JP2017183502A - 光検出素子及び固体撮像装置 - Google Patents

光検出素子及び固体撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】製造プロセスが容易で、性能を落とすこと無く、残像が起きにくい、電荷転送のスムーズな光検出素子及び固体撮像装置を提供する。【解決手段】光電変換部を定義する第1導電型の基体部1と、光電変換部の一部に局所的にポテンシャルの深さが周辺より浅い電位丘が構成されるように、電位丘の位置を囲む平面パターンで、基体部1の上部に埋め込まれた第2導電型の電荷生成埋込領域3と、基体部1の上部に電荷生成埋込領域3と離間して配置され、電荷生成埋込領域3よりも高不純物密度の第2導電型の電荷読出領域5と、電荷生成埋込領域3から電荷読出領域5への信号電荷の転送を制御する電荷転送手段(6,7,8)とを備え、基体部1と電荷生成埋込領域3とでフォトダイオードを構成し、フォトダイオードが生成した信号電荷を電位丘の周りの電位丘よりポテンシャルの深い電位谷を経由させ、電荷読出領域5に信号電荷を転送する。【選択図】図1

Description

本発明は、光検出素子及び固体撮像装置に関し、特に、CMOSイメージセンサ(CIS)及びCISの画素として用いるに好適な光検出素子に関する。
固体撮像装置は、従来、CCDイメージセンサが主流であったが、現在はCISが主流となっている。CISの使用電圧は通常5V又は3.3Vであり、CCDイメージセンサの使用電圧である12〜15Vよりも低い。そのため、CCDイメージセンサではほぼ解決していた、フォトダイオードから読み出しきれない残像が起きやすいという課題が、CISにおいては使用電圧が低いために生じる。特に、大面積画素CIS、超高速駆動CIS等においてはこの課題が顕在化する。
そのため、複数枚のマスクを用いてフォトダイオードを形成することで不純物密度勾配を形成し、それによってポテンシャル勾配を作り、残像を低減する方法が使われてきた(特許文献1参照。)。しかしながら、特許文献1に記載の方法では、マスクの枚数が増え、それに伴いフォトリソグラフィやイオン注入等の工程数が増えるため、デバイス製造コストがかかってしまうという課題がある。
また、撮像装置の画素において、平面パターン上、電荷転送部の中央を円形にくり抜いた構造(特許文献2の図21参照。)が開示されているが、光電変換部のレイアウトに関するものではない。また、特許文献2の図24には、n型の光電変換部の中央にn型の電子排除領域を設けた構造が開示されているが、n型の電子排除領域を設けるために工数が増大する。
特開平11−284166号公報 国際公開第2010/018677号
上記問題点を鑑み、本発明は、製造プロセスが容易で、性能を落とすこと無く、残像が起きにくい、電荷転送のスムーズな光検出素子及びこの光検出素子を画素として用いた固体撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、(a)光電変換部を定義する第1導電型の基体部と、(b)光電変換部の一部に局所的にポテンシャルの深さが周辺より浅い電位丘が構成されるように、電位丘の位置を囲む平面パターンで、基体部の上部に埋め込まれた第2導電型の電荷生成埋込領域と、(c)基体部の上部に電荷生成埋込領域と離間して配置され、電荷生成埋込領域よりも高不純物密度の第2導電型の電荷読出領域と、電荷生成埋込領域から電荷読出領域への信号電荷の転送を制御する電荷転送手段とを備え、基体部と電荷生成埋込領域とでフォトダイオードを構成し、そのフォトダイオードが生成した信号電荷を電位丘の周りの電位丘よりポテンシャルの深い電位谷を経由させ、電荷転送手段が電荷読出領域に信号電荷を転送する光検出素子であることを要旨とする。
本発明の第2の態様は、本発明の第1の態様で規定した光検出素子を画素として、この画素を複数配列して画素アレイを構成した固体撮像装置であることを要旨とする。
本発明によれば、製造プロセスが容易で、性能を落とすこと無く、残像が起きにくい、電荷転送のスムーズな光検出素子及びこの光検出素子を画素として用いた固体撮像装置を提供することができる。
図1(a)は、本発明の第1の実施形態に係る光検出素子の主要部の概略を例示的に示す平面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A方向から見た断面図である。 図2(a)は、第1の比較例に係る光検出素子の主要部の概略を例示的に示す平面図であり、図2(b)は図2(a)のA−A方向から見た断面図である。 図3(a)は、第1の比較例に係る光検出素子の主要部の概略を例示的に示す断面図であり、図3(b)は図3(a)に対応する電荷蓄積時のポテンシャルプロファイルを示す図である。 図4(a)は、第1の比較例に係る光検出素子の電荷蓄積時のポテンシャルプロファイルを平面的に示す図であり、図4(b)は、第1の比較例に係る光検出素子の電荷蓄積時のポテンシャルプロファイルを3次元的に示す図である。 図5(a)は、第1の比較例に係る光検出素子の主要部の概略を例示的に示す断面図であり、図5(b)は図5(a)に対応する電荷読み出し時のポテンシャルプロファイルを示す図である。 図6(a)は、第1の比較例に係る光検出素子の電荷読み出し時のポテンシャルプロファイルを平面的に示す図であり、図6(b)は、第1の比較例に係る光検出素子の電荷読み出し時のポテンシャルプロファイルを3次元的に示す図である。 図7(a)は、第1の実施形態に係る光検出素子の主要部の概略を例示的に示す断面図であり、図7(b)は図7(a)に対応する電荷蓄積時のポテンシャルプロファイルを示す図である。 図8(a)は、第1の実施形態に係る光検出素子の電荷蓄積時のポテンシャルプロファイルを平面的に示す図であり、図8(b)は、第1の実施形態に係る光検出素子の電荷蓄積時のポテンシャルプロファイルを3次元的に示す図である。 図9(a)は、第1の実施形態に係る光検出素子の主要部の概略を例示的に示す断面図であり、図9(b)は図9(a)に対応する電荷読み出し時のポテンシャルプロファイルを示す図である。 図10(a)は、第1の実施形態に係る光検出素子の電荷読み出し時のポテンシャルプロファイルを平面的に示す図であり、図10(b)は、第1の実施形態に係る光検出素子の電荷読み出し時のポテンシャルプロファイルを3次元的に示す図である。 図1に示した第1の実施形態に係る光検出素子を単位画素とする固体撮像装置の全体構成の要部の概略を説明する模式的な平面図である。 図12(a)〜図12(c)は、図1に示した第1の実施形態に係る光検出素子の製造方法の一例を説明するための工程断面図である。 図13(a)〜図13(c)は、図1に示した第1の実施形態に係る光検出素子の製造方法の一例を説明するための図12(a)〜図12(c)に引き続く工程断面図である。 図14(a)及び図14(b)は、第1の実施形態の第1の変形例に係る光検出素子の主要部の概略を例示的にそれぞれ示す断面図である。 図15(a)及び図15(b)は、第1の実施形態の第1の変形例に係る光検出素子の主要部の概略を例示的にそれぞれ示す断面図である。 図16(a)は、第1の実施形態の第2の変形例に係る光検出素子の主要部の概略を例示的に示す平面図であり、図16(b)は図16(a)のA−A方向から見た断面図である。 図17(a)は、第2の比較例に係る光検出素子の主要部の概略を例示的に示す平面図であり、図17(b)は図17(a)のA−A方向から見た断面図である。 図18(a)は、第2の比較例に係る光検出素子のポテンシャルプロファイルを平面的に示す図であり、図18(b)は、第2の比較例に係る光検出素子のポテンシャルプロファイルを3次元的に示す図である。 図19(a)は、第1の実施形態の第2の変形例に係る光検出素子のポテンシャルプロファイルを平面的に示す図であり、図19(b)は、第1の実施形態の第2の変形例に係る光検出素子のポテンシャルプロファイルを3次元的に示す図である。 図20(a)は、本発明の第2の実施形態に係る光検出素子の主要部の概略を例示的に示す平面図であり、図20(b)は図20(a)のA−A方向から見た断面図である。 図21(a)は、第3の比較例に係る光検出素子の主要部の概略を例示的に示す平面図であり、図21(b)は図21(a)のA−A方向から見た断面図である。 図22(a)は、第3の比較例に係る光検出素子の主要部の概略を例示的に示す断面図であり、図22(b)は図22(a)に対応する電荷蓄積時のポテンシャルプロファイルを示す図である。 図23(a)は、第3の比較例に係る光検出素子の電荷蓄積時のポテンシャルプロファイルを平面的に示す図であり、図23(b)は、第3の比較例に係る光検出素子の電荷蓄積時のポテンシャルプロファイルを3次元的に示す図である。 図24(a)は、第3の比較例に係る光検出素子の主要部の概略を例示的に示す断面図であり、図24(b)は図24(a)に対応する電荷読み出し時のポテンシャルプロファイルを示す図である。 図25(a)は、第3の比較例に係る光検出素子の電荷読み出し時のポテンシャルプロファイルを平面的に示す図であり、図25(b)は、第3の比較例に係る光検出素子の電荷読み出し時のポテンシャルプロファイルを3次元的に示す図である。 図26(a)は、第2の実施形態に係る光検出素子の主要部の概略を例示的に示す断面図であり、図26(b)は図26(a)に対応する電荷蓄積時のポテンシャルプロファイルを示す図である。 図27(a)は、第2の実施形態に係る光検出素子の電荷蓄積時のポテンシャルプロファイルを平面的に示す図であり、図27(b)は、第2の実施形態に係る光検出素子の電荷蓄積時のポテンシャルプロファイルを3次元的に示す図である。 図28(a)は、第2の実施形態に係る光検出素子の主要部の概略を例示的に示す断面図であり、図28(b)は図28(a)に対応する電荷読み出し時のポテンシャルプロファイルを示す図である。 図29(a)は、第2の実施形態に係る光検出素子の電荷読み出し時のポテンシャルプロファイルを平面的に示す図であり、図29(b)は、第2の実施形態に係る光検出素子の電荷読み出し時のポテンシャルプロファイルを3次元的に示す図である。 図30(a)は、第2の実施形態に係る光検出素子の一例を示す平面図であり、図30(b)は、第4の比較例に係る光検出素子の一例を示す平面図である。 図30(a)に示した第2の実施形態に係る光検出素子と、図30(b)に示した第4の比較例に係る光検出素子の特性を示すグラフである。 図32(a)は、第2の実施形態の第1の変形例に係る光検出素子の主要部の概略を例示的に示す平面図であり、図32(b)は図32(a)のA−A方向から見た断面図である。 図33(a)は、第5の比較例に係る光検出素子の主要部の概略を例示的に示す平面図であり、図33(b)は図33(a)のA−A方向から見た断面図である。 図34(a)は、第5の比較例に係る光検出素子のポテンシャルプロファイルを平面的に示す図であり、図34(b)は、第5の比較例に係る光検出素子の電荷読出し時のポテンシャルプロファイルを3次元的に示す図である。 図35(a)は、第2の実施形態の第1の変形例に係る光検出素子のポテンシャルプロファイルを平面的に示す図であり、図35(b)は、第2の実施形態の第1の変形例に係る光検出素子の電荷読出し時のポテンシャルプロファイルを3次元的に示す図である。 図36(a)及び図36(b)は、第2の実施形態の第2の変形例に係る光検出素子の主要部の概略を例示的にそれぞれ示す断面図である。 図37(a)及び図37(b)は、第2の実施形態の第2の変形例に係る光検出素子の主要部の概略を例示的にそれぞれ示す断面図である。 図38(a)は、本発明の第3の実施形態に係る光検出素子の主要部の概略を例示的に示す平面図であり、図38(b)は図38(a)のA−A方向から見た断面図である。 図39(a)は、本発明の第4の実施形態に係る光検出素子の主要部の概略を例示的に示す平面図であり、図39(b)は図39(a)のA−A方向から見た断面図である。
次に、図面を参照して、本発明の第1〜第4の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
当業者に周知のように、半導体における「第1導電型」とはp型又はn型のいずれか一方を意味し、「第2導電型」とは第1導電型の反対導電型を意味する。即ち、「第1導電型」がp型であれば「第2導電型」はn型であり、「第1導電型」がn型であれば「第2導電型」はp型である。以下の説明では、説明の便宜上、「第1導電型」がp型で「第2導電型」がn型で信号電荷が電子である場合について議論するが単なる選択の問題に過ぎない。本発明は斯かる説明の便宜上の選択に限定されるものではなく、「第1導電型」をn型、「第2導電型」をp型と定義して各部に印加する電圧の極性を逆にし、信号電荷が正孔となる場合であっても、本発明の技術的思想が適用され同様な議論が可能であることは勿論である。更に、以下の説明で「第1導電型」及び「第2導電型」の限定を加えた部材や領域は、特に明示の限定がなくても半導体材料からなる部材や領域を意味していることは、技術的にも論理的にも自明である。
又、以下の説明における「左右」や「上下」の方向は、単に説明の便宜上の定義であって、本発明の技術的思想を限定するものではない。よって、例えば、紙面を90度回転すれば「左右」と「上下」は交換して読まれ、紙面を180度回転すれば「左」が「右」に、「右」が「左」になることは勿論である。
更に、以下に示す第1〜第4の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、種々の光検出素子、この光検出素子を用いた高速動画像の撮像装置、高速現象をブレなく撮像するための静止画の撮像装置等の種々の固体撮像装置に適用可能である。又、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでなく、本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る光検出素子は、図1(a)及び図1(b)に示すように、光電変換部を定義する第1導電型(p−−型)の基体部1と、基体部1の上部の一部を占有領域とする選択的な平面パターンで、基体部1の上部に埋め込まれた第2導電型(n型)の電荷生成埋込領域3と、基体部1の上部に電荷生成埋込領域3と離間して設けられた第2導電型(n型)の電荷読出領域5と、電荷生成埋込領域3から電荷読出領域5への信号電荷(電子)の転送を制御する電荷転送手段(6,7,8)とを備える。
本発明の第1の実施形態に係る光検出素子においては、基体部1と、基体部1の上部に所定の平面パターンで設けられた電荷生成埋込領域3とのpn接合でフォトダイオードを構成し、そのフォトダイオードによって光電変換して信号電荷を生成すると共に、その信号電荷(電子)を電荷生成埋込領域3に蓄積する。
図1(a)の平面パターンが示すように、電荷生成埋込領域3を含む光電変換部の上面を覆うように、基体部1より高不純物密度の第1導電型(p)型のシールド層4が矩形の形状で設けられている。図1(b)に示すように、シールド層4は、基体部1の表層側で電荷生成埋込領域3の上面を覆う位置に配置されている。
図1(a)では図示を省略しているが、平面パターン上、電荷生成埋込領域3等が埋め込まれた活性領域の周辺を囲むように、基体部1の上部には基体部1より高不純物密度で、p型又はp型のタブ領域2が、図1(b)に示すように更に設けられている。タブ領域2は、図示を省略しているが、読み出し用バッファアンプ等に必要な複数のトランジスタのそれぞれのn型ソース領域、n型ドレイン領域、p型コンタクト領域等が形成される。更に、固体撮像素子の画素として第1の実施形態に係る光検出素子が採用される場合には、タブ領域2は他の画素との素子分離領域として用いられる。
電荷転送手段(6,7,8)は、基体部1の上部に電荷生成埋込領域3及びシールド層4に隣接して設けられている。電荷転送手段(6,7,8)は、電荷生成埋込領域3及びシールド層4に隣接して基体部1の上部に埋め込まれた第1導電型(p型)の埋込チャネル領域6と、埋込チャネル領域6上に配置されたゲート絶縁膜7と、ゲート絶縁膜7上に配置された転送ゲート電極8とを含んだ絶縁ゲート構造により、転送ゲート電極8に転送ゲート信号TX(i)を伝達してキャリアの転送の制御をする。
ゲート絶縁膜7としては、基体部1がSiであれば、MOSトランジスタのゲート構造に採用されているシリコン酸化膜(SiO膜)が好適であるが、シリコン酸化膜に限定されるものではなく、シリコン酸化膜以外のシリコン窒化膜(Si膜)等の種々の絶縁膜を用いることが可能である。例えば、シリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜の3層積層膜からなるONO膜等の多層構造の絶縁膜でもよい。更には、ストロンチウム酸化物(SrO)膜、アルミニウム酸化物(Al)膜、マグネシウム酸化物(MgO)膜、イットリウム酸化物(Y)膜、ハフニウム酸化物(HfO)膜、ジルコニウム酸化物(ZrO)膜、タンタル酸化物(Ta)膜、ビスマス酸化物(Bi)膜等のストロンチウム(Sr)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、イットリウム(Y)、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、タンタル(Ta)、ビスマス(Bi)のいずれか1つの元素を少なくとも含む酸化物、又はこれらの元素を含むシリコン窒化物等の単層膜若しくは多層膜が絶縁膜として使用可能である。又、基体部1がSiである場合に限定されるものではなく、ゲルマニウム(Ge)、ガリウムヒ素(GaAs)、窒化ガリウム(GaN)、炭化ケイ素(SiC)等の他の半導体材料でも構わない。
転送ゲート電極8に隣接して、電荷生成埋込領域3よりも高不純物密度で第2導電型(n型)の半導体領域からなる電荷読出領域5が浮遊状態となるように設けられている。転送ゲート電極8に高(ハイ)レベルの電圧を印加すると、埋込チャネル領域6内のポテンシャルが変化して埋込チャネル領域6に反転チャネルが形成される。このため、電荷生成埋込領域3により生成された信号電荷が、埋込チャネル領域6を経由して電荷読出領域5へ転送される。
図1(b)に示すように、電荷読出領域5の右側と電荷生成埋込領域3の左側には、ゲート絶縁膜7より厚い素子分離絶縁膜9の断面が露出している。素子分離絶縁膜9もシリコン酸化膜で構成してもよく、シリコン酸化膜以外の他の絶縁膜で構成してもよい。図1(a)に平面パターンを示すように、素子分離絶縁膜9の内側の端部が閉じた多角形のトポロジーをなしているので、図1(b)に2箇所に分離して露出している素子分離絶縁膜9は、図1(b)の紙面の裏側で連続している。即ち、素子分離絶縁膜9は平面パターン上、図1(a)に示したように、電荷読出領域5や電荷生成埋込領域3の周囲を囲うように配置されているので、図1(a)に示された部分での素子分離絶縁膜9の内縁が規定する窓部は、活性領域の内の光電変換部と、光電変換部に連続した電荷転送領域が占有する空間を定義している。
図1(b)に示すように、光検出素子の電荷読出領域5には、読み出し用バッファアンプを構成する増幅トランジスタTAijのゲート電極が接続されている。増幅トランジスタTAijのドレイン電極は電源VDDに接続され、ソース電極は画素選択用の選択トランジスタTSijのドレイン電極に接続されている。選択トランジスタTSijのソース電極は、読出信号線Bに接続され、ゲート電極には水平ラインの選択用制御信号S(i)が与えられる。選択用制御信号S(i)を高レベルにすることにより、選択トランジスタTSijが導通する。そして、図11の上側に示した電源VDDに接続された読出信号線Bに電流が流れる際に、増幅トランジスタTAijで増幅された電荷読出領域5の電位に対応する電圧に読出信号線Bの電圧が定まる。更に、電荷読出領域5には、読み出し用バッファアンプを構成するリセットトランジスタTRijのソース電極が接続されている。リセットトランジスタTRijのドレイン電極は電源VDDに接続され、ゲート電極にはリセット信号R(i)が与えられる。リセット信号R(i)を高レベルにして、電荷読出領域5に蓄積された電荷を吐き出し、電荷読出領域5をリセットする。
図1(b)では読み出し用バッファアンプを構成する増幅トランジスタTAij、選択トランジスタTSij及びリセットトランジスタTRijを等価回路で表示し、構造的な図示を省略しているが、実際にはp型のタブ領域2の上部の電荷読出領域5の近傍に、増幅トランジスタTAij、選択トランジスタTSij及びリセットトランジスタTRijのソース領域及びドレイン領域が設けられる。このソース領域及びドレイン領域の配置に伴って、それぞれがMOSトランジスタを構成するように、対応するゲート配線がソース領域とドレイン領域の間を通過するように配線される。又、多層配線技術によって、読出信号線B等の配線も設けられる。
図1(a)に示すように、電荷生成埋込領域3は、基体部1により定義される光電変換部の一部に局所的にポテンシャルの深さが周辺より浅い電位丘(ポテンシャル・ヒル)が構成されるように、電位丘の位置を囲む平面パターンを有する。平面パターン上、電荷生成埋込領域3の外縁は、略矩形であるが、矩形の2箇所の角部が切り欠かれている。即ち、電荷生成埋込領域3の外縁は6角形をなしている。そして、電荷生成埋込領域3の中央部分がくり抜かれて矩形の開口部3aが設けられており、この矩形の開口部3aに局所的にポテンシャルの深さが周辺より浅い電位丘が生成される。開口部3aの内側には基体部1の一部が突凸部をなすように設けられている。
図1では、環状の電荷生成埋込領域3の転送ゲート電極8側の図1(a)の紙面の左右方向に沿った幅W2と、転送ゲート電極8側とは反対側の図1(a)の紙面の左右方向に沿った幅W4と、図1(a)の紙面の上下方向に沿って対をなす部分の幅W1,W3とが互いに等しく設定されている場合を例示するが、幅W1〜W4は互いに異なっていてもよい。幅W1,W3,W4は特に制限されず、適宜設定可能であるが、幅W2は、転送ゲート電極8がオン状態のときに信号電荷の転送経路にポテンシャルバリアができない範囲で設定可能である。幅W2は、電荷生成埋込領域3の不純物密度にも依存するが、例えば1μm〜2μm程度に設定される。
図1(a)の平面パターン上、電荷生成埋込領域3の開口部3aを含む全体の面積に対して開口部3aが占める面積の割合は、例えば15%〜25%程度に設定されている。開口部3aの図1(a)の紙面の左右方向に沿った電位丘が構成される部分の幅W6は幅W1〜W4と等しく設定されている場合を例示するが、電位丘が構成される部分の幅W6は幅W1〜W4と異なっていてもよい。また、図1(a)の紙面の上下方向に沿った電位丘が構成される部分の幅W5は幅W6の2倍に設定されている場合を例示するが、これに限定されない。
ただし、電位丘が構成される部分の幅W5の最大値が、幅W1側の電荷生成埋込領域3から拡散電位でビルトインの状態で広がる空乏層と幅W3側の電荷生成埋込領域3からビルトインの状態で広がる空乏層とが互いに接してピンチオフする程度の寸法以下であることが信号電荷の捕獲効率の向上には好ましい。同様に、電位丘が構成される部分の幅W6の最大値を、幅W2側の電荷生成埋込領域3から広がる空乏層と幅W4側の電荷生成埋込領域3から広がる空乏層とがビルトインの状態でピンチオフする程度に設定することが信号電荷の捕獲効率を考慮すると好ましい。
ここで、図1(a)及び図1(b)に示した第1の実施形態に係る光検出素子に対して、図2(a)及び図2(b)に示すように、電荷生成埋込領域3に開口部がくり抜かれておらず、電荷生成埋込領域3が矩形の平面パターンを有する点が異なる第1の比較例に係る光検出素子を対比してみる。図2(a)及び図2(b)に示した第1の比較例に係る光検出素子の構造についてのポテンシャル分布をデバイスシミュレータで計算した結果を図3(a)〜図6(b)に示す。図3(a)は図2(b)を再掲しており、図3(b)は図3(a)に対応する切断面の電荷蓄積時のポテンシャル分布を示す。即ち、図3(b)は、図の下方向を電位(ポテンシャル)の正方向として表現した電子に対するポテンシャル図である。なお、第1導電型をn型、第2導電型をp型として、信号電荷が正孔となる場合であれば、図3(b)は、図の上方向が電位(ポテンシャル)の正方向として表現される。図3(b)以降の図5(b)、図7(b)、図9(b)、図22(b)、図24(b)、図26(b)、図28(b)のポテンシャルプロファイルについても同様である。図4(a)は図2(a)に対応する平面の電荷蓄積時のポテンシャル分布を示し、図4(b)は図4(a)の2点鎖線で囲んだ領域Bに対応するポテンシャル分布を3次元的に示す。図3(b)〜図4(b)に示すように、電荷蓄積時において、電荷転送手段(6,7,8)で構成する転送ゲート電極8に印加する転送ゲート信号TX(i)が低(ロウ)レベルの場合には、基体部1と電荷生成埋込領域3がなすフォトダイオードPDの中心部のポテンシャルが最も深くなる。
一方、図5(a)は図2(b)を再掲しており、図5(b)は図5(a)に対応する切断面の電荷読み出し時のポテンシャル分布を示す。図5(b)等では、電荷転送手段(6,7,8)の位置をTXで表示している。図6(a)は図2(a)に対応する平面の電荷読み出し時のポテンシャル分布を示し、図6(b)は図6(a)の2点鎖線で囲んだ領域Bに対応するポテンシャル分布を3次元的に示す。電荷の読み出し時に転送ゲート電極8に高レベルの電圧を印加すると、電荷転送手段(6,7,8)をオン状態になる。図5(b)〜図6(b)に示すように、電荷転送手段(6,7,8)をオン状態にしても、電荷転送手段(6,7,8)の位置のポテンシャルは深くなるが、フォトダイオードPDの中心部のポテンシャルが深くなったままで、フォトダイオードPDと電荷転送手段(6,7,8)の間に肩状若しくは瘤状の小さなポテンシャルバリアが残る。信号電荷はポテンシャルの深い方に移動するが、このポテンシャルバリアによって、フォトダイオードPDから埋込チャネル領域6を経由して電荷読出領域5(FD)へ流れる信号電荷の一部の転送が阻害され、読み出し特性が低下し、残像が起こりやすい。
これに対して、図1(a)及び図1(b)に示した第1の実施形態に係る光検出素子の構造について、ポテンシャル分布をデバイスシミュレータで計算した結果を図7(a)〜図10(b)に示す。図7(a)は図1(b)を再掲しており、図7(b)は図7(a)に対応する切断面の電荷蓄積時のポテンシャル分布を示す。図8(a)は図1(a)に対応する平面の電荷蓄積時のポテンシャル分布を示し、図8(b)は図8(a)の2点鎖線で囲んだ領域Bに対応するポテンシャル分布を3次元的に示す。転送ゲート信号TX(i)を低レベルにして電荷転送手段(6,7,8)をオフ状態としたとき、図7(b)〜図8(b)に示すように、基体部1と電荷生成埋込領域3がなすフォトダイオードPDの中心部の開口部3aの位置に対応するポテンシャルが持ち上がり「電位丘φh」が構成され、第1の比較例でのポテンシャルの最深部が解消されている。そして、電位丘φhの深さよりもポテンシャルが深い電位谷(ポテンシャル・バレイ)φvの底が、電位丘φhの周りにリング状に繋がる。フォトダイオードPDのポテンシャルの最深部は電位谷φvの底に位置し、最深部のポテンシャルも第1の比較例のポテンシャルの最深部に比して浅くなる。本明細書では、ポテンシャルの「深い」「浅い」は電位の正方向に向かって定義している。
また、図9(a)は図1(b)を再掲しており、図9(b)は図9(a)に対応する切断面の電荷読み出し時のポテンシャル分布を示す。図10(a)は図1(a)に対応する平面の電荷読み出し時のポテンシャル分布を示し、図10(b)は図10(a)の2点鎖線で囲んだ領域Bに対応するポテンシャル分布を3次元的に示す。転送ゲート信号TX(i)を高レベルにして電荷転送手段(6,7,8)をオン状態にした場合、図9(b)〜図10(b)に示すように、フォトダイオードPDと電荷転送手段(6,7,8)の間にポテンシャルバリアが形成されない3次元のポテンシャル分布になる。フォトダイオードPDが生成した信号電荷は、電位丘φhの周りの電位丘φhよりもポテンシャルの深い電位谷φvを経由して、ポテンシャルがより深い電荷転送手段(6,7,8)側へ移動し、電荷転送手段(6,7,8)が電荷読出領域5(FD)に信号電荷を転送する。したがって、3次元のポテンシャル分布の電位谷φvの経路に沿って、フォトダイオードPDから埋込チャネル領域6を経由して電荷読出領域5(FD)へ流れる信号電荷の転送が阻害されないので、スムーズな読み出しが可能になり、残像が起こりにくくなる。
以上のように、第1の実施形態に係る光検出素子によれば、低電圧、超高速駆動、大面積でも残像が起きにくく、且つ電荷転送がスムーズで、CISの画素として好適な半導体素子が提供できる。
−−第1の実施形態に係る固体撮像装置−−
本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置(2次元イメージセンサ)は、図11に示すように、画素アレイ部20と周辺回路部(21,22,25)とを同一の半導体チップ上にモノリシックに集積化している。画素アレイ部20には、図1(a)に要部の概略を示した光検出素子を画素Xij(i=1〜n;j=1〜m:n,mはそれぞれ整数である。)として用い、この画素Xijの多数個を2次元マトリクス状に配列している。
2次元マトリクス状の画素Xijの配列は、基体部1を共通の半導体領域としてモノリシックに集積化すればよい。それぞれが共通の基体部1を備える画素Xijは、それぞれの活性領域の中に光電変換部と、光電変換部に連続した電荷転送領域と、電荷転送領域に隣接した画素内回路領域を有する。画素内回路領域には、図1(b)に示したような読み出し用バッファアンプ等が集積化される。Siを基体部1の材料としてCISに用いる場合は、読み出し用バッファアンプを構成している増幅トランジスタTAij、選択トランジスタTSij及びリセットトランジスタTRij等は、それぞれ、MOSトランジスタ等によって構成することが可能である。2次元イメージセンサを構成するためには、光電変換部は、例えば方形状の形状が稠密配置に好適であり、光電変換部は活性領域の一部に規定される。この場合は、1チップ上に、方形状の光電変換部が2次元マトリクス状に配列されることになる。
画素アレイ部20の下辺部には、第1画素行X11,X12,X13,……,X1m方向;第2画素行X21,X22,X23,……,X2m方向;……;第i画素行Xi1,Xi2,Xi3,……,Xim方向;……;第(n−1)画素行X(n−1)1,X(n−1)2,X(n−1)3,……,X(n−1)m方向;第n画素行Xn1,Xn2,Xn3,……,Xnm方向に沿ってコラムデコーダ回路25が設けられている。又、画素アレイ部の左辺部には第1画素列X11,X21,……,Xi1,……,X(n−1)1,Xn1方向;第2画素列X12,X22,……,Xi2,……,X(n−1)2,Xn2方向;第3画素列X13,X23,……,Xi3,……,X(n−1)3,Xn3方向;……;……;……;第m画素列X1m,X2m,……,Xim,……,X(n−1)m,Xnm方向に沿って行デコーダ回路21,行駆動回路22が設けられている。
第1画素列X11,X21,……,Xi1,……,X(n−1)1,Xn1にはコラム電源線Pが設けられ、第2画素列X12,X22,……,Xi2,……,X(n−1)2,Xn2にはコラム電源線Pが設けられ、第3画素列X13,X23,……,Xi3,……,X(n−1)3,Xn3にはコラム電源線Pが設けられ、……;……;……;第m画素列X1m,X2m,……,Xim,……,X(n−1)m,Xnmにはコラム電源線Pが設けられ、コラム毎の電源線P,P,P,……,Pを介して画素アレイ部20全体の電源線VDDに接続されている。
コラムデコーダ回路25、行デコーダ回路21,行駆動回路22によって画素アレイ部20内の単位画素Xijが順次走査され、画素信号の読み出しや電子シャッタ動作が実行される。行駆動線W,W,……,W,……,W(n−),Wは、第1画素行X11,X12,X13,……,X1m;第2画素行X21,X22,X23,……,X2m;……;第i画素行Xi1,Xi2,Xi3,……,Xim;……;第(n−1)画素行X(n−1)1,X(n−1)2,X(n−1)3,……,X(n−1)m;第n画素行Xn1,Xn2,Xn3,……,Xnmのそれぞれに配列された画素Xij(i=1〜n;j=1〜m)のそれぞれに対して行毎に配線された、転送ゲート電極8に転送ゲート信号TX(i)を印加する駆動線(第1の駆動線)、リセットトランジスタTRijにリセット信号R(i)を印加する駆動線(第2の駆動線)R(i)及び選択トランジスタTSijに選択用制御信号S(i)を印加する駆動線(第3の駆動線)の3本の駆動線を1本の駆動線にそれぞれ代表して表したものである。
行デコーダ回路21により、第1画素行X11,X12,X13,……,X1m;第2画素行X21,X22,X23,……,X2m;……;第i画素行Xi1,Xi2,Xi3,……,Xim;……;第(n−1)画素行X(n−1)1,X(n−1)2,X(n−1)3,……,X(n−1)m;第n画素行Xn1,Xn2,Xn3,……,Xnmのうちの特定の画素行が選択され、行駆動回路22を介して、選択された画素行に対して、選択された画素行に対応する、行駆動線W,W,……,W,……,W(n−),Wのいずれかから、転送ゲート信号TX(i) 、リセット信号R(i) 、選択用制御信号S(i)がそれぞれ与えられる。
そして、第1画素列X11,X21,……,Xi1,……,X(n−1)1,Xn1に設けられた読出信号線Bによって画素信号Vsig1が、第2画素列X12,X22,……,Xi2,……,X(n−1)2,Xn2に設けられた読出信号線Bによって画素信号Vsig2が、第3画素列X13,X23,……,Xi3,……,X(n−1)3,Xn3に設けられた読出信号線Bによって画素信号Vsig3が、……、第m画素列X1m,X2m,……,Xim,……,X(n−1)m,Xnmに設けられた読出信号線Bによって画素信号Vsigmが、それぞれ読み出される構成となっている。各読出信号線B,B,B,……,Bから読み出された画素信号Vsig1,Vsig2,Vsig3,……,Vsigmは、信号処理回路SP,SP,SP,……,SPにおいて、アナログないしアナログとデジタルの信号処理が施される。その後、信号処理回路SP,SP,SP,……,SPによって信号処理が施されたコラム毎の信号が、コラムデコーダ回路25により出力信号線26へ読み出され、出力信号線26を介して最終的に半導体チップの外部の外部回路へ出力される。
以上のように、第1の実施形態に係る固体撮像装置によれば、低電圧、超高速駆動、画素サイズが大面積でも残像が起きにくく、各画素内での電荷転送のスムーズなCISが提供できる。
−−第1の実施形態に係る光検出素子の製造方法−−
次に、図12(a)〜図13(c)を参照して、第1の実施形態に係る光検出素子の製造方法の一例を説明する。
まず、「基体部1」の母材として、p−−型のSi基板(ウェハ)を用意する。そして、Si基板の上面にフォトレジスト膜を塗布し、フォトリソグラフィ技術を用いて反応性イオンエッチング(RIE)等でU溝を掘る。そして、フォトレジスト膜を除去して、減圧化学気相成長(CVD)法等により酸化膜等の絶縁膜をU溝に埋め込み、図12(a)に示すようなシャロウ・トレンチ・アイソレーション(STI)構造を実現する。このSTI構造によって、Si基板の上部に素子分離絶縁膜9が、活性領域が占有する空間を定義するように形成される。絶縁膜をU溝に埋め込んだ後、必要に応じて化学的機械研磨(CMP)等による平坦化工程を加えても良い。
U溝に素子分離絶縁膜9を埋め込む際に、Si基板の表層を熱酸化しても良いが、この場合は、熱酸化工程の後に平坦化工程を加えてSTI構造を実現するのが好ましい。或いは、Si基板の表面にバッファ酸化膜を介してSi膜をCVD法等により形成したのち、フォトリソグラフィ技術とドライエッチングでSi膜を活性領域に残して選択酸化するLOCOS法で素子分離絶縁膜9を形成してもよい。STI構造の場合も同様である。
Si基板の上面にフォトレジスト膜を塗布し、フォトリソグラフィ技術を用いてフォトレジスト膜をパターニングする。パターニングされたフォトレジスト膜をマスクとして用いて、タブ領域2を形成する領域にホウ素(B+)等のp型を呈する不純物イオンを素子分離絶縁膜9の深さより深い射影飛程となるように注入する。ウェット処理等によりフォトレジスト膜を除去した後、熱処理を行い、注入された不純物イオンの活性化と、活性化された不純物元素の熱拡散を行う。この結果、図12(b)に示すように、Si基板の上部の素子分離絶縁膜9の下を含む素子分離絶縁膜9の周辺に、Si基板よりも高不純物密度のp型のタブ領域2が所定の拡散深さまで形成される。
更に、埋込チャネル領域6を形成するために、Si基板の全面にB+等のp型を呈する不純物イオンを図12(c)に示すように注入する(但し、不純物イオンはまだ活性化されていないので、図12(c)の埋込チャネル領域6は仮想的な領域である)。
次に、Si基板の上面にフォトレジスト膜を塗布し、フォトリソグラフィ技術を用いてフォトレジスト膜をパターニングする。パターニングされたフォトレジスト膜をマスクとして用いて、砒素(As+)や燐(P+)等のn型を呈する不純物イオンを埋込チャネル領域6より深い射影飛程となるように注入する。その後、ウェット処理等によりフォトレジスト膜を除去する。その後の熱処理により、注入された不純物イオンの活性化と、活性化された不純物元素の熱拡散を行う。この結果、図13(a)に示すように、埋込チャネル領域6が形成されるとともに、平面パターン上、Si基板の一部を囲む開口部3aを有するように、埋込チャネル領域6の下のn型の電荷生成埋込領域3がタブ領域2より浅く形成される。
次に、Si基板の表面を熱酸化して、Si基板の表面にゲート絶縁膜7を形成する。更に、CVD法等により、ゲート絶縁膜7上にポリシリコン層を堆積し、n型を呈する不純物イオンを注入する。そして、フォトリソグラフィ技術及びRIE等のドライエッチング等により、図13(b)に示すように、ポリシリコン層及びゲート絶縁膜7の一部を選択的に除去して転送ゲート電極8のパターンを形成する。
次に、Si基板の上面にフォトレジスト膜を塗布し、フォトリソグラフィ技術を用いてフォトレジスト膜をパターニングする。パターニングされたフォトレジスト膜と、転送ゲート電極8をマスクの一部として用いて、シールド層4を形成する領域にB+等のp型を呈する不純物イオンを図13(c)に示すように注入する(但し、不純物イオンはまだ活性化されていないので、図13(c)のシールド層4は仮想的な領域である)。
次に、Si基板の上面にフォトレジスト膜を塗布し、フォトリソグラフィ技術を用いてフォトレジスト膜をパターニングする。パターニングされたフォトレジスト膜と、転送ゲート電極8をマスクとして用いて、電荷読出領域5を形成する領域に、As+やP+等のn型を呈する不純物イオンを自己整合的に注入する。その後、ウェット処理等によりフォトレジスト膜を除去する。そして、その後の熱処理により、注入された不純物イオンの活性化と、活性化された不純物元素の熱拡散を行い、p型のシールド層4を形成するとともに、n型の電荷読出領域5を自己整合工程(ゲートセルフアライン工程)で形成する。この結果、図1(a)及び図1(b)に示した第1の実施形態に係る光検出素子のフォトダイオード部分を中心とした一部の構造が完成する。
実際には、図1(b)に示した読み出し用バッファアンプを構成する増幅トランジスタTAij、選択トランジスタTSij及びリセットトランジスタTRijがタブ領域2の上部に形成される。よって、増幅トランジスタTAij、選択トランジスタTSij及びリセットトランジスタTRijのソース領域、ドレイン領域、ゲート配線を形成する工程等は、フォトダイオード部分のn型領域の形成工程や転送ゲート電極8の形成工程等と同時に進行する工程となる。よって、フォトリソグラフィ技術に用いられるフォトマスクのパターンは、図12(a)〜図13(c)の説明から予測できるものよりも複雑なパターンである。例えば、図12(c)に示したイオン注入は全面的なイオン注入ではなく、フォトリソグラフィ技術を用いた選択的なイオン注入になり得る。更に、読出信号線B等を配線するための、多層配線技術に必要な層間絶縁膜の形成工程やパッシベーション膜の形成工程も追加されることは当業者には自明である。
なお、上述した第1の実施形態に係る光検出素子の製造方法の一例では、図13(b)に示すように転送ゲート電極8を形成する前に、図13(a)に示すように電荷生成埋込領域3を形成する場合を例示したが、図13(b)に示すように転送ゲート電極8を形成した後に、転送ゲート電極8をマスクの一部として用いて、電荷生成埋込領域3を自己整合的に形成してもよい。
また、図2(a)及び図2(b)に示した第1の比較例に係る光検出素子の製造方法は、開口部を有さない矩形の平面パターンで電荷生成埋込領域3を形成する以外は、第1の実施形態に係る光検出素子の製造方法と同様である。
以上説明したように、第1の実施形態に係る光検出素子の製造方法によれば、工程数やフォトマスクの枚数を増やすことなく、残像を無くし又は低減させ、且つ、感度・リニアリティ・飽和等の特性劣化を抑制可能な光検出素子が実現可能となる。よって第1の実施形態に係る光検出素子の製造方法により画素を実現し、この画素を複数配列する半導体集積回路の製造技術に採用すれば、周辺回路の製造プロセスに調和した固体撮像装置の製造方法が提供できることも当業者に自明である。
<第1の実施形態の第1の変形例>
第1の実施形態の第1の変形例として、光検出素子の構造の変形例を説明する。例えば、図1(a)及び図1(b)ではシールド層4がp型である場合を例示したが、図14(a)に示すように、シールド層4がn型であってもよい。また、図1(a)及び図1(b)では電荷生成埋込領域3とタブ領域2が接した構造を例示したが、図14(b)に示すように、電荷生成埋込領域3とタブ領域2が離間した構造であってもよい。
また、図1(a)及び図1(b)では「基体部1」として、第1導電型(p−−型)のシリコン(Si)ウェハ等の半導体基板を用いる場合を例示しているが、バルクの半導体基板の代わりに、図15(a)に示すように、第1導電型の半導体基板1sub-1上に、半導体基板よりも低不純物密度の第1導電型のエピタキシャル成長層を形成した2層構造を実現して、エピタキシャル成長層側を「第1導電型の基体部2b」として採用してもよい。或いは、図15(b)に示すように、第2導電型(n型)の半導体基板1sub-2上に設けた第1導電型(p型)のエピタキシャル成長層を「第1導電型の基体部2b」として採用してもよい。
第2導電型(n型)の半導体基板上に、pn接合を形成するように、第1導電型(p型)のエピタキシャル成長層を形成すれば、長い波長の場合、入力光が第2導電型の半導体基板深くまで浸入するが、第2導電型の半導体基板で発生した光によるキャリアは、pn接合のビルトインポテンシャルによる電位障壁のため第1導電型のエピタキシャル成長層まで入って来られないので、第2導電型の半導体基板深くで発生したキャリアを積極的に捨てることができる。これによって、深い位置で発生したキャリアが拡散で戻ってきて、隣の画素に漏れ込むのを防ぐことが可能になる。これは特に、RGBのカラーフィルタが搭載された単板カラーのイメージセンサの場合に、色の混合を起こさないようにできる効果を奏する。
なお、図15(a)は、p−−型の半導体基板1sub-1の上にエピタキシャル成長した半導体層が「基体部2b」であり、図15(b)は、n−−型の半導体基板1sub-2の上にエピタキシャル成長した半導体層が「基体部2b」であると定義した。しかし、図15(a)の「基体部2b」をp−−型の半導体基板1sub-1の上部に熱拡散等により形成したp型のウェル領域で定義してもよく、図15(b)の「基体部2b」をn−−型の半導体基板1sub-2の上部に熱拡散等により形成したp型のウェル領域で定義してもよい。
第1の実施形態の第1の変形例として例示した図14(a)〜図15(b)に示した構造であっても、第1の実施形態と同様に、平面パターン上、電荷生成埋込領域3の中央部をくり抜くように開口部3aを設けているので、光電変換部に設けられるフォトダイオードPDと電荷転送手段(6,7,8)の間にポテンシャルバリアが形成されず、スムーズな読み出しが可能になる。
<第1の実施形態の第2の変形例>
第1の実施形態では、平面パターン上、多角形の電荷生成埋込領域3の中央部を矩形にくり抜いた構造を例示したが、電荷生成埋込領域3の平面パターン形状はこれに限定されない。例えば、図16(a)及び図16(b)に示すように、平面パターン上、円形の外縁を有する電荷生成埋込領域3の中央部に、円形の開口部3aが同心円状に設けられており、電荷生成埋込領域3がドーナツ状の環状構造をなしていてもよい。
ここで、図17(a)及び図17(b)に示すように、電荷生成埋込領域3の中央をくり抜いていない点のみが第1の実施形態の第2の変形例に係る光検出素子と異なる第2の比較例とを対比してみる。図17(a)及び図17(b)に示した第2の比較例に係る光検出素子の構造についてのポテンシャル分布をデバイスシミュレータで計算した結果を図18(a)及び図18(b)に示す。図18(a)は図17(a)に対応する平面のポテンシャル分布を示し、図18(b)は図17(a)の2点鎖線で囲んだ領域Bに対応するポテンシャル分布を3次元的に示す。図18(a)及び図18(b)に示すように、第2の比較例に係る光検出素子のポテンシャル分布は、基体部1と電荷生成埋込領域3がなすフォトダイオードPDのポテンシャルが椀形となり、フォトダイオードPDの中心部のポテンシャルが最も深くなる。
これに対して、図16(a)及び図16(b)に示した第1の実施形態の第2の変形例に係る光検出素子の構造についてのポテンシャル分布をデバイスシミュレータで計算した結果を図19(a)及び図19(b)に示す。図19(a)は図16(a)に対応する平面のポテンシャル分布を示し、図19(b)は図19(a)の2点鎖線で囲んだ領域Bに対応するポテンシャル分布を3次元的に示す。第1の実施形態の第2の変形例に係る光検出素子では、円形の電荷生成埋込領域3の中央を同心円状にくり抜いた構造であるため、図19(a)及び図19(b)に示すように、基体部1と電荷生成埋込領域3がなすフォトダイオードPDの中心部のポテンシャルが相対的に持ち上がって「電位丘」が構成され、電位丘よりもポテンシャルが深い電位谷の底が、電位丘の周りにリング状に繋がる。したがって、第1の実施形態の第2の変形例に係る光検出素子によれば、平面パターン上、円形の電荷生成埋込領域3の中央に、円形の開口部3aが設けられている場合でも、第1の実施形態と同様に電荷転送手段(6,7,8)等を設ければ、信号読出時には電位谷を経由して信号電荷を転送できるので、スムーズな読み出しが可能になる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る光検出素子は、図20(a)及び図20(b)に示すように、電荷生成埋込領域3の開口部3aを、中央部から電荷転送手段(6,7,8)とは反対側にずらしてくり抜いている構造が、中央部をくり抜いた構造を有する第1の実施形態の構成と異なる。
平面パターン上、環状の電荷生成埋込領域3の電荷転送手段(6,7,8)側の幅W2が、電荷転送手段(6,7,8)とは反対側の幅W4よりも広く設定されている。第1の実施形態と同様に、幅W2は、転送ゲート電極8がオン状態のときに信号電荷の転送経路にポテンシャルバリアができない範囲で設定可能であり、例えば1μm〜2μm程度に設定される。幅W4は適宜設定可能であるが、幅W4=0として電荷生成埋込領域3の平面パターンをU字型(コの字型)に構成しても良い。第1の実施形態と同様に、図20(a)の平面パターン上、電荷生成埋込領域3の開口部3aを含む全体の面積に対して開口部3aが占める面積の割合は、例えば15%〜25%程度に設定されている。
第2の実施形態に係る光検出素子の他の構成は、第1の実施形態に係る光検出素子の構成と同様である。また、第2の実施形態に係る光検出素子の製造方法は、電荷生成埋込領域3の開口部3aを形成する位置が異なる以外は、第1の実施形態に係る光検出素子の製造方法と同様である。
ここで、第2の実施形態に係る光検出素子を第3の比較例と対比してみる。第3の比較例に係る光検出素子は、図21(a)及び図21(b)に示すように、電荷生成埋込領域3と、電荷転送手段(6,7,8)側に設けられ、電荷生成埋込領域3よりも高不純物密度にして、電荷生成埋込領域3のポテンシャルの深さよりも電位が深い電位池(ポテンシャル・ポンド)を生成する電位池生成埋込領域3xとを備える点が、第2の実施形態に係る光検出素子の構造と異なる。平面パターン上、電位池生成埋込領域3xは矩形であり、仕上がりの平面パターンとしては電荷生成埋込領域3はポテンシャルの深い電位池生成埋込領域3xの一部を囲むU字型(コの字型)の形状として表現される。
図21(a)及び図21(b)に示した第3の比較例に係る光検出素子の構造について、電荷蓄積時のポテンシャル分布をデバイスシミュレータで計算した結果を図22(a)〜図25(b)に示す。図22(a)は図21(b)を再掲しており、図22(b)は図22(a)に対応する切断面の電荷蓄積時のポテンシャル分布を示す。図23(a)は図21(a)に対応する平面の電荷蓄積時のポテンシャル分布を示し、図23(b)は図23(a)の2点鎖線で囲んだ領域Bに対応するポテンシャル分布を3次元的に示す。第3の比較例に係る光検出素子によれば、電位池生成埋込領域3xを転送ゲート電極8の近傍に追加することで、図22(b)〜図23(b)に示すように、電荷蓄積時には、電位池生成埋込領域3xが生成する電位池φの底がフォトダイオードPDのポテンシャルの最深部となる。即ち、フォトダイオードPDのポテンシャルの最深部がフォトダイオードPDの中心からTXで位置を表示した電荷転送手段(6,7,8)付近に移動する。
また、図24(a)は図21(b)を再掲しており、図24(b)は図24(a)に対応する切断面の電荷読み出し時のポテンシャル分布を示す。図25(a)は図21(a)に対応する平面の電荷読み出し時のポテンシャル分布を示し、図25(b)は図25(a)の2点鎖線で囲んだ領域Bに対応するポテンシャル分布を3次元的に示す。図24(b)〜図25(b)に示すように、転送ゲート信号TX(i)を高レベルにすると、フォトダイオードPDとTXで位置を表示した電荷転送手段(6,7,8)の間のポテンシャルバリアが形成されず、スムーズな電荷読み出しが可能となる。
すなわち、第3の比較例に係る光検出素子によれば、電荷生成埋込領域3及び電位池生成埋込領域3xにより不純物密度の勾配を形成することで、ポテンシャル勾配を形成し、残像を低減することはできる。しかしながら、第3の比較例に係る光検出素子を製造する際には、電位池生成埋込領域3xを形成する以外の手順は第1の比較例と同様であるが、電位池生成埋込領域3xを形成するためにマスクの枚数が増え、それに伴い、フォトリソグラフィやイオン注入等の工程数が増え、デバイス製造コストがかかってしまうという課題がある。
これに対して、図20(a)及び図20(b)に示した第2の実施形態に係る光検出素子の構造についてのポテンシャル分布をデバイスシミュレータで計算した結果を図26(a)〜図29(b)に示す。図26(a)は図20(b)を再掲しており、図26(b)は図26(a)に対応する切断面の電荷蓄積時のポテンシャル分布を示す。図27(a)は図20(a)に対応する平面の電荷蓄積時のポテンシャル分布を示し、図27(b)は図27(a)の2点鎖線で囲んだ領域Bに対応するポテンシャル分布を3次元的に示す。第2の実施形態に係る光検出素子によれば、電荷生成埋込領域3の電荷転送手段(6,7,8)とは反対側にずれた位置に開口部3aを設けることにより、図26(b)〜図27(b)に示すように、基体部1と電荷生成埋込領域3がなすフォトダイオードPDの中心よりもTXで位置を表示した電荷転送手段(6,7,8)とは反対側にずれた位置のポテンシャルが持ち上がり「電位丘φh」が構成され、電位丘φhよりもポテンシャルが低い電位谷φvの底が、電位丘φhの周りにリング状に繋がる。そして、電位丘φhがフォトダイオードPDの中心よりもTXで位置を表示した電荷転送手段(6,7,8)とは反対側にずれた位置に生成されるため、フォトダイオードPDのポテンシャルの最深部が、フォトダイオードPDの中心からTXで位置を表示した電荷転送手段(6,7,8)付近に移動している。また、図26(a)の切断面に沿った電位谷φvのポテンシャル勾配が、電荷生成埋込領域3の中央部に開口部3aを設けた場合よりも大きくなる。
また、図28(a)は図20(b)を再掲しており、図28(b)は図28(a)に対応する切断面の電荷読み出し時のポテンシャル分布を示す。図29(a)は図20(a)に対応する平面の電荷読み出し時のポテンシャル分布を示し、図29(b)は図29(a)の2点鎖線で囲んだ領域Bに対応するポテンシャル分布を3次元的に示す。図28(b)〜図29(b)に示すように、転送ゲート信号TX(i)を高レベルにすると、フォトダイオードPDと電荷転送手段(6,7,8)の間にポテンシャルバリアが形成されない3次元のポテンシャル分布になる。したがって、3次元のポテンシャル分布の電位丘φhの周りの電位谷φvの経路に沿って電荷転送手段(6,7,8)側へ移動し、フォトダイオードPDから埋込チャネル領域6を経由して電荷読出領域5(FD)へ流れる信号電荷の転送が阻害されないので、スムーズな電荷読み出しが可能となり、残像が起こりにくくなる。
ここで、図30(a)に示す第2の実施形態に係る光検出素子と、図30(b)に示す第4の比較例に係る光検出素子を、同一のウェハから、同一プロセス、同一画素サイズで作製した。図30(a)に示す第2の実施形態に係る光検出素子では、電荷生成埋込領域3の中央からずらして開口部3aを設けているのに対して、図30(b)に示す第4の比較例に係る光検出素子では、電荷生成埋込領域3に開口部を設けていない点のみが異なる。
図30(a)に示す第2の実施形態に係る光検出素子と、図30(b)に示す第4の比較例に係る光検出素子についての、入射光量対信号出力特性の実測結果を図31に示す。この特性の線形領域傾きが感度であり、信号出力が一定になっている領域が飽和である。第2の実施形態に係る光検出素子によれば、電荷生成埋込領域3をくり抜いて開口部3aを設けることにより、工程数を増やすこと無く、残像特性を良化できるが、電荷生成埋込領域3の面積が小さくなるため、一般的に、感度低下や飽和減少をおこすというトレードオフが懸念される。しかしながら、図31から、図30(a)に示す第2の実施形態に係る光検出素子では電荷生成埋込領域3をくり抜いたが、図30(b)に示す第4の比較例に係る光検出素子に比して、感度も飽和も全く特性劣化していないことが分かる。図31に示すデータは、第2の実施形態に係る光検出素子において、電位丘が設定される開口部3aも実質的に光電変換部として機能していることを示している。
これは、くり抜かれた領域に入った光が光電変換されて電子(逆導電型で作られている場合は正孔)になった場合、その電子は、拡散及び電界ドリフトによって最も近く最もポテンシャルが深いところに移動するからである。つまり、くり抜かれて残ったフォトダイオード領域の深いポテンシャル部に移動する。すなわち、くり抜かれた領域に入った光も信号となるため、感度低下は起きない。
同一のドーズ量でイオン注入された場合、面積が小さい第2の実施形態に係る光検出素子の構造の飽和電子数は、第4の比較例に係る光検出素子の構造よりも小さくなる。しかし、ドーズ量を増すことで、ある程度大きくすることが可能である。また、飽和は、後段のADコンバータの入力レンジ以上の電子数があれば良い。通常用いられるADコンバータの入力レンジは、1Vであり、例えば変換ゲインが50uV/eであれば、20000電子でフルレンジになるし、100uV/eであれば、10000電子でフルレンジになる。すなわち、飽和電子数は、ADコンバータのフルレンジ以上取れれば良い。図20の飽和領域は、上記説明した通り、ADコンバータのフルレンジで制限されているため、同一ドーズ量でイオン注入されたデバイス同士の比較結果であるが、飽和に差は見られない。
以上のように、第2の実施形態に係る光検出素子によれば、第1の実施形態に係る光検出素子と同様に、低電圧、超高速駆動、大面積でも残像が起きにくく、且つ電荷転送がスムーズで、CISの画素として好適な半導体素子が提供できる。
<第2の実施形態の第1の変形例>
第2の実施の形態では、矩形のフォトダイオードのレイアウトを用いているが、フォトダイオードのレイアウトは必ずしも矩形である必要はなく、任意な形状とすることができる。例えば、図32(a)及び図32(b)に示すように、円形の外縁を有する電荷生成埋込領域3の中央から図17とは反対方向にずらした非同心状で直径W7の円形の開口部3aでくり抜いた、偏心ドーナツ状の電荷生成埋込領域3を有していてもよい。平面パターン上、電荷生成埋込領域3の幅W8aが、反対側の幅W8bよりも広く設定されている。なお、幅W8b=0として電荷生成埋込領域3をU字型(コの字型)に構成しても良い。
ここで、図33(a)及び図33(b)に示すようにある方向に偏心した電位池生成埋込領域3xを追加した第5の比較例と対比してみる。第5の比較例の構造についてデバイスシミュレータによりポテンシャルを計算した結果を図34(a)及び図34(b)に示す。図34(a)は図33(a)に対応する平面のポテンシャル分布を示し、図34(b)は図34(a)の2点鎖線で囲んだ領域Bに対応するポテンシャル分布を3次元的に示す。フォトダイオードPDのポテンシャルの最深部は、電位池生成埋込領域3xの中に形成される。すなわち、フォトダイオードPDのポテンシャルの最深部が、フォトダイオードPDの中心からずれた方向に移動する。したがって、フォトダイオードPDのポテンシャルの最深部の近傍に電荷転送手段を配置すれば、スムーズな読み出しが可能になる。
一方、図32(a)及び図32(b)に示した第2の実施の形態の第1の変形例の構造について、デバイスシミュレータによりポテンシャルを計算した結果を図35(a)及び図35(b)に示す。図35(a)は図32(a)に対応する平面のポテンシャル分布を示し、図35(b)は図35(a)の2点鎖線で囲んだ領域Bに対応するポテンシャル分布を3次元的に示す。図35(a)及び図35(b)に示すように、フォトダイオードPDのポテンシャルの最深部は、偏心してくり抜いた電荷生成埋込領域3の反対側にくる。すなわち、フォトダイオードPDのポテンシャルの最深部が、フォトダイオードPDの中心からずれた方向に移動する。したがって、フォトダイオードPDのポテンシャルの最深部の近傍に電荷転送手段を配置すれば、スムーズな読み出しが可能になる。
<第2の実施形態の第2の変形例>
第2の実施形体の第2の変形例として、例えば、図36(a)に示すように、平面パターン上、電荷生成埋込領域3が矩形であり、矩形の開口部3aが設けられていてもよい。また、図36(b)に示すように、平面パターン上、電荷生成埋込領域3が矩形であり、円形の開口部3aが設けられていてもよい。また図37(a)に示すように、平面パターン上、電荷生成埋込領域3が矩形であり、8角形の開口部3aが設けられていてもよい。また、図37(b)に示すように、平面パターン上、電荷生成埋込領域3に複数の開口部3a〜3cが設けられていてもよい。
第2の実施形体の第2の変形例のいずれの構造であっても、フォトダイオードの中心からずれるように電荷生成埋込領域3の開口部3aをくり抜くことで、フォトダイオードのポテンシャルの最深部を、フォトダイオードの中心部からずらして転送ゲート電極8近傍に移動させることができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る光検出素子は、図38(a)及び図38(b)に示すように、電荷生成埋込領域3の配置された領域よりもポテンシャルが局所的に深い電位池(ポテンシャル・ポンド)を生成する、電位池生成埋込領域3xを更に備える点が、図20(a)及び図20(b)に示した第2の実施形態に係る光検出素子の構成と異なる。
電荷生成埋込領域3には開口部3aが設けられている。電位池生成埋込領域3xは、電荷生成埋込領域3に隣接して設けられた、電荷生成埋込領域3よりも高不純物密度の半導体領域である。電位池生成埋込領域3xは転送ゲート電極8近傍に局所的に設けられている。電位池生成埋込領域3xは矩形の平面パターンを有し、電位池生成埋込領域3xには開口部は設けられていない。
第3の実施形態に係る光検出素子の他の構成は、図20(a)及び図20(b)に示した第2の実施形態に係る光検出素子の構成と同様である。第3の実施形態に係る光検出素子の製造方法は、電荷生成埋込領域3の形成工程に加えて、電位池生成埋込領域3xを形成する工程が追加されている点が異なる以外は、第2の実施形態に係る光検出素子の製造方法と同様である。
第3の実施形態に係る光検出素子によれば、電荷生成埋込領域3をくり抜いて開口部3aを設けることにより、従来の電荷生成埋込領域に開口部がない構造と同じ工程数で、よりスムーズな電荷読み出しが可能となり、残像が起こりにくくなる。更には、電荷生成埋込領域3及び電位池生成埋込領域3xにより濃度勾配を形成するので、更に残像を低減できる。
なお、第3の実施形態では、1個の電位池生成埋込領域3xを追加した構造を例示したが、転送ゲート電極8に近づくにつれてポテンシャルが段階的に深くなるように、複数個の段階的に不純物密度の異なる電位池生成埋込領域3xを追加した構造であってもかまわない。また、電位池生成埋込領域3xの代わりに、フォトダイオード表面のシールド層4を複数領域にして、カウンタードープでフォトダイオード内の不純物密度差をつけてもかまわない。更に、電荷生成埋込領域とシールド層を共に複数領域にして、フォトダイオード内の不純物密度差をつけてもかまわない。
以上のように、第3の実施形態に係る光検出素子によれば、低電圧、超高速駆動、大面積でも残像が起きにくく、且つ電荷転送がスムーズで、CISの画素として好適な半導体素子が提供できることは、第1及び第2の実施形態に係る光検出素子について説明したのと同様である。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態に係る光検出素子は、図39(a)及び図39(b)に示すように、電荷生成埋込領域3及び電位池生成埋込領域3xを第3の実施形態と同様に備えるが、電荷生成埋込領域3及び電位池生成埋込領域3xに亘って開口部3aが設けられている点が、電荷生成埋込領域3にのみ開口部3aが設けられた第3の実施形態と異なる。
電位池生成埋込領域3xは、電位池生成埋込領域3xは転送ゲート電極8近傍に局所的に設けられており、矩形の平面パターンを有する。電位池生成埋込領域3xの転送ゲート電極8とは反対側の一部が開口部3aに到達しており、平面パターン上、開口部3aは電位池生成埋込領域3xの一部を囲むようにU字型(コの字型)をなしている。
第4の実施形態に係る光検出素子の他の構成は、第3の実施形態に係る光検出素子の構成と同様である。第4の実施形態に係る光検出素子の製造方法は、電荷生成埋込領域3及び電位池生成埋込領域3xに亘って開口部3aを形成する点が第3の実施形態に係る光検出素子の製造方法と異なり、その他の手順は第3の実施形態に係る光検出素子の構成と同様である。
本発明の第4の実施形態に係る光検出素子によれば、第3の実施形態に係る光検出素子と同様に、電荷生成埋込領域3をくり抜いて開口部3aを設けることにより、従来の電荷生成埋込領域に開口部がない構造と同じ工程数で、よりスムーズな電荷読み出しが可能となり、残像が起こりにくくなる。更には、電荷生成埋込領域3及び電位池生成埋込領域3xにより濃度勾配を形成するので、更に残像を低減できる。
なお、第4の実施形態に係る光検出素子の構造においても、第3の実施形態と同様に、電荷生成埋込領域3の配置された領域のよりもポテンシャルよりも電位が深い電位池を生成するために、1個の電位池生成埋込領域3xを追加した構造を例示したが、転送ゲート電極8に近づくにつれてポテンシャルが段階的に深くなるように、複数個の段階的に不純物密度の異なる電位池生成埋込領域3xを追加した構造であってもかまわない。また、電位池を生成する電位池生成埋込領域3xの代わりに、フォトダイオード表面のシールド層4を複数領域にして、カウンタードープでフォトダイオード内の不純物密度差をつけてもかまわない。更に、電荷生成埋込領域とシールド層を共に複数領域にして、フォトダイオード内の不純物密度差をつけてもかまわない。
以上のように、第4の実施形態に係る光検出素子によれば、低電圧、超高速駆動、大面積でも残像が起きにくく、且つ電荷転送がスムーズで、CISの画素として好適な半導体素子が提供できることは、既に第1〜第3の実施形態に係る光検出素子について説明したとおりである。
(その他の実施形態)
上記のように、本発明は第1〜第4の実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
既に述べた第1〜第4の実施形態の説明では、第1導電型をp型、第2導電型をn型として説明したが、第1導電型をn型、第2導電型をp型としても、電気的な極性を反対にすれば同様な効果が得られることは容易に理解できるであろう。第1〜第4の実施形態の説明では、転送、蓄積等の処理がされる信号電荷を電子とし、ポテンシャル図において、図の下方向(深さ方向)が、電位(ポテンシャル)の正方向としたが、電気的な極性を反対とする場合においては、処理をされる電荷は正孔となるため、光検出素子内の電位障壁、ポテンシャル谷、ポテンシャル井戸等を示すポテンシャル形状は、図の下方向(深さ方向)が、電位の負方向として表現される。
又、既に述べた第1〜第4の実施形態の説明においては、2次元固体撮像装置(エリアセンサ)を例示的に説明したが、本発明の光検出素子は2次元固体撮像装置の画素Xijのみに用いられるように限定して解釈するべきではない。例えば、図1に示した2次元マトリクスにおいて、j=m=1とした1次元固体撮像装置(ラインセンサ)の画素Xijとして複数の光検出素子を1次元に配列してもよいことは、上記開示の内容から、容易に理解できるはずである。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1,2b…基体部
sub-1,1sub-2…半導体基板
2…タブ領域
3…電荷生成埋込領域
3a,3b,3c…開口部
3x…電位池生成埋込領域
4…シールド層
5…電荷読出領域
6…埋込チャネル領域
7…ゲート絶縁膜
8…転送ゲート電極
9…素子分離絶縁膜
20…画素アレイ部
21…行デコーダ回路
22…行駆動回路
25…コラムデコーダ回路
26…出力信号線

Claims (8)

  1. 光電変換部を定義する第1導電型の基体部と、
    前記光電変換部の一部に局所的にポテンシャルの深さが周辺より浅い電位丘が構成されるように、前記電位丘の位置を囲む平面パターンで、前記基体部の上部に埋め込まれた第2導電型の電荷生成埋込領域と、
    前記基体部の上部に前記電荷生成埋込領域と離間して配置され、前記電荷生成埋込領域よりも高不純物密度の第2導電型の電荷読出領域と、
    前記電荷生成埋込領域から前記電荷読出領域への信号電荷の転送を制御する電荷転送手段
    とを備え、前記基体部と前記電荷生成埋込領域とでフォトダイオードを構成し、該フォトダイオードが生成した信号電荷を前記電位丘の周りの前記電位丘よりポテンシャルの深い電位谷を経由させ、前記電荷転送手段が前記電荷読出領域に前記信号電荷を転送することを特徴とする光検出素子。
  2. 平面パターン上、前記電荷生成埋込領域の中央に開口部を設けて、前記開口部に前記電位丘を生成することを特徴とする請求項1に記載の光検出素子。
  3. 平面パターン上、前記電荷生成埋込領域の中央から前記電荷転送手段とは反対側にずらした開口部を設けて、前記開口部に前記電位丘を生成することを特徴とする請求項1に記載の光検出素子。
  4. 平面パターン上、前記電荷生成埋込領域の内部の前記電荷転送手段側に設けられ、前記電荷生成埋込領域よりも高不純物密度の第2導電型の電位池生成埋込領域と
    を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の光検出素子。
  5. 前記電荷生成埋込領域のみに前記開口部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の光検出素子。
  6. 前記電荷生成埋込領域及び前記電位池生成埋込領域に亘って前記開口部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の光検出素子。
  7. 前記電荷生成埋込領域が、前記開口部を複数有することを特徴とする請求項2又は3に記載の光検出素子。
  8. 光電変換部を定義する第1導電型の基体部と、
    前記光電変換部の一部に局所的にポテンシャルの深さが周辺より浅い電位丘が構成されるように、前記電位丘の位置を囲む平面パターンで、前記基体部の上部に埋め込まれた第2導電型の電荷生成埋込領域と、
    前記基体部の上部に前記電荷生成埋込領域と離間して配置され、前記電荷生成埋込領域よりも高不純物密度の第2導電型の電荷読出領域と、
    前記電荷生成埋込領域から前記電荷読出領域への信号電荷の転送を制御する電荷転送手段
    とを備える光検出素子を画素として、前記画素を複数配列して画素アレイを構成し、前記画素のそれぞれにおいて、前記基体部と前記電荷生成埋込領域とでフォトダイオードを構成し、該フォトダイオードが生成した信号電荷を前記電位丘の周りの前記電位丘よりポテンシャルの深い電位谷を経由させ、前記電荷転送手段が前記電荷読出領域に前記信号電荷を転送することを特徴とする固体撮像装置。
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