JP2017185416A - 加水分解触媒、加水分解触媒を使用した後に回収して再利用する方法、及び、加水分解触媒を使用した加水分解装置 - Google Patents

加水分解触媒、加水分解触媒を使用した後に回収して再利用する方法、及び、加水分解触媒を使用した加水分解装置 Download PDF

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Abstract

【課題】工業生産スケールであっても十分に回収及び再利用可能な加水分解触媒、加水分解触媒を使用した後に回収して再利用する方法、及び、加水分解触媒を使用した加水分解装置を提供する。
【解決手段】グラフェン構造を有し、カルボキシル基及びスルホン酸基のうちの少なくとも一方を有する酸化グラフェン11と、酸化グラフェン11とともに凝集してなるセルロースナノファイバ12と、を含む加水分解触媒10、これの再利用方法、及び、これを備える加水分解装置とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、加水分解触媒、加水分解触媒を使用した後に回収して再利用する方法、及び、加水分解触媒を使用した加水分解装置に関する。
化石燃料に替わるバイオマス資源として、植物由来のリグノセルロースが有望である。リグノセルロースは、リグニンを15質量%〜20質量%、ヘミセルロースを25質量%〜35質量%、セルロースを40質量%〜50質量%含有する。リグニンはフェニルプロパノイドが三次元に複雑に結合した構造で、植物の骨格となる。ヘミセルロースはC5又はC6の単糖類が結合した構造である。最も含有量の多いセルロースは、グルコースがβ−1,4グリコシド結合した構造である。
化学産業において重要な化合物である5−ヒドロキシメチルフルフラール、レブリン酸、2,5−ジメチルフラン等は、グルコースから作製することが可能である。そのため、セルロースを加水分解してグルコースを作製する触媒の開発は、工業上非常に重要である。このような技術に関連して、特許文献1に記載の発明が知られている。
特許文献1には、下記工程(1)及び工程(2)を有する、糖の製造方法が記載されている。
工程(1):20℃の水100gへの溶解度が25g以下である有機酸を含有する水溶液中でセルロース原料(A1)を加水分解して、糖含有反応液(B1)を得る工程。
工程(2):工程(1)で得られた糖含有反応液(B1)から、該反応液中に析出した有機酸を回収する工程。
特開2014−128234号公報
特許文献1に記載の発明では、加水分解触媒として有機酸が使用されて、セルロースが加水分解されている。そして、使用された有機酸(加水分解触媒)は、加水分解後に反応系から回収されている。しかし、有機酸の中には水溶性のものがあるほか、難溶性といえども水に多少は溶けうる。そのため、反応系から有機酸を完全に回収することは難しい。特に、環境負荷低減の観点からは、有機酸は反応系にできるだけ残存しないことが好ましい。
また、特許文献1に記載の発明では、遠心分離により、使用した有機酸が回収されている。しかし、反応系が工業生産レベルの大きなものとなると、遠心分離を行うことは現実的ではない。そのため、特許文献1に記載の発明では、工業的利用を考えたときに、使用した触媒を簡便に回収して再利用することができない。
本発明はこのような課題に鑑みて為されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、工業生産スケールであっても十分に回収及び再利用可能な加水分解触媒、加水分解触媒を使用した後に回収して再利用する方法、及び、加水分解触媒を使用した加水分解装置を提供することにある。
本発明者は前記課題を解決するために鋭意検討を行った。その結果、以下の知見を見出した。即ち、本発明の要旨は、グラフェン構造を有し、カルボキシル基及びスルホン酸基のうちの少なくとも一方を有するグラフェン触媒と、当該グラフェン触媒とともに凝集してなるセルロース繊維と、を含むことを特徴とする、加水分解触媒に関する。その他の解決手段は発明を実施する形態において後記する。
本発明によれば、工業生産スケールであっても十分に回収及び再利用可能な加水分解触媒、加水分解触媒を使用した後に回収して再利用する方法、及び、加水分解触媒を使用した加水分解装置を提供することができる。
本実施形態の加水分解触媒の構造についての模式図である。 (a)酸化グラフェンの形状を表す模式図であり、(b)セルロースナノファイバの形状を表す模式図である。 本実施形態の加水分解触媒を使用してセルロースを加水分解するときのフローを示す図である。 本実施形態の加水分解触媒を使用した加水分解装置の系統図である。
以下、図面を適宜参照しながら、本発明を実施するための形態(本実施形態)を説明する。なお、以下の記載において「同じ」や「等しい」というときには、特に断らない限り「ほぼ同じ」及び「ほぼ等しい」という概念が含まれているものとする。
図1は、本実施形態の加水分解触媒10の構造についての模式図である。本実施形態の加水分解触媒10は、酸化グラフェン11(グラフェン触媒)とセルロースナノファイバ12(以下「CNF12」ということがある)とを含んで構成されている。これらのうち、酸化グラフェン11とCNF12とは、図1に示すように絡み合っている。即ち、酸化グラフェン11とCNF12とは凝集して存在している。また、加水分解触媒10は通常は水分とともに存在しており、加水分解触媒10の形状は通常はゲル状になっている。
[1.加水分解触媒]
〔酸化グラフェン11〕
酸化グラフェン11は、マクロ的には鱗片状の黒鉛であって、ミクロ的には、グラフェン構造と、グラフェン構造以外の部分で強酸性の官能基(後記する)を有するグラフェン様構造との双方を有するものである。
ここで、「グラフェン構造」及び「グラフェン様の構造」について説明する。酸化グラフェン11を還元することで得られるグラフェンの構造は、二重結合(sp結合)によって全ての炭素原子が六員環を構成することで平面上になっている。この構造のことを、本明細書では「グラフェン構造」という。これに対して、酸化グラフェン11では、この二重結合のうちの一部が単結合(sp結合)となって、カルボキシル基やヒドロキシル基等の酸素含有官能基のほか、スルホン酸基等が結合している。従って、酸化グラフェン11は、グラフェンと全く同じではないものの、完全な六員環を有するグラフェンと似た構造を有している。そして、この構造のことを、本明細書では「グラフェン様構造」という。
酸化グラフェン11には、炭素原子が含まれて構成されているほか、前記のように、酸素含有官能基やスルホン酸基等が含まれている。これらの官能基は、グラフェン様の構造を構成する炭素原子に結合している。これらのうち、特に、カルボキシル基やスルホン酸基は強酸性の官能基であり、これらの官能基が加水分解触媒として機能することになる。従って、加水分解触媒10の触媒効率を向上させる観点からは、強酸性の官能基の含有量(単位質量あたりの含有量、即ち密度)は多いことが好ましい。
具体的には例えば、1gの酸化グラフェン11に含まれる強酸性の官能基(カルボキシル基やスルホン酸基)の含有量は、通常0.2mmol以上、好ましくは0.4mmol以上、より好ましくは0.7mmol以上である。
特に、1gの酸化グラフェン11に含まれるカルボキシル基の量は、通常0.1mmol以上、好ましくは0.2mmol以上、より好ましくは0.4mmol以上である。また、例えば、1gの酸化グラフェン11に含まれるスルホン酸基の量は、通常0.1mmol以上、好ましくは0.2mmol以上、より好ましくは0.3mmol以上である。強酸性の官能基の含有量がこれらの範囲を満たすことで、加水分解触媒10の回収のしやすさをより高めつつ、かつ、触媒性能をより高めることができる。
なお、酸化グラフェン11に含まれるカルボキシル基の量やスルホン酸基の量は、後記する実施例に記載の方法によって測定することができる。
酸化グラフェン11が強酸性の官能基、即ち親水性の官能基を有することで、酸化グラフェン11と水との親和性が高まり、酸化グラフェン11が水に分散し易くなる。これにより、酸化グラフェン11の触媒効率が向上する。一方で、詳細は後記するが、酸化グラフェン11が分散した水溶液にCNF12を混合することで、分散している酸化グラフェン11がCNF12によって絡み取られて、水溶液からの回収が容易になる。
酸化グラフェン11は、単層又は薄層の黒鉛によって構成される。ここでいう「薄層」とは、2層〜10層程度をいう。ちなみに、この酸化グラフェン11が多数(例えば数十層程度以上)積層されたものが、酸化グラファイトである。酸化グラフェン11の厚さとしては数ナノメートル以下程度である。
図2は、(a)酸化グラフェン11の形状を表す模式図であり、(b)セルロースナノファイバ12の形状を表す模式図である。図2(b)については、〔セルロースナノファイバ12〕において後記する。図2(a)に示すように、酸化グラフェン11は少し歪んだ矩形状になっている。そして、酸化グラフェン11の大きさとして、図2(a)に示すL1(酸化グラフェン11における最も長いところの長さ、即ち長径)は、サブミクロン〜数μm程度であるほか、50nm〜500nm程度のものも使用可能である。従って、L1は、例えば数十nm〜数μm程度である。
酸化グラフェン11は、例えば、鱗片状の天然黒鉛を用いて、ハマー法や改良ハマー法等の強力な化学酸化法によって湿式酸化し、それを単層程度に剥離することで作製することができる。より具体的には、例えば後記する実施例に記載の方法により作製することができる。なお、強酸性の官能基(カルボキシル基及びスルホン酸基)の含有量は、ハマー法や改良ハマー法における剥離処理工程の処理時間を長くすることで、増加させることができる。
酸化グラフェン11は黒鉛であるから、水に溶解しない。そのため、酸化グラフェン11を触媒として使用する(詳細は後記する)ことで、使用後に水中からの回収が容易である。また、酸化グラフェン11を構成するグラフェン構造での炭素−炭素結合は極めて強く、加水分解時の高温や高圧にも耐えうる。従って、強酸性の官能基を保持するための基材として酸化グラフェン11を使用することで、繰り返し使用することができる。さらには、詳細は後記するが、酸化グラフェン11は例えばハマー法等により製造することができる。そして、このハマー法等の製造中に、通常は、強酸性の官能基がグラフェン構造の部分に結合される。従って、特別な工程を経なくても、強酸性の官能基を有するグラフェン触媒を得ることができる。
また、酸化グラフェン11は比表面積が大きく、官能基密度が高い。そのため、酸化グラフェン11に結合した強酸性の官能基によって、効率的に加水分解反応を生じさせることができる。
〔セルロースナノファイバ12〕
セルロースナノファイバ12(CNF12)は、前記の酸化グラフェン11と絡み合っているものである。CNF12は、本明細書では、植物繊維(パルプ)をナノオーダの太さを有するようになるまで解きほぐしたものである。本明細書において「セルロースナノファイバ(CNF)」というときには、「ナノオーダの直径を有する植物繊維」のことを表すものとする。
CNF12はセルロースが束になることで構成される繊維であり、ミクロ的には、図2(b)に示すように、部分的に屈曲した円柱のような形状を有している。そのため、CNF12の断面は円形状(略円形状を含む。以下同じ)となる。そして、CNF12の直径、即ち、図2(b)に示すDは、例えば4nm〜100nm程度である。CNF12の直径Dは光学顕微鏡を用いて写真を撮影し、撮影された写真に基づいて計測することができる。ただし、CNF12は、その全域に渡って同じ大きさの断面を有するとは限らない。そこで、このような場合には、CNF12の全域に渡る断面において、この直径を有することが好ましい。また、断面が円形になっていない箇所もあるが、そのような箇所においては、断面を円形に近似したときに前記範囲を満たすことが好ましい。
ただし、CNF12の直径Dは、特に制限はされないものの、前記の酸化グラフェン11での最も長い部分の長さ(図2(a)に示す長さL1)の0.1倍〜1倍程度であることが好ましい。CNF12の直径と酸化グラフェン11のL1との長さの関係がこの範囲にあることで、酸化グラフェン11がCNF12によって十分に絡み合い、加水分解触媒10を特に効率よく回収することができる。
また、CNF12の繊維長、即ち、図2(b)に示すL2は、1μm程度以上、好ましくは5μm程度以上、また、その上限として、10μm程度以下である。CNF12の繊維長L2は光学顕微鏡を用いて写真を撮影し、撮影された写真に基づいて計測することができる。また、CNF12は、図2(b)に示すように多少歪んだ形状をとることがある。そこで、このような場合の繊維長は、CNF12を引っ張ることである程度伸ばした状態で測定された長さを表すものとする。
さらに、CNF12のBET比表面積は、250m/g〜300m/g程度である。比表面積は、BET法に基づく測定装置により測定することができる。
さらに、CNF12は、グルコースが直鎖状に連なったセルロースが束になって構成されるものであるが、この束を構成するそれぞれのセルロースにおいて、グルコースの結合数は、2000〜20000程度である。即ち、2000〜20000個程度のグルコースがβ−1,4−グリコシド結合することで、それぞれのセルロースが構成可能である。
CNF12は以下のようにして作製することができる。
まず、例えば木材チップを用いて、任意の方法により、パルプ繊維が作製される。そして、得られたパルプ繊維を水に懸濁する。水中では、懸濁したパルプ繊維は複雑に絡み合った状態である。そして、このパルプ繊維が懸濁された水に対してビーズミル粉砕を行うか、又は、酸化剤によって処理することで、繊維同士の絡み合いをほぐすことができる。また、これらの処理によって、パルプ繊維が切断される。そして、これらの処理によって、CNF12を作製することができる。ここで、例えばビーズミルで粉砕するときの粉砕条件を変えることでCNF12の長さや直径を変更することができる。詳細な条件としては、例えば後記する実施例に記載の条件を採用することができる。
また、ほかにも、例えば特開2015−142900号公報に記載された方法によってもCNF12を作製することができる。
〔加水分解触媒10〕
本実施形態の加水分解触媒10は、前記のように、前記の酸化グラフェン11が前記のCNF12に絡みついて凝集したものである。また、加水分解触媒10は水を含んでおり、ゲル状になっている。特に、前記のように、酸化グラフェン11の表面には強酸性の官能基が存在しているため、酸化グラフェン11は水との親和性が高い。また、CNF12には多数のヒドロキシル基が結合しているため、CNF12も水との親和性が高い。そのため、酸化グラフェン11がCNF12に絡みついた加水分解触媒10は、その全体としても水との親和性が高いため、水を保持してゲル状になっている。このようにゲル状とすることで、酸化グラフェン11の強いファンデルワールス力による強固が凝集を避け、触媒効率低下を防止することができる。また、ゲル状であることで、水への分散が容易になる。
また、酸化グラフェン11は非常に小さいため、使用後の分離が困難である。しかし、CNF12を用いて凝集させることで、酸化グラフェン11とCNF12とを含む加水分解触媒10として簡便に分離回収することができる。そして、この分離回収された加水分解触媒10は、加水分解触媒として容易に再利用することができる。
さらに、酸化グラフェン11に、強酸性の官能基としてカルボキシル基が結合している場合、当該カルボキシル基と、CNF12に含まれるヒドロキシル基との間で、水素結合が形成されうる。そのため、酸化グラフェン11がカルボキシル基を有していれば、酸化グラフェン11がCNF12によって特に絡み取られやすくなり、分離がさらに容易になる。
加水分解触媒10に含まれる酸化グラフェン11とCNF12との比率としては、特に制限はないが、質量比で例えば3:1程度とすることができる。従って、例えば30gの酸化グラフェン11と、10gのCNF12とを水中で緩やかに攪拌混合することで、これらを凝集、即ち、酸化グラフェン11をCNF12に絡みつかせることができる。そして、水中の凝集物を分離回収することで、加水分解触媒10を得ることができる。
なお、加水分解触媒10によって加水分解可能な糖としては、前記のセルロースのほか、ヘミセルロースであってもよい。
[2.加水分解方法]
図3は、本実施形態の加水分解触媒10を使用してセルロースを加水分解するときのフローを示す図である。なお、図3には、セルロースを加水分解することで生じるグルコースを得るフローも図示している。(a)は、加水分解触媒10による加水分解の対象となるセルロース20を含む水21の様子、(b)は、(a)に示すものに加水分解触媒10を入れた様子、(c)は加水分解触媒10によってセルロース20を加水分解した後の様子、(d)は(c)に示すものにCNF12を入れるときの様子、(e)は(d)においてCNF12を入れた後の様子、(f)は(e)に示す状態から加水分解触媒10を分離した様子を示している。
なお、図3は、加水分解触媒10による加水分解及び得られたグルコースの回収方法を概念的に示したものである。加水分解触媒10を使用した加水分解装置100については図4を参照しながら後記する。
図3(a)に示すように、容器の内部には水21が入れられている。そして、この水21には、セルロース20が含まれている。セルロース20は水21には溶解しないため、セルロース20は水21に浮遊した状態になっている。このセルロース20は、前記のCNF12と同じ物性を有してもよく、また、CNF12とは異なる物性を有していてもよい。セルロース20がCNF12とは異なる物性を有する場合、例えば、セルロース20の繊維の直径は、CNF12の直径よりも長い、例えば数マイクロメートルオーダとすることができる。そして、この水21に対して、本実施形態の加水分解触媒10が投入される。
なお、ここでは、後記する図3(f)において分離した加水分解触媒10(即ち、酸化グラフェン11とCNF12とを含む加水分解触媒10)が投入される。ただし、第一回目の段階では、酸化グラフェン11が加水分解触媒10として投入されることになる。
加水分解触媒10が投入されると、図3(b)に示すように、水中で、加水分解触媒10とセルロース20とが併存することになる。そして、この状態で、十分に攪拌及び混合が行われる。また、このとき、例えばビーズミルなどを用いて激しく粉砕混合を行ってもよい。これにより、図3(c)を参照しながら後記する加水分解反応をより効率的に生じさせることができる。
次いで、図3(b)に示す状態で80℃〜100℃程度にまで加熱されると、セルロース20の加水分解が進行し、グルコースが得られる(反応工程)。そして、グルコースが水21(図3(b)参照)に溶解してなるグルコース水溶液22が生成する。ここでは、加水分解触媒10に含まれる酸化グラフェン11に結合した強酸性の官能基によって、加水分解が進行することになる。
また、ここでは、説明の簡略化のために、セルロース20が完全に加水分解されてグルコースのみが生成するとしたが、実際には、セルロースの一部のみが加水分解して、多糖やオリゴ糖も生成し得る。また、グルコースの誘導体や、多糖やオリゴ糖の誘導体も生成し得る。なお、図3に示す容器を密閉された容器とし、加熱とともに加圧するようにしてもよい。これにより、加水分解反応が促進される。
前記の加熱を行うと、前記のようにセルロース20が加水分解される。これに伴って、加水分解触媒10を構成するCNF12も一緒に加水分解されることになる。そのため、図3(c)におけるグルコース水溶液22に含まれるグルコースは、図3(b)に示すセルロース20に由来するグルコースのほか、加水分解触媒10に含まれるCNF12に由来するグルコースでもある。一方で、加水分解触媒10を構成した酸化グラフェン11は不溶性であるため、図3(c)に示すように、グルコース水溶液22に浮遊した状態となる。なお、ここでは、図示の便宜のために酸化グラフェン11が集合した状態として図示しているが、グルコース22の全体に分散して浮遊していることがある。この場合には、グルコース水溶液22は黒く濁った状態となる。
そして、前記の加熱を行って得られたグルコース水溶液22を冷却し、この冷却したグルコース水溶液22に対してCNF12が投入される(図3(d))。そして、この状態で、緩やかに攪拌及び混合が行われる。ここでは、加水分解反応が生じるほどの温度にはなっていないため、グルコース水溶液22に投入したCNF12は、酸化グラフェン11によって加水分解されない。
この攪拌及び混合が行われると、前記のように酸化グラフェン11とCNF12との間の親水性の親和力によって、図3(e)に示すように、酸化グラフェン11がCNF12に絡み取られる(凝集工程)。これにより、酸化グラフェン11とCNF12との凝集物である加水分解触媒10が新たに生成することになる。なお、攪拌及び混合を行わなくても、酸化グラフェン11はCNF12に絡み取られるが、酸化グラフェン11がCNF12に効率的に絡み取られるためには、攪拌及び混合を行うことが好ましい。
そして、この状態のグルコース水溶液22(新たに生成した加水分解触媒10を含む)を濾過に供することで、加水分解触媒10とグルコース水溶液22とに分離することができる(図3(f)に示す状態、分離回収工程)。ここで分離された加水分解触媒10は水を保持したゲル状になっている。分離された加水分解触媒10(酸化グラフェン11及びCNF12を含む)は、前記の図3(a)において水21に投入する際に、加水分解触媒10として使用される。また、分離されたグルコース水溶液22からは、必要に応じて加熱して水分を蒸発させることで、植物由来のグルコースを得ることができる。
[3.加水分解装置]
図4は、本実施形態の加水分解触媒10を使用した加水分解装置100の系統図である。この図4に示す加水分解装置100は、前記の図3に示すフローを実行するために使用される。即ち、図4に示す加水分解装置100は、前記の加水分解触媒10を用いてセルロース20やCNF12を加水分解した後、別のCNF12を用いて酸化グラフェン11を回収し、回収された加水分解触媒10を再度加水分解に使用するものである。
加水分解装置100は、混合装置51と、反応装置52と、混合装置53と、分離装置54と、CNF貯蔵タンク55と、触媒貯蔵タンク56と、触媒戻り系統57と、各装置を制御するコントローラ60とを備えている。図4において、実線の矢印は材料や触媒の流れを示し、破線は電気信号線を示す。なお、図4では図示していないが、初回等、分離された加水分解触媒10に代えて酸化グラフェン11を混合装置51に投入するための酸化グラフェン貯蔵タンクも備えられている。
混合装置51は、原料となるセルロース20と、触媒貯蔵タンク56に貯蔵されていた加水分解触媒10とを混合するものである。ただし、初回には、前記の酸化グラフェン貯蔵タンクに貯蔵されていた酸化グラフェン11が使用される。これらの混合は水中で行われる。混合装置51は、例えば攪拌翼を備える攪拌装置やビーズミル等である。混合の程度は特に制限されないが、セルロース20をほぐして触媒反応を十分に進行させる観点から、十分に攪拌混合することが好ましい。なお、セルロース20は、形状を有するもの(例えば古紙や木材等)であってもよいし、これらを粉砕して繊維状になったものでもよい。さらに、原料として、セルロース20に代えてCNF12を使用することもできる。なお、この混合装置51は、前記の図3において概念的に示した図3(a)に相当する。
加水分解触媒10及びセルロース20の使用量は特に制限されないが、1kgのセルロース20に対して、質量比で例えば4kg程度の加水分解触媒10を使用することができる。
反応装置52は、セルロース20を、加水分解触媒10によって加水分解するものである。また、反応装置52では、加水分解触媒10を構成していたCNF12も、加水分解触媒10を構成していた酸化グラフェン11によって加水分解される。CNF12やセルロース20の加水分解は、前記のように、加水分解触媒10に含まれる強酸性の官能基(カルボキシル基やスルホン酸基)が触媒となることで、進行する。この反応装置52は、例えば耐圧性を有する加熱装置付の反応槽である。反応条件は特に制限されないが、例えば80℃大気圧で3時間保持することで反応を生じさせることができる。ただし、前記のように加圧は行わなくてもよい。なお、この反応装置52は、前記の図3において概念的に示した図3(b)及び図3(c)に相当する。
混合装置53(凝集装置)は、反応装置52において加水分解反応を生じて得られたグルコース等を含む水に対して、CNF貯蔵タンク55に貯蔵されていたCNF12を緩やかに混合させるものである。混合装置53では、加水分解触媒10を構成していた酸化グラフェン11と、CNF12やセルロース20の加水分解で生じたグルコース及び溶媒としての水と、CNF貯蔵タンク55から供給されたCNF12とが混在している。そして、混合装置53では、前記の混合装置51とは異なり、比較的穏やかに攪拌混合される。これにより、水に不溶性のCNF12が酸化グラフェン11に再度絡みついて、水中に浮遊することになる。なお、この混合装置53は、前記の図3において概念的に示した図3(d)に相当する。
分離装置54(分離回収装置)は、酸化グラフェン11がCNF12に絡みついて凝集したもの、即ち固形分の加水分解触媒10と、前記の混合装置53で生じたグルコースを含む水、即ちグルコース水溶液22とを分離するものである。分離装置54は、例えば砂濾過装置や濾過膜等の濾過装置である。また、小さなスケールの場合には、遠心分離装置であってもよい。分離装置54では、混合装置12で混合された前記の混合物から、例えば濾過装置等を用いて、不溶性の加水分解触媒10が分離される。
そして、分離された加水分解触媒10は、触媒戻り系統57を通じて、触媒貯蔵タンク56に収容される。この触媒貯蔵タンク56では、必要に応じて酸性の水溶液を用いて、強酸性の官能基の再生が行われる。そして、触媒貯蔵タンク56に収容された加水分解触媒10は、前記のように、混合装置51において使用される。一方で、加水分解触媒10が分離された後のグルコース水溶液22は、必要に応じて水分が除去される。これにより、植物由来のグルコースが得られる。なお、この混合装置53は、前記の図3において概念的に示した図3(f)に相当する。
コントローラ60は、混合装置51,53での混合条件や、反応装置52での反応条件(温度や圧力等)を制御するものである。コントローラ60は、いずれも図示しないが、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、I/F(インターフェイス)等を備えて構成される。そして、コントローラ50は、ROMに格納されている所定の制御プログラムがCPUによって実行されることにより具現化される。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
〔酸化グラフェン11の作製〕
天然黒鉛を用いて、以下の手順に沿ってハマー法により酸化グラフェンを作製した。まず、鱗片状天然黒鉛5.0gに、濃硫酸115mLと硝酸ナノリウム2.4gとを混合し、均一になるまで攪拌した。次いで、この混合物をアイスバス中で冷却しつつ攪拌しながら、過マンガン酸カリウム14.5gを徐々に加えた。その後、ウォータバス中で35℃に加熱しながら、24時間攪拌した。
24時間の攪拌後、純水200mLを加え、オイルバスで90℃に加熱しながら、2時間攪拌した。次いで、さらに純水720mLを加えて、室温で、均一になるまで攪拌した。均一になったら、5質量%過酸化水素水200mLを加えて反応を停止させた。そして、反応を停止させた後の反応液を遠心分離し、上澄み除去を繰返し、純化することで100gの酸化グラフェン水溶液(酸化グラフェン11を含む水溶液として100g)を得た。この水溶液における酸化グラフェン11の濃度は4.8質量%であった。この酸化グラフェン11は、凝集を避けるために、数質量%の水溶液として保管した。
得られた酸化グラフェン11の大きさ(前記の図2(a)に示す長さL1、即ち長径)は、それぞれの酸化グラフェン11でばらつきがあったが、いずれも50nm〜500nm程度であった。また、得られた酸化グラフェン11に含まれるカルボキシル基の量を酸塩基滴定法(Boehm法)に基づいて測定した。その結果、カルボキシル基の量は、1gの酸化グラフェン11あたり0.5mmolであった。さらに、得られた酸化グラフェン11に含まれるスルホン酸基の量を高周波燃焼赤外吸収法に基づいて測定した。その結果、スルホン酸基の量は、1gの酸化グラフェン11あたり0.3mmolであった。
〔CNF12の入手〕
CNF12は、中越パルプ工業社製のナノセルロース(セルロースナノファイバ)を使用した。このナノセルロースはサンプル品として中越パルプ工業社から入手したものであり、ロット番号が「CeNF-1 Lot.15G17CNF-1LAB」、直径(前記の図2(b)に示すD)が10nm〜50nmのものである。
〔加水分解効率の評価〕
前記の酸化グラフェン11及びCNF12を使用し、加水分解触媒10による加水分解効率を評価した。
まず、加水分解触媒10によって加水分解されるセルロース20を準備した。このセルロース20は、古紙を粉砕した糸状のものであり、直径は100μm程度であった。また、セルロース20は、複数のセルロース繊維が絡み合っており、セルロース20の長さは数mmから数cmであった。
そして、10gのセルロース20と、10Lの水とを容器に入れた。セルロース20は水に溶けないため、セルロース20は水中に浮遊した状態になっていた。そして、この容器に、さらに、30gの酸化グラフェン11と、10gのCNF12との混合物を入れた(図3(b)に示す状態)。
次に、この容器の内容液を80℃に加熱し、6時間保持した。これにより、加水分解触媒10を構成していたCNF12と、セルロース20とが完全に分解されて、グルコース水溶液22が得られた。また、このグルコース水溶液22には、加水分解触媒10を構成していた酸化グラフェン11が浮遊しており、黒色に濁った状態になっていた(図3(c)に示す状態)。そして、この状態で、10gのCNF12を投入した(図3(d)に示す状態)。投入した段階では、グルコース水溶液22には、酸化グラフェン11及びCNF12が浮遊した状態になっていた。
そして、ゆっくりと攪拌すると、酸化グラフェン11はCNF12に絡み取られ、黒色の凝集物が得られた(図3(e)に示す状態)。また、これにより、水溶液の色は無色透明になり、酸化グラフェン11がCNF12で絡み取られて凝集したことが確認された。次いで、濾過により、この黒色の凝集物、即ち加水分解触媒10と、グルコース水溶液22とが得られた(図3(f)に示す状態)。
得られたグルコース水溶液22に含まれるグルコースの量を高速液体クロマトグラフィを用いて測定した。そして、使用したセルロースの全体量(10gのセルロース20、及び、10gのCNF12)が完全に分解されてグルコースになったときの理論生成量を計算し、測定されたグルコースの実測値を理論生成量で除することで、加水分解効率(即ちグルコースの収率)を測定した。
以上の工程を1サイクルとして、合計で10サイクル繰り返し、それぞれのサイクルにおける加水分解効率を測定した。ただし、2サイクル目以降では、前記の「30gの酸化グラフェン11と、10gのCNF12との混合物」に代えて、その前のサイクルでの濾過により得られた黒色の凝集物である加水分解触媒10を用いた。
各サイクルにおける加水分解効率の結果を表1に示す。なお、表1において、触媒性能維持率は、一つ前のサイクルにおける加水分解効率に対する、加水分解効率の比である。例えば、2サイクル目の触媒性能維持率は、(2サイクル目の加水分解効率89.9%)/(1サイクル目の加水分解効率92.1%)*100=97.6%となる。
Figure 2017185416
表1に示すように、加水分解触媒10(具体的には酸化グラフェン11)を繰り返し使用しても、高い触媒性能維持率が得られた。また、加水分解触媒10を凝集物として回収する際にも、濾過による回収後のグルコース水溶液22は無色透明となっていたため、不溶性の加水分解触媒10が回収されたことがわかった。これらのことから、セルロース20やCNF12からグルコースを工業スケールで効率よく生産しつつ、簡便かつ高効率に、CNF12によって酸化グラフェン11を回収することができる。特に、この酸化グラフェン11は、加水分解触媒10の形態で回収される。そのため、回収された加水分解触媒10は、特別な処理を施すことなく再利用することができる。
10 加水分解触媒
11 酸化グラフェン
12 セルロースナノファイバ(CNF)
20 セルロース
51 混合装置
52 反応装置
53 混合装置
54 分離装置
57 触媒戻り系統
60 コントローラ
100 加水分解装置

Claims (13)

  1. グラフェン構造を有し、カルボキシル基及びスルホン酸基のうちの少なくとも一方を有するグラフェン触媒と、
    当該グラフェン触媒とともに凝集してなるセルロース繊維と、を含むことを特徴とする、加水分解触媒。
  2. 前記グラフェン触媒は、カルボキシル基及びスルホン酸基のうちの少なくとも一方を有する酸化グラフェンであることを特徴とする、請求項1に記載の加水分解触媒。
  3. 前記グラフェン触媒は、カルボキシル基を少なくとも有し、
    前記セルロース繊維は、前記グラフェン触媒に対して水素結合を形成することで、前記グラフェン触媒と凝集していることを特徴とする、請求項1又は2に記載の加水分解触媒。
  4. 前記セルロース繊維は、セルロースナノファイバであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の加水分解触媒。
  5. 水を含み、ゲル状になっていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の加水分解触媒。
  6. グラフェン構造を有し、カルボキシル基及びスルホン酸基のうちの少なくとも一方を有するグラフェン触媒を含む加水分解触媒に対して、原料セルロースを混合して加熱することで少なくとも前記原料セルロースを加水分解してグルコースを得る反応工程と、
    当該反応工程において得られたグルコースと前記グラフェン触媒とを含む水溶液に対してセルロース繊維を混合することで、前記グラフェン触媒と前記セルロース繊維とを凝集させる凝集工程と、
    当該凝集工程において凝集した前記グラフェン触媒と前記セルロース繊維との凝集物を水溶液から分離回収する分離回収工程と、を有し、
    当該分離回収工程において分離回収された前記グラフェン触媒と前記セルロース繊維との凝集物が、前記反応工程における前記加水分解触媒として前記原料セルロースに混合されることを特徴とする、加水分解触媒の再利用方法。
  7. 前記加水分解触媒は、前記グラフェン触媒とともに凝集してなるセルロース繊維を含むことを特徴とする請求項6に記載の加水分解触媒の再利用方法。
  8. 前記グラフェン触媒は、カルボキシル基及びスルホン酸基のうちの少なくとも一方が結合した酸化グラフェンであることを特徴とする、請求項6又は7に記載の加水分解触媒の再利用方法。
  9. 前記グラフェン触媒は、カルボキシル基を少なくとも有し、
    前記セルロース繊維は、前記グラフェン触媒に対して水素結合を形成することで、前記グラフェン触媒と凝集していることを特徴とする、請求項6又7に記載の加水分解触媒の再利用方法。
  10. 前記セルロース繊維は、セルロースナノファイバであることを特徴とする、請求項6又は7に記載の加水分解触媒の再利用方法。
  11. 前記加水分解触媒は、水を含み、ゲル状になっていることを特徴とする、請求項6又は7に記載の加水分解触媒の再利用方法。
  12. グラフェン構造を有し、カルボキシル基及びスルホン酸基のうちの少なくとも一方を有するグラフェン触媒を含む加水分解触媒に対して、原料セルロースを混合して加熱することで少なくとも前記原料セルロースを加水分解してグルコースを得る反応装置と、
    当該反応装置において得られたグルコースと前記グラフェン触媒とを含む水溶液に対してセルロース繊維を混合することで、前記グラフェン触媒と前記セルロース繊維とを凝集させる凝集装置と、
    当該凝集装置において凝集した前記グラフェン触媒と前記セルロース繊維との凝集物を水溶液から分離回収する分離回収装置と、
    当該分離回収装置において分離回収された前記グラフェン触媒と前記セルロース繊維との凝集物を、前記反応装置における前記加水分解触媒として前記原料セルロースに混合するための触媒戻り系統と、を備えることを特徴とする、加水分解装置。
  13. 前記加水分解触媒は、前記グラフェン触媒とともに凝集してなるセルロース繊維を含むことを特徴とする請求項12に記載の加水分解装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018190279A1 (ja) * 2017-04-10 2018-10-18 日立化成株式会社 加水分解触媒、並びに、その製造方法、その使用方法、及び、それを用いた糖含有液の製造装置
CN113559826A (zh) * 2021-07-22 2021-10-29 内蒙古科技大学 一种氧化石墨烯-微晶纤维素复合吸附球及其制备方法

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