する。
7)リモートキー30Eが最初に使用されてから規定の時間経過するまで取り外し防止機能を停止するようにしているので、リモートキー30Eを車椅子(移動補助具)40の任意の位置に自由に取り付け、取り外しが可能となり、使用者によって最適な位置に何度も調整できる。
尚、本第5の変形例では、遮断手段はタイマー390AとANDゲート395との組み合わせから構成されているが、遮断手段はこれに限定されない。例えば、ANDゲート395の代わりに、リレーと接点との組み合わせを使用してもよい。
さらに、タイマー390Aからのタイムアップ信号を、図15の破線で示すように、CPU310へも供給するようにしてもよい。この場合、CPU310は、タイムアップ信号を受ける前後において、LED36の色やブザー37の鳴動音を変化させるように、それぞれ、LED駆動回路340およびブザー駆動回路350を制御するようにしてもよい。
さらにまた、上記第1乃至第3の変形例のように、停止手段であるタイマー380を省略したり、停止信号をスイッチ307へ供給するようにしても良い。
[実施形態2]
図16及び図17を参照して、本発明の第2の実施形態に係る送信機(リモートキー)30Fについて詳細に説明する。
図16は車椅子40に取り付けられたリモートキー30Fを示す外観図である。図17はリモートキー30Fのブロック図である。
図示のリモートキー30Fは、送信機本体の構成が相違している点を除いて、図4および図5に示したリモートキー30と同様の構成を有し動作をする。したがって、送信機本体に300Fの参照符号を付してある。
送信機本体300Fは、検知部370およびタイマー380の代わりに、個人認証装置500を備えている点を除いて、図5に示した送信機本体300と同様の構成を有し、動作をする。したがって、図5に示したものと同様の構成要素には同一の参照符号を付して、説明の簡略化のためにそれらの説明については省略する。
個人認証装置500は、開動作用押しボタンスイッチ(開ボタン)34とCPU310との間に挿入されている。この個人認証装置500での照合の結果により個人認証が確認されたときにのみ、CPU310は動作可能となる。
個人認証装置500は、開ボタン34から開操作信号が供給されるとその電源が入り、動作状態となる。図示の個人認証装置500は、非接触カードリーダ510と認証部520とから成る。非接触カードリーダ510は、使用者が所持している非接触ICカード39に格納されている個人識別データを読み取る。認証部520は、非接触ICカード39から読み取った個人識別データと予め登録してあるデータとを比較し、それらのデータが一致すれば、開操作信号をCPU310へ送出する。
尚、肢体不自由者の中には、自由に手や指が動かせない者もいる。したがって、非接触ICカード39は、交通機関になどの決済に使用される近接型ICカードよりも、10cm程度のデータ読み取り距離を持つ近傍型ICカードのほうがより使い勝手がよい。
また、自由に手や腕が動かせない使用者のため、開ボタン34および閉ボタン35を送信機本体300Fから離し、足や肩で操作するようにしてもよい。この場合、非接触カードリーダ510も送信機本体300Fから離れた位置(例えば、腕の近く)に設置し、非接触ICカード39を使用者の腕に取り付けて常時、非接触カードリーダ510に近づけておくようにしてもよい。そのように構成すれば、開ボタン34が操作されたときに、非接触カードリーダ510が動作して、非接触ICカード39の個人識別データを読み取ることができる。
次に、リモートキー30Fの動作について説明する。
使用者は、玄関ドア20(図1)を開けるために、リモートキー30Fの開ボタン34を押す。この開ボタン34の操作に応答して、個人認証装置500に電源が入り、個人認証装置500は動作状態となる。
次に、使用者は、所持している非接触ICカード39を非接触カードリーダ510に近づける。これにより、非接触カードリーダ510は、非接触ICカード39に格納されている個人識別データを読み取る。非接触カードリーダ510は、その読み取った個人識別データを認証部520へ送出する。認証部520は、読み取った個人識別データと予め登録しているデータとを比較する。それらのデータが一致すれば、認証部520は、CPU310へ開操作信号を送出する。
それ以降の動作は、前述した第1の実施形態と同様であるので、説明を割愛する。
尚、閉ボタン35が押された際には、セキュリティ上の問題がない。そこで、閉ボタン35からの閉操作信号は、直接、CPU310へ送出される。
本発明の第2の実施形態によれば、前述した第1の実施形態の効果1)〜5)に加えて、次のような効果をも奏する。
すなわち、本発明の第2の実施形態によれば、非接触ICカード39等の個人認証媒体が無ければ、リモートキー30Fが動作しないので、次のような効果を奏する。
6)移動補助具40に取り付けられたリモートキー30Fやリモートキー30Fが取り付けられた移動補助具40が万一盗難にあっても、盗難にあったリモートキー30Fや移動補助具40を使用した二次犯罪(家屋侵入など)を防止することできる。その結果、移動補助具40を使用する肢体不自由者などの安全に貢献することが出来る。
尚、本第2の実施形態では、個人認証媒体として非接触ICカード39を使用しているが、それに限定されないのは勿論である。例えば、個人認証媒体として、指紋、声紋、虹彩、静脈パターンなどの生体認証や、テンキーを使用した暗証番号入力などを使用しても、同様の効果が得られることは言うまでもない。
[実施形態3]
図18乃至図21を参照して、本発明の第3の実施形態に係る送信機(リモートキー)30Gが適用される、自動ドア装置10Aについて詳細に説明する。
図示の自動ドア装置10Aは、一般住宅の玄関ドア20を、リモートキー30Gを使用して、遠隔で開閉できる装置である。
図18は自動ドア装置10Aの概略の構成を示す図である。図19は自動ドア装置10Aのブロック図である。図20は車椅子40に取り付けられたリモートキー30Gを示す外観図である。図21はリモートキー30Gのブロック図である。
自動ドア装置10Aは、コントローラの動作が後述するように相違する点を除いて、図1に示した自動ドア装置10と同様の構成を有し、動作をする。従って、コントローラに14Aの参照符号を付している。
コントローラ14Aは、CPU(central processing unit)、ROM(read-only memory)やRAM(random access memory)などの記憶部を有するマイクロコンピュータで構成されている。
図1に示す自動ドア装置10においては、コントローラ14の記憶部には、当該リモートキー30固有の識別情報(キー識別情報)が予め登録情報として登録されていた。
これに対して、本第3の実施形態に係る自動ドア装置10Aにおいては、コントローラ14Aの記憶部には、使用者の個人識別データが予め登録情報として登録されている。
図示のリモートキー30Gは、送信機本体の構成が相違している点を除いて、図16および図17に示したリモートキー30Fと同様の構成を有し動作をする。したがって、送信機本体に300Gの参照符号を付してある。
送信機本体300Gは、認証部520およびEEPROM325が省略され、かつ後述するように、CPUの動作が相違する点を除いて、図17に示す送信機本体300Fと同様の構成を有し、動作をする。したがって、CPUに310Aの参照符号を付してある。
次に、本第3の実施形態において解決される、上述した第2の実施形態における不都合な点ついて説明する。
第2の実施形態では、リモートキー30Fに個人認証装置500を組み込み、個人認証媒体39の認証により、リモートキー30Fが動作するように構成されている。
しかしながら、第2の実施形態では、開動作用押しボタンスイッチ(開ボタン)34からCPU310へ送られる開操作信号が分かれば、個人認証媒体39がなくとも、リモートキー30Fを動作させることが出来る可能性を排除することができない。
また、第2の実施形態では、リモートキー30Fに、非接触カードリーダ510とともに、読み取った個人識別データを予め登録してあるデータと照合する機能を持つ認証部520をも備える必要がある。それと共に、非接触ICカード39を紛失した場合などに備え、認証部520に、非接触ICカード39に格納されている個人識別データの登録機能、抹消機能をも組み込む必要がある。そのため、個人認証装置500の構成が複雑となるばかりか、消費電力の増加や信頼性の低下を招くおそれもある。
さらに、複数の車椅子40を複数の使用者が隔てなく使用するようにした場合、複数の車椅子40にそれぞれ取り付けられたリモートキー30Fに内蔵されているすべての個人認証装置500に、使用する人すべての非接触ICカード39の個人識別データを登録する必要がある。そのため、個人認証装置500の認証部520に、非接触ICカード39の個人識別データを登録したり抹消したりするのに手間がかかってしまう。
本第3の実施形態は、このような欠点を取り除いたリモートキー30Gを使用した、自動ドア装置10Aである。
図22は、コントローラ14Aの動作を説明するためのフローチャートである。
次に、図18乃至図22を参照して、自動ドア装置10Aの動作について説明する。ここでは、使用者が帰宅時に玄関ドア20を開閉する場合の動作について説明する。
通常、玄関ドア20は閉じられた状態で、電気錠16は玄関ドア20を施錠している。また、リモートキー30Gは、送信電波を送信しない。
この状態において、リモートキー30G付きの車椅子40に乗った使用者が帰宅したとする。使用者は、玄関ドア20の近くでリモートキー30Gの開ボタン34を押す。
リモートキー30Gにおいて、開ボタン34が押されると、非接触カードリーダ510に電源が入り、非接触カードリーダ510が動作状態となる。
次に、使用者が所持している非接触ICカード39を非接触カードリーダ510に近づけると、非接触カードリーダ510は、非接触ICカード39に格納されている個人識別データを読み取る。非接触カードリーダ510は、読み取った個人識別データと開操操作信号とをCPU310Aへ送出する。CPU310Aは、読み取った個人識別データをRAM330へ一時的に格納する。すなわち、RAM330は、バッファとして働く。
開操作信号に応答して、CPU310Aは、LED駆動回路340およびブザー駆動回路350へそれぞれLED駆動信号およびブザー駆動信号を送出する。LED駆動信号に応答して、LED駆動回路340はLED36を点灯する。ブザー駆動信号に応答して、ブザー駆動回路350はブザー37を鳴動する。
また、開操作信号に応答して、CPU310Aは、バッファ(RAM)330から個人識別データを読み込んで、個人識別データと機能コードとしてのドア開信号とを送信部360へ送出する。送信部360は、個人識別データおよび機能コード(ドア開信号)で搬送波を変調し、その変調波を、アンテナ38を介して玄関ドア20の受信機12へ向けて送信電波として送信する。
受信機12は、この送信電波を受信し、受信信号を復調・整形して、復調データ(個人識別データおよび機能コード(ドア開信号))をコントローラ14Aへ送出する。
図22を参照して、コントローラ14Aは、先ず、個人識別データと予め登録してある登録情報とを照合する(ステップS101A)。個人識別データが登録情報と一致していれば(ステップS101AのYES)、コントローラ14Aは続けて送られてくる機能コードを判別する(ステップS102)。この例では、機能コードはドア開信号であるので、コントローラ14Aは、電気錠16へ解錠信号を送出する(ステップS103)。解錠信号に応答して、電気錠16は玄関ドア20を解錠する。引き続いて、コントローラ14Aは、ドア駆動装置18へ開扉信号を送出する(ステップS104)。開扉信号に応答して、ドア駆動装置18は玄関ドア20を開く。このとき、ドア駆動装置18又はコントローラ14Aは、図示しないスピーカから「ドアが開きます」などの注意音声を発するようにしても良い。
玄関ドア20が完全に開いたら、使用者は家に入り、リモートキー30Gの閉ボタン35を押す。
リモートキー30Gにおいて、閉ボタン35が押されたので、閉ボタン35から閉操作信号がCPU310Aへ供給される。この閉操作信号に応答して、CPU310Aは、LED駆動回路340およびブザー駆動回路350へそれぞれLED駆動信号およびブザー駆動信号を送出する。LED駆動信号に応答して、LED駆動回路340はLED36を点灯する。ブザー駆動信号に応答して、ブザー駆動回路350はブザー37を鳴動する。
また、閉操作信号に応答して、CPU310Aは、バッファ(RAM)330から個人識別データを読み込んで、個人識別データと機能コードとしてのドア閉信号とを送信部360へ送出する。送信部360は、個人識別データおよび機能コード(ドア閉信号)で搬送波を変調し、その変調波を、アンテナ38を介して玄関ドア20の受信機12へ向けて送信電波として送信する。
受信機12は、この送信電波を受信し、受信信号を復調・整形して、復調データ(個人識別データおよび機能コード(ドア閉信号))をコントローラ14Aへ送出する。
再び図22を参照して、コントローラ14Aは、先ず、個人識別データと予め登録してある登録情報とを照合する(ステップS101A)。個人識別データが登録情報と一致していれば(ステップS101AのYES)、コントローラ14Aは続けて送られてくる機能コードを判別する(ステップS102)。この例では、機能コードはドア閉信号であるので、コントローラ14Aは、ドア駆動装置18へ閉扉信号を送出する(ステップS105)。閉扉信号に応答して、ドア駆動装置18は玄関ドア20を閉じる。このとき、ドア駆動装置18又はコントローラ14Aは、図示しないスピーカから「ドアが閉じます」などの注意音声を発するようにしても良い。引き続いて、コントローラ14Aは、電気錠16へ施錠信号を送出する(ステップS106)。施錠信号に応答して、電気錠16は玄関ドア20を施錠する。
本発明の第3の実施形態によれば、前述した第2の実施形態の効果1)〜6)に加えて、次のような効果をも奏する。
すなわち、本発明の第3の実施形態によれば、非接触カードリーダ510で読み取った個人識別データをそのまま送信しているので、次のような効果を奏する。
7)非接触ICカード39に格納されている個人識別データを、リモートキー30Gに登録・抹消する機構や、照合機能などが不要となるので、車椅子40などの移動補助具に設置するリモートキー30Gの構成がより単純となり、電源の消費や機器の信頼性向上に効果を上げることが出来る。
8)また、複数の人が複数の車椅子(移動補助具)40を隔てなく使用する場合でも、それぞれの非接触ICカード39の個人識別データをコントローラ14Aに登録しておくだけでよいので、個人識別データの登録、抹消をより簡便に行うことが出来る。
9)さらに、第2の実施形態の場合における、個人認証装置500からCPU310へ送出される開操作信号を知り得た者が、非接触ICカード39を用いずに、CPU310への開操作信号を作り出す、という危険を排除することができる。
尚、本第3の実施形態では、個人認証媒体として非接触ICカード39を使用しているが、それに限定されないのは勿論である。例えば、個人認証媒体として、指紋、声紋、虹彩、静脈パターンなどの生体認証や、テンキーを使用した暗証番号入力などを使用しても、同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、非接触ICカード39や暗証番号の照合による個人認証の場合、照合する個人識別データは大きくないので、CPU310Aに出力してデータを送信するのに適している。
[変形例6]
次に、本発明の第6の変形例に係るリモートキーについて説明する。
図示はしないが、第6の変形例に係るリモートキーでは、送信機本体と操作スイッチ(開ボタン、閉ボタン)および/または電源電池とを、同一移動補助具の離れた場所に取り付けて、それらをケーブルで接続するように構成されている。
このような構成において、各々の接続ケーブルの接続が切断したときは、再度接続ケーブルを接続しても、制御部は、その後一定時間、リモートキーの動作を停止するように構成されている。
第6の変形例について更に詳細に説明する。リモートキーは、通常、送信機本体に開ボタン、閉ボタンをつけるが、肢体不自由者などの障害の状態によっては、自由に手や指を使えるとは限らない。これは高齢者の場合も同じである。
そのような場合、リモートキーの開ボタン、閉ボタンは、足や肩、或いは首の近くなど、使用者が操作できる場所に設置しなければならない。その場合、送信機本体と操作スイッチ(開ボタン、閉ボタン)とは、ケーブルで互いに接続することになる。
また、上記第2の実施形態のように、リモートキーに個人認証装置を組み込む場合、個人認証装置は電源の使用量が大きいので、送信機本体の電源電池とは別に、個人認証装置専用の電源電池をも搭載する必要がある。その場合にも、電源電池と個人認証装置との間もケーブルを使用して接続することになる。
さらに、個人認証装置として非接触カードリーダを使用する場合において、使用者がその手が使えない場合には、非接触ICカードを使用者の肩や足に取り付け、その近くに非接触カードリーダを設置せざるを得ない場合もある。このような場合も、非接触カードリーダと送信機本体とをケーブルで接続する必要がある。
第6の変形例では、このようにケーブルを使用したリモートキーにおける犯罪を防止するためのものである。すなわち、第6の変形例では、送信機本体と、それと離れて設置された機器(操作スイッチ、電源電池、非接触カードリーダ等)とを接続するケーブルが切断された場合、再度、ケーブルが接続されても、リモートキーは一定時間その動作を停止するように構成されている。
車椅子の場合、多くは金属のパイプを組み合わせた構造をしているので、上記接続ケーブルをパイプの中に通せば、ケーブルを接続したまま機器を取り外すことは困難になる。
したがって、機器を外すには、一度、接続ケーブルを切断することになる。その結果、本第6の変形例に係るリモートキーを使用すれば、接続ケーブルが再度接続されても、リモートキーはその動作を一定時間停止するので、セキュリティを保つことができる。
したがって、そのリモートキーが動作を停止している間に、盗まれたリモートキーの登録を抹消するなどの処置をすることにより、犯罪被害の対策を講じることができる。
[変形例7]
次に、本発明の第7の変形例に係るリモートキーについて説明する。
図示はしないが、第7の変形例に係るリモートキーでは、上記第6の変形例に更につぎに述べる手段を追加した(対策を講じた)ものである。
本第7の変形例に係るリモートキーでは、送信機本体と操作スイッチ間のケーブルおよび/または送信機本体と電源電池間のケーブルの芯線を、同色の実必要数の数より多い電線で構成している。
上述した第6の変形例に係るリモートキーでは、送信機本体と各機器との間を接続するケーブルの、パイプから露出している部分のケーブルの被覆を剥がし、別の電線を使用して送信機本体と各機器とを接続して、電源や信号を別な電線に迂回させれば、ケーブルを切断したときのリモートキーの動作停止を回避することが可能となる。
本第7の変形例は、この問題を防止するものである。
詳述すると、一般的にケーブルの芯線(ケーブル内の個別の電線)は、接続先を分かりやすくするために色分けされている。そのため、芯線の被覆を剥がして別な電線で迂回させる場合にも、迂回先の電線を容易にみつけるがことができる。
そこで、本第7の変形例では、ケーブルの芯線をすべて同じ色にておくことにより、迂回先の電線を見つけることを困難にしている。さらに、本第7の変形例では、必要数以上の余分な電線を入れているので、犯罪者は、実際に使用している信号用電線や電源用電線を判別することが困難となる。その結果、電線を加工して犯罪に利用するのをより困難にすることが可能となる。
以上、実施形態(実施例)および変形例を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態(実施例)および変形例に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しえる様々な変更をすることができる。
例えば、上記実施形態(実施例)および変形例では、送信機本体(キー本体)と金属バンド(固定具)とは一体となって構成されているが、それらは別体に構成されてもよい。
10、10A 自動ドア装置
12 受信機
14、14A コントローラ
16 電気錠
18 ドア駆動装置
20 玄関ドア
30〜30G 送信機(リモートキー)
30a ケース
32 金属バンド(固定具)
34 開動作用押しボタンスイッチ(開ボタン)
35 閉動作用押しボタンスイッチ(閉ボタン)
36 LED
37 ブザー
38 アンテナ
39 ICカード(個人認証媒体)
300〜300G 送信機本体(キー本体)
305 リチウム電池
307 スイッチ
310、310A CPU
320 ROM
325 EEPROM
330 RAM(バッファ)
340 LED駆動回路
350 ブザー駆動回路
360 送信部
370 検知部
372 検知部材
374 マイクロスイッチ
376 タンパー用光電素子
378 入光窓
380 タイマー(停止手段)
380A 伝送線
390 カウンタ
390A タイマー
395 ANDゲート
40 車椅子(移動補助具)
41 構成部材
500 個人認証装置
510 非接触カードリーダ
520 認証部

Claims (2)

  1. 遠隔で自動ドアの開閉を制御する送信機であって、
    当該送信機の動作を制御する制御部とケースとを含む送信機本体と、
    該送信機本体を移動補助具に固定するための固定具と、を備え、
    前記送信機本体は、個人識別データ読取機を更に備え、
    前記制御部は、前記個人識別データ読取機で読み取った個人識別データを、送信部から送信する、自動ドア装置用送信機。
  2. 前記個人識別データ読取機は、個人認証媒体として、非接触ICカード、指紋、声紋、虹彩、静脈パターンを含む生体認証、およびテンキーから入力された暗証番号の中から選択された少なくとも1つを用いる、請求項1に記載の自動ドア装置用送信機。
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