JP2017177937A - 操舵制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両を縁石又は白線に寄せる場合に計算の負荷を抑制可能な操舵制御装置を提供する。【解決手段】自動運転装置(操舵制御装置)10は、車両Mの側方に位置する道路の縁石までの距離を算出する距離算出部11と、縁石の延在方向と車両Mの向きとがなす偏揺角αを算出する偏揺角算出部12と、距離算出部11で算出された距離と偏揺角算出部12で算出された偏揺角αとの一次結合式を用いて、縁石に車両を寄せるための操舵角δを算出する操舵角算出部13と、操舵角算出部13で算出された操舵角δに基づいて、車両Mの操舵を制御する操舵制御部14と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明の一側面は、車両の操舵制御装置に関する。
従来、車両の操舵を自動で制御する操舵制御装置がある。このような操舵制御装置が、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された装置は、自動操舵制御が選択されている場合、目標とする走行経路が得られるように自動的に操舵を制御している。
ここで、例えば、車両を縁石又は白線に寄せるように操舵を制御する場合、制御に必要とされる様々なモデル及びフィルタ(例えば、車両二輪モデル、前方注視モデル、カルマンフィルタ等)を多用して、操舵の制御が実現されている。しかしながら、計算量が多く、ECUの負荷等が増加する傾向がある。このため、本技術分野においては、計算の負荷を抑制することが求められている。
そこで、本発明の一側面は、車両を縁石又は白線に寄せる場合に計算の負荷を抑制可能な操舵制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、車両の操舵を制御する操舵制御装置であって、車両の側面から車両の側方に位置する道路の縁石又は白線までの距離を算出する距離算出部と、縁石又は白線の延在方向と、車両の向きとがなす偏揺角を算出する偏揺角算出部と、距離算出部で算出された距離と偏揺角算出部で算出された偏揺角との一次結合式を用いて、縁石又は白線に車両を寄せるための操舵角を算出する操舵角算出部と、操舵角算出部で算出された操舵角に基づいて、車両の操舵を制御する操舵制御部と、を備える。
この操舵制御装置によれば、距離算出部で算出された距離と偏揺角算出部で算出された偏揺角との一次結合式を用いて、縁石又は白線に車両を寄せるための操舵角が算出される。従って、操舵制御装置は、複雑な演算を行うことによって車両を縁石等に寄せるためのルートを算出するのではなく、縁石又は白線までの距離と偏揺角との一次結合式を用いて、車両を容易に縁石又は白線に寄せることができる。以上のように、操舵制御装置は、車両を縁石又は白線に寄せる場合に計算の負荷を抑制することができる。
操舵制御装置は、車両の一方の側面に取り付けられ、車両の側方の縁石との距離を測定するための第1距離センサ及び第2距離センサ、を更に備え、第1距離センサの取り付け位置と第2距離センサの取り付け位置とは、車両の前後方向において互いに異なっており、距離算出部は、第1距離センサの測定結果に基づいて縁石までの距離を第1距離として算出し、及び、第2距離センサの測定結果に基づいて縁石までの距離を第2距離として算出し、偏揺角算出部は、第1距離及び第2距離に基づいて偏揺角を算出し、操舵角算出部は、第1距離と偏揺角との一次結合式を用いて操舵角を算出してもよい。この場合、操舵制御装置は、第1距離センサ及び第2距離センサの測定結果に基づいて操舵角を容易に算出し、車両の操舵を制御することができる。
第1距離センサは、車両の前後方向において車両の前輪位置に取り付けられ、第2距離センサは、車両の前後方向において車両の後輪位置に取り付けられていてもよい。この場合、車両の車輪の位置から縁石までの距離が測定される。これにより、車輪の操舵を行いながら車両を縁石に寄せる際に、精度良く車両を縁石に寄せることができる。
操舵制御装置は、位置を測定する第1GPS受信部及び第2GPS受信部と、縁石又は白線の位置情報を記憶する位置記憶部と、を更に備え、第1GPS受信部の受信アンテナの位置と第2GPS受信部の受信アンテナの位置とは、車両の前後方向において互いに異なっており、距離算出部は、第1GPS受信部の測定結果と位置記憶が記憶する位置情報とに基づいて車両の側面から縁石又は白線までの距離を第1距離として算出し、及び、第2GPS受信部の測定結果と位置記憶が記憶する位置情報とに基づいて車両の側面から縁石又は白線までの距離を第2距離として算出し、偏揺角算出部は、第1距離及び第2距離に基づいて偏揺角を算出し、操舵角算出部は、第1距離と偏揺角との一次結合式を用いて操舵角を算出してもよい。この場合、操舵制御装置は、第1GPS受信部及び第2GPS受信部の測定結果に基づいて操舵角を容易に算出し、車両の操舵を制御することができる。
操舵制御装置は、車両の側方の縁石又は白線との距離を検出するための第1レーザスキャナセンサ及び第2レーザスキャナセンサを、更に備え、第1レーザスキャナセンサの取り付け位置と第2レーザスキャナセンサの取り付け位置とは、車両の前後方向において互いに異なっており、距離算出部は、第1レーザスキャナセンサの検出結果に基づいて車両の側面から縁石又は白線までの距離を第1距離として算出し、及び、第2レーザスキャナセンサの検出結果に基づいて車両の側面から縁石又は白線までの距離を第2距離として算出し、偏揺角算出部は、第1距離及び第2距離に基づいて偏揺角を算出し、操舵角算出部は、第1距離と偏揺角との一次結合式を用いて操舵角を算出してもよい。この場合、操舵制御装置は、第1レーザスキャナセンサ及び第2レーザスキャナセンサの検出結果に基づいて操舵角を容易に算出し、車両の操舵を制御することができる。
本発明の一側面によれば、車両を縁石又は白線に寄せる場合に計算の負荷を抑制することができる。
以下、本発明の操舵制御装置を適用した自動運転装置の種々の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
先ず、第1実施形態について説明する。図1に示すように、自動運転装置(操舵制御装置)10は、路線バス等の大型の車両Mに搭載されており、車両Mの操舵制御及び速度制御を自動で行う装置である。自動運転装置10は、車両Mの側方の道路の縁石に車両Mが自動で寄るように車両Mの操舵制御及び速度制御を実行する。この車両Mを縁石に寄せる制御は、例えば、自動運転装置10が車両Mを縁石に寄せると判定し、縁石との距離が所定距離以下となった場合に実行されてもよい。また、自動運転装置10が車両Mを縁石に寄せる場合とは、例えば、バスの停留所においてバスを縁石に寄せて停車する場合であってもよい。
先ず、第1実施形態について説明する。図1に示すように、自動運転装置(操舵制御装置)10は、路線バス等の大型の車両Mに搭載されており、車両Mの操舵制御及び速度制御を自動で行う装置である。自動運転装置10は、車両Mの側方の道路の縁石に車両Mが自動で寄るように車両Mの操舵制御及び速度制御を実行する。この車両Mを縁石に寄せる制御は、例えば、自動運転装置10が車両Mを縁石に寄せると判定し、縁石との距離が所定距離以下となった場合に実行されてもよい。また、自動運転装置10が車両Mを縁石に寄せる場合とは、例えば、バスの停留所においてバスを縁石に寄せて停車する場合であってもよい。
なお、以下では、操舵制御を中心に説明するが、自動運転装置10は、種々の方法により車両Mの速度制御を行う。これにより、車両Mは、自動で走行するように自動運転装置10によって走行が制御される。
自動運転装置10は、第1レーザセンサ(第1距離センサ)1、第2レーザセンサ(第2距離センサ)2、ECU3、及び操舵アクチュエータ4を備えている。ECU3は、CPU[Central Processing Unit]、ROM[Read Only Memory]、RAM[Random Access Memory]、CAN[Controller Area Network]通信回路等を有する電子制御ユニットである。ECU3では、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、RAMにロードされたプログラムをCPUで実行することにより各種の機能を実現する。ECU3は、複数の電子制御ユニットから構成されていてもよい。ECU3には、CAN通信回路を介して、第1レーザセンサ1、第2レーザセンサ2、及び操舵アクチュエータ4が接続されている。
第1レーザセンサ1は、車両Mの左側の側面に取り付けられて車両Mの側方の縁石との距離を測定するためのセンサである。具体的には、第1レーザセンサ1は、図2に示すように、車両Mの前後方向において車両Mの前輪位置に取り付けられている。第1レーザセンサ1は、車両Mの車幅方向(車両Mの前後方向に対して直交する方向)に沿って、車両Mの左側に向けてレーザを出力する。第1レーザセンサ1は、レーザを出力し、縁石S1で反射したレーザを受信する。
このように、自動運転装置10は、第1レーザセンサ1を用いて縁石S1までの最短距離を測定するのではなく、第1レーザセンサ1から縁石S1までの車幅方向に沿った距離を測定する。第1レーザセンサ1は、測定結果をECU3へ送信する。
第2レーザセンサ2は、車両Mの左側の側面に取り付けられて車両Mの側方の縁石S1との距離を測定するためのセンサである。第1レーザセンサ1の取り付け位置と第2レーザセンサ2の取り付け位置とは、車両Mの前後方向において互いに異なっている。具体的には、第2レーザセンサ2は、車両Mの前後方向において車両Mの後輪位置に取り付けられている。第2レーザセンサ2は、車幅方向に沿って、車両Mの左側に向けてレーザを出力する。第2レーザセンサ2は、レーザを出力し、縁石S1で反射したレーザを受信する。
このように、自動運転装置10は、第2レーザセンサ2を用いて縁石S1までの最短距離を測定するのではなく、第2レーザセンサ2から縁石S1までの車幅方向に沿った距離を測定する。第2レーザセンサ2は、測定結果をECU3へ送信する。
操舵アクチュエータ4は、ECU3からの制御信号に基づいて、車両Mの操舵角を変化させるアクチュエータである。操舵アクチュエータ4は、例えば、電動パワーステアリングシステムのアシストモータ等によって構成されていてもよい。
次に、ECU3の機能的構成について説明する。ECU3は、距離算出部11、偏揺角算出部12、操舵角算出部13、及び操舵制御部14を備えている。
距離算出部11は、第1レーザセンサ1の測定結果に基づいて、第1レーザセンサ1から縁石S1までの車幅方向に沿った距離を第1距離L1として算出する。更に、距離算出部11は、第2レーザセンサ2の測定結果に基づいて、第2レーザセンサ2から縁石S1までの車幅方向に沿った距離を第2距離L2として算出する。
偏揺角算出部12は、車両Mの左側に位置する縁石S1の延在方向と、車両Mの向き(車両Mの前後方向に沿った直線)とがなす偏揺角αを算出する。ここでの縁石S1の延在方向とは、第1レーザセンサ1及び第2レーザセンサ2が測定対象とした近傍の領域の縁石S1の延在方向とする。
具体的には、偏揺角算出部12は、距離算出部11で算出された第1距離L1、距離算出部11で算出された第2距離L2、及び、第1レーザセンサ1と第2レーザセンサ2との距離Wに基づいて、次の式(1)に基づいて偏揺角αを算出する。
操舵角算出部13は、距離算出部11で算出された第1距離L1と偏揺角算出部12で算出された偏揺角αとの一次結合式を用いて、車両Mの左側方の縁石S1に車両Mを寄せるための操舵角δを算出する。ここで、車両Mの左側方の縁石S1に車両Mを寄せることとは、車両Mを縁石S1に完全に寄せる(距離をゼロにする)ことと、縁石S1との間に所定の間隔が設けられるように車両Mを縁石S1に寄せることとを含む。本実施形態において操舵角算出部13は、図2に示すように、車両Mの左側方の縁石S1に沿って設定された正着目標線Tに車両Mを寄せるための操舵角δを算出する。なお、正着目標線Tは、縁石S1よりも距離Lだけ車両M側の位置に設定されている。縁石S1と正着目標線Tとの距離Lは、予め設定されている。また、以下で説明する第2実施形態及び第3実施形態においても、車両Mを正着目標線Tに寄せるための操舵角δが算出される。
式(2)より明らかなように、偏揺角αがゼロでない場合、操舵角δもゼロとならない。同様に、車両Mが正着目標線Tに完全に寄っていない場合、すなわち第1距離L1及び第2距離L2が距離Lでない場合、操舵角δもゼロとならない。なお、車両Mを正着目標線Tに寄せることとは、車両Mの向きを正着目標線T(縁石S1)の延在方向と一致させ、且つ、正着目標線Tと車両Mとの車幅方向の距離をゼロとすることをいう。
距離算出部11における第1距離L1の算出、第2距離L2の算出、偏揺角算出部12における偏揺角αの算出、及び操舵角算出部13における操舵角δの算出は、操舵角δがゼロとなるまで所定の周期で行われる。
操舵制御部14は、操舵角算出部13で算出された操舵角δに基づいて、車両Mの操舵を制御する。ここでは、操舵制御部14は、算出された操舵角δとなるように操舵アクチュエータ4に制御信号を出力する。なお、車両Mの操舵が制御されている間、自動運転装置10は、車両Mの速度が一定となるように速度の制御を行っていてもよく、バスの停留所等の停止位置が近づいている場合には車両Mを減速させてもよい。
本実施形態は以上のように構成され、この自動運転装置10では、距離算出部11で算出された縁石S1までの距離と偏揺角算出部12で算出された偏揺角αとの一次結合式を用いて、縁石S1(正着目標線T)に車両Mを寄せるための操舵角δが算出される。従って、自動運転装置10は、複雑な演算を行うことによって車両Mを縁石に寄せるためのルートを算出するのではなく、縁石S1までの距離と偏揺角αとの一次結合式を用いて、車両Mを容易に縁石S1(正着目標線T)に寄せることができる。以上のように、自動運転装置10は、車両Mを縁石(正着目標線T)に寄せる場合に計算の負荷を抑制することができる。
また、自動運転装置10は、第1レーザセンサ1及び第2レーザセンサ2を備えている。このため、自動運転装置10は、第1レーザセンサ1及び第2レーザセンサ2の測定結果に基づいて操舵角δを容易に算出し、車両Mの操舵を制御することができる。
なお、第1実施形態において、第1レーザセンサ1が車両Mの前後方向において車両Mの前輪位置に取り付けられていること、及び、第2レーザセンサ2が車両Mの前後方向において車両Mの後輪位置に取り付けられていることは必須では無い。第1レーザセンサ1の取り付け位置と第2レーザセンサ2の取り付け位置とが、車両Mの前後方向において互いに異なっていればよい。
縁石を検出することができれば、自動運転装置10は、第1レーザセンサ1及び第2レーザセンサ2以外の距離センサを用いてもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。図3に示すように、本実施形態の自動運転装置10Aは、第1実施形態の自動運転装置10に対し、第1レーザセンサ1及び第2レーザセンサ2に代えて第1GPS受信部1A及び第2GPS受信部2Aを備え、更に、距離算出部11及び偏揺角算出部12に代えて処理内容の異なる距離算出部11A及び偏揺角算出部12Aを備えている。更に、自動運転装置10Aは、位置記憶部5を備えている。また、自動運転装置10Aは、車両Mの側方の道路の縁石又は白線に車両Mが自動で寄るように車両Mの操舵制御及び速度制御を実行する。
次に、第2実施形態について説明する。図3に示すように、本実施形態の自動運転装置10Aは、第1実施形態の自動運転装置10に対し、第1レーザセンサ1及び第2レーザセンサ2に代えて第1GPS受信部1A及び第2GPS受信部2Aを備え、更に、距離算出部11及び偏揺角算出部12に代えて処理内容の異なる距離算出部11A及び偏揺角算出部12Aを備えている。更に、自動運転装置10Aは、位置記憶部5を備えている。また、自動運転装置10Aは、車両Mの側方の道路の縁石又は白線に車両Mが自動で寄るように車両Mの操舵制御及び速度制御を実行する。
図3及び図4に示すように、自動運転装置10Aは、第1GPS受信部1A、第2GPS受信部2A、ECU3A、操舵アクチュエータ4、及び位置記憶部5を備えている。ECU3Aは、第1実施形態におけるECU3と同様に、CPU等を有する電子制御ユニットである。
第1GPS[Global Positioning System]受信部1Aは、3個以上のGPS衛星から信号を受信することにより、当該第1GPS受信部1Aの受信アンテナの取り付け位置の位置(緯度経度)を測定する。第1GPS受信部1Aは、測定した位置情報をECU3Aへ送信する。第1GPS受信部1A(受信アンテナ)は、車両Mの前側部分に取り付けられている。
第2GPS受信部2Aは、第1GPS受信部1Aと同様に、3個以上のGPS衛星から信号を受信することにより、当該第2GPS受信部2Aの受信アンテナの取り付け位置の位置(緯度経度)を測定する。第2GPS受信部2Aは、測定した位置情報をECU3Aへ送信する。第1GPS受信部1Aの受信アンテナの位置と、第2GPS受信部2Aの受信アンテナの位置とは、互いに異なっている。具体的には、第2GPS受信部2Aの受信アンテナは、第1GPS受信部1Aの受信アンテナよりも車両Mの後方側の位置に取り付けられている。
位置記憶部5は、縁石の位置情報と、白線の位置情報とを記憶している。この縁石及び白線の位置情報は、緯度経度を用いて表されている。
距離算出部11Aは、第1GPS受信部1Aの測定結果と位置記憶部5が記憶する位置情報とに基づいて、車両Mの側面から縁石又は白線までの距離を第1距離L1として算出する。具体的には、距離算出部11Aは、車両Mの左側に位置する縁石又は白線に寄せる場合、第1GPS受信部1Aの測定結果と位置記憶部5が記憶する位置情報とに基づいて、車両Mの左側面から縁石又は白線までの車両Mの車幅方向に沿った距離を第1距離L1として算出する。
ここで、図4に示すように、車両Mを寄せる対象となる車両Mの左側の縁石又は白線を、目標線S2とする。位置記憶部5は、目標線S2の位置情報を記憶している。例えば、距離算出部11Aは、第1GPS受信部1Aの測定結果と位置記憶部5が記憶する目標線S2の位置情報とを用いて、第1GPS受信部1Aの受信アンテナの位置から目標線S2までの最短の距離Laを算出する。距離算出部11Aは、この距離Laに基づいて、車両Mの左側面から目標線S2までの車両Mの車幅方向に沿った第1距離L1を算出する。
また、距離算出部11Aは、第2GPS受信部2Aの測定結果と位置記憶部5が記憶する位置情報とに基づいて、車両Mの側面から縁石又は白線までの距離を第2距離L2として算出する。具体的には、距離算出部11Aは、車両Mの左側に位置する縁石又は白線に寄せる場合、第2GPS受信部2Aの測定結果と位置記憶部5が記憶する位置情報とに基づいて、車両Mの左側面から縁石又は白線までの車両Mの車幅方向に沿った距離を第2距離L2として算出する。
例えば、距離算出部11Aは、第2GPS受信部2Aの測定結果と位置記憶部5が記憶する目標線S2の位置情報とを用いて、第2GPS受信部2Aの受信アンテナの位置から目標線S2までの最短の距離Lbを算出する。距離算出部11Aは、この距離Lbに基づいて、車両Mの左側面から目標線S2までの車両Mの車幅方向に沿った第2距離L2を算出する。
偏揺角算出部12Aは、距離算出部11Aで算出された第1距離L1及び第2距離L2を、上述した式(1)に代入することによって、偏揺角αを算出する。なお、第1GPS受信部1Aの受信アンテナと、第2GPS受信部2Aの受信アンテナの間の距離を距離Wとする。
操舵角算出部13は、第1実施形態と同様に、距離算出部11Aで算出された第1距離L1と、目標線S2と正着目標線Tとの距離Lと、偏揺角算出部12Aで算出された偏揺角αとの一次結合式を用いて、目標線S2に沿って設定された正着目標線Tに車両Mを寄せるための操舵角δを算出する。
以上のように、自動運転装置10Aは、第1GPS受信部1A及び第2GPS受信部2Aの測定結果に基づいて、縁石又は白線(正着目標線T)に車両Mを寄せるための操舵角δを容易に算出し、車両Mの操舵を制御することができる。
なお、第2実施形態において、偏揺角算出部12Aは、第1GPS受信部1A及び第2GPS受信部2Aの測定結果と、目標線S2の位置情報とに基づいて、目標線S2に対する車両Mの向き、すなわち偏揺角αを算出してもよい。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。図5に示すように、本実施形態の自動運転装置10Bは、第1実施形態の自動運転装置10に対し、第1レーザセンサ1及び第2レーザセンサ2に代えて第1レーザスキャナセンサ1B及び第2レーザスキャナセンサ2Bを備え、更に、距離算出部11及び偏揺角算出部12に代えて処理内容の異なる距離算出部11B及び偏揺角算出部12Bを備えている。また、自動運転装置10Bは、車両Mの側方の道路の縁石又は白線に車両Mが自動で寄るように車両Mの操舵制御及び速度制御を実行する。
次に、第3実施形態について説明する。図5に示すように、本実施形態の自動運転装置10Bは、第1実施形態の自動運転装置10に対し、第1レーザセンサ1及び第2レーザセンサ2に代えて第1レーザスキャナセンサ1B及び第2レーザスキャナセンサ2Bを備え、更に、距離算出部11及び偏揺角算出部12に代えて処理内容の異なる距離算出部11B及び偏揺角算出部12Bを備えている。また、自動運転装置10Bは、車両Mの側方の道路の縁石又は白線に車両Mが自動で寄るように車両Mの操舵制御及び速度制御を実行する。
図5及び図6に示すように、自動運転装置10Bは、第1レーザスキャナセンサ1B、第2レーザスキャナセンサ2B、ECU3B、及び操舵アクチュエータ4を備えている。ECU3Bは、第1実施形態におけるECU3と同様に、CPU等を有する電子制御ユニットである。
第1レーザスキャナセンサ1Bは、車両Mの側方の縁石又は白線との距離を検出するためのセンサである。第1レーザスキャナセンサ1Bは、車両Mの前端において、車幅方向の中央位置に取り付けられている。第1レーザスキャナセンサ1Bは、車両Mの車幅方向に沿ってレーザを走査し、反射したレーザを受信する。なお、第1レーザスキャナセンサ1Bは、反射したレーザを受信することで物体の形状を検出可能なセンサであり、さらに、反射強度の変化を検出可能なセンサとする。
第2レーザスキャナセンサ2Bは、車両Mの側方の縁石又は白線との距離を検出するためのセンサである。第2レーザスキャナセンサ2Bは、車両Mの後端において、車幅方向の中央位置に取り付けられている。すなわち、第2レーザスキャナセンサ2Bの取り付け位置と、第1レーザスキャナセンサ1Bの取り付け位置とは、車両Mの前後方向において互いに異なっている。第2レーザスキャナセンサ2Bは、車両Mの車幅方向に沿ってレーザを走査し、反射したレーザを受信する。なお、第2レーザスキャナセンサ2Bは、第1レーザスキャナセンサ1Bと同様に、反射したレーザを受信することで物体の形状を検出可能なセンサであり、さらに、反射強度の変化を検出可能なセンサとする。
距離算出部11Bは、第1レーザスキャナセンサ1Bの検出結果に基づいて車両Mの側面から縁石又は白線までの車両Mの車幅方向に沿った距離を第1距離L1として算出する。具体的には、距離算出部11Bは、車両Mの左側に位置する縁石又は白線に車両Mを寄せる場合、第1レーザスキャナセンサ1Bの検出結果に基づいて、車両Mの左側面から縁石又は白線までの距離を第1距離L1として算出する。
距離算出部11Bは、第1レーザスキャナセンサ1Bで検出された物体の形状に基づいて、縁石までの距離を算出することができる。また、距離算出部11Bは、第1レーザスキャナセンサ1Bで検出された反射強度に基づいて、白線までの距離を検出することができる。ここでは、縁石及び白線のうち、図6に示すように縁石S1までの距離を算出する場合を例に説明する。なお、距離算出部11Bは、第1レーザスキャナセンサ1Bから縁石S1までの距離から、第1レーザスキャナセンサ1Bから車両Mの左側面までの距離を減算することで第1距離L1を算出することができる。
また、距離算出部11Bは、第1レーザスキャナセンサ1Bの場合と同様に、第2レーザスキャナセンサ2Bの検出結果に基づいて車両Mの側面から縁石S1までの車両Mの車幅方向に沿った距離を第2距離L2として算出する。具体的には、距離算出部11Bは、車両Mの左側に位置する縁石S1に車両Mを寄せる場合、車両Mの左側面から縁石S1までの距離を第2距離L2として算出する。なお、距離算出部11Bは、第2レーザスキャナセンサ2Bから縁石S1までの距離から、第2レーザスキャナセンサ2Bから車両Mの左側面までの距離を減算することで第2距離L2を算出することができる。
偏揺角算出部12Bは、距離算出部11Bで算出された第1距離L1及び第2距離L2を、上述した式(1)に代入することによって、偏揺角αを算出する。なお、第1レーザスキャナセンサ1Bと第2レーザスキャナセンサ2Bとの間の距離を距離Wとする。
操舵角算出部13は、第1実施形態と同様に、距離算出部11Bで算出された第1距離L1と、縁石S1と正着目標線Tとの距離Lと、偏揺角算出部12Bで算出された偏揺角αとの一次結合式を用いて、縁石S1に沿って設定された正着目標線Tに車両Mを寄せるための操舵角δを算出する。
以上のように、自動運転装置10Bは、第1レーザスキャナセンサ1B及び第2レーザスキャナセンサ2Bの検出結果に基づいて、縁石又は白線(正着目標線T)に車両Mを寄せるための操舵角δを容易に算出し、車両Mの操舵を制御することができる。
なお、第3実施形態において、第1レーザスキャナセンサ1Bが車両Mの前端に設けられていることは必須では無い。また、第2レーザスキャナセンサ2Bが車両Mの後端に設けられていることは必須では無い。
第1レーザスキャナセンサ1Bは、縁石又は白線のいずれか一方のみを検出可能なセンサであってもよい。同様に、第2レーザスキャナセンサ2Bは、縁石又は白線のいずれか一方のみを検出可能なセンサであってもよい。
以上、本発明の種々の実施形態について説明したが、本発明は、上記の種々の実施形態に限定されるものではない。例えば、自動運転装置10,10A,10Bは、少なくとも車両Mの操舵制御が実行可能であればよく、速度の制御についてはドライバ自身が行う構成であってもよい。
1…第1レーザセンサ、1A…第1GPS受信部、1B…第1レーザスキャナセンサ、2…第2レーザセンサ、2A…第2GPS受信部、2B…第2レーザスキャナセンサ、3,3A,3B…ECU、10,10A,10B…自動運転装置(操舵制御装置)、11,11A,11B…距離算出部、12,12A,12B…偏揺角算出部、13…操舵角算出部、14…操舵制御部、M…車両。
Claims (5)
- 車両の操舵を制御する操舵制御装置であって、
前記車両の側面から前記車両の側方に位置する道路の縁石又は白線までの距離を算出する距離算出部と、
前記縁石又は前記白線の延在方向と、前記車両の向きとがなす偏揺角を算出する偏揺角算出部と、
前記距離算出部で算出された前記距離と前記偏揺角算出部で算出された前記偏揺角との一次結合式を用いて、前記縁石又は前記白線に前記車両を寄せるための操舵角を算出する操舵角算出部と、
前記操舵角算出部で算出された前記操舵角に基づいて、前記車両の操舵を制御する操舵制御部と、を備える操舵制御装置。 - 前記車両の一方の側面に取り付けられ、前記車両の側方の前記縁石との距離を測定するための第1距離センサ及び第2距離センサ、を更に備え、
前記第1距離センサの取り付け位置と前記第2距離センサの取り付け位置とは、前記車両の前後方向において互いに異なっており、
前記距離算出部は、前記第1距離センサの測定結果に基づいて前記縁石までの距離を第1距離として算出し、及び、前記第2距離センサの測定結果に基づいて前記縁石までの距離を第2距離として算出し、
前記偏揺角算出部は、前記第1距離及び前記第2距離に基づいて前記偏揺角を算出し、
前記操舵角算出部は、前記第1距離と前記偏揺角との一次結合式を用いて前記操舵角を算出する、請求項1に記載の操舵制御装置。 - 前記第1距離センサは、前記車両の前後方向において前記車両の前輪位置に取り付けられ、
前記第2距離センサは、前記車両の前後方向において前記車両の後輪位置に取り付けられている、請求項2に記載の操舵制御装置。 - 位置を測定する第1GPS受信部及び第2GPS受信部と、
前記縁石又は前記白線の位置情報を記憶する位置記憶部と、を更に備え、
前記第1GPS受信部の受信アンテナの位置と前記第2GPS受信部の受信アンテナの位置とは、前記車両の前後方向において互いに異なっており、
前記距離算出部は、前記第1GPS受信部の測定結果と前記位置記憶が記憶する前記位置情報とに基づいて前記車両の側面から前記縁石又は前記白線までの距離を第1距離として算出し、及び、前記第2GPS受信部の測定結果と前記位置記憶が記憶する前記位置情報とに基づいて前記車両の側面から前記縁石又は前記白線までの距離を第2距離として算出し、
前記偏揺角算出部は、前記第1距離及び前記第2距離に基づいて前記偏揺角を算出し、
前記操舵角算出部は、前記第1距離と前記偏揺角との一次結合式を用いて前記操舵角を算出する、請求項1に記載の操舵制御装置。 - 前記車両の側方の前記縁石又は前記白線との距離を検出するための第1レーザスキャナセンサ及び第2レーザスキャナセンサを、更に備え、
前記第1レーザスキャナセンサの取り付け位置と前記第2レーザスキャナセンサの取り付け位置とは、前記車両の前後方向において互いに異なっており、
前記距離算出部は、第1レーザスキャナセンサの検出結果に基づいて前記車両の側面から前記縁石又は前記白線までの距離を第1距離として算出し、及び、前記第2レーザスキャナセンサの検出結果に基づいて前記車両の側面から前記縁石又は前記白線までの距離を第2距離として算出し、
前記偏揺角算出部は、前記第1距離及び前記第2距離に基づいて前記偏揺角を算出し、
前記操舵角算出部は、前記第1距離と前記偏揺角との一次結合式を用いて前記操舵角を算出する、請求項1に記載の操舵制御装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2016
- 2016-03-29 JP JP2016065808A patent/JP2017177937A/ja active Pending
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