以下、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。図1乃至図12は、本実施形態における空気調和装置の室外機を説明する図である。本実施形態における空気調和装置の室外機は、複数台の室内機(例えば6台、図示省略)が液管とガス管で接続されるマルチ式の空気調和装置の室外機である。
図1、図6、図7に示すように、室外機1は、直方体形状の筐体2を有している。筐体2の外郭は、底板21と、前面パネル22と、背面パネルの一部を兼ねる側面パネル25と、天板26と、支柱27とを備えている。前面パネル22は、吹出パネル22aとサービスパネル22bを備え、側面パネル25は、接続ポート配置パネル25aとコンジットパネル25bを備えている。吹出パネル22aとサービスパネル22bと接続ポート配置パネル25aの一部とコンジットパネル25bと支柱27の下端は、底板21にネジ止めされる。吹出パネル22aとサービスパネル22bと接続ポート配置パネル25aと支柱27の上端は、天板26にネジ止めされる。
なお、以下の説明では、室外機1の筐体2において、図1で前面パネル22が配置された方を前面、その反対側を背面とし、前面パネル22を正視したときにサービスパネル22bが配置された方を右側面、その反対側を左側面として説明する。また、以下の説明では、筐体2の前面パネル22を前面側から見た左右方向Xを「筐体2の横方向(左右方向)」、前後方向Yを「筐体2の前後方向」、方向Xおよび方向Yに直交する方向Zを「筐体2の高さ方向(上下方向)」と定義し、X1を左方、X2を右方、Y1を前方、Y2を後方、Z1を上方、Z2を下方と定義して説明する。
筐体2の内部は、図5乃至図7に示すように、仕切板20によって熱交換器室HCと機械室MCに区画されている。熱交換器室HCには、室外熱交換器Eと送風ファンFが配置されている。室外熱交換器Eは上面から見て略L字形状に形成され、筐体2の左側面から背面に沿って配置されている。送風ファンFはモータMに取付けられ、このモータMが室外熱交換器Eに固定されたモータ支持体MFに取付けられることにより、送風ファンFが室外熱交換器Eの前方に配置されている。機械室MCには、図5に示すように、圧縮機Cや電装品ユニットUが配置されている。機械室MCの上部に電装品ユニットUが配置されており、機械室MCの下部に圧縮機Cが配置されている。室外熱交換器Eと圧縮機Cと後述する膨張弁46Lと室外熱交換器Eにおける冷媒の流れ方向を切換える図示しない四方弁が液冷媒配管3Lとガス冷媒配管3Gで相互に接続されて、室外機冷媒回路を構成している。
底板21は、略長方形状の鋼板であり、図3に示すように、その周縁部は上方に略直角に折り曲げられたフランジを有する。また、底板21の下面には、筐体2の前後方向(Y方向)に延び室外機1を地面等に設置するための脚部21aが左右に設けられている。
前面パネル22の吹出パネル22aは、鋼板を加工したものであり、図1、図6、図7に示すように、熱交換器室HCの前面側を覆うように配置されている。吹出パネル22aには、送風ファンFと対応する位置に、送風ファンFにより熱交換器室HC内に吸込まれた空気を外部へ吹出すための格子状の開口が形成された吹出グリル221が設けられている。
前面パネル22のサービスパネル22bは、鋼板を加工したものであり、機械室MCの前面側を覆うように配置されている。サービスパネル22bは、室外機1のメンテナンス作業時に機械室MCにアクセスしやすいように、着脱可能に取付けられている。
側面パネル25の接続ポート配置パネル25aは、図6や図7に示すように、鋼板を上面から見て略L字形状に折り曲げて形成され、筐体2の右側面の略全体(下部を除く)と背面の室外熱交換器Eの右端までを覆うように配置されている。接続ポート配置パネル25aの右側外方には、後述する接続ポート4が配置されている。接続ポート配置パネル25aの背面側下方には、図4に示すように、矩形状に形成されたケーブル配管接続口が設けられ、このケーブル配管接続口から引出される電装品ユニットUと室内機を接続する電源線や電気信号線などのケーブルLがケーブル配管281、281aに挿入されている。
側面パネル25のコンジットパネル25bは、図7に示すように、板状に形成された鋼板であり、接続ポート配置パネル25aの下方に配置されて筐体2の右側面の下部を覆っている。
接続ポート配置パネル25aの下端側には、図1乃至図3および図7に示すように、中央よりも前方側(Y1方向)の位置に、接続ポート配置パネル25aの下端から上方(Z1方向)に向かって略四角形状に切欠かれた切欠部252が形成されている。接続ポート配置パネル25aとコンジットパネル25bを底板21と天板26に取付けると、切欠部252とコンジットパネル25bの上端に配管引出口Hが形成される。この配管引出口Hを介して、ガス冷媒配管3Gと液冷媒配管3Lが機械室MCの内部から筐体2の外側に引き出されている。
天板26は、略長方形状の鋼板であり、図1及び図2に示すように、その周縁部は下方に略直角に折り曲げられたフランジを有する。支柱27は、断面略L字状の鋼材であり、図6および図7に示すように、室外機1の左側面と背面の角部に配置されている。
なお、支柱27と吹出パネル22aの左端の間と、支柱27と接続ポート配置パネル25aの背面左端の間は、室外熱交換器Eが左側面と背面に向けて露出しており、送風ファンFにより熱交換器室HCに外気を取り入れるための左側面吸込口および背面吸込口となっている。
図1乃至図5および図10に示すように、室外機1は、接続ポート配置パネル25aの右側外方に接続ポート4を備えている。接続ポート4は、6台の室内機に接続された各ガス管(図示省略)をガス冷媒配管3Gに接続するとともに、6台の室内機に接続された各液管(図示省略)を液冷媒配管3Lに接続するものである。接続ポート4は、6個のガス管接続部42Gと、6個の液管接続部42Lと、6本のガス分岐管43Gと、6本の液分岐管43Lと、6個の膨張弁46Lと、1個の取付部材47と、6枚の規制プレート48を有している。
各ガス管接続部42Gは、真鍮を切削加工して形成されており、図4および図11に示すように、ガス側ユニオン45Gと、ガス側接続部44Gを有する。ガス側ユニオン45Gは、主軸部451Gとネジ部452Gを有する。主軸部451Gは、外形の断面形状が正六角形状とされ内部に図示しない挿通路を有して筒状に形成される。主軸部451Gの一端は、ガス分岐管43Gが接続できるように形成され、主軸部451Gの他端側の外周にネジ部452Gが形成される。このネジ部452Gにガス側フレアーナット44Gaが螺合されてガス側接続部44Gが構成される。
主軸部451Gのガス分岐管43Gが接続される側に、主軸部451Gの一部を所定の幅で円環状に切削して溝部453Gが設けられる。溝部453Gには、後述する規制プレート48のガス側切欠部482Gに設けられるガス側溝嵌合リブ484Gが嵌合する。
各ガス管接続部42Gは、主軸部451Gが後述するユニオンプレート472に設けられたガス側挿通孔472Gに、ガス側接続部44Gが筐体2の後方(Y2方向)に向けて挿入され、規制プレート48によってユニオンプレート472に固定される。また、各主軸部451Gに溶接等によって各ガス分岐管43Gが接続されるとともに、各ネジ部452Gに各ガス管を当ててガス側フレアーナット44Gaを締め付けることで各ガス管が各ガス側接続部44Gに接続されて、各ガス分岐管43Gと各ガス管が各主軸部451Gの挿通路を介して連通する。
各液管接続部42Lは、真鍮を切削加工して形成されており、図4および図11に示すように、液側ユニオン45Lと、液側接続部44Lを有する。液側ユニオン45Lは、主軸部451Lとネジ部452Lを有する。主軸部451Lは、外形の断面形状が正六角形状とされ、内部に図示しない挿通路を有して筒状に形成される。主軸部451Lの一端は、液分岐管43Lが接続できるように形成され、主軸部451Lの他端側の外周にネジ部452Lが形成される。このネジ部452Lに液側フレアーナット44Laが螺合されて液側接続部44Lが構成される。
主軸部451Lの液分岐管43Lが接続される側に、主軸部451Lの一部を所定の幅で円環状に切削して溝部453Lが設けられる。溝部453Lには、後述する規制プレート48の液側切欠部482Lに設けられる液側溝嵌合リブ484Lが嵌合する。
各液管接続部42Lは、主軸部451Lが後述するユニオンプレート472に設けられた液側挿通孔472Lに、液側接続部44Lが筐体2の後方(Y2方向)に向けて挿入され、規制プレート48によってユニオンプレート472に固定される。また、各主軸部451Lに溶接等によって各液分岐管43Lが接続されるとともに、各ネジ部452Lに各液管を当てて液側フレアーナット44Laを締め付けることで各液管が各液側接続部44Lに接続されて、各液分岐管43Lと各液管が各主軸部451Lの挿通路を介して連通する。
取付部材47は、図2、図4および図9に示すように、長方形状の鋼板を略L字状に折り曲げて形成される。取付部材47は、ネジ止めプレート471とユニオンプレート472を有する。
ネジ止めプレート471は、縦長形状に形成される。ネジ止めプレート471を接続ポート配置パネル25aにネジ止めすることで、図2に示すように、取付部材47が筐体2の右側面における前後方向の中央より後方側に寄った箇所に配置される。
ユニオンプレート472は、ネジ止めプレート471の前方の長辺側端部からネジ止めプレート471に対し略直角の方向に伸びる縦長形状に形成される。ユニオンプレート472は、ガス管接続部42Gと同数のガス側挿通孔472Gと、液管接続部42Lと同数の液側挿通孔472Lと、ガス側挿通孔472Gの数と液側挿通孔472Lの数を足した個数の位置決め突起472bを有する。図9に示すように、6個のガス側挿通孔472Gと6個の液側挿通孔472Lは、ユニオンプレート472の上から下に向かって液側挿通孔472L、ガス側挿通孔472Gの順で一列に配置される。ガス側挿通孔472Gは、ガス側ユニオン45Gの主軸部451Gが挿通可能な正六角形状の挿通孔であり、液側挿通孔472Lは、液側ユニオン45Lの主軸部451Lが挿通可能な正六角形状の挿通孔である。また、位置決め突起472bは、後述する規制プレート48をユニオンプレート472に装着する際に、規制プレート48を位置決めするために設けられる。図11に示すように、位置決め突起472bは、液側挿通孔472Lとガス側挿通孔472Gの左側にユニオンプレート472の前面472aから前方へ突出するように形成される。
ユニオンプレート472は、ネジ止めプレート471に対して略直角に配置されるので、ユニオンプレート472は、筐体2の前後方向に直交する配置となる。そして、前述したように、ユニオンプレート472にガス管接続部42Gと液管接続部42Lを取付けると、ガス側接続部44Gと液側接続部44Lが筐体2の後方に向けて突出し、ガス管接続部42Gと液管接続部42Lの軸方向が筐体2の前後方向に一致する。
ガスヘッダ部31Gは、図2乃至図5に示すように、配管引出口Hから筐体2の外側に引出されたガス冷媒配管3Gを上方に折り曲げて形成されている。ガスヘッダ部31Gには、各ガス分岐管43Gの一端が接続され、各ガス分岐管43Gの他端は前述したように各ガス管接続部42Gに接続されている。これにより、各ガス分岐管43Gは、ガスヘッダ部31Gの上下方向(Z方向)に沿って、各ガス管接続部42Gの間隔に対応する間隔をもって配置される。また、図2および図4に示すように、ガスヘッダ部31Gにおける最上部に配置されるガス分岐管43Gのガスヘッダ部31Gとの接続部から上端部までがガス側延伸部32Gとされる。
液ヘッダ部31Lは、図2乃至図5に示すように、配管引出口Hから筐体2の外側に引出された液冷媒配管3Lを上方に折り曲げて形成されている。液ヘッダ部31Lには、各液分岐管43Lの一端が接続され、各液分岐管43Lの他端は前述したように各液管接続部42Lに接続されている。これにより、各液分岐管43Lは、液ヘッダ部31Lの上下方向に沿って、各液管接続部42Lの間隔に対応する間隔をもって配置される。また、図2および図4に示すように、液ヘッダ部31Lにおける最上部に配置される液分岐管43Lの液ヘッダ部31Lとの接続部から上端部までが液側延伸部32Lとされる。液側延伸部32Lには、液側延伸部32Lの上部をガス側延伸部32Gに沿うようにクランク形状に折り曲げられて形成された固定部321Lが設けられる。
各膨張弁46Lは、各液分岐管43Lに組み付けられている。各膨張弁46Lは、組み付けられた各液分岐管43Lを流れる冷媒量、つまり、各室内機に流れる冷媒量を調整するものである。
以上説明した接続ポート4における、ガスヘッダ部31Gと液ヘッダ部31Lと膨張弁46Lの位置について、図2乃至図7を用いて説明する。ガスヘッダ部31Gは、図2乃至図7に示すように、液ヘッダ部31Lよりも右方(X2方向)かつ前方(Y1方向)に配置されている。つまり、ガスヘッダ部31Gは、図6に示すように、液ヘッダ部31Lの右斜め前方に配置されている。
図6および図7に示すように、各ガス分岐管43Gは、ガス管接続部42Gの軸方向に対して右方に、つまり、接続ポート配置パネル25aから離れる方向に折り曲げられている。具体的には、各ガス分岐管43Gは、ガス管接続部42Gに接続される他端から右方に略への字状に折り曲げられている。このように折り曲げられた各ガス分岐管43Gの一端にガスヘッダ部31Gが接続されることで、上記のようなガスヘッダ部31Gの配置となる。なお、各ガス分岐管43Gの折り曲げられた形状は、これに限らず、上記の位置にガスヘッダ部31Gが配置されるように折り曲げられていればよい。
以上のようなガスヘッダ部31Gと液ヘッダ部31Lの配置とすることにより、図6に示すように、ガスヘッダ部31Gより接続ポート配置パネル25a側かつ液ヘッダ部31Lの前方側に空間aが形成される。
上記空間aには、各液分岐管43Lに組み付けられた膨張弁46Lが配置される。各液分岐管43Lは前述したように一端が液ヘッダ部31Lに接続され他端が液管接続部42Lに接続されているが、その形状は図2に破線で示すように略カタカナのクの字形状に形成されている。また、各液分岐管43Lは、液ヘッダ部31L側の接続部と液管接続部42L側の接続部を基端として、所定の角度θで上方に折り曲げられている。そして、膨張弁46Lは、各液分岐管43Lにおける、液ヘッダ部31L側の接続部および液管接続部42L側の接続部から一番遠い箇所に組み込まれる。つまり、図2に示すように、各液分岐管43Lが筐体2の底板21に対して所定の角度θで上方に折り曲げることにより形成された折り曲げ点43Laよりも上部に各膨張弁46が配置される。なお、この角度θは、各膨張弁46Lが空間aに配置され、かつ、各々の膨張弁46Lが、当該膨張弁46Lの上側(Z1方向)に配置される膨張弁46Lが組み付けられる液分岐管43Lに干渉しない角度であればよい。また、各液分岐管43Lの折り曲げられた形状は、これに限らず、膨張弁46Lが空間aに配置されるように折り曲げられていればよい。
以上説明したように、本実施形態の室外機1によれば、複数台の室内機(本実施形態では6台)を接続するために、接続ポート4に室内機の台数に応じた数の液管接続部42Lとガス管接続部42G(本実施形態では6個ずつ)を設ける場合、液管接続部42Lとガス管接続部42Gを接続ポート配置パネル25aに沿って上下方向にかつ交互に一列に並べて配置している。この結果、液管接続部42Lとガス管接続部42Gを横に並べて配置する場合と比べて接続ポート4の左右方向の寸法を小さくすることができる。
また、本実施形態の室外機1によれば、ガスヘッダ部31Gを液ヘッダ部31Lの右斜め前方に配置することにより、ガスヘッダ部31Gより接続ポート配置パネル25a側、かつ、液ヘッダ部31Lの前方側に空間aが形成され、この空間aに各膨張弁46Lを配置している。この結果、接続ポート4の前後方向の寸法を小さくすることができる。
さらに、本実施形態の室外機1によれば、各膨張弁46Lが組み付けられる各液分岐管43Lが、筐体2の底板21に対して所定の角度θで上方に折り曲げられることにより、各膨張弁46Lを斜めに配置している。この結果、各膨張弁46Lを底板21に対して垂直に配置する場合と比べて接続ポート4の高さ方向の寸法を小さくすることができる。
以上のことから、本実施形態の室外機1では、接続ポート4の上下/左右/前後方向の寸法を小さくすることができるので、接続ポート4を覆う後述するカバー部材6の高さ方向の寸法hが筐体2の高さ方向の寸法より大きくならず、図6および図8に示すカバー部材6の高さ方向の寸法hと前後方向の寸法dと横方向の寸法wを小さくすることができる。この結果、複数台の室内機を接続する室外機1の大きさを小さくすることができる。
次に、ガス側延伸部32Gへの液側延伸部32Lの固定について、図2および図4を用いて説明する。液側延伸部32Lの上部をクランク形状に折り曲げて形成された固定部321Lには、筒状の緩衝部材33が嵌め込まれている。固定部321Lは緩衝部材33を介してガス側延伸部32Gに当てられ、バインダ等(図示省略)によって緩衝部材33とガス側延伸部32Gを結束して纏めることで、ガス側延伸部32Gに液側延伸部32Lが固定される。緩衝部材33は、例えば、硬質ゴム等の熱伝導を遮断し、かつ、振動を吸収する材料が用いられる。なお、液側延伸部32Lの折り曲げ形状は、クランク形状に限定されず、ガス側延伸部32Gに沿うように折り曲げられていれば、それ以外の形状であってもよい。
室外機1に接続される室内機の台数(本実施形態では6台)に応じた個数の液管接続部42Lを有する接続ポート4を設ける場合、液ヘッダ部31Lを最上位に配置される液管接続部42Lの位置まで延伸する必要がある。一般的に、ガスヘッダ部31Gと比べて液ヘッダ部31Lの方が肉厚が薄く内径が小さいため、液ヘッダ部31Lは、ガスヘッダ部31Gと比べて室外機1の振動や落下などにより加えられる衝撃力に対する強度が不足する。しかし、本実施形態の室外機1では、液ヘッダ部31Lに固定部321Lを有する液側延伸部32Lを設けるとともに、ガスヘッダ部31Gにガス側延伸部32Gを設け、ガス側延伸部32Gと液側延伸部32Lの固定部321Lを緩衝部材33を介して固定することにより、液ヘッダ部31Lの室外機1の振動や落下などにより加えられる衝撃力に対する強度を確保することができる。
なお、本実施形態の室外機1では、液ヘッダ部31Lの液側延伸部32Lを折り曲げる代わりに、ガスヘッダ部31Gのガス側延伸部32Gを折り曲げて、ガス側延伸部32Gと液側延伸部32Lを緩衝部材33を介して固定しても、液ヘッダ部31Lの室外機1の振動や落下などにより加えられる衝撃力に対する強度を確保することができるが、ガスヘッダ部31Gと比べて液ヘッダ部31Lの方が肉厚が薄く内径が小さいため、液ヘッダ部31Lの液側延伸部32Lを折り曲げる方が加工がし易い。また、ガス側延伸部32Gと液側延伸部32Lを緩衝部材33を介して固定することにより、液ヘッダ部31Lに限らず、ガスヘッダ部31Gの室外機1の振動や落下などにより加えられる衝撃力に対する強度も確保することができる。
また、緩衝部材33を液側延伸部32Lに嵌め込む代わりに、ガス側延伸部32Gに嵌め込むようにしてもよい。しかし、本実施形態の室外機1のように、内径が小さい液ヘッダ部31Lの液側延伸部32Lに緩衝部材33を嵌め込む方が、ガス側延伸部32Gに緩衝部材33を嵌め込む場合と比べて緩衝部材33を小さくできるので、緩衝部材33の材料を節約することができる。さらに、緩衝部材33をガス側延伸部32Gと液側延伸部32Lの間に介在させることにより、ガス側延伸部32Gと液側延伸部32Lの間で熱交換されるのを防止することができ、かつ、液側延伸部32Lとガス側延伸部32Gの相互に伝わる振動を吸収することができる。
以上説明してきたガスヘッダ部31Gと液ヘッダ部31Lと接続ポート4は、図1、図5および図6に示すように、カバー部材6で覆われている。このカバー部材6は、図8に示すように、合成樹脂製で箱状に形成されており、接続ポート配置パネル25aに取付けられる。カバー部材6が接続ポート配置パネル25aに取付けられたときに、接続ポート4の下方に配置される下面部61には、排水部62が設けられている。排水部62は、接続ポート4の空間aの下方に配置されて、液ヘッダ部31Lや各液分岐管43Lから下方に滴下する結露水を受ける。
排水部62は、傾斜部621と排水路622を有する。傾斜部621は、カバー部材6の下面部61の右端から左方(接続ポート配置パネル25a側)に向かって下方に傾斜するとともに、下面部61の前方から後方に向かって下方に傾斜するように形成されている。つまり、傾斜部621は、液ヘッダ部31Lや各液分岐管43Lから下方に滴下した結露水を下面部61の後方かつ左方に集められるように形成されている。
排水路622は、傾斜部621の後方かつ左方に傾斜部621から凹むように形成される断面U字状の溝である。排水路622の左端は傾斜部621の左端に開放するように形成されており、カバー部材6を接続ポート配置パネル25aに取付けた際に、図5に示すように、排水路622の左端が室外機1の底板21の上方に配置されるようになっている。
以上説明してきた排水部62を有するカバー部材6を接続ポート配置パネル25aに取付けると、液ヘッダ部31Lや各液分岐管43Lから下方に滴下する結露水が傾斜部621に滴下する。傾斜部621に滴下した結露水は、傾斜部621を流れて排水路622に集められ、排水路622から室外機1の底板21に排出される。底板21に集められた結露水は、底板21の底面に形成された図示しない排水口、または、排水口に接続された図示しないドレンホースを介して室外機1の外部に排出される。この結果、室外機1の地面設置、ベランダ設置、吊り下げ設置などの設置形態を問わず、結露水を底板21に集めて排出することができる。
次に、図10乃至図12を用いて、規制プレート48について説明する。規制プレート48は、図10に示すように、6組の液管接続部42Lとガス管接続部42Gに応じて6枚設けられている。なお、以下の説明では、図12に示すように、液管接続部42Lの主軸部451Lの対向する辺の間隔寸法をUL1(以降、対辺寸法UL1と記載)、対向する角の間隔寸法をUL2(以降、対角寸法UL2と記載)とし、ガス管接続部42Gの主軸部451Gの対向する辺の間隔寸法をUG1(以降、対辺寸法UG1と記載)、対向する角の間隔寸法をUG2(以降、対角寸法UG2と記載)として説明する。
各規制プレート48は、図11と図12に示すように、長方形状の鋼板からなる本体部481に、位置決めフランジ481aと、ガス側切欠部482Gと、液側切欠部482Lを有する。また、本体部481には、規制プレート48をユニオンプレート472に取付けるための2個のネジ孔481eを有する。
本体部481は、一方の面が装着面481bとされ、他方の面が裏面481cとされている。装着面481bは、規制プレート48を取付部材47およびガス管接続部42Gの溝部453Gおよび液側接続部42Lの溝部453Lに装着する際に、取付部材47に密着する面である。
位置決めフランジ481aは、本体部481の一方の長辺側端部を裏面481c側に折り曲げて形成される。位置決めフランジ481aの折り曲げ寸法(位置決めフランジ481aの高さ寸法)は、取付部材47に設けられる位置決め突起472bの高さに対応した寸法とされている。
ガス側切欠部482Gは、図11では本体部481における下部に、図12では本体部481における右部に設けられている。ガス側切欠部482Gは、位置決めフランジ481aが形成される側の長辺と反対側の長辺側端部である挿入側端部481dから位置決めフランジ481a側に向かって本体部481を切欠いて形成される。具体的には、ガス側切欠部482Gは、位置決めフランジ481a側の端部が半円形状に形成され全体としてU字形状に形成される。
U字形状に形成されたガス側切欠部482Gの周縁部を装着面481bから裏面481cに向かって隆起させることによって、装着面481bと段差を有するガス側軸方向規制面483GSと、装着面481bとガス側軸方向規制面483GSを繋ぐガス側回転規制壁483Gが形成される。また、ガス側軸方向規制面483GSのうちの半円形状に形成された箇所の挿入側端部481d側に臨む端部が裏面481c側に折り曲げられてガス側溝嵌合リブ484Gが形成される。
ガス側溝嵌合リブ484Gの直径寸法HG2は、ガス管接続部42Gの溝部453Gの直径寸法UG3より少し大きい寸法とされている。また、ガス側溝嵌合リブ484Gの高さ寸法は、ガス管接続部42Gの溝部453Gの幅寸法より少し小さい寸法とされている。そして、ガス側溝嵌合リブ484Gの挿入側端部481d側の端部の一部(角部)が斜めにカットされて、ガス側溝導入部484GIが形成されている。
挿入側端部481d側のガス側回転規制壁483Gの幅寸法HG1(ガス側切欠部482Gの開口寸法)は、ガス管接続部42Gの主軸部451Gの対辺寸法UG1より少し大きな寸法であり、かつ、主軸部451Gの対角寸法UG2より少し小さい寸法とされている。つまり、ガス側回転規制壁483Gと主軸部451Gとの寸法関係がUG1<HG1<UG2になっている。
ガス側軸方向規制面483GSは、装着面481bと平行な面であり、ガス管接続部42Gの溝部453Gにガス側切欠部482Gが挿入されたときに、ガス管接続部42Gの溝部453Gの側面に当たる面である。ガス側回転規制壁483Gは、ガス管接続部42Gの溝部453Gにガス側切欠部482Gが挿入されたときに、ガス管接続部42Gの主軸部451Gの角が当たる面である。ガス側溝嵌合リブ484Gは、ガス管接続部42Gの溝部453Gにガス側切欠部482Gが挿入されたときに、ガス管接続部42Gの溝部453Gに嵌合する部分である。
液側切欠部482Lは、図11では本体部481における上部に、図12では本体部481における左部に設けられている。液側切欠部482Lは、位置決めフランジ481aが形成される側の長辺と反対側の長辺端部である挿入側端部481dから位置決めフランジ481a側に向かって本体部481を切り欠いて形成される。具体的には、液側切欠部482Lは、位置決めフランジ481a側の端部が半円形状に形成され全体としてU字形状に形成される。
U字形状に形成された液側切欠部482Lの周縁部を装着面481bから裏面481cに向かって隆起させることによって、装着面481bと段差を有する液側軸方向規制面483LSと、装着面481bと液側軸方向規制面483LSを繋ぐ液側回転規制壁483Lが形成される。また、液側軸方向規制面483LSのうちの半円形状に形成された箇所の挿入側端部481d側に臨む端部が裏面481c側に折り曲げられて液側溝嵌合リブ484Lが形成される。
液側溝嵌合リブ484Lの直径寸法HL2は、液管接続部42Lの溝部453Lの直径寸法UL3より少し大きい寸法とされている。また、液側溝嵌合リブ484Lの高さ寸法は、液管接続部42Lの溝部453Lの幅寸法より少し小さい寸法とされている。そして、液側溝嵌合リブ484Lの挿入側端部481d側の端部の一部(角部)が斜めにカットされて、液側溝導入部484LIが形成されている。
挿入側端部481d側の液側回転規制壁483Lの幅寸法HL1(液側切欠部482Lの開口寸法)は、液管接続部42Lの主軸部451Lの対辺寸法UL1より少し大きな寸法であり、かつ、主軸部451Lの対角寸法UL2より少し小さい寸法とされている。つまり、液側回転規制壁483Lと主軸部451Lとの寸法関係がUL1<HL1<UL2になっている。
液側軸方向規制面483LSは、装着面481bと平行な面であり、液管接続部42Lの溝部453Lに液側切欠部482Lが挿入されたときに、液管接続部42Lの溝部453Lの側面に当たる面である。液側回転規制壁483Lは、液管接続部42Lの溝部453Lに液側切欠部482Lが挿入されたときに、液管接続部42Lの主軸部451Lの角が当たる面である。液側溝嵌合リブ484Lは、液管接続部42Lの溝部453Lに液側切欠部482Lが挿入されたときに、液管接続部42Lの溝部453Lに嵌合する部分である。
以上のように構成された規制プレート48を用いて、液管接続部42Lおよびガス管接続部42Gをユニオンプレート472に取付ける手順について図10と図11を用いて説明する。まず、図11に示すように、ユニオンプレート472の前面472a側から後方側に向かって、液管接続部42Lの主軸部451Lを液側挿通孔472Lに挿通し、ガス管接続部42Gの主軸部451Gをガス側挿通孔472Gに挿通する。次に、規制プレート48の装着面481bをユニオンプレート472の前面472aに臨ませ、液側切欠部482Lを液管接続部42Lの溝部453Lに合せるとともに、ガス側切欠部482Gをガス管接続部42Gの溝部453Gに合せ、規制プレート48を左から右に向けてスライドさせる。
規制プレート48をスライドさせる際には、規制プレート48の装着面481bがユニオンプレート472の位置決め突起472bに乗り上げるため、規制プレート48をユニオンプレート472に対して傾斜した状態でスライドさせることになる。そして、液側溝嵌合リブ484Lを液管接続部42Lの溝部453Lに嵌合させるとともに、ガス側溝嵌合リブ484Gをガス管接続部42Gの溝部453Gに嵌合させる。液側溝嵌合リブ484Lを液管接続部42Lの溝部453Lに嵌合させるとともに、ガス側溝嵌合リブ484Gをガス管接続部42Gの溝部453Gに嵌合させると、規制プレート48の装着面481bがユニオンプレート472の位置決め突起472bを乗り越えて、ユニオンプレート472の前面472aに沿って規制プレート48の装着面481bが配置される。このとき、ユニオンプレート472の位置決め突起472bに規制プレート48の本体部481の位置決めフランジ481aが当たり、規制プレート48が位置決めされる。
そして、規制プレート48をユニオンプレート472の位置決め突起472bに当てて位置決めした後、規制プレート48をユニオンプレート472に2本のネジで取付ける。これにより、液管接続部42Lおよびガス管接続部42Gが規制プレート48によってユニオンプレート472に取付けられる。
次に、液側挿通孔472Lから後方側に突出した液管接続部42Lのネジ部452Lに液側フレアーナット44Laが取付けられ、ガス側挿通孔472Gから後方側に突出したガス管接続部42Gのネジ部452Gにガス側フレアーナット44Gaが取付けられる。
以上説明したように、本実施形態の室外機1によれば、液管接続部42Lおよびガス管接続部42Gが規制プレート48によりユニオンプレート472に取付けられると、液管接続部42Lの溝部453Lと液側溝嵌合リブ484Lが嵌合するとともに、液管接続部42Lの溝部453Lの側面が液側軸方向規制面483LSと当たるため、液管接続部42Lの前後方向の動きを規制することができる。また、ガス管接続部42Gの溝部453Gとガス側溝嵌合リブ484Gが嵌合するとともに、ガス管接続部42Gの溝部453Gの側面がガス側軸方向規制面483GSと当たるため、ガス管接続部42Gの前後方向の動きを規制することができる。
また、前述のように、規制プレート48をスライドさせて、規制プレート48をユニオンプレート472と液管接続部42Lの溝部453Lとガス管接続部42Gの溝部453Gに装着する際、規制プレート48がユニオンプレート472の位置決め突起472bに乗り上げて傾斜するため、液管接続部42Lの溝部453Lとガス管接続部42Gの溝部453Gに対して液側溝嵌合リブ484Lとガス側溝嵌合リブ484Gも傾斜した状態となる。しかし、液側溝嵌合リブ484Lの角部に液側溝導入部484LIを有するとともに、ガス側溝嵌合リブ484Gの角部にガス側溝導入部484GIを有するので、液側溝嵌合リブ484Lに液側溝導入部484LIがなく、ガス側溝嵌合リブ484Gにガス側溝導入部484GIがない場合に比べて、液側溝嵌合リブ484Lの液管接続部42Lの溝部453Lへの挿入が容易になるとともに、ガス側溝嵌合リブ484Gのガス管接続部42Gの溝部453Gへの挿入が容易になり、規制プレート48の装着をスムーズに行うことができる。
また、液側切欠部482Lの液側回転規制壁483Lと液管接続部42Lの主軸部451Lとの寸法関係がUL1<HL1になっており、ガス側切欠部482Gのガス側回転規制壁483Gとガス管接続部42Gの主軸部451Gとの寸法関係がUG1<HG1になっている。このため、液管接続部42Lの溝部453Lへの液側切欠部482Lの挿入と、ガス管接続部42Gの溝部453Gへのガス側切欠部482Gの挿入を容易に行うことができる。さらに、液側切欠部482Lの液側回転規制壁483Lと液管接続部42Lの主軸部451Lとの寸法関係がHL1<UL2になっており、ガス側切欠部482Gのガス側回転規制壁483Gとガス管接続部42Gの主軸部451Gとの寸法関係がHG1<UG2になっている。このため、液管接続部42Lのネジ部452Lに液側フレアーナット44Laを螺合し、ガス管接続部42Gのネジ部452Gにガス側フレアーナット44Gaを螺合する際に、液管接続部42Lやガス管接続部42Gにレンチなどで大きな回転トルクがかかったとしても、液管接続部42Lの主軸部451Lやガス管接続部42Gの主軸部451Gの角部分が、液側回転規制壁483Lおよびガス側回転規制壁483Gに当たって、液管接続部42Lとガス管接続部42Gの回転方向の動きが規制される。
液管接続部42Lのネジ部452Lに液側フレアーナット44Laを螺合する際や、ガス管接続部42Gのネジ部452Gにガス側フレアーナット44Gaを螺合する際に大きな回転トルクがかかった場合、従来では、液管接続部42Lの主軸部451Lやガス管接続部42Gの主軸部451Gがユニオンプレート472の液側挿通孔472Lやガス側挿通孔472Gに突き当たってユニオンプレート472に大きな力が加わると、ユニオンプレート472が変形する恐れがある。ユニオンプレート472の変形により、液側挿通孔472Lやガス側挿通孔472Gが変形した場合、液管接続部42Lの主軸部451Lやガス管接続部42Gの主軸部451Gの回転止めができなくなる恐れがある。そして、回転止めができない状態で、液側フレアーナット44Laやガス側フレアーナット44Gaに大きな回転トルクをかけ続けると、液管接続部42Lの主軸部451Lに接続される液分岐管43Lやガス管接続部42Gの主軸部451Gに接続されるガス分岐管43Gにストレスがかかり、液分岐管43Lやガス分岐管43Gが変形したり破損する恐れがある。しかし、本実施形態の室外機1では、液側切欠部482Lの液側回転規制壁483Lとガス側切欠部482Gのガス側回転規制壁483Gに、液管接続部42Lの主軸部451Lやガス管接続部42Gの主軸部451Gの角部分が当たってユニオンプレート472に加わる力が軽減されるので、ユニオンプレート472が変形するのを抑制できる。
さらに、本実施形態の室外機1によれば、規制プレート48は、液側切欠部482Lに液側溝嵌合リブ484Lを有し、ガス側切欠部482Gにガス側溝嵌合リブ484Gを有しているため、液側切欠部482Lの液側回転規制壁483Lやガス側切欠部482Gのガス側回転規制壁483Gに回転トルクに起因する力が加えられた際に、液側切欠部482Lやガス側切欠部482Gが広がる(HG1やHL1が大きくなる)方向に変形するのを防止することができる。
なお、ガス管接続部42Gの主軸部451Gと液管接続部42Lの主軸部451Lは、規制プレート48によって回転方向の動きを規制できればよいため、外形の断面形状を正六角形状に形成したものに限らず、他の正多角形状に形成されていてもよい。但し、各主軸部の外形の断面形状は、奇数個の角を有する正多角形状とするよりも、偶数個の角を有する正多角形状とする方が望ましい。
各主軸部の断面形状を奇数個の角を有する正多角形状にした場合、各主軸部は対向する平行な辺を持たない。より具体的には、1つの辺に対向する箇所には角が存在する。このため、各切欠部の軸方向規制面に各主軸部の溝部の側面が当たる際に、左右のいずれかの軸方向規制面に主軸部の辺に対応する溝部の側面が当たり、他方の軸方向規制面に主軸部の角に対応する溝部の側面が当たることとなる。つまり、左右の軸方向規制面で主軸部の溝部の側面を受ける面積が異なる。
このように、左右の軸方向規制面で主軸部の溝部の側面を受ける面積が異なると、各軸方向規制面で各接続部の軸方向(前後方向)の動きを規制する際に、左右の軸方向規制面に加わる力が異なるため、各接続部に軸方向に大きな力が加わったときに安定して各接続部の軸方向(前後方向)の動きを規制できない恐れがある。
これに対し、各主軸部の断面形状を偶数個の角を有する正多角形状にした場合、各主軸部は対向する平行な辺をもつ形状となる。例えば、本実施形態のガス管接続部42Gの主軸部451Gと液管接続部42Lの主軸部451Lは、図12に示すように、断面形状が各々正六角形状であるため、対辺寸法UG1や対辺寸法UL1となる対辺は平行である。この場合、主軸部451Gの溝部453Gの側面の幅寸法や主軸部451Lの溝部453Lの側面の幅寸法(例えば、ガス管接続部42Gでは対辺寸法UG1から直径寸法UG3を減じて2で割った値)が左右で同じとなる。このため、主軸部451Gの溝部453Gの側面を受けるガス側軸方向規制面483GSや主軸部451Lの溝部453Lの側面を受ける液側軸方向規制面483LSも左右の幅寸法が同じとなる。つまり、ガス側軸方向規制面483GSが左右で均等に主軸部451Gの溝部453Gの側面を受けるとともに、液側軸方向規制面483LSが左右で均等に主軸部451Lの溝部453Lの側面を受けて、ガス管接続部42Gと液管接続部42Lの軸方向(前後方向)の動きを規制することができる。
このように、各主軸部の断面形状を偶数個の角を有する正多角形状とした場合は、規制プレートの各切欠部に設ける軸方向規制面で各接続部の軸方向(前後方向)の動きを左右均等に受けることができ、より安定して各接続部の軸方向(前後方向)の動きを規制することができる。
なお、ガス管接続部42Gの主軸部451Gと液管接続部42Lの主軸部451Lの正多角形状に合わせて、ユニオンプレート472のガス側挿通孔472Gと液側挿通孔472Lについても正多角形状に形成すればよい。
また、ガス管接続部42Gの溝部453Gや液管接続部42Lの溝部453Lは、ガス管接続部42Gの主軸部451Gや液管接続部42Gの主軸部451Lの一部を所定の幅で円環状に切削して形成されているが、本発明はこれに限らず、U字状やC字状に形成されていてもよい。
また、室外機1に6台の室内機を接続するために、接続ポート4として液管接続部42Lとガス管接続部42Gを6個ずつ設けるようにしたが、本発明はこれに限らず、規制プレート48のガス側切欠部482Gと液側切欠部482Lの構造については、室外機1に1台の室内機を接続するために、接続ポート4として液管接続部42Lとガス管接続部42Gを1個ずつ設ける場合にも適用することができ、この場合、1枚の規制プレート48をガス側挿通孔472Gと液側挿通孔472Lを1個ずつ設けたユニオンプレートに取付ける。