JP2017180276A - 添加剤容器 - Google Patents
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Abstract
Description
(3)一端が前記大気開放弁に接続され、他端が大気開放される大気開放管と、前記拡張部に溝状に凹設されて前記大気開放管を収納する第一収納部とを備えることが好ましい。なお、前記大気開放弁は常時機能するものであることから、前記大気開放管の他端が開放される位置は任意に設定可能である。また、前記第一収納部は、前記大気開放管の延在方向に沿って延設されることが好ましい。
(5)一端が前記レベリング弁に接続され、他端が前記添加剤を補充する際に大気開放されるレベリング管と、前記上面に溝状に凹設されて前記レベリング管を収納する第二収納部とを備えることが好ましい。なお、前記レベリング弁は前記添加剤を補充する際にのみ機能するものであることから、前記レベリング管の他端が開放される位置は前記添加剤の補充時に大気開放される位置であることが好ましい。
(7)前記レベリング管が、前記レベリング弁から開放端に向かって水平又は上昇する勾配で配索されることが好ましい。換言すれば、前記レベリング管が、前記開放端から前記レベリング弁に至るすべての経路で、上り勾配とならないように配索されることが好ましい。
(9)前記溝部が、前記凹部から前記外縁に向かう下り勾配の底を有することが好ましい。
(10)前記溝部が、前記車両の前後方向に延設されることが好ましい。
本実施形態の添加剤容器10(以下、単にタンク10と呼ぶ)は、排気浄化用の尿素SCRシステム(Urea Selective Catalytic Reduction System)で使用される液状の添加剤(例えば、尿素水溶液,アンモニア水溶液など)を貯留する容器であり、図1に示す車両20のフロア下に配置される。尿素SCRシステムとは、エンジンの排ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx)を浄化するための排気浄化システムの一種である。本実施形態の尿素SCRシステムでは、排気通路25上に介装されたNOx選択還元触媒の上流側で尿素水溶液が噴射され、尿素の加水分解によって生成されるアンモニアを還元剤として、NOxが触媒上で窒素に還元される。この種の尿素SCRシステムは、ディーゼルエンジンやリーンバーンエンジンを搭載した自動車や作業機械,船舶,発電施設などにおいて、広く普及している。
[1]タンク10の上面1に凹設された凹部4の内側にレベリング弁5を配置するという簡素な構成で、車体傾斜の大小に関わらず、大気開放弁2が機能しうる上限液面をレベリング弁5で設定することができ、添加剤の容量を確保することができる。また、タンク10の上面1がレベリング弁5の周囲で隆起した形状となることから、タンク10の内部容量を増大させることができ、車体傾斜による大気開放弁2の液没を抑制することができる。さらに、タンク10の内部までレベリング管6を延長する必要がないため、レベリング管6の振動による異音の発生や疲労破損の発生を抑制することができ、タンク10の保護性を向上させることができる。
[3]大気開放管3を第一収納部11で支持することで、大気開放管3の取り付け状態を安定化することができ、大気開放管3の保護性を向上させることができる。また、大気開放弁2,大気開放管3のそれぞれがタンク10に対して固定,支持されるため、大気開放弁2と大気開放管3との接続箇所に作用しうる負荷を軽減することができる。したがって、大気開放弁2及び大気開放管3の部品保護性を向上させることができる。
[5]レベリング管6を第二収納部12で支持することで、レベリング管6の取り付け状態を安定化することができ、レベリング管6の保護性を向上させることができる。また、レベリング弁5,レベリング管6のそれぞれがタンク10に対して固定,支持されるため、レベリング弁5とレベリング管6との接続箇所に作用しうる負荷を軽減することができる。したがって、レベリング弁5及びレベリング管6の部品保護性を向上させることができる。
[8]凹部4からタンク10の外縁に向かう溝部9を設けることで、泥はね水を凹部4にたまりにくくすることができる。これにより、泥はね水によるレベリング弁5の汚損や腐食を防止することができ、レベリング弁5の保護性を高めることができる。
[10]さらに、溝部9の延在方向を車両20の前後方向にすることで、車両20の加減速によって生じる慣性力を利用して、凹部4からの排水性を向上させることができ、レベリング弁5の保護性をさらに向上させることができる。
上述の実施形態では、尿素SCRシステムのタンク10について詳述したが、タンク10に貯留される添加剤の種類は尿素水に限定されない。NOx選択還元触媒を利用した排気浄化システムにおいては、尿素の代わりにアンモニアを使用することがある。したがって、アンモニア水溶液を貯留する添加剤容器として、上記のタンク10を用いることができる。また、DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)を利用した排気浄化システムにおいては、PM(パティキュレート・マター)の燃焼を促進するために、排気管内に炭化水素(HC,未燃燃料)を噴射することがある。この場合、燃料を貯留する添加剤容器として、上記のタンク10を用いることもできる。
2 大気開放弁
3 大気開放管
4 凹部
5 レベリング弁
6 レベリング管
7 拡張部
8 拡張部
9 溝部
10 タンク(添加剤容器)
11 第一収納部
12 第二収納部
13 補給用筒管
14 補給口
15 フィルタ
16 開放端
17 切欠部
20 車両
21 サイドメンバ
22 クロスメンバ
23 フロアパネル
24 ブラケット
25 排気通路
26 尿素水ポンプ
27 尿素水配管
28 尿素水インジェクタ
Claims (10)
- エンジンの排気を浄化する添加剤を貯留し、車両に搭載される添加剤容器において、
大気開放弁が取り付けられる上面に凹設された凹部と、
前記凹部の底面に取り付けられ、補充される添加剤の上限液面を規定するレベリング弁とを備える
ことを特徴とする、添加剤容器。 - 前記車両の排気通路に近い側において前記上面から上方に向かって膨設された拡張部を備える
ことを特徴とする、請求項1記載の添加剤容器。 - 一端が前記大気開放弁に接続され、他端が大気開放される大気開放管と、
前記拡張部に溝状に凹設されて前記大気開放管を収納する第一収納部とを備える
ことを特徴とする、請求項2記載の添加剤容器。 - 前記車両の排気通路から遠い側の前方を切り欠いてなる切欠部を備える
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の添加剤容器。 - 一端が前記レベリング弁に接続され、他端が前記添加剤を補充する際に大気開放されるレベリング管と、
前記上面に溝状に凹設されて前記レベリング管を収納する第二収納部とを備える
ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の添加剤容器。 - 前記レベリング管が、前記車両のサイドメンバの下端よりも下方に配索される
ことを特徴とする、請求項5記載の添加剤容器。 - 前記レベリング管が、前記レベリング弁から開放端に向かって水平又は上昇する勾配で配索される
ことを特徴とする、請求項5又は6記載の添加剤容器。 - 前記凹部から外縁に向かって溝状に凹設された溝部を備える
ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の添加剤容器。 - 前記溝部が、前記凹部から前記外縁に向かう下り勾配の底を有する
ことを特徴とする、請求項8記載の添加剤容器。 - 前記溝部が、前記車両の前後方向に延設される
ことを特徴とする、請求項8又は9記載の添加剤容器。
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- 2016-03-30 JP JP2016068272A patent/JP6668882B2/ja active Active
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