JP2017178754A - セルフレベリング性モルタル - Google Patents

セルフレベリング性モルタル Download PDF

Info

Publication number
JP2017178754A
JP2017178754A JP2016073183A JP2016073183A JP2017178754A JP 2017178754 A JP2017178754 A JP 2017178754A JP 2016073183 A JP2016073183 A JP 2016073183A JP 2016073183 A JP2016073183 A JP 2016073183A JP 2017178754 A JP2017178754 A JP 2017178754A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
mortar
parts
construction
self
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016073183A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6674307B2 (ja
Inventor
克夫 細野
Katsuo Hosono
克夫 細野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Materials Corp
Original Assignee
Taiheiyo Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiheiyo Materials Corp filed Critical Taiheiyo Materials Corp
Priority to JP2016073183A priority Critical patent/JP6674307B2/ja
Publication of JP2017178754A publication Critical patent/JP2017178754A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6674307B2 publication Critical patent/JP6674307B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

【課題】 例えば5mm以下の極薄の施工厚みでの施工に適したセメント系のセルフレベリング性モルタルの提供を課題とする。【解決手段】 ポルトランドセメント100質量部、20℃の粘性が1500〜15000mPa・sのセルロース誘導体0.2〜0.5質量部、長さ1〜5mmの繊維0.1〜0.3質量部、減水剤0.5〜1.0質量部、膨張材4.0〜12.0質量部、乾燥収縮低減剤0.5〜1.5質量部、粒子径150μmを超える石灰石細骨材(α)及び粒子径150μm以下の石灰石細骨材(β)を150〜220質量部含有し、質量比で(β)/(α)が0.7〜2.0であることを特徴とするセルフレベリング性モルタル。【選択図】 なし

Description

本発明は、例えばレベリング調整材や床材等として使用でき、施工厚が極薄の施工に適したセルフレベリング性モルタルに関する。
セメントを結合成分とする高流動のモルタルは、例えばコンクリート構造物の床版などに流し込むと水平な表面を容易に形成できるため、レベリング材として使用されている。高い流動状態のモルタルを得る上では、概して混練水を多く用いた配合になるため、材料分離や乾燥過程でのひび割れ等が起こり易く、流し込み施工で水平面は形成できるものの、その表面状態は良好なものが得難い。この問題に対処するため、例えば、セメントに様々な混和成分を配合し、表面の荒れが抑えられた滑らかな水平面を得るのに適した組成物が提案されている。即ち、細骨材(砂)、石灰系膨張材、分散剤、フライアッシュ及びセルロース系保水剤を配合したもの(特許文献1参照。)、細骨材、分散剤、収縮低減剤、石膏、増粘剤及び消泡剤を配合したもの(特許文献2参照。)、骨材、減水剤、消泡剤、凝結調整剤及び水溶性セルロースエーテルを配合したもの(特許文献3参照。)等が知られている。加えて、様々な施工環境下でも安定した施工性を確保できるようにせしめたモルタルとして、特定の粒度構成からなる細骨材、セメント、膨張材、保水性増粘剤、減水剤および消泡剤を配合したモルタル(特許文献4参照。)が知られている。また、材料分離対策としては、従来より増粘剤が使用されてきたが、流動性が低下して施工性が悪化したり、混練時に巻き込まれた気泡が抜け難く表面痕を残す虞があり、使用には限界があった。このため、速硬成分を加え分離が進行する前にモルタルを硬化させてしまうことで施工時の高流動性確保と材料分離抑制を共に達成しようとするセルフレベリング性のモルタルも知られている。(例えば、特許文献5〜6参照。)
以上の高流動モルタルを始め、従前のセメント系セルフレベリング材は、施工の際の施工厚みが、下限で5mm程度、十分な不陸調整能力を実現する上では下限で8〜10mm程度、のものに適合したものである。これは、施工厚みを薄くすると、十分な水平性が得られず、不陸ができ易い。また、乾燥し易く、保水性が低下し、収縮による乾燥ひび割れや表層の浮きが発生する等の問題が起こるためである。しかるに、施工厚みが5mm以下の極薄のセメント系モルタル施工物を得ようとすると、通常のセルフレベリング材よりも粘性の高いモルタルを床版に塗りつけて、トンボや左官鏝で表面を水平に均すことで対応されてきた。この施工方法では、流し込み施工に比べると、大変な手間と時間がかかり、その割に滑らかで水平な表面が得られ難かった。
特開昭56−84358号公報 特開平7−267704号公報 特開2006−56763号公報 特開2009−161360号公報 特開2001−040862号公報 特開2006−045025号公報
例えば5mm以下のような、極薄の施工厚みでの施工に適したセメント系のセルフレベリング性モルタルの提供を課題とする。より詳しくは、流し込み施工が可能な高流動モルタルであって、材料分離も見られず、前記のような極薄の施工厚みに施工しても、ひび割れや表層の浮き、床版からの剥離もなく、滑らかで荒れの無い床の不陸調整が可能なセルフレベリング性モルタルの提供を課題とする。
本発明者は、前記課題解決のため検討を行った結果、粒子径150μmを超える細骨材と粒子径150μm以下の細骨材を特定の比率で含有する石灰石細骨材と減水剤の併用により、水の含有比を高めずとも流し込み施工に適した高い流動性を付与でき、また、特定の粘性のセルロース誘導体と短繊維の含有によって高流動下でも材料分離が生じ難く、乾燥時のひび割れや浮きに対する抵抗性が向上し、さらには、乾燥収縮低減剤と膨張材の含有で、収縮ひび割れや変形をより抑制することができるという知見を得、以上の成分を特定の配合量で含有させたセルフレベリング性モルタルが、極薄での施工に適するものになったことから、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、次の(1)〜(3)で表されるセルフレベリング性モルタルである。(1)ポルトランドセメント100質量部、20℃の粘性が1500〜15000mPa・sのセルロース誘導体0.2〜0.5質量部、長さ1〜5mmの繊維0.1〜0.3質量部、減水剤0.5〜1.0質量部、膨張材4.0〜12.0質量部、乾燥収縮低減剤0.5〜1.5質量部、粒子径150μmを超える石灰石細骨材(α)及び粒子径150μm以下の石灰石細骨材(β)を150〜220質量部含有し、質量比で(β)/(α)が0.7〜2.0であることを特徴とするセルフレベリング性モルタル。(2)さらに、凝結促進剤を含有する前記(1)のセルフレベリング性モルタル。(3)20℃の粘性が10000〜15000mPa・s以下のセルロース誘導体がヒドロキシプロピルメチルセルロース又はヒドロキシエチルメチルセルロースであることを特徴とする前記(1)又は(2)のセルフレベリング性モルタル。
本発明により、不陸を生じることなく、例えば5mm以下のような極薄で施工するのに適したセルフレベリング性モルタルを得ることができる。
本発明のセルフレベリング性モルタルは、結合相形成成分としてポルトランドセメントを使用する。ポルトランドセメントの種類は特に限定されず、例えば、普通、早強、超早強、中庸熱、低熱、耐硫酸塩等の各種ポルトランドセメントの他、該ポルトランドセメントを含むものであれば、高炉セメントやフライアッシュセメント等の混合セメントでも良い。また2種類以上のポルトランドセメントを使用することも可能である。好ましくは、施工時のシマリが良好になることから、普通ポルトランドセメントと早強又は超早強ポルトランドセメントを併用するのが良い。併用時は普通ポルトランドセメント使用量の0.9〜1.3質量%に相当する量を早強又は超早強ポルトランドセメントにするのが適当である。
また、本発明の高流動モルタルは、20℃の粘性が1500〜15000mPa・sのセルロース誘導体を含有使用する。ここで、20℃の粘性が1500〜15000mPa・s以下のセルロース誘導体とは、水溶性のセルロース誘導体で前記粘性に該当するものであれば特に限定されない。好適な例として、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース等であれば、前記粘性のものを容易に調整することができる。20℃の粘性が1500〜15000mPa・sのセルロース誘導体の含有により材料分離を起こさずに、十分な自己水平性を付与できる。また、セルロース誘導体は一般に保水作用も具備するため、例えば凹凸が見られる床に施工したときに、施工厚が薄くなる部位と厚くなる部位との乾燥期間を整合させ、施工物部位別の乾燥収縮時期の差により生じるひび割れを抑制し、さらに、その保水能力によって表層部と低層部の水分量のバランスも保つことに寄与することもできるため、表面部の急激な乾燥も抑制する。20℃の粘性が15000mPa・sを超えるセルロース誘導体では、流し込み施工を行った場合、流し込まれたモルタルの盛り上がりが大きくなり、例えば5mm以下の極薄の厚さの施工物が得難くなることの他、不陸が発生し易くなるので好ましくない。また、良好な施行性を維持する上で20℃の粘性の下限値は1500mPa・sとする。20℃の粘性が1500〜15000mPa・sのセルロース誘導体の本モルタル中の含有量は、セメント含有量100質量部に対し、0.2〜0.5質量部とする。0.2質量部未満では材料分離やひび割れを十分抑えられないことがあって好ましくなく、また0.5質量部を超えると粘性が上昇し、所望の流動性が得られず、施工性が低下したり、不陸が発生し易くなるので好ましくない。
また、本発明のセルフレベリング性モルタルは、長さ1〜5mmの短繊維を含有する。短繊維を含有することで、施工厚を5mm以下の極薄にしても、施工面に水平方向のひび割れ抵抗性が格段に高まり、また耐久性も向上する。短繊維はモルタルやコンクリートに使用できるものであれば何れの材質のものでも使用できる。具体的には、例えば耐アルカリガラス繊維、アクリルやビニロン等の高分子繊維、炭素繊維、人造鉱物繊維、ステンレス鋼繊維などを挙げることができるが、掲示例に限定されるものではない。また、また、短繊維の長さは1〜5mmとするが、好ましくは目的とする施工厚さを概ね超えない長さの短繊維の使用が推奨される。短繊維の長さが5mmを超えると、極薄施工したときに施工物表面から部分的に露出することがあり、平滑な表面が得難くなる虞があるので好ましくない。長さ1mm未満の短繊維では含有効果が殆ど得られないことがあるので好ましくない。短繊維の本モルタル中の含有量は、セメント含有量100質量部に対し、0.1〜0.3質量部とする。0.1質量部未満では含有効果が殆ど得られないので好ましくなく、0.3質量部を超えると、混練性や流動性が低下し、施工性状に支障が出るので好ましくない。
また、本発明のセルフレベリング性モルタルは、減水剤を含有する。減水剤はモルタルやコンクリートに使用できるものであって、減水作用があれば、分散剤、高性能減水剤、AE減水剤、高性能AE減水剤又は流動化剤と称されているものの何れでも良く、有効成分も特に限定されない。好ましくは、ポリカルボン酸系の高性能減水剤類を使用すると、高い分散状態で流し込み施工に適した良好な流動性のモルタルが得易いので良い。本モルタル中の減水剤の含有量は、セメント含有量100質量部に対し、固形分換算で、0.5〜1.0質量部が好ましい。0.5質量部未満では含水割合を高めることなく施工に適した流動性を確保することが困難になるので好ましくなく、また1.0質量部を超えると凝結遅延や硬化不良を起こすことがあるので適当ではない。
また、本発明のセルフレベリング性モルタルは、膨張材を含有する。膨張材はモルタルやコンクリートに使用できるものであれば特に限定されない。好ましくは、生石灰系やエトリンガイト系のような水和反応で体積膨張する膨張材を配合使用する。生石灰系の膨張材としては、例えば遊離生石灰を生成させたクリンカの粉砕物、石灰石の焼成粉砕物を有効成分とするもの等を挙げることができる。またエトリンガイト系の膨張材とは、水と反応してエトリンガイト相を生成するものなら限定されず、例えばカルシウムサルホアルミネートを有効成分とするもの等を好適に挙げることができる。生石灰系とエトリンガイト系の膨張材を併用しても良い。膨張材により硬化〜乾燥期に渡る比較的規模の大きな収縮が抑制され、特に初期ひび割れの発生を防ぐことができる。本モルタル中の膨張材の含有量はセメント含有量100質量部に対し、4.0〜12.0質量部とする。4.0質量部未満では硬化時の収縮を十分抑えられず、また12.0質量部を超えると過膨張による膨張亀裂の虞があるので好ましくない。
また、本発明のセルフレベリング性モルタルは、乾燥収縮低減剤を含有する。乾燥収縮低減剤は、モルタルやコンクリートに使用できるものなら何れのものでも使用できる。乾燥収縮低減剤の含有により、モルタル施工物の乾燥による収縮ひび割れの抑制、特に施工面の垂直方向の収縮ひび割れ抑制に効果がある。本モルタル中の乾燥収縮低減剤の含有量は、セメント含有量100質量部に対し、固形分換算で、0.5〜1.0質量部が好ましい。0.5質量部未満では含水効果が殆ど得られないので好ましくなく、また1.0質量部を超えると材料分離を起こす虞があるので好ましくない。
また、本発明のセルフレベリング性モルタルは、粒子径150μmを超える石灰系細骨材(α)を含有する。但し、石灰石細骨材の最大粒子径は、目的とする施工厚以下とする必要がある。粒子径150μmを超える細骨材を使用することで施工後のモルタル収縮量が低減され易くなる。
また、本発明のセルフレベリング性モルタルは、粒子径150μm以下の石灰石細骨材(β)も含有する。この粒子径の石灰石細骨材の使用により施工に適した流動性を安定して発現させることができる。粒子径150μm以下の石灰石細骨材は、超微粉化すると相応の反応活性を具備するようになるため、骨材用途に適したものとしては粒子径の下限が概ね1μmであることが好ましい。但し、本発明の効果を阻害しないような極少量の1μm未満の粒子混入は許容される。
本発明のセルフレベリング性モルタルでは、前記粒子径150μmを超える石灰系細骨材(α)と粒子径150μm以下の石灰石細骨材(β)を併用することで、強力な増粘物質を使用しなくとも、材料分離抑作用を付与することができる。かかる作用を発現させるには、両者の質量比(β)/(α)を0.7以上2.0未満にする必要がある。前記質量比(β)/(α)が0.7未満や2.0以上では細骨材による材料分離抑制作用の付与が困難となることに加え、施工性の良い流動性を安定して得ることが困難になるので好ましくない。粒子径150μm以下の細骨材(β)と粒子径150μmを超える細骨材(α)の合計配合量は特に制限されるものではない。より良好な含有効果を得る上では、両社の合計含有量をセメント含有量100質量部に対し、0.9〜1.3質量部にするのが好ましい。
また、本発明の高流動モルタルは、凝結促進剤を含有するのが好ましい。凝結促進剤は、モルタルやコンクリートに使用できるものであれば、何れのものでも含有できる。好適な凝結促進剤を例示すると、何れもアルカリ金属の、炭酸塩、アルミン酸塩、硫酸塩又は重炭酸塩等を例示できるが、掲示例に限定されない。凝結促進剤の含有使用は、材料分離の抑制と工期の短縮化に寄与する。凝結促進剤が含有される場合の本モルタル中への含有量は、セメント含有量100質量部に対し、固形分換算で0.2〜0.4質量部が好ましい。
本発明のセルフレベリング性モルタルは、本発明の効果を実質喪失させない範囲で、前記以外の成分を含有しても良い。このような成分として、消泡剤、白華防止剤、撥水剤、粘土鉱物、ポリマーセメント用ポリマー、顔料等を挙げることができるが、掲示例に限定されるものではない。
また、本発明のセルフレベリング性モルタルの混練水の量は、特に制限されるものではない。施工対象、施工環境及びモルタル配合等に応じて適宜定めれば良い。好ましくは、流し込み施工に適した良好な流動性と、良好な強度発現性を具備する上で、本発明のセルフレベリング性モルタルの質量の25〜28%に相当する水の量とする。
また、本発明のセルフレベリング性モルタルの製造方法は特に限定されない。一例を挙げれば、混練水以外の配合材料を混練器に投入し、好ましくは混合しながら混練水を加え、混練すれば得ることができる。また、本モルタルは床版などの床面への流し込みによる施工に適したものであり、流し込み後は必要に応じて、トンボなどで施工物表面を均しても良い。
以下、実施例により本発明を具体的に詳しく説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。また、特記無い限り、以下の実施例は評価も含め、20℃(±1)℃で行った。
次に表す各材料から選定した材料を表1の配合となるよう、混練容器に投入し、次いで混合しながら水を加え、水添加後に約90秒間混練を行い、高流動のモルタルを作製した。
セメント;以下のA1又はA2を使用。
A1;普通ポルトランドセメント(市販品、ブレーン約3200cm2/g)
A2;普通ポルトランドセメント(市販品、ブレーン約3200cm2/g)86.5質量%と早強ポルトランドセメント(市販品、ブレーン約3300cm2/g)13.5質量%からなるポルトランドセメント
セルロース誘導体;以下のB1〜B3の何れかを使用
B1;20℃での粘性が約4000mPa・sの水溶性セルロース誘導体(商品名;SEB−04T、信越化学工業株式会社製)
B2;20℃での粘性が約15000mPa・sの水溶性セルロース誘導体(商品名;90SH−15000、信越化学工業株式会社製)
B3;20℃での粘性が約1500mPa・sの水溶性セルロース誘導体(商品名;65SH−1500、信越化学工業株式会社製)
短繊維;以下のC1〜C3の何れかを使用
C1;長さ2mmのエステル繊維(市販品)
C2;長さ5mmの耐アルカリ性ガラス繊維(市販品)
C3;長さ12mmのビニロン繊維(市販品)
減水剤;ポリカルボン酸系高性能減水剤(商品名;マイティ21P、花王株式会社製)
膨張材;生石灰系膨張材(商品名;太平洋エクスパン、太平洋マテリアル株式会社製)
乾燥収縮低減剤(商品名;テトラガード、太平洋マテリアル社製)
細骨材;次のSG1〜SG5の何れかを使用。
SG1;石灰石細骨材(最大粒径0.6mm、粒子径150μmを超える粒子(α)と粒子径150μm以下の粒子(β)の含有質量比;1.0)
SG2;石灰石細骨材(最大粒径0.6mm、粒子径150μmを超える粒子(α)と粒子径150μm以下の粒子(β)の含有質量比;0.7)
SG3;石灰石細骨材(最大粒径0.6mm、粒子径150μmを超える粒子(α)と粒子径150μm以下の粒子(β)の含有質量比;2.0)
SG4;石灰石細骨材(最大粒径0.6mm、粒子径150μmを超える粒子(α)と粒子径150μm以下の粒子(β)の含有質量比;0.6)
SG5;山形珪砂7号(最大粒径0.6mm、粒子径150μm以下の粒子含有率51質量%)
・凝結促進剤;炭酸ナトリウム(市販試薬)
Figure 2017178754
[モルタルの流動性評価]
作製したモルタルについて、流動性の評価として、日本建築学会規格JASS 15M−103のフロー試験方法に準じてフローを測定した。フロー測定は、混練終了直後(注水から約2分経過時点)のモルタルに対して行った。この結果を表2に表す。
[モルタルの材料分離に関する評価]
また、前記の作製したモルタルを、地面に水平に設置した内寸縦13cm、横8.5cm、高さ1.8cmのブラスチック製容器に、流動状態のモルタルを、高さ5mmとなるよう流し込んだ。このモルタルの材料分離に関する評価として、容器中に流し込んでから30分間放置した施工物表面に、ブリーディング水が発生しているか否かを目視で調べた。ブリーディング水の発生が見られなかったものを材料分離が「無」と判断し、それ以外の状況となったものを材料分離が「有」と判断した。この結果も表2に表す。
[モルタルの水平性評価]
また、流し込み施工から24時間経過後のモルタル施工物に対し、表面の4箇所の隅部付近と中央部の計5箇所を水準器(気泡管水準器)を置いて、水平面が形成されているかを調べた。5箇所全てが、不陸を生じることなく、水平になっていたものを、水平性が(良好」と判断し、一箇所でもそれ以外の状況になったものを、水平性が「不良」と判断した。その結果を表2に表す。さらに、前記施工物の厚みを、市販の超音波厚さ計で調べた。以上の結果も表2に表す。
[平滑性の評価]
次に、表面状態の評価として、前記施工物の表面の平滑性を目視で調べた。表面にに気泡膨れ、ピンホール、しわ、成膜の浮きの何れも見られなかったものを表面平滑性「良好」と判断し、それ以外は「不良」と判断した。また、ひび割れの発生有無や施工物の剥離の有無も目視で確認した。尚、流し込み施工物の厚みが5mmを超える厚さで凝結が終結したものは「施工不適」と判断し、水平性や表面状態の評価は中止した。以上の結果を表2に表す。
Figure 2017178754
表2から、本発明によるセルフレベリング性モルタルは、材料分離抵抗性を具備しつつ高い流動性も安定して具備できるため、流し込み施工によって極薄の水平面を容易に形成でき、その表面状態も極めて良好であることがわかる。

Claims (3)

  1. ポルトランドセメント100質量部、20℃の粘性が1500〜15000mPa・sのセルロース誘導体0.2〜0.5質量部、長さ1〜5mmの繊維0.1〜0.3質量部、減水剤0.5〜1.0質量部、膨張材4.0〜12.0質量部、乾燥収縮低減剤0.5〜1.5質量部、粒子径150μmを超える石灰石細骨材(α)及び粒子径150μm以下の石灰石細骨材(β)を150〜220質量部含有し、質量比で(β)/(α)が0.7〜2.0であることを特徴とするセルフレベリング性モルタル。
  2. さらに、凝結促進剤を含有する請求項1記載のセルフレベリング性モルタル。
  3. 20℃の粘性が1500〜15000mPa・sのセルロース誘導体がヒドロキシプロピルメチルセルロース又はヒドロキシエチルメチルセルロースであることを特徴とする請求項1又は2記載のセルフレベリング性モルタル。
JP2016073183A 2016-03-31 2016-03-31 セルフレベリング性モルタル Active JP6674307B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016073183A JP6674307B2 (ja) 2016-03-31 2016-03-31 セルフレベリング性モルタル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016073183A JP6674307B2 (ja) 2016-03-31 2016-03-31 セルフレベリング性モルタル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017178754A true JP2017178754A (ja) 2017-10-05
JP6674307B2 JP6674307B2 (ja) 2020-04-01

Family

ID=60008426

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016073183A Active JP6674307B2 (ja) 2016-03-31 2016-03-31 セルフレベリング性モルタル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6674307B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101976650B1 (ko) * 2018-06-18 2019-05-09 씨텍 주식회사 분급 파쇄석을 이용한 속경성 모르타르 조성물 및 그 조성물을 이용한 속경성 콘크리트 조성물
JP2019123646A (ja) * 2018-01-17 2019-07-25 太平洋マテリアル株式会社 モルタル組成物及びモルタル
CN110981393A (zh) * 2019-12-19 2020-04-10 苏州国中新材料研究院有限公司 一种高强度石膏自流平砂浆
CN112830756A (zh) * 2020-12-16 2021-05-25 江苏宏佰益新材料科技有限公司 一种含有球形特种骨料的水泥基自流平砂浆及其制备方法
JP2021130570A (ja) * 2020-02-18 2021-09-09 太平洋マテリアル株式会社 セメント組成物及びその製造方法、並びにモルタル

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019123646A (ja) * 2018-01-17 2019-07-25 太平洋マテリアル株式会社 モルタル組成物及びモルタル
KR101976650B1 (ko) * 2018-06-18 2019-05-09 씨텍 주식회사 분급 파쇄석을 이용한 속경성 모르타르 조성물 및 그 조성물을 이용한 속경성 콘크리트 조성물
CN110981393A (zh) * 2019-12-19 2020-04-10 苏州国中新材料研究院有限公司 一种高强度石膏自流平砂浆
JP2021130570A (ja) * 2020-02-18 2021-09-09 太平洋マテリアル株式会社 セメント組成物及びその製造方法、並びにモルタル
JP7403342B2 (ja) 2020-02-18 2023-12-22 太平洋マテリアル株式会社 セメント組成物及びその製造方法、並びにモルタル
CN112830756A (zh) * 2020-12-16 2021-05-25 江苏宏佰益新材料科技有限公司 一种含有球形特种骨料的水泥基自流平砂浆及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6674307B2 (ja) 2020-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6674307B2 (ja) セルフレベリング性モルタル
JP5939776B2 (ja) 補修用モルタル組成物
JP5161062B2 (ja) 高流動モルタル
JP6830826B2 (ja) 自己平滑性モルタル
JP5333430B2 (ja) ポリマーセメントグラウト材組成物及びグラウト材
JP5004294B2 (ja) 高流動モルタル
JP2011136863A (ja) 超高強度グラウト組成物
JP2010138031A (ja) 水硬性組成物
JP2009184867A (ja) 水硬性組成物
JP7034573B2 (ja) 速硬性ポリマーセメント組成物及び速硬性ポリマーセメントモルタル
JP5647465B2 (ja) Pcグラウト組成物
JP6654932B2 (ja) 高強度グラウト組成物および高強度グラウト材
JP2019167272A (ja) 自己平滑性水硬組成物
JP2012140274A (ja) ポリマーセメント組成物用強度増進剤及び高強度ポリマーセメント組成物
JP2010100457A (ja) 高温用グラウト組成物
JP2018123025A (ja) 自己平滑性モルタル
JP2010155757A (ja) グラウト用混和剤およびグラウト組成物
JP2008056541A (ja) セルフレベリング性組成物
JP2016121039A (ja) 水中不分離性モルタル組成物
JP2008230890A (ja) グラウト又はモルタル材
JPS63319240A (ja) セメント系セルフレベリング材
JP2019069881A (ja) モルタル組成物及びモルタル
JP7013056B1 (ja) 軽量セルフレベリング組成物およびこれを利用した床の施工方法
JP3648692B2 (ja) セメント貧配合無収縮充填モルタル用混和材
JP6626341B2 (ja) 水中不分離性モルタル組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200306

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6674307

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250