JP2017183257A - ヒータ - Google Patents
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Abstract
Description
上記EV車両やPHEV車両では、エンジン廃熱の代わりに温水PTCヒータ(以下、単に「ヒータ」という)により水を加熱し、ウォーターポンプで温水を循環させることで暖房を行っている。
このため,想定外の事象(冷却水の消失等)が発生した場合でも,発熱素子が過熱される可能性が極めて低い。
特許文献1には、光源点灯装置を構成する回路基板にサージ抑制回路を設けることで、回路基板に実装された素子を保護することが開示されている。
特に、EV車両やPHEV車両は、充電時において、充電ケーブルを介して、外部と接続されるため、高電圧サージが充電ケーブルに印加されると、PTC素子等の発熱素子が破損する可能性が高くなる。
これにより、サージ電流に起因する発熱素子の破損を抑制することができる。
これにより、サージ電流に起因する発熱素子の破損を抑制することができる。
これにより、使用者は、サージ電流が放電された場所を確認することができる。
これにより、第1及び第2の突出部間に配置された第3の絶縁部材をサージ電流が流れ易くすくなるため、この部分において、サージ電流を放電させることができる。つまり、サージ電流に起因する発熱素子の破損を抑制することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るヒータの外観を示す斜視図である。図2は、図1に示すヒータのA1−A2線で切断した際の断面図である。図2において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
金属製筐体11は、アースされており、筐体本体18と、蓋部19と、温水導入部21と、温水導出部22と、を有する。
温水導入部21は、筐体本体18に設けられている。温水導入部21は、第1の温水流路部材13に温水を導入するための部分である。
温水導出部22は、筐体本体18に設けられている。温水導出部22は、第2の温水流路部材14から温水を導出するための部分である。
第2の温水流路部材14は、第1の温水流路部材13から導入された温水が流れる第2の流路を有する。第2の流路内を流れる温水は、ヒータ本体16により加温される。第2の温水流路部材14内を通過した温水は、ヒータ10の外部に導出される。
また、図3及び図4では、プラス用電極板25及びマイナス用電極板27と発熱素子配設領域R1、及び非発熱素子配設領域R2との位置関係が分かるように、発熱素子配設領域R1、及び非発熱素子配設領域R2を図示する。図3及び図4において、図2に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
ヒータ本体16は、プラス用電極板25と、マイナス用電極板27と、発熱素子配設領域R1と、非発熱素子配設領域R2と、発熱素子28と、放電部である第1の放電部31と、を有する。
プラス用電極板本体33は、第1の端子部34よりも外形が大きくなるように構成された矩形部材である。
第1の端子部34は、プラス用電極板本体33の一辺から延出するように設けられている。第1の端子部34の一部(図3に示す非発熱素子配設領域R2を区画する部分)は、後述する第2の端子部36の一部(図4に示す非発熱素子配設領域R2を区画する部分)と対向している。
第1の端子部34の一部は、非発熱素子配設領域R2に対応し、かつ第2の端子部36と対向する第1の面34aを有する。第1の端子部34は、ケーブル等が接続される部分である。
マイナス用電極板本体35は、第2の端子部36よりも外形が大きくなるように構成された矩形部材である。
第2の端子部36は、マイナス用電極板本体35の一辺から延出するように設けられている。
第2の端子部36の一部は、非発熱素子配設領域R2に対応し、かつ第1の端子部34と対向する第2の面36aを有する。第2の端子部36は、ケーブル等を接続される部分である。
発熱素子配設領域R1は、複数の発熱素子28が配置される領域である。
非発熱素子配設領域R2は、第1の端子部34と第2の端子部36とが対向することで区画された領域である。非発熱素子配設領域R2は、発熱素子28が形成されない領域である。
複数の発熱素子28は、プラス用電極板25及びマイナス用電極板27の長手方向に所定の間隔で配置されている。
発熱素子28としては、例えば、PTC素子やその他抵抗による発熱体を例示できる。
第1の突起部41は、金属材料で構成されている。第1の突起部41は、例えば、プラス用電極板25と一体とされている。この場合、第1の突起部41は、プラス用電極板25の製造時に一括して形成することが可能である。
第2の突起部42は、金属材料で構成されている。第2の突起部42は、例えば、マイナス用電極板27と一体とされている。この場合、第2の突起部42は、マイナス用電極板27の製造時に一括して形成することが可能である。
また、ケーブルと接続される第1及び第2の端子部34,36間に、第1の放電部31を配置することで、複数の発電素子28の前段において、サージ電流を放電させることができる。
第1の延出部50は、第1の端子部34よりも下方に位置する筐体本体18の内壁から第1の端子部34と対向するように延出している。第1の延出部50は、第1の端子部34と対向する面50aを有する。
第2の延出部52は、第2の端子部36よりも上方に位置する筐体本体18の内壁から第2の端子部36と対向するように延出している。第2の延出部52は、第2の端子部36と対向する面52aを有する。
第3及び第4の突起部53,54は、金属材料で構成されている。第3の突起部53は、第1の延出部50と一体に構成されている。第4の突起部54は、第1の端子部34と一体に構成されている。
第5及び第6の突起部56,57は、金属材料で構成されている。第5の突起部56は、第2の延出部52と一体に構成されている。第5の突起部56は、第2の端子部36と一体に構成されている。
また、上述した第3の放電部51を有することで、金属製筐体46からマイナス用電極板に流れるサージ電流を、第3の放電部51において放電させることができる。
図7は、本発明の第2の実施形態に係るヒータの断面図である。図7に示す構造体の切断位置は、図8に示すD1−D2線の切断位置に対応している。図7において、図1〜図4に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図8は、図7に示すヒータ本体を平面視した図である。図8において、図7に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図9は、図7に示すヒータ本体及び筐体の一部をB1−B2線で切断した際の断面図である。図9において、図7及び図8に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
第1の延出部71は、一方の第1の端子部34の一部と対向するように、第1の端子部34の下方に位置する筐体本体18の一方の内壁から第2の端子部36に向かう方向に延出している。
第2の延出部72は、他方の第1の端子部34の一部と対向するように、第1の端子部34の下方に位置する筐体本体18の他方の内壁から第2の端子部36に向かう方向に延出している。
第1及び第2の延出部71,72の上面は、第2の面36aと同じ高さとなるように配置されている。
プラス用電極板本体63は、第1の端子部34を2つ有する点が、プラス用電極板本体33と異なる。
マイナス用電極板本体64は、1つの第2の端子部36が2つの第1の端子部34の一部と対向するように配置されていること以外は、マイナス用電極板本体35と同様に構成されている。
これにより、ヒータ本体62は、2つの非発熱素子配設領域R2を有する。
このように、第1の端子部34と第1及び第2の延出部71,72との間にも放電部66を設けることで、先に説明した第2及び第3の放電部49,51と同様な効果を得ることができる。
図10は、本発明の第3の実施形態のヒータの主要部の断面図である。図10では、図7〜9に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
放電部85を構成する第1の絶縁部材75は、プラス用電極板63、及びマイナス用電極板64のうち、筐体の蓋部19側に配置される電極板(図10の場合、プラス用電極板63)の端に配置されている。
これにより、複数の放電部85のうち、いずれかがサージ電流を放電した際、第2の端子部36、第1の延出部71、及び第2の延出部72のうち、いずれかの上面に煤け(煤がかかって黒く汚れること)が発生する。
のぞき窓86は、開口部18Aに設けられている。のぞき窓86の材料としては、例えば、ガラスを用いることが可能である。
このため、第2の実施形態の場合、第1及び第2の端子部34,36を分解しないと、サージ電流が放電されたか否かの判断がつかない。
図11は、本発明の第4の実施形態のヒータの主要部の断面図である。図11において、図9に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
第1の突出部105は、第1の面34aに設けられており、下方に突出している。第2の突出部106は、第1の突出部105と対向するように、第2の面36aに設けられている。第2の突出部106は、上方に突出している。第2の突出部106は、第1の突出部105との間に所定の間隔を有する。
第1及び第2の突出部105,106は、金属材料で構成されている。
第3の絶縁部材107は、第1及び第2の突出部105,106を埋設している。第3の絶縁部材107は、先に説明した第1の絶縁部材75と同様な材料で構成することができる。
これにより、第1及び第2の突出部105,106間に配置された第3の絶縁部材107をサージ電流が流れ易くすくなるため、この部分において、サージ電流を放電させることが可能となる。したがって、サージ電流に起因する発熱素子の破損を抑制することができる。
また、第1ないし第4の実施形態では、第1の端子部34と第2の端子部36との間に、第1の放電部31、及び放電部66,85,101を設けた場合を例に挙げて説明したが、第1の放電部31、及び放電部66,85,101を設ける位置は、発電素子28が形成されない領域であれば良く、第1ないし第4の実施形態で説明した位置に限定されない。
Claims (10)
- 通電により発熱する発熱素子と、
板状とされており、前記発熱素子を両面から挟むように配置されたプラス用電極板及びマイナス用電極板と、
前記プラス用電極板と前記マイナス用電極板とが対向する対向部分のうち、前記発熱素子が配置された発熱素子配設領域以外の非発熱素子配設領域に設けられており、前記サージ電流を放電する放電部と、
を有することを特徴とするヒータ。 - 前記プラス用電極板は、前記非発熱素子配設領域に対応し、かつ前記マイナス用電極板と対向する第1の面を有し、
前記プラス用電極板は、前記非発熱素子配設領域に対応し、かつ前記プラス用電極板と対向する第2の面を有しており、
前記放電部は、前記第1の面に設けられ、前記第2の面に向かう方向に突出する第1の突起部と、前記第2の面に設けられ、前記第1の面に向かう方向に突出する第2の突起部と、よりなる第1の放電部を含み、
前記第1の突起部の先端と前記第2の突起部の先端とを、所定の間隔を空けて対向配置させることを特徴とする請求項1記載のヒータ。 - 前記発熱素子、前記プラス用電極板、及びマイナス用電極板を収容する金属製筐体を含み、
前記放電部は、前記金属製筐体と前記プラス用電極板とが対向する部分に設けられた第2の放電部を含み、
前記第2の放電部は、前記金属製筐体に設けられた第3の突起部と、所定の間隔を空けた状態で、先端が該第3の突起部の先端と対向するように、前記プラス用電極板に設けられた第4の突起部と、
を有することを特徴とする請求項1または2記載のヒータ。 - 前記放電部は、前記金属製筐体と前記マイナス用電極板とが対向する部分に設けられた第3の放電部を含み、
前記第3の放電部は、前記金属製筐体に設けられた第5の突起部と、所定の間隔を空けた状態で、先端が該第5の突起部の先端と対向するように、前記プラス用電極板に設けられた第6の突起部と、
を有することを特徴とする請求項3記載のヒータ。 - 前記プラス用電極板は、前記非発熱素子配設領域に対応し、かつ前記マイナス用電極板と対向する第1の面を有し、
前記プラス用電極板は、前記非発熱素子配設領域に対応し、かつ前記プラス用電極板と対向する第2の面を有しており、
前記放電部は、前記第1及び第2の面と接触するように設けられ、かつ前記発熱素子よりも耐電圧の低い第1の絶縁部材を含むことを特徴とする請求項1記載のヒータ。 - 前記放電部は、前記第1及び第2の面と接触するように設けられ、前記第1の絶縁部材の周囲を覆うように配置されており、前記発熱素子よりも耐電圧の高い第2の絶縁部材を含むことを特徴とする請求項5記載のヒータ。
- 前記発熱素子、前記プラス用電極板、及びマイナス用電極板を収容する金属製筐体を含み、
前記放電部は、前記プラス用電極と前記金属製筐体とが対向する部分、及び前記マイナス用電極と前記金属製筐体とが対向する部分に、前記プラス用電極、前記マイナス用電極、及び前記金属製筐体と接触するように配置することを特徴とする請求項1ないし6のうち、いずれか1項記載のヒータ。 - 前記第1の絶縁部材は、前記プラス用電極板、及びマイナス用電極板のうち、前記筐体の蓋部側に配置される電極板の端に配置されており、
前記蓋部のうち、前記電極板の端と対向する部分に、のぞき窓を設けることを特徴とする請求項5ないし7のうち、いずれか1項記載のヒータ。 - 前記プラス用電極板は、前記非発熱素子配設領域に対応し、かつ前記マイナス用電極板と対向する第1の面を有し、
前記プラス用電極板は、前記非発熱素子配設領域に対応し、かつ前記プラス用電極板と対向する第2の面を有しており、
前記放電部は、前記第1の面に設けられた第1の突出部と、前記第1の突出部と対向するように、前記第2の面に設けられ、前記第1の突出部との間に所定の間隔を有する第2の突出部と、
前記第1の面、第2の面、前記第1の突出部、及び前記第2の突出部と接触するように、前記第1の面と前記第2の面との間に設けられ、前記発熱素子よりも耐電圧の低い第3の絶縁部材と、
を含み、
前記第3の絶縁部材は、前記第1及び第2の突出部を埋設することを特徴とする請求項1記載のヒータ。 - 前記プラス用電極板は、プラス用電極板本体と、該プラス用電極板本体から延出する第1の端子部と、を含み、
前記マイナス用電極板は、マイナス用電極板本体と、該マイナス用電極板本体から延出する第2の端子部と、を含んでおり、
前記放電部は、前記第1の端子部と前記第2の端子部との間に形成された前記非発熱素子配設領域に設けることを特徴とする請求項1ないし9のうち、いずれか1項記載のヒータ。
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