JP2017183431A - コンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】従来と比較してインダクタンスを低減することが可能なコンデンサを提供する。【解決手段】コンデンサ1は、第1及び第2の電極21、22を有する第1のコンデンサ素子11と、第1のコンデンサ素子11に隣接して設けられ、第3及び第4の電極23、24を有する第2のコンデンサ素子12と、第1の電極21に接続され、第1の電極21に対して高圧側の電位を接続するための第1の配線41と、第2の電極22に接続され、第2の電極に対して低圧側の電位を接続するための第2の配線42と、第3の電極23に接続され、第3の電極に対して低圧側の電位を接続するための第3の配線43と、第4の電極24に接続され、第4の電極に対して高圧側の電位を接続するための第4の配線44とを備える。第1の配線41と第3の配線43とが隣接して配置され、第2の配線42と第4の配線44とが隣接して配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、複数のコンデンサ素子を含むコンデンサに関する。
例えば電気自動車やハイブリット自動車等におけるインバータ回路では、SiCやGaN等の半導体素子を採用することにより、高周波駆動が可能となってきている。そのため、インバータ回路に用いられるコンデンサにも高周波特性が要求される。コンデンサにおいて、高周波特性を阻害する要因の一つは、コンデンサ自身が有するインダクタンス(等価直列インダクタンス)である。そのため、コンデンサにおいて、低インダクタンス化が要望される。
この点に関し、特許文献1には、フィルムコンデンサに関する発明が記載されている。特許文献2には、コンデンサに関する発明が記載されている。上記特許文献1及び2は、いずれも同軸に2重に巻回した2つのコンデンサ素子を含むコンデンサを開示する。
特開平08−078282号公報 特開2015−135925号公報
特許文献1に開示のフィルムコンデンサでは、同軸に構成した内周側コンデンサ素子及び外周側コンデンサ素子を、一方の端を突出させて挿入したセパレータで絶縁し、両端面に金属を溶射してセパレータが突出している側の端面には内周側電極引出部及び外周側電極引出部を形成し、セパレータが突出していない側の端面には共通電極を形成している。そのため、このフィルムコンデンサの内部では、内周側電極引出部→内周側コンデンサ素子→共通電極→外周側コンデンサ素子→外周側電極引出部、あるいはこの逆の順に電流が流れる。そのため、コンデンサ内部を流れる電流の方向が二方向となり、この電流による磁束がキャンセルし合い、コンデンサ内部におけるインダクタンスの発生を抑えている。
また、特許文献1に開示のフィルムコンデンサでは、内周側電極引出部及び外周側電極引出部には、それぞれ板状の内周側電極引出基板及び外周側電極引出基板を重なり合うように設けている。これにより、両電極引出基板には互いに逆方向の電流が流れるので、磁束が互いにキャンセルし合い、端子の引出しにおけるインダクタンスを低減させている。このように、特許文献1は、コンデンサ自体のインダクタンスだけではなく、接続ループを含めた総合インダクタンスを減少させるフィルムコンデンサを開示する。
また、特許文献2は、二種類のコンデンサを同軸上に巻回したコンデンサを開示する。このコンデンサは、内側に巻回されたコンデンサと、このコンデンサと同軸に外側に巻回されたコンデンサと、これらの両コンデンサの一端側のメタリコン電極に共通に接続されてコンデンサ内を通過して両コンデンサの他端側に延びるバスバ50とを備える。そのため、コンデンサを流れる電流経路にバスバが近接することにより、互いに逆方向に電流が流れる電流経路同士が近づくため、互いに逆方向に流れる電流の相互作用によって、互いの電流が発生する磁界が打ち消し合い、バスバのインダクタンス成分が低減する。
本発明者等は上記問題を突き止めた。そこで、本発明の目的は、従来と比較してインダクタンスを低減することが可能なコンデンサを提供することにある。
本発明者等は、鋭意検討の結果、以下に記載する手段により上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、以下の好適な態様を包含する。
[1]第1及び第2の電極を有する第1のコンデンサ素子と、
第1のコンデンサ素子に隣接して設けられ、第3及び第4の電極を有する第2のコンデンサ素子と、
第1のコンデンサ素子における第1の電極に接続され、第1の電極に対して第1の電位を接続するための第1の配線と、
第1のコンデンサ素子における第2の電極に接続され、第2の電極に対して第2の電位を接続するための第2の配線と、
第2のコンデンサ素子における第3の電極に接続され、第3の電極に対して第2の電位を接続するための第3の配線と、
第2のコンデンサ素子における第4の電極に接続され、第4の電極に対して第1の電位を接続するための第4の配線と、
を備え、
第1の配線と第3の配線とが隣接して配置され、
第2の配線と第4の配線とが隣接して配置される、
コンデンサ。
[2]第1の配線と第3の配線との間隔、及び、第2の配線と第4の配線との間隔は、所定のインダクタンスを満たすように設定される、前記[1]に記載のコンデンサ。
[3]第1の配線と第3の配線との間隔、及び、第2の配線と第4の配線との間隔は、絶縁耐圧要求を満たすように設定される、前記[1]又は[2]に記載のコンデンサ。
[4]第1及び第3の配線は互いに平行に配置され、
第2及び第4の配線は互いに平行に配置される、
前記[1]〜[3]のいずれかに記載のコンデンサ。
[5]第1及び第3の配線のうちの一方は筒状の配線であり、他方は一方の配線の中心軸上に配置され、
第2及び第4の配線のうちの一方は筒状の配線であり、他方は一方の配線の中心軸上に配置される、前記[1]〜[4]のいずれかに記載のコンデンサ。
[6]第1のコンデンサ素子の第1の電極と第2のコンデンサ素子の第3の電極とが隣接し、
第1のコンデンサ素子の第2の電極と第2のコンデンサ素子の第4の電極とが隣接する、前記[1]〜[5]のいずれかに記載のコンデンサ。
[7]第1のコンデンサ素子は巻回されてなり、
第2のコンデンサ素子は第1のコンデンサ素子の外周に巻回されてなる、前記[1]〜[6]のいずれかに記載のコンデンサ。
[8]第1及び第2のコンデンサ素子は積層されてなる、前記[1]〜[7]のいずれかに記載のコンデンサ。
[9]第1及び第2のコンデンサ素子は、フィルムコンデンサ、電気二重層コンデンサ、タンタルコンデンサ、電解コンデンサ、又はセラミックコンデンサである、前記[1]〜[8]のいずれかに記載のコンデンサ。
本発明によれば、従来と比較して、コンデンサのインダクタンスを低減することができる。
実施形態1に係るコンデンサの構成を示す図 図1に示すII−II線に沿うコンデンサの断面図 実施形態1に係るコンデンサの等価回路図 実施形態2に係るコンデンサの構成を示す図 実施形態3に係るコンデンサの構成を示す図 実施形態4に係るコンデンサの構成を示す図 他の実施形態に係るコンデンサの構成を示す図 他の実施形態に係るコンデンサの構成を示す図 (a)比較例1のコンデンサの構成を示す図、(b)比較例2のコンデンサの構成を示す図 実施例及び比較例のインダクタンス測定結果を示す図
以下、添付の図面を参照して本発明に係るコンデンサの実施形態を説明する。
(実施形態1)
以下、実施形態1に係るコンデンサを図1〜3を用いて説明する。
1.構成
図1は、実施形態1に係るコンデンサの構成を示す図であり、図2は、図1に示すII−II線に沿うコンデンサの断面図である。図1及び図2に示すコンデンサ(複合コンデンサ)1は、2つのコンデンサ素子11、12を含むコンデンサ素子(複合コンデンサ素子)10と、コンデンサ素子11に対する一対の引き出し配線41と42、コンデンサ素子12に対する一対の引き出し配線43と44とを備える。
1.1.コンデンサ素子
コンデンサ素子10は、第1及び第2のコンデンサ素子11、12と、第1、第2、第3及び第4の電極21、22、23、24と、中芯部材31と、絶縁部材32とを備える。コンデンサ素子10における第1及び第2のコンデンサ素子11、12は、同軸に2重に巻回されている。コンデンサ素子10は、巻回軸が延在する巻回軸方向に延びる柱状をなし、巻回軸方向に交差する方向にプレスされた扁平形状をなす。
第1のコンデンサ素子11は、限定的ではなく、フィルムコンデンサ、電気二重層コンデンサ、タンタルコンデンサ、電解コンデンサ、(積層)セラミックコンデンサ等のいずれのコンデンサであってもよいが、フィルムコンデンサが好ましい。第1のコンデンサ素子11がフィルムコンデンサである場合、フィルムに金属蒸着を施した蒸着フィルムを、中芯部材31に複数回巻回してなるフィルムコンデンサである。蒸着フィルムの巻回数は、所望の静電容量に従って設定される。フィルムとしては、例えば樹脂フィルムが挙げられる。上記樹脂フィルムとしては、例えばポリエステルフィルム(ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリスチレン、ポリフェニレンサルファイドフィルム、ポリイミドフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、フッ素樹脂フィルム(例えば、ポリテトラフルオロエチレンフィルム)が挙げられる。蒸着金属としては、例えばアルミニウム、亜鉛、スズ、銅等(好ましくはアルミニウム及び亜鉛からなる群から選ばれた少なくとも1種)が挙げられる。
第2のコンデンサ素子12は、限定的ではなく、フィルムコンデンサ、電気二重層コンデンサ、タンタルコンデンサ、電解コンデンサ、(積層)セラミックコンデンサ等のいずれのコンデンサであってもよいが、フィルムコンデンサが好ましい。第2のコンデンサ素子12がフィルムコンデンサである場合、例えば上記蒸着フィルムを、第1のコンデンサ素子11の外周に複数回巻回してなるフィルムコンデンサである。蒸着フィルムの巻回数は、所望の静電容量に従って設定される。
中芯部材31は、第1及び第2のコンデンサ素子11、12を巻回するための中芯となる部材である。中芯部材31は、例えば上記フィルムの未蒸着フィルムを、巻回軸に対して複数回巻回してなる。中芯部材31は、巻回軸方向において、第1及び第2のコンデンサ素子11、12の両端部よりも突出している(図2参照)。
絶縁部材32は、第1のコンデンサ素子11と第2のコンデンサ素子12とを絶縁するための部材である。絶縁部材32は、例えば上記フィルムの未蒸着フィルム(絶縁フィルム)を、第1のコンデンサ素子11と第2のコンデンサ素子12との間において第1のコンデンサ素子11の外周に複数回巻回してなる。絶縁部材32は、巻回軸方向において、第1及び第2のコンデンサ素子11、12の両端部よりも突出している(図2参照)。
このような同軸2重巻回構造により、第1のコンデンサ素子11と第2のコンデンサ素子12とは隣接して配置される。
第1及び第2の電極21、22は、第1のコンデンサ素子11の引き出し電極である。第1の電極21は第1のコンデンサ素子11の巻回軸方向における一方の端部に形成され、第2の電極22は第1のコンデンサ素子11の他方の端部に形成される。第1の電極21は、第1のコンデンサ素子11の高圧側端に接続され、第2の電極22は、第1のコンデンサ素子11の低圧側端に接続される。
第3及び第4の電極23、24は、第2のコンデンサ素子12の引き出し電極である。第3の電極23は第2のコンデンサ素子12の巻回軸方向における一方の端部に形成され、第4の電極24は第2のコンデンサ素子12の他方の端部に形成される。第3の電極23は、第2のコンデンサ素子12の低圧側端に接続され、第4の電極24は、第2のコンデンサ素子12の高圧側端に接続される。
第1の電極21と第3の電極23とは、第1及び第2のコンデンサ素子11、12の巻回軸方向における一方の端部において隣接し、絶縁部材32の突出部分によって絶縁される。また、第2の電極22と第4の電極24とは、第1及び第2のコンデンサ素子11、12の巻回軸方向における他方の端部において隣接し、絶縁部材32の突出部分によって絶縁される。
第1、第2、第3及び第4の電極21、22、23、24は、メタリコン処理によって形成されたメタリコン電極である。メタリコン処理は、溶射材と称される材料を加熱して対象物に吹き付けて被膜を形成する表面処理の一種であり、金属材料を溶射して形成される電極のことをメタリコン電極と称する。メタリコン電極の材質としては、亜鉛、スズ、若しくは銅またはこれら2種以上の合金等が挙げられる。
1.2.コンデンサの配線
第1の配線41は、第1のコンデンサ素子11の一方の端部における第1の電極21に例えば半田又は溶接によって接続される。第1の配線41は、高圧側の電位(第1の電位)に接続される。第2の配線42は、第1のコンデンサ素子11の他方の端部における第2の電極22に例えば半田又は溶接によって接続される。第2の配線42は、低圧側の電位(第2の電位)に接続される。
第3の配線43は、第2のコンデンサ素子12の一方の端部における第3の電極23に例えば半田又は溶接によって接続される。第3の配線43は、低圧側の電位に接続される。第4の配線44は、第2のコンデンサ素子12の他方の端部における第4の電極24に例えば半田又は溶接によって接続される。第4の配線44は、高圧側の電位に接続される。
第1、第2、第3及び第4の配線41、42、43、44の各々は、例えば表面に絶縁被膜が施された金属線である。第1及び第2のコンデンサ素子11、12の一方の端部にそれぞれ接続された高圧側の第1の配線41と低圧側の第3の配線43とは、互いに平行に隣接して配置される(平行2線式配線)。また、第1及び第2のコンデンサ素子11、12の他方の端部にそれぞれ接続された低圧側の第2の配線42と高圧側の第4の配線44とは、互いに平行に隣接して配置される(平行2線式配線)。
隣接する第1の配線41と第3の配線43との間隔、隣接する第2の配線42と第4の配線44との間隔、及び、隣接する第1のコンデンサ素子11と第2のコンデンサ素子12との間隔は、小さければ小さいほどインダクタンスが小さくなるので、所定のインダクタンス(目標値)を満たすように設定される。なお、これらの間隔が小さくなるほど絶縁耐圧が低下してしまうので、これらの間隔は、安全規格等に従う絶縁耐圧要求を満たすように下限値を考慮して設定される必要がある。
1.3.インダクタンスの低減
図3は、実施形態1に係るコンデンサ1の等価回路図である。図3において、矢印は、第1及び第4の配線41、44が高圧側の電位(第1の電位)に接続され、第2及び第3の配線42、43が低圧側の電位(第2の電位)に接続されたときに、各部に流れる電流の向きを示す。
図3に示すように、第1及び第4の配線41、44が高圧側の電位に接続され、第2及び第3の配線42、43が低圧側の電位に接続されると、第1の配線41→第1の電極21→第1のコンデンサ素子11→第2の電極22→第2の配線42の順に電流が流れる。また、第4の配線44→第4の電極24→第2のコンデンサ素子12→第3の電極23→第3の配線43の順に電流が流れる。なお、第1及び第4の配線41、44が低圧側の電位に接続され、第2及び第3の配線42、43が高圧側の電位に接続されてもよい。このとき、各部の電流は図3の矢印とは逆に流れる。この場合、特許請求の範囲における第1の電位が低圧側の電位に相当し、第2の電位が高圧側の電位に相当する。
以上のように、隣接した高圧側の第1の配線41と低圧側の第3の配線43において互いに逆方向に電流が流れるので、これらの電流により発生する磁束が互いに打ち消し合い、第1及び第3の配線41、43のインダクタンスが低減される。
また、隣接した低圧側の第2の配線42と高圧側の第4の配線44において互いに逆方向に電流が流れるので、これらの電流により発生する磁束が互いに打ち消し合い、第2及び第4の配線42、44のインダクタンスが低減される。
さらに、隣接した第1のコンデンサ素子11と第2のコンデンサ素子12とにおいても互いに逆方向に電流が流れるので、これらの電流により発生する磁束が互いに打ち消し合い、第1及び第2のコンデンサ素子11、12の等価直列インダクタンス(Equivalent Series Inductance:ESL)が低減される。
3.まとめ
以上説明したように、本実施形態によれば、第1及び第2のコンデンサ素子11、12が同軸2重巻回構造により隣接し、第1及び第2のコンデンサ素子11、12の一方の端部にそれぞれ接続された高圧側の第1の配線41と低圧側の第3の配線43とが隣接し、第1及び第2のコンデンサ素子11、12の他方の端部にそれぞれ接続された低圧側の第2の配線42と高圧側の第4の配線44とが隣接する。これにより、隣接した高圧側の第1の配線41と低圧側の第3の配線43において互いに逆方向に電流が流れるので、これらの電流により発生する磁束が互いに打ち消し合い、第1及び第3の配線41、43のインダクタンスが低減される。また、隣接した低圧側の第2の配線42と高圧側の第4の配線44において互いに逆方向に電流が流れるので、これらの電流により発生する磁束が互いに打ち消し合い、第2及び第4の配線42、44のインダクタンスが低減される。
さらに、隣接した第1及び第2のコンデンサ素子11、12において互いに逆方向に電流が流れる。そのため、これらの電流により発生する磁束が互いに打ち消し合い、第1及び第2のコンデンサ素子11、12の等価直列インダクタンスが低減される。
このように、本実施形態によれば、コンデンサの等価直列インダクタンスのみでなく、コンデンサの両端に接続された両側配線を含めた総合インダクタンスが低減される。
また、本実施形態では、配線が第1及び第2のコンデンサ素子11、12の両方の端部から引き出されるので、配線に対する自由度が高い。
(実施形態2)
実施形態1では、第1の配線41と第3の配線43とを隣接させるため、また第2の配線42と第4の配線44とを隣接させるため、いわゆる平行2線式の配線構造を採用した。実施形態2では、いわゆる同軸配線構造を採用する。以下、実施形態2に係るコンデンサについて、図4を用いて説明する。
図4は、実施形態2に係るコンデンサの構成を示す図である。図4に示すコンデンサ1Aは、図1に示すコンデンサ1と比較して、平行2線構造の第1及び第3の配線41、43に代えて同軸構造の第1及び第3の配線41A、43Aを備え、平行2線構造の第2及び第4の配線42、44に代えて同軸構造の第2及び第4の配線42A、44Aを備える。
第3の配線43Aは筒状の配線であり、第2のコンデンサ素子12の一方の端部における第3の電極23に接続される。第3の配線43Aは、低圧側の電位に接続される。第1の配線41Aは第3の配線43Aの中心軸上に配置され、第1のコンデンサ素子11の一方の端部における第1の電極21に接続される。第1の配線41Aは、高圧側の電位に接続される。
第4の配線44Aは筒状の配線であり、第2のコンデンサ素子12の他方の端部における第4の電極24に接続される。第4の配線44Aは、高圧側の電位に接続される。第2の配線42Aは第4の配線44Aの中心軸上に配置され、第1のコンデンサ素子11の他方の端部における第2の電極22に接続される。第2の配線42Aは、低圧側の電位に接続される。
本実施形態でも、第1及び第2のコンデンサ素子11、12の一方の端部にそれぞれ接続された高圧側の第1の配線41Aと低圧側の第3の配線43Aとが隣接し、第1及び第2のコンデンサ素子11、12の他方の端部にそれぞれ接続された低圧側の第2の配線42Aと高圧側の第4の配線44Aとが隣接する。これにより、隣接した高圧側の第1の配線41Aと低圧側の第3の配線43Aにおいて互いに逆方向に電流が流れるので、これらの電流により発生する磁束が互いに打ち消し合い、第1及び第3の配線41A、43Aのインダクタンスが低減される。また、隣接した低圧側の第2の配線42Aと高圧側の第4の配線44Aにおいて互いに逆方向に電流が流れるので、これらの電流により発生する磁束が互いに打ち消し合い、第2及び第4の配線42A、44Aのインダクタンスが低減される。
(実施形態3)
本実施形態では、コンデンサを実装する配線基板上に形成されたパターン配線についてインダクタンスを低減する構成を説明する。以下、実施形態3に係るコンデンサに対するパターン配線ついて、図5を用いて説明する。
図5は、実施形態3に係るコンデンサ及びそれを実装するプリント配線基板を示す図である。図5に示すコンデンサ1Bは、図1に示すコンデンサ1と比較して、第1及び第3の配線41、43に代えて、第1及び第3のリードピン41C、43Cを備え、第2及び第4の配線42、44に代えて第2及び第4のリードピン42C、43Cを備える。
第1、第2、第3及び第4のリードピン41C、42C、43C、44Cは、例えばIMD(Insert Mount Device)におけるリードピンである。第1のリードピン41Cは、第1のコンデンサ素子11の一方の端部における第1の電極21に接続され、第2のリードピン42Cは、第1のコンデンサ素子11の他方の端部における第2の電極22に接続される。第3のリードピン43Cは、第2のコンデンサ素子12の一方の端部における第3の電極23に接続され、第4のリードピン44Cは、第2のコンデンサ素子12の他方の端部における第4の電極24に接続される。
第1のリードピン41Cは、配線基板100上に形成された第1のパターン配線41Bに、例えばスルーホールを介して接続される。第2のリードピン42Cは、配線基板100上に形成された第2のパターン配線42Bに、例えばスルーホールを介して接続される。第3のリードピン43Cは、配線基板100上に形成された第3のパターン配線43Bに、例えばスルーホールを介して接続される。第4のリードピン44Cは、配線基板100上に形成された第4のパターン配線44Bに、例えばスルーホールを介して接続される。なお第3のパターン配線43Bは、第4のパターン配線44Bと交差するため、ビア等を介して裏面等の他層のパターン配線を経由する。
以上のように、第1のパターン配線41Bは、第1のリードピン41Cを介して、第1のコンデンサ素子11の一方の端部における第1の電極21に接続される。第1のパターン配線41Bは、高圧側の電位に接続される。第2のパターン配線42Bは、第2のリードピン42Cを介して、第1のコンデンサ素子11の他方の端部における第2の電極22に接続される。第2のパターン配線42Bは、低圧側の電位に接続される。
第3のパターン配線43Bは、第3のリードピン43Cを介して、第2のコンデンサ素子12の一方の端部における第3の電極23に接続される。第3のパターン配線43Bは、低圧側の電位に接続される。第4のパターン配線44Bは、第4のリードピン44Cを介して、第2のコンデンサ素子12の他方の端部における第4の電極24に接続される。第4のパターン配線44Bは、高圧側の電位に接続される。
第1及び第2のコンデンサ素子11、12の一方の端部にそれぞれ接続された高圧側の第1のパターン配線41Bと低圧側の第3のパターン配線43Bとは、互いに平行に隣接して配置され、また、高圧側の第1のリードピン41Cと低圧側の第3のリードピン43Cも互いに平行に隣接して配置される。さらに、第1及び第2のコンデンサ素子11、12の他方の端部にそれぞれ接続された低圧側の第2のパターン配線42Bと高圧側の第4のパターン配線44Bとは、互いに平行に隣接して配置され、また、低圧側の第2のリードピン42Cと高圧側の第4のリードピン44Cも互いに平行に隣接して配置される。
本実施形態でも、第1及び第2のコンデンサ素子11、12の一方の端部にそれぞれ接続された高圧側の第1のパターン配線41Bと低圧側の第3のパターン配線43Bとが隣接すると共に高圧側の第1のリードピン41Cと低圧側の第3のリードピン43Cが隣接し、第1及び第2のコンデンサ素子11、12の他方の端部にそれぞれ接続された低圧側の第2のパターン配線42Bと高圧側の第4のパターン配線44Bとが隣接すると共に低圧側の第2のリードピン42Cと高圧側の第4のリードピン44Cが隣接する。これにより、隣接した高圧側の第1のパターン配線41Bと低圧側の第3のパターン配線43Bにおいて互いに逆方向に電流が流れると共に高圧側の第1のリードピン41Cと低圧側の第3のリードピン43Cにおいて互いに逆方向に電流が流れるので、これらの電流により発生する磁束が互いに打ち消し合い、第1及び第3のパターン配線41B、43Bのインダクタンスが低減されると共に第1及び第3のリードピン41C、43Cのインダクタンスが低減される。また、隣接した低圧側の第2のパターン配線42Bと高圧側の第4のパターン配線44Bにおいても互いに逆方向に電流が流れると共に低圧側の第2のリードピン42Cと高圧側の第4のリードピン44Cにおいて互いに逆方向に電流が流れるので、これらの電流により発生する磁束が互いに打ち消し合い、第2及び第4のパターン配線42A、44Aのインダクタンスが低減されると共に第2及び第4のリードピン42C、44Cのインダクタンスが低減される。
(実施形態4)
実施形態1では、同軸2重巻回構造のコンデンサ素子10について説明した。実施形態4では、同軸3重巻回構造のコンデンサ素子について説明する。以下、実施形態4に係るコンデンサについて、図6を用いて説明する。
図6は、実施形態4に係るコンデンサの構成を示す図である。図6に示すコンデンサ1Cは、図1に示すコンデンサ1と比較して、同軸2重巻回構造のコンデンサ素子10に代えて同軸3重巻回構造のコンデンサ素子10Cを備える。また、コンデンサ1Cは、第5及び第6の配線45、46をさらに備える。
コンデンサ素子10Cは、コンデンサ素子10と比較して、さらに第3のコンデンサ素子13と、第5及び第6の電極25、26と、絶縁部材33とを備える。
第3のコンデンサ素子13は、例えば上記蒸着フィルムを、第2のコンデンサ素子12の外周に複数回巻回してなるフィルムコンデンサである。
絶縁部材33は、第2のコンデンサ素子12と第3のコンデンサ素子13とを絶縁するための部材である。絶縁部材33は、例えば上記樹脂フィルムの未蒸着フィルム(絶縁フィルム)を、第2のコンデンサ素子12と第3のコンデンサ素子13との間において第2のコンデンサ素子12の外周に複数回巻回してなる。絶縁部材33は、巻回軸方向において、第2及び第3のコンデンサ素子12、13の両端部よりも突出している。
このような同軸3重巻回構造により、第1のコンデンサ素子11、第2のコンデンサ素子12、及び、第3のコンデンサ素子13は順に隣接して配置される。
第5及び第6の電極25、26は、第3のコンデンサ素子13の引き出し電極である。第5の電極25は第3のコンデンサ素子13の巻回軸方向における一方の端部に形成され、第6の電極26は第3のコンデンサ素子13の他方の端部に形成される。第5の電極25は、第3のコンデンサ素子13の高圧側端に接続され、第6の電極26は、第3のコンデンサ素子13の低圧側端に接続される。
第3の電極23と第5の電極25とは、第2及び第3のコンデンサ素子12、12の巻回軸方向における一方の端部において隣接し、絶縁部材33の突出部分によって絶縁される。また、第4の電極24と第6の電極26とは、第2及び第3のコンデンサ素子12、13の巻回軸方向における他方の端部において隣接し、絶縁部材33の突出部分によって絶縁される。
第5の配線45は、第3のコンデンサ素子13の一方の端部における第5の電極25に接続される。第5の配線45は、高圧側の電位に接続される。第6の配線46は、第3のコンデンサ素子13の他方の端部における第6の電極26に接続される。第6の配線46は、低圧側の電位に接続される。
第5及び第6の配線45、46の各々は、例えば表面に絶縁被膜が施された金属線である。第1、第2及び第3のコンデンサ素子11、12、13の一方の端部にそれぞれ接続された第1、第3及び第5の配線41、43、45は、順に平行に隣接した配置される(平行3線式配線)。また、第1、第2及び第3のコンデンサ素子11、12、13の他方の端部に接続された第2、第4及び第6の配線42、44、46は、順に平行に隣接して配置される(平行3線式配線)。
本実施形態でも、第1、第2及び第3のコンデンサ素子11、12、13の一方の端部において、高圧側の第1の配線41と低圧側の第3の配線43とが隣接すると共に低圧側の第3の配線43と高圧側の第5の配線45とが隣接する。隣接した高圧側の第1の配線41と低圧側の第3の配線43において互いに逆方向に電流が流れるので、これらの電流により発生する磁束が互いに打ち消し合う。また、隣接した低圧側の第3の配線43と高圧側の第5の配線45において互いに逆方向に電流が流れるので、これらの電流により発生する磁束が互いに打ち消し合う。これにより、第1、第3及び第5の配線41、43、45のインダクタンスが低減される。
また、第1、第2及び第3のコンデンサ素子11、12、13の他方の端部において、低圧側の第2の配線42と高圧側の第4の配線44が隣接すると共に高圧側の第4の配線44と低圧側の第6の配線46が隣接する。隣接した低圧側の第2の配線42と高圧側の第4の配線44において互いに逆方向に電流が流れるので、これらの電流により発生する磁束が互いに打ち消し合う。また、隣接した高圧側の第4の配線44と低圧側の第6の配線46において互いに逆方向に電流が流れるので、これらの電流により発生する磁束が互いに打ち消し合う。これにより、第2、第4及び第6の配線42、44、46のインダクタンスが低減される。
さらに、同軸3重巻回構造により、第1及び第2のコンデンサ素子11、12が隣接すると共に第2及び第3のコンデンサ素子12、13が隣接する。隣接した第1及び第2のコンデンサ素子11、12において互いに逆方向に電流が流れるので、これらの電流により発生する磁束が互いに打ち消し合う。また、隣接した第2及び第3のコンデンサ素子12、13において互いに逆方向に電流が流れるので、これらの電流により発生する磁束が互いに打ち消し合う。これにより、第1、第2及び第3のコンデンサ素子11、12、13の等価直列インダクタンスが低減される。
(他の実施形態)
本実施形態1〜4では、配線41〜46、41A〜44A、41B〜44Bの構造として、平行2線式及び平行3線式の配線構造、同軸配線構造、パターン配線構造を例示した。本発明の配線構造はこれに限定されず、電流により発生する磁束が打ち消されるように近接した概略平行な種々の配線であればよい。
また、本実施形態1〜4では、コンデンサ素子10、10Cとして、同軸2重巻回構造及び同軸3重巻回構造の素子を例示した。本発明の思想はこれに限定されず、同軸に4重以上巻回した構造のコンデンサ素子にも適用可能である。
さらに、本発明の思想は、図7に示すように、単一コンデンサ素子10Dを複数隣接して配置した形態にも適用できる。図7に示すコンデンサ1Dは、2つの隣接する単一コンデンサ素子10Dを並べて配置している。2つのコンデンサ素子10Dの一方の端部にそれぞれ接続された高圧側の第1の配線41と低圧側の第3の配線43とが隣接し、2つのコンデンサ素子10Dの他方の端部にそれぞれ接続された低圧側の第2の配線42と高圧側の第4の配線44とが隣接する。この形態でも、隣接した高圧側の第1の配線41と低圧側の第3の配線43において互いに逆方向に電流が流れ、隣接した低圧側の第2の配線42と高圧側の第4の配線44においても互いに逆方向に電流が流れるので、第1及び第3の配線41、43のインダクタンスが低減され、第2及び第4の配線42、44のインダクタンスが低減される。さらに、隣接した2つのコンデンサ素子10Dにおいて互いに逆方向に電流が流れ、2つのコンデンサ素子10Dの等価直列インダクタンスが低減される。
また、実施形態1〜4では、第1のコンデンサ素子11の高圧側の第1の電極21と第2のコンデンサ素子12の低圧側の第3の電極23とが隣接し、第1のコンデンサ素子11の低圧側の第2の電極22と第2のコンデンサ素子12の高圧側の第4の電極24とが隣接するように第1及び第2のコンデンサ素子11、12を配置した。本開示の思想はこれに限定されず、第1のコンデンサ素子11の高圧側の第1の電極21と第2のコンデンサ素子12の高圧側の第4の電極24とが隣接し、第1のコンデンサ素子11の低圧側の第2の電極22と第2のコンデンサ素子12の低圧側の第3の電極23とが隣接するように第1及び第2のコンデンサ素子11、12を配置する態様にも適用できる。例えば、配線41〜46、41A〜44A、41B〜44Bが比較的に長く、そのインダクタンスが比較的に大きい場合には、高圧側の第1の配線41、41A、41Bと低圧側の第3の配線43、43A、43Bとを隣接させ、低圧側の第2の配線42、42A、42Bと高圧側の第4の配線44、44A、44Bとを隣接させることにより、コンデンサの等価直列インダクタンスを低減させずとも、コンデンサの両端に接続された両側配線のインダクタンスを低減させることにより、コンデンサの総合インダクタンスを低減することができる。
また、実施形態1〜4では、巻回軸に交差する断面が扁平形状であるコンデンサ素子10、10Cを例示した。本発明はこれに限定されず、図8に示すように、断面が略円形状(例えばプレス処理をしない形状)や楕円形状等のコンデンサ素子にも適用可能である。
また、実施形態1〜4では、コンデンサ素子10、10Cとしてフィルムコンデンサを例示した。本発明はこれに限定されず、フィルムコンデンサ、電気二重層コンデンサ、タンタルコンデンサ、電解コンデンサ、又はセラミックコンデンサ等に適用可能であるが、電解コンデンサ等の巻回型の種々のコンデンサや積層型の種々のコンデンサ(セラミックコンデンサやフィルムコンデンサなど)に特に適用可能である。
図4に示す実施形態2のコンデンサ1A、図1に示す実施形態1のコンデンサ1、及び、図6に示す実施形態4のコンデンサ1Cをそれぞれ実施例1、2、3として製作し、インダクタンスの測定を行った。この測定では、実施例1〜3と比較例1、2との対比評価を行った。
以下に、実施例1〜3及び比較例1、2の詳細を説明する。以下の説明において、特に断らない限り、例中の部及び%はそれぞれ「質量部」及び「重量%」を示す。
<ポリプロピレン樹脂>
実施例及び比較例のポリプロピレンフィルムを製造するために使用したポリプロピレン樹脂を、以下に示す。
表1に示すポリプロピレン樹脂A1は、プライムポリマー株式会社製であり、ポリプロピレン樹脂B1は、大韓油化社製である。
表1に、これらのポリプロピレン樹脂A1及びB1の重量平均分子量(Mw)、分子量分布(Mw/Mn)、分子量分布(Mz/Mn)、微分分布値差、及びメソペンタッド分率([mmmm])を示した。
なお、これらの値は、原料樹脂ペレットの形態での値である。また、ポリプロピレン樹脂A1及びB1のいずれも、酸化防止剤(1次剤)として、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(一般名称:BHT)を2000ppm、カルボニル基を有するヒンダードフェノール系酸化防止剤(2次剤)として、ペンタエリスルチル・テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](商品名:イルガノックス1010)を5000〜6500ppm含有する。
Figure 2017183431
<二軸延伸ポリプロピレンフィルム(未蒸着フィルム)>
上記したポリプロピレン樹脂を使用し、実施例及び比較例のポリプロピレンフィルム(未蒸着フィルム)を製造した。樹脂A1(酸化防止剤としてイルガノックス1010を5000ppm添加)と樹脂B1(酸化防止剤としてイルガノックス1010を5000ppm添加)を、A1/B1=65/35(質量比)で、連続的に計量し混合したドライブレンド体を、押出機に供給した。ドライブレンド体を250℃の温度で溶融した後、Tダイを用いて押出し、表面温度を92℃に保持した金属ドラムに巻きつけて固化させて、厚さ約125μmのキャスト原反シートを製造した。このキャスト原反シートを140℃の温度で、流れ方向に5倍に延伸し、直ちに室温まで冷却した後、テンターにて165℃の温度で横方向に10倍に延伸して、厚さ2.3μmの非常に薄い二軸延伸ポリプロピレンフィルム(未蒸着フィルム)を得た。
<蒸着フィルム>
上記した二軸延伸ポリプロピレンフィルムに、Tマージン蒸着パターンを15Ω/□にてアルミニウム蒸着を施し、実施例及び比較例の厚さ2.3μmの蒸着フィルムを得た。パターン蒸着はワイヤー方式による真空蒸着法に従って行い、ヘビーエッジ蒸着はるつぼ方式による真空蒸着法に従って行った。
(実施例1)
<コンデンサ素子10の製作>
素子巻きには、株式会社皆藤製作所製の自動巻取機3KAW-N2型を用い、巻取り張力は250gとした。
まず、中芯部材31として、未蒸着フィルムを10回巻回した。次に、第1のコンデンサ素子11として、蒸着フィルムを2枚1対として、アルミニウム蒸着膜とポリプロピレンフィルムとが交互に積層されるように重ね合わせ、中芯部材31に600回巻回した。次に、絶縁部材32として、未蒸着フィルムを第1のコンデンサ素子11の外周に10回巻回した。次に、第2のコンデンサ素子12として、蒸着フィルムを2枚1対として、アルミニウム蒸着膜とポリプロピレンフィルムとが交互に積層されるように重ね合わせ、絶縁部材32の外周に500回巻回した。
次に、素子巻きした素子(巻回物)に対して、圧力をかけながら加熱処理(熱プレス)を施すことで扁平形状の素子を得た。次に、扁平形状の素子の両端面に金属亜鉛を溶射すること(メタリコン処理)によって第1、第2、第3及び第4の電極21、22、23、24(メタリコン電極)を形成した。未蒸着フィルムは,蒸着フィルムよりも10mmほど幅広であるため、両端面に片側5mmずつ突出しており、吹き付けた溶射金属は絶縁される。金属溶射後、(配線を取り付けやすいように)その突出した未蒸着フィルムを切り落とし、扁平形状のフィルムコンデンサ素子である実施例1のコンデンサ素子10を得た。製作した素子において、第1のコンデンサ素子11(内側の素子)の静電容量は37μFであり、第2のコンデンサ素子12(外側の素子)の静電容量は39μFであった。
<コンデンサ1Aの製作>
第1、第2、第3及び第4の配線41A、42A、43A、44Aとして、長さ85mmの同軸ケーブル1.5D−2V(中心導体の直径0.54mm、外皮導体の内径1.6mm)を2本用意し、それを製作した素子の両端の電極に半田付けした。同軸ケーブルの中心導体を第1及び第2の配線41A、42Aとして、それらの一端を第1のコンデンサ素子11(内側の素子)の端面の電極21、22にそれぞれ接続した。同軸ケーブルの外皮導体を第3及び第4の配線43A、44Aとして、それらの一端を第2のコンデンサ素子12(外側の素子)の端面の電極23、24にそれぞれ接続した。同軸ケーブルの他端において、中心導体の第1の配線41Aと外皮導体の第3の配線43Aとを半田付けし、中心導体の第2の配線42Aと外皮導体の第4の配線44Aとを半田付けして一対の端子とし、実施例1のコンデンサ1Aを得た。この実施例1では、第1のコンデンサ素子11(内側の素子)と第2のコンデンサ素子12(外側の素子)とが並列接続となっており、製作したコンデンサ1Aの一対の端子間には、76μFの静電容量が現れた。
(実施例2)
実施例2のコンデンサ1は、実施例1のコンデンサ1Aと比較して、同軸構造の第1及び第3の配線41A、43Aに代えて平行2線構造の第1及び第3の配線41、43を備え、同軸構造の第2及び第4の配線42A、44Aに代えて平行2線構造の第2及び第4の配線42、44を備えた。第1、第2、第3及び第4の配線41、42、43、44として、長さ85mmのAWG16(導体径1.29mm)の被覆銅線を4本用意し、それを上記同様に製作したコンデンサ素子10の両端の電極に半田付けした。第1及び第2の配線41、42の一端を第1のコンデンサ素子11(内側の素子)の端面の電極21、22にそれぞれ接続し、第3及び第4の配線43、44の一端を第2のコンデンサ素子12(外側の素子)の端面の電極23、24にそれぞれ接続した。第1の配線41と第3の配線43とをこれらの間隔(中心間隔)が約4mmとなるように配置し、第2の配線42と第4の配線44とをこれらの間隔(中心間隔)が約4mmとなるように配置した。第1及び第3の配線41、43の他端を半田付けし、第2及び第4の配線42、44の他端を半田付けして一対の端子とし、実施例2のコンデンサ1を得た。このコンデンサ1でも、第1のコンデンサ素子11(内側の素子)と第2のコンデンサ素子12(外側の素子)とが並列接続となっており、製作したコンデンサ1の一対の端子間には、76μFの静電容量が現れた。
(実施例3)
実施例3のコンデンサ1Cは、実施例2のコンデンサ1と比較して、同軸2重巻回構造のコンデンサ素子10に代えて同軸3重巻回構造のコンデンサ素子10Cを備え、第5及び第6の配線45、46をさらに備えた。コンデンサ素子10Cとして、未蒸着フィルムを10回巻回した中芯部材31に実施例1、2と同様の2枚1対の蒸着フィルムを400回巻回して第1のコンデンサ素子11を形成し、第1のコンデンサ素子11の外周に未蒸着フィルムを10回巻回して絶縁部材32を形成し、絶縁部材32の外周に実施例1、2と同様の2枚1対の蒸着フィルムを400回巻回して第2のコンデンサ素子12を形成し、第2のコンデンサ素子12の外周に未蒸着フィルムを10回巻回して絶縁部材33を形成し、絶縁部材33の外周に実施例1、2と同様の2枚1対の蒸着フィルムを300回巻回して第3のコンデンサ素子13を形成した(素子部分の総巻回数は実施例1及び2と同じ)。その後、実施例1、2と同様に熱プレス処理及びメタリコン処理(電極形成)等を行い、実施例3のコンデンサ素子10Cを得た。製作した素子において、第1のコンデンサ素子11(内側の素子)の静電容量は24μFであり、第2のコンデンサ素子12(中間の素子)の静電容量は28μFであり、第3のコンデンサ素子13(外側の素子)の静電容量は24μFであった。
その後、第1、第2、第3、第4、第5及び第6の配線41、42、43、44、45、46として、長さ85mmのAWG16(導体径1.29mm)の被覆銅線を6本用意し、それを製作したコンデンサ素子10Cの両端の電極に半田付けした。第1及び第2の配線41、42の一端を第1のコンデンサ素子11(内側の素子)の端面の電極21、22にそれぞれ接続し、第3及び第4の配線43、44の一端を第2のコンデンサ素子12(中間の素子)の端面の電極23、24にそれぞれ接続し、第5及び第6の配線45、46の一端を第3のコンデンサ素子13(外側の素子)の端面の電極25、26にそれぞれ接続した。第1の配線41、第3の配線43及び第5の配線45を順に、これらの間隔(中心間隔)が約4mmとなるように配置し、第2の配線42、第4の配線44及び第6の配線46を順に、これらの間隔(中心間隔)が約4mmとなるように配置した。第1及び第5の配線41、45と第4の配線44との他端を半田付けし、第2及び第6の配線42、46と第3の配線43との他端を半田付けして一対の端子とし、実施例3のコンデンサ1Cを得た。このコンデンサ1Cでも、第1のコンデンサ素子11(内側の素子)と、第2のコンデンサ素子12(中間の素子)と、第3のコンデンサ素子13(外側の素子)とが並列接続となっており、製作したコンデンサ1Cの一対の端子間には、76μFの静電容量が現れた。
(比較例1)
図9(a)に、比較例1に係る単一コンデンサ1Xの構成を示す。比較例1の単一コンデンサ1Xは、実施例の第1のコンデンサ素子11からなる1重巻回構造の単一コンデンサ素子10Xと、コンデンサ素子10Xの両端の第1及び第2の電極21X、22Xにそれぞれ接続された第1及び第2の配線41、42とを備える。単一コンデンサ素子10Xとしては、未蒸着フィルムを10回巻回した中芯部材31に、実施例と同様の2枚1対の蒸着フィルムを1100回巻回して第1のコンデンサ素子11を形成して(素子部分の総巻回数は実施例と同じ)、実施例のコンデンサ素子10とほぼ同一の体積を有する素子を製作した。第1及び第2の配線41、42としては、実施例の第1及び第2の配線41、42と同一の長さ85mmを有するAWG16(導体径1.29mm)の被覆銅線を使用した。比較例1の単一コンデンサ1Xの静電容量は、76μFであった。
(比較例2)
図9(b)に、比較例2に係るコンデンサ1Yの構成を示す。比較例2のコンデンサ1Yは、コンデンサ素子10Yと一対の配線41、43とを備える。コンデンサ素子10Yは、実施例のコンデンサ素子10において、他方の端部の全面に金属亜鉛を溶射し、第1のコンデンサ素子11の第2の電極22と第2のコンデンサ素子12の第4の電極24とをメタリコン電極42Yで接続した(なお、他方の端部では、全面にメタリコンを行うため、未蒸着フィルム巻回時に中芯部材31及び絶縁部材32を突出させない)。コンデンサ素子10Yの一方の端部では、第1のコンデンサ素子11の第1の電極21及び第2のコンデンサ素子12の第3の電極23に配線41、43をそれぞれ接続した。配線41、43としては、実施例1の第1の配線41と第2の配線42とを足し合わせた長さ(或いは、第3の配線43と第4の配線44とを足し合わせた長さ)170mmの同軸ケーブル1.5D−2Vを使用した(配線の総長は実施例と同じ)。このように、比較例2のコンデンサ1Yは、片側配線のコンデンサであり、特許文献1に開示のコンデンサと類似する。
(静電容量およびインダクタンスの測定)
日置電機株式会社製LCRハイテスター3522−50を用い、0.1Vの電圧を印加して、実施例1〜3及び比較例1、2の静電容量CおよびインダクタンスLの測定を行った。測定周波数は、静電容量の測定時には1kHz、インダクタンスの測定時には100kHzに設定された。この評価結果を図10に示す。
図10に示すように、比較例1と比較例2とはコンデンサ素子の体積及び配線の長さが同一であるが、1重巻回構造のコンデンサ素子10Xを有する比較例1の単一コンデンサ1Xのインダクタンスが246nHであるのに対して、同軸2重巻回構造のコンデンサ素子10Yを有する比較例2のコンデンサ1Yのインダクタンスは比較例1の約3/4倍の180nHと低減した。
1重巻回構造のコンデンサ素子10Xを有する比較例1の単一コンデンサ1Xでは、電流が流れる方向が一方向であるため、発生する磁束の分のインダクタンスを有することになる。これに対して、同軸2重巻回構造のコンデンサ素子10Yを有する比較例2のコンデンサ1Yでは、隣接する2つのコンデンサ素子11、12において互いに逆向きの電流が流れるともに、隣接する2つの配線41、43において互いに逆向きの電流が流れるため、発生する磁束が相殺されてコンデンサ1Yの総インダクタンスが低減した。
なお、比較例2の片側配線では、2つのコンデンサ素子11、12(これらの静電容量の総和は比較例1のコンデンサ素子10Xの静電容量と同じ)が直列接続となるため、その静電容量は比較例1の約1/4の19μFとなる。一般に直列接続の場合、並列接続の1/4以下でしかない。
また、図10に示すように、比較例2と実施例1とはコンデンサ素子の体積が同一であるが、片側配線の比較例2のコンデンサ1Yのインダクタンスが180nHであるのに対して、両側配線の実施例1のコンデンサ1Aのインダクタンスは比較例2の約半分の100nHと低減した(理論的には1/4以下になる)。また、実施例2でもコンデンサ素子の体積が同一であるが、両側配線の実施例2のコンデンサ1のインダクタンスは124nHであり、比較例2と比較して低減した(理論的には1/4以下になる)。また、実施例3でもコンデンサ素子の体積が同一であるが、両側配線の実施例3のコンデンサ1Cのインダクタンスは87nHであり、比較例2と比較して低減した。
実施例1、2、3では、2つのコンデンサ素子11、12、或いは3つのコンデンサ素子11、12、13を並列接続することができ、比較例1と同一の静電容量76μFを得ることができる。したがって、実施例1、2、3は、容量密度(同一体積のときの静電容量)においても、比較例2と比較して有利である。
本発明のコンデンサは、以下の各種用途に使用することができる。即ち、(1)携帯端末(携帯電話、携帯音楽プレーヤー、スマートフォン、タブレット型端末、ウエアラブル機器等)、(2)パソコン、(3)デジタルカメラ、(4)家電製品(テレビ、DVDレコーダー、冷蔵庫、洗濯機、エアコン等)、(5)カーナビゲーション、(6)発電用パワーコンディショナー(太陽光、風力等)、(7)LED照明、(8)自動車(電気自動車、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド車等)、(9)鉄道車両、(10)建機、(11)産業機器、(12)その他各種インバータ、などが挙げられる。中でも、高周波特性が要求される自動車や電力の用途などに用いられるコンデンサに利用できる。
1、1A、1B、1C、1D、1Y コンデンサ
1X 単一コンデンサ
10、10C、10Y コンデンサ素子
10D、10X 単一コンデンサ素子
11 第1のコンデンサ素子
12 第2のコンデンサ素子
13 第3のコンデンサ素子
21 第1の電極
22 第2の電極
23 第3の電極
24 第4の電極
25 第5の電極
26 第6の電極
31 中芯部材
32、33 絶縁部材
41、41A 第1の配線
42、42A 第2の配線
43、43A 第3の配線
44、44A 第4の配線
45 第5の配線
46 第6の配線
41B パターン配線
42B パターン配線
43B パターン配線
44B パターン配線
41C 第1のリードピン
42C 第2のリードピン
43C 第3のリードピン
44C 第4のリードピン
42Y メタリコン電極

Claims (9)

  1. 第1及び第2の電極を有する第1のコンデンサ素子と、
    前記第1のコンデンサ素子に隣接して設けられ、第3及び第4の電極を有する第2のコンデンサ素子と、
    前記第1のコンデンサ素子における前記第1の電極に接続され、前記第1の電極に対して第1の電位を接続するための第1の配線と、
    前記第1のコンデンサ素子における前記第2の電極に接続され、前記第2の電極に対して第2の電位を接続するための第2の配線と、
    前記第2のコンデンサ素子における前記第3の電極に接続され、前記第3の電極に対して前記第2の電位を接続するための第3の配線と、
    前記第2のコンデンサ素子における前記第4の電極に接続され、前記第4の電極に対して前記第1の電位を接続するための第4の配線と、
    を備え、
    前記第1の配線と前記第3の配線とが隣接して配置され、
    前記第2の配線と前記第4の配線とが隣接して配置される、
    コンデンサ。
  2. 前記第1の配線と前記第3の配線との間隔、及び、前記第2の配線と前記第4の配線との間隔は、所定のインダクタンスを満たすように設定される、
    請求項1に記載のコンデンサ。
  3. 前記第1の配線と前記第3の配線との間隔、及び、前記第2の配線と前記第4の配線との間隔は、絶縁耐圧要求を満たすように設定される、
    請求項1又は2に記載のコンデンサ。
  4. 前記第1及び第3の配線は互いに平行に配置され、
    前記第2及び第4の配線は互いに平行に配置される、
    請求項1〜3のいずれかに記載のコンデンサ。
  5. 前記第1及び第3の配線のうちの一方は筒状の配線であり、他方は前記一方の配線の中心軸上に配置され、
    前記第2及び第4の配線のうちの一方は筒状の配線であり、他方は前記一方の配線の中心軸上に配置される、
    請求項1〜4のいずれかに記載のコンデンサ。
  6. 前記第1のコンデンサ素子の前記第1の電極と前記第2のコンデンサ素子の前記第3の電極とが隣接し、
    前記第1のコンデンサ素子の前記第2の電極と前記第2のコンデンサ素子の前記第4の電極とが隣接する、
    請求項1〜5のいずれかに記載のコンデンサ。
  7. 前記第1のコンデンサ素子は巻回されてなり、
    前記第2のコンデンサ素子は前記第1のコンデンサ素子の外周に巻回されてなる、
    請求項1〜6のいずれかに記載のコンデンサ。
  8. 前記第1及び第2のコンデンサ素子は積層されてなる、
    請求項1〜7のいずれかに記載のコンデンサ。
  9. 前記第1及び第2のコンデンサ素子は、フィルムコンデンサ、電気二重層コンデンサ、タンタルコンデンサ、電解コンデンサ、又はセラミックコンデンサである、
    請求項1〜8のいずれかに記載のコンデンサ。
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