JP2017178501A - エレベーター運転制御システム及びプログラム - Google Patents

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一輝 小熊
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健文 倉金
祐二 田原
Yuji Tahara
祐二 田原
高志 山田
Takashi Yamada
高志 山田
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Abstract

【課題】エレベーターのセキュリティを維持しつつ、ICタグの発行枚数を少なくする。
【解決手段】本発明の一態様は、かご行先階ボタン及びICタグを検出するICタグ検出装置が設けられた乗りかごと、各階の乗り場に設置された、乗りかごを呼ぶホールボタンと、エレベーターの運転を制御するエレベーター制御装置とを備える。エレベーター制御装置は、ICタグ検出装置が上記ICタグとしてかご行先階ボタンの機能の一部を制限するICタグを検出しなかった場合には、乗りかごを各階に停止可能に制御し、ICタグ検出装置がかご行先階ボタンの機能の一部を制限する上記ICタグを検出した場合には、当該ICタグに紐つけられた所定のサービス切離階へのかご行先階ボタンによる登録を無効とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、建屋内に設置されるエレベーターの運転を、セキュリティを考慮して制御するエレベーター運転制御システム及びプログラムに関する。
従来の建屋内に設置するエレベーターの乗りかご内セキュリティシステムでは、部外者の侵入を防ぐため、平時、セキュリティをかけてエレベーターの乗りかご内のかご行先階ボタンによる登録が無効とされている。そして、関係者がエレベーターを利用する場合には、乗りかご内に設置されたカードリーダー等へICタグ(Integrated Circuit Tag)をかざしてセキュリティを解除することで、かご行先階ボタンによる行先階の登録が可能となる。
また、ICタグの利用を伴う技術として、一団を構成する複数のICタグを用い、乗りかご内に一団を構成するすべてのICタグが存在するか否かにより、かごドアの開閉を制御する技術が知られている(例えば特許文献1を参照)。
特開2010−006579号公報
しかしながら、上記従来のセキュリティ機能の場合、ICタグを従業員(関係者)全員に発行しなくてはならなく、ICタグを発行する数が膨大となり、コストの増大につながる。また、ICタグの発行枚数の増大に伴いICタグ紛失のリスクも増加し、ICタグを紛失した場合は、セキュリティ事故へと繋がる恐れがある。
特許文献1に記載の技術においても、一団を構成する構成員の全員にICタグを配布する必要があり、ICタグの発行枚数の減少について考慮されていない。なお、特許文献1に記載の技術は、ICタグが一団で検出されたときに、サービス(扉閉釦及び扉自動閉機能)を有効化する。
本発明は、上記の状況を考慮してなされたものであり、エレベーターのセキュリティを維持しつつ、ICタグの発行枚数を少なくすることを目的とする。
本発明の一態様のエレベーター運転制御システムは、かご行先階ボタン及びICタグを検出するICタグ検出装置が設けられた乗りかごと、エレベーターの各階の乗り場に設置された、乗りかごを呼ぶホールボタンと、エレベーターの運転を制御するエレベーター制御装置とを備える。
エレベーター制御装置は、ICタグ検出装置がICタグとしてかご行先階ボタンの機能の一部を制限するICタグを検出しなかった場合には、乗りかごを各階に停止可能に制御し、ICタグ検出装置がかご行先階ボタンの機能の一部を制限する上記ICタグを検出した場合には、当該ICタグに紐つけられた所定のサービス切離階へのかご行先階ボタンによる登録を無効とする。
本発明の少なくとも一態様によれば、かご行先階ボタンの機能の一部を制限するICタグを用意し、通常時は、サービスする階を制限せず、乗りかご内にICタグを所持する乗客がいる場合に、セキュリティ運転を実施する。それゆえ、エレベーターのセキュリティを維持しつつ、ICタグの発行枚数を削減することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施形態に係るエレベーター運転制御システムの系統構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るコンピュータのハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るセキュリティ制御装置によるサービス切離階データの送信処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るサービス切離階設定テーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るエレベーター制御装置の全体処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るエレベーター制御装置によるサービス階決定処理を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照しながら説明する。なお、各図において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
<1.一実施形態>
[エレベーター運転制御システムの全体構成]
図1は、一実施形態に係るエレベーター運転制御システムの系統構成を示す図である。
図1に示すように、エレベーター運転制御システム1は、エレベーター制御装置10と、乗りかご20と、ホール端末30−1〜30−3と、セキュリティ制御装置40と、パーソナルコンピュータ(以下「PC」と記す)50とを備える。エレベーター運転制御システム1は、建屋内に設置されたエレベーターの運転を、所定のセキュリティ運用に従い制御する。
エレベーター制御装置10は、内部にエレベーター制御用のマイコン(マイクロコンピュータの略称)11を格納する。マイコン11は、かご多重伝送路CL1を介して、乗りかご20に設置されたかご端末21と接続し、かご端末21を制御する。かご端末21には、かご行先階ボタン22、アナウンス用のスピーカー23(かご内通知部の一例)、及び表示器24(かご内通知部の一例)が接続される。かご行先階ボタン22は、タッチパネルにより代用してもよい。
またマイコン11は、建屋の各階のエレベーターホール(乗り場)に設置されるホール端末30−1〜30−3に、ホール多重伝送路HL1を介して接続する。また、各階のホール端末30−1〜30−3に対してホールボタン31−1〜31−3がそれぞれ接続される。また各階のホール端末30−1〜30−3に対してホール表示器32−1〜32−3(ホール通知部の一例)が接続される。ホール表示器32−1〜32−3には、乗りかご20の各種運転状態などが表示される。ホールボタン31−1〜31−3は、タッチパネルにより代用してもよい。
以降の説明において、ホール端末30−1〜30−3を特に区別しない場合には、ホール端末30と総称することがある。また、ホール表示器32−1〜30−3を特に区別しない場合には、ホール表示器32と総称することがある。
また、マイコン11は、多重伝送路SEL1を介してセキュリティ制御装置40(サーバー)と接続される。セキュリティ制御装置40は、多重伝送路SEL2を介して乗りかご20内に設置されるICタグ検出装置25と接続される。上記の各多重伝送路を区別しない場合には、単に「伝送路」と称す。
セキュリティ制御装置40は、インターネットPCL1等の広域ネットワークを介して、PC50と接続する。
ICタグ検出装置25は、非接触方式により、エレベーターに乗り込んだ利用者が所持するICタグに記録されたデータ(タグごとの識別情報等)を読み取り、多重伝送路SEL2を介して読み取ったデータをセキュリティ制御装置40へ送る。ICタグ検出装置25は、無線や電磁波等を用いてICタグと交信を試みることで、所定距離内即ち乗りかご20内に存在するICタグを検出する。なお、ICタグには、大きく分けて、電池を内蔵せず所定距離以下の近距離での交信が可能なパッシブタグと、電池を内蔵して比較的長距離での交信が可能なアクティブタグがある。
[各装置のハードウェア構成]
次に、各装置のハードウェア構成を説明する。
図2は、一実施形態に係るコンピュータのハードウェア構成を示すブロック図である。
ここでは、エレベーター運転制御システム1を構成する、マイコン11、かご端末21、ホール端末30、セキュリティ制御装置40、及びPC50に適用される計算機60のハードウェア構成を説明する。なお、各装置の機能、使用目的に合わせて計算機60の各部は取捨選択される。
計算機60は、いわゆるコンピュータとして用いられるハードウェアである。計算機60は、計算機60の動作を統括的に制御する制御部60Mを備える。例えばエレベーター制御装置10のマイコン11は、制御部60Mに相当する。
制御部60Mは、CPU(Central Processing Unit)61、ROM(Read Only Memory)62、及びRAM(Random Access Memory)63を備え、制御部60Mによって各種の処理を実行する。CPU61、ROM62、及びRAM63は、バス64にそれぞれ接続されている。さらに、計算機60は、表示部65、操作部66、不揮発性ストレージ67、通信インターフェース68−1〜68−3を備える。
CPU61は、本実施形態に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM62から読み出して実行する。なお、計算機60は、CPU61の代わりに、MPU(Micro-Processing Unit)等の処理装置を備えるようにしてもよい。
RAM63には、演算処理の途中に発生した変数やパラメータ等が一時的に書き込まれる。表示部65は、例えば、液晶ディスプレイモニタであり、計算機60で行われる処理の結果等を運転員に表示する。操作部66には、例えば、キーボード、マウス又はタッチパネル等が用いられ、運転員が所定の操作入力、指示を行うことが可能である。
不揮発性ストレージ67には、OS(Operating System)、各種のパラメータの他に、計算機60を機能させるためのプログラムが記録されている。例えばセキュリティ制御装置40の不揮発性ストレージ67には、サービス切離階設定テーブル70(後述する図4)が格納されている。この不揮発性ストレージ67としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等が用いられる。
通信インターフェース68−1〜68−3は、それぞれ多重伝送路を介して外部装置との間でデータの送受信することが可能である。なお、セキュリティ制御装置40が備える通信インターフェース68−1〜68−3のうち少なくとも一つの通信インターフェース(例えば通信インターフェース68−1)には、NIC(Network Interface Card)等が用いられる。セキュリティ制御装置40は、通信インターフェース68−1によりインターネットPCL1又はLAN等のネットワークを介してPC50との間で各種のデータを送受信することが可能である。また、かご端末21は、少なくとも一つの通信インターフェースを備える。
[エレベーター運転制御システムの運用概要]
エレベーター運転制御システム1のセキュリティシステムは、従来のエレベーター運転制御システムの場合とは逆の発想により構成される。
即ち、従来セキュリティ運転時には、サービスする階(乗りかご10の停止階)を制限した状態としておき、特定の利用者が乗り込んだ際に、利用者ごとにサービスを許可された階に一時的に停止可能としていたもの、本実施形態では、通常時はサービスする階の制限をしない。エレベーター運転制御システム1は、通常時は、エレベーターのセキュリティシステムを無効とし、従業員(関係者)は、ICタグを所持することなくエレベーターを利用することができる。
一方、部外者(来訪者)がセキュリティ対象のエレベーターを利用する際には、予め用意しておいたかご行先階ボタン22の機能の一部を制限するICタグB(第1のICタグ)を部外者に所持させ、エレベーターのセキュリティ運転を実現する。ICタグBに紐つけて、エレベーターの特定階をサービス切離階として設定(登録)しておき、サービス切離階に該当するかご行先階ボタン22を無効にする。即ち、部外者がかご行先階ボタン22を操作して、サービス切離階を目的階として登録することを許可しない。この場合、エレベーターは、乗りかご20のサービス切離階への停止サービスを実施しない。なお、部外者には、セキュリティ対象のエレベーターが設置された建屋の関係者以外の者に加え、当該建屋の関係者であっても特定階(後述するサービス切離階)への出入りが制限されている者が含まれてもよい。
上記エレベーターのセキュリティ運転の解除は、ICタグBによる制限を解除する機能が割り当てられたICタグA(第2のICタグ)を従業員等の立会者に所持させ、立会者と部外者が同伴することで可能とする。また、セキュリティ制御装置40(サーバー)へインターネットPCL1を介してPC50を接続し、フレキシブルにICタグBのサービス切離階の適用範囲を変更できるようにする。ICタグAには、ICタグBによるエレベーターのセキュリティ運転を解除する情報(例えばICタグBの識別情報又はセキュリティ解除を指示する旨の情報等)が登録されている。ICタグAに格納された情報を用いてICタグB(サービス切離階)の情報を削除することにより、セキュリティ運転の解除を実現する。
ここで、ICタグAとICタグBを立会者及び部外者のそれぞれに確実に所持させるためには、施設の来場者を管理している守衛所等にて受付を行い所持させるものとする。守衛所等では、管理人がPC50を操作することでICタグBのサービス切離階の設定変更を可能とする。エレベーターの利用者がICタグBを所持していない場合は、エレベーターのセキュリティは無効である。したがって、部外者にICタグBを確実に所持させる目的で、ICタグBは、来場者を証明するネームプレート等とすることが望ましい。また、部外者がセキュリティ対象の建屋等を退館するときには、ネームプレートを返却するような入退館ルールを定めておく。
従業員(関係者)と部外者(来訪者)が、乗りかご20内に乗り合わせた場合は、外部者(来訪者)がICタグBを所持しているため、特定階がサービス切離しの対象となり、かご行先階ボタン22による行先階の登録ができなくなる。そのため、従業員と部外者の乗り合わせを極力回避するために、乗りかご20内とエレベーターホールに「来客運転中」などのように、部外者が乗りかご20に乗り込んでいることを表示する。
しかし、従業員が上記表示に気がつかず、部外者と乗り合わせることも当然考えられる。従業員は、ある特定階に行きたい場合、部外者と乗り合わせていることを知らずに、かご行先階ボタン22を押す。このような場合には、乗りかご20の表示器24に「その階のボタンは押せません」などの表示をするとともに、「その階のボタンは押せません」などの放送を行う。
[セキュリティ制御装置の動作]
図3は、セキュリティ制御装置40によるサービス切離階データの送信処理を示すフローチャートである。セキュリティ制御装置40が備える制御部60M(CPU61)が、ROM62に格納されたプログラムを実行することにより、図3に示す処理が実現される。なお、図3では、セキュリティ制御装置40の不揮発性ストレージ67に保存されたサービス切離階設定テーブル70(図4参照)が、RAM63に一時的に保持されているものとする。
始めに、セキュリティ制御装置40のCPU61は、管理人等によるPC50に対する操作によって発生する、ICタグBのサービス切離階の変更要求が有るかどうかを判断する(S1)。変更要求がある場合は(S1のNO)、ステップS2へ移行する。変更要求が無い場合は、ステップS3へ移行する(S1のYES)。
ステップS1において変更要求が有る場合は、CPU61は、不揮発性ストレージ67に格納されたサービス切離階設定テーブル70(図4参照)のサービス切離階フィールドの情報を変更する(S2)。
上記ステップS1,S2では、サービス切離階を変更する例を想定したが、ICタグBのサービス切離階を新規に設定する場合でもほぼ同様の処理を行う。新たにサービス切離階の設定を行う場合には、サービス切離階設定テーブル70のICタグBの識別情報、セキュリティ対象建屋、及びサービス切離階の各フィールドを設定し、不揮発性ストレージ67に保存する。
図4は、サービス切離階設定テーブルの一例を示す図である。
図4に示すサービス切離階設定テーブル70は、「ICタグ名称」、「建屋名称」、「装置アドレス」、及び「サービス切離階」のフィールドを有する。
ICタグフィールドには、ICタグ名称等のICタグを一意に識別する情報(以下「識別情報」)が格納される。
建屋名称フィールドには、セキュリティ運転を行うエレベーターが設置された建屋の情報として、例えば建屋名称が格納される。
装置アドレスフィールドには、上記建屋に設置されたエレベーターが備えるエレベーター制御装置10(マイコン11)のMAC(Media Access Control)アドレス等の通信回線(各伝送路又はインターネット)上で各通信主体を一意に識別するための情報(以下「識別情報」)が格納される。この識別情報は、MACアドレスに代えて、IPアドレス、電子メールアドレス等でもよい。
サービス切離階フィールドには、サービス切離階を示す情報が格納される。
サービス切離階設定テーブル70では、異なるICタグB1及びICタグB2について、それぞれ建屋名称、装置アドレス、及びサービス切離階が定義されている。このように設定内容をICタグごとに変更することにより、ICタグごとに対象建屋に設置されたエレベーターのサービス階をフレキシブルに変更可能である。また、ICタグBごとに、同一の建屋に対するサービス切離階が異なるように設定してもよい。
図3の説明に戻る。ステップS1のNOの場合、又はステップS2の処理が終了後、セキュリティ制御装置40のCPU61は、乗りかご20内に設置されるICタグ検出装置25が部外者用のICタグBを検出したかどうかを判断する(S3)。どのICタグを検出したかは、ICタグから読み取ったデータに含まれる識別情報により判断可能である。ICタグ検出装置25がICタグBを検出した場合は(S3のYES)、ステップS4へ移行し、ICタグBを検出していない場合は(S3のNO)、この処理を抜けてステップS1の判定処理へ戻る。
ステップS3においてICタグBを検出した場合は(S3のYES)、CPU61は、ICタグ検出装置25がICタグAを検出したかどうか判断する(S4)。ICタグAを検出した場合は(S4のYES)、CPU61は、この処理を抜けてステップS1の判定処理へ戻る。即ち、ICタグAを検出した場合には、セキュリティ制御装置40のCPU61は、サービス切離階データをエレベーター制御装置10へ送信しない。ICタグAを受信したときは、かご行先階ボタン22による登録を全階有効とし、全階を乗りかご20の停止を許可する階(サービス階)とする。
一方、ステップS4においてICタグAが検出されない場合は(S4のNO)、セキュリティ制御装置40のCPU61は、サービス切離階データをエレベーター制御装置10へ送信する(S5)。サービス切離階データには、少なくともサービス切離階の情報が含まれるものとする。セキュリティ制御装置40のCPU61は、これらステップS1〜S5の一連の処理を、オペレーティングシステム(OS)により、例えば100mS周期で実行する。
セキュリティ制御装置40からエレベーター制御装置10のマイコン11へ送信されたサービス切離階データは、マイコン11が備えるRAM63に格納される。なお、図3のフローチャートのステップS3とステップS4は、順序を入れ替え可能である。
[エレベーター制御装置の全体処理]
図5は、エレベーター制御装置10の全体処理を示すフローチャートである。エレベーター制御装置10のマイコン11(CPU61)が、ROM62に格納されたプログラムを実行することにより、図5に示す処理が実現される。
始めに、エレベーター制御装置10のマイコン11は、データの入出力を行う各種I/Oから、各伝送路を介してかご端末21及び各階のホール端末30から入力信号を取り込む(S11)。
次に、マイコン11は、エレベーターのサービス階を決定する処理を実行する(S12)。ここで、マイコン11のサービス階決定処理について図6を用いて説明する。
(エレベーター制御装置のサービス階決定処理)
図6は、エレベーター制御装置10のサブルーチンであるサービス階決定処理(S12)を示すフローチャートである。
図6において、エレベーター制御装置10のマイコン11は、セキュリティ制御装置40からサービス切離階データを受信したか否かを判断する(S21)。サービス切離階データを受信した場合には(S21のYES)、マイコン11は、ステップS22へ移行し、サービス切離階データに基づいてサービス階からサービス切離階を切り離す(S22)。
このとき、かご行先階ボタン22でサービス切離階が操作された場合には、マイコン11は、かご端末21を制御し、乗りかご20内の表示器24に「その階のボタンは押せません」と表示し、更に、アナウンス用のスピーカー23からも「その階のボタンは押せません」と放送をする。このように、かご行先階ボタン22の機能が制限されていることを通知することにより、従業員(関係者)以外の人が乗りかご20に乗り込んでいることを周知することができる。
また、マイコン11は、乗りかご20の表示器24と各階のホール表示器32に対して、「来客運転中」の表示指令を出す(S23)。
ステップS21においてサービス切離階データを受信していないと判断した場合には(S21のNO)、マイコン11は、全階をサービス可能階に設定する(S24)。ステップS23又はS24の処理が終了した後、マイコン11は、図6のサービス階決定処理を終了し、図5のステップS13に進む。
図5の説明に戻る。ステップS13の処理が終了後、マイコン11は、かごドアの開閉処理を行い(S13)、乗りかご20の昇降等の運転処理を実施する(S14)。運転処理では、例えば乗りかご20の速度及び位置、並びに乗りかご20内又は乗り場に設けられる各種インジケータなどの表示案内装置や音声案内装置などを制御するための運転制御指令が作成される。なお、ステップS13のかごドアの開閉処理を、ステップS12のサービス階決定処理の前に実行してもよい。
その後、マイコン11は、各種インジケータなどの表示案内装置の表示処理を行う(S15)。ここで、マイコン11は、来客運転中の表示指令の有無を確認し、表示制御を行うとともに、音声案内放送の処理を行う(S16)。乗りかご20のかご端末21と各階のホール端末30はそれぞれ、来客運転中の表示指令を受けると、表示器24と各階のホール表示器32に来客運転中のメッセージを表示する。エレベーターホールに上記メッセージを表示することにより、メッセージを確認した従業員が乗りかご20に乗り込むことを止めるので、従業員と部外者の乗り合わせを防止できる。
マイコン11は、これらステップS11〜S16の一連の処理を、エレベーター制御装置10内のオペレーティングシステムにより、例えば100ms周期で繰り返し実行する。
[一実施形態の効果]
上述した一実施形態に係るエレベーター運転制御システム1では、ICタグAとICタグBの2種類のICタグのみを発行し、セキュリティ対象となるICタグはICタグBのみで、来訪者にICタグBを所持してもらう。即ち、ICタグB(第1のICタグ)をサービス階の制限の必要な人に貸与し、ICタグA(第2のICタグ)をサービス階の制限の必要がない人に貸与する。そして、エレベーター制御装置10は、ICタグ検出装置25がICタグを何ら検出しなかった場合には、乗りかご20を各階に停止可能に制御する。また、エレベーター制御装置10は、ICタグ検出装置25がICタグBを検出した場合には、ICタグBに紐つけられた所定のサービス切離階へのかご行先階ボタン22による登録を無効とする。
これにより、セキュリティカードとしてのICタグBの発行枚数が少なくて済むとともに、従業員(関係者)にセキュリティカードを発行しなくてよいため、従来のセキュリティシステムの運用と比べて大幅なコストダウンとなる。また、ICタグAは、多くてもICタグBと同じ枚数だけあれば足りる。さらに、ICタグBを所持する来訪者のサービス切離階への出入りは制限されているため、ICタグAは、必要最小限のもっと少ない枚数でもよい。
また、ICタグBを紛失した場合でも、ICタグBを拾った人が所持してエレベーターを利用しても、特定階のサービスが切り離され、かご行先階ボタン22の登録が無効となる。本実施形態は、このような構成であるため、ICタグBの紛失が発生した場合でも、セキュリティ事故には繋がりにくい。またICタグBの紛失に関して、来訪者が退館時に、守衛所等の管理人がICタグ検出装置等を用いてICタグBの紛失を確認できるので、故意の紛失なども防止できる。
また、従業員(関係者)に対してはセキュリティが解除されているので、従業員は日常のエレベーターの利用に支障がない。言い換えると、セキュリティカードを携帯したりICタグ検出装置25にかざしたりすることがないため、従業員にとって使い勝手がよい。
また、一実施形態に係るエレベーター運転制御システム1では、セキュリティの適用範囲を、来訪者を管理している建屋や施設などに限定することができる。
本実施形態は2種類のICタグA,Bを使用したセキュリティシステムであるため、介護施設のような施設に応用することが可能である。例えばICタグAに職員に貸与し、ICタグBを要介護者に貸与し、要介護者の家族や取引業者等の来客はICタグを不所持とする。このようにすることで、要介護者はICタグBのみではエレベーターを利用することができず、要介護者の夜の徘徊等を防止するといった用途にも対応できる。また、要介護者はICタグを不所持とし、ICタグBを家族等の来客に貸与し、ICタグAを職員に貸与する運用も考えられる。
<2.変形例>
本発明は上述した各実施形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
[変形例1]
例えば、上述した実施形態において、エレベーター制御装置10の不揮発性ストレージ67等にサービス切離階設定テーブル70を格納しておいてもよい。この場合、サービス切離階設定テーブル70は、ICタグ名称フィールド、サービス切離階フィールドを有する。エレベーター制御装置10のマイコン11は、セキュリティ制御装置40を介して、ICタグ検出装置25によるICタグの検出結果を受信する。ICタグ検出装置25がICタグBを検出した場合、マイコン11は、検出したICタグBと紐付けられたサービス切離階をサービス切離階設定テーブル70から読み出し、かご行先階ボタン22による当該サービス切離階への登録を無効とする。また、ICタグ検出装置25がICタグAを検出した場合には、セキュリティ制御装置40は、エレベーター制御装置10に対して、かご行先階ボタン22の一部機能の制限を解除する指令を送る。
[変形例2]
また、ICタグBが備えるICチップに、サービス切離階の情報を格納しておいてもよい。ICタグ検出装置25がICタグBを検出した際に、ICタグBの識別情報とともにサービス切離階の情報を読み取り、セキュリティ制御装置40へ送信する。セキュリティ制御装置40は、少なくともICタグBの識別情報とサービス切離階の情報を含むサービス切離階データをエレベーター制御装置10へ送信する。そして、このサービス切離階データを受信したエレベーター制御装置10のマイコン11は、ICタグBに設定されたサービス切離階の情報に基づき、かご行先階ボタン22による当該サービス切離階への登録を無効とする。また、ICタグ検出装置25がICタグAを検出した場合には、エレベーター制御装置10は、ICタグAの識別情報を用いてかご行先階ボタン22の一部機能の制限を解除する制御を行う。
なお、上記変形例2において、エレベーター制御装置10は、セキュリティ制御装置40を介さずに、ICタグ検出装置25によるICタグの検出結果(ICタグの識別情報、サービス切離階の情報等)を取得する構成としてもよい。また、変形例1において、PC50から直接エレベーター制御装置10にアクセスして、サービス切離階設定テーブル70を編集できるようにしてもよい。
さらに、上述した実施形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることは可能である。また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリやハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又はICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
また、本明細書において、時系列的な処理を記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。
1…エレベーター運転制御システム、 10…エレベーター制御装置、 11…マイコン、 20…乗りかご、 21…かご端末、 22…かご行先階ボタン、 23…スピーカー、 24…表示器、 25…ICタグ検出装置、 30−1〜30−3…ホール端末、 31−1〜31−3…ホールボタン、 32−1〜32−3…ホール表示器、 40…セキュリティ制御装置、 50…PC、 61…CPU、 70…サービス切離階設定テーブル

Claims (7)

  1. かご行先階ボタン及びICタグを検出するICタグ検出装置が設けられた乗りかごと、
    エレベーターの各階の乗り場に設置された、前記乗りかごを呼ぶホールボタンと、
    前記エレベーターの運転を制御するエレベーター制御装置と、を備え、
    前記エレベーター制御装置は、前記ICタグ検出装置が前記ICタグとして前記かご行先階ボタンの機能の一部を制限する第1のICタグを検出しなかった場合には、前記乗りかごを各階に停止可能に制御し、
    前記エレベーター制御装置は、前記ICタグ検出装置が前記第1のICタグを検出した場合には、当該ICタグに紐つけられた所定のサービス切離階への前記かご行先階ボタンによる登録を無効とする
    エレベーター運転制御システム。
  2. 前記乗りかご内の前記ICタグ検出装置からICタグの検出結果を受信するセキュリティ制御装置を、更に備え、
    前記セキュリティ制御装置は、前記ICタグ検出装置が前記第1のICタグを検出した場合には、前記サービス切離階の情報を含むサービス切離階データを前記エレベーター制御装置へ送信し、
    前記サービス切離階データを受信した前記エレベーター制御装置は、前記サービス切離階データの前記サービス切離階の情報に基づいて、前記かご行先階ボタンによる前記サービス切離階への登録を無効とする
    請求項1に記載のエレベーター運転制御システム。
  3. 前記セキュリティ制御装置は、前記ICタグ検出装置が前記第1のICタグによる制限を解除する機能が割り当てられた第2のICタグを検出した場合には、前記サービス切離階データを前記エレベーター制御装置へ送信せず、
    前記エレベーター制御装置は、前記かご行先階ボタンによる登録を全階有効とする
    請求項2に記載のエレベーター運転制御システム。
  4. 前記乗りかご内に設置されたかご内通知部、を更に備え、
    前記エレベーター制御装置は、前記サービス切離階データを受信した場合には、前記かご行先階ボタンの機能が制限されていることを前記かご内通知部に通知する
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載のエレベーター運転制御システム。
  5. 前記各階の乗り場に設置されたホール通知部、を更に備え、
    前記エレベーター制御装置は、前記サービス切離階データを受信した場合には、前記乗りかご内に前記サービス切離階への出入りを制限されている者が乗り込んでいることを前記ホール通知部に通知する
    請求項4に記載のエレベーター運転制御システム。
  6. 前記第1のICタグがサービス階の制限の必要な人に貸与され、前記第2のICタグがサービス階の制限の必要がない人に貸与されている
    請求項1に記載のエレベーター運転制御システム。
  7. エレベーターの運転を制御するエレベーター制御装置が備えるコンピュータに、
    乗りかご内に設置されたICタグ検出装置がかご行先階ボタンの機能の一部を制限するICタグを検出しなかった場合には、前記乗りかごを各階に停止可能に制御する手順と、
    前記ICタグ検出装置が前記かご行先階ボタンの機能の一部を制限する前記ICタグを検出した場合には、当該ICタグに紐つけられた所定のサービス切離階への前記乗りかご内に設置されたかご行先階ボタンによる登録を無効とする手順と、
    を実行させるプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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