JP2017181248A - センサおよび測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】センシング感度を向上させることができるセンサを提供する。【解決手段】本発明のセンサは、アンテナに接続された第1櫛形電極と、第1櫛形電極から離れて配置された第2櫛形電極とを有する圧電基板と、振動に応じた電圧を発生する振動検出素子と、第2櫛形電極に接続されるとともに振動検出素子が発生した電圧が印加される可変容量素子とを備え、第1櫛形電極が、アンテナから入力された電気信号を表面弾性波に変換して送信し、第2櫛形電極が、当該第2櫛形電極間のインピーダンスに応じて反射率を変化させて第1櫛形電極が送信した表面弾性波を反射し、そして、第1櫛形電極が、第2櫛形電極が反射した表面弾性波を受信して、電気信号に変換してアンテナへ出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、センサおよび測定装置に関する。
特許文献1には、SAW(Surface Acoustic Wave;表面弾性波)を利用した無電源ワイヤレス式のセンサについて開示されている。この特許文献1に開示されているセンサでは、圧電基板上に形成された表面弾性波反射IDT(Interdigital Transducer;櫛形電極)に対して、インピーダンス変化型センサの一例としてサーミスタが接続されている。特許文献1に記載されたセンサは、サーミスタのインピーダンスの温度変化によって表面弾性波反射IDTの反射率を変化させることで、温度を検出する。
特開2012−255706号公報
上述した特許文献1では、上述したインピーダンス変化型センサとして、物理現象によってインピーダンスが変化する素子を広く採用することができるとされている。しかしながら、高周波の受動素子ではインピーダンスが大きく変化するものは限られている。そのため、センサの感度が低くなってしまうことがある。例えば、歪センサは抵抗変化が微量であり、これを使うためには電源付きのアンプが必要である。すなわち、電源付きのアンプなしでは感度が低くなる。また、圧電素子では、発生電圧は変化するものの、インピーダンス変化は小さい。このため、反射特性を大きく変化させることは難しく、センシング感度が低くなる。
本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであり、センシング感度を向上させることができるセンサおよび測定装置を提供する。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、アンテナに接続された第1櫛形電極と、前記第1櫛形電極から離れて配置された第2櫛形電極とを有する圧電基板と、振動に応じた電圧を発生する振動検出素子と、前記第2櫛形電極に接続されるとともに前記振動検出素子が発生した電圧が印加される可変容量素子とを備え、前記第1櫛形電極が、前記アンテナから入力された電気信号を表面弾性波に変換して送信し、前記第2櫛形電極が、当該第2櫛形電極間のインピーダンスに応じて反射率を変化させて前記第1櫛形電極が送信した表面弾性波を反射し、そして、前記第1櫛形電極が、前記第2櫛形電極が反射した表面弾性波を受信して、電気信号に変換して前記アンテナへ出力するセンサである。
また、本発明の一態様は、上記センサであって、前記振動検出素子が圧電素子である。
また、本発明の一態様は、上記センサであって、前記第2櫛形電極に接続される回路のインピーダンスを調整する調整用素子をさらに備える。
また、本発明の一態様は、上記センサであって、前記第2櫛形電極を構成する互いに対向する第1電極と第2電極とのうち、前記第1電極に前記可変容量素子(以下、第1可変容量素子)の一端が接続され、前記第2電極に前記第1可変容量素子とは異なる第2可変容量素子の一端が接続され、前記第1可変容量素子の他端と前記第2可変容量素子の他端とがともに負荷素子の一端に接続されている。
また、本発明の一態様は、上記センサであって、前記表面弾性波の動作特性が互いに異なる複数のセンサと、前記センサの前記アンテナに対して所定の電波を送信する送信部と、前記センサの前記アンテナから送信された電波を受信する受信部とを備えた計測装置である。
本発明によれば、振動検出素子と可変容量素子とを組み合わせることでインピーダンスの大きな変化を取り出すことができる。よって、センシング感度を向上させることができる。
本発明によるセンサの第1の実施形態の構成例を示す模式図である。 図1に示したセンサ10の動作例を説明するための模式図である。 図1に示したセンサ10の動作例を説明するための模式図である。 図1に示したセンサ10の変形例を示す模式図である。 図1に示したセンサ10の変形例を示す模式図である。 本発明によるセンサの第2の実施形態を説明するための模式図である。 本発明による計測装置の実施形態を説明するための模式図である。 図7に示した計測装置200の動作例を説明するための模式図である。
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明によるセンサの第1の実施形態の構成例を示す模式図である。図1に示したセンサ10は、圧電基板1と、アンテナ2と、櫛形電極3と、櫛形電極4と、バリキャップダイオード5と、振動検出素子6と、インダクタ7とを備える。櫛形電極3と櫛形電極4とは、互いに離して配置されて圧電基板1上に形成されている。ここで、振動検出素子6は、振動に応じた電圧を発生する受動素子である。振動検出素子6としては、一例として圧電素子があげられる。櫛形電極3はアンテナ2に接続されている。櫛形電極4を構成する互いに対向する電極4aと電極4bとのうち、電極4aはバリキャップダイオード5のカソードとインダクタ7の一端とに接続されている。電極4bはグランドに接続されている。バリキャップダイオード5のアノードはグランドに接続されている。インダクタ7の他端は振動検出素子6の一端に接続されている。そして、振動検出素子6の他端はグランドに接続されている。
圧電基板1は、水晶、リチウムナイオベート(LiNbO)、リチウムタンタレート(LiTaO)等の圧電性材料によって形成されている。アンテナ2は、図示していない外部の送信装置が送信した電波を受信し、高周波の電気信号に変換して櫛形電極3へ出力する。櫛形電極3は、アンテナ2から入力した高周波信号によって励振され、圧電基板1の表面にSAW11を発生する。櫛形電極4は到達したSAW11を高周波信号に変換する。そして、櫛形電極4は、到達したSAW11を、電極4aおよび電極4b間のインピーダンスに応じた反射率で、SAW12として反射する。櫛形電極3は、SAW12を高周波信号に変換し、アンテナ2に対して出力する。アンテナ2は、櫛形電極3から入力した高周波信号を電波に変換して送信する。
一方、振動検出素子6は、圧電効果を利用した受動素子であり、外力を電圧に変換する。振動が振動検出素子6に加えられると、振動検出素子6は振動に応じた電圧を発生する。振動検出素子6が発生した電圧は、インダクタ7を介してバリキャップダイオード5に印加される。また、インダクタ7は、櫛形電極4で発生した高周波信号が振動検出素子6に流れ込むのを阻止する。すなわち、インダクタ7を振動検出素子6と直列に設けることで、振動検出素子6が有する静電容量に高周波信号が入力されるのを防いでいる。また、バリキャップダイオード5は、可変容量素子であり、印加された逆方向電圧の大きさに応じて静電容量を変化させる。逆方向電圧が大きくなると容量は減少し、逆方向電圧が小さくなると容量は増加する。したがって、振動検出素子6で振動が観測された場合、次の流れで櫛形電極4が反射した反射波SAW12のレベルが変化する。すなわち、振動検出素子6で振動が観測されると、振動検出素子6が発生する電圧が変化する。振動検出素子6が発生する電圧が変化すると、バリキャップダイオード5の容量が変化する。バリキャップダイオード5の容量が変化すると、櫛形電極4のインピーダンスが変化する。そして、櫛形電極4のインピーダンスが変化すると、反射波SAW12のレベルが変化する。
例えば、図2に示したように、振動検出素子6に加えられた振動が波形(振動波形)21のように正弦波状に変化した場合、櫛形電極4の反射率は、振動波形21の半波分の変化に対応して実線22のように変化する。図2は、振動検出素子6に加えられた力(この場合、加速度)の向きおよび大きさの時間変化を波形21として、また、櫛形電極4の反射率の大きさの時間変化を実線22として、模式的に表している。
次に、図3を参照して、図1に示したセンサ10の動作例について説明する。図3は、アンテナ2の入出力信号の時間変化を示す模式図である。なお、センサ10の櫛形電極3と櫛形電極4との間のSAW遅延は1μsであるとする。また、図示していない外部の送信装置は、1μsの時間幅を有する周波数430MHzのバースト波を5μs毎に送信することとする。この場合、アンテナ2は、5μs毎に時間幅1μsの周波数430MHzのバースト信号31を櫛形電極3へ出力する。一方、櫛形電極3からアンテナ2へは、バースト信号31からSAW遅延の2倍の2μs遅延した反射信号32が5μs毎に入力される。このように送信信号をバーストパルスとすることで入出力信号を時間軸で分離することができる。なお、上述したように、反射信号32の大きさは、振動検出素子6へ加えられる振動に応じて変化する。振動検出素子6に加えられる振動の周期が5μsより十分大きい場合、振動の時間変化を十分とらえることができる。
以上のように、本実施形態によれば、無電源ワイヤレス式の振動センサにおいて、振動検出素子6とバリキャップダイオード5(可変容量素子)とを組み合わせることで、振動に応じて大きなインピーダンスの変化を発生させることができる。すなわち、センシング感度を容易に高めることができる。
なお、本実施形態のセンサ10は、アンテナ2に接続された櫛形電極3(第1櫛形電極)と、櫛形電極3から離れて配置された櫛形電極4(第2櫛形電極)とを有する圧電基板1と、振動に応じた電圧を発生する受動素子である振動検出素子6(振動検出素子)と、櫛形電極4に接続されるとともに振動検出素子6が発生した電圧が印加されるバリキャップダイオード5(可変容量素子)とを備えている。
また、振動検出素子や可変容量素子は、圧電素子やバリキャプダイオードに限定されない。振動検出素子は、振動に応じた電圧を発生する受動素子であればよく、例えば、コイルとすることができる。すなわち、振動検出素子をコイルとして、磁石やバネと組み合わせることで、振動を電圧変化として検出することができる。また、可変容量素子は、印加電圧に応じて容量が変化する素子であればよく、半導体素子に限らず、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)可変容量素子でもよい。また、振動検出素子や可変容量素子は、複数の素子を並列または直列に接続したものであってもよいし、例えば圧電素子とコイル等、異なる方式の素子を組み合わせたものであってもよい。
また、アンテナ2での入出力信号の分離は図3を参照して説明したバーストパルスを用いる方式に限定されない。例えば、外部の送受信装置の送信アンテナと受信アンテナとを分ければ、FMCW(frequency modulated continuous wave;周波数変調連続波)方式で定在波によって送信波と反射波とを分離することができる。
次に、図4および図5を参照して、図1に示した第1の実施形態の変形例について説明する。図4に示したセンサ10aおよび図5に示したセンサ10bは、図1に示したセンサ10に対して1または複数のインダクタ、コンデンサまたは抵抗を追加した構成を有している。なお、図4および図5において、図1に示したものと同一または対応する構成には同一の符号をつけて説明を省略する。
図4に示したセンサ10aは、図1に示したセンサ10と比較して、コンデンサ41と、抵抗42と、インダクタ43とを新たに備える。コンデンサ41は、バリキャップダイオード5のカソードと櫛形電極4の電極4aとの間に挿入されている。抵抗42の一端はバリキャップダイオード5のカソードに接続され、他端はインダクタ43の一端に接続されている。インダクタ43の他端はグランドに接続されている。
コンデンサ41は、振動検出素子6が発生する低周波の電圧が櫛形電極4に印加されないように設けられている。コンデンサ41を設けることで、振動検出素子6が発生する電圧を、櫛形電極4の耐圧を超える電圧に設定することができる。
インダクタ43は、櫛形電極4に接続される回路のインピーダンスを調整する調整用素子として機能する。例えば、櫛形電極4が出力する高周波信号の周波数において、インダクタ43とバリキャップダイオード5とが並列共振回路を構成するように、インダクタ43のインダクタンス値を設定する。この場合、櫛形電極4に接続される回路を共振点で動作させた場合、櫛形電極4の反射率を大きくすることができる。なお、抵抗42は、振動検出素子6が発生する低周波の電圧がグランドに低インピーダンスで接続されることを防止する。
一方、図5に示したセンサ10bは、図1に示したセンサ10と比較して、抵抗51と、インダクタ52とを新たに備える。抵抗51は、バリキャップダイオード5のカソードと櫛形電極4の電極4aとの間に挿入されている。インダクタ52は、一端が電極4aに接続され、他端がグランドに接続されている。
抵抗51は、振動検出素子6が発生する電圧が、直接(低インピーダンスで)、櫛形電極4に印加されないようにするとともに、インダクタ52を介して低インピーダンスでグランドに印加されないようにするために設けられている。この抵抗51を設けることで、例えば櫛形電極4の耐圧を超える電圧に、振動検出素子6が発生する電圧を設定することができる。
インダクタ52は調整用素子であり、図4に示したインダクタ43に対応する。インダクタ52は、インダクタ43と同様に、櫛形電極4に接続される回路のインピーダンスを調整する。例えば、櫛形電極4が出力する高周波信号の周波数において、インダクタ52とバリキャップダイオード5とが並列共振回路を構成するように、インダクタ52のインダクタンス値を設定する。上述したように、櫛形電極4に接続される回路を共振点で動作させた場合、櫛形電極4の反射率を大きくすることができる。なお、抵抗51は、コンデンサに代えてもよい。
<第2の実施形態>
次に、図6を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。図6(A)は本発明の第2の実施形態のセンサ100の構成例を示した模式図である。図6(B)〜(F)は、図6(A)に示したセンサ100の動作を説明するための模式図である。なお、図6において、図1に示したものと同一または対応する構成には同一の符号を付けて説明を省略する。
図6(A)に示したセンサ100は、櫛形電極4に接続される回路が、バリキャップダイオード61および62と、インダクタ63〜65と、振動検出素子66とから構成されている。櫛形電極4の一方の電極4aには、バリキャップダイオード61のカソードとインダクタ64の一方の端子とが接続されている。他方の電極4bには、バリキャップダイオード62のカソードとインダクタ65の一方の端子とが接続されている。バリキャップダイオード61のアノードおよびバリキャップダイオード62のアノードはともにインダクタ63の一方の端子に接続されている。インダクタ63の他方の端子はグランドに接続されている。インダクタ64の他方の端子は振動検出素子66の一方の端子に接続されている。そして、インダクタ65の他方の端子は振動検出素子66の他方の端子に接続されている。
次に、図6(B)〜(F)を参照して、図6(A)に示したセンサ100の動作例について説明する。図6(B)および図6(C)は、センサ100の簡易的な等価回路を示す。図6(B)は、振動検出素子6が発生した電圧の極性がインダクタ64側が負である場合のセンサ100の簡易的な等価回路である。この場合、バリキャップダイオード61は短絡した状態であり、バリキャップダイオード62が容量の変化するコンデンサとして動作する。また、破線のブロック67内は櫛形電極4から高周波的には見えない。図6(B)に示した回路において、振動検出素子66に加えられた力が図2の波形21のように正弦波状に変化したとすると、バリキャップダイオード62の容量変化に応じて、櫛形電極4の反射率の大きさは、図6(E)に実線で示したように振動波形21の半波分の変化に対応して変化する。
一方、図6(C)は、振動検出素子66が発生した電圧の極性がインダクタ64側が正である場合のセンサ100の簡易的な等価回路である。この場合、バリキャップダイオード62は短絡した状態であり、バリキャップダイオード61が容量の変化するコンデンサとして動作する。また、破線のブロック67内は櫛形電極4から高周波的には見えない。図6(C)に示した回路において、振動検出素子66に加えられた力が図2の波形21のように正弦波状に変化したとすると、バリキャップダイオード61の容量変化に応じて、櫛形電極4の反射率の大きさは、図6(F)に実線で示したように振動波形21の半波分の変化に対応して変化する。
したがって、図6(A)に示したセンサ100において、振動検出素子66に加えられた力が図2の波形21のように正弦波状に変化した場合、バリキャップダイオード61および62の容量変化に応じて、櫛形電極4の反射率の大きさは、図6(D)に実線で示したように振動波形21の半波分の変化に対応して変化する。
以上のように、本実施形態によれば、無電源ワイヤレス式の振動センサにおいて、振動検出素子66とバリキャップダイオード61とバリキャップダイオード62とを組み合わせることで、振動検出素子66が発生する電圧の極性にかかわらずインピーダンスの大きな変化を取り出すことができる。
なお、本実施形態のセンサ100では、櫛形電極4(第2櫛形電極)を構成する互いに対向する電極4a(第1電極)と電極4b(第2電極)とのうち、電極4aにバリキャップダイオード61(第1可変容量素子)の一端が接続されている。また、電極4bにバリキャップダイオード62(第2可変容量素子)の一端が接続されている。そして、バリキャップダイオード61の他端とバリキャップダイオード62の他端とがともにインダクタ63(負荷素子)の一端に接続されている。
<第3の実施形態>
次に、図7および図8を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。図7は本発明の第3の実施形態の計測装置200の構成例を示した模式図である。そして、図8は、図7に示した計測装置200の動作例を説明するための模式図である。
図7に示した計測装置200は、親機23と、センサ10−1、10−2および10−3とを備える。この場合、親機23およびセンサ10−1〜10−3は、橋梁71に設置されている。親機23は、例えば路肩からメンテナンスできるように設置することができる。
センサ10−1、10−2および10−3は、上述した第1の実施形態または第2の実施形態のセンサ10、10a、10bまたは100である。センサ10−1、10−2および10−3は、SAWの動作特性が互いに異なる。SAWの動作特性とは、SAWの動作状態の性質である。SAWの動作特性としては、例えば、櫛形電極3と櫛形電極4との間のSAW遅延の大きさがあげられる。あるいは、SAWを最も強く励振する櫛形電極3に印加される交流電圧の周波数があげられる。この交流電圧の周波数は、櫛形電極3および櫛形電極4を構成するすだれ状の電極の周期で決定される。以下、センサ10−1、10−2および10−3は、図1に示したセンサ10であり、櫛形電極3と櫛形電極4との間のSAW遅延がそれぞれ1μs、2μsおよび3μsであるとして説明を行う。
親機23は、図示していない送信部と受信部とを内部に備えるとともに、アンテナ24とアンテナ25とを備える。送信部は、アンテナ24を用いて、センサ10−1〜10−3のアンテナ2に対して所定の電波を送信する。受信部は、アンテナ24を用いて、センサ10−1〜10−3のアンテナ2から送信された電波を受信する。また、親機23は、図示していない制御部と通信部とを内部に備える。制御部は、送信部と受信部とを制御し、センサ10−1〜10−3からの受信(反射)信号の大きさを集積し、例えば、大きさと振動周波数の対応テーブルから振動の周波数を取得する。また、制御部は、通信部を制御し、アンテナ25を用いて所定の通信網に接続し、検出結果を表すデータを所定の通信先に対して送信する。
次に、図8を参照して、図7に示した計測装置200の動作例について説明する。図8は、センサ10−1〜10−3の各アンテナ2の入出力信号の時間変化を示す模式図である。なお、親機23は、1μsの時間幅を有する周波数430MHzのバースト波を8μs毎に送信することとする。この場合、各アンテナ2は、8μs毎に時間幅1μsの周波数430MHzのバースト信号81を出力する。一方、各アンテナ2へは、バースト信号81からSAW遅延の2倍の2μs、4μsまたは6μs遅延した反射信号82、83または84が8μs毎に入力される。このように送信信号をバーストパルスとし、さらにSAW遅延の大きさを異ならせることで信号81〜84を時間軸で分離することができる。
センサ10−1〜10−3は、バッテリレスおよびワイヤレスで、取り付け箇所の振動を感度良く検出することができる。したがって、バッテリレスであることから保守コストを低く抑えることができる。また、ワイヤレスであることから設置の自由度が高い。
なお、上記の説明では、センサ10−1〜10−3においてSAW遅延を異ならせることとしたが、SAWを最も強く励振する櫛形電極3に印加される交流電圧の周波数を異ならせる場合には、例えば、次のようにして各センサの検出値を別々に取り出すことができる。すなわち、親機23からは、複数の異なる周波数の信号を同時にまたは時間差を持たせて送信する。この場合、センサ10−1〜10−3は、観測している振動に応じた信号をそれぞれのSAWを最も強く励振する周波数で送信する。したがって、親機23は、受信信号から各周波数の信号を別々に取り出すことで、センサ10−1〜10−3の各反射信号を取得することができる。
<その他の実施形態>
なお、本発明の実施形態は上記のものに限定されず、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。例えば、振動検出素子6を他の物理量を電圧に変換する検出素子に代えてもよい。例えば、図1に示した振動検出素子6を、熱電対や熱電堆に代えることで熱や光を検出するセンサに変更することができる。また、例えば、図1に示した振動検出素子6を、例えば風力や水力を動力源とする発電機に代えることで風力や水力を検出するセンサに変更することができる。
10、10a、10b、100、10−1〜10−3 センサ
200 計測装置
23 親機
1 圧電基板
2、24、25 アンテナ
3、4 櫛形電極
5、61、62 バリキャップダイオード
6、66 振動検出素子
7、43、52、63〜65 インダクタ
41 コンデンサ
42、51 抵抗

Claims (5)

  1. アンテナに接続された第1櫛形電極と、前記第1櫛形電極から離れて配置された第2櫛形電極とを有する圧電基板と、
    振動に応じた電圧を発生する振動検出素子と、
    前記第2櫛形電極に接続されるとともに前記振動検出素子が発生した電圧が印加される可変容量素子と
    を備え、
    前記第1櫛形電極が、前記アンテナから入力された電気信号を表面弾性波に変換して送信し、
    前記第2櫛形電極が、当該第2櫛形電極間のインピーダンスに応じて反射率を変化させて前記第1櫛形電極が送信した表面弾性波を反射し、そして、
    前記第1櫛形電極が、前記第2櫛形電極が反射した表面弾性波を受信して、電気信号に変換して前記アンテナへ出力する
    センサ。
  2. 前記振動検出素子が圧電素子である
    請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記第2櫛形電極に接続される回路のインピーダンスを調整する調整用素子を
    さらに備える請求項1または2に記載のセンサ。
  4. 前記第2櫛形電極を構成する互いに対向する第1電極と第2電極とのうち、
    前記第1電極に前記可変容量素子(以下、第1可変容量素子)の一端が接続され、
    前記第2電極に前記第1可変容量素子とは異なる第2可変容量素子の一端が接続され、
    前記第1可変容量素子の他端と前記第2可変容量素子の他端とがともに負荷素子の一端に接続されている
    請求項1から3のいずれか1項に記載のセンサ。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のセンサであって、前記表面弾性波の動作特性が互いに異なる複数のセンサと、
    前記センサの前記アンテナに対して所定の電波を送信する送信部と、
    前記センサの前記アンテナから送信された電波を受信する受信部と
    を備えた測定装置。
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