JP2017181072A - 赤外線装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】赤外線装置のサイズを抑えつつ、当該赤外線装置が経時的に(例えば工場出荷後)増加する欠陥素子(欠陥がある赤外線検知素子)に自律的に対応することを可能にする。【解決手段】本発明の赤外線装置100は、複数の検知素子を含む赤外線検知部105と、温度調節機能をもたない基準赤外線放射板から放射される赤外線を上記赤外線検知部によって検知することにより生成される第1の赤外線データを記憶する第1記憶部115と、上記基準赤外線放射板から放射される赤外線を上記赤外線検知部によって検知することにより上記第1の赤外線データよりも後に生成される第2の赤外線データと、上記第1の赤外線データとに基づいて、上記複数の検知素子の欠陥を判定する判定部117と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、赤外線装置及び方法に関する。
赤外線撮像装置は、複数の赤外線検知素子を含む赤外線検知器を有する。赤外線検知器の製造プロセスにおいて当該赤外線検知器の検知面が不均一になり得るので、当該赤外線検知器には、周辺の検知素子と大きく異なる特性をもつ欠陥素子が存在し得る。この欠陥素子による画質の劣化を改善するために、赤外線撮像装置では、例えば、周辺の検知素子に対応する周辺画素値を用いて、欠陥素子に対応する欠陥画素値が補正される。
工場出荷前では、欠陥素子の特定、及び欠陥画素の補正の設定は、工場において手動で行われ得る。一方、赤外線撮像装置の工場出荷後に、経年劣化などによって欠陥素子が増加した場合には、赤外線撮像装置は、欠陥素子を自ら特定し、当該欠陥素子に対応する欠陥画素を補正することが望ましい。
例えば、特許文献1には、赤外線撮像装置において、欠陥素子を判定し、当該欠陥素子に対応する欠陥画素を補正する技術が、開示されている。
特許第3418812号
上記特許文献1に開示されている技術では、欠陥素子を判定するために、例えば、赤外線撮像装置は、温度調節機能をもつ2つの基準温度板を備え、当該2つの基準温度板の温度が一定温度以上になるように調節される。仮に、赤外線撮像装置が、1つの基準温度板を備え、当該1つの基準温度板の温度を高温と低温とに調節する場合であっても、当該1つの基準温度板は、温度調節機能をもつことになる。このように、2つの温度基準板及び/又は温度調節機能に起因して、赤外線撮像装置が大型化し得る。
本発明の目的は、赤外線装置のサイズを抑えつつ、当該赤外線装置が経時的に(例えば工場出荷後)増加する欠陥素子(欠陥がある赤外線検知素子)に自律的に対応することを可能にすることにある。
本発明の赤外線装置は、複数の検知素子を含む赤外線検知部と、温度調節機能をもたない基準赤外線放射板から放射される赤外線を上記赤外線検知部によって検知することにより生成される第1の赤外線データを記憶する第1記憶部と、上記基準赤外線放射板から放射される赤外線を上記赤外線検知部によって検知することにより上記第1の赤外線データよりも後に生成される第2の赤外線データと、上記第1の赤外線データとに基づいて、上記複数の検知素子の欠陥を判定する判定部と、を備える。
本発明の方法は、温度調節機能をもたない基準赤外線放射板から放射される赤外線を複数の検知素子を含む赤外線検知器によって検知することにより生成され、記憶される第1の赤外線データを取得することと、上記基準赤外線放射板から放射される赤外線を上記赤外線検知器によって検知することにより上記第1の赤外線データよりも後に生成される第2の赤外線データを取得することと、上記第1の赤外線データと上記第2の赤外線データとに基づいて、上記複数の検知素子の欠陥を判定することと、を含む。
本発明によれば、赤外線装置のサイズを抑えつつ、当該赤外線装置が経時的に(例えば工場出荷後)増加する欠陥素子(欠陥がある赤外線検知素子)に自律的に対応することが可能になる。なお、本発明により、当該効果の代わりに、又は当該効果とともに、他の効果が奏されてもよい。
関連技術に係る赤外線撮像装置の概略的な構成の例を示すブロック図である。 欠陥置換メモリに記憶される欠陥画素置換情報と欠陥置換補正回路の動作とを説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る赤外線撮像装置の概略的な構成の例を示すブロック図である。 欠陥判定器の動作の例を説明するための説明図である。 差分データの算出の例を説明するための説明図である。 差分データ及び欠陥判定閾値に基づく欠陥の判定の例を説明するための説明図である。 FPNの分布の例を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る欠陥判定処理の概略的な流れの例を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態に係る補正処理の概略的な流れの例を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態の第1の変形例に係る赤外線撮像装置の概略的な構成の例を示すブロック図である。 第1の変形例における欠陥判定器の動作の例を説明するための説明図である。 第1の実施形態の第1の変形例に係る欠陥判定処理の概略的な流れの例を説明するためのフローチャートである。 、第2の実施形態に係る赤外線装置の概略的な構成の例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る欠陥判定処理の概略的な流れの例を説明するためのフローチャートである。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、同様に説明されることが可能な要素については、同一の符号を付することにより重複説明が省略され得る。
説明は、以下の順序で行われる。
1.関連技術
2.本発明の実施形態の概要
3.第1の実施形態
3.1.赤外線撮像装置の構成
3.2.技術的特徴
3.3.第1の変形例
3.4.第2の変形例
4.第2の実施形態
4.1.赤外線装置の構成
4.2.技術的特徴
4.3.変形例
<<1.関連技術>>
図1及び図2を参照して、本発明の実施形態に関連する関連技術を説明する。
図1は、関連技術に係る赤外線撮像装置900の概略的な構成の例を示すブロック図である。図1を参照すると、赤外線撮像装置900は、レンズ901、チョッパーミラー903、温度調節器(高温)905、基準温度板(高温)907、温度調節器(低温)909、基準温度板(低温)911、赤外線検知器913、増幅回路915、AD変換回路917、フレームメモリ919、欠陥置換補正回路921、高温データメモリ923、低温データメモリ925、欠陥判定器927及び欠陥置換メモリ929を備える。
−欠陥画素値の補正
赤外線撮像装置900は、赤外線撮像装置900の外側にある被写体からの赤外線をレンズに901より赤外線検知器913にフォーカスする。当該赤外線は、赤外線検知器913において電気信号に変換され、当該電気信号は、増幅回路915及びAD変換回路917を介して赤外線画像データに変換される。当該赤外線画像データは、フレームメモリ919に一時的に記憶され、その後、欠陥置換補正回路921に入力される。欠陥置換補正回路921は、欠陥置換メモリ929に記憶される情報に基づいて、欠陥画素値(即ち、欠陥素子に対応する欠陥画素の画素値)を補正する。例えば、欠陥置換補正回路921は、欠陥画素値を、欠陥画素の周辺画素(即ち、欠陥素子の周辺の検知素子に対応する画素)の画素値と置き換えることにより、上記欠陥画素値を補正する。
欠陥置換メモリ929は、欠陥画素置換情報を記憶する。当該欠陥画素置換情報は、各画素について、画素値の置換に関する置換情報を含む。例えば、当該置換情報は、置換なしを示す情報、又は、どの画素の画素値を用いて置換を行うかを示す情報である。例えば、置換情報が0であれば、当該置換情報は「置換なし」を示す。また、置換情報が1であれば、当該置換情報は「右側を用いて置換」を示し、置換情報が2であれば、当該置換情報は「左側を用いて置換」を示し、置換情報が3であれば、当該置換情報は「上側を用いて置換」を示し、置換情報が4であれば、当該置換情報は「下側を用いて置換」を示す。さらに、置換情報が5であれば、当該置換情報は「右上側を用いて置換」を示し、置換情報が6であれば、当該置換情報は「左上側を用いて置換」を示し、置換情報が7であれば、当該置換情報は「右下側を用いて置換」を示し、置換情報が8であれば、当該置換情報は「左下側を用いて置換」を示す。このような置換情報は、欠陥コードと呼ばれ得る。上記欠陥画素置換情報は、全画素についての置換情報(欠陥コード)を含む。
図2は、欠陥置換メモリ929に記憶される欠陥画素置換情報と欠陥置換補正回路921の動作とを説明するための説明図である。図2を参照すると、フレームメモリ919に一時的に記憶されるフレームメモリデータと、欠陥置換メモリ929に記憶される欠陥画素置換情報と、欠陥置換補正回路から出力される出力データとが示されている。欠陥画素置換情報は、B2画素についての欠陥コードとして1を含み、他の画素についての欠陥コードとして0を含む。そのため、欠陥置換補正回路921は、フレームメモリデータを取得し、当該フレームメモリデータのうちのB2画素の画素値「20」を、右側にあるC2画素の画素値「102」と置き換える。その結果、出力データでは、B2画素の画素値は「102」となる。
−欠陥画素置換情報の更新
経年により欠陥素子が増加した場合には、欠陥置換メモリ929に記憶される欠陥画素置換情報を更新する必要がある。この更新のために、赤外線撮像装置900は、レンズ901と赤外線検知器913との間に、チョッパーミラー903、基準温度板(高温)907及び基準温度板(低温)911を備える。赤外線撮像装置900は、通常時には、赤外線撮像装置900の外側に位置する被写体を撮像するが、欠陥置換メモリ929内の欠陥画素置換情報の更新時には、チョッパーミラー903を動作させ、基準温度板(高温)907及び基準温度板(低温)911をそれぞれ撮像する。基準温度板(高温)907及び基準温度板(低温)911の目的は、赤外線検知器913の全検知素子に対して均一の赤外線を入射させることである。なお、レンズ901の外側の被写体は、通常、輪郭を有するので、当該被写体によって全検知素子に対して均一の赤外線を入射させるのは困難である。
基準温度板(高温)907の撮像により生成される赤外線画像データ(以下、「高温データ」と呼ぶ)は、高温データメモリ923に記憶され、基準温度板(低温)911の撮像により生成される赤外線画像データ(以下、「低温データ」と呼ぶ)は、低温データメモリ925に記憶される。欠陥判定器927は、上記高温データ及び上記低温データを取得し、上記高温データと上記低温データとの差分データを算出する。当該差分データは、被写体の温度変化に対する画素値の変動量を表すので、ゲインデータを呼ぶ。欠陥判定器927は、当該ゲインデータに含まれる全画素値の平均を算出し、当該平均値から所定の閾値以上離れた画素値に欠陥があると判定する。換言すると、欠陥判定器927は、当該画素値に対応する画素及び検知素子に欠陥があると判定する。
この手法では、赤外線検知器913の被写体の温度変化に対する感度の特性(ゲイン)に基づいて、欠陥の判定が行われる。そのため、基準温度板(高温)907と基準温度板(低温)911との間には温度差が必要であり、赤外線撮像装置900は、温度調節器(高温)905及び温度調節器(低温)909により、基準温度板(高温)907及び基準温度板(低温)911の温度を調節する。温度調節器(高温)905及び温度調節器(低温)909は、例えば、ペルチェ素子などである。温度調節器(高温)905及び温度調節器(低温)909は、それぞれ、基準温度板(高温)907及び基準温度板(低温)911に含まれていてもよい。
<<2.本発明の実施形態の概要>>
まず、本発明の実施形態の概要を説明する。
(1)技術的課題
例えば上述したような関連技術では、欠陥素子を判定するために、例えば、赤外線撮像装置は、温度調節機能をもつ2つの基準温度板を備え、当該2つの基準温度板の温度が一定温度以上になるように調節される。仮に、赤外線撮像装置が、1つの基準温度板を備え、当該1つの基準温度板の温度を高温と低温とに調節する場合であっても、当該1つの基準温度板は、温度調節機能をもつことになる。このように、2つの温度基準板及び/又は温度調節機能に起因して、赤外線撮像装置が大型化し得る。
そこで、本発明の実施形態は、例えば、赤外線装置のサイズを抑えつつ、当該赤外線装置が経時的に(例えば工場出荷後)増加する欠陥素子(欠陥がある赤外線検知素子)に自律的に対応することを可能にする。
(2)技術的特徴
本発明の実施形態では、例えば、温度調節機能をもたない基準赤外線放射板から放射される赤外線を赤外線検知器によって検知することにより生成される第1の赤外線データが、記憶される。そして、上記基準赤外線放射板から放射される赤外線を上記赤外線検知器によって検知することにより、第2の赤外線データが上記第1の赤外線データよりも後に生成される。そして、上記第1の赤外線データ及び上記第2の赤外線データに基づいて、上記赤外線検知器に含まれる複数の検知素子の欠陥が判定される。
これにより、例えば、赤外線撮像装置が経時的に(例えば工場出荷後)増加する欠陥素子(欠陥がある赤外線検知素子)に自律的に対応することが可能になる。また、温度調節機能が不要なため、赤外線撮像装置のサイズが抑えられ得る。
なお、上述した技術的特徴は本発明の実施形態の具体的な一例であり、当然ながら、本発明の実施形態は上述した技術的特徴に限定されない。
<<3.第1の実施形態>>
続いて、図3〜図12を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。
<3.1.赤外線撮像装置の構成>
まず、図3を参照して、第1の実施形態に係る赤外線撮像装置100の構成の例を説明する。図3は、第1の実施形態に係る赤外線撮像装置100の概略的な構成の例を示すブロック図である。図3を参照すると、赤外線撮像装置100は、レンズ101、基準赤外線放射板103、赤外線検知器105、増幅回路107、AD変換回路109、フレームメモリ111、欠陥置換補正回路113、FPN(Fixed Pattern Noise)メモリ115、欠陥判定器117及び欠陥置換メモリ119を備える。
基準赤外線放射板103は、温度調節機能(例えば、ペルチェ素子など)をもたない。例えば、基準赤外線放射板103は、レンズ101と赤外線検知器105との間に位置し、開閉可能である。具体的には、例えば、基準赤外線放射板103は、赤外線撮像装置100のシャッタである。これにより、ミラーが不要になり、赤外線撮像装置100のサイズがさらに抑えられ得る。赤外線検知器105は、基準赤外線放射板103が閉じている間は、基準赤外線放射板103から放射される赤外線を検知し、基準赤外線放射板103が開いている間は、赤外線検知器105の外部からレンズ101を介して入射する赤外線を検知する。基準赤外線放射板103は、基準となる板であり、赤外線検知器105に赤外線を放射する。例えば、基準赤外線放射板103は、赤外線検知器105の検知素子に赤外線を一様に放射する。
赤外線検知器105は、複数の検知素子を含む。例えば、赤外線検知器105は、赤外線イメージセンサである。上記複数の検知素子は、ボロメータ型検知素子であってもよく、量子型検知素子であってもよく、あるいは他の種類の検知素子であってもよい。赤外線検知器105による赤外線の検知により、赤外線画像データが生成される。より具体的には、例えば、赤外線は、赤外線検知器105による検知によって電気信号に変換され、当該電気信号は、増幅回路107及びAD変換回路109を介して赤外線画像データに変換される。上記複数の検知素子の各々は、上記赤外線画像データの画素に対応する。
FPNメモリ115は、基準赤外線放射板103から放射される赤外線を赤外線検知器105によって検知することにより生成される赤外線画像データを記憶する。例えば、当該赤外線画像データは、予め記憶されているデータである。より具体的には、例えば、当該赤外線画像データは、赤外線撮像装置100の工場出荷時から記憶されているデータである。FPNメモリ115は、経年で増加した欠陥の判定のために使用される。
赤外線撮像装置100の各構成要素についての他の詳細は、第1の実施形態の技術的特徴として後述する。
<3.2.技術的特徴>
次に、図4〜図9を参照して、第1の実施形態の技術的特徴(欠陥判定、及び、赤外線画像データの補正)を説明する。
(1)欠陥判定
第1の実施形態では、FPNメモリ115は、基準赤外線放射板103から放射される赤外線を赤外線検知器105によって検知することにより生成される第1の赤外線画像データを記憶する。また、当該第1の赤外線画像データよりも後に、第2の赤外線画像データが、基準赤外線放射板103から放射される赤外線を赤外線検知器105によって検知することにより生成される。例えば、当該第2の赤外線画像データは、フレームメモリ111に一時的に記憶される。そして、欠陥判定器117は、上記第1の赤外線画像データと上記第2の赤外線画像データとに基づいて、赤外線検知器105に含まれる複数の検知素子の欠陥を判定する。換言すると、欠陥判定器117は、上記第1の赤外線画像データと上記第2の赤外線画像データとに基づいて、赤外線検知器105を用いて生成される赤外線画像データの画素の欠陥を判定する。
上述したように上記第1の赤外線画像データはFPNメモリ115に記憶されているので、以下では、上記第1の赤外線画像データは「FPNメモリデータ」とも呼ばれる。また、上述したように上記第2の赤外線画像データはフレームメモリ111に記憶されているので、以下では、上記第2の赤外線画像データは「フレームメモリデータ」とも呼ばれる。
(1−1)判定の手法
例えば、欠陥判定器117は、上記フレームメモリデータと上記FPNメモリデータとの差分データを算出し、当該差分データと所定の閾値(以下、「欠陥判定閾値」と呼ぶ)とに基づいて上記複数の検知素子の欠陥を判定する。
より具体的に、例えば、欠陥判定器117は、上記差分データに含まれる差分値の平均値を算出し、上記差分データのうちの、上記平均値から上記欠陥判定閾値以上離れている差分値を特定し、特定された当該差分値に対応する検知素子に欠陥があると判定する。換言すると、欠陥判定器117は、特定された当該差分値に対応する画素に欠陥があると判定する。
なお、例えば、欠陥置換メモリ119は、上記複数の検知素子のうちの欠陥素子を示す欠陥情報を記憶する。換言すると、当該欠陥情報は、赤外線検知器105を用いて生成される赤外線画像データの欠陥画素を示す。
(a)判定の例
以下、図4〜図6を参照して、欠陥の判定の例を説明する。図4は、欠陥判定器117の動作の例を説明するための説明図である。図5は、上記差分データの算出の例を説明するための説明図である。図6は、上記差分データ及び上記欠陥判定閾値に基づく欠陥の判定の例を説明するための説明図である。
図4を参照すると、フレームメモリ111、FPNメモリ115、欠陥判定器117及び欠陥置換メモリ119が示されている。FPNメモリ115には、第1の赤外線画像データ(FPNメモリデータ)が予め(例えば赤外線撮像装置100の工場出荷時から)記憶されている。欠陥判定のために、まず、赤外線撮像装置100は、基準赤外線放射板103(例えばシャッタ)を閉じた状態で撮像を行うことにより第2の赤外線画像データを生成し、フレームメモリ111に一時的に記憶する。欠陥判定器117は、FPNメモリデータ(上記第1の赤外線画像データ)及びフレームメモリデータ(上記第2の赤外線画像データ)を取得し、これらのデータの差分データを算出する。そして、欠陥判定器117は、当該差分データに基づいて欠陥判定を行う。その結果、欠陥素子(欠陥画素)があれば、欠陥置換メモリ119に記憶される欠陥情報が更新される。一例として、当該欠陥情報は、図2に示されるような欠陥画素置換情報であり、画素ごとの欠陥コードを含む。例えば、欠陥素子(欠陥画素)があれば、当該欠陥素子(欠陥画素)に対応する欠陥コードが更新される。
図5を参照すると、フレームメモリデータ、FPNメモリデータ及び差分データの例が示されている。例えば、FPNメモリデータ内のA1画素の画素値(200)とフレームメモリデータ内のA1画素の画素値(100)との差分(100)が、差分データ内のA1画素の差分値として算出される。例えば、FPNメモリデータ内のA2画素の画素値(250)とフレームメモリデータ内のA1画素の画素値(150)との差分(100)が、差分データ内のA3画素の差分値として算出される。このような差分値は、検知素子に欠陥がなかったとしても生じる。その理由は、FPNメモリ115にFPNメモリデータが記憶された時点(例えば工場出荷時)と、欠陥判定の時点とで、基準赤外線放射板103の温度が異なり、その結果、基準赤外線放射板103から放射される赤外線の量が異なるためである。
図6を参照すると、画素ごとの差分値が示されている。図6に示されている差分値は、図5に示される差分データに含まれる差分値である。欠陥判定器117は、差分データに含まれる差分値の平均値(97.1)を算出する。そして、欠陥判定器117は、この平均値(97.1)から欠陥判定閾値ThrFPN(8)以上離れている差分値を特定する。この例では、A3画素の差分値(70)が特定される。即ち、この例では、差分値の正常範囲が89.1〜105.1であり、A3画素の差分値は、当該正常範囲外にあり、異常値として特定される。そのため、欠陥判定器117は、A3画素に対応する検知素子(又はA3画素)に欠陥があると判定する。
(b)欠陥の判定が可能である理由
図7を参照して、上述したような差分値から欠陥の判定が可能である理由を説明する。
図7は、FPNの分布の例を説明するための説明図である。図7を参照すると、赤外線検知器105を用いて生成される赤外線画像データに含まれる画素値の分布が示されている。ここでは、当該分布は、FPNの分布と呼ばれ得る。分布11は、FPNメモリに記憶されている上記第2の赤外線画像データ(FPNメモリデータ)の分布であり、基準赤外線放射板103がある温度である際の分布である。一方、分布13は、基準赤外線放射板103が別の温度である際の分布である。
この例では、例えば赤外線検知器105の検知素子に欠陥が発生していないが、図7に示されるように、分布11及び分布13の形状は、ほぼ直線状にはなっておらず、凹凸を含む。なぜならば、赤外線検知器105の全検知素子に一様に赤外線が入射すると理論上出力は均一となるが、実際には検知素子間の特性の差異に起因してFPN(Fixed Pattern Noise)と呼ばれる出力誤差が生じるからである。
さらに、図7に示されるように、分布13は、分布11よりも下に位置するが、分布13の形状は、分布11の形状とほぼ同じである。なぜならば、FPNの分布は、撮像時の被写体の温度(及び検知器自体の温度)に応じて上下にシフトするが、FPNの分布の形状は、当該温度に応じてほとんど変化しないからである。なぜならば、FPNの分布の形状に大きな影響を与えるのは、検知素子の特性(ボロメータ型検知素子の場合には電気抵抗値、量子型検知素子の場合には暗電流)であり、当該特性の変化がなければ、FPNの分布の形状はあまり変化しないからである。
逆に言えば、検知素子の特性がある程度変化すれば、FPNの分布の形状もある程度変化し、また、当該検知素子の欠陥が発生する。よって、FPNの分布の形状がある程度変化するならば、検知素子の特性(例えば、電気抵抗値又は暗電流など)がある程度変化しており、当該検知素子に欠陥があると判定することができる。
FPNの分布の形状がある程度変化したか(即ち、検知素子に欠陥があるか)は、FPNの分布の差分(即ち、差分データ)に基づいて判定することができる。なぜならば、FPNの分布の差分が直線に近ければ(即ち、差分値が平均値付近の値であれば)、FPNの分布の形状がほとんど変化していないことが分かり、FPNの分布の差分に離散点があれば(即ち、平均値から離れた差分値があれば)、FPNの分布の形状がある程度変化したことが分かるからである。
例えば以上のように、差分値から欠陥の判定が可能である。
なお、本実施形態では、温度が異なる2つの被写体間での変化量ではなく、(温度に依存しない)FPNの分布の形状の変化(即ち、経年による検知素子の特性の変化)に着目しているので、2つの基準温度板は不要であり、また、温度調節自体も不要である。仮に、フレームメモリデータの生成時の基準赤外線放射板103の温度と、FPNメモリデータの生成時の基準赤外線放射板103の温度とがほとんど同じ(又は完全に同じ)であったとしても、差分データに含まれる差分値の平均値が0付近になるにすぎず、欠陥判定には影響しない。
(c)欠陥判定閾値
上記欠陥判定閾値(図6のThrFPN)の設定手法の例を説明する。
例えば、赤外線検知器105に含まれる検知素子は、ボロメータ型検知素子である。ボロメータ型検知素子は、抵抗体である。ボロメータ型検知素子に入射する赤外線の量に応じて、当該ボロメータ型検知素子の抵抗値がわずかに変化し、電流が変化する。この電流の変化が電気信号として出力される。室温付近の被写体の温度が1℃変化すると、ボロメータの抵抗値は、0.01%程度変化する。例えば、被写体の温度の変化による抵抗値の変化(0.01%程度の変化)とくらべて十分大きな変化(例えば0.1%以上の変化)があった場合に、検知素子(画素)に欠陥があると判定される。
例えば、以下のように、図6のThrFPNが設定される。
Figure 2017181072
[AD_R]:AD変換回路109の全階調数(LSB)
[FPNp-p]:全階調数に対するFPNメモリデータのピークピーク値(最大値と最小値との差)の割合(%)
[ΔR]:検知素子間での抵抗値のばらつき(%)
[R_Thr]:欠陥とみなされる抵抗値の変化量(%)
一例として、[AD_R]は1000LSBであり、[FPNp-p]は80%であり(即ち、1000LSBの80%に画素値がばらついており)、[ΔR]は、10%であり(即ち、検知素子間での抵抗値のばらつきは、全検知素子の抵抗値の平均値の10%の範囲でばらついており)、[R_Thr]は0.1%である(即ち、0.1%の変化で欠陥とみなされる)。この場合に、ThrFPNは、以下のように算出される。
Figure 2017181072
(1−2)処理の流れ
図8を参照して、第1の実施形態に係る欠陥判定処理の例を説明する。図8は、第1の実施形態に係る欠陥判定処理の概略的な流れの例を説明するためのフローチャートである。
欠陥判定器117は、フレームメモリ111からフレームメモリデータを取得する(S201)。
欠陥判定器117は、FPNメモリ115からFPNメモリデータを取得する(S203)。
そして、欠陥判定器117は、上記フレームメモリデータと上記FPNメモリデータとの差分データを算出する(S205)。
その後、欠陥判定器117は、上記差分データと欠陥判定閾値とに基づいて、赤外線検知器105に含まれる複数の検知素子の欠陥を判定する(S207)。
検知素子の欠陥があると判定されれば(S207:YES)、欠陥置換メモリ119に記憶される欠陥情報が更新される(S209)。そして、処理は終了する。
検知素子の欠陥がなしと判定されれば(S207:NO)、欠陥情報の更新なしに処理は終了する。
(2)赤外線画像データの補正
例えば、欠陥置換補正回路113は、赤外線を赤外線検知器105によって検知することにより生成される赤外線画像データのうちの、欠陥素子に対応する欠陥画素値を補正する。換言すると、欠陥置換補正回路113は、欠陥画素の画素値(欠陥画素値)を補正する。
(2−1)補正の手法
例えば、欠陥置換補正回路113は、上記赤外線画像データのうちの、上記欠陥素子の周辺の検知素子に対応する周辺画素値を用いて、上記欠陥画素値を補正する。即ち、欠陥置換補正回路113は、欠陥画素の周辺画素の画素値(周辺画素値)を用いて、上記欠陥画素値を補正する。
より具体的には、例えば、欠陥置換補正回路113は、上記欠陥画素値を上記周辺画素値に置き換えることにより上記欠陥画素値を補正する。
例えば、赤外線撮像装置100は、基準赤外線放射板103を開き、赤外線撮像装置100の外側にある被写体からの赤外線をレンズに101より赤外線検知器105にフォーカスする。当該赤外線は、赤外線検知器105において電気信号に変換され、当該電気信号は、増幅回路107及びAD変換回路109を介して赤外線画像データに変換される。当該赤外線画像データは、フレームメモリ111に一時的に記憶され、その後、欠陥置換補正回路113に入力される。欠陥置換補正回路113は、欠陥置換メモリ119に記憶される欠陥情報(例えば、欠陥画素置換情報)に基づいて、欠陥画素値(即ち、欠陥素子に対応する欠陥画素の画素値)を補正する。例えば、欠陥置換補正回路113は、欠陥画素値を、欠陥画素の周辺画素(即ち、欠陥素子の周辺の検知素子に対応する画素)の画素値と置き換えることにより、上記欠陥画素値を補正する。
(2−2)処理の流れ
図9を参照して、第1の実施形態に係る補正処理の例を説明する。図9は、第1の実施形態に係る補正処理の概略的な流れの例を説明するためのフローチャートである。
欠陥置換補正回路113は、フレームメモリ111からフレームメモリデータを取得する(S221)。
欠陥置換補正回路113は、欠陥置換メモリ119に記憶されている欠陥情報(例えば、欠陥画素置換情報)に基づいて、欠陥(欠陥素子又は欠陥画素)があるか(即ち、補正が必要であるか)を確認する(S223)。
欠陥があれば(S223:YES)、欠陥置換補正回路113は欠陥画素値を補正し(S225)、処理は終了する。
欠陥がなければ(S223:NO)、補正なしに処理は終了する。
以上、第1の実施形態(変形例を除く)を説明した。第1の実施形態によれば、赤外線撮像装置100が経時的に(例えば工場出荷後)増加する欠陥素子(欠陥がある赤外線検知素子)に自律的に対応することが可能になる。また、温度調節機能が不要なため、赤外線撮像装置100のサイズが抑えられ得る。
<3.3.第1の変形例>
次に、図10〜図12を参照して、第1の実施形態の第1の変形例を説明する。
とりわけ第1の変形例では、FPNメモリ115に記憶される赤外線画像データ(FPNメモリデータ)が更新される。即ち、FPNメモリ115は、検知素子に欠陥があると判定される場合に、上記第1の赤外線画像データの代わりに、上記第2の赤外線画像データを新たに記憶する。
なお、その後、欠陥判定器117は、基準赤外線放射板103から放射される赤外線を赤外線検知器105によって検知することにより上記第2の赤外線データ(新たなFPNメモリデータ)よりも後に生成される第3の赤外線データと、上記第2の赤外線データとに基づいて、上記複数の検知素子の欠陥を判定し得る。
(1)具体的な構成及び動作
以下、図10及び図11を参照して、第1の変形例に係る具体的な構成及び動作の例を説明する。
図10は、第1の実施形態の第1の変形例に係る赤外線撮像装置100の概略的な構成の例を示すブロック図である。図10を参照すると、図3に示される構成と比べて、欠陥判定器117からFPNメモリ115へのルートが増えている。当該ルートは、FPNメモリデータを更新するためのものである。
図11は、第1の変形例における欠陥判定器117の動作の例を説明するための説明図である。図4の例と同様に、欠陥判定器117は、FPNメモリデータとフレームメモリデータとの差分データを算出し、当該差分データに基づいて欠陥判定を行う。その結果、欠陥素子(欠陥画素)があれば、欠陥置換メモリ119に記憶される欠陥情報が更新される。一例として、当該欠陥情報は、図2に示されるような欠陥画素置換情報であり、画素ごとの欠陥コードを含む。例えば、欠陥素子(欠陥画素)があれば、当該欠陥素子(欠陥画素)に対応する欠陥コードが更新される。さらに、とりわけ第1の変形例では、欠陥素子(欠陥画素)があれば、欠陥判定器117は、フレームメモリデータをFPNメモリ115に入力し、FPNメモリデータを更新する。
このようなFPNメモリデータの更新により、例えば、欠陥置換メモリ119に記憶される欠陥情報の更新の頻度が低くなり得る。具体的には、例えば、FPNメモリデータが更新されない場合には、欠陥素子が増加していなくても、1つ以上の欠陥素子があれば、欠陥判定の都度、欠陥素子があると判定され、欠陥置換メモリ119内の欠陥情報が更新される。そのため、欠陥情報の更新の頻度が高くなり得る。一方、第1の変形例のようにFPNメモリデータが更新される場合には、欠陥素子が新たに発生しない限り(即ち、特性変化が新たに発生しない限り)、欠陥素子があるとは判定されず、欠陥置換メモリ119内の欠陥情報が更新されない。換言すると、欠陥素子が新たに発生した場合に限り、欠陥置換メモリ119内の欠陥情報が更新される。よって、第1の変形例によれば、欠陥情報が更新の頻度が低くなり得る。ここで、工場出荷時に記憶させる欠陥置換メモリ119は、頻繁に更新しないため、不揮発性メモリが使用される。不揮発性メモリデータの更新は、揮発性メモリデータの更新と比べて処理により多くの時間を要するので、このように欠陥情報の更新の頻度が低くなることが望ましい。
(2)処理の流れ
図12を参照して、第1の実施形態に係る欠陥判定処理の例を説明する。図12は、第1の実施形態の第1の変形例に係る欠陥判定処理の概略的な流れの例を説明するためのフローチャートである。
ステップS241〜S247についての説明は、例えば、図8のステップS201〜S207についての説明と同じである。よって、ここでは重複する説明を省略し、ステップS249及びS251のみを説明する。
検知素子の欠陥があると判定されれば(S247:YES)、欠陥置換メモリ119に記憶される欠陥情報が更新される(S249)。さらに、フレームメモリデータが、FPNメモリ115に新たに記憶される。即ち、FPNメモリデータが更新され、上記フレームメモリデータが新たなFPNメモリデータとなる。そして、処理は終了する。
<3.4.第2の変形例>
次に、第1の実施形態の第2の変形例を説明する。
第1の実施形態の上述した例では、赤外線撮像装置への適用例であったが、第1の実施形態はこの例に限定されない。第2の変形例では、上述した技術的特徴は、赤外線撮像装置ではなく、他の種類の撮像装置に適用されてもよい。
第2の変形例に係る撮像装置は、複数の検知素子を含む検知器を備えてもよい。例えば、当該検知器は、いずれかのイメージセンサであってもよい。さらに、上記撮像装置は、(例えば温度調節機能をもたない)基準放射板から放射される電磁波を上記検知器によって検知することにより生成される第1の画像データを記憶するFPNメモリを備えてもよい。上記電磁波は、赤外線以外の電磁波(例えば、可視光又は電波など)であってもよい。また、上記撮像装置は、上記基準放射板から放射される電磁波を上記検知器によって検知することにより上記第1の画像データよりも後に生成される第2の画像データと、上記第1の画像データとに基づいて、上記複数の検知素子の欠陥を判定する欠陥判定器、を備えてもよい。
例えば、第1の実施形態の上述した例は、「赤外線」、「赤外線検知器」、「基準赤外線放射板」及び「赤外線画像データ」をそれぞれ「電磁波」、「検知器」、「基準放射板」及び「画像データ」と読み替えることにより、第2の変形例に適用されてもよい。
一例として、上記電磁波は、可視光であってもよい。この場合に、上記検知器は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ又はCMOS(Complementary MOS)イメージセンサであってもよい。
以上、第2の変形例を説明した。第2の変形例によれば、撮像装置が経時的に(例えば工場出荷後)増加する欠陥素子(欠陥がある赤外線検知素子)に自律的に対応することが可能になる。また、温度調節機能が不要なため、撮像装置のサイズが抑えられ得る。
<<4.第2の実施形態>>
続いて、図13及び図14を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。上述した第1の実施形態は、具体的な実施形態であるが、第2の実施形態は、より一般化された実施形態である。
<4.1.赤外線装置の構成>
まず、図13を参照して、第2の実施形態に係る赤外線装置300の構成の例を説明する。図13は、第2の実施形態に係る赤外線装置300の概略的な構成の例を示すブロック図である。図13を参照すると、赤外線装置300は、赤外線検知部310、第1記憶部320及び判定部330を備える。
赤外線検知部310は、複数の検知素子を含む。赤外線検知部310による赤外線の検知により、赤外線データが生成される。より具体的には、例えば、赤外線は、赤外線検知部310による検知によって電気信号に変換され、当該電気信号は、赤外線データに変換される。
例えば、赤外線装置300は、赤外線撮像装置であり、赤外線検知部310は、赤外線イメージセンサであり、上記赤外線データは、赤外線画像データである。例えば、上記複数の検知素子の各々は、上記赤外線画像データの画素に対応する。上記複数の検知素子は、ボロメータ型検知素子であってもよく、量子型検知素子であってもよく、あるいは他の種類の検知素子であってもよい。
第1記憶部320は、温度調節機能をもたない基準赤外線放射板から放射される赤外線を赤外線検知部310によって検知することにより生成される赤外線データを記憶する。
赤外線装置300は、上記基準赤外線放射板をさらに備えてもよい。上記基準赤外線放射板は、赤外線装置300のシャッタであってもよい。上記基準赤外線放射板は、基準となる板であり、赤外線検知部310に赤外線を放射する。例えば、上記基準赤外線放射板は、赤外線検知部310の検知素子に赤外線を一様に放射する。
一例として、赤外線装置300は、第1の実施形態に係る赤外線撮像装置100と同様の構成を有し、同様に動作してもよい。赤外線検知部310は、第1の実施形態に係る赤外線検知器105と同様に動作してもよく、第1記憶部320は、第1の実施形態に係るFPNメモリ115と同様にデータを記憶してもよく、判定部330は、欠陥判定器117と同様に動作してもよく、上記基準赤外線放射板は、基準赤外線放射板103と同様であってもよい。赤外線装置300は、赤外線撮像装置100の他の構成要素(例えば、レンズ101、増幅回路107、AD変換回路109、フレームメモリ111、欠陥置換補正回路113及び/又は欠陥置換メモリ119)と同様の構成要素をさらに含んでもよい。そのため、第1の実施形態における説明は、第2の実施形態における説明として適用されてもよい。一例として、赤外線装置300は、上記複数の検知素子のうちの欠陥素子を示す欠陥情報を記憶する第2記憶部をさらに備えてもよく、当該第2記憶部は、欠陥置換メモリ119と同様に情報を記憶してもよい。別の例として、赤外線装置300は、赤外線を赤外線検知部310によって検知することにより生成される赤外線データのうちの、欠陥素子に対応する欠陥値を補正する補正部、をさらに備えてもよく、当該補正部は、欠陥置換補正回路113と同様に動作してもよい。当然ながら、第2の実施形態は、この例に限定されない。
赤外線装置300の各構成要素についての他の詳細は、第2の実施形態の技術的特徴として後述する。
<4.2.技術的特徴>
次に、図14を参照して、第2の実施形態の技術的特徴(欠陥判定)を説明する。
第2の実施形態では、第1記憶部320は、温度調節機能をもたない基準赤外線放射板から放射される赤外線を赤外線検知部310によって検知することにより生成される赤外線データを記憶する。また、当該第1の赤外線データよりも後に、第2の赤外線データが、上記基準赤外線放射板から放射される赤外線を赤外線検知部310によって検知することにより生成される。そして、判定部330は、上記第1の赤外線データと上記第2の赤外線データとに基づいて、赤外線検知部310に含まれる複数の検知素子の欠陥を判定する。
例えば、上記第1の赤外線データ及び上記第2の赤外線データの各々は、赤外線画像データである。
(1)判定の手法
一例として、第2の実施形態における欠陥の判定は、第1の実施形態における欠陥の判定と同様に行われる。そのため、第1の実施形態における説明は、第2の実施形態における説明として適用されてもよい。当然ながら、第2の実施形態は、この例に限定されない。
(2)処理の流れ
図14を参照して、第2の実施形態に係る欠陥判定処理の例を説明する。図14は、第2の実施形態に係る欠陥判定処理の概略的な流れの例を説明するためのフローチャートである。
判定部330は、温度調節機能をもたない基準赤外線放射板から放射される赤外線を複数の検知素子を含む赤外線検知部310によって検知することにより生成され、記憶される第1の赤外線データを取得する(S401)。
判定部330は、上記基準赤外線放射板から放射される赤外線を赤外線検知部310によって検知することにより上記第1の赤外線データよりも後に生成される第2の赤外線データを取得する(S403)。
判定部330は、上記第1の赤外線データと上記第2の赤外線データとに基づいて、上複数の検知素子の欠陥を判定する(S405)。
なお、当然ながら、上記欠陥判定処理は、他のステップ(例えば、欠陥情報の更新など)をさらに含んでもよい。
以上、第2の実施形態(変形例を除く)を説明した。第2の実施形態によれば、赤外線装置300が経時的に(例えば工場出荷後)増加する欠陥素子に自律的に対応することが可能になる。また、温度調節機能が不要なため、赤外線装置300のサイズが抑えられ得る。
<4.3.変形例>
次に、第2の実施形態の変形例を説明する。
第2の実施形態の上述した例では、赤外線装置への適用例であったが、第2の実施形態はこの例に限定されない。変形例では、上述した技術的特徴は、赤外線装置ではなく、他の種類の装置に適用されてもよい。
変形例に係る装置は、複数の検知素子を含む検知部を備えてもよい。さらに、当該装置は、(例えば温度調節機能をもたない)基準放射板から放射される電磁波を上記検知部によって検知することにより生成される第1のデータを記憶する第1の記憶部を備えてもよい。上記電磁波は、赤外線以外の電磁波(例えば、可視光又は電波など)であってもよい。また、上記装置は、上記基準放射板から放射される電磁波を上記検知部によって検知することにより上記第1のデータよりも後に生成される第2のデータと、上記第1のデータとに基づいて、上記複数の検知素子の欠陥を判定する判定部、を備えてもよい。
例えば、第2の実施形態の上述した例は、「赤外線」、「赤外線検知部」、「基準赤外線放射板」及び「赤外線データ」をそれぞれ「電磁波」、「検知部」、「基準放射板」及び「データ」と読み替えることにより、変形例に適用されてもよい。
変形例に係る上記装置は、撮像装置であってもよく、上記第1のデータ及び上記第2のデータの各々は、画像データであってもよい。
一例として、上記電磁波は、可視光であってもよい。この場合に、上記検知器は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ又はCMOS(Complementary MOS)イメージセンサであってもよい。
以上、変形例を説明した。変形例によれば、装置が経時的に(例えば工場出荷後)増加する欠陥素子(欠陥がある赤外線検知素子)に自律的に対応することが可能になる。また、温度調節機能が不要なため、装置のサイズが抑えられ得る。
以上、本発明の実施形態を説明した。本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々に変形して実施をすることが可能である。上述した実施形態は例示であり、実施形態の組合せやそれらの各構成要素や各処理プロセスの組合せに様々な変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。
例えば、本明細書に記載されている処理におけるステップは、必ずしもフローチャートに記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、処理におけるステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。
また、本明細書において説明した各装置の構成要素を備えるモジュールが提供されてもよい。また、当該構成要素の処理を含む方法が提供されてもよく、当該構成要素の処理をプロセッサに実行させるためのプログラムが提供されてもよい。また、当該プログラムを記録した記録媒体が提供されてもよい。当然ながら、このようなモジュール、方法、プログラム及び記録媒体も本発明に含まれる。
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
複数の検知素子を含む赤外線検知部と、
温度調節機能をもたない基準赤外線放射板から放射される赤外線を前記赤外線検知部によって検知することにより生成される第1の赤外線データを記憶する第1記憶部と、
前記基準赤外線放射板から放射される赤外線を前記赤外線検知部によって検知することにより前記第1の赤外線データよりも後に生成される第2の赤外線データと、前記第1の赤外線データとに基づいて、前記複数の検知素子の欠陥を判定する判定部と、
を備える赤外線装置。
(付記2)
前記判定部は、前記第1の赤外線データと前期第2の赤外線データとの差分データを算出し、当該差分データと所定の閾値とに基づいて前記複数の検知素子の欠陥を判定する、付記1に記載の赤外線装置。
(付記3)
前記判定部は、前記差分データに含まれる差分値の平均値を算出し、前記差分データのうちの、前記平均値から前記所定の閾値以上離れている差分値を特定し、特定された当該差分値に対応する検知素子に欠陥があると判定する、付記2に記載の赤外線装置。
(付記4)
前記複数の検知素子のうちの欠陥素子を示す欠陥情報を記憶する第2記憶部をさらに備える、付記1〜3のいずれか1項に記載の赤外線装置。
(付記5)
赤外線を前記赤外線検知部によって検知することにより生成される赤外線データのうちの、前記欠陥素子に対応する欠陥値を補正する補正部、をさらに備える、付記4に記載の赤外線装置。
(付記6)
前記補正部は、前記赤外線データのうちの、前記欠陥素子の周辺の検知素子に対応する周辺値を用いて、前記欠陥値を補正する、付記5に記載の赤外線装置。
(付記7)
前記補正部は、前記欠陥値を前記周辺値に置き換えることにより前記欠陥値を補正する、付記6に記載の赤外線装置。
(付記8)
前記第1の赤外線データは、予め記憶されているデータである、付記1〜7のいずれか1項に記載の赤外線装置。
(付記9)
前記第1の赤外線データは、前記赤外線装置の工場出荷時から記憶されているデータである、付記8に記載の赤外線装置。
(付記10)
前記第1記憶部は、検知素子に欠陥があると判定される場合に、前記第1の赤外線データの代わりに、前記第2の赤外線データを新たに記憶し、
前記判定部は、前記基準赤外線放射板から放射される赤外線を前記赤外線検知部によって検知することにより前記第2の赤外線データよりも後に生成される第3の赤外線データと、前記第2の赤外線データとに基づいて、前記複数の検知素子の欠陥を判定する、
付記1〜9のいずれか1項に記載の赤外線装置。
(付記11)
前記赤外線装置は、前記基準赤外線放射板をさらに備える、付記1〜10のいずれか1項に記載の赤外線装置。
(付記12)
前記基準赤外線放射板は、前記赤外線装置のシャッタである、付記11に記載の赤外線装置。
(付記13)
前記赤外線装置は、赤外線撮像装置であり、
前記第1の赤外線データ及び前記第2の赤外線データの各々は、赤外線画像データである、
付記1〜12のいずれか1項に記載の赤外線装置。
(付記14)
温度調節機能をもたない基準赤外線放射板から放射される赤外線を複数の検知素子を含む赤外線検知器によって検知することにより生成され、記憶される第1の赤外線データを取得することと、
前記基準赤外線放射板から放射される赤外線を前記赤外線検知器によって検知することにより前記第1の赤外線データよりも後に生成される第2の赤外線データを取得することと、
前記第1の赤外線データと前記第2の赤外線データとに基づいて、前記複数の検知素子の欠陥を判定することと、
を含む方法。
(付記15)
複数の検知素子を含む検知部と、
温度調節機能をもたない基準放射板から放射される電磁波を前記検知部によって検知することにより生成される第1のデータを記憶する第1記憶部と、
前記基準放射板から放射される電磁波を前記検知部によって検知することにより前記第1のデータよりも後に生成される第2のデータと、前記第1のデータとに基づいて、前記複数の検知素子の欠陥を判定する判定部と、
を備える装置。
(付記16)
前記電磁波は可視光である、付記15に記載の装置。
(付記17)
前記装置は、撮像装置であり、
前記第1のデータ及び前記第2のデータの各々は、画像データである、付記15又は16に記載の装置。
(付記18)
温度調節機能をもたない基準放射板から放射される電磁波を複数の検知素子を含む検知器によって検知することにより生成され、記憶される第1のデータを取得することと、
前記基準放射板から放射される電磁波を前記検知器によって検知することにより前記第1のデータよりも後に生成される第2のデータを取得することと、
前記第1のデータと前記第2のデータとに基づいて、前記複数の検知素子の欠陥を判定することと、
を含む方法。
100 赤外線撮像装置
103 基準赤外線放射板
105 赤外線検知器
113 欠陥置換補正回路
115 FPN(Fixed Pattern Noise)メモリ
117 欠陥判定器
119 欠陥置換メモリ
300 赤外線装置
310 赤外線検知部
320 第1記憶部
330 判定部


Claims (14)

  1. 複数の検知素子を含む赤外線検知部と、
    温度調節機能をもたない基準赤外線放射板から放射される赤外線を前記赤外線検知部によって検知することにより生成される第1の赤外線データを記憶する第1記憶部と、
    前記基準赤外線放射板から放射される赤外線を前記赤外線検知部によって検知することにより前記第1の赤外線データよりも後に生成される第2の赤外線データと、前記第1の赤外線データとに基づいて、前記複数の検知素子の欠陥を判定する判定部と、
    を備える赤外線装置。
  2. 前記判定部は、前記第1の赤外線データと前期第2の赤外線データとの差分データを算出し、当該差分データと所定の閾値とに基づいて前記複数の検知素子の欠陥を判定する、請求項1に記載の赤外線装置。
  3. 前記判定部は、前記差分データに含まれる差分値の平均値を算出し、前記差分データのうちの、前記平均値から前記所定の閾値以上離れている差分値を特定し、特定された当該差分値に対応する検知素子に欠陥があると判定する、請求項2に記載の赤外線装置。
  4. 前記複数の検知素子のうちの欠陥素子を示す欠陥情報を記憶する第2記憶部をさらに備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の赤外線装置。
  5. 赤外線を前記赤外線検知部によって検知することにより生成される赤外線データのうちの、前記欠陥素子に対応する欠陥値を補正する補正部、をさらに備える、請求項4に記載の赤外線装置。
  6. 前記補正部は、前記赤外線データのうちの、前記欠陥素子の周辺の検知素子に対応する周辺値を用いて、前記欠陥値を補正する、請求項5に記載の赤外線装置。
  7. 前記補正部は、前記欠陥値を前記周辺値に置き換えることにより前記欠陥値を補正する、請求項6に記載の赤外線装置。
  8. 前記第1の赤外線データは、予め記憶されているデータである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の赤外線装置。
  9. 前記第1の赤外線データは、前記赤外線装置の工場出荷時から記憶されているデータである、請求項8に記載の赤外線装置。
  10. 前記第1記憶部は、検知素子に欠陥があると判定される場合に、前記第1の赤外線データの代わりに、前記第2の赤外線データを新たに記憶し、
    前記判定部は、前記基準赤外線放射板から放射される赤外線を前記赤外線検知部によって検知することにより前記第2の赤外線データよりも後に生成される第3の赤外線データと、前記第2の赤外線データとに基づいて、前記複数の検知素子の欠陥を判定する、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の赤外線装置。
  11. 前記赤外線装置は、前記基準赤外線放射板をさらに備える、請求項1〜10のいずれか1項に記載の赤外線装置。
  12. 前記基準赤外線放射板は、前記赤外線装置のシャッタである、請求項11に記載の赤外線装置。
  13. 前記赤外線装置は、赤外線撮像装置であり、
    前記第1の赤外線データ及び前記第2の赤外線データの各々は、赤外線画像データである、
    請求項1〜12のいずれか1項に記載の赤外線装置。
  14. 温度調節機能をもたない基準赤外線放射板から放射される赤外線を複数の検知素子を含む赤外線検知器によって検知することにより生成され、記憶される第1の赤外線データを取得することと、
    前記基準赤外線放射板から放射される赤外線を前記赤外線検知器によって検知することにより前記第1の赤外線データよりも後に生成される第2の赤外線データを取得することと、
    前記第1の赤外線データと前記第2の赤外線データとに基づいて、前記複数の検知素子の欠陥を判定することと、
    を含む方法。


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