JP2017180679A - ギヤボスと伝達ギヤユニット、及びこのユニットを備えた電動アクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【課題】出力軸の形状又は寸法が異なる複数種類のモータと連結可能な伝達ギヤ機構を提供することで、低コストに電動アクチュエータのシリーズ化を図る。
【解決手段】モータ10の駆動により生じた回転運動を、運動変換機構3により所定の運動に変換して出力する電動アクチュエータ1に組み込まれ、ギヤ30を介して回転運動をモータ10から運動変換機構3に伝達する伝達ギヤ機構28はギヤボス32を有する。ギヤボス32の長手方向一端側に、モータ10の出力軸10aを嵌合可能な第一の嵌合穴321が形成され、かつその長手方向他端側に、第一の嵌合穴321とは形状又は寸法が異なる第二の嵌合穴322が形成されている。
【選択図】図6
【解決手段】モータ10の駆動により生じた回転運動を、運動変換機構3により所定の運動に変換して出力する電動アクチュエータ1に組み込まれ、ギヤ30を介して回転運動をモータ10から運動変換機構3に伝達する伝達ギヤ機構28はギヤボス32を有する。ギヤボス32の長手方向一端側に、モータ10の出力軸10aを嵌合可能な第一の嵌合穴321が形成され、かつその長手方向他端側に、第一の嵌合穴321とは形状又は寸法が異なる第二の嵌合穴322が形成されている。
【選択図】図6
Description
本発明は、ギヤボスと伝達ギヤユニット、及びこのユニットを備えた電動アクチュエータに関する。
近年、車両等の省力化、低燃費化を目的とした電動化が進んでおり、例えば、自動車の自動変速機やブレーキ、ステアリング等の操作をモータなど電動機の力で行うシステムが開発され、市場に投入されている。このような用途に使用されるアクチュエータとして、電動機の駆動により生じた回転運動を直線方向の運動に変換するボールねじ機構を用いた電動アクチュエータが知られている(特許文献1を参照)。
また、この場合、モータの駆動により生じた回転運動は、例えばモータの出力軸に駆動側のギヤ(ドライブギヤ)を圧入等で連結すると共に、このドライブギヤと噛み合う従動側のギヤ(ドリブンギヤ)をボールねじ機構のナット部外周に固定することによりボールねじ機構に伝達される(特許文献2を参照)。
ところで、この種の電動アクチュエータを上述した理由でシリーズ化することを検討した場合、例えば当該アクチュエータを構成する各部品をユニット化し、かつこれらを任意に組み合わせ可能とすることが考えられる。このようにすれば、要求される仕様に応じて適切な部品(ユニット)を選んで組み合わせるだけでよくなるため、製造すべき各部品の種類を、シリーズ化すべき電動アクチュエータの数(シリーズ数)よりも少なくして、製作コストを抑えることができるメリットが期待できる。
しかしながら、上述のようにシリーズ化を図ろうとすると、モータとギヤとの連結態様が問題になる。すなわち、特許文献2に記載の如く、モータの出力軸を圧入等で直接ギヤに連結する場合、ギヤには連結対象となるモータの出力軸に応じた形状及び内径寸法の穴を設ける必要がある。そのため、アクチュエータの出力を変更するためにモータの種類を変更する場合には、モータの出力軸の形状及びサイズに応じて個別にギヤを設計する必要が生じる。これでは、採用するモータの種類の分だけ異なるタイプのギヤが必要となり、ギヤの製作コストがアップするといった問題がある。
また、アクチュエータの種類によっては、高出力化に対する要求に応じるために、例えばモータとギヤとの間にさらに減速機構を設けることも考えられる。ここで、低コストに電動アクチュエータのシリーズ化を図ろうとした場合には、減速機構についてもユニット化し(モータや伝達ギヤ機構と切り離してユニット化し)、モータ又は伝達ギヤ機構に対して分離連結可能とすることが望ましい。しかしながら、そのような構成を低コストに達成するためには、減速機構とモータの何れとも連結可能な構造が伝達ギヤ機構に求められる。
以上の問題はなにもボールねじ機構によりモータの回転運動を直線運動に変換する場合に限ったことではなく、ギヤを介してモータの回転運動を何らかの他の運動に変換する伝達ギヤ機構全てに起こり得る。
以上の事情に鑑み、本発明は、出力軸の形状又は寸法が異なる複数種類のモータと連結可能な伝達ギヤ機構を提供することで、低コストに電動アクチュエータのシリーズ化を図ることを解決すべき第一の技術的課題とする。
また、以上の事情に鑑み、本発明は、モータと減速機構の何れとも連結可能な伝達ギヤ機構を提供することで、低コストに電動アクチュエータのシリーズ化を図ることを解決すべき第二の技術的課題とする。
前記第一の技術的課題の解決は、本発明の第一の側面に係るギヤボスによって達成される。すなわち、このギヤボスは、モータの駆動により生じた回転運動を、運動変換機構により所定の運動に変換して出力する電動アクチュエータに組み込まれ、ギヤを介して回転運動をモータから運動変換機構に伝達する伝達ギヤ機構を構成するギヤボスであって、その長手方向一端側に、モータの出力軸を嵌合可能な第一の嵌合穴が形成され、かつその長手方向他端側に、第一の嵌合穴とは形状又は寸法が異なる第二の嵌合穴が形成されている点をもって特徴付けられる。
このように、本発明の第一の側面によれば、ギヤボスの向きを変えるだけで、互いに形状又は寸法が異なる出力軸を有する少なくとも二種類のモータを伝達ギヤ機構と連結することができる。これにより、二種類のモータに対して一種類のギヤボスで対応することができるので、上記何れのモータを使用する場合でも、ギヤボスを共用することができる。従って、ギヤボスの製作コストを高めることなく、ギヤボスを含む伝達ギヤ機構をユニット化することができ、ひいては電動アクチュエータのシリーズ化を低コストに達成することが可能となる。また、ギヤボスを使用してギヤをモータに連結することで、ギヤボスがギヤから軸方向に突出した分だけ各嵌合穴の長手方向寸法を大きく取ることができる。そのため、長手方向両端側に嵌合穴を設けた場合であっても、モータ出力軸との嵌合代(特に長手方向の嵌合代)を確保することができ、モータとの間で十分な連結強度を得ることが可能となる。
また、前記第二の技術的課題の解決は、本発明の第二の側面に係るギヤボスによって達成される。すなわち、このギヤボスは、モータの駆動により生じた回転運動を、運動変換機構により所定の運動に変換して出力する電動アクチュエータに組み込まれ、ギヤを介して回転運動をモータから運動変換機構に伝達する伝達ギヤ機構を構成するギヤボスであって、その長手方向一端側に、モータの出力軸を嵌合可能な嵌合穴が形成され、かつ嵌合穴とは異なる部分に、回転運動を減速してモータから伝達ギヤ機構に伝達する減速機構の出力部を取付け可能な減速機構取付け部が形成されている点をもって特徴付けられる。
このように、本発明の第二の側面に係るギヤボスによれば、モータの出力軸を嵌合可能な嵌合穴とは別の部位に減速機構取付け部が形成されているので、ギヤボスの向きはそのままで、あるいはギヤボスの向きを変えるだけで、モータの出力軸と減速機構の出力部の何れであってもギヤボスと連結することができる。これにより、減速機構を介在させる場合と、減速機構を省いてモータを伝達ギヤ機構に直接連結する場合の二つのパターンに対して一種類のギヤボスで対応することができるので、減速機構の有無に関わらず、ギヤボスを共用することができる。従って、ギヤボスの製作コストを高めることなく、ギヤボスを含む伝達ギヤ機構をユニット化することができ、ひいては電動アクチュエータのシリーズ化を低コストに達成することが可能となる。また、ギヤボスのようにギヤから突出した部分があれば、例えばその外周面に減速機構の出力部を外嵌することが可能になる等、出力部との連結態様を多様化できる。よって、出力部との連結構造として簡易なものを採用することができ、この点においても製作コストの低減化を図ることが可能となる。
また、本発明の第二の側面に係るギヤボスは、減速機構取付け部が、出力部の内面が嵌合可能な外周嵌合面で構成されているものであってもよい。
このように減速機構取付け部を外周嵌合面で構成することにより、減速機構とギヤボスとの間の減速比が過度に大きくなる事態を可及的に回避して、安定した動力伝達(運動伝達)を図ることが可能となる。すなわち、減速機構とモータとでギヤボスを共用にする最も簡易な手段は、モータの出力軸が嵌合可能な嵌合穴を減速機構取付け部とすることである。その場合、減速機構の出力部をモータの出力軸と同じ形状及びサイズの軸形状とする必要があるが、そうすると、減速により増大したトルクをギヤボスに設けた嵌合穴の内周面との間で伝達することになるため、減速機構で設定される減速比の値によっては、出力部とギヤボスとの嵌合部が滑ってしまうおそれがある。これに対して、上述のように、出力部の内面が嵌合可能な外周嵌合面で減速機構取付け部を構成すれば、嵌合穴に出力部を軸嵌合する場合と比べて動力伝達面(嵌合面又は被嵌合面)をギヤボスの半径方向外側(大径側)に配置することができる。よって、減速比が過度に大きくなる事態を可及的に回避して、安定した動力伝達(運動伝達)を図ることが可能となる。
また、この場合、本発明の第二の側面に係るギヤボスは、その長手方向両端側に減速機構取付け部が形成されているものであってもよい。
このようにすれば、ギヤボスの長手方向何れの端側にモータ出力軸との嵌合穴が設けられた場合であっても、ギヤボスの向きを変えることなくそのまま減速機構用として使用することができる。よって、予め用意する伝達ギヤ機構の種類をさらに少なくして、より一層低コストに電動アクチュエータのシリーズ化を図ることが可能となる。
また、嵌合穴を二つ有する場合と嵌合穴と減速機構取付け部とを有する場合の何れかに関わらず、本発明に係るギヤボスは、その長手方向中央側に、ギヤを外嵌可能なギヤ外嵌部が形成されたものであってもよい。
このように構成すれば、ギヤボスとギヤとをそれぞれ別個に製作することができ、必要に応じて各々の部品(ギヤとギヤボス)を適切な向きにした状態で組み付けることができる。また、ギヤ端面の表裏で何かしらの区別(他部材との嵌合穴の有無)がある場合に、ギヤボスのみその向きを変えつつも、ギヤの向きは維持した状態で両者を組み付けることができる。従って、ギヤとギヤボスをそれぞれ一種類ずつ製作するだけで足り、これによっても伝達ギヤ機構のユニット化、ひいては電動アクチュエータのシリーズ化を低コストに達成することが可能となる。
また、この場合、本発明に係るギヤボスは、ギヤ外嵌部が、ギヤをスプライン嵌合可能なスプラインであってもよい。
このように、ギヤ外嵌部をスプライン構造とすることによって、より一層スムーズにギヤとギヤボスとの組付けを行うことが可能となる。また、この際、例えば後述する図1等に示すように、ギヤボスを回転支持する軸受などをギヤボスの長手方向両端側に配置することで、ギヤをこれら一対の軸受で挟持することができる。この構成によれば、ギヤをギヤボスに圧入嵌合する必要がない(すきま嵌めで足りる)ため、加工コスト、組付け性の点で良好である。
また、以上の説明に係るギヤボスのうち、本発明の第一の側面に係るギヤボスはこれ一つで、出力軸のサイズ(外径寸法)が互いに異なる二種類のモータに対応可能であるから、例えばこのギヤボスと、ギヤボスと一体的に回転可能な状態に配設されているギヤと、ギヤボス及びギヤを収容するギヤケースとを備える伝達ギヤユニットとして好適に提供することが可能である。
また、上述した伝達ギヤユニットは、例えばこの伝達ギヤユニットと、伝達ギヤユニットの第一の嵌合穴に出力軸が嵌合されているモータと、運動変換機構とを備える電動アクチュエータとして好適に提供することが可能である。
あるいは、上述した伝達ギヤユニットは、例えばこの伝達ギヤユニットと、出力軸とは外径寸法の異なる出力軸を有し、この出力軸が第二の嵌合穴に嵌合されているモータと、運動変換機構とを備える電動アクチュエータとして好適に提供することも可能である。
また、以上の説明に係るギヤボスのうち、本発明の第二の側面に係るギヤボスはこれ一つで、減速機構を介在させる場合と、直接モータと連結する場合の二つのパターンに対応可能であるから、例えばこのギヤボスと、ギヤボスと一体的に回転可能な状態に配設されているギヤと、ギヤボス及びギヤを収容するギヤケースとを備える伝達ギヤユニットとして好適に提供することが可能である。
また、上述した伝達ギヤユニットは、例えばこの伝達ギヤユニットと、この伝達ギヤユニットの嵌合穴に出力軸が嵌合されているモータと、運動変換機構とを備える電動アクチュエータとして好適に提供することが可能である。
あるいは、上述した伝達ギヤユニットは、例えばこの伝達ギヤユニットと、伝達ギヤユニットの減速機構取付け部に出力部が取付けられている減速機構と、減速機構に出力軸が連結されるモータと、運動変換機構とを備える電動アクチュエータとして好適に提供することも可能である。
以上に述べたように、本発明の第一の側面に係るギヤボスによれば、出力軸の形状又は寸法が異なる複数種類のモータと連結可能な伝達ギヤ機構を提供することで、低コストに電動アクチュエータのシリーズ化を図ることが可能となる。
また、以上に述べたように、本発明の第二の側面に係るギヤボスによれば、モータと減速機構の何れとも連結可能な伝達ギヤ機構を提供することで、低コストに電動アクチュエータのシリーズ化を図ることが可能となる。
以下、添付の図面に基づき、本発明について説明する。なお、本発明を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る電動アクチュエータの組み立て状態を示す縦断面図、図2は、前記電動アクチュエータの組み立て状態を示す外観斜視図、図3は、前記電動アクチュエータの分解斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の電動アクチュエータ1は、駆動力を発生させる駆動部2と、駆動部2からの回転運動を直線運動に変換する運動変換機構部3と、駆動部2から運動変換機構部3へ駆動力を伝達する駆動力伝達部4と、運動変換機構部3を支持する運動変換機構支持部5と、運動変換機構部3の運動を出力する操作部6と、運動変換機構部の駆動を防止するロック機構部7とを備える。駆動部2は、モータ部8と減速機構部9とで構成されている。本実施形態では、駆動力伝達部4が本発明に係る伝達ギヤユニットに相当する。
上記電動アクチュエータ1を構成する各部分は、それぞれケースを有し、各ケース内に構成部品が収容されている。具体的に、モータ部8は、駆動力発生用のモータ(駆動用モータ10)を収容するモータケース11を有し、減速機構部9は、減速ギヤ機構16を収容する減速ギヤケース17を有する。また、駆動力伝達部4は、伝達ギヤ機構28を収容する伝達ギヤケース29を有し、運動変換機構支持部5は、支持軸受40を収容する軸受ケース41を有する。本実施形態では、モータ部8と減速機構部9、減速機構部9と駆動力伝達部4、駆動力伝達部4と運動変換機構支持部5は、互いにケースごと連結分離可能に構成されている。さらに、軸受ケース41に対しては、軸ケース50が連結分離可能に構成されている。以下、電動アクチュエータ1を構成する各部の詳細な構成について説明する。
モータ部8は主に、運動変換機構部3を駆動させるための駆動用モータ(例えばDCモータ)10と、駆動用モータ10を収容するモータケース11とで構成されている。モータケース11は、内部に駆動用モータ10が収容される有底円筒状のケース本体12と、ケース本体12の底部12aから外部に突出する突出部13とを有する。突出部13は、ケース本体12の内部空間と連通する孔部13aが形成されている。この孔部13aは、突出部13の外面を覆う樹脂製の封止部材14によって封止されている。
駆動用モータ10は、ケース本体12の開口部12dから内部に挿入された状態にある。この際、駆動用モータ10の挿入方向奥側の端面がケース本体12の底部12aに当接している。また、底部12aの中央部には嵌合孔12cが形成されており、この嵌合孔12cに駆動用モータ10の挿入方向奥側の突起10bが嵌合することで、突起10bから突出する駆動用モータ10の出力軸10aの後端(図1の左端部)がモータケース11の底部12aと干渉する事態を回避可能としている。さらに、ケース本体12の周壁部12bの内周面は、開口部12d側から底部12a側に向かってテーパ状に縮径しており、駆動用モータ10がケース本体12内に挿入されると駆動用モータ10の挿入方向奥側の外周面が周壁部12bの内周面に接触するように構成されている。このように、駆動用モータ10は、ケース本体12内に収容された状態で、ケース本体12の内周面との接触と嵌合孔12cとの嵌合によって支持される。
また、モータケース11を開口部12d側から見た図4に示すように、ケース本体12には、駆動用モータ10を動力電源に接続するための一対のバスバー15が取り付けられている。各バスバー15の一端部15aはモータ端子10cに対して加締めることで接続され、他端部15bはケース本体12から外部に露出している(図2、図3を参照)。この外部に露出するバスバー15の他端部15bが動力電源に接続される。
図1に示すように、減速機構部9は主に、駆動用モータ10の駆動力を減速して出力する減速ギヤ機構16と、減速ギヤ機構16を収容する減速ギヤケース17とで構成されている。減速ギヤ機構16は、複数の歯車等からなる遊星歯車減速機構18で構成される。なお、遊星歯車減速機構18の詳細な構成については後述する。
減速ギヤケース17には、遊星歯車減速機構18を駆動用モータ10とは反対の側から収容するための収容凹部17aが設けられている。また、減速ギヤケース17には、モータアダプタ19が取付け可能に構成されている。モータアダプタ19は筒状の部材で、その内周面に駆動用モータ10の出力側(図1の右側)の突起10dが挿入されることでモータアダプタ19に駆動用モータ10が嵌合(内嵌)されている。減速ギヤケース17には、モータアダプタ19が嵌合される嵌合孔17bが形成されており、この嵌合孔17bに対してモータアダプタ19を駆動用モータ10側から挿入することで減速ギヤケース17にモータアダプタ19が取り付けられている。
減速ギヤケース17は、モータケース11に対して嵌合可能に構成されると共に、モータケース11とは反対の側に配置される後述の伝達ギヤケース29に対して嵌合可能に構成されている。減速ギヤケース17のうち、モータケース11側に配置される部分がモータケース11の開口部12d側に内嵌されると共に、伝達ギヤケース29側に配置される部分が伝達ギヤケース29に外嵌されている。この場合、減速ギヤケース17は、モータケース11に対して嵌合された状態でモータアダプタ19と一緒にボルト21(図3、図9を参照)によって駆動用モータ10に締結される。減速ギヤケース17の駆動用モータ10側には、減速ギヤケース17とモータケース11とが嵌合された状態で、駆動用モータ10から突出するモータ端子10c及びこのモータ端子10cに加締められた状態のバスバー15の一端部15aと減速ギヤケース17との干渉を回避するための凹部17cが形成されている。また、減速ギヤケース17の外周面のうちモータケース11の内周面と嵌合する小径外周面には、Oリング20を装着するための装着溝17dが形成されている。
運動変換機構部3は、本実施形態ではボールねじ22で構成される。ボールねじ22は、回転体としてのボールねじナット23と、直線運動するストローク部であるボールねじ軸24と、多数のボール25、及び循環部材としてのこま26とで構成されている。ボールねじナット23の内周面とボールねじ軸24の外周面にそれぞれ螺旋状溝23a,24aが形成されている。両螺旋状溝23a,24aの間にボール25が充填され、こま26が組み込まれ、これにより2列のボール25が循環する。
ボールねじナット23は、駆動用モータ10で発生させた駆動力を受けて正逆何れかの方向に回転する。一方、ボールねじ軸24は、その後端部(図1の右端部)に設けられた回転規制部材としてのピン27によって回転が規制されている。このため、ボールねじナット23が回転すると、ボール25が両螺旋状溝23a,24a及びこま26に沿って循環し、ボールねじ軸24がその軸方向に沿って直線運動を行う。図1は、ボールねじ軸24が最も同図の右側へ後退した初期位置に配置された状態を示している。このボールねじ軸24は、駆動用モータ10の出力軸10aと平行に配置されており、駆動力伝達部4を介して駆動用モータ10から伝達された回転運動はボールねじ軸24によって出力軸10aと平行な軸方向の直線運動に変換される。この場合、ボールねじ軸24の前進方向の先端部(図1の左端部)が、操作対象を操作する操作部(アクチュエータヘッド)6として機能する。
伝達ギヤユニットとしての駆動力伝達部4は主に、駆動部2を構成する駆動用モータ10から、運動変換機構部3を構成するボールねじ22へ駆動力及び回転運動を伝達する伝達ギヤ機構28と、伝達ギヤ機構28を収容する伝達ギヤケース29とで構成されている。伝達ギヤ機構28は、駆動側のドライブギヤ30と、これと噛み合う従動側のドリブンギヤ31、及びギヤボス32を有する。以下、ドライブギヤ30及びギヤボス32を中心に伝達ギヤ機構28の詳細を説明する。
図5は、ドライブギヤ30とギヤボス32とを互いに組み付けてなるギヤアッシーの(a)斜視図、並びに(b)断面図を示している。これらの図に示すように、このギヤアッシーは、ドライブギヤ30の回転中心部に設けられた孔301(図7を参照)にギヤボス32を嵌合することにより一体化されている。
図6は、ギヤボス32の(a)斜視図と(b)正面図、並びに(c)断面図を示している。これらの図に示すように、このギヤボス32は全体として柱状をなすもので、その長手方向一端側に、モータ10の出力軸10aを嵌合可能な第一の嵌合穴321が形成されている(図15を参照)。また、このギヤボス32の長手方向他端側に、第一の嵌合穴321とは内径寸法が異なる第二の嵌合穴322が形成されている。第二の嵌合穴322は、第一の嵌合穴321に嵌合可能な出力軸10aとは外径寸法の異なる出力軸110aを有する駆動用モータ110(図16を参照)をドライブギヤ30に連結可能とするための穴である。本図示例では、第一の嵌合穴321の内径寸法が、第二の嵌合穴322の内径寸法よりも小さく設定されている。
ギヤボス32の外周面のうち長手方向両端側にはそれぞれ、減速機構としての遊星歯車減速機構18の出力部を連結するための減速機構取付け部323,324が形成されている。本実施形態では、双方の減速機構取付け部323,324は、遊星歯車減速機構18の出力部としての遊星ギヤキャリア58の円筒部58a(図1を参照)の内面を嵌合可能な外周嵌合面325,326で構成されている。双方の外周嵌合面325,326の外径寸法は同じ大きさに設定されている。また、双方の外周嵌合面325,326の長手方向寸法についても同じ大きさに設定されている(何れも図6(c)を参照)。
ギヤボス32の外周面のうち長手方向中央には、ドライブギヤ30を外嵌可能なギヤ外嵌部327が形成されている。ギヤ外嵌部327は、本実施形態では図6(b)に示すように雄スプライン328であり、その谷部328aが長手方向で隣接する外周嵌合面325,326と同一の外径寸法に設定されている(図6(c)の下部を参照)。
図7は、ドライブギヤ30の(a)斜視図と(b)正面図、並びに(c)断面図を示している。これらの図に示すように、ドライブギヤ30は、その回転中心部にギヤボス32を嵌合可能な孔301を有する。本実施形態では、孔301の内周面に雌スプライン302が形成されており(図7(b)を参照)、ギヤボス32の外周に設けられた雄スプライン328と例えばすき間嵌めで嵌合可能に構成されている。なお、ドライブギヤ30の材質は任意である。例えばドライブギヤ30の全体を、同一種類の金属で形成することも可能であり、あるいは図7(c)に示すように、ギヤボス32との嵌合部のみを金属部304とし、歯部を含むその他の部位を樹脂部303で構成することも可能である。この場合、ドライブギヤ30は、金属部304をインサート部品とする樹脂のインサート成形で一体に成形することが可能である。
また、本実施形態では、ドライブギヤ30のロック機構部7側の表面(軸方向端面)に、後述するロック部材60(図11を参照)の先端部が係合可能な係合孔30aが形成されている(図7(c)を参照)。この係合孔30aは、図12に示すように、ドライブギヤ30の周方向にわたって複数設けられている。
上記構成のドライブギヤ30及びギヤボス32は、例えば以下の如き手順で減速機構としての遊星歯車減速機構18と連結することが可能である。まず、遊星歯車減速機構18を構成する遊星ギヤキャリア58の円筒部58a(図1を参照)と伝達ギヤケース29の軸受装着面29cとの間に転がり軸受33を嵌め合わせる。そして、円筒部58aの内周に、ギヤボス32の長手方向一端側に位置する外周嵌合面325を例えば圧入を伴って嵌合する。こうしてギヤボス32と遊星ギヤキャリア58との連結がなされた状態で、ドライブギヤ30をスプライン嵌合でギヤボス32の外周長手中央に嵌め合わせる。最後に、円筒部58aと外径寸法が同一のカラー75を介して、ギヤボス32の外周長手方向他端側に位置する外周嵌合面326に転がり軸受34を嵌め合わせる。転がり軸受34は後述する軸受ケース41の軸受装着面41cに装着される。
以上の手順を踏むことにより、ドライブギヤ30がギヤボス32を介して遊星歯車減速機構18に連結された状態となる。この際、ドライブギヤ30は、ギヤボス32を介して伝達ギヤケース29と後述する軸受ケース41それぞれに装着される2つの転がり軸受33,34によって回転可能に支持されている。一方、ドリブンギヤ31は、ボールねじナット23の外周面に圧入等により嵌合されることで固定されている。駆動用モータ10からの駆動力が遊星歯車減速機構18を介してドライブギヤ30に伝達されると、ドライブギヤ30とドリブンギヤ31との噛み合いにより上記駆動力がドリブンギヤ31に伝達される。これによりドリブンギヤ31とボールねじナット23が一体的に回転し、ボールねじ軸24がその長手方向に沿って前進又は後退する。
なお、ドライブギヤ30と遊星歯車減速機構18との連結方法は上記に限られたものではなく、例えば予め圧入嵌合等によりドライブギヤ30とギヤボス32とを一体化したものを用意しておき、これ(ギヤアッシー)を遊星ギヤキャリア58の円筒部58aに圧入嵌合することで、ドライブギヤ30と遊星歯車減速機構18との連結を図るようにしてもよい。
伝達ギヤケース29は、ドライブギヤ30およびドリブンギヤ31が収容される収容凹部29aを有する。また、伝達ギヤケース29には、ギヤボス32を挿通するための挿通孔29bが形成され、挿通孔29bの内周面には、ギヤボス32を支持する一方の転がり軸受33が装着される軸受装着面29cが形成されている。また、伝達ギヤケース29は、減速ギヤケース17の内周面と嵌合する環状突起29dを有する。この環状突起29dの外周面(嵌合面)には、Oリング35を装着するための装着溝29eが形成されている。また、伝達ギヤケース29の軸受ケース41側の面には、軸受ケース41と嵌合する溝状の嵌合凹部29fが形成されている。
また、伝達ギヤケース29は、ボールねじ軸24の先端部側(図1の左側)へ突出する円筒部29gを有する。この円筒部29gは、伝達ギヤケース29内にドリブンギヤ31が収容され、これにボールねじ22が組み付けられた状態で、ボールねじ軸24の周囲を覆うように配置される部分である。円筒部29gとボールねじ軸24の間には、伝達ギヤケース29内への異物侵入を防止するブーツ36が取り付けられる。ブーツ36は、大径端部36aと小径端部36bとこれらを繋いで軸方向に伸縮する蛇腹部36cで構成されている。大径端部36aが円筒部29gの外周面の取付け部位にブーツバンド37によって締め付け固定され、小径端部36bがボールねじ軸24の外周面の取付け部位にブーツバンド38によって締め付け固定される。円筒部29gには、ブーツ36が伸縮したときに内外で通気させるための通気孔29hが設けられている。また、上記モータケース11には、ブーツ36の周囲に配置されるブーツカバー39が一体に設けられている。このブーツカバー39は、ブーツバンド38及び伝達ギヤケース29の円筒部29gを覆っている。
運動変換機構支持部5は主に、運動変換機構部3であるボールねじ22を支持する支持軸受40と、支持軸受40を収容する軸受ケース41とで構成されている。支持軸受40は、本実施形態では、外輪42と内輪43とこれらの間に介在する複列のボール44を主要な構成要素とする背面合わせの複列アンギュラ玉軸受で構成される。
支持軸受40は、軸受ケース41と一体に形成されたスリーブ45内に収容され、スリーブ45の内周面に装着された止め輪46で固定されている。また、支持軸受40の固定位置は、ボールねじナット23の外周面に対して上記ドリブンギヤ31よりもボールねじ軸24の後端側(図1の右側)に圧入嵌合されている。ボールねじナット23の外周面に固定される支持軸受40とドリブンギヤ31は、ボールねじナット23のドリブンギヤ31側に設けられた規制突起23bと、支持軸受40側に装着された規制部材47によって軸方向の移動が規制される。規制部材47は、一対の半円弧状部材で構成され、これらを環状に組み合わせた状態でボールねじナット23の外周面に装着される。さらに、ボールねじナット23の外周面には、規制部材47を保持する押さえ用カラー48と、この押さえ用カラー48の軸方向の脱落を防止する止め輪49が装着される。
軸受ケース41の伝達ギヤケース29側には、伝達ギヤケース29の嵌合凹部29fと嵌合する突条部41aが設けられている。また、軸受ケース41の伝達ギヤケース29側には、軸受ケース41が伝達ギヤケース29と嵌合した状態で、伝達ギヤケース29から突出するギヤボス32の一部が収容されるギヤボス収容部41bが設けられている。このギヤボス収容部41bの内周面には、ギヤボス32を支持する転がり軸受34を装着するための軸受装着面41cが形成されている。
軸受ケース41の伝達ギヤケース29側とは反対側には、ボールねじ軸24の後端部側(図1の右端部側)を収容する有底筒状の軸ケース50がボルト51(図3を参照)で締結可能に構成されている。軸ケース50の軸受ケース41との当接面には、Oリング52を装着するための装着溝50aが形成されている。また、軸ケース50の内周面には、ボールねじ軸24に設けられたピン27の両端部が挿入される案内溝50bが軸方向に延在するように形成されている。ピン27の両端部にはそれぞれガイドカラー53が回転可能に装着されており、ボールねじ軸24が軸方向に進退する際、ガイドカラー53が案内溝50bに沿って回転しながら移動する。
図3に示すように、上記モータケース11、減速ギヤケース17、伝達ギヤケース29、軸受ケース41の各ケースの半径方向外側周辺には、これらを組み立て締結するためのボルト54を挿通するボルト挿通孔11a,17e,29i,41dが設けられている。さらに、伝達ギヤケース29と軸受ケース41の両方の半径方向外側周辺には、組立てられた電動アクチュエータ1を設置場所に取付けるための貫通孔29j,41eが設けられている。
ここで、図1、図8および図9に基づき遊星歯車減速機構18について説明する。図8は、図1のA−A線に沿った断面を矢印Aの向きから見た横断面図、図9は、遊星歯車減速機構18の分解斜視図である。
遊星歯車減速機構18は、リングギヤ55と、サンギヤ56と、複数の遊星ギヤ57と、遊星ギヤキャリア58(図1を参照)と、遊星ギヤホルダ59(図1を参照)から構成される。リングギヤ55は、軸方向に突出する複数の凸部55aを有し、減速ギヤケース17の収容凹部17aには凸部55aと同数の係合凹部17fが設けられている(図1を参照)。減速ギヤケース17の係合凹部17fにリングギヤ55の凸部55aを位相合わせした状態で組み込むことにより、リングギヤ55が減速ギヤケース17に対して回り止めされて収容されている。
リングギヤ55の中央にサンギヤ56が配置され、サンギヤ56には駆動用モータ10の出力軸10aが圧入嵌合される。また、リングギヤ55とサンギヤ56との間には各遊星ギヤ57がこれらリングギヤ55及びサンギヤ56と噛み合うように配置されている。各遊星ギヤ57は、遊星ギヤキャリア58と遊星ギヤホルダ59によって回転可能に支持されている。遊星ギヤキャリア58はその中央部に円筒部58aを有し、円筒部58aは上述の如くギヤボス32の外周面と転がり軸受33の内周面との間に圧入嵌合されている(図1を参照)。なお、他方の転がり軸受34の内周面とギヤボス32の外周面(ここでは外周嵌合面326)との間には、環状のカラー75が装着されている。
上記の如く構成された遊星歯車減速機構18は、駆動用モータ10が回転駆動すると、駆動用モータ10の出力軸10aに連結されたサンギヤ56が回転し、これに伴って各遊星ギヤ57が自転しながらリングギヤ55に沿って公転する。そして、この遊星ギヤ57の公転運動により遊星ギヤキャリア58が回転する。これより、駆動用モータ10の回転運動が減速されてドライブギヤ30に伝達されると共に、駆動力としての回転トルクが増加した状態でドライブギヤ30に伝達される。このように、遊星歯車減速機構18を介して駆動力が伝達されることで、ボールねじ軸24に伝達される駆動力、ひいてはボールねじ軸24の出力が大きく得られるようになるので、駆動用モータ10の小型化を図ることが可能となる。
続いて、図1と図10、及び図11とに基づき、ロック機構部7の詳細を説明する。図10は、軸ケース50と、これに取り付けられるロック機構部7の分解斜視図、図11は、図1のB−B線に沿った断面を矢印Bの向きから見た横断面図である。
ロック機構部7は、ロック部材60と、滑りねじナット61と、滑りねじ軸62と、ロック部材固定板63と、ロック用駆動源としてのロック用モータ(例えばDCモータ)64と、ばね65を主な構成とする。ロック機構部7は例えば以下の手順で組み立てられる。まず、ロック部材60を、滑りねじナット61に対してロック部材固定板63を介してボルト84(図10を参照)で締結する。次いで、ロック用モータ64を、軸ケース50に設けられたホルダ部66内に収容し、ホルダ部66から突出するロック用モータ64の出力軸64aに滑りねじ軸62を取り付ける。そして、滑りねじ軸62の外周にばね65を配置すると共に、ロック部材60が取り付けられた滑りねじナット61を滑りねじ軸62に対して螺合して装着する。このようにして、ロック機構部7の組み立てが完了する。
ホルダ部66は、有底筒状に形成され、その底部66aとは反対側にキャップ67が装着されている。ロック用モータ64がホルダ部66内に挿入され、キャップ67を装着した状態で、ロック用モータ64は、ホルダ部66の底部66aとキャップ67の内面に当接する。また、この状態で、ロック用モータ64の出力側(図1の左側)の突起64bがホルダ部66の底部66aに形成された嵌合孔66cに嵌合する。ロック用モータ64の本体外周面とホルダ部66の周壁部66bの内周面はいずれも円筒形ではない同じ形状に形成されているため、ホルダ部66の周壁部66b内にロック用モータ64が挿入されることで、ロック用モータ64の回転が規制される。このように、ホルダ部66にロック用モータ64が収容されることで、ホルダ部66によってロック用モータ64が保持され、ロック機構部7全体が保持される。また、キャップ67には、ロック用モータ64のモータ端子64dに接続されるケーブル68を挿通するための孔部67aが形成されている(図11を参照)。なお、ホルダ部66は、本実施形態では軸ケース50にその一部として一体的に設けられているが、もちろんホルダ部66を軸ケース50と別体に形成して、軸受ケース41に取り付けるようにしてもかまわない。
軸ケース50のホルダ部66が設けられた部分とこれに対向する軸受ケース41の部分には、それぞれロック機構収容凹部66d,41fが形成され、軸受ケース41側のロック機構収容凹部41fには貫通孔41gが形成されている。図1に示すように、軸ケース50が軸受ケース41に取り付けられた状態で、ロック機構収容凹部66d,41f内には、ホルダ部66から突出するロック用モータ64の出力軸64a、滑りねじ軸62、滑りねじナット61、ロック部材固定板63、ばね65およびロック部材60の一部が収容され、貫通孔41g内には、ロック部材60の先端部側が挿入される。また、軸ケース50が軸受ケース41に取り付けられた状態では、ばね65がホルダ部66の底部66aとロック部材固定板63との間で軸方向に圧縮され、この圧縮されたばね65によってロック部材60は前進する方向(図1の左側)へ常時付勢されている。
ロック部材60が前進する方向にはドライブギヤ30が配置されており、ドライブギヤ30には、既述のようにロック部材60の先端部が係合可能な係合孔30aが周方向の複数箇所にわたって形成されている。ロック部材60はこれらの係合孔30aのうちのいずれかに係合されることで、ドライブギヤ30の回転が規制される。また、各係合孔30aの入口部には傾斜面30bが形成されていてもよい(図12を参照)。このように係合孔30aを形成することで、この傾斜面30bに沿ってロック部材60が係合孔30aにスムーズに挿入される効果が期待できる。
軸受ケース41には、ロック状態を検知するためのロックセンサ69が装着されている(図11を参照)。ロックセンサ69は、板バネ等の弾性部材で構成された接触子69aを有する接触式センサであり、ロック部材60が前進して係合孔30aに係合されると(ロック状態になると)、ロック部材60が接触子69aを押すことで、ロック状態となったことが検知される。
上記構成のロック機構部7は、例えば以下に述べる動作を行う。すなわち、ロック用モータ64に電力が供給されていない状態では、ロック部材60はばね65によって前進した位置に保持されており、ロック部材60の先端部がドライブギヤ30の係合孔30aに係合したロック状態にある。この状態から、ボールねじ軸24の駆動を開始するために駆動用モータ10に電力が供給されると、ロック用モータ64にも電力が供給され、ロック用モータ64はロック部材60を後退させる方向に駆動する。これにより、滑りねじ軸62が回転し、一方、滑りねじナット61は貫通孔41gに対するロック部材60の平板状先端部の挿入によって回転が規制されているため、滑りねじ軸62が回転すると、滑りねじナット61がばね65の付勢力に抗して後退し、これと一体的にロック部材60も後退する。これにより、ロック部材60の先端部がドライブギヤ30の係合孔30aから離脱し、ロック状態が解除される。こうして、ボールねじ軸24を駆動させている間は、ロック部材60が後退した位置に保持され、ドライブギヤ30がロックされない状態に保持される。
その後、駆動用モータ10への電力供給が遮断され、ボールねじ軸24の駆動が停止すると、ロック用モータ64への電力供給も遮断される。これにより、ロック部材60を後退させておくための駆動力が生じなくなるため、ロック部材60はばね65によって前進する方向へ押し動かされる。そして、ロック部材60の先端部がドライブギヤ30の係合孔30aに係合することでロック状態となり、ドライブギヤ30の回転が規制される。
このように、ロック部材60によってドライブギヤ30の回転が規制されることで、ボールねじ軸24が進退しない状態で保持される。これにより、操作対象装置側からボールねじ軸24側へ外力が入力されたとしても、ボールねじ軸24の位置を所定の位置に保持しておくことができる。上記構成は、特に位置保持が必要なアプリケーションに電動アクチュエータを適用する場合に好適である。
本実施形態では、ロック用モータ64を駆動させることにより、ロック部材60を後退させるようにしているが、反対に、ロック部材60を前進させるために、ロック用モータ64を駆動させてもよい。また、ロック用モータ64を正逆回転させることで、ロック部材60を前進させたり後退させたりすることも可能である。
本実施形態に係る電動アクチュエータ1には、ボールねじ軸24に設けられた操作部6のストローク方向位置を検出するためのストロークセンサ70が搭載されている(図2及び図3を参照)。ストロークセンサ70は例えば磁気センサであり、センサベース71に取り付けられている。センサベース71はモータケース11とブーツカバー39との間の外周面に設けられたセンサケース76にボルト72で締結固定されている。一方、ボールねじ軸24のブーツ36で覆われる部分には、センサターゲットとしての永久磁石73が取り付けられている(図1及び図3を参照)。本実施形態では、永久磁石73は、複数対の嵌合爪が形成された磁石ホルダ74を介してボールねじ軸24に取り付けられている(図3を参照)。ボールねじ軸24が進退すると、ストロークセンサ70に対する磁石73の位置が変化し、これに伴って変化する磁場(例えば磁束密度)の向き及び強さをストロークセンサ70によって検出することで、ボールねじ軸24のストローク方向位置を取得することができる。
続いて、図13に基づき、ストロークセンサ70を用いたフィードバック制御の一例について説明する。
図13に示すように、目標値が制御装置80に送られると、制御装置80のコントローラ81から駆動用モータ10に制御信号が送られる。なお、この目標値は、例えば、車両上位のECUに操作量が入力された際に、その操作量に基づいてECUが演算したストローク値である。
制御信号を受け取った駆動用モータ10は回転駆動を開始し、この駆動力が上記遊星歯車減速機構18、ドライブギヤ30、ドリブンギヤ31、ボールねじナット23を介してボールねじ軸24に伝達される。その結果、ボールねじ軸24が駆動用モータ10の出力軸10aと平行な向きに前進(又は後退)する。これにより、ボールねじ軸24の先端部側(アクチュエータヘッド側)に配置される操作対象が操作される。
このとき、ストロークセンサ70によってボールねじ軸24のストローク値(軸方向位置)が検出される。ストロークセンサ70によって検知された検出値は制御装置80の比較部82に送られ、検出値と上記目標値との差分が算出される。そして、検出値が目標値と一致するようになるまで、駆動用モータ10を駆動させる。このように、ストロークセンサ70によって検出されたストローク値がフィードバックされてボールねじ軸24の位置が制御されることで、本実施形態の電動アクチュエータ1を、例えば、シフトバイワイヤに適用した場合、シフト位置を確実にコントロールすることができる。
次に、図14に基づき、ストロークセンサ70に代えて圧力センサ83を用いた場合のフィードバック制御について説明する。
図14に示すように、この場合は、操作対象装置に圧力センサ83が設けられている。車両上位のECUに操作量が入力されると、ECUは要求される目標値(圧力指令値)を演算する。この目標値が制御装置80に送られ、コントローラ81から駆動用モータ10に制御信号が送られると、駆動用モータ10は回転駆動を開始する。これにより、ボールねじ軸24が前進し、ボールねじ軸24の先端部側(アクチュエータヘッド側)に配置される操作対象装置が加圧操作される。
このときのボールねじ軸24の操作圧力は、圧力センサ83により検出され、この検出値と目標値に基づいて、上記ストロークセンサ70を用いる場合と同様に、ボールねじ軸24の位置がフィードバック制御される。このように、圧力センサ83によって検出された圧力値がフィードバックされてボールねじ軸24の位置が制御されることで、本実施形態の電動アクチュエータ1を、例えば、ブレーキバイワイヤに適用した場合、ブレーキの液圧を確実にコントロールすることができる。
本実施形態の電動アクチュエータ1の構成および動作については以上の通りである。以下、本発明の第二実施形態〜第四実施形態の説明と合わせて、本発明の作用効果を説明する。
図15は、本発明の第二実施形態に係る電動アクチュエータ1の断面図を示している。本実施形態に係る電動アクチュエータ1は、減速機構部9が省略されて、モータ部8と駆動力伝達部4とが直接連結されている点、及び、軸ケース50を、ロック機構部7を取り付けるホルダ部66のないものに取り換えられている点において、第一実施形態に係る電動アクチュエータ1と相違している。この場合、駆動用モータ10の出力軸10aは、伝達ギヤユニットとしての駆動力伝達部4を構成するギヤボス32に圧入嵌合されている。詳細には、ギヤボス32に形成された二つの嵌合穴321,322のうち、相対的に内径寸法の小さい第一の嵌合穴321を駆動用モータ10側に向けた状態で、第一の嵌合穴321に連結対象となる駆動用モータ10の出力軸10aが圧入嵌合されている。ギヤボス32の向きは、第一実施形態(図1に示す形態)と変わらない。この場合、ギヤボス32を支持する伝達ギヤケース29側の転がり軸受33は省略している。また、駆動用モータ10の出力軸10aが取り付けられるモータアダプタ19は、嵌合する相手部材が減速ギヤケース17から伝達ギヤケース29に変わるので、相手部材の嵌合形状に合った別の形状のものに換えている。その他の構成は、図1に示す実施形態と同様である。なお、図15に示す実施形態の電動アクチュエータ1は、駆動用モータ10からの駆動力が減速機構部9を介さずに駆動力伝達部4に直接伝達される以外、図1に示す実施形態と基本的に同様に制御されて動作するので、制御および動作に関する説明は省略する。
このように、図1に示す電動アクチュエータ1と図15に示す電動アクチュエータ1とでは、一部の部品を取り換えるだけで、その他の多くの部品を共通の部品で構成することができ、低コストでシリーズ化を実現できる。特に、上述の実施形態では、駆動用モータ10の出力軸10aを嵌合可能な嵌合穴(第一の嵌合穴321)と、この嵌合穴321とは別の部位(ここでは嵌合穴321の外周)に減速機構取付け部323が形成されているギヤボス32を用いるようにしたので、ギヤボス32の向きはそのままで、連結対象が駆動用モータ10の出力軸10aと減速ギヤ機構16の出力部(円筒部58a)の何れであってもギヤボス32と連結することができる。これにより、減速ギヤ機構16(減速機構部9)を介在させる場合と、減速ギヤ機構16を省いて駆動用モータ10を伝達ギヤ機構28に直接連結する場合の二つのパターンに対して一種類のギヤボス32で対応することができるので、減速ギヤ機構16の有無に関わらず、ギヤボス32を共用することができる。従って、ギヤボス32の製作コストを高めることなく、ギヤボス32を含む伝達ギヤ機構28をユニット化することができ、ひいては電動アクチュエータ1のシリーズ化を実現することが可能となる。なお、電動アクチュエータ1のシリーズ化に伴う多品種展開の具体例としては、二輪車を含む自動車用の電動パーキングブレーキ機構や、電動油圧ブレーキ機構、電動シフト切替機構、電動パワーステアリングのほか、2WD/4WD電動切替機構、船外機用(船舶推進機用)の電動シフト切替機構などを例示することができる。また、ギヤボス32のようにドライブギヤ30から突出した部分があれば、例えばその外周面に減速ギヤ機構16の出力部(円筒部58a)を外嵌することが可能になる等、出力部との連結態様を多様化できる。よって、出力部との連結手段として円筒状の外周嵌合面325など簡易な構成を採用することができ、この点においても製作コストの低減化を図ることが可能となる。
次に、本発明の第三実施形態を、図16に基づいて説明する。本実施形態に係る電動アクチュエータ1は、図15に示す駆動用モータ10とは出力軸10aの外径寸法が異なる駆動用モータ110を搭載している点、及び、ギヤボス32の向きが異なる点において、図15に示す電動アクチュエータ1と相違している。この場合、ギヤボス32は第一及び第二実施形態に係るギヤボス32と同一であり、その長手方向の向きのみを変えている。また、ギヤボス32に形成された二つの嵌合穴321,322のうち、相対的に内径寸法の大きい第二の嵌合穴322を駆動用モータ110側に向けた状態で、第二の嵌合穴322に駆動用モータ110の出力軸110aが圧入嵌合されている。その他の構成は、図15に示す実施形態と同様である。
このように、上述の実施形態では、互いに内径寸法が異なる二つの嵌合穴321,322をそれぞれ長手方向両端側に設けたギヤボス32を用いるようにしたので、ギヤボス32の向きを変えるだけで、互いに外径寸法が異なる出力軸10a,110aを有する二種類の駆動用モータ10,110(図15、図16)を伝達ギヤ機構28と連結することができる。これにより、二種類の駆動用モータ10,110に対して一種類のギヤボス32で対応することができるので、上記何れの駆動用モータ10,110を使用する場合でも、ギヤボス32を共用することができる。従って、ギヤボス32の製作コストを高めることなく、ギヤボス32を含む伝達ギヤ機構28をユニット化することができ、ひいては電動アクチュエータ1のシリーズ化を低コストに達成することが可能となる。また、ギヤボス32を使用してドライブギヤ30を駆動用モータ10,110に連結することで、ギヤボス32がドライブギヤ30から軸方向に突出した分だけ各嵌合穴321,322の長手方向寸法を大きく取ることができる。そのため、長手方向両端側に嵌合穴321,322を設けた場合であっても、出力軸10a,110aとの嵌合代(特に長手方向の嵌合代)を確保することができ、駆動用モータ10,110との間で十分な連結強度を得ることが可能となる。
次に、本発明の第四実施形態を、図17に基づいて説明する。本実施形態に係る電動アクチュエータ1は、モータ部8と駆動力伝達部4との間に減速機構部9が介在している点、サンギヤ56の嵌合穴が駆動用モータ110の出力軸110aに対応した内径寸法を有する点、及び転がり軸受33が伝達ギヤケース29と円筒部58aとの間に配設されている点において、図16に示す電動アクチュエータ1と相違している。この場合、ギヤボス32は第一〜第三実施形態に係るギヤボス32と同一であり、第三実施形態(図16に示す形態)の時とギヤボス32の向きは変わらない。また、減速ギヤ機構16の出力部となる遊星ギヤキャリア58の円筒部58aの内径寸法は図1のそれと変わらない。すなわち、図1に示す遊星ギヤキャリア58と同一の部品が使用されている。その他の構成は、図1に示す実施形態と同様である。
このように、上述の実施形態では、ギヤボス32の長手方向両側に減速機構取付け部323,324を設けるようにした。また、この際、外周嵌合面325,326の外径寸法をともに同一の大きさとした。これにより、例えば図16に示す形態から減速機構部9を追加した構成をとる場合、ギヤボス32の向きを変えることなく、さらにいえば転がり軸受33を除いて図16に示す伝達ギヤ機構28をそのまま使用することができる。よって、予め用意する伝達ギヤ機構28の種類をさらに少なくして、低コストに電動アクチュエータ1のシリーズ化を図ることが可能となる。
以上に述べたように、本発明に係るギヤボス32であれば、少なくとも二種類の駆動用モータ10,110と、減速機構部9の有無とを掛け合わせた四つの組み合わせパターンについて、一種類のギヤボス32で対応することができる。これにより、予め用意すべき伝達ギヤユニット(駆動力伝達部4)の種類を実質的に一種類とすることができるので、電動アクチュエータ1のシリーズ化をより低コストに達成することが可能となる。
なお、以上の実施形態では、減速機構取付け部323,324が、ギヤボス32の軸方向端面から軸方向中央側に向けて形成される円筒状の外周嵌合面325,326で構成されている場合を例示したが、もちろんこれには限定されない。例えば出力部の形態に応じて嵌合可能な形状をギヤボスの外周面に設けるようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、ギヤボス32の長手方向両端側に、互いに内径寸法の異なる第一の嵌合穴321と第二の嵌合穴322とを設けた場合を例示したが、もちろん本発明に係るギヤボス32はこれには限られない。例えば図示は省略するが、互いに内面形状の異なる嵌合穴をギヤボス32の長手方向両端側に設けて、それぞれに対応する外面形状の出力軸を嵌合するようにしてもかまわない。
また、以上の実施形態では、ギヤボス32の長手方向両端側に二つの嵌合穴321,322と二つの減速機構取付け部323,324をそれぞれ設けた場合を例示したが、もちろん二つの嵌合穴321,322のみを設けたものであってもよい。あるいは、ギヤボス32の長手方向一端側のみに嵌合穴321と減速機構取付け部323を設けたものであってもよい。想定されるモータ部8及び減速機構部9との連結態様に応じて必要な部位を設けるようにすればよい。
また、以上の実施形態では、減速機構部9とロック機構部7の両方とも有するものと両方とも有しないものを例に説明したが、いずれか一方を有する電動アクチュエータを構成することも可能である。また、上述の例では、ロック機構部7の有無に応じて軸ケース50を変更しているが、軸ケース50を、ボールねじ軸24の長さに応じて異なる形状又はサイズのものに変更してもよい。
運動変換機構部3は、ボールねじ22に限らず、滑りねじ装置であってもよい。ただし、回転トルクを低減して、駆動用モータ10を小型化する観点からすれば、ボールねじ22の方が好適である。また、上述の実施形態では、運動変換機構部3を支持する支持軸受40として、複列のアンギュラ玉軸受を使用した構成を例示したが、これに限らず、一対の単列のアンギュラ玉軸受を組み合せて使用してもよい。また、支持軸受40には、アンギュラ玉軸受に限らず、例えば、深溝玉軸受等を用いた他の複列軸受を適用することも可能である。
減速機構部9は、遊星歯車減速機構18以外の減速機構でもよい。また、図15に示すように減速機構部9を省略する場合、ドライブギヤ30とドリブンギヤ31とのギヤ比を変えることで、駆動力伝達部4が減速機構としての機能を兼ねるようにしてもよい。
また、本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
1 電動アクチュエータ
2 駆動部
3 運動変換機構部
4 駆動力伝達部(伝達ギヤユニット)
5 運動変換機構支持部
6 操作部
7 ロック機構部
8 モータ部
9 減速機構部
10 駆動用モータ
10a 出力軸
11 モータケース
16 減速ギヤ機構
17 減速ギヤケース
28 伝達ギヤ機構
29 伝達ギヤケース
30 ドライブギヤ
31 ドリブンギヤ
32 ギヤボス
321,322 嵌合穴
323,324 減速機構取付け部
325,326 外周嵌合面
40 支持軸受
41 軸受ケース
50 軸ケース
2 駆動部
3 運動変換機構部
4 駆動力伝達部(伝達ギヤユニット)
5 運動変換機構支持部
6 操作部
7 ロック機構部
8 モータ部
9 減速機構部
10 駆動用モータ
10a 出力軸
11 モータケース
16 減速ギヤ機構
17 減速ギヤケース
28 伝達ギヤ機構
29 伝達ギヤケース
30 ドライブギヤ
31 ドリブンギヤ
32 ギヤボス
321,322 嵌合穴
323,324 減速機構取付け部
325,326 外周嵌合面
40 支持軸受
41 軸受ケース
50 軸ケース
Claims (12)
- モータの駆動により生じた回転運動を、運動変換機構により所定の運動に変換して出力する電動アクチュエータに組み込まれ、ギヤを介して前記回転運動を前記モータから前記運動変換機構に伝達する伝達ギヤ機構を構成するギヤボスであって、
その長手方向一端側に、前記モータの出力軸を嵌合可能な第一の嵌合穴が形成され、かつその長手方向他端側に、前記第一の嵌合穴とは形状又は寸法が異なる第二の嵌合穴が形成されているギヤボス。 - モータの駆動により生じた回転運動を、運動変換機構により所定の運動に変換して出力する電動アクチュエータに組み込まれ、ギヤを介して前記回転運動を前記モータから前記運動変換機構に伝達する伝達ギヤ機構を構成するギヤボスであって、
その長手方向一端側に、前記モータの出力軸を嵌合可能な嵌合穴が形成され、かつ
前記嵌合穴とは異なる部分に、前記回転運動を減速して前記モータから前記伝達ギヤ機構に伝達する減速機構の出力部を取付け可能な減速機構取付け部が形成されているギヤボス。 - 前記減速機構取付け部は、前記出力部の内面が嵌合可能な外周嵌合面で構成されている請求項2に記載のギヤボス。
- その長手方向両端側に前記減速機構取付け部が形成されている請求項2又は3に記載のギヤボス。
- その長手方向中央側に前記ギヤを外嵌可能なギヤ外嵌部が形成されている請求項1〜4の何れかに記載のギヤボス。
- 前記ギヤ外嵌部は、前記ギヤをスプライン嵌合可能なスプラインである請求項5に記載のギヤボス。
- 請求項1に記載のギヤボスと、このギヤボスと一体的に回転可能な状態に配設されている前記ギヤと、前記ギヤボス及び前記ギヤを収容するギヤケースとを備える伝達ギヤユニット。
- 請求項7に記載の伝達ギヤユニットと、この伝達ギヤユニットの前記第一の嵌合穴に前記出力軸が嵌合されている前記モータと、前記運動変換機構とを備える電動アクチュエータ。
- 請求項7に記載の伝達ギヤユニットと、前記出力軸とは外径寸法の異なる出力軸を有し、この出力軸が前記第二の嵌合穴に嵌合されているモータと、前記運動変換機構とを備える電動アクチュエータ。
- 請求項2〜4の何れかに記載のギヤボスと、このギヤボスと一体的に回転可能な状態に配設されている前記ギヤと、前記ギヤボス及び前記ギヤを収容するギヤケースとを備える伝達ギヤユニット。
- 請求項10に記載の伝達ギヤユニットと、この伝達ギヤユニットの前記嵌合穴に前記出力軸が嵌合されている前記モータと、前記運動変換機構とを備える電動アクチュエータ。
- 請求項10に記載の伝達ギヤユニットと、この伝達ギヤユニットの前記減速機構取付け部に前記出力部が取付けられている前記減速機構と、前記減速機構に前記出力軸が連結される前記モータと、前記運動変換機構とを備える電動アクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016069088A JP2017180679A (ja) | 2016-03-30 | 2016-03-30 | ギヤボスと伝達ギヤユニット、及びこのユニットを備えた電動アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016069088A JP2017180679A (ja) | 2016-03-30 | 2016-03-30 | ギヤボスと伝達ギヤユニット、及びこのユニットを備えた電動アクチュエータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017180679A true JP2017180679A (ja) | 2017-10-05 |
Family
ID=60005794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016069088A Pending JP2017180679A (ja) | 2016-03-30 | 2016-03-30 | ギヤボスと伝達ギヤユニット、及びこのユニットを備えた電動アクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017180679A (ja) |
-
2016
- 2016-03-30 JP JP2016069088A patent/JP2017180679A/ja active Pending
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