JP2017096841A - 無給電ワイヤレスセンサおよびそれを用いた計測システム並びに計測システムの検知方法 - Google Patents

無給電ワイヤレスセンサおよびそれを用いた計測システム並びに計測システムの検知方法 Download PDF

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Masayuki Ozaki
正之 尾崎
奈良 誠
Makoto Nara
誠 奈良
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【課題】センサ感度を向上させることができる無給電ワイヤレスセンサと、それを用いた計測システム並びに計測システムを提供する。【解決手段】圧電基板1上に配置された第1の櫛形電極2は、受信した電気信号を表面弾性波に変換する。表面弾性波は第2の櫛形電極に伝搬する。第2の櫛形電極3は、表面弾性波をインピーダンス変化素子5により周囲環境の物理量の変化に応じて信号レベルを変化させた応答信号として第2のアンテナ6から無線送信する。この応答信号をモニターすることによって物理量の変化を検知することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、表面弾性波(Surface Acoustic Wave:SAW)素子を用いた無給電ワイヤレスセンサおよびそれを用いた計測システム並びに計測システムの検知方法に関する。
表面弾性波を発生させることができるSAW素子は、温度、圧力、応力等の物理量の変化を検出するセンサとして利用することができる。この種のSAW素子は、圧電基板上に表面弾性波を励振するための櫛形電極(IDT:Interdigital Transducer)が形成されており、SAW素子が設置されている周囲環境の物理量に応じて表面弾性波の共振周波数や反射信号、遅延時間が変化することを利用し、測定環境の物理量をセンシングしている。またSAW素子は、専用の電源を必要とせず、アンテナから受信した電力のみで動作可能で、パッシブ型のワイヤレスセンサとして利用されている。
SAW素子を用いた無給電ワイヤレスセンサ100aは、例えば特許文献1に記載されている。この種の無給電ワイヤレスセンサ100aは、図5に示すように、圧電効果により表面弾性波を発生させる圧電基板101上に、表面弾性波変換IDT102と表面弾性波反射IDT103とが相互に離れて対向配置されている。表面弾性波変換IDT102の一方の櫛形電極にはアンテナ104が接続しており、表面弾性波変換IDT102は、アンテナ104から入力する高周波信号(電気信号に相当)に対応する表面弾性波を圧電基板101に励振する。この励振された表面弾性波は、圧電基板101表面を伝搬して表面弾性波反射IDT103に達する。この表面弾性波は、表面弾性波反射IDT103によって反射され、再び圧電基板101表面を伝搬して表面弾性波変換IDT102に達する。そして表面弾性波変換IDT102によって高周波信号(応答信号に相当)に変換され、アンテナ104から出力される。ここで表面弾性波反射IDT103には、サーミスタ105が接続されており、このサーミスタ105のインピーダンス変化に応じて、表面弾性波反射IDT103の反射率が変化することを利用してセンシングを行う構成となっている。
特開2012−255706号公報
ところで、この種のワイヤレス通信に使用される高周波帯域においては、インピーダンス変化の大きい受動素子は限られている。そのため、センサの感度を向上させることができないという問題があった。特に無給電ワイヤレスセンサでは、低いセンサ感度を補うために電源装置が必要な増幅器を追加することができず、大きな問題であった。
本発明は上記問題点を解消し、センサ感度を向上させることができる無給電ワイヤレスセンサと、それを用いた計測システム並びに計測システムの検知方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願請求項1に係る発明は、圧電基板と、該圧電基板上に相互に離れて配置された第1の櫛形電極および第2の櫛形電極と、無線送信される電気信号を受信する前記第1の櫛形電極の一方の櫛形電極に接続した第1のアンテナと、応答信号を無線送信する前記第2の櫛形電極の一方の櫛形電極に接続した第2のアンテナと、前記第2の櫛形電極の前記一方の櫛形電極に接続し、周囲の物理量の変化に応じてインピーダンスが変化するインピーダンス変化素子と、を備え、前記第1の櫛形電極は、前記第1のアンテナで受信した電気信号を表面弾性波に変換し、前記第2の櫛形電極は、前記第1の櫛形電極から伝搬する前記表面弾性波を前記インピーダンス変化素子のインピーダンスに応じた信号レベルの前記応答信号に変換し、前記第2のアンテナは、前記インピーダンス変化素子のインピーダンスに応じた信号レベルの前記応答信号を無線送信することを特徴とする。
本願請求項2に係る発明は、電気信号を出力する送信機と、該送信機から送信された電気信号を受信し、応答信号を出力する無給電ワイヤレスセンサと、該無給電ワイヤレスセンサから出力される応答信号を受信する受信機とを備えた計測システムにおいて、前記無給電ワイヤレスセンサは、圧電基板と、該圧電基板上に相互に離れて配置された第1の櫛形電極および第2の櫛形電極と、無線送信される電気信号を受信する前記第1の櫛形電極の一方の櫛形電極に接続した第1のアンテナと、応答信号を無線送信する前記第2の櫛形電極の一方の櫛形電極に接続した第2のアンテナと、前記第2の櫛形電極の前記一方の櫛形電極に接続し、周囲の物理量の変化に応じてインピーダンスが変化するインピーダンス変化素子と、を備え、前記第1の櫛形電極は、前記第1のアンテナで受信した電気信号を表面弾性波に変換し、前記第2の櫛形電極は、前記第1の櫛形電極から伝搬する前記表面弾性波を前記インピーダンス変化素子のインピーダンスに応じた信号レベルの前記応答信号に変換し、前記第2のアンテナは、前記インピーダンス変化素子のインピーダンスに応じた信号レベルの前記応答信号を前記受信機へ無線送信することを特徴とする。
本願請求項3に係る発明は、請求項2記載の計測システムにおいて、前記受信機は、前記応答信号を受信し、該応答信号の信号レベルの変化から前記物理量の変化を検知する検知手段を有していることを特徴とする。
本願請求項4に係る発明は、電気信号を出力する送信機と、該送信機から送信された電気信号を受信し、応答信号を出力する無給電ワイヤレスセンサと、該給電ワイヤレスセンサから出力された応答信号を受信する受信機とを備えた計測システムの検知方法において、前記無給電ワイヤレスセンサは、圧電素子と、該圧電基板上に相互に離れて配置された第1の櫛形電極および第2の櫛形電極と、無線送信される電気信号を受信する前記第1の櫛形電極の一方の櫛形電極に接続した第1のアンテナと、応答信号を無線送信する前記第2の櫛形電極の一方の櫛形電極に接続した第2のアンテナと、前記第2の櫛形電極の前記一方の櫛形電極に接続し、周囲の物理量の変化に応じてインピーダンスが変化するインピーダンス変化素子と、を備え、前記送信機から送信された電気信号を前記第1のアンテナで受信し、該電気信号を前記第1の櫛形電極で表面弾性波に変換し、前記第1の櫛形電極から伝搬する前記表面弾性波を前記第2の櫛形電極で前記インピーダンス変化素子のインピーダンスの変化に応じて信号レベルが変化する前記応答信号に変換し、前記インピーダンス変化素子のインピーダンスの変化に応じて変化する信号レベルの前記応答信号を前記第2のアンテナから前記受信機へ無線送信することを特徴とする。
本願請求項5に係る発明は、請求項4記載の計測システムの検知方法において、前記受信機で前記応答信号の信号レベルの変化を検出し、前記物理量の変化を検知することを特徴とする。
本発明に係る無給電ワイヤレスセンサは、表面弾性波が第1の櫛形電極から圧電基板上を第2の櫛形電極に伝搬し、第2の櫛形電極で応答信号に変換され、この応答信号を第2の櫛形電極に接続している第2のアンテナから送信する構成としている。そのため、従来例のように表面弾性波を第2の櫛形電極で反射させ、この反射波を第1の櫛形電極に接続しているアンテナから送信する場合と比較して、信号の減衰が抑えられる。その結果、応答信号を増幅器で増幅する必要もなく、無給電ワイヤレスセンサとして好適な構成となる。
また、第2の櫛形電極で表面弾性波を応答信号に変換する際、第2の櫛形電極に接続するインピーダンス変化素子は、所望の物理量の変化に対してインピーダンス変化の大きい素子を適宜接続すればよく、センサ感度を向上できるという利点もある。
さらに電気信号の受信のための第1のアンテナと応答信号の送信のための第2のアンテナを分けた構成とすることで、受信時でも応答信号を送信することができ、継続的にセンシングすることができるという利点がある。
本発明の計測システム及びその検知方法は、上記の無給電ワイヤレスセンサを用いることにより、所望の物理量の変化に対してインピーダンス変化の大きい素子を接続することで、センサ感度を向上できる。また、無給電ワイヤレスセンサから送信される減衰の少ない応答信号の信号レベルの変化から物理量の変化を検出することができ、無給電の装置として好適である。
本発明の無給電ワイヤレスセンサの説明図である。 本発明の無給電ワイヤレスセンサの動作を説明する図である。 本発明の計測システムの説明図である。 本発明の計測システムの動作を説明する図である。 従来のこの種の無給電ワイヤレスセンサの説明図である。
本発明は、無給電ワイヤレスセンサに大きな特徴を有している。具体的には、第1の櫛形電極から第2の櫛形電極へ伝搬する表面弾性波を第2の櫛形電極でインピーダンス変化素子のインピーダンス変化に応じた信号レベルの応答信号に変換し、第2の櫛形電極に接続している第2のアンテナから出力する構成としている。ここで出力する応答信号の信号レベル(信号の大きさ)は、インピーダンス変化素子のインピーダンス変化に対応して変化し、このインピーダンス変化は、インピーダンス変化素子が設置されている周囲環境の物理量に対応している。したがって、この信号レベルの変化(変動)をモニターすれば物理量の変化(変動)をセンシングできることになる。以下、本発明の実施例について詳細に説明する。
まず、本発明の無給電ワイヤレスセンサ100について説明する。図1に示すように本実施例の無給電ワイヤレスセンサ100は、圧電効果を示し表面弾性波を伝搬する圧電基板1上に、第1の櫛形電極2と第2の櫛形電極3が相互に離れて形成されている。
圧電基板1は、圧電効果によって表面弾性波を発生させる圧電体によって構成され、例えばニオブ酸リチウム(NiNbO3)、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、水晶、ランガサイトなどから構成されている。また、圧電効果を示す高分子材料(例えば、PVDF)などを用いることもできる。
圧電基板1上に形成されている第1の櫛形電極2は、1対の櫛歯状の電極によって構成されており、交互に正負となるように配置して圧電基板1に対して電圧を印加する構成となっている。図1に示すように、1対の櫛歯状の電極の一方の電極はGNDに接続され、他方の電極は第1のアンテナ4に接続している。第1の櫛形電極2は、例えば、アルミニウム、銅、金、プラチナ、クロム、チタンまたはそれらの組み合わせ等適宜選択された金属で構成することができる。
また圧電基板1上に形成されている第2の櫛形電極3も、第1の櫛形電極2同様、1対の櫛歯状の電極によって構成されており、交互に正負となるように配置して圧電基板1に対して電圧を印加する構成となっている。さらにまた1対の櫛歯状の電極の一方の電極はGNDに接続され、他方の電極はインピーダンス変化素子5と第2のアンテナ6に接続している。第2の櫛形電極3も、例えば、アルミニウム、銅、金、プラチナ、クロム、チタンまたはそれらの組み合わせ等適宜選択された金属で構成することができる。
第1の櫛形電極2と第2の櫛形電極3は、相互に離れて配置されており、第1の櫛形電極2と第2の櫛形電極3との間の寸法を変更することにより、第1の櫛形電極2から第2の櫛形電極3へ伝搬する表面弾性波の遅延時間を調整することができる。
インピーダンス変化素子5は、本センサが設置されている周囲環境の物理量の変化に応じてインピーダンスが変化する素子となる。例えば、物理量に応じて電荷を蓄える容量が変化する可変キャパシタ、物理量に応じてインダクタンスが変化する可変インダクタ、物理量に応じて抵抗が変化する可変抵抗等を用いることができる。
図1に示す無給電ワイヤレスセンサ100では、図示しない送信機から送られた電気信号を第1のアンテナ4が受信し、第1の櫛形電極2によって表面弾性波に変換する。この表面弾性波は、圧電基板1上を伝搬し第2の櫛形電極3に達する。第2の櫛形電極3では、表面弾性波が応答信号に変換され、この応答信号を第2のアンテナ6から図示しない受信機へ送信する。このとき、第2のアンテナ6にはインピーダンス変化素子5が接続しているため、周囲の物理量の変化に応じてインピーダンス変化素子のインピーダンスが変化し、応答信号の信号レベルが変化することになる。
第2のアンテナ6から送信される応答信号は、受信機に受信されるまでの間に所定の減衰が生じるものの、第2のアンテナ6と受信機との間隔を常に一定に保てば伝送による減衰量は一定となり、応答信号の受信レベルの変化を識別できることになる。
図2は、第1のアンテナ4に入力する電気信号と第2のアンテナ5から送信される応答信号の変化を模式的に示している。図示していない送信機から1μsの時間幅を有する周波数430MHzのバースト波が5μs毎に送信され、第1の櫛形電極2と第2の櫛形電極3との間の遅延時間は2μsとする。図2に示すように、第1のアンテナ4は、5μs毎に時間幅1μsのバースト信号21を受信し、第1の櫛形電極2で表面弾性波に変換される。第2の櫛形電極3に伝搬した表面弾性波は、2μs遅延した応答信号22となる。このとき、第2の櫛形電極3にはインピーダンス変化素子5が接続しているため、そのインピーダンスの変化に応じて、応答信号22の信号レベルが変化する。図2では、インピーダンス変化素子5のインピーダンスが変化し、応答信号の信号レベルが徐々に小さくなっている例を示している。
予め、応答信号の変化量と物理量の変化量の関係を知っていれば、応答信号の受信レベルの変化からインピーダンス変化素子が設置されている周囲環境の物理量の変化を検知することが可能となる。
次に、図1に示す無給電ワイヤレスセンサ100を振動センサとして用いる場合について説明する。図3に橋梁の振動を計測する計測システムである本実施例の振動センサを示す。図3に示すように、橋梁7の車両が走行する裏面側に複数個の本発明の無給電ワイヤレスセンサ100a〜100cを設置している。振動センサとなるので、インピーダンス変化素子として振動に応じて電圧が発生する圧電素子を用いる。また無給電ワイヤレスセンサの近傍の橋梁7に中継器8に設置する。この中継器8は、無給電ワイヤレスセンサ100に電気信号を送信し、あるいは無給電ワイヤレスセンサ100から応答信号を受信するための第3のアンテナ9を備えている。この場合、中継器8は送信機と受信機として機能することになる。また例えば橋梁の振動を遠隔監視している監視センターなどへ応答信号を送信するための第4のアンテナ6を備えている。
振動測定は次のように行われる。中継器8から、例えば、1μsの時間幅を有する周波数430MHzのバースト信号を5μs毎に無給電ワイヤレスセンサ100a〜100Cへ送信する。無給電ワイヤレスセンサ100a〜100cは、それぞれ第1のアンテナでこのバースト信号21を受信する。ここで、無給電ワイヤレスセンサの遅延時間が、100aは2μs、100bは4μs、100cは6μsとする。入力したバースト信号21は、各無給電ワイヤレスセンサの第1の櫛形電極2で表面弾性波に変換される。この表面弾性波は、圧電基板1表面を伝搬して第2の櫛形電極3に到達する。無給電ワイヤレスセンサ100aでは遅延時間が2μsなので、2μs後に第2のアンテナから5μs毎に応答信号22aを出力する。同様に、無給電ワイヤレスセンサ100bでは遅延時間が4μs、無給電ワイヤレスセンサ100cでは遅延時間が6μsなので、それぞれ4μs、6μs後にそれぞれの第2のアンテナから5μs毎に応答信号22b、22cが出力される。これら応答信号は、第2の櫛形電極に接続している圧電素子が配置されている橋梁の振動に応じてインピーダンスが変化し、このインピーダンス変化に応じて信号レベルが変化する。したがって、第2のアンテナから出力される応答信号は、信号レベルが振動に応じて変化して出力されることになる。
図4では、1つのバースト信号21に対して3つの応答信号が出力されることがわかる。ここで、応答信号22a、22b、22cはその信号レベルが異なっている。これは、無給電ワイヤレスセンサと中継器8との間の寸法が異なるため、その寸法が大きくなるほど伝送による減衰が大きくなることを示している。なお、無給電ワイヤレスセンサと中継器8との間の寸法が大きくなるほど伝送による遅延も生じるが、本説明では伝送による遅延についてはゼロとして説明を行っている。
第2のアンテナから出力された応答信号は、中継器8で信号処理して振動を検知することができる。あるいは中継器8で増幅した信号を応答信号として出力し、別に設けた信号処理手段で信号を処理して振動を検知してもよい。なお上述のように、複数の無給電ワイヤレスセンサから出力される応答信号は、複数の無給電ワイヤレスセンサ毎に信号レベルが異なっている。したがって、同一の無給電ワイヤレスセンサ毎、つまり図4では例えば応答信号22aの信号レベルの変化をモニターし、振動の大きさの変化を検知することになる。
このような橋梁の振動検知は、橋梁の構造、路面の状態、通過する車両の大きさ等により特有の振動解析を行うことで、精度の高い疲労破損予測を可能とし期待が大きい。
なお、図4では、受信するバースト信号21と応答信号22が一致しない場合について説明したが、本実施例では受信アンテナである第1のアンテナと送信アンテナである第2のアンテナとを備えているため、バースト信号21の受信タイミングと送信信号22の送信タイミングが一致していても何ら問題がない。したがって、図3で説明した計測システムにさらに遅延時間が8μsの無給電ワイヤレスセンサを付加することも可能である。その結果、連続的な振動検知が可能となる。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものでないことは言うまでもない。例えば、バースト信号を用いる代わりにFMCW(Frequency modulated continuous wave:周波数変調連続波)方式とすることも可能である。
1: 圧電基板、2:第1の櫛形電極、3:第2の櫛形電極、4:第1のアンテナ、5:インピーダンス変化素子、6:第2のアンテナ、7:橋梁、8:中継器、9:第3のアンテナ、10:第4のアンテナ、21:バースト信号、22:応答信号、100:無給電ワイヤレスセンサ

Claims (5)

  1. 圧電基板と、
    該圧電基板上に相互に離れて配置された第1の櫛形電極および第2の櫛形電極と、
    無線送信される電気信号を受信する前記第1の櫛形電極の一方の櫛形電極に接続した第1のアンテナと、
    応答信号を無線送信する前記第2の櫛形電極の一方の櫛形電極に接続した第2のアンテナと、
    前記第2の櫛形電極の前記一方の櫛形電極に接続し、周囲の物理量の変化に応じてインピーダンスが変化するインピーダンス変化素子と、を備え、
    前記第1の櫛形電極は、前記第1のアンテナで受信した電気信号を表面弾性波に変換し、
    前記第2の櫛形電極は、前記第1の櫛形電極から伝搬する前記表面弾性波を前記インピーダンス変化素子のインピーダンスに応じた信号レベルの前記応答信号に変換し、
    前記第2のアンテナは、前記インピーダンス変化素子のインピーダンスに応じた信号レベルの前記応答信号を無線送信することを特徴とする無給電ワイヤレスセンサ。
  2. 電気信号を出力する送信機と、該送信機から送信された電気信号を受信し、応答信号を出力する無給電ワイヤレスセンサと、該無給電ワイヤレスセンサから出力される応答信号を受信する受信機とを備えた計測システムにおいて、
    前記無給電ワイヤレスセンサは、圧電基板と、該圧電基板上に相互に離れて配置された第1の櫛形電極および第2の櫛形電極と、無線送信される電気信号を受信する前記第1の櫛形電極の一方の櫛形電極に接続した第1のアンテナと、応答信号を無線送信する前記第2の櫛形電極の一方の櫛形電極に接続した第2のアンテナと、前記第2の櫛形電極の前記一方の櫛形電極に接続し、周囲の物理量の変化に応じてインピーダンスが変化するインピーダンス変化素子と、を備え、
    前記第1の櫛形電極は、前記第1のアンテナで受信した電気信号を表面弾性波に変換し、
    前記第2の櫛形電極は、前記第1の櫛形電極から伝搬する前記表面弾性波を前記インピーダンス変化素子のインピーダンスに応じた信号レベルの前記応答信号に変換し、
    前記第2のアンテナは、前記インピーダンス変化素子のインピーダンスに応じた信号レベルの前記応答信号を前記受信機へ無線送信することを特徴とする計測システム。
  3. 請求項2記載の計測システムにおいて、前記受信機は、前記応答信号を受信し、該応答信号の信号レベルの変化から前記物理量の変化を検知する検知手段を有していることを特徴とする計測システム。
  4. 電気信号を出力する送信機と、該送信機から送信された電気信号を受信し、応答信号を出力する無給電ワイヤレスセンサと、該給電ワイヤレスセンサから出力された応答信号を受信する受信機とを備えた計測システムの検知方法において、
    前記無給電ワイヤレスセンサは、圧電素子と、該圧電基板上に相互に離れて配置された第1の櫛形電極および第2の櫛形電極と、無線送信される電気信号を受信する前記第1の櫛形電極の一方の櫛形電極に接続した第1のアンテナと、応答信号を無線送信する前記第2の櫛形電極の一方の櫛形電極に接続した第2のアンテナと、前記第2の櫛形電極の前記一方の櫛形電極に接続し、周囲の物理量の変化に応じてインピーダンスが変化するインピーダンス変化素子と、を備え、
    前記送信機から送信された電気信号を前記第1のアンテナで受信し、該電気信号を前記第1の櫛形電極で表面弾性波に変換し、前記第1の櫛形電極から伝搬する前記表面弾性波を前記第2の櫛形電極で前記インピーダンス変化素子のインピーダンスの変化に応じて信号レベルが変化する前記応答信号に変換し、前記インピーダンス変化素子のインピーダンスの変化に応じて変化する信号レベルの前記応答信号を前記第2のアンテナから前記受信機へ無線送信することを特徴とする計測システムの検知方法。
  5. 請求項4記載の計測システムの検知方法において、前記受信機で前記応答信号の信号レベルの変化を検出し、前記物理量の変化を検知することを特徴とする計測システムの検知方法。
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