JP2017184055A - 増幅回路 - Google Patents

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清次 藤田
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Tsuneo Tokumitsu
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Abstract

【課題】後段のトランジスタの個数を増やすこと。
【解決手段】接地された第1端子と、第1ノードN1に高周波的かつ直流的に接続された第2端子と、高周波信号が入力する制御端子と、を有する第1トランジスタQ1と、高周波的に接地され、直流的に接地されておらず、前記第1ノードに高周波的かつ直流的に接続された第1端子と、第2ノードN4に高周波的かつ直流的に接続された第2端子と、前記第1ノードに高周波的かつ直流的に接続された制御端子と、を有する第2トランジスタQ2と、前記第2ノードに高周波的かつ直流的に接続され、高周波的かつ直流的に接地されていない第1端子、直流電源に接続され、高周波信号を出力する第2端子、前記第1ノードと高周波的に接続され直流的に接続されておらず、直流電圧VGCが印加される制御端子と、を有する第3トランジスタと、を具備する増幅回路。
【選択図】図1

Description

本発明は、増幅回路に関し、例えば、カレントリユース型の増幅回路に関する。
複数段の電子回路において、後段回路に供給される電源を後段回路を介して前段回路にも供給するカレントリユース電子回路が知られている。例えば、特許文献1には、カレントリユース電子回路を用いる技術が開示されている。カレントリユース電子回路を用いた増幅回路は、電源電圧に対して、複数のトランジスタを直列に接続するため、消費電流が抑制できる。
特開2008−35083号公報
例えば高出力の増幅回路においては、初段のトランジスタに対し、後段のトランジスタの個数を増やす。しかしながら、カレントリユース型の増幅回路において、後段のトランジスタの個数を増やすことが難しい。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、後段のトランジスタの個数を増やすことを目的とする。
本発明の一実施形態は、接地された第1端子と、第1ノードに高周波的かつ直流的に接続された第2端子と、高周波信号が入力する制御端子と、を有する第1トランジスタと、高周波的に接地され、直流的に接地されておらず、前記第1ノードに高周波的かつ直流的に接続された第1端子と、第2ノードに高周波的かつ直流的に接続された第2端子と、前記第1ノードに高周波的かつ直流的に接続された制御端子と、を有する第2トランジスタと、前記第2ノードに高周波的かつ直流的に接続され、高周波的かつ直流的に接地されていない第1端子と、直流電源に接続され、高周波信号を出力する第2端子と、前記第1ノードと高周波的に接続され直流的に接続されておらず、直流電圧が印加される制御端子と、を有する第3トランジスタと、を具備する増幅回路である。
本発明によれば、後段のトランジスタの個数を増やすことができる。
図1は、実施例1に係る増幅回路の回路図である。 図2は、実施例1におけるθに対する電圧v2/v4の絶対値|v2/v4|、および電圧v2とv4の位相差ang(v2/v4)を示す図である。 図3Aは、実施例1における電圧v2を示す図である。 図3Bは、実施例1における電圧v2−v4を示す図である。 図3Cは、実施例1における電圧v4を示す図である。 図4Aは、比較例1における電圧v2を示す図である。 図4Bは、比較例1における電圧v2−v4を示す図である。 図4Cは、比較例1における電圧v4を示す図である。 図5は、電圧v1に対する出力電力Pを示す模式図である。 図6は、作製した実施例1に係る増幅回路の回路図である。 図7は、比較例2に係る増幅回路の回路図である。 図8は、実施例2および比較例2における入力電力に対する出力電圧を示す図である。 図9は、実施例2および比較例2における周波数に対するP1dBを示す図である。 図10は、実施例2および比較例2における出力電力に対する3次相互変調歪を示す図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
接地された第1端子と、第1ノードに高周波的かつ直流的に接続された第2端子と、高周波信号が入力する制御端子と、を有する第1トランジスタと、高周波的に接地され、直流的に接地されておらず、前記第1ノードに高周波的かつ直流的に接続された第1端子と、第2ノードに高周波的かつ直流的に接続された第2端子と、前記第1ノードに高周波的かつ直流的に接続された制御端子と、を有する第2トランジスタと、前記第2ノードに高周波的かつ直流的に接続され、高周波的かつ直流的に接地されていない第1端子と、直流電源に接続され、高周波信号を出力する第2端子と、前記第1ノードと高周波的に接続され直流的に接続されておらず、直流電圧が印加される制御端子と、を有する第3トランジスタと、を具備する増幅回路である。
これにより、第1トランジスタから第3トランジスタを流れる電流をリユースし、第1トランジスタが増幅した高周波信号を第2トランジスタと第3トランジスタが並列に増幅する。このように、後段のトランジスタの個数を増加させることができる。
一端が前記第2ノードに接続され、他端が前記第3トランジスタの第1端子に接続された第1分布定数線路を具備することが好ましい。第1分布定数線路により、第2トランジスタと第3トランジスタの第2端子での位相を調整できる。
前記第1分布定数線路は、前記第2トランジスタの第2端子の高周波電圧と前記第3トランジスタの第2端子の高周波電圧とが同相となる長さを有することが好ましい。これにより、第2トランジスタと第3トランジスタの出力電力を同相で足し合わせることができ、より高出力が可能となる。
前記第1分布定数線路は、前記第3トランジスタの第2端子の高周波電圧の振幅が前記第2トランジスタの第2端子の高周波電圧の振幅の1.5倍以上かつ2.5倍以下となる長さを有することが好ましい。これにより、歪みがより補償される。
一端が前記第1ノードと前記第2トランジスタの制御端子とに共通に接続された第3ノードに接続され、他端が前記第2トランジスタの第1端子に接続された第2分布定数線路を具備することが好ましい。これにより、位相調整がより容易となる。
一端が前記第1ノードと前記第2トランジスタの制御端子とに共通に接続された第3ノードに接続され、他端が前記第2トランジスタの第1端子に接続された抵抗を具備することが好ましい。これにより、第2トランジスタの制御端子のバイアス電圧を設定できる。
図1は、実施例1に係る増幅回路の回路図である。以下の説明において、高周波的に接続とは、増幅回路が増幅する高周波信号の周波数において接続されていることを示す。直流的に接続とは、増幅回路が増幅する高周波信号より十分に低い周波数において接続されていることを示す。
図1に示すように、増幅回路は、トランジスタQ1からQ3を有している。トランジスタQ1(第1トランジスタ)において、ソースS1(第1端子)は、キャパシタC1および抵抗R1を並列に介し接地されている。これにより、ソースS1は高周波的かつ直流的に接地される。ゲートG1(制御端子)は、入力端子INに接続されている。入力端子INからは高周波信号が入力される。ドレインD1(第2端子)は分布定数線路L0を直列に介しノードN1に高周波的かつ直流的に接続されている。
トランジスタQ2(第2トランジスタ)において、ソースS2(第1端子)は、キャパシタC2を介し接地されている。これにより、ソースS2は高周波的に接地され、直流的に接地されていない。またソースS2は、分布定数線路L2および抵抗R2を直列に介しノードN3に高周波的かつ直流的に接続されている。ノードN3は、分布定数線路L1を直列に介しノードN1に高周波的かつ直流的に接続されている。ゲートG2(制御端子)は、ノードN3に高周波的かち直流的に接続されている。ドレインD2(第2端子)はノードN4に高周波的かつ直列に接続されている。
トランジスタQ3(第3トランジスタ)において、ソースS3(第1端子)は、高周波的かつ直流的に接地されていない。またソースS3は分布定数線路L3を直列に介しノードN4に高周波的かつ直流的に接続されている。ゲートG3(制御端子)は、キャパシタC3を介しノードN1に接続されている。すなわち、ゲートG3はノードN1に高周波的に接続し、直流的に接続されていない。ゲートG3は抵抗R3を直列に介しゲート電圧VGCが印加される。ドレインD3(第2端子)は、ノードN2に接続され、分布定数線路L4を直列に介し出力端子OUTに接続されている。出力端子OUTからは増幅された高周波信号が出力する。出力端子OUTには分布定数線路L5を介し電源電圧VDDが供給される。電源はキャパシタC4を介し接地される。分布定数線路L5およびキャパシタC4は、出力端子OUTから電源に高周波信号が漏れることを抑制する。分布定数線路L0からL4は、インピダーダンス整合のために設けられている。なお、分布定数線路L0からL5はインダクタでもよい。
キャパシタC1およびC2は、高周波信号を通過させる程度に十分大きな値とする。これにより、ソースS1およびS2は高周波的に接地され、直流的に接地されない。トランジスタQ1で増幅された高周波信号は、ノードN1で分岐される。分岐された一方の高周波信号は、トランジスタQ2のゲートG2に分布定数線路L1を介し伝達される。分岐された他方の高周波信号はキャパシタC3を介しトランジスタQ3のゲートG3に伝達される。トランジスタQ1およびQ2のゲート−ソース電圧は、抵抗R1、R2およびこれらの抵抗を流れる直流電流により決定される。トランジスタQ3のゲート−ソース電圧は、高抵抗な抵抗R3を介して印加される電圧VGCとトランジスタQ2のドレインバイアス電圧により決定される。
実施例1によれば、トランジスタQ1のソースS1は接地されている。ゲートG1に高周波信号が入力する。ドレインD1は高周波的かつ直流的にノードN1(第1ノード)に接続されている。第2トランジスタQ2のソースS2は、高周波的に接地され、直流的に接地されておらず、かつノードN1に高周波的かつ直流的に接続されている。ドレインD2はノードN4に高周波的かつ直流的に接続されている。ゲートG2はノードN1に高周波的かつ直流的に接続されている。トランジスタQ3のソースS3はノードN4に高周波的かつ直流的に接続され、高周波的かつ直流的に接地されていない。ドレインD3は直流電源に接続され、高周波信号を出力する。ゲートG3はノードN1と高周波的に接続され直流的に接続されておらず、直流電圧VGCが印加される。
このような接続により、図1の経路50のように電源電圧VDDからの直流電流は、トランジスタQ3、Q2およびQ1を順に介しグランドに流れる。一方、経路52のように、入力端子INから入力された高周波信号は、トランジスタQ1で増幅された後、ノードN1においてトランジスタQ2およびQ3に並列に分岐される。トランジスタQ2およびQ3で増幅された高周波信号はノードN2において直列的に合成され出力端子OUTから出力される。
以上のように、直流電流は、トランジスタQ1からQ3においてリユースできるため、消費電力を抑制できる。一方、高周波信号は、後段のトランジスタQ2およびQ3で並列に増幅したうえで、それらの出力電圧を直列的に合成するため、高出力が可能となる。このように、カレントリユース回路において、後段のトランジスタの個数を増やすことができる。
次に、分布定数線路L2およびL3の好ましい値を検討するためシミュレーションを行なった。シミュレーション条件は以下である。なお、分布定数線路L0からL3の電気長θ0からθ3は、波長を2πとしたラジアン表示(単位rad)で示す。分布定数線路L4、L5は、分布定数線路の長さLθ4およびLθ5、並びに幅Wθ4およびWθ5で示す。
分布定数線路:θ0=0.5rad、θ1=0.2rad、θ2=4×θrad、θ3=3×θrad、Lθ4=650μm、Wθ4=30μm、Lθ5=700μm、Wθ5=30μm
キャパシタ:C1=13.5pF、C2=7.72pF、C3=0.36pF、C4=5.4pF
抵抗:R1=2.5Ω、R2=2.5Ω、R3=2.0KΩ
電圧:VDD=7.5V、VGC=3.6V
トランジスタ:チャネルがInGaAs、電子供給層がAlGaAsのHEMT(High Electron Mobility Transistor)
周波数:20GHz
小信号モデルを用い、ノードN2およびN4の高周波電圧v2およびv4をシミュレーションした。図2は、実施例1におけるθに対する電圧v2/v4の絶対値|v2/v4|、および電圧v2とv4の位相差ang(v2/v4)を示す図である。図2に示すように、θにより|v2/v4|およびang(v2/v4)は大きく変わる。θが0.2のとき、ang(v2/v4)は0であり、|v2/v4|は2となる。なお、θが0.2以外でもang(v2/v4)となるθは存在するが、線路長を短くする、および増幅領域を狭めないため、θ=0.2が好ましい。
ang(v2/v4)=0のとき、ノードN2およびN4の電圧v2およびv4の位相がほぼ同相である。これにより、トランジスタQ2およびQ3の出力が合成されるときに位相差に起因したロスを抑制できる。|v2/v4|=2のとき、トランジスタQ2のドレイン−ソース間の電圧v4と、トランジスタQ3のドレイン−ソース間の電圧(v2−v4)はほぼ同じとなる。これにより、ノードN2に出力される出力電力P=2×v4×Iとなる。Iは高周波電流である。トランジスタQ2とQ3のゲートに高電力高周波信号が入力した場合に、v4と(v2−v4)がほぼ同じであるため、トランジスタQ2とQ3は同じ飽和特性を有する。一方、v2/v4>>2またはv2/v4<<2のとき、入力信号の電力を増加させていくと、トランジスタQ2とQ3の一方が早く飽和してしまう。これにより、トランジスタQ2とQ3とで同調して増幅することができなくなる。
次に、θ=0.2とし、大信号モデルを用い、高周波電圧v2およびv4をシミュレーションした。図3Aから図3Cは、実施例1における電圧v2、v2−v4およびv4を示す図である。入力電力Pinを−15dBm、−10dBm、−5dBm、0dBmおよび5dBmとした。図3Aから図3Cに示すように、入力電力Pinが−15dBmから0dBmまでにおける各電圧v2、v2−v4およびv4の波形はほぼ三角波である。入力電力Pinが5dBmにおける電圧v2−v4およびv4の波形は三角波から歪んでいる。これは、入力電力Pin=5dBmにおいて、トランジスタQ2とQ3を飽和領域で用いているためである。一方、Pin=5dBmにおける電圧v2の波形は三角波となっている。これは、分布定数線路L3の長さをang(v2/v4)=0かつ|v2/v4|=2となるように調整することで、歪みを補償する効果があるためと考えられる。
図4Aから図4Cは、比較例1における電圧v2、v2−v4およびv4を示す図である。比較例1では、分布定数線路L3を設けず、トランジスタQ3のソースS3をノードN4に直接接続している。図4Aから図4Cに示すように、入力電力Pinが−15dBmから5Bmまでにおいて各電圧v2、v2−v4およびv4の波形はほぼ三角波である。これは、比較例1では、入力電力Pin=5dBmでもトランジスタQ2およびQ3を非飽和の領域で用いているためである。比較例1において、トランジスタQ2およびQ3を飽和領域で用いると、電圧v2の波形が歪んでしまう。このように、比較例1では、トランジスタQ2およびQ3を非飽和領域で用いるため、出力電力は小さくなる。このため、図4Aから図4Cの比較例1の電圧振幅は、図3Aから図3Cの実施例1の電圧振幅に比べ小さくなっている。
図5は、電圧v1に対する出力電力Pを示す模式図である。電圧v1はノードN1における高周波電圧である。電圧v1は例えば入力電力Pinに関係する。図5に示すように、分布定数線路L3を設けない比較例1では、電圧v1がPin=5dBmに相当するv10において出力電力Pは飽和していない非飽和領域54である。このため、図4Aから図4Cのように入力電力Pinが5dBmにおいても電圧v2、v2−v4およびv4の波形は歪んでいない。このように、比較例1では非飽和領域54を用いているため、歪みが小さいが出力電力Pは小さい。比較例1において、出力電力Pを大きくするため飽和領域55を用いようとすると、電圧v2およびv2−v4の波形が歪み、電圧v2の波形も歪んでしまう。このため、非飽和領域54となるように、入力電力Pinおよび/または整合状態を設定することになる。
一方、分布定数線路L3を設けた実施例1では、入力電力Pinが5dBmに相当する電圧v10において出力電力Pは飽和している飽和領域56である。このため、図3Bおよび図3Cのように、電圧v2−v4およびv4の波形は歪む。しかし、前述の歪みを補償する効果により、図3Aのように電圧v2の波形は歪まない。このため、トランジスタQ2およびQ3を飽和領域56において用いることができる。よって、出力電力Pを大きくできる。
以上のように、実施例1によれば、分布定数線路L3(第1分布定数線路)の一端がノードN4に接続され、他端がトランジスタQ3のソースS3に接続されている。これにより、トランジスタQ2およびQ3のドレインD2およびD3における位相差を調整できる。
また、分布定数線路L3は、トランジスタQ2のドレインD2の高周波電圧v2とトランジスタQ3のドレインD3の高周波電圧v4とが同相となる長さを有する。これにより、トランジスタQ2およびQ3を飽和領域56で用いても、歪みが補償され、より高出力が可能となる。なお、同相とは上記効果のある範囲で同相であり、例えば±π/4内で同相であることが好ましく、±π/8内で同相であることが好ましい。
さらに、分布定数線路L3は、トランジスタQ3のドレインD3の高周波電圧v2がトランジスタQ2のドレインD2の高周波電圧v4の略2倍となる長さを有する。これにより、トランジスタQ2とQ3をバランスよく飽和領域で用いることができ、歪みがより補償可能となる。電圧v2は電圧v4の1.5倍以上かつ2.5倍以下が好ましく、1.8倍以上かつ2.2倍以下がより好ましい。
さらに、分布定数線路L2(第2分布定数線路)の一端がノードN1およびトランジスタQ2のゲートG2に共通に接続されたノードN3(第3ノード)に、他端がトランジスタQ2のソースS2に接続されている。これにより、高周波電圧v2およびv4の位相および振幅の調整が容易となる。
さらに、抵抗R2の一端がノードN3に接続され、他端がトランジスタQ2のソースS2に接続されている。これにより、トランジスタQ2のゲートG2のゲートバイアス電圧を設定できる。なお、分布定数線路L2と抵抗R2は直列に接続されていればよく、例えばノードN3側に抵抗R2、ソースS2側に分布定数線路L2が接続されていてもよい。
分布定数線路L1(第3分布定数線路)の一端がノードN1に接続され、他端がノードN3に接続されている。これにより、高周波信号に対し、位相量におけるキャパシタC3とバランスを取ることができる。
分布定数線路L0(第4分布定数線路)の一端がトランジスタQ1のドレインD1に接続され、他端がノードN1に接続されている。これにより、トランジスタQ1とQ2およびQ3とをインピーダンス整合させることができる。
キャパシタC2(第1キャパシタ)の一端がトランジスタQ2のソースS2に接続され、他端が接地されている。これにより、ソースS3を高周波的に接地させかつ直流的に接地させないことができる。
キャパシタC3(第2キャパシタ)の一端がノードN1に接続され、他端がトランジスタQ3のゲートG3に接続されている。これにより、トランジスタQ3のゲートG3をノードN1に高周波的に接続し、直流的に接続させないことができる。
カレントリユースとして用いるため、トランジスタQ1からQ3のサイズ(ゲート幅)は同じであることが好ましい。
実施例2に係る増幅回路を作製し電力特性を測定した。図6は、作製した実施例1に係る増幅回路の回路図である。図6に示すように、トランジスタQ2は、2つに分割されノードN1とN2の間で対称に並列に接続されている。入力端子INとトランジスタQ1のゲートG1との間にキャパシタC5およびインダクタL6が直列に接続されている。ゲートG1は分布定数線路L7を介し接地されている。ゲートG1は分布定数線路L7と並列に分布定数線路L8および抵抗R4を直列に介し接地されている。キャパシタC5は直流カット用キャパシタである。インダクタL6、分布定数線路L7およびL8はインピーダンス整合用である。抵抗R4はゲートG1にゲートバイアスを印加するための抵抗である。
トランジスタQ3のゲートG3には抵抗R3、分布定数線路L9を直列に介し電圧VGCが印加された端子に接続されている。電圧端子はキャパシタC6を介し接地されている。分布定数線路L9およびキャパシタC6は高周波信号の電圧VGC端子への漏洩を抑制する。出力端子OUTと分布定数線路L4との間には分布定数線路L10およびキャパシタC7が直列に接続されている。キャパシタC7は直流カット用キャパシタである。分布定数線路L10はインピーダンス整合用である。分布定数線路、キャパシタおよび抵抗は、半導体基板上に形成された多層配線により形成した。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
以下に各素子の条件を示す。分布定数線路L4からL10は、分布定数線路の長さLθ4からLθ10、および幅Wθ4からWθ10で示す。
分布定数線路:θ0=0.5rad、θ1=0.2rad、θ2=4×θrad、θ3=3×θrad、Lθ4=650μm、Wθ4=30μm、Lθ5=700μm、Wθ5=30μm、Lθ7=330μm、Wθ7=10μm、Lθ8=200μm、Wθ8=10μm、Lθ9=760μm、Wθ9=10μm、Lθ10=450μm、Wθ10=10μm
インダクタL6:スパイラルインダクタ 大きさ120μm×120μm 1.5巻き 線路幅W=20μm
キャパシタ:C1=13.5pF、C2=3.86pF、C3=0.36pF、C4=5.4pF、C5=0.54pF、C6=3.0pF、C7=0.54pF
抵抗:R1=2.5Ω、R2=2.5Ω、R3=3.0KΩ、R4=50Ω
電圧:VDD=7.5V、VGC=3.6V
電源電流:IDD=50mA
トランジスタ:チャネルがInGaAs、電子供給層がAlGaAsのHEMT
Q1のゲート幅320μm、Q2のゲート幅各160μm、Q3のゲート幅320μm
周波数:18、20、21、22GHz
比較のため比較例2に係る増幅回路を作製した。図7は、比較例2に係る増幅回路の回路図である。図7に示すように、トランジスタQ1およびQ2が設けられている。各素子の条件は以下である。分布定数線路L0からL4は、分布定数線路の長さLθ0からLθ4、および幅Wθ0からWθ4で示す。
分布定数線路:Lθ0=400μm、Wθ0=20μm、Lθ1=1000μm、Wθ1=20μm、Lθ4=485μm、Wθ4=20μm、Lθ4=400μm、Wθ4=20μm
キャパシタ:C1=13.5pF、C2=1.50pF、C4=13.8pF
抵抗:R1=0.65Ω、R2=1.50Ω
電圧:VDD=5V
電源電流:IDD=50mA
トランジスタ:チャネルがInGaAs、電子供給層がAlGaAsのHEMT
Q1のゲート幅320μm、Q2のゲート幅320μm
周波数:18、20、21、22GHz
作製した実施例2および比較例2が集積されたMMIC(Monolithic Microwave Integrated Circuits)のチップサイズは、ともに1.6mm×1.8mmである。
図8は、実施例2および比較例2における入力電力に対する出力電圧を示す図である。実線は実施例2、破線は比較例2に対応する。図8に示すように、比較例2では飽和電力は約15dBmであるのに対し実施例2の飽和電力は約18dBmである。
図9は、実施例2および比較例2における周波数に対するP1dBを示す図である。実線は実施例2、破線は比較例2に対応する。P1dBは線形利得から利得が1dB低下するときの出力電力である。図9に示すように、周波数が18GHzから22GHzの範囲において、実施例2は比較例2に比べP1dBが約5dB大きくなっている。このように、実施例2によれば、チップサイズが同じで、P1dBを3dB以上向上させることができる。また、トランジスタQ2およびQ3の出力電力の合成効率が高いため、高効率化することができる。
図10は、実施例2および比較例2における出力電力に対する3次相互変調歪(IM3:Third Inter-Modulation Distortion)を示す図である。実線は実施例2、破線は比較例2に対応する。横軸が出力電力、縦軸が3次相互変調歪であり、出力電力に対する3次相互変調歪の大きさを表したものである。周波数が18GHz、20GHzおよび22GHzのときの測定結果である。図10に示すように、実施例2では比較例2と比べ出力電力が8dBmから9dBmにおいて3次相互変調歪が約15dB以上抑圧されている。
実施例1および2において、トランジスタQ1からQ3としてFET(Field Effect Transistor)の例を説明したが、これらのトランジスタはバイポーラトランジスタでもよい。この場合、エミッタが第1端子、コレクタが第2端子、ベースが制御端子に対応する。トランジスタのサイズはエミッタ面積となる。また、分布定数線路は、ショートスタブ等のインダクタンス素子でもよい。さらに、分布定数線路として、マイクロストリップ線路またはコプレーナ線路等を用いてもよい。高周波信号としては、例えば1GH以上数100GHz以下とすることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
50、52 径路
Q1−Q3 トランジスタ
S1−S3 ソース
G1−G3 ゲート
D1−D3 ドレイン
C1−C6 キャパシタ
L1−L5、L7−L10 分布定数線路
L6 インダクタ
R1−R3 抵抗

Claims (6)

  1. 接地された第1端子と、第1ノードに高周波的かつ直流的に接続された第2端子と、高周波信号が入力する制御端子と、を有する第1トランジスタと、
    高周波的に接地され、直流的に接地されておらず、前記第1ノードに高周波的かつ直流的に接続された第1端子と、第2ノードに高周波的かつ直流的に接続された第2端子と、前記第1ノードに高周波的かつ直流的に接続された制御端子と、を有する第2トランジスタと、
    前記第2ノードに高周波的かつ直流的に接続され、高周波的かつ直流的に接地されていない第1端子と、直流電源に接続され、高周波信号を出力する第2端子と、前記第1ノードと高周波的に接続され直流的に接続されておらず、直流電圧が印加される制御端子と、を有する第3トランジスタと、
    を具備する増幅回路。
  2. 一端が前記第2ノードに接続され、他端が前記第3トランジスタの第1端子に接続された第1分布定数線路を具備する請求項1に記載の増幅回路。
  3. 前記第1分布定数線路は、前記第2トランジスタの第2端子の高周波電圧と前記第3トランジスタの第2端子の高周波電圧とが同相となる長さを有する請求項2に記載の増幅回路。
  4. 前記第1分布定数線路は、前記第3トランジスタの第2端子の高周波電圧の振幅が前記第2トランジスタの第2端子の高周波電圧の振幅の1.5倍以上かつ2.5倍以下となる長さを有する請求項3記載の増幅回路。
  5. 一端が前記第1ノードと前記第2トランジスタの制御端子とに共通に接続された第3ノードに接続され、他端が前記第2トランジスタの第1端子に接続された第2分布定数線路を具備する請求項2から4のいずれか一項に記載の増幅回路。
  6. 一端が前記第1ノードと前記第2トランジスタの制御端子とに共通に接続された第3ノードに接続され、他端が前記第2トランジスタの第1端子に接続された抵抗を具備する請求項1から5のいずれか一項に記載の増幅回路。
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