JP2017179804A - 建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】障子の閉鎖時に障子を適度な力で枠体に引き寄せることができる建具を提供する。
【解決手段】
開口部に設置される枠体と、框組みしてなり枠体に対して開閉自在に支持される障子と、少なくとも障子の吊元側に設けられる引寄手段とを備え、引寄手段は、枠体の内周面若しくは障子の外周面に設けられるローラ部材と、障子の外周面若しくは枠体の内周面に設けられる引寄部材とを有し、引寄部材は、見込み方向略中央位置に見付け方向に凹む引寄凹部を有しており、ローラ部材は、上下方向に回転軸を有し、障子の閉鎖状態において引寄部材の引寄凹部の底に位置するローラ体を有している。
【選択図】図4

Description

建物開口部に設けられた枠体に対して、開閉自在に支持される障子を備える建具に関する。
従来、建物開口部に設けられる建具においては、障子の吊元側に障子を枠体に引き寄せる引寄手段が設けられており、障子の閉鎖時に障子を枠体に引き寄せることで気密性を維持している。
実用新案登録第2503858号
近年、建物の開口部の形状は多様性を増しており、縦に長い建具も求められている。このような縦に長い建具においても、障子の閉鎖時に障子を枠体に対して適度な力で引き寄せて気密性を維持することが求められていた。
また、施工時には框組みした障子を枠体に納めて現場に搬送するなどしているが、縦框材が長尺のために框体にガラス板が嵌め込まれるまでの間に長尺の縦框材が外周方向にはらんでしまい、枠体内で変形したり破損する可能性があった。
本発明は、上記の事情を鑑みたものであり、障子の閉鎖時に障子を適度な力で枠体に引き寄せることができ、建具の施工時には障子の縦框のはらみを抑制して、施工を容易にすることができる建具を提供することを目的とする。
本発明は、開口部に設置される枠体と、框組みしてなり枠体に対して開閉自在に支持される障子と、少なくとも障子の吊元側に設けられる引寄手段とを備え、引寄手段は、枠体の内周面若しくは障子の外周面に設けられるローラ部材と、障子の外周面若しくは枠体の内周面に設けられるローラ部材とを有し、引寄部材は、見込み方向略中央位置に見付け方向に凹む引寄凹部を有しており、ローラ部材は、上下方向に回転軸を有し、障子の閉鎖状態において引寄部材の引寄凹部の底に位置するローラ体を有していることを特徴とする。
障子の閉鎖時に障子を枠体に確実に引き寄せることができ、過度の引寄せを防止して気密性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る建具の内観図であり、(a)は枠体及び障子を説明するための全体内観図、(b),(c)は引寄手段及び負圧受け手段の配置を説明するための全体内観図である。 本発明の実施形態に係る建具の縦断面図である。 本発明の実施形態に係る建具の横断面図である。 本発明の実施形態に係る建具に固着される引寄手段を説明するための図であり、(a)は引寄手段が取り付けられている部分の縦枠及び縦框の横断面図であり、(b)は図4(a)のA部分の拡大図である。 本発明の実施形態に係る建具の引寄手段の図であり、(a)は引寄手段を構成するローラ部材の平面図、(b)は同正面図、(c)は同側面図であり、(d)は引寄手段を構成する引寄部材の側面図、(e)は同平面図である。 本発明の実施形態に係る建具の閉鎖動作状態における縦枠及び縦框の引寄手段が装着されている部位の横断面図であり、(a)(b)ともに閉鎖動作途中の横断面図である。 本発明の実施形態に係る建具に固着される負圧受け手段を説明するための図であり、(a)は負圧受け手段が取り付けられている部分の左縦枠及び左縦框の横断面図であり、(b)は障子に負圧がかかっている状態における左縦枠及び左縦框の引寄手段が装着されている部位の横断面図である。 本発明の実施形態に係る建具の負圧受け手段の図であり、(a)は負圧受け手段を構成する枠側受け部材の側面図、(b)は同平面図、(c)は同正面図であり、(d)は負圧受け手段を構成する框側受け部材の室外側から見た正面図、(e)は同平面図、(f)は側面図である。 本発明の実施形態に係る建具おける負圧受け手段の働きを説明するための図であり、(a)は障子に負圧がかかっている状態における左縦枠及び左縦框の引寄手段が装着されている部位の横断面図であり、(b)は同負圧受け手段が装着されている部位の横断面図である。 本発明の実施形態に係る建具における施工時の一例を示す横断面図である。
−縦すべり出し窓の全体構成−
本発明の実施形態に係る建具を、図面を用いて説明する。
本発明の実施形態に係る建具は、図1(a)に示されるように、上枠11,下枠12及び左右の縦枠13,14を四周に組んでなり建物の開口部に配置される枠体1と、上框21,下框22及び左右の縦框23,24を四周に組んで内周にガラス等パネルを装着してなり枠体1に開閉自在に支持される障子2とを有している。
そして、建具は、左縦框23を吊元側框として右縦框24が室外側に開放するものであり、横寸法に比べて縦寸法が比較的大きい縦に長い縦すべり出し窓として構成されている。
本実施形態に係る縦すべり出し窓は、少なくとも障子2の吊元側に引寄手段5及び負圧受け手段6が設けられており、引寄手段5及び負圧受け手段6は、建具の縦寸法に応じて取付位置が設定されている。例えば、建具の縦寸法が1400mm以下の場合には、図1(b)に示すように、障子2の吊元側の高さ方向略中央位置に一つの引寄手段5が配置されるとともにその下方位置に負圧受け手段6が配置され、建具の縦寸法が1400mmを超える場合には、図1(c)に示すように、高さ方向略中央位置に一つの負圧受け手段6が配置されるとともにその上下位置に二つの引寄手段5,5が配置される。そして、障子2の戸先側には、必要に応じてセッティングブロック8が配置される。
枠体1を構成する上枠11は、図2に示すように、建物開口部に固定され枠体1の内周面を形成する上枠本体部11aと、上枠本体部11aの室内側下面より下方に延設される室内側垂下壁部11bと、上枠本体部11aの室外側下面より下方に延設される上気密材取付部11cとを有しており、室内側垂下壁部11bの室外側面の下方位置には障子2の上框21の室内側見付面に当接する気密材s1が取り付けられるとともに、上気密材取付部11cには、障子2の上框21の室外側上端に当接若しくは近接する気密材s2が下方に向けて取り付けられている。
下枠12は、建物開口部に固定され枠体1の内周面を形成するとともに室外側下方に中空の水切り部を有する下枠本体部12aと、下枠本体部12aの室内側に立ち上がる中空構造の立上壁12bとを有しており、立上壁12bの室外側面の上方位置には障子2の下框22の室内側見付面に当接する気密材s1が取り付けられている。
枠体1を構成する左右の縦枠13、14は、図3に示すように、略同一形状をなしており、それぞれ建物開口部に固定され枠体1の内周面を形成する左右の縦枠本体部13a,14aと、縦枠本体部13a,14aの室内側内周面より内周方向に延設される左、右内壁部13b,14bを有しており、左、右内壁部13b,14bの室外側面の内周端には障子2の左、右縦框23,24の室内側見付面に当接する気密材s1,s1が取り付けられている。
障子2を構成する上框21は、図2に示すように、障子2の框体の中空部を有し上方外周面を形成する上框本体211と、上框本体211の室内側内周面に取り付けられてパネル間口を形成する押縁212を有しており、上框本体211は、中空構造を備える上框本体部211aと、上框本体部211aの室外側内周面より内周方向に延設されてパネル間口を形成する室外側間口壁211bと、上框本体部211aの室外側外周面より外周方向に延設される上框室外壁部211cとからなる。
障子2を構成する下框22は、障子2の中空構造を備え下方外周面を形成する下框本体部22aと、下框本体部22aの室内側内周面より内周方向に延設されてパネル間口を形成する室内側間口壁22bと、下框本体部22aの室外側内周面より内周方向に延設されてパネル間口を形成する室外側間口壁22cと、下框本体部22aの室外側外周面より下方に延設される下框外壁部22dとから構成されている。
障子2を構成する左、右縦框23、24は、図3に示すように、略同一形状をなしており、それぞれ障子2の外周面を形成する左、右縦框本体231,241と、左、右縦框本体231,241の室内側内周面に取り付けられてパネル間口を構成する押縁232,242とから構成されており、左、右縦框本体231,241は、障子2の外周面を形成する左、右縦框本体部231a,241aと、左、右縦框本体部231a,241aの室外側内周面から内周方向に延設されてパネル間口を構成する室外側間口壁231b,241bと、左、右縦框本体部231a,241aの室外側外周面より外周方向に延設されてなる左、右縦框外壁部231c,241cとからなる。
左、右縦框23,24の左、右縦框外壁部231c,241cの外周端部には外周方向に左、右縦枠13,14に当接するヒレ片を有する気密材s3が取り付けられている。
右縦框24の押縁242には、ハンドル7が取り付けられており、使用者がハンドル7をつかんで室外側に押し出すことにより、左縦框23を吊元側として右縦框24が外方へ押し出され、建具を開放することができる。
そして、図3に示す本実施形態に係る縦すべり出し窓においては、吊元側(左)縦枠13及吊元側(左)縦框23との間に、障子2を枠体1に引き寄せる引寄手段5が設けられるとともに、戸先側(右)縦枠14と戸先側(右)縦框24との間にも、同様に引寄手段5が設けられており、障子2の閉鎖時に、障子2を枠体1に引き寄せて、気密材s1による障子2と枠体1との間の気密をより確実にしている。
なお、引寄手段5は、少なくとも吊元側の縦枠と縦框との間に設けられていればよく、必ずしも左右両側の縦枠、縦框間に設けられていなくてもよい。
−引寄手段の構成−
本実施形態に係る縦すべり出し窓の引寄手段5について、吊元側(左)縦枠13と吊元側(左)縦框23との間に設けられた引寄手段5を用いて、図面を参考にして説明する。なお、戸先側の縦枠と縦框との間に設けられる引寄手段5の構成は、吊元側の縦枠と縦框との間に設けられる引寄手段5の構成と略同様である。
引寄手段5は、図4(a)に示すように、枠体1の左縦枠13の内周面に固定されるローラ部材51と、障子2の左縦框23の外周面であって、ローラ部材51と対向する位置に固定される引寄部材52とにより構成されている。
ローラ部材51は、図5(a)乃至(c)に示すように、スチール等の金属製材料からなり左縦枠13の内周面に取り付けられる取付基材511と、合成樹脂等の材料からなり取付基材511に対して回転自在に支持されるローラ体512と、ローラ体512を取付基材511に支持するための軸体513とから形成されている。
取付基材511は、左縦枠13の内周面に固定するための取付部511aと、取付部511aに所定間隔で立設される2つの支持壁511b,511bとから形成されており、取付部511aにはネジ等の固定手段によって左縦枠13の内周面に固定するための長ネジ孔511c,511cが設けられているとともに、支持壁511b,511bには軸体513が挿入される支持孔511d,511dが形成されている。
ローラ体512は、2つの支持壁511b,511bの間隔と略同寸法の長さを有しており長さ方向に軸体513が回転自在に挿通される挿通孔が形成されている。
そして、ローラ部材51は、支持壁511b,511bの間に配置されたローラ体512を支持壁511b,511bの支持孔511d,511dに挿入される軸体513によって回転自在に支持することによって形成されており、図4(a)に示すように、ローラ体512の回転軸が上下方向となるように、左縦枠13の内周面に長ネジ孔511c,511cを介してネジ等の固定手段b1,b1により固定される。
一方、引寄部材52は、図5(d),(e)に示すように、合成樹脂等からなり長さ方向が幅方向よりも長く形成された短尺で矩形ブロック状の引寄部52aと、引寄部52aの長さ方向両端に連続する取付部52b,52bとが一体形成されてなり、引寄部52aと取付部52b,52bの裏面が面一に連続する取付面として形成されている。
矩形ブロック状の引寄部52aの表面には、略中央に長さ方向に沿って引寄凹部52cが曲面により形成されており、引寄凹部52cの少なくとも幅方向一方側には引寄凹部52cの曲面に連続するように引寄凸部52dが曲面により形成されている。
そして、図4(b)に示すように、引寄部材52は、障子2の左縦框23に対して引寄凸部52dが室内側となるように長さ方向を上下にして配置され、取付部52b,52bに形成されたビス孔52e,52eを介してビス等の固定手段b2により固定されることで、引寄凹部52cが内周方向(見付け方向)に凹むように左縦框23の内周面に配置される。
縦すべり出し窓の障子2の閉鎖動作時においては、図6(a)に示すように、障子2は支軸(図示はない。)を中心に時計回りに回転しながら、障子2の左縦框23が左縦枠13に対して内周方向から近接するように移動してくる。このとき、障子2の左縦框23に取り付けられた引寄部材52の引寄凸部52dが左縦枠13に取り付けられたローラ部材51のローラ体512に対して近接し、やがてローラ体512に当接する。
この状態から、さらに障子2を閉鎖すると、図6(b)に示すように、引寄凸部52dがローラ部材51のローラ体512を乗り越えて、引寄凹部52cを形成する斜面によりローラ体512が引寄凹部52cの底に収まるように障子2を室内側に引き寄せることができる。
そして、引寄凹部52cの底に収まったローラ体512は、引寄凹部52cを形成する両側の斜面により見込み方向への移動が抑制されるとともに、引寄凹部52cは曲面で形成されていることにより、底に収まったローラ体512は引寄凹部52cと面接触することになるので、ローラ体51が引寄凹部52cに収まった状態で安定し左縦框23を枠体1に設けた気密材s1に対して適度な力による押しつけ状態を維持することができる。
また、ローラ体512が引寄凹部52cの底に安定した状態で収まることにより、枠体1内に配置した障子2の左縦框23が外周側に変形することを防止することができ、建具の施工時で障子2にガラス板が装着されていない場合などには、障子2の左、右縦框23,24のはらみを抑制して施工を確実に行うことができる。
−負圧受け手段の構成−
本実施形態に係る縦すべり出し窓の負圧受け手段6について、図面を参考にして説明する。
負圧受け手段6は、図7(a)に示すように、枠体1の左縦枠13の内周面に固定される枠側受け部材61と、障子2の左縦框23の外周面であって、枠側受け部材61と対向する位置に固定される框側受け部材62とにより構成されている。
枠側受け部材61は、図8(a)乃至(c)に示すように、スチール等の金属製材料からなり左縦枠13の内周面に取り付けられる取付板部61aと、取付板部61aの一側端を略直角に折り曲げてなる負圧受け板部61bとから形成されており、取付板部61aにはネジ等の固定手段b3によって左縦枠13の内周面に固定するための長ネジ孔61c,61cが設けられている。
そして、図7(a)に示すように、枠側受け部材61は、左縦枠13の外周面に対して負圧受け板部61bが室外側に配置されるように取付板部61aを当接させ長ネジ孔61c,61cを介して見込み方向に位置調節されて、ネジ等の固定手段b3によって取り付けられている。
一方、框側受け部材62は、図8(d)乃至(f)に示すように、スチール等の金属製材料からなり左縦框23の外周面に取り付けられる取付板部62aと、取付板部62aの一側端を略直角に折り曲げてなる負圧受け板部62bとから形成されており、取付板部62aにはネジ等の固定手段b4によって左縦框23の外周面に固定するためのネジ孔62c,62cが設けられている。
そして、図7(a)に示すように、框側受け部材62は、障子2の左縦框23に対して、負圧受け板部62bが枠側受け部材61の負圧受け板部61bの室内側に所定の間隔dを空けて配置されるように取付板部62aを当接させネジ孔62c,62cを介してネジ等の固定手段b4によって取り付けられる。
障子2の閉鎖状態において、天候等を原因として建具の室外側に対して負圧がかかると、障子2図7(b)の矢印Aで示すように、全体を室外側に引っ張る力が作用する。この引っ張り力により、左縦框23は引寄手段5による引寄位置から徐々に室外側に移動し、図9(a)に示すように、引寄部材52の引寄凸部52dがローラ部材51のローラ体512に乗り上げて室外側に外れようとする。しかし、本実施形態の縦すべり出し窓においては負圧受け手段6が設けられており、引寄部材52の引寄凸部52dがローラ部材51のローラ体512を完全に乗り越える前に、図7(b)に示すように、左縦枠13に取り付けた枠側受け部材61の負圧受け板部61bに左縦框23の外周面に取り付けた框側受け部材62の負圧受け板部62bの室外側面が当接するように間隔dを設定することにより、枠側受け部材61と框側受け部材62との面での接触により障子2のそれ以上の移動が阻止されて、外れ等を防止することができる。
さらに、負圧がかかると、図9(b)における矢印Aで示すように、障子2の左縦框23は回転する方向に力を受けるが、図9(b)に示すように、左縦枠13に取り付けた枠側受け部材61の負圧受け板部61bの先端部分が障子2の左縦框23に取り付けた框側受け部材62に接触することで左縦框23の回転を防止して障子2の変形を防止することができる。
そして、ローラ体512と引寄部材52は合成樹脂で形成されたなめらかな曲面形状をしていることから摩擦抵抗が少なく、負圧により引寄突部52dがローラ体512を乗り越える位置まで変形しても、負圧が弱まると、障子2の復元力により、ローラ体512を伝って引寄凸部52dは負圧により引っ張られるまえに配置されていた引寄凹部52cの底に収まる位置まで戻ることができる。
−他の実施形態−
図3に示す実施形態に係る縦すべり窓においては、引寄手段5が障子2の左右両側に設けられており、障子2を確実に枠体1に引き寄せて気密材s1による気密を維持することができるが、障子2の戸先(右)側には障子2を閉鎖するためのロック手段(図示はない。)等が設けられていることがあり、ロック手段等によるロック作用によって障子2をある程度引き寄せることができるので、必ずしも引寄手段5を設ける必要はない。
しかしながら、障子2の戸先側に本願発明の実施形態に係る引寄手段5が存在しないことによって、枠体1内に配置した障子2の両縦框の外周側への変形を防止することができず、建具の施工時で障子2にガラス板が装着されていない場合などに、障子2の左、右縦框23,24のはらみを抑制することができない。
そのような場合には、図10に示すように、戸先側の右縦框24と右縦枠14との間に、セッティングブロック8を配置することによって、障子2の左、右縦框23,24のはらみを抑制することができる。
すなわち、図10に示す実施形態においても、障子2の吊元側に配置された引寄手段5は、建具の施工時には障子2のはらみ防止手段として機能し、建具を施工した後の使用時には、障子2の引寄手段として機能することは、図3に示す実施形態と同じである。
以上のように、本実施形態の縦すべり出し窓においては、枠体及び障子の框間に配置した引寄手段により、障子を室内側に引き寄せるとともに、引き寄せた後は障子を外周側から内周側に向かって見付け方向に押さえつけるので、障子を枠体に対して適度の力により引き寄せることができ、気密材を障子に対して過度に押しつけることなく、長期間にわたって安定した閉鎖状態を維持することができる。
そして、障子の閉鎖時に外周側から内周側への押さえつけることができるので、障子の使用時のみならず、障子にガラス板を装着する前の施工時においても、障子の縦框のはらみを押さえつけることができ、施工時の障子の変形や破損を防止することができ、施工性を向上させることができる。
なお、本発明に係る建具においては、引寄手段のローラ部材と引寄部材の配置関係は、必ずしもローラ部材を枠側に配置して引寄部材を框側に配置するものに限定されるものではなく、引寄部材をその引寄凹部が外周方向(見付け方向)に凹むように枠側に配置するとともにローラ部材を框側に配置することによって構成することも可能である。
1 :枠体
11 :上枠
11a :上枠本体部
11b :室内側垂下壁部
11c :上気密材取付部
12 :下枠
12a :下枠本体部
12b :立上壁
13 :左縦枠
13a :縦枠本体部
13b :右内壁部
14 :右縦枠
14a :縦枠本体部
14b :右内壁部
2 :障子
21 :上框
211 :上框本体
211a :上框本体部
211b :室外側間口壁
211c :上框室外壁部
212 :押縁
22 :下框
22a :下框本体部
22b :室内側間口壁
22c :室外側間口壁
22d :下框外壁部
23 :左縦框
231 :右縦框本体
231a :右縦框本体部
231b :室外側間口壁
231c :右縦框外壁部
232 :押縁
24 :右縦框
241 :右縦框本体
241a :右縦框本体部
241b :室外側間口壁
241c :右縦框外壁部
242 :押縁
5 :引寄手段
51 :ローラ部材
511 :取付基材
511a :取付部
511b :支持壁
511c :長ネジ孔
511d :支持孔
512 :ローラ体
513 :軸体
52 :引寄部材
52a :引寄部
52b :取付部
52c :引寄凹部
52d :引寄凸部
52e :ネジ孔
6 :負圧受け手段
61 :枠側受け部材
61a :取付板部
61b :負圧受け板部
61c :長ネジ孔
62 :框側受け部材
62a :取付板部
62b :負圧受け板部
62c :ネジ孔
7 :ハンドル
8 :セッティングブロック

Claims (1)

  1. 開口部に設置される枠体と、框組みしてなり枠体に対して開閉自在に支持される障子と、少なくとも障子の吊元側に設けられる引寄手段とを備え、
    引寄手段は、枠体の内周面若しくは障子の外周面に設けられるローラ部材と、障子の外周面若しくは枠体の内周面に設けられる引寄部材とを有し、
    引寄部材は、見込み方向略中央位置に見付け方向に凹む引寄凹部を有しており、
    ローラ部材は、上下方向に回転軸を有し、障子の閉鎖状態において引寄部材の引寄凹部の底に位置するローラ体を有している
    ことを特徴とする建具。
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JP2019178515A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 株式会社Lixil 辷り出し窓

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