JP2017178224A - エアバッグ装置及び排気孔の開閉を行うアダプティブベントホール部の作成方法 - Google Patents

エアバッグ装置及び排気孔の開閉を行うアダプティブベントホール部の作成方法 Download PDF

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Kei Sano
圭 佐野
陽平 木内
Yohei Kiuchi
陽平 木内
昌司 杉山
Masashi Sugiyama
昌司 杉山
鈴木 秀伸
Hidenobu Suzuki
秀伸 鈴木
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【課題】乗員の体格や着座状態等に応じた内圧となるように、エアバッグに形成した排気孔を開閉させることができるエアバッグ装置及び排気孔の開閉を行うアダプティブベントホール部の作成方法を提供する。
【解決手段】エアバッグの排気孔に連通したベントホール4aを開閉させる閉塞折り部5を、アダプティブベントホール部4を構成する調整布24で構成し、破断可能な縫製部23で閉塞折り部5とともに、縫着したテザーベルト9の端部をエアバッグ装置1内に設けた保持装置16で保持する。保持装置16によるテザーベルト9の保持状態と非保持状態とに切換えることで、閉塞折り部5で閉塞しているベントホール4aを開放状態と閉塞状態とに切換えることができ、エアバッグの内圧を乗員の体格や着座状態等に応じた内圧に制御できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の衝突時等において、インフレータ等の膨張ガス発生器から供給された膨張ガスによって、膨張展開するエアバッグを備えたエアバッグ装置に関するものである。特に、調整布によってエアバッグに形成した排気孔の開閉を行うことのできるエアバッグ装置及び排気孔の開閉を行うアダプティブベントホール部の作成方法に関する。
従来から自動車等の車両には、車両が衝突した際の衝撃から乗員を保護するため、エアバッグ装置が設置されている。エアバッグ装置としては、運転者や助手席の乗員を保護するものの他に、後部座席の乗員に対する保護や歩行者の保護、車両の側面衝突時や車両の横転時において衝撃から乗員を保護するものなど、種々の形式のものが実用化されている。また、設置する場所や用途に応じて、エアバッグの形状等は異なったものに構成されている。
多くのエアバッグ装置は、車両の衝突時や衝突が予測されるときなどにおいて、インフレータ等の膨張ガス発生器から発生した高圧の膨張ガスによって、袋状のエアバッグを膨張展開させ、衝突等の衝撃をエアバッグによって吸収緩和する構造になっている。このように構成されたエアバッグ装置によって、衝撃等から乗員や歩行者を保護している。
エアバッグ装置では、膨張ガス発生器から噴出した高圧の膨張ガスによって、瞬時にエアバッグを膨張展開させ、その後、乗員や歩行者を拘束する段階では、エアバッグ内部の膨張ガスを排気孔から適当に逃がす構成が採用されている。このように構成しておくことによって、エアバッグ内部の圧力を調整することができ乗員や歩行者を効果的に拘束することができるように構成されている。
更に、エアバッグの内圧が、制御対象となる乗員の体格や着座状態等に応じた内圧となるように制御する構成として、エアバッグに形成した膨張ガス排出用の排気孔の開閉を調整する調整手段を設けた構成が採用されている。そして、排気孔の開閉を調整する調整手段としては、従来から種々の構造が提案されている。
調整布を用いて排気孔の開閉を行うことのできる調整手段の構成として、エアバッグの外部に延出させた調整布の端部を保持または保持の解除を行うことにより、排気孔の開閉を行う構成等が提案されている。この種の調整手段を備えたものとしては、エアバッグ装置(特許文献1参照)や非正規位置の影響を低減する把持管を備えたエアバッグ・クッション(特許文献2参照)などが提案されている。
特許文献1に記載されたエアバッグ装置では、図6に示すように、エアバッグ50に形成した排気孔50aを、エアバッグ50の一部に外部に突出した凸部51で覆い、凸部51には排気孔50aに連通したベントホール52を形成している。凸部51には、ストラップ53の一端部が縫着により固定されており、ストラップ53の他端部は、ストラップ保持装置54に係止された構成になっている。
ストラップ保持装置54を制御することによって、図7(a)に示すように、ストラップ保持装置54に係止されたストラップ53によって凸部51を引張った状態に維持して、即ち、ベントホール52の周囲をエアバッグ50に密着させている状態を維持して、ベントホール52を閉塞した状態にすることができる。また、図7(b)に示すように、ストラップ保持装置54によるストラップ53の他端部の係止が解除されると、ストラップ53による凸部51の引張りが解除されて、即ち、凸部51がエアバッグ50から起立することが許容されて、ベントホール52を開放状態に切換えることができる。
尚、図7(a)、図7(b)で示した断面図では、一点鎖線で示す中心線から左半分の図を示しているが、不図示の右側半分は、中心線に対して対称的な配置構成になっている。
このように、ストラップ保持装置54を制御してストラップ53の他端部に対する係止状態を解除することにより、排気孔50aからベントホール52を通って外部に排出される膨張ガスの排出量を制御することができる。これによって、エアバッグ50の内圧は、制御対象となる乗員の体格や着座状態等に応じた内圧となるように制御することができるとしている。
特許文献2に記載されたエアバッグ・クッション60では、エアバッグ・クッション60に形成した排気孔60aの開閉を制御するため、図8(a)に示すように排気孔60aの周囲を取り囲んだ把持管61が備えられた構成になっている。把持管61は、膨張ガスの通気を可能とする端部開口61aとベントホール61bとを両端部にそれぞれ有する円筒形状に構成されている。端部開口61aは、エアバッグ・クッション60に形成した排気孔60aを取り囲んだ状態で、その周囲がエアバッグ・クッション60の外郭面に縫着されている。
把持管61の他端部側には、ベントホール61bを周回するように把持コード62の一端側が巻き回されており、把持コード62の他端部は、エアバッグ・クッション60の内面側に結合されている。
エアバッグ・クッション60が膨張展開する際には、把持コード62は、緊張状態になるまで、又はエアバッグ・クッション60が障害物に遭遇するまで、延在した状態になっており、把持コード62によってベントホール61bの開口面積を萎めることがない。そして、把持コード62は緊張状態になると、図8(b)に示すようにベントホール61bの開口面積を狭めるように引っ張られることになり、ベントホール61bから膨張ガスが放出され難くしている。
即ち、把持コード62によってベントホール61bの開口面積が萎められることで、ベントホール61bは開放状態から閉塞状態になり、結果としてエアバッグ・クッション60の排気孔60aから放出される膨張ガスの放出量が制御される。
このように構成されているので、エアバッグ・クッション60の膨張展開時において、把持コード62が緊張状態になる前や、エアバッグ・クッション60が障害物に当接する直前までは、エアバッグ・クッション60の排気孔60aから気体を放出させ続けることができる。そして、エアバッグ・クッション60が所望の膨張形状になる前に障害物に当接したときには、障害物に対してエアバッグ・クッション60から作用する反力を緩和させておくことができるとしている。
また、把持コード62が所望の膨張形状になった後で障害物がエアバッグ・クッション60に当接した場合には、エアバッグ・クッション60の排気孔60aからは気体を放出させ難くしておくことができるので、障害物に対してエアバッグ・クッション60として求められる機能を奏させることができるとしている。
特開2008−308139号公報 特許第4871286号公報
特許文献1に記載されたエアバッグ装置では、排気孔50aの周囲に凸部51のベントホール52側を縫着により固定し、ベントホール52側を固定した凸部51を折り返してエアバッグ50の外郭面に密接させた構成になっている。そして、折り返した凸部51をエアバッグ50の外郭面に密接させておくことで、凸部51に形成したベントホール52をエアバッグ50の外郭面によって塞いだ閉塞状態にしている。
この状態は、ストラップ保持装置54で凸部51に一端部を固定したストラップ53によって維持しておくことができる。ストラップ53による係止状態は、ストラップ53の他端部をストラップ保持装置54で係止しておくことにより維持できる。
そして、凸部51をエアバッグ50の外郭面に密接させているストラップ53の係止状態は、ストラップ保持装置54による係止を解除することで、解除することができる。このとき、凸部51に形成したベントホール52は開放状態になり、ベントホール52から膨張ガスを排出することができ、エアバッグ50内の内圧を調整することができる。
この作動を実行するためには、ストラップ53を係止しているストラップ保持装置54は、エアバッグ50の膨張展開に伴う変形に対して、凸部51に加えているストラップ53の張力を、エアバッグ50の膨張展開に追従して凸部51の密着状態が維持できるように、調整していくことが必要になる。
ところが、エアバッグ50の膨張展開中において、このときに凸部51内にも膨張ガスが充填される場合が想定できる。この場合において、ストラップ53は緊張状態にはならない弛緩状態であると、凸部51がエアバッグ50との密接状態から離れて起立した状態になることが想定できる。しかも、ストラップ保持装置54は、凸部51の独自の膨張展開には対応して制御できるようには構成されていないので、ストラップ53は緊張状態になることができずに、凸部51に形成したベントホール52をエアバッグ2の外郭面に密接させておく閉塞状態が壊れてしまうことになる。
そして、膨張して立設した凸部51のベントホール52から、膨張ガスが排出され続けてしまう状況が発生することになる。このような状況になると、エアバッグ50としては、予め想定した内圧よりも低い圧力の値で障害物を拘束しなければならない状況の発生が予測される。
また、ストラップ保持装置54でストラップ53を係止した状態で得ることのできる、凸部51を引っ張る力の調整や、ストラップ53を凸部51に縫着して固定しておくときの縫着強度の調整は難しいものとなっている。そして、条件によっては、エアバッグ50が所望の形状まで膨張展開したにも関わらず凸部51を折り返した状態が維持されてしまい、凸部51に対する緊張状態を解放させて、ベントホール52を全開放させることができない場合が生じる。また、上述したように、凸部51を折り返した状態に維持しておくことができなくなり、即ち、膨張ガスの注入によって立上った凸部51によって、ベントホール52を閉塞状態にさせておくことができない場合が生じる。
また、特許文献2に記載されたエアバッグ・クッション60では、把持管61の他端部に形成されているベントホール61bは、把持コード62が緊張状態になるまで開放した状態を維持する構成になっている。そして、エアバッグ・クッション60の内面側に結合されている把持コード62を緊張状態にするためには、エアバッグ・クッション60が所定の大きさにまで膨張展開する必要がある。エアバッグ・クッション60が所定の大きさにまで膨張展開しないと、把持コード62を緊張状態にすることができず、ベントホール61bを閉塞状態にしていくことができなくなる。
エアバッグ・クッション60が所定の大きさにまで膨張展開して初めて把持コード62を緊張状態にすることができる構成になるため、エアバッグ・クッション60で拘束する乗員の体格や着座状態等に応じて、把持管61のベントホール61bを把持コード62によって開閉制御することはできない。
本発明では、調整布を用いた構成に工夫を凝らすことによって、上述した従来の問題を解決し、乗員の体格や着座状態等に応じた内圧となるように、エアバッグに形成した排気孔を開閉させることができるエアバッグ装置及び排気孔の開閉を行うアダプティブベントホール部の作成方法の提供を目的としている。
上記課題を解決するため、本発明に係るエアバッグ装置は、膨張展開時にエアバッグの内圧を調整する内圧調整機構を備えたエアバッグ装置であって、前記内圧調整機構は、調整布で形成したアダプティブベントホール部と、前記アダプティブベントホール部のベントホールを閉塞状態から開放状態に切換えるテザーベルトと、前記テザーベルトを係脱可能に保持する保持装置と、を備え、
前記アダプティブベントホール部は、前記エアバッグに形成した排気孔を取り囲む開口と、前記開口を介して前記排気孔に連通した前記ベントホールとを有し、前記排気孔を取り囲んだ前記開口の周囲は、前記エアバッグと連通し、前記ベントホールは、前記閉塞状態では前記調整布を折り返した閉塞折り部によって塞がれ、前記ベントホールを閉塞した前記閉塞折り部は、前記テザーベルトの一端とともに破断可能な縫製により前記調整布に縫着され、前記テザーベルトの他端が、前記保持装置に係脱可能に保持され、
前記保持装置は、前記エアバッグで保護する乗員の体格や着座状態等に応じて、保持している前記テザーベルトの係脱を調整可能に制御されることを最も主要な特徴としている。
また、本発明に係る排気孔の開閉を行うアダプティブベントホール部の作成方法は、少なくとも1枚の前記調整布を丸めて筒状に縫着して前記アダプティブベントホール部を形成し、
前記アダプティブベントホール部の一端縁側を平面状に押し潰して、平面状に押し潰した一方の端部を折り返して三角形状の折り返し部を形成し、前記平面状に押し潰した他方の端部も折り返して、前記三角形状の折り返し部に少なくとも一部が折り重なるようにして、前記アダプティブベントホール部の一端縁側において外方に突出した三角折りの部分を形成し、
前記三角折りの部分の先端部を折り返した折り畳み部を形成して、前記閉塞折り部を構成し、前記折り畳み部と前記テザーベルトの一端部とを、破断可能な縫着で前記ベントホールを閉塞した状態にて縫着することを最も主要な特徴としている。
本発明では、調整布によってアダプティブベントホール部を構成し、アダプティブベントホール部には、エアバッグに形成した排気孔を取り囲む開口と、この開口を介して排気孔に連通したベントホールと、ベントホールを開閉自在に閉塞する閉塞折り部とを有しており、保持装置に端部が保持されたテザーベルトと閉塞折り部とは破断可能な縫製により前記調整布に縫着している。
このように構成された閉塞折り部をアダプティブベントホール部のベントホールに対する開閉弁として機能させている。テザーベルトの端部を保持している保持装置によって、閉塞折り部を閉塞状態から開放状態に制御することができるので、アダプティブベントホール部のベントホールに対する開閉制御を行うことが容易になり、乗員の体格や着座状態等に応じて、エアバッグの内圧を容易に調整することができる。
膨張途中におけるエアバッグの断面図である。(実施例1) 調整布からアダプティブベントホール部及び閉塞折り部を形成する手順を示す作成図であり、平面状の調整布を示す斜視図(a)、調整布を丸めて筒状に形成したアダプティブベントホール部を示す斜視図(b)、アダプティブベントホール部の一端縁側を平面状に押し潰して、平面状に押し潰した一方の端部を折り返して三角形状に折り返した状態を示す要部斜視図(c)、平面状に押し潰した他方の端部を折り返して、アダプティブベントホール部の一端縁側に外方に突出した三角折りの部分を形成した状態を示す要部斜視図(d)、三角折りの部分の先端部を折り返して形成した折り返し部を示す要部斜視図(e)、折り返し部とテザーベルトの一端部とを破断可能な縫着でアダプティブベントホール部に縫い合わせた状態を示す要部斜視図(f)である。(実施例1) 調整布で構成したアダプティブベントホール部のベントホールが閉塞されている状態を示す要部斜視図(a)と、ベントホールが開放された状態を示す要部斜視図である。(実施例1) アダプティブベントホール部のベントホールを開放したときにおけるインパクター試験結果を示すグラフ(a)、アダプティブベントホール部のベントホールを閉塞したときにおけるインパクター試験結果を示すグラフ(b)である。(実験結果) 他のアダプティブベントホール部の構成を示す要部斜視図(a)、図5(a)のA−A断面図(b)である。(実施例2) エアバッグ装置の側面を示す断面図である。(従来例1) ストラップ保持装置の作動を示す説明図であって、ベントホールを閉じた状態(a)、ベントホールを開いた状態(b)を示している。(従来例1) 開放状態の把持管を示す斜視図(a)、閉塞状態の把持管を示す斜視図(b)である。(従来例2)
本発明の実施の形態について、添付図面に基づいて以下において具体的に説明する。本発明に係るエアバッグ装置で用いるエアバッグとしては、以下においては袋状の形状を備えたエアバッグを例に挙げて説明を行う。本発明に係るエアバッグ装置としては、エアバッグが単体の袋状に形成されている構成に限定されるものではなく、調整布を用いてエアバッグに形成した排気孔の開閉制御を行うことができるエアバッグ装置に対しても、本発明を適用することができる。
(構成)
図1〜図3を用いて、本発明に係るエアバッグ装置1の構成について説明する。膨張途中におけるエアバッグの断面図である図1に示すように、エアバッグ2にはエアバッグ2内の内圧を調整するための排気孔3が形成されており、排気孔3は、基布からなる調整布24を筒状に構成したアダプティブベントホール部4の端部における開口4aによって取り囲まれ、開口4aの周囲は縫製部22によってエアバッグ2の外郭面2aに縫着されている。アダプティブベントホール部4のベントホール4aは、開口4aを介して排気孔3に連通するとともに、図2を用いて後述するように調整布24を何回か折り返して形成した閉塞折り部5によって、開閉される。
以下では、アダプティブベントホール部4がエアバッグ2の外郭面2aに縫着されている構成について説明を行うが、アダプティブベントホール部4をエアバッグ2とともに一体的に形成された構成にしておくこともできる。また、本発明は、アダプティブベントホール部4がエアバッグ2の外郭面2aに縫着されている構成に限定されるものではなく、エアバッグ2と一体的に形成した構成も包含している。
エアバッグ2に形成する排気孔3の形成個数としては、エアバッグ2の使用形態に対応させて、適宜数形成しておくことができる。また、エアバッグ2に形成した排気孔3の全てに対してアダプティブベントホール部4を配設した構成にしておくことも、例えば、3個の排気孔3をエアバッグ2に形成した場合には、少なくとも1つ以上の排気孔3に対してアダプティブベントホール部4を配設した構成にしておくこともできる。
閉塞折り部5はテザーベルト9の一端側9aとともに破断可能な縫製部23によって、ベントホール4aを閉塞した状態で調整布24に縫着されている。そして、閉塞折り部5は密閉性が良い状態で、ベントホール4aを閉塞している。テザーベルト9は、エアバッグ2に形成した挿通孔28を外部から経由してエアバッグ2の内部に案内されている。
挿通孔28を経由して内部に案内されたテザーベルト9は、補助基布14に形成した小孔14a、エアバッグ2に形成した小孔19及びエアバッグ取付基部13に形成した小孔13aを通る配置構成になっており、テザーベルト9の他端側9bは、図1に示すようにエアバッグ装置1に設けた保持装置16の保持片16aによって係脱可能に保持されている。エアバッグ2、調整布24及びテザーベルト9及び後述する補助基布14をそれぞれ構成する基材について、特に明記しないが、従来から公知の基材を用いて構成されている。
尚、縫製部22は、基布同士を強固に縫着するものであって、膨張ガスによる膨張力や引張り力を加えても縫着状態が解けない縫着強度を有しているものである。縫着状態が解けない引張り力といっても、極端に過大な引張り力を言うのではなく、一般的にエアバッグの縫着に対する評価として許容されている範囲内での引張り力である。
また、破断可能な縫製部23は、アダプティブベントホール部4内に膨張ガスが供給されてアダプティブベントホール部4が膨張しただけでは、破断することがない縫着強度を有し、テザーベルト9から所定値以上の引張り力を加えることで破断することができる縫着強度を有している。
エアバッグ2に形成した挿通孔28は、テザーベルト9を通すことができ、テザーベルト9を通した状態で挿通孔28から膨張ガスの流出が抑えられる大きさや形状を備えていればよく、孔形状として構成しておくこともスリット形状に構成しておくこともできる。
図1に示すように、エアバッグ2の底面側には、エアバッグ2の外郭面2aとともにエアバッグ取付基部13に取り付けられる補助基布14が配設されており、外郭面2aと補助基布14とによってエアバッグ2の底面側は、二層構造に構成されている。そして、外郭面2aと補助基布14は、インフレータ12の外周面に設けたフランジ18と補助基布14の上面に配したリテーナー20とに挟まれた形で、固定ボルト21によってエアバッグ取付基部13に固定されている。
また、フランジ18は、インフレータ12をエアバッグ取付基部13に固定する部材としても機能している。そして、エアバッグ取付基部13に固定されたインフレータ12で発生した膨張ガスは、ガス噴出口12aから矢印で示すように、エアバッグ2内に供給される。
尚、膨張ガスを発生するガス発生器としてインフレータ12を例示しているが、ガス発生器としては、膨張ガスを発生させることができるものであればインフレータ12以外のものを用いることもできる。
このように構成されており、膨張展開時にエアバッグ2の内圧を調整する内圧調整機構30としては、アダプティブベントホール部4と、テザーベルト9と、保持装置16を有した構成になっている。アダプティブベントホール部4の構成としては、図2、図3を用いて次に説明する。
(アダプティブベントホール部の構成)
図2を用いて、調整布24を用いたアダプティブベントホール部4の作成方法について説明する。以下では、調整布24として1枚の基布を用いた構成について説明を行うが、アダプティブベントホール部4を構成するうえにおいて、使用する調整布24の枚数は1枚に限定されるものではなく、複数枚の調整布を縫着させて構成することもできる。
また、アダプティブベントホール部4の構成として、以下では円筒形状の構成例について説明を行うが、アダプティブベントホール部4をツヅミ型や俵型等の形状や裁頭円錐形や頭部を裁断した多角錐等の形状に構成しておくこともできる。そして、一つの所に排気孔を取り囲む開口を形成し、他の所に前記開口に連通したベントホールを形成しておくことができる。そのため、本発明に係るアダプティブベントホール部4の構成としては、以下で図2を用いて説明する円筒形状に限定されるものではない。
図2(a)に示すように、アダプティブベントホール部4を構成するため1枚の矩形状の調整布24を用意する。次に、図2(b)に示すように、矩形状の調整布24における対向する側縁同志を縫製部22によって縫着して、筒状に形成したアダプティブベントホール部4を作成する。
次に、図2(c)に示すように、アダプティブベントホール部4の一端縁側を平面状に押し潰して、平面状に押し潰した一方の端部を折り返して三角形状の折り返し部6aを作成する。次に、図2(d)に示すように、平面状に押し潰した他方の端部も折り返して、前記三角形状の折り返し部に少なくとも一部が折り重なるようにして、重ねた折り返し部6bを作成する。そして、折り返し部6aと重ねた折り返し部6bとによって、アダプティブベントホール部4の一端縁側において外方に突出させた三角折りの部分7を作成する。
次に、図2(e)に示すように、三角折りの部分7の先端部を折り返して、折り畳み部7aを作成する。そして、折り返し部6aと重ねた折り返し部6bと三角折りの部分7とによって、ベントホール4a(図2(b)参照)を閉塞する閉塞折り部5を作成することができる。
次に、図2(f)に示すように、折り畳み部7aとテザーベルト9の端部とを、破断可能な縫製部23によって、ベントホール4a(図2(b)参照)を閉塞した状態にして縫着する。これによって、閉塞折り部5を破断可能な縫製部23によって閉塞状態にしておくことができる。
以上のように手順を踏んで作成していくことにより、アダプティブベントホール部4を作成することができる。
尚、アダプティブベントホール部4を作成する作成方法について説明を行ったが、本発明に係るアダプティブベントホール部4の作成方法は、上述した作成方法に限定されるものではなく、別の手順や順番でアダプティブベントホール部4を作成する作成方法も本発明におけるアダプティブベントホール部4の作成方法として包含されるものである。
(アダプティブベントホール部の作動、効果)
次に、図3を用いて、アダプティブベントホール部4の作動を説明する。図3(a)には、図2で説明したようにして作成したアダプティブベントホール部4をエアバッグ2の外郭面2aに取付けた状態を斜視図で示しており、閉塞折り部5に取り付けたテザーベルト9を係止していた保持装置16が、テザーベルト9の係止を解除した状態を示している。
また、図3(b)には、破断可能な縫製部23が破断して閉塞折り部5が開放されてベントホール4aが拡開して開放された状態を斜視図で示している。このとき、テザーベルト9の他端部側9bは保持装置16によって係止されている。即ち、閉塞折り部5に対しては、テザーベルト9から所定値以上の引張り力が作用して、破断可能な縫製部23による縫着が解除された状態になっている。
図3(a)に示すように、エアバッグ2の排気孔3は、アダプティブベントホール部4の開口4bで取り囲んでおり、取り囲んだ開口4bの周囲は、縫製部22によってエアバッグ2の外郭面2aに縫着している。そして、テザーベルト9の他端部側9bを係止していた保持装置16が、テザーベルト9の係止状態を解除すると、アダプティブベントホール部4内には、膨張ガスが充填されて膨張した状態になるが、テザーベルト9とともに閉塞折り部5を縫着している破断可能な縫製部23は破断することがない。
そのため、この状態ではアダプティブベントホール部4のベントホール4aは閉塞した状態が維持され、エアバッグ2は所望の形状まで膨張して乗員を安全に拘束することができる。
図3(b)に示すように、保持装置16によるテザーベルト9の係止状態が保持されていると、エアバッグ2の膨張展開に伴ってテザーベルト9は緊張状態になると、閉塞折り部5に対してテザーベルト9から所定値以上の引張り力が作用することになる。テザーベルト9から閉塞折り部5に対して所定値以上の引張り力が作用すると、この引張り力は、テザーベルト9と閉塞折り部5とを縫着している破断可能な縫製部23に作用して、縫製部23の縫着状態を破断する。
そして、テザーベルト9が閉塞折り部5から離反するとともに、閉塞折り部5は閉塞状態が解除されてベントホール4aを開放状態にする。図に示した矢印のように、膨張ガスはエアバッグ2から外部に放出される。そして、エアバッグ2の内圧を予め設定した内圧よりも低い内圧にすることができる。
図3(a)、図3(b)に示すように、テザーベルト9を保持装置16で係止(保持)しておいたり、係止(保持)を解除したりすることによって、エアバッグ2の内圧を、制御対象となる乗員の体格や乗員の着座状態に応じた内圧となるように制御することができる。エアバッグ2の内圧を制御する場合には、保持装置16でテザーベルト9を係止した状態にするか、係止を解除するのかによって制御することができ、しかも、保持装置16によるテザーベルト9の係止状態(保持状態)を解除するタイミングを調整することによって、可変に調整することができる。
保持装置16におけるテザーベルト9の係止状態を解除するタイミングは、図示せぬ車内の天井等に設けた検出手段からの検出信号によって制御することができる。検出手段としては、乗員の着座状態や体格等を検出することができるセンサであれば、適宜のセンサを用いることができる。
例えば、乗員が所定の着座位置にいることを検知できるセンサや、乗員の体格を検知できるセンサ、乗員が前かがみに傾いているかなどを検知できるセンサ等を用いることができる。また、検出手段としては、天井に設けたセンサ以外にも、座席内に配設したセンサ等を用いることもできる。また、これらの各センサの機能を統合させたセンサや上述したような各種物理量を総合的に検知できるセンサを用いることもできる。
検出手段からの検出信号によって、保持装置16を制御してテザーベルト9の係止状態を解除するタイミングを制御することができる。そして、エアバッグ2の内圧を、制御対象となる乗員の体格や乗員の着座状態等に応じた内圧となるように制御することができる。
例えば、車両の走行中において、運転者はステアリングホイールに上体を近接させた極端な前傾姿勢をとっている状態(この状態を、Out of positionという。)で運転していることがある。あるいは、乗員として体重の軽い人が、乗車している場合がある。
このようなときに、アダプティブベントホール部4のベントホール4aを早めに開放状態にすることで、膨張展開させているエアバッグ2の内圧を低く抑えておくことができる。そして、上述した状況下にいる運転者や乗員をソフトに拘束することができる。
また、アダプティブベントホール部4のベントホール4aを閉塞した状態でエアバッグ2を膨張展開させると、標準的な体重以上の乗員や正しい着座位置に着座している乗員を確実に拘束することができる内圧に、エアバッグ2の内圧を制御することができる。
そして、このようにベントホール4aを閉塞した状態でエアバッグを膨張展開させることで、体格の大きな乗員やエアバッグ装置1に近接した乗員に対して、エアバッグの膨張展開時にエアバッグからの反力が、大きく作用しないようにして安全に拘束することができる。
(アダプティブベントホール部の動作試験結果)
図4(a)、(b)には、本実施例に係るインパクター試験結果を示している。このインパクター試験は、エアバッグに拘束されたダミーが受ける衝撃を測定したものである。図4(a)は、アダプティブベントホール部4のベントホール4aを開放状態にした場合の試験結果を示すグラフであり、図4(b)は、アダプティブベントホール部4のベントホール4aを非開放状態にした場合、即ち、閉塞状態にしているときの試験結果を示すグラフである。
両グラフとも、横軸は、障害物のダミーがエアバッグ2に当接してからの経過時間をマイクロ秒で示しており、縦軸はダミーが受けた重力加速度(G)を示している。
即ち、図4(a)では、成人男性の乗員を拘束するのに最適なエアバッグとして用いることのできる、内径が70mmである通常のベントホールを2個形成したエアバッグを比較例としてその実験結果を点線で示している。また、成人女性の乗員を拘束するのに最適なエアバッグとして用いられている、内径が50mmである通常のベントホールを2個形成したエアバッグを基本のエアバッグとして用いて、このエアバッグに更に排気孔3を1つ追加して形成し、追加した排気孔3に対してアダプティブベントホール部4を取付け、このアダプティブベントホール部4のベントホール4aの内径を65mmに設定して、このベントホール4aを開放状態にしたときの実験結果を実線で示している。
図4(a)における各点線及び各実線が2本ずつ図示しているのは、同じ実験を2回繰り返して行ったものであり、実験による測定誤差等を勘案したものである。
図4(a)に示すように、成人女性の乗員を拘束するのに最適なエアバッグであっても、追加して形成した本発明に係るアダプティブベントホール部4のベントホール4aを開放状態にした場合には、成人男性の乗員を拘束するのに最適なエアバッグと同等の反力が得られ、成人男性の乗員を拘束するのに最適なエアバッグとして用いることができるのが分かる。
図4(b)では、成人女性の乗員を拘束するのに最適なエアバッグとして用いられている、内径が50mmである通常のベントホールを2個形成したエアバッグを比較例としてその実験結果を点線で示している。そして、同じエアバッグに更に排気孔3を1つ追加して形成し、追加した排気孔3に対してアダプティブベントホール部4を取付け、このアダプティブベントホール部4のベントホール4aの内径を70mmに設定して、このベントホール4aを閉塞状態にした場合の実験結果を実線で示している。
図4(b)における各点線及び各実線が2本ずつ図示しているのは、同じ実験を2回繰り返して行ったものであり、実験による測定誤差等を勘案したものである。
図4(b)に示すように、ベントホール4aの内径を図4(a)の場合の65mmよりも大きく70mmに設定しておいても、ベントホール4aを閉塞状態にした場合には、成人女性の乗員を拘束するのに最適なエアバッグである、内径が50mmのベントホールを2個形成したエアバッグと同等の反力が得られていることが確認できる。
このことから更に、ベントホール4aの内径を図4(b)で示したような70mmに設定しておかなくても、70mmの内径よりも小径である図4(a)に示した65mmの内径のベントホール4aを設けておき、このベントホール4aを閉塞状態にすれば、当然にアダプティブベントホール部4を設けていない成人女性用のエアバッグと同様に機能することが分かる。
以上のことから、成人女性の乗員を拘束するのに最適なエアバッグに65mmの内径を有する本発明に係るベントホール4aを設けておくことで、ベントホール4aを開放状態にすれば成人男性用のエアバッグとして機能させることができ、ベントホール4aを閉塞状態にすれば成人女性用のエアバッグとして機能させることができる。
しかも、乗員として成人男性を拘束する場合と、成人女性を拘束する場合とを切換える制御は、単に保持装置16によるテザーベルト9の係止状態を維持しておくことや、係止状態を解除することによって簡単に切換えることができる。そして、保持装置16による切換えは、(アダプティブベントホール部の作動、効果)の欄において上述したように、図示せぬセンサを用いることによって、乗員が成人男性であるか、成人女性であるかを判別することによって簡単に制御することができる。
また、上述した図示せぬセンサを用いることによって、乗員がエアバッグ装置1に対して近接したポジションを取っているのか、乗員が小児であるのかを検出することができるので、これらの場合に対しても乗員の状況に応じてアダプティブベントホール部4のベントホール4aを開放状態にしておいたり、閉塞状態にしておいたりすることができ、最適な状態で乗員を拘束することができる。
(構成)
実施例1では、筒状に形成したアダプティブベントホール部4の一端側にベントホール4aを形成し、他端側に開口4bを形成した構成について説明したが、図5に示すように実施例2では、他端側に形成していた開口を縫製部22によって閉塞した構成になっている。筒状の他端側を閉塞した代わりに、筒状の中央部に開口25を形成している。他の構成は、実施例1における構成と同様の構成になっているので、実施例1で用いた構成と同様の構成については、同じ部材符号を用いることで重複した説明は省略している。
エアバッグ2の排気孔3の周囲は、アダプティブベントホール部4の開口25によって取り囲まれ、開口25の周囲は、縫製部22によってエアバッグ2の外郭面2aに縫着されている。
(作用、効果)
図5(a)、(b)に示すように、筒状に形成したアダプティブベントホール部4の中央部に開口25を形成しても、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。また、実施例2の場合には、開口25の周囲がエアバッグ2に縫着される構成のため、アダプティブベントホール部4のベントホール4aが、実施例1の場合のようにエアバッグ2の外郭面2aから起立した状態にはならない。
即ち、テザーベルト9から所定値以上の引張り力を受けて、閉塞折り部5とテザーベルト9とを縫着している破断可能な縫製部23が破断しても、ベントホール4aはエアバッグ2から起立することはないので、アダプティブベントホール部4をエアバッグ2の外郭面2aに近接させた配置構成にしておくことができる。
以上、本発明の実施例の構成を説明したが、上述した実施例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。そして、上述した構成以外にも本発明の課題を解決することができる形状、構成であれば、それらを採用することができる。
また、エアバッグ2に形成するアダプティブベントホール部4の形成個数は、1個に限定されるものではなく、また、アダプティブベントホール部4のベントホール4aの内径は、図4(a)、(b)で示した内径に限定されるものではなく、本発明に係るアダプティブベントホール部4を形成するエアバッグ2の用途に応じて適宜数、適宜の内径に形成しておくことができる。
本発明の技術思想を、エアバッグ装置における排気孔の制御に対して適用することができる。
1…エアバッグ装置、2…エアバッグ、3…排気孔、4…アダプティブベントホール部、4a…ベントホール、5…閉塞折り部、7…三角折りの部分、9…テザーベルト、10…保持装置、11…内圧調整機構、15…テザーベルト、16…保持装置、22…縫製部、23…破断可能な縫製部、24…調整布、25…開口、30…内圧調整機構、50…エアバッグ、50a…排気孔、51…凸部、52…ベントホール、53…ストラップ、54…ストラップ保持装置、60…エアバッグ・クッション、60a…排気孔、61…把持管、61b…ベントホール、62…把持コード

Claims (5)

  1. 膨張展開時にエアバッグの内圧を調整する内圧調整機構を備えたエアバッグ装置であって、
    前記内圧調整機構は、調整布で構成したアダプティブベントホール部と、前記アダプティブベントホール部のベントホールを閉塞状態から開放状態に切換えるテザーベルトと、前記テザーベルトを係脱可能に保持する保持装置と、を備え、
    前記アダプティブベントホール部は、前記エアバッグに形成した排気孔を取り囲む開口と、前記開口を介して前記排気孔に連通した前記ベントホールとを有し、
    前記排気孔を取り囲んだ前記開口の周囲は、前記エアバッグと連通し、
    前記ベントホールは、前記閉塞状態では前記調整布を折り返した閉塞折り部によって塞がれ、
    前記ベントホールを閉塞した前記閉塞折り部は、前記テザーベルトの一端とともに破断可能な縫製により前記調整布に縫着され、
    前記テザーベルトの他端が、前記保持装置に係脱可能に保持され、
    前記保持装置は、前記エアバッグで保護する乗員の体格や着座状態等に応じて、保持している前記テザーベルトの係脱を調整可能に制御されることを特徴としたエアバッグ装置。
  2. 前記アダプティブベントホール部は、前記調整布で筒状に構成され、
    前記閉塞折り部は、前記アダプティブベントホール部の一端部を折り返して形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記アダプティブベントホール部の他端部が、前記開口として形成されていることを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記アダプティブベントホール部の他端部が、縫着により閉塞され、
    前記アダプティブベントホール部の中間部に、前記開口が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ装置。
  5. 少なくとも1枚の前記調整布を丸めて筒状に縫着して前記アダプティブベントホール部を形成し、
    前記アダプティブベントホール部の一端縁側を平面状に押し潰して、平面状に押し潰した一方の端部を折り返して三角形状の折り返し部を形成し、
    前記平面状に押し潰した他方の端部も折り返して、前記三角形状の折り返し部に少なくとも一部が折り重なるようにして、前記アダプティブベントホール部の一端縁側において外方に突出した三角折りの部分を形成し、
    前記三角折りの部分の先端部を折り返した折り畳み部を形成して、前記閉塞折り部を構成し、
    前記折り畳み部と前記テザーベルトの一端部とを、破断可能な縫着で前記ベントホールを閉塞した状態にて縫着することを特徴とする排気孔の開閉を行うアダプティブベントホール部の作成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7431554B2 (ja) 2018-10-30 2024-02-15 ティーアールダブリュー・オートモーティブ・セーフティ・システムズ・ゲーエムベーハー 車両乗員拘束システム用のエアバッグ

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